JP2014015340A - 球状二酸化チタン及び表面被覆球状二酸化チタン並びにそれを含有する化粧料 - Google Patents

球状二酸化チタン及び表面被覆球状二酸化チタン並びにそれを含有する化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】100nm以上の粒子径に制御でき、均一な球形で且つ十分な紫外線遮断効果を示す球状二酸化チタンとその球状二酸化チタンを含有する化粧料を提供する。
【解決手段】チタン塩溶液を希釈し、その溶液中に塩酸などの酸性溶液を添加し、ソフト溶液反応によって加水分解反応し、球状二酸化チタンの沈殿を得る。得られた粒子の焼成を行い、結晶性に優れたルチル型の二酸化チタンを得る。
【選択図】なし

Description

本発明は、球状二酸化チタン及び表面被覆球状二酸化チタンとそれを含有する化粧料に関するものである。
二酸化チタンは、着色力や隠蔽性に優れ、構造的にも安定であり、安全性の高い着色顔料の一つである。また、粒子径が1μmサイズ以下になると、いわゆる体積効果や表面効果の影響により、優れた紫外線遮断効果等を示すようになる。このため、スキンケア及びメークアップに配合される化粧品等に紫外線遮断効果を付与する場合には、微粒子二酸化チタンが主に紫外線遮断剤として広く配合されている。
しかし、スキンケア及びメークアップに配合される化粧品は汗や皮脂と接触することにより付着性が経時的に劣化することがあったり、二酸化チタン自体の皮膚への付着性が不十分でムラ付きを起こしたりするため、紫外線遮断効果が必ずしも十分でない場合があった。また、皮膚への適用時の感触が悪い、又は、粒子径が100nm以下の場合、人体への安全性の問題を有しているという問題点もあった。これらの課題を解決する方法として、板状二酸化チタンを作製する手法(特許文献1参照)や、シリカベースの多孔質粒子に無機顔料を含有する手法(特許文献2参照)が採られてきた。いずれの手法によっても、紫外線防御効果の向上と、防御剤の配合量を少なくすることによる使用感の向上を期待することができるが、安全性への懸念が残されていた。
感触を改良するために、球状の二酸化チタンを得るための製造方法がいろいろと提案されている。例えば、炭化チタンなどの非酸化物原料を酸素含有プラズマによる加熱により溶解し、同時に酸化反応を起こして結晶性の球状二酸化チタンを得る方法(特許文献3参照)や、過酸化水素を含有するオキシ硫酸チタンなどのチタン塩をオートクレーブ中で150〜230℃の温度で水熱処理することにより球状二酸化チタンを得る方法(特許文献4参照)や、さらには硫酸チタニルを170℃以上の温度、加圧下で加水分解した後、400〜900℃の温度で焼成して球状のアナタース型二酸化チタンを得る方法(特許文献5参照)などが知られている。しかしながら、これらの製造方法では球状の二酸化チタンを合成することが出来るが、何れも多量にエネルギーを消費する製造方法であり、より安価に球状二酸化チタンを製造する方法が求められている。また、球状の二酸化チタンの粒子径をコントロールするには、上記のようなオートクレーブを利用し粒子径をコントロールする方法が活発に検討されているが、先述のように、製造時に多量にエネルギーを消費するため、環境に優しい低温での反応により球状の二酸化チタンの粒子径をコントロールできる方法の提供が求められている。
また、化粧料として二酸化チタンを用いる場合、触媒活性の低いルチル型が求められている。ルチル型の二酸化チタンはアナターゼ型よりも触媒活性が低いことが知られているが、通常ルチル型の二酸化チタンを得るためには、900℃以上に加熱する必要があり、非常に高いエネルギーを必要とする。よって、出来る限り環境に優しい方法でのルチル型の二酸化チタンの製造方法が求められている。
特開平10−212211号公報 特開2005−53846号公報 特開2002−274851号公報 特開2000−191325号公報 特開平05−163022号公報
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、環境に優しいソフト溶液反応による製造方法で、100nm以上の粒子径に制御でき、均一な球形をしており、その結晶構造はルチル型であり、かつ十分な紫外線遮断効果を示す球状二酸化チタン及び表面被覆球状二酸化チタンを提供し、併せてそれを含有する化粧料を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、チタン塩溶液に塩酸や硝酸などの酸性溶液を加え、60℃から95℃に昇温速度を調整しながら加熱し、ソフト溶液反応を行うことにより微細な一次粒子が集積され合成された球状粒子を得ることができ、得られた球状粒子を800℃以下の温度条件にて焼成することにより、前記目的を達成することのできるルチル型の球状二酸化チタンが得られることを見出し、本発明を完成させるに至ったものである。
