JP2014000553A - 洗浄装置および洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】リップに固着した固着物を強力に除去することが可能でかつ安価な洗浄装置および洗浄方法を提供する。
【解決手段】洗浄ユニット5と、リップ面23を洗浄する洗浄液を供給する洗浄液供給口14と、を有し、移動手段6によってリップ面23の長手方向へ洗浄ユニット5および洗浄液供給口14を移動させながら、リップ面23を洗浄する洗浄装置4であって、洗浄ユニット5は、超音波振動子15が取付けられ、対向溝13が形成された超音波振動部11を備えており、対向溝13とリップ面23とを近接させて、その隙間に洗浄液供給口14から洗浄液を供給することにより浸漬部19を形成し、この状態において超音波振動部11を超音波振動させることによりリップ面23の部分的洗浄が行われ、さらに洗浄ユニット5および洗浄液供給口14を前記長手方向に移動させることにより、リップ面23が長手方向に洗浄されることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板に対して塗布液を吐出する口金のリップを洗浄する洗浄装置に関するものである。
液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ、太陽電池パネル等には、画素、回路パターン等が形成された基板が用いられており、このような基板は、例えばレジスト液(塗布液)を塗布して行うフォトリソグラフィ技術が用いられることにより、製作されている。そして、基板に対して塗布液を塗布する装置として、スリットが内部に形成されている口金を有した塗布装置が知られている。また、この口金の下部にはリップと呼ばれる突出部が形成されており、このリップの先端において、上記スリットが開口している。この塗布装置によれば、基板に対して口金を水平移動させながら、リップ先端の開口から塗布液を吐出することで、基板表面に塗布液の膜を形成することができる。
この塗布装置による塗布作業が長時間継続して行われると、リップ先端及びリップを形成する面などに、塗布液の固化物や塗布液に混入した異物といった固着物が固着することがあり、これら固着物は塗布液の吐出に影響を与え、塗布欠陥が発生するおそれがある。
この固着物を清掃、除去する清掃部材を有する塗布装置が、下記特許文献1に示されている。この清掃部材は、リップと合致する形状を有し、高分子樹脂からなる部材であり、これをリップに当接させた状態でリップの長手方向に移動させることにより、リップの固着物を掻き取って除去するものである。
また、下記特許文献2には、固着物を洗浄、除去する洗浄装置を備える塗布装置が、示されている。この洗浄装置は、洗浄液を貯留した槽であり、この槽は超音波振動子を有する。そして、リップを槽内の洗浄液に浸漬させた状態で洗浄液を超音波振動させることにより、リップを超音波洗浄し、強力に固着物を除去することができる。
特開平9−187710号公報 特願2011−153903号公報
しかし、上記特許文献1に記載された清掃部材では、完全には固着物を除去できないという問題があった。具体的には、固着物の量が多い場合には掻き取った固着物が清掃部材の上方に溢れ、横筋状にリップに残存するおそれがあった。また、固着物が強力に固化していた場合、掻き取る動作だけでは十分に固着物を除去できないおそれがあった。
また、上記特許文献2に記載された洗浄装置では、コストが高価になるという問題があった。具体的には、洗浄装置に浸漬したリップの全体を強力に超音波洗浄するためには、多数の超音波振動子を洗浄装置に配置する必要があるため、洗浄装置自体のコストが高価になってしまう。また、洗浄装置の大きさは口金の大きさ以上になるため、洗浄装置の配置により塗布装置のサイズが大幅に増えるため、塗布装置の製作コストも増加してしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、リップに固着した固着物を強力に除去することが可能であり、かつ安価に構成可能な洗浄装置および洗浄方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明の洗浄装置は、塗布装置が有する口金の長手方向に沿って形成される吐出口を形成するリップ面に対向する対向溝を有し、当該リップ面に近接する洗浄ユニットと、前記リップ面を洗浄する洗浄液を供給する洗浄液供給口と、前記洗浄ユニットおよび前記洗浄液供給口を前記長手方向に移動させる移動手段と、を有し、前記移動手段によって前記長手方向へ前記洗浄ユニットおよび前記洗浄液供給口を移動させながら、前記リップ面を洗浄する洗浄装置であって、前記洗浄ユニットは、超音波振動子が取付けられ、前記対向溝が形成された超音波振動部を備えており、前記対向溝と前記リップ面とを近接させて、前記対向溝と前記リップ面とで形成される隙間に前記洗浄液供給口から洗浄液を供給することにより、前記リップ面が洗浄液に浸漬される状態を形成し、この状態において前記超音波振動子により前記超音波振動部を超音波振動させることにより前記リップ面の部分的洗浄が行われ、さらに前記洗浄ユニットおよび前記洗浄液供給口を前記長手方向に移動させることにより、前記リップ面が前記長手方向に洗浄されることを特徴としている。
