JP2014011336A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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輝夫 鈴木
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和俊 太田
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Abstract

【課題】ラッチアップ耐性の高い半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】第1導電型の半導体基板と、半導体基板の第1の領域に形成された第1導電型の第1のウェルと、第1のウェル内に形成された第2導電型の第1のトランジスタと、第1の領域を囲う環状の第2の領域に形成され、第1のウェルの側面に接する第2導電型の第2のウェルと、第1のウェルの底面及び第2のウェルの底面に接して形成された第2導電型のディープウェル層と、第2の領域に隣接する第3の領域に形成された第2導電型の第3のウェルと、第3のウェル内に形成された第1導電型の第2のトランジスタとを有し、第2のウェルの不純物濃度が第3のウェルの不純物濃度よりも高くなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体装置においては、基板と同一導電型の異電位ウェルの必要性等に鑑み、基板と逆導電型のウェル内に基板と同一導電型のウェルを形成した二重のウェルを含むCMOSウェル構造、いわゆるトリプルウェル構造が用いられることがある。
典型的なトリプルウェル構造としては、基板と同一導電型のウェルの側面を基板と逆導電型のウェルで囲み、基板と同一導電型のウェルの底面を基板と逆導電型のディープウェル層で囲んだ二重のウェルを含む構造が挙げられる。
特開平08−298291号公報 特開2003−347421号公報 特開2006−147684号公報
しかしながら、本願発明者等が上述のトリプルウェル構造について鋭意検討を行ったところ、これまで知られていなかったメカニズムによってラッチアップが発生することが判明した。
本発明の目的は、ラッチアップ耐性の高い半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
実施形態の一観点によれば、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板の第1の領域に形成された前記第1導電型の第1のウェルと、前記第1のウェル内に形成された第2導電型の第1のトランジスタと、前記第1の領域を囲う環状の第2の領域に形成され、前記第1のウェルの側面に接する前記第2導電型の第2のウェルと、前記第1のウェルの底面及び前記第2のウェルの底面に接して形成された前記第2導電型のディープウェル層と、前記第2の領域に隣接する第3の領域に形成された前記第2導電型の第3のウェルと、前記第3のウェル内に形成された前記第1導電型の第2のトランジスタとを有し、前記第2のウェルの不純物濃度は、前記第3のウェルの不純物濃度よりも高い半導体装置が提供される。
また、実施形態の他の観点によれば、第1導電型の半導体基板の第1の領域を囲う第2の領域と、前記第2の領域に隣接する第3の領域に、第2導電型の第1の不純物をイオン注入する工程と、前記半導体基板の前記第2の領域及び第4の領域に、前記第2導電型の第2の不純物をイオン注入する工程と、前記半導体基板の前記第1の領域に、前記第1導電型の第3の不純物をイオン注入する工程と、前記半導体基板の前記第1の領域に、前記第2導電型の第4の不純物をイオン注入する工程と、前記第1の不純物、前記第2の不純物、前記第3の不純物及び前記第4の不純物を活性化し、前記第1の領域に形成され、前記第3の不純物よりなる前記第1導電型の第1のウェルと、前記第2の領域に前記第1のウェルの側面に接して形成され、前記第1の不純物及び前記第2の不純物よりなる前記第2導電型の第2のウェルと、前記第1のウェルの底面及び前記第2のウェルの底面に接して形成され、前記第4の不純物よりなる前記第2導電型のディープウェル層と、前記第3の領域に形成され、前記第1の不純物よりなる前記第2導電型の第3のウェルと、前記第4の領域に形成され、前記第2の不純物よりなる前記第2導電型の第4のウェルとを形成する工程とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
開示の半導体装置及びその製造方法によれば、トリプルウェル構造におけるラッチアップ耐性を向上し半導体装置の信頼性を高めることができる。また、製造工程を複雑にすることなくラッチアップ耐性を向上することができるので、製造コストが増加することもない。
