JP2014009751A - 防水回転機構、及びレーダアンテナ装置 - Google Patents

防水回転機構、及びレーダアンテナ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】十分な防水効果を、長期間に亘って発揮できる、防水回転機構、及びレーダアンテナ装置を提供する。
【解決手段】防水回転機構10は、筐体11と、回転体14と、止水部材15と、を備えている。回転体14は、筐体11の上方に配置された受け部35を有し、且つ、筐体11によって、鉛直軸線L1の回りを回転可能に支持されている。止水部材15は、筐体11と受け部35との間に配置され、且つ、筐体11に固定されている。止水部材15と、受け部35との間に、水の浸入を抑制するためのクリアランス51,52が形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、防水構造が設けられた回転機構としての防水回転機構、及びレーダアンテナ装置に関する。
船舶の周囲を探知する機器として、レーダ装置が知られている。レーダ装置は、船の外部に配置されるレーダアンテナ装置を含んでいる。レーダアンテナ装置は、固定部と、回転軸と、アンテナと、を有している。固定部は、軸受を介して、回転軸を支持している。これにより、回転軸は、回転中心としての鉛直軸線の回りを回転可能である。回転軸は、アンテナを支持している。アンテナは、回転軸とともに、鉛直軸線回りを回転する。アンテナは、回転しながら、電波を発信し、且つ、物標で反射したエコー信号を受信する。
このレーダアンテナ装置は、船の外部に配置されており、海水、及び雨水等の水分を、受け得る。このため、上記軸受にこれらの水分が浸入しないように、防水構造を採用する必要がある。回転機構を有する装置の防水構造として、例えば、特許文献1〜4に記載の構造を挙げることができる。
実開平6−88164号公報([0016]) 特開平9−74718号公報([要約]) 特開2005−53464号公報([0078]、図4) 特許第4519782号明細書([0016])
しかしながら、特許文献1〜4は、何れも、鉛直軸線回りを回転する装置における防水構造について、特に考慮しているわけではない。したがって、特許文献1〜4に記載の構成では、鉛直軸線回りを回転可能な回転体を有する機構において、十分な防水効果を発揮できないおそれがある。また、鉛直軸線回りを回転可能な回転体を有する機構において、防水効果を長期間に亘って維持できるようにすることが、好ましい。同様の課題は、鉛直軸線回りを回転可能な回転体を有する他の装置にも存在する。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、鉛直軸線回りを回転可能な回転体を有する防水回転機構、及びレーダアンテナ装置において、十分な防水効果を、長期間に亘って発揮できるようにすることを、目的とする。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる防水回転機構は、固定部と、回転体と、クリアランス形成部と、を備えている。前記回転体は、前記固定部の上方に配置された受け部を有し、且つ、前記固定部に対して鉛直軸線を回転中心として回転可能に支持されている。前記クリアランス形成部は、前記固定部に固定され、且つ、前記固定部と前記受け部との間に配置されている。前記受け部と前記クリアランス形成部との間に、水の浸入を抑制するためのクリアランスが形成されている。
(2)好ましくは、前記クリアランス形成部は、第1傾斜部を有する。前記第1傾斜部は、前記回転体の径方向の外方に向かうに従い、下方に延びる形状に形成されている。
(3)好ましくは、前記固定部は、前記クリアランス形成部の下方に配置された第2傾斜部を有している。前記第2傾斜部は、前記回転体の径方向の外方に向かうに従い、下方に延びる形状に形成されている。
(4)好ましくは、前記受け部と前記クリアランス形成部との間に形成されるクリアランスは、鉛直方向に延びる第1クリアランスを有している。
(5)より好ましくは、前記受け部は、第1対向部を有している。前記クリアランス形成部は、第2対向部を有している。第2対向部は、前記第1対向部と水平に並び、前記第1対向部と協働して前記第1クリアランスを形成している。前記第2対向部は、前記回転体の径方向における前記第1対向部の内方に配置されている。
(6)好ましくは、受け部と前記クリアランス形成部との間に形成される前記クリアランスは、複数である。
(7)より好ましくは、複数の前記クリアランスは、前記鉛直軸線を中心とする、同心円状に形成されている。
(8)好ましくは、オイル保持部と、接触部と、を更に備えている。前記オイル保持部は、前記クリアランス形成部と前記受け部との間に配置され、前記固定部に支持され、且つ、オイルを保持するように構成されている。前記接触部は、前記受け部に固定され、前記オイル保持部内の前記オイルと接触するように構成されている。
(9)より好ましくは、前記オイル保持部内の空間に前記接触部の一部が配置されている。前記オイル保持部と、前記接触部との間に、ラビリンスが形成されている。
(10)好ましくは、前記クリアランス形成部と、前記固定部と、を用いて形成された排水路、を更に備えている。
(11)より好ましくは、前記排水路は、前記回転体の径方向外方に向けて、前記防水回転機構の外部の空間に開放されるように構成されており、且つ、前記回転体の径方向内方に向かって進むに従い、鉛直方向の幅が広くなる領域を有するように構成されている。
