JP2010012181A - 装身具用留め具 - Google Patents
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Abstract
【課題】連結および離脱操作が容易で、連結後は不用意に離脱する恐れがなく、構造が簡単な装身具用留め具を提供する。
【解決手段】先端部が凸曲面になった円柱状突部11を有する雄型金具10と、その円柱状突部11が嵌入可能な円筒状の雌型金具20と、その雌型金具20に雄型金具10の円柱状突部11が嵌入された際に、それを抜ける方向に付勢する付勢部材30とからなる。その円柱状突部11の外周面には、先端部から長手方向の後方に螺旋状に延び、後端部15dに先端部に向かう方向に折り返した係止部15aを有するガイド溝15を形成し、雌型金具20の内周面から突出するピン25がそのガイド溝15に嵌入して、円柱状突部11の挿入をガイドする。円柱状突部11を最大限押し込んで離すと、円柱状突部11が付勢部材30の付勢力で押し戻され、ピン25がガイド溝15の係止部15aに入り込んで円柱状突部11の抜けを阻止し、雌型金具20と雄型金具10の連結状態をロックする。
【選択図】 図9
【解決手段】先端部が凸曲面になった円柱状突部11を有する雄型金具10と、その円柱状突部11が嵌入可能な円筒状の雌型金具20と、その雌型金具20に雄型金具10の円柱状突部11が嵌入された際に、それを抜ける方向に付勢する付勢部材30とからなる。その円柱状突部11の外周面には、先端部から長手方向の後方に螺旋状に延び、後端部15dに先端部に向かう方向に折り返した係止部15aを有するガイド溝15を形成し、雌型金具20の内周面から突出するピン25がそのガイド溝15に嵌入して、円柱状突部11の挿入をガイドする。円柱状突部11を最大限押し込んで離すと、円柱状突部11が付勢部材30の付勢力で押し戻され、ピン25がガイド溝15の係止部15aに入り込んで円柱状突部11の抜けを阻止し、雌型金具20と雄型金具10の連結状態をロックする。
【選択図】 図9
Description
この発明は、真珠や珊瑚、宝石などの宝玉にワイヤを挿通して多数個連接してなる連珠状の装身具、あるいは金、銀、プラチナ等の貴金属製の鎖状の装身具、例えばネックレスやブレスレットなどにおいて、その両端を連結して無端状にするための装身具用留め具に関する。
一般に、ネックレスやブレスレット等の連珠状あるいは鎖状の装身具は、無端状にして首や腕に装着されるが、着脱の度にその両端を連結したり離間させたりしなければならないため、それを容易かつ確実に行えるようにするために種々の留め具あるいは連結具が使用されている。
その多くは、挿入穴部を有する雌型部材とその挿入穴部に挿脱可能な突起部を有する雄型部材との組み合わせからなるピン挿脱タイプのものであった。このタイプのものは、連結するための操作が容易であり、連結した状態でも全体のサイズを比較的小さくすることができるという利点がある。
その多くは、挿入穴部を有する雌型部材とその挿入穴部に挿脱可能な突起部を有する雄型部材との組み合わせからなるピン挿脱タイプのものであった。このタイプのものは、連結するための操作が容易であり、連結した状態でも全体のサイズを比較的小さくすることができるという利点がある。
そこで、例えば特許文献1に記載されているように、挿入穴部を備えた雌(メス)型部材と、その挿入穴部に挿脱可能な突起部を備えた雄(オス)型部材とからなる連結具が提案されている。
その雌型部材は、挿入穴部の中心軸線に対して対称な位置に互いに接近する方向に付勢した一対の抜け止め係止片と、その中心軸線の回りでその一対の抜け止め係止片と直交する位置に互いに接近する方向に付勢された一対の挿入阻止片とを備えている。
その雌型部材は、挿入穴部の中心軸線に対して対称な位置に互いに接近する方向に付勢した一対の抜け止め係止片と、その中心軸線の回りでその一対の抜け止め係止片と直交する位置に互いに接近する方向に付勢された一対の挿入阻止片とを備えている。
一方、雄型部材の突起部は、少なくともその先端部側の所定長部分が先端方向に先細り形状であって、雌型部材の挿入穴部に挿入した状態でその挿入方向の中心軸線の回りに回転可能であり、外周面におけるその中心軸線に対して対称な位置に雌型部材の各抜け止め係止片と係合可能な段差又はくぼみによる一対の抜け止め係止部と、中心軸線の回りでその各抜け止め係止部と同じ面の先端部側に雌型部材の各挿入阻止片が当接可能な段差による一対の当接部とを形成し、且つ外周面の上記一対の抜け止め係止部と一対の当接部とを除く部分を滑らかな面に形成している。
