JP2006124281A - アイパック化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 支持体上にゲル状組成物を積層させ、両瞼及びその周辺を同時に覆う形状としたゲルシート部と、
片瞼を覆う形状の不織布に液状組成物を含侵させた2枚のアイパッド部とからなり、
ゲルシート部のゲル状組成物面側に、アイパッド部を重ねて使用することを特徴とするアイパック化粧料。
前記化粧料において、液状組成物の含侵量が不織布の自重の3〜9倍であることが好適である。
前記化粧料において、不織布の厚さは1〜5mmであることが好適である。
前記化粧料において、不織布の形状は楕円であることが好適である。
Description
本発明の目的は、目元に心地良い適度な圧迫感を与え、目元のトラブルの予防又は改善、あるいは眼精疲労の解消効果に優れたアイパック化粧料を提供することにある。
すなわち、本発明のアイパック化粧料は、支持体上にゲル状組成物を積層させ、両瞼及びその周辺を同時に覆う形状としたゲルシート部と、
片瞼を覆う形状の不織布に液状組成物を含侵させた2枚のアイパッド部とからなり、
ゲルシート部のゲル状組成物面側に、アイパッド部を重ねて使用することを特徴とする。
前記化粧料において、不織布の厚さは1〜5mmであることが好適である。
前記化粧料において、不織布の形状は楕円であることが好適である。
本発明のアイパック化粧料は、貼付剤タイプのゲルシートであるマスク部と、含侵タイプのアイパッドとを組み合わせたものである。
<ゲルシート部>
本発明のゲルシート部は、ゲル状組成物を支持体上に積層してなるものである。
支持体としては、通常の貼付剤の支持体として用いられているものを使用することができ、その材質に制限はないが、柔軟性を有するものが好ましく、例えば厚織り、糸織り、ガーゼ、コール天、ネル等の織布、平編み、ゴム編み、タック編み、二目編み等の製法による編布、スパンレース、スパンボンド、サーマルボンド、ケミカルボンド、ニードルパンチ等の製法による不織布等を挙げることができる。これらの素材は単独で使用するか、又は混紡とすることができる。
またゲル状組成物を構成する溶媒としては、水のほか、水と相分離を起こさず、従来、化粧品、医薬品、医薬部外品等の分野で経皮用途として使用されている溶媒であれば構わない。例えばエチルアルコール等のモノアルコール類、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類等が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
さらに、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば保湿剤、薬剤、ビタミン等を必要に応じて適宜配合することができる。
本発明においてゲルシート部の形状としては、両瞼及びその周辺を同時に覆うことのできる形状であれば、特に制限はない。さらに目もとに密着させて使用できるよう適宜切込みを設けることもできる。また、ゲルシート部の中心や周辺に位置合わせの目的で印を付ける事もできる。
本発明のアイパッド部は、液状組成物を不織布に含侵させてなるものである。含侵タイプなので、目元に対する作用が持続する。
不織布としては、液状組成物を十分に含侵させることができ、厚手で柔らかく且つ含侵させても厚みが薄くなりすぎないものを用いることが好適である。例えば、紙、天然繊維や化学繊維を原料とする不織布、又はこれらの積層体等を挙げることができる。好ましくは、不織布を単独層又は2種以上積層させて使用する。
不織布の厚みは1〜5mm、特に2〜4mmであることが好ましい。1mm未満であると、目元に適度な圧迫感を与えることができず、また目元のトラブルや眼精疲労に対する効果が薄れる恐れがある。5mmを超えると使用上違和感が生じることがある。
本発明において不織布は、厚みがあり、液状組成物を含侵させても薄くなりすぎないため、目元に心地良い適度な圧迫感を与えることができる。
本発明において、不織布の形状としては、特に目の形に合わせ楕円形であることが好ましいが、特にこれに制限されない。
また、アイパッド部は、個別にあるいは複数を包装材料にて密封包装することが好ましい。
本発明のアイパック化粧料は、ゲルシート部の離型紙を取り除き、その面にアイパッド部を左右2枚載せ、両方の瞼の上にそれぞれアイパッド部が当たるように載せて使用する。10分程度目部をパック後、剥がすことが好ましい。なお、予めゲルシート部上にアイパッド部を載せておくと、ゲルシート部のゲルの状態が悪くなるため、使用直前にセットすることが好ましい。
本発明のアイパック化粧料は、瞼の上にのせるアイパッド部と、目元全体を覆うゲルシート部とを組み合わせているため、従来のアイパックにおいては不十分であった瞼のケアと共に、目部全体のケアが可能である。
特に、目元の乾燥、小じわ、くすみ、くま、むくみ、あるいは眼精疲労に有効である。
本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。配合量は特記しない限り、その成分が配合される系に対する質量%で示す。
<評価1>
各アイパック化粧料を目元に載せ、目元に心地良い適度な圧迫感を与えるかどうかについて、10名の専門パネラーにより評価した。
A: 10名中8名以上が、心地良い適度な圧迫感があると回答。
B: 10名中6〜7名が、心地良い適度な圧迫感があると回答。
C: 10名中3〜5名が、心地良い適度な圧迫感があると回答。
D: 10名中2名以下が、心地良い適度な圧迫感があると回答。
<評価2>
各アイパック化粧料を目元に10分間載せ、小じわ及びくまの改善効果があるかどうかについて、10名の専門パネラーにより評価した。
A: 10名中8名以上が、小じわ及びくまの改善効果があると回答。
B: 10名中6〜7名が、小じわ及びくまの改善効果があると回答。
C: 10名中3〜5名が、小じわ及びくまの改善効果があると回答。
D: 10名中2名以下が、小じわ及びくまの改善効果があると回答。
