JP4433330B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、カラーレーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
カラーレーザプリンタとして、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色に対応する4つの感光ドラムを備え、各感光ドラムに形成された静電潜像を各色で現像して、各色に対応するトナー像を各感光ドラムに形成し、次いで、各トナー像を用紙に転写する、タンデム方式のカラーレーザプリンタが知られている。
このようなタンデム方式のカラーレーザプリンタとしては、感光ドラムおよび現像器を備える4つの画像形成部が、水平方向において互いに間隔を隔てて配置されており、用紙を、水平方向に沿って搬送して、各画像形成部の感光ドラムと順次接触させることにより、用紙に各色の画像を直接転写するダイレクトタンデムタイプや、あるいは、各画像形成部と対向するように水平方向に中間転写ベルトを設けて、各色の画像を一旦中間転写ベルトに転写した後、次いで、中間転写ベルトから用紙に一括転写する中間転写タンデムタイプのものなどが、提案されている。
しかし、4つの画像形成部を水平方向に並列配置すると、画像形成部が1つであるモノクロレーザプリンタと対比すると、設置面積が大幅に増大する。
そのため、たとえば、感光ドラム、現像器およびクリーニング装置等を有する4つの独立した画像形成ステーションPY、PM、PC、PKを、縦型の回転軌道をとる転写ベルトの上昇軌道側に沿って下から縦に一列に配置し、これらステーションP〜PKに転写ベルトに吸着した用紙を搬送して、ステーションP〜PKで形成された各色のトナー像を用紙に多重転写することにより、フルカラー画像を得る画像形成装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2001−109325号公報
しかるに、特許文献1に記載される画像形成装置では、画像形成ステーションが上下方向に重なるように配置されるので、水平方向に配置される場合と対比して、設置面積の低減を図ることができる。
しかし、この画像形成装置では、上下方向に沿って用紙をスタックできるように、用紙が水平方向に沿ってセットされている。そのため、設置面積の低減を図るには、用紙の面積との関係上限界がある。
本発明の目的は、画像形成部を複数有しながら、記録媒体の面積にかかわらず、設置面積の低減を図ることのできる、画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ケーシングと、前記ケーシング内において上下方向に重なるように配置され、互いに異なる色の画像を形成する複数の画像形成部と、前記画像形成部よりも上方に配置され、記録媒体を、前後方向に積層し、かつ上下方向に沿って保持し、保持した記録媒体を前記画像形成部側へ供給する供給部と、前記画像形成部よりも上方に配置され、複数の前記画像形成部において画像が形成され、前記画像形成部側から排出された記録媒体を、前後方向に積層し、かつ上下方向に沿って保持する排出部と、前記供給部および前記排出部において記録媒体が積層される積層方向および上下方向に対して直交する幅方向のみに、前記ケーシングを移動させるための幅方向移動手段と、前記画像形成部の少なくとも一部を、被覆または開放し、各前記画像形成部を前記ケーシングに対して着脱させるための第2カバーとを備え、各前記画像形成部は、前記供給部および前記排出部において記録媒体が積層される積層方向と同一方向に沿って、前記ケーシングに対して着脱されることを特徴としている。
このような構成によると、画像形成前の記録媒体は、画像形成部よりも上方で、供給部において上下方向に沿って保持され、また、画像形成後の記録媒体は、画像形成部よりも上方で、排出部において上下方向に沿って保持される。そのため、画像形成部を複数有しながら、記録媒体の面積にかかわらず、設置面積の低減を図ることができる。
また、このような構成によると、各画像形成部を、記録媒体が積層される積層方向と同一方向に沿って、ケーシングに対して着脱させることができる。そのため、画像形成部よりも上方に配置される供給部および排出部と干渉することなく、各画像形成部をケーシングに対して容易に着脱させることができる。
また、この構成では、ケーシングにおいて、幅方向は、記録媒体の幅が最低限度必要である一方で、積層方向は、幅方向に対して大幅に小さく形成することができる。ケーシングをそのように形成すると、ケーシングを積層方向に移動させたときに転倒するおそれがある。
しかし、この構成では、幅方向移動手段は、ケーシングを幅方向のみに移動させるので、ケーシングの可動性を確保しつつ、ケーシングの積層方向への移動を規制して、ケーシングの転倒を防止することができる。また、幅の狭い隙間に、本発明の画像形成装置を設置する際に、当該画像形成装置をスムーズに移動させることが可能となる。さらに、各画像形成部は、供給部および排出部において記録媒体が積層される積層方向と同一方向に沿って、ケーシングに対して着脱されるので、画像形成部の着脱に伴って、画像形成装置が移動してしまうことを良好に防止できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ケーシングを上下方向に沿って位置変更可能とする位置変更手段を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、位置変更手段によって、ケーシングの上下方向位置を変更することができる。そのため、画像形成装置を、設置環境に対応させて上下方向位置を調整することにより、最適の設置を確保することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記ケーシングに対して揺動可能に設けられ、前記供給部および前記排出部の少なくとも一部を、被覆または開放する第1カバーを備え、前記第2カバーは、前記ケーシングに対して揺動可能に設けられ、前記第1カバーは、前記第2カバーよりも上方に配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1カバーと第2カバーとを干渉することなく、それぞれ独立に開閉することができる。そのため、第1カバーの開閉動作により、供給部および排出部の少なくとも一部を開放および被覆することができ、それとは、独立して、第2カバーの開閉動作により、画像形成部の少なくとも一部を開放および被覆することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第1カバーおよび前記第2カバーは、前記ケーシングにおける同一側面に配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1カバーおよび第2カバーが、ケーシングにおける同一側面に配置されているので、第1カバーの開閉動作および第2カバーの開閉動作を、同一側から操作することができる。そのため、操作性の向上を図ることができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の発明において、前記供給部および前記排出部において記録媒体が積層される積層方向および上下方向に対して直交する幅方向に沿って前記ケーシングに設けられる第2軸を備え、前記第2カバーは、前記第2軸を支点として、前記ケーシングに対して揺動可能に設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、第2カバーを開動作すれば、画像形成部の少なくとも一部を開放することができ、第2カバーを閉動作すれば、画像形成部を被覆することができる。そのため、第2カバーの開閉動作により、画像形成部をケーシングに対して着脱させることができる。そして、第2軸が幅方向に沿って設けられており、その第2軸を支点として第2カバーを揺動させるので、第2軸が積層方向に沿って設けられ、その第2軸を支点として第2カバーを揺動させる場合と対比して、第2カバーの開動作により、画像形成部の少なくとも一部を、より広く開放することができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれかに記載の発明において、前記供給部および前記排出部において記録媒体が積層される積層方向および上下方向に対して直交する幅方向に沿って前記ケーシングに設けられる第1軸を備え、前記第1カバーは、前記第1軸を支点として、前記ケーシングに対して揺動可能に設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、第1カバーを開動作すれば、供給部および排出部の少なくとも一部を開放することができ、第1カバーを閉動作すれば、供給部および排出部を被覆することができる。そのため、第1カバーの開閉動作により、供給部および排出部に対して記録媒体を出し入れすることができる。そして、第1軸が幅方向に沿って設けられており、その第1軸を支点として第1カバーを揺動させるので、第1軸が積層方向に沿って設けられ、その第1軸を支点として第1カバーを揺動させる場合と対比して、第1カバーの開動作により、供給部および排出部の少なくとも一部を、より広く開放することができる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載の発明において、前記ケーシングにおける前記第1カバーまたは前記第2カバーが配置されている側面と反対側の側面が、平坦形状に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、ケーシングにおいて、第1カバーまたは第2カバーが配置されている側面と反対側の側面が平坦形状に形成されている。そのため、その反対側の側面を壁際に配置することで、壁に対して隙間なく設置することができ、さらなる省スペース化を図ることができる。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の発明において、前記ケーシングにおける上面に、操作パネルが設けられていることを特徴としている。
このような構成よると、操作パネルが、ケーシングの上面に設けられている。そのため、狭いスペースに設置しても、操作パネルを上方から容易に操作することができる。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の発明において、前記ケーシング内において、前記画像形成部よりも上方、かつ、前記排出部よりも下方に配置され、前記画像形成部において記録媒体に形成された画像を定着させるための定着部を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、定着部が、ケーシング内において、画像形成部よりも上方で排出部よりも下方に配置されている。そのため、装置のスリム化を図りつつ、定着部から発生する熱の画像形成部への影響を低減することができる。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の発明において、各前記画像形成部は、静電潜像が形成される感光体を備え、各前記画像形成部に対応して設けられ、前記感光体を露光するための露光部を備え、各前記画像形成部と各前記露光部とは、上下方向に沿って交互に配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、各画像形成部と各露光部とが、上下方向に沿って交互に配置されている。そのため、さらなる装置のスリム化を図ることができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の発明において、前記供給部と前記排出部とは、水平方向に間隔を隔てて対向配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、供給部と排出部とは、画像形成部の上方において、水平方向に間隔を隔てて対向配置される。そのため、上下方向のサイズをコンパクトにでき、また、ケーシングの上面を平坦にすることができる。
また、請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれかに記載の発明において、前記供給部から供給された記録媒体を、上方から下方に向かって搬送し、最下位の前記画像形成部の周回をターンさせた後、前記排出部に向けて下方から上方に向けて搬送する搬送パスを備えていることを特徴としている。
このような構成によると、記録媒体は、搬送パスに沿って、供給部から供給され、すべての画像形成部を通過した後、排出部へ排出される。そのため、装置のスリム化を図りつつ記録媒体を効率的に搬送して、画像形成することができる。
また、請求項13に記載の発明は、請求項1ないし12のいずれかに記載の発明において、各前記画像形成部と対向するように上下方向に沿って配置され、記録媒体を搬送するための搬送部を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、搬送部において、記録媒体を、各画像形成部と順次対向するように搬送することができる。そのため、ダイレクトタンデムタイプの画像形成装置として提供することができる。
