JP2007320065A - 薄板状成形品の成形装置及び成形方法 - Google Patents

薄板状成形品の成形装置及び成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007320065A
JP2007320065A JP2006149873A JP2006149873A JP2007320065A JP 2007320065 A JP2007320065 A JP 2007320065A JP 2006149873 A JP2006149873 A JP 2006149873A JP 2006149873 A JP2006149873 A JP 2006149873A JP 2007320065 A JP2007320065 A JP 2007320065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity
core
mold
molding
subordinate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006149873A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Asai
郁夫 浅井
Goshun Nishino
悟春 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiki Seisakusho KK filed Critical Meiki Seisakusho KK
Priority to JP2006149873A priority Critical patent/JP2007320065A/ja
Publication of JP2007320065A publication Critical patent/JP2007320065A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】良好な品質の薄板状成形品を効率的に成形する成形装置と成形方法を提供する。
【解決手段】薄板状成形品をパーティング射出によって成形する金型装置14と、前記金型装置14を取付ける型締装置10とを備える成形装置1であって、金型装置14は、パーティング面P1,P2を密着して形成したキャビティCの主要部Mに相当する領域を構成し前記キャビティCの板厚方向に可動なコア31と、前記主要部Mに隣接する前記キャビティCの従属部Sに相当する領域を構成し前記キャビティCの板厚方向に可動な従属コア32と、前記コア31が前記キャビティCの板厚を減少させる方向に移動するときには前記従属コア32を同調して移動させ、その後前記従属コア32のキャビティC面が前記コア31のキャビティC面から前記キャビティCの板厚を減少させる方向に離隔可能にさせる係合部材43と係合片44を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、良好な特性の薄板状成形品を効率的に成形する成形装置と成形方法に関する。
薄板状成形品は、例えば液晶表示器の導光板が挙げられる。導光板の射出成形では、導光板が光学製品であり表面に微細な凹凸を有するので、歪み、ひけ、バリがなく良好な成形転写が行われる必要がある。そのため、導光板の成形は、いわゆるインロー方式の金型ではなく、いわゆる平当て方式の金型を用いて射出圧縮成形することがより好ましいとされている(例えば、特許文献1参照。)
上記の金型は、固定側型部と可動側型部とを有し、両型部の型締め完了前に成形空間を外部から遮断して1次型締めをした状態で、当該成形空間内に樹脂を充てんしたのち、樹脂を圧縮しながら型締めを完了して成形品を得る射出金型であって、固定側型部は、成形品の片面に対応した賦形面を有する固定側製品ブロックと、この固定側製品ブロックを保持するための、可動側型部と対向する面がパーティング面とされた固定側プレートとを備え、可動側型部は、成形品の反対面に対応した賦形面を有する可動側製品ブロックと、この可動側製品ブロックを保持するための受板と、上記受板および可動側製品ブロックに対して型締め方向に沿って移動可能に設けた、固定側型部と対向する面がパーティング面とされ、型締め時に、当該パーティング面を固定側プレートのパーティング面に圧接することで、固定側製品ブロックと可動側製品ブロックとの間に形成される成形空間を外部から遮断して1次型締めするための可動側プレートと、この可動側プレートを、受板から型締め方向に突出させるように付勢して、型締め時に、両型部の型締め完了前に、そのパーティング面を固定側プレートのパーティング面に圧接させることで1次型締めを行わせる1次型締め機構と、可動側製品ブロックを、可動側型部に、受板および可動側プレートと別個に、型締め方向およびそれと反対の型開き方向に移動可能に保持させているとともに、上記可動側製品ブロックを型締め方向および型開き方向に任意に移動させる移動機構と、を備えたものである。しかしながら、このような金型は構造が複雑なためコストが嵩むとともに、この金型を用いた成形後の導光板の可動側製品ブロックからの離型が困難となるのである。
特許第3753623号公報