(12)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるレーダアンテナ装置は、前記の防水回転機構と、前記受け部に固定され、前記鉛直軸線を回転中心として回転可能なアンテナと、を備えている。
本発明によると、十分な防水効果を、長期間に亘って発揮できる。
本発明の一実施形態に係る防水回転機構を有する、レーダアンテナ装置の側面図である。 防水回転機構の周辺の断面図であり、防水回転機構を、鉛直軸線と平行な切断面で切断した状態を示している。 防水回転機構の主要部を拡大して示す断面図である。 防水回転機構による防水作用を説明するための、主要部を拡大した断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ説明する。尚、本発明は、防水回転機構として広く適用することができる。
[レーダアンテナ装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る防水回転機構を有する、レーダアンテナ装置の側面図である。図1に示すように、本実施形態のレーダアンテナ装置1は、例えば、漁船等の船舶に備えられる、舶用レーダである。レーダアンテナ装置1は、主に、船舶等の物標の探知に用いられる。尚、以下では、レーダアンテナ装置1が搭載されている船舶は、波が無い状態の海に浮かんでいるとの前提で、説明する。
レーダアンテナ装置1は、アンテナ2と、防水回転機構10と、を備えている。
アンテナ2は、指向性の強いパルス状電波を送信可能なレーダアンテナである。また、アンテナ2は、物標からの反射波であるエコー信号を受信するように構成されている。アンテナ2は、図示しない電動モータ等の動力によって、回転中心軸としての鉛直軸線L1の回りを回転可能である。アンテナ2は、パルス状電波の送信方向を変えながら(アンテナ角度を変えながら)、電波の送受信を繰り返し行うように構成されている。以上の構成で、レーダアンテナ装置1は、アンテナ2の周囲における物標を、鉛直軸線L1回りにおいて、360°にわたり探知することができる。
尚、以下では、鉛直軸線L1と平行な方向を、「鉛直方向Z1」という場合がある。また、鉛直軸線L1回りの方向を「周方向C1」という場合がある。また、鉛直軸線L1と垂直な方向を「径方向R1」という場合がある。
アンテナ2は、ケーシング3を有している。ケーシング3は、アンテナ2の外装部材として設けられている。ケーシング3は、水平方向に延びる細長い形状を有している。ケーシング3の長手方向における中央部は、防水回転機構10によって支持されている。防水回転機構10は、アンテナ2を、鉛直軸線L1の回りに回転可能に支持するように構成され、且つ、防水構造を有している。
防水回転機構10は、筐体(固定部)11を有している。
筐体11は、防水回転機構10のベース部材として設けられている。筐体11は、例えば、パルス状電波を発生させるためのマグネトロン(図示せず)等を、収容している。筐体11の下部は、フランジ部21を有している。フランジ部21は、ねじ部材等を用いて、船舶の例えばマスト(図示せず)に固定される。フランジ部21と、上記ハルとの間には、シール部材が配置されている。これにより、フランジ部21の周囲から筐体11の内部への、水の浸入が、抑制されている。
図2は、防水回転機構10の周辺の断面図であり、防水回転機構10を、鉛直軸線L1と平行な切断面で切断した状態を示している。図2に示すように、筐体11の上部22は、孔部23と、環状凸部24と、第2傾斜部25と、を有している。
孔部23は、防水回転機構10の後述する回転軸34を配置するために設けられている。孔部23は、鉛直方向Z1に延びている。孔部23の内周面は、鉛直軸線L1を中心とする、環状に形成されている。
鉛直方向Z1における孔部23の中間部には、環状の段部29が形成されている。段部29は、鉛直方向Z1のうちの上側を向いている。段部29の上方には、軸受保持部30が形成されている。
軸受保持部30は、円筒状に形成されている。軸受保持部30の下端部は、段部29の外周部に連続している。軸受保持部30は、筐体11の上部22のうちの、環状凸部24に形成されている。
環状凸部24は、第2傾斜部25から上方に突出する部分として設けられている。環状凸部24は、鉛直軸線L1を中心とする、円筒状に形成されている。環状凸部24の内周面は、前述の軸受保持部30を有している。また、環状凸部24は、孔部23の一部を形成している。環状凸部24の外周部の下端部から、第2傾斜部25が延びている。
第2傾斜部25は、上方を向く部分として設けられている。第2傾斜部25は、後述する止水部材15の下方に配置されている。第2傾斜部25は、水平面に対して傾斜するように延びている。具体的には、第2傾斜部25は、環状凸部24から径方向R1の外方に向かうに従い、下方に延びる形状を有している。換言すれば、第2傾斜部25は、笠状に形成されている。本実施形態では、水平面に対する第2傾斜部25の勾配は、一定である。第2傾斜部25の外周部31(図1参照)は、径方向R1の外方に開放されている。上記の構成により、第2傾斜部25上の水は、重力によって、第2傾斜部25上を、径方向R1の外方に向けて流れていき、筐体11の外部へ排出される。上記の構成を有する筐体11は、防水回転機構10の一部を形成している。第2傾斜部25は、周方向C1の全域に亘って形成されている。
