JP2005136033A - 半導体発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 反射層における光に対する反射が入射角に依存することを抑制して、活性層から発光された光を外部へ効率良く取り出すことができる半導体発光素子を提供する。
【解決手段】 半導体発光素子は、c面を主面とするサファイア基板1と、サファイア基板1の上に形成され、発光する活性層6と、活性層6からの光を反射する反射層とを有する。反射層は、活性層6からの光に対して互いに異なる反射率特性を有する第1の反射層3及び第2の反射層4よりなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体発光素子に関する。
近年、紫外領域から赤色領域までの波長領域において発光するLED又はLD等の発光素子の材料として窒化物半導体が有望視されている。
以下に、窒化物半導体を発光素子の材料として用いた従来に係る第1の半導体発光素子の構造について、図5を参照しながら説明する(例えば、特許文献1参照)。
図5に示すように、サファイア基板100の上には、図示していないバッファ層を介して、n型のGaN膜よりなるn型コンタクト層101が形成されている。n型コンタクト層101の上には、InGaN膜よりなる活性層102が形成されており、該活性層102の上には、p型のAlGaN膜よりなるp型クラッド層103とp型のGaN膜よりなるp型コンタクト層104とが下から順に積層されている。n型コンタクト層101の上にはn型電極105が形成されていると共に、p型コンタクト層104の上にはp型電極106が形成されており、n型電極105とp型電極106との間に電圧を印加することにより、活性層102が発光する。
ところで、図5に示した半導体発光素子においては、活性層102から発光される全ての光を半導体発光素子の外部に取り出すことができない。なぜなら、活性層102から発光される光は等方的に広がるので、光のエネルギーよりもバンドギャップが小さい半導体層、サファイア基板100又はn型及びp型電極105及び106等によって吸収されてしまうからである。さらに、屈折率が大きい領域から屈折率が小さい領域に光が入射するとき、光の入射角が臨界角よりも大きいと光は全反射し、全反射した光は半導体発光素子の内部で反射を繰り返して減衰するからである。
このため、活性層から発光される光を半導体発光素子の外部へ取り出す効率を向上させる目的で、半導体発光素子の内部に反射領域を設ける手法、活性層からの光が全反射を起こさないように基板を加工する手法、又は活性層からの光を吸収する吸収層を除去する手法等が実際に利用されている。
以下に、内部に反射領域を設けた従来に係る第2の半導体発光素子の構造について、図6を参照しながら説明する。
図6に示すように、サファイア基板200の上には、図示していないバッファ層を介して、n型のGaN膜よりなるn型コンタクト層201が形成されている。該n型コンタクト層201の上には、半導体多層膜よりなる反射層202が形成されている。
反射層202の上には、n型のGaN膜よりなるn型クラッド層203が形成されており、該n型クラッド層203の上には、InGaN膜よりなる活性層204が形成されている。活性層204の上には、p型のAlGaN膜よりなるp型クラッド層205とp型のGaN膜よりなるp型コンタクト層206が下から順に積層されている。
n型コンタクト層201の上にはn型電極207が形成されていると共に、p型コンタクト層206の上にはp型電極208が形成されており、n型電極207とp型電極208との間に電圧を印加することにより、活性層204が発光する。
活性層204の下に形成されている反射層202は、活性層204からサファイア基板200の方向へ発光される光を反射する役割をする。また、反射層202の膜厚がブラッグ条件を満たすように反射層202を形成することにより、反射層202は非常に高い反射率を有する反射ミラーとして機能するので、活性層204から発光された光を効率良く上方へ反射させることができる。
特開2001−7399号公報
ところで、従来に係る第2の半導体発光素子において、活性層204からサファイア基板200の方向へ発光される光のうち、反射層202に対して垂直に進行する光のほとんどは反射層202によって反射されて外部へ有効に取り出すことができる。しかしながら、反射層202は、活性層204からサファイア基板200の方向へ発光される光のうち、反射層202の法線方向に対して斜めの角度を持って進行する光に対する反射率は極端に低い。このため、活性層204から発光された光を外部へ有効に取り出すことはできなかった。
前記に鑑み、本発明の目的は、活性層から発光された光を外部へ効率良く取り出すことができる半導体発光素子を提供することである。
