JP2013544258A - ロスバスタチン塩の製法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、(+)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(メタンスルホニル−メチルアミノ)−ピリミジン−5−イル]−(3R,5S,6E)−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸の薬学上許容される塩の製法、その中間体及び前記中間体の製法に関する。

Description

本発明は、(+)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(メタンスルホニル−メチルアミノ)−ピリミジン−5−イル]−(3R,5S,6E)−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸の薬学上許容される塩の製法、その中間体及び前記中間体の製法に関する。
式(I)
Figure 2013544258

で表される化合物(+)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(メタンスルホニル−メチルアミノ)−ピリミジン−5−イル]−(3R,5S,6E)−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸は、国際一般的名称ロスバスタチンとして知られた薬学上活性は成分である。ロスバスタチンは、肝臓における2−ヒドロキシ−2−メチル−グルタリルコエンザイムAリダクターゼを阻害し、このようにして、コレステロールの生合成の速度及び血漿中のコレステロール濃度を低減することによって、その薬理活性を発揮する。式(I)で表されるロスバスタチンは、高コレステロール血症、高脂血症及びアテローム性動脈硬化症のような脂質代謝の疾患の治療に使用される。
式(I)で表される(+)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(メタンスルホニル−メチルアミノ)−ピリミジン−5−イル]−(3R,5S)−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(ロスバスタチン)は当分野において知られた化合物であり、最初に、ヨーロッパ特許第521471号において、アンモニウム塩及び式(IV)
Figure 2013544258

で表されるカルシウム塩を含む特定の薬学上許容される塩と一緒に開示された。
国際特許出願公開WO01/060804号は、ロスバスタチンの結晶性のアンモニウム、メチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリス−(ヒドロキシメチル)−メチルアンモニウム、ベンジルアンモニウム及び4−メトキシベンジルアンモニウム塩を開示している。前記出願に開示されたメチルアンモニウム塩の製法は、メタノール中で、式(I)で表されるロスバスタチンをメチルアミンと反応させ、濾過し、濾取した塩をアセトにトリルにて洗浄することを含んでなる。他のアンモニウム塩は、水性アセトニトリル又は水−酢酸エチル2相溶媒系においてメチルアンモニウム塩を酸性化し、このようにして得られたロスバスタチン酸を対応するアミンと反応させることを含んでなる。
国際特許出願公開WO2005/051921号の主題は、ロスバスタチンのイソプロピルアンモニウム又はシクロヘキシルアンモニウム塩を使用する式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩を精製するための多段階法にある。式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩を、水性アセトニトリル溶媒において酸性化し、このようにして得られた式(I)で表されるロスバスタチンを酢酸エチルにて抽出する。その後、ロスバスタチンを、アセトニトリル又は酢酸エチル中で、イソプロピルアンモニウム又はシクロヘキシルアンモニウム塩に変換する。前記アンモニウム塩を水性溶液中でナトリウム塩に転化し、このナトリウム塩を、当分野において公知の方法を使用して、ロスバスタチンカルシウム塩に変換する。
国際特許出願公開WO2005/077916号は、一般に、カチオンが、アンモニウム、メチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリス(ヒドロキシメチル)−メチルアンモニウム、ベンジルアンモニウム又は4−メトキシ−ベンジルアンモニウム以外であるロスバスタチンアンモニウム塩を開示している。結晶性又は非晶質のロスバスタチンシクロヘキシル−、ジシクロヘキシル−、イソプロピル−、ジイソプロピル−及び(S)−1−メチルベンジルアンモニウム塩が開示されている。アンモニウム塩は、酢酸エチル溶媒中、式(I)で表されるロスバスタチンを原料として調製される。
国際特許出願公開WO2006/136407号には、非晶質形の式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩製法が開示されており、該方法は、原料として、式(II)
Figure 2013544258

で表される有機アンモニウムカチオンにて形成されたロスバスタチン塩を使用する。この出願は、ピロリジニウム、ピペラジニウム、モルホリニウム、アダマンチルアンモニウム、N,N−ジシクロヘキシルアンモニウム、N−メチル−シクロヘキシルアンモニウム、3級−オクチルアンモニウム塩のようないくつかのロスバスタチンアンモニウム塩を開示し、特許請求している。このようなアンモニウム塩は、ロスバスタチンエステル又は式(VII)
Figure 2013544258

で表されるロスバスタチンラクトンを原料として、前記化合物を、水溶液中又は水及びテトラヒドロフランの混合物中で、対応するアミンと反応させることによって調製される。式(IIa)
Figure 2013544258

で表されるロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム(TBA)塩を含むいくつかの有機アンモニウム塩の調製が実施例に開示されている。しかし、ロスバスタチンTBA塩の物理的−化学的データ又は分析データは開示されていない。上記出願に開示された方法によれば、式(IIa)で表されるロスバスタチンTBA塩は、式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩の調製用の原料として直接使用される。
国際特許出願公開WO2007/125547号は、式(I)で表されるロスバスタチン又は式(II)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩を調製するためのワンポット法を開示している。アンモニウム塩は、式(VIII)
Figure 2013544258

で表されるロスバスタチンケタール3級−ブチルエステルを、酸性加水分解、続いてアルカリ性加水分解に供し、このようにして得られた式(VI)
Figure 2013544258

で表されるロスバスタチンナトリウム塩を式(I)で表されるロスバスタチンに変換し、ロスバスタチンを対応するアミンと反応させることによって調製される。
国際特許出願公開WO2007/000121号は、特に、第一アミンにて形成されたロスバスタチンのアミドを原料とする非晶質又は結晶形の式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩の製法を開示している。一般式(III)
Figure 2013544258

