JP5368882B2 - 射出成形金型 - Google Patents

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Description

本発明は固定型板と移動型板とを備え、固定型板上に樹脂通路を有するホットランナーブロックを設けて、このホットランナーブロック内の樹脂通路から固定型板内に設けている複数の樹脂通路を通じて固定型板と移動型板とによって形成されるキャビティ内に溶融樹脂を注入することにより成形品を製造する射出成形金型に関するものである。
従来から、この種の射出成形金型は、金型の固定側型板上に装着しているホットランナーブロック内の樹脂通路にノズルから溶融樹脂を供給し、この溶融樹脂を上記固定側型板に設けているゲートブッシュ内の樹脂通路を通じて該ゲートブッシュのゲートからキャビティ内に充填する際に、ゲートブッシュに挿入しているバルブピンを後退させることによってゲートを開放し、充填後に該バルブピンを前進させることによってゲートを閉止しているが、このバルブピンを進退させてゲートを開閉させるためのバルブピンの駆動装置としては、例えば、特許文献1に記載されているように、固定側型板上に装着している上記ホットランナーブロック上に筒状の支持脚体を介してシリンダを設置し、このシリンダのピストンロッドをホットランナーブロックから突出した上記バルブピンの突出端に一体に連結し、該シリンダの作動によりバルブピンを進退させてゲートを開閉させるように構成している。
しかしながら、バルブピンを駆動する上記シリンダは、固定側型板上に装着したホットランナーブロック上に設置されているために金型全体の型厚が厚くなり、厚みが増加するとそれに対応した型締めストロークの調節が困難になって深絞り成形品を製造することができなくなる。
このため、本願出願人等は特許文献2に記載しているように、ホットランナーブロックの側方における上記固定型板上にシリンダを設置すると共に、このシリンダと上記ホットランナーブロックから突出しているバルブピンとの間に支柱体を立設してこの支柱体にレバーの中央部を上下方向に回動自在に枢着し、このレバーの一端部を上記シリンダのピストンロッド端に、他端部を上記バルブピンの頭部にそれぞれ連結してシリンダのピストンロッドの伸縮によるレバーの回動をバルブピンに上下直進方向の進退動として伝達するように構成することによって、全体の高さを低くした射出成形金型を開発した。
特許第3913630号公報 特開2009−29084号公報
しかしながら、上記特許文献に記載された射出成形金型はいずれも、固定型板上にホットランナーブロックを配設し、且つ、このホットランナーブロック内に進退自在に挿入したバルブピンの駆動用シリンダやレバーを固定型板上に配置する必要上、固定型板上にこれらの配設用空間部として、固定型板を固定側受板を介して一体に取付けている固定側取付板をその外周部を残して大きく開口させて、固定型板上を略全面的に開放した広くて深い空間部を設けた構造としているため、移動型板を固定型板側に移動させて型締を行う際に、型締力が固定型板の外周部側に集中的に作用することになり、従って、成形時にキャビティを形成するこれらの固定金型と移動金型との対向面に作用する型締圧が外周部側に対して中央部側が弱くなって不均一となり、精度の良い成形品を得ることができなくなる虞れがあった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、固定型板上にホットランナーブロックやシリンダ、レバー等の配設用空間部を設けているにもかかわらず、成形時における型締力を固定型板の全面に亘って略均等に作用させて精度のよい成形品を製造することができる射出成形金型を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の射出成形金型は、請求項1に記載したように、固定側取付板に受板を介して取り付けられた固定型板と、移動側取付板に取り付けられた移動型板とからなり、上記固定型板上に樹脂通路を有