それによって、雄型部材の突起部を雌型部材の挿入穴部に挿入して抜け止め係止部を抜け止め係止片に係合させることにより、雄型部材と雌型部材とを確実に連結させることができる。その際、突起部を挿入方向の中心軸線の回りで、抜け止め係止部と抜け止め係止片の角度位置が一致する状態で挿入穴部に挿入すれば、抜け止め係止部と抜け止め係止片を係合させて引きぬけないように連結させることができるが、抜け止め係止部と抜け止め係止片の角度位置が90度ずれた状態で挿入穴部に挿入しても、当接部が挿入阻止片に当接して完全には挿入できず、連結できない。
したがって、雄型部材を雌型部材に挿入する際、連結できる所定の相対角度位置にあるときだけ挿入による連結操作が可能になり、挿入しても確実に連結できずに不注意により離脱してしまう恐れを殆どなくすことができる。
特開2005−32907号公報
しかしながら、この連結具では、雄型部材を雌型部材に対して特定の相対角度位置にして挿入しないと連結操作が可能でないため、ネックレスのように首の後ろ側の見えないところなどでの連結操作が難しかった。
また、雌型部材にはばね材による一対ずつの抜け止め係止片と挿入阻止片とを設け、雄型部材には一対ずつの抜け止め係止部や段差による当接部を有する複雑な形状の突起部を設けるため、その構造が幾分複雑で製造コストが割高になるという問題もあった。
また、雌型部材にはばね材による一対ずつの抜け止め係止片と挿入阻止片とを設け、雄型部材には一対ずつの抜け止め係止部や段差による当接部を有する複雑な形状の突起部を設けるため、その構造が幾分複雑で製造コストが割高になるという問題もあった。
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ネックレスやブレスレット等の連珠状あるいは鎖状の装身具の両端を、両部材の相対角度位置に関わらず簡単な挿入操作だけで確実に連結でき、その後は不用意に離脱する恐れがなく、構造が比較的簡単な装身具用留め具を提供することを目的とする。
この発明による装身具用留め具は、上記の目的を達成するため、先端部が凸曲面になった円柱状突部を有する雄型金具と、その雄型金具の円柱状突部が嵌入可能な内径を有する円筒状の雌型金具と、その雌型金具に上記雄型金具の円柱状突部が嵌入された際に、その円柱状突部を前記雌型金具から抜ける方向に付勢する付勢部材とからなる。
そして、上記雄型金具の円柱状突部の外周面には、先端部から長手方向の後方に螺旋状に延び、その後端部に先端部に向かう方向に折り返した係止部を有するガイド溝を形成し、上記雌型金具の内周面の上記雄型金具の円柱状突部が最大限嵌入された際に上記ガイド溝の後端部と対応する位置に、該ガイド溝に嵌入し得るピンを突設したことを特徴とする。
そして、上記雄型金具の円柱状突部の外周面には、先端部から長手方向の後方に螺旋状に延び、その後端部に先端部に向かう方向に折り返した係止部を有するガイド溝を形成し、上記雌型金具の内周面の上記雄型金具の円柱状突部が最大限嵌入された際に上記ガイド溝の後端部と対応する位置に、該ガイド溝に嵌入し得るピンを突設したことを特徴とする。
上記円柱状突部の外周面におけるガイド溝の先端部から後端部までの周方向の形成領域は1/2周程度の範囲であるとよい。
上記雄型金具の外周面におけるガイド溝の先端部は、先端開口に向って幅が広くなっているのが望ましい。
上記雄型金具の外周面におけるガイド溝の先端部は、先端開口に向って幅が広くなっているのが望ましい。
上記付勢部材は、上記雌型金具内にその軸線方向に移動自在に嵌入し、その雌型金具の内周面に形成された径方向の段部によって移動位置が規制される可動リングと、雌型金具の後端部に固定される固定リングと、その固定リングと上記可動リングとの間に介装されたコイルスプリングとからなり、上記雌型金具のピンを上記円柱状突部のガイド溝に嵌入させながら上記雄型金具を雌型金具に最大限嵌入させたときに、その円柱状突部の先端部が上記可動リングを押圧して移動させて上記コイルスプリングを圧縮し、その円柱状突部の押圧力が解除されたときに、上記コイルスプリングの付勢力によって上記可動リングを介してその円柱状突部を押し戻すように構成することができる。
上記雄型金具と雌型金具を、金、白金、銀、またはそれらのいずれかを含む合金で形成するとよい。