防水回転機構10は、筐体11と、軸受13と、回転体14と、止水部材(クリアランス形成部)15と、ラビリンス形成部16と、排水路17と、を有している。
筐体11は、軸受13を支持している。
軸受13は、回転体14を回転可能に支持するために設けられている。軸受13は、転がり軸受を用いて形成されている。本実施形態では、転がり軸受として、玉軸受が用いられている。玉軸受として、深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受等を例示することができる。
軸受13は、外輪13aと、内輪13bと、転動体13cと、を有している。
外輪13aの外周面は、軸受保持部30に嵌合している。外輪13aの外周面は、例えば、圧入固定によって、軸受保持部30に結合されている。外輪13aの下端部は、段部29によって受けられている。上記の構成により、外輪13aは、鉛直方向Z1に位置決めされている。外輪13aは、玉等の転動体13cを介して、内輪13bを保持している。内輪13bの内周面は、回転体14の外周面に固定されている。
回転体14は、回転中心としての鉛直軸線L1の回りを、アンテナ2と一体的に回転するために設けられている。即ち、回転体14は、鉛直軸線L1を回転軸線として回転するように構成されている。回転体14は、環状に形成されている。径方向R1は、回転体14の径方向でもある。回転体14は、図2に示す切断面(鉛直軸線L1を含む切断面)において、T字状に形成されている。回転体14の一部は、孔部23内に配置されており、回転体14の残りの部分は、筐体11の外部に配置されている。
回転体14は、回転軸34と、受け部35と、を有している。
回転軸34は、軸受13に結合される部分として設けられている。回転軸34は、略円筒状に形成されており、中空の構造を有している。回転軸34の下部34c及び中間部34bは、孔部23内に配置されている。回転軸34の上部34aは、筐体11から突出している。
回転軸34の内部には、図示しない導波管(wave guide tube)が配置されている。前述のマグネトロン(図示せず)からのパルス状電波は、この導波管を通って、アンテナ2へ出力される。回転軸34の中間部34bの外周面は、軸受13の内輪13bの内周面に嵌合されている。上記の構成により、回転軸34は、1つの軸受13を介して、筐体11に支持されており、且つ、鉛直軸線L1の回りを、回転可能である。回転軸34の上部34aには、フランジ部36が、一体に設けられている。
フランジ部36は、円筒状に形成されている。フランジ部36の下部は、内輪13bの上端部を受けている。フランジ部36には、受け部35が固定されている。
受け部35は、アンテナ2のケーシング3を受け、且つ、当該ケーシング3と固定される部分として設けられている。受け部35は、回転軸34の上部34aに配置されており、且つ、筐体11の上方に配置されている。また、受け部35は、筐体11の上部22の一部を上方から覆うように、配置されている。受け部35は、環状に形成されている。受け部35は、例えば、ステンレス材等の金属材料を用いて形成されている。
受け部35は、天板40と、複数の環状壁41,42と、を有している。
天板40は、防水回転機構10における上蓋として設けられている。天板40は、防水回転機構10の上端部を形成している。天板40は、鉛直軸線L1を中心とする円板形状に形成されている。天板40の中央部には、貫通孔40aが形成されている。貫通孔40aは、回転軸34の上部34aと嵌合している。天板40の内周部は、フランジ部36に受けられている。天板40の内周部は、固定部材としてのねじ部材37を用いて、フランジ部36に固定されている。具体的には、天板40の内周部には、複数の貫通孔40bが形成されている。各貫通孔40bは、周方向C1に等間隔に配置されている。また、フランジ部36の上面には、複数のねじ孔36aが形成されている。各貫通孔40bには、それぞれ、ねじ部材37が挿入されている。各ねじ部材37は、対応するねじ孔36aにねじ結合されている。上記の構成により、天板40は、回転軸34と一体的に結合されている。
天板40は、フランジ部36と協働して、回転軸34と孔部23との間の空間50を、上方から覆っている。また、天板40は、筐体11の第2傾斜部25の一部と、筐体11の環状凸部24とを、上方から覆っている。天板40の上面は、上方を向いており、且つ、水平に延びている。天板40の下面は、上面と平行に延びており、下方を向いている。この下面は、複数の環状壁41,42と連続している。
図3は、防水回転機構10の主要部を拡大して示す断面図である。図3に示すように、複数の環状壁41,42は、止水部材15と協働して、複数のクリアランス51,52を形成するために設けられている。複数のクリアランス51,52は、水の浸入を抑制するためのクリアランスである。
複数のクリアランス51,52は、第1クリアランス51と、第2クリアランス52と、を有している。各クリアランス51,52は、受け部35と、止水部材15との間に形成されており、鉛直軸線L1を中心とする同心状に配置されている。複数の環状壁41,42は、鉛直軸線L1を中心とする、同心円状に配置されている。本実施形態では、複数の環状壁41,42と、天板40とは、単一の材料を用いて一体に形成されている。
複数の環状壁41,42として、第1環状壁41と、第2環状壁42と、が設けられている。