前記の課題を解決するために、本発明の半導体発光素子は、半導体基板と、半導体基板の上に形成され、発光する活性層と、活性層からの光を反射する反射層とを有する半導体発光素子において、反射層は、活性層からの光に対して互いに異なる反射率特性を有する第1の反射層及び第2の反射層よりなることを特徴とする。
本発明の半導体発光素子によると、活性層からの光に対して互いに異なる反射率特性を有する第1の反射層と第2の反射層とを有していることにより、反射層全体として活性層からの光に対する反射が入射角に依存することを抑制できるため、活性層からの光に対して反射層全体としての反射率が上昇するので、活性層から発光された光を外部へ効率良く取り出すことができる。
本発明の半導体発光素子において、第1の反射層は、活性層からの光のうち、第1の反射層に対して垂直に入射される第1の光に対して最大の反射率を有し、第2の反射層は、活性層からの光のうち、第2の反射層の法線方向に対して角度α(0°<α<90°)で入射される第2の光に対して最大の反射率を有することが好ましい。
このようにすると、第1の反射層によって、活性層からの光のうち反射層に対して垂直(入射角90度)に入射する光のほとんどを反射すると共に、第2の反射層によって、活性層からの光のうち反射層に対して斜め方向(入射角α)に入射する光のほとんどを反射するため、反射層全体として活性層からの光に対する反射が入射角に依存することを抑制できるので、活性層からの光に対して反射層全体としての反射率を上昇させることができる。このため、活性層から発光された光を外部へ効率良く取り出すことができる。
本発明の半導体発光素子において、第1の反射層は、第1の屈折率nA を有する第1の膜と、第1の屈折率nA とは異なる第2の屈折率nB を有する第2の膜とが周期的に積層されてなる多層膜であり、活性層からの光の波長をλとすると、第1の膜の膜厚dA は、式λ/4nA で表され、第2の膜の膜厚dB は、式λ/4nB で表されることが好ましい。
このようにすると、第1の反射層を構成する第1の膜の膜厚及び第2の膜の膜厚は、それぞれブラッグの反射条件を満たすので、第1の反射層は、活性層からの光のうち、第1の反射層に対して垂直に入射される光に対して最大の反射率を得ることができる。
本発明の半導体発光素子において、第2の反射層は、第1の屈折率nA を有する第1の膜よりなると共に膜厚dC を有する第3の膜と、第2の屈折率nB を有する第2の膜よりなると共に膜厚dD を有する第4の膜とが周期的に積層されてなる多層膜であり、第3の膜の膜厚dC は、式dA /cosαで表され、第4の膜の膜厚dD は、式dB /cosαで表されることが好ましい。
このようにすると、第1の反射層を構成する第3の膜の膜厚及び第4の膜の膜厚のそれぞれは、ブラッグの反射条件を満たす第1の膜の膜厚及び第2の膜の膜厚のそれぞれをcosαで割った値に設定しているので、第2の反射層は、活性層からの光のうち、第2の反射層の法線方向に対して角度α(0°<α<90°)で入射される光に対して最大の反射率を得ることができる。これにより、反射層全体として活性層からの光に対する反射が入射角に依存することを抑制できるめ、活性層からの光に対して反射層全体としての反射率を上昇させることができるので、活性層から発光された光を外部へ効率良く取り出すことができる。
本発明の半導体発光素子において、角度αは、第1の反射層の第1の光に対する反射率Rと、第2の反射層の第2の光に対する反射率Rα との関係が、Rα /R≦0.8を満たす角度であることが好ましい。
このようにすると、角度αが、反射率Rに対する反射率Rα の割合が80%以下になる角度であれば、幅広い範囲の角度で入射される光に対して第1の反射層と第2の反射層の全体としての反射率を高めることができるので、活性層からの光を外部へ効率良く取り出すことができる。一方で、角度αが、反射率Rに対する反射率Rα の割合が80%よりも大きくなる角度であれば、第2の反射層をわざわざ設ける意義が乏しいからである。
本発明の半導体発光素子において、角度αは、第2の光が第2の反射層に入射されたときに、第2の光が第2の反射層に対して全反射する臨界角よりも小さいことが好ましい。
このようにすると、第2の反射層によって入射角αで入射された光を反射した場合に、反射された光が第2の反射層の上に形成されている膜内から半導体発光素子の外部へ取り出すことができなくなることを防止できる。
本発明の半導体発光素子において、活性層は、AlGaInN膜よりなることが好ましい。
本発明の半導体発光素子において、第1の反射層及び第2の反射層は、半導体膜の積層膜であることが好ましい。
本発明の半導体発光素子において、半導体膜は、AlGaInN膜よりなることが好ましい。