(ここで、Rはメチルであり、Rは水素である)に相当するロスバスタチンメチルアミドを、水性テトラヒドロフラン溶液中、温度60℃において、無機塩基(水酸化リチウム)にて17時間加水分解する。
国際特許出願公開WO2007/125547号には、アルカリ金属水酸化物、好ましくは水酸化ナトリウムを使用する第二アミンにて形成されたロスバスタチンアミドのアルカリ性加水分解が開示されている。ロスバスタチンのアミドの中でも、特にジイソプロピルアミドが好ましい。得られたアルカリ金属塩を、酸性化によって式(I)で表されるロスバスタチンに変換し、続いて有機塩基を使用して、対応するアンモニウム塩に転化する。最後に、アンモニウム塩を、式(VI)で表されるナトリウム塩に変換し、最終的に、式(IV)で表されるカルシウム塩に転化する。この出願は、さらに、結晶形の式(IIa)で表されるロスバスタチンTBA塩を開示しており、該塩はX線ディフラクトグラムによって特徴付けられている。しかし、開示された精製法は、実施するには複雑であり、抽出及びTBA塩の結晶化の際にいくつかの有機溶媒が必要であり、有機溶媒を少量ずつ導入することが必要であり、最終工程を除いて、各添加工程後に、溶媒の蒸発により除去することが要求される。
国際特許出願公開WO2008/044243号は、式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩を調製するためのワンポット法に関するものであり、該方法は、エチレングリコール中、水性水酸化ナトリウムとともに沸騰させることによるロスバスタチンn−ブチルアミド又はロスバスタチンジイソプロピルアミドのアルカリ性加水分解を含んでなる。このようにして得られたアルカリ金属塩を、水−酢酸エチル溶媒系中において酸で処理し、このようにして得られた式(I)で表されるロスバスタチンを、対応する有機塩基と反応させることによって有機アンモニウム塩に転化する。その後、ロスバスタチンのアンモニウム塩をナトリウム塩に転化し、ナトリウム塩を式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩に変換する。
国際特許出願公開WO2005/123082号は、ロスバスタチン及びアシピモックスからなる組み合わせ医薬品に関する。ロスバスタチンの他の多くの塩の中でも、ロスバスタチン亜鉛塩が挙げられる。しかし、ロスバスタチン亜鉛塩の物理的−化学的パラメーター、その製法、塩の化学量論性のいずれについても開示されていない。
式(V)
Figure 2013544258

で表されるロスバスタチン亜鉛(2:1)塩は、その製法及びその物理的−化学的特性とともに、初めて、国際特許出願公開WO2007/119085号に開示された。
国際特許出願公開WO2008/015563号は、式(IX)
Figure 2013544258

で表されるロスバスタチン3級−ブチルエステル又はロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム塩を原料として、初めに、いずれかの原料を、式(VI)で表されるロスバスタチンナトリウム塩に変換することによる、式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛(2:1)塩の調製に関する。
国際特許出願公開WO2009/047577号は、式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛塩の製法に関するものであり、該方法では、原料として、式(I)で表されるロスバスタチン、そのナトリウム塩又はアルキルエステル、式(VII)で表されるロスバスタチンラクトン又はロスバスタチンケタール3級−ブチルエステルが使用されている。
国際特許出願公開WO2010/082072号には、酢酸エチル−水溶媒系を使用して、式(IIa)で表されるロスバスタチンTBAを式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩又は式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛塩に転化する方法が開示されている。
当技術分野によれば、スタチン系に属する化合物は、室温において、そのラクトン形に容易に変換されることは周知である。中でも、国際特許出願公開WO2005/077916号は、pH3、トルエンの沸点、6時間で行われるロスバスタチンジイソプロピルアンモニウム塩のロスバスタチンラクトンへの変換を開示している。このような条件下では、ロスバスタチンアンモニウム塩(及び同様にカルシウム塩)は、第1工程において、式(I)で表されるロスバスタチンへの変換を受け、続いて、完全な転化により、式(VII)で表されるロスバスタチンラクトンに転化される。ラクトン化が、有機溶媒中、室温において、著しい反応速度で生ずることが、実験データにより支持されている。ラクトン不純物の濃度がIGHガイドラインによって規定されている限界値を容易に越えることが認められている。さらに、実験的証拠によって、ラクトン化の速度は、有機溶媒中よりも、酸性の水性媒体中では数倍大きいことが証明されている。
上述の方法の多くにおいて、一般式(II)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩は、酸性媒体中で得られた式(I)で表されるロスバスタチンから製造されている。これらの方法の共通する欠点は、当技術における余分な工程以外に、酸性媒体中でのラクトン化の速度が大きく、収率及び生成物の汚染を生ずることにある。
上述の方法によるロスバスタチンアンモニウム塩の式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩又は式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛塩への変換では、ラクトン不純物の濃度は通常不変であり、一般式(II)で表される中間体中に存在するラクトン不純物は、最終の医薬製品におけるとともに、医薬物質においても出現するであろう。
一般式(III)で表されるロスバスタチンアミドを原料とする当分野における現在の方法では、アミドの加水分解は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物の存在下で行われ、反応は有機溶媒中で行われる。この方法では、第1工程において、特殊なアルカリ金属又はアルカリ土類金属とのロスバスタチン塩が形成され、さらに、精製を必要とする。しかし、当分野において公知の方法には、好適なロスバスタチンのアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩の精製法がないため、有利には、精製は、ロスバスタチンのアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩を、ロスバスタチンのアンモニウム塩に変換し、結晶化によりアンモニウム塩を精製することによって行われている。続いて、精製したアンモニウム塩をアルカリ金属水酸化物と反応させることにより、ロスバスタチンのアルカリ金属塩、好ましくは式(VI)で表されるロスバスタチンナトリウム塩を生成し、最後の工程において、無機カルシウム化合物と反応させることによって、ロスバスタチンカルシウム塩に変換する。
結局のところ、一般式(III)で表されるロスバスタチンアミドを原料とする当分野において公知の方法は、当技術における余分な工程を含み、これによって、製法の効率及び経済性を低下させるものであり、試薬及び溶媒は環境に対して有害であり、潜在的な副生物が製品の汚染を生ずるものである。また、最終製品の純度が、製造プロセスにおいて使用された一般式(II)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩の純度によって大いに影響を受けると結論付けられる。
当分野の現状では、一般式(III)で表されるロスバスタチンアミドを、直接、一般式(II)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩、式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩又は式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛塩に、それぞれ変換するに適した方法は知られていない。
発明者らの研究開発の目的は、第一又は第二アミドとで形成された一般式(III)で表されるロスバスタチンアミドの一般式(II)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩への直接変換に適する方法を提供することにある。
さらに詳述すれば、発明者らの目標は、一般式(II)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩を製造する方法を提供することにあり、該方法は、式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩又は式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛塩の製造に適するものである。発明者らは、このような特に好適な塩としては、結晶形又は非晶質の、式(IIa)で表されるロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム(TBA)塩及び式(IIb)
Figure 2013544258

