JP2014002137A - 自動分析装置、蓋体及び試薬容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】磨耗を防ぎ、且つ開閉動作を所望のタイミングで行い、コンパクト性に優れた蓋体若しくは試薬容器を有する自動分析装置、蓋体及び試薬容器を提供する。
【解決手段】試薬を格納する試薬容器7と、複数の試薬容器を格納する試薬庫と、複数の試薬容器を、順番に試薬庫内の試薬吸引位置に配置されるように移動させる試薬容器移動手段と、試薬吸引位置の試薬容器に格納された試薬を吸引するプローブと、プローブの試薬容器内への進入経路を開閉する回転部111と、試薬容器移動手段によって試薬容器が試薬吸引位置に移動したときに、回転部に含まれる磁性体112に作用して回転部を回転させて進入経路が開くように磁場を発生する磁場発生部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、自動分析装置、蓋体及び試薬容器に関する。
生化学分析装置等においては人体の血液や尿をサンプルとして用い、これに所望の試薬を反応させる。そしてこの反応状態を光学的に測定して化学分析が行われている。この反応を安定させるため、試薬の蒸発防止及び品質の安定化を図る必要がある。
試薬を格納する試薬容器は、プローブが試薬を吸引するための開口部があり、常に試薬容器外と通じている。このため試薬の蒸発による試薬濃度の変化、エアーコンタミネーション、冷却された試薬庫による結露水の混入等が発生し、品質が劣化する可能性が生じる。試薬の品質が劣化した場合、正常な反応が行われず、測定精度が低下する。
試薬容器に、スライド機構を設けた蓋を用いることによって開閉状態の制御を可能にした場合、蓋が磨耗してしまう可能性がある。また、蓋の機構が複雑になってしまい、コンパクト性にも欠ける。
特開平5−2070号公報 特開2000−241434号公報 特開2011−13235号公報 特開2012ー21861号公報
本発明が解決しようとする課題は、磨耗することなく、且つ開閉動作を所望のタイミングで行い、コンパクト性に優れた蓋体若しくは試薬容器を有する自動分析装置、蓋体及び試薬容器を提供することである。
上記の課題を解決するために、一実施形態の自動分析装置は、試薬を収容するための試薬容器を格納する試薬庫と、複数の前記試薬容器を、順番に前記試薬庫内の試薬吸引位置に配置されるように移動させる試薬容器移動手段と、前記試薬吸引位置に配置された前記試薬容器に収容された試薬を吸引するプローブと、前記プローブの前記試薬容器内への進入経路を開閉する回転部と、前記試薬容器移動手段によって前記試薬容器が前記試薬吸引位置に移動したときに、前記回転部に含まれる磁性体に作用して前記回転部を回転させて前記進入経路が開くように磁場を発生する磁場発生部と、を備えることを特徴とする。
実施形態における、自動分析装置の構成を示すブロック図である。 実施形態における、分析部の構成を示す概略図である。 第1の実施形態における、蓋体部と試薬容器の概略図である。 第1の実施形態における、蓋体部と試薬容器の概略図である。 第1の実施形態における、蓋体部と試薬容器を上から見たときの概略図である。 第1の実施形態における、蓋体部と試薬容器の概略図である。 第2の実施形態における、蓋体部及び試薬容器の断面の概略図である。 第2の実施形態における、蓋体部を上から見たときの概略図である。 第3の実施形態における、蓋体部及び試薬容器の断面の概略図である。 第4の実施形態における、蓋体部及び試薬容器の断面の概略図である。 第5の実施形態における、試薬容器の断面の概略図である。 第6の実施形態における、蓋体部及び試薬容器の断面の概略図である。 第6の実施形態における、蓋体部及び試薬容器の断面の概略図である。
以下、図面を参照して各実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の自動分析装置について、以下に詳細な説明を行う。
図1は、本実施形態における自動分析装置の概略図である。
自動分析装置100は、被検試料やキャリブレータの測定を行う分析部80と、分析部80の制御を行う分析制御部70と、分析部80から出力された分析信号を処理して分析データを算出する分析データ処理部30と、分析データ処理部30からの分析データを出力する出力部40と、分析条件や各種コマンド信号を入力する操作部50と、磁場を発生させる磁場発生部90と、前述したこれらのユニットを統括して制御するシステム制御部60とを備えている。