また、請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記搬送部は、前記排出部と上下方向において対向配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、搬送部は、排出部と上下方向において対向配置される。そのため、画像形成部において、記録媒体に画像を形成した後、その画像が形成された記録媒体を、そのまま上方に向けて排出することができる。その結果、記録媒体の画像品質を損ねることなく、排出部に排出することができる。
また、請求項15に記載の発明は、請求項1ないし12のいずれかに記載の発明において、各前記画像形成部と対向するように上下方向に沿って配置され、各前記画像形成部からの画像が重ねて転写され、その重ねられた画像を記録媒体に転写するための中間転写部を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、中間転写部には、各画像形成部からの画像が重ねて転写され、中間転写部では、その重ねられた画像を記録媒体に転写する。そのため、中間転写タンデムタイプの画像形成装置として提供することができる。
また、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、前記中間転写部は、前記排出部と上下方向において対向配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、中間転写部は、排出部と上下方向において対向配置される。そのため、中間転写部において、記録媒体に画像を転写した後、その画像が転写された記録媒体を、そのまま上方に向けて排出することができる。その結果、記録媒体の画像品質を損ねることなく、排出部に排出することができる。
また、請求項17に記載の発明は、請求項1ないし16のいずれかに記載の発明において、各前記画像形成部は、前記第2カバーによって開閉される前記ケーシングの側面に沿うような湾曲状の着脱経路に沿って、前記ケーシングに対して着脱されることを特徴としている。
このような構成によると、各画像形成部は、ケーシングの側面に沿うような湾曲状の着脱経路に沿って、ケーシングに対して着脱される。そのため、ケーシングの周囲には、ケーシングの外部における着脱経路に沿って着脱される各画像形成部における着脱経路に直交する方向の幅よりも、着脱に必要とされる少し幅広の幅の空間が確保されればよく、画像形成装置の専有スペースを縮小することができる。その結果、画像形成装置の設置場所の自由度を増すことができる。
請求項1に記載の発明によれば、画像形成部を複数有しながら、記録媒体の面積にかかわらず、設置面積の低減を図ることができる。
しかも、画像形成部よりも上方に配置される供給部および排出部と干渉することなく、各画像形成部をケーシングに対して容易に着脱させることができる。
さらに、ケーシングの可動性を確保しつつ、ケーシングの積層方向への移動を規制して、ケーシングの転倒を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、画像形成装置を、設置環境に対応させて上下方向位置を調整することにより、最適の設置を確保することができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1カバーの開閉動作により、供給部および排出部の少なくとも一部を開放および被覆することができ、それとは、独立して、第2カバーの開閉動作により、画像形成部の少なくとも一部を開放および被覆することができる。
請求項4に記載の発明によれば、操作性の向上を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、第2カバーの開動作により、画像形成部の少なくとも一部を、より広く開放することができる。
請求項6に記載の発明によれば、第1カバーの開動作により、供給部および排出部の少なくとも一部を、より広く開放することができる。
請求項7に記載の発明によれば、反対側の側面を壁際に配置することで、さらなる省スペース化を図ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、狭いスペースに設置しても、操作パネルを上方から容易に操作することができる。
請求項9に記載の発明によれば、装置のコンパクト化を図りつつ、定着部から発生する熱の画像形成部への影響を低減することができる。
請求項10に記載の発明によれば、さらなる装置のスリム化を図ることができる。
請求項11に記載の発明によれば、上下方向のサイズをコンパクトにでき、また、ケーシングの上面を平坦にすることができる。
請求項12に記載の発明によれば、装置のスリム化を図りつつ記録媒体を効率的に搬送して、画像形成することができる。
請求項13に記載の発明によれば、ダイレクトタンデムタイプの画像形成装置として提供することができる。
請求項14に記載の発明によれば、記録媒体の画像品質を損ねることなく、排出部に排出することができる。
請求項15に記載の発明によれば、中間転写タンデムタイプの画像形成装置として提供することができる。
請求項16に記載の発明によれば、記録媒体の画像品質を損ねることなく、排出部に排出することができる。
請求項17に記載の発明によれば、画像形成装置の設置場所の自由度を増すことができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの第1実施形態を示す正面側斜視図であり、図2は、図1に示すカラーレーザプリンタの高さ調整機構部を示す要部構成図であり、図3は、図1に示すカラーレーザプリンタの側断面図、図4は、図3に示すプロセスユニットおよびスキャナ部の要部拡大側断面図である。
A.装置全体構成
図1において、このカラーレーザプリンタ1は、縦置き型のダイレクトタンデムタイプのカラーレーザプリンタであって、ケーシング2と、そのケーシング2に設けられる、供給部としての給紙部3、エンジン部4および排出部としての排紙部5とを備えている。
なお、以下の説明において、図3における上カバー11および下カバー12が設けられている正面側を前側、その反対側の背面側を後側とする。
B.ケーシング
ケーシング2は、硬質の樹脂からなり、図1に示すように、正面6、背面7、上面8、底面9および両側面10を一体的に備えるボックス形状に形成されている。このケーシング2は、突出部がなく、上下方向に長く延び、前後方向に薄く、幅方向(上下方向および前後方向に直交する方向、以下同じ。)に厚い、安定した縦長薄型に形成されている。また、背面7が平坦形状に形成されている一方で、正面6の上部は、上方に向かうに従って、背面7に近接する方向に湾曲状に傾斜している。
また、ケーシング2の正面6には、第1カバーとしての上カバー11および第2カバーとしての下カバー12が設けられている。
上カバー11は、正面6の上部において、排紙部5と前後方向において対向するように配置されている。この上カバー11は、その上側部分が、上方に向かうに従って背面7に近接する方向に湾曲状に傾斜する正面視略矩形平板状をなし、硬質の樹脂から形成されている。ケーシング2の正面における上カバー11の下端部には、幅方向に沿って延びる第1軸としての上側開閉軸13が、ケーシング2の両側面10において、回転可能に支持されている。
上カバー11は、その下端部が上側開閉軸13に取り付けられており、これによって、ケーシング2の正面6に対して、下端部の上側開閉軸13を支点として、上端部が前後方向に移動するように、揺動される。そして、上カバー11の上端部を、下端部を支点として前方に移動させれば、図3の点線で示すように、上カバー11の開動作により、排紙部5が上カバー11から開放される。また、開動作された上カバー11の上端部を、下端部を支点として後方に移動させれば、図3の実線で示すように、上カバー11の閉動作により、排紙部5が上カバー11によって被覆される。
下カバー12は、正面6の下部であって、上カバー11の下方において、エンジン部4と前後方向において対向するように配置されている。この下カバー12は、正面視略矩形平板状をなし、硬質の樹脂から形成されている。ケーシング2の正面6における下カバー12の下端部には、幅方向に沿って延びる第2軸としての下側開閉軸14が、ケーシング2の両側面10において、回転可能に支持されている。
下カバー12は、その下端部が下側開閉軸14に取り付けられており、これによって、ケーシング2の正面6に対して、下端部の上側開閉軸14を支点として、上端部が前後方向に移動するように、揺動される。そして、下カバー12の上端部を、下端部を支点として前方に移動させれば、図3の点線で示すように、下カバー12の開動作により、エンジン部4が下カバー12から開放される。また、開動作された下カバー12の上端部を、下端部を支点として後方に移動させれば、図3の実線で示すように、下カバー12の閉動作により、エンジン部4が下カバー12によって被覆される。
なお、下カバー12には、後述する転写部35が固定されており、下カバー12の開閉動作によって、それらが下カバー12とともに移動する(図3参照)。
また、ケーシング2の上面8には、このカラーレーザプリンタ1を操作するための操作パネル15が設けられている。操作パネル15は、カラーレーザプリンタ1の動作状態などが表示される液晶パネルや、各条件を設定するユーザが操作可能なボタンなどを備えている。
また、このケーシング2は、架台部16に取り付けられている。架台部16は、支持板17と、幅方向移動手段としてのキャスタ18と、支持杆19と、位置変更手段としての高さ調整機構部20(図2参照)とを備えている。
支持板17は、ケーシング2の底面9よりもやや大きい平面視略矩形平板状をなし、その支持板17の下面に、キャスタ18が設けられている。
キャスタ18は、転動可能なローラを備えており、支持板17の四隅において、ケーシング2が幅方向のみに移動するように、ローラの転動方向が固定された状態で設けられている。
支持杆19は、支持板17の上面において四隅から立設されている。各支持杆19には、図2に示すように、高さ調整機構部20の後述する係止爪26が係止される係止孔22が、上下方向に沿って互いに間隔を隔てて複数穿孔されている。また、ケーシング2内の四隅には、各支持杆19に対応して、支持杆19を受け入れる挿入筒部21が上下方向に沿って設けられており、各支持杆19は、各挿入筒部21にスライド自在に挿入されている。
高さ調整機構部20は、4つの支持杆19のうちの少なくとも1つに対応するように、ケーシング2内の底面9の近傍に設けられており、係合レバー23および引張ばね24を備えている。
係合レバー23は、側面視略Z字形状をなし、係合レバー23の一方側端部には、一方向に向けて突出する係止爪26が形成され、他方側端部には、係止爪26と反対側の他方向に向けて延びる把持部25が形成されている。この係合レバー23は、ケーシング2内の底面9の近傍において、係止爪26が、ケーシング2内において支持杆19の係止孔22と対向し、把持部25が、ケーシング2の底面9から外方に露出するように配置され、その中央部がケーシング2内に設けられる支持軸27に回動可能に固定されている。
引張ばね24は、その一端が、係合レバー23における中央部から把持部25までの間の部分に固定され、その他端が、その部分に対向するケーシング2の内面に固定されている。
係合レバー23は、引張ばね24の引張力により、常には、係止爪26が支持杆19の係止孔22内に挿入される方向へ回動するように付勢されている。また、係合レバー23の把持部25を、引張ばね24の引張力に抗して押圧すると、係合レバー23は、支持軸27を支点として、係止爪26が支持杆19の係止孔22から離間する方向へ回動する。
そして、把持部25を押圧して、係止爪26を係止孔22から離間させると、支持杆19は、挿入筒部21に対してスライド自在となるので、ケーシング2は、架台部16に対して上下方向に沿って位置変更が可能となる。そして、その状態において、支持杆19を挿入筒部21に対して上下方向にスライドさせて、ケーシング2の上下方向の高さを適宜調整し、最適の高さに対応する係止孔22を、係止爪26に対向させる。その後、把持部25の押圧を解除すると、引張ばね24の引張力により、係止爪26が係止孔22内に挿入され、これによって、ケーシング2が最適の上下方向高さに調整された状態で、架台部16に支持される。
また、架台部15に支持されたケーシング2は、各キャスタ18によって、幅方向のみに移動可能とされる。
C.給紙部
給紙部3は、図3に示すように、ケーシング2において、エンジン部4の後述する各プロセスユニット33に対して上方後側に配置されている。この給紙部3は、記録媒体としての用紙31が保持される給紙ホルダ部28と、給紙ホルダ部28内に配置される用紙押圧板29と、給紙ホルダ部28の下端部前側に配置される給紙ローラ30とを備えている。
給紙ホルダ部28は、前側が開放される用紙31を収容可能な有底枠体のカセットからなり、ケーシング2に対して、その上面8から上下方向に沿って着脱自在に装着されている。
用紙押圧板29は、給紙ホルダ部28内において、上下方向途中から下端部にわたって設けられている。この用紙押圧板29は、その上端部が給紙ホルダ部28の後面に回転可能に支持されるとともに、その下端部の後面が、押圧ばね32によって前方に付勢されている。
給紙ローラ30は、押圧ばね32によって付勢される用紙押圧板29の下端部と、対向配置されている。
