JP2014000209A - 接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤと、このワイヤに接合する引掛り部材との間の疲労耐性及び引張耐性を向上させる。
【解決手段】引掛り部材17の母材である円筒状部材17’に穿設されている接合孔17cにワイヤ16を挿通し、この円筒状部材17’を型ダイス21a,21bに形成されている第1、第2V型溝22a,22bにて略ひし形断面の第1、第2引掛り部17a,17bを形成する。第1、第2V型溝22a,22bは略ひし形の鈍角側を形成するもので、その角度K0,K1は、K0<K1に設定されている。第1V型溝22aで円筒状部材17’を押圧すると、接合孔17cがワイヤ16の外周にほぼ倣った形状でかしめ接合され、一方第2V型溝22bで円筒状部材17’を押圧すると、接合孔17cがワイヤ16を略扁平状に押し潰して、かしめ接合される。
【選択図】図8

Description

本発明は、ワイヤに略ひし形断面の引掛り部材を接合した接合構造に関する。
従来、ワイヤと引掛り部材とを接合する技術として、ワイヤを引掛り部材に挿入し、この引掛り部材を外周面側から内側に塑性変形させてワイヤに圧着固定する技術が知られている。例えば、特許文献1(特開2001−157661号公報)には、ワイヤを縮径させないように引掛り部材(止め部材)の硬度をワイヤの硬度よりも低いものを採用し、この引掛り部材を外周面から内側に塑性変形させて圧着固定する技術が開示されている。
この文献に開示されている技術によれば、ワイヤを縮径させることなく引掛り部材を固着させることができるため、ワイヤの強度が低下せず、低荷重が繰返し負荷された際の耐性(以下、「疲労限度回数」と称する)を向上させることができる。
特開2001−157661号公報
上述した文献に開示されている技術では、ワイヤが縮径しないように、引掛り部材をワイヤの最外周に存在する素線に倣うように塑性変形させているので、ワイヤの最外周に存在する素線に対しては、引掛り部材による圧縮力は高く、高い引張り強度を得ることができる。しかし、ワイヤの内側に存在する素線には、引掛り部材の圧縮力が十分に伝わっていないため、引掛り部材とワイヤとの間の摩擦力が小さくなり、抜け力量(以下、「引張強度」と称する)が小さくなってしまうという課題がある。
当該文献に開示されている技術は、体内に挿入する内視鏡や処置具等の操作ワイヤを対象としており、このワイヤに固着した引掛り部材が使用中に破損等した場合、体内から取り出せなくなってしまうため、通常使用においても繰返し使用するうちに破壊しないように、高い疲労限度回数が要求される。更に、異常使用され、想定以上の力量が引掛り部材に負荷された際においても破壊しないように、引掛り部材とワイヤとの間には高い引張強度が要求される。
本発明は、上記事情に鑑み、ワイヤと、このワイヤに接合する引掛り部材との間の引張強度、及び疲労限度回数を共に高く設定することのできる接合構造を提供することを目的とする。
本発明は、ワイヤと、一対の型ダイスにより略ひし形断面に形成されて前記ワイヤに接合されると共に他部品に当て着く金属製の引掛り部材とを有する接合構造において、前記引掛り部材は、前記ワイヤが挿通される接合孔を有すると共に、軸方向に複数の引掛り部が形成され、該各引掛り部の鈍角側の稜部の角度をK0,K1とした場合、K0<K1の関係を有し、鈍角側の角度がK0を有する前記引掛り部が前記他部品に当て着く側に設けられている。
本発明によれば、引掛り部材を、軸方向に配列される複数の引掛り部で形成し、各引掛り部の鈍角側の稜部の角度をK0<K1の関係とし、鈍角側の角度がK0の引掛り部を他部品に当て着く側に設けたので、一対の型ダイスにより略ひし形断面に形成するに際し、鈍角側の稜部の角度をK0に形成される引掛り部は接合孔をワイヤに倣った形状に変形してかしめ接合されるため疲労限度回数が高くなり、一方、鈍角側の稜部の角度をK1に形成される引掛り部は接合孔がワイヤを押し潰す方向に変形して、かしめ接合されるため引張強度が高くなる。