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、良好な品質の薄板状成形品を効率的に成形する成形装置と成形方法を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1の発明は、薄板状成形品をパーティング射出によって成形する金型装置と、前記金型装置を取付ける型締装置とを備える成形装置であって、前記金型装置は、パーティング面を密着して形成したキャビティの主要部に相当する領域を構成し前記キャビティの板厚方向に可動なコアと、前記主要部に隣接する前記キャビティの従属部に相当する領域を構成し前記キャビティの板厚方向に可動な従属コアと、前記コアが前記キャビティの板厚を減少させる方向に移動するときには前記従属コアを同調して移動させ、その後前記従属コアのキャビティ面が前記コアのキャビティ面から前記キャビティの板厚を減少させる方向に離隔可能にさせる係合部とを備えることを特徴とする薄板状成形品の成形装置に係る。
請求項2の発明は、請求項1において、前記型締装置が、前記コアを駆動し移動させる第1型締手段と、前記第1型締手段に収容して配置され前記従属コアを駆動し移動させる第2型締手段とを有する薄板状成形品の成形装置に係る。
請求項3の発明は、請求項2において、前記第2型締手段が、前記コアとの当接部に前記コアの移動距離を調整するスペーサを着脱自在に備える薄板状成形品の成形装置に係る。
請求項4の発明は、薄板状成形品をパーティング射出によって成形する成形方法であって、金型装置のパーティング面が密着するよう第1型締手段で圧締し、キャビティへ溶融材料を射出し、前記キャビティの主要部及びそれ以外の部分である従属部における溶融材料を第2型締手段で圧縮して成形した成形品を、前記従属部を圧縮する面が前記主要部を圧縮する面より圧縮移動方向に離隔するようにして離型する薄板状成形品の成形方法に係る。
請求項1の発明は、薄板状成形品をパーティング射出によって成形する金型装置と、前記金型装置を取付ける型締装置とを備える成形装置であって、前記金型装置は、パーティング面を密着して形成したキャビティの主要部に相当する領域を構成し前記キャビティの板厚方向に可動なコアと、前記主要部に隣接する前記キャビティの従属部に相当する領域を構成し前記キャビティの板厚方向に可動な従属コアと、前記コアが前記キャビティの板厚を減少させる方向に移動するときには前記従属コアを同調して移動させ、その後前記従属コアのキャビティ面が前記コアのキャビティ面から前記キャビティの板厚を減少させる方向に離隔可能にさせる係合部とを備えるものである。そのため、簡単な構成でありながら、良好な成形品を成形できるとともに成形品の離型を効率的かつ効果的に行う成形装置を得られる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記型締装置が、前記コアを駆動し移動させる第1型締手段と、前記第1型締手段に収容して配置され前記従属コアを駆動し移動させる第2型締手段とを有するので、型締装置を簡潔な構成とすることができる。
請求項3の発明は、請求項2において、前記第2型締手段が、前記コアとの当接部に前記コアの移動距離を調整するスペーサを着脱自在に備えるので、一の金型装置により板厚の異なる多くの成形品を成形することができる。
請求項4の発明は、薄板状成形品をパーティング射出によって成形する成形方法であって、金型装置のパーティング面が密着するよう第1型締手段で圧締し、キャビティへ溶融材料を射出し、前記キャビティの主要部及びそれ以外の部分である従属部における溶融材料を第2型締手段で圧縮して成形した成形品を、前記従属部を圧縮する面が前記主要部を圧縮する面より圧縮移動方向に離隔するようにして離型するので、良好な成形品を成形できるとともに成形品の離型を効率的かつ効果的に行うことができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の成形装置を示す断面正面図、図2は図1におけるB部の部分拡大図、図3は図1におけるA−A矢視断面図である。
図1に示す本発明の一実施例に係る薄板状成形品の成形装置1は、薄板状成形品をパーティング射出によって成形する金型装置14と、前記金型装置14を取付ける型締装置10とを備える。金型装置14は、固定型12と可動型13からなる。固定型12と可動型13が型合わせされ、固定型12のパーティング面P1と可動型13のパーティング面P2が当接してキャビティCが形成される。薄板状成形品は、型締装置10に取付けられた金型装置14のキャビティCへ射出装置11から溶融材料を射出する構成の成形装置1により成形される。薄板状成形品の例としては、液晶表示器の導光板が挙げられる。導光板を成形するキャビティCとキャビティCへ射出装置11のノズル42から溶融材料を導入する通路であるランナ部Rは、パーティング面P1及びパーティング面P2のいずれか一方又は双方に刻設して形成される。キャビティCは、導光板の片面又は両面に微細な凹凸を形成させる転写面又は鏡面を有する主要部Mと、主要部Mに隣接し主要部Mで成形される部分を取付け固定するための鍔状の取付け部を形成させる従属部Sからなる。