JP2014022609A - 発光素子、発光素子ユニットおよび発光素子パッケージ - Google Patents

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Abstract

【課題】光の取り出し効率が向上され、信頼性の高い発光素子を提供すること。
【解決手段】発光素子1は、n型窒化物半導体層3と、n型窒化物半導体層3に積層された発光層4と、発光層4に積層されたp型窒化物半導体層5と、n型窒化物半導体層3に接続されたn型電極35と、p型窒化物半導体層5に接続されたp型電極40とを含む。p型電極40は、InGa1−xO層45およびNb層46を交互に積層した導電性多層反射鏡7を含み、導電性多層反射鏡7は、周期構造の異なる第1多層反射鏡部41および第2反射鏡部42を有している。
【選択図】図2

Description

この発明は、発光素子、これを含む発光素子ユニットおよび発光素子ユニットを樹脂パッケージで覆った発光素子パッケージに関する。
1つの先行技術に係る発光素子は、特許文献1に開示されている。この発光素子では、透明基板の表面に第一形態半導体層が形成され、第一形態半導体層の部分的な表面には、n電極となる第一電極が形成され、第一形態半導体層の表面には、第一電極を被覆しないように主動層が形成されている。主動層の表面には第二形態半導体層が形成され、第二形態半導体層の表面には、p電極となる第二電極が形成されている。第二電極は、多層の複合金属コーティング層から構成されており、第二形態半導体層の表面側から、透明導電層と、金属反射層と、阻害層と、結合層とを含んでいる。主動層から第二電極へ放射された光は、第二電極において透明基板の方向に反射される。
特開2006−121084号公報
請求項1記載の発明は、n型窒化物半導体層と、前記n型窒化物半導体層に積層された発光層と、前記発光層に積層されたp型窒化物半導体層と、前記n型窒化物半導体層に接続されたn型電極と、前記p型窒化物半導体層に接続されたp型電極とを含み、前記p型電極が、InGa1−xO層およびNb層を交互に積層した導電性多層反射鏡を含み、前記導電性多層反射鏡が周期構造の異なる第1多層反射鏡部および第2多層反射鏡部を有している、発光素子である。
この構成によれば、発光層からの光は、直ちにn型窒化物半導体層から放出されたり、一旦p型窒化物半導体層を透過してp型電極の導電性多層反射鏡で反射した後にn型窒化物半導体層から放出されたりする。
p型電極において、光を反射させるために、反射率が高いAgやAlを用いた反射層を形成することが考えられる。Agは、イオン化してn型電極へ移動すること(マイグレーション)が懸念される。Agのマイグレーションが生じると、n型電極とp型電極との間で短絡が生じる虞がある。また、Alの場合には、ガルバニック腐食の懸念がある。そのため、反射層では、AgやAlを使用したくない。
そこで、導電性多層反射鏡は、AgやAlを使用せず、InGa1−xO層およびNb層といった屈折率の異なる二種類の透明電極層を交互に積層することで構成されている。導電性多層反射鏡は、周期構造の異なる第1多層反射鏡部および第2反射鏡部を有していることから、透明電極層の積層方向に沿う方向(導電性多層反射鏡に垂直な方向)からの光だけでなく、当該積層方向に傾斜した方向からの光も反射させることができる。これにより、AgやAlを用いなくてもn型窒化物半導体層からの光の取り出し効率(輝度)が向上され、さらに、AgやAlを用いないことにより信頼性の高い長寿命の発光素子を提供できる。
請求項2記載の発明は、前記第1多層反射鏡部および前記第2多層反射鏡部は、InGa1−xO層の層厚、Nb層の層厚、ならびにInGa1−xO層およびNb層の各層厚を合計した周期厚のうちの少なくとも一つが異なる、請求項1に記載の発光素子である。この構成によれば、第1多層反射鏡部および第2反射鏡部の周期構造を異ならせることができる。
請求項3記載の発明は、前記p型窒化物半導体層と前記導電性多層反射鏡との間に、ITOまたはZnOからなる透明導電膜が配置されている、請求項1または2に記載の発光素子である。この構成によれば、導電性多層反射鏡は、透明導電膜を介することによってp型窒化物半導体層にオーミック接触することができる。また、発光層からの光を、透明導電膜を透過させて導電性多層反射鏡で反射させ、再び透明導電膜を透過させてn型窒化物半導体層から放出させることができる。
請求項4記載の発明のように、前記n型電極および前記p型電極を互いに絶縁する絶縁膜をさらに含み、前記絶縁膜が、前記導電性多層反射鏡の一部を覆っていてもよい。
請求項5記載の発明は、前記n型電極は、前記絶縁膜から露出したn側外部接続部を有し、前記p型電極は、前記絶縁膜から露出したp側外部接続部を有している、請求項4に記載の発光素子である。
この構成によれば、n側外部接続部およびp側外部接続部の両方が絶縁膜から露出されているので、サブマウント基板に対して発光素子における絶縁膜側を対向させることによって、サブマウント基板に発光素子をフリップチップ接続することができる。
請求項6記載の発明のように、前記絶縁膜が、SiO、SiONおよびSiNのうちの一種以上を含んでいることが好ましい。
請求項7記載の発明は、透明基板をさらに含み、前記n型窒化物半導体層が前記透明基板上に積層されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光素子である。この構成によれば、発光素子では、n型窒化物半導体層から放出された光は、透明基板から外部に取り出される。
そして、請求項8記載の発明のように、主面を有するサブマウント基板と、前記p型窒化物半導体層を前記サブマウント基板の主面に対向させて当該サブマウント基板に接合された前記発光素子とを含む、発光素子ユニットを構成することができる。また、請求項9記載の発明のように、前記発光素子ユニットと、前記発光素子ユニットを収容した樹脂パッケージとを含む、発光素子パッケージを構成することができる。
請求項10記載の発明は、n型窒化物半導体層と、前記n型窒化物半導体層に積層された発光層と、前記発光層に積層されたp型窒化物半導体層と、前記n型窒化物半導体層に接続されたn型電極と、前記p型窒化物半導体層に接続されたp型電極とを含み、前記p型電極が、InGa1−xO層およびNb層を交互に積層した導電性多層反射防止膜を含む、発光素子である。
この構成によれば、発光層からの光は、p型窒化物半導体層およびp型電極をこの順番で透過した後にp型電極の表面から放出される。
p型電極には、導電性多層反射防止膜が設けられており、導電性多層反射防止膜は、InGa1−xO層およびNb層といった屈折率の異なる二種類の透明電極層を交互に積層することで構成されている。そのため、光は、p型電極において導電性多層反射防止膜を透過することによって、p型電極の表面で反射することなく、p型電極の表面から放出される。これにより、p型電極の表面からの光の取り出し効率が向上された発光素子を提供できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る発光素子の模式的な平面図である。 図2は、図1の切断面線II−IIにおける断面図である。 図3は、図1の切断面線III−IIIにおける断面図である。 図4は、発光素子の模式的な斜視図である。 図5は、発光素子における導電性多層反射鏡の模式的な断面図である。 図6は、導電性多層反射鏡における波長と反射率との関係を示すグラフである。 図7Aは、図2に示す発光素子の製造方法を示す図解的な断面図である。 図7Bは、図7Aの次の工程を示す図解的な断面図である。 図7Cは、図7Bの次の工程を示す図解的な断面図である。 図7Dは、図7Cの次の工程を示す図解的な断面図である。 図7Eは、図7Dの次の工程を示す図解的な断面図である。 図7Fは、図7Eの次の工程を示す図解的な断面図である。 図7Gは、図7Fの次の工程を示す図解的な断面図である。 図7Hは、図7Gの次の工程を示す図解的な断面図である。 図8は、サブマウントの構造を図解的に示す断面図である。 図9は、サブマウントの模式的な平面図である。 図10Aは、発光装置の構造を図解的に示す断面図である。 図10Bは、発光装置の構成例を示す図解的な斜視図である。 図11は、発光素子パッケージの模式的な斜視図である。 図12は、本発明の別の実施形態に係る発光素子の模式的な断面図である。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る発光素子1の模式的な平面図である。図2は、図1の切断面線II−IIにおける断面図である。図3は、図1の切断面線III−IIIにおける断面図である。図4は、発光素子1の模式的な斜視図である。
発光素子1は、透明基板2と、n型窒化物半導体層3と、発光層4と、p型窒化物半導体層5と、n型電極35と、p型電極40と、絶縁膜8と、絶縁管層9と、バリア層15と、接合層16とを備えている。n型電極35は、n型窒化物半導体層3に接続されており、n側外部接続部10と、第1コンタクト11とを有している。p型電極40は、p型窒化物半導体層5に接続されており、透明導電膜6と、導電性多層反射鏡7と、p側外部接続部12と、第2コンタクト13と、エッチングストップ層14とを有している。
