JP2014002721A - 車両挙動解析システム、車両挙動解析装置及び車両挙動解析プログラム - Google Patents

車両挙動解析システム、車両挙動解析装置及び車両挙動解析プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】一時停止箇所において車両が一時停止しているか否かの分析を容易かつ的確に行う。
【解決手段】車両挙動データ収集装置2及び当該車両挙動データ収集装置2により記録された挙動データを解析するための車両挙動解析装置3を備えた車両挙動解析システム1であって、地図データと挙動データに含まれる車両位置データとを用いて、地図データにより特定される車両が一時停止すべき一時停止箇所Xを含む周辺領域SRにおいて取得された挙動データを抽出する挙動データ抽出部3cと、抽出挙動データから車両が一時停止箇所Xにおいて一時停止しているか否かを判断する一時停止判断部3eとを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、ドライビングレコーダ等の車両挙動データ収集装置により記録された車両の挙動や周囲状況等を分析する車両挙動解析システムに関するものである。
近時、車両挙動データ収集装置として、例えば運転中の車両(四輪自動車や二輪自動車など)の周囲の映像を自動的に記録して、事故やヒヤリハット等の際の客観的な状況、ひいては、ドライバの運転傾向を分析できるようにした車両搭載型のドライビングレコーダが開発されてきており、例えばタクシーや郵便バイク等では、日常運転の事後分析による事故予防対策や、事故が起こったときにはその原因の客観的な証拠、究明等のために、この種のドライビングレコーダを搭載する動きも出てきている。
具体的に、このような車両挙動データ収集装置は、例えば走行中の画像データ、加速度データ、速度データ、位置データ等の挙動データを、逐次、時系列的に順次メモリ内に記録している。そして、別装置で、そのメモリ内の挙動データを事後に参照することにより、事故等の客観的な分析ができるように構成されている(特許文献1参照)。
ここで、一時停止を促進することで交通事故を抑制するために、例えば車両にドライビングレコーダを搭載して、当該車両が一時停止線や交差点等で一時停止しているか否かを分析する動きがある。
ところが車両挙動データ収集装置により記録された挙動データを解析しようとしても、時系列的に続く多くの挙動データのうちから、一時停止を行うべき場所に対応する挙動データを特定して、当該挙動データを見て車両が実際に一時停止しているか否かを判断するのは手間と時間が非常に多くかかる。
特開2011−204241号公報
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決すべくなされたものであり、一時停止箇所において車両が一時停止しているか否かの分析を容易かつ的確に行うことができることをその主たる所期課題とするものである。
すなわち本発明に係る車両挙動解析システムは、車両位置データを含む走行に関する情報を挙動データとして記録可能な車両挙動データ収集装置及び当該車両挙動データ収集装置により記録された挙動データを解析するための車両挙動解析装置を備えた車両挙動解析システムであって、前記車両挙動解析装置が、道路標識、道路標示又は信号機等の交通設備の位置データを含む地図データと前記挙動データに含まれる車両位置データとを用いて、前記地図データにより特定される車両が一時停止すべき一時停止箇所を含む周辺領域において取得された挙動データを抽出する挙動データ抽出部と、前記挙動データ抽出部により抽出された挙動データである抽出挙動データから、前記車両が前記一時停止箇所において一時停止しているか否かを判断する一時停止判断部とを備えることを特徴とする。