上記洗浄装置によれば、リップ面が洗浄液に浸漬される状態を形成し、この状態において超音波振動部を超音波振動させることによりリップ面の洗浄を行うことによって、リップ面が超音波洗浄されるため、リップ面に固着した固着物を強力に除去することが可能である。また、リップ面の部分的洗浄を行う構成とすることにより、洗浄ユニットを小型化することができるため、超音波振動子の個数を少なくし、安価なコストで構成可能である。また、洗浄ユニットおよび洗浄液供給口を長手方向に移動させることによりリップ面が長手方向に洗浄されることによって、上記の小型化された洗浄ユニットを用いた場合であってもリップ面全体を洗浄することも可能である。
また、前記対向溝の前記リップ面と対向する面である対向面は、前記リップ面と平行な面を有すると良い。
こうすることにより、対向溝とリップ面との隙間を全体的に小さくすることができるため、リップ面が洗浄液に浸漬する状態をより少ない洗浄液の流量で形成し、また、この洗浄液に洗浄ユニットの超音波振動を効率的に付与することが可能となる。また、対向溝とリップ面との隙間が小さくなることにより発生する、洗浄液の表面張力を利用し、リップ面から形成されるリップの根元まで洗浄液で覆って洗浄することも容易となる。
また、前記洗浄ユニットは、前記洗浄液供給口を備えた洗浄液供給部を有し、前記洗浄液供給部は、前記超音波振動子の振動の節にあたる箇所に接続されていると良い。
このようにすることにより、洗浄液供給口を設けるために超音波振動部へ穴あけ加工を施すことが不要になるため、超音波振動部に所定の振動をさせることが容易となり、また、洗浄液供給口に接続する配管などが超音波振動することを防ぐことができるため、配管などの損傷を防ぐことができる。
また、前記超音波振動部と前記洗浄液供給部との間には、前記超音波振動部の振動が前記洗浄液供給部に伝搬することを遮断する振動遮断部が設けられていると良い。
このようにすることにより、さらに洗浄液供給口に接続する配管などが超音波振動することを防ぐことができる。
また、上記課題を解決するために本発明の洗浄方法は、塗布装置が有する口金の長手方向に沿って形成される吐出口を形成するリップ面に対向する対向溝が形成された超音波振動部を有し、当該リップ面に近接する洗浄ユニットと、前記リップ面を洗浄する洗浄液を供給する洗浄液供給口と、前記洗浄ユニットおよび前記洗浄液供給口を前記長手方向に移動させる移動手段と、を有する洗浄装置により、前記リップ面を洗浄する洗浄方法であって、前記対向溝と前記リップ面とを近接させて、前記対向溝と前記リップ面とで形成される隙間に前記洗浄液供給口から洗浄液を供給することにより、前記リップ面が洗浄液に浸漬される状態を形成し、この状態において前記超音波振動部を超音波振動させることにより前記リップ面の部分的洗浄を行い、さらに前記洗浄ユニットおよび前記洗浄液供給口を前記長手方向に移動させることにより、前記リップ面を前記長手方向に洗浄することを特徴としている。
上記洗浄方法によれば、リップ面が洗浄液に浸漬される状態を形成し、この状態において超音波振動部を超音波振動させることによりリップ面の洗浄を行うことによって、リップ面が超音波洗浄されるため、リップ面に固着した固着物を強力に除去することが可能である。また、リップ面の部分的洗浄を行う構成とすることにより、洗浄ユニットを小型化することができるため、安価なコストで構成可能である。また、洗浄ユニットおよび洗浄液供給口を長手方向に移動させることによりリップ面を長手方向に洗浄することによって、上記の小型化された洗浄ユニットを用いた場合であってもリップ面全体を洗浄することも可能である。
また、前記対向溝と前記リップ面との間で生じる洗浄液の表面張力によって、前記リップ面により形成されるリップの根元まで洗浄液で覆う状態を形成し、前記リップ面を超音波洗浄すると良い。
こうすることにより、リップの根元まで超音波洗浄を行うことができ、より固着物を残留させることの無いように洗浄することが可能である。