図1は、一実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。 図2は、第1参考例による半導体装置の構造を示す概略断面図である。 図3は、ESD保護回路の一例を示す回路図である。 図4は、第1参考例による半導体装置の等価回路を示す断面図及び回路図である。 図5は、第2参考例による半導体装置の構造を示す概略断面図である。 図6は、第2参考例による半導体装置の等価回路を示す断面図及び回路図である。 図7は、第2参考例による半導体装置の他の等価回路を示す断面図である。 図8は、第2参考例による半導体装置の他の等価回路を示す回路図である。 図9は、第2参考例による半導体装置におけるラッチアップ発生のメカニズムを示す断面図及び回路図(その1)である。 図10は、第2参考例による半導体装置におけるラッチアップ発生のメカニズムを示す断面図及び回路図(その2)である。 図11は、第2参考例による半導体装置におけるラッチアップ発生のメカニズムを示す断面図及び回路図(その3)である。 図12は、第2参考例による半導体装置におけるラッチアップ発生のメカニズムを示す断面図及び回路図(その4)である。 図13は、第2参考例による半導体装置におけるラッチアップ発生のメカニズムを示す断面図及び回路図(その5)である。 図14は、第2参考例による半導体装置におけるラッチアップ発生のメカニズムを示す断面図及び回路図(その6)である。 図15は、第2参考例による半導体装置におけるノイズ信号入力時のポテンシャル分布を示す図である。 図16は、一実施形態による半導体装置におけるノイズ信号入力時のポテンシャル分布を示す図である。 図17は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 図18は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 図19は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 図20は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。 図21は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その5)である。 図22は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その6)である。 図23は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その7)である。 図24は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その8)である。 図25は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その9)である。 図26は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その10)である。 図27は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その11)である。 図28は、基板の不純物濃度とラッチアップ耐圧とを比較した結果を示すグラフである。
一実施形態による半導体装置及びその製造方法について図1乃至図28を用いて説明する。
図1は、本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。図2は、第1参考例による半導体装置の構造を示す概略断面図である。図3は、ESD保護回路の一例を示す回路図である。図4は、第1参考例による半導体装置の等価回路を示す断面図及び回路図である。図5は、第2参考例による半導体装置の構造を示す概略断面図である。図6は、第2参考例による半導体装置の等価回路を示す断面図及び回路図である。図7は、第2参考例による半導体装置の他の等価回路を示す断面図である。図8は、第2参考例による半導体装置の他の等価回路を示す回路図である。図9乃至図14は、第2参考例による半導体装置におけるラッチアップ発生のメカニズムを示す断面図及び回路図である。図15は、第2参考例による半導体装置におけるノイズ信号入力時のポテンシャル分布を示す図である。図16は、本実施形態による半導体装置におけるノイズ信号入力時のポテンシャル分布を示す図である。図17乃至図27は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。図28は、基板の不純物濃度とラッチアップ耐圧とを比較した結果を示すグラフである。
はじめに、本実施形態による半導体装置の構造について図1を用いて説明する。
シリコン基板10内には、P型トランジスタを配置するためのNウェル32と、N型トランジスタを配置するためのPウェル34とが形成されている。Pウェル34の周囲には、Pウェル34の側面を囲うように、Nウェル32よりも高濃度のNウェル36aが形成されている。また、Pウェル34の下部には、周縁部がNウェル36aに接続されたディープNウェル36bが形成されている。これにより、Nウェル36a及びディープNウェル36bは、Pウェルを囲うNウェル36を形成している。
シリコン基板10の表面部には、素子分離絶縁膜12が形成されている。これにより、Nウェル32内には、P型トランジスタを形成するための活性領域12aと、Nウェル32からの引き出し電極であるNウェルタップ領域64を形成するための活性領域12bとが画定されている。また、Pウェル34内には、N型トランジスタを形成するための活性領域12cと、Pウェル34からの引き出し電極であるPウェルタップ領域68を形成するための活性領域12dとが画定されている。また、Nウェル36a内には、Nウェル36からの引き出し電極であるNウェルタップ領域70を形成するための活性領域12eが画定されている。また、Nウェル32とNウェル36との間には、シリコン基板10からの引き出し電極であるP型基板タップ領域を形成するための活性領域12fが画定されている。