するホットランナーブロックを配設してその樹脂通路を固定型板内に設けているゲートブッシュ内の樹脂通路に連通させていると共に、上記ホットランナーブロックを貫通して上記ゲートブッシュ内に、上記固定型板と移動型板との対向面間のキャビティに連通するゲートブッシュ内の樹脂通路の先端ゲートを開閉するバルブピンを挿入してあり、このバルブピンをレバーを介してシリンダにより駆動するように構成してなる射出成形金型において、固定型板に一体に設けている上記受板に、固定型板上に配設した上記ホットランナーブロックの配設空間部と上記シリンダの配設空間部を設けていると共にこれらの空間部の周囲の受板の下面を固定型板の上面に一体に接合させてあり、さらに、これらの空間部を下側空間部として上記受板に一体に設けている固定側取付板に上記レバーを配設した上側空間部を設けていると共にこの上側空間部の周囲の固定側取付板の下面を上記受板の上面に一体に接合させてあり、上記下側空間部におけるシリンダ配設空間部内に上記シリンダを固定型板の上面から上方に間隔を存して配置している一方、上記上側空間部内に上記レバーを回動自在に配設してその一側端部を上記シリンダのピストンロッドに、他側端部を上記バルブピンの頭部に連結してなる構造としている。
このように構成した射出成形金型において、請求項2に係る発明は、上側空間部内に板状支持部材を配設してその端部を受板に固着し、この板状支持部材の下面にシリンダを固体型板上から間隔を存した状態にして取付けていると共に、板状支持部材の中央部にシリンダのピストンロッドを挿入させている孔を設けていると共にこの孔から該板状支持部材の他側端面に亘って貫通した一定幅を有する空隙部を設け、この空隙部内にレバーを配設して該レバーの中央部を空隙部の両側壁面に回動自在に枢着してあり、さらに、このレバーの一側端部を上記シリンダのピストンロッドの上端部に連結していると共に他側部を上記空隙部から外側方に突出させてその他側端部をバルブピンの頭部に連結していることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記上側空間部を固定側取付板の上下面間に貫通した孔によって形成していると共に、この孔は板状支持部材の配設空間部と板状支持部材の他側端面から突出したレバーの他側端部を受け入れる小幅空間部とを一体に設けてなる形状に形成されてあり、さらに、上側空間部における上記板状支持部材の配設空間部の下方に下側空間部を形成している受板の一部を突出させていて、この突出部上面に上記板状支持部材をボルトによって取り外し可能に固着していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、固定型板に一体に設けている上記受板に、固定型板上に配設したホットランナーブロックの配設空間部とバルブピン駆動用シリンダの配設空間部を設けていると共に、これらの空間部の周囲の受板の下面を固定型板の上面に一体に接合させてあり、さらに、これらの空間部を下側空間部として上記受板に一体に設けている固定側取付板に、上記シリンダと連結してバルブピンを駆動するためのレバーを配設した上側空間部を設けていると共に、この上側空間部の周囲の固定側取付板の下面を受板の上面に一体に接合させているので、受板においては、下側空間部を設けていない中央部や外周部等の下面を固定型板上に重ね合わせ状態で接合させていると共に、受板上の固定側取付板においては、上側空間部を設けていない中央部分を含めたその他の部分の下面を固定側受板上に重ね合わせ状態で接合させた構造を構成することができ、従って、固定型板上にホットランナーブロックやシリンダ、レバー等の配設用空間部を設けているにもかかわらず、型締時には固定型板の全体に亘って型締力を作用させることができ、固定型板と移動金型との対向面間に全面に亘って均等な型締圧を生じさせて精度の良い成形品を製造することができる。