本発明の洗浄装置および洗浄方法によれば、リップに固着した固着物を安価な構成でかつ強力に除去することが可能である。
塗布装置の概略図であり、斜視図である。 本発明の一実施形態における洗浄装置の概略図であり、斜視図である。 本実施形態の洗浄装置の正面図および断面図である。 本実施形態の洗浄装置がリップを洗浄する状態を示す概略図である。 本実施形態の洗浄装置の使用例である。 他の実施形態における洗浄装置の概略図である。 他の実施形態における洗浄装置の概略図である。
本発明に係る実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の洗浄装置を用いる塗布装置の概略図である。塗布装置1は、基板Wに塗布液を塗布する塗布部2、基板Wを搬送する搬送部3、および後述のリップ面23を洗浄する本発明にかかる洗浄装置4を有している。
塗布部2は、口金21を備え、この口金21は搬送部3による基板Wの搬送方向と垂直な方向を長手方向とするスリットを内部に有している。また、口金21は下部にリップ22を有している。
リップ22は、後に説明する図3(a)に示すように、口金21から下方に向かって先細りした嘴状に突出する形状を有しており、傾斜した面である2つのリップ面23(図3(a)に示すリップ面23aおよびリップ面23b)を有している。
リップ面23は、上記スリットと同様に基板Wの搬送方向と垂直な方向を長手方向としており、これらリップ面23の間には上記スリットの開口部である吐出口24が形成されている。ここで、図示しない塗布液供給装置から塗布部2へ供給された塗布液は、上記スリットを通ってこの吐出口24から吐出される。
そして、搬送部3が基板Wを所定速度で搬送することにより、基板Wが塗布部2の下方を通過する際に、この吐出口24から塗布液を吐出し、基板W上に塗布膜を形成する。
洗浄装置4は、基板Wへの塗布が終了し、次の基板Wへの塗布が開始されるまでの合間などに、リップ面23を洗浄するものであり、これによりリップ面23に塗布液および異物が固着することを防止する。
なお、以下の説明では、基板Wの搬送方向をX軸方向、X軸方向と水平面上で直交する方向、すなわちリップ面23の長手方向をY軸方向、X軸およびY軸方向の双方に直交する方向をZ軸方向として説明を進めることとする。
図2は、本発明の一実施形態における洗浄装置4の斜視図である。洗浄装置4は、洗浄ユニット5および移動手段6を備えており、リップ面23に洗浄ユニット5が近接し、この洗浄ユニット5が近接した部分において洗浄装置4がリップ面23を洗浄しながら、移動手段6が洗浄ユニット5をリップ面23の長手方向(Y軸方向)に移動させることにより、リップ面23が長手方向に洗浄される。
また、洗浄ユニット5には後述する超音波振動子15が取付けられており、この超音波振動子15に電気的に接続された発振器7からの信号により超音波振動子15が振動することによって、リップ面23を洗浄する洗浄液に超音波振動が加えられ、リップ面23は超音波洗浄される。
図3は、本実施形態の洗浄装置4の正面図および断面図であり、図3(a)は、洗浄装置4の正面図、図3(b)は、図3(a)におけるA−A断面図である。
洗浄ユニット5は、本実施形態では、超音波振動部11および洗浄液供給部12を有している。超音波振動部11は超音波振動することが可能であり、洗浄液供給部12は洗浄液供給口14を有している。この構成において、リップ面23の洗浄の際、洗浄ユニット5がリップ面23に近接した状態で洗浄液供給口14からリップ面23に向かって洗浄液が供給されながら、超音波振動部11が超音波振動することにより、洗浄液に超音波振動を加えてリップ面23を超音波洗浄する。
また、超音波振動部11および洗浄液供給部12は、後述の振動子カバー17に支持にされ、一体の洗浄ユニット5を形成している。
超音波振動部11は、金属製のブロックであり、リップ面23の洗浄の際にリップ面23に下方から対向する。超音波振動部11のリップ面23に対向する部分には、リップ面23の形状に対応した対向溝13が設けられており、リップ面23を洗浄する際は、洗浄ユニット5がリップ面23に近接することによりリップ23が所定の隙間を設けてこの対向溝13に収まる形態をとる。
この対向溝13の形状は、後述の通り、本実施形態ではリップ面23aおよびリップ面23bと平行な面である対向面13aおよび対向面13bを有する形状となっている。
また、超音波振動部11には超音波振動子15が取付けられており、この超音波振動子15が発振することにより、超音波振動部11が超音波振動する。
