JP2014016076A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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昭徳 山本
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宗 平岡
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Norito Takeuchi
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Masaki Toyoshima
正樹 豊島
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Abstract

【課題】被加熱物を加熱可能な熱交換器を備えた貯湯式給湯機におけるエネルギー使用効率を向上すること。
【解決手段】本発明の貯湯式給湯機は、貯湯タンク100の上部領域から取り出された湯を熱源水として熱交換器5を通過させた後に貯湯タンク100の上部領域に流入させる第一の熱源水循環運転を行う手段と、貯湯タンク100の上部領域から取り出された湯を熱源水として熱交換器5を通過させた後に貯湯タンク100の下部領域に流入させる第二の熱源水循環運転を行う手段と、加熱手段(ヒートポンプ式熱源機200)で加熱されて生成した湯を熱源水として熱交換器5を通過させた後に加熱手段で再加熱して再循環させる第三の熱源水循環運転を行う手段と、熱交換器5に熱源水を送る加熱動作を実施する場合に、所定条件の成立前は第一の熱源水循環運転を実施し、所定条件の成立後は第二の熱源水循環運転または第三の熱源水循環運転を実施する制御手段(制御部50)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、貯湯式給湯機に関する。
ヒートポンプユニット等の加熱手段により沸き上げた湯を貯留する貯湯タンクと、被加熱物(例えば、浴槽に貯留された浴槽水)を加熱するための熱交換器とを備え、貯湯タンクから取り出した湯(高温水)を熱源水として上記熱交換器を経由させて貯湯タンクに戻す加熱動作を行うことにより被加熱物を加熱可能な貯湯式給湯機が広く用いられている。このような貯湯式給湯機において、熱交換器を通過した熱源水(中温水)を貯湯タンクの上部またはその他の位置へ戻すことにより、貯湯タンクに戻る熱源水を給湯に利用可能にするものがある。
例えば、特許文献1には、追焚用熱交換器を通過して温度低下した熱源水を、上部取入経路、中間部取入経路および下部取入経路の何れか1つを通じて貯湯タンクに戻すことができ、貯湯タンクに設けられた温度センサの検知結果に基づき、上部取入経路、中間部取入経路および下部取入経路が接続される貯湯タンクの上部、中間部および下部の各位置付近での貯湯タンク内の湯水の温度が給湯に使える温度以上にあるか判定し、給湯に使える温度以上にあると判定される貯湯タンクの位置に追焚用熱交換器を通過した熱源水を戻すように切換弁を切り換える技術が開示されている。
特開2009−68825号公報
しかしながら、上記の公報に記載された貯湯式給湯機では、追焚き加熱動作後に給湯が実施されない場合、貯湯タンクの上部や中間部内に多量の中温水が残存するため、結果として、ヒートポンプユニットによる沸き上げ時に中温水がヒートポンプへ入水し、ヒートポンプの効率が低下し、エネルギー使用効率を悪化させる問題がある。また、貯湯タンクの中間部にも湯水の出入り口を設ける必要があり、貯湯タンクの構造やそれらの出入り口に接続される配管の構成が複雑となるため、製造コストが高いという問題もある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、被加熱物を加熱可能な熱交換器を備えた貯湯式給湯機におけるエネルギー使用効率を向上することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯機は、水を加熱して湯を生成可能な加熱手段と、上層側の湯と下層側の水とを積層状態で貯留可能な貯湯タンクと、被加熱物を熱源水と熱交換することにより加熱する熱交換器と、貯湯タンクの上部領域から取り出された湯を熱源水として熱交換器に送り、熱交換器を通過した熱源水を貯湯タンクの上部領域に流入させる第一の熱源水循環運転を行う手段と、貯湯タンクの上部領域から取り出された湯を熱源水として熱交換器に送り、熱交換器を通過した熱源水を貯湯タンクの下部領域に流入させる第二の熱源水循環運転を行う手段と、加熱手段で加熱されて生成した湯を熱源水として熱交換器に送り、熱交換器を通過した熱源水を加熱手段に送って加熱手段で再加熱して再循環させる第三の熱源水循環運転を行う手段と、熱交換器に熱源水を送って被加熱物を加熱する加熱動作を実施する場合に、所定条件の成立前は第一の熱源水循環運転を実施し、所定条件の成立後は第二の熱源水循環運転または第三の熱源水循環運転を実施する制御手段とを備えたものである。
本発明によれば、被加熱物を加熱可能な熱交換器を備えた貯湯式給湯機におけるエネルギー使用効率を向上することが可能となる。