活性領域12a上には、ゲート絶縁膜42を介してゲート電極46が形成されている。ゲート電極46の両側のシリコン基板10内には、P型ソース/ドレイン領域62が形成されている。これにより、活性領域12aには、ゲート電極46とP型ソース/ドレイン領域62とを有するP型トランジスタが形成されている。
活性領域12c上には、ゲート絶縁膜42を介してゲート電極46が形成されている。ゲート電極46の両側のシリコン基板10内には、N型ソース/ドレイン領域66が形成されている。これにより、活性領域12aには、ゲート電極46とN型ソース/ドレイン領域66とを有するN型トランジスタが形成されている。
上述のように、本実施形態による半導体装置は、いわゆるトリプルウェル構造を有しており、N型トランジスタをNウェル36内に形成されたPウェル34内に配置し、P型トランジスタをNウェル32内に配置している。そして、本実施形態による半導体装置では、N型トランジスタが形成されたPウェル34を囲うNウェル36aの不純物濃度が、P型トランジスタが形成されたNウェル32の不純物濃度よりも高くなっている。また、Nウェル32とNウェル36aとの間にはP型領域が設けられ、このP型領域にP型基板タップ領域72が配置されている。本実施形態による半導体装置では、このようなウェル構造とすることにより、ラッチアップ耐性が高められている。以下、この点について、より詳細に説明する。
そこで、まず比較のため、第1参考例による半導体装置について、図2及び図3を用いて説明する。
図2に示す第1参考例による半導体装置は、P型トランジスタが形成されたNウェル32により、N型トランジスタが形成されたPウェル34の周縁部を囲ったものである。すなわち、P型トランジスタが形成されたNウェル(Nウェル32)と、N型トランジスタが形成されたPウェル34の側面を囲うNウェル(Nウェル32)とは、同じ不純物濃度を有している。また、P型トランジスタが形成されたNウェル(Nウェル32)と、N型トランジスタが形成されたPウェル34の側面を囲うNウェル(Nウェル32)との間に、P型領域は配置されていない。
ここで、図2に示すトランジスタ構造を用いて、例えば図3に示すようなESD保護回路を形成する場合を考える。この場合の等価回路は、例えば図4に示すようになる。図4(a)は半導体装置の各部分に対応する等価な素子を断面構造に書き込んだものであり、図4(b)はこれを回路図に書き直したものである。図中、Q,Qは、N型ソース/ドレイン領域66、Pウェル34、ディープNウェル36bにより形成されるNPN型の寄生バイポーラトランジスタである。Q,Qは、P型ソース/ドレイン領域62、Nウェル32、Pウェル34により形成されるPNP型の寄生バイポーラトランジスタである。rnwは、Nウェル32の抵抗であり、rpwは、Pウェル34の抵抗である。
図4(b)に示すように、VDD線とVSS線の間には、2つの寄生バイポーラトランジスタQ,Qによってサイリスタ構造が形成されており、ノイズ信号の入力をトリガとしてラッチアップが生じる虞がある。
このようなサイリスタ構造が形成されるのを防止する構造としては、図5に示すような半導体装置が考えられる。
図5に示す第2参考例による半導体装置は、P型トランジスタが形成されたNウェル32と、N型トランジスタが形成されたPウェル34の側面を囲うNウェル36aとを分離したものである。Nウェル32とNウェル36aとの間には、P型基板タップ領域72が設けられている。
図5に示すトランジスタ構造を用いて図3に示すESD保護回路を形成した場合、等価回路は、例えば図6に示すようになる。図6(a)は半導体装置の各部分に対応する等価な素子を断面構造に書き込んだものであり、図6(b)はこれを回路図に書き直したものである。図中、Q,Qは、N型ソース/ドレイン領域66、Pウェル34、ディープNウェル36bにより形成されるNPN型の寄生バイポーラトランジスタである。Q,Qは、P型ソース/ドレイン領域62、Nウェル32、P型シリコン基板10により形成されるPNP型の寄生バイポーラトランジスタである。rnw1はNウェル32の抵抗であり、rnw2はNウェル36の抵抗であり、rpwはPウェル34の抵抗であり、rpsubはシリコン基板10の抵抗である。
図6(b)に示すように、2つの寄生バイポーラトランジスタQ,Qは、回路的に分離されており、サイリスタ構造は形成されていない。このため、図5に示すトランジスタ構造によれば、ラッチアップを防止できることが期待できる。
しかしながら、本願発明者等が図5に示すトランジスタ構造について鋭意検討を行ったところ、これまで知られていなかったメカニズムによってラッチアップが生じることが判明した。ラッチアップは、N型トランジスタとP型トランジスタとの間隔を広げれば抑制できるが、集積度が低下する観点から好ましくない。