また本発明に係る車両挙動解析装置は、車両位置データを含む走行に関する情報を挙動データとして記録可能な車両挙動データ収集装置により記録された挙動データを解析するための車両挙動解析装置であって、道路標識、道路標示又は信号機等の交通設備の位置データを含む地図データと前記挙動データに含まれる車両位置データとを用いて、前記地図データにより特定される車両が一時停止すべき一時停止箇所を含む周辺領域において取得された挙動データを抽出する挙動データ抽出部と、前記挙動データ抽出部により抽出された挙動データである抽出挙動データから、前記車両が前記一時停止箇所において一時停止しているか否かを判断する一時停止判断部とを備えることを特徴とする。
このようなものであれば、車両挙動データ収集装置の記録内容から、車両が一時停止すべき一時停止箇所を含む周辺領域において取得された挙動データを抽出して、この抽出挙動データを用いて一時停止しているか否かを判断しているので、一時停止箇所において車両が正しく一時停止しているか否かの分析を容易かつ的確に行うことができるとともに、解析スピード等の解析効率を向上させることができる。また、車両挙動データ収集装置により得られたその他の挙動データを用いて一時停止以外の他の観点からの分析を行うことができる。
前記一時停止判断部が、前記抽出挙動データに含まれる速度データに基づいて、前記車両が一時停止しているか否かを判断することが望ましい。このように抽出挙動データに含まれる速度情報に基づいて一時停止したか否かを判断することで、車両の一時停止を容易に判断することができる。なお、その他、抽出挙動データに含まれる車両の走行状況を示す連続する画像データを比較することによって、車両が停止しているか否かを判断することもできるが、演算処理の観点から、上記の通り、速度データに基づいて判断することが好ましい。
前記挙動データが、前記車両の周囲状況を示す画像データを含むものであり、前記一時停止判断部が、前記抽出挙動データに含まれる画像データが示す画像における道路標識、道路標示又は信号機等の交通設備の位置に基づいて、前記車両が前記一時停止箇所又はその近傍にあるときに取得した挙動データを特定して、当該特定された挙動データである特定挙動データに含まれる速度データに基づいて、前記車両が一時停止しているか否かを判断するものであることが望ましい。これならば、抽出した挙動データの全てを解析して一時停止しているか否かを判断した場合に比べて解析時間を短縮することができる。
このように構成した本発明によれば、一時停止箇所を含む周辺領域において取得された挙動データを抽出して一時停止しているか否かを判断しているので、一時停止箇所において車両が一時停止しているか否かの分析を容易かつ的確に行うことができる。
本実施形態の車両挙動解析システムの構成を模式的に示す図。 同実施形態の車両挙動データ収集装置の機器構成を示す図。 同実施形態の車両挙動解析装置の機器構成を示す図。 同実施形態の車両挙動解析装置の機能構成を示す図。 同実施形態の一時停止箇所及び周辺領域を示す模式図。 同実施形態の一時停止箇所の特定方法を示す模式図。 変形実施形態の停止回数を表示する表示態様を示す模式図。
以下に本発明に係る車両挙動解析システムの一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態の車両挙動解析システム1は、二輪自動車又は四輪自動車等の例えば郵便の集配車両に搭載されて、当該車両の走行に関する情報を挙動データとして記録可能な車両挙動データ収集装置2と、当該車両挙動データ収集装置により記録された挙動データを解析するための車両挙動解析装置3とを備えている。
本実施形態に係る車両挙動データ収集装置としてのドライビングレコーダ2は、図1及び図2に示すように、車両の挙動や周囲状況、操作状況等を記録するものであり、サンプリング部21、着脱式記録手段22、情報処理手段23、補助電源24等と、これらを保持する単一のケーシング(不図示)とを備えている。なお、本実施形態のドライビングレコーダ2は、例えば、二輪自動車の場合には、そのヘッドライトの上部において後述する撮像手段の受像面が前方を向いて設けられ、四輪自動車の場合には、フロントガラスにおいて撮像手段の受像面が前方を向いて設けられる。
サンプリング部21は、図1に示すように、車両の挙動や周囲状況、操作状況等をセンシングし、その内容を示す挙動データを出力するものであり、ここでは、撮像手段であるCCDカメラ21a、加速度センサ21b、位置センサであるGPS受信機21cの3種類を少なくとも用いている。