本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機において第一の追焚き熱源循環回路を形成した状態を示す図である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機において第二の追焚き熱源循環回路を形成した状態を示す図である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機において第三の追焚き熱源循環回路を形成した状態を示す図である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機において保温動作を行う際の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機において追焚き熱源循環回路を選択する制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の貯湯式給湯機において追焚き熱源循環回路を選択する制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3の貯湯式給湯機において追焚き熱源循環回路を選択する制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4の貯湯式給湯機において追焚き熱源循環回路を選択する制御処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。図1に示すように、本実施形態の貯湯式給湯機は、貯湯タンク100と、水を加熱して湯を生成可能な加熱手段としてのヒートポンプ式熱源機200と、浴槽水と熱源水との熱交換を行う追焚き熱交換器5と、湯水の流路を切り替える流路切替手段としての第一の切替え三方弁15(第一の流路切替手段)、第二の切替え三方弁12(第二の流路切替手段)および切替え四方弁17(第三の流路切替手段)と、熱源循環ポンプ16と、風呂循環ポンプ3と、これらの間を接続する後述の配管類と、制御手段としての制御部50とを有している。
貯湯タンク100の上部領域(中間より上側の領域)には、タンク上部出口11とタンク上部入口204とが設けられている。貯湯タンク100の下部領域(中間より下側の領域)には、タンク下部出口201とタンク下部入口18とが設けられている。また、図示を省略するが、水道等の外部の水源から供給される水を送る給水配管が貯湯タンク100の下部領域に接続されており、その給水配管により送られた水が貯湯タンク100の下部から貯湯タンク100内に流入する。貯湯タンク100は、上層側の湯と下層側の水とを積層状態(温度成層を形成した状態)で貯留可能になっている。本実施形態の貯湯タンク100は、円筒状に形成された胴部と、略椀状に形成された頂部と、略椀状に形成された底部とを有しており、タンク上部出口11およびタンク上部入口204は貯湯タンク100の頂部領域に設けられ、タンク下部出口201およびタンク下部入口18は貯湯タンク100の底部領域に設けられている。
ヒートポンプ式熱源機200は、空気の熱を吸収して水を加熱して湯を生成可能な冷凍サイクルを搭載している。ヒートポンプ式熱源機200は、ヒートポンプ入水口202およびヒートポンプ出湯口203を備え、ヒートポンプ入水口202から流入した水を加熱して生成した湯をヒートポンプ出湯口203から流出させる。なお、本実施形態では、ヒートポンプ式熱源機200を加熱手段として用いる貯湯式給湯機を例に説明するが、本発明は、ヒートポンプ式以外の加熱手段を用いる貯湯式給湯機にも適用可能である。
制御部50は、ヒートポンプ式熱源機200、第一の切替え三方弁15、第二の切替え三方弁12、切替え四方弁17、熱源循環ポンプ16および風呂循環ポンプ3とそれぞれ電気的に接続され、それらの動作を制御する。また、制御部50は、浴室あるいは台所等に設置されるリモコン装置(図示省略)と相互に通信可能に接続されている。使用者は、リモコン装置を操作することにより、例えば給湯温度、浴槽温度、後述する保温動作の実施時刻などを設定することができる。
タンク下部出口201と第一の切替え三方弁15とは、配管20を介して接続されている。第一の切替え三方弁15は、熱源循環ポンプ16の吸入口に接続されている。熱源循環ポンプ16の吐出口と、ヒートポンプ入水口202とは、配管21を介して接続されている。ヒートポンプ出湯口203と切替え四方弁17とは、配管23を介して接続されている。切替え四方弁17とタンク上部入口204とは、配管25を介して接続されている。本実施形態の貯湯式給湯機は、第一の切替え三方弁15および切替え四方弁17の切替方向を選択することにより、貯湯タンク100、タンク下部出口201、配管20、第一の切替え三方弁15、熱源循環ポンプ16、配管21、ヒートポンプ入水口202、ヒートポンプ式熱源機200、ヒートポンプ出湯口203、配管23、切替え四方弁17、配管25およびタンク上部入口204の順に湯水を循環させる沸き上げ回路を形成可能になっている。ヒートポンプ式熱源機200および熱源循環ポンプ16を運転し、この沸き上げ回路に湯水を循環させる沸き上げ運転(貯湯運転)を行うことにより、貯湯タンク100内に貯留された水がタンク下部出口201から取り出されてヒートポンプ式熱源機200に送られ、ヒートポンプ式熱源機200で加熱されて生成した湯が貯湯タンク100に送られてタンク上部入口204から貯湯タンク100内に流入し貯えられる。このような沸き上げ運転を行うことにより、貯湯タンク100内の上層側に貯えられる湯量(貯湯量)を増加させることができる。沸き上げ運転においては、ヒートポンプ式熱源機200に流入する水の温度(ヒートポンプ入水口202に送られる水の温度)が高いほど、ヒートポンプ式熱源機200の効率が低下するという特性がある。
配管25の途中から、給湯配管26が分岐している。この給湯配管26は、例えば蛇口、シャワー、浴槽1等の給湯先33へ供給される湯が通る配管である。給湯先33で湯が使用される際には、貯湯タンク100内に貯えられた湯が、タンク上部入口204から取り出され、配管25および給湯配管26を通って、給湯先33へ送られる。給湯配管26の途中には、給湯配管26へ出湯された湯の流量を検知する流量検知手段300が設けられている。また、図示を省略するが、給湯配管26の途中には、貯湯タンク100から供給される湯と、給水配管から供給される水とを混合することにより、給湯先33への給湯温度を調節可能な混合弁が設けられている。このように、本実施形態では、タンク上部入口204を、給湯先33へ供給する湯を貯湯タンク100から取り出す取出口として兼用しているので、構造を簡素化することができる。