また、こうして得られる球状二酸化チタンは、一次粒子がX線回折法で測定された時100Å以下であり、その集積体の球状二酸化チタン粒子の見かけ上の平均粒子径は100nm以上である。さらに、平均軸比は0.8以上である。
したがって、第1発明による球状二酸化チタンは、
球状の一次粒子が集積されて球状を形成しているルチル型の球状二酸化チタンであって、X線回折法で測定される平均粒子径が100Å以下の一次粒子よりなる集積体の見かけ上の平均粒子径が100nm以上で、かつ平均軸比が0.8以上であることを特徴とするものである。
また、第2発明は、第1発明の球状二酸化チタンの表面を、下記一般式(1)にて示されるポリシロキサン、下記一般式(2)にて示されるアルキルアルコキシシラン化合物、下記一般式(3)にて示されるアルキルチタネート化合物及び下記一般式(4)、下記一般式(5)又は下記一般式(6)で示されるフッ素化合物を含む1種又は2種以上の化合物で被覆処理してなることを特徴とする表面被覆球状二酸化チタンである。ここで、表面処理剤としては、上記以外の表面処理剤であっても、従来公知の表面処理剤でであっても構わない。
Figure 2014015340
(式中、mは1以上の整数であり、nは0以上の整数である。また、R〜Rは水素、アルキル基、アルコキシル基又はフェニル基であり、同一であっても異なっていても良い。)
Si(OR ・・・・・(2)
(式中、R及びRは炭素数が1以上の飽和炭化水素基である。)
(RCOO)Ti(OR ・・・・・(3)
(式中、R及びRは炭素数が1以上の飽和炭化水素基である。また、a及びbはそれぞれ1〜3の整数であり、a+b=4の関係を有する。なお、ここで示されるアルキル基は直鎖状又は分岐状であって、単一鎖長のものであっても複合鎖長のものであっても良い。)
CF(CFCHCHSi(OR ・・・・・(4)
(式中、Rは炭素数が1以上の飽和炭化水素基であり、nは1以上の整数である。)
Figure 2014015340
(式中、nは4以上の整数、mは1又は2であり、Mは1価の金属イオン、アンモニウム塩又はジエタノールアミン塩である。)
Figure 2014015340
(式中、nは4以上の整数、Mは1価の金属イオン、アンモニウム塩又はジエタノールアミン塩である。)
また、第3発明による球状二酸化チタンの製造方法は、
第1発明の球状二酸化チタンの製造方法であって、Ti換算で0.5〜5.0%のチタン塩溶液に酸性溶液を加えて60℃〜95℃でのソフト溶液反応により合成を行った後、800℃以下で焼成を行うことによりルチル型の球状二酸化チタンを得ることを特徴とするものである。
前記第3発明において、ソフト溶液反応時の昇温速度は0.2℃/分〜0.6℃/分であるのが好ましい(第4発明)。
第5発明は、第1発明の球状二酸化チタン又は第2発明の表面被覆球状二酸化チタンを含有することを特徴とする化粧料である。
第3発明、第4発明によれば、チタン塩溶液を水にて希釈し、Ti換算で0.5〜5.0質量%に調整した後、塩酸や硝酸などの酸性溶液を加え、その後、60℃〜95℃にてソフト溶液反応により合成を行うことにより加水分解が進み、二酸化チタンが析出され、得られた粒子は粒径の揃った球状二酸化チタンであり、その粒子を焼成することにより、結晶構造はルチル型になる。こうして得られた球状二酸化チタンは、第1発明のように、X線回折法で測定される平均粒子径が100Å以下の一次粒子よりなる集積体の見かけ上の平均粒子径が100nm以上で、かつ平均軸比が0.8以上となる。すなわち、100nm以上の粒子径で、均一な球形をしていて粒子径が揃っており、かつ結晶構造がルチル型であるために触媒活性の抑えられた球状二酸化チタンを作製することができる。
また、第2発明によれば、第1発明によって得られた球状二酸化チタンの表面が、ポリシロキサン、アルキルシラン化合物、アルキルチタネート化合物、フッ素化合物などの疎水性や疎油性を示す化合物で被覆されているので、疎水性や疎油性を有する球状粉体を得ることができる。
