JP5592734B2 - 超音波洗浄装置及び超音波洗浄方法 - Google Patents

超音波洗浄装置及び超音波洗浄方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体集積装置用基板、表示装置用ガラス基板、フォトマスク用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、機械部品等に対して、超音波振動を照射した液体を用いて洗浄処理を行う超音波洗浄装置および洗浄方法に関する。
半導体集積装置の製造工程における洗浄方法は、バッチ式洗浄と枚葉式洗浄とに大別される。バッチ式洗浄とは、洗浄液を貯留した処理槽の中に、複数枚の被洗浄物を同時に浸漬して処理する洗浄方法である。一方、枚葉式洗浄とは、被洗浄物に洗浄液をかけ流しながら1枚ずつ処理する洗浄方法である。どちらの方法も、洗浄液に用いられる水や薬品の使用量低減のため、超音波振動の照射が併用されている。
図2は、従来のバッチ式超音波洗浄装置の全体構成を示す図である。超音波洗浄装置は、発振器210と、振動発生部220と、振動伝達部230と、洗浄処理部240とを備える。
発振器210によって高周波電力を付与された振動発生部220は高速で振動する。この振動は、振動伝達部230を介して、洗浄処理部240内の洗浄液Lに伝搬する。このようにして超音波振動を照射された洗浄液L内には、減圧状態の空洞部(キャビティ)が局所的に発生し、該空洞部は周囲にある洗浄液L内の溶存ガスを直ちに取り込んで微小な気泡(キャビテーション気泡)を形成する。この気泡は、直径が1μm乃至数百μmであることから、マイクロバブルとも呼ばれる。
上述のキャビテーション気泡は、超音波振動を照射された洗浄液L内で生じる圧力差によって、並進、膨張・収縮及び崩壊等の複雑な挙動を示す。被洗浄物Wの表面近傍でこれらの運動が起こると、運動に伴って生じる強力な液流により、被洗浄物Wの表面に付着した粒子状異物や膜状異物が剥離される。
被洗浄物Wの表面にある微細な配線パターンを損傷することなく、上述の異物を効率良く剥離するため、洗浄液L内の溶存ガス飽和度を60%乃至100%、発振器210の発振周波数を500kHz以上、出力密度を0.02W/cm乃至0.5W/cmに設定する洗浄方法が提案されている(特許文献1参照)。尚、出力密度とは、発振器210が付与する電力を振動子221の主面の総面積で割った値である。
特開2009‐021419号公報
ところが、上述の洗浄方法は、超音波振動の指向性等が厳密に考慮されず、経験的に導かれた値に基づいている。即ち、振動子221の形状と寸法、被洗浄物Wの形状と寸法、洗浄処理部240内における被洗浄物Wの配置といった各要因が変化した際、上述の溶存ガス飽和度及び出力密度の最適値が変動するため、再び設定値を経験的に導く手間が生じる。
また、溶存ガス飽和度及び出力密度を最適値に設定した場合でも、被洗浄物Wを固定する保持部241の近傍と、振動子221から見た保持部241の影に相当する部分では、超音波振動の伝搬が阻害されるために洗浄性能が低下し、図3のような洗浄むらが生じてしまう。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、溶存ガス飽和度及び出力密度の設定値を経験的に導く手間を簡略化し、特に洗浄性能の低下しやすい前記保持部の影に相当する部分においても、被洗浄物を効率良く洗浄し得る超音波洗浄装置の提供を目的とする。
本発明の超音波洗浄装置は、振動子の主面における短辺の長さを2a、保持部の幅を2w、洗浄液中での超音波波長をλ、振動子の主面から保持部までの距離をz、振動子の主面から被洗浄物の最も液面に近い点までの距離をzとすると、(w/z)≦tan{arcsin(1.39λ/2πa)}、z≦2.9×(a/λ)となるように、振動子の寸法、発振器の発振周波数、保持部の寸法、保持部の位置の少なくとも1つを調整する。
本発明によれば、発振周波数、洗浄液の物性、振動子の形状と寸法によって決まる超音波振動の指向性が厳密に考慮されている。そのため、超音波振動の拡散性が十分で、かつその強度(音圧)も十分に高い領域に保持部と被洗浄物が配置される。即ち、振動子から見た保持部の影に相当する部分においても、超音波振動が十分に伝搬するため、被洗浄物を効率良く洗浄し得る。その結果、洗浄性能の均一性と再現性が改善され、溶存ガス飽和度及び出力密度の設定値を経験的に導く手間が簡略化される。
従来は、最適な溶存ガス飽和度をその都度、経験的に決めていたが、本発明を用いることによって、溶存ガス飽和度の使用範囲を広げることが出来、かつ、この条件を自動で決めることが可能になる。したがって、洗浄不良の減少とタクト時間を短くすることが出来る。
