JP2014015121A - 自転車用ハンドルカバー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カバー本体部にハンドル挿入口13と手挿入口14を設け、ハンドル挿入口13の近傍には本体部をハンドルに固定するための固定手段を設ける。本体部は上面部11と裏面部12とからなり、上面部11の手挿入口14の開口縁部を延長して延長部14eを設け、この延長部14eの内側に雌留めホック20を設け、この雌留めホック20と相互に係着する雄留めホック21を裏面部12の外表面の対応位置に設け、これら雌留めホック20と雄留めホック21を相互に係着することにより手挿入口14の部分が折曲され、手挿入口14の開口部が閉鎖される。固定手段は抜け防止部24, 25と開口部収束部26, 27とから形成される。
【選択図】図1
Description
このクロスバイクというのは、マウンテンバイクと競技用自転車を合体させたような自転車であって、両者の長所を兼ね備えた自転車である。
つまり、マウンテンバイクは、そのハンドルがフラット(ハンドルポストに対して略直角に横方向に直線的)なタイプを用い、タイヤは太く、そのフレームも頑丈な作りを採用し、悪路を自在に走行できるものである。
他方、競技用自転車は、軽量で丈夫なフレームからなり、そのスピードを第一の目的としてタイヤも極めて細く、ダウンハンドルを採用するものである。
このクロスバイクの形態は、その車輪が、通常一般のシティサイクルより細く、強く、しかもより頑丈なマウンテンバイクで用いられているフラットハンドルを採用し、更に変速ギアも5段又は6段以上の多段変速ギアが用いられているものである。
本発明は、このようなクロスバイク用に使用されるハンドルカバー、つまりフラットハンドル用のハンドルカバーの改良を提案するものである。勿論このカバーは一般のシティサイクルや婦人用自転車のハンドルにも適用できるものである。
この発明の課題は、ハンドルカバーの手挿入口内に手を挿入する際、カバーが前方に移動(回動)してしまわないようにすることであった。
そのために、カバー内部でハンドルのグリップエンドが対応する位置に、ゴム紐を配備し、このゴム紐の両端部をカバーの裏面外側に導出してこれら両端部を収束して、カバーが移動しないように固定できるようにし、上記課題を解決したものである。
そして、このフラットハンドルに取り付けるハンドルカバーは、ハンドル挿入口と手挿入口の挿入方向の角度は略直角方向に配置されており、このハンドルカバーを装着すると、ハンドル挿入口は横方向に、手挿入口は手前側方向、つまり後ろ向き方向に向くこととなる。
そして、上述した通り、自転車の使用者が使い易くするために、ブレーキレバーの角度も適宜調整してハンドルカバーを装着すると、カバーの手挿入口は、自然と斜め上向きとなるのである(添付の図4(A)参照)。
同様に、この手挿入口が上向きであると、埃や粉塵の侵入という問題も発生する。
そこで、本発明においては、このようにハンドルカバーの手挿入口がたとえ上向きに装着されたとしても、雨や埃、塵埃等からその内部を防御することをその第一の課題とするものである。
また、カバーの装着の簡易化、ハンドルグリップ周辺に装着されている変速ギヤの操作部の操作や電動アシスト車のバッテリー表示部の確認等を容易に可能とすることも本発明の課題となる。
特に、フラットハンドル形式の自転車にあっては、カバーの手挿入口が上向きとなるために極めて大きな効果を発揮することとなり、また、フラットハンドルばかりでなく、その他の形式のシティサイクルや婦人用自転車等のハンドルに関してもこの効果は発揮されるのである。
そして、抜け防止部は帯状部材から成り、その一端は前記ハンドル挿入口の一方縁部に固定され、その他端には面ファスナー等の係着部材を設け、ハンドル挿入口の他方縁部にも前記係着部材と相互に係着する係着受部材を設け、これら係着部材と係着受部材を相互に係着することにより当該抜け防止部がブレーキレバーの支持部に掛止して本体部の抜け防止機能を発揮するのである。
即ち、この抜け防止部により、本発明に係るハンドルカバーがハンドルグリップから抜け落ちる心配が無くなるのである。
即ち、この開口部収束部は、ワンタッチで相互にその端部が係着され、簡単に固定を完了することができるものとなる。
即ち、上記伸縮自在の襠部を設けることにより、簡単にカバーを自転車のハンドルに装着でき、装着後にはかかる襠部が収縮して、手挿入口の隙間を少なくし、防寒及び防水の効果を発揮することができる。
図1は、本発明に係るハンドルカバーの一実施形態を示す全体説明図であって、その(A)が上面側から見た説明図、その(B)裏面側から見た説明図である。
