JP3934807B2 - 射出成形方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱可塑性材料を使用して多層成形品を製造するための射出成形方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数の種類の樹脂等の材料を使用して射出成形するための装置として、例えば、実公平5−18111号公報に開示されている射出成形用金型装置が知られている。この射出成形用金型装置は、第1キャビティを構成するキャビティ型とコア型とを有し、コア型には第1キャビティ内に進退可能でかつ第2キャビティが形成された移動コアが設けられる。
【0003】
この射出成形用金型装置で成形を行う場合、先ず、移動コアが第1キャビティに進出した状態で第1次射出用ゲートから第2キャビティに第1材料を射出充填し、次に、移動コアを第1材料により成形された成形品とともに後退させ、第2次射出用ゲートから第1キャビティに第2材料を射出充填して成形品を得る。
【0004】
しかしながら、上記の従来の射出成形用金型装置では、第1キャビティに第2材料を充填した際、移動コアとコア型との間にバリが発生する懸念があり、成形精度が低下するとともに、このバリを取り除くための工程が必要となるという問題がある。
【0005】
一方、特公平1−39327号公報に開示されている射出成形方法および装置では、固定金型と可動金型との間に形成されたキャビティに多色成形用ゲートまたは多層成形用ゲートのいずれかが連通し、それぞれのゲートが切換弁を介して各可塑化射出装置に接続されている。
【0006】
この射出成形装置によって多層射出成形をする場合、切換弁により多層成形用ゲートと複数の可塑化射出装置とを接続し、一方の可塑化射出装置により第1の材料をキャビティ内に射出して成形品の外周部を成形し、次いで、他方の可塑化射出装置により第2の材料を射出して成形品の内部を成形する。
【0007】
しかしながら、この装置では、最初に射出成形された第1の材料からなる不安定な状態の成形品の内部に第2の材料が射出されるため、最終的に得られる成形品の形状の精度が十分に確保されないおそれがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の課題を解決すべくなされたものであって、多層成形品を高精度に成形することができるとともに、バリ除去作業等を不要として効率的に多層成形品を得ることのできる射出成形方法および装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、接近、離間可能に構成される第1の金型(114)と第2の金型(118)を用いた射出成形方法であって、
前記第1の金型(114)は、前記第2の金型(118)に対して変位可能であり且つ、上部に凹部(148)が形成されたコア(136)を有し、前記第2の金型(118)は、前記コア(136)の凹部(148)に対応する凸部(168)を有し、
前記コア(136)と前記第2の金型(118)とを互いに当接させ、前記凸部(168)端面である壁部(169)と、前記壁部(169)とともに前記凸部(168)を構成し前記第1の金型(114)の移動方向に平行な平行面(170)と、前記壁部(169)と対向し前記コア(136)の凹部(148)を構成する第1底部(149)と、前記平行面(170)と対向し前記コア(136)の凹部(148)を構成する内壁面(153)との間に密閉された第1のキャビティ(200)を形成する工程と、
第1の材料を前記第2の金型(118)に設けられたランナ(174)に流通させ、前記第2の金型(118)に設けられたゲート(184)から前記第1のキャビティ(200)に射出して成形する工程と、
前記第1の金型(114)を前記第1のキャビティ(200)に成形された成形品(12,20)とともに前記第2の金型(118)から離間する方向に移動させ、前記平行面(170)と前記内壁面(153)によって前記成形品(12,20)の一部を支持した状態で、前記壁(169)前記成形品(12,20)の凹部の構成する側面(24)と第2底部(25)との間に密閉された第2のキャビティ(202)を形成する工程と、
前記第1の材料が流通した前記ランナ(174)に第2の材料を流通させ、前記第1の材料が射出された前記ゲート(184)から前記第2の材料を前記第2のキャビティ(202)に射出して成形する工程と、
を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、接近、離間可能に構成される第1の金型(114)と第2の金型(118)とを備え、前記第1の金型(114)は、前記第2の金型(118)に対して変位可能であり且つ、上部に凹部(148)が形成されたコア(136)を有し、前記第2の金型(118)は、前記コア(136)の凹部(148)に対応する凸部(168)を有する射出成形装置(100)であって、
