JP2014008727A - 二色成形品の製造装置並びに製造方法 - Google Patents

二色成形品の製造装置並びに製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化と二次成形体の形状自由度の向上が有利に図られ得ると共に、通常の射出成形装置としても利用可能な二色成形品の製造装置を提供する。
【解決手段】第一の射出装置による一次射出成形により一次成形体12を成形する一次成形ユニット22の一対の一次成形用型26,28を、一次成形体12が一方の一次成形用型26に保持されつつ、型開きされるように構成する一方、二次射出成形により二次成形体を成形する二次成形ユニット24の第二の射出装置66を、一方の二次成形用型62に対して、少なくとも一部を内部に収容させた状態で組み付け、更に、二次成形キャビティ112が、一対の二次成形用型62,64の間に、一方の一次成形用型26に保持された一次成形体12の少なくとも一部を内部に収容しつつ、形成されるように構成した。
【選択図】図9

Description

本発明は、二色成形品の製造装置と製造方法とに係り、特に、一次成形体に対して二次成形体を接合状態で又は非接合状態で積層してなる構造の二色成形品を有利に製造する装置と方法とに関するものである。
従来から、樹脂成形品の一種として、第一の樹脂材料を用いた一次射出成形により成形される一次成形体に対して、第一の樹脂材料とは異なる種類の第二の樹脂材料を用いた二次射出成形により成形される二次成形体を接合状態で積層してなる構造の二色成形品がある。このような二色成形品は、例えば、自動車部品や電気製品の部品、或いは各種意匠性品等に使用されている。また、近年では、一次成形体に対して二次成形体を非接合状態で積層してなる構造の二色成形品の製造も検討されている。
このような二色成形品の製造には、一般に、特開2009−78436号公報(特許文献1)等に明らかにされるような製造装置が用いられる。この二色成形品の製造装置は、一軸回りに回転可能なターンテーブルと、このターンテーブル上に設置された、互いに同一形状のキャビティ面を有する第一及び第二の下型と、それら第一及び第二の下型に対して、接近乃至離隔可能に配置された、互いに異なる形状のキャビティ面を有する第一及び第二の上型と、それら第一及び第二の上型を第一及び第二の下型に対して接近乃至離隔移動させることにより、それらの上型と下型の型開閉を行う型開閉装置と、第一及び第二の上型にそれぞれ設けられたノズルタッチ部において、第一及び第二の上型にノズルを当接させて配置された第一及び第二の射出装置とを有して、構成されている。
そして、そのような構造を製造装置を用いて、目的とする二色成形品を製造する際には、先ず、型開閉装置により、第一の上型と第一の下型とを型閉めして、それら第一の上型と第一の下型との間に、一次成形体に対応した形状の一次成形キャビティを形成する。次いで、そのような一次成形キャビティ内に、第一の樹脂材料を、第一の射出装置により溶融状態で射出、充填した後、それを固化して、一次成形体を得る。その後、一次成形体が第一の下型に保持されるように、第一の上型と第一の下型とを、型開閉装置にて型開きした後、ターンテーブルを回転させて、一次成形体を保持する第一の下型を、第二の上型の下方に、それと対応位置させる一方、第二の下型を、第一の上型の下方に、それと対応位置させる。そして、型開閉装置により、第二の上型と第一の下型とを型閉めする一方、第一の上型と第二の下型とを型閉めする。これにより、第二の上型と第一の下型との間に、二次成形体に対応した形状の二次成形キャビティを、一次成形体が内部に収容された状態で形成する一方、第一の上型と第二の下型との間に、一次成形キャビティを形成する。その後、二次成形キャビティ内に、第二の射出装置から第二の樹脂材料を溶融状態で射出、充填する一方、一次成形キャビティ内に、第一の射出装置から第一の樹脂材料を溶融状態で射出、充填する。これによって、二次成形キャビティ内で、二次成形体を成形すると共に、それを一次成形体に積層し、以て、目的とする二色成形品を製造する。また、その一方で、一次成形キャビティ内で、一次成形体を成形する。その後、第二の上型と第一の下型とを型開きすると共に、第一の上型と第二の下型とを型開きして、二色成形品を離型させた後、ターンテーブルを再び回転させる。そして、上記の操作を繰返し実施する。
このような従来構造を有する製造装置を用いれば、目的とする二色成形品を連続的に次々と製造することが可能となる。しかしながら、この従来の二色成形品の製造装置では、第一及び第二の二つの射出装置が、第一の上型と第二の上型のそれぞれのノズルタッチ部に、ノズル部を当接させた状態で、二対の成形用型(第一の上型及び第一の下型と、第二の上型及び第二の下型)の配置スペースとは別個のスペースに配置されている。そのため、二色成形品の製造装置が、一つの射出装置のみを有する通常の射出成形機に比して、極端に大型化してしまうことが避けられなかった。
かかる状況下、例えば、特開2004−1403号公報(特許文献2)には、一対の成形用型を有すると共に、この一対の成形用型に対して、二つの射出装置のうちの少なくとも一つを取り付けてなる二色成形品の製造装置が、提案されている。このような製造装置においては、上記した従来の二色成形品の製造装置に比して、一対の成形用型に取り付けられた射出装置の設置スペースの省スペース化が図られ、そにより、装置全体の小型化が実現される。
ところが、そのような二色成形品の製造装置の構造に関して、本発明者が様々な角度から検討を加えたところ、かかる製造装置には、以下の如き問題が内在していることが判明した。
すなわち、第一及び第二の射出装置のうちの少なくとも一方が一対の成形用型に取り付けられてなる二色成形品の製造装置においては、一対の成形用型の型閉じにより、一次成形体に対応した形状の一次成形キャビティが形成される。そして、かかる一次成形キャビティ内に、第一の射出装置から第一の樹脂材料が溶融状態で射出、充填されて、それが固化することにより、一次成形体が形成される。その後、一対の成形用型が所定の量だけ互いに離間する、所謂コアバックが実施されることにより、一対の成形用型のうちの少なくとも一つの型のキャビティ面と一次成形体との間に二次成形キャビティが形成される。そして、そのような二次成形キャビティ内に、第二の射出装置から第二の樹脂材料が溶融状態で射出、充填されて、それが固化することにより、二次成形キャビティ内で、二次成形体が成形されると共に、かかる二次成形体が一次成形体に積層されてなる二色成形品が製造されるようになっている。
このように、かかる製造装置では、二次成形キャビティが、一対の成形用型のコアバックにより形成されるため、二次成形体の一次成形体への積層側とは反対側の面の形状が、一次成形体の二次成形体との積層面の形状と不可避的に同様な形状となる。それ故、上記の製造装置を用いる場合には、置最終的に得られる二色成形品の全体形状が、一次成形体の形状によって自ずから決定されることとなり、従って、一次成形体の形状とは異なる形状を有する二色成形品を得ることが不可能であった。
しかも、かかる二色成形品の製造装置においては、一対の成形用型に対して、二次成形キャビティ内への溶融樹脂の流路が設けられているだけでなく、一対の成形用型が、コアバックを実施した後、型開きされるようになっている。即ち、一次射出成形と二次射出成形とが連動して行われるように構成されている。そのため、一般には、そのような製造装置では、二次射出成形を行うことなく、一次射出成形による一回の射出成形操作だけを行って、一次成形体を最終製品として得ることができなかったのであり、また、たとえそれが可能であったとしても、一次成形体のみを得るにも拘わらず、コアバック等、二次成形体を成形するための余分な操作を実施しなければならなかった。