透明基板2上に、n型窒化物半導体層3、発光層4、p型窒化物半導体層5、透明導電膜6、導電性多層反射鏡7および絶縁膜8が、この順番で積層されている。
透明基板2は、発光層4の発光波長(たとえば450nm)に対して透明な材料(たとえばサファイア、GaNまたはSiC)からなり、所定の厚さを有している。透明基板2は、その厚さ方向から見た平面視において、図2における左右方向に長手方向を有し、図2における奥行き方向に短手方向を有する矩形形状に形成されている(図1参照)。透明基板2の長手方向寸法は、たとえば、約1000μmであり、透明基板2の短手方向寸法は、たとえば、約500μmである。透明基板2では、図2における下面が表面2Aであり、図2における上面が裏面2Bである。表面2Aは、光が取り出される光取出し面である。裏面2Bは、透明基板2におけるn型窒化物半導体層3との接合面である。透明基板2の裏面2Bには、n型窒化物半導体層3側へ突出する凸部17が複数形成されている。複数の凸部17は、離散配置されている。具体的には、複数の凸部17は、透明基板2の裏面2Bにおいて、互いに間隔を空けて行列状に配置されていてもよいし、千鳥状に配置されていてもよい。各凸部17は、SiNで形成されていてもよい。
n型窒化物半導体層3は、透明基板2上に積層されている。n型窒化物半導体層3は、透明基板2の裏面2Bの全域を覆っている。n型窒化物半導体層3は、n型の窒化物半導体(たとえば、GaN)からなっていて、発光層4の発光波長に対して透明である。「発光波長に対して透明」とは、具体的には、たとえば、発光波長の透過率が60%以上の場合をいう。n型窒化物半導体層3について、図2において透明基板2の裏面2Bを覆う下面を表面3Aといい、表面3Aとは反対側の上面を裏面3Bということにする。透明基板2の厚さ方向(n型窒化物半導体層3の厚さ方向でもある)から見た平面視において、n型窒化物半導体層3の裏面3Bの端部には、表面3A側へ凹んだ段付部分3Cが形成されている。
発光層4は、n型窒化物半導体層3上に積層されている。発光層4は、n型窒化物半導体層3の裏面3Bにおいて段付部分3C以外の全域を覆っている。発光層4は、この実施形態では、Inを含む窒化物半導体(たとえばInGaN)からなり、その厚さは、たとえば、約100nmである。発光層4の発光波長は、たとえば440nm〜460nmである。
p型窒化物半導体層5は、発光層4と同一パターンで発光層4上に積層されている。そのため、平面視において、p型窒化物半導体層5の領域は、発光層4の領域と一致している。p型窒化物半導体層5は、p型の窒化物半導体(たとえば、GaN)からなっていて、発光層4の発光波長に対して透明である。このように、n型半導体層であるn型窒化物半導体層3とp型半導体層であるp型窒化物半導体層5とで発光層4を挟んだ発光ダイオード構造が形成されている。p型窒化物半導体層5の厚さは、たとえば、約200nmである。この場合、n型窒化物半導体層3、発光層4およびp型窒化物半導体層5の全体の厚さは、たとえば、約4.5μmである。
透明導電膜6は、p型窒化物半導体層5と同一パターンでp型窒化物半導体層5上に積層されている。透明導電膜6は、ZnO(酸化亜鉛)またはITO(酸化インジウム錫)からなり、発光層4の発光波長に対して透明である。この実施形態では、透明導電膜6は、ITOからなる。透明導電膜6の厚さは、たとえば約100nm〜200nmである。また、平面視における透明導電膜6は、たとえば、約500μmの短辺と約1000μmの長辺とを有する長方形状である。
導電性多層反射鏡7は、透明導電膜6と同一パターンで透明導電膜6上に積層されている。そのため、p型窒化物半導体層5上に積層された透明導電膜6は、導電性多層反射鏡7とp型窒化物半導体層5との間に配置されている。導電性多層反射鏡7は、透明導電膜6を介することによってp型窒化物半導体層5にオーミック接触することができる。
図5は、発光素子における導電性多層反射鏡の模式的な断面図である。
図5において、導電性多層反射鏡7の下側が、透明導電膜6側であり、導電性多層反射鏡7の上側が、絶縁膜8側である。
導電性多層反射鏡7は、InGa1−xOからなるInGa1−xO層45とNb(五酸化ニオブ)からなるNb層46という二種類の透明電極層を交互に積層することで構成されている。InGa1−xO層45は、Nb層46よりも屈折率が低い。この実施形態におけるInGa1−xO層45は、InGaOで構成されている。InGaOの屈折率は、約1.6であり、Nbの屈折率は、約2.4である。
導電性多層反射鏡7は、周期構造(反射帯域特性)の異なる第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43を有している。第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43のそれぞれは、いわゆるDBR(Distributed Bragg Reflector:分布ブラッグ反射鏡)である。
第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43のそれぞれは、InGa1−xO層45およびNb層46を交互に積層することで構成されている。DBRでは、InGa1−xO層45およびNb層46の各光路長(=InGa1−xOまたはNbの屈折率×層厚T)が、各多層反射鏡部で反射させたい光の波長の4分の1に一致している。そのため、各多層反射鏡部において、InGa1−xO層45およびNb層46の各層厚Tは、各多層反射鏡部で反射させたい光の波長の4分の1をInGa1−xOまたはNbの屈折率で割ることで得られる。
第1多層反射鏡部41は、第1層厚T1の厚さを有するInGa1−xO層45(第1InGa1−xO層45A)と第2層厚T2の厚さを有するNb層46(第1Nb層46A)とを交互に複数周期積層した積層導電膜である。第1InGa1−xO層45Aおよび第1Nb層46Aを1層ずつ重ねたものの層厚を第1周期厚S1(=T1+T2)ということにする。
第2多層反射部42は、第3層厚T3の厚さを有するInGa1−xO層45(第2InGa1−xO層45B)と第4層厚T4の厚さを有するNb層46(第2Nb層46B)とを交互に複数周期積層した積層導電膜である。第2InGa1−xO層45Bおよび第2Nb層46Bを1層ずつ重ねたものの層厚を第2周期厚S2(=T3+T4)ということにする。
第3多層反射部43は、第5層厚T5の厚さを有するInGa1−xO層45(第3InGa1−xO層45C)と第6層厚T6の厚さを有するNb層46(第3Nb層46C)とを交互に複数周期積層した積層導電膜である。第3InGa1−xO層45Cおよび第3Nb層46Cを1層ずつ重ねたものの層厚を第3周期厚S3(=T5+T6)ということにする。
導電性多層反射鏡7では、前述した第1層厚T1、第2層厚T2、第3層厚T3、第4層厚T4、第5層厚T5および第6層厚T6、ならびに、第1周期厚S1、第2周期厚S2および第3周期厚S3に、以下のいずれかのパターンに応じた規則性がある。
第1パターン:第1層厚T1と第3層厚T3と第5層厚T5とが異なり、第2層厚T2と第4層厚T4と第6層厚T6とが異なり、第1周期厚S1と第2周期厚S2と第3周期厚S3とが異なる。たとえば、第1層厚T1>第3層厚T3>第5層厚T5であり、第2層厚T2>第4層厚T4>第6層厚T6であり、第1周期厚S1>第2周期厚S2>第3周期厚S3である場合である。
第2パターン:第1層厚T1と第3層厚T3と第5層厚T5とが異なり、第2層厚T2と第4層厚T4と第6層厚T6とが異なり、第1周期厚S1と第2周期厚S2と第3周期厚S3とが同じ。たとえば、第1層厚T1>第3層厚T3>第5層厚T5であり、第2層厚T2<第4層厚T4<第6層厚T6であり、第1周期厚S1=第2周期厚S2=第3周期厚S3である場合である。
第3パターン:第1層厚T1と第3層厚T3と第5層厚T5とが異なり、第2層厚T2と第4層厚T4と第6層厚T6とが同じで、第1周期厚S1と第2周期厚S2と第3周期厚S3とが異なる。たとえば、第1層厚T1>第3層厚T3>第5層厚T5であり、第2層厚T2=第4層厚T4=第6層厚T6であり、第1周期厚S1>第2周期厚S2>第3周期厚S3である場合である。
第4パターン:第1層厚T1と第3層厚T3と第5層厚T5とが同じで、第2層厚T2と第4層厚T4と第6層厚T6とが異なり、第1周期厚S1と第2周期厚S2と第3周期厚S3とが異なる。たとえば、第1層厚T1=第3層厚T3=第5層厚T5であり、第2層厚T2>第4層厚T4>第6層厚T6であり、第1周期厚S1>第2周期厚S2>第3周期厚S3である場合である。
以上の第1パターン〜第4パターンのいずれかに該当するように、第1多層反射部41、第2多層反射部42および第3多層反射部43では、InGa1−xO層45の層厚T(T1,T3,T5)、Nb層46の層厚T(T2,T4,T6)、ならびにInGa1−xO層およびNb層の各層厚Tを合計した周期厚S(S1,S2,S3)のうちの少なくとも一つが異なればよい。そうすれば、第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3反射鏡部43の周期構造を異ならせることができる。
