JP2011042492A - 粉末原料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャニスタ10の周壁13の貫通孔14から外側に向けて、軸受部15が形成される。スクリュー20の後端近傍において、軸部21には、螺旋構造として後部螺旋溝24が形成されている。この後部螺旋溝24は、搬送螺旋突起22と同じ向きの螺旋からなり、貫通部23の前後にわたって延びる螺旋状の溝である。スクリュー20と軸受部15との間に入り込んだ粉末原料は、スクリュー20の回転に伴って後部螺旋溝24に流れ込み、後部螺旋溝24に捉えられたまま前方に搬送される。
【選択図】図1
Description
図10に、特許文献1に開示される粉末原料供給装置における容器の構造を示す。容器の下部に、容器外部のモータにより回転駆動される粉放出スクリュー220が配置されている。スクリュー220の回転により、容器内に収容された粉末原料が押され、スクリュー220の先端部に配置された放出口230へと送られる。
図11に、特許文献2に開示される封止構造の例を示す。スクリュー320において、貫通部321の前方に容器の周壁340に接する封止部材350を設け、さらに貫通部321の外周面上に螺旋突起322を設ける。螺旋突起322の向きは、スクリュー320が回転すると、貫通部321の隙間部分360に入り込んだ粉末原料を容器内に押し戻すような向きである。
たとえば、図11の構造では、螺旋突起322が貫通部321のみに留まり、それより前方へと延びていないので、隙間部分360に入り込んだ粉末原料を螺旋突起322が前方へ(すなわち容器内に)押し戻そうとしても、封止部材350が邪魔をして十分に戻すことができない。
実施の形態1.
図1および図2に、この発明の実施の形態1に係る粉末原料供給装置100の全体構成を示す。図1は水平方向から見た一部断面図であり、図2は上面図である。粉末原料供給装置100は、図示しない飲料供給機に搭載されている。粉末原料供給装置100は、粉末原料を収容する容器としてのキャニスタ10を備えている。粉末原料は、たとえば粉末状のお茶やコーヒーなどである。
ここで、スクリュー20が周壁13の貫通孔14を貫通する部分を、貫通部23とする。すなわち、スクリュー20は、貫通部23において貫通孔14を貫通するとともに、貫通部23のすぐ前方にストッパ25を有し、貫通部23およびこれより後方において軸受部15と嵌合する。
回転軸31の両端にはそれぞれ攪拌アーム32が設けられており、ギヤ30と共に回転軸31が回転すると、攪拌アーム32も回転するようになっている。また、2つの攪拌アーム32は、一方が鉛直方向に延びるような配置のときは他方は水平方向に延びる配置となるように、一方が他方に対して90°ずれた配置となっている。
なお、軸部21のうち、搬送螺旋突起22が設けられる部分と、後部螺旋溝24が設けられる部分とは、軸径が等しい。すなわち、搬送螺旋突起22および後部螺旋溝24は、同一の円筒面に設けられている。
図7にキャップ40の形状を示す。キャップ40は開口部41を有し、この開口部41を通じて粉末原料がキャニスタ10の外部に押し出される。
図1に示すように、開口部41の内周面は、前方に向かって狭くなるテーパ状である。また、スクリュー20の羽26は、羽26の厚さだけ、キャップ40の開口部41の前端面よりも前方に突出する。
まず、粉末原料供給装置100の使用者は、お茶やコーヒーなどの粉末原料を、投入部11からキャニスタ10内へ投入する。そして、使用者の操作によって飲料水の製造が指示されると、スクリュー20に連結されたモータ(図示せず)が始動してスクリュー20を回転させ、これによって粉末原料が前方に押し出され、放出口12に向けて搬送される。また、スクリュー20の回転に伴い、搬送螺旋突起22と歯30aとの噛み合いを介してギヤ30が回転する。これによって攪拌アーム23がキャニスタ10内で回転し、粉末原料を攪拌するとともに重力によって下方に導く。