浴槽1には、浴槽水循環出口2と浴槽水循環入口7とが設けられている。浴槽水循環出口2と、追焚き熱交換器5の浴槽水入口4とは、配管31を介して接続されている。配管31の途中には、風呂循環ポンプ3と、浴槽温度検知手段8とが設置されている。追焚き熱交換器5の浴槽水出口6と、浴槽水循環入口7とは、配管32を介して接続されている。これらの要素により、風呂追焚き循環回路が構成されている。浴槽加熱動作の実行時には、風呂循環ポンプ3が運転され、浴槽1から導出された浴槽水が追焚き熱交換器5を通って浴槽1に戻るように循環する。浴槽水は、追焚き熱交換器5を通過する間に、後述する熱源水の熱を受け取ることにより、加熱される。本実施形態の貯湯式給湯機は、浴槽加熱動作の実行時に追焚き熱交換器5に熱源水を供給する回路として、後述する第一の追焚き熱源循環回路、第二の追焚き熱源循環回路および第三の追焚き熱源循環回路の何れかを選択的に使用可能になっている。
配管21の途中からは、配管22が分岐し、この配管22は切替え四方弁17に接続されている。タンク上部出口11と第二の切替え三方弁12とは、配管28を介して接続されている。第二の切替え三方弁12と、追焚き熱交換器5の熱源水入口13とは、配管29を介して接続されている。追焚き熱交換器5の熱源水出口14と、第一の切替え三方弁15とは、配管30を介して接続されている。本実施形態の貯湯式給湯機は、第一の切替え三方弁15、第二の切替え三方弁12および切替え四方弁17の切替方向を選択することにより、貯湯タンク100、タンク上部出口11、配管28、第二の切替え三方弁12、配管29、熱源水入口13、追焚き熱交換器5、熱源水出口14、配管30、第一の切替え三方弁15、熱源循環ポンプ16、配管21、配管22、切替え四方弁17、配管25、タンク上部入口204を順次接続した第一の追焚き熱源循環回路(第一の熱源水循環回路)を形成可能になっている。図2は、第一の追焚き熱源循環回路を形成した状態を示す図である。この第一の追焚き熱源循環回路を形成した状態で熱源循環ポンプ16を稼動させる第一の熱源水循環運転を行うことにより、貯湯タンク100内に貯えられた湯がタンク上部出口11から取り出され、この湯が熱源水として、配管28、第二の切替え三方弁12および配管29を通って追焚き熱交換器5に送られる。追焚き熱交換器5を通過する間に浴槽水と熱交換して温度低下した熱源水は、配管30、第一の切替え三方弁15、熱源循環ポンプ16、配管21、配管22、切替え四方弁17および配管25を通って、タンク上部入口204から貯湯タンク100内に流入する。
切替え四方弁17とタンク下部入口18との間は、配管24を介して接続されている。本実施形態の貯湯式給湯機は、第一の切替え三方弁15、第二の切替え三方弁12および切替え四方弁17の切替方向を選択することにより、貯湯タンク100、タンク上部出口11、配管28、第二の切替え三方弁12、配管29、熱源水入口13、追焚き熱交換器5、熱源水出口14、配管30、第一の切替え三方弁15、熱源循環ポンプ16、配管21、配管22、切替え四方弁17、配管24、タンク下部入口18を順次接続した第二の追焚き熱源循環回路(第二の熱源水循環回路)を形成可能になっている。図3は、第二の追焚き熱源循環回路を形成した状態を示す図である。この状態第二の追焚き熱源循環回路を形成したで熱源循環ポンプ16を稼動させる第二の熱源水循環運転を行うことにより、貯湯タンク100内に貯えられた湯がタンク上部出口11から取り出され、この湯が熱源水として、配管28、第二の切替え三方弁12および配管29を通って追焚き熱交換器5に送られる。追焚き熱交換器5を通過する間に浴槽水と熱交換して温度低下した熱源水は、配管30、第一の切替え三方弁15、熱源循環ポンプ16、配管21、配管22、切替え四方弁17および配管24を通って、タンク下部入口18から貯湯タンク100内に流入する。ただし、第二の追焚き熱源循環回路(第二の熱源水循環回路)は、貯湯タンク100、タンク上部入口204、配管25、配管27、第二の切替え三方弁12、配管29、熱源水入口13、追焚き熱交換器5、熱源水出口14、配管30、第一の切替え三方弁15、熱源循環ポンプ16、配管21、配管22、切替え四方弁17、配管24、タンク下部入口18の順に熱源水を循環させるように構成してもよい。この場合には、貯湯タンク100内に貯えられた湯がタンク上部入口204から取り出され、この湯が熱源水として追焚き熱交換器5に送られる。
配管25の途中からは、配管27が分岐し、この配管27は第二の切替え三方弁12に接続されている。本実施形態の貯湯式給湯機は、第一の切替え三方弁15、第二の切替え三方弁12および切替え四方弁17の切替方向を選択することにより、ヒートポンプ式熱源機200、ヒートポンプ出湯口203、配管23、切替え四方弁17、配管25、配管27、第二の切替え三方弁12、配管29、熱源水入口13、追焚き熱交換器5、熱源水出口14、配管30、第一の切替え三方弁15、熱源循環ポンプ16、配管21、ヒートポンプ入水口202を順次接続した第三の追焚き熱源循環回路(第三の熱源水循環回路)を形成可能になっている。図4は、第三の追焚き熱源循環回路を形成した状態を示す図である。この第三の追焚き熱源循環回路を形成した状態でヒートポンプ式熱源機200および熱源循環ポンプ16を稼動させる第三の熱源水循環運転を行うことにより、ヒートポンプ式熱源機200で加熱された高温の湯が、熱源水として、配管23、切替え四方弁17、配管25、配管27、第二の切替え三方弁12および配管29を通って追焚き熱交換器5に送られる。追焚き熱交換器5を通過する間に浴槽水と熱交換して温度低下した熱源水は、配管30、第一の切替え三方弁15、熱源循環ポンプ16および配管21を通ってヒートポンプ式熱源機200に戻り、ヒートポンプ式熱源機200で再度加熱されて再循環する。
