JP2013543884A - 高純度の医薬品中間体の製法 - Google Patents

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ルジィチ ジェルジュ
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バルコーツィ ヨージェフ
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Abstract

本発明は、(+)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−ピリミジン−5−イル]−(3R,5S)−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸の薬学上許容される塩の調製において有用は中間体及び前記中間体の多形体、その製法及び使用に関する。

Description

本発明は、式(I)
Figure 2013543884

で表される(+)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−ピリミジン−5−イル]−(3R,5S,6E)−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸の製造において有用な中間体の調製及び薬学上許容されるその塩、前記中間体の新規で、産業上有利な修飾及びその使用に関する。
式(I)で表される(+)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−ピリミジン−5−イル]−(3R,5S,6E)−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸は、国際一般的名称ロスバスタチンとして知られた薬学上活性は成分であり、脂質代謝の調整において有効である。ロスバスタチンは、肝臓に存在する酵素2−ヒドロキシ−2−メチル−グルタリルコエンザイムAリダクターゼを阻害し、このようにして、コレステロールの生合成の速度及び血漿中のコレステロール濃度を低減することによって、その薬理活性を発揮する。式(I)で表されるロスバスタチン(特に塩の形のもの)は、高コレステロール血症、高脂血症及びアテローム性動脈硬化症の治療のための医薬品において使用される。
さらに詳述すれば、本発明は、式(III)
Figure 2013543884

で表されるロスバスタチン3級−ブチルアンモニウム(TBA)塩を高純度で製造するための産業上許容される方法に関する。本発明の方法によれば、好適な溶媒中で、3級−ブチルアミンを、式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステル、式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステル又は式(IIc)で表されるロスバスタチン3級−ブチルエステルから選ばれる原料物質と直接反応させることによって、式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩が得られる。発明者らは、特に好適な原料物質が、結晶形の一般式(II)
Figure 2013543884

で表されるロスバスタチンエステルであるとの知見を得た。
式(II)において、Rは、メチル、エチル又は3級−ブチルである。
本発明の他の態様によれば、新規な結晶形の式(IIa)
Figure 2013543884

で表されるロスバスタチンメチルエステル及び式(IIb)
Figure 2013543884

で表されるロスバスタチンエチルエステルの製法が提供される。
本発明のさらに他の態様によれば、式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の結晶型IIの及び非晶質の変形体が提供され、該変形体はロスバスタチンTBA塩の形態の分析テストにおける対照物質として有用である。
式(I)で表される(+)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−ピリミジン−5−イル]−(3R,5S)−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(ロスバスタチン)は当分野において知られた化合物であり、最初に、ヨーロッパ特許第521471号において、遊離の酸の形及び特定の薬学上許容される塩、例えば、アンモニウム塩と共に、式(IV)
Figure 2013543884

で表されるカルシウム塩として開示された。
公開されたハンガリー国特許出願P0600293号及び国際特許出願公開WO2007/119085号には、式(V)
Figure 2013543884