図5では、第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43が、この順で透明導電膜6に近くなるように積層されているが、第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43の積層の順番は、適宜変更可能である。また、透明導電膜6にInGa1−xO層45が積層されるように、InGa1−xO層45およびNb層46が交互に積層されているが、透明導電膜6にNb層46が積層されるように、InGa1−xO層45およびNb層46が交互に積層されても構わない。
図6は、導電性多層反射鏡における波長と反射率との関係を示すグラフである。
図6では、第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43のそれぞれに対して厚さ方向から投光した場合における光の波長と各多層反射鏡部での光の反射率との関係を示している。
この実施形態において、第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43のそれぞれでは、InGa1−xO層45およびNb層46が交互に4周期積層されている。つまり、第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43のそれぞれは、InGa1−xO層45およびNb層46のペアを4つ有している。また、図6では、層厚T1〜T6が、前述した第1パターンに応じて定められている。具体的に、第1層厚T1は84.4nmであり、第2層厚T2は54.0nmであり、第3層厚T3は71.9nmであり、第4層厚T4は46.0nmであり、第5層厚T5は59.4nmであり、第6層厚T6は38.0nmである。各多層反射鏡部におけるInGa1−xO層45およびNb層46の層厚Tの比、つまり、層厚T1と層厚T2との比と、層厚T3と層厚T4との比と、層厚T5と層厚T6との比とは一致している。
図6より、第1多層反射鏡部41では、500nmから650nmまでの範囲となる波長の光に対する反射率が90%以上ある。当該範囲(反射される光の波長の範囲)は、第1多層反射鏡部41における帯域幅となる。また、第2多層反射鏡部42では、400nmから550nmまでの範囲の波長の光に対する反射率が90%以上ある。また、第3多層反射鏡部43では、350nmから400nmまでの範囲の波長の光に対する反射率が90%以上ある。つまり、第1多層反射鏡部41の帯域幅は、500nmから650nmまでの範囲であり、第2多層反射鏡部42の帯域幅は、400nmから550nmまでの範囲であり、第3多層反射鏡部43の帯域幅は、350nmから400nmまでの範囲である。
そのため、第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43が積層された導電性多層反射鏡7では、350nmから650nmまでの広範囲における波長の光に対する反射率が90%以上あることがわかる。つまり、導電性多層反射鏡7全体の帯域幅が、350nmから650nmまでの範囲となる。
導電性多層反射鏡7全体の導電性は良好である。
図2に戻り、絶縁膜8は、SiO(酸化シリコン)、SiON(窒化酸化シリコン)およびSiN(窒化シリコン)のうちの一種以上を含む絶縁性材料で形成されている。絶縁膜8は、導電性多層反射鏡7上に積層されている。絶縁膜8は、導電性多層反射鏡7の表面7Aの全域を覆う被覆部8Aと、平面視における被覆部8Aの端部から透明基板2側へ延びる延設部8Bとを一体的に有している。延設部8Bは、平面視における発光層4、p型窒化物半導体層5、透明導電膜6および導電性多層反射鏡7のそれぞれの外側端面と、n型窒化物半導体層3の段付部分3Cとを全域に亘って覆っている。発光層4の外側端面は、発光層4においてn型窒化物半導体層3およびp型窒化物半導体層5の間から露出した端面4Aである。
絶縁管層9は、絶縁性材料(ここでは、絶縁膜8と同じ材料)で形成されている。絶縁管層9は、絶縁膜8の被覆部8Aから連続しており、透明基板2の厚さ方向に沿って透明基板2側へ延びる管状の層であり、絶縁膜8の一部とみなすことができる。この実施形態では、絶縁管層9は、直線的な円管状であり、その外側の直径は、30μm以上50μm以下であり、その厚さは10μm〜20μm程度である。絶縁管層9は、導電性多層反射鏡7、透明導電膜6、p型窒化物半導体層5および発光層4を貫通して、n型窒化物半導体層3の厚さ途中まで到達している。
絶縁管層9は、複数設けられており、複数の絶縁管層9は、平面視において離散して配置されている。具体的に、複数の絶縁管層9は、平面視において、均等に分散配置されている。
複数の絶縁管層9は、図1に示すように、平面視において交差する2方向(透明基板2の長手方向および短手方向)に沿って行列状に規則配列されていてもよいし、平面視で千鳥状に配列されていてもよい。この実施形態では、絶縁管層9の数は、15であり、3行5列の行列状に配置されている。この場合、行方向が透明基板2の短手方向に一致し、列方向が透明基板2の長手方向に一致している。
図2を参照して、n側外部接続部10は、絶縁膜8の被覆部8A上において図2における左側に偏った領域に積層されている。n側外部接続部10は、絶縁膜8から露出している。n側外部接続部10は、平面視において、図1および図2における左右方向(透明基板2の長手方向)において長手の矩形状に形成されており、平面視における絶縁膜8(被覆部8A)の半分以上の領域を占めていて、当該領域における絶縁膜8に接触している(図1参照)。n側外部接続部10は、導電性材料(たとえば、Al(アルミニウム)やAg(銀))からなる。n側外部接続部10の厚さは、100nm以上であり、好ましくは、約350nmである。図1を参照して、n側外部接続部10は、図1において左右方向に延びる1対の長手縁10Aと、1対の長手縁10Aと直交して延びる1対の短手縁10Bとを含んでいる。長手縁10Aおよび短手縁10Bは、平面視におけるn側外部接続部10の外形(輪郭)を規定する辺である。
平面視において、複数の絶縁管層9のうち、1つの絶縁管層9は、矩形状のn側外部接続部10の重心位置Gに配置されていて、残りの絶縁管層9は、重心位置Gを基準(対称の中心)として点対称となるように配置されている。また、複数の絶縁管層9は、n側外部接続部10の長手縁10Aおよび短手縁10Bに沿って配置された第1縁側絶縁管層9Aを含んでいる。図1では、12個の第1縁側絶縁管層9Aが、全体で矩形の額縁状をなしていて、n側外部接続部10の外形線(長手縁10Aおよび短手縁10B)を縁取るように外形線に隣接して配置されている。
第1コンタクト11は、導電性材料(ここでは、n側外部接続部10と同じ材料)で形成されている。第1コンタクト11は、n側外部接続部10と同じ材料で形成されている場合、n側外部接続部10と一体化していてもよく、n側外部接続部10の一部と考えることもできる。第1コンタクト11は、n側外部接続部10から連続しており、透明基板2の厚さ方向に沿って透明基板2側へ延びる柱状に形成されている。この実施形態では、第1コンタクト11は、直線状の円柱形状である。第1コンタクト11は、複数設けられている。この実施形態では、第1コンタクト11は、絶縁管層9と同じ数(15個)だけ設けられている。
図2を参照して、各第1コンタクト11は、絶縁膜8を貫通して、対応する絶縁管層9の中空部分に埋め込まれている。この状態で、各第1コンタクト11は、絶縁膜8(被覆部8A)および絶縁管層9を通って、n型窒化物半導体層3に接続されている。第1コンタクト11は、絶縁管層9を通ることによって、導電性多層反射鏡7、透明導電膜6、p型窒化物半導体層5および発光層4から分離絶縁されている。つまり、絶縁膜8(絶縁管層9を含む)は、n型電極35(第1コンタクト11)と、p型電極40(透明導電膜6および導電性多層反射鏡7)とを互いに絶縁している。
n型窒化物半導体層3に対する円柱形状の第1コンタクト11の接触部18は、円形状である。接触部18の直径は、たとえば20μm以上40μm以下であってもよく、第1コンタクト11の寸法誤差や隣り合う第1コンタクト11の間隔の誤差を踏まえると、好ましくは、30μm程度である。接触部18の直径を20μmよりも小さくすると、接触部18における電気抵抗(接触抵抗)が増大する。
第1コンタクト11(第1コンタクト11をn側外部接続部10の一部とする場合には、n側外部接続部10)は、Al、TiW、Ti(チタン)、Pt(プラチナ)およびAuSn(金錫)を、n型窒化物半導体層3に近い側(透明基板2側)からこの順番で積層することによって構成されていてもよい。
図1を参照して、平面視において、円管状の絶縁管層9の円中心と、絶縁管層9の中空部分に埋め込まれた円柱状の第1コンタクト11の円中心とは、一致している。したがって、平面視において、複数の第1コンタクト11は、複数の絶縁管層9と同じ配列パターンで配列されている。つまり、複数の第1コンタクト11は、平面視において、行列状をなすように、均等に分散配置されている。