この発明による装身具用留め具は、雄型金具の円柱状突部を雌型金具に挿入する際に、その軸線回りの回転角度位置を気にしなくても、少し回しながら挿入すれば、その円柱状突部のガイド溝に雌型金具のピンが嵌入して、挿入端まで案内されるので、最後まで押し込んで指を離せば、雄型金具が付勢部材の付勢力によって少し押し戻されてロックされ、雌型金具と連結状態になるので、その後は不用意に離脱する恐れがない。
その連結状態から、雄型金具を少し押し込んで回せば、簡単に引き抜いて雌型金具から離脱させることができる。したがって、着脱操作が簡単で連結が確実である。しかも、構造が比較的簡単で製造が容易である。
そのため、この装身具用留め具は、ネックレスやブレスレット等の連珠状あるいは鎖状の装身具の両端の連結用に好適である。
その連結状態から、雄型金具を少し押し込んで回せば、簡単に引き抜いて雌型金具から離脱させることができる。したがって、着脱操作が簡単で連結が確実である。しかも、構造が比較的簡単で製造が容易である。
そのため、この装身具用留め具は、ネックレスやブレスレット等の連珠状あるいは鎖状の装身具の両端の連結用に好適である。
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
まず、この発明による装身具用留め具の一実施例における雄型金具の構成を図1から図3によって説明する。図1はその雄型金具の平面図、図2はその雄型金具を図1の矢示A方向回りに45°程度回転させた位置での平面図である。図3はその雄型金具の円柱状突部に形成されたガイド溝の展開図である。
まず、この発明による装身具用留め具の一実施例における雄型金具の構成を図1から図3によって説明する。図1はその雄型金具の平面図、図2はその雄型金具を図1の矢示A方向回りに45°程度回転させた位置での平面図である。図3はその雄型金具の円柱状突部に形成されたガイド溝の展開図である。
この雄型金具10は先端部が凸曲面になった円柱状突部11と、その後端にその円柱状突部11より径が大きい鍔部12と、その鍔部12からさらに後方に延びるロッド状の宝玉嵌合部13を有している。その宝玉嵌合部13に仮想線で示すように真珠などの宝玉18を嵌入させて支持し、その後端部に、多数の宝玉を貫通して連接するワイヤや紐等(図示していない)を係着する透孔14aを有する係着部14を突出させる。鍔部12の宝玉18と当接する面12aは、宝玉18の表面と略同じ曲率の凹曲面に形成して、宝玉18の表面に密着するようにしている。
この雄型金具10の円柱状突部11の外周面には、先端部から長手方向の後方に螺旋状に延び、その後端部15dに先端部に向かう方向に折り返した係止部15aを有するガイド溝15を形成している。
そのガイド溝15は図3に展開して示すように、円柱状突部11の外周面におけるガイド溝15の先端部(先端開口15cを除く)から後端部15dまでの周方向の形成領域Lを1/2周(円柱状突部11の外周長の1/2)程度の範囲にするとよい。
また、そのガイド溝15の先端部15bは、先端開口15cに向って幅が広くなって、ラッパ状に拡開している。
そのガイド溝15は図3に展開して示すように、円柱状突部11の外周面におけるガイド溝15の先端部(先端開口15cを除く)から後端部15dまでの周方向の形成領域Lを1/2周(円柱状突部11の外周長の1/2)程度の範囲にするとよい。
また、そのガイド溝15の先端部15bは、先端開口15cに向って幅が広くなって、ラッパ状に拡開している。
次に、この実施例における雌型金具の構成を図4から図6によって説明する。図4はその雌型金具の平面図、図5は図4のX−X線に沿う断面図、図6は図5に示した雌型金具に付勢部材を設けた状態を示す断面図である。
この雌型金具20は、雄型金具10の円柱状突部11が嵌入可能な内径を有する円筒状の部材であり、円柱状突部11が挿入される側の開口端には鍔部21を有し、内周面は雄型金具10の円柱状突部11の外径より僅かに小さい内径の嵌合孔部22と、径がそれより大きいバネ室部23とからなり、その境界に段部24が形成されている。鍔部21ではその開口部21aの内周面の径が漸増して拡開し、円柱状突部11の挿入を容易にしている。
この雌型金具20は、雄型金具10の円柱状突部11が嵌入可能な内径を有する円筒状の部材であり、円柱状突部11が挿入される側の開口端には鍔部21を有し、内周面は雄型金具10の円柱状突部11の外径より僅かに小さい内径の嵌合孔部22と、径がそれより大きいバネ室部23とからなり、その境界に段部24が形成されている。鍔部21ではその開口部21aの内周面の径が漸増して拡開し、円柱状突部11の挿入を容易にしている。
