JP2014009205A - パック化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる部位に貼り付けて使用される複数種のシート状パック材が1つの包装体で包装されており、貼付けされる部位毎に、異なる効果を得ることができるパック化粧料を提供する。
【解決手段】異なる部位に貼り付けて使用される第1及び第2シート状パック材21R,21L,22R,22Lを1つの包装体(袋材30)で包装し、パック化粧料11とする。ここで、第1及び第2シート状パック材21R,21L,22R,22Lは、それぞれ、織布又は不織布に化粧料組成物を保持させてなるものであり、第1シート状パック材21R,21Lにおける化粧料組成物の組成は、第2シート状パック材に2R,22Lおける前記化粧料組成物の組成と異なる。
【選択図】図1
【解決手段】異なる部位に貼り付けて使用される第1及び第2シート状パック材21R,21L,22R,22Lを1つの包装体(袋材30)で包装し、パック化粧料11とする。ここで、第1及び第2シート状パック材21R,21L,22R,22Lは、それぞれ、織布又は不織布に化粧料組成物を保持させてなるものであり、第1シート状パック材21R,21Lにおける化粧料組成物の組成は、第2シート状パック材に2R,22Lおける前記化粧料組成物の組成と異なる。
【選択図】図1
Description
本発明は、異なる部位に貼り付けて使用される複数種のシート状パック材を1つの包装体で包装してなるパック化粧料に関する。
スキンケアに用いられるパック化粧料のうち、コットンなどの織布もしくは不織布(以下、不織布等という)に化粧料組成物を保持させてなるシート状パック材は、近年急激に普及している。
このようなシート状パック材としては、顔の皮膚に貼り付けて使用されるものが主に市販されており、例えば、顔の全面に貼付けて使用される全顔タイプのもの(例えば、特許文献1参照)、及び、顔の一部位に貼り付けて使用される部分用タイプ(例えば、目もと用タイプ、鼻用タイプ等)のもの(例えば、特許文献2参照)が市販されている。
ところで、皮膚(特に、顔の皮膚)は、部位によって性質が異なるため、求められる効能も部位毎に異なる。例えば、額については、油分が多い部位であるため、油分の除去やテカリの抑制効果が主に要求されるのに対し、目もとについては、小じわが発生し易い部位であるため、しわ抑制効果が主に要求され、また、頬については、日焼けによりほてり易い部位であるため、鎮静効果(消炎効果)や保湿効果が主に求められる。このように、顔の皮膚においては、部位毎に、求められる効果が異なる。
しかしながら、従来のシート状パック材は、貼り付けされる面の全体に亘って、同一組成の化粧料組成物を含むものであった。例えば、全顔タイプのシート状パック材には、額、目もと、頬等に対応する領域に関係なく、同一組成の化粧料組成物が含まれていた。
このため、全顔タイプのシート状パック材を使用しても、得られる効果は顔の全体に亘って同じであり、顔の部位毎に異なる効果を得ることはできなかった。
一方、部分用タイプのシート状パック材は、目もと、鼻等の顔の一部位に貼り付けて使用されるものである。このため、部分用タイプのシート状パック材では、貼付けした顔の一部位においてしか効果を得ることができなかった。すなわち、頬と目もと、頬と鼻等といったように、複数部位において、シート状パック材による効果を得ることができるものではなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、異なる部位に貼り付けて使用される複数種のシート状パック材が1つの包装体で包装されており、貼付けされる部位毎に、異なる効果を得ることができるパック化粧料を提供することを目的とする。
本発明に係るパック化粧料は、異なる部位に貼り付けて使用される少なくとも第1及び第2シート状パック材を1つの包装体で包装してなるパック化粧料であって、前記第1及び第2シート状パック材は、それぞれ、織布又は不織布に化粧料組成物を保持させてなり、前記第1シート状パック材における前記化粧料組成物の組成が、前記第2シート状パック材における前記化粧料組成物の組成と異なることを特徴とする。なお、本明細書中において、化粧料組成物の組成の相異とは、化粧料組成物に含まれる成分の違いの他に、化粧料組成物に含まれる成分の含有率の違いを含む。つまり、本発明において、前記第1シート状パック材における前記化粧料組成物と前記第2シート状パック材における前記化粧料組成物とは、含有されている成分が異なるものであってもよいし、含有されている成分が同じであって、それらの含有成分の含有量が異なるものであってもよい。
この本発明に係るパック化粧料では、異なる部位に貼り付けられる複数種のシート状パック材(すなわち、第1及び第2シート状パック材)が1つの包装体で包装されているため、一度の開封で、複数種のシート状パック材を取り出すことが可能となる。さらに、それらのシート状パック材に含まれる化粧料組成物の組成は、その種類に応じて異なっているため、それらのシート状パック材を所定の部位に貼付けて使用することで、貼付けした部位毎に異なる効果を得ることができる。
本発明に係るパック化粧料よれば、前記第1シート状パック材における織布又は不織布の目付量は、前記第2シート状パック材における織布又は不織布の目付量と異なっていてもよい。
この構成では、第1及び第2シート状パック材が貼付けされる部位に求められる効果に応じて織布又は不織布の目付量を異ならせることで、第1及び第2シート状パック材の効能を向上させることができる。具体的には、第1及び第2シート状パック材が貼付けされる部位に応じて目付量を変えて、第1及び第2シート状パック材の柔らかさを調整したり、第1及び第2シート状パック材が保持する化粧料組成物の量を調整することで、第1及び第2シート状パック材の使用感又は効能(特に、保湿効果)を向上させることができる。
本発明に係るパック化粧料よれば、前記第1シート状パック材における織布又は不織布の厚みは、前記第2シート状パック材における織布又は不織布の厚みと異なっていてもよい。
この構成では、第1及び第2シート状パック材が貼付けされる部位の皮膚の性質、又は、貼付けされる部位に求められる効果に応じて織布又は不織布の厚みを異ならせることで、第1及び第2シート状パック材の使用感又はその効能を向上させることができる。具体的には、第1及び第2シート状パック材が貼付けされる部位に応じて厚みを変えて、第1及び第2シート状パック材の柔らかさを調整したり、第1及び第2シート状パック材が保持する化粧料組成物の量を調整することで、第1及び第2シート状パック材の使用感又は効能(特に、保湿効果)を向上させることができる。
特に、第1及び第2シート状パック材において織布又は不織布の目付量及び厚みの両方を異ならせると、第1及び第2シート状パック材の効能をより向上させることができる。
本発明に係るパック化粧料によれば、前記第1シート状パック材おける織布又は不織布の素材は、前記第2シート状パック材における織布又は不織布の素材と異なっていてもよい。
この構成では、第1及び第2シート状パック材が貼付けされる部位の皮膚の性質、又は、貼付けされる部位に求められる効果に応じて織布又は不織布の素材を異ならせることで、第1及び第2シート状パック材の使用感又はその効能を向上させることができる。なお、織布又は不織布の素材の違いとしては、例えば、織布又は不織布を構成する繊維(具体的には、繊維を構成する成分、繊維の構造(芯鞘構造、サイドバイサイド構造、中空構造等))の違い、織布又は不織布における各種繊維の含有量の違い、織布又は不織布の表面構造(例えば、毛羽立ちの程度等)の違い等を挙げることができる。
本発明に係るパック化粧料によれば、前記第1シート状パック材が載置される第1凹部と、前記第2シート状パック材が載置される第2凹部とを有するトレーを備え、前記第1及び第2シート状パック材が、前記トレーの前記第1及び第2凹部に載置された状態で、袋状の前記包装体内に収納されてもよい。
この構成では、第1シート状パック材と第2シート状パック材とがトレー内の独立した空間(即ち第1及び第2凹部)内に個別に収納されるため、第1シート状パック材と、第2シート状パック材とが接触することがない。このため、第1シート状パック材に含まれる化粧料組成物と、第2シート状パック材に含まれる化粧料組成物とが混ざり合うことがなく、第1シート状パック材と第2シート状パック材とにおいて、異なる効果を確実に得ることができる。
本発明に係るパック化粧料によれば、前記包装体は、前記第1シート状パック材が載置
される第1凹部と、前記第2シート状パック材が載置される第2凹部とを有するトレーと、前記トレーの上面を覆うシート材とを含んでなり、前記第1及び第2凹部に前記第1及び第2シート状パック材が載置された状態で、前記トレーの上面に前記シート材が剥離可能に接着されて、前記第1及び第2凹部が密閉されてもよい。
される第1凹部と、前記第2シート状パック材が載置される第2凹部とを有するトレーと、前記トレーの上面を覆うシート材とを含んでなり、前記第1及び第2凹部に前記第1及び第2シート状パック材が載置された状態で、前記トレーの上面に前記シート材が剥離可能に接着されて、前記第1及び第2凹部が密閉されてもよい。
この構成では、第1シート状パック材と第2シート状パック材とがトレー内の独立した空間(即ち第1及び第2凹部)内に個別に収納されるため、第1シート状パック材と、第2シート状パック材とが接触することがない。このため、第1シート状パック材に含まれる化粧料組成物と、第2シート状パック材に含まれる化粧料組成物とが混ざり合うことがなく、第1シート状パック材と第2シート状パック材とにおいて、異なる効果を確実に得ることができる。
本発明に係るパック化粧料によれば、前記包装体は、シート状の第1及び第2包材からなり、前記第1包材の一主面の周縁部が、前記第2包材の一主面の周縁部と剥離可能に接着され、前記第1包材と前記第2包材との間に、前記第1及び第2シート状パックが収納されてもよい。
本発明に係るパック化粧料によれば、前記包装体がシート状の第1及び第2包材からなる場合、前記第1及び第2シート状パック材は、前記第1包材の前記主面に間隔を空けて配置され、固定されていてもよい。この構成では、第1包材の主面に、第1及び第2シート状パック材が、間隔を空けて配置され、固定されているので、第1シート状パック材と、第2シート状パック材とが接触することが抑制される。つまり、第1シート状パック材に含まれる化粧料組成物と、第2シート状パック材に含まれる化粧料組成物とが混ざり合うことが抑制される。このため、第1シート状パック材と第2シート状パック材とにおいて、異なる効果を確実に得ることができる。
本発明に係るパック化粧料によれば、前記包装体がシート状の第1及び第2包材からなる場合、前記第1包材の前記主面において、前記第2包材と接着された前記周縁部よりも内方の少なくとも一部が、対向する前記第2包材の少なくとも一部と剥離可能に接着されて、前記第1包材と前記第2包材との間の前記空間が複数の室に分割されており、前記第1包材と前記第2包材との間の一の室に前記第1シート状パック材が収納され、他の室に前記第2シート状パック材が収納されていてもよい。この構成では、第1シート状パック材と第2シート状パック材とが、異なる室内に収納されるため、第1シート状パック材と、第2シート状パック材とが接触することが抑制される。つまり、第1シート状パック材に含まれる化粧料組成物と、第2シート状パック材に含まれる化粧料組成物とが混ざり合うことが抑制される。このため、第1シート状パック材と第2シート状パック材とにおいて、異なる効果を確実に得ることができる。
本発明に係るパック化粧料によれば、シート状の包材を備え、前記第1及び第2シート状パック材が、前記包材の一主面に固定された状態で、袋状の前記包装体内に収納されていてもよい。
この構成では、第1及び第2シート状パック材が、包材の一主面に間隔を空けて配置され、固定された状態で、袋状の前記包装体内に収納されるため、第1シート状パック材と、第2シート状パック材とが接触することが抑制される。
本発明に係るパック化粧料によれば、前記第1及び2シート状パック材における化粧料組成物は、それぞれ、保湿剤、冷涼剤、温感剤、植物・動物抽出エキス、生体高分子、油性成分、抗炎症剤、ビタミン類、活性成分、抗酸化剤、血行促進剤、及び創傷治癒剤から選択される少なくとも1つの成分を含んでいてもよい。
この構成によれば、第1及び第2シート状パック材の使用により得られる効果を向上させることができる。
本発明によれば、異なる部位に貼り付けて使用される複数種のシート状パック材が1つの包装体で包装され、貼付けされる部位毎に、異なる効果を得ることができるパック化粧料を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係るパック化粧料の一例を示す斜視図であり、図2は、図1に示すパック化粧料11のシート状パック材21R,21L,22R,22L及びトレー40を示す斜視図である。また、図3は、図1に示すパック化粧料11の袋材30を開封してシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出す状態を示す斜視図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係るパック化粧料の一例を示す斜視図であり、図2は、図1に示すパック化粧料11のシート状パック材21R,21L,22R,22L及びトレー40を示す斜視図である。また、図3は、図1に示すパック化粧料11の袋材30を開封してシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出す状態を示す斜視図である。
実施の形態1に係るパック化粧料11は、異なる部位の皮膚に貼付けて使用される複数種のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、トレー40の各凹部401R,401L,402R,402Lにそれぞれ載置して、袋材30(本発明でいう袋状の包装体)に封入したものである。
例えば、図1に示すパック化粧料11では、左右の目もとの皮膚に貼り付けて使用される目もと用のシート状パック材21R,21L(本発明でいう第1シート状パック材)、及び、左右の頬の皮膚に貼付けて使用される頬用のシート状パック材22R,22L(本発明でいう第2シート状パック材)の2種類4枚のシート状パック材21R,21L,22R,22Lが、トレー40の各凹部401R,401L,402R,402Lに載置された状態で、袋材30に封入されて、密閉包装されている。
以下、本実施の形態1に係るパック化粧料11を構成するシート状パック材21R,21L,22R,22L、トレー40、及び、袋材30について、詳述する。
シート状パック材21R,21L,22R,22Lは、それぞれ、織布又は不織布に化粧料組成物を保持させることにより構成されている。
このようなシート状パック材21R,21L,22R,22Lの形状は、貼付けされる部位に合わせた形状とされており、例えば、目もと用のシート状パック材21R,21Lは、目もとの皮膚に貼付け可能な勾玉形状に形成されており、頬用のシート状パック材22R,22Lは、頬の皮膚に貼付け可能な角部がR形状をなす台形形状(略台形形状)に形成されている。
これらシート状パック材21R,21L,22R,22Lにおいて、織布又は不織布としては、特に限定されないが、例えば、天然繊維(例えば、コットン、レーヨン等のセルロース系繊維等)、化学繊維(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン繊維等)等の原料からなる織布又は不織布(紙を含む)を挙げることができる。また、不織布の具体例としては、スパンレース不織布、及び伸縮性を有する不織布(例えば、捲縮糸からなる伸縮性不織布)等を挙げることができる。