従属部Sにはゲートを介してランナ部Rが接続されている。主要部Mの転写面は、キャビティC面に直接刻設するか又は、キャビティC面に図示しないスタンパを設けて構成してもよい。なお、図1に示すように、パーティング射出として、型合わせされて形成されるランナ部Rの端部開口にノズルを当接させて射出するものを例示したが、前記特許文献1に示すように、ゲートに接続されるパーティング面のランナーが、固定側型部に可動側型部の移動方向で設けられたスプルブッシュへ接続されるようなものも含めてパーティング射出という。すなわち、パーティング射出とは、金型装置の縦横配置や金型装置へのノズルの当接位置に関係なく、少なくともキャビティへ直接接続されるランナ部がパーティング面に形成されている金型装置における成形状態をいうものとする。
可動型13は、図1及び図2に示すように、主要部Mの片面を端面で構成するコア31と、従属部Sの片面を構成しコア31に隣接して相互に摺動可能な従属コア32と、コア31と従属コア32の少なくともキャビティ面近傍の側面で溶融材料の浸入を阻止する程度の間隙を有して摺動可能に覆設し端面がパーティング面P2となる可動型板34と、可動型板34のパーティング面P2に対極する端面に固着した係止部材46と、従属コア32を係止部材46に当接するように可動型板34から弾発するスプリング33と、断面L字状でコア31のキャビティC面に対極する端面に固着される係合部材43と、係合部材43に係合して従属コア32を係合部材43と同調させてキャビティC方向へ移動可能にさせるとともに係合部材43と同調せず従属コア32のみをキャビティC方向へ移動可能にさせる係合片44と、従属コア32のキャビティC面に対極する端面に固着され複数の従属コア32同士を連結する連結板45と、コア31のキャビティC面に対極する端面を延長するアダプタ35とからなる。
図2に示すように、係合部材43のL字状内面と、コア31のキャビティC面に対極する端面と、従属コア32の側面とで従属コア32の移動方向に長い空間47が形成される。この空間47におけるキャビティCから遠い方の壁面は、従属コア32が係止部材46に当接してキャビティCから最も離隔しさらにコア31がキャビティCから最も離隔したとき、係合片44のキャビティCから遠い面に当接する。そして、コア31が後述する第2型締手段23によりキャビティC側に前進駆動されると、従属コア32も同調して前進駆動される。コア31の前進駆動が停止したときには、当然、従属コア32の前進駆動も停止する。その後、従属コア32のみが後述する突出装置41により単独にキャビティC側に前進駆動されると、空間47の中で係合片44は、係合片44のキャビティCに近い面とコア31のキャビティC面に対極する端面までの距離を前進移動する。なお、係合部材43と係合片44とで係合部を構成する。
型締装置10は、図1に示すように、固定型12を取付ける固定盤28と、可動型13を取付ける可動盤30と、可動盤30の可動型13が取付けられた面の反対面に固着された第1型締手段26と、可動型13のアダプタ35を押圧可能になるよう第1型締手段26に収容して配設された第2型締手段23と、可動盤30を摺動可能に挿通して固定盤28と第1型締手段26のシリンダ24との間にナット27により架設されたタイバ29とからなる。なお本実施の形態では、射出装置11を横型に設けたので、パーティング射出を実施するには型締装置10を縦型とすることが好ましい。しかしながら、スプルブッシュを可動型の移動方向へ固定型に設けた前述の金型装置を採用するときは、型締装置と射出装置は縦横同じ方向のものとすることが好ましい。
第1型締手段26は、汎用の油圧機構であって、シリンダ24と、パッキング押え53で封入されたパッキングによりシリンダ24に液密かつ往復動可能に嵌挿され可動盤30の背面に固着されたラム22とからなる。シリンダ24の底部には圧油口25が開口し、圧油口25から供給される圧油によってラム22は金型装置14を圧締する。金型装置14の開放(下降)は、可動型13、可動盤30及びラム22等の自重に基づく油圧を、圧油口25からの圧油の排出量で調節することにより実行する。型締装置が縦型ではないときには、第1型締手段はラム22ではなくピストンを備え、パッキング側に他の圧油口を備えることになる。なお、第1型締手段26は油圧機構ではなく、トグル機構やボール螺子とボールナットを用いた機構等であってもよい。
第2型締手段23は、前記ラム22の中心凹部に嵌挿され大中小の径部を順に有するピストン19と、ラム22の中心凹部とピストン19の中径部を封止する端板16と、ピストン19の小径部端面にネジで着脱自在に取付けられたスペーサ15とからなる。ピストン19の大径部の中径部側側面と、ラム22の中心凹部壁面と、端板16の内面とから下降室18が形成される。端板16は、下降口21から下降室18へ連通する穿孔穴を有する。ピストン19の大径部端面と、ラム22の中心凹部壁面と、ラム22の中心凹部底面とから、上昇室20が形成される。端板16とラム22は、上昇口17から上昇室20へ連通する穿孔穴を有する。上昇口17へ圧油を供給すればピストン19は上昇してスペーサ15がアダプタ35を押圧する。下降口21へ圧油を供給すればピストン19は下降する。案内板36は、ピストン19の小径部側面にピストン19の移動方向に刻設された溝と係合してピストン19の移動時にピストン19が回動しないように可動盤30に設けたものである。なお、第2型締手段23は油圧機構ではなく、トグル機構やボール螺子とボールナットを用いた機構等であってもよい。
