JP2014002354A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保持体が潜像担持体並び方向に対して90°を超えて揺動できない場合でも、筐体開口部から筐体内の部品を取り出すときに、潜像形成手段に部品が当接するのを抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数の潜像形成手段たる書込ヘッド70Y,70M,70C,70Kを保持する保持体たる中カバー40を、筐体90の開口部を開放する開放位置に位置した状態の画像形成装置を潜像担持体軸方向から見たとき、少なくとも中カバー40の揺動支点に最も近い位置に配置されたK色の書込ヘッド70Kが、他の書込ヘッド70Y,70M,70Cを結んだラインL1よりも筐体90の一端側に位置するように構成した。
【選択図】図9

Description

本発明は、ファクシミリ、プリンタ、複写機などの画像形成装置に関するものである。
従来から、中間転写体あるいは記録材搬送部材の表面移動方向に沿って複数の潜像担持体を有する、いわゆるタンデム型の画像形成装置が知られている。また、各潜像担持体の周囲には、それぞれ、潜像担持体表面を一様帯電する帯電装置、潜像担持体表面を露光して潜像を形成する潜像形成手段としての書込ヘッド、潜像担持体表面の潜像を現像する現像装置などが配置されている。
特許文献1や2には、筐体に対して回動自在に設けられた保持体としての上カバーに複数の書込ヘッドを保持した画像形成装置が記載されている。上カバーは、複数の潜像担持体の配列方向における筐体の一端側を支点にして回動可能に設けられている。上カバーが筐体の開口を閉ざす閉位置にあるとき、複数の書込ヘッドは、潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成位置に位置し、上カバーを閉位置から開位置へと回動させると、複数の書込ヘッドが上カバーとともに移動し、潜像形成位置から退避位置へと移動する。
各書込ヘッドが退避位置へ移動することにより、潜像担持体、帯電装置および現像装置を備えた作像ユニットが、鉛直上向きに引き出し可能となり、上カバーにより開放された筐体の上方開口部から作像ユニットを引き出すことができる。
図10は、従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図であり、(a)は、上カバー50を閉じたときの様子を示す図であり、(b)は、上カバー50を開けて、画像形成ユニットを取り出すときの様子を示す図である。
図10に示す従来の画像形成装置においては、各書込ヘッド70Y,M,C,Kを保持する保持体としての中カバー40が、上カバー50が回動自在に取り付けられた軸部材51に回動自在に取り付けられている。各書込ヘッド70Y,M,C,Kは、一端が中カバー40に揺動自在に取り付けられたアーム部材76Y,M,C,Kの他端側に回動自在に取り付けられている。また、中カバー40には、補給トナーを収納したトナーカートリッジ13Y,M,C,Kが保持されている。上カバー50と中カバー40とを図中反時計回りに回動させることで、筐体内の作像ユニット1Y,M,C,Kが露出し、筐体90の上部から取り出すことができる。
画像形成装置の図中左側(上カバー50の回動支点側)が壁であったり、画像形成装置よりも高さのあるものが置かれていたりした場合、図10(b)に示すように、上カバー50と中カバー40とは、90°を超えて回動できない。
図10(b)に示す領域Tは、中カバー40の回動支点側(図中左側)に配置された作像ユニット1Kを筐体90から着脱するときに作像ユニット1Kが通る幅を示している。図10(b)に示すように、上カバー50と中カバー40とが、90°を超えて回動できない場合、中カバー40の揺動支点側にある書込ヘッド70Kが上記領域Tに入ってしまう。その結果、作像ユニット1Kを筐体90から取り出すとき、書込ヘッド70Kに作像ユニット1Kが突き当り、書込ヘッド70Kが破損するおそれがある。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、保持体が潜像担持体並び方向に対して90°を超えて揺動できない場合でも、筐体開口部から筐体内の部品を取り出すときに、潜像形成手段に部品が当接するのを抑制することができる画像形成装置を提供することである
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の潜像担持回転体、各潜像担持回転体に対応して設けられ上記潜像担持回転体表面に潜像を形成する複数の潜像形成手段を内部に収納し、開口部を有する筐体と、上記複数の潜像形成手段を保持し、該筐体に対して一端側を支点にして揺動可能に支持され、上記開口部を開放する開放位置に揺動することで、自らが保持している複数の潜像書込手段を潜像形成位置から退避位置へ移動させる保持体とを備えた画像形成装置において、上記保持体が、上記開放位置に位置した場合、当該画像形成装置を潜像担持回転体軸方向から見たとき、複数の潜像形成手段のうち、少なくとも上記保持体の揺動支点に最も近い位置に配置された潜像形成手段が、他の潜像形成手段を結んだラインよりも上記筐体の上記一端側に位置するように構成したことを特徴とするものである。
本発明においては、保持体を90°しか揺動させることができない場合であっても、少なくとも保持体の揺動支点に最も近い位置に配置された潜像形成手段を、筐体の一端側へ退避させることができる。よって、保持体の揺動支点側にある筐体内の部材を開口部から取り出すのに必要なスペース上(先の図10(b)の領域T上)に、少なくとも揺動支点に最も近い潜像形成手段が位置するのを抑制することができる。その結果、保持体の揺動支点側にある筐体内の部材を開口部から取り出すときに揺動支点に最も近い潜像形成手段が取り出しの邪魔になるのを抑制することができる。その結果、保持体が90°を超えて揺動できない場合でも、筐体内の部品を取り出すときに、部品が潜像形成手段にぶつかるのを抑制することができ、潜像形成手段や上記部品が破損するのを抑制することができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおけるK用の作像ユニットを拡大して示す拡大構成図。 中カバーの斜視図。 Y色のアーム機構の概略構成図。 K色のアーム機構の概略構成図。 書込ヘッドの感光体に対する位置決めの構成を示す斜視図。 筐体内部を示す斜視図。 中カバー開き始めの様子を示す図。 中カバーを、90°回転させて開いた様子を示す図。 従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、このプリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を作像するための4つの作像ユニット1Y,M,C,Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Kトナー像を作像するための作像ユニット1Kを例にすると、これは図2に示されるように、潜像担持回転体たるドラム状の感光体2K、ドラムクリーニング装置3K、除電装置(不図示)、帯電装置4K、潜像形成手段としての書込ヘッド70K、現像装置5K等を備えている。作像ユニット1Kは、プリンタ本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
帯電装置4Kは、図示しない駆動手段によって図中時計周り方向に回転せしめられる感光体2Kに接触しながら図中反時計回り方向に回転する帯電ローラ4aKと、回収ローラ4bKとを具備している。そして、帯電ローラ4aKと感光体2Kとの間に放電を発生させることで、感光体2Kの表面を一様に帯電せしめる。