この給紙部3においては、給紙ホルダ部28内の用紙押圧板29の上に、用紙31が上下方向に沿って保持されており、押圧ばね32の付勢力に抗して前後方向に沿って積層されている。用紙押圧板29に積層される最上位(最前位)の用紙31は、ばね25の付勢力によって給紙ローラ30と接触するように押圧され、その給紙ローラ30の回転によって1枚毎に、エンジン部4へ向けて給紙される。
D.エンジン部
エンジン部4は、画像形成部としてのプロセスユニット33、露光部としてのスキャナ部34、転写部35、搬送パス36および定着部37を備えている。
a.プロセスユニット
プロセスユニット33は、ケーシング2内において、給紙部3および排紙部5よりも下方に配置され、異なる色毎に複数(4つ)設けられ、ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。より具体的には、プロセスユニット33は、イエロープロセスユニット33Y、マゼンタプロセスユニット33M、シアンプロセスユニット33Cおよびブラックプロセスユニット33Kの4つのプロセスユニット33からなり、これら各プロセスユニット33が、ケーシング2内において、順次下方から上方に向けて、上下方向に沿って重なるように、互いに間隔を隔てて並列配置されている。
各プロセスユニット33は、点線で示すように、下カバー12の開動作により下カバー12から開放され、前後方向に沿ってケーシング2に対してそれぞれ独立して着脱される。また、実線で示すように、下カバー12の閉動作により下カバー12によって被覆される。
また、各プロセスユニット33は、点線で示すように、下カバー12によって開閉されるケーシング2の正面6を横切り、ケーシング2の外部において正面6に沿うような上下方向に円弧状に湾曲した着脱経路に沿って、ケーシング2に対して着脱される。
各プロセスユニット33は、図4に示すように、現像カートリッジ38、感光体としての感光ドラム39、スコロトロン型帯電器40およびドラムクリーニングローラ41を備えている。
現像カートリッジ38は、トナー収容部42、供給ローラ43、現像ローラ44および層厚規制ブレード45を備えている。
トナー収容部42は、現像カートリッジ38の後側の内部空間として形成されており、トナー収容部42の前後方向に沿って、アジテータ46が複数(2つ)設けられている。
また、トナー収容部42には、各プロセスユニット33毎に、イエロープロセスユニット33Yにはイエロー、マゼンタプロセスユニット33Mにはマゼンタ、シアンプロセスユニット33Cにはシアン、および、ブラックプロセスユニット33Kにはブラックの色を有する正帯電性の非磁性1成分の現像剤としてのトナーがそれぞれ充填されている。
このトナーは、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる略球形の重合トナーが使用されている。なお、このようなトナーには、各色に対応した着色剤やワックスが配合され、シリカなどの外添剤を添加することによって流動性の向上が図られており、その粒子径は、約6〜10μm程度とされている。
そして、トナー収容部42のトナーは、トナー収容部42に設けられたアジテータ46の回転および撹拌によって、トナー収容部42の前側に開口されたトナー供給口から供給ローラ43に向けて放出される。
供給ローラ43は、トナー供給口の前方において、回転可能に設けられている。この供給ローラ43は、金属製のローラ軸と、そのローラ軸を被覆する導電性のスポンジローラとを備えている。
現像ローラ44は、供給ローラ43の前方において、供給ローラ43と対向するように回転可能に設けられている。現像ローラ44は、供給ローラ43がある程度圧縮される状態で、供給ローラ43と接触している。
現像ローラ44は、金属製のローラ軸と、そのローラ軸を被覆する導電性のゴムローラとを備えている。より具体的には、現像ローラ44のゴムローラは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴム、シリコーンゴムまたはEPDMゴムなどからなる弾性ローラと、その弾性ローラの表面に被覆される、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などが主成分とされる、コート層との2層構造から形成されている。また、この現像ローラ44は、その前側部分が現像カートリッジ38の前側部分に形成される開口部から露出するように配置され、現像時には、図示しない電源から現像バイアスが印加される。
層厚規制ブレード45は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部を備えており、ブレード本体の一端部が、現像ローラ44の上方近傍において現像カートリッジ38に支持され、押圧部がブレード本体の弾性力によって現像ローラ44の表面に圧接されるように、設けられている。
そして、トナー供給口から放出されるトナーは、供給ローラ43の回転により、現像ローラ44に供給され、このとき、供給ローラ43と現像ローラ44との間で正極性に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ44の上に供給されたトナーは、現像ローラ44の回転に伴なって、層厚規制ブレード45の押圧部と現像ローラ44との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ44の上に担持される。
感光ドラム39は、現像ローラ44の前方において、その現像ローラ44と接触するような状態で、プロセスユニット33に回転可能に設けられている。感光ドラム39は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面が、ポリカーボネートを主成分とする有機感光体の感光層によって形成されている。また、感光ドラム39は、その前側部分がプロセスユニット33の前側部分に形成される開口部から露出するように配置されている。
スコロトロン型帯電器40は、感光ドラム39の上方に、感光ドラム39と接触しないように間隔を隔てて設けられている。このスコロトロン型帯電器40は、タングステンの帯電ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電性のスコロトロン型帯電器であり、感光ドラム39の表面を、一様に正極性に帯電させるように、プロセスユニット33に固定されている。
ドラムクリーニングローラ41は、感光ドラム39の回転方向におけるスコロトロン型帯電器40の上流側において、感光ドラム39と接触するように、プロセスユニット33に回転可能に設けられている。ドラムクリーニングローラ41は、金属製のローラ軸と、そのローラ軸を被覆する導電性のゴムローラとを備え、クリーニング時には、図示しない電源からクリーニングバイアスが印加される。
そして、プロセスユニット33では、各色のトナーは、次のように露光および現像される。すなわち、まず、感光ドラム39の回転によって、その感光ドラム39の表面が、スコロトロン型帯電器40により一様に正帯電された後、次に詳述するスキャナ部34からのレーザビームの走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ44の回転により、現像ローラ44の上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム39に対向して接触するときに、感光ドラム39の表面に形成されている静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム39の表面のうち、レーザビームの走査により露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによってトナー像が形成され、これによって反転現像が達成される。
b.スキャナ部
スキャナ部34は、図3に示すように、ケーシング2内において、給紙部3および排紙部5よりも下方に配置され、異なる色毎に設けられるプロセスユニット33に対応するように、複数(4つ)設けられ、ケーシング2に固定されている。各スキャナ部34は、各プロセスユニット33の上方に配置され、ケーシング2内において、上下方向に沿って重なるように、互いに間隔を隔てて並列配置されている。これによって、各プロセスユニット33と各スキャナ部34とは、ケーシング2内において、上下方向に沿って交互に配置される。
各スキャナ部34は、図4に示すように、図示しないレーザ発光部、回転駆動されるポリゴンミラー47、2つのレンズ48および反射鏡49を備えている。
そして、スキャナ部34では、レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームを、矢印で示すように、ポリゴンミラー47、2つのレンズ48および反射鏡49に順次通過または反射させて、上記したように、感光ドラム39の表面に高速走査にて照射する。
c.転写部
転写部35は、図3に示すように、ケーシング2内において、上下方向に沿って並列配置される各プロセスユニット33と対向するように、各プロセスユニット33と下カバー12との間に設けられている。転写部35は、搬送部としての転写ベルトユニット50とベルトクリーナユニット51とを備えている。
転写ベルトユニット50は、上下方向に沿って並列配置される各感光ドラム39と対向するように、上下方向に沿って設けられている。転写ベルトユニット50は、転写駆動ローラ53と、転写従動ローラ52と、搬送ベルト54と、転写ローラ55とを備えている。
転写従動ローラ52は、最下位のイエロープロセスユニット33Yの感光ドラム39よりも下方に配置されている。転写駆動ローラ53は、最上位のブラックプロセスユニット33Kの感光ドラム39よりも上方であって、定着部37よりも下方に配置されている。
搬送ベルト54は、カーボンなどの導電性粒子が分散された導電性のポリカーボネートやポリイミドなどからなり、転写駆動ローラ53と転写従動ローラ52との間に巻回されている。搬送ベルト54は、巻回状態の後側外面が、各プロセスユニット33の感光ドラム39のすべてと接触するように配置されている。
そして、転写駆動ローラ53の駆動により、転写従動ローラ52が従動され、搬送ベルト54が、これら転写駆動ローラ53および転写従動ローラ52の間を、各プロセスユニット33の感光ドラム39と接触する後側外面において、感光ドラム39と同方向に回転するように、周回移動される。
転写ローラ55は、巻回状態の搬送ベルト54内において、各プロセスユニット33の感光ドラム39と、搬送ベルト54を挟んで対向するように、それぞれ設けられている。転写ローラ55は、金属製のローラ軸と、その金属製のローラ軸に被覆される導電性のゴムローラとを備えている。また、転写ローラ55は、搬送ベルト54の後側内面と接触するように配置され、搬送ベルト54の周回移動方向と同方向に回転するように設けられており、転写時には、図示しない電源から転写バイアスが印加される。
ベルトクリーナユニット51は、搬送ベルト54における各感光ドラム39の反対側(前側)であって、転写駆動ローラ53と転写従動ローラ52との間に配置されている。ベルトクリーナユニット51は、クリーニングローラ56、回収ローラ57、スクレーパ58および回収ボックス59を備えている。
クリーニングローラ56は、金属製のローラ軸と、その金属製のローラ軸に被覆される導電性のゴムローラとを備えている。このクリーニングローラ56は、搬送ベルト54の前側外面と接触するように配置され、搬送ベルト54の周回移動方向と同方向に回転するように、ベルトクリーナユニット51に回転可能に設けられており、クリーニング時には、図示しない電源から1次クリーニングバイアスが印加される。
回収ローラ57は、金属製のローラ軸と、その金属製のローラ軸に被覆される導電性のゴムローラとを備えている。この回収ローラ57は、クリーニングローラ56の下方において、クリーニングローラ56と接触するように配置され、ベルトクリーナユニット51に回転可能に設けられており、クリーニング時には、図示しない電源から2次クリーニングバイアスが印加される。
回収ボックス59は、回収ローラ57の下方に配置され、その回収ローラ57と対向する部分が開口されており、その開口部分の近傍に、回収ローラ57の表面に圧接されるスクレーパ58が設けられている。
また、この転写部35は、ケーシング2の下カバー12に一体的に支持されている。そのため、下カバー12を開動作すると、点線で示すように、転写部35は、その開動作された下カバー12と一体的に移動して、各プロセスユニット33から離間する。また、下カバー12を閉動作すると、実線で示すように、転写部35は、その閉動作された下カバー12と一体的に移動して、各プロセスユニット33の感光ドラム39に圧接される。
d.搬送パス
搬送パス36は、後側において、給紙部3の下端から、各プロセスユニット33の後方を下方に向けて横切り、下側において、最下位のイエロープロセスユニット33Yの周回をUターンした後、前側において、各プロセスユニット33の感光ドラム39と搬送ベルト54との間を上方に向けて横切る、用紙31の搬送通路として形成されている。
搬送パス36において、後側の搬送通路には、複数の搬送ローラ60が設けられており、後側の搬送通路では、用紙31は、これら搬送ローラ60によって搬送される。また、前側の搬送通路では、用紙31は、搬送ベルト54によって搬送される。
e.定着部
定着部37は、ケーシング2内において、最上位のブラックプロセスユニット33Kと転写部35との間の上方であって、排紙部5の下方に配置されている。定着部37は、加熱ローラ61および押圧ローラ62を備えている。
