JP2010240992A - 射出成形用金型及び該金型を使用した射出成形機及び射出成形方法 - Google Patents

射出成形用金型及び該金型を使用した射出成形機及び射出成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】可動型の後退後の二次成形時の金型の型締め状態を安定化させて、2色成形品を安定して成形することが可能であると共に、構成簡易にして安価な金型構造を得ることが可能な射出成形用金型及び該金型を使用した射出成形機及び射出成形方法を提供する。
【解決手段】成形機の移動ダイプレートが後退した状態で、固定型と可動型からなる金型を型締めし該金型間に二次成形樹脂を射出して二次成形する際に、可動型と固定型との間に進出して該固定型と可動型間の間隙を所定に設定可能な間隙設定手段を配設したことを特徴とする。前記間隙設定手段は、金型の複数箇所に配設された駆動機構と、該駆動機構の作動により固定型と可動型との間に進出可能な楔体とで形成され、前記楔体は、高さの異なる複数の段差を有すると共に、各段差の高さが調整可能に形成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、材質や色の異なる2種類の樹脂により金型を用いて2色成形品を射出成形するための射出成形用金型及び該金型を使用した射出成形機及び射出成形方法に関する。
一般的に、例えば自動車用部品としてのサイドバイザー等の製品を射出成形する場合、成形機の固定ダイプレートに配設された固定型と、成形機の移動ダイプレートに配設された可動型からなる金型を使用した射出成形機による2色成形に使用されている。従来、この射出成形機による2色成形においては、金型を型締めした状態で、一次ゲートから金型間に基材となる一次成形樹脂を射出して一次成形し、この一次成形の後に可動型内の駒を所定距離後退(コアバックという)させて、二次ゲートから金型間に塗装面(表面層)となる二次成形樹脂を射出することにより、一次成形品の表面等に二次成形が行われるようになっている。なお、射出成形機に関する公報としては、例えば特許文献1がある。
特開平5−237872号公報
しかしながら、このような射出成形機にあっては、一次成形品の表面に二次成形する際に、二次成形の肉厚分だけ移動ダイプレートを後退させる必要があり、かつ二次成形時に金型を型締めする必要があることから、型締め時の圧力により移動ダイプレートが動いてしまう場合があり、これを防止するために例えば金型内に可動中子を配設して移動ダイプレートを所定の肉厚分の型締め位置に所定時間保持するようになっている。しかし、特に大物の2色成形品を成形する際で移動ダイプレートを後退させる場合に、金型の型締め状態を安定して保持することが難しく、2色成形品を安定して成形することが困難であると共に、金型精度や耐久面に不安要素があって、その不安要素を解消するためには金型コストが大幅にアップし易いという不都合を有している。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、可動型の後退後の二次成形時の金型の型締め状態を安定化させて、2色成形品を安定して成形することが可能であると共に、構成簡易にして安価な金型構造を得ることが可能な射出成形用金型及び該金型を使用した射出成形機及び射出成形方法を提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の射出成形用金型は、成形機の固定ダイプレートに配設される固定型及び成形機の移動ダイプレートに配設される可動型からなる金型を備えて、2色成形可能な射出成形用金型において、前記移動ダイプレートが後退した状態で、前記金型を型締めし該金型間に二次成形樹脂を射出して二次成形する際に、前記可動型と固定型との間に進出して該固定型と可動型間の間隙を所定に設定可能な間隙設定手段を配設したことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記間隙設定手段が、前記金型の複数箇所に配設された駆動機構と、該駆動機構の作動により前記固定型と可動型との間に進出可能な楔体とで形成されていることを特徴とする。さらに、請求項3に記載の発明は、前記楔体が、前記固定型と可動型間の間隙を複数に設定可能な高さの異なる複数の段差を有することを特徴とし、また、請求項4に記載の発明は、前記楔体が、高さの異なる複数の段差を有する基台と、該基台の各段差上に着脱可能に装着されると共に焼入れされた所定板厚のプレートを有することを特徴とする。