本発明の半導体発光素子によると、活性層からの光に対して互いに異なる反射率特性を有する第1の反射層と第2の反射層とを有していることにより、反射層全体として活性層からの光に対する反射が入射角に依存することを抑制できるため、活性層からの光に対して反射層全体としての反射率が上昇するので、活性層から発光された光を外部へ効率良く取り出すことができる。
以下に、本発明の一実施形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。
まず、本発明の一実施形態に係る半導体発光素子の構造について、図1を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体発光素子の構造の一例を模式的に示した断面図である。
図1に示すように、c面を主面とするサファイア基板1上に、図示していないGaN膜よりなるバッファ層を介して、n型のGaN膜よりなるn型コンタクト層2が形成されている。該n型コンタクト層2の上には、第1の反射層3及び第2の反射層4が下から順に形成されている。第2の反射層4の上には、n型のGaN膜よりなるn型クラッド層5が形成されている。該n型クラッド層5の上には、InGaN膜よりなる活性層6が形成されている。該活性層6の上には、p型のAlGaN膜よりなるp型クラッド層7とp型のGaN膜よりなるp型コンタクト層8とが下から順に形成されている。
また、n型コンタクト層2におけるサファイア基板1側と反対側の露出部にはn型電極9が形成されており、p型コンタクト層8におけるサファイア基板1側と反対側の露出部にはp型電極10が形成されている。
次に、活性層6から発光された光を反射する反射層としての第1の反射層3及び第2の反射層4について説明する。
第1に、第1の反射層3について説明する。
第1の反射層3は、図示はしていなが、第1の屈折率nA 及び膜厚dA を有する第1の膜と、第1の屈折率nA とは異なる第2の屈折率nB 及び膜厚dB を有する第2の膜とが周期的に積層されてなる多層膜であり、具体的には、n型のGaN膜(第1の膜)とn型のAl0.1Ga0.9N膜(第2の膜)とが交互に40周期分積層されてなる多層膜である。
また、n型のGaN膜の膜厚(dA )は一層当たり47nmとなるように設計しており、この膜厚(dA )は、活性層6からの光の波長をλとすると、式λ/4nA で表される関係を満たす値に設定している。これは、n型のGaN膜の膜厚(dA )が、式dA =λ/4nA の関係を満たせば、n型のGaN膜が高い反射率を実現するブラッグ反射ミラーとして機能するからである。
また、n型のAl0.1Ga0.9N膜の膜厚(dB )は一層当たり45nmとなるように設計しており、この膜厚(dB )は、活性層6からの光の波長をλとすると、式λ/4nB で表される関係を満たす値に設定している。これは、n型のAl0.1Ga0.9N膜の膜厚(dB )が、式dA =λ/4nB の関係を満たせば、n型のGaN膜が高い反射率を実現するブラッグ反射ミラーとして機能するからである。
このようにすると、第1の反射層3は、活性層6からのう光のうち、第1の反射層3に対して垂直に入射される光(第1の光)に対して最大の反射率を有する。
図2は、第1の反射層3が有する反射率の入射光に対する角度依存性を示している。
図2から明らかなように、活性層6から発光された光が第1の反射層3の法線方向に対する入射角が10度を超えると、第1の反射率は、最大の反射率(第1の反射層3に対して垂直に入射されるときの反射率)の80%以下にまで低下することになる。
第2に、第2の反射層4について説明する。
第2の反射層4は、図示していないが、第1の屈折率nA を有する第1の膜よりなる膜厚dC の第3の膜と、第2の屈折率nB を有する第2の膜よりなる膜厚dD の第2の膜とが周期的に積層されてなる多層膜であり、具体的には、n型のGaN膜(第3の膜)とn型のAl0.1Ga0.9N膜(第4の膜)とが交互に40周期分積層されてなる多層膜である。
ところで、光が媒質中を伝播する時の位相の変化を表現する位相膜厚δは、膜の屈折率をN、膜の厚さをd、及び反射層の法線方向に対する入射角をθとした場合に、一般的に、
式:δ=(2πNdcosθ)/λ
によって表される。
一方、膜の光吸収が無いとして、膜の法線方向に対する光の入射角がαである場合に、膜厚dが、
式:d=λ/(4N×cosα)
で表されると考えると、位相膜厚δは、
式:δ=(2πNdcosθ)/λ=(π/2)×(cosθ/cosα)
によって表すことができる。
ここで、光の入射角について、θとαとが等しくなるとき、位相膜厚δが、
式:δ=π/2