突出手段41は、端板16に立設された複数の案内ピン39と、案内ピン39を挿通して摺動移動する突出板38と、突出板38と端板16との間に設けられ突出板38を金型装置14の方向に前後動させる複数の駆動部40と、突出板38の金型装置14側に立設された突出ピン37とからなる。突出ピン37の先端は、駆動部40が最も縮小して突出ピン37を後退させたとき、可動盤30の可動型13を取付けた面と同一面となるように構成されている。駆動部40は、油圧シリンダ装置が簡便に採用されるが、トグル機構、偏芯カム機構又はボール螺子とボールナットを用いた機構等であってもよい。
金型装置14の型締装置10への着脱について説明する。金型装置14を縦型の型締装置10に取付ける際には、固定型12と可動型13を型合わせし一体にして可動盤30上を搬送する。このとき、図3に示すように、可動盤30の上面に刻設した溝50にダイリフタ51を埋設すると金型装置14の搬送が極めて容易となる。ダイリフタ51は、油圧シリンダの上部にローラコンベアが配設されるように構成された市販品であり、油圧シリンダを操作して金型装置14の搬送時のみローラを溝50の開口部から突出させる。
図3において、可動盤30の左側から搬入された金型装置14は、可動型13が可動盤30の盤面に突出させた衝止部材52に当接した後、可動型13の係止部材46に設けた切欠き部に位置決め装置49の凸部が係合することにより位置決めされる。次に、四のクランプ装置48が係止部材46に係合して可動型13が可動盤30に取付けられる。同様にして、固定型12も図示しないクランプ装置により固定盤28に取付けられる。なお、固定型12を固定盤28に取付けたまま、可動型13のみを交換する場合でも前記と同様にして実施することができる。
このような操作を実現可能とするため、アダプタ35をより薄いものと交換してキャビティCの板厚を最も厚く設定した場合でも、コア31が最下降したとき、アダプタ35の下面は可動盤30の上面より下がらないように設計されている。なお、コア31の下降は、図1に断面図示されたコア31の二面とは異なる図示されない二面に設けた鍔が係止部材46の上面に当接することにより制限される。また、この鍔には可動型板34との間に図示しないスプリングが設けられ、従属コア32のスプリング33と同様な作用により、コア31を強制的に係止部材46まで戻すように作動する。
さらに、スペーサ15をより厚いものと交換してキャビティCの板厚を最も薄く設定した場合でも、ピストン19がラム22の中心凹部の底部に当接したとき、スペーサ15の上面は可動盤30の上面から殆んど突出しないように設計されている。
このようにコア31の移動距離が調整自在に構成されているので、キャビティCの板厚は、所望の導光板に応じてある範囲内で任意の値に設定することができる。しかもアダプタ35とスペーサ15は、ネジにより着脱自在であり、両者は離隔可能であるから、キャビティCの板厚を容易に変更することができる。特に、スペーサ15に関しては、金型装置14又は可動型13を可動盤30の上面から退避させれば、スペーサ15の上方に十分な作業空間が生まれるので、スペーサ15の交換は極めて容易となるのである。
次に、図1に示す成形装置1による成形作動を説明する。先ず、金型装置14を上記の手順で型締装置10に取付ける。このとき、コア31と従属コア32は、係止部材46に当接するまで下降して、キャビティCは所定の最大板厚となっている。圧油口25から圧油を供給し第1型締手段26によって金型装置14を圧締・型締し、パーティング面P1,P2同士を密着させてキャビティCを形成させる。
そして、射出装置11を前進させて、ノズル42を金型装置14の当接したパーティング面P1,P2にあるランナRの開口に押圧させる。射出装置11から、所望の導光板に応じた所定量の溶融材料をノズル42とランナRを介してキャビティCへ射出する。その後適宜な時期に上昇口17から圧油を供給し第2型締手段23を上昇駆動させる。このとき、スペーサ15はアダプタ35を押圧しコア31が上昇するとともに、係合部材43と係合片44によって、従属コア32も同調して上昇し、キャビティCの主要部Mと従属部Sにおける溶融材料が同時に圧縮される。この圧縮により、キャビティC内の溶融材料は展延されたり保持圧力が与えられるので、歪みやひけのない良好な特性の導光板が成形できる。
この状態でキャビティC内の溶融材料は冷却され、変形しない程度まで固化したとき、第1型締手段26の圧締力を解除して可動型13を固定型12から離隔・型開きさせる。このとき、キャビティC内の溶融材料が固化して成った成形品(導光板)は、固定型12のキャビティC面から離型して可動型13のキャビティC面に附着した状態で型開きする。