図2を参照して、p側外部接続部12は、この実施形態では、n側外部接続部10と同じ材料からなり、絶縁膜8(被覆部8A)上において図2における右側に偏った領域に積層されている。p側外部接続部12は、絶縁膜8から露出している。p側外部接続部12は、平面視において、n側外部接続部10よりも小さいが、たとえば、n側外部接続部10と同じ厚さを有している。p側外部接続部12は、n側外部接続部10の長手方向(図1および図2における左右方向)に対して直交する方向(図2の紙面に直交する方向)に長手である(図1参照)。絶縁膜8上において、左側に偏って形成されたn側外部接続部10と、右側に偏って形成されたp側外部接続部12とは、たとえば約60μmの距離を隔てることによって分離絶縁されている。
第2コンタクト13は、導電性材料(ここでは、p側外部接続部12と同じ材料)で形成されている。第2コンタクト13は、p側外部接続部12から連続しており、透明基板2の厚さ方向に沿って透明基板2側へ延びる柱状に形成されている。第2コンタクト13は、複数(ここでは、3つ)設けられている。複数の第2コンタクト13は、p側外部接続部12の長手方向(図2の紙面に直交する方向)に沿って並んでいる(図1参照)。各第2コンタクト13は、絶縁膜8を貫通している。
第2コンタクト13(第2コンタクト13をp側外部接続部12の一部とする場合には、p側外部接続部12)は、Al、TiW、Ti、PtおよびAuSnを、透明基板2側からこの順番で積層することによって構成されていてもよい。
エッチングストップ層14は、導電性多層反射鏡7上において、平面視で各第2コンタクト13と一致する位置に積層されており、平面視において第2コンタクト13よりも大きく形成されている。エッチングストップ層14は、導電性材料で形成されており、具体的には、Cr(クロム)およびPt(白金)を導電性多層反射鏡7側からこの順番で積層することで構成されている。エッチングストップ層14は、導電性多層反射鏡7と第2コンタクト13とに挟まれている。第2コンタクト13は、エッチングストップ層14を介して導電性多層反射鏡7に接続されている。そのため、第2コンタクト13につながったp側外部接続部12は、第2コンタクト13およびエッチングストップ層14を介して、導電性多層反射鏡7に電気的に接続されている。
バリア層15は、n側外部接続部10上に、n側外部接続部10と同一パターンで積層されているとともに、p側外部接続部12上に、p側外部接続部12と同一パターンで積層されている。バリア層15は、Ti(チタン)およびPtをn側外部接続部10およびp側外部接続部12側からこの順番で積層して構成されている。
接合層16は、n側外部接続部10上のバリア層15上に、n側外部接続部10と同一パターンで積層されているとともに、p側外部接続部12上のバリア層15上に、p側外部接続部12と同一パターンで積層されている。接合層16は、たとえば、Ag、TiもしくはPtまたはこれらの合金からなる。接合層16は、半田またはAuSn(金錫)からなってもよい。この実施形態では、接合層16は、AuSnからなる。バリア層15によって、接合層16からn側外部接続部10およびp側外部接続部12へのSn(錫)の拡散が抑えられている。
接合層16において、n側外部接続部10上およびp側外部接続部12上のバリア層15と接する面が下面であり、この下面とは反対側の上面を接合面16Aということにする。n側外部接続部10側の接合層16の接合面16Aと、p側外部接続部12側の接合層16の接合面16Aとはいずれも平坦面であり、同じ高さ位置(透明基板2の厚さ方向における位置)において面一になっている。前述したようにn側外部接続部10とp側外部接続部12とが分離絶縁されているので、n側外部接続部10側の接合層16と、p側外部接続部12側の接合層16とは、分離絶縁されている。
n型窒化物半導体層3において段付部分3Cを除く部分と、発光層4と、p型窒化物半導体層5と、透明導電膜6と、導電性多層反射鏡7とは、平面視において一致していて、図1および図2の左右方向(透明基板2の長手方向)に長手の矩形状である(図1参照)。n型窒化物半導体層3、発光層4、p型窒化物半導体層5、透明導電膜6および導電性多層反射鏡7のそれぞれは、絶縁管層9および第1コンタクト11が形成されていない領域では、透明基板2の長手方向における全域に亘って存在している(図3参照)。平面視において、n側外部接続部10、p側外部接続部12、バリア層15および接合層16は、発光層4(p型窒化物半導体層5、透明導電膜6、導電性多層反射鏡7)の内側に位置している(図1参照)。
この発光素子1では、n側外部接続部10とp側外部接続部12との間に順方向電圧を印加すると、p側外部接続部12からn側外部接続部10へ向かって電流が流れる。電流は、p側外部接続部12からn側外部接続部10へ向かって、第2コンタクト13、エッチングストップ層14および導電性多層反射鏡7を、この順番で流れる。導電性多層反射鏡7は、導電性が良好なので、電流は、導電性多層反射鏡7において平面視における全域に広がり、その後、透明導電膜6、p型窒化物半導体層5、発光層4、n型窒化物半導体層3および第1コンタクト11を、この順番で流れる。このように電流が流れることによって、n型窒化物半導体層3から発光層4に電子が注入され、p型窒化物半導体層5から発光層4に正孔が注入され、これらの正孔および電子が発光層4で再結合することにより、波長440nm〜460nmの青色の光が発生する。この光は、n型窒化物半導体層3および透明基板2をこの順で透過して透明基板2の表面2Aから外部に取り出される。
この際、発光層4からp型窒化物半導体層5側に向かう光も存在し、この光は、p型窒化物半導体層5および透明導電膜6をこの順で透過する。そして、この光は、透明導電膜6と導電性多層反射鏡7との界面や、導電性多層反射鏡7内におけるInGa1−xO層45とNb層46との界面(第1多層反射鏡部41と第2多層反射鏡部42との界面や第2多層反射鏡部42と第3多層反射鏡部43との界面)で反射される。発光層4で発生する光の波長は、440nm〜460nmである。そのため、この光は、導電性多層反射鏡7に対して垂直な方向(InGa1−xO層45およびNb層46の積層方向)から入射されたときは、この光の波長が帯域幅の中心近傍になるように設定された第2多層反射鏡部42(図6参照)によって反射される。また、導電性多層反射鏡7に対して斜めの方向(前記積層方向に傾斜する方向)から光が入射されたとき、この光は、第1多層反射鏡部41や第3多層反射鏡部43によって反射される。つまり、この実施形態では、第2多層反射鏡部42は、垂直な方向からの光を反射させるDBRであり、第1多層反射鏡部41や第3多層反射鏡部43は、斜めの方向からの光を反射させるDBRである。
以上のように反射した光は、透明導電膜6、p型窒化物半導体層5、発光層4、n型窒化物半導体層3および透明基板2をこの順で透過して透明基板2の表面2Aから取り出される。つまり、発光層4からの光を、透明導電膜6を透過させて導電性多層反射鏡7で反射させ、再び透明導電膜6を透過させてn型窒化物半導体層3から放出させることができる。
また、導電性多層反射鏡7で反射されずに、絶縁管層9内を進む光も存在し、この光は、絶縁管層9および絶縁膜8を透過して、絶縁膜8とn側外部接続部10およびp側外部接続部12との界面で反射される。反射した光は、絶縁膜8、絶縁管層9、透明導電膜6、p型窒化物半導体層5、発光層4、n型窒化物半導体層3および透明基板2を透過して透明基板2の表面2Aから取り出される。つまり、この発光素子1は、第1の反射電極層としての導電性多層反射鏡7のほかに、第2の反射電極層としてのn側外部接続部10およびp側外部接続部12を備えている。第1および第2電極層10,12が反射電極層としての機能を有すためには、第1および第2電極層10,12の厚さは、100nm以上である必要がある。
前述したように、透明基板2の裏面2Bには、複数の凸部17が形成されている。これらの凸部17によって、n型窒化物半導体層3側から透明基板2へ向かって様々な角度から透明基板2の裏面2Bに入射される光が透明基板2の裏面2Bで全反射することを抑制できる。これにより、n型窒化物半導体層3から透明基板2へ向かう光が、n型窒化物半導体層3と透明基板2との界面においてn型窒化物半導体層3側へ反射することが抑制される。また、各凸部17は、n型窒化物半導体層3内で乱反射することでとどまっている光を透明基板2側へ導くこともできる。よって、光の取り出し効率が向上する。
以上のように、発光素子1では、発光層4からの光は、直ちにn型窒化物半導体層3から放出されたり、一旦p型窒化物半導体層5を透過してp型電極40の導電性多層反射鏡7で反射した後にn型窒化物半導体層3から放出されたりする。