で表されるように、境界面における反射光の位相が揃うので、反射率が最大となる。このため、膜の法線方向に対する入射角がαである光に対して膜の反射率を最大にするためには、膜に対して垂直に入射する光がブラッグ条件を満たす膜厚をcosαで割った値を膜厚に設定すればよいことが分かる。
従って、本実施形態において、第2の反射層4を構成する第3の膜の膜厚dC は、式dA /cosαとなるように設計すると共に、第2の反射層4を構成する第4の膜の膜厚dD は、式dB /cosαとなるように設計する。
具体的には、活性層6からの光が第2の反射層4の法線方向に対して例えば角度15度で入射される光に対して、第2の反射層4が最大の反射率を有するように設計するとすると、n型GaN層(第3の膜)の膜厚(dC )は、一層当たり、dA /cos15° を計算して、49nmとすると共に、Al0.1Ga0.9N膜(第4の膜)の膜厚(dD )は、一層当たり、dB /cosα を計算して、47nmとしている。
図3は、活性層6から発光された光の第2の反射層4の法線方向に対する入射角度と第2の反射層4の反射率との関係を示している。
図3から明らかなように、第2の反射層4は、入射角度が9度〜17度の範囲で、80%を超える反射率を達成している。
図4は、活性層6から発光される光の入射角度と第1の反射層3及び第2の反射層4の反射率との関係を示している。
図4から明らかなように、入射角度が9度〜17度の範囲で入射される光のほとんどは第2の反射層4によって反射されると共に、入射角度が9度未満で入射される光のほとんどは、第1の反射層3によって反射される。このように、第1の反射層3と第2の反射層4とを積層することにより、入射角度が0度〜17度の範囲で入射される光を効率良く反射することができる。
また、本実施形態の図1に示した半導体発光素子において、p型電極10とn型電極9との間に電圧を加えると、例えば従来例に示した1つの反射層を有する半導体発光素子の場合に比べて、本実施形態に係る半導体発光素子は発光効率を30%増加させることができた。
尚、本実施形態において、第2の反射層4の反射率(Rα )が最大となる入射角αとして、第1の反射層3に垂直入射する光に対する第1の反射層3の反射率(R)と、第2の反射層4の反射率(Rα )との関係が、Rα /R≦0.8を満たすような角度に設定することが好ましい。このように、角度αを、反射率Rに対する反射率Rα の割合が80%以下に低下する角度以上に設定すると、幅広い範囲の角度で入射される光に対する反射層全体(第1の反射層3及び第2の反射層4)の反射率を高めることができることが実験の結果から明らかになっており、一方、角度αを、反射率Rに対する反射率Rα の割合が80%よりも大きくなる角度に設定すると、第1の反射層3の他に第2の反射層4を設ける意義が乏しくなるからである。
また、本実施形態において、第2の反射層4の反射率が最大となる入射角αの上限としては、活性層6からの光を半導体発光素子の外部に取り出すことができるように、臨界角よりも小さい角度であることが望ましい。なぜなら、本実施形態に係る半導体発光素子によると、第2の反射層4に入射する角度αが臨界角よりも大きな角度で入射される光に対しても効率良く反射することはできるが、反射された光についても臨界角よりも大きな角度を持つことになるので、反射された光は、結局、半導体発光素子の外部に取り出すことができないからである。
また、本実施形態において、第1の反射層3及び第2の反射層4は、サファイア基板1と活性層6との間に形成しているが、活性層6から見てサファイア基板1が形成されている側と反対側に形成してもよい。この場合、各層をp型にすることによって、電流注入することができるので好ましく、さらに、基板側から光を取り出すことになるので、使用する基板としては活性層6からの光に対して透明であることが好ましい。
また、本実施形態において、第1の反射層3と第2の反射層4との2つの反射ミラーを用いた場合について説明したが、3つ以上の複数の反射ミラーを用いることによって、より幅広い範囲の角度で入射される光に対する反射率を向上させることができる。
以上のように、本発明の一実施形態に係る半導体発光素子によると、活性層6からの光に対して互いに異なる反射率特性を有する第1の反射層3と第2の反射4層とを有していることにより、反射層全体として活性層からの光に対する反射が入射角に依存することを抑制できるため、活性層6からの光に対して反射層全体としての反射率が上昇するので、活性層6から発光された光を外部へ効率良く取り出すことができる。