第1環状壁41は、第1クリアランス51を形成するために設けられている。第1環状壁41は、天板40の外周部から、鉛直方向Z1に沿って、下方に延びている。第1環状壁41は、円筒状に形成されている。第1環状壁41は、環状凸部24を取り囲むように配置されている。第1環状壁41の下端部と、筐体11の第2傾斜部25とは、鉛直方向Z1に対向している。第1環状壁41の下端部、及び第2傾斜部25は、協働して、流体が出入りするための出入口43を形成している。海水及び雨水等の水は、出入口43を通して、防水回転機構10の内部と、外部との間を往来可能である。
第1環状壁41の内周面は、第1対向部41aと、面取り部41bと、を有している。第1対向部41aは、止水部材15の後述する第2対向部15eと協働して、第1クリアランス51を形成するために設けられている。第1対向部41aは、第1環状壁41の下部に形成されており、止水部材15を取り囲んでいる。第1対向部41aの下方に、面取り部41bが配置されている。面取り部41bは、径方向R1の外方に進むに従い、下方に進むように傾斜している。上記の構成を有する第1環状壁41は、第2環状壁42を取り囲んでいる。
第2環状壁42は、第2クリアランス52を形成するために設けられている。第2環状壁42は、天板40の外周部から、鉛直方向Z1に沿って、下方に延びている。第2環状壁42は、円筒状に形成されている。第2環状壁42は、環状凸部24を取り囲むように配置されている。第2環状壁42の下端部と、環状凸部24の上端部とは、径方向R1に対向している。鉛直方向Z1に関して、第2環状壁42の長さは、第1環状壁41の長さよりも短い。
第2環状壁42の下部は、第3対向部42aを有している。第3対向部42aは、止水部材15の後述する第4対向部15fと協働して、第2クリアランス52を形成するために設けられている。本実施形態では、第3対向部42aは、第2環状壁42の下端部の内周部に形成された面取り部である。第3対向部42aは、径方向R1の内方に進むに従い、上方に進むように傾斜している。上記の構成を有する第2環状壁42は、ラビリンス形成部16を取り囲んでいる。第2環状壁42と隣接するようにして、止水部材15が配置されている。
止水部材15は、受け部35と協働して、受け部35と止水部材15との間への、水の浸入を抑制するように構成されている。止水部材15は、筐体11と、受け部35との間に配置されており、第2傾斜部25の上方に位置している。止水部材15は、例えば、合成樹脂、又は金属材料を用いて形成されている。止水部材15は、筐体11の環状凸部24に固定されている。止水部材15は、回転体14と直接接触する部分を、有していない。即ち、止水部材15は、回転体14と協働して、非接触の防水構造を形成している。
止水部材15は、受け部35によって、上方から覆われている。これにより、止水部材15は、直射日光を受けることを抑制されている。したがって、止水部材15は、樹脂材料で形成されていても、日光に起因する劣化を生じ難い。また、止水部材15は、受け部35の天板40、及び第1環状壁41で仕切られた空間内に配置されている。止水部材15は、鉛直軸線L1を中心とする、円環状に形成されている。止水部材15の中央には、貫通孔15aが形成されている。
止水部材15は、外周部15bと、第1傾斜部15cと、内周部15dと、を有している。
外周部15bは、受け部35の外周部を下側から覆う部材として設けられている。外周部15bは、止水部材15における径方向Rの外側の端部を有している。外周部15bは、水平方向に延びており、受け部35とは、平行に並んでいる。尚、外周部15bは、水平面に対して傾斜していてもよい。外周部15bは、平面視において、第1環状壁41と、第2環状壁42との間に配置されている。外周部15bの縁部、即ち、止水部材15の外周端部は、第2対向部15eを有している。
第2対向部15eは、第1環状壁41の下部に隣接して配置されている。外周部15bの縁部は、第2対向部15eを有している。第2対向部15eは、第1対向部41aと協働して、第1クリアランス51を形成するために設けられている。第2対向部15eと第1対向部41aとの間に、第1クリアランス51が形成されている。第2対向部15eは、径方向R1における第1対向部41aの内方に配置されている。第2対向部15eは、第1対向部41aとは、径方向R1において、所定の間隔D1を隔てて配置されている。第2対向部15eは、第1対向部41aと水平に並んでいる。この間隔D1は、周方向C1の全域に亘って、一定となるように設定されている。
第1クリアランス51は、筐体11と受け部35との間の位置に形成されている。第1クリアランス51は、鉛直方向Z1に延び、且つ、鉛直方向Z1に開放されたクリアランスとして設けられている。第1クリアランス51は、径方向R1における幅が、上記間隔D1に設定されている。この値は、例えば、数mm程度に設定されている。間隔D1は、軸受13の内部隙間、筐体11の寸法公差、回転体14の寸法公差、及び、止水部材15の寸法公差等に応じて、適宜設定される。これにより、第1環状壁41と、止水部材15とは、接触しないように配置されている。
第1クリアランス51に連続する第1空間44が、形成されている。第1空間44は、第1環状壁41と、止水部材15の外周部15bと、第2環状壁42と、によって仕切られた、円筒状の空間である。第1空間44は、第1クリアランス51の上方に位置している。径方向R1における第1空間44の内方には、第2空間45が形成されている。第2空間45は、天板40と、第2環状壁42と、止水部材15の内周部15dとによって仕切られた、円筒状の空間である。第1空間44と第2空間45とは、第2環状壁42によって仕切られている。第1空間44と第2空間45とを繋ぐ第2クリアランス52は、第1傾斜部15cを用いて形成されている。