CCDカメラ21aは、車両前方の状況を撮像し、その画像を示す動画像データを挙動データとして出力するものである。加速度センサ21bは、例えばピエゾ抵抗効果を利用して構成したもので、車両に作用する1〜3次元(例えば3次元であれば、前後、左右、上下)の加速度をセンシングし、その加速度を示す加速度データを挙動データとして出力するものである。GPS受信機21cは、例えば複数衛星からの電波をキャッチして車両の位置をセンシングし、その位置を示す車両位置データを挙動データとして出力するものである。
なお、挙動データとしては、その他、車両の車速センサSMから送信されてくる速度データや、ブレーキのON/OFFを示すブレーキデータ等があって、これらは、コネクタCNを介して受信される。
更に、本ドライビングレコーダ2は、通常、前記コネクタCNを介して車両バッテリ(車両側電源、図示しない)から電力供給されて動作するが、その車両バッテリからの電力供給が何らかの原因で途絶えた場合、補助電源24に自動的に切り替わり、その補助電源24が、最低でも、前記一定期間分動作できるだけの電力を供給する。
着脱式記録手段22とは、ここでは、ケーシングの側方に開口するスロットに抜脱可能に取り付けたCFメモリカードのことである。
情報処理手段23は、構造的には、図1に示すように、CPU23a、内部メモリ23b(例えば不揮発性メモリ)、I/Oバッファ回路(ADコンバータ等が含まれる場合もある)23c等を有したいわゆるコンピュータ回路である。そして、図2に示すように、前記CPU23aが、内部メモリ23bの所定領域に格納したプログラムに従って動作することで前記各手段の制御や情報処理を行い、データ受信部231、データ記録部232、データ管理部233等としての機能を発揮する。
データ受信部231は、車両の挙動や周囲状況等に関するデータである前記挙動データを一定のサンプリングタイムで時系列的に次々と受信するものであり、その受信した挙動データを、内部メモリ23b又は/及び着脱式記録手段の所定領域に設けられたデータ記録部232に移送するものである。
また、この実施形態では、更に前記データ管理部233が、前記挙動データが内部メモリに格納されている場合はこれを着脱式記録手段22に移送する機能を有している。
車両挙動解析装置3は、ドライビングレコーダ2によって記録された挙動データを解析するものであり、構造的には、図3に示すように、CPU31、内部メモリ32(例えば不揮発性メモリ)、I/Oバッファ回路(ADコンバータ等が含まれる場合もある)33、キーボード等の入力手段34、ディスプレイ等の出力手段35等を有した専用乃至汎用のコンピュータである。そして、図4に示すように、前記CPU31が、内部メモリ32の所定領域に格納したプログラムに従って動作することで前記各手段の制御や情報処理を行い、挙動データ取得部3a、地図データ格納部3b、挙動データ抽出部3c、一時停止判断部3d、画面表示部3e等としての機能を発揮する。
挙動データ取得部3aは、ドライビングレコーダ2のメモリに記録された挙動データを取得するものであり、具体的には、ドライビングレコーダ2のデータ記録部232に格納された挙動データは着脱式記録手段22を介して車両挙動解析装置3に移送され、挙動データ取得部3aに記録される。なお、挙動データにおいて、車両位置データは、当該車両位置データが示す車両位置における画像データ及び速度データと関連付けられている。
挙動データ抽出部3cは、前記挙動データ取得部3aに記録されている挙動データを取得するとともに、前記地図データ格納部3bに格納されている地図データを取得する。