また、請求項5に記載の射出成形機は、固定型が配設された固定ダイプレートと、可動型が配設された移動ダイプレートと、前記固定型と可動型からなる金型間に一次成形樹脂を射出する一次射出ユニットと、前記金型間に二次成形樹脂を射出する二次射出ユニットと、を備えて2色成形可能な射出成形機において、前記移動ダイプレートを後退させた状態で、前記金型を型締めし該金型間に前記二次射出ユニットから二次成形樹脂を射出して二次成形する際に、前記可動型と固定型との間に駆動機構の作動により複数の段差を有する楔体を進出させて前記固定型と可動型間の間隙を所定に設定することを特徴とする。
また、請求項6に記載の射出成形方法は、固定型が配設された固定ダイプレートと、可動型が配設された移動ダイプレートと、前記固定型と可動型からなる金型間に一次成形樹脂を射出する一次射出ユニットと、前記金型間に二次成形樹脂を射出する二次射出ユニットとを備え、前記移動ダイプレートを前進させて型締めした状態で前記一次射出ユニットから金型間に一次成形樹脂を射出して一次成形する工程と、該一次成形の後に前記移動ダイプレートを後退させる工程と、該移動ダイプレートの後退後に固定型と可動型との間に駆動機構の作動により複数の段差を有する楔体を所定位置まで進出させる工程と、該楔体の進出後に前記移動ダイプレートを前進させて可動型を前記楔体を介し固定型に圧接して型締めする工程と、該型締めの後に前記二次射出ユニットから金型間に二次成形樹脂を射出して二次成形する工程と、該二次成形の後に前記移動ダイプレートを後退させて型開きすると共に前記楔体を可動型と固定型間から退去させる工程と、を備えることを特徴とする。
本発明のうち請求項1に記載の射出成形用金型によれば、移動ダイプレートが後退した状態で、金型を型締めし該金型間に二次成形樹脂を射出して二次成形する際に、可動型と固定型との間に進出して該固定型と可動型間の間隙を所定に設定可能な間隙設定手段を配設しているため、型締め時に圧力を高めても間隙設定手段で固定型と可動型間の間隙を所定に維持でき、金型の型締め状態を安定化させて2色成形品を安定して成形することができると共に、金型の所定位置に間隙設定手段を配置することで対応できて、構成簡易にして安価な金型構造を得ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、間隙設定手段が、金型の複数箇所に配設された駆動機構と、この駆動機構の作動により固定型と可動型との間に進出可能な楔体とで形成されているため、駆動機構による進出動作で楔体を金型間に確実に位置させることができて、固定型と可動型間の間隙設定を容易に行うことができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、楔体が固定型と可動型間の間隙を複数に設定可能な高さの異なる複数の段差を有するため、楔体のストロークを短くして金型の構成を一層簡略化することができると共に、楔体の各種高さの段差で2色成形品の二次成形部分の各種厚さに対応できる等、金型の汎用性を大幅に向上させることができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、請求項2または3に記載の発明の効果に加え、楔体が高さの異なる複数の段差を有する基台と、この基台の各段差上に着脱可能に装着されると共に焼入れされた所定板厚のプレートを有するため、所定板厚のプレートを用意することにより、プレートの交換のみで固定型と可動型間の間隙調整が可能となり、二次成形部分の各種厚さに一層容易に対応できて金型の汎用性を一層向上させることができると共に楔体の金型への設置作業等の作業効率を向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、可動型が配設された移動ダイプレートを後退させた状態で金型を型締めして二次成形する際に、金型に固定型と可動型間の間の間隙を所定に設定可能な楔体を進退可能に配設しているため、金型の型締め時に圧力を高めても楔体で固定型と可動型間の間隙を所定に維持でき、金型の型締め状態を安定化させて2色成形品を安定して成形することができると共に、金型の所定位置に駆動機構と楔体を配置することで対応できて、構成簡易にして安価な金型構造を得ることができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様に、移動ダイプレトーの後退後の二次成形時に圧力を高めても楔体で固定型と可動型間の間隙を所定に維持でき、型締め状態を安定化させて2色成形品を安定して成形することができると共に、金型の所定位置に駆動機構と楔体を配置することで対応できて、構成簡易にして安価な金型構造を得ることができる。
本発明に係わる射出成形機の基本形態を示す概略平面図 同その金型の具体的構成を示す概略平面図 同その概略側面図 同その要部の拡大側面図 同楔体の変形例を示す側面図 同射出成形機を使用した射出成形方法の一例を示す工程図 同その一次成形状態を示す説明図 同移動ダイプレートを後退させた状態を示す説明図 同二次成形状態を示す説明図 同型開き状態を示す説明図