要するに、二つの射出装置のうちの少なくとも一つを一対の成形用型に取り付けてなる従来の二色成形品の製造装置は、あくまでも、二色成形品の専用機として使用されるものであって、一次射出成形による一回の射出操作によって目的とする射出成形品を得る、通常の射出成形機として使用することが不可能であるか、又は可能であったとしても、射出成形品の生産性の面からして、到底、使用に供され得るものではなかったのである。なお、二つの射出装置を、二対の成形用型とは別個に配置してなる従来の二色成形品の製造装置も、一般に、二色成形品の専用機として使用されており、その構造上、二色成形機と、一次射出成形による一回の射出成形操作だけで目的とする射出成形品を得る通常の射出成形機としての併用が、実質的には不可能であった。
特開2009−78436号公報 特開2004−1403号公報
ここにおいて、本発明は、上記した事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、装置全体の小型化が有利に実現されるだけでなく、一次成形体に対して二次成形体が積層されてなる二色成形品を、一次成形体の形状に何等制限されることなしに、自由な形状で製造することができ、しかも、一次射出成形による一回の射出成形操作によって目的とする射出成形品を得る通常の射出成形装置としても有利に使用可能なように改良された二色成形品の製造装置と、二色成形品を、一次成形体の形状に制限されることなしに自由な形状において、有利に製造可能な方法とを提供することにある。
そして、本発明者は、上記の課題の解決のために、第一の樹脂材料を用いた一次射出成形により成形される一次成形体に対して、第二の樹脂材料を用いた二次射出成形により成形される二次成形体を積層してなる構造の二色成形品の製造装置であって、(a)第一の型開閉装置と、該第一の型開閉装置による型閉めにより、前記一次成形体に対応した形状の一次成形キャビティを内部に形成する一対の一次成形用型と、該一次成形キャビティ内に前記第一の樹脂材料を射出充填する第一の射出装置とを有して、前記一次射出成形を行うことにより、前記一次成形体を成形する一次成形ユニットと、(b)第二の型開閉装置と、該第二の型開閉装置による型閉めにより、前記二次成形体に対応した形状の二次成形キャビティを内部に形成する一対の二次成形用型と、該二次成形キャビティ内に前記第二の樹脂材料を射出充填する第二の射出装置とを有して、前記二次射出成形を行うことにより、前記二次成形体を成形する二次成形ユニットとを含み、前記一次成形ユニットにおける前記一対の一次成形用型が、それらのうちの何れか一方に、前記一次射出成形によって成形された前記一次成形体を保持しつつ、前記第一の型開閉装置にて型開きされるように構成されている一方、前記二次成形ユニットにおける前記第二の射出装置が、前記一対の二次成形用型のうちの何れ一方に対して、その内部に、少なくとも一部が収容された状態で、該一方の二次成形用型と一体移動可能に組み付けられていると共に、該一対の二次成形用型が、前記一対の一次成形用型を間に挟んだ両側に、該一対の一次成形用型の開閉方向と直角な一方向において互いに接近・離隔可能に配置されて、該一対の一次成形用型の型開き状態下で、該一対の二次成形用型が、前記第二の型開閉装置により互いに接近移動させられて、型開じされることにより、前記二次成形キャビティが、該一対の一次成形用型のうちの何れか一方に保持された前記一次成形体の少なくとも一部を内部に収容して、形成されるように構成されていることを特徴とする一方、二色成形品の製造装置を、その要旨とするものである。
なお、本発明の好ましい態様の一つによれば、前記一対の一次成形用型のうち、型開き状態下で前記一次成形体を保持する前記一方の一次成形用型が、該一次成形体の保持部分を間に挟んだ両側に、該一対の一次成形用型の開閉方向と直角な一方向に延びるようにそれぞれ設けられたスライドレールを有し、前記一対の二次成形用型が、それらのスライドレールにて案内されつつ、前記第二の型開閉装置によって、互いに接近・離隔する方向にスライド移動するように構成される。
そして、本発明は、第一の樹脂材料を用いた一次射出成形により成形される一次成形体に対して、第二の樹脂材料を用いた二次射出成形により成形される二次成形体を積層してなる構造の二色成形品の製造方法であって、(a)一対の一次成形用型を型閉じて、前記一次成形体を成形するための一次成形キャビティを形成する工程と、(b)前記第一の樹脂材料を、前記一次成形キャビティ内に溶融状態で射出充填して、固化することにより、前記一次成形体を該一次成形キャビティ内で成形する前記一次射出成形を行う工程と、(c)該一次射出成形によって成形された前記一次成形体を、前記一対の一次成形用型のうちの何れか一方に保持させた状態で、該一対の一次成形用型を型開きする工程と、(d)前記一対の一次成形用型を間に挟んだ両側に、該一対の一次成形用型の開閉方向と直角な一方向において互いに接近・離隔移動可能に配置された一対の二次成形用型を、該一対の一次成形用型の型開き状態下で、互いに接近移動させて型開じすることにより、前記二次成形体を成形するための二次成形キャビティを、該一対の一次成形用型のうちの何れか一方に保持された前記一次成形体の少なくとも一部が内部に収容されるように形成する工程と、(e)前記一対の二次成形用型のうちの何れか一方に対して、その内部に、少なくとも一部が収容された状態で、該一方の二次成形用型と一体移動可能に組み付けられた射出装置により、前記第二の樹脂材料を、前記二次成形キャビティ内に溶融状態で射出充填して、固化することによって、前記二次成形体を、該二次成形キャビティ内で、前記一次成形体の該二次成形キャビティ内への収容部分に積層した状態で成形する前記二次射出成形を行う工程とを含むことを特徴とする二色成形品の製造方法をも、また、その要旨とするものである。
すなわち、本発明に従う二色成形品の製造装置にあっては、二次成形ユニットの第二の射出装置が、その少なくとも一部を、一対の第二の成形用型のうちの何れか一方の内部に収容させた状態で、かかる一方の第二の成形用型と一体移動可能に組み付けられている。これによって、一対の第二の成形用型と第二の射出装置とが別個のスペースに設置される従来装置とは異なって、第二の射出装置の設置スペースの省スペース化が有利に図られ、その結果として、装置全体が効果的に小型化され得る。
また、本発明に係る二色成形品の製造装置では、一次成形キャビティが、一対の一次成形用型内に形成される一方、二次成形キャビティが、一次成形キャビティとは別個の一対の二次成形用型内に、自由な形状において形成される。それ故、一対の一次成形用型のコアバックにより、かかる一次成形用型のキャビティ面を利用して、二次成形キャビティが形成される従来装置とは異なって、二次成形体の形状が、一次成形体の形状によって制限されることが、効果的に解消され得る。