まず、スクリュー20の回転によって、後部螺旋溝24に粉末原料が流れ込み、後部螺旋溝24に捉えられる。さらにスクリュー20が回転すると、粉末原料が後部螺旋溝24に捉えられたまま前方に搬送され、これによってキャニスタ10内に戻し込まれる。すなわち、スクリュー20が所定の方向(第1の方向)に回転することによって、後部螺旋溝24は、粉末原料をキャニスタ10の外部から内部に向かう方向に搬送する。
ここで、後部螺旋溝24はキャニスタ10の内壁面13aよりも前方まで延びているので、後部螺旋溝24内の粉末原料を確実にキャニスタ10の内部に戻し込むことができる。また、スクリュー20の回転時に後部螺旋溝24へと漏れた粉末原料も、常時前方に搬送してキャニスタ10内に戻し込むことができる。
なお、搬送螺旋突起22の後端部22aは徐々に細くなる形状となっているので(図6)、後部螺旋溝24によってキャニスタ10内に戻し込まれた粉末原料を、そのまま前方へと搬送するのに適している。このような構成により、後部螺旋溝24によって戻し込まれた粉末原料が再び後方に漏れ、軸受部15の内周面と軸部21の外周面との間に入り込むことを回避することができる。
また、飛散した粉末原料が静電気によりシュータ50の内面に付着する場合があるが、付着した粉末原料は、スクリュー20とともに回転する突起部26bにより、かき落とされる。ここで、粉末原料は、突起部26bが回転移動しても突起部26bと接触しない位置に付着する場合がある。このような位置の例としては、突起部26bの回転範囲の内側(たとえば軸部21の軸心およびその近傍)、突起部26bの回転範囲の外側、放出口51付近、等が考えられる。このような位置に粉末原料が付着すると、突起部26bは付着した粉末原料を直接かき落とすことができない。しかしながら、このような場合であっても、付着が少量であれば粉末原料の供給には影響せず、また、ある程度の大きさに成長すると、いずれはその一部が突起部26bと接触するので、その結果これにつられてかき落とされ、それ以上成長することはない。また、とくに放出口51付近の粉末原料は、羽26によって削ぎ落とされた粉末原料とともに落下するため、ある程度以上に大きく成長することはない。
この場合、キャニスタ10の軸受部(実施の形態1における図1の軸受部15に対応)の径は図1に示すものより大きく、後部螺旋突起部の外径に嵌合する大きさとなる。また、ストッパ(実施の形態1におけるストッパ25に対応)の径は、軸受部の径よりも大きく形成される。
このような構成によっても、軸受部の内周面とスクリューの軸部の外周面との間に入り込んだ粉末原料は、後部螺旋突起に捉えられてキャニスタ10内に戻し込まれるので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
上述の実施の形態1では、スクリュー20の軸部21において、搬送螺旋突起22とストッパ25とを分離し、それぞれを独立した構造として形成していた。実施の形態2では、これらを連結し、連続した構造として形成する。以下、実施の形態1との相違点を説明する。
Claims (1)
- 粉末原料を収容する容器を備え、粉末原料を前記容器の放出口へと搬送する粉末原料供給装置であって、
前記粉末原料供給装置は、前記粉末原料を搬送する回転可能な搬送部材を備え、前記搬送部材は、回転することによって前記粉末原料を前記放出口に向けて搬送し、
前記搬送部材は、前記容器の周壁を貫通する貫通部を備え、
前記搬送部材の外周には、螺旋状の溝または螺旋状の突起を含む螺旋構造が形成されており、前記搬送部材が回転することによって、前記螺旋構造は前記粉末原料を前記容器の外部から内部に向かう方向に搬送し、
前記螺旋構造は、前記貫通部から前記容器の内側方向に向かって、前記貫通部よりも内側の位置まで延びる
粉末原料供給装置。
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