上記した織布又は不織布の素材は、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けされる部位に応じて、異なっていてもよい。例えば、シート状パック材21R,21L,22R,22Lのうち、シート状パック材21R,21L(第1シート状パック材)に伸縮性のある織布又は不織布、例えば、捲縮糸からなる伸縮性不織布を使用し、頬シート状パック材22R,22L(第2シート状パック材)に伸縮性のない織布又は不織布、例えば、スパンレース不織布を使用してもよい。このように、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けされる部位に合わせて異なる素材の織布又は不織布を使用することで、シート状パック材21R,21L,22R,22Lの使用感や、その効能を向上させることができる。
また、上記織布又は不織布の目付量は、後述する化粧料組成物を保持することができる目付量であれば特に限定されないが、20〜200g/m2であることが好ましく、25〜150g/m2であることがより好ましい。上記織布又は不織布の目付量が、20g/m2未満の場合は、強度が低く、また、織布又は不織布が化粧料組成物を十分に保持することができないおそれがある。一方、上記織布又は不織布の目付量が、200g/m2を超える場合には、シート状パック材21R,21L,22R,22Lの硬さが硬すぎて、皮膚(肌)へのフィット感が損われるおそれや、織布又は不織布が化粧料組成物を十分に保持することができないおそれがある。また、織布又は不織布を構成する繊維の太さは、特に限定されないが、0.5〜3.0dtexであることが好ましい。
また、上記織布又は不織布の目付量は、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けされる部位に応じて、異なっていてもよい。織布又は不織布が保持できる化粧料組成物の量は、目付量によって異なる。そのため、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けされる部位に求められる効能に応じて、織布又は不織布の目付量を変えて、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが保持する化粧料組成物の量を変えることで、シート状パック材21R,21L,22R,22Lによる効果(特に保湿効果)を向上させることができる。また、織布又は不織布の柔らかさも、目付量によって異なることから、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けされる部位の皮膚に応じて、織布又は不織布の目付量を変えて、シート状パック材21R,21L,22R,22Lの柔らかさを調整することで、シート状パック材21R,21L,22R,22Lの使用感を向上させることができる。
また、上記織布又は不織布の厚みは、後述する化粧料組成物を保持することができる厚みであれば特に限定されないが、0.1〜2.0mmであることが好ましく、0.2〜1.5mmであることがより好ましい。織布又は不織布が保持できる化粧料組成物の量、及び、織布又は不織布の皮膚への密着性は、織布又は不織布の厚みによって異なる。このため、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けされる部位における皮膚の性質、又は貼付けされる部位に求められる効能に応じて、織布又は不織布の厚みを変えることで、シート状パック材21R,21L,22R,22Lの使用感、又は、シート状パック材21R,21L,22R,22Lによる効果を向上させることができる。
また、織布又は不織布に保持されている化粧料組成物の組成は、シート状パック材21R,21L,22R,22Lの種類(貼付け部位)によって異なっている。具体的には、
シート状パック材21R,21L,22R,22Lに求められる効果は、これらシート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けされる部位に応じて異なることから、
シート状パック材21R,21L,22R,22Lに適用される化粧料組成物の組成も、そのシート状パック材21R,21L,22R,22Lの種類(貼付け部位)によって異なっている。
シート状パック材21R,21L,22R,22Lに求められる効果は、これらシート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けされる部位に応じて異なることから、
シート状パック材21R,21L,22R,22Lに適用される化粧料組成物の組成も、そのシート状パック材21R,21L,22R,22Lの種類(貼付け部位)によって異なっている。
例えば、顔の皮膚に関しては、顔の部位毎に求められる効果が異なっており、額に対して求められる効果としては、皮脂の除去効果、しわ抑制効果、美白効果、及び消炎効果等が挙げられ、目もとに対して求められる効果としては、保湿効果、しわ抑制効果、及び美白効果等が挙げられ、頬に対して求められる効果としては、美白効果、保湿効果、消炎効果、及び皮脂除去効果等が挙げられ、鼻(鼻尖)に対して求められる効果としては、美白効果、消炎効果、及び皮脂除去(角栓除去)効果等が挙げられ、鼻(小鼻)に対して求められる効果としては、美白効果、及び皮脂除去(角栓除去)効果等が挙げられ、顎に対して求められる効果としては、しわ抑制効果、美白効果、及び消炎効果等が挙げられ、首に対して求められる効果としては、しわ抑制効果、美白効果、及び消炎効果等が挙げられ、口角に対して求められる効果としては、しわ抑制効果、及び美白効果等が挙げられ、唇に対して求められる効果としては、保湿効果、及び消炎効果等が挙げられる。このように、顔の皮膚であれば、その部位毎に求められる効果が異なっていることから、シート状パック材21R,21L,22R,22Lに保持されている化粧料組成物の組成は、そのシート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けられる部位に求められる効果を発揮する組成とされており、シート状パック材21R,21L,22R,22Lに保持されている化粧料組成物の組成は、シート状パック材21R,21L,22R,22Lの種類(貼付け部位)によって異なっている。
図1〜図3に示すパック化粧料11では、目もと用のシート状パック材21R,21Lに使用される化粧料組成物の組成は、頬用のシート状パック材22R,22Lに使用される化粧料組成物の組成と異なっており、目もと用のシート状パック材21R,21Lの織布又は不織布には、目もとの皮膚に対して求められる効果(保湿効果、しわ抑制効果、及び美白効果等)を発揮する組成の化粧料組成物が保持されており、頬用のシート状パック材22R,22Lの織布又は不織布には、頬の皮膚に対して求められる効果(例えば、美白効果、保湿効果、消炎効果、及び皮脂除去効果等)を発揮する組成の化粧料組成物が保持されている。
織布又は不織布に化粧料組成物を保持させる方法は、特に限定されないが、具体例としては、液状の化粧料組成物を織布又は不織布に含浸させる方法、ゲル状の化粧料組成物を織布又は不織布の一主面に塗布する方法、ゲル状の化粧料組成物を織布又は不織布の一主面に塗布した後、さらに、液状の化粧料組成物を添加する方法が挙げられる。ゲル状の化粧料組成物を織布又は不織布の一主面に塗布した後、さらに、液状の化粧料組成物を添加する場合のように、複数回に分けて、組成の異なる複数種の化粧料組成物を織布又は不織布に含浸又は塗布した場合であっても、それらの化粧料組成物は最終的に混ざり合って、1つの化粧料組成物を構成することとなる。
液状の化粧料組成物としては、従来、化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分を水に溶解させた化粧料組成物を挙げることができる。前記液状の化粧料組成物に配合可能な成分の具体例としては、保湿剤、冷涼剤、温感剤、植物・動物抽出エキス、生体高分子、油性成分、抗炎症剤、ビタミン類、活性成分、抗酸化剤、血行促進剤、創傷治癒剤、その他の成分を挙げることができる。
前記保湿剤の具体例としては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、3−メチル−1,3−ブタンジオール(イソプロピレングリコール)、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、ネオペンチルグリコール、マルチトール、還元水あめ、蔗糖、ラクチトール、パラチニット、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、キシロース、グルコース、ラクトース、マンノース、マルトース、ガラクトース、フルクトース、イノシトール、ラフィノース、トレハロース、トリメチルグリシン、シクロデキストリン、ヒアルロン酸及びその塩等のポリオール類、アミノ酸、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ等が挙げられる。これらは単独又は2種以上を混合して用いることができる。
前記冷涼剤の具体例としては、メントール、メントン、カンファー、プレゴール、イソプレゴール、シネオール、ハッカオイル、ペパーミントオイル、スペアーミントオイル、ユーカリプタスオイル、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、N−アルキル−p−メンタン−3−カルボキサミド、3−l−メントキシ−2−メチルプロパン−1,2−ジオール、p−メンタン−3,8−ジオール、2−l−メントキシエタン−1−オール、3−l−メントキシプロパン−1−オール、4−l−メントキシブタン−1−オール、3−ヒドロキシブタン酸メンチル、乳酸メンチル、メントングリセリンケタール、2−(2−l−メンチルオキシエチル)エタノール、グリオキシル酸メンチル、N−メチル−2,2−イソプロピルメチル−3−メチルブタンアミド、2−ピロリドン−5−カルボン酸メンチル、コハク酸モノメンチル、コハク酸モノメンチルのアルカリ金属塩、及びコハク酸モノメンチルのアルカリ土類金属塩等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
前記温感剤の具体例としては、バニリルエチルエーテル、バニリルプロピルエーテル、バニリンプロピレングリコールアセタール、エチルバニリンプロピレングリコールアセタール、カプサイシン、ジンゲロール、バニリルブチルエーテル、バニリルブチルエーテル酢酸エステル、4−(l−メントキシメチル)−2−フェニル−1,3−ジオキソラン、4−(l−メントキシメチル)−2−(3’,4’−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ジオキソラン、4−(l−メントキシメチル)−2−(2’−ヒドロキシ−3’−メトキシフェニル)−1,3−ジオキソラン、4−(l−メントキシ−メチル)−2−(4’−メトキシフェニル)−1,3−ジオキソラン、4−(l−メントキシメチル)−2−(3’,4’−メチレンジオキシフェニル)−1,3−ジオキソラン、4−(l−メトキシメチル)−2−(3’−メトキシ−4’−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジオキソラン、トウガラシ油、トウガラシオレオレジン、ジンジャーオレオレジン、ノニル酸バニリルアミド、ジャンブーオレオレジン、サンショウエキス、サンショール−I、サンショール−II、サンショウアミド、黒胡椒エキス、カビシン、ピペリン、及びスピラントール等をあげることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
また、前記植物・動物エキスの具体例としては、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クマザサエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、スイカズラエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、ゼニアオイエキス、センブリエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、アスタキサンチン等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
また、前記生体高分子の具体例としては、デオキシリボ核酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
また、油性成分としては、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質、シリコーンポリマー、ミネラルオイル、パラフィン、流動パラフィン、イソパラフィン、水素化ポリデセン、イソヘキサデカンなどの炭化水素類、トリメチロイルプロパントリカプリレート/トリカプリレート、炭素原子数12ないし15のアルキルベンゾエート、エチルヘキシルステアレート、カプリルカプリントリグリセリド、スクアラン、エチルヘキシルココエート、デシルオレエート、デシルココエート、エチルオレエート、イソプロピルミリステート、エチルヘキシルパーラゴネート(ethylhexyl perlagonate)、ペンタエリトリチルテトラカプリレート/テトラカプレート、PPG−3ベンジルエーテルミリステート、プロピレングリコールジカプリレート/ジカプレート、エチルヘキシルイソステアレート、エチルヘキシルパルミテートのようなエステル、および大豆油、ヒマワリ油、ホホバ油、ベニバナ油、アカハナ油およびナタネ油のような天然油さらにはこれらの誘導体等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
前記抗炎症剤の具体例としては、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
また、ビタミン類の具体例としては、ビタミンA,B2,B6,D,E;パントテン酸カルシウム;ビオチン;ニコチン酸アミド;アスコルビン酸又はアスコルビン酸誘導体又はその塩等が挙げられる。なお、アスコルビン酸又はアスコルビン酸誘導体又はその塩の具体例としては、アスコルビン酸又はアスコルビン酸誘導体又はその塩としては、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸Na、L−アスコルビン酸K、L−アスコルビン酸Ca、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸リン酸エステルのマグネシウム塩、L−アスコルビン酸硫酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム塩、L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル、L−アスコルビン酸2−グルコシド、L−アスコルビル酸パルミチン酸エステル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
前記活性成分の具体例としては、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
前記抗酸化剤の具体例としては、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
前記血行促進剤の具体例としては、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
前記創傷治癒剤の具体例としては、レチノール、レチノール誘導体等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
前記その他の成分としては、セファランチン、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ヒドロコルチゾン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンや、鎮痛剤、精神安定剤、抗高血圧剤、抗生物質、抗ヒスタミン剤、抗菌性物質等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