この雌型金具20の嵌合孔部22には、その内周面の雄型金具10の円柱状突部11が最大限嵌入された際にそのガイド溝15の後端部と対応する位置に、ガイド溝15に嵌入し得る太さと突出量のピン25を突設している。
この雌型金具20のバネ室部23には、雄型金具10の円柱状突部11が嵌入された際に、その円柱状突部11を雌型金具20から抜ける方向に付勢する付勢部材30を図6に示すように備えている。
この雌型金具20のバネ室部23には、雄型金具10の円柱状突部11が嵌入された際に、その円柱状突部11を雌型金具20から抜ける方向に付勢する付勢部材30を図6に示すように備えている。
この図6に示す付勢部材30は、雌型金具20内にその軸線方向に移動自在に嵌入し、その雌型金具20の内周面に形成された径方向の段部24によって移動位置が規制される可動リング31と、雌型金具20の後端部に圧入等によって固定された固定リング32と、その固定リング32と可動リング31との間に介装されたコイルスプリング33とからなる。
可動リング31の外周は、雌型金具20の嵌合孔部22に緩く嵌入する小径部とバネ室部23に緩く嵌入する大径部とからなり、内周の径は均一である。
固定リング32の外周は、雌型金具20の外径と同じ外形の大径部と、バネ室部23の後端部に圧入される小径部とからなる。内周の径は均一である。
固定リング32の外周は、雌型金具20の外径と同じ外形の大径部と、バネ室部23の後端部に圧入される小径部とからなる。内周の径は均一である。
コイルスプリング33は、例えば、線径が0.3mm程度のSUS304等のステンレス線を、圧縮時の外径が雌型金具20の嵌合孔部22の内径より幾分小さくなるようにコイル状に巻回したものである。
そして、雌型金具20のピン25を円柱状突部11のガイド溝15に嵌入させながら雄型金具10を雌型金具20に最大限嵌入させたときに、その円柱状突部11の先端部が付勢部材30の可動リング31を押圧して移動させてコイルスプリング33を圧縮する。それによって、その円柱状突部11の押圧力が解除されたときに、その圧縮されたコイルスプリング33の付勢力によって、可動リング31を介して円柱状突部11を押し戻す。
この実施例の装身具用留め具による雄型金具10と雌型金具20を連結する際の動作の詳細を、図7から図9によって説明する。
図7は図6に示した雌型金具20に雄型金具10の円柱状突部11を途中まで嵌入させた状態を雌型金具20のみ断面にして示す図であり、図8はその雄型金具10の円柱状突部11を最後まで押し込んだ状態を示し、図9はその雄型金具10が付勢部材30によって押し戻されてロックされた状態を示す。
図7は図6に示した雌型金具20に雄型金具10の円柱状突部11を途中まで嵌入させた状態を雌型金具20のみ断面にして示す図であり、図8はその雄型金具10の円柱状突部11を最後まで押し込んだ状態を示し、図9はその雄型金具10が付勢部材30によって押し戻されてロックされた状態を示す。
雌型金具20に雄型金具10の円柱状突部11を嵌入させる際、ガイド溝15の先端開口15c(図1及び図3)の位置が雌型金具20のピン25の位置と略一致していれば、すぐピン25がガイド溝15に嵌合するが、両者の位置がずれている場合には、ピン25によって円柱状突部11の嵌入が一端阻止される。しかし、雄型金具10をその外周に沿う方向に少し回転すれば、ガイド溝15の広く開いている先端開口15cにピン25が滑り込んで嵌合する。
その後は、雄型金具10に押し込む力を加えると、図7に示すように雌型金具20のピン25が雄型金具10の円柱状突部11における螺旋状のガイド溝15に嵌合した状態でガイドされ、円柱状突部11が回転させられながら挿入される。
そして、円柱状突部11の先端が可動リング31に当接するとそれを押し込んで移動させ、コイルスプリング33を圧縮する。
そして、円柱状突部11の先端が可動リング31に当接するとそれを押し込んで移動させ、コイルスプリング33を圧縮する。
雄型金具10の鍔部12が雌型金具20の鍔部21に当接するまで、円柱状突部11を雌型金具20の嵌合孔部22に最大限嵌入させると、図8に示す状態になる。このとき、雌型金具20のピン25が円柱状突部11のガイド溝15の後端部15dに位置しており、付勢部材30の可動リング31が最大限押し込まれ、コイルスプリング33が最も圧縮された状態で復元力を蓄勢している。