しかも、本発明装置においては、一対の一次成形用型と第一の型開閉装置と第一の射出装置とを有して、一次成形体を射出成形する一次成形ユニットと、一対の二次成形用型と第二の型開閉装置と第二の射出装置とを有して、二次成形体を射出成形する二次成形ユニットとを含んで構成されている。また、二次成形ユニットの一対の二次成形用型が、一次成形ユニットの一対の一次成形用型を間に挟んだ両側に配置されて、一対の一次成形用型の型開閉方向と直角な方向において互いに接近移動することにより、一対の二次成形用型の間に、二次成形キャビティが形成されるようになっている。それ故、かかる本発明装置では、二次成形ユニットの一対の二次成形用型の型開き状態下において、一次成形ユニットだけを作動させれば、二次射出成形に係る操作が何等行われることなく、一回の射出成形操作によって射出成形品を製造する通常の射出成形装置において実施される射出成形操作と同様な一次射出成形に係る操作だけが行われる。そして、それにより、一次成形体が、最終製品として、通常の射出成形層を用いる場合と同等の生産性をもって、有利に製造され得るのである。
従って、かくの如き本発明に従う二色成形品の製造装置にあっては、装置全体の小型化が有利に実現され得るだけでなく、一次成形体に対して二次成形体が積層されてなる二色成形品を、一次成形体の形状に何等制限されることなしに、自由な形状で製造することができる。しかも、一次射出成形による一回の射出成形操作によって目的とする射出成形品を得る通常の射出成形装置としても、極めて有利に使用され得るのである。
そして、本発明に従う二色成形品の製造方法によれば、一次成形体に対して二次成形体が積層されてなる二色成形品を、よりコンパクトな製造装置を利用して、一次成形体の形状に制限されることなしに自由な形状において、有利に製造することができるのである。
本発明に従う構造を有する二色成形品の製造装置を用いて製造された二色成形品の一例を示す縦断面説明図である。 図1におけるA矢視説明図である。 本発明に従う構造を有する二色成形品の製造装置の一実施形態を概略的に示す縦断面説明図であって、図4のB−B断面に相当する図である。 図3に示された製造装置が有する一次成形ユニットにおける一対の一次成形用型のうちの一方の型と二次成形ユニットの上面説明図である。 図3に示された製造装置が有する一次成形ユニットにおける一対の一次成形用型のうちの他方の型の下面説明図である。 図3に示された製造装置を用いて、二色成形品を製造する際に実施される一工程例を示す説明図であって、一次成形ユニットの一対の一次成形用型の間に一次成形キャビティを形成した状態を示している。 図6に示された工程に引き続いて実施される工程を示す説明図であって、一次成形ユニットの一対の一次成形用型の間に形成された一次成形キャビティ内に、第一の樹脂材料を射出、充填している状態を示している。 図7に示された工程に引き続いて実施される工程を示す説明図であって、一次成形体を成形した後、一次成形ユニットの一対の一次成形用型を型開きした状態を示している。 図8に示された工程に引き続いて実施される工程を示す説明図であって、二次成形ユニットの一対の二次成形用型の間に二次成形キャビティを形成した状態を示している。 図9に示された工程に引き続いて実施される工程を示す説明図であって、二次成形ユニットの一対の二次成形用型の間に形成された二次成形キャビティ内に、第二の樹脂材料を射出、充填している状態を示している。 図10に示された工程に引き続いて実施される工程を示す説明図であって、二次成形体を成形した後、二次成形ユニットの一対の二次成形用型を型開きした状態を示している。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1及び図2には、本発明に従う構造を有する二色成形品の製造装置を用いて製造された二色成形品が、その縦断面形態と上面形態とにおいて、それぞれ示されている。それらの図から明らかなように、二色成形品10は、一次成形体としての基体12と、二次成形体としてのカバー14とを有し、基体12に対してカバー14が積層されて、構成されている。
かかる二色成形品10の基体12は、ここでは、第一の樹脂材料たるABS樹脂を用いて形成され、下方に向かって開口する矩形筐体形状を筐体部16と、この筐体部16の上面の中心部に一体的に突設された矩形ブロック状の突部18とを有している。一方、カバー14は、ここでは、第二の樹脂材料たるポロプロピレンを用いて形成され、全体として、基体12の突部18の全体を被覆可能な矩形筐体形状を有している。そして、そのようなカバー14が、基体12の突部18に外嵌された状態で、基体12に積層されている。これにより、二色成形品10が、基体12とカバー14の積層組付品として、構成されているのである。
そして、そのような二色成形品10は、例えば、図3に示される如き、本発明に従う構造を有する製造装置20を用いて製造される。この製造装置20は、基体12を射出成形するための一次成形ユニット22と、カバー12を射出成形するための二次成形ユニット24とからなっている。
より具体的には、一次成形ユニット22は、一回の射出成形操作の実施によって目的とする射出成形品を得る一般的な射出成形装置と同様な基本構造を備えている。即ち、一次成形ユニット22は、一対の一次成形用型としての固定型26及び可動型28と、第一の射出装置(図6にノズル56のみを示す)と、第一の型開閉装置としての油圧シリンダ(図示せず)とを有している。
かかる一次成形ユニット22の固定型26は、位置固定の固定盤30に取り付けられている。可動型28は、固定盤32に対して、図3の上方に所定間隔を隔てて対向配置された可動盤32の固定盤30との対向面に取り付けられている。なお、以下からは、便宜上、図3の上下方向に対応する方向を、単に、上下方向と言い、図3の左右方向に対応する方向を、単に、左右方向と言い、図3の紙面に垂直な方向に対応する方向を前後方向と言うこととする。
可動型28が取り付けられる可動盤32は、図示しない油圧シリンダの可動ラム(図示せず)の先端に対して、固定盤30との対向面とは反対側の上面において固定されている。この油圧シリンダの可動ラムは、下方(可動盤32側から固定盤30側)に向かって突出作動し、上方(固定盤30側から可動盤32側)に向かって引込作動するように構成されている。このような油圧シリンダの可動ラムの突出乃至引込作動に従って、可動盤32が、固定盤30に対して接近乃至離隔移動するようになっている。かくして、第一の型開閉装置たる油圧シリンダの可動ラムの突出乃至引込作動に伴って、可動型28が、固定型26に対して、上下方向において接近乃至離隔移動して、それら可動型28と固定型26の型閉じと型開きが行われるようになっている(図6参照)。
図3及び図4に示されるように、固定型26は、全体として、矩形のブロック形状を呈している。そして、固定盤30への取付側とは反対側の上面(可動型28との対向面)における左右方向の中央部分に、突出部34が、上方に向かって突設されている。この突出部34は、可動型28との対向面となる上面が平坦面とされており、かかる平坦な上面に、二つの固定型側キャビティ形成凹部36a,36bが、前後方向に所定間隔を開けて並んで位置するように設けられている。それら二つの固定型側キャビティ形成凹部36a,36bは、何れも、目的とする二色成形品10の基体12における筐体部16の外形形状に対応した形状を有している。
また、固定型26にあっては、左右方向中央部に突出部34が設けられていることにより、左右両側の端部が、突出部34の上面よりも同一の高さ分だけ低くされた左側段差部38a及び右側段差部38bとされている。そして、それら左側及び右側段差部38a,38bの上面に対して、支持プレート40が、それぞれ固着されている。