その後、突出手段41の駆動部40を作動させて、突出ピン37により従属コア32のみを上昇駆動させる。係合部材43と係合片44とは非係合となっているので、コア31は圧縮を終了した位置を維持したまま、従属コア32のみがさらに上昇し、成形品をその周辺部の従属部Sで持ち上げるようにして離型させる。このとき、図示はしないが、従属部Sと主要部Mとの境界部等に設けたエア吹出し口から圧縮空気を主要部Mの表面へ吹き出すことにより離型をより良好に行うことができる。そのため、離型しにくい主要部Mの成形品を、表面の損傷もなく容易かつ良好に離型することができる。
成形品の離型に関する他の方法について説明する。すなわち、圧縮が終了した状態の従属コア32をその位置で保持させたままにして、コア31を下降させてキャビティCから離隔させ、従属部Sを圧縮する従属コア32のキャビティC面が主要部Mを圧縮するコア31のキャビティC面より圧縮移動方向に相対的に離隔するようにして成形品を離型するのである。そのためには、圧縮が終了したとき突出手段41を前進させて従属コア32の圧縮終了位置を保持させ、その後、第2型締手段23を下降・後退させ、図示しない強力なスプリングによりコア31も下降・後退させる。
なお、本発明は、当業者の知識に基づいて様々な変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものを含む。また、前記変更等を加えた実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りいずれも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明の成形装置を示す断面正面図である。 図1におけるB部の部分拡大図である。 図1におけるA−A矢視断面図である。
符号の説明
1 成形装置
10 型締装置
11 射出装置
14 金型装置
15 スペーサ
19 ピストン
22 ラム
23 第1型締手段
26 第2型締手段
28 固定盤
30 可動盤
31 コア
32 従属コア
35 アダプタ
41 突出手段
43 係合部材
44 係合片
46 係止部材
C キャビティ(成形品)
M 主要部
P1,P2 パーティング面
R ランナ部
S 従属部

Claims (4)

  1. 薄板状成形品をパーティング射出によって成形する金型装置と、前記金型装置を取付ける型締装置とを備える成形装置であって、
    前記金型装置は、パーティング面を密着して形成したキャビティの主要部に相当する領域を構成し前記キャビティの板厚方向に可動なコアと、前記主要部に隣接する前記キャビティの従属部に相当する領域を構成し前記キャビティの板厚方向に可動な従属コアと、前記コアが前記キャビティの板厚を減少させる方向に移動するときには前記従属コアを同調して移動させ、その後前記従属コアのキャビティ面が前記コアのキャビティ面から前記キャビティの板厚を減少させる方向に離隔可能にさせる係合部とを備えることを特徴とする薄板状成形品の成形装置。
  2. 前記型締装置は、前記コアを駆動し移動させる第1型締手段と、前記第1型締手段に収容して配置され前記従属コアを駆動し移動させる第2型締手段とを有する請求項1に記載の薄板状成形品の成形装置。
  3. 前記第2型締手段は、前記コアとの当接部に前記コアの移動距離を調整するスペーサを着脱自在に備える請求項2に記載の薄板状成形品の成形装置。
  4. 薄板状成形品をパーティング射出によって成形する成形方法であって、
    金型装置のパーティング面が密着するよう第1型締手段で圧締し、キャビティへ溶融材料を射出し、前記キャビティの主要部及びそれ以外の部分である従属部における溶融材料を第2型締手段で圧縮して成形した成形品を、前記従属部を圧縮する面が前記主要部を圧縮する面より圧縮移動方向に離隔するようにして離型することを特徴とする薄板状成形品の成形方法。
JP2006149873A 2006-05-30 2006-05-30 薄板状成形品の成形装置及び成形方法 Pending JP2007320065A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006149873A JP2007320065A (ja) 2006-05-30 2006-05-30 薄板状成形品の成形装置及び成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006149873A JP2007320065A (ja) 2006-05-30 2006-05-30 薄板状成形品の成形装置及び成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007320065A true JP2007320065A (ja) 2007-12-13

Family

ID=38853273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006149873A Pending JP2007320065A (ja) 2006-05-30 2006-05-30 薄板状成形品の成形装置及び成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007320065A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011037038A1 (ja) * 2009-09-28 2011-03-31 コニカミノルタオプト株式会社 成形金型及び成形方法