本発明の実施の形態に係る超音波洗浄装置の構成を示す図である。 従来のバッチ式超音波洗浄装置の全体構成を示す図である。 従来のバッチ式超音波洗浄装置によって処理された被洗浄物において、粒子状異物の残留分布を示す図である。 図1を補足説明する図である。 本発明の実施の形態に係る超音波洗浄装置における振動発生部の構成を示す斜視図である。 超音波振動の指向性を示す概念図である。 超音波振動の指向性関数をグラフ化した図である。 本発明の実施の形態に係る超音波洗浄装置において、振動子の主面における短辺の長さの半値と、洗浄液中での超音波波長と、保持部の幅の半値と、振動子の主面から保持部までの距離との関係をグラフ化した図である。 振動子の中心軸上における音圧の相対値の計算結果をグラフ化した図である。 振動子の主面の縦横比と、図8における各領域との関係をグラフ化した図である。 発振周波数を730kHz、かつ保持部の幅を6mmとした場合の、振動子の主面における短辺の長さと、振動子の主面から保持部までの距離との関係をグラフ化した図である。 発振周波数を730kHzで洗浄後の被洗浄物の表面における粒子状異物の残留分布である。 発振周波数を1820kHz、かつ保持部の幅を6mmとした場合の、振動子の主面における短辺の長さと、振動子の主面から保持部までの距離との関係をグラフ化した図である。 発振周波数を1820kHzで洗浄後の被洗浄物の表面における粒子状異物の残留分布である。 本発明の装置全体を示すブロック図である。 本発明に係る超音波洗浄装置における振動発生部の他の構成を示す斜視図である。
以下に実施例を用いて本発明の内容を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る超音波洗浄装置の構成を示す図である。図4は、図1を補足説明する図である。超音波洗浄装置は、発振器110と、振動発生部120と、振動伝達部130と、洗浄処理部140とを備える。
発振器110は、周波数20kHz以上で、かつ所定の振幅の電気信号(高周波電力)を振動発生部120に付与する。被洗浄物Wが微細な配線パターンを有する場合、周波数は500kHz乃至3000kHzであることが望ましい。
図5は、振動発生部120の構成を示す斜視図である。振動発生部120は、板状の振動子121と、振動板122と、振動子ケース123とを備える。本実施例では、振動子121の主面は正方形もしくは長方形である。また、振動子121における主面は振動板122の裏面に接着され、振動子121における他の面は振動子ケース123によって外部から遮蔽されている。上述の高周波電力の付与によって、振動子121は厚さ方向に、ピエゾ効果によって伸縮振動し、この振動は振動板122に伝搬し、振動板122の表面から振動伝達部130に向かって超音波振動として放射される。
図4に示す振動伝達部130は、振動板122の表面から放射される超音波振動を洗浄処理部140へ伝搬する。そのため、超音波振動の伝搬を阻害する障害物や気体等を含まない構造であることが望ましい。本実施例では、脱気水131と、それを貯留する中間槽132とを備える。中間槽132の底部には、開口部が設けられ、その開口部には上述の振動板122が取り付けられている。
洗浄処理部140は、洗浄液Lを貯留する処理槽141と、被洗浄物Wを保持して位置を調整する搬送機構142とを備える。洗浄液Lは溶存ガス飽和度が調整された溶液であることが望ましい。処理槽141の底部付近には、洗浄液Lの供給配管141aが配置され、処理槽141の上部外壁面には、処理槽141より溢れ出た洗浄液Lを一時的に貯留する外槽141bと、洗浄液Lを系外へ排出する廃液配管141cとを備える。一方、搬送機構142は、処理槽141の底面側から被洗浄物Wを3点で支える棒状の保持部142aと、保持部142aごと被洗浄物Wの位置を調整するリフタ142bとを備える。保持部142aには複数の保持溝(図示省略)が刻まれており、保持溝が被洗浄物Wの外周部の一部を挟むことによって、被洗浄物Wが保持される。本実施例では、保持部142aは振動子121の中心軸(音軸)上付近に配置され、保持部142aの長さ方向は振動子121の長辺に対して平行であるとする。
図6は、超音波振動の指向性を示す概念図である。指向性とは、振動子121から十分に離れた位置において、超音波振動の音圧の方向による変化であり、指向性関数Rによって0乃至1の範囲で数値化される。ここで、十分に離れた位置とは、数μm以上離れた位置ということである。指向性関数は(1)式で与えられ、発振器110の発振周波数、洗浄液Lの物性、振動子121の形状と寸法によって決まる。
Figure 0005592734
θ:振動子121の中心軸(音軸)からの角度
P(θ):音軸から角度θの位置における音圧