この支持プレート40は、平板状の固着板部42と平板状の支持板部44とを一体的に有している。かかる固着板部42は、左側及び右側段差部38a,38bのそれぞれの左右方向長さよりも所定寸法だけ長い左右方向長さを有し、左右の長さ方向の一端部を、左側段差部38aの左側面と右側段差部38bの右側面から側方に延出させて、配置されている。一方、支持板部44は、左側及び右側段差部38a,38bの左及び右側面から側方に延出位置する固着板部42の端部上に、左側及び右側段差部38a,bの各上面からの突出部34の突出高さよりも高い高さをもって一体的に立設されて、突出部34と対向位置している。
また、そのような支持プレート40の固着板部42には、二つのスライドレール46,46が、一体形成されている。それら二つのスライドレール46,46は、固着板部42上の前後方向に互いに所定間隔を隔てた位置に、固着板部42の左右方向の全長に亘って、左右方向に互いに平行に延びるように配置されている。即ち、固定型26の左側及び右側段差部38a,38b上に、それぞれ、左右方向に延びる二つのスライドレール46,46が、左側段差部38aの左側面から、また、右側段差部38bの右側面から、それぞれ側方に延び出すように設置されているのである。
一方、図3及び図5に示されるように、可動型28は、全体として、矩形のブロック形状を呈している。そして、可動盤32への取付側とは反対側の下面(固定型26との対向面)における左右方向の中央部分に、下方に突出した突出部48が設けられている。この突出部48は、可動型28との対向面となる下面が平坦面とされている。また、かかる突出部48の下面は、固定型26の突出部34の上面に比して、左右方向寸法が小さく且つ前後方向の寸法が略同一寸法とされている。そして、そのような可動型28の突出部48の下面に対して、二つの可動型側キャビティ形成凹部50a,50bが、前後方向に所定間隔を開けて並んで位置するように設けられている。それら二つの可動型側キャビティ形成凹部50a,50bは、何れも、目的とする二色成形品10の基体12における突部18の外形形状に対応した形状を有しており、可動型28と固定型26の型閉じ状態において、固定型26の突出部34に設けられた二つの固定型側キャビティ形成凹部36a,36bのそれぞれの中心部に対応位置するように配置されている(図6参照)。
そして、かかる可動型28が、図示しない油圧シリンダの可動ラムの突出作動に伴って、固定型26に接近移動して、それら可動型28と固定型26とが型閉じしたときに、可動型28の突出部48に設けられた二つの可動型側キャビティ形成凹部50a,50bと、固定型26の突出部34に設けられた二つの固定型側キャビティ形成凹部36a,36bの互いに対応するもの同士によって、二つ(図6に一のみを示す)の一次成形キャビティ52が、それぞれ、基体12の外形形状に対応した形状をもって形成されるようになっている。
また、可動型28が取り付けられる可動盤32には、可動盤28の取付側とは反対側の上面の中央部に、ノズルタッチ部54が設けられている。このノズルタッチ部54は、図示しない第一の射出装置の先端に設けられたノズル56が当接配置されるようになっている(図6参照)。そして、可動盤32と可動型28とには、ノズルタッチ部54から二つの可動型側キャビティ形成凹部50a,50bに向かって延び、それら各可動型側キャビティ形成凹部50a,50bの内面において開口するホットランナ58が設けられている。このホットランナ58内には、シーズヒータ60が、挿入配置されている。
かくして、一次成形ユニット22にあっては、可動型28と固定型26とが型閉じされた状態下で、ノズルタッチ部54に当接配置された第一の射出装置のノズル56から、第一の樹脂材料たるABS樹脂が溶融状態で射出されることにより、かかる溶融状態のABS樹脂が、ホットランナ58を通じて、二つの一次成形キャビティ52,52内に充填されて、一次射出成形が実施されるようになっている(図7参照)。
そして、ここでは、かかる一次射出成形により、二つ一次成形キャビティ52内で、基体12が、それぞれ成形されるようになっている。なお、それら二つの基体12は、それぞれの突部18が、各一次成形キャビティ52のうち、可動型側キャビティ形成凹部50a,50bの内面をキャビティ面とする部分内で成形される一方、それぞれの筐体部16が、各一次成形キャビティ52のうち、固定型側キャビティ形成凹部36a,36bの内面をキャビティ面とする部分内で成形される。
なお、成形される二つの基体12の筐体部16は、突部18よりも大型で、外面の面積が大きいため、可動型側キャビティ形成凹部50a,50bの内面よりも、固定型側キャビティ形成凹部36a,36bの内面の方が大なる面積とされている。それ故、基体12の成形後に、可動型28と固定型26とが型開きされた際には、突部18と可動型側キャビティ形成凹部50a,50bの内面との間の摩擦抵抗と、筐体部16と固定型側キャビティ形成凹部36a,36bの内面との間の摩擦抵抗との差により、可動型側キャビティ形成凹部50a,50b内から突部18が離型し、筐体部16が固定型側キャビティ形成凹部36a,36b内に収容された状態で、基体12が、固定型26に保持されるようになっている。また、ここでは、溶融状態のABS樹脂が、ホットランナ58を通じて、二つの一次成形キャビティ52,52内に充填されるようになっているため、可動型28と固定型26とが型開きされた際に、ホットランナ58内の樹脂が固化して、基体12の突部18に固着することがない。このことによっても、可動型28と固定型26との型開き時に、基体12が、筐体部16において固定型側キャビティ形成凹部36a,36b内に収容されたままで、固定型26に保持されるようになっている。なお、可動型28と固定型26との型開き時に、基体12が、固定型26によって、より確実に保持されるように為すために、公知の突出し機構(図示せず)を可動型28に設けて、可動型28と固定型26との型開き時に、基体12の突部18を、突出し機構によって、可動型側キャビティ形成凹部50a,50b内から突き出すようにしても良い。その他、一次成形体たる基体12が、一対の一次成形用型たる可動型28と固定型26のうちの固定型26に保持されつつ、それら可動型28と固定型26とを型開きする構造には、公知の各種の構造が採用され得る。
一方、二次成形ユニット24は、図3及び図4に示されるように、一対の二次成形用型としての左側スライド型62及び右側スライド型64と、第二の射出装置を構成する二つ(図3に一つのみを示す)の射出装置66と、第二の型開閉装置としての第一油圧シリンダ68a及び第二油圧シリンダ68bとを有している。
かかる二次成形ユニット24の右側スライド型64は、全体として、略長手矩形のブロック体からなっている。そして、かかる右側スライド型64の下面には、長さ方向(図4の上下方向)に所定間隔を隔てた二箇所に、凹溝70が、幅方向(図4の左右方向)に互いに平行に延びるように形成されている。また、右側スライド型64の長さ方向に延びる二つの側面のうちの一方には、その上部部位の長さ方向両端部に、突出部72が、それぞれ一体的に突設されている。それら二つの突出部72,72は、何れも、略長手矩形のブロック形態を呈し、その突出先端部には、右側スライド型側キャビティ形成凹部74が、それぞれ形成されている。この右側スライド型側キャビティ形成凹部74は、突出部72の突出先端面と下面とにおいて開口する矩形の切欠からなり、目的とする二色成形品10のカバー14の外形形状の右側半分に対応する形状を有している。