で表されるロスバスタチン亜鉛(2:1)塩が開示されている。
ヨーロッパ特許第521471号に開示された製法によれば、ロスバスタチン塩の調製は、一般式(II)で表されるロスバスタチンエステルをケン化することによって行われ、必要であれば、このようにして得られたロスバスタチン塩をロスバスタチン酸に変換し、直接得られたロスバスタチン塩又は式(I)で表されるロスバスタチン酸を薬学上許容される塩、好ましくは式(IV)で表されるカルシウム塩に変換する。
ロスバスタチンは、易分解性、光感受性の化合物であり、このため、より高い純度でロスバスタチンを得る目的で、他の方法が開発された。
医薬活性成分の化学的純度は、保健機関によって発布された厳格な規範によって記載されている。このように、ICHガイドラインによれば、その最大限界濃度は、医薬活性成分の場合0.1%に設定されている(既知の化学構造を持つ不純物の場合でも)。
アミンにて形成されたロスバスタチン塩は、最終製剤の製造において使用されるロスバスタチン塩の製造において広く使用されている。当分野の技術によれば、このようなアミンにて形成されたロスバスタチンの塩は、より強力な塩基を使用して塩からアミンを遊離させることによって薬学上許容されるアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩に変換され、続いて、このようにして得られた塩(通常は、アルカリ金属塩)は、最終製剤における有効成分として使用される塩形に変換される。
国際特許出願公開WO01/060804号は、結晶性のアンモニウム、メチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリス(ヒドロキシメチル)−メチルアンモニウム、ベンジルアンモニウム又は4−メトキシベンジルアンモニウム塩に係り、該塩は、水酸化ナトリウム水溶液を使用して、前記ロスバスタチンアンモニウム塩をロスバスタチンナトリウム塩に転化し、第2工程で、ロスバスタチンナトリウム塩を式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム(2:1)塩に転化し、生成物を水溶液から濾取することによって非晶質のロスバスタチンカルシウム塩に変換される。
国際特許出願公開WO2008/038132号は、ジアミンにて形成されたロスバスタチンの塩を開示している。塩の中でも、ジベンジルエチレンジアミン塩のみが、X線回折データによって特徴づけられている。この塩は、式(I)で表されるロスバスタチン又はロスバスタチンナトリウム塩を原料として調製される。
国際特許出願公開WO2008/067440号は、ロスバスタチンのデヒドロアビエチルアミン塩を原料として、ロスバスタチンナトリウム塩を経由する、水性溶媒中における式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩の製法を開示している。実施例に開示されたロスバスタチンカルシウム塩の純度は、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によって測定して99.8%であり、ジアステレオマー不純物を濃度0.14%で含有し、この濃度は限度濃度(0.15%)にきわめて近似したものである。
各種のロスバスタチンアンモニウム塩のロスバスタチンカルシウム塩への直接変換法(ここでは、ロスバスタチンナトリウム塩は生成されない)は、国際特許出願公開WO2004/014872号及び同WO2006/136407号に開示されている。反応は水性溶媒中で行われる。
国際特許出願公開WO2004/014872号は、特殊な操作パラメーターによるロスバスタチンカルシウム塩の製法に係り、該方法では、水から沈殿する塩の単離において濾過率が増大する。この方法では、特定の水溶性ロスバスタチンアンモニウム塩(アンモニウム、トリス(ヒドロキシメチル)−メチルアンモニウム、メチルアンモニウム塩)から、式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩が得られる。
国際特許出願公開WO2005/077916号は、結晶性又は非晶質のロスバスタチンシクロヘキシル−、ジシクロヘキシル−、イソプロピル−、ジイソプロピル−、及び(S)−1−メチルベンジル−アンモニウム塩に係る。これらの塩は、ロスバスタチンエステル、ロスバスタチン、又はロスバスタチンラクトンを対応するアミンと反応させ、再結晶によって精製することにより調製される。しかし、原料としてエステル又はラクトンを使用する方法に関して、方法のパラメーターは開示又は例示されてはおらず、従って、方法の収率又は生成物の質のいずれも決定されない。上述の塩は、初めに、ロスバスタチンアンモニウム塩を式(VI)
Figure 2013543884

で表されるロスバスタチンラクトンに転化し、続いて、前記ラクトンをナトリウム塩に転化し、水性媒体中でカルシウムイオン源と反応させ、及び濾過することによって、99.5%を超える純度(HPLCによって測定)を有する非晶質のロスバスタチンカルシウム塩が得られる。それにもかかわらず、ジアステレオマー系不純物の濃度は高い。上記出願に開示された方法を使用する場合、ジアステレオマー系不純物の濃度は、約0.25%以下には低減されない。しかし、このような有効成分は、既知の化学構造を有する不純物に関する限度濃度が、各不純物について0.1%に設定されているため、国際的に許容されたICHガイドラインに適合しない。方法の他の欠点は、アンモニウム塩が、多工程において、更なる中間体を経由して最終生成物に変換されることである。
国際特許出願公開WO2005/051921号には、結晶性のイソプロピル−又はシクロヘキシルアンモニウム塩を経由するロスバスタチンカルシウム塩の精製法が開示されている。ロスバスタチンカルシウム塩を、初めに、式(I)で表されるロスバスタチンに変換し、その後、溶媒として酢酸エチルを使用して、ロスバスタチンを、ロスバスタチンイソプロピル−又はシクロヘキシルアンモニウム塩に変換する。続いて、アンモニウム塩を水性媒体中でナトリウム塩に変換し、ナトリウム塩を、水性溶媒中で、式(I)で表されるロスバスタチンカルシウム(2:1)塩に変換する。反応収率は73.6%であるが、純度は開示されていない。
当分野の技術の中には、塩基によるロスバスタチンエステルの加水分解についてのいくつかの方法がある。多くの場合、エステルをアルカリ金属水酸化物水溶液にてケン化し、ロスバスタチンアルカリ金属塩を生成している。アンモニウム塩は、ロスバスタチンアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩を式(I)で表されるロスバスタチン酸に転化し、続いて、ロスバスタチン酸をアミンと反応させてアンモニウム塩を生成することによって調製される。
このように、国際特許出願公開WO2003/097614号、WO2004/052867号及びWO2006/017357号には、例えば、式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルの水酸化ナトリウム水溶液による加水分解が開示されている。国際特許出願公開WO2007/000121号によれば、式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルの加水分解は、水酸化リチウムを使用することによって行われる。
国際特許出願公開WO2006/100689号、WO2006/106526号、WO2007/099561号及びWO2007/125547号には、水酸化ナトリウムによる、式(IIc)
Figure 2013543884