さらに、上記受板に設けている下側空間部内にバルブピン駆動用シリンダを固定型板上から間隔を存した位置に配置しているので、型締力の影響を受けることなく該シリンダを常に所定の位置に固定した状態に保持することができて、バルブピンの駆動を確実且つ円滑に行うことができる。また、上記固定側取付板に設けている上側空間部内に上記シリンダと連結してバルブピンを駆動するためのレバーを回動自在に配設してその一側端部を上記シリンダのピストンロッドに、他側端部を上記バルブピンの頭部に連結しているので、バルブピンの駆動手段としてのシリンダとレバーとを上下空間部内にコンパクトに且つ設置高さをできるだけ低くした状態となるように収めることができ、従って、深絞りの成形品を得るための深いキャビティを形成した金型であっても、固定型取付板と移動側取付板とを射出成形機の対向するダイプレートにそれぞれ取付けて容易に射出成形を行うことができる。
また、請求項2に係る発明によれば、固定側取付板に設けている上側空間部内に板状支持部材を配設してその端部を受板に固着し、この板状支持部材の下面に上記バルブピン駆動用シリンダを固定型板上から間隔を存した状態にして取付けているので、固定側取付板によってシリンダを固定型板上から一定間隔を存した下側空間部内の所定位置に宙づり状態に支持させておくことができ、従って、シリンダが固定側取付板に作用する型締力によって固定型板上に当接することなく常に安定した状態で作動してバルブピンの駆動を円滑に行うことができる。さらに、上側空間部内に設けている上記板状支持部材の中央部にシリンダのピストンロッドを挿入させている孔を設けていると共にこの孔から該板状支持部材の他側端面に亘って貫通した一定幅を有する空隙部を設け、この空隙部内にレバーを配設して該レバーの中央部を空隙部の両側壁面に回動自在に枢着してあり、さらに、このレバーの一側端部を上記シリンダのピストンロッドの上端部に連結していると共に他側部を上記空隙部から外側方に突出させてその他側端部をバルブピンの頭部に連結しているので、下側空間部における固定型板上にレバーの支持支柱等を設けることなく、上側空間部側にレバーを設けてシリンダと共にバルブピンの駆動手段をコンパクトに構成することができて装置全体の簡素化を図ることができるのは勿論、固定型板上にレバーの支持支柱等を設けていないために下部空間部を狭くすることができ、従って、固定型板に圧締力を伝達するための接合面を一層広くすることができて、均一にして安定した型締力を発揮し得る射出成形金型を提供することができる。
請求項3に係る発明によれば、上側空間部を固定側取付板の上下面間に貫通した孔によって形成していると共に、この孔は板状支持部材の配設空間部と板状支持部材の他端面から突出したレバーの他端部を受け入れる小幅空間部とを一体に設けてなる形状に形成されているので、レバーを回動自在に設けていると共に下面にこのレバーの一端にそのピストンロッドを連結させているバルブピン駆動用シリンダを装着している板状支持部材をその配設空間部に嵌め込むように取付けることによって、レバーとバルブピン駆動用シリンダとを所定の位置に簡単且つ正確に配設することができると共に組立作業が能率よく行えるものであり、その上、上側空間部における上記板状支持部材の配設空間部の下方に下側空間部を形成している受板の一部を突出させていて、この突出部上面に上記板状支持部材をボルトによって取り外し可能に固着しているので、板状支持部材をこの受板の突出部上に強固に固着することができてレバーやシリンダに圧締力が影響するのをなくすることができ、また、板状支持部材の取り外すことによってシリンダとレバーも一体に取り外すことができるので、装置全体の保守点検時や部品の取り替え時等も容易に行うことができる。
簡略縦断側面図。 その簡略平面図。 バルブピン駆動手段を備えた部分の縦断正面図。 その一部の拡大縦断正面図。 一つの板状支持部材部分の平面図。 そのX−X線における縦断側面図。 バルブピンの頭部とレバーとの連結部の一部を断面した正面図。