分析データ処理部30は、分析部80から出力されたキャリブレーション信号、分析信号などからキャリブレーションテーブルの作成、分析データの算出などを行う演算部31と、演算部31で作成されたキャリブレーションテーブルや算出された分析データなどを保存する記憶部32とを備えている。
演算部31は、分析部80から出力された各項目のキャリブレーション信号から各項目のキャリブレーションテーブルを作成して出力部40に出力すると共に記憶部32に保存する。また、演算部31は、分析部80から出力された各項目の分析信号に対して、その分析信号の項目に対応したキャリブレーションテーブルを記憶部32から読み出した後、このキャリブレーションテーブルを用いて分析データを算出して出力部40に出力すると共に記憶部32に保存する。
記憶部32は、ハードディスクなどを備え、演算部31から出力されたキャリブレーションテーブル、分析データなどを被検試料毎に保存する。
出力部40は、分析データ処理部30から出力されたキャリブレーションテーブル、分析データなどを印刷出力する印刷部41及び表示出力する表示部42と、分析データなどを外部の情報システムなどに出力するためのオンライン部43とを備えている。そして、印刷部41は、プリンタなどを備え、分析データ処理部30から出力されたキャリブレーションテーブル、分析データなどを予め設定されたフォーマットに基づいて、プリンタ用紙に印刷出力する。また、表示部42は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え、分析データ処理部30から出力されたキャリブレーションテーブル、分析データなどの表示や、システム制御部60からの指示により分析条件を設定するための画面の表示を行う。
操作部50は、キーボード、マウス、ボタン、タッチパネルなどのポインティングデバイスを備え、分析条件の設定、被検体の被検体IDや被検体名などの被検体情報の入力、被検体の被検試料毎の測定項目の選択、各項目のキャリブレーション操作、被検試料分析操作などの様々な操作が行われる。
磁場発生部90は、蓋体部110の回転部111を自転させるための磁場を発生させる。磁場発生部90として、永久磁石を用いてもよいし、電磁石等を用いてもよい。電磁石等を用いて磁場発生のON/OFFを切り替える場合には、システム制御部60によってON/OFFが制御される。ここで、本実施形態において、回転部111の自転とは、回転部111内部を通る任意の直線を回転軸として、外力をもとにして回転することを指す。
システム制御部60は、磁場発生部90のON/OFF制御を行う。システム制御部60は、試薬容器7が分注位置に配置されたときに磁場をONにし、それ以外のときには磁場をOFFにする制御を行う。また、図示しないCPUと記憶回路を備え、操作部50から供給される操作者のコマンド信号、分析条件、被検体情報、被検試料毎の測定項目などの情報を記憶した後、これらの情報に基づいて、分析部80を構成する各ユニットを一定サイクルの所定のシーケンスで動作させる制御、或いはキャリブレーションテーブルの作成、分析データの算出と出力に関する制御などシステム全体の制御を行なう。
ここで分析部80、分析制御部70及び磁場発生部90について、図2を参照して詳細に説明する。
図2(a)は分析部80の斜視図である。この分析部80は、被検試料の項目や、この項目のキャリブレータに対して選択的に反応する第1試薬や第1試薬と対の第2試薬などの試薬が入った試薬容器7と、この試薬容器7を収納する試薬ラック1と、第1試薬の入った試薬容器7を収納した試薬ラック1を収納する試薬庫2と、第2試薬の入った試薬容器7を収納した試薬ラック1を収納する試薬庫3と、円周上に複数の反応管4を配置した反応ディスク5と、被検試料やキャリブレータを納める被検試料容器17をセットするディスクサンプラ6と、磁場発生部90とを備えている。
そして、1サイクル毎に、試薬庫2、試薬庫3、及びディスクサンプラ6は夫々回動し、反応ディスク5は回転して分析制御部70により制御された位置に停止する。このとき、試薬庫2及び試薬庫3付近に設置された磁場発生部90は、試薬を吸引する位置に停止した試薬容器7に備わる蓋体部110に対して磁場を発生し、磁力を与える。電磁石を用いて磁場のON/OFFを制御する場合は、各プローブが試薬を吸引すべく上下動するタイミングのみ磁場をONにしてもよい。このとき、それら制御はシステム制御部60が行う。蓋体部110に備わる回転部111は、磁場の影響を受けて自転動作を行うことで、開閉状態が制御される。磁場発生部90に関する詳細は図2(b)を用いて後述する。
次に、プローブに関して述べる。なお、本実施形態の自動分析装置100は、第1試薬分注プローブ14、第2試薬分注プローブ15、サンプル分注プローブ16を有する。下記において、「プローブ」と記載する場合は、それら三種類のプローブを総じていることを意味している。