一様帯電せしめられた感光体2Kの表面は、書込ヘッド70Kによって露光されてK用の静電潜像を担持する。このK用の静電潜像は、図示しないKトナーを用いる現像装置7KによってKトナー像に現像される。そして、後述する中間転写ベルト16上に中間転写される。
ドラムクリーニング装置3Kは、中間転写工程を経た後の感光体2K表面に付着している転写残トナーを除去する。除去された転写残トナーは、スクリュウ部材によって作像ユニット1Kのケーシングの端部まで搬送された後、ケーシングから排出されて不図示の廃トナーボトルに落とし込まれる。
上記除電装置は、クリーニング後の感光体2Kの残留電荷を除電する。この除電により、感光体2Kの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他色の作像ユニット(1Y,M,C)においても、同様にして感光体(2Y,M,C)上に(Y,M,C)トナー像が形成されて、後述する中間転写ベルト16上に中間転写される。
現像装置5Kは、図示しないKトナーを収容する縦長のホッパ部6Kと、現像部7Kとを有している。ホッパ部6K内には、図示しない駆動手段によって回転駆動されるアジテータ8K、これの鉛直方向下方で図示しない駆動手段によって回転駆動される撹拌パドル9K、これの鉛直方向下方で図示しない駆動手段によって回転駆動されるトナー供給ローラ10Kなどが配設されている。ホッパ部6K内のKトナーは、アジテータ8Kや撹拌パドル9Kの回転駆動によって撹拌されながら、自重によってトナー供給ローラ10Kに向けて移動する。トナー供給ローラ10Kは、金属製の芯金と、これの表面に被覆された発泡樹脂等からなるローラ部とを有しており、ホッパ部6K内のKトナーをローラ部の表面に付着させながら回転する。
現像装置5Kの現像部7K内には、感光体2K及びトナー供給ローラ10Kに当接しながら回転する現像ローラ11Kや、これの表面に先端を当接させる薄層化ブレード12Kなどが配設されている。ホッパ部6K内のトナー供給ローラ10Kに付着したKトナーは、現像ローラ11Kとトナー供給ローラ10Kとの当接部で現像ローラ11Kの表面に供給される。供給されたKトナーは、現像ローラ11Kの回転に伴ってローラと薄層化ブレード12Kとの当接位置を通過する際に、ローラ表面上での層厚が規制される。そして、層厚規制後のKトナーは、現像ローラ11Kと感光体2Kとの当接部である現像領域において、感光体2K表面のK用の静電潜像に付着する。この付着により、K用の静電潜像がKトナー像に現像される。
書込ヘッド70Kは、感光体2Kの長手方向に配列されたLEDや有機EL素子などの複数の発光素子と、感光体2Kと発光素子の間で感光体2Kの長手方向に配列されたロッドレンズとを有している。書込ヘッド70Kは、画像情報に基づいて所定の位置の発光素子を発光させ、ロッドレンズを介して感光体2Kに照射することで、感光体2Kを露光し、感光体2K上にK用の静電潜像が形成される。
作像ユニット1Kの鉛直方向上方には、補給トナーが収納されているトナーカートリッジ13Kが配設されている。このトナーボトル13Kと現像装置5Kとは、補給パイプ131Kにより連結され、必要に応じてトナーカートリッジ13K内の補給トナーが現像装置5Kに供給される。
図2を用いてK用の作像ユニットについて説明したが、Y,M,C用の作像ユニット1Y,M,Cにおいても、同様のプロセスにより、感光体2Y,M,C表面にY,M,Cトナー像が形成される。
先に示した図1において、作像ユニット1Y,M,C,Kの鉛直方向下方には、無端状の中間転写ベルト16を張架しながら図中反時計回り方向に無端移動せしめる転写ユニット15が配設されている。転写手段たる転写ユニット15は、中間転写ベルト16の他に、駆動ローラ17、従動ローラ18、4つの1次転写ローラ19Y,M,C,K、2次転写ローラ20、ベルトクリーニング装置21、クリーニングバックアップローラ22などを備えている。
中間転写ベルト16は、そのループ内側に配設された駆動ローラ17、従動ローラ18、クリーニングバックアップローラ22及び4つの1次転写ローラ19Y,M,C,Kによって張架されている。そして、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ17の回転力により、同方向に無端移動せしめられる。
4つの1次転写ローラ19Y,M,C,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト16を感光体2Y,M,C,Kとの間に挟み込んでいる。この挟み込みにより、中間転写ベルト16のおもて面と、感光体2Y,M,C,Kとが当接するY,M,C,K用の1次転写ニップが形成されている。
1次転写ローラ19Y,M,C,Kには、図示しない転写バイアス電源によってそれぞれ1次転写バイアスが印加されており、これにより、感光体2Y,M,C,Kの静電潜像と、1次転写ローラ19Y,M,C,Kとの間に転写電界が形成される。なお、1次転写ローラ19Y,M,C,Kに代えて、転写チャージャーや転写ブラシなどを採用してもよい。
Y用の作像ユニット1Yの感光体2Y表面に形成されたYトナーは、感光体2Yの回転に伴って上述のY用の1次転写ニップに進入すると、転写電界やニップ圧の作用により、感光体2Y上から中間転写ベルト16上に1次転写される。このようにしてYトナー像が1次転写せしめられた中間転写ベルト16は、その無端移動に伴ってM,C,K用の1次転写ニップを通過する際に、感光体2M,C,K上のM,C,Kトナー像が、Yトナー像上に順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト16上には4色トナー像が形成される。
転写ユニット15の2次転写ローラ20は、中間転写ベルト16のループ外側に配設されて、ループ内側の従動ローラ18との間に中間転写ベルト16を挟み込んでいる。この挟み込みにより、中間転写ベルト16のおもて面と、2次転写ローラ20とが当接する2次転写ニップが形成されている。2次転写ローラ20には、図示しない転写バイアス電源によって2次転写バイアスが印加される。この印加により、2次転写ローラ20と、アース接続されている従動ローラとの間には、2次転写電界が形成される。
転写ユニット15の鉛直方向下方には、記録シートPを複数枚重ねた紙束の状態で収容している給紙カセット30がプリンタの筐体に対してスライド着脱可能に配設されている。この給紙カセット30は、紙束の一番上の記録シートPに給紙ローラ30aを当接させており、これを所定のタイミングで図中反時計回り方向に回転させることで、その記録シートPを給紙路31に向けて送り出す。
給紙路31の末端付近には、レジストローラ対32が配設されている。このレジストローラ対32は、給紙カセット30から送り出された記録シートPをローラ間に挟み込むとすぐに両ローラの回転を停止させる。そして、挟み込んだ記録シートPを上述の2次転写ニップ内で中間転写ベルト16上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで回転駆動を再開して、記録シートPを2次転写ニップに向けて送り出す。
2次転写ニップで記録シートPに密着せしめられた中間転写ベルト16上の4色トナー像は、2次転写電界やニップ圧の影響を受けて記録シートP上に一括2次転写され、記録シートPの白色と相まって、フルカラートナー像となる。このようにして表面にフルカラートナー像が形成された記録シートPは、2次転写ニップを通過すると、2次転写ローラ20や中間転写ベルト16から曲率分離する。そして、転写後搬送路33を経由して、後述する定着装置34に送り込まれる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト16には、記録シートPに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、中間転写ベルト16のおもて面に当接しているベルトクリーニング装置21によってベルト表面からクリーニングされる。中間転写ベルト16のループ内側に配設されたクリーニングバックアップローラ22は、ベルトクリーニング装置21によるベルトのクリーニングをループ内側からバックアップする。