第5発明によれば、第1発明の球状二酸化チタン又は第2発明の表面被覆球状二酸化チタンを用いることにより、透明感があり、感触が良く、紫外線遮断効果があり、安全性の高い化粧料を得ることができる。
製造実施例1にて得られた球状二酸化チタンを透過型電子顕微鏡にて観察した写真(a)及び走査型電子顕微鏡にて観察した写真(b) 製造実施例1にて得られた球状二酸化チタンのX線回折結果を示すグラフ
次に、本発明による球状二酸化チタン及び表面被覆球状二酸化チタン並びにそれを含有する化粧料の具体的な実施の形態について説明する。
本発明の球状二酸化チタンの見かけの粒子径は100nm以上であり、微細な一次粒子が集積し、球状の二酸化チタンを形成している。ここで、集積した球状粒子の粒子径は反応の条件によって制御することができる。また、本発明の球状二酸化チタンの見かけの平均粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)にて観察し、任意の20個の一次粒子の直径を計測し、その平均値を算出することによって測定することができる。
本発明の球状二酸化チタンは、次のようにして製造される。すなわち、チタン塩溶液を水にて希釈してTi換算で0.5%〜5.0%に希釈する。その溶液に塩酸などの酸性溶液を加え撹拌する。その後、昇温速度条件を0.2℃/分〜0.6℃/分にて60℃〜95℃にまで加温し、ソフト溶液反応により合成を行う。その後、水酸化ナトリウムなどのアルカリ溶液にて中和を行い、水洗、ろ過、乾燥を行うことにより球状二酸化チタンが得られる。なお、加熱反応中は、目的の粒子サイズにするために、攪拌を行っても構わない。
前記チタン塩溶液としては、三塩化チタン、四塩化チタン、硫酸チタンなどを用いることができるが、四塩化チタンを用いることが特に好ましい。
酸性溶液としては、塩酸、硝酸、硫酸などが挙げられるが、塩酸が特に好ましい。塩酸を加えた時、例えばTiが1mol/Lに対して、Clが3mol/L〜5mol/Lの範囲になるように添加することが好ましいが、より好ましくは、Tiが1mol/Lに対して、Clが3.5mol/L〜4mol/Lの範囲である。
前記反応における反応温度は60℃〜95℃で行うのが好ましいが、最も良い条件としては70℃である。
この後、上記方法にて得られた球状二酸化チタンは焼成されるが、その焼成条件としては、300℃〜800℃の温度範囲で行うのが好ましい。より好ましくは、400℃〜600℃の範囲である。焼成温度が300℃未満の場合においても、X線回折にて分析を行った結果、二酸化チタンのルチル型の結晶構造が確認できるが、400℃以上で焼成することによって、結晶の配向性が向上し、結晶中での酸素欠陥などの欠陥が減少する。また、紫外線遮蔽効果についても、長波長側の波長から紫外線を遮蔽することができる。一方、焼成温度が800℃よりも高い温度になると、高温での処理となり、環境への負荷が増大し、形状も二酸化チタンが焼結し球状を維持できない。
次に、本発明に係る疎水性の球状二酸化チタンについて説明する。
本発明において、球状二酸化チタンがファンデーションやサンスクリーン剤として利用される場合、皮膚に塗布したあと、耐水性が必要となるため、これら粉体に疎水性を付与する必要がある。粉体に疎水性を付与するには、ポリシロキサン、アルキルシラン化合物、アルキルチタネート化合物、フッ素化合物などの化合物で粉体の表面が被覆される。また、上記の化合物以外にも、従来公知の各種の表面処理を施すことができる。なお、これらの処理は複数組み合わせることも可能である。
具体的な表面被覆有機化合物としては、シリコーン系化合物として、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、アクリルシリコン共重合体が挙げられ、アルキルシラン系として、n−オクチルトリエトキシシランが、アルキルチタネート系として、イソプロピルトリイソステアロイルチタネートが、フッ素系として、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルエトキシシランなどが挙げられる。