P:音軸上での音圧
Figure 0005592734
2a:振動子121の主面における短辺の長さ
λ:洗浄液L中での超音波波長
Rが0である場合、超音波振動は、その方向には伝搬しないことを示す。一方、Rが1に近いほど、その方向の超音波振動の音圧は十分に高く、無指向性に近い状態となる。振動子の寸法が大きいほうが、超音波の指向性が高く、周波数が高いほうが超音波の指向性が高い。
図3のような洗浄むらの解消が可能な指向性関数Rの値をR’とし、この時のAの値をA’とすると、保持部142aの寸法及び位置の条件は(3)式で与えられる。
Figure 0005592734
2w:保持部142aの幅
:振動子121の主面から保持部142aまでの距離
したがって、洗浄むらの解消が可能なR’を与える臨界角度θ’は(4)式で与えられる。
Figure 0005592734
(4)式を(3)式に代入すると、(w/z)≦tan{arcsin(1.39λ/2πa)}となる。
図7は、(1)式の計算結果をグラフ化した図である。横軸はA、縦軸は指向性関数Rである。R’=1/√2である場合、これを与えるA’の値は1.39となる。
図8は、R’=1/√2、即ちA’=1.39の条件における(3)式乃至(4)式の計算結果をグラフ化した図である。横軸はa/λ、縦軸はw/zである。図中の曲線よりも下の領域となるように、振動子121の寸法、発振器100の発振周波数、保持部142aの寸法、保持部142aの位置の少なくとも1つを調整すれば良い。
一方、音軸上での音圧Pは(5)式で与えられ、発振器110の発振周波数、洗浄液Lの物性、振動子121の形状と寸法、振動子121の主面から保持部142aまでの距離zによって決められる。なお、(5)式におけるS、Cはフレネル積分であり、(6)式および(7)式によって定義される。また、(5)式におけるnは(8)式によって定義される。
Figure 0005592734
:振動板122の表面における音圧
S、C:フレネル積分
Figure 0005592734
Figure 0005592734
Figure 0005592734
a:振動子121の主面における短辺の長さの半値
b:振動子121の主面における長辺の長さの半値
z:振動子121の主面からの距離
λ:洗浄液L中での超音波波長
図9は、(5)式乃至(7)式の計算結果をグラフ化した図である。横軸は規格化距離n、縦軸は音圧の相対値P/P、パラメータは振動子121の主面の縦横比a/bである。図中における曲線は、3つの領域(α、β、γ)に分けられる。被洗浄物を効率良く洗浄するには、P/P≧1であるβ領域に被洗浄物Wを配置すべきである。
図10は、振動子の主面の縦横比と、上述の3つの領域との関係をグラフ化した図である。横軸は振動子121の主面の縦横比a/b、縦軸は規格化距離nである。α領域とβ領域との境界Iは(9)式で、β領域とγ領域との境界IIは(10)式で近似化され、さらに(8)式乃至(10)式をまとめると、(11)式と(12)式が得られる。
Figure 0005592734
Figure 0005592734
Figure 0005592734
Figure 0005592734
即ち、被洗浄物Wは、振動子121の主面からの距離zが(13)式で示される範囲に配置されれば良い。
Figure 0005592734
以下、本発明の実施の形態による洗浄評価結果を示す。評価における各仕様は次の通りである。尚、洗浄液L中での超音波波長λは(14)式で与えられる。
発振器110 : 発振周波数f=730kHz、1820kHz
出力密度0〜1.4W/cm
振動子121 : 短辺の長さ2a≒27mm
長辺の長さ2b≒138mm
伝搬液131 : 脱気水(音速c≒1500m/s)
保持部142a: 幅2w=6mm
距離z=110mm、210mm
洗浄液L : 窒素ガス溶解水(音速c≒1500m/s)
溶存ガス飽和度0%乃至110%
(濃度0ppm乃至20ppm)
被洗浄物W : 直径200mm、厚さ0.7mmのシリコンウェハ
距離z=310mm、410mm
粒子状異物 : 粒径0.2〜5μm
洗浄時間 : 5分間
Figure 0005592734
図11は、発振周波数f=730kHzにおいて、図3のような洗浄むらを解消し得る条件をグラフ化した図である。横軸は振動子121の主面における短辺の長さ2a、縦軸は振動子121の主面からの距離zである。保持部142aの幅2wは上述の通り6mmであり、超音波波長λは上述の音速cと(14)式より約2mmである。これらの値と前述のA’=1.39、(3)式乃至(4)式から図中の曲線が得られ、この曲線よりも上の領域となるように、2aもしくはzを調整すれば良い。本評価では、2a≒27mmであるため、z=110mm、z=210mmともに、図3のような洗浄むらを解消し得ると予想される。