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1は固定型1と移動型2とを上下に対向させて配設している射出成形金型全体の簡略縦断側面図、図2はその平面図、図3は金型上部の縦断正面図であって、固定型1は固定型板1Aの上面に、一定厚みを有する固定側受板1B(以下、単に受板1Bとする)を介して固定側取付板1Cを積層状態にして一体に固着してなり、固定型板1Aを受板1Bを介して固定側取付板1Cに取付けた構造としている一方、移動型2は、移動型板2Aの下面に移動側受枠2Bを介して移動側取付板2Cを一体に取付けてなり、型締時に固定型板1Aと移動型板2Aとの対向面間にキャビティ10を形成するように構成している。なお、固定型1における上記受板1Bの平面形状は固定型板1Aの平面形状と同大、同形の矩形状に形成されあり、固定側取付板1Cは受板1Bよりも一回り大きい矩形状に形成されていて受板1Bの四方端縁から突出する部分を射出成形機の固定ダイプレートに対する取付用フランジ部1c1 に形成している。
上記固定型板1Aの上面における両側部には、内部に樹脂通路3a、3aを設けている一定長さと一定高さ及び一定幅を有するホットランナーブロック4a、4aを配設してボルト等により固定型板1A上に固着している共に、これらの両側ホットランナーブロック4a、4aの長さ方向の中央部間における固定型板1A上に同一構造を有する中央ホットランナーブロック4bを配設してボルト等により固定型板1A上に固着してあり、この中央ホットランナーブロック4b内の樹脂通路3bの両端を両側ホットランナーブロック4a、4aの樹脂通路3a、3aに連通させている。さらに、上記中央ホットランナーブロック4bの長さ方向の中央部に、その内部の樹脂通路3bに溶融熱可塑性樹脂(以下、溶融樹脂とする)を注入するノズル5を突設している。
一方、両側ホットランナーブロック4a、4aの長さ方向の前後両端部は固定型板1Aの上面四方部に位置していて、その樹脂通路3a、3aの端部を固定型板1Aの四方部内に設けられているゲートブッシュ6内の樹脂通路7の上端開口部に連通させている。
各ゲートブッシュ6は固定型板1Aを上下方向に垂直に貫通するように固定型板1A内に装着されてあり、その上端面を両側ホットランナーブロック4a、4aの端部下面に密に当接させた状態で固着していると共に、下端部を固定型板1Aと移動型板2Aとの型締めにより形成される上記キャビティ10内に連通するゲート6aに形成している。このゲート6aに樹脂通路7の下端が連通していると共にその樹脂注入口は樹脂通路7の孔径よりも小径に形成されている。
さらに、ゲートブッシュ6の上記樹脂通路7内に、該樹脂通路7よりも小径のバルブピン8を上下方向に進退自在に挿入してあり、このバルブピン8の上端部を上記両側ホットランナーブロック4a、4aの端部に上下方向に摺動自在に貫通させてホットランナーブロック4aの端部上面から上方に突出するこのバルブピン8の上端部を後述するシリンダ11とレバー12とからなるゲートブッシュ駆動手段によって軸心方向に進退させることにより、該バルブピン8の下端部で上記ゲート6aを開閉させるように構成している。
また、固定型板1Aの上面に設置している上記両側ホットランナーブロック4a、4aと中央ホットランナーブロック4bとは、固定型板1Aの上面に下面を密接させた状態にして一体に接合している上記受板1Bの両側部と中央部とに設けられた空間部9a、9b内に収納状態に配設している。詳しくは、固定型板1Aの両側部に両側ホットランナーブロック4a、4aを収納できる大きさの平面縦長長方形状の空間部9a、9aを設けていると共にこれらの両側空間部9a、9aの長さ方向の中央部間に、上記中央ホットランナーブロック4bを収納できる大きさの平面横長長方形状の空間部9bをその両側端部を上記両側空間部9a、9aに連通させた状態で設けている。さらに、受板1Bにおいて、ゲートブッシュ6上に設けている両側ホットランナーブロック4a、4aの両端部を配設した両側空間部9a、9aの長さ方向の両端部を内側方に向かって拡幅させて上記シリンダ11の配設用の平面矩形状空間部9c、9cを形成してあり、このシリンダ配設用空間部9c、9cを両側空間部9a、9aの両端部内側にそれぞれ連通させている。