加熱ローラ61は、ケーシング2において回転可能に支持され、アルミニウムなどの金属素管と、その金属素管内に配置されるハロゲンランプとを備えている。なお、金属素管の外周面には、トナーの付着を防止するための表面処理が施されている。
押圧ローラ62は、定着部37を通過する用紙31を前後方向に挟んで、加熱ローラ61の前方において対向配置されている。この押圧ローラ62は、金属製のローラ軸と、その金属製のローラ軸に被覆されるゴムローラとを備えており、加熱ローラ61を押圧するように、ケーシング2において回転可能に支持されている。
f.エンジン部における画像形成
そして、給紙部3から給紙された用紙31は、搬送パス36において、後側の搬送通路を、搬送ローラ60によって上方から下方に向けて搬送され、下側において、最下位のイエロープロセスユニット33Yの周回をUターンした後、前側の搬送通路を搬送ベルト54によって下方から上方に向けて搬送される。
前側の搬送通路において、用紙31は、転写駆動ローラ53の駆動および転写従動ローラ52の従動により周回移動される搬送ベルト54によって搬送され、その搬送ベルト54と、各プロセスユニット33の感光ドラム39との間(転写位置)を順次通過し、その通過している間に、各感光ドラム39に形成されている各色のトナー像が順次転写され、これにより、用紙3にカラー画像が形成される。
すなわち、たとえば、イエロープロセスユニット33Yの感光ドラム39の上に形成されたイエローのトナー像が、用紙31に転写されると、次いで、マゼンタプロセスユニット33Mの感光ドラム39の上に形成されたマゼンタのトナー像が、既にイエローのトナー像が転写されている用紙31に重ねて転写され、以下同様の転写動作により、シアンプロセスユニット33Cによって形成されるシアンのトナー像、ブラックプロセスユニット33Kによって形成されるブラックのトナー像が重ねて転写され、これによって、用紙31にカラー画像が形成される。
そして、このようなカラー画像の形成において、このカラーレーザプリンタ1では、感光ドラム39を色毎に備えて、用紙31を各感光ドラム39と順次接触させることにより、用紙31に各色の画像を直接転写するダイレクトタンデムタイプの装置構成であるため、モノクロ画像を形成する速度とほぼ同じ速度で、色毎のトナー像を形成して、迅速なカラー画像の形成を達成することができる。
なお、用紙31に各色のトナー像が転写された後に、感光ドラム39の表面に残留したトナーは、ドラムクリーニングローラ41によって一時的に捕捉され、非画像形成時に感光ドラム39上に戻されて、現像ローラ44に回収されることにより、再度現像に使用される。
また、用紙31にカラー画像が転写された後に、搬送ベルト54の表面に付着したトナーは、クリーニングローラ56と対向したときに、クリーニングローラ56に印加される1次クリーニングバイアスによって、クリーニングローラ56に付着される。その後、クリーニングローラ56に付着されたトナーは、回収ローラ57と対向したときに、回収ローラ57に印加される2次クリーニングバイアスによって、回収ローラ52に付着され、次いで、スクレーパ58によって掻き取られた後、回収ボックス59に回収される。
その後、カラー画像が形成された用紙31は、定着部37に搬送され、加熱ローラ61および押圧ローラ62によって、その用紙31の上に転写されたカラー画像を、用紙3がこれら加熱ローラ61および押圧ローラ62との間を通過する間に熱定着させる。熱定着された用紙31は、次いで、排紙部5に搬送される。
E.排紙部
排紙部5は、ケーシング2において、エンジン部4の各プロセスユニット33に対して上方前側に配置されている。この排紙部5は、給紙部3と、水平方向の前後方向において、間隔を隔てて対向配置され、かつ、エンジン部4の転写部35と上下方向に対向配置されている。排紙部5は、排紙ローラ63と排紙ホルダ部64とを備えている。
排紙ローラ63は、定着部37の上方であって、排紙ホルダ部64の下方に配置されている。排紙ローラ63は、1対のローラからなり、定着部37においてカラー画像が熱定着された用紙31を排紙ホルダ部64へ向けて排紙する。
排紙ホルダ部64は、ケーシング2に設けられ、その前側が上カバー11によって被覆または開放される、用紙31を収容可能な正面視略矩形状の凹部として形成されている。
排紙ローラ63によって排紙された用紙31は、排紙ホルダ部64内において、上下方向に沿って保持される。また、排紙された用紙31は、排紙ホルダ部64内において、前後方向に沿って積層される。
この排紙ホルダ部64は、上側が開放されており、排紙された用紙31を、その上側の開放口から上方に取り出すことができる。また、上カバー11を開動作させると、排紙ホルダ部64が上カバー11から開放されるので、積層された用紙31を前方に取り出すこともできる。
F.第1実施形態の作用効果
そして、このカラーレーザプリンタ1では、カラー画像形成前の用紙31は、エンジン部4の各プロセスユニット33、より具体的には、最上位のブラックプロセスユニット33Kよりも上方後側で、給紙部3の給紙ホルダ部28において、上下方向に沿って保持される。また、カラー画像形成後の用紙31は、エンジン部4の各プロセスユニット33、より具体的には、最上位のブラックプロセスユニット33Kよりも上方前側で、排紙部5の排紙ホルダ部64において、上下方向に沿って保持される。そのため、プロセスユニット33を複数有しながら、用紙31の面積にかかわらず、設置面積の低減を図ることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、下カバー12を開動作させて各プロセスユニット33を開放すれば、各プロセスユニット33を、前後方向に沿って、ケーシング2に対して着脱させることができる。そのため、各プロセスユニット33の着脱時に、各プロセスユニット33が、それよりも上方に配置される給紙部3および排紙部5と干渉することがなく、各プロセスユニット33をケーシング2に対して、容易に着脱させることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、ケーシング2において、幅方向は、用紙31の幅が最低限度必要である一方で、積層方向は、幅方向に対して大幅に小さく形成できることから、ケーシング2は、スリムな縦長形状に形成されている。そして、ケーシング2をそのように形成すると、ケーシング2を前後方向に移動させると、転倒するおそれがある。そのため、このカラーレーザプリンタ1では、ケーシング2を架台部16によって支持し、各キャスタ18によって、幅方向のみに移動可能としている。これによって、ケーシング2の可動性を確保しつつ、ケーシング2の前後方向への移動を規制して、ケーシング2の転倒を防止することができる。また、カラーレーザプリンタ1を幅狭のスペースに設置する際に、カラーレーザプリンタ1をスムーズに移動させることが可能となる。さらに、プロセスユニット33の着脱に伴って、カラーレーザプリンタ1が移動してしまうことを良好に防止できる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、高さ調整機構部20によって、ケーシング2の上下方向の高さを変更することができる。そのため、ケーシング2の高さを、設置環境に対応させて上下方向に調整することにより、最適の設置を確保することができる。たとえば、このカラーレーザプリンタ1を、机の側方に設置する場合には、高さ調整機構部20によってカラーレーザプリンタ1の上面8の高さを、机の高さと合わせることで、インテリア性や操作性の向上を図ることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、上カバー11を開動作すれば、排紙部5の排紙ホルダ部64が開放されるので、積層された用紙31を前方に取り出すことができる。また、上カバー11は、幅方向に沿って設けられている上側開閉軸13を支点として揺動させるので、前後方向に沿って設けられている上側開閉軸13を支点として揺動させる場合と対比して、上カバー11の開動作により、排紙部5の排紙ホルダ部64を、より広く開放することができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、下カバー12を開動作すれば、各プロセスユニット33が開放されるので、各プロセスユニット33をそれぞれ独立して着脱させることができる。また、下カバー12は、幅方向に沿って設けられている下側開閉軸14を支点として揺動させるので、前後方向に沿って設けられている下側開閉軸14を支点として揺動させる場合と対比して、下カバー12の開動作により、各プロセスユニット33を、より広く開放することができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、上カバー11は、下カバー12よりも上方に配置されているので、上カバー11と下カバー12とを干渉することなく、それぞれ独立に開閉することができる。そのため、上カバー11の開閉動作により、排紙部5の排紙ホルダ部64を開放および被覆することができ、それとは、独立して、下カバー12の開閉動作により、各プロセスユニット33を開放および被覆することができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、上カバー11および下カバー12は、いずれもケーシング2の正面に配置されている。そのため、上カバー11の開閉動作および下カバー12の開閉動作を、同一側から操作することができる。その結果、操作性の向上を図ることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、ケーシング2の正面6と反対側の背面7が、平坦形状に形成されているので、その背面7を壁際に配置することで、壁に対して隙間なく設置することができ、さらなる省スペース化を図ることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、ケーシング2の上面8に、操作パネル15が設けられている。そのため、狭いスペース(たとえば、机と机との間など)に設置しても、操作パネル15を上方から容易に操作することができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、定着部37が、ケーシング2内において、最上位のブラックプロセスユニット33Kよりも上方で、かつ、排紙部5よりも下方に配置されている。そのため、装置のスリム化を図りつつ、定着部37から発生する熱の各プロセスユニット33への影響を低減することができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、各プロセスユニット33と各スキャナ部34とが、上下方向に沿って交互に配置されている。そのため、プロセスユニット33とスキャナ部34とを前後方向に並べる場合に比べ、さらなる装置のスリム化を図ることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、給紙部3と排紙部5とは、エンジン部4の上方において、水平方向に間隔を隔てて対向配置される。そのため、上下方向のサイズをコンパクトにでき、また、ケーシング2の上面8を平坦にすることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、用紙31を、搬送パス36に沿って、給紙部3から給紙して、すべてのプロセスユニット33の感光ドラム39と接触するように通過させた後に、排紙部5へ排紙することができる。そのため、装置のスリム化を図りつつ用紙31を効率的に搬送して、カラー画像を形成することができる。
より具体的には、転写部35の転写ベルトユニット50では、搬送ベルト54によって、用紙31を、各プロセスユニット33の感光ドラム39と順次対向するように搬送することができる。そのため、ダイレクトタンデムタイプの装置構成とすることができる。
また、転写ベルトユニット50は、排紙部5と上下方向に対向配置されている。そのため、各プロセスユニット33において、用紙31にカラー画像を形成した後、そのカラー画像が形成された用紙31を、そのまま上方に向けて排紙することができる。その結果、用紙31の画像品質を損ねることなく、排紙部5に排出することができる。
また、各プロセスユニット33は、図3の点線で示すように、下カバー12によって開閉されるケーシング2の正面6を横切り、ケーシング2の外部において正面6に沿うような上下方向に円弧状に湾曲した着脱経路に沿って、ケーシング2に対して着脱される。そのため、ケーシング2の周囲には、ケーシング2の外部における着脱経路に沿って着脱される各プロセスユニット33の厚さ(プロセスユニット33の上下方向の幅)よりも、着脱に必要とされる少し幅広の幅の空間が確保されればよく、カラーレーザプリンタ1の専有スペースを縮小することができる。その結果、カラーレーザプリンタ1の設置場所の自由度を増すことができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの第2実施形態を示す側断面図、図6は、図5に示すプロセスユニットおよびスキャナ部の要部拡大側断面図である。以下、第2実施形態について、第1実施形態と相違する部分のみを説明し、第1実施形態と同様の部分は、その説明を省略する。また、第1実施形態と同様の部材には、同様の参照符号を付している。