そして、このような右側スライド型64が、一次成形ユニット22の固定型26の右側段差部38bに固着された支持プレート40の固着板部42上に載置されている。また、そのような状態下で、右側スライド型64の下面に設けられた二つの凹溝70,70内に、固着板部42に形成された二つのスライドレール46,46が、それぞれ嵌入されている。更に、二つの突出部72,72のそれぞれの先端部が、固定型26の突出部34上に、摺動可能に載置されていると共に、固定型26の突出部34の左右方向中央部に設けられた二つの固定型側キャビティ形成凹部36a,36bの右側にそれぞれ対応位置するように、配置されている。
また、右側スライド型64が載置された固着板部42を有する支持プレート40の支持板部44には、固定型26の突出部34との対向側とは反対側の面に、第二油圧シリンダ68bが固設されている。この第二油圧シリンダ68bは、支持板部44を貫通して延びるピストンロッド76bを有している。また、かかるピストンロッド76bは、支持板部44側から固定型26の突出部34側に向かって突出作動する一方、それとは反対側に向かって引込作動するようになっている。そして、そのようなピストンロッド76bの先端部に、右側スライド型64が、突出部72,72の突設側とは反対側の側面において固定されている。
かくして、図4に二点鎖線で示されるように、第二油圧シリンダ68bのピストンロッド76bの突出作動に伴って、右側スライド型64が、支持プレート40の二つのスライドレール46,46にて案内されつつ、支持プレート40の固着板部42上を、右側から左側に向かってスライド移動するようになっている。そして、ピストンロッド76bが突出作動の限度位置に達したときに、二つの突出部72,72の先端面が、固定型26の突出部34の左右方向中央に位置させられて、それら二つ突出部72,72にそれぞれ設けられた右側スライド型側キャビティ形成凹部74,74が、固定型26の突出部34に設けられた二つの固定型側キャビティ形成凹部36a,36bの上方に対応位置させられるようになっている。
一方、左側スライド型62は、図3及び図4から明らかなように、右側スライド型64と同様な構造を有する第一ブロック体78と、かかる第一ブロック体78よりも小さな矩形状を呈して、第一ブロック体78に固着された二つの第二ブロック体80,80とを有している。
すなわち、左側スライド型62の第一ブロック体78は、略長手矩形状を呈し、その下面に、幅方向(図4の左右方向)に互いに平行に延びる二つの凹溝70,70が設けられていると共に、長さ方向(図4の上下方向)に延びる一つの側面の長さ方向両側端部に、突出部72が、それぞれ一体的に突設されている。また、それら二つの突出部72,72の突出先端部には、目的とする二色成形品10のカバー14の外形形状の左側半分に対応した形状を有する左側スライド型側キャビティ形成凹部82が、それぞれ形成されている。そして、そのような第一ブロック体78における突出部72,72の突設側とは反対側の側面の長さ方向両側の端部に、二つの第二ブロック体80,80が、それぞれ、一つずつ、例えばボルト固定等により固着されているのである。
また、本実施形態の製造装置20においては、左側スライド型26に対して、二つ(図3に一つのみを示す)の射出装置66が、それぞれの一部を左側スライド型62内に収容させた状態で組み付けられている。
具体的には、図3に示されるように、左側スライド型62の第一ブロック体78には、その長さ方向両端部に、二つ(図3に一つのみを示す)の収容凹部84が、二つの第二ブロック体80,80が固着される側面において開口するように設けられている。また、かかる第一ブロック体78には、二つの収容凹部84のそれぞれの底面から、二つの突出部72,72の先端に設けられた左側スライド型側キャビティ形成凹部82,82に向かって延び出して、それら各左側スライド型側キャビティ形成凹部82の内面において開口するホットランナ86が、二つ(図3には一つのみを示す)設けられている。それら二つのホットランナ86内には、シーズヒータ88が挿入配置されている。
左側スライド型62の二つの第二ブロック体80,80のそれぞれには、第一ブロック体78との固着面と、それとは反対側の面とにおいて、それぞれ開口して延びる挿通孔90が形成されている(図3に一つのみを示す)。そして、それら二つの挿通孔90は、第一ブロック体78との固着面において開口する開口部を通じて、第一ブロック体78の二つの収容凹部84にそれぞれ連通している。また、各第二のブロック体80には、その上面と挿通孔90の内周面とにおいて開口して、上下方向に延びる樹脂材料供給口91が穿設されている。更に、各第二ブロック体80の第一ブロック体78との固着側とは反対側の面には、二つの取付脚部92,92が、互いに所定間隔を隔てて位置する状態で、一体的に立設されている。
一方、二つの射出装置66は、何れも、プランジャ式の公知の構造を有している。即ち、射出装置66は、加熱シリンダ94と、この加熱シリンダ94内に一部が突入したプランジャロッド96を有するエアシリンダ98とを含んで構成されている。そして、ここでは、加熱シリンダ94が、先端側部分100と基端側部分102とを軸方向に一体的に組み付けてなる分割構造とされている。また、加熱シリンダ94の先端側部分100には、バンドヒータ104が外挿固定されており、かかる先端側部分100内には、トーピード106が収容配置されている。一方、加熱シリンダ94の基端側部分102には、その周上の一箇所に、貫通孔108が形成されている。
そして、射出装置66の加熱シリンダ94の先端側部分100が、その先端開口部を、ホットランナ86内に連通させた状態で、第一ブロック体78の収容凹部84に挿入されている。また、加熱シリンダ94の基端側部分102のうちの先端側が、先端側部分100を挿入した収容凹部84に連通する第二のブロック体80の挿通孔90内に挿通され、また、その状態において、基端側部分102に設けられた貫通孔108が、第二ブロック体80の樹脂材料供給口91に連通している。一方、加熱シリンダ94の基端側部分102のうちの基端側が、第二ブロック体80の二つの取付脚部92,92の間に、それらと平行に延びるように配置されている。そして、エアシリンダ98が、第二ブロック体80の二つの取付脚部92,92に対して、ボルト固定等により取り付けられている。
かくして、二つの射出装置66が、加熱シリンダ94の先端開口部を、左側スライド型62の第一ブロック体78に設けられた二つのホットランナ86にそれぞれ連通させるように、一部を左側スライド型62の内部に収容させた状態で、左側スライド型62に対して、それと一体移動可能に取り付けられているのである。また、それら二つの射出装置66においては、左側スライド型62に取り付けられた状態で、それぞれの加熱シリンダ94,94内に、第二の樹脂材料たるポリプロピレンのペレットが、二つの第二ブロック体80,80に設けられた樹脂材料供給口91を通じて供給されるようになっている。
そして、二つの射出装置66が取り付けられた左側スライド型62が、一次成形ユニット22の固定型26の左側段差部38aに固着された支持プレート40の固着板部42上に載置されている。また、かかる載置状態下で、左側スライド型62の二つの凹溝70,70内に、固着板部42に設けられた二つのスライドレール46,46が嵌入されている。更に、左側スライド型62の二つの突出部72,72のそれぞれの先端部が、固定型26の突出部34上に、摺動可能に載置されていると共に、固定型26の突出部34の左右方向中央部に設けられた二つの固定型側キャビティ形成凹部36a,36bの左側にそれぞれ対応位置するように、配置されている。また、左側スライド型62の二つの第二ブロック体80,80が、支持プレート40の支持板部44に形成された二つの切欠部110,110内に摺動可能に嵌合されている。