また、受板1Bの下面において、上記両側空間部9a、9aと上記シリンダ11の配設空間部9c及び中央空間部9bを設けていない外周部1b2 の下面と中央部1b3 の下面は、上記固定型板1Aの上面に密接状態で接合している。
一方、受板1Bに設けている上記両側空間部9a、9aや上記シリンダ11の配設空間部9c及び中央空間部9bを下側空間部9として、受板1B上に積層状態で一体に固着している上記固定側取付板1Cに、両端部を上記シリンダ11のピストンロッド11a と上記バルブピン8の頭部8aとにそれぞれ連結してシリンダ11の作動をバルブピン8に伝達するレバー12を配設するための空間部を上側空間部13として設けてあり、この上側空間部13内に、図3〜図6に示すように、下面に上記シリンダ11を装着し且つ内部に上記レバー12を回動自在に枢着させている一定厚みを有する平面矩形状の板状支持部材14を配設している。
この上側空間部13は、固定側取付板1Cの上下面間に貫通した孔によって形成されていて上記板状支持部材14を遊嵌状態で配設している平面矩形状の空間部13a と、この空間部13a における外側端縁の中央部から外側方に向かって上記バルブピン8の上方にまで設けられた小幅空間部13b とからなる。上記平面矩形状の空間部13a は、下側空間部9における上記シリンダ11の配設空間部9cの上方に対応して固定側取付板1Cの外周四方部に設けられていると共にシリンダ配設空間部9cよりも一回り大きい矩形状空間部に形成されていて、シリンダ配設空間部9cの一側壁部と前後壁部とを形成している受板1Bの一部をこの空間部13a の一側部と前後部との下方に突出させてあり、これらの突出部1b1 の上面に板状支持部材14の下面における一側部と前後部とを受止させてボルト15により板状支持部材14を突出部1b1 上に取り外し可能に固着している。
この板状支持部材14の取付状態においては、該板状支持部材14の上面を固定側取付板1Cの上面と同じ高さにして同一平面上に位置させていると共に、板状支持部材14の下面中央部にボルトによって取付けられている上記シリンダ11は、板状支持部材14を配設している上側空間部13a の下方に連通している上記シリンダ配設空間部9c内に配設され、且つ、その下端面を固定型板1Aの上面に接することなく該上面から小間隔を存するように、板状支持部材14の下面に装着されている。
さらに、上記固定側取付板1Cにおいて、その四方部に設けている上記上側空間部13と中央部に設けているノズル挿通用孔16以外の中央部1c2 の下面と外周部1c3 の下面とを下側に一体に設けている上記受板1Bの対向する上面に密接状態で接合させている。
上記板状支持部材14は、その中央部に上記シリンダ11のピストンロッド11a を挿入させている孔17を設けていると共にこの孔17から該板状支持部材14の他側端面側である外側端面の中央部に連通した一定幅を有する上記レバー12の配設空隙部18を、板状支持部材14の上下面間に貫通させて設けている。この空隙部18内にレバー12の一半部を配設して該レバー12の長さ方向の中央部を空隙部18の前後対向壁面にピン19によって回動自在に枢着していると共に、レバー12の一側端部を上記孔17に挿入しているシリンダ11のピストンロッド11a の上端部に回動自在に連結し、さらに、レバー12の他側部を上記上側空間部13における小幅空間部13b 内に上下動可能に挿入してその他側端部に上記バルブピン8の上端頭部8aを回動自在に連結させている。なお、レバー12の一側端部には横方向に長い長孔12a を設けてこのこの長孔12a に上記シリンダ11のピストンロッド11a の上端部をピンにより回動自在に連結している。
一方、レバー12の他側端部とホットランナーブロック3の上面から突出している上記バルブピン8の上端頭部8aとの連結構造は、図7に示すようにレバー12の他側端部を二股形状の上下挟持片12b 、12c に形成してこれらの上下挟持片12b 、12c の対向面をバルブピン8の上端頭部8aの平坦な上下面を挟持する山形状のカム面に形成して上記シリンダ11のピストンロッド11a の伸縮動作により上記レバー12をその中央部を枢着したピン19を支点として上下方向に回動させ、その上下方向の回動運動を上記カム面を介してバルブピン8に上下直進方向の進退動として伝達するように構成している。