前記コア(136)と前記第2の金型(118)とを互いに当接させ、前記凸部(168)端面である壁部(169)と、前記壁部(169)とともに前記凸部(168)を構成し前記第1の金型(114)の移動方向に平行な平行面(170)と、前記壁部(169)と対向し前記コア(136)の凹部(148)を構成する第1底部(149)と、前記平行面(170)と対向し前記コア(136)の凹部(148)を構成する内壁面(153)との間に密閉された第1のキャビティ(200)を形成する一方、前記第1の金型(114)を前記第1のキャビティ(200)に成形された成形品(12,20)とともに前記第2の金型(118)から離間する方向に移動させ、前記平行面(170)と前記内壁面(153)によって前記成形品(12,20)の一部を支持した状態で、前記壁(169)前記成形品(12,20)の凹部を構成する側面(24)と第2底部(25)との間に密閉された第2のキャビティ(202)を形成する金型変位機構(126)
記第1のキャビティ(200)と前記第2のキャビティ(202)に連通し、成形用の材料が流通するゲート(184)およびランナ(174)と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、金型変位機構を用いて第1の金型を第2の金型から離間する方向に変位させたとき、第1の材料により成形された成形品の一部が、第2の金型の凸部を構成し前記第1の金型の移動方向に平行な平行面と、平行面と対向しコアの凹部を構成する内壁面によって支持されるため、該成形品が十分に固化していない状態であっても成形品の変形が阻止される。また、第2の材料を第2のキャビティに射出する際、第1の材料により成形された成形品の一部が冷却されることで第2の金型の凸部側に変位し、該凸部と密着する。このため、第2の材料と、第1の材料からなる成形品の一部との密着力が増大し、バリの発生が阻止される。従って、成形品の成形精度を向上させることができるとともに、バリを除去する作業を不要とすることができる。
【0012】
この場合、前記第2の金型に対して変位可能な第1の金型を構成するコアを設け、前記第1のキャビティを形成する工程では、前記コアを前記第2の金型に当接させ、前記第2の金型の凸部の下端面である壁部と、前記壁部とともに前記凸部を構成し前記第1の金型の移動方向に平行な平行面と、前記壁部と対向し前記コアの凹部を構成する第1底部と、前記平行面と対向し前記コアの凹部を構成する内壁面との間に密閉された第1のキャビティを形成し、前記第2のキャビティを形成する工程では、前記コアを前記第2の金型から離間する方向に移動させ、前記壁部と前記成形品の凹部を構成する側面と第2底部との間に密閉された第2のキャビティを形成すると、前記第2のキャビティを形成する際に前記コアだけを移動すればよいため、駆動系を小さくすることができ、好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係る射出成形方法について、それを実施する装置との関係において、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0014】
図1において、参照符号10は、本実施の形態に係る射出成形装置100によって製造される成形品であるヘリカルギアを示す。
【0015】
ヘリカルギア10は、外周部に形成された歯部12と、歯部12の内側に形成された円板部16とからなり、歯部12の外壁に形成された山部14はヘリカルギア10の軸線に対して傾斜している。円板部16の中央には孔部18が形成される。円板部16は第1の樹脂板20と第2の樹脂板22からなる二層構造に形成される。第1の樹脂板20と歯部12とは、潤滑性に優れ、強度の高い樹脂からなる第1の材料で一体的に形成され、一方、第2の樹脂板22は成形の際に収縮率の小さい樹脂からなる第2の材料で形成される。なお、第1の材料と第2の材料とが同一の材料であってもよい。
【0016】
次に、前記ヘリカルギア10を製造する本実施の形態に係る射出成形装置100について、図2および図3を参照して説明する。
【0017】
この射出成形装置100は、板状の下型取付部材112に固着された下型(第1の金型)114と、上型取付部材116に固着された上型(第2の金型)118とを備える。下型114には凹部120が形成され、凹部120を構成する底部には進退機構(金型変位機構)126が設けられる。進退機構126は、下面が傾斜した変位部材128と、変位部材128に摺動自在に係合し上面が傾斜したカム部材130とを有し、カム部材130には下型114の側部に設けられたシリンダ132のシリンダロッド134が固着される。
【0018】
変位部材128の上部には凹部120を構成する壁部に摺動自在な支持板135が固着され、支持板135の上部にはコア136が固着される。コア136の下部には凹部138が形成され、凹部138には板状部材140が変位可能に配設される。板状部材140の下部には支持板135、進退機構126、下型114および下型取付部材112を挿通してエジェクタピン142が固着され、板状部材140の上部にはコア136を挿通してリターンピン144が立設される。また、板状部材140の上部には複数の押出ピン146が立設され、押出ピン146の上部はコア136の上部に形成された凹部148を構成する第1底部149に突出可能である。凹部148を構成する底部中央には凸部150が形成される。