で表されるロスバスタチン3級−ブチルエステルのケン化が開示されている。国際特許出願公開WO2007/000121号には、水酸化ナトリウムを使用する式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルの加水分解法が開示されている。
国際特許出願公開WO2005/023778号には、ロスバスタチンアルキルエステルを原料とするロスバスタチンカルシウム塩の製法が記載されている。エステルを、アルコール溶液中で、水酸化ナトリウム、カリウム又はバリウムにて加水分解し、溶液を蒸発させ、塩を水に溶解し、水溶液を有機溶媒にて抽出し、有機溶媒を除去した後、カルシウム源を添加することによって、カルシウム塩が形成され、濾過によって単離する。しかし、この方法は、式(IIc)で表されるロスバスタチン3級−ブチルエステルの水酸化ナトリウムによるケン化の例のみで証明されている。
国際特許出願公開WO2006/136408号によれば、非プロトン性溶媒中又は非プロトン性溶媒及び水の混合物中において、ロスバスタチンC〜Cアルキルエステルを塩基にて加水分解することによって、非晶質のロスバスタチンカルシウム塩が調製される。その後、カルシウム塩を反応混合物に添加し、非晶質のカルシウム塩を単離する。実施例では、塩基として水酸化ナトリウムが使用されている。
国際特許出願公開WO2005/042522号には、それぞれ、式(IIa)、(IIb)及び(IIc)で表されるロスバスタチンのエチル、イソプロピル及び3級−ブチルエステルの各結晶型が開示されている。エステルの結晶性変性体は、粉末X線ディフラクトグラムによって特徴づけられている。式(IIb)で表される結晶性ロスバスタチンエチルエステルは、トルエン−ヘキセン(1:1)溶媒混合物を使用して、粗製生成物をシリカゲル上で精製することによって調製される。溶液を濾過し、蒸発させる。本明細書では、前記国際特許出願の方法によって調製された式(IIb)で表されるロスバスタチンエステルの結晶型を、結晶型Iのロスバスタチンエチルエステルと称する。
国際特許出願公開WO2009/019211号は、粉末X線ディフラクトグラムによって特徴づけられた式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルの結晶性の変性体を開示する。
本明細書では、この変性体を、結晶型Iの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルと称する。結晶型Iの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルは、当分野の技術に従って、ジイソプロピルエーテル−イソプロパノール(98.5:1.5)溶媒混合物を使用する分取HPLCによって粗製メチルエステルを精製することにより調製される。集めた主フラクションを蒸発によって濃縮し、続いて、−20℃で3日間結晶化させ、濾過する。濾液を蒸発乾固させ、このようにして、結晶型Iの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルが得られる。
国際特許出願公開WO2006/136407号は、非晶質のロスバスタチンカルシウムの製法に係り、該方法は、水及び非プロトン性有機溶媒の混合物中において、有機含窒素塩基(アミン、4級アンモニウム水酸化物、アミジン、グアニジン等)の存在下、ロスバスタチンC〜Cアルキルエステルを加水分解することを含んでなる。このようにして得られた対応する含窒素塩基にて形成された塩を、カルシウム源の添加によって、ロスバスタチンカルシウム塩に変換する。その国際特許出願では、各種のロスバスタチンアンモニウム塩、例えば、ピロリジニウム、ピペリジニウム、モルホリニウム、アダマンチルアンモニウム、N,N−ジシクロヘキシルアンモニウム、N−メチル−シクロヘキシルアンモニウム、3級−オクチルアンモニウムが特許請求されている。式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩を含むアンモニウム塩のいくつかの代表的なものの製法が開示されている。それにもかかわらず、塩は分析データによって特徴づけられていない。開示された方法によれば、式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩は、式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩の調製における原料物質としては使用されていない。ロスバスタチンエステルの加水分解は、オートクレーブにおいて、水溶液中、温度約100℃で行われる。しかし、このようにして得られたアンモニウム塩の質は、当分野において公知の他の方法によって得られたものよりも劣っている。反応において使用されたアミンの品質に応じて、生成物の純度は、HPLCによって測定して、94.5%〜98.9%の範囲である。3級−ブチルアミンを使用する場合、生成物の純度は98.4%である。この純度は、ロスバスタチンTBA塩の式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩への変換について、他の精製法が開発されておらず、当分野の技術でも、式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩又は式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛塩の精製法については存在しないため、その後も改善されていない。