また、第1の反射層3は、活性層6からの光のうち、第1の反射層に対して垂直に入射される光に対して最大の反射率を有すると共に、第2の反射層4は、活性層6からの光のうち、第2の反射層の法線方向に対して角度15°で入射される光に対して最大の反射率を有する。このため、前述の通り、第1の反射層3によって、活性層6からの光のうち第1の反射層3に対して垂直に入射する光のほとんどを反射すると共に、第2の反射層4によって、活性層6からの光のうち第2の反射層4に対して斜め方向に入射する光のほとんどを反射するため、反射層全体として活性層6からの光に対する反射が入射角に依存することを抑制できるので、活性層6からの光に対して反射層全体としての反射率を上昇させることができる。このため、活性層6から発光された光を外部へ効率良く取り出すことができる。
本発明に係る半導体発光素子によると、活性層からの光に対して互いに異なる反射率特性を有する第1の反射層と第2の反射層とを有していることにより、反射層全体として活性層からの光に対する反射が入射角に依存することを抑制できるため、活性層からの光に対して反射層全体としての反射率が上昇するので、活性層から発光された光を外部へ効率良く取り出すことができる。このため、本発明は、半導体発光素子の発光効率を向上させる技術として有用である。
本発明の一実施形態に係る半導体発光素子の構造の一例を示す断面図である。 第1の反射層と活性層からの入射角との関係図である。 第2の反射層と活性層からの入射角との関係図である。 第1及び第2の反射層と活性層からの入射角との関係図である。 従来に係る第1の半導体発光素子の断面図である。 従来に係る第2の半導体発光素子の断面図である。
符号の説明
1 サファイア基板
2 n型コンタクト層
3 第1の反射層
4 第2の反射層
5 n型クラッド層
6 活性層
7 p型クラッド層
8 p型コンタクト層
9 n型電極
10 p型電極

Claims (9)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上に形成され、発光する活性層と、
    前記活性層からの光を反射する反射層とを有する半導体発光素子において、
    前記反射層は、前記活性層からの光に対して互いに異なる反射率特性を有する第1の反射層及び第2の反射層よりなることを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記第1の反射層は、前記活性層からの光のうち、前記第1の反射層に対して垂直に入射される第1の光に対して最大の反射率を有し、
    前記第2の反射層は、前記活性層からの光のうち、前記第2の反射層の法線方向に対して角度α(0°<α<90°)で入射される第2の光に対して最大の反射率を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記第1の反射層は、第1の屈折率nA を有する第1の膜と、前記第1の屈折率nA とは異なる第2の屈折率nB を有する第2の膜とが周期的に積層されてなる多層膜であり、
    前記活性層からの光の波長をλとすると、
    前記第1の膜の膜厚dA は、式λ/4nA で表され、
    前記第2の膜の膜厚dB は、式λ/4nB で表されることを特徴とする請求項2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記第2の反射層は、前記第1の屈折率nA を有する前記第1の膜よりなると共に膜厚dC を有する第3の膜と、前記第2の屈折率nB を有する前記第2の膜よりなると共に膜厚dD を有する第4の膜とが周期的に積層されてなる多層膜であり、
    前記第3の膜の膜厚dC は、式dA /cosαで表され、
    前記第4の膜の膜厚dD は、式dB /cosαで表されることを特徴とする請求項3に記載の半導体発光素子。
  5. 前記角度αは、前記第1の反射層の前記第1の光に対する反射率Rと、前記第2の反射層の前記第2の光に対する反射率Rα との関係が、Rα /R≦0.8を満たす角度であることを特徴とする請求項2に記載の半導体発光素子。
  6. 前記角度αは、前記第2の光が前記第2の反射層に入射されたときに、前記第2の光が前記第2の反射層に対して全反射する臨界角よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の半導体発光素子。
  7. 前記活性層は、AlGaInN膜よりなることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  8. 前記第1の反射層及び前記第2の反射層は、半導体膜の積層膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  9. 前記半導体膜は、AlGaInN膜よりなることを特徴とする請求項8に記載の半導体発光素子。
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