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図10は、本発明に係わる射出成形機の一実施形態を示している。図1は、射出成形機1の基本的形態を示し、射出成形機1のコラム2には、固定ダイプレート6と移動ダイプレート8(図2参照)が配設されると共に、固定ダイプレート6に配設された固定側金型3aと移動ダイプレート8に配設された可動側金型3bからなる金型3が配設されている。また、射出成形機1の、前記金型3の図において右方には一次射出ユニット4が配設され、金型3の図において上方には二次射出ユニット5が配設されている。
図2及び図3は、前記金型3の具体的な構成を示している。図2及び図3に示すように、金型3は、製品16(成形品)を例えば2個取り可能に形成され、前記固定ダプレート6に配設された固定側金型3aとしての固定型7と、油圧シリンダー10(図3参照)により矢印イの如く移動(前進・後退)可能な前記移動ダイプレート8に配設された可動側金型3bとしての可動型9とを備えている。また、金型3の平面視で4隅には、間隙設定手段11がそれぞれ配設されている。
この間隙設定手段11は、可動型9に配設された駆動機構としての油圧シリンダー12と、この油圧シリンダー12のシャフトに連結された楔体13とで形成されている。そして、油圧シリンダー12が作動してそのシャフトが進退することにより、楔体13が図2の矢印ロの如く進退可能に配設されている。なお、図2において、符号14は前記一次射出ユニット4から一次成形樹脂を射出するための一次ゲートを示し、符号15は前記二次射出ユニット5から二次成形樹脂を射出するための二次ゲートを示している。
前記楔体13は、図4に示すように、高さh1〜h4が異なる4つの段差13b〜13eを有して側面視形状が階段形状に形成された基台13aを有し、この基台13aの各段差13b〜13eの表面には、所定板厚tのプレート17が例えば図示しない凹凸嵌合やねじ等の固着手段によりそれぞれ着脱可能に取付けられている。このとき、プレート17は焼入れ処理されてその硬度が後述する型締め時の圧力に十分に耐え得るように設定されると共に、板厚tの異なる複数種のプレート17が用意されて、図4の二点鎖線で示すように、所定板厚tのプレート17を使用することにより、楔体13の各段差13b〜13eの前記高さh1〜h4が所定に調整可能に構成されている。そして、この楔体13の形状に対応して固定型7の製品の形状に関係ない表面7aの所定位置(図では4隅)には、3つの段差7b〜7dが形成されている。
なお、機体13の形状は、図4に示す形状に限定されず、例えば図5(a)に示すように、幅wが同一の3つの段差13b〜13dを有する楔体13であっても良いし、図5(b)に示すように、3つの段差13b〜13dの幅w1〜w3がそれぞれ異なる楔体13を使用することも可能である。また、段差の数も4つや3つに限らず、複数であれば適宜に増減することができる。
次に、このように構成された射出成形機1による成形方法の一例を図6の工程図に基づいて説明する。なお、間隙設定手段11の楔体13としては、図4に示す楔体13を使用した場合について説明する。先ず、所定の製品16が得られる固定型7及び可動型9が配設されると共に、4隅に間隙設定手段11が配設された金型3を射出成形機1の固定ダイブレート6と移動ダイプレート8に取り付けてセットする。このとき、間隙設定手段11の楔体13は4つの段差13b〜13eを有し、この段差13b〜13eに対応して、固定型7の表面7aには前記段差7b〜7dが形成されている。
この状態で、移動ダイプレート8に連結されている油圧シリンダー10を作動させて、後退位置にある移動ダイプレート8を固定ダイプレート6側に前進させると共に油圧シリンダー10の圧力を高めて、図7に示すように、金型3を型締め(S1)する。このとき、間隙設定手段11の楔体13は退去位置にあって、楔体13の段差13b〜13dが固定型7の段差7b〜7dにそれぞれ当接すると共に、可動型9の表面9aと固定型7の表面7aとが密着した状態となっている。
そして、この状態で一次射出ユニット4を作動させて一次ゲート14から図7の矢印ハの如く固定型7と可動型9の隙間(キャビティ)に一次成形樹脂を射出(S2)して一次成形する。一次成形が終了して射出完了信号が出力されると、油圧シリンダー10が作動し、図8に示すように、移動ダイプレート8を後退、すなわちコアバック(S3)させる。このコアバック時のストロークは、間隙設定手段11が固定型7と可動型9間に進退できる値に設定されており、この値は調整可能とされている。