導電性多層反射鏡7は、マイグレーションの懸念があるAgやガルバニック腐食の懸念があるAlを使用せず、InGa1−xO層45およびNb層46といった屈折率の異なる二種類の透明電極層を交互に積層することで構成されている。導電性多層反射鏡7は、周期構造の異なる第1多層反射鏡部41、第2反射鏡部42および第3反射鏡部43を有している。そのため、透明電極層(InGa1−xO層45およびNb層46)の積層方向に沿う方向(導電性多層反射鏡7に垂直な方向)からの光だけでなく、当該積層方向に傾斜した方向からの光も反射させることができる。これにより、AgやAlを用いなくてもn型窒化物半導体層3からの光の取り出し効率(輝度)を向上しつつ、さらに、AgやAlを用いないことにより信頼性の高い長寿命の発光素子1を提供できる。
図7A〜図7Hは、図2に示す発光素子の製造方法を示す図解的な断面図である。
まず、図7Aに示すように、透明基板2の裏面2Bに、SiNからなる層(SiN層)を形成し、レジストパターン(図示せず)をマスクとするエッチングにより、このSiN層を、複数の凸部17に分離する。次いで、透明基板2を反応容器(図示せず)内に配置して反応容器内にガス(シランガス等)を流すことによって、透明基板2の裏面2B上に半導体層をエピタキシャル成長させる処理が行われる。その際、ガスの流量比を変えることで、透明基板2の裏面2B上に、n型窒化物半導体層3、発光層4およびp型窒化物半導体層5を、この順番で連続的に形成することができる。
次いで、図7Bに示すように、たとえばリフトオフ法を用いて、透明導電膜6をパターン形成する。なお、エッチングによって透明導電膜6を形成してもよい。透明導電膜6は、各絶縁管層9(図1および図2参照)と一致する位置に、透明導電膜6を貫通する貫通穴19を有するパターンに形成され。各貫通穴19からp型窒化物半導体層5が露出することになる。
次いで、透明導電膜6の上、および、p型窒化物半導体層5において各貫通穴19からが露出された部分の上の全域に亘って、導電性多層反射鏡7を形成する。
この実施形態の場合、具体的には、まず、型窒化物半導体層5において各貫通穴19からが露出された部分の上の全域に亘って、第1層厚T1の厚さを有するInGa1−xOの層(第1層)を形成する。次いで、当該第1層の上の全域に亘って、第2層厚T2の厚さを有するNbの層(第2層)を形成して、第1層と第2層とのペアを1つ形成する。そして、最終的に、当該ペアを全部で4つ積層する。
次いで、第1層と第2層との4つのペアの上面(第2層の上面となる)の全域に亘って、第3層厚T3の厚さを有するInGa1−xOの層(第3層)を形成する。次いで、当該第3層の上の全域に亘って、第4層厚T4の厚さを有するNbの層(第4層)を形成して、第3層と第4層とのペアを1つ形成する。そして、最終的に、当該ペアを全部で4つ積層する。
次いで、第3層と第4層との4つのペアの上面(第4層の上面となる)の全域に亘って、第5層厚T5の厚さを有するInGa1−xOの層(第5層)を形成する。次いで、当該第5層の上の全域に亘って、第6層厚T6の厚さを有するNbの層(第6層)を形成して、第5層と第6層とのペアを1つ形成する。そして、最終的に、当該ペアを全部で4つ積層する。
そして、これらの第1層〜第6層に対して、図7Cに示すように、透明導電膜6と同一パターンのレジストパターン20をマスクとするドライエッチングを施す。これにより、第1層、第2層、第3層、第4層、第5層および第6層の各層が選択的に一括除去される。
図5を参照して、除去後に残った第1層が、第1InGa1−xO層45Aとなって、透明導電膜6上に、透明導電膜6と同一パターンで形成される。また、除去後に残った第2層が、第1Nb層46Aとなって、第1InGa1−xO層45Aと同一パターンで形成される。また、除去後に残った第3層が、第2InGa1−xO層45Bとなって、第1Nb層46Aと同一パターンで形成される。また、除去後に残った第4層が、第2Nb層46Bとなって、第2InGa1−xO層45Bと同一パターンで形成される。また、除去後に残った第5層が、第3InGa1−xO層45Cとなって、第2Nb層46Bと同一パターンで形成される。また、除去後に残った第6層が、第3Nb層46Cとなって、第3InGa1−xO層45Cと同一パターンで形成される。
以上により、第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43を有する導電性多層反射鏡7が形成される。導電性多層反射鏡7と透明導電膜6とは、共通のレジストパターンを用いたエッチングによって一括形成されてもよい。また、導電性多層反射鏡7は、エッチングによって形成されたが、リフトオフによって形成されてもよい。
導電性多層反射鏡7(第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43のそれぞれ)には、平面視で透明導電膜6の各貫通穴19と一致する位置に、貫通穴19と同じ大きさの貫通穴21が形成されている。
次いで、図7Dに示すように、レジストパターン20を除去してから、別のレジストパターン22を導電性多層反射鏡7上に形成する。レジストパターン22には、平面視で導電性多層反射鏡7の各貫通穴21と一致する位置に、貫通穴21と同じ大きさの開口23が形成されている。開口23は、平面視で同じ位置にある貫通穴19,21に連続している。また、平面視において、レジストパターン22は、n型窒化物半導体層3の段付部分3Cが位置する予定の部分には存在しない。
次いで、レジストパターン22をマスクとするドライエッチングにより、p型窒化物半導体層5、発光層4およびn型窒化物半導体層3のそれぞれを選択的に除去する。これにより、平面視においてレジストパターン22の各開口23と一致する位置には、p型窒化物半導体層5および発光層4を貫通して、n型窒化物半導体層3の厚さ途中まで到達するトレンチ24(この実施形態では円筒状のトレンチ)が形成され、n型窒化物半導体層3に段付部分3Cが形成される。各トレンチ24は、平面視で同じ位置にある開口23および貫通穴19,21に連続している。平面視で同じ位置で連続する貫通穴19,21およびトレンチ24は、1つのトレンチ25を構成している。トレンチ25は、平面視で絶縁管層9と一致する複数(ここでは、15個)の分散した位置に形成されている。各トレンチ25は、この実施形態では、透明基板2の厚さ方向に直線的に延びる円筒状であり、その断面の円形状は、透明基板2の厚さ方向におけるいずれの位置でも同じ大きさである。各トレンチ25は、導電性多層反射鏡7、透明導電膜6、p型窒化物半導体層5および発光層4を貫通して、n型窒化物半導体層3の厚さ途中まで到達している。トレンチ25の半導体層表面(p型窒化物半導体層5の表面)からの深さ(透明基板2の厚さ方向における寸法)は、たとえば、約1.5μmである。また、導電性多層反射鏡7、透明導電膜6、p型窒化物半導体層5および発光層4のそれぞれにおいて平面視で段付部分3Cと一致する部分(図7C参照)は、ドライエッチングによるトレンチ25の形成と同時に除去されている。
次いで、レジストパターン22を除去してから、図7Eに示すように、導電性多層反射鏡7上において平面視で第2コンタクト13(図2参照)と一致する予定の位置に、たとえばリフトオフ法を用いて、エッチングストップ層14を形成する。
次いで、図7Fに示すように、導電性多層反射鏡7上およびエッチングストップ層14上に、たとえばCVD法によって、SiNからなる層(SiN層)26を形成する。SiN層26は、各トレンチ25内に埋め尽くされるとともに、平面視における発光層4、p型窒化物半導体層5、透明導電膜6および導電性多層反射鏡7のそれぞれの外側端面と、n型窒化物半導体層3の段付部分3Cとを全域に亘って覆うように形成される。SiN層26において、導電性多層反射鏡7上およびエッチングストップ層14上にある部分は、絶縁膜8の被覆部8Aとなり、平面視における発光層4、p型窒化物半導体層5、透明導電膜6および導電性多層反射鏡7のそれぞれの外側端面と、n型窒化物半導体層3の段付部分3Cとを覆っている部分は、延設部8Bとなる。また、SiN層26において、トレンチ25内に埋め込まれた部分は、絶縁管層9を形成することになる。
次いで、図7Gに示すように、絶縁膜8上に、レジストパターン27を形成する。レジストパターン27には、平面視で各第1コンタクト11(図2参照)と一致する予定の位置に、開口28が形成されていて、平面視で各第2コンタクト13(図2参照)と一致する予定の位置に、開口29が形成されている。
次いで、レジストパターン27をマスクとするドライエッチングにより、絶縁膜8と、各トレンチ25内のSiN層26とを選択的に除去する。これにより、平面視においてレジストパターン27の各開口28と一致する位置の絶縁膜8およびSiN層26がレジストパターン27側から除去される。このドライエッチングの条件は、n型窒化物半導体層3がエッチングされない条件になっている。そのため、各開口28におけるエッチングは、トレンチ25の底面におけるn型窒化物半導体層3の手前でストップする。これにより、平面視においてレジストパターン22の各開口28と一致する位置には、絶縁膜8およびSiN層26を貫通してn型窒化物半導体層3まで到達するトレンチ30が形成される。