上記した化粧料組成物に配合可能な成分の配合量は、特に限定されないが、上記化粧料組成物100重量部に対して、0.001〜50重量部であることが好ましく、0.05〜30重量部であることがより好ましい。
また、ゲル状の化粧料組成物としては、従来、化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、上記保湿剤、上記冷涼剤、上記温感剤、上記植物・動物抽出エキス、上記生体高分子、上記油性成分、上記抗炎症剤、上記ビタミン類、上記活性成分、上記抗酸化剤、上記血行促進剤、上記創傷治癒剤、上記その他の成分等の各種成分と共に、網目構造を有する合成/天然高分子及び/又は粘剤と、水とを配合したものを挙げることができる。
上記粘剤としては、例えば、寒天、ゼラチン、カラギーナン、セルロール類(例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)等)、ポリアクリル酸またはその塩、ポリメタクリル酸またはその塩、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルギン酸またはその塩、ポリアクリルアミド、それらの単量体や他の単量体との共重合体等を挙げることができる。
また、上記粘剤以外の網目構造を有する合成/天然高分子としては、水と親和性があり、従来、化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられるものであれば特に限定されず、種々の合成/天然高分子を用いることができる。その中でも、カルボキシル基、スルホン酸基等のアニオン性官能基を有する重合性不飽和単量体の重合物又はそれら重合物の塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩等)を、架橋剤と反応させて得られる合成高分子が好ましい。
カルボキシル基を有する重合性不飽和単量体の重合物又はそれら重合物の塩としては、例えば、ポリアクリル酸又はその塩、ポリメタクリル酸又はその塩を挙げることができる。
また、スルホン酸基を有する重合性不飽和単量体の重合物又はそれら重合物の塩としては、例えば、ポリt−ブチルアクリルアミドスルホン酸又はその塩を挙げることができる。
また、前記架橋剤としては、例えば、水酸化アルミニウム、カリミョウバン、硫酸アルミニウム、アルミニウムグリシネート、酢酸アルミニウム、酸化アルミニウム、メタケイ酸アルミニウム、塩化マグネシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ポリエチレンイミン、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレート等が挙げられる。
なお、ゲル状の化粧料組成物には、上記架橋剤が作用する最適なpHとして架橋をより確実なものとするためのpH調整剤、例えば、酒石酸、乳酸、クエン酸、グリコール酸、塩酸等の各種有機酸や無機酸等が配合されていてもよい。
また、上記液状及びゲル状の化粧料組成物には、上記した以外の従来、化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、香料、着色剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線剤、粘着性付与剤、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、抗菌剤、乳化剤等が配合されていてよい。
なお、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが、しわの抑制効果(すなわち、しわの改善又は予防)が求められる部位に貼付けて使用されるものである場合、シート状パック材21R,21L,22R,22Lは、上記したゲル状化粧料組成物を捲縮不織布に保持させてなるものであることが好ましい。捲縮不織布にゲル状化粧料組成物を保持させてなるシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、シワの発生している皮膚に貼付けると、シート状パック材21R,21L,22R,22Lによりシワが伸ばされるため、シワの発生が抑制される。
上記した化粧料組成物の織布又は不織布への塗布(含浸)量は、織布又は不織布が保持できる量であれば特に限定されないが、織布又は不織布の重量の1〜20倍であることが好ましく、3〜15倍であることがより好ましい。
また、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが、不織布又は織布にゲル状の化粧料組成物を塗布して構成される場合、ゲル状の化粧料組成物が塗布された面は、保護フィルムで保護されていてもよい。保護フィルムの材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等を挙げることができる。
トレー40は、図2に示すように、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lをそれぞれ個別に収納するための複数の凹部401R,401L,402R,402Lが形成されたものである。これらの凹部401R,401L,402R,402Lは、それぞれ、シート状パック材21R,21L,22R,22Lを収納することが可能な形状に形成されている。
例えば、図1〜図3に示すパック化粧料11において、トレー40には、左右の目もと用のシート状パック材21R,21Lを個別に収容するための2つの凹部401R,401L(本発明でいう第1凹部)が設けられており、これら凹部401R,401Lの形状は、左右の目もと用のシート状パック材21R,21Lを収容し得る形状とされている。さらに、トレー40には、左右の頬用のシート状パック材22R,22Lを個別に収容するための2つの凹部402R,402L(本発明でいう第2凹部)も設けられており、これら凹部402R,402Lの形状は、左右の頬用のシート状パック材22R,22Lを収容し得る形状とされている。具体的には、目もと用のシート状パック材21R,21Lを収容するための凹部402R,402Lの平面視形状は、目もと用のシート状パック材21R,21Lと同様の勾玉形状とされており、頬用のシート状パック材22R,22Lを収容するための凹部402R,402Lの平面視形状は、目もと用のシート状パック材21R,21Lと同様の略台形形状とされている。
トレー40は、複数の凹部401R,401L,402R,402Lを有するものであれば如何なるものであってもよく、その材質及び製法等により特に限定されるものではない。例えば、トレー40は、樹脂材料を用いて形成されたフィルム又はシートを成形(具体的には、真空成形)することにより作製することができる。
前記樹脂材料の具体例としては、ポリエチレン、ポリエチレン共重合体、ポリプロピレン、その他のポリオレフィン類、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリ塩化ビニル、ポリアクリルニトリル等を挙げることができる。
なお、本明細書において、ポリエチレンには、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセンポリエチレンなどが含まれる。また、本明細書中において、ポリエチレン共重合体には、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−アクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリレート共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、アイオノマー、エチレン−プロピレン共重合体などが含まれる。また、本明細書において、ポリエステル類には、A−PET(非晶質ポリエチレンテレフタレート)、C−PET(結晶性ポリエチレンテレフタレート)、PET−G(グリコール変性ポリエチレンテレフタレート)等と称されるポリエチレンテレフタレート系樹脂の他に、ポリエチレンナフタレート、ポリ乳酸、ポリカーボネート等のエステル結合を有する樹脂が含まれ、ポリアミド類には、6−ナイロン、6,6−ナイロン、及び、その他のアミド結合を有する樹脂が含まれる。前記樹脂材料は、単独で用いられても、2種以上を混合して用いられてもよく、或いは、2種以上の樹脂材料を共重合させて用いられてもよい。
上記した樹脂材料は、高分子樹脂、低分子物質、無機物、フィラー等の機能付与材と混合された状態又は機能付与材が塗布された状態で、前記フィルム又はシート中に含まれていてよい。
また、前記フィルム又はシートは、複数種の層を有する多層フィルム又は多層シートであってよい。前記フィルム又はシートを多層化する方法としては、共押出し、ドライラミネート、押出しラミネート、コーティング等の方法を挙げることができる。また、前記多層フィルム又は多層シートは、前記樹脂材料からなる樹脂層以外に、紙、合成紙、アルミニウム、合成樹脂の発泡体等からなる層を含んでいてもよい。また、前記フィルム又はシートには、文字や模様等が印刷されていてもよい。
このようなトレー40において、各凹部401R,401L,402R,402Lには、上記した通り、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが載置される。シート状パック材21R,21L,22R,22Lは、ゲル状の化粧料組成物を塗布してなるものである場合、そのゲル状の化粧料組成物が塗布された面(又はゲル状の化粧料組成物が塗布された面を覆う保護フィルム)を下にして各凹部401R,401L,402R,402L内に載置されてもよいし、ゲル状の化粧料組成物が塗布された面(又はゲル状の化粧料組成物が塗布された面を覆う保護フィルム)を上にして各凹部401R,401L,402R,402L内に載置されてもよい。
また、袋材30は、図1に示すように、トレー40を収納し得る大きさを有する袋材であれば特に限定されず、例えば、三方シール袋、四方シール袋等であってよい。また、袋材30の具体例としては、ポリオレフィン系樹脂及び/又は前記ポリエステル類を含むフィルム又はシートからなる袋材を挙げることができる。
前記ポリオレフィン系樹脂の具体例としては、前記ポリエチレン;前記ポリエチレン共重合体;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類をアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、フマール酸、その他の不飽和カルボン酸で変成した酸変性ポリオレフィン等の樹脂の1種又は2種以上からなる樹脂を挙げることができる。
また、袋材30を構成するフィルム又はシートは、トレー40の成形に使用されるフィルム又はシートと同様に、多層フィルム又は多層シートであってよい。また、袋材30を構成する多層フィルム又は多層シートは、紙、合成紙、アルミニウム、合成樹脂の発泡体等からなる層を含んでいてもよい。
この袋材30の内部空間は、上記した通り、各凹部401R,401L,402R,402Lに、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが載置されたトレー40を収納した状態で、密閉される。
また、袋材30の一端縁には、例えば、図1に示すように、切り口31が設けられており、この切り口31から袋材30の一端縁を切断することにより、図3に示すように、袋材30を開封し、トレー40を引き出して、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出すことが可能となる。
以上の通り、本実施の形態1に係るパック化粧料11は、皮膚の異なる部位(目もと及び頬)に貼付けて使用される複数種のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、1つの袋材30に収納したものであるため、袋材30を開封してトレー40を取り出すだけで、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを同時に取り出すことができる。また、袋材30に封入されているシート状パック材21R,21L,22R,22Lに含まれる化粧料組成物の組成は、それらシート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けされる部位に応じて異なることから、それらのシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、所定の部位に貼り付けるだけで、部位毎に、その部位に求められる所望の効果(しわ抑制効果、美白効果、消炎効果、保湿効果等)を得ることができる。
以下、本実施の形態1に係るパック化粧料11の実施例を示す。
〔実施例1〕
レーヨンを90重量%含有し、ポリエチレンテレフタレートを10重量%含有するスパンレース不織布(目付量50g/m2、密度0.065g/cm3、厚み0.8mm)を用いて、目もと用のシート状パック材21R,21Lに使用する目もと用シート2枚と、頬用のシート状パック材22R,22Lに使用する頬用シート2枚を作製した。なお、目もと用シートは、上記スパンレース不織布を勾玉形状(外形72mm×45mm)に裁断することにより作製し、左右の頬用シートは、上記スパンレース不織布を略台形形状(外形72mm×105mm)に裁断することにより作製した。
レーヨンを90重量%含有し、ポリエチレンテレフタレートを10重量%含有するスパンレース不織布(目付量50g/m2、密度0.065g/cm3、厚み0.8mm)を用いて、目もと用のシート状パック材21R,21Lに使用する目もと用シート2枚と、頬用のシート状パック材22R,22Lに使用する頬用シート2枚を作製した。なお、目もと用シートは、上記スパンレース不織布を勾玉形状(外形72mm×45mm)に裁断することにより作製し、左右の頬用シートは、上記スパンレース不織布を略台形形状(外形72mm×105mm)に裁断することにより作製した。
非晶性ポリエステルフィルム(厚み0.3mm)を真空成形し、左右の目もと用のシート状パック材21R,21Lを収容するための平面視勾玉形状の凹部401R,401Lと、頬用のシート状パック材22R,22Lを収容するための平面視略台形形状の凹部402R,402Lとを有するトレー40(図2参照)を作製した。なお、各凹部401R,401L,402R,402Lの深さは、5mmとした。
次いで、水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ジプロピレングリコール(保湿剤)、グリセリン(保湿剤)、キサンタンガム(増粘剤)、ヒアルロン酸ナトリウム(保湿剤)、加水分解コラーゲン(植物・動物エキス)、及びメチルパラベン(防腐剤)を混合し、目もと用の化粧水(液状の化粧料組成物)を調製した。この目もと用の化粧水における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが10重量%、ジプロピレングリコールが5重量%、グリセリンが15重量%、キサンタンガムが0.2重量%、ヒアルロン酸ナトリウムが0.005重量%、加水分解コラーゲンが0.1重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、これら成分の残分が水である。
また、水、1,3-ブチレングリコール(保湿剤)、グリセリン(保湿剤)、L−アスコルビン酸2−グルコシド(ビタミン類)、グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症剤)、茶エキス(植物・動物エキス)、及びメチルパラベン(防腐剤)からなる頬用の化粧水(液状の化粧料組成物)を調製した。この頬用の化粧水における各種成分の含有率は、1,3-ブチレングリコールが10重量%、グリセリンが15重量%、L−アスコルビン酸2−グルコシドが2重量%、グリチルリチン酸ジカリウムが0.1重量%、茶エキスが0.1重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、これら成分の残分が水である。