第1傾斜部15cは、止水部材15における径方向R1の中間部として設けられている。第1傾斜部15cは、環状凸部24を取り囲むように配置されている。第1傾斜部15cは、径方向R1の内方に進むに従い、上方に延びるように傾斜している。換言すれば、第1傾斜部15cは、径方向R1の外方に進むに従い、下方に延びるように傾斜している。第1傾斜部15cは、径方向R1において、第2環状壁42の外方の位置から、第2環状壁42の内方の位置に向けて、延びている。この構成により、第1傾斜部15cと、第2環状壁42とは、鉛直方向Z1に並んで配置されている。
第1傾斜部15cは、第4対向部15fを有している。第4対向部15fは、第1傾斜部15cの上面に形成されている。第4対向部15fと直交する方向に沿って、第4対向部15fと、第2環状壁42の第3対向部42aとが、並んでいる。第4対向部15fと、第3対向部42aとは、少なくとも、所定の間隔D2を隔てて配置されている。第3対向部42aと、第4対向部15fとの間に、第2クリアランス52が形成されている。
第2クリアランス52は、第1クリアランス51及び第1空間44を通過した水について、第2空間45に浸入することを抑制するために設けられている。第2クリアランス52は、鉛直方向Z1と交差する方向に延び、且つ、鉛直方向Z1と交差する方向に開放されたクリアランスとして設けられている。第2クリアランス52の幅は、少なくとも上記間隔D2に設定されている。この値は、間隔D1と略同じ程度に設定されている。
第2クリアランス52は、径方向R1の内方に向かうに従い上方に延びる方向に、傾斜している。即ち、第2クリアランス52は、第1クリアランス51が延びる方向とは異なる方向に延びている。鉛直方向Z1において、第2クリアランス52の位置は、第1クリアランス51の位置よりも高く設定されている。第2クリアランス52を形成する第1傾斜部15cは、内周部15dと連続している。
内周部15dは、筐体11に固定される部分として設けられている。内周部15dは、止水部材15における径方向R1の内側の端部を有している。内周部15dは、水平方向に延びており、受け部35とは、平行に並んでいる。内周部15dは、筐体11の環状凸部24の上側に配置されている。内周部15dは、環状凸部24の上面に固定されている。本実施形態では、内周部15d上に、ラビリンス形成部16が配置されている。
ラビリンス形成部16は、第2クリアランス52を通過した、水、及び水の微粒子について、軸受13に到達することを抑制するために設けられている。ラビリンス形成部16は、第2空間45に配置されており、止水部材15と、受け部35との間に位置している。ラビリンス形成部16は、鉛直軸線L1を中心とする、円環状に形成されている。
ラビリンス形成部16は、オイル保持部46と、第1仕切り壁47と、第2仕切り壁(接触部)48,48と、を有している。
オイル保持部46は、オイル53を保持するために設けられており、溝状に形成されている。このオイル53として、液体状のオイルを例示することができる。また、このオイルとして、グリースに含まれる、半固体状のオイルを例示することができる。グリースは、基油(base oil)に、増ちょう剤を混合した、潤滑剤である。即ち、半固体状のオイルを用いる場合には、オイル保持部46は、グリースを保持することとなる。このように、オイル53は、液状又は、半固体状であり、流動性を有している。オイル保持部46は、筐体11に固定されている。本実施形態では、オイル保持部46は、内周部15dに固定されており、止水部材15を介して、筐体11の環状凸部24に固定されている。
オイル保持部46は、一対の側壁46a,46aと、底壁46bと、を有している。
一対の側壁46a,46a、は、鉛直軸線L1を中心とする、円筒状に形成されており、互いに同心に配置されている。一対の側壁46a,46aは、鉛直方向Z1に延びている。一対の側壁46a,46aの下端部同士を接続するように、底壁46bが配置されている。底壁46bは、内周部15dに固定されている。一対の側壁46a,46aと、底壁46bは、協働して、オイル53を保持する空間を形成している。底壁46bは、第1仕切り壁47を支持している。
第1仕切り壁47は、オイル保持部46内の空間を区切るために設けられている。第1仕切り壁47は、鉛直軸線L1を中心とする円筒状に形成されており、鉛直方向Z1に延びている。第1仕切り壁47は、一対の側壁46a,46a間に配置されており、底壁46bに固定されている。本実施形態では、鉛直方向Z1において、第1仕切り壁47の上端の位置は、各側壁46a,46aの上端の位置と、略同じに設定されている。尚、第1仕切り壁47は、円筒状に形成されていなくてもよい。例えば、第1仕切り壁47は、鉛直軸線L1を中心とする、円弧状の壁部材を、複数用いて形成されていてもよい。第1仕切り壁47に隣接するようにして、第2仕切り壁48が配置されている。