第1実施形態による内視鏡の概略構成図 同、引掛り部材をワイヤに接合した状態の側面図 同、引掛り部材の母材である円筒状部材をワイヤに挿入した状態の断面側面図 同、図3のIV-IV断面図 同、円筒状部材に形成する引掛り部の領域を示す断面側面図 同、円筒状部材をダイスで変形させる状態の断面側面図 同、(a)は図6のVII−VII断面図、(b)は図6のVII'−VII'断面図 同、(a)は図2のVIII−VIII断面図、(b)は図2のVIII'−VIII'断面図 第2実施形態による引掛り部材をワイヤに接合した状態の側面図 同、引掛り部材の母材である円筒状部材をダイスで変形させる状態の断面側面図 同、(a)は図9のXI-XI断面図、(b)は図9のXI'-XI'断面図 第3実施形態による引掛り部材をワイヤに接合した状態の側面図 同、引掛り部材の母材である円筒状部材をダイスで変形させる状態の断面側面図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1〜図8に本発明の第1実施形態を示す。尚、本実施形態では、内視鏡の操作ワイヤ固定部に、接合構造を適用した場合を例示して説明する。
図1には内視鏡1の全体構成が、操作部11から挿入部可撓管12を外した状態で示されている。内視鏡1は操作者が手で保持して操作する操作部11を有し、この操作部11に挿入部可撓管12が連結されている。そして、操作部11に設置された湾曲操作ノブ13を操作することで、挿入部可撓管12の先端の湾曲部14を湾曲させることができる。すなわち、湾曲操作ノブ13から湾曲部14への力の伝達の手段である他部品としてチェーン15及びワイヤ16が用いられている。チェーン15は、湾曲操作ノブ13に連結されており、ワイヤ16は湾曲部に連結されている。チェーン15とワイヤ16とは、ワイヤ16の後端に接合された引掛り部材17が、チェーン15の先端に形成されている被当て部15aに当て着けられて連設される。
引掛り部材17は、第1引掛り部17aと第2引掛り部17bとを有しており、この各引掛り部17a,17bが略ひし形断面に形成されている。図8に示すように、各引掛り部17a,17bは、ひし形断面の形状が相違しており、鈍角側の稜部17a’,17b’の角度をK0、K1とした場合、K0<K1(従って、90<K0<K1<180)に設定されており、チェーン15の被当て部15aに第1引掛り部17aの先端が当て着けられている。因みに、本実施形態では、K0=120°、K1=150°に設定されている。
引掛り部材17を接合するワイヤ16は、単線、撚り線、若しくは編み線であり、材質はステンレス若しくは鋼材である。一方、引掛り部材17は母材である円筒状部材17’を塑性変形させて形成したものであり、その材質はアルミ合金、若しくは銅合金等の金属製である。更に、ワイヤ16の硬度H0が円筒状部材17’(引掛り部材17)の硬度H1よりも高く設定されている(H0>H1)。
又、円筒状部材17’の軸芯部分には、ワイヤ16の外径よりもやや大きい内径を有する接合孔17cが穿設されている。更に、図5に示すように円筒状部材17’の長さLは、本実施形態では2mmに設定されており、その中央から一方が第1引掛り部領域L0、他方が第2引掛り部領域L1に設定されている。但し、この長さL、及び領域L0.L1の分割割合は、要求されるワイヤ16との間の疲労限度回数、及び引張強度に応じて最適な値に調整される。
円筒状部材17’はダイス21により圧縮されることで略ひし形の引掛り部材17に塑性変形される。図6、図7に示すように、ダイス21は、一対の型ダイスである下型ダイス21aと上型ダイス21bとを有し、この両型ダイス21a,21bの対向面に、上述した第1引掛り部17aと第2引掛り部17bとを形成する第1V型溝22aと第2V型溝22bとが形成されている。各V型溝22a,22bは、各引掛り部17a,17bの鈍角側の稜部17a’,17b’を形成するものであり、従って、各V型溝22a,22bの開き角は、稜部17a’,17b’の角度K0,K1と同じである。
次に、ワイヤ16に引掛り部材17を接合する手順について説明する。先ず、図3、図4に示すように引掛り部材17の母材である円筒状部材17’に穿設されている接合孔17cにワイヤ16を挿入する。
次いで、ダイス21の下型ダイス21aと上型ダイス21bとの対向面に形成されているV型溝22a,22b間に、ワイヤ16が挿通されている円筒状部材17’を臨ませると共に、この円筒状部材17’の第1引掛り部領域L0と第2引掛り部領域L1との境界を、第1V型溝22aと第2V型溝22bとの境界に位置決め固定する。
その後、この両引掛り部17a,17bにて円筒状部材17’の外周面に圧縮力P(図7参照)を印加する。すると、この円筒状部材17’が塑性変形されて、第1引掛り部領域L0に第1引掛り部17aが形成され、第2引掛り部領域L1に第2引掛り部17bが形成される。