【0019】
コア136には凹部148を構成する内壁に沿って歯部成形部材152が設けられ、歯部成形部材152の外周にはフランジ部154が形成される。フランジ部154の上部にはボールベアリング156が配設され、このため、歯部成形部材152はコア136に挿通されたリターンピン144を中心として回転自在に構成される。コア136には該コア136を冷却するための冷却水を導入する冷却水通路158が形成される。
【0020】
上型118の下部にはコア136の凹部148に臨入する凸部168が形成される。凸部168の中央には凹部172が形成され、凹部172にはコア136の凸部150が臨入する。凸部168の外周部にはコア136の変位方向と平行する平行面170が形成される。
【0021】
なお、下型114と上型118とが型締めされると、コア136の凹部148を構成する第1底部149、凸部150を構成する壁部、歯部成形部材152の内壁面153、上型118の凸部168を構成する壁部169および平行面170によってキャビティが形成される。
【0022】
上型118にはホットランナ174が設けられる。ホットランナ174は、鉛直方向に延在する複数の筒状部176と、それぞれの筒状部176に連結された連結部178と、連結部178に設けられ、上型118の上部に配設された供給機構180に連通する供給部182とを有する。筒状部176の下端部は凸部168と同一平面に形成され、筒状部176の内壁には下方に向かって縮径したゲート184が形成される。筒状部176の内部には筒状のヒータ188が設けられる。また、連結部178にもヒータ189が設けられる。上型118の上部に形成された凹部190には蓋部材192が嵌合し、このため、ホットランナ174が蓋部材192によって押さえられる。上型118には該上型118を冷却するための冷却水を導入する冷却水通路194が形成される。
【0023】
本実施の形態に係る射出成形装置100は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、この射出成形装置100の使用方法について、本実施の形態に係る射出成形方法との関連で、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
【0024】
先ず、供給機構180を制御する図示しないコントローラにより第1の材料を計量し、該第1の材料を所定量だけ供給機構180から導出する準備をしておく(ステップS1)。次いで、図2に示すように、下型114が上型118に向かって変位することで型締めされる(ステップS2)。さらに、シリンダ132の駆動作用下にカム部材130が矢印A方向に変位し、変位部材128の傾斜した下面とカム部材130の傾斜した上面との係合作用下にコア136が上型118に向かって移動し、コア136の上面が上型118の下面に当接する(ステップS3)。このため、コア136の凹部148を構成する第1底部149、凸部150を構成する壁部、歯部成形部材152の内壁面153、上型118の凸部168を構成する壁部169および平行面170により第1のキャビティ200が形成される。
【0025】
次に、前記ステップS1で所定量に計量された第1の材料が供給機構180からホットランナ174に供給され、ヒータ188、189により溶融した状態を維持しながらゲート184から射出され、第1のキャビティ200に充填される(ステップS4)。これにより、ヘリカルギア10の歯部12および第1の樹脂板20が成形される。この歯部12の内周には凸部168に形成された平行面170に対応した面24(側面)が成形される。
【0026】
次いで、第2の材料を計量し、該第2の材料を所定量だけ供給機構180から導出する準備をしておく(ステップS5)。
【0027】
次に、第1の材料が固化し、しかしながら、十分に冷えないうちに、シリンダ132を駆動して変位部材128を矢印B方向に変位させ、図3に示すように、コア136を上型118から離間させる(ステップS6)。このとき、上型118の凸部168、ステップS4で成形されたヘリカルギア10の歯部12の内周の面24、第1の樹脂板20の上面25(第2底部)および凸部150の外壁部により第2のキャビティ202が形成される。この第2のキャビティ202は、コア136の上面と上型118の下面とが離間しているにも拘わらず、平行面170により成形された面24によりコア136の上面と上型118の下面との空間から隔離され、密封状態が維持される。この時点では、第1の材料がまだ十分に固化していないが、歯部12の面24が平行面170により支持されるため、歯部12の変形が阻止される。従って、歯部12の成形精度が向上する。
【0028】