第2仕切り壁48は、第1仕切り壁47、及びオイル保持部46と協働して、ラビリンス(ジグザグ状経路)49を形成するように構成されている。第2仕切り壁48は、受け部35の天板40に固定されており、鉛直軸線L1回りを、受け部35と一体的に回転可能である。第2仕切り壁48は、オイル保持部46の上方に配置されている。第2仕切り壁48は、一対設けられている。各第2仕切り壁48は、鉛直軸線L1を中心とする円筒状に形成されており、鉛直方向Z1に延びている。各第2仕切り壁48は、一対の側壁46a,46a間に配置されている。径方向R1に沿って、一方の側壁46a、一方の第2仕切り壁48、第1仕切り壁47、他方の第2仕切り壁48、及び他方の側壁46aが、順番に並んでいる。各第2仕切り壁48の下端部は、オイル保持部46内に配置されており、オイル53に接触している。上記の構成により、ラビリンス形成部16には、ラビリンス49が形成されている。
ラビリンス49は、径方向R1に沿って内方に進むに従い、鉛直方向Z1に起伏する通路として設けられている。ラビリンス49は、オイル保持部46と、第2仕切り壁48との間に形成されている。ラビリンス49は、周方向C1の全域に亘って形成されている。ラビリンス49の一部は、オイル53で満たされている。回転軸34と孔部23との間の空間50と、第2空間45とは、ラビリンス49及びオイル53によって、遮断されている。ラビリンス形成部16は、第1クリアランス51を通過した水の更なる浸入を防ぐために設けられている。一方、排水路17は、第1クリアランス51への水の浸入を抑制するために設けられている。
具体的には、排水路17は、前述した出入口43を通過した水を、出入口43の外部へ排出するために設けられている。排水路17は、受け部35の下方で、且つ、止水部材15の下方に形成されている。排水路17は、周方向C1の全域に亘って形成されている。排水路17は、受け部35と、止水部材15と、筐体11と、を用いて形成されている。
排水路17は、第1領域61と、第2領域62と、第3領域63と、第4領域64と、を有している。
径方向R1において、第1領域61、第2領域62、第3領域63、及び第4領域64が、順番に並んでいる。第1領域61は、径方向R1における、排水路17の最も外側の領域として設けられている。一方、第4領域64は、径方向R1における、排水路17の最も内側の領域として設けられている。
第1領域61は、第1環状壁41の下端部と、第2傾斜部25と、によって形成されている。第1領域61は、防水回転機構10の外部に開放された部分である。径方向R1における、第1領域61の外方側の端部は、前述の出入口43を形成している。鉛直方向Z1における、第1領域61の高さは、例えば、数mm以上に設定されている。第1領域61内の空間は、第1環状壁41の下端部と、第2傾斜部25との間に位置している。第1領域61と連続するようにして、第2領域62が配置されている。
第2領域62は、止水部材15の外周部15bと、第2傾斜部25と、によって形成されている。第2領域62内の空間は、外周部15bと第2傾斜部25との間に位置している。第2領域62内の空間は、第1クリアランス51と連続している。第2領域62の上方に、第1クリアランス51が位置している。第2領域62内の空間は、径方向R1における排水路17の内方に進むに従い、鉛直方向Z1の幅が小さくなっている。第2領域62と連続するようにして、第3領域63が配置されている。
第3領域63は、止水部材15の第1傾斜部15cと、第2傾斜部25と、によって形成されている。第3領域63内の空間は、第1傾斜部15cと、第2傾斜部25と、の間に位置している。水平面に対する第1傾斜部15cの勾配は、水平面に対する第2傾斜部25の勾配よりも、大きい。これにより、第3領域63内の空間は、径方向R1における排水路17の内方に進むに従い、鉛直方向Z1の幅が大きくなっている。第3領域63と連続するようにして、第4領域64が配置されている。
第4領域64は、止水部材15の内周部15dと、第2傾斜部25と、環状凸部24と、によって形成されている。第4領域64内の空間は、内周部15dと、第2傾斜部25と、の間に位置している。
第3領域63内の空間の大きさ、及び第4領域64内の空間の大きさは、何れも、第2領域62内の空間の大きさよりも、大きい。これにより、第2領域62に浸入した水は、第3領域63及び第4領域64へと進行し易くされている。したがって、第1クリアランス51への水の浸入を、抑制できる。
[防水回転機構の防水作用]
次に、防水回転機構10による、防水作用を説明する。図4は、防水回転機構10による防水作用を説明するための、主要部を拡大した断面図である。図4に示すように、海水又は雨水等の水が、出入口43に浸入した場合、この水は、矢印A1に示すように、第1領域61内の空間を通過し、第2領域62内に浸入する。第2領域62内に浸入した水は、更に、矢印A2に示すように、第3領域63内の空間を通って、第4領域64に到達する。第4領域64に到達した水は、矢印A3に示すように、環状凸部24等、第4領域64を形成している部材で跳ね返される。これにより、第4領域64内の水は、矢印A4に示すように、第2傾斜部25上を落下し、出入口43を通って、防水回転機構10の外部へ排出される。
第2領域62内に浸入した水の流れの勢いが強い場合、第2領域62内の水の一部は、矢印A5に示すように進む。即ち、第2領域62内の水の一部は、第1クリアランス51を通って、受け部35と、止水部材15との間の第1空間44へ浸入する。この水は、第2クリアランス52の周辺で、第2環状壁42、及び第1傾斜部15cによって、矢印A6に示すように、跳ね返される。これにより、第1クリアランス51を通過した水は、再び、第1クリアランス51を通って、第2領域62へ排出される。