超音波振動子15は、電気的に接続された発振器7からの発振信号に基づいて対象物を励振させるものであり、例えば電極およびピエゾ素子を有するランジュバン型振動子がある。ランジュバン型振動子は、発振器7によって電極に駆動電圧が印加されることでピエゾ素子が振動し、所定の振幅および周波数で発振する。
この超音波振動子15の端部には、振動させる対象物(本実施形態では、超音波振動部11)を取付けるための振動付与部16が設けられており、この振動付与部16に取付けられた対象物は、超音波振動子15の発振に合わせ、超音波振動する。
また、超音波振動子15は振動子カバー17に収容されており、振動付与部16のみが振動子カバー17から突出している。また、振動子カバー17は、連結部18を介して超音波振動子15と連結されている。
ここで、一般的に物体が一定の周波数で振動する場合には、振動の腹にあたる部分および節にあたる部分が存在し、腹にあたる部分では振動の振幅は最大となる。また、節にあたる部分では振幅はゼロとなる。すなわち、振動しない。本実施形態における超音波振動子15に関しても振動の腹および節は存在し、超音波振動子15が所定の周波数で発振している場合であっても、振動の節の部分では全く振動しない。
これに対し、本実施形態では、上記の連結部18は超音波振動子15の振動の節の部分に取付けられている。すなわち、超音波振動子15が発振していても連結部18および振動子カバー17に振動は伝搬しない。そして、この振動子カバー17が外部機器に取付けられることにより、この外部機器に振動が伝搬することなく、外部機器が振動子カバー17および超音波振動子11を支持し、振動付与部16に取付けられた対象物のみを超音波振動させることができる。
また、本実施形態では、この振動子カバー17が移動手段6に取付けられているため、移動手段6は超音波振動子15の発振の影響を受けることなく洗浄ユニット5を搬送することが可能である。仮に、振動子カバー17に超音波振動が伝搬し、この振動によって移動手段6が微小の往復動を繰り返すこととなった場合、移動手段6に焼き付きが生じるおそれがある。これに対し、本実施形態では振動子カバー17は振動しないため、この焼き付きを防ぐことが可能である。
また、超音波振動部11のY軸方向の長さはリップ面23のY軸方向の長さよりも短く、超音波振動部11は超音波振動子15による振動が全体に十分伝搬されることができる程度の大きさとなっている。
ここで、もし、リップ22全体を収容できる洗浄槽を設け、この洗浄槽に浸漬したリップ面23を超音波洗浄する場合、リップ面23の全体を強力に超音波洗浄するためには、多数の超音波振動子15をY軸方向に準備し、配置する必要がある。また、このように多数の超音波振動子15を並べる場合は、超音波振動子15同士が振動に影響を及ぼしあったり振動により破壊しあったりすることを防ぐために、超音波振動子15の配置間隔を大きくしたり出力を制限したりする必要があった。
これに対して、本実施形態では1個の超音波振動子15のみを設けて洗浄装置4を構成されている。これにより、必要数の超音波振動子15を準備するためのコストを抑えるだけでなく、出力を制限する必要が無くなるため、高出力の超音波振動子15を設けて洗浄力を強力にすることもできる。
洗浄液供給部12は、洗浄液を供給する開口である洗浄液供給口14を有するブロックであり、超音波振動部11をはさんでX軸方向の両側方に設けられている。そして、図示しない洗浄液タンクから配管を通して送液された洗浄液を洗浄液供給口14から放出することにより、超音波振動部11とリップ面23との間に洗浄液を供給する。
この洗浄液供給部12は、振動子カバー17に取付けられている。すなわち、洗浄液供給部12は振動子カバー17および連結部18を介して超音波振動子15の振動の節にあたる箇所に接続されている。こうすることにより、先述の通り、超音波振動子15が発振していても連結部18および振動子カバー17に振動は伝搬しなく、洗浄液供給部12も振動しない。
また、これにより、振動子カバー17が超音波振動部11および洗浄液供給部12を支持する形態となり、洗浄ユニット5が一体となっている。
ここで、仮に洗浄液供給部12が振動する場合、洗浄液供給口14に接続される配管にこの振動が伝搬し、この配管の損傷を招くおそれがある。これに対し、洗浄液供給部12が振動しないよう、超音波振動子15の振動の節にあたる箇所に接続されることにより、このような配管の損傷を防ぐことが可能である。