そして、挙動データ抽出部3cは、図5に示すように、地図データから車両が一時停止すべき一時停止箇所Xを認識するとともに、その一時停止箇所Xを含む周辺領域SRを設定する。なお、図5には、4つの一時停止箇所Xを示しており、そのうちの1つに対応する周辺領域SRを示している。ここで一時停止箇所Xの認識方法としては、一時停止線、道路標識(「止まれ」)、信号機及び/又は交差点の位置データを含む地図データから、一時停止線又は道路標識(「止まれ」)の位置を認識することで一時停止箇所Xを認識する方法、信号機の位置を認識することで一時停止箇所Xを認識する方法、又は交差点を認識することで一時停止箇所Xを認識する方法等が考えられる。また、周辺領域SRの設定は、例えば、一時停止箇所Xを中心とした所定半径を有する領域を周辺領域SRとする方法や、又は、一時停止箇所Xに対する進行方向に対して所定距離手前から当該一時停止箇所X又はその所定距離後までを周辺領域SRとする方法等が考えられる。ここで、前記所定半径又は前記所定距離は、GPSによる車両位置データの位置誤差よりも大きくすることが考えられる。つまり、GPSによる位置誤差が数mである場合には、その数mよりも大きい例えば十数mとすることが考えられる。なお、前記所定半径又は前記所定距離は、入力手段34を用いてユーザによって設定又は変更することができる。
そして、挙動データ抽出部3cは、前記地図データと、前記挙動データに含まれる車両位置データとを用いて、前記設定された周辺領域SRにおいて取得された一連の挙動データを抽出する。具体的に挙動データ抽出部3cは、前記車両位置データが示す車両位置が前記周辺領域SRに含まれるか否かを判断して、前記周辺領域SRに車両が進入してから当該周辺領域SRを出るまでの間に取得された一連の挙動データを抽出する。そして、挙動データ抽出部3cは、抽出した一連の挙動データ(以下、抽出挙動データという。)を一時停止判断部3dに出力する。
一時停止判断部3dは、前記抽出挙動データを取得して、当該抽出挙動データにおける例えば速度データから、車両が一時停止箇所Xにおいて一時停止しているか否かを判断する。
ここで、抽出特定データ全体から一時停止を判断しても良いが、本実施形態では、一時停止箇所Xでの停止判断をGPSでの位置特定分解能よりも高い分解能で高精度に行うため、GPSでの位置検出に画像認識による位置検出を組み合わせて、抽出挙動データから更に絞り込んだ特定挙動データを用いて、一時停止判断を実行するようにしている。
具体的に一時停止判断部3dは、それぞれの抽出挙動データに含まれる画像データが示す画像における道路標識(「止まれ」)を画像認識により検出し、車両が一時停止箇所X又はその近傍にあることを高精度に特定し、そのときに取得した挙動データを特定する(以下、この挙動データを「特定挙動データ」という。)。本実施形態の一時停止判断部3dは、図6に示すように、画像データが示す画像において、道路標識(「止まれ」)が当該画像の所定領域、例えば左上半分等に設定された特定領域WRにある場合、或いは、画像上に現れていた道路標識(「止まれ」)が当該画像(又は前記所定領域)から消えた場合に、その場合の抽出挙動データを、車両が一時停止箇所X又はその近傍にあるときに取得した挙動データとしてさらに特定する。
そして、一時停止判断部3dは、前記特定挙動データに含まれる速度データに基づいて、前記車両が一時停止しているか否かを判断する。例えば、特定挙動データに含まれる速度データに示される車速がゼロ(km/h)であれば確実に停止していると判断できる。なお、ゼロ(km/h)でなくとも、車速が所定値以下であり、且つ、加速度がマイナスであれば、その後停止すると判断して、一時停止していると判断することもできる。その他、特定挙動データの前後所定時間内の抽出挙動データに含まれる速度データが示す車速が所定値以下を判断するようにしても良い。また、ゼロ(km/h)でなくとも、車速が所定値以下であり、且つ、ブレーキデータと組み合わせることによりブレーキが踏まれていれば、その後停止すると判断して、一時停止していると判断することもできる。
そして、このように一時停止判断部3dにより判断された判断結果は、画面表示部3eによってディスプレイ上に表示される。その他、画面表示部3eは、前記挙動データ、前記抽出挙動データ及び特定挙動データ等を例えばユーザが選択することによって選択的に表示することができる。また、画像表示部3eがディスプレイ上に運転日報等の各種運行管理帳票画面を表示するものの場合には、当該運転日報等の各種運行管理帳票画面に、一時停止を行った回数、一時停止を怠った回数、一時停止箇所の数に対して一時停止を行った回数の割合等を表示するようにしても良い。また、この各種運行管理帳票画面は、プリンタにより出力して帳票として印字することもできる。