しかしながら、水の流れの勢いが強い場合、又は、波しぶき及び湿気等に起因する水の微粒子が存在する場合、これらの水又は水の微粒子は、矢印A7に示すように、第2クリアランス52を通過する場合がある。この場合、これらの水又は水の微粒子は、ラビリンス形成部16にまで到達する場合がある。しかしながら、ラビリンス49は、オイル保持部46に溜められたオイル53によって塞がれている。このため、上記の水又は水の微粒子は、ラビリンス49を、通過することができない。したがって、上記の水又は水の微粒子は、軸受13までは到達しない。
以上説明した防水回転機構10によると、受け部35と止水部材15とは、クリアランス51,52を隔てて、近接して配置されている。クリアランス51,52は、水の浸入を抑制するための、幅の狭いクリアランスである。このように、止水部材15が存在している結果、防水回転機構10内への水の浸入が抑制されている。これにより、防水回転機構10は、十分な防水効果を発揮できる。しかも、止水部材15は、受け部35の下方に配置されることとなる。これにより、受け部35の下方から受け部35に向かう水は、止水部材15で受けられる。よって、回転体14に水が付着することを抑制できる。したがって、より確実に、十分な防水効果が発揮される。また、防水効果を発揮するための止水部材15は、回転体14と直接接触する構成ではない。即ち、止水部材15と回転体14とは、互いに非接触である。したがって、止水部材15と回転体14との摩擦等に起因する、止水部材15の摩耗、及び劣化は、生じない。これにより、上記の防水効果を、長期に亘って確実に発揮できる。従って、鉛直軸線L1回りを回転可能な回転体14を有する防水回転機構10において、十分な防水効果を、長期間に亘って発揮できる。
また、防水回転機構10によると、止水部材15の第1傾斜部15cは、径方向R1の外方に向かうに従い、下方に延びている。これにより、第1傾斜部15cに付着した水を、下方に流れ易くできる。その結果、第1傾斜部15cに付着した水を、防水回転機構10の外部へ排出し易くできる。
また、防水回転機構10によると、筐体11の第2傾斜部25は、径方向R1の外方に向かうに従い、下方に延びている。これにより、第2傾斜部25に付着した水を、下方に流れ易くできる。その結果、第2傾斜部25に付着した水を、防水回転機構10の外部へ排出し易くできる。
また、防水回転機構10によると、第1クリアランス51は、鉛直方向Z1に延びている。これにより、仮に、第1クリアランス51内に水が浸入した場合でも、当該水は、鉛直方向Z1上方に向かって進むこととなる。このため、受け部35と止水部材15との間の空間への、水の浸入は、より確実に抑制される。
また、防水回転機構10によると、止水部材15の第2対向部15eは、第1環状壁41の第1対向部41aと水平に並び、第1対向部41aと協働して第1クリアランス51を形成している。このように、第1対向部41aと第2対向部15eとを水平に並ぶように配置するという簡易な構成で、第1クリアランス51を形成することができる。
また、防水回転機構10によると、複数のクリアランス51,52が形成されている。これにより、防水回転機構10の内部への水の浸入、特に、軸受13への水の浸入を、複数のクリアランス51,52によって、より確実に抑制できる。
また、防水回転機構10によると、複数のクリアランス51,52は、鉛直軸線L1を中心とする、同心円状に形成されている。これにより、軸受13への、水の浸入を、より確実に抑制できる。
また、防水回転機構10によると、ラビリンス形成部16の第2仕切り壁48,48と、オイル53とは、協働して、水の浸入を抑制する壁を形成することとなる。この壁により水の浸入、特に、水の微粒子の浸入を、抑制できる。
また、防水回転機構10によると、ラビリンス49が形成されている。これにより、水、及び水の微粒子を、ラビリンス形成部16で防ぐ効果を、より高くできる。
また、防水回転機構10によると、排水路17が形成されている。このため、止水部材15の周辺に到達した水は、排水路17によって、防水回転機構10の外部へ、効率よく排出される。したがって、防水回転機構10は、より確実に、十分な防水効果を、発揮できる。
また、防水回転機構10によると、排水路17は、径方向R1の外方に向けて、外部の空間に開放されるように構成されている。また、排水路17は、径方向R1の内方に向かって進むに従い、鉛直方向Z1の幅が広くなる第3領域63を有している。これにより、排水路17内に浸入した水は、第3領域63を通り、防水回転機構10の奥側(第4領域64)の広い空間において、排水路17内で跳ねることとなる。そして、排水路17内で跳ねた水は、その後、外部の空間に向けて進むこととなる。これにより、排水路17内の水を、よりスムーズに排出できる。
以上、本発明の実施形態について説明したけれども、本発明は上述の実施の形態に限られず、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。例えば、次のように変更して実施してもよい。
[変形例]
(1)前述の実施形態では、止水部材、及び筐体は、それぞれ、第1傾斜部、及び第2傾斜部を有する形態を例にとって説明したけれども、この通りでなくてもよい。例えば、第1傾斜部、及び第2傾斜部の少なくとも一方を、水平に形成してもよい。
(2)前述の実施形態では、第1クリアランスは、鉛直方向に延びている形態を例にとって説明したけれども、この通りでなくてもよい。例えば、第1クリアランスは、鉛直方向と交差する方向に延びていてもよい。