定着装置34は、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ34aと、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ34bとによって定着ニップを形成している。定着装置34内に送り込まれた記録シートPは、その未定着トナー像担持面を定着ローラ34aに密着させるようにして、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化さしめられて、フルカラー画像が定着せしめられる。
定着装置34内から排出された記録シートPは、定着後搬送路35を経由した後、記録シートPが定着後搬送路35から排紙ローラ対36のローラ間に挟み込まれる。
図示しないテンキー等からなる操作部に対する入力操作や、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる制御信号などにより、片面プリントモードが設定されている場合には、排紙ローラ対36に挟み込まれた記録シートPがそのまま機外へと排出される。そして、筐体の上カバー50の上面であるスタック部にスタックされる。
一方、両面プリントモードに設定されている場合には、先端側を排紙ローラ対36に挟み込まれながら搬送される記録シートPの後端側が定着後搬送路35を通り抜けると、不図示の切替爪により、定着後搬送路35の末端付近が閉鎖される。これとほぼ同時に、排紙ローラ対36が逆回転を開始する。すると、記録シートPは、今度は後端側を先頭に向けながら搬送されて、反転前搬送路400内に進入する。
排紙ローラ対36が逆回転すると記録シートPが反転前搬送路400内に進入して、鉛直方向上側から下側に向けて搬送される。そして、半円状に湾曲している反転搬送路44内に進入する。更に、その湾曲形状に沿って搬送されるのに伴って上下面が反転せしめられながら、鉛直方向上側から下側に向けての進行方向も反転して、鉛直方向下側から上側に向けて搬送される。その後、上述した給紙路31内を経て、2次転写ニップに再進入する。そして、もう一方の面にもフルカラー画像が一括2次転写された後、転写後搬送路33、定着装置34、定着後搬送路35、排紙ローラ対36を順次経由して、機外へと排出される。
プリンタの筺体の上カバー50は、軸部材51を中心にして回動自在に支持されており、図中反時計回り方向に回転することで、筺体に対して開いた状態になる。そして、筺体の上部開口を大きく露出させる。
トナーカートリッジ13Y,M,C,Kおよび書込ヘッド70Y,M,C,Kは、保持体としての中カバー40に保持されている。中カバー40も軸部材51を中心にして回動自在に支持されており、図中反時計回り方向に回転することで、筺体に対して開いた状態になり、筐体内部に配置された作像ユニット1Y,M,C,Kを露出させる。
トナーカートリッジ13Y,M,C,Kは、上カバー50を開けた状態で交換され、作像ユニット1Y,M,C,Kは、上カバー50及び中カバー40を開けた状態で交換される。
本実施形態においては、中カバー40および上カバー50の回動の支点を、記録シートP搬送部(図中右側)側端部と反対側の端部に設けている。図中Zの位置に上カバー50および中カバー40の回動支点を設けた場合、上カバー50および中カバー40を、回動支点と反対側の端部(図中左側端部)まで設けなければ、上カバー50、中カバーを開いたとき、K色の作像ユニットを露出させることができない。このため、中カバー40が図中左右方向に長くなり、部品コストが高くなるという不具合がある。また、本実施形態においては、記録シートを縦搬送(鉛直方向に搬送)するものであり、記録シート搬送方向(鉛直方向)に対して直交し、かつ、記録シートと平行な方向(図1)から見たとき、中カバー40と定着後搬送路35とが重なってしまう。その結果、定着後搬送路35にジャムが発生したとき、中カバー40が、ジャム処理の邪魔となる場合がある。また、中カバー40が、定着後搬送路35などに干渉しないように配置する必要があり、中カバー40の構成が複雑化し、装置のコストアップに繋がる。また、上カバー50、中カバー40の図中左右方向の長さが長くなるので、装置の上方に上カバー50、中カバー40を開くスペースを大きく確保する必要も生じる。
一方、図中左側端部の搬送部側と反対側端部に上カバー50、中カバー40の回動の支点(軸部材51)を設けることで、上カバー50、中カバー40を搬送部にまで延ばさずとも、上カバー50および中カバー40を開いたとき、作像ユニット1Y,M,C,Kを露出させることができる。これにより、上カバー50、中カバー40の回動の支点を搬送部側端部に設けた場合に比べて、上カバー50、中カバー40の長さを短くすることができ、部品コストを安価に抑えることができる。また、上カバー50、中カバー40の回動の支点を搬送部側端部に設けた場合に比べて、装置の上方の上カバー50、中カバー40を開くためのスペースを狭くすることができる。また、定着後搬送路35にジャムが発生したとき、中カバー40が、ジャム処理の邪魔となることがない。また、中カバー40が、定着後搬送路35などに干渉しないように配置する必要もなく、中カバー40の構成を単純化することができ、装置のコストアップを抑えることができる。
次に、本実施形態の特徴点であるの中カバー40の各書込ヘッド70Y,M,C,Kの保持について説明する
図3は、中カバー40の斜視図であり、図4は、K色のアーム機構170Kの概略構成図であり、図5は、Y色のアーム機構170Yの概略構成図である。
各書込ヘッド70Y,M,C,Kは、アーム機構170Y,M,C,Kにより中カバー40に対して所定範囲内で揺動自在に保持されている。複数の書込ヘッドうち、最も中カバー40の回動の支点(軸部材51)側に配置されるK色の書込ヘッド70Kを中カバー40に対して揺動自在に保持するためのK色のアーム機構170Kは、他のY,M,C色の書込ヘッド70Y,M,Cを揺動自在に保持するためのアーム機構170Y,M,Cとは異なる構成をしている。アーム機構170Y,M,Cは、同一の構成をしている。各書込ヘッド70Y,M,C,Kは、ヘッドホルダ71Y,M,C,Kに保持されている。また、図4,図5に示すように、書込ヘッドは、バネ部材73によって感光体2方向に付勢されている。
アーム機構170Y,M,Cは、アーム部材76Y,M,C、付勢手段としてのトーションスプリング78Y,M,Cなどを有している。アーム部材76Y,M,Cの一端には、ヘッドホルダ71Y,M,Cから延びる第1回動部材72Y,M,Cが、回動自在に取り付けられている。アーム部材76Y,M,Cの他端は、中カバー40の側面に設けられた第2回動部材77Y,M,Cに回動自在に取り付けられている。
トーションスプリング78Y,M,Cは、中カバー40とアーム部材76Y,M,Cとに挟まれる形で第2回動部材77Y,M,Cに保持されている。トーションスプリング78Y,M,Cの一端は、中カバー40の側面に設けられたバネ受け部41Y,M,Cに突き当っており、他端は、アーム部材76Y,M,Cに設けられたバネ引っ掛け部79Y,M,Cに引っ掛けられている。これにより、アーム部材76Y,M,Cは、トーションスプリング78Y,78M,78Cにより、軸部材51側に付勢される。また、中カバー40には、アーム部材76Y,M,Cがトーションスプリング78Y,M,Cの付勢力により所定角度揺動すると、アーム部材76Y,M,Cと突き当って、アーム部材76Y,M,Cのトーションスプリング78Y,M,Cの付勢方向への揺動を規制する不図示の規制部が設けられている。