ところで、図7に示すように、下型ダイス21aと上型ダイス21bに形成されている第1V型溝22aの角度K0と第2V型溝22bの角度K1とは、K0<K1に設定されている。従って、この両型ダイス21a,21bで円筒状部材17’を圧縮力Pで押圧した場合、図8(a)に示すように第1引掛り部領域L0(図5参照)の円筒状部材17’は軸芯方向に向かって変形する傾向が強くなり、又、同図(b)に示すように第2引掛り部領域L1(図5参照)の円筒状部材17’は圧縮力Pの加圧方向に変形する傾向が強くなる。
その結果、第1引掛り部17a側の接合孔17cは、ワイヤ16の円形断面を大きく変形させること無く、その外周にほぼ倣った状態で変形して、かしめ接合される。一方、第2引掛り部17b側の接合孔17cは圧縮力Pの加圧方向に変形してワイヤ16を略扁平状に潰すため、この圧縮力Pをワイヤ16に印加した状態で、かしめ接合される。
第1引掛り部17aのように、接合孔17cがワイヤ16に対し、その円形断面を殆ど潰すことなく、周囲にほぼ倣った状態で、かめし接合されることで、軸方向に作用する繰返荷重に対する耐性(疲労耐性)を高くすることができる。一方、第2引掛り部17bのように、接合孔17cがワイヤ16を扁平状に押し潰した状態で、かしめし接合されることで、軸方向に作用する引張荷重に対する耐性(引張耐性)を高く設定することができる。
この場合、第1引掛り部17aはワイヤ16を大きく潰すことなく接合されているため引張耐性は低くなり、一方、第2引掛り部17bはワイヤ16を扁平状に押し潰して接合されているため疲労耐性が低くなる。又、チェーン15の被当て部15aに当て着けられる引掛り部材17(図2参照)を介してワイヤ16を引く際に生じる繰返荷重F0は引張荷重F1ほど大きくない。尚、第1引掛り部17aの鈍角側の稜部17a’は角度K0が90°に近づくに従って疲労耐性が高くなり、一方、第2引掛り部17bの鈍角側の稜部17b’は180°に近づくほど引張耐性が高くなる傾向がある。
従って、引掛り部材17の第1引掛り部17aを、チェーン15の被当て部15aに当て着けられる側とすることで、ワイヤ16からの繰返荷重を第1引掛り部17aで受け、この第1引掛り部17aと一体の第2引掛り部17bで引張荷重を受けることで、1つの引掛り部材17で疲労耐性と引張耐性との双方を確保することができる。尚、両引掛り部17a,17bの稜部17a’,17b’の角度K0,K1は、求められる疲労限度耐性と引張強度に応じて調整する。
このように、本実施形態では、1つの引掛り部材17に疲労耐性の高い第1引掛り部17aと引張耐性の高い第2引掛り部17bとを一体形成すると共に、第1引掛り部17aをワイヤ16からの荷重の入力側に設定したので、ワイヤ16と、このワイヤ16に接合する引掛り部材17との間の疲労限度回数、及び引張強度を共に高く設定することができる。
尚、本実施形態では、一対の型ダイス21a,21bに第1V型溝22aと第2V型溝22bとを一体に形成したが、ダイス21を2つに分割し、分割した各ダイスの下型ダイスと上型ダイスとに各V型溝22a,22bを形成するようにしても良い。更に、この場合、一方の型ダイス(下型ダイスと上型ダイス)で1つの引掛り部を形成した後、他方の型ダイスで残りの1つの引掛り部を形成するようにしても良い。
更に、本実施形態では、引掛り部材17の第1引掛り部17aと第2引掛り部17bとが境界を開けることなく形成されているが、この境界部分に両引掛り部17a,17bの変形を許容する非成形部分が設けられていても良い。
[第2実施形態]
図9〜図11に本発明の第2実施形態を示す。尚、第1実施形態と同一の構成部品については、同一の符号を付して説明を簡略化する。
上述した第1実施携帯では、1つの引掛り部材17に第1引掛り部17aと第2引掛り部17bとを一体に形成したが、本実施形態の引掛り部材26は、第1引掛り部27と第2引掛り部28を分割して別体とし、この両引掛り部27,28を第1、第2ダイス29,30で個別に塑性変形させるようにしたものである。
図9において、引掛り部材26を構成する各引掛り部27,28は、図11(a),(b)に示すように、第1引掛り部17a、第2引掛り部17bと同一の略ひし形断面に形成されており、鈍角側の稜部27a,28aの角度K0,K1は、第1実施の形態と同様、K0<K1に設定されている。