ここで、雄型金具10を放して押圧力を解除すると、コイルスプリング33の付勢力によって可動リング31を介して円柱状突部11が抜ける方向に若干押し戻される。それによって、図9に示すように、雌型金具20のピン25が円柱状突部11のガイド溝15の先端部に向かう方向に折り返した係止部15a内に入り込み、その溝端の内面に当接するため、それ以上の円柱状突部11の移動を阻止する。このとき、ピン25はコイルスプリング33の付勢力によって、係止部15aの溝端の内面に押し付けられた状態になるので、容易に係止部15aから出ることはできず、雄型金具10と雌型金具20は連結した状態にロックされる。
この連結を解除したい場合は、雄型金具10を図8に示す状態まで少し押し込んで回転させれば、ピン25がガイド溝15の係止部15aから螺旋状の部分へ出ることができるので、コイルスプリング33の付勢力によって押し戻されて図7に示すようになり、簡単に引き抜くことができる。
図10に、この発明による装身具留め具の雄型金具10に真珠等の宝玉18を取り付け、雌型金具20をケース28に収納し、その雌型金具20と雄型金具10を連結させた状態の外観例を示す。この例では、外面形状が楕円球状のケース28内に雌型金具20を収納し、開口部を有する鍔部21だけを長手方向の一端部に露出させている。そのケース28の長手方向の他端部には、雄型金具10の係着部14と同様な透孔29aを形成した係着部29を設けている。
ケース28を2分割形状にするか、あるいは楕円球状のむく材に長手方向の一端部側から雌型金具20の収容穴を掘り込んだものにすれば、雌型金具20の収納が容易である。ケース6の形状は楕円球状に限らず、球状、直方体状、円筒状、その他の変形形状など、種々の形状や大きさにすることができる。ケース28をなるべく小さくして、目立たないようにしてもよいが、あまり小さいと着脱時の操作性が悪くなる。
雄型金具10も宝玉を一体に固着したものに限らず、円柱状突部11以外の部分を同じ材料や異なる材料で、球形や楕円球形、多面体等の指でつまみ易く見栄えのよい任意の形状や大きさにすることができる。
雄型金具10も宝玉を一体に固着したものに限らず、円柱状突部11以外の部分を同じ材料や異なる材料で、球形や楕円球形、多面体等の指でつまみ易く見栄えのよい任意の形状や大きさにすることができる。
雄型金具10と雌型金具20及びそのケース28は、人にアレルギー反応を起こさせる等の悪影響を及ぼさない金属材料であれば何を使用して作製してもよいが、貴金属である金、白金、銀、金合金または銀合金などが、加工性がよく且つ宝玉や貴金属の鎖などとマッチして装身具の高級感を保つことができてよい。特に、18金や金合金であるホワイトゴールドは最適である。
この発明による装身具留め具は、基本的に上述した雄型金具と雌型金具及び付勢部材を構成する可動リングと固定リングとコイルスプリングの5個の部品で構成でき、その各形状も比較的シンプルであるから、構造が比較的簡単で製造が容易であり、十分な耐久性もある。付勢部材30はもっと簡略化することもでき、たとえば、可動リングを省略し、固定リングも他なる弾性体支持板として、雌型金具のバネ室部内にコイルスプリングやスポンジなどの弾性体を、挿入される雄型金具10の円柱状突部11に圧縮されて押し戻す付勢力を生ずるように設けるだけでもよい。
以上、この発明の好ましい実施の形態について説明したが、この発明はこれに限るものではなく、その材料、形状、寸法など、その用途や使用する装身具のデザインなどに応じて、種々に変更し得ることは勿論である。
この発明は、真珠や珊瑚、宝石などの宝玉にワイヤを挿通して多数個連接してなる連珠状の装身具、あるいは金、銀、プラチナ等の貴金属製の鎖状装身具、例えばネックレスやブレスレットなどの装身具において、その両端を連結して無端状にするための留め具として好適である。
1:装身具用留め具 10:雄型金具 11:円柱状突起部
12:雄型金具の鍔部 12a:宝玉と当接する面 13:宝玉嵌合部
14:係着部 14a:透孔 15:ガイド溝 15a:係止部
15b:先端部 15c:先端開口 15d:後端部 18:宝玉
20:雌型金具 21:雌型金具の鍔部 21a:鍔部の開口部
22:嵌合孔部 23:バネ室部 24:段部
25:ピン 28:ケース 29:係着部 29a:透孔
30:付勢部材 31:可動リング 32:固定リング
34:コイルスプリング
12:雄型金具の鍔部 12a:宝玉と当接する面 13:宝玉嵌合部
14:係着部 14a:透孔 15:ガイド溝 15a:係止部
15b:先端部 15c:先端開口 15d:後端部 18:宝玉
20:雌型金具 21:雌型金具の鍔部 21a:鍔部の開口部
22:嵌合孔部 23:バネ室部 24:段部