揺動支点側アーム機構としてのK色のアーム機構170Kは、第1アーム部材101K、第2アーム部材102K、付勢手段としてのトーションスプリング103Kなどを有している。第1アーム部材101Kは、Y,M,C色のアーム部材76Y,M,Cと同様な構成をしており、一端には、ヘッドホルダ71Kから延びる第1回動部材72Kが回動自在に取り付けられている。第1アーム部材101Kの他端は、第2アーム部材102Kの中央部付近に固定された第2回動部材104Kに回動自在に取り付けられている。第2アーム部材102Kの一端は、中カバー40の側面に設けられた第3回動部材105Kに回動自在に取り付けられており、他端には、バネ受け部107Kが設けられている。
トーションスプリング103Kは、第1アーム部材101Kと第2アーム部材102Kとに挟まれる形で第2回動部材104Kに保持されており、一端が第2アーム部材102Kに設けられたバネ受け部107Kに突き当っており、他端は、第1アーム部材101Kのバネ引っ掛け部106Kに引っ掛けられている。これにより、第1アーム部材101Kは、トーションスプリング103Kにより、軸部材51側に付勢される。また、第1アーム部材101Kがトーションスプリング103Kの付勢力により所定角度揺動すると、第1アーム部材101Kと突き当って、第1アーム部材101Kのトーションスプリング103Kの付勢方向への揺動を規制する不図示の規制部が第2アーム部材に設けられている。
図3、図4に示すように、第2回動部材104Kは、第2アーム部材102Kと、中カバー40に設けられた円弧形状の案内孔42Kとを貫通している。
図6は、書込ヘッド70Kの感光体2Kに対する位置決めの構成を示す斜視図である。なお、Y,M,C色の書込ヘッド70Y,M,Cの感光体2Y,M,Cに対する位置決めの構成は、K色と同じ構成である。
図に示すように、作像ユニット1Kのケース53には、位置決め突起53aが設けられている。書込ヘッド70Kの感光体2Kとの対向面の長手方向(感光体軸方向:図中X方向)両端には、位置決め穴701a,701bが設けられている。図中奥側の位置決め穴701aは、位置決めの主基準となる穴で、位置決め突起とほぼ同じ直径の丸穴である。一方、図中手前側の位置決め穴701bは、位置決めの従基準となる穴であり、長手方向に延びる長穴形状となっている。
ケース53に設けられた位置決め突起53aが、位置決め穴701a,701bに挿入されることにより、書込ヘッド70Kが感光体2Kに対して、図中Y方向、図中X方向、図中Z方向回り、図中X方向回りに位置決めされる。また、ケース53の位置決め突起53aが設けられた面501に書込ヘッド70Kの感光体対向面が当接することにより、書込ヘッド70Kが、図中Z方向、図中Y方向回りに位置決めされる。これにより、感光体2Kと書込ヘッド70Kとの位置関係が精度よく保たれ、良好な潜像を形成することができる。
図7は、筐体内部を示す斜視図である。
筐体90は板金で構成されており、先の図4,図5および図7に示すように、筐体90の側板90a,90bには、筐体内部で書込ヘッドを案内するためのガイド部91Y,M,C,Kが設けられている。ガイド部91Y,M,C,Kは、板金の側板90a,90bを絞り加工により一部を筐体内部に突出させることで、形成されている。
中カバー40を揺動させて、各書込ヘッド70Y,M,C,Kを、退避位置と潜像形成位置との間を移動させるとき、これらガイド部91Y,M,C,Kにアーム部材76Y,M,C、第1アーム部材101Kから突出した被ガイド部としての第1回動部材72Y,M,C,Kが当接し、各書込ヘッド70Y,M,C,Kは、それぞれガイド部91Y,M,C,Kに案内されながら、筐体90内を移動する。
ガイド部91Y,M,Cは、作像ユニット1Y,M,Cに対し鉛直方向(図中Z方向)に直線形状としている。これにより、書込ヘッド70Y,M,Cが、鉛直方向(図中Z方向)に直線状に筐体90内を移動し、書込ヘッド70Y,M,Cの位置決め穴701a,701bを、作像ユニット1Y,M,Cの位置決め突起53aにスムーズに抜き差しさせることが可能となる。
また、ガイド部91Kは、鉛直方向(図中Z方向)に直線形状の直線部901と、軸部材51側に傾斜した傾斜部902とを有している。これにより、書込ヘッド70Kは、直線部901により鉛直方向(図中Z方向)に直線状に案内された後、傾斜部902に案内されて軸部材51側へ移動する。この場合も、潜像形成位置近くでは、書込ヘッド70Kが、鉛直方向(図中Z方向)に直線状に筐体90内を移動する。よって、書込ヘッド70Kの位置決め穴701a,701bを、作像ユニット1Kの位置決め突起53aにスムーズに抜き差しさせることが可能となる。
書込ヘッド70Y,M,C,Kが潜像形成位置にあるとき、アーム部材76Y,M,Cおよび第1アーム部材101Kは、トーションスプリング78Y,M,C、103Kによりガイド部91Y,M,C,K側に付勢されており、第1回動部材72Y,M,C,Kがガイド部91Y,M,C,Kに押し当てられている。
次に、書込ヘッド70Y,M,C,Kの移動について、図8,図9を用いて説明する。
図8は、中カバー40を開き始め(15°開いた時)の様子を示す図であり、図9は、中カバー40を、図中矢印A方向に90°回転させて、開いた様子を示す図である。
先の図1に示した状態から上カバー50を開いた後、中カバー40を開いていくと、潜像形成位置に位置していた各書込ヘッド70Y,M,C,Kは、中カバー40により退避位置へと移動していく。
まず、Y,M,C色の書込ヘッド70Y,M,Cの移動について説明する。
中カバー40に固定された第2回動部材77Y,M,Cは、中カバー40の回動の支点である軸部材51を中心にした円弧形状の軌跡を描きながら移動する。このため、第2回動部材77Y,M,Cが、軸部材51と同じ高さに達するまでは、第2回動部材77Y,M,Cが図中右側にも移動する。その結果、書込ヘッド70Y,M,Cが筐体90内移動中、第2回動部材77Y,M,Cは、図中右方向にも移動する。一方、アーム部材76Y,M,Cは、第2回動部材77Y,M,Cに対して回動自在に支持され、かつ、トーションスプリング78Y,M,C(図3参照)により図8の左側へ付勢されているため、第2回動部材77Y,M,Cが図中右方向に移動すると、アーム部材76Y,M,Cが図中矢印B方向に揺動する。これにより、第1回動部材72Y,M,Cが鉛直方向に直線状に延びるガイド部91Y,M,Cに案内されながら直線状に移動する。また、第1回動部材72Y,M,Cは、アーム部材76Y,C,Mに対して回動自在に設けられている。よって、アーム部材76Y,M,Cが筐体内で図中矢印B方向に揺動したとき、書込ヘッド70Y,M,Cは、図中矢印C方向に揺動し、書込ヘッド70Y,M,Cの感光体との対向面が鉛直方向に対して直交する関係が維持される。その結果、書込ヘッド70Y,70M,70Cが、潜像形成位置から退避位置へ移動するとき、先の図6に示した位置決め突起53aを位置決め穴701a,701bからスムーズに抜き出すことができる。また、筐体90内部で書込ヘッド70Y,M,Cが鉛直方向(図中Z方向)直線状に移動できるので、現像装置5Kを書込ヘッド70Y,M,Cに対して近接配置しても、書込ヘッド70Y,M,C移動時に現像装置5Y,M,Cにぶつかってしまうことがない。これにより、装置のコンパクト化を図ることができる。
また、トーションスプリング78Y,M,Cにより、アーム部材76Y,M,Cをガイド部91Y,M,C側に付勢して、第1回動部材72Y,M,Cをガイド部91Y,91M,91Cに押し当てることで、書込ヘッド70Y,M,C移動中に中カバー40などに振動や衝撃などが加わったとき、アーム部材76Y,M,Cが筐体内で揺動するのを抑制することができる。これにより、書込ヘッド70Y,M,Cが、筐体内の部品にぶつかって破損したりするのを抑制することができる。