で表されるロスバスタチンn−ブチルアンモニウム(NBA)塩が含まれるとの知見を得た。
他の目的は、プロセスの間における反応条件を適切に選択することによって、不純物の形成、特にラクトンの形成を阻止することにあった。
上記目的は本発明に従って達成された。
エステルと同様に、酸性触媒又はアルカリ性触媒を使用して、アミドが加水分解されることは当分野において周知である。しかし、アミドの場合、エステルの場合よりも、反応はより過酷な反応条件を要求する。水のみの存在下では、アミドの加水分解は生じない。アミドの加水分解は、強力な(無機)塩基又は酸の存在及び長期間の加熱を必要とする(March’s Advanced Organic Chemistry,5版,Michael B. Smith及びJerry March編;Wiley,2007,474−476頁)。
発明者らは、驚くべきことには、一般式(III)(ここで、R及びRは、独立して、水素又は飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を含有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、1個の窒素を含有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表されるロスバスタチンアミドの加水分解が、強力な無機塩基、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物の不存在下で行われるとの知見を得た。このような原料物質は有機アミンと反応し、反応では、水性又は水性−有機溶液中で、対応する一般式(II)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩が得られることが観察された。反応混合物のワークアップを、単に、真空下で蒸発させることによって行い、このようにして、一般式(II)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩が良好な収率及び高純度で得られる。
結晶型IIのロスバスタチンTBA塩の粉末X線ディフラクトグラムを示すチャートである。
本発明の第1の態様によれば、式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩の製法が提供され、該方法は、水中又は水及び水混和性有機溶媒の均質混合物中において、一般式(III)
Figure 2013544258

(ここで、R及びRは、独立して、水素又は飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、1個の窒素を含有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表されるロスバスタチンアミドを、一般式(X)
Figure 2013544258

(ここで、R、R及びRは、独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を含有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、1個の窒素を含有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成し、Rは水素である)で表される化合物と反応させ、及びこのようにして得られた一般式(II)(ここで、R、R及びRは、独立して、水素又は飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、1個の窒素を含有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成し、Rは水素である)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩を、公知の様式でロスバスタチンカルシウム塩に転化することを含んでなる。
この方法の好適な具体例によれば、水中又は水及び水混和性有機溶媒の均質混合物中において、一般式(III)(ここで、R及びRの意義は上述のとおりである)で表されるロスバスタチンアミドを3級−ブチルアミンと反応させ、このようにして直接得られた式(IIa)で表されるロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム(TBA)塩を、公知の様式でロスバスタチンカルシウム塩に変換することによって、式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩が調製される。
この方法の他の好適な具体例によれば、式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩の製法が提供され、該方法は、水中又は水及び水混和性有機溶媒の均質混合物中において、一般式(III)(ここで、R及びRの意義は上述のとおりである)で表されるロスバスタチンアミドをn−ブチルアミンと反応させ、このようにして直接得られた式(IIb)で表されるロスバスタチンn−ブチルアンモニウム塩を、当分野において公知の方法に従って、式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩に変換することを含んでなる。
本発明の第2の態様によれば、式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛塩の製法が提供され、該方法は、水中又は水及び水混和性有機溶媒の均質混合物中において、一般式(III)
Figure 2013544258

(ここで、R及びRは、独立して、水素又は飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を含有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、1個の窒素を含有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表されるロスバスタチンアミドを、一般式(X)
Figure 2013544258