また、疎水性化合物を表面被覆する処理方法としては、被覆処理される顔料を適当なミキサー中で撹拌し、表面被覆する化合物を液滴下又はスプレー噴霧にて加えた後、一定時間高速強撹拌する。その後、撹拌を続けながら80〜200℃に加熱熟成させることによって、反応表面被覆処理を行う方法が一般的である。又は、表面被覆する化合物をエタノール、イソプロピルアルコール、イソブタノール等のアルコール類、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素系有機溶剤、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の極性有機溶剤などに溶解させておき、この溶液に撹拌中に化粧料用顔料を添加撹拌した後、有機溶剤を完全に蒸発除去し、その後、80〜200℃に加熱熟成させることにより、表面被覆処理を行う方法等も挙げられる。
また、混合分散方法としては、溶液の濃度や粘度などに応じて適当な方法を選択することができる。好適な例としては、ディスパー、ヘンシェルミキサー、レディゲミキサー、ニーダー、V型混合機、ロールミル、ビーズミル、2軸混練機等の混合機による方法や、水溶液と顔料を加熱空気中に噴霧して水分を一気に除去するスプレードライの方法などを選択することができる。また、粉砕を行う場合においては、ハンマーミル、ボールミル、サンドミル、ジェットミル等の通常の粉砕機を用いることができる。これらいずれの粉砕機によっても同等の品質のものが得られるため、特に限定されるものではない。
この場合、顔料の表面被覆処理に用いられる化合物である成分の質量比は、被覆処理される顔料に対して0.5〜30質量%である。この質量比が0.5質量%未満であるとロングラスティング効果と肌への均一な付着性が充分でなく、また30質量%を越えると感触が非常に油っぽく湿った感じとなり、化粧料としては適さない。
また、本発明の表面被覆された球状二酸化チタン(球状粉体)を配合する化粧料の形態は特に限定されないが、ファンデーション、サンスクリーン、美容液、化粧水、口紅、美容クリーム、洗顔剤、香水、口内清涼剤、口臭予防剤、うがい剤、歯磨き、入浴剤、制汗剤、石鹸、シャンプー、リンス、ボディーソープ、ボディーローション、デオドラント剤、ヘアクリーム剤、色白剤、美肌剤、育毛剤などが挙げられる。
また、本発明の球状粉体が配合される化粧料においては、その球状粉体以外に、通常の化粧料に用いられる油剤、粉体(顔料、色素、樹脂)、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、キレート剤、中和剤、pH調整剤等の成分を同時に配合することができる。ここで、前記粉体としては、例えば、赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号アルミニウムレーキ、黄色203号バリウムレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロンパウダー(テフロン:登録商標)、シリコンパウダー、セルロースパウダー、シリコンエラストマー等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、窒化ホウ素等の無機粉体、微粒子酸化チタン、微粒子酸化鉄、アルミナ処理微粒子酸化チタン、シリカ処理微粒子酸化チタン、ベントナイト、スメクタイト等が挙げられる。これらの粉体の形状、大きさに特に制限はない。また、これらの粉体は従来公知の各種の表面処理が施されていてもいなくても構わない。表面処理の例としては、例えばアクリルシリコン処理、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、シリコーンレジン処理、オクチルトリエトキシシラン処理、N−アシル化リジン処理、有機チタネート処理、シリカ処理、アルミナ処理、セルロース処理、パーフルオロポリエーテル処理、フッ素化シリコーンレジン処理など親水性、親油性、撥水性の各種の処理を用いることが可能である。前記油剤としては、例えばセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、ミリスチン酸ミリスチン、ラウリル酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカオ油、ヤシ油、バーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー等が挙げられる。また、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコンゲル、アクリルシリコン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコンRTVゴム等のシリコン化合物、パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フッ素化シリコーンレジン等のフッ素化合物が挙げられる。