又、図10に示すように、この第1、第2引掛り部27,28は第1、第2円筒状部材27’,28’を塑性変形させて形成されたもので、材質はアルミ合金若しくは銅合金等の金属製であり、軸中心に接合孔27b,28bが穿設されている。この接合孔27b,28bに、ワイヤ16が挿通されるため、その内径はワイヤ16の外径よりもやや大きく形成されている。尚、第1、第2円筒状部材27’,28’は同一の材質である必要はなく、金属製であれば、一方をアルミ合金、他方を銅合金とする等、異なる材質とすることも可能である。
更に、両円筒状部材27’,28’の長さL0,L1(便宜的に、領域L0,L1と同じ符号を用いる)は、本実施形態では、それぞれ1[mm]に設定しているが、第1円筒状部材27’の長さL0は、要求される繰返荷重(疲労限度回数)に応じて適宜設定し、第2円筒状部材28’の長さL1は、要求される引張強度に応じて適宜設定することができる。
又、各円筒状部材27’,28’を塑性変形させる各ダイス29,30は、下型ダイス29a,30aと上型ダイス29b,30bとをそれぞれ対向一対有しており、各型ダイス29a,29bと30a,30bとの対向面に、鈍角側の稜部27a,28aを形成する第1、第2V型溝29c,30cが形成されている。
次に、ワイヤ16に引掛り部材26を接合する手順について説明する。先ず、図10に示すように引掛り部材26を構成する第1、第2引掛り部27,28の母材である第1、第2円筒状部材27’,28’に各々穿設されている接合孔27b,28bをワイヤ16に挿入すると共に、各円筒状部材27‘,28’を互いに密接させる。その際、疲労耐性の高い側を第1円筒状部材27’とし、引張耐性の高い側を第2円筒状部材28’として配置する。
そして、両円筒状部材27’,28’を密接させた状態で、第1、第2円筒状部材27’,28’に対し、第1、第2ダイス29,30の下型ダイス29a,30aと上型ダイス29b,30bとを対峙させ、この下型ダイス29a,30aと上型ダイス29b,30bとで、第1、第2円筒状部材27’,28’の外周面に、上述した第1実施形態と同様、圧縮力Pを印加する。すると、図11(a)に示すように、第1円筒状部材27’は鈍角側の稜部27aが角度K0となる第1引掛り部27に塑性変形され、一方、同図(b)に示すように、第2円筒状部材28’は鈍角側の稜部28aが角度K1となる第2引掛り部28に塑性変形される。
第1引掛り部27の稜部27aの角度K0は、第2引掛り部28の稜部28aの角度K1に対し、挟角(K0<K1)に設定されているため、第1ダイス29により押圧される際に、軸芯方向に向かって変形して接合孔27bがワイヤ16の円形断面を大きく変形させることなく、その外周にほぼ倣った状態でかしめ接合される。
一方、第2引掛り部28の稜部28aの角度K1は、第1引掛り部27の稜部27aの角度K0に対し、広角(K0<K1)に設定されているため、第2ダイス30により押圧される際に、圧縮力Pの加圧方向に変形するため、接合孔28bはワイヤ16を略扁平状に押し潰した状態でかしめ接合される。
その結果、第1引掛り部27は、接合孔27bがワイヤ16に倣った形状に変形して、かしめ接合しているため、このワイヤ16の軸方向に作用する繰返荷重に対する耐性(疲労耐性)を高めることができる。一方、第2引掛り部28は、接合孔28bがワイヤ16を略扁平状に押し潰した状態でかしめ接合しているため、このワイヤ16の軸方向作用する引張荷重に対する耐性(引張耐性)を高めることができる。
このように、本実施形態では、引掛り部材26を構成する第1引掛り部27及び第2引掛り部28を分割して別部材としたので、各引掛り部27,28を異なる材質で形成することができる。そのため、上述した第1実施形態の効果に加え、各各引掛り部27,28の耐性特性に対応した適正な材質を選択することができる。更に、各引掛り部27,28が分割されているため、両引掛り部27,28の鈍角側の稜部27a,28aの角度K0,K1を、例えばK1=100°、K1=160°というように、両者を大きな開きのある角度で設定することが可能となり、設計の自由度を増すことができる。
尚、本実施形態では、第1引掛り部27と第2引掛り部28とを、第1ダイス29と第2ダイス30とで同時に加圧して塑性変形させる態様を示したが、第1引掛り部27と第2引掛り部28とを別の工程で塑性変形させるようにしても良い。
[第3実施形態]