次に、コアバックが完了してコアバック完了信号が出力されると、間隙設定手段11の各油圧シリンダー12が作動し、各楔体13が幅w、すなわち段差13b分だけ前進(S4)すると共に、移動ダイプレート8の油圧シリンダー10が作動して型締めされてその圧力が高め(S5)られる。これにより、図9に示す状態となり、このとき、間隙設定手段11の楔体13は、前進することにより、最も低い段差13bが固定型7の表面7aに当接すると共に、段差13c〜13eが固定型7の段差7b〜7dにそれぞれ当接した状態となり、可動型9の表面9aと固定型7の表面7a間に段差13b、7bの高さh1分の間隙18が形成される。
この間隙18が形成されると、キャビティ内の一次成形品16aの例えば所定の周囲に間隙が形成された状態となり、この状態で、二次射出ユニット5の油圧シリンダーを作動させて、二次成形樹脂を図9の矢印ニ如くキャビティ内に射出(S6)して二次成形する。これにより、一次成形品16aと二次成形品16bとが2色成形され、この成形品を冷却(S7)した後に、図10に示すように、型開き(S8)して楔体13を初期位置に後退させると共に、型開きした金型3から矢印ホの如く製品16を取り出す(S9)ことにより、成形作業が完了する。
つまり、金型3の4隅に進退可能な楔体13を配設し、コアバック後に楔体13を前進させて楔体13の段差13b〜13eにより可動型9と固定型7間に所定の間隙18を形成し、この状態で型締めすると共に圧力を高めて二次成形を行うことにより、二次成形時の移動ダイプレート5の動きを防止できて、可動型9と固定型7の間隙を安定して保持できることになる。そして、可動型9と固定型7の間隙18は、楔体13の各段差13b〜13eと固定型7の段差7b〜7dの高さh1〜h4によって、すなわち段差13b〜13eに着脱可能に装着されたプレート17の板厚等によって、製品16の形態に応じて設定できることになる。
なお、前記固定型7に設けられる段差7b〜7dは、楔体13の段差13b〜13eの形態に応じて設定されるが、固定型7の段差7b〜7dに、楔体13と同様のプレート17を着脱可能に配設して両段差をそれぞれ対応させ、固定型7と可動型9間の間隙18をより一層詳細に調整可能としても良い。また、射出成形機1に使用される一次成形樹脂としては、例えばABS系が使用され、二次成形樹脂としてはPP、オレフィン系等の樹脂が使用されるが、一次成形樹脂と二次成形樹脂は、その材料自体が異なるかあるいは材料は同一系であっても色(顔料)が異なる樹脂が使用されるようになっている。
このように、前記射出成形機1によれば、可動型9が配設された移動ダイプレート5を後退させてコアバックさせると共に型締めして二次成形する際に、可動型9と固定型7との間に固定ダイプレート4と移動ダイプレート5(すなわち固定型7と可動型9)の間隙18を複数段階に設定可能な間隙設定手段11を進退可能に配設しているため、型締め時に移動ダイプレートが二次成形時の射出圧力に耐え得る所定圧まで高めることで、間隙設定手段11により両ダイプレート4、5間の間隙を所定に維持できて、金型3の型締め状態を安定化させて2色成形により製品16を安定して成形することができる。
また、間隙設定手段11が、金型3の4隅に配設された油圧シリンダー12と、この油圧シリンダー12の作動により固定型7と可動型9との間に進出可能な楔体13で形成されているため、楔体13をその進出動作で固定型7と可動型9間に確実に位置させることができて、間隙18の設定を容易に行うことができる。特に、楔体13が高さh1〜h4の異なる複数の段差13b〜13eを有すると共に、各段差13b〜13eの高さh1〜h4が調整可能に形成されていることから、楔体13自体の構成を簡略化して安価に形成できると共に、楔体13の各種高さの段差13b〜13eで成形品16の二次成形部分の各種厚さに対応できる等、金型3の汎用性を大幅に向上させることができる。
また、楔体13が高さh1〜h4の異なる複数の段差13b〜13eを有する基台13aと、この基台13aの各段差13b〜13e上に着脱可能に装着されると共に焼入れされた所定板厚のプレート17で形成されているため、所定板厚tのプレート17を用意することにより、プレートの交換のみで固定型7と可動型9間の間隙調整が可能となり、二次成形品16bの各種厚さに一層容易に対応できて金型3の汎用性を一層向上させることができると共に楔体13の金型3への設置作業やプレート17の交換作業等を簡単に行うことができて、成形作業の段取り等の作業効率の向上を図ることができる。また、楔体13が階段形状に形成されているため、油圧シリンダー12のストロークを短くすることができて、金型3自体の大きさを小さくしたり、その構成の一層の簡略化を図ることができる。
さらに、金型3の固定型7や可動型9の所定位置に間隙設定手段11を配置することで対応できるため、構成簡易にして安価な金型構造を得ることができると共に、例えば既存の射出成形機や該射出成形機に使用されている金型に容易に付設することができて、設備投資額を抑え、結果として製品16の成形コストを低減させることが可能となる。