トレンチ30は、透明基板2の厚さ方向に延びる円筒状であり、その断面の円形状は、透明基板2の厚さ方向における全域に亘って同じ大きさである。トレンチ30は、第1コンタクト11と同じ数(ここでは、15個)形成されていて、各トレンチ30は、いずれかのトレンチ25の内側に配置されている。各トレンチ25がn型窒化物半導体層3の厚さ途中まで到達しているので、各トレンチ30も、n型窒化物半導体層3の厚さ途中まで到達している。各トレンチ30の底では、n型窒化物半導体層3が露出されている。各トレンチ25内に埋め尽くされたSiN層26は、トレンチ30が形成されることによって、絶縁管層9となる。
ここでのドライエッチングによって、平面視においてレジストパターン27の各開口29と一致する位置の絶縁膜8がレジストパターン27側から除去される。各開口29におけるエッチングは、エッチングストップ層14で停止する。つまり、エッチングストップ層14が、その直下にある導電性多層反射鏡7をドライエッチングから保護するので、導電性多層反射鏡7までエッチングされてしまうことを防止できる。その結果、平面視においてレジストパターン27の各開口29と一致する位置には、絶縁膜8を貫通してエッチングストップ層14まで到達するトレンチ31が形成される。トレンチ31は、第2コンタクト13と同じ数(ここでは、3個)だけ形成され、これらのトレンチ31は、平面視における透明基板2の短手方向(図7Gの紙面に直交する方向)において等間隔で並んでいる。
次いで、レジストパターン27を除去してから、図7Hに示すように、たとえば蒸着により、Alからなる層(Al層32)を絶縁膜8上の全域に形成する。Al層32は、各トレンチ30内および各トレンチ31内に埋め尽くされる。トレンチ30内のAl層32は、第1コンタクト11となり、トレンチ31内のAl層32は、第2コンタクト13となる。
次いで、絶縁膜8上のAl層32上の全域に、たとえばスパッタ法によって、Tiからなる層(Ti層)と、Ptからなる層(Pt層)とをAl層32側からこの順番で積層する。これにより、Ti層およびPt層の積層構造からなるバリア層15がAl層32上に形成される。
次いで、バリア層15上の全域に、たとえば電解めっき法によって、AuSnからなる層(AuSn層)を形成する。AuSn層は、接合層16である。
次いで、レジストパターン(図示せず)をマスクとして用いるエッチングにより、絶縁膜8上のAl層32、バリア層15および接合層16のそれぞれを、平面視における透明基板2の長手方向において、第2コンタクト13と、第2コンタクト13に最も近い第1コンタクト11との間で二分する(図7H参照)。これにより、図2に示すように、絶縁膜8上のAl層32において、平面視で全ての第1コンタクト11を覆う部分が、n側外部接続部10となり、平面視で全ての第2コンタクト13を覆う部分が、p側外部接続部12となる。n側外部接続部10およびp側外部接続部12は、分離絶縁された状態で絶縁膜8上に形成されている。n側外部接続部10が形成されることでn型電極35が完成し、p側外部接続部12が形成されることでp型電極40が完成する。以上の結果、発光素子1が完成する。
発光素子1は、たとえば、透明基板2の元基板としての1枚のウエハ(図示せず)上に多数同時に形成される。そこで、必要に応じてウエハを研削・研磨して厚みを調整した後に、ウエハを、レーザスクライバ等を用いてダイシングすると、最終的に図1〜図4に示す構造の発光素子1が個別に切り出される。
第1コンタクト11が埋め込まれるトレンチ30は、第1コンタクト11と同じ大きさの円形状の断面を有しており、その直径(内径)は、20μm以上40μm以下である。これに対し、第2コンタクト13が埋め込まれるトレンチ31は、平面視においてトレンチ30よりも大きい(図1参照)。そのため、前述したように、絶縁膜8上にAl層32を形成する際に(図7H参照)、各トレンチ31内にAl層32を埋め尽くすと、絶縁膜8には、各トレンチ31の跡90が凹みとなって現れ、最終的には、第2電極12上の接合層16の接合面16Aにも現れる(図4参照)。しかし、複数のトレンチ31は、透明基板2の短手方向において間隔を隔てているので(図1参照)、これらのトレンチ31が1列につながっている場合に比べて、各トレンチ31の跡90は、とても小さく目立たない。そのため、第2電極12上の接合層16の接合面16Aはほとんど平坦になる。
図8は、サブマウントの構造を図解的に示す断面図である。
図8に二点鎖線で示すように、発光素子1は、接合層16によってサブマウント50に接合され、発光素子1およびサブマウント50は、発光素子ユニット64を構成する。
サブマウント50は、サブマウント基板51と、絶縁層52と、電極層53と、接合層54とを備えている。
サブマウント基板51はたとえばSiからなる。絶縁層52は、たとえばSiOからなり、サブマウント基板51の主面51A(図8における上面)の全域を覆っている。
電極層53は、たとえばAlからなる。電極層53は、絶縁層52上において分離された2つの領域に設けられており、図8では、2つの電極層53が、左右に隔てた状態で絶縁層52上に形成されている。2つの電極層53のうち、図8における左側の電極層53を第1マウント電極層53Aといい、図8における右側の電極層53を第2マウント電極層53Bということにする。第1マウント電極層53Aと第2マウント電極層53Bとは、第1電極11および第2電極12の間隔とほぼ等しい間隔、たとえば、60μm程度の間隔を隔てて分離絶縁されて配置されている。
接合層54は各電極層53上に積層されている。接合層54は、この実施形態では、サブマウント基板51側のTi層55と、Ti層55上に積層されたAu層56とを含む2層構造である。接合層54において電極層53に接触している面とは反対側の面(図8における上面)が、表面54Aとされる。表面54Aは、平坦面であり、各電極層53上の接合層54の表面54Aは、面一になっている。
図9は、サブマウントの模式的な平面図である。
平面視において、第1マウント電極層53A上の接合層54は、発光素子1のn側外部接続部10上の接合層16と同じ大きさであり、第2マウント電極層53B上の接合層54は、発光素子1のp側外部接続部12上の接合層16と同じ大きさである(図1参照)。
図10Aは、発光装置の構造を図解的に示す断面図である。
図10Aを参照して、発光装置60は、発光素子ユニット64(発光素子1およびサブマウント50)と、支持基板61とを含んでいる。
支持基板61は、絶縁性材料で形成された絶縁基板62と、絶縁基板62の両端から露出するように設けられて、発光素子1と外部とを電気的に接続する金属製の一対のリード63とを有している。絶縁基板62は、たとえば平面視矩形に形成されており、その対向する一対の辺に沿って一対のリード63がそれぞれ帯状に形成されている。各リード63は、絶縁基板62の一対の端縁に沿って、上面から側面を渡って下面に至るように折り返され、横向きU字形断面を有するように形成されている。
発光素子ユニット64の組立に際しては、たとえば、サブマウント50を、図10Aに示すように、接合層54の表面54Aが上を向くような姿勢にする。また、図2に示す発光素子1を、接合層16の接合面16Aが下を向くような姿勢(図2とは上下が逆の姿勢)にし、図10Aの姿勢にあるサブマウント50に対して上から対向させる。このとき、発光素子1では、p型窒化物半導体層5がサブマウント50のサブマウント基板51の主面51Aに対して上から対向している。
発光素子1をサブマウント50に接近させると、図10Aに示すように、発光素子1の接合層16の接合面16Aと、サブマウント50の接合層54の表面54Aとが面接触する。具体的には、n側外部接続部10側の接合層16の接合面16Aが、第1マウント電極層53A側の接合層54の表面54Aに対して面接触し、p側外部接続部12側の接合層16の接合面16Aが、第2マウント電極層53B側の接合層54の表面54Aに対して面接触する。この状態でリフロー(熱処理)を行えば、n側外部接続部10と第1マウント電極層53Aとが接合層16,54を介して接合され、かつp側外部接続部12と第2マウント電極層53Bとが接合層16,54を介して接合される。接合層16と接合層54とが融解・固着して互いに接合すると、発光素子1が、電極層53および接合層54を介してサブマウント50のサブマウント基板51に接合され、サブマウント50にフリップチップ接続される。n側外部接続部10およびp側外部接続部12の両方が絶縁膜8から露出されているので、サブマウント基板51に対して発光素子1における絶縁膜8側を対向させることによって、サブマウント基板51に発光素子1をフリップチップ接続することができる。フリップチップ接続の結果、発光素子1とサブマウント50とが一体化した発光素子ユニット64が得られる。
前述したように、第2電極12上の接合層16の接合面16Aには、各トレンチ31の跡90があるがとても小さいので、この接合面16Aは、ほとんど平坦である(図4参照)。そのため、この接合面16Aと、第2マウント電極層53B側の接合層54の表面54Aとの面接触に対して、各トレンチ31の跡90が影響を与えることはなく、これらの接合面16Aおよび表面54Aは、ほぼ全域に亘って面接触している。また、発光素子1側のn側外部接続部10とp側外部接続部12とが、約60μmという十分な距離を隔てていて、サブマウント50側の第1マウント電極層53Aと第2マウント電極層53Bとが、同様に十分な距離を隔てている。そのため、多少の取り付け誤差があっても、n側外部接続部10が第2マウント電極層53Bに接続されたり、p側外部接続部12が第1マウント電極層53Aに接続されたりすることがないので、発光素子1をサブマウント50に確実にフリップチップ接続できる。