さらに中カバー40を回動していき、第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cから離間すると、アーム部材76Y,M,Cが不図示の規制部に突き当り、図中矢印B方向の揺動が規制される。これにより、第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cから離間した後は、アーム部材76Y,M,Cは、トーションスプリング78Y,M,Cの付勢力により不図示の規制部に押し当てられた形となる。その結果、第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cから離間後も、アーム部材76Y,M,Cが振動や衝撃などで揺動するのを抑制することができる。これにより、書込ヘッド70Y,M,Cが中カバー40の底面に突き当って、破損したりするのを抑制することができる。また、書込ヘッド70Y,M,Cを退避位置から潜像形成位置へと移動させるとき、第1回動部材72Y,M,Cが揺動するのを抑制することができ、確実にガイド部91Y,M,Cに第1回動部材72Y,M,Cを突き当てることができる。
第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cから離間して、アーム部材76Y,M,Cが不図示の規制部に突き当り、図中矢印B方向の揺動が規制されると、書込ヘッド70Y,M,Cは、中カバー40の開位置への移動に伴って、図8に示す矢印C方向とは、逆方向に揺動し、書込ヘッド70Y,M,Cの感光体との対向面が鉛直方向(図中Z方向)に対して直交する関係が維持される。その結果、図9に示すように、書込ヘッド70Y,M,Cが退避位置にあるときも、書込ヘッド70Y,M,Cの感光体との対向面が鉛直下向きにあり、作像ユニット1Y,M,C,Kの交換作業時に、書込ヘッド70Y,M,Cの感光体との対向面に配置されているレンズに触れるなどしてレンズが汚れるのを抑制することができる。
中カバー40を開位置から閉位置へ移動させて、書込ヘッド70Y,M,Cを退避位置から潜像形成位置へ移動するときは、アーム部材76Y,M,Cが不図示の規制部に押し当てられ、第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cに当接する姿勢を維持した状態で移動する。よって、確実に第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cに当接する。第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cに当接した状態からさらに、中カバー40を閉めていくと、第1回動部材72Y,M,Cが、ガイド部91Y,M,C側に押し込まれる。すると、アーム部材76Y,M,Cが、ガイド部91Y,M,Cの反力によりトーションスプリング78Y,M,Cの付勢力に抗して、図8の矢印B方向と反対方向に揺動しながら、第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cに案内されながら、鉛直方向直線状に移動する。これにより、筐体内で書込ヘッド70Y,M,Cが鉛直方向下方へと真直ぐに移動し、先の図6に示す位置決め突起53aを位置決め穴701a,701bに嵌合させることができる。
次に、K色の書込ヘッド70Kの移動について説明する。
書込ヘッド70Kが潜像形成位置にあるとき、第1アーム部材101Kは、トーションスプリング103K(図3参照)により図中矢印B方向に回動する方向に付勢されている。このため、書込ヘッド70Kが潜像形成位置にあるときは、第1回動部材72Kが、ガイド部91Kの直線部901に突き当り、第2回動部材104Kは、案内孔42K(図3参照)の軸部材51側と反対側の端部に突き当っている。
中カバー40を閉位置から開位置へ揺動させて、K色の書込ヘッド70Kを潜像形位置から退避位置に移動させるとき、中カバー40に固定された第3回動部材105Kが、中カバー40の回動の支点である軸部材51を中心にした円弧形状の軌跡を描きながら移動する。よって、書込ヘッド70Kが筐体内移動中、第3回動部材105Kが、図中右方向にも移動する。第3回動部材105Kが図中右方向に移動すると、第1アーム部材101Kがトーションスプリング103Kの付勢力により図中矢印B方向に揺動する。これにより、第1アーム部材101Kの下端に設けられた第1回動部材72Kがガイド部91Kの鉛直方向直線状に延びる直線部901に押し当てられ、第1回動部材72Kが直線部901に案内されながら移動する。また、第1アーム部材101Kの上端に設けられた第2回動部材104Kは、トーションスプリング103Kの付勢力によって、軸部材51側と反対側に付勢されることになり、第2回動部材104Kは、案内孔42Kの軸部材51側と反対側の端部に突き当った状態が維持される。これにより、書込ヘッド70K移動中に中カバー40などに振動や衝撃などが加わったとき、第1アーム部材101Kが筐体内で揺動するのを抑制することができる。これにより、書込ヘッド70Kが、筐体内の部品にぶつかって破損したりするのを抑制することができる。
また、第1回動部材72Kは、第1アーム部材101Kに対して回動自在に設けられている。よって、第1アーム部材101Kが筐体内で図中矢印B方向に回動したとき、書込ヘッド70Kは、図中矢印C方向に揺動し、書込ヘッド70Kの感光体との対向面が鉛直方向に対して直交する関係が維持される。その結果、書込ヘッド70Kが、潜像形成位置から退避位置へ移動するとき、先の図6に示した位置決め突起53aを位置決め穴701a,701bからスムーズに抜き出すことができる。また、筐体90内部で書込ヘッド70Kが鉛直方向直線状に移動できるので、現像装置5Kを書込ヘッド70Kに対して近接配置しても、書込ヘッド70K移動時に現像装置5Kにぶつかってしまうことがない。これにより、装置のコンパクト化を図ることができる。
さらに中カバー40を回動していき、第1回動部材72Kがガイド部91Kの直線部901の上端付近(直線部901と傾斜部902との連結部)まで案内されると、第1アーム部材101Kが不図示の規制部に突き当り、図中矢印B方向の揺動が規制される。この状態からさらに中カバー40を開いていくと、書込ヘッド70Kなどの自重により第2回動部材104Kが、案内孔42Kを軸部材51側へと移動する。これにより、第2アーム部材102Kが第3回動部材105Kを支点にして図中矢印D方向に揺動し、引き続き第1回動部材72Kがガイド部91の直線部901に案内されながら移動する。
K色においては、中カバー40に固定された第3回動部材105Kが、中カバー40の回動の支点である軸部材51を中心にした円弧形状の軌跡を描きながら移動する。第3回動部材105Kは、軸部材51との距離が近いため、K色の書込ヘッド70Kが筐体内移動中における第3回動部材105Kの図中右方向の移動量が、Y,M,C色の第2回動部材77Y,M,Cの移動量に比べて多くなる。
先の図10、図11に示すように、K色のアーム機構を、Y,M,C色のアーム機構と同一構成として、書込ヘッド70Kの中カバー40に対する揺動範囲を、Y,M,C色の書込ヘッド70Y,M,Cの中カバー40に対する揺動範囲と同じにした場合、K色の書込ヘッド70Kが、筐体90内から出る前に、アーム部材が不図示の規制部に当接してしまう。その結果、K色の書込ヘッド70Kが、筐体内で図中右方向へと移動し、筐体内で鉛直方向直線状に移動させることができない。その結果、K色の現像装置5Kを書込ヘッド70Kから離して配置する必要があり、装置の小型化を図ることができない。