A.装置全体構成
図5において、このカラーレーザプリンタ1は、第1実施形態と同様に、縦置き型のダイレクトタンデムタイプのカラーレーザプリンタの装置構成を備えており、給紙部3および排紙部5が前後方向において、第1実施形態とは逆側に配置されている。
B.ケーシング
ケーシング2は、第1実施形態と同様に、上カバー11および下カバー12を備えており、上カバー11は、給紙部5を開放および被覆し、下カバー12は、エンジン部4を開放および被覆する。なお、下カバー12には、後述する搬送パス36の前側の搬送通路が固定されており、下カバー12の開閉動作によって、その搬送パス36の前側の搬送通路が下カバー12とともに移動する。
C.給紙部
給紙部3は、ケーシング2内において、エンジン部4の各プロセスユニット33に対して上方前側に配置されている。この給紙部3は、用紙31が保持される給紙ホルダ部28と、給紙ホルダ部28内に配置される用紙押圧板29と、給紙ホルダ部28の下端部前側に配置される給紙ローラ30とを備えている。
給紙ホルダ部28は、ケーシング2に設けられ、その前側が上カバー11によって被覆または開放される、用紙31を収容可能な正面視略矩形状の凹部として形成されている。この給紙ホルダ部28は、上側が開放されており、用紙31を、その上側の開放口から挿入して、用紙押圧板29の上にセットすることができる。また、上カバー11を開動作させると、給紙ホルダ部28が上カバー11から開放されるので、用紙31を、前方からセットすることもできる。
この給紙部3においては、給紙ホルダ部28内の用紙押圧板29の上に、用紙31が上下方向に沿って保持されており、押圧ばね32の付勢力に抗して前後方向に沿って積層されている。用紙押圧板29に積層される最上位(最前位)の用紙31は、ばね25の付勢力によって給紙ローラ30と接触するように押圧され、その給紙ローラ30の回転によって1枚毎に、エンジン部4へ向けて給紙される。
D.エンジン部
エンジン部4は、第1実施形態と同様に、プロセスユニット33、スキャナ部34、転写部35、搬送パス36および定着部37を備えている。
a.プロセスユニット
プロセスユニット33は、ケーシング2内において、給紙部3および排紙部5よりも下方に配置され、異なる色毎に複数(4つ)設けられ、ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。
各プロセスユニット33は、点線で示すように、下カバー12の開動作により下カバー12から開放され、前後方向に沿ってケーシング2に対してそれぞれ独立して着脱される。また、実線で示すように、下カバー12の閉動作により下カバー12によって被覆される。
各プロセスユニット33では、図6に示すように、現像カートリッジ38、感光ドラム39、スコロトロン型帯電器40およびドラムクリーニングローラ41が、前後方向において、第1実施形態とは逆側に配置されている。
すなわち、現像カートリッジ38では、トナー収容部42が、現像カートリッジ38の前側の内部空間として形成されており、トナー収容部42のトナーは、トナー収容部42に設けられたアジテータ46の回転および撹拌によって、トナー収容部42の後側に開口されたトナー供給口から供給ローラ43に向けて放出される。
供給ローラ43は、トナー供給口の後方において、回転可能に設けられ、現像ローラ44は、供給ローラ43の後方において、供給ローラ43と対向するように回転可能に設けられている。また、現像ローラ44は、その後側部分が現像カートリッジ38の後側部分に形成される開口部から露出するように配置されている。
層厚規制ブレード45は、現像ローラ44の上方近傍において、その押圧部が現像ローラ44の表面に圧接されるように、設けられている。
そして、トナー供給口から放出されるトナーは、供給ローラ43の回転により、現像ローラ44に供給され、このとき、供給ローラ43と現像ローラ44との間で正極性に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ44の上に供給されたトナーは、現像ローラ44の回転に伴なって、層厚規制ブレード45の押圧部と現像ローラ44との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ44の上に担持される。
感光ドラム39は、現像ローラ44の後方において、その現像ローラ44と接触するような状態で、プロセスユニット33に回転可能に設けられている。また、感光ドラム39は、その後側部分がプロセスユニット33の後側部分に形成される開口部から露出するように配置されている。
スコロトロン型帯電器40は、感光ドラム39の上方に、感光ドラム39と接触しないように間隔を隔てて設けられている。
ドラムクリーニングローラ41は、感光ドラム39の回転方向におけるスコロトロン型帯電器40の上流側において、感光ドラム39と接触するように、プロセスユニット33に回転可能に設けられている。
そして、プロセスユニット33では、第1実施形態と同様の動作により、各感光ドラム39の上に、色毎のトナー像が形成される。
b.スキャナ部
スキャナ部34は、図5に示すように、ケーシング2内において、給紙部3および排紙部5よりも下方に配置され、異なる色毎に設けられるプロセスユニット33に対応するように、複数(4つ)設けられ、ケーシング2に固定されている。各スキャナ部34は、各プロセスユニット33の上方に配置され、ケーシング2内において、上下方向に沿って重なるように、互いに間隔を隔てて並列配置されている。これによって、各プロセスユニット33と各スキャナ部34とは、ケーシング2内において、上下方向に沿って交互に配置される。
そして、スキャナ部34では、図6に示すように、レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームを、矢印で示すように、ポリゴンミラー47、2つのレンズ48および反射鏡49に順次通過または反射させて、上記したように、感光ドラム39の表面に高速走査にて照射する。
c.転写部
転写部35は、図5に示すように、ケーシング2内において、上下方向に沿って並列配置される各プロセスユニット33と対向するように、各プロセスユニット33と背面7との間に設けられている。転写部35は、転写ベルトユニット50とベルトクリーナユニット51とを備えている。
転写ベルトユニット50は、上下方向に沿って並列配置される各感光ドラム39と対向するように、上下方向に沿って設けられている。
転写ベルトユニット50では、転写駆動ローラ53の駆動により、転写従動ローラ52が従動され、搬送ベルト54が、これら転写駆動ローラ53および転写従動ローラ52の間を、各プロセスユニット33の感光ドラム39と接触する前側外面において、感光ドラム39と同方向に回転するように、周回移動される。
転写ローラ55は、巻回状態の搬送ベルト54内において、各プロセスユニット33の感光ドラム39と、搬送ベルト54を挟んで対向するように、それぞれ設けられている。
ベルトクリーナユニット51は、第1実施形態と同様の構成を備え、搬送ベルト54における各感光ドラム39の反対側(後側)であって、クリーニングローラ56が搬送ベルト54の後側外面と接触するように、転写駆動ローラ53と転写従動ローラ52との間に配置されている。
d.搬送パス
搬送パス36は、前側において、給紙部3の下端から、各プロセスユニット33の前方を下方に向けて横切り、下側において、最下位のイエロープロセスユニット33Yの周回をUターンした後、後側において、各プロセスユニット33の感光ドラム39と搬送ベルト54との間を上方に向けて横切る、用紙31の搬送通路として形成されている。
搬送パス36において、前側の搬送通路には、複数の搬送ローラ60が設けられており、前側の搬送通路では、用紙31は、これら搬送ローラ60によって搬送される。また、後側の搬送通路では、用紙31は、搬送ベルト54によって搬送される。
なお、搬送パス36の前側の搬送通路は、ケーシング2の下カバー12に一体的に支持されている。そのため、下カバー12を開動作すると、点線で示すように、搬送パス36の前側の搬送通路は、その開動作された下カバー12と一体的に移動して、各プロセスユニット33から離間する。また、下カバー12を閉動作すると、実線で示すように、搬送パス36の前側の搬送通路は、その閉動作された下カバー12と一体的に移動して、各プロセスユニット33に近接する。
e.定着部
定着部37は、ケーシング2内において、最上位のブラックプロセスユニット33Kと転写部35との間の上方であって、排紙部5の下方に配置されている。定着部37は、第1実施形態と同様に、加熱ローラ61および押圧ローラ62を備えている。
f.エンジン部における画像形成
そして、給紙部3から給紙された用紙31は、搬送パス36において、前側の搬送通路を、搬送ローラ60によって上方から下方に向けて搬送され、下側において、最下位のイエロープロセスユニット33Yの周回をUターンした後、後側の搬送通路を搬送ベルト54によって下方から上方に向けて搬送される。
後側の搬送通路において、用紙31は、転写駆動ローラ53の駆動および転写従動ローラ52の従動により周回移動される搬送ベルト54によって搬送され、その搬送ベルト54と、各プロセスユニット33の感光ドラム39との間(転写位置)を順次通過し、その通過している間に、第1実施形態と同様に、各感光ドラム39に形成されている各色のトナー像が順次転写され、これにより、用紙3にカラー画像が形成される。
その後、カラー画像が形成された用紙31は、定着部37において熱定着された後、次いで、排紙部5に搬送される。
E.排紙部
排紙部5は、ケーシング2内において、エンジン部4の各プロセスユニット33に対して上方後側に配置されている。この排紙部5は、給紙部3と、水平方向の前後方向において、間隔を隔てて対向配置され、かつ、エンジン部4の転写部35と上下方向において対向配置されている。排紙部5は、排紙ローラ63と排紙ホルダ部64とを備えている。
排紙ローラ63は、定着部37の上方であって、排紙ホルダ部64の下方に配置されており、定着部37においてカラー画像が熱定着された用紙31を排紙ホルダ部64へ向けて排紙する。
排紙ホルダ部64は、ケーシング2に設けられ、用紙31を収容可能な正面視略矩形状の凹部として形成されている。この排紙ホルダ部64は、上側が開放されており、排紙された用紙31が、その上側の開放口から露出するように、上下方向深さが設定されている。排紙ローラ63によって排紙された用紙31は、上端部がケーシング2から突出する状態で、排紙ホルダ部64内において、上下方向に沿って保持される。また、排紙された用紙31は、排紙ホルダ部64内において、前後方向に沿って積層される。
F.第2実施形態の作用効果
そして、第2実施形態のカラーレーザプリンタ1では、カラー画像形成前の用紙31は、エンジン部4の各プロセスユニット33、より具体的には、最上位のブラックプロセスユニット33Kよりも上方前側で、給紙部3の給紙ホルダ部28において、上下方向に沿って保持される。また、カラー画像形成後の用紙31は、エンジン部4の各プロセスユニット33、より具体的には、最上位のブラックプロセスユニット33Kよりも上方後側で、排紙部5の排紙ホルダ部64において、上下方向に沿って保持される。そのため、第1実施形態のカラーレーザプリンタ1と同様に、プロセスユニット33を複数有しながら、用紙31の面積にかかわらず、設置面積の低減を図ることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、下カバー12を開動作させて各プロセスユニット33を開放すれば、各プロセスユニット33を、前後方向に沿って、ケーシング2に対して着脱させることができる。そのため、各プロセスユニット33の着脱時に、各プロセスユニット33が、それよりも上方に配置される給紙部3および排紙部5と干渉することがなく、各プロセスユニット33をケーシング2に対して、容易に着脱させることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、上カバー11を開動作すれば、給紙部3の給紙ホルダ部28が開放されるので、用紙31を給紙ホルダ部28内の用紙押圧板29の上に、積層状にセットすることができる。また、上カバー11は、幅方向に沿って設けられている上側開閉軸13を支点として揺動させるので、前後方向に沿って設けられている上側開閉軸13を支点として揺動させる場合と対比して、上カバー11の開動作により、給紙部3の給紙ホルダ部28を、より広く開放することができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、下カバー12を開動作すれば、各プロセスユニット33が開放されるので、各プロセスユニット33をそれぞれ独立して着脱させることができる。また、下カバー12は、幅方向に沿って設けられている下側開閉軸14を支点として揺動させるので、前後方向に沿って設けられている下側開閉軸14を支点として揺動させる場合と対比して、下カバー12の開動作により、各プロセスユニット33を、より広く開放することができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、上カバー11は、下カバー12よりも上方に配置されているので、上カバー11と下カバー12とを干渉することなく、それぞれ独立に開閉することができる。そのため、上カバー11の開閉動作により、給紙部3の給紙ホルダ部28を開放および被覆することができ、それとは、独立して、下カバー12の開閉動作により、各プロセスユニット33を開放および被覆することができる。