また、前記界面活性剤としては、例えばアニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤、べタイン型界面活性剤を用いることができる。前記溶媒としては、精製水、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、パーフルオロポリエーテル、代替フロン、揮発性シリコン等が挙げられる。
次に、本発明による球状二酸化チタン及び表面被覆球状二酸化チタン並びにそれを含有する化粧料の具体的な実施例について、図面を参照しつつ説明する。以下、球状二酸化チタンを調製する実施例を「製造実施例」と称し、この球状二酸化チタン粉体を用いて化粧料を調製する実施例を単に「実施例」と称することとする。なお、本発明は、以下に述べる実施例に限定されるものではない。
(製造実施例1)
Ti濃度が16.5%(Cl=31%)の四塩化チタンを用いた。Tiが16.5%の四塩化チタン40質量部に水を460質量部加えた。更にその溶液に18.2%の塩酸を40質量部加え撹拌した。その後、昇温速度0.28℃/分の条件にて70℃まで加温し、70℃に到達後3時間反応を行った。その後、中和、水洗、ろ過、乾燥を行い、平均の粒子径が200nmの球状二酸化チタンを得た。得られた球状二酸化チタンを600℃にて3時間焼成し、ルチル型の球状二酸化チタンを得た。
製造実施例1で得られた、球状二酸化チタンを透過型電子顕微鏡(TEM)と走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察した写真が図1(a)(b)にそれぞれ示されている。図1に示されるように、得られた球状二酸化チタンの平均粒子径は200nm程度であった。また、図2に示されるX線回折による結晶構造を示したグラフより、得られた球状二酸化チタン粒子の結晶構造はルチル型であった。
(製造実施例2)
Ti濃度が16.5%(Cl=31%)の四塩化チタンを用いた。Tiが16.5%の四塩化チタン50質量部に水を450質量部加えた。更にその溶液に18.2%の塩酸を50質量部加え撹拌した。その後、昇温速度0.28℃/分の条件にて70℃まで加温し、70℃に到達後3時間反応を行った。その後、中和、水洗、ろ過、乾燥を行い、平均の粒子径が400nmの球状二酸化チタンを得た。得られた球状二酸化チタンを600℃にて3時間焼成し、ルチル型の球状二酸化チタンを得た。
(製造実施例3)
製造実施例1にて得られた球状二酸化チタンに、メチルハイドロジェンポリシロキサンにて表面被覆処理を施した。
ヘンシェルミキサーに製造実施例1で得られた球状二酸化チタン1000質量部を入れ、続いてメチルハイドロジェンポリシロキサン20.4質量部をイソプロピルアルコール125質量部に溶解させた溶液を滴下混合し、球状二酸化チタンと良く混合した。その後、ヘンシェルミキサー内を加熱及び減圧し、イソプロピルアルコールを除去した。処理された粉体をヘンシェルミキサーから取り出し、粉砕して加熱処理を行い、シリコン化合物が2質量%処理された球状二酸化チタンを得た。
製造実施例3で得られた表面処理された球状二酸化チタンをシリコーンオイル(東レ・ダウコーニング株式会社製 SF8417)にて20質量%になるように混合し、フーバーマーラーにて100rpm、3回の条件で分散させた。5cm×8cmの石英板の上にトランスポアテープを貼り、上記方法にて分散させた分散体0.08gをテープ上に均一に塗布した。15分間放置した後、SPFアナライザー(Labsphere社製 UV−1000S)を用いて、Sun ProtecTion Factor(SPF)及びProtecTion grade of UVA(PA)の測定を行った。また、比較品として、市販されている一次粒子径が200nmで、比表面積が10m/gの二酸化チタンに上記シリコン処理の方法で同様に表面処理したものを用いた。その結果が表1に示されている。表1に示すように、本発明にて得られた表面処理された球状二酸化チタンはSPF及びPAの測定結果より、市販品のシリコン処理品(比較品)と比較したところ、高い紫外線遮蔽効果があることが分かった。
Figure 2014015340
(実施例1)
〔サンスクリーン剤の製造〕