分析部80は、1サイクル毎に、試薬庫2及び3の第1及び第2試薬吸引位置の試薬容器7から第1及び第2試薬を吸引した後、第1及び第2試薬分注位置に停止した反応管4に分注する第1試薬分注プローブ14及び第2試薬分注プローブ15と、ディスクサンプラ6の分析制御部70に制御された位置の被検試料容器17から被検試料或いはキャリブレータを吸引した後、被検試料分注位置に停止した反応管4に分注するサンプル分注プローブ16とを備えている。
そして第1試薬分注プローブ14、第2試薬分注プローブ15、及びサンプル分注プローブ16を回動及び上下動可能に保持する第1試薬分注アーム8、第2試薬分注アーム9、及びサンプル分注アーム10を備えている。
更に、1サイクル毎に、撹拌位置に停止した反応管4内における被検試料+第1試薬、キャリブレータ+第1試薬、被検試料+第1試薬+第2試薬、キャリブレータ+第1試薬+第2試薬などの混合液を撹拌する撹拌ユニット11と、この混合液を含む反応管4を測光位置から測定する測光ユニット13と、洗浄・乾燥位置に停止した反応管4内の測定を終えた混合液を吸引すると共に、反応管4内を洗浄・乾燥する洗浄ユニット12とを備えている。
測光ユニット13は、回転移動する反応管4に測光位置から光を照射して混合液の吸光度変化を測定し、その測定から得られた被検試料或いはキャリブレータの分析信号或いはキャリブレーション信号を分析データ処理部30に出力する。その後、混合液の測定を終了して洗浄・乾燥された反応管4は、再び測定に使用される。
分析制御部70は、試薬庫2及び試薬庫3、ディスクサンプラ6の夫々回動、反応ディスク5の回転、分注アーム10、第1試薬分注アーム8、第2試薬分注アーム9、及び撹拌ユニット11の夫々回動及び上下動、洗浄ユニット12の上下動などを行う機構及び各機構の制御部を備えている。また、サンプル分注プローブ16から被検試料及びキャリブレータを吸引及び吐出させるための分注ポンプ、第1試薬分注プローブ14から第1試薬を吸引及び吐出させるための第1試薬ポンプ、第2試薬分注プローブ14から第2試薬を吸引及び吐出させるための第2試薬ポンプ、洗浄ユニット12から反応管4内洗浄用の洗浄液を供給及び吸引させるための洗浄ポンプ及び反応管4内を乾燥させるための乾燥ポンプなどの各種ポンプ及び各種ポンプの制御部を備えている。
更に、撹拌ユニット11を撹拌駆動する機構及び制御部を備えている。
図2(b)は、試薬庫2及び試薬庫3の付近に配置された磁場発生部90に関する概略図である。
矢印方向に試薬容器7が移動していき、各プローブが試薬を吸引する位置に来た試薬容器7は、磁気発生部90から発生される磁場の影響を受けて、回転部111が自転する。図2(b)においては、Cの試薬容器7が磁場の影響を受けており、その後試薬容器7の移動に従い、D,E,Fの試薬容器7が磁場の影響を受ける。
なお、本実施形態において、磁場発生部90は試薬庫2及び試薬庫3の外側に配置する例を示したが、これに限ることはない。磁場発生部90は、各試薬庫のカバー(図示なし)に設けられてもよく、又は各試薬庫の内側に設けられてもよい。その他、試薬容器7に適切に磁場の影響を与えることが可能な種々の位置に配置される。
ここで試薬容器7及び蓋体部110について、図3及び図4を参照して後述する。
図3及び図4は、試薬容器及び蓋体部の概略図であり、図3における点線の範囲の拡大図が図4である。
試薬容器7は、開口部120を有し、内部に試薬Rを格納する。そして開口部120には蓋体部110が取り付けられる。
蓋体部110は、穴の空いた回転部111と、回転部111を支持する支持部115で構成される。回転部111は、例えば球型をしており、少なくとも1つの穴が貫通している。この穴は、回転部111が自転することにより見え隠れする。回転部111は、それぞれ比重の異なる、磁性体部112及び非磁性体部113を有する。比重の重い磁性体部112が下、比重の軽い非磁性体部113が上の状態にあるとき、回転部111は蓋体部110を閉口状態にする。
磁性体部112は、例えば鉄やニッケル等が好適である。非磁性体部113は、例えばプラスチックやシリコン等の物質が好適である。回転部111の開閉動作に関して、図5を用いて説明する。なお、磁性体部112として永久磁石を用いてもよい。
図5は、本実施形態における蓋体部及び試薬容器を上から見たときの概略図である。
試薬庫2及び試薬庫3における試薬吸引位置近傍に取り付けられた磁場発生部90から発生した磁場により、磁性体部112を引き付ける。そして回転部111は、自転動作を行い、回転部111の穴を介して試薬容器7の内部と外部とを連通させることにより、蓋体部110を開口状態にする。即ち図5において、回転部111は、Y方向を軸にして自転する。