サブマウント50のサブマウント基板51を絶縁基板62の一表面に対向させることで、発光素子ユニット64は、当該絶縁基板62に接合される。そして、n側外部接続部10に接続された第1マウント電極層53Aと、第1マウント電極層53A側のリード63とが、ボンディングワイヤ65によって接続される。また、p側外部接続部12に接続された第2マウント電極層53Bと、第2マウント電極層53B側のリード63とが、ボンディングワイヤ65によって接続される。これにより、発光素子ユニット64と支持基板61とが一体化されて発光装置60が完成する。
図10Bに図解的な斜視図を示すように、支持基板61は、長尺形状(帯状)に形成されていてもよく、このような長尺な支持基板61の表面に、複数の発光素子ユニット64が実装されてLED(発光ダイオード)バーを構成していてもよい。図10Bには、支持基板61の一表面に複数の発光素子ユニット64が直線状に一列に配列された発光装置60が示されている。このような発光装置60は、たとえば、液晶表示装置のバックライト用光源として用いることができる。なお、支持基板61上の複数の発光素子ユニット64は、直線状に一列に配列されている必要はなく、2列に配列されていてもよいし、千鳥状に配列されていてもよい。また、各発光素子ユニット64上に、蛍光体を含んだ封止樹脂をポッティングしてもよい。
図11は、発光素子ユニット64を用いた発光素子パッケージの模式的な斜視図である。
発光素子パッケージ70は、図10Aに示した構造の発光装置60と樹脂パッケージ71と封止樹脂72とを含んでいる。
樹脂パッケージ71は、樹脂が充填されたリング状のケースであり、その内側に発光素子ユニット64を収容して(覆って)側方から包囲して保護した状態で、支持基板61に固定されている。樹脂パッケージ71の内壁面は、発光素子ユニット64の発光素子1から出射された光を反射させて外部へ取り出すための反射面71aを形成している。この実施形態では、反射面71aは、内方に向かうに従って支持基板61に近づくように傾斜した傾斜面からなり、発光素子1からの光を光取り出し方向(透明基板2の法線方向)に向かって反射するように構成されている。
封止樹脂72は、発光素子1の発光波長に対して透明な透明樹脂(たとえば、シリコーンやエポキシなど)からなり、発光素子1およびボンディングワイヤ65などを封止している。または、この透明樹脂に蛍光体を混合してもよい。発光装置60が青色発光し、蛍光体として黄色発光のものを配置すると、自然発光が得られる。
図11には、支持基板61上に一つの発光素子ユニット64が実装されている構造を示したが、むろん、支持基板61上に複数個の発光素子ユニット64が共通に実装されていて、それらが封止樹脂72によって共通に封止されていてもよい。
以上のほかにも、この発明はさらに種々の実施形態をとり得る。たとえば、前述の実施形態では、第1コンタクト11が円柱形状を有する例を示したが、第1コンタクト11は多角柱形状を有していてもよい。また、第1コンタクト11は、その軸直角断面形状が軸方向に沿って一様である必要はなく、たとえば、接触部18から離れるに従って断面積が大きくなるように設計されていてもよい。また、前述の実施形態では、窒化物半導体としてGaNを例示したが、窒化アルミニウム(AlN)、窒化インジウム(InN)などの他の窒化物半導体が用いられてもよい。窒化物半導体は、一般には、AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦x+y≦1)と表わすことができる。
また、図5に示すように、導電性多層反射鏡7は、第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43という3つの多層反射鏡部を有していたが、導電性多層反射鏡7を構成する多層反射鏡部の数は、複数(2つ以上)であれば、任意に設定できる。また、この実施形態では、便宜上、各多層反射鏡部を、「第1」多層反射鏡部41、「第2」多層反射鏡部42および「第3」多層反射鏡部43と区別しているが、多層反射鏡部42および多層反射鏡部43で導電性多層反射鏡7を構成する場合には、多層反射鏡部42および多層反射鏡部43の一方が「第1」多層反射鏡部となり、他方が「第2」多層反射鏡部となる。
また、この実施形態では、第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43のそれぞれは、InGa1−xO層45およびNb層46のペアを4つ有しているが、各多層反射鏡部では、InGa1−xO層45およびNb層46のペア数を増やすことによって、反射率を向上させることができる。また、この実施形態のInGa1−xO層45は、InGaOで構成されていたが、Nbとの屈折率の差が大きくなるようにInGa1−xOを選択すればよい。InGa1−xOとNbとの屈折率の差が大きくなるほど、多層反射鏡部では反射率および帯域幅を増やすことができる。
また、絶縁膜8は、導電性多層反射鏡7の表面7Aの全域を覆っていたが(図2参照)、導電性多層反射鏡7の少なくとも一部を覆っていればよい。
図12は、本発明の別の実施形態に係る発光素子の模式的な断面図である。
前述した発光素子1では、InGa1−xO層45およびNb層46を交互に積層することによって、光を反射させる導電性多層反射鏡7を構成していたが、InGa1−xO層45およびNb層46を交互に積層することによって、光を透過させる導電性多層反射防止膜73(図12参照)を構成することもできる。導電性多層反射防止膜73は、いわゆるAR(Anti Reflect)膜である。
導電性多層反射鏡7を構成する第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43のそれぞれの反射率は、帯域幅の波長の光に対しては、90%以上と高いが、帯域幅以外の波長の光に対しては、10%〜30%以下と低い。具体的には、図6を参照して、第1多層反射鏡部41では、500nmから650nmまでの帯域幅以外の波長の光に対する反射率は30%以下である。また、第2多層反射鏡部42では、400nmから550nmまでの帯域幅以外の波長の光に対する反射率が30%以下である。また、第3多層反射鏡部43では、350nmから400nmまでの帯域幅以外の波長の光に対する反射率が30%以下である。
導電性多層反射防止膜73は、多層反射鏡部の帯域幅以外の波長の光を透過させるようになっている。
導電性多層反射防止膜73は、第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43のいずれか一つだけで構成されている。よって、導電性多層反射防止膜73は、一定の層厚Tを有するInGa1−xO層45と、一定の層厚Tを有するNb層46とが交互に積層されることで構成されている。そのため、導電性多層反射防止膜73におけるInGa1−xO層45およびNb層46の周期は単一である。
図12に示す発光素子74は、基板75と、n型窒化物半導体層76と、発光層77と、p型窒化物半導体層78と、n型電極79と、p型電極80と、パッド電極81,82と、反射層83とを含んでいる。n型電極79は、n型窒化物半導体層76に接続されている。p型電極80は、p型窒化物半導体層78に接続されており、透明導電膜84と、前述した導電性多層反射防止膜73とを含んでいる。
基板75は、たとえばサファイアからなり、所定の厚さを有している。基板75は、その厚さ方向から見た平面視において、図12における左右方向に長手方向を有し、図12における奥行き方向に短手方向を有する矩形形状に形成されている。基板75では、図12における上面が表面75Aであり、図12における下面が裏面75Bである。表面75Aは、基板75におけるn型窒化物半導体層76との接合面であり、裏面75Bは、基板75における反射層83との接合面である。基板75の表面75Aには、前述した凸部17が複数形成されている。基板75は、発光層77の発光波長に対して透明であってもよいし、透明でなくてもよい。
n型窒化物半導体層76は、基板75上に積層されている。n型窒化物半導体層76は、基板75の表面75Aの全域を覆っている。n型窒化物半導体層76は、n型の窒化物半導体(たとえば、GaN)からなる。n型窒化物半導体層76について、図12において基板75の表面75Aを覆う下面を裏面76Aといい、裏面76Aとは反対側の上面を表面76Bということにする。表面76Bにおいて、図12における右寄りのn側領域76Cは、左寄りのp側領域76Dよりも裏面76A側へ一段低くなっている。
発光層77は、n型窒化物半導体層76上に積層されている。発光層77は、n型窒化物半導体層76の表面76Bにおけるp側領域76Dの全域を覆っている。発光層77は、この実施形態では、Inを含む窒化物半導体(たとえばInGaN)からなる。