このハンドルカバー10は、フラットハンドル形式の自転車のハンドルグリップ及びブレーキレバー並びに各種の付属物(変速ギヤ操作部や電動アシスト車のバッテリー表示部等以下、単に「付属物」という。)の全体を被覆できるような形状を有している。
この図に示したカバーは、右側のものであるが、左側のものはこれと対称形のものとなる。
この透明窓部15により、その内部に位置することとなる変速ギヤ操作部や電動アシスト車のバッテリー表示部等のハンドルグリップ根元部に装備される各種の付属物を外部から視認することができることとなる。
この襠部16は、ハンドル挿入口13の開口周縁部の一部である下方部分に設けられ、ポリウレタンとポリエステル生地とが接合された1枚の伸縮自在なシート状体のものから形成されている。
逆に、この開口部をより小さなものとすることにより、カバーをハンドルに取り付けた際にそのハンドル挿入口13の隙間をより小さなものとすることができるのである。
この手挿入口14の開口部は、その上面部を少し長く延長して延長部14eを設け、この延長部14eの裏面に雌留めホック20からなる係止部又は係止具を設け、これに対応する係止受部としての雄留めホック21を裏面部12の表面に設けている。
これにより、雌留めホック20を雄留めホック21に係止又は係着することにより、手挿入口14の部分が裏面部側に折り曲げられ、手挿入口14の開口部を閉鎖又は封鎖させることができるのである。
尚、上記係止受部としての雄留めホック21は、この実施形態では、帯状部材21bに設けているが、この雄留めホック21を裏面部12に直接取り付けることもできる。
勿論、雌留めホック20と雄留めホック21は、それぞれ逆に取り付けることもできる。
この固定手段は、抜け防止部24、25と、開口部収束部26、27とから成る。
抜け防止部24は帯状部材からなり、その一端は上記ハンドル挿入口13の開口縁部に固定され、その他方端には係着部材としての面ファスナー24fが設けられている。
この抜け防止部24によって分割された開口部の一方(前方部)にはブレーキ用ワイヤー及び変速ギヤ用ワイヤー等が挿通され、開口部の他方(後方部)にはハンドルバーが挿通して、この抜け防止部24はブレーキレバーの根元部の支持部に引っ掛かる(掛止する)こととなり、抜けてしまうことが無くなるのである。
この開口部収束部26、27の構成も上記抜け防止部24、25と同様の構成である。
即ち、この開口部収束部26は帯状部材からなり、その一端は上記ハンドル挿入口13の襠部16が設けられている縁部で、且つ開口部の開口縁部の周方向に固定され、その他方端部には係着部材としての面ファスナー26fが設けられている。
開口部を大きく広げることにより、ハンドルグリップHGやブレーキレバーB及び付属物をカバーの内部に挿入することができる。
この状態ではまだハンドル挿入口13は収束され、固定されていない。
また、透明窓部15から内部の付属物を外部から視認することができる。
次に、開口部収束部26の先端を開口部収束部27に係着することにより、ハンドル挿入口13の開口部がより小さく収束されて固定されるのである。
また、この状態において透明窓部15を通して内部の付属物を透視することができるのである。
上記実施形態に係るハンドルカバー10においては、その上面部11の延長部14eの部分に雌留めホック20を設けており、その裏面部12の対応する位置に雄留めホック21を設け、これらを相互に係止することにより、ハンドルカバー10の手挿入口14が閉鎖される構成である。
そして、上記係止部及び係止受部としての雌留めホック20と雄留めホック21とを相互に係止することにより、手挿入口14の開口部が下方に折れ曲がった状態で閉鎖されるのである。
このようにして、駐輪時等に手挿入口14から雨水や埃・塵埃等の侵入を防止することができるのである。
この斜め上方に向く角度は、自転車の使用者がそのブレーキレバーの角度を自分が使用し易いように調整を行うことにより、自ずとその角度は決定される。
これにより、雨水や粉塵・埃等が手挿入口14からカバー内部に侵入することが防止されることとなるのである。
また、ハンドルカバー10の上面部11と裏面部12の周縁縫着部、並びに、ハンドル挿入口13及び手挿入口14の開口周縁部には、カバリングとして合成繊維製の帯状生地を用いて縫着している。
上記の周縁部のカバリングは、縁部の補強と外観の向上の役目ばかりでなく、ハンドル部や手の挿入を容易にさせるために寄与する。
まず、本発明に係る上記実施形態においては、フラットハンドルに適用するものとしてハンドル挿入口と手挿入口が略直角方向に位置するものとして説明したが、本発明に係るハンドルカバーは、通常のシティサイクルや婦人用サイクル等にも適用できる。
即ち、ハンドル挿入口と手挿入口が上記のように略直角でなく、同じ方向に一直線上に配置されるものにおいても適用可能なものである。