<評価3>
各アイパック化粧料を目元に10分間載せ、眼精疲労が解消されたかどうかについて、10名の専門パネラーにより評価した。
A: 10名中8名以上が、眼精疲労が解消されたと回答。
B: 10名中6〜7名が、眼精疲労が解消されたと回答。
C: 10名中3〜5名が、眼精疲労が解消されたと回答。
D: 10名中2名以下が、眼精疲労が解消されたと回答。
A.ゲルシート部
(配合成分) (質量%)
(1)精製水 残余
(2)ポリアクリル酸 5.0
(3)ポリアクリル酸ナトリウム 3.0
(4)カルボキシメチルセルロースナトリウム 2.5
(5)ケイ酸アルミニウム 4.0
(6)酒石酸 0.7
(7)グリセリン 10.0
(8)1,3−ブチレングリコール 5.0
(9)ソルビトール 10.0
(10)トラネキサム酸 1.0
(11)グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
(12)クエン酸 0.1
(13)クエン酸ナトリウム 0.08
(14)シャクヤク抽出液 1.0
(15)メチルパラベン 0.15
(製法)
(2)〜(4)を一部の精製水に溶解した。これに(5)〜(15)を残りの(1)に溶解したパーツを均一に混合しジェル基剤とした。このジェル基剤を不織布のシートに均一の厚さに塗布した後、水分が揮散しないように樹脂フィルムで被覆した。使用時には樹脂フィルムを剥離し、ジェル状基剤面を貼付した。
B.アイパッド部
基材
(三層構造;厚み2.9mm、45mm×65mm楕円、260g/m2)
表面層:コットン/ポリエチレンテレフタレート
中間層:パルプ・合成繊維
表面層:コットン/ポリエチレンテレフタレート(接着材:オレフィンパウダー)
上記基材に下記液状組成物を6倍量(質量)含侵させる。含侵後のアイパッド部の厚みは2.5mmであった。
(処方) (質量%)
POE(14)POP(7)ジメチルエーテル(分子量1000) 3
1,3−ブチレングリコール 5
グリセリン 9.5
エラスチン 0.01
コラーゲン 0.01
フィトコラージュ 0.1
界面活性剤(エスセーフ1324TM) 0.2
クエン酸 0.03
クエン酸ナトリウム 0.07
メタリン酸ソーダ 0.05
防腐剤 適量
香料 適量
着色剤 適量
イオン交換水 残余
(表1)
実施例1 比較例1
評価1 A C
評価2 A B
評価3 A C
12 アイパッド部
14 ゲルシート部
Claims (4)
- 支持体上にゲル状組成物を積層させ、両瞼及びその周辺を同時に覆う形状としたゲルシート部と、
片瞼及びその周辺を覆う形状の不織布に液状組成物を含侵させた2枚のアイパッド部とからなり、
ゲルシート部のゲル状組成物面側に、アイパッド部を重ねて使用することを特徴とするアイパック化粧料。 - 請求項1に記載の化粧料において、液状組成物の含侵量が不織布の自重の3〜9倍であることを特徴とするアイパック化粧料。
- 請求項1又は2に記載の化粧料において、不織布の厚さが1〜5mmであることを特徴とするアイパック化粧料。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料において、不織布の形状が楕円であることを特徴とするアイパック化粧料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004310863A JP2006124281A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | アイパック化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004310863A JP2006124281A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | アイパック化粧料 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009216389A Division JP2009292840A (ja) | 2009-09-18 | 2009-09-18 | アイパック化粧料 |
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---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004310863A Pending JP2006124281A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | アイパック化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100841654B1 (ko) | 2006-01-27 | 2008-06-26 | 마루오카 타카오 | 중층형 화장용 팩 시트와 그의 사용방법 |
JP2009541301A (ja) * | 2006-07-14 | 2009-11-26 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 集中ケア及び全体的トリートメントを同時に送達することができるトリートメント物品 |
JP2016514085A (ja) * | 2013-01-28 | 2016-05-19 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | スキンケア組成物 |
JP2018184349A (ja) * | 2017-04-24 | 2018-11-22 | ポーラ化成工業株式会社 | 眼瞼皮膚表面印象改善剤及びそのスクリーニング方法 |
-
2004
- 2004-10-26 JP JP2004310863A patent/JP2006124281A/ja active Pending
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