一方、本実施形態においては、上述したように、第1アーム部材101Kが不図示の規制部により規制された後は、第2アーム部材102Kが図中矢印方向D方向へ移動し、書込ヘッド70Kを、中カバー40に対して図中左側へと移動させることができる。よって、第1アーム部材101Kが不図示の規制部に規制された後も、ガイド部91の直線部901に案内されながら移動させることができ、筐体内を鉛直上方直線状に書込ヘッド70Kを移動させることができる。これにより、K色の現像装置5Kを書込ヘッド70Kから離して配置する必要がなく、装置の小型化を図ることができる。
さらに中カバー40を開いていくと、第3回動部材105Kを支点にして第2アーム部材102Kが矢印D方向に揺動し、第1回動部材72Kがガイド部91の直線部901から傾斜部902に案内され、書込ヘッド70Kが軸部材51側へと移動する。
中カバー40を矢印A方向に揺動させて開いていくと、案内孔42Kの傾斜もきつくなる。ガイド部91Kが直線部901のみで傾斜部902を設けていない場合、第1回動部材72Kが、直線部901を離間すると、第2アーム部材102Kが自重で勢いよく図中矢印D方向へ回転し、第2回動部材104Kが案内孔42Kの軸部材51側端部に勢いよくぶつかり、破損するおそれがある。一方、本実施形態のように傾斜部902を設けることで、第2アーム部材102Kが自重で勢いよく矢印D方向に揺動するのを防止することができ、中カバー40の開動作に伴い徐々に書込ヘッド70Kを軸部材51側へ移動させることができる。これにより、第2回動部材104Kの破損などを防止することができる。
中カバー40が、開位置まで移動すると、第2回動部材104Kが、案内孔42Kの軸部材51側端部に突き当り、第2アーム部材102Kの図中矢印D方向の揺動が規制される。
このように、本実施形態においては、K色のアーム機構170を、書込ヘッド70Kを(ヘッドホルダ71を介して)保持する第1アーム部材101Kと、中カバー40に揺動自在に支持され、第1アーム部材101Kを揺動自在に支持する第2アーム部材102Kとで構成することで、書込ヘッド70Kを潜像形成位置から移動させるとき、第1アーム部材101Kが第2アーム部材102Kに対して揺動させることができ、直線状に書込ヘッド70Kを移動させることができる。そして、直線状にある程度、書込ヘッド70Kを移動させた後、第2アーム部材102Kが第3回動部材105Kを支点にして図中矢印D方向に揺動させることで、書込ヘッド70Kを軸部材51側へ退避させることができる。
図9に示すように、中カバー40を90°開いて、各書込ヘッド70Y,M,C,Kを退避位置に位置させたとき、中カバー40の回動支点である軸部材51に最も近い位置にあるK色の書込ヘッド70Kが、Y,M,C色の書込ヘッド70Y,M,Cよりも筐体90の一端側(軸部材51配置側)に位置する。これにより、プリンタの軸部材51側(図9の左側)が壁であったり、プリンタよりも背の高い部材が置かれていたりして、中カバー40を90°以上開けない場合であっても、K色の書込ヘッド70Kが、K色作像ユニット1Kの抜き出すときの移動領域Tから退避した位置に位置させることができる。これにより、中カバー40を90°開いてK色の作像ユニット1Kを筐体90から取り出すときに、K色の書込ヘッド70Kが取り出しの邪魔となることがなく、容易にK色の書込ヘッド70Kを筐体90から取り出すことができる。また、K色の作像ユニット1Kを交換するときに、書込ヘッド70Kが作像ユニット1Kにぶつかり、書込ヘッド70Kの破損などを抑制することができる。
さらに、中カバー40を90°開いたとき、書込ヘッド70Kが、第2アーム部材102Kの揺動の支点である第3回動部材105Kよりも筐体90の一端側(軸部材51配置側)に位置する。これにより、より作像ユニット1Kを筐体90から取り出すときの作像ユニット1Kが通る領域Tから遠ざけることができる。これにより、K色の作像ユニット1Kを交換するときに、書込ヘッド70Kが作像ユニット1Kにぶつかるのをより一層抑制することができる。
また、書込ヘッド70Kが退避位置にあるとき、第2回動部材104Kは、案内孔42Kの軸部材51側端部に突き当り、第1回動部材72Kが傾斜部902に当接している。これにより、書込ヘッド70Kが退避位置にあるときに第2アーム部材102Kが図9の時計回り方向に揺動するのを防止することができる。よって、装置に衝撃や振動が加わっても、書込ヘッド70がこれ以上、軸部材51側に移動することがない。よって、書込ヘッド70が軸部材51にぶつかって破損したり傷ついたりするのを抑制することができる。
なお、Y,M,C色のアーム機構170Y,M,CをK色のアーム機構170Kと同じ構成にして、書込ヘッド70Y,M,Cの中カバー40に対する揺動量を、軸部材51に最も近いK色の書込ヘッド70Kの中カバー40に対する揺動量を同じにし、書込ヘッド70Y,M,Cを、K色の書込ヘッドと同じ位置まで退避させる構成としないのは、以下の理由からである。すなわち、書込ヘッド70Y,M,Cの中カバー40に対する揺動量を、軸部材51に最も近いK色の書込ヘッド70Kの中カバー40に対する揺動量を同じにすると、中カバー40を閉じるとき、Y,M,C色の第1回動部材72Y,M,Cを、直線状のガイド部91Y,M,Cに突き当てることが出来なくなる。ここで、K色同様、ガイド部91Y,M,Cに傾斜部902を設けることも考えられるが、この場合、作像ユニットを抜き出すときに、傾斜部が邪魔となるおそれがある。さらに、Y,M,Cのアーム機構170の部品点数が増え、コスト高に繋がるからである。
また、装置の構成によっては、軸部材51に2番目に近い書込ヘッド70Cも、K色の作像ユニット1Kを筐体から取り出すときの移動領域Tに入るおそれがある。この場合は、軸部材51に2番目に近い書込ヘッド70Cを、K色と同様の構成として、Y色、M色の書込ヘッド70Y,70Mよりも筐体90の一端側(軸部材51配置側)に退避させてもよい。
中カバー40を開位置から閉位置へ移動させて、書込ヘッド70Kを退避位置から潜像形成位置へ移動するときは、第1回動部材72Kが傾斜部902に案内されながら、書込ヘッド70Kが軸部材51から離間する方向へと移動する。中カバー40をさらに閉じていき、第3回動部材105Kが、軸部材51と同じ高さの位置に到達する直前で、第1回動部材72Kがガイド部91Kの傾斜部902から離間する。さらに、中カバー40を閉じていき、第3回動部材105Kの高さが、軸部材51の高さよりも下側となり、第3回動部材105Kの図中左右方向の動きが、軸部材51から遠ざかる動きから近づく動きに切り替わると、第1回動部材72Kがガイド部91Kの直線部901に突き当る。この状態からさらに、中カバー40を閉めていくと、第1回動部材72Kが、ガイド部91Kの直線部901に押される。すると、第2回動部材104Kが、案内孔42K内を軸部材51から遠ざかる方向に移動し、第2アーム部材102Kが先の図8の矢印D方向とは逆方向に揺動し、第1回動部材72Kがガイド部91Kの直線部901に案内されながら、鉛直方向直線状に移動する。さらに中カバー40を閉めていくと、第2回動部材104Kが、案内孔42Kの軸部材51側端部とは反対側の端部に突き当る。この状態から、さらに中カバー40を閉めていくと、第1アーム部材101Kが、ガイド部91Kの直線部901によりトーションスプリング103Kの付勢力に抗して、図8の矢印B方向と反対方向に揺動する。これにより、第1回動部材72Kがガイド部91Kの直線部901に案内されながら、鉛直方向直線状に移動する。このようにして、筐体内で書込ヘッド70Kが鉛直方向下方へと真直ぐに移動し、先の図6に示す位置決め突起53aを位置決め穴701a,701bに嵌合させることができる。