なお、上記移動型2には、図1に示すように、その移動型板2Aに、上記固定型板1Aに設けている各ゲートブッシュ6のゲート6aに対応させて突出ピン20を進退自在に挿入させている貫通孔21を設けてあり、移動型板2Aの下方の移動側受枠2B内に上下移動自在に配設した突出板22に上記突出ピン20の基端部を固着させている。
このように構成した射出成形金型は、その固定型1における固定側取付板1Cと移動型2における移動側取付板2Cとを射出成形機における対向する固定ダイプレートと移動ダイプレート(図示せず)との対向面にそれぞれ取付け、これらの移動型板2Aと固定型板1Aとによって所定の製品の射出成形を行う。この際、まず、固定型板1A上に設けたシリンダ配設空間部9c内に配設されている油圧シリンダ等の流体圧シリンダからなる上記シリンダ11を作動させてそのピストンロッド11a を上方に向かって伸長させることにより、該ピストンロッド11a の上端に連結しているレバー12を回動させてこのレバー12の他側端部に連結しているバルブピン8を押し下げることにより、その先端部でキャビティ10に連通するゲート6aを閉鎖させ、しかるのち、移動側型板2Aを固定型板1A側に移動させて型締めする。
この時、射出成形金型における固定型1側においては、固定型板1A上にホットランナーブロック4a、4bやバルブピン8の駆動手段である上記シリンダ11やレバー12の配設用上下空間部9、13を設けているにもかかわらず、これらの上下空間部9、13が設けられていない中央部や外周部においては、受板1Bの外周部1b2 の下面と中央部1b3 の下面を上記固定型板1Aの上面に密接状態で接合させていると共に、固定側取付板1Cの中央部1c2 の下面と外周部1c3 の下面とを上記受板1Bの上面に密接状態で接合させているので、固定側取付板1Cに作用する型締力をこれらの中央側と外周側との接合面を介して固定型板1Aに全体に亘って均等に伝達してキャビティ10を形成する対向面全面に均等な圧締力を作用させながら成形することができる。
型締め後、ノズル5から溶融樹脂を中央ホットランナーブロック4b内の樹脂通路3bに注入し、該樹脂通路3bから両側ホットランナーブロック4a、4aの樹脂通路3a、3aを通じて各ゲートブッシュ6内の樹脂通路7に供給すると共に、バルブピン駆動手段である上記シリンダ11を作動させてそのピストンロッド11a を収縮させることにより、レバー12を上記と反対方向に回動させてバルブピン8を引き上げてゲート6aを開放させ、溶融樹脂を樹脂通路7からキャビティ10内に充填させる。
キャビティ10内への溶融樹脂の充填後、上記シリンダ11をそのピストンロッド11a が伸長する方向に作動させることにより、レバー12を介してバルブピン8を押し下げる方向に進行移動させ、上述したようにゲート9を閉鎖する。この状態にしてキャビティ10内に充填された合成樹脂を冷却させ、冷却後に型開きして突出ピン20をキャビティ10側に突出させて成形品を取り出す。
このような射出成形時において、ノズル5から樹脂通路3a、3bを通じてキャビティ8に充填される高温の溶融樹脂によりホットランナーブロック4a、4bが加熱膨脹し、この膨脹によってホットランナーブロック4aの前後両端部に貫通してゲートブッシュ6内に挿入している上記バルブピン8がその軸心に直交する方向に変動しようとするが、上述したように、レバー12の他端部を対向面が山形状のカム面とした二股形状の上下挟持片12b 、12cに形成してそのカム面の先端稜角部をバルブピン8の頭部8aa の平坦な上下面に接した状態で該頭部10a を挟持させているので、バルブピン8全体がその頭部8aを上記カム面の先端稜角部に摺接しながら上記変動量に応じて平面方向に移動し、常に、真っ直ぐな形態を維持して長期に亘りゲートの開閉を円滑且つ確実に行わせることができる。