図7及び図8は、本願発明者等が推定するラッチアップの発生メカニズムを説明するための等価回路である。図7は半導体装置の各部分に対応する等価な素子を断面構造に書き込んだものであり、図8はこれを回路図に書き直したものである。図中、Q,Qは、N型ソース/ドレイン領域66、Pウェル34、ディープNウェル36bにより形成されるNPN型の寄生バイポーラトランジスタである。Q,Qは、P型ソース/ドレイン領域62、Nウェル32、P型シリコン基板10により形成されるPNP型の寄生バイポーラトランジスタである。Qは、Nウェル36a、P型シリコン基板10、Nウェル32により形成されるNPN型の寄生バイポーラトランジスタである。Qは、P型シリコン基板10、ディープNウェル36b、Pウェル34により形成されるPNP型の寄生バイポーラトランジスタである。rnw1はNウェル32の抵抗であり、rnw2はNウェル36の抵抗であり、rpwはPウェル34の抵抗であり、rpsubはシリコン基板10の抵抗である。
このように、図7及び図8に示す等価回路は、図6に示す等価回路に、寄生バイポーラトランジスタQ,Qを更に付加したものである。
次に、図7及び図8に示す等価回路により生じるラッチアップの発生メカニズムについて、図9乃至図14を用いて説明する。
図7及び図8の等価回路において、信号端子(Signal)に負のノイズ信号が入力された場合を考える。ここで、ノイズ信号は、−2V、200mAであると仮定する。電源電圧VDDは5Vであり、基準電圧VSSは0Vであるものとする。
負のノイズ信号が入力されると、寄生バイポーラトランジスタQのベース−エミッタ間が順バイアスされ、ベース電流Iが流れる。そして、ベース電流Iをトリガとして、寄生バイポーラトランジスタQにコレクタ電流Iが流れる。この結果、寄生バイポーラトランジスタQのコレクタ端子(図中、ノード1)の電圧が−1V程度となり、基準電圧VSSよりも低い電位となる(図9(a),(b))。
ノード1の電圧が基準電圧VSSよりも低い電位になると、寄生バイポーラトランジスタQのベース−エミッタ間が順バイアスされ、ベース電流Iが流れる。そして、ベース電流Iをトリガとして、寄生バイポーラトランジスタQにコレクタ電流Iが流れる。この結果、寄生バイポーラトランジスタQのコレクタ端子(図中、ノード3)の電位が下がる(図10(a),(b))。
ノード3の電位が下がると、寄生バイポーラトランジスタQのベース−エミッタ間が順バイアスされ、ベース電流Iが流れる。そして、ベース電流Iをトリガとして、寄生バイポーラトランジスタQにコレクタ電流Iが流れる。この結果、寄生バイポーラトランジスタQのコレクタ端子(図中、ノード2)の電位が上がる(図11(a),(b))。
ノード2の電位が上がると、寄生バイポーラトランジスタQのベース−エミッタ間が順バイアスされ、ベース電流Iが流れる。そして、ベース電流Iをトリガとして、寄生バイポーラトランジスタQにコレクタ電流Iが流れる。この結果、寄生バイポーラトランジスタQのコレクタ端子(図中、ノード4)の電位が上がる(図12(a),(b))。
ノード4の電位が上がると、寄生バイポーラトランジスタQのベース−エミッタ間が順バイアスされ、ベース電流Iが流れる。そして、ベース電流Iをトリガとして、寄生バイポーラトランジスタQにコレクタ電流I10が流れる。この結果、寄生バイポーラトランジスタQのコレクタ端子(図中、ノード1)の電位が下がる(図13(a),(b))。
ノード1の電位が下がると、寄生バイポーラトランジスタQにコレクタ電流I11が流れ、コレクタ端子(図中、ノード3)の電位が下がる(図14(a),(b))。
その結果、図10から図14に説明した回路動作が繰り返され、ラッチアップが発生する。
図15は、第2参考例による半導体装置について、信号端子(Signal)に−200mAのノイズ信号を入力したときのP型トランジスタとN型トランジスタとの間のポテンシャル分布をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。
図15に示すように、N型トランジスタが形成されたPウェル(HVPW)を囲うNウェル(HVNW)には電源電圧VDDが印加されているが、この印加電圧は、ディープNウェル(DNW)には十分に印加されていない。これは、N型トランジスタ部の縦方向のNPN型寄生バイポーラトランジスタがオンし、Pウェルを囲むNウェルに電流が流れ、その電流及びNウェルの抵抗により電位降下が起こり、Nウェル部分の電位が電源電圧VDDから浮いて基準電位VSSよりも低くなるためである。このシミュレーション結果は、等価回路を用いて説明した上述のメカニズムと合致している。
このように、図7及び図8に示す等価回路でラッチアップが発生するメカニズムは、ノード1の電位が下がることに端を発している。したがって、ノイズ信号が入力されたときにノード1の電位が下がりにくくなるようにすれば、ラッチアップを抑制できるものと考えられる。
ノード1は、図8に示すように、Nウェル36aの抵抗rnw2を介して電源電圧VDDに接続されている。したがって、Nウェル36aの抵抗rnw2の抵抗値を、寄生バイポーラトランジスタQ1,Q2のオン抵抗に対して十分に小さくすれば、寄生バイポーラトランジスタQ1,Q2が動作することによるノード1の電位低下を抑制することが可能となる。
一般的に、N型トランジスタを二重ウェル内に配置する場合、N型トランジスタが形成されるPウェル(Pウェル34)の側面を囲うNウェル(Nウェル36a)は、P型トランジスタが形成されるNウェル(Nウェル32)と同時に形成される。一方、高電圧トランジスタでは、接合耐圧を増加する観点やゲート絶縁膜が厚くなることによる閾値電圧の増加を抑制する観点から、ウェルの不純物濃度が低く設定されている。このため、N型トランジスタが形成されるPウェル34の側面を囲うNウェル36aとP型トランジスタが形成されるNウェル32とを同時に形成すると、特に高電圧トランジスタでは、Nウェル36aの抵抗rnw2を十分に低下することができない。上述のラッチアップは、必ずしも高電圧トランジスタに限って発生するものではないが、ウェル濃度が比較的低濃度である高電圧トランジスタにおいて特に発生しやすいモードであるといえる。