そして、トレー40の平面視勾玉形状の凹部401R,401Lのそれぞれに、上記目もと用の化粧水3gを注入し、平面視略台形形状の凹部402R,402Lのそれぞれに、上記頬用の化粧水10gを注入した。
そして、上記2枚の目もと用シート及び2枚の頬用シートを、それぞれ、トレー40の対応する凹部401R,401L,402R,402Lに入れて、目もと用シートに目もと用の化粧水を含浸させ、頬用シートに頬用の化粧水を含浸させて、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lを完成させた。
そして、上記目もと用シート及び頬用シート(目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22L)が載置されたトレー40を袋材30に封入して密閉し、パック化粧料11を作製した。なお、袋材30としては、PET12/AL9/PE60(PET:ポリエチレンテレフタレート、AL:アルミニウム、PE:ポリエチレン、数字は厚さ(単位:μm)を示す)の3層構造のアルミラミネートフィルムからなる袋を用いた。
この実施例1のパック化粧料11では、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが1つの袋材30で包装されているため、一度の開封で、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lを取り出すことができた。また、袋材30で包装された目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lの使用により、目もとに対しては、しわの抑制効果及び保湿効果が得られ、頬に対しては、ほてりの低減効果(消炎効果)及び保湿効果が得られた。
〔実施例2〕
目もと用のシート状パック材21R,21Lに使用する目もと用シート2枚を、コットンを100重量%含有する不織布(目付量40g/m2、密度0.031g/cm3、厚み0.5mm)を用いて作製し、頬用のシート状パック材22R,22Lに使用する頬用シート2枚を、コットンを100重量%含有する不織布(目付量80g/m2、密度0.08g/cm3、厚み1.0mm)を用いて作製し、トレー40の平面視勾玉形状の凹部401R,401Lのそれぞれに注入する目もと用の化粧水の量を2.5gとし、平面視略台形形状の凹部402R,402Lのそれぞれに注入する頬用の化粧水の量を18gとした以外は、上記実施例1と同様にして、パック化粧料11を作製した。
目もと用のシート状パック材21R,21Lに使用する目もと用シート2枚を、コットンを100重量%含有する不織布(目付量40g/m2、密度0.031g/cm3、厚み0.5mm)を用いて作製し、頬用のシート状パック材22R,22Lに使用する頬用シート2枚を、コットンを100重量%含有する不織布(目付量80g/m2、密度0.08g/cm3、厚み1.0mm)を用いて作製し、トレー40の平面視勾玉形状の凹部401R,401Lのそれぞれに注入する目もと用の化粧水の量を2.5gとし、平面視略台形形状の凹部402R,402Lのそれぞれに注入する頬用の化粧水の量を18gとした以外は、上記実施例1と同様にして、パック化粧料11を作製した。
この実施例2のパック化粧料11では、実施例1のパック化粧料11と同様に、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが1つの袋材30で包装されているため、一度の開封で、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lを取り出すことができた。また、実施例1のパック化粧料11と同様に、袋材30で包装された目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lの使用により、目もとに対しては、しわの抑制効果及び保湿効果が得られ、頬に対しては、ほてりの低減効果及び保湿効果が得られた。また、実施例2のパック化粧料11の目もと用のシート状パック材21R,21Lは、実施例1のパック化粧料11の目もと用のシート状パック材21R,21Lと比べて、目付量が小さく薄い不織布を用いてなるため、目もとの皮膚の動きに追従し易く、高い密着性を有していた。さらに、実施例2のパック化粧料11の頬用のシート状パック材22R,22Lは、実施例1のパック化粧料11の頬用のシート状パック材22R,22Lと比べて、目付量が大きく厚い不織布を用いてなるため、不織布の化粧水の保持力が高く、液だれし難い上、多量の化粧水を保持できるため、高い保湿感を有していた。
〔実施例3〕
コットンを100重量%含有する不織布(目付量40g/m2、密度0.049g/cm3、厚み0.8mm)を用いて作製し、頬用のシート状パック材22R,22Lに使用する頬用シート2枚を、コットンを100重量%含有する不織布(目付量100g/m2、密度0.123g/cm3、厚み0.8mm)を用いて作製し、トレー40の平面視勾玉形状の凹部401R,401Lのそれぞれに注入する目もと用の化粧水の量を2.5gとし、平面視略台形形状の凹部402R,402Lのそれぞれに注入する頬用の化粧水の量を25gとした以外は、上記実施例1と同様にして、パック化粧料11を作製した。
コットンを100重量%含有する不織布(目付量40g/m2、密度0.049g/cm3、厚み0.8mm)を用いて作製し、頬用のシート状パック材22R,22Lに使用する頬用シート2枚を、コットンを100重量%含有する不織布(目付量100g/m2、密度0.123g/cm3、厚み0.8mm)を用いて作製し、トレー40の平面視勾玉形状の凹部401R,401Lのそれぞれに注入する目もと用の化粧水の量を2.5gとし、平面視略台形形状の凹部402R,402Lのそれぞれに注入する頬用の化粧水の量を25gとした以外は、上記実施例1と同様にして、パック化粧料11を作製した。
この実施例3のパック化粧料11では、実施例1のパック化粧料11と同様に、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが1つの袋材30で包装されているため、一度の開封で、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lを取り出すことができた。また、実施例1のパック化粧料11と同様に、袋材30で包装された目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lの使用により、目もとに対しては、しわの抑制効果及び保湿効果が得られ、頬に対しては、ほてりの低減効果及び保湿効果が得られた。また、実施例3のパック化粧料11の目もと用のシート状パック材21R,21Lは、実施例1のパック化粧料11の目もと用のシート状パック材21R,21Lと比べて、目付量が小さい不織布を用いてなるため、柔らかく、肌へのフィット感が良好であった。さらに、実施例3のパック化粧料11の頬用のシート状パック材22R,22Lは、実施例1のパック化粧料11の頬用のシート状パック材22R,22Lと比べて、目付量が大きい不織布を用いてなるため、多量の化粧水を保持することができ、高い保湿感を有していた。
〔実施例4〕
コットンを100重量%含有する不織布(目付量50g/m2、密度0.062g/cm3、厚み0.4mm)を用いて作製し、頬用のシート状パック材22R,22Lに使用する頬用シート2枚を、コットンを100重量%含有する不織布(目付量50g/m2、密度0.077g/cm3、厚み1.0mm)を用いて作製し、トレー40の平面視勾玉形状の凹部401R,401Lのそれぞれに注入する目もと用の化粧水の量を2.5gとし、平面視略台形形状の凹部402R,402Lのそれぞれに注入する頬用の化粧水の量を15gとした以外は、上記実施例1と同様にして、パック化粧料11を作製した。
コットンを100重量%含有する不織布(目付量50g/m2、密度0.062g/cm3、厚み0.4mm)を用いて作製し、頬用のシート状パック材22R,22Lに使用する頬用シート2枚を、コットンを100重量%含有する不織布(目付量50g/m2、密度0.077g/cm3、厚み1.0mm)を用いて作製し、トレー40の平面視勾玉形状の凹部401R,401Lのそれぞれに注入する目もと用の化粧水の量を2.5gとし、平面視略台形形状の凹部402R,402Lのそれぞれに注入する頬用の化粧水の量を15gとした以外は、上記実施例1と同様にして、パック化粧料11を作製した。
この実施例4のパック化粧料11では、実施例1のパック化粧料11と同様に、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが1つの袋材30で包装されているため、一度の開封で、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lを取り出すことができた。また、実施例1のパック化粧料11と同様に、袋材30で包装された目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lの使用により、目もとに対しては、しわの抑制効果及び保湿効果が得られ、頬に対しては、ほてりの低減効果及び保湿効果が得られた。また、実施例4のパック化粧料11の目もと用のシート状パック材21R,21Lは、実施例1のパック化粧料11の目もと用のシート状パック材21R,21Lと比べて、薄い不織布を用いてなるため、肌へのフィット感が良好であった。さらに、実施例4のパック化粧料11の頬用のシート状パック材22R,22Lは、実施例1のパック化粧料11の頬用のシート状パック材22R,22Lと比べて、厚い不織布を用いてなるため、多量の化粧水を保持することができ、高い保湿感を有していた。
〔実施例5〕
水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ジプロピレングリコール(保湿剤)、ポリアクリル酸ナトリウム(重合性不飽和単量体の重合物の塩)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(架橋剤)、酒石酸(pH調整剤)、グリセリン(保湿剤)、ヒアルロン酸ナトリウム(保湿剤)、加水分解コラーゲン(植物・動物エキス)、メチルパラベン(防腐剤)からなる目もと用のゲル状化粧料(ゲル状の化粧料組成物)を調製した。この目もと用のゲル状化粧料における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが5重量%、ジプロピレングリコールが5重量%、ポリアクリル酸ナトリウムが4重量%、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが2重量%、酒石酸が2重量%、グリセリンが15重量%、ヒアルロン酸ナトリウムが0.005重量%、加水分解コラーゲンが0.1重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ジプロピレングリコール(保湿剤)、ポリアクリル酸ナトリウム(重合性不飽和単量体の重合物の塩)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(架橋剤)、酒石酸(pH調整剤)、グリセリン(保湿剤)、ヒアルロン酸ナトリウム(保湿剤)、加水分解コラーゲン(植物・動物エキス)、メチルパラベン(防腐剤)からなる目もと用のゲル状化粧料(ゲル状の化粧料組成物)を調製した。この目もと用のゲル状化粧料における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが5重量%、ジプロピレングリコールが5重量%、ポリアクリル酸ナトリウムが4重量%、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが2重量%、酒石酸が2重量%、グリセリンが15重量%、ヒアルロン酸ナトリウムが0.005重量%、加水分解コラーゲンが0.1重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
そして、レーヨンを90重量%含有し、ポリエチレンテレフタレートを10重量%含有するスパンレース不織布(目付量50g/m2、密度0.065g/cm3、厚み0.8mm)の一主面に、上記目もと用のゲル化粧料を塗布し、ヘラで展延してから、24時間室温で放置し、ゲルシート(厚み:約1mm)を得た。このゲルシートを、トムソン打抜刃を用いて勾玉形状(外形72mm×45mm)に裁断し、2枚の目もと用のシート状パック材21R,21Lを得た。
また、水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ポリアクリル酸ナトリウム(重合性不飽和単量体の重合物の塩、分子量:2,000,000)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(架橋剤)、酒石酸(pH調整剤)、グリセリン(保湿剤)、L−アスコルビン酸2−グルコシド(ビタミン類)、グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症剤)、茶エキス(植物・動物エキス)、メチルパラベン(防腐剤)からなる頬用のゲル状化粧料(ゲル状の化粧料組成物)を調製した。頬用のゲル状化粧料における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが10重量%、ポリアクリル酸ナトリウムが4重量%、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが2重量%、酒石酸が2重量%、グリセリンが5重量%、L−アスコルビン酸2−グルコシドが2重量%、グリチルリチン酸ジカリウムが0.1重量%、茶エキスが0.1重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
そして、レーヨンを90重量%含有し、ポリエチレンテレフタレートを10重量%含有するスパンレース不織布(目付量50g/m2、密度0.065g/cm3、厚み0.8mm)の一主面に、上記頬用のゲル状化粧料を塗布し、ヘラで展延してそのまま24時間室温で放置し、ゲルシート(厚み:約1mm)を得た。このゲルシートを、トムソン打抜刃を用いて台形形状(外形72mm×105mm)に裁断し、2枚の頬用のシート状パック材22R,22Lを得た。
非晶性ポリエステルフィルム(厚み0.3mm)を真空成形し、左右の目もと用のシート状パック材21R,21Lを収容するための平面視勾玉形状の凹部401R,401Lと、頬用のシート状パック材22R,22Lを収容するための平面視略台形形状の凹部402R,402Lとを有するトレー40(図2参照)を作製した。なお、各凹部401R,401L,402R,402Lの深さは、5mmとした。
次いで、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lを、それぞれ、トレー40の対応する凹部401R,401L,402R,402Lに載置した。
そして、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが載置されたトレー40を袋材30に封入して密閉し、パック化粧料11を作製した。なお、袋材30としては、PET12/AL9/PE60(PET:ポリエチレンテレフタレート、AL:アルミニウム、PE:ポリエチレン、数字は厚さ(単位:μm)を示す)の3層構造のアルミラミネートフィルムからなる袋を用いた。
この実施例5のパック化粧料11では、実施例1のパック化粧料11と同様に、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが1つの袋材30で包装されているため、一度の開封で、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lを取り出すことができた。また、実施例1のパック化粧料11と同様に、袋材30で包装された目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lの使用により、目もとに対しては、しわの抑制効果及び保湿効果が得られ、頬に対しては、ほてりの低減効果及び保湿効果が得られた。