図12は、発振周波数f=730kHzで洗浄後の被洗浄物Wの表面における粒子状異物の残留分布である。z=110mm、z=210mmともに、図3のような洗浄むらは発生しないが、均一に粒子状異物が残留しやすい。これは、被洗浄物Wが、それぞれz=310mm≒3.5×(a/λ)、z=410mm≒4.6×(a/λ)で、(13)式の条件を満たさないためである。つまり、最適zよりも上側にウェハを置いているからである。
図13は、発振周波数f=1820kHzにおいて、図3のような洗浄むらを解消し得る条件をグラフ化した図である。図11と同様、横軸は振動子121の主面における短辺の長さ2a、縦軸は振動子121の主面からの距離z、保持部142aの幅2wは6mmである。超音波波長λは上述の音速cと(14)式より約0.8mmである。図11の場合と同様、図中の曲線よりも上の領域となるように、2aもしくはzを調整すれば良い。本評価では、2a≒27mmであるため、z=110mmの場合に、図3のような洗浄むらが発生しやすいと予想される。
図14は、発振周波数f=1820kHzで洗浄後の被洗浄物Wの表面における粒子状異物の残留分布である。z=110mmの場合、溶存ガス飽和度が不十分な条件(66%以下)では、洗浄槽の底面側に粒子状異物が多数残留し、溶存ガス飽和度が十分な条件(83%以上)では、図3のような洗浄むらが顕著に現れる。これに対し、z=210mmの場合、図3のような洗浄むらは発生しにくい。しかもz=410mm≒1.9×(a/λ)で、(13)式の条件を満たすため、特に溶存ガス飽和度55%と66%において、効率よく被洗浄物Wを洗浄し得る。なお、z=410mmとは、zが210mmであり、ウェハのサイズが200mmであるということである。
以上説明したように、発振器110の発振周波数、洗浄液の物性及び振動子の形状と寸法によって、保持部142aの寸法及び位置の最適な範囲と、被洗浄物Wの位置の最適な範囲が決まる。図15はこのような構成を実現する装置のブロック図である。光センサ300によってワークWの位置を検出する。この場合、光センサ300は振動子121の主面から保持部142aまでの距離z、および、被洗浄物Wの特定の位置を検知できるようにしておく。また、光センサ300は振動子121の主面から被洗浄物Wの上端までの距離zを検知できるようにしておく。
光センサ300によって検知された信号は、処理部310に送られ、位置データ311として使用できる状態にする。処理部310からのデータ311は、制御装置320に送られる。制御装置320では、あらかじめプログラムされた情報に基づいて、振動子121の主面から保持部142aまでの最適距離z、振動子121の主面から被洗浄物Wの上端までの最適距離z2、および、発振器110の発振周波数を決める。この場合、振動子121の短辺、長辺はあらかじめ制御装置320に入力されている。
制御装置320からの高さ方向のデータ321に基づきリフタ142bは、保持部142aの位置、すなわち、ワークWの位置を変化させる。また、制御装置320からの最適発振周波数のデータ323に基づき、発振器110は、所定の周波数を発振する。本洗浄装置は、振動子121の主面から保持部142aまでの距離、または、発振周波数を変化させることによって、最適な洗浄条件を自動的に決めることが出来る。
以上の説明では、振動子は全て同じ大きさであるとして説明した。しかし、図16に示すように振動子121は、異なる大きさであっても良い。図16では、振動子121は、短辺の大きい振動子1212と短辺が小さい振動子1211が1個おきに配置されている。先に説明したように、振動子121の短辺はワークWの最適位置に対して大きな影響を与える。図16のような構成によれば、ワークWを振動子121の近くに配置する必要がある場合は、短辺の小さな振動子1211を使用し、ワークWを振動子121から遠くに配置する必要がある場合は、短辺の大きな振動子1212を使用するというような使用方法が可能になり、洗浄の自由度を上げることが出来る。
このような使用をする場合は、図15において、ワークWを水平方向に移動することによって、各振動子1211,1212に対して最適な位置とする必要がある。このような場合、図15における制御装置320は搬送機構142に対して最適水平方向のデータ322を送り、このデータ322に基づき、搬送機構142は、所定の距離ワークWを水平方向に移動させる。
以上説明した本発明の実施の形態では、振動子121の主面の形状を正方形もしくは長方形に既定したが、主面の形状を別の四角形あるいは多角形あるいは円形に設定してもよい。この場合、該四角形あるいは該多角形を方形近似した時の短辺の長さ、あるいは該円形の直径を2aとすることで、同様に上述の式で取扱うことが可能になる。