(第3実施形態)
図7は、本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの第3実施形態を示す側断面図、図8は、図7に示すプロセスユニットおよびスキャナ部の要部拡大側断面図である。以下、第3実施形態について、第1実施形態と相違する部分のみを説明し、第1実施形態と同様の部分は、その説明を省略する。また、第1実施形態と同様の部材には、同様の参照符号を付している。
A.装置全体構成
図7において、このカラーレーザプリンタ1は、第1実施形態とは異なり、縦置き型の中間転写タンデムタイプのカラーレーザプリンタの装置構成を備えており、給紙部3および排紙部5が前後方向において、第1実施形態とは逆側に配置されている。
B.ケーシング
ケーシング2は、第1実施形態と同様に、上カバー11および下カバー12を備えており、上カバー11は、給紙部5を開放および被覆し、下カバー12は、エンジン部4を開放および被覆する。なお、下カバー12には、後述する搬送パス36の前側の搬送通路が固定されており、下カバー12の開閉動作によって、その搬送パス36の前側の搬送通路が下カバー12とともに移動する。
C.給紙部
給紙部3は、ケーシング2内において、エンジン部4の各プロセスユニット33に対して上方前側に配置されている。この給紙部3は、用紙31が保持される給紙ホルダ部28と、給紙ホルダ部28内に配置される用紙押圧板29と、給紙ホルダ部28の下端部前側に配置される給紙ローラ30とを備えている。
給紙ホルダ部28は、ケーシング2に設けられ、その前側が上カバー11によって被覆または開放される、用紙31を収容可能な正面視略矩形状の凹部として形成されている。この給紙ホルダ部28は、上側が開放されており、用紙31を、その上側の開放口から挿入して、用紙押圧板29の上にセットすることができる。また、上カバー11を開動作させると、給紙ホルダ部28が上カバー11から開放されるので、用紙31を、前方からセットすることもできる。
この給紙部3においては、給紙ホルダ部28内の用紙押圧板29の上に、用紙31が上下方向に沿って保持されており、押圧ばね32の付勢力に抗して前後方向に沿って積層されている。用紙押圧板29に積層される最上位(最前位)の用紙31は、ばね25の付勢力によって給紙ローラ30と接触するように押圧され、その給紙ローラ30の回転によって1枚毎に、エンジン部4へ向けて給紙される。
D.エンジン部
エンジン部4は、第1実施形態と同様に、プロセスユニット33、スキャナ部34、転写部35、搬送パス36および定着部37を備えている。
a.プロセスユニット
プロセスユニット33は、ケーシング2内において、給紙部3および排紙部5よりも下方に配置され、異なる色毎に複数(4つ)設けられ、ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。より具体的には、プロセスユニット33は、イエロープロセスユニット33Y、マゼンタプロセスユニット33M、シアンプロセスユニット33Cおよびブラックプロセスユニット33Kの4つのプロセスユニット33が、ケーシング2内において、順次上方から下方に向けて、上下方向に沿って重なるように、互いに間隔を隔てて並列配置されている。
各プロセスユニット33は、点線で示すように、下カバー12の開動作により下カバー12から開放され、前後方向に沿ってケーシング2に対してそれぞれ独立して着脱される。また、実線で示すように、下カバー12の閉動作により下カバー12によって被覆される。
各プロセスユニット33では、図8に示すように、現像カートリッジ38、感光ドラム39、スコロトロン型帯電器40およびドラムクリーニングローラ41が、前後方向および上下方向において、第1実施形態とは逆側に配置されている。
すなわち、現像カートリッジ38では、トナー収容部42が、現像カートリッジ38の前側の内部空間として形成されており、トナー収容部42のトナーは、トナー収容部42に設けられたアジテータ46の回転および撹拌によって、トナー収容部42の後側に開口されたトナー供給口から供給ローラ43に向けて放出される。
供給ローラ43は、トナー供給口の後方において、回転可能に設けられ、現像ローラ44は、供給ローラ43の後方において、供給ローラ43と対向するように回転可能に設けられている。また、現像ローラ44は、その後側部分が現像カートリッジ38の後側部分に形成される開口部から露出するように配置されている。
層厚規制ブレード45は、現像ローラ44の下方近傍において、その押圧部が現像ローラ44の表面に圧接されるように、設けられている。
そして、トナー供給口から放出されるトナーは、供給ローラ43の回転により、現像ローラ44に供給され、このとき、供給ローラ43と現像ローラ44との間で正極性に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ44の上に供給されたトナーは、現像ローラ44の回転に伴なって、層厚規制ブレード45の押圧部と現像ローラ44との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ44の上に担持される。
感光ドラム39は、現像ローラ44の後方において、その現像ローラ44と接触するような状態で、プロセスユニット33に回転可能に設けられている。また、感光ドラム39は、その後側部分がプロセスユニット33の後側部分に形成される開口部から露出するように配置されている。
スコロトロン型帯電器40は、感光ドラム39の下方に、感光ドラム39と接触しないように間隔を隔てて設けられている。
ドラムクリーニングローラ41は、感光ドラム39の回転方向におけるスコロトロン型帯電器40の上流側において、感光ドラム39と接触するように、プロセスユニット33に回転可能に設けられている。
そして、プロセスユニット33では、第1実施形態と同様の動作により、各感光ドラム39の上に、色毎のトナー像が形成される。
b.スキャナ部
スキャナ部34は、図7に示すように、ケーシング2内において、給紙部3および排紙部5よりも下方に配置され、異なる色毎に設けられるプロセスユニット33に対応するように、複数(4つ)設けられ、ケーシング2に固定されている。各スキャナ部34は、各プロセスユニット33の下方に配置され、ケーシング2内において、上下方向に沿って重なるように、互いに間隔を隔てて並列配置されている。これによって、各プロセスユニット33と各スキャナ部34とは、ケーシング2内において、上下方向に沿って交互に配置される。
そして、スキャナ部34では、図8に示すように、レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームを、矢印で示すように、ポリゴンミラー47、2つのレンズ48および反射鏡49に順次通過または反射させて、上記したように、感光ドラム39の表面に高速走査にて照射する。
c.転写部
転写部35は、図7に示すように、ケーシング2内において、上下方向に沿って並列配置される各プロセスユニット33と対向するように、各プロセスユニット33と背面7との間に設けられている。転写部35は、中間転写部としての中間転写ユニット65とベルトクリーナユニット51とを備えている。
中間転写ユニット65は、上下方向に沿って並列配置される各感光ドラム39と対向するように、上下方向に沿って設けられている。中間転写ユニット65は、駆動ローラ67と、2つの従動ローラ66と、転写ベルト68と、1次転写ローラ69と、2次転写ローラ70とを備えている。
駆動ローラ67は、最下位のブラックプロセスユニット33Kの感光ドラム39よりも下方に配置されている。一方の従動ローラ66は、最上位のイエロープロセスユニット33Yの感光ドラム39よりも上方に配置されている。他方の従動ローラ66は、一方の従動ローラ66に対して後方に対向配置されている。これら駆動ローラ67および2つの従動ローラ66は、側面視三角形状となるように相対配置されている。
転写ベルト68は、カーボンなどの導電性粒子が分散された導電性のポリカーボネートやポリイミドなどからなり、駆動ローラ67と2つの従動ローラ66との間に巻回されている。転写ベルト68は、巻回状態の前側外面が、各プロセスユニット33の感光ドラム39のすべてと接触するように配置されている。
そして、駆動ローラ67の駆動により、2つの従動ローラ66が従動され、転写ベルト68が、これら駆動ローラ67と2つの従動ローラ66との間を、各プロセスユニット33の感光ドラム39と接触する前側外面において、感光ドラム39と同方向に回転するように、周回移動される。
1次転写ローラ69は、巻回状態の転写ベルト68内において、各プロセスユニット33の感光ドラム39と、転写ベルト68を挟んで対向するように、それぞれ設けられている。1次転写ローラ69は、金属製のローラ軸と、その金属製のローラ軸に被覆される導電性のゴムローラとを備えている。また、1次転写ローラ69は、転写ベルト68の前側内面と接触するように配置され、転写ベルト68の周回移動方向と同方向に回転するように設けられており、転写時には、図示しない電源から1次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラ70は、巻回状態の転写ベルト68の外側であって、他方の従動ローラ66と、転写ベルト68を挟んで対向するように設けられている。2次転写ローラ70は、金属製のローラ軸と、その金属製のローラ軸に被覆される導電性のゴムローラとを備えている。また、2次転写ローラ70は、転写ベルト68の後側外面と接触するように配置され、転写ベルト68の周回移動方向と同方向に回転するように設けられており、転写時には、図示しない電源から2次転写バイアスが印加される。
ベルトクリーナユニット51は、第1実施形態と同様の構成を備え、巻回状態の転写ベルト68の外側であって、クリーニングローラ56が、一方の従動ローラ66と転写ベルト68を挟んで対向するように配置されている。
d.搬送パス
搬送パス36は、前側において、給紙部3の下端から、各プロセスユニット33の前方を下方に向けて横切り、下側において、最下位のブラックプロセスユニット33Kの周回をUターンした後、後側において、転写ベルト68の後方を横切る、用紙31の搬送通路として形成されている。
搬送パス36において、前側および後側の搬送通路には、複数の搬送ローラ60が設けられており、用紙31は、これら搬送ローラ60によって搬送される。
なお、搬送パス36の前側の搬送通路は、ケーシング2の下カバー12に一体的に支持されている。そのため、下カバー12を開動作すると、点線で示すように、搬送パス36の前側の搬送通路は、その開動作された下カバー12と一体的に移動して、各プロセスユニット33から離間する。また、下カバー12を閉動作すると、実線で示すように、搬送パス36の前側の搬送通路は、その閉動作された下カバー12と一体的に移動して、各プロセスユニット33に近接する。
e.定着部
定着部37は、ケーシング2内において、最上位のイエロープロセスユニット33Yと2次転写ローラ70との間の上方であって、排紙部5の下方に配置されている。定着部37は、第1実施形態と同様に、加熱ローラ61および押圧ローラ62を備えている。
f.エンジン部における画像形成
そして、給紙部3から給紙された用紙31は、搬送パス36において、前側の搬送通路を、搬送ローラ60によって上方から下方に向けて搬送され、下側において、最下位のブラックプロセスユニット33Kの周回をUターンした後、後側の搬送通路を搬送ローラ60によって下方から上方に向けて搬送される。
一方、転写部35では、駆動ローラ67の駆動および2つの従動ローラ66の従動により、転写ベルト68が周回移動され、その周回移動される転写ベルト68の上に、各感光ドラム39に形成されている各色のトナー像が順次転写され、これにより、転写ベルト68の上にカラー画像が形成される。
そして、用紙31が他方の従動ローラ66と2次転写ローラ70との間を通るときに、転写ベルト68の上に形成されたカラー画像が、用紙3に一括転写される。
その後、カラー画像が形成された用紙31は、定着部37において熱定着された後、次いで、排紙部5に搬送される。
E.排紙部
排紙部5は、ケーシング2内において、エンジン部4の各プロセスユニット33に対して上方後側に配置されている。この排紙部5は、給紙部3と、水平方向の前後方向において、間隔を隔てて対向配置され、かつ、エンジン部4の転写部35と上下方向において対向配置されている。排紙部5は、排紙ローラ63と排紙ホルダ部64とを備えている。
排紙ローラ63は、定着部37の上方であって、排紙ホルダ部64の下方に配置されており、定着部37においてカラー画像が熱定着された用紙31を排紙ホルダ部64へ向けて排紙する。
排紙ホルダ部64は、ケーシング2に設けられ、用紙31を収容可能な正面視略矩形状の凹部として形成されている。この排紙ホルダ部64は、上側が開放されており、排紙された用紙31が、その上側の開放口から露出するように、上下方向深さが設定されている。排紙ローラ63によって排紙された用紙31は、上端部がケーシング2から突出する常態で、排紙ホルダ部64内において、上下方向に沿って保持される。また、排紙された用紙31は、排紙ホルダ部64内において、前後方向に沿って積層される。
F.第3実施形態の作用効果