〔実施例6〕
目もと用のシート状パック材21R,21Lに使用する目もと用シート2枚を、捲縮糸からなる伸縮性を有する立体捲縮不織布(ダイワボウポリテック株式会社製の「JP−100」、厚さ:0.83mm)を用いて作製した以外は、上記実施例5と同様にして、パック化粧料11を作製した。
目もと用のシート状パック材21R,21Lに使用する目もと用シート2枚を、捲縮糸からなる伸縮性を有する立体捲縮不織布(ダイワボウポリテック株式会社製の「JP−100」、厚さ:0.83mm)を用いて作製した以外は、上記実施例5と同様にして、パック化粧料11を作製した。
この実施例6のパック化粧料11では、実施例1のパック化粧料11と同様に、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが1つの袋材30で包装されているため、一度の開封で、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lを取り出すことができた。また、実施例1のパック化粧料11と同様に、袋材30で包装された目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lの使用により、目もとに対しては、しわの抑制効果及び保湿効果が得られ、頬に対しては、ほてりの低減効果及び保湿効果が得られた。また、目もと用のシート状パック材21R,21Lを構成する不織布に伸縮性素材が使用されているため、実施例1及び実施例5の化粧料パック11と比べて、目もと用のシート状パック材21R,21Lの使用時に、シワが伸びる感覚が付与され、目もとのしわの抑制効果が向上した。
〔実施例7〕
水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ジプロピレングリコール(保湿剤)、ポリアクリル酸ナトリウム(重合性不飽和単量体の重合物の塩、分子量:2,000,000)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(架橋剤)、酒石酸(pH調整剤)、グリセリン(保湿剤)、メチルパラベン(防腐剤)からなる目もと用のゲル状化粧料(ゲル状の化粧料組成物)を調製した。この目もと用のゲル状化粧料における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが2重量%、ジプロピレングリコールが3重量%、ポリアクリル酸ナトリウムが4重量%、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが1重量%、酒石酸が2重量%、グリセリンが10重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ジプロピレングリコール(保湿剤)、ポリアクリル酸ナトリウム(重合性不飽和単量体の重合物の塩、分子量:2,000,000)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(架橋剤)、酒石酸(pH調整剤)、グリセリン(保湿剤)、メチルパラベン(防腐剤)からなる目もと用のゲル状化粧料(ゲル状の化粧料組成物)を調製した。この目もと用のゲル状化粧料における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが2重量%、ジプロピレングリコールが3重量%、ポリアクリル酸ナトリウムが4重量%、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが1重量%、酒石酸が2重量%、グリセリンが10重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
そして、レーヨンを90重量%含有し、ポリエチレンテレフタレートを10重量%含有するスパンレース不織布(目付量50g/m2、密度0.065g/cm3、厚み0.8mm)の一主面に、前記目もと用のゲル状化粧料を塗布し、ヘラで展延してから、24時間室温で放置し、ゲルシート(厚み:約1mm)を得た。このゲルシートを、トムソン打抜刃を用いて勾玉形状(外形72mm×45mm)に裁断し、2枚の目もと用ゲルシートを作製した。
また、水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ポリアクリル酸ナトリウム(重合性不飽和単量体の重合物の塩、分子量:2,000,000)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(架橋剤)、酒石酸(pH調整剤)、グリセリン(保湿剤)、メチルパラベン(防腐剤)からなる頬用のゲル状化粧料(ゲル状の化粧料組成物)を調製した。この頬用のゲル状化粧料における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが10重量%、ポリアクリル酸ナトリウムが4重量%、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが1重量%、酒石酸が2重量%、グリセリンが15重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
そして、レーヨンを90重量%含有し、ポリエチレンテレフタレートを10重量%含有するスパンレース不織布(目付量50g/m2、密度0.065g/cm3、厚み0.8mm)の一主面に、上記頬用のゲル状化粧料を塗布し、ヘラで展延してそのまま24時間室温で放置し、ゲルシート(厚み:約1mm)を得た。このゲルシートを、トムソン打抜刃を用いて台形形状(外形72mm×105mm)に裁断し、2枚の頬用ゲルシートを作製した。
非晶性ポリエステルフィルム(厚み0.3mm)を真空成形し、左右の目もと用のシート状パック材21R,21Lを収容するための平面視勾玉形状の凹部401R,401Lと、頬用のシート状パック材22R,22Lを収容するための平面視略台形形状の凹部402R,402Lとを有するトレー40(図2参照)を作製した。なお、各凹部401R,401L,402R,402Lの深さは、5mmとした。
次いで、水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ジプロピレングリコール(保湿剤)、グリセリン(保湿剤)、キサンタンガム(増粘剤)、ヒアルロン酸ナトリウム(保湿剤)、加水分解コラーゲン(植物・動物エキス)、メチルパラベン(防腐剤)からなる目もと用の化粧水(液状の化粧料組成物)を調製した。この目もと用の化粧水における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが10重量%、ジプロピレングリコールが5重量%、グリセリンが15重量%、キサンタンガムが0.2重量%、ヒアルロン酸ナトリウムが0.005重量%、加水分解コラーゲンが0.1重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
また、水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、グリセリン(保湿剤)、L−アスコルビン酸2−グルコシド(ビタミン類)、グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症剤)、茶エキス(植物・動物エキス)、メチルパラベン(防腐剤)、及び水酸化ナトリウム(pH調整剤)からなる頬用の化粧水(液状の化粧料組成物)を調製した。この頬用の化粧水における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが10重量%、グリセリンが15重量%、L−アスコルビン酸2−グルコシドが2重量%、グリチルリチン酸ジカリウムが0.1重量%、茶エキスが0.1重量%、メチルパラベンが0.1重量%、水酸化ナトリウムが0.35重量%であり、残分が水である。
そして、トレー40の平面視勾玉形状の凹部401R,401Lのそれぞれに、上記目もと用の化粧水3gを注入し、平面視略台形形状の凹部402R,402Lのそれぞれに、上記頬用の化粧水10gを注入した。
そして、上記2枚の目もと用ゲルシート及び2枚の頬用ゲルシートを、それぞれ、トレー40の対応する凹部401R,401L,402R,402Lに入れて、目もと用ゲルシートに目もと用の化粧水を含浸させ、頬用ゲルシートに頬用の化粧水を含浸させて、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lを完成させた。この際、目もと用ゲルシート及び頬用ゲルシートは、それぞれ、ゲル状化粧料が塗布されている面が下を向くように、即ち、ゲル状の化粧料が塗布されていない不織布側の面が上を向くように、凹部401R,401L,402R,402L内に載置した。
そして、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが載置されたトレー40を袋材30に封入して密封し、パック化粧料11を作製した。なお、袋材30としては、PET12/AL9/PE60(PET:ポリエチレンテレフタレート、AL:アルミニウム、PE:ポリエチレン、数字は厚さ(単位:μm)を示す)の3層構造のアルミラミネートフィルムからなる袋を用いた。
この実施例7のパック化粧料11では、実施例1のパック化粧料11と同様に、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが1つの袋材30で包装されているため、一度の開封で、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lを取り出すことができた。また、実施例1のパック化粧料11と同様に、袋材30で包装された目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lの使用により、目もとに対しては、しわの抑制効果及び保湿効果が得られ、頬に対しては、ほてりの低減効果及び保湿効果が得られた。
<実施の形態2>
図4は、本発明の実施の形態2に係るパック化粧料の一例を示す分解斜視図であり、図5は、図4に示すパック化粧料の包装体を開封してシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出す状態を示す斜視図である。
図4は、本発明の実施の形態2に係るパック化粧料の一例を示す分解斜視図であり、図5は、図4に示すパック化粧料の包装体を開封してシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出す状態を示す斜視図である。
実施の形態2に係るパック化粧料12は、異なる部位の皮膚に貼付けて使用される複数種のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、トレー40の各凹部401R,401L,402R,402Lにそれぞれ載置し、そのトレー40の上面403にシート材41を剥離可能に接着して、各凹部401R,401L,402R,402Lを密閉したものである。つまり、実施の形態2に係るパック化粧料12は、複数種のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、トレー40とシート材41とで構成される包装体で包装したものである。
例えば、図4及び図5に示すパック化粧料12では、左右の目もとの皮膚に貼り付けて使用される目もと用のシート状パック材21R,21L(本発明でいう第1シート状パック材)、及び、左右の頬の皮膚に貼付けて使用される頬用のシート状パック材22R,22L(本発明でいう第2シート状パック材)の2種類4枚のシート状パック材21R,21L,22R,22Lが、トレー40の各凹部401R,401L,402R,402L内に載置されている。そして、このトレー40の上面403に剥離可能に接着されたシート材41により、各凹部401R,401L,402R,402Lの内部空間が密閉されて、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが密閉包装されている。
この実施の形態2において、シート状パック材21R,21L,22R,22L、及びトレー40は、実施の形態1におけるシート状パック材21R,21L,22R,22L、及びトレー40の構成と同じであるので、ここでは同符号を付して説明を省略する。
シート材41は、トレー40に設けられた全ての凹部401R,401L,402R,402Lを覆い得る形状に形成されており、トレー40の上面403に剥離可能に接着される。
シート材41としては、上記したポリオレフィン系樹脂及び/又は前記ポリエステル類を含むフィルム又はシートを用いることができる。また、シート材41を構成するフィルム又はシートは、上記した袋材30に使用されるフィルム又はシートと同様に、多層フィルム又は多層シートであってよい。また、シート材41を構成する多層フィルム又は多層シートは、紙、合成紙、アルミニウム、合成樹脂の発泡体等からなる層を含んでいてもよい。
また、シート材41をトレー40に剥離可能に接着する方法としては、粘着剤による接着の他、シート材41をトレー40に熱溶着させる方法、及びシート材41をトレー40に超音波により接着させる方法等を挙げることができる。
この実施の形態2に係るパック化粧料12では、図5に示すように、シート材41をトレー40の上面403から剥離することにより、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出すことが可能となる。
この本実施の形態2に係るパック化粧料12は、上記の通り、皮膚の異なる部位(目もと及び頬)に貼付けて使用される複数種のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、トレー40とシート材41とからなる1つの包装体内に収納したものであるため、トレー40からシート材41を剥離するだけで、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出すことが可能となる。また、本実施の形態2に係るパック化粧料12においても、実施の形態1に係るパック化粧料と同様に、トレー40内に収納されているシート状パック材21R,21L,22R,22Lに含まれる化粧料組成物の組成は、それらシート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けされる部位に応じて異なることから、それらのシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、所定の部位に貼り付けるだけで、部位毎に、その部位に求められる所望の効果(しわ抑制効果、消炎効果、保湿効果等)を得ることができる。
<実施の形態3>
図6は、本発明の実施の形態3に係るパック化粧料の一例を示す斜視図であり、図7は、図6に示すパック化粧料13の概略構成を示す分解斜視図である。また、図8は、図6に示すパック化粧料13の包装体50を開封してシート状パック材を取り出す状態を示す斜視図である。
図6は、本発明の実施の形態3に係るパック化粧料の一例を示す斜視図であり、図7は、図6に示すパック化粧料13の概略構成を示す分解斜視図である。また、図8は、図6に示すパック化粧料13の包装体50を開封してシート状パック材を取り出す状態を示す斜視図である。
実施の形態3に係るパック化粧料13は、異なる部位の皮膚に貼付けて使用される複数種のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、剥離可能に接着されたシート状の第1包材51と第2包材52との間に収納したものである。つまり、実施の形態3に係るパック化粧料13は、複数種のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、シート状の第1包材51と第2包材52とで構成される1つの包装体で包装したものである。