また、X軸方向に並んだ洗浄液供給部12と超音波振動部11との間には、隙間が設けられている。このように隙間が設けられることにより、超音波振動部11の振動が洗浄液供給部12に伝搬しないようにしている。仮に、洗浄液供給部12が超音波振動部11と密着している場合、洗浄液供給部12に振動が伝搬するだけでなく、洗浄液供給部12により超音波振動部11の共振周波数が変わってしまうなど、超音波振動部11の超音波振動の動作に悪影響をおよぼすおそれがある。これに対し、上記の通り隙間を設けることにより、このおそれを防ぐことができる。
洗浄液供給口14は、本実施形態では図3(a)に示すように超音波振動部11の両側方の洗浄液供給部12に取付けられた管の開口端であり、X軸方向に関してリップ面23の方向に向けられている。なお、洗浄液供給部12に貫通穴を設け、その開口端を洗浄液供給口14としても良い。また、本実施形態では、洗浄液供給口14は、Y軸方向に並んで複数個ずつ設けられている。
これら洗浄液供給口14は図示しない洗浄液タンクと配管を通して接続されており、この洗浄液タンクから送液された洗浄液は、各洗浄液供給口14から放出される。
また、洗浄液供給口14は、放出した洗浄液を超音波振動部11の対向溝13に供給することが可能な高さに設けられている。また、洗浄ユニット5がリップ面23に近接する際に洗浄液供給口14および洗浄液供給部12が口金21に干渉しないようにすることも必要であり、洗浄液供給口14の位置が高すぎても問題となるため、本実施形態では、洗浄液供給口14は超音波振動部11の上面より1mm程度上方に設けられている。
なお、洗浄液は脱気が行われたものを使用することにより、脱気されていない洗浄液を使用した場合と比べて後述の通り強力な洗浄力を得ることができる。
移動手段6は、Y軸方向の移動軸を有する直動ユニットであり、洗浄ユニット5をY軸方向へ移動させる。この移動手段6は、ボールネジ、リニアステージなど、どのような直動機構を用いても良く、洗浄ユニット5の移動精度の目標値などを考慮し、適宜選択すると良い。
また、先述の通り、洗浄ユニット5は、振動子カバー17を介してこの移動手段6に取付けられている。これにより、移動手段6はこ超音波振動子15の発振の影響を受けることなく洗浄ユニット5を移動させることが可能であり、上記直動機構の焼き付きを防ぐことが可能である。
また、図示していないが、移動手段6に加えて、洗浄ユニット5をZ方向に移動させるZ方向駆動装置を設けても良い。このZ方向駆動装置を設けることにより、リップ面23の洗浄時は洗浄ユニット5を上方に移動させてリップ面23に近接させ、基板Wへの塗布など洗浄以外のプロセスが実施されている際は、洗浄ユニット5を下方に移動させてリップ面23から離間させ、洗浄ユニット5とリップ面23との干渉を回避させることができる。
また、このZ方向駆動装置は、洗浄ユニット5と移動手段6との間に設けて、洗浄ユニット5のみを上下動させても良く、洗浄ユニット5と移動手段6とを一緒に上下動させるように設けても良い。
また、このようなZ方向駆動装置を設けず、その代わりに、洗浄以外のプロセスが実施されている際は、上方にリップ面23が存在しない位置まで洗浄ユニット5がY軸方向に退避し、洗浄の際は、洗浄ユニット5がリップ面23の下方までY軸方向に移動することにより洗浄ユニット5とリップ面23とが近接する状態となるように、移動手段6が設けられても良い。
以上に示した構成の洗浄装置4によりリップ面23を洗浄する状態を図4に示す。
洗浄装置4がリップ面23を洗浄する際、まず、洗浄ユニット5がリップ面23に近接し、対向溝13にリップ面23が隙間dを設けて収まる状態となる。洗浄ユニット5がリップ面23に近接する方法は、上記の通り洗浄ユニット5がZ軸方向に移動するものであっても良く、Y軸方向に移動するものであっても良い。
この状態において、X軸方向におけるリップ22の両側方の洗浄液供給口14から洗浄液が供給されることにより、洗浄液がこの隙間dに入り込み、浸漬部19を形成する。これにより、浸漬部19においてリップ面23が局所的に洗浄液に浸漬される状態となる。
そして、超音波振動子15が発振することにより、超音波振動部11が超音波振動する。これにより、浸漬部19を形成する洗浄液に超音波振動が伝搬し、この洗浄液がリップ面23を超音波洗浄するため、単に洗浄液をリップ面23に吹き付ける方法よりも強力にリップ面23の固着物を除去することが可能である。
また、隙間dの幅および洗浄液の供給量を適度な値に調節することにより、対向溝13とリップ面23との間で洗浄液の表面張力が発生し、図4に示す通り、リップ22の根元(口金21に対するリップ22の付け根)まで洗浄液で覆う状態を形成することも可能である。
特許文献2に示されたような洗浄槽方式では、リップ面23は洗浄槽に浸かっている部位しか洗浄されないが、本実施形態によれば、表面張力を利用することにより、対向溝13の上端よりもさらに上方まで洗浄液で満たした状態で浸漬部19を保持して超音波洗浄することができ、より固着物を残留させることの無いように洗浄することが可能となる。