本実施形態の貯湯式給湯機は、浴槽加熱動作を実施することにより浴槽1内の浴槽水の温度を一定に保つ保温動作を行う機能を有している。図5は、保温動作を行う際に制御部50が実行する制御処理を示すフローチャートである。以下、図5を参照して、本実施形態における保温動作について説明する。ステップS201にて保温動作を開始した後、ステップS202にて加熱動作回数カウンタK_cntを0に初期化する。次に、ステップS203にて、予め設定された保温動作終了予定時刻t_setと、現在時刻t_preとを比較して、現在時刻t_preが保温動作終了予定時刻t_setよりも後の場合は、ステップS216にて保温動作を終了する。
一方、ステップS203にて、現在時刻t_preが保温動作終了予定時刻t_setよりも前の場合は、ステップS204にて、浴槽温度監視経過時間カウンタt_cntを0に初期化する。次に、ステップS205にて、浴槽温度監視経過時間カウンタt_cntと、所定の浴槽温度監視間隔設定時間t_intとを比較し、浴槽温度監視経過時間カウンタt_cntがまだ浴槽温度監視間隔設定時間t_intを超えていない場合(t_int>t_cntが成立しない場合)には、ステップS206にてt_cntに例えば1秒を加算して、再びステップS205へ遷移する。
ステップS205にて、浴槽温度監視経過時間カウンタt_cntが浴槽温度監視間隔設定時間t_intを超えた場合には、ステップS207にて風呂循環ポンプ3を動作させる。次に、ステップS208にて、浴槽温度検知手段8の検知温度T_bthと、予め設定された目標浴槽温度T_dstとを比較する。その結果、浴槽温度検知手段8の検知温度T_bthが目標浴槽温度T_dstより低い場合には、ステップS212にて、第一の追焚き熱源循環回路、第二の追焚き熱源循環回路および第三の追焚き熱源循環回路のうちの何れかを選択する。このステップS212の選択処理については後述する。続いて、ステップS213にて熱源循環ポンプ16が動作しているかどうかを判断し、動作していないと判断した場合には、ステップS214にて加熱動作回数カウンタK_cntに1を加算して、ステップS215に遷移し、ステップS215にて熱源循環ポンプ16を起動し、再びステップS208へ遷移する。ステップS213にて熱源循環ポンプ16が動作していると判断した場合に場合には、再びステップS208へ遷移する。以上の一連の処理により、浴槽温度検知手段8の検知温度T_bthが、目標浴槽温度T_dst未満に低下した場合に、浴槽加熱動作が開始される。
一方、ステップS208にて、浴槽温度検知手段8の検知温度T_bthが目標浴槽温度T_dst以上であると判断した場合には、ステップS209にて、熱源循環ポンプ16の駆動を停止し、ステップS210にて風呂循環ポンプ3を停止する。これにより、浴槽加熱動作が停止される。なお、ステップS209では、ヒートポンプ式熱源機200が運転している場合(第三の追焚き熱源循環回路による浴槽加熱動作を実施していた場合)には、ヒートポンプ式熱源機200の運転も停止する。次に、ステップS211にてt_cntを0に初期化する。その後、ステップS203へ再び遷移する。
図6は、追焚き熱源循環回路を選択する制御処理を示すフローチャートである。以下、図6を参照して、図5中のステップS212において追焚き熱源循環回路を選択する制御処理について説明する。図6に示すように、まず、ステップS301にて、加熱動作回数カウンタK_cntが所定回数K_int(例えば5回)以上であるかどうかを判断する。その結果、加熱動作回数カウンタK_cntが所定回数K_int以上である場合にはステップS302に遷移して第三の追焚き熱源循環回路を選択し、第一の切替え三方弁15、第二の切替え三方弁12および切替え四方弁17の切替方向を制御することにより図4に示す第三の追焚き熱源循環回路を形成し、ステップS304にてヒートポンプ式熱源機200を起動した後、ステップS305にて処理を終了する。一方、ステップS301にて、加熱動作回数カウンタK_cntが所定回数K_int未満である場合には、ステップS303に遷移して第一の追焚き熱源循環回路を選択し、第一の切替え三方弁15、第二の切替え三方弁12および切替え四方弁17の切替方向を制御することにより図2に示す第一の追焚き熱源循環回路を形成し、ステップS305にて処理を終了する。
以上説明した本実施形態の制御によれば、保温動作において浴槽加熱動作を実施する場合に、浴槽加熱動作の実施回数(加熱動作回数カウンタK_cnt)が所定回数K_intに達するまでは、第一の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施する。第一の追焚き熱源循環回路により浴槽加熱動作を実施した場合には、追焚き熱交換器5から戻る熱源水は、タンク上部入口204から貯湯タンク100内に流入し、貯湯タンク100内の上層領域に貯留された湯に混合する。追焚き熱交換器5から戻る熱源水は、追焚き熱交換器5での熱交換により温度低下しており、貯湯タンク100内の上層領域に貯留された湯より温度が低い中温水となっているが、給水配管から供給される水よりは温度が十分に高く、熱量を有している。第一の追焚き熱源循環回路により浴槽加熱動作を実施した場合には、追焚き熱交換器5から戻る熱源水が貯湯タンク100内の上層領域に貯留された湯に混合し、その混合された湯を給湯配管26から給湯先33へ給湯可能となる。このため、追焚き熱交換器5から戻る熱源水が持つ熱量を給湯先33への給湯に再利用することが可能となるので、エネルギー使用効率を向上することができる。
しかしながら、第一の追焚き熱源循環回路による浴槽加熱動作の実施回数が多くなるほど、貯湯タンク100の上部領域の貯湯温度が低下するため、エネルギー使用効率をそれ以上向上することが困難となる。所定回数K_intは、浴槽加熱動作を第一の追焚き熱源循環回路にて実施することによるエネルギー使用効率の向上が十分に見込める回数となるように、予め設定されている。本実施形態では、浴槽加熱動作の実施回数がこの所定回数K_intに達するまでは、第一の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施することにより、追焚き熱交換器5から戻る熱源水が持つ熱量を給湯先33への給湯に確実に再利用することができ、エネルギー使用効率を十分に向上することができる。