本実施形態においては、案内孔42Kを設けて、第2回動部材104Kを案内孔42Kの端部につき当てることで、第2アーム部材102Kの揺動範囲を規制しているが、中カバー40に規制突起を設けて、第2アーム部材102Kを規制突起に突き当てることで、第2アーム部材102Kの揺動の範囲を規制してもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の(1)〜(14)態様毎に特有の効果を奏する。
(1)
複数の感光体2などの潜像担持回転体、各潜像担持回転体に対応して設けられ上記潜像担持回転体表面に潜像を形成する複数の書込ヘッド70などの潜像形成手段を内部に収納し、開口部を有する筐体90と、上記複数の潜像形成手段を保持し、該筐体90に対して一端側を支点にして揺動可能に支持され、上記開口部を開放する開放位置に揺動することで、自らが保持している複数の潜像書込手段を潜像形成位置から退避位置へ移動させる保持体とを備えた画像形成装置において、上記保持体が、上記開放位置に位置した場合、当該画像形成装置を潜像担持回転体軸方向から見たとき、複数の潜像形成手段のうち、少なくとも上記保持体の揺動支点に最も近い位置に配置された潜像形成手段が、他の潜像形成手段を結んだラインよりも上記筐体の上記一端側に位置するように構成した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、筐体内の部品を取り出すときに、部品が潜像形成手段にぶつかるのを抑制することができ、潜像形成手段や部品が破損するのを抑制することができる。
(2)
また、上記(1)に記載の態様の画像形成装置において、上記開放位置における中カバー40などの保持体の複数の感光体ドラムなどの潜像担持体の並び方向に対するの角度が90°以下である。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、90度以上、保持体が開放できない場合であっても、筐体内の部品を取り出すときに、部品が潜像形成手段にぶつかるのを抑制することができ、潜像形成手段や部品が破損するのを抑制することができる。
(3)
また、上記(1)または(2)に記載の態様の画像形成装置において、少なくとも上記潜像形成位置近辺では、書込ヘッド70などの潜像形成手段が上記筐体90の開口部の開口面に対して直交する方向に直線状に移動するよう構成した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、潜像形成位置の周囲に配置される現像装置や帯電装置などを潜像形成手段に近接配置することができ、装置の小型化を図ることができる。
(4)
また、上記(1)乃至(3)いずれかに記載の態様の画像形成装置において、書込ヘッド70などの複数の潜像形成手段のうち、少なくとも中カバー40などの保持体の揺動支点に最も近い位置に配置された潜像形成手段は、筐体90の開口部の開口面に対して直交する方向に直線状に移動した後、上記保持体に対して上記筐体の一端側へ向けて揺動することで、上記潜像形成位置から上記退避位置へ移動する。
かかる構成を備えることで、上記保持体を、開口部を開放する開放位置に位置させたとき、上記保持体の揺動支点に最も近い位置に配置された潜像形成手段を、他の潜像形成手段を結んだラインよりも上記筐体の一端側に位置させることができる。
(5)
上記(1)乃至(4)いずれかに記載の態様の画像形成装置において、複数の書込ヘッド70などの潜像形成手段のうち、少なくとも中カバー40などの保持体の揺動支点に最も近い位置に配置された潜像形成手段は、上記保持体に対して揺動自在に支持されたアーム機構170を介して上記保持体に保持されており、この潜像形成手段の退避位置が、上記アーム機構の揺動支点に対して、上記筐体の一端側に位置するように構成した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、アーム機構170の揺動支点よりも保持体揺動方向上流側に潜像形成手段を退避させる場合に比べて、作像ユニット1Kなどの筐体内の部品を取り出すときに通る領域Tから潜像形成手段を遠ざけることができる。これにより、筐体内の部品を取り出すときに、部品が潜像形成手段にぶつかるのをより一層抑制することができる。
(6)
また、上記(5)に記載の態様の画像形成装置において、複数の書込ヘッド70などの潜像形成手段のうち、少なくとも上記保持体の揺動支点に最も近い位置に配置された潜像形成手段のアーム機構170は、上記潜像形成手段を保持する第1アーム部材101Kと、中カバー40などの保持体に揺動自在に支持され、かつ、上記第1アーム部材101Kを揺動自在に支持する第2アーム部材102Kとを有する。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、潜像形成手段を潜像形成位置から退避位置へ移動させるとき、潜像形成手段を直線状に移動させた後、退避位置へ回動させるような動きを取らせることが可能となる。
(7)
また、上記(5)または(6)に記載の態様の画像形成装置において、上記アーム機構170には、上記潜像形成手段が潜像形成位置と上記退避位置との間を移動するときに、上記筐体90に設けられたガイド部91などガイド部材と当接して、ガイドされる第1回動部材72などの被ガイド部を設けた。
かかる構成を備えることで、潜像形成手段をガイド部91に案内されながら、筐体内を移動させることができる。その結果、筐体内で潜像形成手段を、直線状に移動させる構成をとらせることが可能となる。また、潜像形成手段を筐体内で位置決めする位置決め突起53aなどの位置決め部材に向けて、潜像形成手段をガイドすることも可能になり、スムーズに潜像形成手段を位置決め部材に嵌合させて、位置決めすることができる。
(8)
また、上記(7)に記載の態様の画像形成装置において、中カバー40などの保持体の揺動支点に最も近い位置に配置された潜像形成手段をガイドするガイド部材91は、上記筐体90の開口部の開口面に対して直交する方向に延びる直交部分(本実施形態では直線部901)と、直交部分の開口面側の端から、上記筐体90の一端側に向かって傾斜するように上記開口面に延びる傾斜部分(本実施形態では傾斜部902)とを備えた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、ガイド部材により、潜像形成手段を直線状に移動させた後、退避位置へ移動させるような動きを取らせることが可能となる。
(9)
また、上記(7)または(8)に記載の態様の画像形成装置において、第1回動部材72などの被ガイド部が、上記ガイド部材91に当接する方向に上記アーム機構170を付勢する付勢手段を設けた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、書込ヘッド70などの潜像形成手段を潜像形成位置と退避位置との間を移動中に装置に衝撃や振動などが生じても、被ガイド部がガイド部材から離間するのを抑制することができる。これにより、潜像形成手段を潜像形成位置と退避位置との間を移動中に、潜像形成手段が筐体内の部品にぶつかるのを抑制することができる。
(10)
また、上記(7)乃至(9)いずれかに記載の態様の画像形成装置において、上記ガイド部材91と、第1回動部材72などの被ガイド部を、上記潜像担持体軸方向両側に設けた。
かかる構成を備えることで、筐体内でより確実に潜像形成手段をガイドすることができる。
(11)
また、上記(4)乃至(10)いずれかに記載の態様の画像形成装置において、上記アーム機構170が所定角度を超えて揺動するのを規制する案内孔42Kなどの揺動規制手段を設けた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、装置振動などが生じた際に、アーム機構が所定角度を超えて揺動し、書込ヘッド70が装置の部品などにぶつかるのを抑制することができる。