(ここで、R、R及びRは、独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を含有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、1個の窒素を含有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成し、Rは水素である)で表される化合物と反応させ、及びこのようにして得られた一般式(II)(ここで、R、R及びRは、独立して、水素又は飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を含有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、1個の窒素を含有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成し、Rは水素である)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩を、公知の様式で、ロスバスタチン亜鉛塩に転化することを含んでなる。
この方法の好適な具体例によれば、水中又は水及び水混和性有機溶媒の均質混合物中において、一般式(III)(ここで、R及びRに意義は上述のとおりである)で表されるロスバスタチンアミドをn−ブチルアミンと反応させ、このようにして直接得られた式(IIb)で表されるロスバスタチンn−ブチルアンモニウム塩を、当分野において公知の方法に従って、式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛塩に変換する。
式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛塩を製造する方法の他の好適な具体例は、水中又は水及び水混和性有機溶媒の均質混合物中において、一般式(III)(ここで、R及びRに意義は上述のとおりである)で表されるロスバスタチンアミドを3級−ブチルアミンと反応させ、このようにして直接得られた式(IIa)で表されるロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム塩を、当分野において公知の方法に従って、式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛塩に変換することを含んでなる。
本発明の他の目的は、一般式(II)(ここで、R、R及びRは、独立して、水素又は飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を含有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、1個の窒素を含有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成し、Rは水素である)に相当する、アミンとで形成されたロスバスタチン化合物の製法が提供され、該方法は、水中又は水及び水混和性有機溶媒の均質混合物中において、一般式(III)(ここで、R及びRは、独立して、水素又は飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、窒素原子1個を含有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表されるロスバスタチンアミドを、一般式(X)(ここで、R、R及びRは、独立して、水素又は飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、1個の窒素を含有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成し、Rは水素である)で表される化合物と反応させ、及びこのようにして得られた一般式(II)で表される化合物を単離することを含んでなる。
本発明のさらに他の態様によれば、一般式(III)(ここで、R及びRの意義は上述のとおりである)で表されるロスバスタチンアミドを原料とし、水中又は水及び水混和性有機溶媒の均質混合物中において、式(III)で表される化合物を3級−ブチルアミンと反応させることによって式(IIa)で表されるロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム(TBA)塩を製造する1工程法が提供される。
本発明のさらに他の態様によれば、一般式(III)(ここで、R及びRの意義は上述のとおりである)で表されるロスバスタチンアミドを原料とし、水中又は水及び水混和性有機溶媒の均質混合物中において、式(III)で表される化合物をn−ブチルアミンと反応させることによって式(IIb)で表されるロスバスタチンn−ブチルアンモニウム(NBA)塩を製造する1工程法が提供される。
本明細書において、表現「式(II)で表されるロスバスタチン塩」又は「式(II)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩」は、ロスバスタチンアニオン及びアンモニウムカチオンをモル比1:1で含んでなる化合物(非晶質及び結晶形、その水和物及び溶媒和物)を意味する(ここで、R、R及びRは、独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を含有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、窒素原子1個を含有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成し、Rは水素である)。
本明細書において、表現「一般式(III)で表されるロスバスタチンアミド」又は「式(III)で表されるロスバスタチンアミド」は、一般式(III)(ここで、R及びRは、相互に独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を含有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素原子と一緒になって、窒素原子1個を含有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表される化合物(非晶質形及び結晶形、その水和物及び溶媒和物を含む)を意味する。