また、本実施形態では、保温動作において浴槽加熱動作の実施回数が所定回数K_intに達した後は、第三の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施する。第三の追焚き熱源循環回路により浴槽加熱動作を実施した場合には、追焚き熱交換器5から戻る熱源水は、貯湯タンク100内に流入することなく、ヒートポンプ式熱源機200に送られて再加熱されて再循環する。このため、貯湯タンク100の上部領域の貯湯温度を低下させることを防止することができる。また、貯湯タンク100の下部領域に貯留された水の温度を上昇させることもないので、沸き上げ運転時にヒートポンプ式熱源機200に流入する水の温度を低く維持することができ、ヒートポンプ式熱源機200の効率を高く維持することができる。このため、エネルギー使用効率を十分に向上することができる。
また、本実施形態の貯湯式給湯機では、貯湯タンク100に熱源水を流入させるための戻し口を3個以上設ける必要がなく、貯湯タンク100に形成する湯水の出入り口の数を減らすことができるので、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態の貯湯式給湯機では、沸き上げ運転、第一の追焚き熱源循環回路による浴槽加熱動作(第一の熱源水循環運転)、第二の追焚き熱源循環回路による浴槽加熱動作(第二の熱源水循環運転)、第三の追焚き熱源循環回路による浴槽加熱動作(第三の熱源水循環運転)の何れにおいても、共通の熱源循環ポンプ16を用いて湯水を循環させることができるので、必要なポンプの数が少なく、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態の貯湯式給湯機では、貯湯タンク100のタンク上部入口204がタンク上部出口11より高い位置にあることにより、次のような利点がある。湯水は、温度が低いほど密度が大きくなる性質を有している。第一の追焚き熱源循環回路による浴槽加熱動作時にタンク上部出口11(流出口)から取り出された熱源水は、追焚き熱交換器5で熱交換して温度低下することにより密度が増大した後、タンク上部入口204(流入口)から貯湯タンク100内に流入する。このため、タンク上部入口204をタンク上部出口11より高い位置に設けることにより、第一の追焚き熱源循環回路による浴槽加熱動作時に、タンク上部入口204から流入した熱源水が密度差によって下方に拡散しながら、貯湯タンク100内の湯と十分に混合される。これにより、タンク上部入口204から流入した熱源水が、貯湯タンク100内の湯と混ざらずに中温水層を形成してしまうことを確実に防止することができる。
なお、本実施形態では、追焚き熱交換器5にて浴槽水を加熱する場合を例に説明したが、本発明は、浴槽水以外の被加熱物(例えば、暖房用循環水など)を加熱する熱交換器を備えた貯湯式給湯機にも適用可能である。
実施の形態2.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。図7は、本発明の実施の形態2の貯湯式給湯機において追焚き熱源循環回路を選択する制御処理を示すフローチャートである。本実施の形態2の貯湯式給湯機は、図5中のステップS212において追焚き熱源循環回路を選択する制御処理の内容が異なること以外は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態2では、制御部50は、図5中のステップS212において、図7のフローチャートに基づき、追焚き熱源循環回路を選択する。図7のステップS401では、図6のステップS301と同様にして、加熱動作回数カウンタK_cntが所定回数K_int以上であるかどうかを判断する。その結果、加熱動作回数カウンタK_cntが所定回数K_int以上である場合にはステップS402に遷移して第二の追焚き熱源循環回路を選択し、第一の切替え三方弁15、第二の切替え三方弁12および切替え四方弁17の切替方向を制御することにより図3に示す第二の追焚き熱源循環回路を形成し、ステップS404にて処理を終了する。一方、ステップS401にて、加熱動作回数カウンタK_cntが所定回数K_int未満である場合には、ステップS403に遷移して第一の追焚き熱源循環回路を選択し、第一の切替え三方弁15、第二の切替え三方弁12および切替え四方弁17の切替方向を制御することにより図2に示す第一の追焚き熱源循環回路を形成し、ステップS404にて処理を終了する。
上述した実施の形態2では、実施の形態1と同様に、浴槽加熱動作の実施回数が所定回数K_intに達するまでは第一の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施するので、追焚き熱交換器5から戻る熱源水が持つ熱量を給湯先33への給湯に確実に再利用することができ、エネルギー使用効率を十分に向上することができる。
また、本実施の形態2では、保温動作において浴槽加熱動作の実施回数が所定回数K_intに達した後は、第二の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施することにより、追焚き熱交換器5から戻る熱源水がタンク下部入口18から貯湯タンク100内に流入するようになるので、貯湯タンク100の上部領域の貯湯温度が低くなり過ぎることを確実に防止することができる。また、本実施の形態2では、第二の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施することにより、ヒートポンプ式熱源機200を起動する必要がないので、消費エネルギー(消費電力)を抑制することができる。
実施の形態3.