そして、第3実施形態のカラーレーザプリンタ1では、カラー画像形成前の用紙31は、エンジン部4の各プロセスユニット33、より具体的には、最上位のイエロープロセスユニット33Yよりも上方前側で、給紙部3の給紙ホルダ部28において、上下方向に沿って保持される。また、カラー画像形成後の用紙31は、エンジン部4の各プロセスユニット33、より具体的には、最上位のイエロープロセスユニット33Yよりも上方後側で、排紙部5の排紙ホルダ部64において、上下方向に沿って保持される。そのため、第1実施形態のカラーレーザプリンタ1と同様に、プロセスユニット33を複数有しながら、用紙31の面積にかかわらず、設置面積の低減を図ることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、下カバー12を開動作させて各プロセスユニット33を開放すれば、各プロセスユニット33を、前後方向に沿って、ケーシング2に対して着脱させることができる。そのため、各プロセスユニット33の着脱時に、各プロセスユニット33が、それよりも上方に配置される給紙部3および排紙部5と干渉することがなく、各プロセスユニット33をケーシング2に対して、容易に着脱させることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、上カバー11を開動作すれば、給紙部3の給紙ホルダ部28が開放されるので、用紙31を給紙ホルダ部28内の用紙押圧板29の上に、積層状にセットすることができる。また、上カバー11は、幅方向に沿って設けられている上側開閉軸13を支点として揺動させるので、前後方向に沿って設けられている上側開閉軸13を支点として揺動させる場合と対比して、上カバー11の開動作により、給紙部3の給紙ホルダ部28を、より広く開放することができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、下カバー12を開動作すれば、各プロセスユニット33が開放されるので、各プロセスユニット33をそれぞれ独立して着脱させることができる。また、下カバー12は、幅方向に沿って設けられている下側開閉軸14を支点として揺動させるので、前後方向に沿って設けられている下側開閉軸14を支点として揺動させる場合と対比して、下カバー12の開動作により、各プロセスユニット33を、より広く開放することができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、上カバー11は、下カバー12よりも上方に配置されているので、上カバー11と下カバー12とを干渉することなく、それぞれ独立に開閉することができる。そのため、上カバー11の開閉動作により、給紙部3の給紙ホルダ部28を開放および被覆することができ、それとは、独立して、下カバー12の開閉動作により、各プロセスユニット33を開放および被覆することができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、中間転写ユニット65において、各プロセスユニットの感光ドラム39からの色毎のトナー像が、転写ベルト68に重ねて1次転写され、その重ねられたカラー画像を、用紙31に一括して2次転写する。そのため、中間転写タンデムタイプの装置構成とすることができる。
また、中間転写ユニット65は、排紙部5と上下方向に対向配置されている。そのため、各プロセスユニット33において、用紙31にカラー画像を形成した後、そのカラー画像が形成された用紙31を、そのまま上方に向けて排紙することができる。その結果、用紙31の画像品質を損ねることなく、排紙部5に排出することができる。
(第4実施形態)
図9は、本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの第4実施形態を示す側断面図、図9は、図8に示すプロセスユニットおよびスキャナ部の要部拡大側断面図である。以下、第4実施形態について、第1実施形態と相違する部分のみを説明し、第1実施形態と同様の部分は、その説明を省略する。また、第1実施形態と同様の部材には、同様の参照符号を付している。
A.装置全体構成
図9において、このカラーレーザプリンタ1は、第1実施形態とは異なり、縦置き型の中間転写タンデムタイプのカラーレーザプリンタの装置構成を備えており、給紙部3および排紙部5が前後方向において、第1実施形態とは逆側に配置されている。また、第3実施形態とは異なり、搬送パス36が、各プロセスユニット33および転写部35よりも上方に配置されている。
B.ケーシング
ケーシング2は、第1実施形態と同様に、上カバー11および下カバー12を備えており、上カバー11は、給紙部5を開放および被覆し、下カバー12は、エンジン部4を開放および被覆する。なお、下カバー12は、転写部35を支持していない。
C.給紙部
給紙部3は、ケーシング2内において、エンジン部4の各プロセスユニット33に対して上方前側に配置されている。この給紙部3は、用紙31が保持される給紙ホルダ部28と、給紙ホルダ部28内に配置される用紙押圧板29と、給紙ホルダ部28の下端部前側に配置される給紙ローラ30とを備えている。
給紙ホルダ部28は、ケーシング2に設けられ、その前側が上カバー11によって被覆または開放される、用紙31を収容可能な正面視略矩形状の凹部として形成されている。この給紙ホルダ部28は、上側が開放されており、用紙31を、その上側の開放口から挿入して、用紙押圧板29の上にセットすることができる。また、上カバー11を開動作させると、給紙ホルダ部28が上カバー11から開放されるので、用紙31を、前方からセットすることもできる。
この給紙部3においては、給紙ホルダ部28内の用紙押圧板29の上に、用紙31が上下方向に沿って保持されており、押圧ばね32の付勢力に抗して前後方向に沿って積層されている。用紙押圧板29に積層される最上位(最前位)の用紙31は、ばね25の付勢力によって給紙ローラ30と接触するように押圧され、その給紙ローラ30の回転によって1枚毎に、エンジン部4へ向けて給紙される。
D.エンジン部
エンジン部4は、第1実施形態と同様に、プロセスユニット33、スキャナ部34、転写部35、搬送パス36および定着部37を備えている。
a.プロセスユニット
プロセスユニット33は、ケーシング2内において、給紙部3および排紙部5よりも下方前側に配置され、異なる色毎に複数(4つ)設けられ、ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。
各プロセスユニット33は、点線で示すように、下カバー12の開動作により下カバー12から開放され、前後方向に沿ってケーシング2に対してそれぞれ独立して着脱される。また、実線で示すように、下カバー12の閉動作により下カバー12によって被覆される。
各プロセスユニット33では、図10に示すように、現像カートリッジ38、感光ドラム39、スコロトロン型帯電器40およびドラムクリーニングローラ41が、前後方向において、第1実施形態とは逆側に配置されている。
すなわち、現像カートリッジ38では、トナー収容部42が、現像カートリッジ38の前側の内部空間として形成されており、トナー収容部42のトナーは、トナー収容部42に設けられたアジテータ46の回転および撹拌によって、トナー収容部42の後側に開口されたトナー供給口から供給ローラ43に向けて放出される。
供給ローラ43は、トナー供給口の後方において、回転可能に設けられ、現像ローラ44は、供給ローラ43の後方において、供給ローラ43と対向するように回転可能に設けられている。また、現像ローラ44は、その後側部分が現像カートリッジ38の後側部分に形成される開口部から露出するように配置されている。
層厚規制ブレード45は、現像ローラ44の上方近傍において、その押圧部が現像ローラ44の表面に圧接されるように、設けられている。
そして、トナー供給口から放出されるトナーは、供給ローラ43の回転により、現像ローラ44に供給され、このとき、供給ローラ43と現像ローラ44との間で正極性に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ44の上に供給されたトナーは、現像ローラ44の回転に伴なって、層厚規制ブレード45の押圧部と現像ローラ44との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ44の上に担持される。
感光ドラム39は、現像ローラ44の後方において、その現像ローラ44と接触するような状態で、プロセスユニット33に回転可能に設けられている。また、感光ドラム39は、その後側部分がプロセスユニット33の後側部分に形成される開口部から露出するように配置されている。
スコロトロン型帯電器40は、感光ドラム39の上方に、感光ドラム39と接触しないように間隔を隔てて設けられている。
ドラムクリーニングローラ41は、感光ドラム39の回転方向におけるスコロトロン型帯電器40の上流側において、感光ドラム39と接触するように、プロセスユニット33に回転可能に設けられている。
そして、プロセスユニット33では、第1実施形態と同様の動作により、各感光ドラム39の上に、色毎のトナー像が形成される。
b.スキャナ部
スキャナ部34は、図9に示すように、ケーシング2内において、給紙部3および排紙部5よりも下方に配置され、異なる色毎に設けられるプロセスユニット33に対応するように、複数(4つ)設けられ、ケーシング2に固定されている。各スキャナ部34は、各プロセスユニット33の上方に配置され、ケーシング2内において、上下方向に沿って重なるように、互いに間隔を隔てて並列配置されている。これによって、各プロセスユニット33と各スキャナ部34とは、ケーシング2内において、上下方向に沿って交互に配置される。
そして、スキャナ部34では、図10に示すように、レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームを、矢印で示すように、ポリゴンミラー47、2つのレンズ48および反射鏡49に順次通過または反射させて、上記したように、感光ドラム39の表面に高速走査にて照射する。
c.転写部
転写部35は、図9に示すように、ケーシング2内において、上下方向に沿って並列配置される各プロセスユニット33と対向するように、各プロセスユニット33と背面7との間に設けられている。転写部35は、中間転写ユニット65とベルトクリーナユニット51とを備えている。
中間転写ユニット65は、上下方向に沿って並列配置される各感光ドラム39と対向するように、上下方向に沿って設けられ、ケーシング2における前後方向中央に配置されている。中間転写ユニット65は、駆動ローラ67と、従動ローラ66と、転写ベルト68と、1次転写ローラ69と、2次転写ローラ70とを備えている。
駆動ローラ67は、最上位のブラックプロセスユニット33Kの感光ドラム39よりも上方に配置されている。従動ローラ66は、最下位のイエロープロセスユニット33Yの感光ドラム39よりも下方に配置されている。
転写ベルト68は、カーボンなどの導電性粒子が分散された導電性のポリカーボネートやポリイミドなどからなり、駆動ローラ67と従動ローラ66との間に巻回されている。転写ベルト68は、巻回状態の前側外面が、各プロセスユニット33の感光ドラム39のすべてと接触するように配置されている。
そして、駆動ローラ67の駆動により、従動ローラ66が従動され、転写ベルト68が、これら駆動ローラ67と2つの従動ローラ66との間を、各プロセスユニット33の感光ドラム39と接触する前側外面において、感光ドラム39と同方向に回転するように、周回移動される。
1次転写ローラ69は、巻回状態の転写ベルト68内において、各プロセスユニット33の感光ドラム39と、転写ベルト68を挟んで対向するように、それぞれ設けられている。1次転写ローラ69は、金属製のローラ軸と、その金属製のローラ軸に被覆される導電性のゴムローラとを備えている。また、1次転写ローラ69は、転写ベルト68の前側内面と接触するように配置され、転写ベルト68の周回移動方向と同方向に回転するように設けられており、転写時には、図示しない電源から1次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラ70は、巻回状態の転写ベルト68の外側であって、駆動ローラ67の上方において、その駆動ローラ67と転写ベルト68を挟んで対向するように設けられている。2次転写ローラ70は、金属製のローラ軸と、その金属製のローラ軸に被覆される導電性のゴムローラとを備えている。また、2次転写ローラ70は、転写ベルト68の上面と接触するように配置され、転写ベルト68の周回移動方向と同方向に回転するように設けられており、転写時には、図示しない電源から2次転写バイアスが印加される。
ベルトクリーナユニット51は、第1実施形態と同様の構成を備え、転写ベルト68における各感光ドラム39の反対側(後側)であって、クリーニングローラ56が転写ベルト68の後側外面と接触するように、駆動ローラ67と従動ローラ66との間に配置されている。
d.搬送パス
搬送パス36は、各プロセスユニット33の上方において、その途中が、中間転写ユニット65の駆動ローラ67と2次転写ローラ70との間と、定着部37における加熱ローラ61と押圧ローラ62との間とを横切る、給紙部3から排紙部5に至る用紙31の搬送通路として形成されている。この搬送パス36は、第1実施形態のように、最下位のイエロープロセスユニット33Yの周回をUターンせず、ケーシング2の上部において、駆動ローラ67と2次転写ローラ70との間をUターンするショートパスとして形成されている。