表現「ロスバスタチンn−ブチルアミド」は、式(IIIa)で表される化合物(3R,5S,6E)−N−ブチル−7−{4−(4−フルオロフェニル)−6−(1−メチルエチル)−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル}−3,5−ジヒドロキシ6−ヘプテン酸アミドを意味する。表現「ロスバスタチンN,N−ジメチルアミド」は、式(IIIb)で表される化合物(3R,5S,6E)−7−{4−(4−フルオロフェニル)−6−(1−メチルエチル)−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル}−3,5−ジヒドロキシ−N,N−ジメチル6−ヘプテン酸アミドを意味する。表現「ロスバスタチンピロリジニルアミド」は、式(IIIc)で表される化合物N−{5−[(1E,3S,5R)−3,5−ジヒドロキシ−7−オキソ−7−ピロリジン−1−イル−ヘプト−1−エン−1−イル]−4−(4−フルオロフェニル)−6−(1−メチルエチル)−ピリミジン−2−イル}−N−メチルメタンスルホンアミドを意味する。
本明細書において、表現「式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩」は、モル比2:1のロスバスタチンアニオン及びカルシウム(II)カチオンからなる化合物(非晶質形及び結晶形、その水和物及び溶媒和物を含む)を意味する。
本明細書において、表現「式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛塩」は、モル比2:1のロスバスタチンアニオン及び亜鉛(II)カチオンからなる化合物(非晶質形及び結晶形、その水和物及び溶媒和物を含む)を意味する。
本明細書において、表現「水及び水混和性有機溶媒の均質混合物」は、溶解した化合物が存在しない状態において1相を有する溶媒混合物を意味し、溶媒混合物は水及び水混和性溶媒からなる。
本明細書において、表現「炭素原子1〜6個を有する脂肪族アルコール」は、炭素原子1〜6個を有する1価飽和脂肪族アルコール、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール等を意味する。
本発明による方法では、一般式(III)(ここで、R及びRの意義は上述のとおりである)で表されるロスバスタチンアミドが、1反応工程で、直接、一般式(II)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩、好ましくは式(IIa)で表されるロスバスタチンTBA塩又は式(IIb)で表されるロスバスタチンNBA塩に変換される。
本発明による方法は、水中又は水及び水混和性有機溶媒の均質混合物中、好ましくは炭素原子1〜6個を含有する水混和性のアルコールとの混合物中、最も好ましくは水中において、温度80〜140℃、好ましくは110〜130℃で、一般式(III)(ここで、R及びRの意義は上述のとおりである)で表されるロスバスタチンアミドを、式(X)(ここで、R、R及びRの意義は上述のとおりである)で表される第一又は第二アミン、好ましくは3級−ブチルアミン又はn−ブチルアミン1〜30モル当量、好ましくは20モル当量と16〜30時間反応させることによって行われる。反応後、蒸発によって水を除去し、残渣を結晶化する。このようにして得られた式(II)(ここで、R、R及びRの意義は上述のとおりである)で表される粗製のロスバスタチン塩を、任意に摩砕、結晶化又はその組み合わせによって精製する。
本発明による方法の利点は、加水分解が、水性媒体中において、任意に有機溶媒の不存在下で行われるため、環境暴露が低く、有機溶媒についてのコストがかからないことにある。反応混合物のワークアップにおいて、式(IIa)で表されるロスバスタチンTBA塩及び式(IIb)で表されるロスバスタチンNBA塩が、更なる工程を必要とすることなく直接単離される。ロスバスタチンTBA及びNBA塩が、それぞれ、高収率(約90%)で得られることは驚くべきことである。意外にも、高い反応温度にもかかわらず、ロスバスタチンTBA及びNBA塩が、それぞれ、粗製生成物の状態であっても、良好な純度(92%以上)で得られることが観察された。精製(摩砕、再結晶)後、生成物の純度は99.5%以上であり、これはICHの要件を満足するものである。式(IIa)で表されるロスバスタチンTBA塩及び式(IIb)で表されるロスバスタチンNBA塩は、式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩及び式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛塩の製造における中間体として使用される。
発明者らは、反応混合物のワークアップ及び生成物の単離の条件に応じて、式(IIa)で表されるロスバスタチンTBA塩が、当分野において既知の結晶型IのロスバスタチンTBA塩として又は結晶型IIのロスバスタチンTBA塩として生成されるとの知見を得た。実施例1の方法、「方法D」によって生成され、特徴づけられる結晶型IIのロスバスタチンTBA塩は新規である。結晶型IIのロスバスタチン塩は、各種の溶媒における有利な溶解度を有し、高純度で生成される。また、それぞれ、式(IV)及び(V)で表されるロスバスタチン塩の製造においても使用される。
結晶型IIのロスバスタチンTBA塩を粉末X線回折分析によって特徴づけている。結果を、実施例1の「方法D」の項において示した。X線源銅Kαにて測定した結晶型IIのロスバスタチンTBA塩の粉末X線ディフラクトグラムにおいて、最も強い反射は18.654°2θにある。18.654°における基本反射の強度の60%を越える反射は、15.803°及び18.654°2θ(±0.2°2θ)において生ずる。基本反射の30%より高い相対強度を有する反射は、11.282°、15.803°及び18.654°2θ(±0.2°2θ)において測定された。
このように、本発明の方法によれば、第一又は第二アミンにて形成されたロスバスタチンのアミドは、水性溶媒を使用し、環境的に有害な溶媒の不存在下において、工業的製造に容易に採用される簡単な方法で、直接、一般式(II)で表される高純度のロスバスタチンアンモニウム塩に変換される。
本発明の更なる詳細は下記の実施例によって示されるが、本発明はこれら実施例に限定されない。
ロスバスタチンn−ブチルアミドを原料とするロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム塩の調製