そこで、本実施形態による半導体装置では、N型トランジスタが形成されるPウェル34を囲うNウェル36aの不純物濃度を、P型トランジスタが形成されるNウェル32の不純物濃度よりも高く設定している。これにより、寄生バイポーラトランジスタQ1,Q2が動作することによるノード1の電位低下を抑制することができ、ラッチアップの発生を防止することができる。
Nウェル36aの不純物濃度をNウェル32の不純物濃度よりも高くする方法は、特に限定されるものではないが、製造コストの増加を抑制する観点からは、既存のイオン注入工程を用いてNウェル36aを形成することが望ましい。例えば、後述の製造方法に記載するように、P型トランジスタが形成されるNウェル32を形成するためのイオン注入工程と、他のP型トランジスタが形成されるNウェル40を形成するためのイオン注入工程とを組み合わせ、高濃度化することが考えられる。或いは、Nウェル32よりも高濃度のNウェルを元々備えた半導体装置においては、Pウェル34の側面を囲うNウェルを、この高濃度のNウェルとすることが考えられる。
図16は、本実施形態による半導体装置について、信号端子(Signal)に−200mAのノイズ信号を入力したときのP型トランジスタとN型トランジスタとの間のポテンシャル分布をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。図15と図16との比較から明らかなように、本実施形態による半導体装置では基板タップ領域72付近のポテンシャルが第2参考例による半導体装置の場合よりも高いことが判る。
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図17乃至図27を用いて説明する。
まず、シリコン基板10に、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法により、活性領域12a〜12jを画定する素子分離絶縁膜12を形成する(図17(a),(b))。素子分離絶縁膜12の形成方法は、特に限定されるものではなく、STI法のほか、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法等を用いてもよい。
ここで、活性領域12aは、高電圧P型トランジスタの形成領域であり、活性領域12bは、高電圧P型トランジスタを配置するNウェルのウェルタップ領域である。活性領域12cは、高電圧N型トランジスタの形成領域であり、活性領域12dは、高電圧N型トランジスタを配置するPウェルのウェルタップ領域であり、活性領域12eは、Pウェルの周囲を囲うNウェルのウェルタップ領域である。活性領域12fは、NウェルとPウェルとの間に配置された基板タップ領域である。活性領域12gは、低電圧N型トランジスタの形成領域であり、活性領域12hは、低電圧N型トランジスタを配置するPウェルのウェルタップ領域である。活性領域12iは、低電圧P型トランジスタの形成領域であり、活性領域12jは、低電圧P型トランジスタを配置するNウェルのウェルタップ領域である。
なお、低電圧トランジスタとは、高速動作が必要とされる回路部分、例えばロジック回路等に用いられるものであり、例えば1.8V程度の比較的低い電圧で動作するトランジスタである。高電圧トランジスタとは、高電圧の印加される回路部分、例えばI/O回路等に用いられるものであり、例えば5V程度以上の比較的高い電圧で動作するトランジスタである。
次いで、シリコン基板10を熱酸化し、シリコン基板10の活性領域12a〜12jの表面にシリコン酸化膜14を形成する。シリコン酸化膜14は、イオン注入の際の保護膜となる犠牲酸化膜である。
次いで、フォトリソグラフィにより、Nウェル36aの形成領域を露出する開口部16aと、Nウェル40の形成領域を露出する開口部16bとを有するフォトレジスト膜16を形成する。開口部16aは、Pウェル34の形成領域を囲う環状の領域に設けられ、活性領域12eを含む。開口部16bは、活性領域12i,12jを含む。
次いで、フォトレジスト膜16をマスクとして、N型不純物、例えば燐イオン(P)や砒素イオン(As)をイオン注入し、Nウェル36aの形成領域にN型不純物注入領域18aを、Nウェル40の形成領域にN型不純物注入領域18bを、それぞれ形成する(図18(a),(b))。例えば、燐イオンを、加速エネルギー500keV、ドーズ量3×1013cm−2の条件で、砒素イオンを、加速エネルギー20keV、ドーズ量7×1012cm−2の条件で、それぞれイオン注入し、N型不純物注入領域18a,18bを形成する。
次いで、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜16を除去する。
次いで、フォトリソグラフィにより、Pウェル38の形成領域を露出する開口部20aを有するフォトレジスト膜20を形成する。開口部20aは、活性領域12g,12hを含む。
次いで、フォトレジスト膜16をマスクとして、P型不純物、例えばボロンイオン(B)をイオン注入し、Pウェル38の形成領域にP型不純物注入領域22を形成する(図19(a),(b))。