供給機構180が切り替えられ、前記ステップS5で所定量に計量された第2の材料がホットランナ174に供給され、ヒータ188、189により溶融した状態を維持しながらゲート184から射出され、第2のキャビティ202に充填される(ステップS7)。これにより、ヘリカルギア10の第2の樹脂板22が成形される。このとき、第1の樹脂板20はまだ十分に固化した状態になっていない。そこへ、ホットランナ174内に溶融した状態で残留していた第1の材料が第2の材料に押し出されて第1の樹脂板20上に射出されて該第1の樹脂板20の表面が溶融し、第2の材料からなる第2の樹脂板22が成形される。このため、第1の樹脂板20と第2の樹脂板22とが強固に固着される。また、第2の材料が、凸部168の平行面170と、歯部12の内周の面24との間隙に導入されることが懸念されるが、第1の材料が冷却される際、面24が平行面170側に変位するため、面24と平行面170とが密着することになる。このため、第2の材料の面24に対する密着力が増大し、バリの発生が回避される。従って、成形されたヘリカルギア10に発生するバリを減少させることができ、成形品質を向上させることができる。
【0029】
また、第1のキャビティ200によって第1の樹脂板20および歯部12が正確に成形されて固化した後、該第1の樹脂板20および該歯部12と凸部168とによって第2のキャビティ202が形成されるため、第2の材料が射出される際に第2のキャビティ202の形状が安定しており、第2の樹脂板22が正確な形状に成形され、最終的に成形されるヘリカルギア10の形状の精度が十分に確保される。
【0030】
このようにしてヘリカルギア10が成形され、ヘリカルギア10が固化するまで冷却した後(ステップS8)、下型114を上型118から離間させて型開きする(ステップS9)。次に、エジェクタピン142が上昇すると、押出ピン146が上昇してヘリカルギア10を押圧する。従って、ヘリカルギア10は上昇し、成形品であるヘリカルギア10がコア136から取り出される(ステップS10)。このとき、歯部12に係合している歯部成形部材152は山部14の傾斜に従って回転し、歯部12と歯部成形部材152との係合が解除される。
【0031】
なお、ステップS8でヘリカルギア10を冷却させるのと並行して、第1の材料を計量して供給機構180から導出する準備をしておくと、射出成形処理に必要なサイクルタイムを短縮することができ、製造効率が向上する。
【0032】
以上のようにして成形されたヘリカルギア10は、射出成形装置100から次の工程に搬送される。
【0033】
本実施の形態に係る射出成形装置100を用いた射出成形方法では、第1の材料により第1の樹脂板20および歯部12を成形した後、コア136を上型118から離間させたとき、歯部12の面24が平行面170により支持されるため、第1の材料が十分に固化していない状態であっても歯部12の変形が阻止される。また、第2のキャビティ202を構成する面24と、該面24を成形する平行面170との間に第2の材料が導入されることが懸念されるが、第1の材料の一部が冷却されることで面24が平行面170側に変位し、面24と平行面170とがより密着することになるため、第2の材料の面24に対する密着力が増大し、バリの発生が回避される。従って、成形品からバリを除去する作業をなくし、効率的にヘリカルギア10を製造することができる。
【0034】
本実施の形態では、下型114にコア136が変位可能に設けられ、下型114と上型118とが当接した状態でコア136を移動させて第2のキャビティ202を形成しているが、下型114、上型118を移動させる駆動力を十分に確保できる場合には、下型114をコア136と一体的に形成し、下型取付部材112と下型114との間に図示しない進退機構を設けて下型114と上型118とを離間する方向に変位させて第2のキャビティ202を形成してもよい。
【0035】
この場合、下型114の上面と上型118の下面との間に隙間が形成されたときに、下型114と上型118とが離間して不安定になり、位置誤差が生じる懸念がある。そこで、この隙間にスペーシングプレートを水平方向に挿入して下型114に対して上型118を支持したり、上型118に油圧シリンダを設け、下型114と上型118とが離間したときに油圧シリンダのピストンロッドを突出させて下型114の上面に当接させ、上型118に対して下型114を支持したり、あるいは、下型114と上型118とに挿通するタイバーを設けると、位置誤差の発生を防止することができ、成形されるヘリカルギア10の成形精度が向上する。
【0036】
また、第1の材料と第2の材料とが同一の材料である場合には、供給機構180の切り替えが不要となることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係る射出成形方法および装置によれば、以下のような効果ならびに利点が得られる。
【0038】