また、洗浄液に超音波振動を加えると洗浄液が飛び跳ねる現象が発生するが、リップ面23と対向溝13とが距離dだけ離間することにより、飛び跳ねた洗浄液が口金21に付着しにくくなる。
そして、洗浄ユニット5が上記の超音波洗浄を行いながら、移動手段6により洗浄ユニット5がY軸方向に移動することにより、リップ面23が長手方向に洗浄される。
また、本実施形態では、対向溝13は、リップ面23aおよびリップ面23bと平行な面である対向面13aおよび対向面13bを有する形状となっている。これにより、対向溝13とリップ面23との隙間を全体的に小さくすることが容易となるため、浸漬部19をより少ない洗浄液の流量で形成することが可能であり、また、浸漬部19を形成する洗浄液に超音波振動部11からの超音波振動を効率的に付与することが可能であるため、強力な超音波洗浄の洗浄力を得ることができる。
ここで、本実施形態では、Y軸方向における超音波振動部11の端部において洗浄液をせき止める形状は有していない。したがって、隙間dに入り込んだ洗浄液はすぐにY軸方向における超音波振動部11の端部から流出する。
そこで、本実施形態においてリップ面23を洗浄する際は、洗浄液を超音波振動部11の端部から流出させ続けながら洗浄液供給口14から供給し続けている。
こうすることにより、洗浄液がすぐに流出する状態であっても、単位時間あたりに洗浄液が流出する量に対して単位時間あたりに洗浄液供給口14から洗浄液を供給する量を調節することにより、浸漬部19を確保することは可能である。また、洗浄液の表面張力によりリップ22の根元まで洗浄液で覆うことも可能である。
しかも、このように洗浄液がすぐに流出する状態において洗浄液供給口14から洗浄液を供給して浸漬部19を形成することにより、浸漬部19は常に洗浄液供給口14から供給されたばかりの、外気にほとんど触れていない洗浄液で形成される。
ここで、特許文献2に示されたような洗浄槽方式では、洗浄液を供給する前に十分脱気していても、洗浄液を大量に供給している間に、洗浄液が空気を取り込み、十分な脱気の効果が得られなかった。そして、洗浄液に空気が溶け込んだ場合、この溶存空気が超音波洗浄液中におけるキャビテーションの発生を阻害するため、洗浄力が弱くなってしまう。
一方、本実施形態のように、上記の通り浸漬部19が常にほとんど外気に触れていない洗浄液で形成されることにより、常に十分脱気された洗浄液で超音波洗浄を行うことができるため、強力な洗浄力を維持することが可能である。
また、リップ面23から除去された固着物も超音波振動部11の上で滞留することなくすぐに超音波振動部11から流出するため、常にきれいな洗浄液で浸漬部19が形成され、洗浄液が汚れることによる洗浄力の低下を防ぐことが可能である。
また、超音波振動部11は、超音波振動により発熱するおそれがあるが、洗浄液の供給および流出が続けられることにより、超音波振動部11を冷却する効果も有する。
ここで、隙間dは、洗浄液が入り込みやすい幅である必要があり、それを満たす幅の範囲内で狭い隙間dである方が、浸漬部19を形成するために必要な洗浄液の供給量を少なくすることができ、かつ、超音波振動部11の振動を効率的に浸漬部19の洗浄液に伝搬し、リップ面23を強力に超音波洗浄することができる。本実施形態では、この隙間dは、1mm程度が最適であった。
次に、本実施形態の洗浄装置4の使用例を図5に示す。
上記の通り、洗浄装置4がリップ面23を超音波洗浄することにより、強力にリップ面23の固着物を除去することが可能である。これに加え、樹脂からなる部材をリップ面23に当接させて固着物を掻き取る従来の清掃装置8と組み合わせ、この清掃装置にて固着物の大半を除去した後、残存した固着物を洗浄装置4で洗浄しても良い。こうすることにより、洗浄装置4で除去すべき固着物の量が洗浄装置4で使用する洗浄液の量とくらべて多すぎることなく効率的に固着物を除去することが可能である。
また、洗浄装置4で洗浄した後は洗浄液がリップ面23に残存する場合がある。そのため、気体を吹き付けてこの洗浄液を除去するブロー装置9をさらに設けても良い。
ブロー装置9は、たとえば、気体が噴出する噴出口を有し、図示しない気体供給源から供給された気体をこの噴出口からリップ面23に向かって噴出するものである。
これら洗浄装置4、清掃装置8、およびブロー装置9を一緒に用いる場合、これらはたとえば洗浄装置4が有する移動手段6に一緒に取付けられ、一緒にY軸方向に移動する。そして、リップ面23の固着物を除去する際は、これらが一方向に移動するようにし、リップ面23の各部分をまず清掃装置8が通過し、次に洗浄装置4が通過し、最後にブロー装置9が通過するように配置される。