表2に示される処方と下記製造方法に従いサンスクリーン剤を調製した。なお、表中の配合量の単位は質量%である。
Figure 2014015340
製造方法:
成分A及びBをそれぞれ80℃にて混合し、均一に分散したのを確認した後、30℃まで冷却する。冷却後成分Bを成分Aにホモミキサーにて攪拌しながら少しずつ添加し、均一になるまで良く混合し、球状二酸化チタン配合サンスクリーンを得た。
(比較例1)
製造実施例3で製造されたシリコン処理球状二酸化チタンの代わりに、シリコン処理された市販されている二酸化チタンを用いた他は全て実施例1と同様にして製品を得た。
実施例1及び比較例1で作製した化粧料について、女性パネラー10名によって、使用感に関する官能評価試験を実施した。試験はアンケート形式で実施し、各項目に0点から5点の間の点数をつけ、0点は評価が悪い、5点は評価が優れるとして数値化し、結果を全パネラーの平均点として表した。従って、点数が高い程評価が優れていることを示す。この評価結果が表3に示されている。
Figure 2014015340
表3の結果より、実施例1は比較例1よりも、使用感、化粧持ち、肌の透明感全てにおいて優れる結果となっていることが分かる。
本発明によれば、触媒活性の低いルチル型の結晶構造を有し、平均粒子径が100nm以上の球状二酸化チタンを提供することが可能であり、また、その球状二酸化チタンに疎水性化合物を表面被覆した粉体を配合することができるので、肌へ塗布した時の使用感、透明感、化粧持ちが優れた化粧料を提供することができることから、ファンデーション、アイシャドウ、ほほ紅、口紅などのメークアップ化粧料又はサンスクリーン化粧料に用いて好適であり、産業上の利用可能性が大である。

Claims (5)

  1. 球状の一次粒子が集積されて球状を形成しているルチル型の球状二酸化チタンであって、X線回折法で測定される平均粒子径が100Å以下の一次粒子よりなる集積体の見かけ上の平均粒子径が100nm以上で、かつ平均軸比が0.8以上であることを特徴とする球状二酸化チタン。
  2. 請求項1に記載の球状二酸化チタンの表面を、下記一般式(1)にて示されるポリシロキサン、下記一般式(2)にて示されるアルキルアルコキシシラン化合物、下記一般式(3)にて示されるアルキルチタネート化合物及び下記一般式(4)、下記一般式(5)又は下記一般式(6)で示されるフッ素化合物を含む1種又は2種以上の化合物で被覆処理してなることを特徴とする表面被覆球状二酸化チタン。
    Figure 2014015340
    (式中、mは1以上の整数であり、nは0以上の整数である。また、R〜Rは水素、アルキル基、アルコキシル基又はフェニル基であり、同一であっても異なっていても良い。)
    Si(OR ・・・・・(2)
    (式中、R及びRは炭素数が1以上の飽和炭化水素基である。)
    (RCOO)Ti(OR ・・・・・(3)
    (式中、R及びRは炭素数が1以上の飽和炭化水素基である。また、a及びbはそれぞれ1〜3の整数であり、a+b=4の関係を有する。なお、ここで示されるアルキル基は直鎖状又は分岐状であって、単一鎖長のものであっても複合鎖長のものであっても良い。)
    CF(CFCHCHSi(OR ・・・・・(4)
    (式中、Rは炭素数が1以上の飽和炭化水素基であり、nは1以上の整数である。)
    Figure 2014015340
    (式中、nは4以上の整数、mは1又は2であり、Mは1価の金属イオン、アンモニウム塩又はジエタノールアミン塩である。)
    Figure 2014015340
    (式中、nは4以上の整数、Mは1価の金属イオン、アンモニウム塩又はジエタノールアミン塩である。)
  3. 請求項1に記載の球状二酸化チタンの製造方法であって、Ti換算で0.5〜5.0%のチタン塩溶液に酸性溶液を加えて60℃〜95℃でのソフト溶液反応により合成を行った後、800℃以下で焼成を行うことによりルチル型の球状二酸化チタンを得ることを特徴とする球状二酸化チタンの製造方法。
  4. ソフト溶液反応時の昇温速度が0.2℃/分〜0.6℃/分であることを特徴とする請求項3に記載の球状二酸化チタンの製造方法。
  5. 請求項1に記載の球状二酸化チタン又は請求項2に記載の表面被覆球状二酸化チタンを含有することを特徴とする化粧料。
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