搬送パス36において、定着部37の下流側には、搬送ローラ60が設けられており、用紙31は、搬送ローラ60によって搬送される。
e.定着部
定着部37は、ケーシング2内において、中間転写ユニット65の駆動ローラ67と2次転写ローラ70との間の2次転写位置に対して後方斜め上方に配置されており、加熱ローラ61と押圧ローラ62とが、搬送パス36の途中を挟んで対向するように、設けられている。
f.エンジン部における画像形成
そして、給紙部3から給紙された用紙31は、搬送パス36において、駆動ローラ67と2次転写ローラ70との間をUターンするように搬送される。
一方、転写部35では、駆動ローラ67の駆動および従動ローラ66の従動により、転写ベルト68が周回移動され、その周回移動される転写ベルト68の上に、各感光ドラム39に形成されている各色のトナー像が順次転写され、これにより、転写ベルト68の上にカラー画像が形成される。
そして、用紙31が駆動ローラ67と2次転写ローラ70との間を通るときに、転写ベルト68の上に形成されたカラー画像が、用紙3に一括転写される。
その後、カラー画像が形成された用紙31は、定着部37において熱定着された後、次いで、排紙部5に搬送される。
E.排紙部
排紙部5は、ケーシング2内において、エンジン部4の各プロセスユニット33に対して上方後側に配置されている。この排紙部5は、給紙部3と、水平方向の前後方向において、間隔を隔てて対向配置されている。排紙部5は、排紙ローラ63と排紙ホルダ部64とを備えている。
排紙ローラ63は、定着部37の上方であって、排紙ホルダ部64の下方に配置されており、定着部37においてカラー画像が熱定着された用紙31を排紙ホルダ部64へ向けて排紙する。
排紙ホルダ部64は、ケーシング2に設けられ、用紙31を収容可能な正面視略矩形状の凹部として形成されている。この排紙ホルダ部64は、上側が開放されており、排紙された用紙31が、その上側の開放口から露出するように、上下方向深さが設定されている。排紙ローラ63によって排紙された用紙31は、上端部がケーシング2から突出する状態で、排紙ホルダ部64内において、上下方向に沿って保持される。また、排紙された用紙31は、排紙ホルダ部64内において、前後方向に沿って積層される。
F.第4実施形態の作用効果
そして、第4実施形態のカラーレーザプリンタ1では、カラー画像形成前の用紙31は、エンジン部4の各プロセスユニット33、より具体的には、最上位のブラックプロセスユニット33Kよりも上方前側で、給紙部3の給紙ホルダ部28において、上下方向に沿って保持される。また、カラー画像形成後の用紙31は、エンジン部4の各プロセスユニット33、より具体的には、最上位のブラックプロセスユニット33Kよりも上方後側で、排紙部5の排紙ホルダ部64において、上下方向に沿って保持される。そのため、第1実施形態のカラーレーザプリンタ1と同様に、プロセスユニット33を複数有しながら、用紙31の面積にかかわらず、設置面積の低減を図ることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、下カバー12を開動作させて各プロセスユニット33を開放すれば、各プロセスユニット33を、前後方向に沿って、ケーシング2に対して着脱させることができる。そのため、各プロセスユニット33の着脱時に、各プロセスユニット33が、それよりも上方に配置される給紙部3および排紙部5と干渉することがなく、各プロセスユニット33をケーシング2に対して、容易に着脱させることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、上カバー11を開動作すれば、給紙部3の給紙ホルダ部28が開放されるので、用紙31を給紙ホルダ部28内の用紙押圧板29の上に、積層状にセットすることができる。また、上カバー11は、幅方向に沿って設けられている上側開閉軸13を支点として揺動させるので、前後方向に沿って設けられている上側開閉軸13を支点として揺動させる場合と対比して、上カバー11の開動作により、給紙部3の給紙ホルダ部28を、より広く開放することができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、下カバー12を開動作すれば、各プロセスユニット33が開放されるので、各プロセスユニット33をそれぞれ独立して着脱させることができる。また、下カバー12は、幅方向に沿って設けられている下側開閉軸14を支点として揺動させるので、前後方向に沿って設けられている下側開閉軸14を支点として揺動させる場合と対比して、下カバー12の開動作により、各プロセスユニット33を、より広く開放することができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、上カバー11は、下カバー12よりも上方に配置されているので、上カバー11と下カバー12とを干渉することなく、それぞれ独立に開閉することができる。そのため、上カバー11の開閉動作により、給紙部3の給紙ホルダ部28を開放および被覆することができ、それとは、独立して、下カバー12の開閉動作により、各プロセスユニット33を開放および被覆することができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、中間転写ユニット65において、各プロセスユニットの感光ドラム39からの色毎のトナー像が、転写ベルト68に重ねて1次転写され、その重ねられたカラー画像を、用紙31に一括して2次転写する。そのため、中間転写タンデムタイプの装置構成とすることができる。
また、このカラーレーザプリンタ1では、搬送パス36を、各プロセスユニット33の上方に配置して、ショートパスとして形成しているので、搬送パス36におけるジャム処理の容易化を図ることができる。
本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの第1実施形態を示す正面側斜視図である。 図1に示すカラーレーザプリンタの高さ調整機構部を示す要部構成図である。 図1に示すカラーレーザプリンタの側断面図である。 図3に示すプロセスユニットおよびスキャナ部の要部拡大側断面図である。 本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの第2実施形態を示す側断面図である。 図5に示すプロセスユニットおよびスキャナ部の要部拡大側断面図である。 本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの第3実施形態を示す側断面図である。 図7に示すプロセスユニットおよびスキャナ部の要部拡大側断面図である。 本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの第4実施形態を示す側断面図である。 図9に示すプロセスユニットおよびスキャナ部の要部拡大側断面図である。
符号の説明
1 カラーレーザプリンタ
2 ケーシング
3 給紙部
5 排紙部
6 正面
7 背面
8 上面
11 上カバー
12 下カバー
13 上側開閉軸
14 下側開閉軸
15 操作パネル
18 キャスタ
20 高さ調整機構部
31 用紙
33 プロセスユニット
34 スキャナ部
36 搬送パス
37 定着部
39 感光ドラム
50 転写ベルトユニット
65 中間転写ユニット

Claims (17)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシング内において上下方向に重なるように配置され、互いに異なる色の画像を形成する複数の画像形成部と、
    前記画像形成部よりも上方に配置され、記録媒体を、前後方向に積層し、かつ上下方向に沿って保持し、保持した記録媒体を前記画像形成部側へ供給する供給部と、
    前記画像形成部よりも上方に配置され、複数の前記画像形成部において画像が形成され、前記画像形成部側から排出された記録媒体を、前後方向に積層し、かつ上下方向に沿って保持する排出部と、
    前記供給部および前記排出部において記録媒体が積層される積層方向および上下方向に対して直交する幅方向のみに、前記ケーシングを移動させるための幅方向移動手段と、
    前記画像形成部の少なくとも一部を、被覆または開放し、各前記画像形成部を前記ケーシングに対して着脱させるための第2カバーと
    を備え、
    各前記画像形成部は、前記供給部および前記排出部において記録媒体が積層される積層方向と同一方向に沿って、前記ケーシングに対して着脱されることを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記ケーシングを上下方向に沿って位置変更可能とする位置変更手段を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ケーシングに対して揺動可能に設けられ、前記供給部および前記排出部の少なくとも一部を、被覆または開放する第1カバーを備え、
    前記第2カバーは、前記ケーシングに対して揺動可能に設けられ、
    前記第1カバーは、前記第2カバーよりも上方に配置されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1カバーおよび前記第2カバーは、前記ケーシングにおける同一側面に配置されていることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記供給部および前記排出部において記録媒体が積層される積層方向および上下方向に対して直交する幅方向に沿って前記ケーシングに設けられる第2軸を備え、
    前記第2カバーは、前記第2軸を支点として、前記ケーシングに対して揺動可能に設けられることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記供給部および前記排出部において記録媒体が積層される積層方向および上下方向に対して直交する幅方向に沿って前記ケーシングに設けられる第1軸を備え、
    前記第1カバーは、前記第1軸を支点として、前記ケーシングに対して揺動可能に設けられることを特徴とする、請求項3ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記ケーシングにおける前記第1カバーまたは前記第2カバーが配置されている側面と反対側の側面が、平坦形状に形成されていることを特徴とする、請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 前記ケーシングにおける上面に、操作パネルが設けられていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記ケーシング内において、前記画像形成部よりも上方、かつ、前記排出部よりも下方に配置され、前記画像形成部において記録媒体に形成された画像を定着させるための定着部を備えていることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 各前記画像形成部は、静電潜像が形成される感光体を備え、
    各前記画像形成部に対応して設けられ、前記感光体を露光するための露光部を備え、
    各前記画像形成部と各前記露光部とは、上下方向に沿って交互に配置されていることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記供給部と前記排出部とは、水平方向に間隔を隔てて対向配置されていることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記供給部から供給された記録媒体を、上方から下方に向かって搬送し、最下位の前記画像形成部の周回をターンさせた後、前記排出部に向けて下方から上方に向けて搬送する搬送パスを備えていることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 各前記画像形成部と対向するように上下方向に沿って配置され、記録媒体を搬送するための搬送部を備えていることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記搬送部は、前記排出部と上下方向において対向配置されていることを特徴とする、請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 各前記画像形成部と対向するように上下方向に沿って配置され、各前記画像形成部からの画像が重ねて転写され、その重ねられた画像を記録媒体に転写するための中間転写部を備えていることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記中間転写部は、前記排出部と上下方向において対向配置されていることを特徴とする、請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 各前記画像形成部は、前記第2カバーによって開閉される前記ケーシングの側面に沿うような湾曲状の着脱経路に沿って、前記ケーシングに対して着脱されることを特徴とする、請求項1ないし16のいずれかに記載の画像形成装置。
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