(12)
また、上記(1)乃至(11)いずれかに記載の態様の画像形成装置において、作像ユニットなどの上記筐体内に配置された部材の少なくともひとつを、上記筐体90の開口部から取り出し可能に構成した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、上記筐体内に配置された部材を容易に交換することができる。
(13)
また、上記(1)乃至(12)いずれかに記載の態様の画像形成装置において、書込ヘッドなどの潜像形成手段は、潜像担持体の軸方向に複数の発光素子が配列された構成であって、上記発光素子として、LEDまたは有機EL素子を用いた。
かかる構成を備えることで、良好に潜像担持体に潜像を形成することができる。
(14)
また、上記(1)乃至(13)いずれかに記載の態様の画像形成装置において、上記筐体内での記録紙搬送方向が、上記筐体の開口部開口面に対して直交する方向であり、中カバー40などの保持体の揺動の支点を、上記筐体内記録紙搬送領域とは反対側の端部に設けた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、上記筐体内記録紙搬送領域側端部に設けた構成に比べて、保持体の長さを短くでき、保持体の上方に大きなスペースを確保せずとも、保持体を開くことができる。また、保持体のコストダウンを図ることができる。さらに、記録紙搬送経路にジャムが発生したとき、保持体が、ジャム処理の邪魔となることがない。また、保持体が、記録紙搬送経路などに干渉しないように配置する必要もなく、また、中カバー40の構成を単純化することができ、コストアップを抑制することができる。
1:作像ユニット
2:感光体
40:中カバー
41:ばね受け部
42:案内孔
50:上カバー
51:軸部材
53a:位置決め突起
70:書込ヘッド
71:ヘッドホルダ
72:第1回動部材
76:アーム部材
77:第2回動部材
78:トーションスプリング
79:バネ引っ掛け部
90:筐体
90a,90b:側板
91:ガイド部
101K:第1アーム部材
102K:第2アーム部材
103K:トーションスプリング
104K:第2回動部材
105K:第3回動部材
106K:バネ引っ掛け部
107K:バネ受け部
170:アーム機構
901:直線部
902:傾斜部
特許第4781753号公報 特開2010−271743号公報

Claims (14)

  1. 複数の潜像担持回転体、各潜像担持回転体に対応して設けられ上記潜像担持回転体表面に潜像を形成する複数の潜像形成手段を内部に収納し、開口部を有する筐体と、
    上記複数の潜像形成手段を保持し、該筐体に対して一端側を支点にして揺動可能に支持され、上記開口部を開放する開放位置に揺動することで、自らが保持している複数の潜像書込手段を潜像形成位置から退避位置へ移動させる保持体とを備えた画像形成装置において、
    上記保持体が、上記開放位置に位置した場合、当該画像形成装置を潜像担持回転体軸方向から見たとき、
    複数の潜像形成手段のうち、少なくとも上記保持体の揺動支点に最も近い位置に配置された潜像形成手段が、他の潜像形成手段を結んだラインよりも上記筐体の上記一端側に位置するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記開放位置における上記保持体の複数の潜像担持回転体の並び方向に対するの角度が90°以下であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、
    少なくとも上記潜像形成位置近辺では、上記潜像形成手段が上記筐体の開口部の開口面に対して直交する方向に直線状に移動するよう構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかの画像形成装置において、
    複数の潜像形成手段のうち、少なくとも上記保持体の揺動支点に最も近い位置に配置された潜像形成手段は、上記筐体の開口部の開口面に対して直交する方向に直線状に移動した後、上記保持体に対して上記筐体の上記一端側へ向けて揺動することで、上記潜像形成位置から上記退避位置へ移動することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、
    複数の潜像形成手段のうち、少なくとも上記保持体の揺動支点に最も近い位置に配置された潜像形成手段は、上記保持体に対して揺動自在に支持されたアーム機構を介して上記保持体に保持されており、
    この潜像形成手段の退避位置が、上記アーム機構の揺動支点に対して、上記筐体の上記一端側に位置するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    複数の潜像形成手段のうち、少なくとも上記保持体の揺動支点に最も近い位置に配置された潜像形成手段のアーム機構は、
    上記潜像形成手段を保持する第1アーム部材と、
    上記保持体に揺動自在に支持され、かつ、上記第1アーム部材を揺動自在に支持する第2アーム部材とを有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5または6の画像形成装置において、
    上記アーム機構には、上記潜像形成手段が上記潜像形成位置と上記退避位置との間を移動するときに、上記筐体に設けられたガイド部材と当接して、ガイドされる被ガイド部が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、
    上記保持体の揺動支点に最も近い位置に配置された潜像形成手段をガイドするガイド部材は、上記筐体の開口部の開口面に対して直交する方向に延びる直交部分と、該直交部分の開口面側の端から、上記筐体の一端側に向かって傾斜するように上記開口面に延びる傾斜部分とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項7または8の画像形成装置において、
    上記被ガイド部が、上記ガイド部材に当接する方向に上記アーム機構を付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項7乃至9いずれかの画像形成装置において、
    上記ガイド部材と、上記被ガイド部を、上記潜像担持回転体軸方向両側に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項4乃至10いずれかの画像形成装置において、
    上記アーム機構が所定角度を超えて揺動するのを規制する揺動規制手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1乃至11いずれかの画像形成装置において、
    上記筐体内に配置された部材の少なくともひとつを、上記筐体の開口部から取り出し可能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1乃至12いずれかの画像形成装置において、
    上記潜像形成手段は、上記潜像担持回転体の軸方向に複数の発光素子が配列された構成であって、
    上記発光素子として、LEDまたは有機EL素子を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1乃至13いずれかの画像形成装置において、
    上記筐体内での記録紙搬送方向が、上記筐体の開口部開口面に対して直交する方向であり、上記保持体の揺動の支点を、上記筐体内記録紙搬送領域とは反対側の端部に設けたことを特徴とする画像形成装置。
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