そして、それら二つの切欠部110,110を有する支持プレート40の支持板部44には、固定型26の突出部34との対向側とは反対側の面における二つの切欠部110,110の間の部分に、第一油圧シリンダ68aが固設されている。この第一油圧シリンダ68aは、支持板部44を貫通し、支持板部44と突出部34との対向方向において突出乃至引込作動するピストンロッド76aを有し、このピストンロッド76aが、左側スライド型62における突出部72,72の突設側とは反対側の側面に固定されている。
これによって、図4に二点鎖線で示されるように、第一油圧シリンダ68aのピストンロッド76aの突出作動に伴って、左側スライド型62が、それに取り付けられた二つの射出装置66と共に、支持プレート40の二つのスライドレール46,46にて案内されつつ、支持プレート40の固着板部42上を、左側から右側に向かってスライド移動するようになっている。そして、ピストンロッド76aが突出作動の限度位置に達したときに、二つの突出部72,72の先端面が、固定型26の突出部34の左右方向中央に位置させられて、それら二つ突出部72,72にそれぞれ設けられた左側スライド型側キャビティ形成凹部82,82が、固定型26の突出部34に設けられた二つの固定型側キャビティ形成凹部36a,36bの上方に対応位置させられるようになっている。
このように、本実施形態の製造装置20では、第一油圧シリンダ68aと第二油圧シリンダ68bの突出作動により、左側スライド型62と右側スライド型64とが、前記固定型26と可動型28の型閉じ及び型開き方向(上下方向)とは直角な左右方向において互いに接近して、型閉じされるようになっている。そして、そのような型閉じにより、それら左側スライド型62と右側スライド型64との間に、二色成形品10のカバー14の外形形状に対応した形状を有する二つ(図9に一つのみを示す)の二次成形キャビティ112が、左側スライド型側キャビティ形成凹部82,82と右側スライド型側キャビティ形成凹部74,74の互いに対応するもの同士にて形成されるようになっている。また、それら二つの二次成形キャビティ112は、二つの固定型側キャビティ形成凹部36a,36bの上方に配置され、それによって、後述するように、一次射出成形よって成形されて、固定型26に保持された基体12の突部18が、各二次成形キャビティ112内に収容されるようになっているのである(図9参照)。
かくして、二次成形ユニット24にあっては、左側及び右側スライド型62,64が型閉じされた状態下で、左側スライド型62に取り付けられた二つの射出装置66のそれぞれの加熱シリンダ94の先端開口部から、ポリプロピレンが溶融状態で射出されることにより、かかる溶融状態のポリプロピレンが、ホットランナ86を通じて、二つの二次成形キャビティ112内に充填されて、二次射出成形が実施されるようになっている(図10参照)。そして、そのような二次射出成形により、二つの二次成形キャビティ112内で、カバー14が、各二次成形キャビティ112内に収容された基体12の突部18を被覆するようにして、それぞれ成形されるようになっているのである。
また、本実施形態の製造装置20では、一次成形ユニット22の固定型26と可動型28の型閉じ及び型開き操作を行う、図示しない油圧シリンダの作動と、一次成形ユニット22の図示しない射出装置の作動と、二次成形ユニット24の左側及び右側スライド型62,64の型閉じ及び型開き操作を行う第一及び第二油圧シリンダ68a,68bの作動と、二次成形ユニット24の二つの射出装置66の作動とが、何れも、コンピュータ等を用いた公知の構造を有する制御装置(図示せず)によって制御されるようになっている。そして、それにより、目的とする二色成形品10の製造に際して、一次成形ユニット22による一次射出成形操作と、二次成形ユニット24による二次射出成形操作とが、後述する作業手順に従って、それぞれ、適正なタイミングで実施されるようになっている。また、必要に応じて、二次成形ユニット24を何等作動させることなく、二次成形ユニット24の左側及び右側スライド型62,64を型開きさせたままで、一次成形ユニット22だけを作動させることが可能となっている。そして、それにより、一次成形体たる基体12だけを、連続的に複数個製造することができるようになっている。
ところで、かくの如き構造とされた本実施形態の製造装置20を用いて、目的とする二色成形品10を製造する際には、例えば、以下の手順に従って、その作業が進められることとなる。
すなわち、先ず、図6に示されるように、二次成形ユニット24の第一及び第二油圧シリンダ68a,68bを引込作動させて、左側及び右側スライド型62,64を互いに離間位置させることにより、それら左側及び右側スライド型62,64を型開きさせる。そして、そのような状態下で、一次成形ユニット22の図示しない油圧シリンダを突出作動させて、固定型26と可動型28とを型閉じする。これによって、それら固定型26と可動型28との間に、二つ(図6には一つのみ示す)の一次成形キャビティ52を形成する。また、固定型26と可動型28との型閉じ状態下で、一次成形ユニット22の射出装置(図示せず)のノズル56を、可動型28のノズルタッチ部54に当接配置させる。
次に、図7に示されるように、射出装置から、ノズル56を通じて、溶融状態のABS樹脂114を射出し、そして、かかる溶融状態のABS樹脂114を、二つの一次成形キャビティ52内に、ホットランナ58を通じて、それぞれ充填する。その後、各一次成形キャビティ52内に射出・充填されたABS樹脂114を冷却固化させる。そうして、各一次成形キャビティ52内で、一次射出成形を実施して、基体12をそれぞれ成形する。
そして、各一次成形キャビティ52内で、基体12が、それぞれ成形されたら、図8に示されるように、一次成形ユニット22の図示しない油圧シリンダを引込作動させて、固定型26と可動型28とを型開きする。このとき、成形された基体12が、固定型26の二つの固定型側キャビティ形成凹部36a内に筐体部16を収容させる一方、突部18を外部に露呈させて、上方に突出位置させた状態で、固定型26に保持されて、可動型28から離型される。また、基体12の一次射出成形時には、射出装置から射出されたABS樹脂が、ホットランナ58を通じて、一次成形キャビティ52内に充填されるため、基体12はランナーレス成形によって成形される。それ故、可動型28から離型した基体12からランナーをカットする作業を行う必要がない。
次いで、図9に示されるように、二次成形ユニット24の第一及び第二油圧シリンダ68a,68bをそれぞれ突出作動させて、左側スライド型62と右側スライド型64とを、左側及び右側段差部38a,38bにそれぞれ二つずつ設けられたスライドレール46,46に沿って、互いに接近する方向にスライド移動させる。これにより、左側スライド型62と右側スライド型64とを型閉じして、それら左側及び右側スライド型62,64の間に、二つ(図9には一つのみ示す)の二次成形キャビティ112を形成する。
このとき、各二次成形キャビティ112のキャビティ面が、左側スライド型側キャビティ形成凹部82の内面と、右側スライド型側キャビティ形成凹部74の内面と、固定型26に保持された基体12の突部18の外面と、基体12の筐体部16の上面における突部18の周辺部分とにて構成される。かくして、各二次成形キャビティ112が、その内部に、一次射出成形によって成形された基体12の突部18を収容配置した状態で形成される。また、そのようにして、基体12の突部18が内部に収容された二次成形キャビティ112を形成する際には、固定型26と可動型28の型開き操作と、左側スライド型62と右側スライド型64の型閉じ操作とを同時に行うことも可能である。それによって、目的とする二色成形品10の成形サイクルの短縮化を図ることができる。