なお、以上の実施例においては、固定型板1A上の両側にホットランナーブロック4a、4aを配設すると共にこれらのホットランナーブロック4a、4aの長さ方向の中央部間に中央ホットランナーブロック4bを連設させてホットランナーブロックの全体の平面形状をH字状となるように配設しているが、このような配設構造に限定されることなく、平面L字状や平面I字状等、成形すべき製品の形状に応じた配設構造を採用してもよい。
1 固定型
1A 固定型板
1B 受板
1b1 、1b2 固定型板上に接合した受板の中央部と外周部との下面
1C 固定側取付板
1c2 、1c3 受板上に接合した固定側取付板の中央部と外周部との下面
2 移動型
2A 移動型板
3a、3b 樹脂通路
4a 4b ホットランナーブロック
6 ゲートブッシュ
7 樹脂通路
8 バルブピン
9 下側空間部
10 キャビティ
11 シリンダ
12 レバー
13 上側空間部
14 板状支持部材

Claims (3)

  1. 固定側取付板に受板を介して取り付けられた固定型板と、移動側取付板に取り付けられた移動型板とからなり、上記固定型板上に樹脂通路を有するホットランナーブロックを配設してその樹脂通路を固定型板内に設けているゲートブッシュ内の樹脂通路に連通させていると共に、上記ホットランナーブロックを貫通して上記ゲートブッシュ内に、上記固定型板と移動型板との対向面間のキャビティに連通するゲートブッシュ内の樹脂通路の先端ゲートを開閉するバルブピンを挿入してあり、このバルブピンをレバーを介してシリンダにより駆動するように構成してなる射出成形金型において、固定型板に一体に設けている上記受板に、固定型板上に配設した上記ホットランナーブロックの配設空間部と上記シリンダの配設空間部を設けていると共にこれらの空間部の周囲の受板の下面を固定型板の上面に一体に接合させてあり、さらに、これらの空間部を下側空間部として上記受板に一体に設けている固定側取付板に上記レバーを配設した上側空間部を設けていると共にこの上側空間部の周囲の固定側取付板の下面を上記受板の上面に一体に接合させてあり、上記下側空間部におけるシリンダ配設空間部内に上記シリンダを固定型板の上面から上方に間隔を存して配置している一方、上記上側空間部内に上記レバーを回動自在に配設してその一側端部を上記シリンダのピストンロッドに、他側端部を上記バルブピンの頭部に連結していることを特徴とする射出成形金型。
  2. 上側空間部内に板状支持部材を配設してその端部を受板に固着し、この板状支持部材の下面にシリンダを固定型板上から間隔を存した状態にして取付けていると共に、板状支持部材の中央部にシリンダのピストンロッドを挿入させている孔を設けていると共にこの孔から該板状支持部材の他側端面に亘って貫通した一定幅を有する空隙部を設け、この空隙部内にレバーを配設して該レバーの中央部を空隙部の両側壁面に回動自在に枢着してあり、さらに、このレバーの一側端部を上記シリンダのピストンロッドの上端部に連結していると共に他側部を上記空隙部から外側方に突出させてその他側端部をバルブピンの頭部に連結していることを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型。

  3. 上側空間部を固定側取付板の上下面間に貫通した孔によって形成していると共に、この孔は板状支持部材の配設空間部と板状支持部材の他側端面から突出したレバーの他側端部を受け入れる小幅空間部とを一体に設けてなる形状に形成されてあり、さらに、上側空間部における上記板状支持部材の配設空間部の下方に下側空間部を形成している受板の一部を突出させていて、この突出部上面に上記板状支持部材をボルトによって取り外し可能に固着していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の射出成形金型。
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