方法A:800cmのオートクレーブに、ロスバスタチンn−ブチルアミド16.1g(0.03モル)、水644cm及び3級−ブチルアミン43.9g(63.3cm;0.60モル)を充填した。反応混合物を120℃において24時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、2−プロパノールにて希釈し、真空蒸発させた。残渣を、3級−ブチルメチルエーテル及びヘプタンの混合物(2:5、v/v)中において撹拌し、結晶を濾取した。ロスバスタチンTBA塩16.2g(99%)が得られた。粗製の塩を、アセトニトリル/2−プロパノール(8.6:1、v/v)混合物中において沸騰させ、続いて、さらに室温において撹拌し、濾過し、洗浄し及び乾燥させた。このようにして得られた生成物をアセトニトリル中で沸騰させ、沸騰している混合物に2−プロパノールを添加し、活性炭によって脱色し、濾過した。沈殿した結晶を濾取し、アセトニトリルで洗浄した。収量:99.5%を越える純度(高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によって測定)を有するロスバスタチンTBA塩10.9g(66%)。
方法B:容積800cmを有するオートクレーブに、ロスバスタチンn−ブチルアミド16.1g(0.03モル)、水/エタノール(9:1、v/v)溶媒混合物644cm及び3級−ブチルアミン43.9g(63.3cm;0.60モル)を充填した。反応混合物を120℃において24時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、2−プロパノールにて希釈し、真空蒸発させた。蒸発残渣を、3級−ブチルメチルエーテル及びヘプタンの混合物(2:5、v/v)中において撹拌し、結晶を濾取した。このようにして、ロスバスタチンTBA塩16.7g(100%)が得られた。粗製の塩を、アセトニトリル及び2−プロパノール(8.6:1、v/v)の混合物中において沸騰させ、室温において撹拌し、濾過し、洗浄し、及び乾燥させた。このようにして得られた生成物をアセトニトリル中で沸騰させ、沸騰している混合物に2−プロパノールを添加し、活性炭によって脱色し、濾過した。沈殿した結晶を濾取し、アセトニトリルで洗浄した。このようにして、純度(HPLCによって測定)99.5%より大を有するロスバスタチンTBA塩10.7g(64%)を得た。
方法C:容積800cmを有するオートクレーブに、ロスバスタチンn−ブチルアミド16.1g(0.03モル)、水644cm及び3級−ブチルアミン43.9g(63.3cm;0.60モル)を充填した。反応混合物を110℃において28時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、2−プロパノールにて希釈し、真空蒸発させた。蒸発残渣を、アセトニトリル/2−プロパノール(8.6:1、v/v)中において撹拌し、さらに室温において撹拌し、濾過し、洗浄し、及び乾燥させた。このようにして得られた生成物をアセトニトリル中において沸騰させ、2−プロパノールを添加し、活性炭によって脱色し、及び濾過した。沈殿した結晶を濾取し、アセトニトリルで洗浄した。このようにして、99.5%を越える純度(HPLCによって測定)を有するロスバスタチンTBA塩10.3g(65%)を得た。
方法D:容積800cmを有するオートクレーブに、ロスバスタチンn−ブチルアミド16.1g(0.03モル)、水644cm及び3級−ブチルアミン43.9g(63.3cm;0.60モル)を充填した。反応混合物を120℃において24時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、2−プロパノールにて希釈し、真空蒸発させた。残渣を、3級−ブチルメチルエーテル/ヘプタンの混合物(2:5、v/v)中において撹拌し、結晶を濾取した。このようにして、ロスバスタチンTBA塩16.2g(99%)が得られた。粗製の塩を、アセトニトリル及び2−プロパノール(8.6:1、v/v)混合物中において沸騰させ、室温において撹拌し、濾過し、洗浄し、及び乾燥させた。このようにして得られた生成物を水中に懸濁させ、3級−ブチルアミン(13cm)を添加した。混合物を4日間静置し、濾過した。母液をさらに3日間静置し、沈殿した結晶を濾過し、洗浄し、及び乾燥させた。このようにして、図1の粉末X線ディフラクトグラムを有する結晶型IIのロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム塩4.33g(25%)を得た。
粉末X線回折分析の装置及び測定条件
装置:BRUKER D8 ADVANCE 粉末回折装置
放射線:CuKα1(λ=1.54060Å)、CuKα2(λ=1.54439Å)
電圧:40kV
アノード電流:30mA
付属品:ゲーベルミラー、ソーラスリット、試料採取器、透過位置
検出器:LynxEye
測定:連続θ/θ スキャン:4〜35 2θ
ステップサイズ:0.02°
サンプル:非処理(粉砕なし)、室温で測定
結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンTBA塩のX線回折シグナルを表1に示す。
Figure 2013544258
ロスバスタチンN,N−ジメチルアミドを原料とするロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム塩の調製
方法A:容積50cmを有するオートクレーブに、ロスバスタチンN,N−ジメチルアミド0.89g(1.75ミリモル)、水35.6cm及び3級−ブチルアミン2.56g(3.7cm;3.5ミリモル)を充填した。反応混合物を120℃において16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、反応混合物を少量ずつのエタノールで希釈し、真空蒸発させた。蒸発残渣を、3級−ブチルメチルエーテル及びヘプタンの混合物(2:5v/v、4cm)中において撹拌し、結晶を濾取した。このようにして、ロスバスタチンTBA塩0.87g(90%)が得られた。粗製の塩を、アセトニトリル/2−プロパノールから再結晶させた。収量:99.5%を越える純度(HPLCによって測定)を有するロスバスタチンTBA塩0.58g(60%)。