要するに、グリップ及びブレーキレバー部分及びその中央寄りの変速ギヤ操作部等の付属物を適切に被覆できる形状であれば、種々変更してその形態を設計することができる。
襠部の素材も自由に選択することができ、伸縮性を有するものであれば、どのようなものであっても良いが、防水性を有するものが極めて好ましい。
勿論、この襠部は必ずしもシート状のものでなくともよく、伸縮自在であればよい。
襠部のサイズも適宜必要に応じて設定することができる。
係着部材及び係着受部材は相互に逆に設けることも自由である。
また、これら係止部等及び係止受部として採用する手段はそれぞれ反対に設けることもできる。
更に、本発明においては、この係止部又は係止具は、上記実施形態において裏面部の側に設け、係止受部を上面部の側に設けることもできる。
即ち、通常のシティサイクルや婦人用自転車の場合には、ハンドル挿入口と手挿入口が前後方向に、同一方向になるが、手挿入口はその内側又は外側の何れの側にも折り曲げることが可能だからである。
11 上面部
12 裏面部
13 ハンドル挿入口
14 手挿入口
14e 延長部
15 透明窓部
16 襠部
20 雌留めホック(係止部)
21 雄留めホック(係止受部)
24、25 抜け防止部
26、27 開口部収束部
24f、25f、26f、27f 面ファスナー
Claims (6)
- カバー本体部にハンドル挿入口及び手挿入口が設けられ、ハンドル挿入口の近傍には本体部をハンドルに固定するための固定手段が設けられた自転車用ハンドルカバーにおいて、
手挿入口(14)の開口縁部の適宜位置に係止部(20)を設け、この係止部(20)と相互に係着する係止受部(21)をカバー本体部の外表面の適宜位置に設け、これら係止部(20)と係止受部(21)を相互に係着することにより、手挿入口(14)の部分が折曲され、手挿入口(14)の開口部が閉鎖されることを特徴とする自転車用ハンドルカバー。 - 前記係止部(20)が、手挿入口(14)の開口縁部から延長する延長部材とこの延長部材の一方の面に設けた係止具とから成り、この係止具が前記係止受部(21)と相互に係着することを特徴とする請求項1に記載の自転車用ハンドルカバー。
- 前記係止部(20)が、手挿入口(14)の開口縁部から延長する帯状部材とこの帯状部材の先端部に設けた係止具とから成り、この係止具が前記係止受部(21)と相互に係着することを特徴とする請求項1に記載の自転車用ハンドルカバー。
- 前記固定手段が抜け防止部(24, 25)と開口部収束部(26, 27)とからなり、
抜け防止部(24)は帯状部材から成り、その一端は前記ハンドル挿入口(13)の一方縁部に固定され、その他端には面ファスナー等の係着部材(24f) を設け、ハンドル挿入口(13)の他方縁部にも前記係着部材(24f) と相互に係着する係着受部材(25f)を設け、これら係着部材(24f)と係着受部材(25f)を相互に係着することにより当該抜け防止部(24, 25)がブレーキレバーの支持部に掛止して本体部の抜け防止機能を発揮し、
開口部収束部(26, 27)も帯状部材からなり、その一端は前記ハンドル挿入口(13)の一方縁部に固定され、その他端には面ファスナー等の係着部材(26f)を設け、ハンドル挿入口(13)の他方縁部には前記係着部材(26f)と相互に係着する係着受部材(27f)を設け、これらの係着部材(26f)と係着受部材(27f)を相互に係着することによりハンドル挿入口(13)が収束されて本体部がハンドルに固定されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の自転車用ハンドルカバー。 - 前記ハンドル挿入口(13)からハンドルグリップ、ブレーキレバー及び変速ギヤ操作部等の付属物を挿入することができ、
このハンドル挿入口(13)の内周縁の一部分に伸縮自在の襠部(16)を配設し、当該襠部(16)を引き伸ばすことにより、ハンドル挿入口(13)の開口部が拡開され、前記ハンドルグリップ、ブレーキレバー及び付属物を挿入することができ、
その後ハンドル挿入口(13)の近傍に設けられた固定手段を固定することによって取り付けることができることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の自転車用ハンドルカバー。 - 前記ハンドル挿入口(13)の近傍で、ハンドルに装着された付属物に対応する部位に内部を見通せる透明窓部(15)を設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の自転車用ハンドルカバー。
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