JP5142418B1 (ja) * 2012-03-21 2013-02-13 株式会社名機製作所 射出成形方法および射出成形装置
CN113840708A (zh) * 2019-05-17 2021-12-24 佳能弗吉尼亚股份有限公司 模具和成型系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01206017A (ja) * 1988-02-12 1989-08-18 Nissei Plastics Ind Co 射出成形金型および射出成形方法
JPH11221842A (ja) * 1998-02-06 1999-08-17 Japan Steel Works Ltd:The 凹レンズの成形方法およびその成形金型
JP2003326577A (ja) * 2002-03-05 2003-11-19 Meiki Co Ltd 射出圧縮成形装置および射出圧縮成形方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01206017A (ja) * 1988-02-12 1989-08-18 Nissei Plastics Ind Co 射出成形金型および射出成形方法
JPH11221842A (ja) * 1998-02-06 1999-08-17 Japan Steel Works Ltd:The 凹レンズの成形方法およびその成形金型
JP2003326577A (ja) * 2002-03-05 2003-11-19 Meiki Co Ltd 射出圧縮成形装置および射出圧縮成形方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011037038A1 (ja) * 2009-09-28 2011-03-31 コニカミノルタオプト株式会社 成形金型及び成形方法
JP5142418B1 (ja) * 2012-03-21 2013-02-13 株式会社名機製作所 射出成形方法および射出成形装置
CN113840708A (zh) * 2019-05-17 2021-12-24 佳能弗吉尼亚股份有限公司 模具和成型系统
CN113840708B (zh) * 2019-05-17 2024-05-17 佳能弗吉尼亚股份有限公司 模具和成型系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080175947A1 (en) Cut structure for mold
US7837915B2 (en) Injection molding process, resin molded product and mold
JP4044608B1 (ja) 小型導光板の射出圧縮成形方法および小型導光板
JP2007320065A (ja) 薄板状成形品の成形装置及び成形方法
JPH091601A (ja) 樹脂成形用金型
KR20160040964A (ko) 내, 외측으로 이동되는 언더컷성형링을 갖는 사출금형
JP2009113245A (ja) 射出成形機
WO2012172669A1 (ja) 射出成形用型装置および射出成形機
JP5676086B2 (ja) 薄板の射出成形方法及びその金型
JP2002347085A (ja) 射出成形金型
JP2008221597A (ja) 導光板の射出成形金型および射出成形方法
JP6199346B2 (ja) 成形品の突き出しに特徴を有する成形方法および射出成形機
CN1986191A (zh) 一种电动机马达用塑封组件热固性注塑模具
KR20140082309A (ko) 사출 금형
JP2642993B2 (ja) プラスチック成形品の成形方法
CN210308832U (zh) 一种模具
CN219256331U (zh) 多腔长条塑料件注塑模具
CN111941762B (zh) 模内切结构
CN114506020B (zh) 胶框的射出成型模具及其脱模方式
JP2005238669A (ja) 成形用金型装置、成形装置及び成形方法
KR100391574B1 (ko) 사출성형용 금형장치 및 이를 이용한 사출성형방법
JP2557653Y2 (ja) 射出成形装置の製品押出装置
CN105397985A (zh) 塑胶灌注成型模具
CN105398009A (zh) 双斜杆浇注模具
CN105150468A (zh) 具有侧抽芯的注塑模具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091221

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100126

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100622

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02