その後、図10に示されるように、左側スライド型62内に収容配置された二つ(図10には一つのみ示す)の射出装置66から、溶融状態のポリプロピレン116を射出する。そして、かかる溶融状態のポリプロピレン116を、二つ(図10には一つのみ示す)のホットランナ86を通じて、二つの二次成形キャビティ112内に、それぞれ充填する。その後、各二次成形キャビティ112内に射出・充填されたポリプロピレン116を冷却固化させる。そうして、各二次成形キャビティ112内で、二次射出成形を実施して、カバー14をそれぞれ成形する。かくして成形された二つ(図10には一つのみ示す)のカバー14は、各二次成形キャビティ112内に収容配置されている基体12の突部18に対して、それを被覆するように積層される。このとき、カバー14がポリプロピレンからなる一方、基体12がABS樹脂にて構成されているため、カバー14は、基体12の突部18に対して一体的に接合されることはない。
次に、図11に示されるように、二次成形ユニット24の第一及び第二油圧シリンダ68a,68bを引込作動させて、左側スライド型62と右側スライド型64とを型開きする。それによって、二つのカバー14を、左側スライド型62と右側スライド型64から離型する。このとき、各カバー14は、固定型26に保持された基体12の突部18の勘合して、積層された状態に維持される。また、各カバー14の二次射出成形時には、射出装置66から射出されたポリプロピレンが、ホットランナ86を通じて、二次成形キャビティ112内に充填されるため、カバー14が、ランナーレス成形によって成形される。それ故、カバー14を左側及び右側スライド型62,64から離型させた後に、カバー12からランナーをカットする作業を行う必要がない。
かくして、基体12と、かかる基体12の突部18に積層されたカバー14とからなる積層構造を備えた、目的とする二色成形品10を、二つ(図11には一つのみ示す)同時に製造する。そして、例えば、固定型26に設けられた図示しない突出し機構等にて、二色成形品10を突き出す等して、固定型26から離型させるのである。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の製造装置20においては、二次成形ユニット24の二つの射出装置66,66が、左側スライド型82の二つの収容凹部84,84内と二つの挿通孔90,90内に、部分的に収容された状態で、左側スライド型62に対して、それと一体移動可能に取り付けられている。それ故、二次成形ユニットの射出装置が二次成形用型とは別個の位置に独立して設置される従来装置とは異なって、二次成形ユニット24の射出装置66,66の設置スペースの省スペース化が有利に図られ得る。これによって、本実施形態の製造装置20が、効果的に小型化され得る。そして、二次成形ユニット24の射出装置66,66が、左側スライド型62に部分的に収容可能に小型されていることにより、そのような射出装置66,66が安価とされ、それに基づいて、目的とする二色成形品10の製造コストの低減も、有利に実現され得る。
また、本実施形態に係る製造装置20では、一次成形体としての基体12を成形する一次成形キャビティ52が、一次成形ユニット22の固定型26と可動型28との間に形成される一方、二次成形体としてのカバー14を成形する二次成形キャビティ112が、二次成形ユニット24の左側スライド型62と右側スライド型64の間に形成されるようになっている。このため、二次成形キャビティ112の形状が、一次成形キャビティ52の形状に何等制限されることなく、自由に設定され得る。従って、二次成形体たるカバー14が、一次成形体としての基体12の形状に何等制限されることなしに、自由な形状において有利に製造され得る。
さらに、かかる製造装置20にあっては、左側及び右側スライド型62,64を型開きさせた状態で、二次成形ユニット24の作動を停止させたまま、一次成形ユニット22だけを作動させることによって、一次成形体としての複数の基体12を連続的に製造することができる。それ故、製造装置20は、一次射出成形による一回の射出成形操作によって目的とする射出成形品を得る通常の射出成形装置としても、極めて有利に使用され得る。従って、本実施形態の製造装置20は、二色成形品10の製造用や、一次射出成形による一回の射出成形操作によって得られる射出成形品の製造用として、有利に併用され得るのである。そして、その結果として、従来装置には見られない極めて優れた使用性が、本実施形態の製造装置20において効果的に発揮され得ることとなるのである。
加えて、本実施形態の製造装置20にあっては、一次射出成形の実施後に、可動型28と型開きされて、一次成形体たる基体12を保持した固定型26を何等移動させることなく、単に、二次成形ユニット24の左側及び右側スライド型62,64を互いに接近移動させるだけで、それら左側及び右側スライド型62,64の間に、二次成形キャビティ112が、基体12の突部18を収容した状態で形成されるようになっている。しかも、固定型26と可動型28の型開きと、左側及び右側スライド型62,64の型閉じとを同時に行うことも可能となっている。
それ故、例えば、ターンテーブル上に設置された二つの固定型を有し、一次射出成形の終了後に、かかる二つの固定型と、それらに対応した可動型の型開きを行った後、ターンテーブルを作動させることにより、一次成形体を保持する固定型を移動させ、その後、それら二つの固定型と二つの可動型の型閉じを行って、二次成形キャビティを形成するようにした従来装置を用いる場合とは異なって、本実施形態の製造装置20を用いれば、一次成形体たる基体12を保持する固定型26の移動を行わない分だけ、また、固定型26と可動型28との型開きを、左側及び右側スライド型62,64の型閉じと同時に行う場合には、その分も加えて、目的とする二色成形品10の成形サイクルの短縮化が有利に図られ得るのである。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
例えば、前記実施形態では、一次成形ユニット22の固定型26と可動型28との間に、一次成形キャビティ52が二つ形成され、また、二次成形ユニット24の左側スライド型62と右側スライド型64との間に、二次成形キャビティ112が二つ形成されて、二色成形品10が、二つ同時に製造可能とされていた。しかしながら、固定型26と可動型28との間や、左側スライド型62と右側スライド型64との間に、一次成形キャビティ52や二次成形キャビティ112を、それぞれ一つだけ、或いは三つ以上形成することも可能である。
なお、左側スライド型62と右側スライド型64との間に、二次成形キャビティ112を複数設ける場合には、それら複数の二次成形キャビティ112内の全てに、第二の樹脂材料が、一つの射出装置66から射出充填されるようになっていても良い。
また、二次成形ユニット24の左側スライド型62に少なくとも一部が収容されて取り付けられる射出装置66の構造も、例示のものに何等限定されるものではない。即ち、前記実施形態では、射出装置66として、プランジャ式のものが採用されていたが、それに代えて、インラインスクリュー式やプリプラ式等、公知の構造のものも、適宜に採用され得る。