例えば、図6〜図8に示すパック化粧料13では、左右の目もとの皮膚に貼り付けて使用される目もと用のシート状パック材21R,21L(本発明でいう第1シート状パック材)、及び、左右の頬の皮膚に貼付けて使用される頬用のシート状パック材22R,22L(本発明でいう第2シート状パック材)の2種類4枚のシート状パック材21R,21L,22R,22Lが、四角形状の第1包材51の一主面511に固定されている。そして、これらシート状パック材21R,21L,22R,22Lが固定された第1包材51の一主面511の周縁部512に、四角形状の第2包材52の一主面521の周縁部522が剥離可能に接着されて、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが密閉包装されている。
この実施の形態3において、シート状パック材21R,21L,22R,22Lの構成は、実施の形態1におけるシート状パック材21R,21L,22R,22Lの構成と同じであるので、ここでは同符号を付して説明を省略する。
第1包材51及び第2包材52は、シート状のものであれば特に限定されないが、例えば、上記したポリオレフィン系樹脂及び/又は前記ポリエステル類を含むフィルム又はシートを用いることができる。また、第1包材51及び第2包材52を構成するフィルム又はシートは、上記した袋材30に使用されるフィルム又はシートと同様に、多層フィルム又は多層シートであってよい。また、第1包材51及び第2包材52を構成する多層フィルム又は多層シートは、紙、合成紙、アルミニウム、合成樹脂の発泡体等からなる層を含んでいてもよい。
また、第1包材51の材質と第2包材の材質とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lは、第1包材51の一主面511に間隔を空けて配置され、第1包材51の一主面511に固定されている。ここで、シート状パック材21R,21L,22R,22Lを第1包材51の一主面511に固定する方法としては、シート状パック材21R,21L,22R,22Lを接着剤により第1包材51の一主面511に接着する方法、シート状パック材21R,21L,22R,22Lを第1包材51の一主面511に熱、高周波、又は超音波により固定する方法等が挙げられる。なお、シート状パック材21R,21L,22R,22Lを第1包材51に接着させるための接着剤の具体例としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、アクリル酸メチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル等のアクリル系粘着剤、酢酸ビニル系粘着剤等を挙げることができる。また、シート状パック材21R,21L,22R,22Lは、当該シート状パック材21R,21L,22R,22Lの一主面の全体が第1包材51の一主面511に固定されていてもよいし、当該シート状パック21R,21L,22R,22Lの一主面の一部が第1包材51の一主面511に固定されていてもよい。
そして、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lが固定された第1包材51の一主面511の周縁部512に、第2包材52の一主面521の周縁部522が剥離可能に接着されている。ここで、第1包材51と第2包材52とを剥離可能に接着させる方法としては、粘着剤による接着の他、第1包材51と第2包材52とを熱溶着により接着させる方法、及び第1包材51と第2包材52とを超音波により接着させる方法等が挙げられる。
また、シート状パック材21R,21L,22R,22Lは、ゲル状の化粧料組成物を塗布してなる場合において、ゲル状の化粧料組成物が塗布された面が保護フィルムで覆われていない場合には、織布又は不織布側の面が第1包材51の一主面511に固定されることが好ましく、ゲル状の化粧料組成物が塗布された面が保護フィルムで覆われている場合には、織布又は不織布側の面が第1包材51の一主面511に固定されても、その保護フィルムで覆われた面が第1包材51の一主面511に固定されてもよい。
この実施の形態3に係るパック化粧料13では、図8に示すように、第1包材51の一主面511から第2包材52を剥離することにより、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出すことが可能となる。
この本実施の形態3に係るパック化粧料13は、上記の通り、皮膚の異なる部位(目もと及び頬)に貼付けて使用される複数種のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、第1包材51と第2包材52とからなる1つの包装体内に収納したものであるため、第1包材51から第2包材52を剥離するだけで、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出すことが可能となる。また、本実施の形態3に係るパック化粧料13においても、実施の形態1に係るパック化粧料と同様に、包装体50で包装されているシート状パック材21R,21L,22R,22Lに含まれる化粧料組成物の組成は、それらシート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けされる部位に応じて異なることから、それらのシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、所定の部位に貼り付けるだけで、部位毎に、その部位に求められる所望の効果(しわ抑制効果、消炎効果、保湿効果等)を得ることができる。
以下、本実施の形態3に係るパック化粧料13の実施例を示す。
〔実施例8〕
レーヨンを90重量%含有し、ポリエチレンテレフタレートを10重量%含有するスパンレース不織布(目付量50g/m2、密度0.065g/cm3、厚み0.8mm)を用いて、目もと用のシート状パック材21R,21Lに使用する目もと用シート2枚と、頬用のシート状パック材22R,22Lに使用する頬用シート2枚を作製した。なお、目もと用シートは、上記スパンレース不織布を勾玉形状(外形72mm×45mm)に裁断することにより作製し、頬用シートは、上記スパンレース不織布を略台形形状(外形72mm×105mm)に裁断することにより作製した。
レーヨンを90重量%含有し、ポリエチレンテレフタレートを10重量%含有するスパンレース不織布(目付量50g/m2、密度0.065g/cm3、厚み0.8mm)を用いて、目もと用のシート状パック材21R,21Lに使用する目もと用シート2枚と、頬用のシート状パック材22R,22Lに使用する頬用シート2枚を作製した。なお、目もと用シートは、上記スパンレース不織布を勾玉形状(外形72mm×45mm)に裁断することにより作製し、頬用シートは、上記スパンレース不織布を略台形形状(外形72mm×105mm)に裁断することにより作製した。
上記目もと用シート2枚と上記頬用シート2枚とを、第1包材51の一主面511に、間隔を空けて配置し、アクリル系粘着剤により部分固定した。なお、目もと用シート及び頬用シートの接着には、アクリル系粘着剤を0.2gずつ使用した。また、第1包材51としては、PET12/AL9/PE60(PET:ポリエチレンテレフタレート、AL:アルミニウム、PE:ポリエチレン、数字は厚さ(単位:μm)を示す)の3層構造のアルミラミネートフィルムを用い、このアルミラミネートフィルムのPE側の面を、上記目もと用シート及び上記頬用シートが固定される第1包材51の一主面511とした。
また、水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ジプロピレングリコール(保湿剤)、グリセリン(保湿剤)、キサンタンガム(増粘剤)、ヒアルロン酸ナトリウム(保湿剤)、加水分解コラーゲン(植物・動物エキス)、及びメチルパラベン(防腐剤)を混合し、目もと用の化粧水(液状の化粧料組成物)を調製した。この目もと用の化粧水における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが10重量%、ジプロピレングリコールが5重量%、グリセリンが15重量%、キサンタンガムが0.2重量%、ヒアルロン酸ナトリウムが0.005重量%、加水分解コラーゲンが0.1重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、これら成分の残分が水である。
また、水、1,3-ブチレングリコール(保湿剤)、グリセリン(保湿剤)、L−アスコルビン酸2−グルコシド(ビタミン類)、グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症剤)、茶エキス(植物・動物エキス)、及びメチルパラベン(防腐剤)からなる頬用の化粧水(液状の化粧料組成物)を調製した。この頬用の化粧水における各種成分の含有率は、1,3-ブチレングリコールが10重量%、グリセリンが15重量%、L−アスコルビン酸2−グルコシドが2重量%、グリチルリチン酸ジカリウムが0.1重量%、茶エキスが0.1重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、これら成分の残分が水である。
そして、第1包材51の一主面511に固定した各目もと用シート上に、前記目もと用の化粧水(液状の化粧料組成物)を3g滴下し、この化粧水を目もと用シートに含浸させて、目もと用のシート状パック材21R,21Lを完成させた。
次いで、第1包材51の一主面511に固定した各頬用のシート上に、前記頬用の化粧水(液状の化粧料組成物)を10g添加し、この化粧水を頬用シートに含浸させて、頬用のシート状パック材22R,22Lを完成させた。
そして、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが固定された第1包材51の一主面511に、第1包材51と同一のアルミラミネートフィルムからなる第2包材を被せて、端の4辺(第1包材51の一主面511の周縁部512と第2包材52の一主面521の周縁部522)を熱シールして密封し、パック化粧料13を作製した。なお、第1包材51と同一のアルミラミネートフィルムからなる第2包材52では、PE側の面を第1包材51と接着される面521とした。
この実施例8のパック化粧料13では、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが1つの包装体50(第1包材51及び第2包材52)で包装されているため、一度の開封で、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lを取り出すことができた。また、これら目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lの使用により、目もとに対しては、しわの抑制効果及び保湿効果が得られ、頬に対しては、ほてりの低減効果及び保湿効果が得られた。
〔実施例9〕
水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ジプロピレングリコール(保湿剤)、ポリアクリル酸ナトリウム(重合性不飽和単量体の重合物の塩、分子量:2,000,000)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(架橋剤)、酒石酸(pH調整剤)、グリセリン(保湿剤)、メチルパラベン(防腐剤)からなる目もと用のゲル状化粧料(ゲル状の化粧料組成物)を調製した。この目もと用のゲル状化粧料における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが2重量%、ジプロピレングリコールが3重量%、ポリアクリル酸ナトリウムが4重量%、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが1重量%、酒石酸が2重量%、グリセリンが10重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ジプロピレングリコール(保湿剤)、ポリアクリル酸ナトリウム(重合性不飽和単量体の重合物の塩、分子量:2,000,000)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(架橋剤)、酒石酸(pH調整剤)、グリセリン(保湿剤)、メチルパラベン(防腐剤)からなる目もと用のゲル状化粧料(ゲル状の化粧料組成物)を調製した。この目もと用のゲル状化粧料における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが2重量%、ジプロピレングリコールが3重量%、ポリアクリル酸ナトリウムが4重量%、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが1重量%、酒石酸が2重量%、グリセリンが10重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
そして、レーヨンを90重量%含有し、ポリエチレンテレフタレートを10重量%含有するスパンレース不織布(目付量50g/m2、密度0.065g/cm3、厚み0.8mm)の一主面に、前記目もと用のゲル状化粧料を塗布し、ヘラで展延してから、24時間室温で放置し、ゲルシート(厚み:約1mm)を得た。このゲルシートを、トムソン打抜刃を用いて勾玉形状(外形72mm×45mm)に裁断し、2枚の目もと用ゲルシートを作製した。
また、水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ポリアクリル酸ナトリウム(重合性不飽和単量体の重合物の塩、分子量:2,000,000)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(架橋剤)、酒石酸(pH調整剤)、グリセリン(保湿剤)、メチルパラベン(防腐剤)からなる頬用のゲル状化粧料(ゲル状の化粧料組成物)を調製した。この頬用のゲル状化粧料における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが10重量%、ポリアクリル酸ナトリウムが4重量%、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが1重量%、酒石酸が2重量%、グリセリンが15重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
そして、レーヨンを90重量%含有し、ポリエチレンテレフタレートを10重量%含有するスパンレース不織布(目付量50g/m2、密度0.065g/cm3、厚み0.8mm)の一主面に、前記頬用のゲル状化粧料を塗布し、ヘラで展延してそのまま24時間室温で放置し、ゲルシート(厚み:約1mm)を得た。このゲルシートを、トムソン打抜刃を用いて台形形状(外形72mm×105mm)に裁断し、2枚の頬用ゲルシートを作製した。
上記目もと用ゲルシート2枚と上記頬用ゲルシート2枚とを、第1包材51の一主面511に、間隔を空けて配置し、アクリル系粘着剤により部分固定した。この際、上記目もと用ゲルシート及び上記頬用ゲルシートは、それぞれ、ゲル状化粧料が塗布されていない不織布側の面の一部を、第1包材51に接着させた。また、目もと用シート及び頬用シートの接着には、アクリル系粘着剤を0.2gずつ使用した。また、第1包材51としては、PET12/AL9/PE60(PET:ポリエチレンテレフタレート、AL:アルミニウム、PE:ポリエチレン、数字は厚さ(単位:μm)を示す)の3層構造のアルミラミネートフィルムを用い、このアルミラミネートフィルムのPE側の面を、上記目もと用シート及び上記頬用シートが固定される第1包材51の一主面511とした。