ここで、回転部111は、重心が中心を通る直線上にはないように磁性体部112が設けられることが好適である。そして回転部111は、中心を通る直線を軸として自転するのが好ましい。
そして磁場の影響が少なくなると、比重の重い磁性体部112が、重力及び遠心力等の影響を受けて、図4に示したような状態へと移るように自転動作する。このときの遠心力とは、試薬庫2又は試薬庫3が回転するときに生じる遠心力である。
なお、磁性体部112として永久磁石を用いる場合、磁場発生部90から発生される磁場によって磁性体部112を反発させることで、回転部111を自転させてもよい。
また、回転部111の形状は、球型、楕円型、円柱型等の曲線型でもよいし、多角柱型などでもよい。
また、閉口状態にある回転部111は、図6に示すように水平方向にフラットな形状をしていてもよい。これは自転動作に不具合が生じた場合、試薬を吸引するためのプローブが回転部111に衝突することに備える為である。プローブが衝突する回転部111が湾曲していると、プローブが湾曲形状に沿って移動することで、水平方向に力が加わってしまう。これにより、プローブがダメージを受ける。そこで、回転部111を水平方向にフラットにすることにより、プローブが回転部111に衝突した場合には、水平方向に力が加わることなく、直ちに異常を検知することができる。これはプローブの破損を防ぐとともに、スループットの向上にも繋がる。
次に、本実施形態に係る自動分析装置の効果を説明する。
本実施形態によると、回転部に設けられた磁性体が、磁場発生部によって発生させた磁場の影響を受けることにより、回転部が自転する。そしてこの回転部の回転動作により、蓋体部の開閉を制御する。これにより、開閉動作を行うための機構を非接触且つ省スペースで実現する。また、試薬容器に取り付けられる蓋体部を所望のタイミング時のみ開口状態にすることで、試薬の不要な蒸発や汚染を防ぐことができる。その結果、より高精度な各種被検試料の分析を行うことが可能になる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態と比べて、蓋体部の形状が異なる。
図7は、本実施形態における蓋体部及び試薬容器の断面の概略図である。
蓋体部112は、上部に傾斜部116を有する。傾斜部116の表面は、毛細管現象によって液体を吸着する機能を設けるか、若しくはロータス効果によって液体を弾く機能を設けるのが好ましい。
図8は、蓋体部を上からみたときの概略図である。
回転部111をほぼ中心として、傾斜部116が放射状に広がり、傾斜している。このとき必ずしも回転部111が中心となる必要はない。また、傾斜部116の傾斜角度は場所に依って異なっていてもよい。傾斜部116は図8(a)に示す矢印のとおり、回転部111から外周縁に向かって降るように傾斜している。
図8(b)は、傾斜部116に、毛細管現象によって液体を吸着する機能を設ける例を示している。傾斜部116の表面に管を複数設置することにより、液体が斜面に沿って流れやすいようにする。
図8(c)は、傾斜部116に、ロータス効果によって水を弾く機能を設ける例を示している。傾斜部116は、液体が斜面に沿って流れやすいように、表面にマイクロサイズの突起部117が設けられる。
また、傾斜部116は、表面にスポンジ等の多孔質材料を用いてもよい。これにより、試薬容器7内への結露水等の混入を軽減することができる。
本実施形態によると、蓋体部に傾斜部を備えることにより、結露水等が斜面を伝って試薬容器外部へと流れやすくなる。これにより、蓋体部上に結露水等が溜まることが軽減されることからも、試薬容器内部への結露水等の混入を軽減することが可能になる。また、傾斜部表面に図8(b)、(c)に示すような加工を施すことにより、結露水等の試薬容器内部への混入をより軽減することができる。その結果、より高精度な各種被検試料の分析を行うことが可能になる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第1の実施形態及び第2の実施形態と比べて、回転部111の設置位置が異なる。磁場を用いて回転部111を自転動作させる機構は、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様である。
図9(a)は、本実施形態における、蓋体部及び試薬容器の断面の概略図である。
回転部111は、少なくとも蓋体部112を閉口する状態であるときは、その上端は傾斜部116よりも上側に備わる。このような構成により、回転部111上に溜まった結露水等が、試薬容器7内に混入してしまうことを防止することが可能になる。