方法B:容積50cmを有するオートクレーブに、ロスバスタチンN,N−ジメチルアミド0.89g(1.75ミリモル)、水/エタノール(9:1、v/v)溶媒混合物35.6cm及び3級−ブチルアミン2.56g(3.7cm;3.5ミリモル)を充填した。反応混合物を120℃において16時間撹拌し、室温に冷却し、エタノールを少量ずつ添加し、混合物を蒸発させた。残渣を、ジエチルエーテル及びヘキサンの混合物(1:1、v/v)中において撹拌し、結晶を濾取した。このようにして得られた生成物をアセトニトリル/2−プロパノール混合物(2:1、v/v)から再結晶させた。収量:99.5%を越える純度(HPLCによって測定)を有するロスバスタチンTBA塩0.58g(60%)。
ロスバスタチンピロリジニルアミドを原料とするロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム塩の調製
容積50cmを有するオートクレーブに、ロスバスタチンピロリジニルアミド0.88g(1.65ミリモル)、水35.2cm及び3級−ブチルアミン2.41g(3.5cm;3.3ミリモル)を充填した。混合物を120℃において16時間撹拌し、室温に冷却し、少量ずつのエタノールで希釈し、真空蒸発させた。残渣を、ジエチルエーテル−ヘキサン混合物(1:1、v/v)中において撹拌し、結晶を濾取した。このようにして得られた生成物をアセトニトリル/2−プロパノール(2:1、v/v)から再結晶させた。収量:99.5%を越える純度(HPLCによって測定)を有するロスバスタチンTBA塩0.55g(60%)。
ロスバスタチンn−ブチルアミドを原料とするロスバスタチンn−ブチルアンモニウム塩の調製
800cmのオートクレーブに、ロスバスタチンn−ブチルアミド16.1g(0.03モル)、水644cm及びn−ブチルアミン43.9g(63.3cm;0.60モル)を充填した。反応混合物を120℃において24時間撹拌し、冷却し、室温において2−プロパノールにて希釈し、真空蒸発させた。残渣を酢酸エチル中で沸騰させ、撹拌しながら、室温に冷却した。結晶を濾取した。このようにして、ロスバスタチンNBA塩14.8g(89%)が得られた。粗製の塩を、室温において、酢酸エチル中で撹拌し、濾過し、洗浄し、及び乾燥させた。このようにして乾燥した生成物を酢酸エチル中で沸騰させ、その後、室温において、同じ溶媒中で撹拌し、濾過し、及び乾燥させた。収量:99.5%を越える純度(HPLCによって測定)を有するロスバスタチンNBA塩9.32g(56%)。
ロスバスタチンn−ブチルアミドを原料とするロスバスタチン亜鉛塩の調製(ロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム塩中間体を経由する)
光から保護した装置に、温度20〜25℃において、実施例1、方法Aに従って得られたロスバスタチンTBA塩6.15g(0.011モル)、水370cmを充填し、塩を溶解させた。その後、アルゴン雰囲気とし、20〜25℃において、蒸留水17.8cm中に硫酸亜鉛一水和物2.15g(0.012モル)を含有する溶液を一滴ずつ添加した。懸濁液を5〜10℃に冷却し、濾過し、蒸留水にて洗浄した。湿潤した生成物を、蒸留水中において、アルゴン雰囲気下、5〜10℃で、41時間撹拌した。生成物を濾取し、蒸留水にて数回洗浄し、光から保護して真空乾燥させた。収量:4.60g(81%)。
ロスバスタチンn−ブチルアミドを原料とするロスバスタチンカルシウム塩の調製(ロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム塩を経由する)
光から保護した装置において、室温において撹拌しながら、実施例1、方法Aに従って調製したロスバスタチンTBA塩1.67g(3.0ミリモル)を、水10ml及び酢酸エチル15mlの混合物中に添加した。完全に溶解させた後、2層溶液に、15分間で5回、飽和塩化カルシウム溶液1.5ml(5×7.5ミリモル)を一滴ずつ添加した。添加後、反応混合をさらに1時間撹拌した。上の酢酸エチル層を分離し、2.0M塩化カルシウム溶液5mlにて洗浄し、水で2回洗浄した。有機層を共沸蒸留によって乾燥させた。酢酸エチル層を蒸発させ、白色の残渣を、水を含まない酢酸エチル中に溶解させた。溶液を42〜45℃において5分間撹拌し、圧力50ミリバールにおいて蒸発乾固させた。乾燥残渣にシクロヘキサンを添加し、懸濁液を徹底して撹拌した。固体を濾取し、乾燥したシクロヘキサンにて洗浄し、温度50℃において真空乾燥させた。収量:1.30g(87%)。
[参考例1]
ロスバスタチンエチルエステルからのロスバスタチンピロリジニルアミドの調製
100cmの丸底フラスコに、ロスバスタチンエチルエステル5.20g(10.0ミリモル)、エタノール15cm、ピロリジン3.55g(4.1cm;50.0ミリモル)及び少量のp−トルエンスルホン酸の結晶を充填した。反応混合物を、室温において8時間撹拌し、沈殿した結晶を濾取した。このようにして、題記の生成物4.73g(89%)が得られた。
融点:162〜164℃
分析(HPLCによる):約99%
[参考例2]
ロスバスタチンエチルエステルからのロスバスタチンN,N−ジメチルアミドの調製
100cmの丸底フラスコに、ロスバスタチンエチルエステル5.20g(10.0ミリモル)、エタノール15cm、ジメチルアミンエタノール溶液27.4cm(24.7g/100cm;150ミリモル)及び少量のp−トルエンスルホン酸の結晶を充填した。反応混合物を、室温において8時間撹拌し、真空蒸発させた。残渣をジエチルエーテルから再結晶し、結晶を濾取し、洗浄し、及び乾燥させた。このようにして、題記の生成物4.58g(93%)が得られた。
融点:76〜78℃
分析(HPLCによる):約97%
[参考例3]
ロスバスタチンメチルエステルからのロスバスタチンn−ブチルアミドの調製
250cmの丸底フラスコに、ロスバスタチンメチルエステル9.91g(20.0ミリモル)、エタノール30cm、n−ブチルアミン7.31g(9.9cm;100ミリモル)及び少量のp−トルエンスルホン酸の結晶を充填した。反応混合物を、室温において8時間撹拌し、真空蒸発させた。残渣を酢酸エチル中に溶解し、飽和炭酸ナトリウム溶液にて洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。残渣をジエチルエーテル−ヘキサンから再結晶し、結晶を濾取した。このようにして、題記の化合物10.10g(94%)が得られた。
融点:106〜109℃
分析(HPLCによる):99.5%