次いで、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜20を除去する。
次いで、フォトリソグラフィにより、Nウェル32の形成領域を露出する開口部24aと、Nウェル36aの形成領域を露出する開口部24bとを有するフォトレジスト膜24を形成する。開口部24aは、活性領域12a,12bを含む。開口部24bは、Pウェル34の形成領域を囲う環状の領域に設けられ、活性領域12eを含む。フォトレジスト膜24の開口部24bは、フォトレジスト膜16の開口部16aと同じ場所に設けられる。
次いで、フォトレジスト膜24をマスクとして、N型不純物、例えば燐イオン(P)をイオン注入する。これにより、Nウェル32の形成領域には、N型不純物注入領域26aが形成される。また、Nウェル36aの形成領域には、N型不純物注入領域18aに追加してイオン注入され、N型不純物注入領域26bが形成される(図20(a),(b))。例えば、燐イオンを、加速エネルギー600keV、ドーズ量4×1012cm−2の条件で、燐イオンを、加速エネルギー60keV、ドーズ量4.5×1012cm−2の条件で、それぞれイオン注入し、N型不純物注入領域26a,26bを形成する。
このように形成したN型不純物注入領域26bの不純物濃度は、N型不純物注入領域26aの不純物濃度よりも高くなる。
なお、低電圧トランジスタ用のウェルの不純物濃度は、高電圧トランジスタ用のウェルの不純物濃度よりも高いことが多い。このような場合、Pウェル34の側面を囲うNウェル36aは、低電圧P型トランジスタ用のNウェルを形成する際のイオン注入工程だけで形成するようにしてもよい。
どのイオン注入工程を用いてPウェル34の側面を囲うNウェル36aを形成するかは、要求されるラッチアップ抑制効果に基づき、各ウェルの形成条件に応じて適宜選択することが望ましい。
次いで、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜24を除去する。
次いで、フォトリソグラフィにより、Pウェル34の形成領域を露出する開口部28aを有するフォトレジスト膜28を形成する。開口部28aは、活性領域12c,12dを含む。
次いで、フォトレジスト膜24をマスクとして、P型不純物、例えばボロンイオン(B)をイオン注入し、Pウェル34の形成領域にP型不純物注入領域30aを形成する。また、フォトレジスト膜24をマスクとして、N型不純物、例えば燐イオン(P)をイオン注入し、P型不純物注入領域30aの下部に、N型不純物注入領域30bを形成する(図21(a),(b))。
次いで、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜28を除去する。
なお、N型不純物注入領域18a,18b、P型不純物注入領域22、N型不純物注入領域26a,26b、P型不純物注入領域30a及びN型不純物注入領域30bは、任意の順番に形成することができる。
次いで、不活性ガス、例えば窒素雰囲気中で熱処理を行い、注入した不純物を活性化する。これにより、高電圧P型トランジスタの形成領域に、N型不純物注入領域26aよりなるNウェル32を形成する。また、高電圧N型トランジスタの形成領域に、P型不純物注入領域30aよりなるPウェル34と、N型不純物注入領域26bよりなるNウェル36aと、N型不純物注入領域30bよりなるディープNウェル36bとを形成する。Nウェル36aは底部においてディープNウェル36bと接続され、Nウェル36aとディープNウェル36bとによりPウェル34を囲うNウェル36を形成する。また、低電圧N型トランジスタの形成領域に、P型不純物注入領域22よりなるPウェル38を形成する。また、低電圧P型トランジスタの形成領域に、N型不純物注入領域18bよりなるNウェル40を形成する。
次いで、シリコン基板10を熱酸化し、活性領域12a〜12fの表面にゲート絶縁膜42を形成し、活性領域12g〜12jの表面にゲート絶縁膜44を形成する(図22(a),(b))。例えば、活性領域12a〜12j上に所定膜厚のシリコン酸化膜を形成後、活性領域12g〜12jのシリコン酸化膜を選択的に除去し、再度熱酸化を行う。これにより、活性領域12a〜12f上に、活性領域12g〜12j上に形成されるゲート絶縁膜44よりも厚いゲート絶縁膜42を形成する。
次いで、全面に、例えばCVD法により、多結晶シリコン膜を堆積する。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングによりこの多結晶シリコン膜をパターニングし、ゲート絶縁膜42,44上に、ゲート電極46を形成する(図23(a),(b))。
次いで、活性領域12aに、ゲート電極46をマスクとして、P型不純物、例えばボロンイオン(B)をイオン注入し、LDD領域或いはエクステンション領域となるP型不純物注入領域48を形成する。同様に、活性領域12cに、ゲート電極46をマスクとして、N型不純物、例えば燐イオン(P)をイオン注入し、LDD領域或いはエクステンション領域となるN型不純物注入領域50を形成する。同様に、活性領域12gに、ゲート電極46をマスクとして、N型不純物、例えば砒素イオン(As)をイオン注入し、LDD領域或いはエクステンション領域となるN型不純物注入領域52を形成する。同様に、活性領域12iに、ゲート電極46をマスクとして、P型不純物、例えばボロンイオン(B)をイオン注入し、LDD領域或いはエクステンション領域となるP型不純物注入領域54を形成する(図24(a),(b))。