図9(b)は、蓋体部が傾斜部を有する場合の、本実施形態における、蓋体部及び試薬容器の断面の概略図である。
蓋体部112は、図9(b)に示す通り、傾斜部116を有していることが好適である。
本実施形態によると、回転部の一端が傾斜部より上部に備わることにより、試薬庫にて冷却されたことなどによる結露水等が試薬容器内へ混入することを軽減することが可能になる。またこのとき、第2の実施形態で説明した傾斜部を蓋体部に備えることにより、試薬容器内部への結露水等の混入をより軽減することが可能になる。その結果、より高精度な各種被検試料の分析を行うことが可能になる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、第1の実施形態乃至第3の実施形態と比べて、回転部111の自転角度を制限する回転制限部114を蓋体部110に設ける点が異なる。磁場を用いて回転部111を自転動作させる機構は、第1の実施形態乃至第3の実施形態と同様である。なお、本実施形態は、第1の実施形態乃至第3の実施形態いずれの形態においても組み合わせて適用することが可能である。
図10は、本実施形態における蓋体部及び試薬容器の断面の概略図である。
支持部115に、回転制限部114が備わっている。
回転制限部114は、回転部111が必要以上に自転動作を行わないようにするための、ストッパーの役割を果たす。材料はプラスチックやシリコン等、種々の材料が適用される。図10において、閉口状態(図10(a))では、磁性体部112の左側に回転制限部114が接触している。この場合、回転部111は、これ以上時計回りに自転することは不可能になる。一方、開口状態(図9(b))では非磁性体部113と回転制限部114が接触しており、回転部111はこれ以上反時計回りに自転することは不可能である。このように、回転制限部114を設けることにより、回転部111が必要最小限の範囲で自転動作を行うことができる。これにより、試薬庫2の自転動作時等に不要に回転部111が自転してしまい、試薬容器内部が開放状態となることによって及ぼされる試薬への影響を軽減することが可能となる。
また、回転制限部114及び回転部111は、バネ等の弾性体で接続されていてもよい。その場合、磁場の影響を受けて回転部111が自転して開口状態となるとともに、バネ等の弾性体は伸張している状態となる。そして磁場をOFFにすると、バネ等の弾性体が収縮することにより、自動的に閉口状態へと移る。これにより、重力のみならずバネ等の弾性体による張力を用いることで、より精確に開閉状態の制御を行うことが可能になる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、第1の実施形態乃至第4の実施形態と比べて、蓋体部110を有さず、回転部111を試薬容器7に設ける点が異なる。磁場を用いて回転部111を自転動作させる機構など、蓋体部110を有していない点以外は第1の実施形態乃至第4の実施形態と同様である。
図11は、本実施形態における試薬容器の断面の概略図である。
回転部111は、試薬容器7に備わる支持部115によって支持されている。本実施形態では蓋体部が存在せず、試薬容器7に固定されている支持部115に支持される回転部111が自転することにより、試薬容器7の開閉状態が決まる。また、試薬容器7の幅Xが同様の場合、蓋体部を用いることなく、本実施形態のように回転部111を試薬容器7に設けることにより、より大きな開口部120を得ることができる。故に、蓋体部を有する第1の実施形態乃至第4の実施形態いずれの場合と比較して、試薬庫の自転動作制御の精度、又は各種プローブの動作制御の精度が荒くてもよくなる。したがって、回転部111の自転不足等による開閉状態の制御不足に起因した不具合な事象が生じた場合でも、開口部120が大きいことにより、ある程度は許容することが可能になる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態は、第1の実施形態乃至第5の実施形態と比べて、蓋体部110に開閉部118が備わる点が異なる。開閉部118は、磁場発生部90から発生される磁力の影響によって、開閉状態の制御がなされる。以下、図12を用いて説明する。
図12は、本実施形態における蓋体部の断面の概略図である。
開閉部118は、例えば磁性体が含まれる1枚の板によって構成される。開閉部118は、磁場発生部90から発生される磁力の影響を受けていない状態では、図12(a)に示すように蓋体部110を閉口状態にする。一方、磁場発生部90から発生される磁力の影響を受けている状態では、例えば図12(b)に示すように蓋体部110を開口状態にする。なお本実施形態における開閉部118は、例えば図13に示すように磁性体が含まれる2枚の板から構成されるものでもよい。その他、開閉部118による蓋体部110の開閉制御に関し、種々の手段/構成が適用される。また、第5の実施形態と同様に、開閉部118は蓋体部110ではなく試薬容器7に設けられていてもよい。