国際特許出願公開WO2007/125547号及びWO2008/044243号には、ロスバスタチンナトリウム塩を原料とする式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の製法及びロスバスタチンTBA塩を原料とし、中間体としてナトリウム塩を使用する式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム塩の製法が開示されている。方法は水溶液中で行われ、続いて、濾過によってカルシウム塩を単離する。生成物の純度は開示されていない。国際特許出願公開WO2007/125547号には、ロスバスタチンTBA塩の結晶性の変性体が開示されており、粉末X線ディフラクトグラムによって特徴づけられている。同出願では、ロスバスタチンのブチル、イソブチル及び2級−ブチルアンモニウム塩も特許請求されている。
国際特許出願公開WO2010/082072号には、酢酸エチル−水2相溶媒系を使用する、式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の式(IV)で表されるロスバスタチンカルシウム(2:1)塩への及び式(V)で表されるロスバスタチン亜鉛(2:1)塩への変換法が開示されている。
発明者らの研究開発の目的は、水中又は水及び水混和性有機溶媒の混合物中において、温和な反応条件を使用して、一般式(II)(ここで、Rは、メチル、エチル又は3級−ブチルである)で表されるロスバスタチンエステルを変換させることによって、国際的に許容されたガイドラインに適合する高純度で、式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩を工業的に製造するに適した方法を提供することにある。
発明者ら目的は、本発明に従って解決された。
当技術分野では、ロスバスタチンエステルを原料とする方法の多くは、ロスバスタチンナトリウム塩中間体を経由して進行するものであり、この方法で直接得られたロスバスタチンカルシウムは品質的に不満足であることがよく知られている。このため、ナトリウム塩は、しばしば、再結晶に適するアンモニウム塩に変換される。このように、必要な精製は、アンモニウム塩中間体の再結晶によって達成される。その後、水酸化ナトリウムを使用して、アンモニウム塩をロスバスタチンナトリウム塩に再転化し、ロスバスタチンナトリウム塩をカルシウムカチオン源と反応させて、ロスバスタチンカルシウム塩を生成する。このようは方法は、いくつかの不要な工程を含み、このような工程は、最も注意深く実行する場合でも、ロスバスタチンの易分解性及び光感受性のため、不純物濃度の増大を生ずる可能性が高い。このように、この方法で調製された最終生成物及びアンモニウム塩はいずれも、不純物に関するICHガイドラインによって設定された基準を満足するものではない。
本発明は、特に、式(III)で表されるロスバスタチン3級−ブチルアンモニウムTBA塩を高純度で調製する工業的に許容される方法に係る。この方法によれば、式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステル、式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステル及び式(IIc)で表されるロスバスタチン3級−ブチルエステルから選ばれる原料物質を、好適な溶媒中で、3級−ブチルアミンと直接反応させ、このようにして形成された式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩を単離する。最も有利には、原料物質として、一般式(II)(ここで、Rは、メチル、エチル又は3級−ブチルである)で表される結晶性エステルを使用できるとの知見を得た。
本発明の他の態様によれば、新規な結晶型の式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステル及び式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルの製法が提供される。
本発明のさらに他の態様によれば、結晶型II及び非晶質のロスバスタチンTBA塩(これらは、式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の形態に関する分析テストにおける対照物質として好適である)の製法が提供される。
本発明による方法では、水中、極性溶媒中、又はその混合物中において、一般式(II)(ここで、Rの意義は、メチル、エチル又は3級−ブチルである)で表されるロスバスタチンエステル、最も好ましくは、結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステル及び結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルを、3級−ブチルアミン水溶液と反応させ、水を生成物から除去し、このようにして得られた式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩を単離する。
適用した反応条件下では、原料物質又は生成物が、少なくとも部分的に、式(VII)
Figure 2013543884