次いで、例えばCVD法によりシリコン酸化膜を堆積後、このシリコン酸化膜をエッチバックし、ゲート電極46の側壁部分に、シリコン酸化膜よりなるサイドウォール絶縁膜56を形成する。
次いで、活性領域12a,12d,12f,12h,12iに、ゲート電極46及びサイドウォール絶縁膜56をマスクとして、P型不純物、例えばボロンイオン(B)をイオン注入し、P型不純物注入領域58を形成する。同様に、活性領域12b,12c,12e,12g,12jに、N型不純物、例えば燐イオン(P)をイオン注入し、N型不純物領域60を形成する(図25(a),(b))。
次いで、不活性ガス、例えば窒素雰囲気中で熱処理を行い、注入した不純物を活性化する。これにより、高電圧P型トランジスタの形成領域に、P型不純物注入領域48,58よりなるP型ソース/ドレイン領域62と、N型不純物注入領域60よりなるNウェルタップ領域64とを形成する。また、高電圧N型トランジスタの形成領域に、N型不純物注入領域50,60よりなるN型ソース/ドレイン領域66と、P型不純物注入領域58よりなるPウェルタップ領域68と、N型不純物注入領域60よりなるNウェルタップ領域70とを形成する。また、活性領域12fに、P型不純物注入領域58よりなるP型基板タップ領域72を形成する(図26(a))。また、低電圧N型トランジスタの形成領域に、N型不純物注入領域52,60よりなるN型ソース/ドレイン領域74と、P型不純物注入領域58よりなるPウェルタップ領域76とを形成する。また、低電圧P型トランジスタの形成領域に、P型不純物注入領域54,58よりなるP型ソース/ドレイン領域78と、N型不純物注入領域60よりなるNウェルタップ領域80とを形成する(図26(b))。
こうして、活性領域12aに、ゲート電極46とP型ソース/ドレイン領域62とを有する高電圧P型トランジスタを形成する。また、活性領域cに、ゲート電極46とN型ソース/ドレイン領域66とを有する高電圧N型トランジスタを形成する。また、活性領域gに、ゲート電極46とN型ソース/ドレイン領域74とを有する低電圧N型トランジスタを形成する。また、活性領域iに、ゲート電極46とP型ソース/ドレイン領域78とを有する低電圧P型トランジスタを形成する。
次いで、必要に応じてサリサイドプロセスを行い、ゲート電極46上、ソース/ドレイン領域62,66,74,78上、ウェルタップ領域64,68,70,72,76,80上に、例えばコバルトシリサイドよりなる金属シリサイド膜82を形成する(図27(a),(b))。
この後、多層配線プロセスなど、必要に応じたバックエンドプロセスを行い、本実施形態による半導体装置を完成する。
上述の製造方法により、Nウェル32とNウェル40との組み合わせによってNウェル36aを形成したところ、±200mA以下のノイズ信号でのラッチアップを防止するために必要なP型トランジスタとN型トランジスタとの間隔は、8μm程度以上であった。これに対し、Pウェル34の側面を囲うNウェルをNウェル32で形成したところ、±200mA以下のノイズ信号でのラッチアップを防止するために必要なP型トランジスタとN型トランジスタとの間隔は、20μm程度以上であった。この結果から、Pウェル34を囲うNウェル36をNウェル32よりも高濃度化することにより、P型トランジスタとN型トランジスタとをより狭い間隔で配置しつつラッチアップを抑制できることが確認できた。
図28は、Nウェル32aの不純物濃度とラッチアップ耐圧との関係を示すグラフである。上述の製造方法により形成した本実施形態による半導体装置では、Nウェル32aのN型純物濃度は、7×1017cm−3程度である。これに対し、低電圧トランジスタのNウェルの不純物を重ねてイオン注入しない第2参考例による半導体装置の構造の場合、Nウェル32aのN型不純物濃度は、6×1016cm−3程度である。
図28に示すように、第2参考例による半導体装置の構造では、50mA程度以上のノイズ信号によってラッチアップが発生するのに対して、本実施形態による半導体装置では、200mA以上のノイズ信号に対してラッチアップの発生を抑制することができた。
このように、本実施形態によれば、N型トランジスタが形成されたPウェルを囲うNウェルの不純物濃度を、P型トランジスタが形成されたNウェルの不純物濃度よりも高く設定するので、ラッチアップ耐性を向上することができる。
上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、高電圧トランジスタ用のNウェル32と低電圧トランジスタ用のNウェル40とを組み合わせてNウェル36aを形成する場合を示したが、Nウェル36aを形成する際に組み合わせるウェルは、これに限定されるものではない。また、組み合わせるウェルは、2つのみならず、3つ以上であってもよい。また、Nウェル36aを高濃度化するために、イオン注入工程を別途追加するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、Nウェル内にPウェルを配置した二重ウェルを含むトリプルウェル構造の場合について説明したが、Pウェル内にNウェルを配置した二重ウェルを含むトリプルウェル構造の場合についても同様である。