本発明の実施の形態は、超音波洗浄装置に限らず、殺菌、液中粒子分散といった各種の超音波処理装置においても適用が可能である。
110…発振器、120…振動発生部、121…振動子、122…振動板、123…振動子ケース、130…振動伝達部、131…脱気水、132…中間槽、140…洗浄処理部、141…処理槽、141a…供給配管、141b…外槽、141c…廃液配管、142…搬送機構、142a…保持部、142b…リフタ、210…発振器、220…振動発生部、221…振動子、230…振動伝達部、240…洗浄処理部、241…保持部、300…光センサ、310…処理部、311…位置データ、320…制御装置、321…垂直位置信号、322…水平位置信号、323…周波数データ、L…洗浄液、W…被洗浄物。

Claims (8)

  1. 振動子と、
    前記振動子に高周波電力を付与して超音波振動させる発振器と、
    前記超音波振動が照射される洗浄液を貯留し、被洗浄物を収容するための洗浄処理槽と、
    前記被洗浄物を保持する保持部とを備える超音波洗浄装置であって、
    前記被洗浄物および前記被洗浄物を保持した前記保持部の位置を調整する搬送機構と、
    前記振動子の主面から前記保持部および前記被洗浄物までの距離を検知する検知機構を
    有し、
    前記検知機構が検知した距離と、前記保持部の寸法と、前記振動子の短辺の長さを基に、前記振動子の主面から前記保持部までの距離もしくは前記発振器が前記振動子に付与する発振周波数を算出し、前記算出した結果に基づいて前記搬送機構により前記被洗浄物および前記被洗浄物を保持した前記保持部の位置もしくは前記発振器が前記振動子に付与する前記発振周波数の少なくとも一方を調整する制御機構とを有することを特徴とする超音波洗浄装置。
  2. 前記振動子の主面における短辺の長さを2a、前記洗浄液中における超音波波長をλ、
    前記保持部の幅を2w、前記振動子の主面から前記保持部までの距離をzとしたとき、
    (w/z)≦tan{arcsin(1.39λ/2πa)}となるように前記λ又はz 調整することを特徴とする請求項1に記載の超音波洗浄装置。
  3. 前記振動子の主面から、前記被洗浄物の中で前記洗浄液の液面に最も近い点までの距離
    をzとした時、z≦2.9×(a/λ)となるように前記z 調整することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超音波洗浄装置。
  4. 前記振動子は、互いに寸法の異なる複数個の振動素子群によって構成されることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の超音波洗浄装置。
  5. 前記発振器は、互いに周波数の異なる2種類以上の高周波電力を発振することが出来る
    機構を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の超音波洗浄装置。
  6. 洗浄液中で被洗浄物を超音波を用いて洗浄する超音波洗浄方法であって、
    振動子の主面から被洗浄物の保持部の下面までの距離と、被洗浄物の上面までの距離を
    測定または算定し、
    予め求めた前記保持部の幅と、前記振動子の短辺の幅との情報を用いてあらかじめプログラムされた情報に基づいて前記振動子を超音波振動させる発振器の発振周波数、あるいは、前記振動子の主面から前記保持部の下面までの距離を決め
    前記振動子を超音波振動させる発振器の発振周波数を前記決めた発振周波数に調整し、または前記振動子の主面から前記保持部の下面までの距離を前記決めた距離に調整し、
    前記発振器の発振周波数または前記振動子の主面から前記保持部の下面までの距離を調整した状態で前記洗浄液中で被洗浄物を超音波洗浄する
    ことを特徴とする超音波洗浄方法。
  7. 前記振動子の主面における短辺の長さを2a、前記洗浄液中における超音波波長をλ、
    前記保持部の幅を2w、前記振動子の主面から前記保持部までの距離をzとした時、(
    w/z)≦tan{arcsin(1.39λ/2πa)}となるようにλ又はz 調整することを特徴とする請求項6に記載の超音波洗浄方法。
  8. 前記振動子の主面から、前記被洗浄物の中で前記洗浄液の液面に最も近い点までの距離
    をzとした時、z≦2.9×(a/λ)となるように 調整することを特徴とする請求項6に記載の超音波洗浄方法。
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