さらに、前記実施形態では、一次成形ユニット22の可動型26と、二次成形ユニット24の射出装置66が部分的に収容される左側スライド型62とに対して、それぞれ、シーズヒータ60,88が内挿配置されたホットランナ58,86が設けられていた。そして、第一の樹脂材料たるABS樹脂114や第二の樹脂材料たるポリプロピレン116が、それらのホットランナ58,86を通じて、一次成形キャビティ52内や二次成形キャビティ112内に射出充填されるようになっていた。しかしながら、可動型26や左側スライド型62に、シーズヒータ60,88等の加熱装置が何等設けられていないコールドランナを設け、このコールドランナを通じて、第一の樹脂材料や第二の樹脂材料を一次成形キャビティ52内や二次成形キャビティ112内に射出充填するように構成することも、勿論可能である。
また、一次成形ユニットにおける一対の一次成形用型(前記実施形態における固定型26と可動型28)の型開閉方向と、二次成形ユニットにおける一対の二次成形用型(前記実施形態における左側スライド型62と右側スライド型64)の型開閉方向は、互いに直角な方向であれば、前記実施形態に例示される方向に、何等限定されるものではない。
さらに、一対の一次成形用型の型開き時に、それら一対の一次成形用型のうちの何れか一方に、一次成形体が必ず保持されるように為す構造は、例示されたものに、特に限定されるものでないことは、言うまでもないところである。例えば、他方の一次成形用型のキャビティ面に抜け勾配等を付ける等、他方の一次成形用型に対して、一次成形体の離型が、一方の一次成形用型よりも容易となる構造を付与しても良い。また、一方の一次成形用型に対して、他方の一次成形用型よりも、一次成形体が離型し難くなる構造を付与しても良い。
また、一対の一次成形用型を開閉させる第一の型開閉装置と、一対の二次成形用型を開閉させる第二の型開閉装置も、前記実施形態に例示される如き油圧シリンダを利用したものに代えて、公知の各種のアクチュエータを利用するものに、適宜に変更可能である。
さらに、第一の樹脂材料と第二の樹脂材料の種類は、何等限定されるものではない。それら第一及び第二の樹脂材料は、同一の種類のものでも、互いに異なる種類のものであっても良い。第一の樹脂材料と第二の樹脂材料として、同一種類のものを用いれば、一次成形体と二次成形体とが一体的に接合された二色成形品を容易に得ることができる。
加えて、前記実施形態では、本発明を、基体とカバーの積層品からなる二色成形品の製造装置と製造方法に適用したものの具体例を示したが、本発明は、一次成形体に二次成形体を積層してなる構造を有する各種の二色成形品の製造装置と製造方法の何れに対しても、有利に適用され得るものであることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
10 二色成形品 12 基体
14 カバー 20 製造装置
22 一次成形ユニット 24 二次成形ユニット
26 固定型 28 可動型
46 スライドレール 52 一次成形キャビティ
62 左側スライド型 64 右側スライド型
66 射出装置 68a 第一油圧シリンダ
68b 第二油圧シリンダ 70 凹溝
112 二次成形キャビティ 114 ABS樹脂
116 ポリプロピレン

Claims (3)

  1. 第一の樹脂材料を用いた一次射出成形により成形される一次成形体に対して、第二の樹脂材料を用いた二次射出成形により成形される二次成形体を積層してなる構造の二色成形品の製造装置であって、
    第一の型開閉装置と、該第一の型開閉装置による型閉めにより、前記一次成形体に対応した形状の一次成形キャビティを内部に形成する一対の一次成形用型と、該一次成形キャビティ内に前記第一の樹脂材料を射出充填する第一の射出装置とを有して、前記一次射出成形を行うことにより、前記一次成形体を成形する一次成形ユニットと、
    第二の型開閉装置と、該第二の型開閉装置による型閉めにより、前記二次成形体に対応した形状の二次成形キャビティを内部に形成する一対の二次成形用型と、該二次成形キャビティ内に前記第二の樹脂材料を射出充填する第二の射出装置とを有して、前記二次射出成形を行うことにより、前記二次成形体を成形する二次成形ユニットと、
    を含み、
    前記一次成形ユニットにおける前記一対の一次成形用型が、それらのうちの何れか一方に、前記一次射出成形によって成形された前記一次成形体を保持しつつ、前記第一の型開閉装置にて型開きされるように構成されている一方、
    前記二次成形ユニットにおける前記第二の射出装置が、前記一対の二次成形用型のうちの何れ一方に対して、その内部に、少なくとも一部が収容された状態で、該一方の二次成形用型と一体移動可能に組み付けられていると共に、該一対の二次成形用型が、前記一対の一次成形用型を間に挟んだ両側に、該一対の一次成形用型の開閉方向と直角な一方向において互いに接近・離隔可能に配置されて、該一対の一次成形用型の型開き状態下で、該一対の二次成形用型が、前記第二の型開閉装置により互いに接近移動させられて、型開じされることにより、前記二次成形キャビティが、該一対の一次成形用型のうちの何れか一方に保持された前記一次成形体の少なくとも一部を内部に収容して、形成されるように構成されていることを特徴とする一方、二色成形品の製造装置。
  2. 前記一対の一次成形用型のうち、型開き状態下で前記一次成形体を保持する前記一方の一次成形用型が、該一次成形体の保持部分を間に挟んだ両側に、該一対の一次成形用型の開閉方向と直角な一方向に延びるようにそれぞれ設けられたスライドレールを有し、前記一対の二次成形用型が、それらのスライドレールにて案内されつつ、前記第二の型開閉装置によって、互いに接近・離隔する方向にスライド移動するようになっている請求項1に記載の二色成形品の製造装置。
  3. 第一の樹脂材料を用いた一次射出成形により成形される一次成形体に対して、第二の樹脂材料を用いた二次射出成形により成形される二次成形体を積層してなる構造の二色成形品の製造方法であって、
    一対の一次成形用型を型閉じて、前記一次成形体を成形するための一次成形キャビティを形成する工程と、
    前記第一の樹脂材料を、前記一次成形キャビティ内に溶融状態で射出充填して、固化することにより、前記一次成形体を該一次成形キャビティ内で成形する前記一次射出成形を行う工程と、
    該一次射出成形によって成形された前記一次成形体を、前記一対の一次成形用型のうちの何れか一方に保持させた状態で、該一対の一次成形用型を型開きする工程と、
    前記一対の一次成形用型を間に挟んだ両側に、該一対の一次成形用型の開閉方向と直角な一方向において互いに接近・離隔移動可能に配置された一対の二次成形用型を、該一対の一次成形用型の型開き状態下で、互いに接近移動させて型開じすることにより、前記二次成形体を成形するための二次成形キャビティを、該一対の一次成形用型のうちの何れか一方に保持された前記一次成形体の少なくとも一部が内部に収容されるように形成する工程と、
    前記一対の二次成形用型のうちの何れか一方に対して、その内部に、少なくとも一部が収容された状態で、該一方の二次成形用型と一体移動可能に組み付けられた射出装置により、前記第二の樹脂材料を、前記二次成形キャビティ内に溶融状態で射出充填して、固化することによって、前記二次成形体を、該二次成形キャビティ内で、前記一次成形体の該二次成形キャビティ内への収容部分に積層した状態で成形する前記二次射出成形を行う工程と、
    を含むことを特徴とする二色成形品の製造方法。
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