なお、前記実施形態においては、間隙設定手段11を金型3の平面視で4隅(4箇所)に配設したが、本発明はこれに限定されず、例えば製品16が小形(小物)の場合は2箇所に配設したり大形(大物)の場合には6箇所以上に配設する等、その数は製品16の形態等に応じて複数箇所の適宜に増減できる。また、前記実施形態においては、間隙設定手段11の楔体13の各段差13b〜13eに焼入れされたプレート17を着脱可能に配設したが、例えば楔体13の基台13aの表面側である段差部分を直接焼入れ処理して段差表面に所定の硬度を持たせる構成としても良く、この場合は、所定高さの段差13b〜13eを有する楔体13自体を交換することで、各種製品16の成形に対応することができる。さらに、前記実施形態における、射出成形機1自体の構成や、金型3の構成等は一例であって、本発明の各発明に係わる要旨を逸脱しない範囲において適宜の構成を採用することができる。
本発明は、サイドバイザー等の自動車用部品の2色成形に限らず、コアバックを使用して2色成形される全ての製品(成形品)に利用できる。
1・・・射出成形機、3・・・金型、4・・・一次射出ユニット、5・・・二次射出ユニット、6・・・固定ダイプレート、7・・・固定型、7a・・・表面、7b〜7d・・・段差、8・・・移動ダイプレート、9・・・可動型、9a・・・表面、10・・・油圧シリンダー、11・・・間隙設定手段、12・・・油圧シリンダー、13・・・楔体、13a・・・基台、13b〜13e・・・段差、14・・・一次ゲート、15・・・二次ゲート、16・・・製品(2色成形品)、16a・・・一次成形品、16b・・・二次成形品、17・・・プレート、18・・・間隙。

Claims (6)

  1. 成形機の固定ダイプレートに配設される固定型及び成形機の移動ダイプレートに配設される可動型からなる金型を備えて、2色成形可能な射出成形用金型において、
    前記移動ダイプレートが後退した状態で、前記金型を型締めし該金型間に二次成形樹脂を射出して二次成形する際に、前記可動型と固定型との間に進出して該固定型と可動型間の間隙を所定に設定可能な間隙設定手段を配設したことを特徴とする射出成形用金型。
  2. 前記間隙設定手段は、前記金型の複数箇所に配設された駆動機構と、該駆動機構の作動により前記固定型と可動型との間に進出可能な楔体とで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の射出成形用金型。
  3. 前記楔体は、前記固定型と可動型間の間隙を複数に設定可能な高さの異なる複数の段差を有することを特徴とする請求項2に記載の射出成形用金型。
  4. 前記楔体は、高さの異なる複数の段差を有する基台と、該基台の各段差上に着脱可能に装着されると共に焼入れされた所定板厚のプレートを有することを特徴とする請求項2または3に記載の射出成形用金型。
  5. 固定型が配設された固定ダイプレートと、可動型が配設された移動ダイプレートと、前記固定型と可動型からなる金型間に一次成形樹脂を射出する一次射出ユニットと、前記金型間に二次成形樹脂を射出する二次射出ユニットと、を備えて2色成形可能な射出成形機において、
    前記移動ダイプレートを後退させた状態で、前記金型を型締めし該金型間に前記二次射出ユニットから二次成形樹脂を射出して二次成形する際に、前記可動型と固定型との間に駆動機構の作動により複数の段差を有する楔体を進出させて前記固定型と可動型間の間隙を所定に設定することを特徴とする射出成形機。
  6. 固定型が配設された固定ダイプレートと、可動型が配設された移動ダイプレートと、前記固定型と可動型からなる金型間に一次成形樹脂を射出する一次射出ユニットと、前記金型間に二次成形樹脂を射出する二次射出ユニットとを備え、
    前記移動ダイプレートを前進させて型締めした状態で前記一次射出ユニットから金型間に一次成形樹脂を射出して一次成形する工程と、該一次成形の後に前記移動ダイプレートを後退させる工程と、該移動ダイプレートの後退後に固定型と可動型との間に駆動機構の作動により複数の段差を有する楔体を所定位置まで進出させる工程と、該楔体の進出後に前記移動ダイプレートを前進させて可動型を前記楔体を介し固定型に圧接して型締めする工程と、該型締めの後に前記二次射出ユニットから金型間に二次成形樹脂を射出して二次成形する工程と、該二次成形の後に前記移動ダイプレートを後退させて型開きすると共に前記楔体を可動型と固定型間から退去させる工程と、を備えることを特徴とする射出成形方法。
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