第1の材料を第1のキャビティに射出して成形した後、第1の金型と第2の金型とを離間させたとき、成形された成形品の一部が第2の金型の凸部によって支持されるため、第1の材料が十分に固化していない状態であっても成形品の変形が阻止される。また、第2の材料を第2のキャビティに射出する際、第1の材料により成形された成形品の一部が冷却されることで第2の金型の凸部側に変位し、該凸部と密着する。このため、第2の材料と、第1の材料からなる成形品の一部との密着力が増大し、バリの発生が阻止される。従って、成形品の成形精度を向上させることができ、さらに、バリを除去する作業が不要となり、効率的に成形品を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る射出成形方法によって成形されるヘリカルギアを示す一部破断斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る射出成形装置において、第1の材料を充填した状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る射出成形装置において、第2の材料を充填した状態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る射出成形方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…ヘリカルギア 20…第1の樹脂板
22…第2の樹脂板 24…面
100…射出成形装置 114…下型
118…上型 136…コア
152…歯部成形部材 170…平行面
174…ホットランナ 184…ゲート
200…第1のキャビティ 202…第2のキャビティ

Claims (2)

  1. 接近、離間可能に構成される第1の金型(114)と第2の金型(118)を用いた射出成形方法であって、
    前記第1の金型(114)は、前記第2の金型(118)に対して変位可能であり且つ、上部に凹部(148)が形成されたコア(136)を有し、前記第2の金型(118)は、前記コア(136)の凹部(148)に対応する凸部(168)を有し、
    前記コア(136)と前記第2の金型(118)とを互いに当接させ、前記凸部(168)端面である壁部(169)と、前記壁部(169)とともに前記凸部(168)を構成し前記第1の金型(114)の移動方向に平行な平行面(170)と、前記壁部(169)と対向し前記コア(136)の凹部(148)を構成する第1底部(149)と、前記平行面(170)と対向し前記コア(136)の凹部(148)を構成する内壁面(153)との間に密閉された第1のキャビティ(200)を形成する工程と、
    第1の材料を前記第2の金型(118)に設けられたランナ(174)に流通させ、前記第2の金型(118)に設けられたゲート(184)から前記第1のキャビティ(200)に射出して成形する工程と、
    前記第1の金型(114)を前記第1のキャビティ(200)に成形された成形品(12,20)とともに前記第2の金型(118)から離間する方向に移動させ、前記平行面(170)と前記内壁面(153)によって前記成形品(12,20)の一部を支持した状態で、前記壁(169)前記成形品(12,20)の凹部の構成する側面(24)と第2底部(25)との間に密閉された第2のキャビティ(202)を形成する工程と、
    前記第1の材料が流通した前記ランナ(174)に第2の材料を流通させ、前記第1の材料が射出された前記ゲート(184)から前記第2の材料を前記第2のキャビティ(202)に射出して成形する工程と、
    を有することを特徴とする射出成形方法。
  2. 接近、離間可能に構成される第1の金型(114)と第2の金型(118)とを備え、前記第1の金型(114)は、前記第2の金型(118)に対して変位可能であり且つ、上部に凹部(148)が形成されたコア(136)を有し、前記第2の金型(118)は、前記コア(136)の凹部(148)に対応する凸部(168)を有する射出成形装置(100)であって、
    前記コア(136)と前記第2の金型(118)とを互いに当接させ、前記凸部(168)端面である壁部(169)と、前記壁部(169)とともに前記凸部(168)を構成し前記第1の金型(114)の移動方向に平行な平行面(170)と、前記壁部(169)と対向し前記コア(136)の凹部(148)を構成する第1底部(149)と、前記平行面(170)と対向し前記コア(136)の凹部(148)を構成する内壁面(153)との間に密閉された第1のキャビティ(200)を形成する一方、前記第1の金型(114)を前記第1のキャビティ(200)に成形された成形品(12,20)とともに前記第2の金型(118)から離間する方向に移動させ、前記平行面(170)と前記内壁面(153)によって前記成形品(12,20)の一部を支持した状態で、前記壁(169)前記成形品(12,20)の凹部を構成する側面(24)と第2底部(25)との間に密閉された第2のキャビティ(202)を形成する金型変位機構(126)
    記第1のキャビティ(200)と前記第2のキャビティ(202)に連通し、成形用の材料が流通するゲート(184)およびランナ(174)と、
    を備えることを特徴とする射出成形装置。
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