こうすることにより、リップ面23に固着物31が固着していた場合、以下の順序で固着物31が除去される。
まず清掃装置8によってこの固着物31が掻き取られる。ここで、通常は、固着物31はリップ面23の下方に掻き落とされるが、固着物31が多量である場合、清掃装置8の上方に固着物31があふれて、筋状の残存固着物32が残存する。また、その他の理由により掻き取ることができなかった固着物31も、残存固着物32として残存する。
次に、洗浄装置4によりリップ面23が局所的に洗浄液に浸漬した状態を形成して超音波洗浄を行うことにより、残存固着物32を強力に除去する。除去された残存固着物32は、洗浄液とともにリップ面23の下方へ洗い流される。これら清掃装置8および洗浄装置4により、固着物31および残存固着物32は除去されるが、超音波洗浄に用いた洗浄液が残存洗浄液33としてリップ面23に残存する。
最後に、ブロー装置9によりリップ面23へ気体を吹き付け、残存洗浄液33を吹き飛ばす。固着物31のままでは、ブローで除去することは困難であるが、洗浄装置4が通過した後はリップ面23には残存洗浄液33しか残存しないため、ブローでこれを除去すると、リップ面23には固着物31も洗浄液も残存しない状態となる。
そして、洗浄装置4、清掃装置8、およびブロー装置9を一緒にY軸方向に移動させ、リップ面23全体に対して上記の固着物31の除去動作を行うことにより、リップ面23全体の固着物31をきれいに除去することが可能である。
次に、他の実施形態における洗浄装置を図6に示す。
図6(a)は、超音波振動部11と洗浄液供給部12との間にスペーサ34を設けた例である。図3(a)に示した実施形態では超音波振動部11と洗浄液供給部12には隙間を設けているため、この隙間から洗浄液が落ち、超音波振動部11とリップ面23との隙間に供給される洗浄液の量が若干少なくなっている。これに対し、図6(a)ではスペーサ34で隙間を塞ぐことにより、より効率的に超音波振動部11とリップ面23との隙間に洗浄液を供給する。
ただし、この場合、先述の通り、超音波振動部11の振動が洗浄液供給部12に伝搬することは好ましくなく、また、洗浄液供給部12が超音波振動部11の振動特性に影響を及ぼすことも好ましくない。
したがって、この場合は、スペーサ34は超音波振動部11と洗浄液供給部12とが振動に関して影響を及ぼし合わないようにする「振動遮断部」としても機能する必要がある。そこで、スポンジなど剛性の低い材料でスペーサ34が形成されることが望ましい。
なお、超音波振動部11と洗浄液供給部12との間に隙間を設けている図3(a)の実施形態では、この隙間がこの振動遮断部として機能していると言える。
また、超音波振動部11と洗浄液供給部12との間に隙間を設けず、また、スペーサ34を用いずに超音波振動部11と洗浄液供給部12とを直接連結する場合は、超音波振動部11の振動を洗浄液を供給する配管に伝えないようにし、また、洗浄液供給部12が超音波振動部11の振動特性に影響を及ぼさないようにするために、洗浄液供給部12自体が振動遮断部として機能するように、洗浄液供給部12は、樹脂など剛性の低い材料で形成される必要がある。
図6(b)は、超音波振動部11に直接洗浄液供給口14を設けた例である。この形態をとることにより、超音波振動部11とリップ面23との隙間に、より効率的に洗浄液を供給することが可能である。
この場合、洗浄液を供給するための配管を直接超音波振動部11へ接続するため、できるだけ剛性の低い配管を用いるなど、超音波振動部11から伝搬する振動によって配管が損傷することを防ぐ対策をとる必要があるが、この様な構成にすることにより、別途洗浄液供給部12を設けることなく、洗浄装置4の構成を簡素化することも可能である。
次に、対向溝13の形状に関する他の実施形態における洗浄装置を図7に示す。
先述の通り、図3(a)に示す実施形態では、対向溝13はリップ面23aおよびリップ面23bと平行な対向面13aおよび対向面13bを有する形状となっているが、たとえば図7(a)および図7(b)に示す対向溝13の形状のように、リップ面23と平行な面を有していなくても、超音波振動部11とリップ面23との間で浸漬部18を形成することが可能であれば、本発明の目的を実現することは可能であり、必ずしも対向溝13がリップ面23と平行な面を有していなくても構わない。