次に、車両挙動解析装置3の動作の一例について説明する。
車両挙動解析装置3は、一時停止解析モードと、その他の解析モード(例えば加速度等から判断されるヒヤリハット解析)とをユーザが選択することによって選択的に実行可能に構成されている。ユーザが一時停止解析モードを選択した場合には、車両挙動解析装置3は、その選択信号を受け付けて、一時停止解析モードを実行する。
具体的には挙動データ抽出部3cが、挙動データ取得部3aに記録されている挙動データを取得するとともに、地図データ格納部3bに格納されている地図データを取得する。そして、挙動データ抽出部3cが、一時停止箇所Xの周辺領域SRに含まれる挙動データを抽出する。
このように抽出した抽出挙動データは一時停止判断部3dに送られて、ここで、一時停止しているか否かを、その抽出挙動データに含まれる速度データを用いて判断する。
画面表示部3eは、上記の解析手順によって得られた、一時停止箇所Xにおいて車両が停止しているか否かの判断結果を画面上に表示する。表示態様としては、複数の一時停止箇所Xとそれら一時停止箇所Xにおいて停止している(○(OK))/停止していない(×(NG))との一覧を表示する。その他、画面表示部3eは、挙動データ抽出部3cにより抽出された抽出挙動データに含まれる画像データをディスプレイ上に再生することもできるし、前記特定挙動データに含まれる画像データをディスプレイ上に再生できるように構成しても良い。
このように構成した本実施形態に係る車両挙動解析システム1によれば、車両挙動データ収集装置2の記録内容から、車両が一時停止すべき一時停止箇所Xを含む周辺領域SRにおいて取得された挙動データを抽出して、この抽出挙動データを用いて一時停止しているか否かを判断しているので、一時停止箇所Xにおいて車両が正しく一時停止しているか否かの事後分析を容易かつ的確に行うことができるとともに、解析スピードを向上させることができる。また、車両挙動データ収集装置2により得られたその他の挙動データを用いて一時停止以外の他の観点からの事後分析を行うことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、特定挙動データを道路標識(「止まれ」)の画像の撮像画像全体における位置に基づいて特定しているが、その他の道路標識の画像を用いて特定しても良いし、又は、路面上に表示された道路標示(「止まれ」の文字や、一時停止線)の画像の位置に基づいて判断しても良い。さらに、撮像された信号機の画像の有無やその撮像画像全体内の位置に基づいて判断しても良い。この信号機画像の位置で判断する場合には、当該信号機の色(「黄」信号、「赤」信号、「点滅赤」信号)をさらに判断することが考えられる。このように、一時停止として、前述のような道路標識(「止まれ」)等に基づく一旦停止の他に、信号機の表示に従い停止したかどうかを判定することもできる。
前記実施形態では、特定挙動データに含まれる速度データを用いて一時停止しているか否かを判断するものであったが、その他、一時停止判断部が、特定挙動データ及びその前後の挙動データの画像に含まれる道路標識等の変化量を演算することによって、例えば当該変化量が所定値以下であれば、車両が一時停止している等と判断するものであっても良い。
また、一時停止判断部は、抽出挙動データから特定挙動データを特定することなく、抽出挙動データに含まれる速度データを解析する等によって一時停止を判断するようにしても良い。
さらに、画面表示部3eが、画面上に地図を表示するとともに、当該地図画面上に、交差点又は当該交差点に含まれる一時停止箇所Xに関連付けて、一時停止を行った回数、一時停止を怠った回数、一時停止箇所の数に対して一時停止を行った回数の割合等を表示する停止回数マッピングモードを有するものであっても良い。