また、水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ジプロピレングリコール(保湿剤)、グリセリン(保湿剤)、キサンタンガム(増粘剤)、ヒアルロン酸ナトリウム(保湿剤)、加水分解コラーゲン(植物・動物エキス)、メチルパラベン(防腐剤)からなる目もと用の化粧水(液状の化粧料組成物)を調製した。この目もと用の化粧水における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが10重量%、ジプロピレングリコールが5重量%、グリセリンが15重量%、キサンタンガムが0.2重量%、ヒアルロン酸ナトリウムが0.005重量%、加水分解コラーゲンが0.1重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
そして、第1包材51の一主面511に固定した各目もと用ゲルシートの上(ゲル状化粧料が塗布されている面)に、前記目もと用の化粧水を3gずつ滴下し、この化粧水を目もと用ゲルシートに含浸させて、目もと用のシート状パック材21R,21Lを完成させた。
また、水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、グリセリン(保湿剤)、L−アスコルビン酸2−グルコシド(ビタミン類)、グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症剤)、茶エキス(植物・動物エキス)、メチルパラベン(防腐剤)、及び水酸化ナトリウム(pH調整剤)からなる頬用の化粧水(液状の化粧料組成物)を調製した。この頬用の化粧水における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが10重量%、グリセリンが15重量%、L−アスコルビン酸2−グルコシドが2重量%、グリチルリチン酸ジカリウムが0.1重量%、茶エキスが0.1重量%、メチルパラベンが0.1重量%、水酸化ナトリウムが0.35重量%であり、残分が水である。
そして、第1包材51の一主面511に固定した各頬用のゲルシートの上(ゲル状化粧料が塗布されている面)に、前記頬用の化粧水を10gずつ添加し、この化粧水を頬用ゲルシートに含浸させて、頬用のシート状パック材22R,22Lを完成させた。
そして、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが固定された第1包材51の一主面511に、第1包材51と同一のアルミラミネートフィルムからなる第2包材を被せて、端の4辺(第1包材51の一主面511の周縁部512と第2包材52の一主面521の周縁部522)を熱シールして密封し、パック化粧料13を作製した。なお、第1包材51と同一のアルミラミネートフィルムからなる第2包材52では、PE側の面を第1包材51と接着される面521とした。
この実施例9のパック化粧料13では、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが1つの包装体50(第1包材51及び第2包材52)で包装されているため、一度の開封で、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lを取り出すことができた。また、これら目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lの使用により、目もとに対しては、しわの抑制効果及び保湿効果が得られ、頬に対しては、ほてりの低減効果及び保湿効果が得られた。
<実施の形態4>
図9は、本発明の実施の形態4に係るパック化粧料の一例を示す斜視図である。図10は、図9に示すパック化粧料14の第1包材51の一主面511における第2包材52との接着領域を説明するための平面図である。なお、図10では、第1包材51の一主面511における第2包材52との接着領域をハッチングで示している。
図9は、本発明の実施の形態4に係るパック化粧料の一例を示す斜視図である。図10は、図9に示すパック化粧料14の第1包材51の一主面511における第2包材52との接着領域を説明するための平面図である。なお、図10では、第1包材51の一主面511における第2包材52との接着領域をハッチングで示している。
この実施の形態4に係るパック化粧料14は、上記した実施の形態3に係るパック化粧料13と同様に、異なる部位の皮膚に貼付けて使用される複数種のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、剥離可能に接着されたシート状の第1包材51と第2包材52との間に収納したものである。
本実施の形態4に係るパック化粧料14では、実施の形態3と同様に、第1包材51の一主面511の周縁部512が、第2包材52の一主面の周縁部と剥離可能に接着されている。加えて、本実施の形態4に係るパック化粧料14では、第1包材51の一主面511における周縁部512よりも内方の少なくとも一部(接着部513,514)が、対向する第2包材52の少なくとも一部に接着されており、これにより、第1包材51と第2包材52との間の空間が、複数の室61R,61L,62R、62Lに分割されている。そして、これら各室61R,61L,62R、62Lに、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが個別に収納されている。
例えば、図9に示すパック化粧料14では、四角形状の第1包材51の一主面511の周縁部512と、四角形状の第2包材52の一主面の周縁部とが接着され、さらに、第1包材51の一主面511における周縁部512よりも内方の2つの部分(接着部513,514)が、対向する第2包材52の各部に剥離可能に接着されている(図10のハッチングで示す領域参照)。このような第1包材51と第2包材52との接着により、第1包材51と第2包材52との間に、4つの室61R,61L,62R、62Lに分割された空間が備えられている。そして、これら4つの室61R,61L,62R、62Lに、左右の目もとの皮膚に貼り付けて使用される目もと用のシート状パック材21R,21L(本発明でいう第1シート状パック材)、及び、左右の頬の皮膚に貼付けて使用される頬用のシート状パック材22R,22L(本発明でいう第2シート状パック材)の2種類4枚のシート状パック材21R,21L,22R,22Lが個別に収納されている。具体的には、左右の目もと用のシート状パック材21Rが、左右の目もと用の室61R,61Lに個別に収納され、左右の頬用のシート状パック材22R,22Lが、左右の頬用の室62R,62Lに個別に収納されている。
図9に示すパック化粧料14において、第1包材51と第2包材52との間を4つの室61R,61L,62R,62Lに区分けする2つの接着部513,514は、いずれも、周縁部512と連続して設けられている。図10に示すように、第1包材51の一主面511において、一方の接着部513は、右の目もと用のシート状パック材21Rの収納空間(室61R)と左の目もと用のシート状パック材21Lの収納空間(室61L)とを区分けし、さらに、右の頬用のシート状パック材22Rの収納空間(室62R)と左の頬用のシート状パック材22Lの収納空間(室62L)とを区分けするように、第1包材51の一主面511における周縁部512の一辺515の側から、この辺515と対向する他辺516の側に至るように設けられている。また、他方の接着部514は、右の目もと用のシート状パック材21Rの収納空間(室61R)と右の頬用のシート状パック材22Rの収納空間(室62R)とを区分けし、且つ、左の目もと用のシート状パック材21Lの収納空間(室61L)と左の頬用のシート状パック材22Lの収納空間(室62L)とを区分けするように、前記一方の接着部512と交差し、第1包材51の一主面511における周縁部512の一辺517の側から、この辺517と対向する他辺518の側に至るように設けられている。
この本実施の形態4に係るパック化粧料14では、第1包材51と第2包材52との間の空間が複数の室61R,61L,62R,62Lに区分けされており、これらの区分けされた空間に、各シート状パック材21R,21L,22R,22Lが、個別に収納されるので、実施の形態3のように、第1包材51の一主面511にシート状パック材21R,21L,22R,22Lを固定しなくてよい。
なお、この実施の形態4において、シート状パック材21R,21L,22R,22Lの構成は、実施の形態1におけるシート状パック材21R,21L,22R,22Lの構成と同じであるので、ここでは同符号を付して説明を省略する。
また、第1包材51と第2包材52には、実施の形態3の第1包材51と第2包材52と同様のものを使用することができ、また、第1包材51と第2包材52とは、実施の形態3で示した方法と同様の方法により、剥離可能に接着される。
この実施の形態4に係るパック化粧料14では、実施の形態3に係るパック化粧料13と同様に、第1包材51の一主面511から第2包材52を剥離することにより、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出すことが可能となる。
この本実施の形態4に係るパック化粧料14は、上記の通り、皮膚の異なる部位(目もと及び頬)に貼付けて使用される複数種のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、第1包材51と第2包材52とからなる1つの包装体内に収納したものであるため、第1包材51から第2包材52を剥離するだけで、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出すことが可能となる。また、本実施の形態4に係るパック化粧料14においても、実施の形態3に係るパック化粧料13と同様に、包装体50で包装されたシート状パック材21R,21L,22R,22Lに含まれる化粧料組成物の組成が、それらシート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けされる部位に応じて異なることから、それらのシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、所定の部位に貼り付けるだけで、部位毎に、その部位に求められる所望の効果(しわ抑制効果、消炎効果、保湿効果等)を得ることができる。
<実施の形態5>
図11は、本発明の実施の形態5に係るパック化粧料の一例を示す斜視図である。また、図12は、図11に示すパック化粧料15の袋材30を開封してシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出す状態を示す斜視図である。
図11は、本発明の実施の形態5に係るパック化粧料の一例を示す斜視図である。また、図12は、図11に示すパック化粧料15の袋材30を開封してシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出す状態を示す斜視図である。
実施の形態5に係るパック化粧料15は、異なる部位の皮膚に貼付けて使用される複数種のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、シート状の包材51に固定して、袋材30(本発明でいう袋状の包装体)に封入したものである。
例えば、図11に示すパック化粧料15では、左右の目もとの皮膚に貼り付けて使用される目もと用のシート状パック材21R,21L(本発明でいう第1シート状パック材)、及び、左右の頬の皮膚に貼付けて使用される頬用のシート状パック材22R,22L(本発明でいう第2シート状パック材)の2種類4枚のシート状パック材21R,21L,22R,22Lが、シート状の包材51の一主面511に間隔を空けて配置され、固定されている。そして、これらシート状パック材21R,21L,22R,22Lが固定された包材51が、袋材30に封入され、密閉されている。
この実施の形態5において、シート状パック材21R,21L,22R,22L及び袋材30の構成は、実施の形態1におけるシート状パック材21R,21L,22R,22L及び袋材30の構成と同じであるため、ここでは同符号を付して説明を省略する。また、包材51の構成についても、実施の形態3における第1包材51の構成と同じであるため、ここでは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態5において、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lは、第1包材51の一主面511に間隔を空けて配置され、包材51の一主面511に固定されている。ここで、シート状パック材21R,21L,22R,22Lを包材51の一主面511に固定する方法としては、実施の形態3の説明において記載したシート状パック材21R,21L,22R,22Lを第1包材51の一主面511に固定する方法と同様の方法を挙げることができる。また、シート状パック材21R,21L,22R,22Lは、当該シート状パック材21R,21L,22R,22Lの一主面の全体が包材51の一主面511に固定されていてもよいし、当該シート状パック21R,21L,22R,22Lの一主面の一部が包材51の一主面511に固定されていてもよい。
そして、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが固定された包材51が、袋材30に封入されて、袋材30の内部空間が密閉されている。
また、袋材30の一端縁には、例えば、図11に示すように、切り口31が設けられており、この切り口31から袋材30の一端縁を切断することにより、図12に示すように、袋材30を開封し、包材51を引き出して、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを取り出すことが可能となる。
以上の通り、本実施の形態5に係るパック化粧料15は、皮膚の異なる部位(目もと及び頬)に貼付けて使用される複数種のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、1つの袋材30に収納したものであるため、袋材30を開封して包材51を取り出すだけで、複数のシート状パック材21R,21L,22R,22Lを同時に取り出すことができる。また、袋材30に封入されているシート状パック材21R,21L,22R,22Lに含まれる化粧料組成物の組成は、それらシート状パック材21R,21L,22R,22Lが貼付けされる部位に応じて異なることから、それらのシート状パック材21R,21L,22R,22Lを、所定の部位に貼り付けるだけで、部位毎に、その部位に求められる所望の効果(しわ抑制効果、消炎効果、保湿効果等)を得ることができる。
以下、本実施の形態5に係るパック化粧料15の実施例を示す。
[実施例10]
水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ジプロピレングリコール(保湿剤)、ポリアクリル酸ナトリウム(重合性不飽和単量体の重合物の塩、分子量200万のアクリル酸完全中和物)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(架橋剤)、酒石酸(pH調整剤)、グリセリン(保湿剤)、メチルパラベン(防腐剤)からなる目もと用のゲル状化粧料(ゲル状の化粧料組成物)を調製した。この目もと用のゲル状化粧料における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが2重量%、ジプロピレングリコールが3重量%、ポリアクリル酸ナトリウムが4重量%、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが1重量%、酒石酸が2重量%、グリセリンが10重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ジプロピレングリコール(保湿剤)、ポリアクリル酸ナトリウム(重合性不飽和単量体の重合物の塩、分子量200万のアクリル酸完全中和物)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(架橋剤)、酒石酸(pH調整剤)、グリセリン(保湿剤)、メチルパラベン(防腐剤)からなる目もと用のゲル状化粧料(ゲル状の化粧料組成物)を調製した。この目もと用のゲル状化粧料における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが2重量%、ジプロピレングリコールが3重量%、ポリアクリル酸ナトリウムが4重量%、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが1重量%、酒石酸が2重量%、グリセリンが10重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