なお図12(b)の状態から図12(a)の状態への開閉部118の制御、及び図13(b)の状態から図13(a)の状態への開閉部118の制御は、例えば開閉部118に設けられた弾性体(図示なし)の働きによって行われる。即ち、例えば蓋体部110と開閉部118とが弾性体によって接続されることにより、開閉部118が磁力の影響を受けていないときは、開閉部118は図12(a)(図13(a))の状態を保つようにする。これにより、所望のタイミング時のみ開閉部118が開口状態になることで、試薬の不要な蒸発や汚染を軽減することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
R 試薬
2 試薬庫
3 試薬庫
7 試薬容器
14 第1試薬分注プローブ
15 第2試薬分注プローブ
16 サンプル分注プローブ
70 分析制御部
90 磁場発生部
100 自動分析装置
111 回転部
112 磁性体部

Claims (13)

  1. 試薬を収容するための試薬容器を格納する試薬庫と、
    複数の前記試薬容器を、順番に前記試薬庫内の試薬吸引位置に配置されるように移動させる試薬容器移動手段と、
    前記試薬吸引位置に配置された前記試薬容器に収容された試薬を吸引するプローブと、
    前記プローブの前記試薬容器内への進入経路を開閉する回転部と、
    前記試薬容器移動手段によって前記試薬容器が前記試薬吸引位置に移動したときに、前記回転部に含まれる磁性体に作用して前記回転部を回転させて前記進入経路が開くように磁場を発生する磁場発生部と、
    を備える自動分析装置。
  2. 前記回転部は、自転することにより、前記プローブの前記試薬容器内への進入経路を開閉し、前記進入経路が開いている状態では、前記進入経路に沿って貫通する穴が備わる請求項1記載の自動分析装置。
  3. 前記回転部は、前記進入経路と実質的に直交するような、前記回転部の重心を通らない直線を軸として自転する請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記回転部は、中心を通る直線を軸として自転し、前記回転部の重心は前記軸上にはない請求項2又は3に記載の自動分析装置。
  5. 前記回転部は、前記試薬容器に取り付けられる蓋体に備わる請求項1乃至4いずれか一項に記載の自動分析装置。
  6. 前記蓋体は、表面に疎水加工が施され、前記回転部の周りを囲うように配置され、前記回転部に対して外側へ下降して傾斜する部分を含む傾斜部を更に有し、
    前記回転部は、一部が露出し、その露出した部分は前記傾斜部の上端より上部にある請求項5に記載の自動分析装置。
  7. 前記回転部は、前記試薬容器に備わる請求項1に記載の自動分析装置。
  8. 前記試薬容器は、表面に疎水加工が施され、前記回転部の周りを囲うように配置され、前記回転部に対して外側へ下降して傾斜する部分を含む傾斜部を更に有し、
    前記回転部は、一部が露出し、その露出した部分は前記傾斜部の上端より上部にある請求項1又は7に記載の自動分析装置。
  9. 前記回転部が1回転以上自転しないようにするための回転制限部を更に有する請求項2乃至8のいずれか一項に記載の自動分析装置。
  10. 磁性体を有し、磁場の影響を受け、中心を通る直線を軸として自転動作を行うことでプローブが進入する経路の開閉を行う、前記軸上に重心が無い回転部を備える蓋体。
  11. 表面に疎水加工が施され、前記回転部の周りを囲うように配置され、前記回転部に対して外側へ下降して傾斜する部分を含む傾斜部を更に備え、
    前記回転部は、一部が露出し、その露出した部分は前記傾斜部の上端より上部にある請求項10に記載の蓋体。
  12. 磁性体を有し、磁場の影響を受け、中心を通る直線を軸として自転動作を行うことでプローブが進入する経路の開閉を行う、前記軸上に重心が無い回転部を備える試薬容器。
  13. 表面に疎水加工が施され、前記回転部の周りを囲うように配置され、前記回転部に対して外側へ下降して傾斜する部分を含む傾斜部を更に備え、
    前記回転部は、一部が露出し、その露出した部分は前記傾斜部の上端より上部にある請求項12に記載の試薬容器。
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