(3)前述の実施形態では、クリアランスが2つ形成されている形態を例にとって説明したけれども、この通りでなくてもよい。例えば、第2クリアランスを省略してもよい。また、3つ以上のクリアランスを形成してもよい。
(4)前述の実施形態では、ラビリンス形成部を有する形態を例にとって説明したけれども、この通りでなくてもよい。例えば、ラビリンス形成部を省略してもよい。
(5)前述の実施形態では、排水路が、径方向の内方に向かって進むに従い、鉛直方向の幅が広くなる第3領域を有する形態を例にとって説明したけれども、この通りでなくてもよい。例えば、排水路は、鉛直方向の幅が一定であってもよい。
(6)前述の実施形態では、防水回転機構は、レーダアンテナ装置に設けられる形態を例にとって説明したけれども、この通りでなくてもよい。例えば、防水回転機構は、レーダアンテナ装置以外の、他の装置に設けられていてもよい。
本発明は、防水構造が設けられた回転機構としての防水回転機構、及びレーダアンテナ装置として、広く適用することができる。
10 防水回転機構
11 筐体(固定部)
14 回転体
15 止水部材(クリアランス形成部)
35 受け部
51,52 クリアランス
L1 鉛直軸線

Claims (12)

  1. 固定部と、
    前記固定部の上方に配置された受け部を有し、且つ、前記固定部に対して鉛直軸線を回転中心として回転可能に支持された、回転体と、
    前記固定部に固定され、且つ、前記固定部と前記受け部との間に配置されたクリアランス形成部と、を有し、
    前記受け部と前記クリアランス形成部との間に、水の浸入を抑制するためのクリアランスが形成されていることを特徴とする、防水回転機構。
  2. 請求項1に記載の防水回転機構であって、
    前記クリアランス形成部は、第1傾斜部を有し、
    前記第1傾斜部は、前記回転体の径方向の外方に向かうに従い、下方に延びる形状に形成されていることを特徴とする、防水回転機構。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の防水回転機構であって、
    前記固定部は、前記クリアランス形成部の下方に配置された第2傾斜部を有し、
    前記第2傾斜部は、前記回転体の径方向の外方に向かうに従い、下方に延びる形状に形成されていることを特徴とする、防水回転機構。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の防水回転機構であって、
    前記受け部と前記クリアランス形成部との間に形成されるクリアランスは、鉛直方向に延びる第1クリアランスを有していることを特徴とする、防水回転機構。
  5. 請求項4に記載の防水回転機構であって、
    前記受け部は、第1対向部を有し、
    前記クリアランス形成部は、第2対向部を有し、
    前記第2対向部は、前記第1対向部と水平に並び、前記第1対向部と協働して前記第1クリアランスを形成し、且つ、前記回転体の径方向における前記第1対向部の内方に配置されていることを特徴とする、防水回転機構。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の防水回転機構であって、
    前記受け部と前記クリアランス形成部との間に形成されるクリアランスは、複数であることを特徴とする、防水回転機構。
  7. 請求項6に記載の防水回転機構であって、
    複数の前記クリアランスは、前記鉛直軸線を中心とする、同心円状に形成されていることを特徴とする、防水回転機構。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の防水回転機構であって、
    前記クリアランス形成部と前記受け部との間に配置され、前記固定部に支持され、且つ、オイルを保持するように構成された、オイル保持部と、
    前記受け部に固定され、前記オイル保持部内の前記オイルと接触するように構成された接触部と、
    を更に備えていることを特徴とする、防水回転機構。
  9. 請求項8に記載の防水回転機構であって、
    前記オイル保持部内の空間に前記接触部の一部が配置されており、
    前記オイル保持部と、前記接触部との間に、ラビリンスが形成されていることを特徴とする、防水回転機構。
  10. 請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の防水回転機構であって、
    前記クリアランス形成部と、前記固定部と、を用いて形成され、前記水を排出するための排水路、を更に備えていることを特徴とする、防水回転機構。
  11. 請求項10に記載の防水回転機構であって、
    前記排水路は、
    前記回転体の径方向外方に向けて、前記防水回転機構の外部の空間に開放されるように構成されており、且つ、
    前記回転体の径方向内方に向かって進むに従い、鉛直方向の幅が広くなる領域を有するように構成されている
    ことを特徴とする、防水回転機構。
  12. 請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の防水回転機構と、
    前記受け部に固定され、前記鉛直軸線を回転中心として回転可能なアンテナと、
    を備えていることを特徴とする、レーダアンテナ装置。
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