ただし、図3(a)の実施形態のようにすることにより、先述の通り、洗浄ユニット5がリップ面23に近接した際に対向溝13とリップ面23との隙間を全体的に小さくすることができるため、浸漬部19をより少ない洗浄液の流量で形成することが可能であり、また、浸漬部19を形成する洗浄液に超音波振動部11からの超音波振動を効率的に付与することが可能であるため、強力な超音波洗浄の洗浄力を得ることができる。
また、図7(c)のように、超音波振動部11のX軸方向の両端部にリブ35を設け、このリブ35にはさまれた対向溝13に洗浄液を貯留しやすいようにしても良い。ただし、この場合、リブ35の高さが高すぎることによりリップ面23から洗い落とされた固着物が対向溝13に残留してしまうのは好ましくない。
以上説明した通りの洗浄装置および洗浄方法により、リップに固着した固着物を安価な構成でかつ強力に除去することが可能である。
1 塗布装置
2 塗布部
3 搬送部
4 洗浄装置
5 洗浄ユニット
6 移動手段
7 発振器
8 清掃装置
9 ブロー装置
11 超音波振動部
12 洗浄液供給部
13 対向溝
13a 対向面
13b 対向面
14 洗浄液供給口
15 超音波振動子
16 振動付与部
17 超音波振動子カバー
18 連結部
19 浸漬部
21 口金
22 リップ
23 リップ面
23a リップ面
23b リップ面
24 吐出口
31 固着物
32 残存固着物
33 残留洗浄液
34 スペーサ
35 リブ
d 隙間
W 基板

Claims (6)

  1. 塗布装置が有する口金の長手方向に沿って形成される吐出口を形成するリップ面に対向する対向溝を有し、当該リップ面に近接する洗浄ユニットと、
    前記リップ面を洗浄する洗浄液を供給する洗浄液供給口と、
    前記洗浄ユニットおよび前記洗浄液供給口を前記長手方向に移動させる移動手段と、
    を有し、前記移動手段によって前記長手方向へ前記洗浄ユニットおよび前記洗浄液供給口を移動させながら、前記リップ面を洗浄する洗浄装置であって、
    前記洗浄ユニットは、超音波振動子が取付けられ、前記対向溝が形成された超音波振動部を備えており、
    前記対向溝と前記リップ面とを近接させて、前記対向溝と前記リップ面とで形成される隙間に前記洗浄液供給口から洗浄液を供給することにより、前記リップ面が洗浄液に浸漬される状態を形成し、この状態において前記超音波振動子により前記超音波振動部を超音波振動させることにより前記リップ面の部分的洗浄が行われ、さらに前記洗浄ユニットおよび前記洗浄液供給口を前記長手方向に移動させることにより、前記リップ面が前記長手方向に洗浄されることを特徴とする、洗浄装置。
  2. 前記対向溝の前記リップ面と対向する面である対向面は、前記リップ面と平行な面を有することを特徴とする、請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記洗浄ユニットは、前記洗浄液供給口を備えた洗浄液供給部を有し、前記洗浄液供給部は、前記超音波振動子の振動の節にあたる箇所に接続されていることを特徴とする、請求項1もしくは2のいずれかに記載の洗浄装置。
  4. 前記超音波振動部と前記洗浄液供給部との間には、前記超音波振動部の振動が前記洗浄液供給部に伝搬することを遮断する振動遮断部が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の洗浄装置。
  5. 塗布装置が有する口金の長手方向に沿って形成される吐出口を形成するリップ面に対向する対向溝が形成された超音波振動部を有し、当該リップ面に近接する洗浄ユニットと、
    前記リップ面を洗浄する洗浄液を供給する洗浄液供給口と、
    前記洗浄ユニットおよび前記洗浄液供給口を前記長手方向に移動させる移動手段と、
    を有する洗浄装置により、前記リップ面を洗浄する洗浄方法であって、
    前記対向溝と前記リップ面とを近接させて、前記対向溝と前記リップ面とで形成される隙間に前記洗浄液供給口から洗浄液を供給することにより、前記リップ面が洗浄液に浸漬される状態を形成し、この状態において前記超音波振動部を超音波振動させることにより前記リップ面の部分的洗浄を行い、さらに前記洗浄ユニットおよび前記洗浄液供給口を前記長手方向に移動させることにより、前記リップ面を前記長手方向に洗浄することを特徴とする、洗浄方法。
  6. 前記対向溝と前記リップ面との間で生じる洗浄液の表面張力によって、前記リップ面により形成されるリップの根元まで洗浄液で覆う状態を形成し、前記リップ面を超音波洗浄することを特徴とする、請求項5に記載の洗浄方法。
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