ここで、画面表示部3eが、地図画面上に、交差点又は一時停止箇所Xに対する一時停止を行った停止割合を表示する態様としては、以下が考えられる。例えば、画面表示部3eが、交差点又は一時停止箇所X毎に、当該交差点又は一時停止箇所Xの通過回数に対する一時停止を行った回数の割合を表示することが考えられる。具体的には、図7に示すように、画面表示部3eは、交差点又は一時停止箇所Xの通過回数をその回数に応じた大きさの第1の円Z1を表示し、その第1の円Z1に対して停止回数に応じた第2の円Z2を同心円状に重ねて表示する。この場合、第1の円Z1を例えば赤色に表示し、第2の円Z2を例えば青色に表示する等、互いに色を異ならせて表示することで、停止割合を視覚的に認識することができる。例えば、第1の円Z1内において、第2の円Z2の割合が大きく、一見して青色部分が多ければ、停止割合が高いことが分かり、第1の円Z1内において、第2の円Z2の割合が小さく、一見して赤色部分が多ければ、停止割合が低いことが分かる。なお、図7においては、縮小表示をしているため、一時停止箇所X単位での表示では無く、交差点単位で、当該交差点に含まれる一時停止箇所Xの通過回数の累積回数に対する一時停止回数を行った回数の割合を同心円状に表示した場合を示している。そして、画面表示部3eが、交差点を拡大表示すると、当該交差点に含まれる一時停止箇所X単位で、当該一時停止箇所Xの通過回数に対する一時停止を行った回数の割合を同心円状に表示する。
停止回数の割合を表示する場合には、一日の累計を表示する、1週間の累計を表示する、1カ月の累計を表示することなどが考えられる。また、車両ごとの累計を表示するようにしても良いし、事業所単位の累計を表示するようにしても良い。
地図画面上に停止割合を表示する態様としては、上記に限られず、円グラフにより表示しても良いし、部分円グラフにより表示しても良いし、棒グラフ等の各種グラフを用いて表示しても良い。また、分母を一時停止箇所の通過回数、分子を一時停止した回数として分数表示する等、数値を並べて表示しても良い。
その上、システム構成としては、車両挙動データ収集装置と車両挙動解析装置を挙げたが、これら装置が1つの筐体内に収められた車載システムであっても良いし、前者を車載器とし、後者を事務所に物理的に分離して設けられたシステムとしても良い。
加えて、各装置において説明した図1乃至図4の機能(データ記録部、データ管理部、挙動データ抽出部、一時停止判断部など)は、車両挙動データ収集装置と車両挙動解析装置のどちらの装置に存在しても良い。
さらに加えて、前記実施形態では、各検出、判断を装置が行うものを説明したが、挙動データの抽出、特定又は一時停止判断等の一部を人が行うようにしても良い。例えば、前記実施形態の挙動データ抽出部と、この挙動データ抽出部により抽出された挙動データである抽出挙動データのうち少なくとも速度データ及び/又は画像データを人が認識可能に出力する出力部(例えば前記実施形態の画面表示部により構成)とを備えた挙動データ抽出装置(前記実施形態の車両挙動解析装置により構成)を用いて、出力部により出力された速度データや画像データ等のデータから車両が前記一時停止箇所において一時停止しているか否かを判断することが考えられる。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
1 ・・・車両挙動解析システム
2 ・・・車両挙動データ収集装置
3 ・・・解析装置(車両挙動解析装置)
X ・・・一時停止箇所
SR・・・周辺領域
3c・・・挙動データ抽出部
3d・・・一時停止判断部

Claims (7)

  1. 車両位置データを含む走行に関する情報を挙動データとして記録可能な車両挙動データ収集装置及び当該車両挙動データ収集装置により記録された挙動データを解析するための車両挙動解析装置を備えた車両挙動解析システムであって、
    前記車両挙動解析装置が、道路標識、道路標示又は信号機等の交通設備の位置データを含む地図データと前記挙動データに含まれる車両位置データとを用いて、前記地図データにより特定される車両が一時停止すべき一時停止箇所を含む周辺領域において取得された挙動データを抽出する挙動データ抽出部と、