Claims (18)

  1. 式(II)
    Figure 2013544258

    (ここで、R、R及びRは、独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を含んでなる飽和アルキル基であるか、又はNRは、一緒になって、炭素原子5、6又は7個及び窒素原子1個を有する飽和複素環基を表す)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩を製造する方法であって、該方法は、
    一般式(III)
    Figure 2013544258

    (ここで、R及びRは、相互に独立して、水素又は飽和の直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を含有するアルキル基であるか、又はNRは、一緒になって、窒素原子1個を有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を表す)で表されるロスバスタチンアミドを、水中又は水及び水混和性有機溶媒の混合物中、好ましくは炭素原子1〜6個を有する脂肪族アルコール及び水の混合物中において、一般式(X)
    Figure 2013544258

    (ここで、R、R及びRは、相互に独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状のアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、窒素原子1個を有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表される化合物と反応させることを含んでなるロスバスタチンカルシウム塩の製法。
  2. 原料物質が、式(IIIa)
    Figure 2013544258

    で表されるロスバスタチンn−ブチルアミドである請求項1記載の方法。
  3. 原料物質が、式(IIIb)
    Figure 2013544258

    で表されるロスバスタチンN,N−ジメチルアミドである請求項1記載の方法。
  4. 原料物質が、式(IIIc)
    Figure 2013544258

    で表されるロスバスタチンピロリジニルアミドである請求項1記載の方法。
  5. 一般式(X)(ここで、Rが1−ブチル又は2,2−ジメチルエーテルであり、R及びRが、それぞれ、水素である)で表される化合物を使用する請求項1記載の方法。
  6. 一般式(III)で表される化合物のモル当たり、一般式(X)で表される化合物1〜30モル当量、好ましくは20モル当量を使用する請求項1記載の方法。
  7. 反応を温度80〜140℃、好ましくは110〜130℃で行う請求項1記載の方法。
  8. 式(IV)
    Figure 2013544258

    で表されるロスバスタチンカルシウム塩を製造する方法であって、該方法は、
    a)一般式(III)(ここで、R及びRは、独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を含有する飽和アルキル基であるか、又はNRは、一緒になって、窒素原子1個を有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表されるロスバスタチンアミドを、水中又は水及び水混和性有機溶媒の均質混合物中、好ましくは水中又は炭素原子1〜6個を有する脂肪族アルコール及び水の混合物中において、一般式(X)(ここで、R、R及びRは、独立して、水素又は炭素原子1〜6個を含有する直鎖状、分枝状又は環状のアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、窒素原子1個を有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表されるアミンと反応させること;
    b)工程a)において得られた一般式(II)(ここで、R、R及びRは、相互に独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を含んでなる飽和アルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、窒素原子1個を有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩を、前記式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩に変換すること
    を含んでなるロスバスタチンカルシウム塩の製法。
  9. 一般式(X)(ここで、Rが2,2−ジメチルエーテルであり、R及びRが水素である)で表される化合物を使用する請求項8記載の方法。
  10. 一般式(X)(ここで、Rが1−ブチルであり、R及びRが水素である)で表される化合物を使用する請求項8記載の方法。
  11. 式(V)
    Figure 2013544258

    で表されるロスバスタチン亜鉛(2:1)塩を製造する方法であって、該方法は、
    a)一般式(III)(ここで、R及びRは、相互に独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を有するアルキル基であるか、又はNRは、一緒になって、窒素原子1個を有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表されるロスバスタチンアミドを、水中又は水及び水混和性有機溶媒の均質混合物中、好ましくは、水及び炭素原子1〜6個を有する脂肪族アルコールの混合物中において、一般式(X)(ここで、R、R及びRは、相互に独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素原子と一緒になって、窒素原子1個を有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表されるアミンと反応させること;
    b)工程a)において得られた一般式(II)(ここで、R、R及びRは、相互に独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を含んでなるアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素と一緒になって、窒素原子1個を有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表されるロスバスタチンアンモニウム塩を、前記式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛(2:1)塩に変換すること
    を含んでなるロスバスタチン亜鉛(2:1)塩の製法。
  12. 一般式(X)で表される化合物として、前記一般式において、Rが2,2−ジメチルエーテルであり、R及びRが、それぞれ、水素である化合物を使用する請求項11記載の方法。
  13. 一般式(X)で表される化合物として、前記一般式において、Rが1−ブチルであり、R及びRが、それぞれ、水素である化合物を使用する請求項11記載の方法。
  14. 放射線CuKαを使用して測定されたX線回折ライン(±0.2°2θ):18.654°2θによって特徴づけられる結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム塩。
  15. 放射線CuKαを使用して測定されたX線回折ライン(±0.2°、2θ):18.654°及び15.803°2θによって特徴づけられる結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム塩。
  16. 放射線CuKαを使用して測定されたX線回折ライン(±0.2°、2θ):11.282°、15.803°及び19.832°2θによって特徴づけられる結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム塩。
  17. 結晶型IIの式(IIa)
    Figure 2013544258

    で表されるロスバスタチン亜鉛TBA塩を製造する方法であって、該方法は、
    a)一般式(III)(ここで、R及びRは、相互に独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を有するアルキル基であるか、又はNRは、一緒になって、窒素原子1個を有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表されるロスバスタチンアミドを、水中又は水及び水混和性溶媒の均質混合物中、好ましくは、水及び炭素原子1〜6個を有する脂肪族アルコールの混合物中において、一般式(X)(ここで、R、R及びRは、相互に独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素原子と一緒になって、窒素原子1個を有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表されるアミンと反応させること;
    b)工程a)において得られた粗製のロスバスタチンTBA塩を結晶化によって精製すること、
    c)このようにして得られた式(IIa)で表される精製したロスバスタチンTBA塩の水性懸濁液を3級−ブチルアミンと混合すること;及び
    d)結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンTBA塩を分別的に結晶化すること
    を含んでなる結晶型IIのロスバスタチンTBA塩の製法。
  18. 式(IIa)
    Figure 2013544258

    で表されるロスバスタチンTBA塩を製造する方法であって、該方法は、
    一般式(III)(ここで、R及びRは、相互に独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を有するアルキル基であるか、又はNRは、一緒になって、窒素原子1個を有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を表す)で表されるロスバスタチンアミドを、水中又は水と水混和性の有機溶媒との混合物中、好ましくは水及び炭素原子1〜6個を有する脂肪族アルコールの混合物中において、一般式(X)(ここで、R、R及びRは、相互に独立して、水素又は直鎖状、分枝状又は環状の炭素原子1〜6個を有するアルキル基であるか、又はR及びRは、結合する窒素原子と一緒になって、窒素1個を有する飽和の5員、6員又は7員複素環基を形成する)で表される化合物と反応させることを含んでなるロスバスタチンTBA塩の製法。
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