図12、図13に本発明の第3実施形態を示す。本実施形態は第2実施形態の変形例である。尚、第2実施形態と同一の構成部品には同一の符号を付して説明を簡略化する。
上述した第2実施形態では、ワイヤ16の軸方向に対して繰返荷重F0、及び引張荷重F1が一方向から入力される場合は有効であるが、双方向から入力される場合は、疲労耐性の低い第2引掛り部28に繰返荷重F0が入力されてしまう。本実施形態は、ワイヤ16に対して繰返荷重F0が双方向から入力された場合であっても、高い疲労耐性を確保できるようにしたものである。
本実施形態で採用する引掛り部材31は、ワイヤ16に対して中央に配置する第2引掛り部28と、この第2引掛り部28の両側に配置する2つの第1引掛り部27との3個で構成したものである。尚、ワイヤ16、各引掛り部27,28の材質、形状は、第2実施形態と同一である。
ワイヤ16に引掛り部材31を接合するに際しては、図13に示すように、ワイヤ16に対し、中央に第2引掛り部28の母材である第2円筒状部材28’を挿通し、その両側に第1引掛り部27の母材である第1円筒状部材27’を挿通し、この両第1円筒状部材27’で第2円筒状部材28’を挟み込むように配置して互いを密接させる。
そして、ワイヤ16に対し、各円筒状部材27’,28’,27’を、第2実施形態と同様、対応する第1、第2ダイス29,30を用いて外周面側から内側に圧縮力Pを印加して塑性変形させて、第1、第2引掛り部27,28をそれぞれ形成する。すると、第2実施形態の図11(a)に示すように、第1引掛り部27の接合孔27bはワイヤ16に、その形状にほぼ倣った状態でかしめ接合されるため高い疲労耐性を得ることができる。一方、第1引掛り部27間に挟まれている第2引掛かり部28は、図11(b)に示すように、その接合孔27bがワイヤ16を略扁平状に押し潰した状態でかしめ接合されるため、高い引張耐性を得ることができる。
その結果、本実施形態によれば、上述した第2実施形態の効果に加え、ワイヤ16の軸方向に、双方向から繰返荷重F0が印加されても高い疲労耐性を得ることができる。尚、この場合、第2引掛り部28の母材である第2円筒状部材28’と、この第2円筒状部材28’の両側に密接されている第1引掛り部27の母材である第1円筒状部材27’とを一体に形成するようにしても良い。
尚、上述した各実施形態では、本発明の適用分野として内視鏡1を例示したが、これに限らず、ワイヤと、このワイヤに接合する引掛り部材との間に疲労耐性、及び引張耐性が要求される部位に、本発明を適用できることは云うまでもない。
15…チェーン、
16…ワイヤ、
17,26,31…引掛り部材、
17’,27’,28’…円筒状部材、
17a,27…第1引掛り部、
17a’,17b’27a,28a…稜部、
17b,28…第2引掛り部、
17c,27b,28b…接合孔、
21,29,30…ダイス、
21a,29a,30a…下型ダイス、
21b,29b,30b…上型ダイス、
22a,29c…第1V型溝、
22b,30c…第2V型溝、
H0,H1…硬度、
K0,K1…角度、

Claims (5)

  1. ワイヤと、一対の型ダイスにより略ひし形断面に形成されて前記ワイヤに接合されると共に他部品に当て着く金属製の引掛り部材とを有する接合構造において、
    前記引掛り部材は、前記ワイヤが挿通される接合孔を有すると共に、軸方向に複数の引掛り部が形成され、該各引掛り部の鈍角側の稜部の角度をK0,K1とした場合、K0<K1の関係を有し、
    鈍角側の角度がK0を有する前記引掛り部が前記他部品に当て着く側に設けられていることを特徴とする接合構造。
  2. 前記各引掛り部は一体形成されていることを特徴とする請求項1記載の接合構造。
  3. 前記各引掛り部は分割されていることを特徴とする請求項1記載の接合構造。
  4. 前記引掛り部材が3個の前記引掛り部で形成されており、
    前記各引掛り部は、鈍角側の稜部の角度がK0、K1、K0の順で軸方向に配列されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の接合構造。
  5. 前記ワイヤの硬度が前記引掛り部材の硬度よりも高く設定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の接合構造。
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