    前記挙動データ抽出部により抽出された挙動データである抽出挙動データから、前記車両が前記一時停止箇所において一時停止しているか否かを判断する一時停止判断部とを備える車両挙動解析システム。
  2. 前記挙動データが、前記車両の周囲状況を示す画像データを含むものであり、
    前記一時停止判断部が、前記抽出挙動データに含まれる画像データが示す画像における道路標識、道路標示又は信号機等の交通設備の位置に基づいて、前記車両が前記一時停止箇所又はその近傍にあるときに取得した挙動データをさらに特定して、当該特定された挙動データである特定挙動データに基づいて、前記車両が一時停止しているか否かを判断するものである請求項1記載の車両挙動解析システム。
  3. 前記一時停止判断部が、前記抽出挙動データに含まれる速度データに基づいて、前記車両が一時停止しているか否かを判断する請求項1又は2記載の車両挙動解析システム。
  4. 車両位置データを含む走行に関する情報を挙動データとして記録可能な車両挙動データ収集装置により記録された挙動データを解析するための車両挙動解析装置であって、
    道路標識、道路標示又は信号機等の交通設備の位置データを含む地図データと前記挙動データに含まれる車両位置データとを用いて、前記地図データにより特定される車両が一時停止すべき一時停止箇所を含む周辺領域において取得された挙動データを抽出する挙動データ抽出部と、
    前記挙動データ抽出部により抽出された挙動データである抽出挙動データから、前記車両が前記一時停止箇所において一時停止しているか否かを判断する一時停止判断部とを備える車両挙動解析装置。
  5. 車両位置データを含む走行に関する情報を挙動データとして記録可能な車両挙動データ収集装置により記録された挙動データを解析するための車両挙動解析プログラムであって、
    道路標識、道路標示又は信号機等の交通設備の位置データを含む地図データと前記挙動データに含まれる車両位置データとを用いて、前記地図データにより特定される車両が一時停止すべき一時停止箇所を含む周辺領域において取得された挙動データを抽出する挙動データ抽出部と、
    前記挙動データ抽出部により抽出された挙動データである抽出挙動データから、前記車両が前記一時停止箇所において一時停止しているか否かを判断する一時停止判断部としての機能をコンピュータに備えさせることを特徴とする車両挙動解析プログラム。
  6. 車両位置データを含む走行に関する情報を挙動データとして記録可能な車両挙動データ収集装置により記録された挙動データを解析するための車両挙動解析方法であって、
    道路標識、道路標示又は信号機等の交通設備の位置データを含む地図データと前記挙動データに含まれる車両位置データとを用いて、前記地図データにより特定される車両が一時停止すべき一時停止箇所を含む周辺領域において取得された挙動データを抽出する挙動データ抽出ステップと、
    前記挙動データ抽出ステップにより抽出された挙動データである抽出挙動データから、前記車両が前記一時停止箇所において一時停止しているか否かを判断する一時停止判断ステップとを有することを特徴とする車両挙動解析方法。
  7. 車両位置データを含む走行に関する情報を挙動データとして記録可能な車両挙動データ収集装置により記録された挙動データを解析するための車両挙動解析方法であって、
    道路標識、道路標示又は信号機等の交通設備の位置データを含む地図データと前記挙動データに含まれる車両位置データとを用いて、前記地図データにより特定される車両が一時停止すべき一時停止箇所を含む周辺領域において取得された挙動データを抽出する挙動データ抽出部と、前記挙動データ抽出部により抽出された挙動データである抽出挙動データのうち少なくとも速度データ及び/又は画像データを人が認識可能に出力する出力部とを備えた挙動データ抽出装置を用いて、前記出力部により出力されたデータから前記車両が前記一時停止箇所において一時停止しているか否かを判断する車両挙動解析方法。
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