そして、レーヨンを90重量%含有し、ポリエチレンテレフタレートを10重量%含有するスパンレース不織布(目付量50g/m2、密度0.065g/cm3、厚み0.8mm)の一主面に、前記目もと用のゲル状化粧料を塗布し、ヘラで展延してから、24時間室温で放置し、ゲルシート(厚み:約1mm)を得た。このゲルシートを、トムソン打抜刃を用いて勾玉形状(外形72mm×45mm)に裁断し、2枚の目もと用ゲルシートを作製した。
また、水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ポリアクリル酸ナトリウム(重合性不飽和単量体の重合物の塩、分子量200万のアクリル酸完全中和物)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(架橋剤)、酒石酸(pH調整剤)、グリセリン(保湿剤)、メチルパラベン(防腐剤)からなる頬用のゲル状化粧料(ゲル状の化粧料組成物)を調製した。この頬用のゲル状化粧料における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが10重量%、ポリアクリル酸ナトリウムが4重量%、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが1重量%、酒石酸が2重量%、グリセリンが15重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
そして、レーヨンを90重量%含有し、ポリエチレンテレフタレートを10重量%含有するスパンレース不織布(目付量50g/m2、密度0.065g/cm3、厚み0.8mm)の一主面に、前記頬用のゲル状化粧料を塗布し、ヘラで展延してそのまま24時間室温で放置し、ゲルシート(厚み:約1mm)を得た。このゲルシートを、トムソン打抜刃を用いて台形形状(外形72mm×105mm)に裁断し、2枚の頬用ゲルシートを作製した。
上記目もと用ゲルシート2枚と上記頬用ゲルシート2枚とを、包材51の一主面511に、間隔を空けて配置し、アクリル系粘着剤により部分固定した。この際、上記目もと用ゲルシート及び上記頬用ゲルシートは、それぞれ、ゲル状化粧料が塗布された面が上を向くように、ゲル状化粧料が塗布されていない不織布側の面の一部を、包材51に接着させた。また、目もと用シート及び頬用シートの接着には、アクリル系粘着剤を0.2gずつ使用した。また、包材51としては、非晶性ポリエステルフィルム(厚さ:100μm)を使用した。
また、水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、ジプロピレングリコール(保湿剤)、グリセリン(保湿剤)、キサンタンガム(増粘剤)、ヒアルロン酸ナトリウム(保湿剤)、加水分解コラーゲン(植物・動物エキス)、メチルパラベン(防腐剤)からなる目もと用の化粧水(液状の化粧料組成物)を調製した。この目もと用の化粧水における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが10重量%、ジプロピレングリコールが5重量%、グリセリンが15重量%、キサンタンガムが0.2重量%、ヒアルロン酸ナトリウムが0.005重量%、加水分解コラーゲンが0.1重量%、メチルパラベンが0.1重量%であり、残分が水である。
そして、包材51の一主面511に固定した各目もと用ゲルシートの上(ゲル状化粧料が塗布されている面)に、前記目もと用の化粧水を3gずつ滴下し、この化粧水を目もと用ゲルシートに含浸させて、目もと用のシート状パック材21R,21Lを完成させた。
また、水、1,3−ブチレングリコール(保湿剤)、グリセリン(保湿剤)、L−アスコルビン酸2−グルコシド(ビタミン類)、グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症剤)、茶エキス(植物・動物エキス)、メチルパラベン(防腐剤)、及び水酸化ナトリウム(pH調整剤)からなる頬用の化粧水(液状の化粧料組成物)を調製した。この頬用の化粧水における各種成分の含有率は、1,3−ブチレングリコールが10重量%、グリセリンが15重量%、L−アスコルビン酸2−グルコシドが2重量%、グリチルリチン酸ジカリウムが0.1重量%、茶エキスが0.1重量%、メチルパラベンが0.1重量%、水酸化ナトリウムが0.35重量%であり、残分が水である。
そして、包材51の一主面511に固定した各頬用のゲルシートの上(ゲル状化粧料が塗布されている面)に、前記頬用の化粧水を10gずつ添加し、この化粧水を頬用ゲルシートに含浸させて、頬用のシート状パック材22R,22Lを完成させた。
そして、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが固定された包材51を袋材30に封入して密閉し、パック化粧料15を作製した。なお、袋材30としては、PET12/AL9/PE60(PET:ポリエチレンテレフタレート、AL:アルミニウム、PE:ポリエチレン、数字は厚さ(単位:μm)を示す)の3層構造のアルミラミネートフィルムからなる袋を用いた。
この実施例10のパック化粧料15では、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lが1つの袋材30で包装されているため、一度の開封で、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lを取り出すことができた。また、袋材30で包装された目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lの使用により、目もとに対しては、しわの抑制効果及び保湿効果が得られ、頬に対しては、ほてりの低減効果及び保湿効果が得られた。
なお、上記した実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記した実施の形態1〜5では、目もと用のシート状パック材21R,21L及び頬用のシート状パック材22R,22Lの計2種類のシート状パック材が1つの包装体で包装されているが、本発明のパック化粧料において、包装体で包装されるシート状パック材の貼付け部位は、特に限定されない。すなわち、本発明のパック化粧料は、例えば、目もとに貼付けされるシート状パック材と、鼻に貼り付けされるシート状パック材とを1つの包装体で包装したものであっても、鼻に貼付けされるシート状パック材と、頬に貼り付けされるシート状パック材とを1つの包装体で包装したものであってもよい。
また、上記した実施の形態1〜5において、1つの包装体で包装されるシート状パック材21R,21L,22R,22Lの種類は、目もと用、頬用の2種類とされているが、本発明のパック化粧料において包装体で包装されるシート状パック材の種類の数は、2つ以上であれば、特に限定されない。例えば、本発明のパック化粧料は、第1シート状パック材及び第2シート状パック材に加えて、さらに、第1シート状パック材及び第2シート状パックとは異なる部位に貼付けされる第3シート状パック材を1つの包装体で包装したものであってもよい。
また、上記した実施の形態1〜5では、シート状パック材21R,21L,22R,22Lの形状は、勾玉形状又は略台形形状とされているが、本発明のパック化粧料において、第1及び第2シート状パック材の形状は特に限定されず、貼付けされる部位に合わせて、例えば、楕円形状、円形状、ハート形状、半円形状、半楕円形状、正方形状、三角形状とされていてもよい。
また、上記した実施の形態1〜5に示す包装形態は、いずれの構成のシート状パック材21R,21L,22R,22Lにも適用可能であるが、シート状パック材21R,21L,22R,22Lが、織布又は不織布に液状の化粧料組成物のみを保持させてなるものである場合、各シート状パック材21R,21L,22R,22Lから滲みだした化粧料組成物が混ざり合うことがないように、その包装形態には、実施の形態2又は実施の形態4に示す包装形態が適用されることがより好ましい。
また、上記した実施の形態1及び2では、トレー40の凹部401L,401R,402L,402Rの形状が、シート状パック材21R,21L,22R,22Lの形状に合わせて、平面視勾玉形状又は平面視略台形形状とされているが、本発明のパック化粧料において、トレーの第1凹部及び第2凹部の形状は、第1シート状パック材及び第2シート状パック材を収容することが可能な形状であれば、特に、限定されない。
また、上記した実施の形態3〜5では、第1包材(包材)及び第2包材の形状が、四角形状とされているが、本発明のパック化粧料において、第1包材(包材)及び第2包材の形状は特に限定されず、例えば、円形状、楕円形状、三角形状等であってもよい。
また、上記した実施の形態1及び2では、シート状パック材21R,21L,22R,22Lの枚数に対応させて、トレー40に4つの凹部401R,401L,402R,402Lが設けられているが、トレー40に設ける凹部の数は、このトレー40に収納するシート状パック材21R,21L,22R,22Lの種類の数と同じであってもよい。具体的には、トレー40に、2つの凹部(第1凹部及び第2凹部)を設け、一方の凹部(第1凹部)に、左右の目もと用として2枚のシート状パック材21R,21L(第1シート状パック材)を収納し、他方の凹部(第2凹部)に左右の頬用として2枚のシート状パック材22R,22L(第2シート状パック材)を収納してもよい。
また、上記した実施の形態4では、第1包材51と第2包材52との間の空間が、当該空間に収納されるシート状パック材21R,21L,22R,22Lの枚数に対応させて、4つの室に分割されているが、室の数は、第1包材51と第2包材52とにより包装されるシート状パック材21R,21L,22R,22Lの種類の数と同じであってもよい。具体的には、第1包材51と第2包材との間に2つの室が構成されるように、第1包材51と第2包材とを接着し、一方の室に、左右の目もと用として2枚のシート状パック材21R,21L(第1シート状パック材)を収納し、他方の室に左右の頬用として2枚のシート状パック材22R,22Lを収納してもよい。
11、12、13、14 パック化粧料
21R、21L 目もと用のシート状パック材(第1シート状パック材)
22R、22L 頬用のシート状パック材(第2シート状パック材)
30 袋材(包装体)
40 トレー
401R、401L 凹部(第1凹部)
402R、402L 凹部(第2凹部)
403 上面
41 シート材
50 包装体
51 第1包材(包材)
511 一主面
512 周縁部
513、514 接着部
515、516、517、518 辺
52 第2包材
521 一主面
522 周縁部
61R,61L,62R,62L 室
21R、21L 目もと用のシート状パック材(第1シート状パック材)
22R、22L 頬用のシート状パック材(第2シート状パック材)
30 袋材(包装体)
40 トレー
401R、401L 凹部(第1凹部)
402R、402L 凹部(第2凹部)
403 上面
41 シート材
50 包装体
51 第1包材(包材)
511 一主面
512 周縁部
513、514 接着部
515、516、517、518 辺
52 第2包材
521 一主面
522 周縁部
61R,61L,62R,62L 室
Claims (11)
- 異なる部位に貼り付けて使用される少なくとも第1及び第2シート状パック材を1つの包装体で包装してなるパック化粧料であって、
前記第1及び第2シート状パック材は、それぞれ、織布又は不織布に化粧料組成物を保持させてなり、
前記第1シート状パック材における化粧料組成物の組成が、前記第2シート状パック材における化粧料組成物の組成と異なることを特徴とするパック化粧料。 - 請求項1に記載のパック化粧料であって、
前記第1シート状パック材における織布又は不織布の目付量が、前記第2シート状パック材における織布又は不織布の目付量と異なることを特徴とするパック化粧料。 - 請求項1又は2に記載のパック化粧料であって、
前記第1シート状パック材における織布又は不織布の厚みが、前記第2シート状パック材における織布又は不織布の厚みと異なることを特徴とするパック化粧料。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載のパック化粧料であって、
前記第1シート状パック材おける織布又は不織布の素材が、前記第2シート状パック材における織布又は不織布の素材と異なることを特徴とするパック化粧料。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載のパック化粧料であって、
前記第1シート状パック材が載置される第1凹部と、前記第2シート状パック材が載置される第2凹部とを有するトレーを備え、
前記第1及び第2シート状パック材が、前記トレーの前記第1及び第2凹部に載置された状態で、袋状の前記包装体内に収納されていることを特徴とするパック化粧料。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載のパック化粧料であって、
前記包装体が、
前記第1シート状パック材が載置される第1凹部と、前記第2シート状パック材が載置される第2凹部とを有するトレーと、
前記トレーの上面を覆うシート材とを含んでなり、
前記第1及び第2凹部に前記第1及び第2シート状パック材が載置された状態で、前記トレーの上面に前記シート材が剥離可能に接着されて、前記第1及び第2凹部が密閉されていることを特徴とするパック化粧料。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載のパック化粧料であって、
前記包装体は、シート状の第1及び第2包材からなり、
前記第1包材の一主面の周縁部が、前記第2包材の一主面の周縁部と剥離可能に接着され、
前記第1包材と前記第2包材との間に、前記第1及び第2シート状パックが収納されていることを特徴とするパック化粧料。 - 請求項7に記載のパック化粧料であって、
前記第1包材の前記主面に、前記第1及び第2シート状パック材が間隔を空けて配置され、固定されていることを特徴とするパック化粧料。 - 請求項7に記載のパック化粧料であって、
前記第1包材の前記主面において、前記第2包材と接着された前記周縁部よりも内方の少なくとも一部が、対向する前記第2包材の少なくとも一部と剥離可能に接着されて、前記第1包材と前記第2包材との間の前記空間が複数の室に分割されており、
前記第1包材と前記第2包材との間の一の室に前記第1シート状パック材が収納され、他の室に前記第2シート状パック材が収納されていることを特徴とするパック化粧料。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載のパック化粧料であって、
シート状の包材を備え、
前記第1及び第2シート状パック材が、前記包材の一主面に固定された状態で、袋状の前記包装体内に収納されていることを特徴とするパック化粧料。 - 請求項1〜10のいずれか1つに記載のパック化粧料であって、
前記第1及び2シート状パック材における化粧料組成物は、それぞれ、保湿剤、冷涼剤、温感剤、植物・動物抽出エキス、生体高分子、油性成分、抗炎症剤、ビタミン類、活性成分、抗酸化剤、血行促進剤、及び創傷治癒剤から選択される少なくとも1つの成分を含むことを特徴とするパック化粧料。
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