また、上記実施形態に記載した半導体装置の構成材料、製造条件等は、一例を示したものにすぎず、当業者の技術常識等に応じて適宜修正や変更が可能である。
10…シリコン基板
12…素子分離絶縁膜
14…シリコン酸化膜
16,20,24,28…フォトレジスト膜
16a,16b,20a,24a,24b,28a,28b…開口部
18a,18b,26a,26b,30b,50,52,60…N型不純物注入領域
22,30a,48,54,58…P型不純物注入領域
32,36,36a,40…Nウェル
34,38…Pウェル
36b…ディープNウェル
42,44…ゲート絶縁膜
46…ゲート電極
62,78…P型ソース/ドレイン領域
64,70,80…Nウェルタップ領域
66,74…N型ソース/ドレイン領域
68,76…Pウェルタップ領域
72…P型基板タップ領域
82…金属シリサイド膜

Claims (7)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の第1の領域に形成された前記第1導電型の第1のウェルと、
    前記第1のウェル内に形成された第2導電型の第1のトランジスタと、
    前記第1の領域を囲う環状の第2の領域に形成され、前記第1のウェルの側面に接する前記第2導電型の第2のウェルと、
    前記第1のウェルの底面及び前記第2のウェルの底面に接して形成された前記第2導電型のディープウェル層と、
    前記第2の領域に隣接する第3の領域に形成された前記第2導電型の第3のウェルと、
    前記第3のウェル内に形成された前記第1導電型の第2のトランジスタとを有し、
    前記第2のウェルの不純物濃度は、前記第3のウェルの不純物濃度よりも高い
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記半導体基板の第4の領域に形成された前記第2導電型の第4のウェルを更に有し、
    前記第1のウェルは、前記第3のウェルを形成する第1の不純物プロファイルと、前記第4のウェルを形成する第2の不純物プロファイルとの組み合わせからなる
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記半導体基板の第4の領域に形成された前記第2導電型の第4のウェルと、
    前記第4のウェル内に形成され、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタよりも低電圧で動作する第3のトランジスタとを更に有し、
    前記第1のウェルは、前記第4のウェルと同じ不純物プロファイルを有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記第2のウェルと前記第3のウェルとの間に、前記第1導電型の基板タップ領域を更に有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 第1導電型の半導体基板の第1の領域を囲う第2の領域と、前記第2の領域に隣接する第3の領域に、第2導電型の第1の不純物をイオン注入する工程と、
    前記半導体基板の前記第2の領域及び第4の領域に、前記第2導電型の第2の不純物をイオン注入する工程と、
    前記半導体基板の前記第1の領域に、前記第1導電型の第3の不純物をイオン注入する工程と、
    前記半導体基板の前記第1の領域に、前記第2導電型の第4の不純物をイオン注入する工程と、
    前記第1の不純物、前記第2の不純物、前記第3の不純物及び前記第4の不純物を活性化し、前記第1の領域に形成され、前記第3の不純物よりなる前記第1導電型の第1のウェルと、前記第2の領域に前記第1のウェルの側面に接して形成され、前記第1の不純物及び前記第2の不純物よりなる前記第2導電型の第2のウェルと、前記第1のウェルの底面及び前記第2のウェルの底面に接して形成され、前記第4の不純物よりなる前記第2導電型のディープウェル層と、前記第3の領域に形成され、前記第1の不純物よりなる前記第2導電型の第3のウェルと、前記第4の領域に形成され、前記第2の不純物よりなる前記第2導電型の第4のウェルとを形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1のウェル内に、前記第2導電型の第1のトランジスタを形成する工程と、
    前記第3のウェル内に、前記第1導電型の第2のトランジスタを形成する工程と、
    前記第4のウェル内に、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタよりも低電圧で動作する前記第1導電型の第3のトランジスタを形成する工程と
    を更に有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項5又は6記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2のウェルと前記第3のウェルとの間に、前記半導体基板に電気的に接続された前記第1導電型の基板タップ領域を形成する工程を更に有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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