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態3について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。図8は、本発明の実施の形態3の貯湯式給湯機において追焚き熱源循環回路を選択する制御処理を示すフローチャートである。本実施の形態3の貯湯式給湯機は、図5中のステップS212において追焚き熱源循環回路を選択する制御処理の内容が異なること以外は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態3では、制御部50は、図5中のステップS212において、図8のフローチャートに基づき、追焚き熱源循環回路を選択する。図8のステップS501では、保温動作終了予定時刻t_setと現在時刻t_preとの差(すなわち、保温動作終了予定時刻t_setまでの残り時間)が、所定時間t_H_int未満であるかどうかを判断する。所定時間t_H_intは、例えば10分間程度とされる。ステップS501で保温動作終了予定時刻t_setまでの残り時間が所定時間t_H_int未満であると判断された場合には、ステップS502に遷移して第三の追焚き熱源循環回路を選択し、第一の切替え三方弁15、第二の切替え三方弁12および切替え四方弁17の切替方向を制御することにより図4に示す第三の追焚き熱源循環回路を形成し、ステップS504にてヒートポンプ式熱源機200を起動した後、ステップS505にて処理を終了する。一方、ステップS501で保温動作終了予定時刻t_setまでの残り時間が所定時間t_H_int以上と判断された場合には、ステップS503に遷移して第一の追焚き熱源循環回路を選択し、第一の切替え三方弁15、第二の切替え三方弁12および切替え四方弁17の切替方向を制御することにより図2に示す第一の追焚き熱源循環回路を形成し、ステップS505にて処理を終了する。
以上説明した本実施の形態3の制御によれば、保温動作において浴槽加熱動作を実施する場合に、保温動作終了予定時刻t_setより所定時間t_H_intだけ前の時刻になるまでは、第一の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施する。この間は、追焚き熱交換器5から戻る熱源水は、貯湯タンク100内の上層領域に貯留された湯と混合し、この熱源水が持つ熱量を給湯先33への給湯に再利用することが可能となるので、エネルギー使用効率を向上することができる。
一方、保温動作終了予定時刻t_set以降の時間帯には、入浴する人がいないと予想できるため、シャワー等の給湯先33へ給湯する機会が減少すると予想できる。このため、追焚き熱交換器5から戻る熱源水を貯湯タンク100の上部領域に戻しても、給湯に再利用されない可能性が高いため、エネルギー使用効率の向上に繋がりにくい。そればかりか、追焚き熱交換器5から戻る熱源水(中温水)が貯湯タンク100の上部領域に流入することにより、貯湯タンク100の上部領域全体が中温水となり、沸き上げ運転時に、その中温水がヒートポンプ式熱源機200に流入することによってヒートポンプ式熱源機200の効率が低下するという弊害を生ずる可能性がある。
上記の事情に鑑みて、本実施の形態3では、保温動作終了予定時刻t_setより所定時間t_H_intだけ前の時刻を過ぎた場合、つまり保温動作終了予定時刻t_setが近くなり、シャワー等の給湯先33への給湯機会が減少すると予想される状態になった場合には、第三の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施する。このため、それ以降は、追焚き熱交換器5から戻る熱源水を貯湯タンク100の上部領域に流入させないので、貯湯タンク100の上部領域の貯湯温度の低下を防止することができる。これにより、貯湯タンク100の上部領域全体が中温水となることを確実に抑制することができ、沸き上げ運転時のヒートポンプ式熱源機200の効率の低下を確実に抑制することができる。特に、本実施形態では、上記の場合に第三の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施することにより、追焚き熱交換器5から戻る熱源水を貯湯タンク100の下部領域にも流入させないので、貯湯タンク100の下部領域に貯留された水の温度の上昇を防止することができる。このため、沸き上げ運転時にヒートポンプ式熱源機200に流入する水の温度を低く維持することができ、ヒートポンプ式熱源機200の効率を高く維持することができる。
なお、本実施の形態3では、保温動作終了予定時刻t_setまでの残り時間が所定時間t_H_int未満となった場合に第三の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施するとして説明したが、この場合に第三の追焚き熱源循環回路に代えて第二の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施しても良い。第二の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施した場合には、ヒートポンプ式熱源機200を起動する必要がないので、消費エネルギー(消費電力)を抑制することができる。
実施の形態4.