25:ピン 28:ケース 29:係着部 29a:透孔
30:付勢部材 31:可動リング 32:固定リング
34:コイルスプリング
Claims (5)
- 先端部が凸曲面になった円柱状突部を有する雄型金具と、該雄型金具の前記円柱状突部が嵌入可能な内径を有する円筒状の雌型金具と、該雌型金具に前記雄型金具の前記円柱状突部が嵌入された際に、該円柱状突部を前記雌型金具から抜ける方向に付勢する付勢部材とからなり、
前記雄型金具の前記円柱状突部の外周面には、前記先端部から長手方向の後方に螺旋状に延び、その後端部に前記先端部に向かう方向に折り返した係止部を有するガイド溝を形成し、
前記雌型金具の内周面の前記雄型金具の前記円柱状突部が最大限嵌入された際に前記ガイド溝の後端部と対応する位置に、該ガイド溝に嵌入し得るピンを突設したことを特徴とする装身具用留め具。 - 前記円柱状突部の外周面における前記ガイド溝の先端部から後端部までの周方向の形成領域は1/2周程度の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の装身具用留め具。
- 前記雄型金具の外周面における前記ガイド溝の先端部は、先端開口に向って幅が広くなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の装身具用留め具。
- 前記付勢部材は、前記雌型金具内にその軸線方向に移動自在に嵌入し、該雌型金具の内周面に形成された径方向の段部によって移動位置が規制される可動リングと、前記雌型金具の後端部に固定される固定リングと、該固定リングと前記可動リングとの間に介装されたコイルスプリングとからなり、
前記雌型金具の前記ピンを前記円柱状突部の前記ガイド溝に嵌入させながら前記雄型金具を前記雌型金具に最大限嵌入させたときに、前記円柱状突部の先端部が前記可動リングを押圧して移動させて前記コイルスプリングを圧縮し、該円柱状突部の押圧力が解除されたときに、前記コイルスプリングの付勢力によって前記可動リングを介して前記円柱状突部を押し戻すようにしたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の装身具用留め具。 - 前記雄型金具と前記雌型金具が、金、白金、銀、またはそれらのいずれかを含む合金で形成されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の装身具用留め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008177435A JP2010012181A (ja) | 2008-07-07 | 2008-07-07 | 装身具用留め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008177435A JP2010012181A (ja) | 2008-07-07 | 2008-07-07 | 装身具用留め具 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015223430A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 株式会社山森製作所 | 装身チェーン |
JPWO2016079874A1 (ja) * | 2014-11-21 | 2017-08-31 | 雅弘 星野 | クラスプ |
KR20180071189A (ko) * | 2016-12-19 | 2018-06-27 | 이은숙 | 스톤 비드를 이용한 귀금속 장신구의 체결유닛 |
WO2022224658A1 (ja) * | 2021-04-19 | 2022-10-27 | 一般社団法人オリジナルジュエリー協会 | 装身具用連結具 |
-
2008
- 2008-07-07 JP JP2008177435A patent/JP2010012181A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
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WO2022224658A1 (ja) * | 2021-04-19 | 2022-10-27 | 一般社団法人オリジナルジュエリー協会 | 装身具用連結具 |
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