p型窒化物半導体層78は、発光層77と同一パターンで発光層77上に積層されている。そのため、平面視において、p型窒化物半導体層78の領域は、発光層77の領域と一致している。p型窒化物半導体層78は、p型の窒化物半導体(たとえば、GaN)からなっていて、発光層77の発光波長に対して透明である。このように、n型半導体層であるn型窒化物半導体層76とp型半導体層であるp型窒化物半導体層78とで発光層77を挟んだ発光ダイオード構造が形成されている。
透明導電膜84は、p型窒化物半導体層78上に積層されている。透明導電膜84は、ZnOまたはITOからなり、発光層77の発光波長に対して透明である。この実施形態では、透明導電膜84は、ITOからなる。透明導電膜84は、p型窒化物半導体層78と同一パターンで形成されていてもよいし、図12に示すように基板75の厚さ方向から見た平面視でp型窒化物半導体層78より小さくてもよい。
導電性多層反射防止膜73は、透明導電膜84と同一パターンで透明導電膜84上に積層されている。導電性多層反射防止膜73は、前述した第1多層反射鏡部41、第2多層反射鏡部42および第3多層反射鏡部43(図5参照)のいずれか1つだけによって構成されている。
導電性多層反射防止膜73において透明導電膜84側とは反対側の表面73A(p型電極80の表面80Aでもある)では、左側へ偏った位置に、パッド電極81が形成されている。パッド電極81は、表面73A側からCr(クロム)およびAuを積層することによって構成されている。
n型電極79は、n型窒化物半導体層76の表面76Bにおけるn側領域76C上に積層されている。n型電極79は、表面76B側からTiおよびAlを積層することによって構成されている。n型電極79の表面には、パッド電極82が形成されている。パッド電極82は、n型電極79の表面側からCrおよびAuを積層することによって構成されている。
反射層83は、光を反射させる材料(たとえば、Ag)からなる。反射層83は、基板75の裏面75Bの全域を覆っている。反射層83を、前述した導電性多層反射鏡7(図5参照)で構成してもよい。
このような発光素子74において、パッド電極81とパッド電極82との間に順方向電圧を印加すると、p型電極80からn型電極79へ向かって電流が流れる。電流は、p型電極80からn型電極79へ向かって、導電性多層反射防止膜73および透明導電膜84を、この順番で流れる。導電性多層反射防止膜73は、導電性が良好なので、電流は、導電性多層反射防止膜73において平面視における全域に広がり、その後、透明導電膜84、p型窒化物半導体層78、発光層77、n型窒化物半導体層76およびn型電極79を、この順番で流れる。このように電流が流れることによって、n型窒化物半導体層76から発光層77に電子が注入され、p型窒化物半導体層78から発光層77に正孔が注入され、これらの正孔および電子が発光層77で再結合することにより、光が発生する。
発光層77からの光は、p型窒化物半導体層78およびp型電極80(透明導電膜84および導電性多層反射防止膜73)をこの順番で透過した後にp型電極80の表面80A(導電性多層反射防止膜73の表面73A)から放出される。
前述したように、導電性多層反射防止膜73は、InGa1−xO層45およびNb層46といった屈折率の異なる二種類の透明電極層を交互に積層することで構成されている。そのため、光は、p型電極80において導電性多層反射防止膜73を透過することによって、p型電極80の表面80Aで反射することなく、p型電極40の表面80Aから放出される。これにより、p型電極80の表面80Aからの光の取り出し効率が向上された発光素子74を提供できる。
なお、発光層77からn型窒化物半導体層76側に向かう光も存在し、この光は、n型窒化物半導体層76および基板75をこの順で透過して、基板75と反射層83との界面で反射される。反射した光は、透明導電膜84および導電性多層反射防止膜73をこの順で透過して導電性多層反射防止膜73の表面73Aから取り出される。
この発光素子74を作成する場合、まず、基板75の表面75Aにn型窒化物半導体層76を形成し、n型窒化物半導体層76の表面76Bの全域に発光層77、p型窒化物半導体層78および透明導電膜84をこの順番で形成し、透明導電膜84上に導電性多層反射防止膜73を形成する。次いで、エッチングまたはリフトオフによって、n型窒化物半導体層76、発光層77、p型窒化物半導体層78、透明導電膜84および導電性多層反射防止膜73のそれぞれをパターニングして、n型窒化物半導体層76の表面76Bのn側領域76Cを露出させる。次いで、n側領域76Cにn型電極79を形成する。そして、導電性多層反射防止膜73上にパッド電極81を形成し、n型電極79上にパッド電極82を形成する。その後、基板75の裏面75Bに反射層83を形成する。そして、基板75の元基板となる1枚のウエハを、レーザスクライバ等を用いてダイシングすると、発光素子74が個別に切り出される。
また、この発光素子74は、Agや半田等のペーストからなる接合層85を介して、前述したサブマウント基板51の主面51Aに接合される。図12に示すサブマウント基板51の主面51Aにおいて接合層85を避けた位置には、前述した一対のリード63が設けられている。発光素子74のパッド電極81および82は、最寄のリード63に対してボンディングワイヤ65を介して電気的に接続されている。発光素子74およびサブマウント基板51によって、発光素子ユニット64(発光装置60)が構成されている。もちろん、発光素子1の場合と同様に、発光素子74によって発光素子パッケージ70(図11参照)を構成してもよい。
1 発光素子
2 透明基板
3 n型窒化物半導体層
4 発光層
5 p型窒化物半導体層
6 透明導電膜
7 導電性多層反射鏡
8 絶縁膜
10 n側外部接続部
12 p側外部接続部
35 n型電極
40 p型電極
41 第1多層反射鏡部
42 第2多層反射鏡部
45 InGa1−xO層
46 Nb
51 サブマウント基板
51A 主面
64 発光素子ユニット
70 発光素子パッケージ
71 樹脂パッケージ
73 導電性多層反射防止膜
74 発光素子
76 n型窒化物半導体層
77 発光層
78 p型窒化物半導体層
79 n型電極
80 p型電極
T(T1〜T6) 層厚
S(S1〜S3) 周期厚

Claims (10)

  1. n型窒化物半導体層と、
    前記n型窒化物半導体層に積層された発光層と、
    前記発光層に積層されたp型窒化物半導体層と、
    前記n型窒化物半導体層に接続されたn型電極と、
    前記p型窒化物半導体層に接続されたp型電極とを含み、
    前記p型電極が、InGa1−xO層およびNb層を交互に積層した導電性多層反射鏡を含み、前記導電性多層反射鏡が周期構造の異なる第1多層反射鏡部および第2多層反射鏡部を有している、発光素子。
  2. 前記第1多層反射鏡部および前記第2多層反射鏡部は、InGa1−xO層の層厚、Nb層の層厚、ならびにInGa1−xO層およびNb層の各層厚を合計した周期厚のうちの少なくとも一つが異なる、請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記p型窒化物半導体層と前記導電性多層反射鏡との間に、ITOまたはZnOからなる透明導電膜が配置されている、請求項1または2に記載の発光素子。
  4. 前記n型電極および前記p型電極を互いに絶縁する絶縁膜をさらに含み、前記絶縁膜が、前記導電性多層反射鏡の一部を覆っている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光素子。
  5. 前記n型電極は、前記絶縁膜から露出したn側外部接続部を有し、
    前記p型電極は、前記絶縁膜から露出したp側外部接続部を有している、請求項4に記載の発光素子。
  6. 前記絶縁膜が、SiO、SiONおよびSiNのうちの一種以上を含む、請求項4または5に記載の発光素子。
  7. 透明基板をさらに含み、
    前記n型窒化物半導体層が前記透明基板上に積層されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光素子。
  8. 主面を有するサブマウント基板と、
    前記p型窒化物半導体層を前記サブマウント基板の主面に対向させて当該サブマウント基板に接合された請求項1〜7のいずれか一項に記載の発光素子と
    を含む、発光素子ユニット。
  9. 請求項8に記載の発光素子ユニットと、前記発光素子ユニットを収容した樹脂パッケージとを含む、発光素子パッケージ。
  10. n型窒化物半導体層と、
    前記n型窒化物半導体層に積層された発光層と、
    前記発光層に積層されたp型窒化物半導体層と、
    前記n型窒化物半導体層に接続されたn型電極と、
    前記p型窒化物半導体層に接続されたp型電極とを含み、
    前記p型電極が、InGa1−xO層およびNb層を交互に積層した導電性多層反射防止膜を含む、発光素子。
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