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態4について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。図9は、本発明の実施の形態4の貯湯式給湯機において追焚き熱源循環回路を選択する制御処理を示すフローチャートである。本実施の形態4の貯湯式給湯機は、図5中のステップS212において追焚き熱源循環回路を選択する制御処理の内容が異なること以外は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態4では、制御部50は、貯湯タンク100から給湯先33へ給湯された最終の時刻(以下、「給湯最終時刻」と称する)を毎日記録し、学習する。例えば、制御部50は、一日のうちで流量検知手段300が流量(所定値以上の流量)を最後に検知した時刻を給湯最終時刻として記録・学習する。この場合、必ずしも24時を「一日」の終わりとしなくても良く、所定の時刻(例えば23時)を「一日」の終わりとして扱っても良い。そして、制御部50は、過去所定期間(例えば2週間)の学習結果に基づいて、当日の給湯最終時刻を予測する。その予測された給湯最終時刻を、以下、予測給湯最終時刻t_lstと称する。制御部50は、例えば、過去所定期間に記録された日毎の給湯最終時刻のうちで最も遅い時刻を予測給湯最終時刻t_lstとしても良いし、あるいは、過去所定期間の日毎の給湯最終時刻の平均などに基づいて予測給湯最終時刻t_lstを算出するようにしてもよい。
本実施の形態4では、制御部50は、図5中のステップS212において、図9のフローチャートに基づき、追焚き熱源循環回路を選択する。図9のステップS601では、現在時刻t_preが当日の予測給湯最終時刻t_lstを過ぎているかどうかを判断する。ステップS601で現在時刻t_preが予測給湯最終時刻t_lstを過ぎていると判断された場合には、ステップS602に遷移して第三の追焚き熱源循環回路を選択し、第一の切替え三方弁15、第二の切替え三方弁12および切替え四方弁17の切替方向を制御することにより図4に示す第三の追焚き熱源循環回路を形成し、ステップS604にてヒートポンプ式熱源機200を起動した後、ステップS605にて処理を終了する。一方、ステップS601で現在時刻t_preがまだ予測給湯最終時刻t_lstを過ぎていないと判断された場合には、ステップS603に遷移して第一の追焚き熱源循環回路を選択し、第一の切替え三方弁15、第二の切替え三方弁12および切替え四方弁17の切替方向を制御することにより図2に示す第一の追焚き熱源循環回路を形成し、ステップS605にて処理を終了する。
以上説明した本実施の形態4の制御によれば、保温動作において浴槽加熱動作を実施する場合に、現在時刻t_preが予測給湯最終時刻t_lstになるまでは、第一の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施する。この間は、追焚き熱交換器5から戻る熱源水は、貯湯タンク100内の上層領域に貯留された湯と混合し、この熱源水が持つ熱量を給湯先33への給湯に再利用することが可能となるので、エネルギー使用効率を向上することができる。
一方、予測給湯最終時刻t_lstを過ぎた時間帯には、給湯先33で湯が利用される可能性が低いと予想できる。このため、追焚き熱交換器5から戻る熱源水を貯湯タンク100の上部領域に戻しても、給湯に再利用されない可能性が高いため、エネルギー使用効率の向上に繋がりにくい。そればかりか、追焚き熱交換器5から戻る熱源水(中温水)が貯湯タンク100の上部領域に流入することにより、貯湯タンク100の上部領域全体が中温水となり、沸き上げ運転時に、その中温水がヒートポンプ式熱源機200に流入することによってヒートポンプ式熱源機200の効率が低下するという弊害を生ずる可能性がある。
上記の事情に鑑みて、本実施の形態4では、現在時刻t_preが予測給湯最終時刻t_lstを過ぎた場合には、第三の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施する。このため、それ以降は、追焚き熱交換器5から戻る熱源水を貯湯タンク100の上部領域に流入させないので、貯湯タンク100の上部領域の貯湯温度の低下を防止することができる。これにより、貯湯タンク100の上部領域全体が中温水となることを確実に抑制することができ、沸き上げ運転時のヒートポンプ式熱源機200の効率の低下を確実に抑制することができる。特に、本実施形態では、上記の場合に第三の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施することにより、追焚き熱交換器5から戻る熱源水を貯湯タンク100の下部領域にも流入させないので、貯湯タンク100の下部領域に貯留された水の温度の上昇を防止することができる。このため、沸き上げ運転時にヒートポンプ式熱源機200に流入する水の温度を低く維持することができ、ヒートポンプ式熱源機200の効率を高く維持することができる。
なお、本実施の形態4では、現在時刻t_preが予測給湯最終時刻t_lstを過ぎた場合に第三の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施するとして説明したが、この場合に第三の追焚き熱源循環回路に代えて第二の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施しても良い。第二の追焚き熱源循環回路を選択して浴槽加熱動作を実施した場合には、ヒートポンプ式熱源機200を起動する必要がないので、消費エネルギー(消費電力)を抑制することができる。
1 浴槽、2 浴槽水循環出口、3 風呂循環ポンプ、4 浴槽水入口、
5 追焚き熱交換器、6 浴槽水出口、7 浴槽水循環入口、8 浴槽温度検知手段、
11 タンク上部出口、12 第二の切替え三方弁、13 熱源水入口、
14 熱源水出口、15 第一の切替え三方弁、16 熱源循環ポンプ、
17 切替え四方弁、18 タンク下部入口
20,21,22,23,24,25,27,28,29,30,31,32 配管
26 給湯配管、33 給湯先、50 制御部、100 貯湯タンク、
200 ヒートポンプ式熱源機、201 タンク下部出口、
202 ヒートポンプ入水口、203 ヒートポンプ出湯口、
204 タンク上部入口、300 流量検知手段

Claims (7)

  1. 水を加熱して湯を生成可能な加熱手段と、
    上層側の湯と下層側の水とを積層状態で貯留可能な貯湯タンクと、
    被加熱物を熱源水と熱交換することにより加熱する熱交換器と、
    前記貯湯タンクの上部領域から取り出された湯を前記熱源水として前記熱交換器に送り、前記熱交換器を通過した前記熱源水を前記貯湯タンクの上部領域に流入させる第一の熱源水循環運転を行う手段と、
    前記貯湯タンクの上部領域から取り出された湯を前記熱源水として前記熱交換器に送り、前記熱交換器を通過した前記熱源水を前記貯湯タンクの下部領域に流入させる第二の熱源水循環運転を行う手段と、
    前記加熱手段で加熱されて生成した湯を前記熱源水として前記熱交換器に送り、前記熱交換器を通過した前記熱源水を前記加熱手段に送って再循環させる第三の熱源水循環運転を行う手段と、
    前記熱交換器に前記熱源水を送って前記被加熱物を加熱する加熱動作を実施する場合に、所定条件の成立前は前記第一の熱源水循環運転を実施し、前記所定条件の成立後は前記第二の熱源水循環運転または前記第三の熱源水循環運転を実施する制御手段と、
    を備える貯湯式給湯機。
  2. 前記制御手段は、前記第一の熱源水循環運転による前記加熱動作を実施した回数が所定回数に達するまでは前記第一の熱源水循環運転による前記加熱動作を実施し、前記第一の熱源水循環運転による前記加熱動作を実施した回数が前記所定回数に達した後は前記第二の熱源水循環運転または前記第三の熱源水循環運転を実施する請求項1記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記制御手段は、前記加熱動作により前記被加熱物を保温する保温動作を予め設定された終了予定時刻まで行う場合に、前記終了予定時刻より所定時間前の時刻になるまでは前記第一の熱源水循環運転を実施し、前記終了予定時刻より前記所定時間前の時刻を過ぎた後は前記第二の熱源水循環運転または前記第三の熱源水循環運転を実施する請求項1または2記載の貯湯式給湯機。
  4. 過去所定期間の日毎の前記貯湯タンクから給湯先へ給湯された最終の時刻を学習することにより当日の給湯終了時刻を予測する学習手段を備え、
    前記制御手段は、前記当日の給湯終了時刻になるまでは前記第一の熱源水循環運転を実施し、前記当日の給湯終了時刻を過ぎた後は前記第二の熱源水循環運転または前記第三の熱源水循環運転を実施する請求項1乃至3の何れか1項記載の貯湯式給湯機。
  5. 第一の流路切替手段と、
    第二の流路切替手段と、
    第三の流路切替手段と、
    前記貯湯タンクの上部領域に設けられたタンク上部出口およびタンク上部入口と、
    前記貯湯タンクの下部領域に設けられたタンク下部出口およびタンク下部入口と、
    湯水を循環させる熱源循環ポンプと、
    を備え、
    前記タンク下部出口と、前記第一の流路切替手段と、前記熱源循環ポンプと、前記加熱手段の入水口と、前記加熱手段の出湯口と、前記第三の流路切替手段と、前記タンク上部入口とを順次接続することにより沸き上げ回路を形成し、前記加熱手段および前記熱源循環ポンプを稼動させることにより、前記貯湯タンク内から前記タンク下部出口を介して取り出した水を前記加熱手段に送り、前記加熱手段で加熱されて生成した湯を前記タンク上部入口から前記貯湯タンクに流入させる沸き上げ運転を実施可能であり、
    前記第一の熱源水循環運転は、前記タンク上部出口と、前記第二の流路切替手段と、前記熱交換器の前記熱源水の入口と、前記熱交換器の前記熱源水の出口と、前記第一の流路切替手段と、前記熱源循環ポンプと、前記第三の流路切替手段と、前記タンク上部入口とを順次接続することにより第一の熱源水循環回路を形成し、前記熱源循環ポンプを稼動させて前記熱源水を循環させる運転であり、
    前記第二の熱源水循環運転は、前記タンク上部出口または前記タンク上部入口と、前記第二の流路切替手段と、前記熱交換器の前記熱源水の入口と、前記熱交換器の前記熱源水の出口と、前記第一の流路切替手段と、前記熱源循環ポンプと、前記第三の流路切替手段と、前記タンク下部入口とを順次接続することにより第二の熱源水循環回路を形成し、前記熱源循環ポンプを稼動させて前記熱源水を循環させる運転であり、
    前記第三の熱源水循環運転は、前記加熱手段の出湯口と、前記第三の流路切替手段と、前記第二の流路切替手段と、前記熱交換器の前記熱源水の入口と、前記熱交換器の前記熱源水の出口と、前記第一の流路切替手段と、前記熱源循環ポンプと、前記加熱手段の入水口とを順次接続することにより第三の熱源水循環回路を形成し、前記加熱手段および前記熱源循環ポンプを稼動させて前記熱源水を循環させる運転である請求項1乃至4の何れか1項記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記熱交換器は、浴槽に貯留された浴槽水を前記被加熱物として加熱するものである請求項1乃至5の何れか1項記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記第一の熱源水循環運転において前記熱交換器を通過した前記熱源水を前記貯湯タンクに流入させる流入口の位置は、前記第一の熱源水循環運転において前記貯湯タンクから前記熱源水を取り出す流出口の位置より高い位置にある請求項1乃至6の何れか1項記載の貯湯式給湯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017009139A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 三菱電機株式会社 貯湯式給湯機

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