へ転化されることが予測され、該化合物は別の精製工程において除去されなければならない。当分野の技術から公知のように、カルボン酸のエステル(アミンの存在下)又はアンモニウム塩は、加熱時、対応するアミドに容易に変換される。このような副反応は、存在する場合、主反応の収率を低減させせることになり、ロスバスタチンTBA生成物からの除去が困難な高融点を有する結晶性の不純物を生成することになる。驚くべきことには、このような副生物が検出可能な量で形成されることがなく、反応収率は90%を越え、いくつかのケースでは、TBA塩の純度が99.9%を越えるとの知見が得られた。生成物の製造は、精製工程なしでも、このように高純度であり、それ自体、非常に驚くべきことである。
結晶型IIの式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の粉末X線ディフラクトグラムを示すチャートである。 非晶質の式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の粉末X線ディフラクトグラムを示すチャートである。 結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルの粉末X線ディフラクトグラムを示すチャートである。 結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルの粉末X線ディフラクトグラムを示すチャートである。
1態様によれば、本発明は、式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の製法に関するものであり、該方法は、式(II)(ここで、Rは、メチル、エチル又は3級−ブチルである)で表されるロスバスタチンエステルを、極性溶媒中、好ましくは、水中、又は水と、水、メタノール、アセトニトリルのような極性溶媒との混合物中、最も好ましくは、アセトニトリル中において、1.5〜5モル当量、好ましくは2.0モル当量の3級−ブチルアミンと、10℃〜溶媒の沸点、好ましくは25〜50℃の温度で、24〜72時間、好ましくは約40時間反応させることを含んでなる。続いて、水を除去した後、生成物を濾取し、洗浄し、このようにして、式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩が、良好な収率及び高純度で得られる。この方法では、ロスバスタチンエステルを3級−ブチルアミンと直接反応させることによって、純度(HPLCによって測定)99.8〜99.9%を有するロスバスタチンTBA塩が生成され、従って、不純物が国際的ガイドライン及び薬局方によって設定された限界濃度0.1%を越えることはない。生成物は、更なる再結晶を必要としない純度である。本発明の方法に従って得られたロスバスタチンTBA塩は、直接、純度(HPLCによって測定)99.8〜99.9%を有する無水形又は水和形のロスバスタチンカルシウム(2:1)塩又はロスバスタチン亜鉛(2:1)塩を調製するのに適している。
本発明による方法の他の利点は、ただ1個の反応器において実施され、労働力とともに多量の有機溶媒を要求する抽出又はクロマトグラフィー工程を必要としないことにある。
本発明による方法を実施することによって、均一の形態を有する式(III)で表されるロスバスタチンTBA生成物が得られる。しかし、式(III)で表される最終生成物の溶液を分別結晶化に供する場合には、新規で、本質的に均一な結晶型のロスバスタチンTBA塩が得られる。
本発明の他の態様によれば、結晶型IIの式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩が提供される。
新規な結晶型IIの式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の特徴的な粉末X線回折を表1に示す。また、同一の物質のX線ディフラクトグラムを図1に示す。
Figure 2013543884
粉末X線回折分析の測定条件及び装置
装置:BRUKER D8 ADVANCE 粉末回折装置
放射線:CuKα1(λ=1.54060Å)、CuKα2(λ=1.54439Å)
電圧:40kV
アノード電流:30mA
付属品:ゲーベルミラー、ソーラスリット、試料採取器、透過位置
検出器:LynxEye
測定:連続θ/θ スキャン:4〜35°2θ
ステップ:0.02°
サンプル:粉砕なし、室温で測定
当分野の技術では、同一の化学化合物の各結晶型の物質が、著しく異なる物理−化学特性、例えば、安定性、濾過性、乾燥速度、溶解速度等を有することはよく知られている。工業的製造プロセスでは、更なる製造操作に影響を及ぼす製造されたバッチの特性が再生可能であることが最も重要である。このような特性は、医薬品の形態又は中間体の形態と密接に関連する。このような生成物の形態の分析テストは重要な分析上の仕事である。結晶型IIのロスバスタチンTBA塩は、式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩のテストにおける分析用の対照物質として使用される。
同様に、分析テストを支持するため、非晶質の式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩が調製されている。
本発明の他の態様よれば、非晶質の式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩が提供される。非晶質のロスバスタチンTBA塩は、ロスバスタチンTBA塩を、炭素原子1〜4個を有する飽和の脂肪族アルコール中、好ましくはメタノール中に溶解し、溶媒を除去し、固体残渣を室温において少なくとも1日乾燥することによって調製される。
非晶質の式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の粉末X線ディフラクトグラムを図2に示す。測定条件は、結晶型IIのロスバスタチンTBA塩に関して上述したものと同一である。
当分野の技術において公知の結晶型IのロスバスタチンTBA塩、本発明による新規の結晶型IIのロスバスタチンTBA塩及び上述の新規の非晶質のロスバスタチンTBA塩のような各種の形態のロスバスタチンTBA塩は、式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩に関する分析テスト及び結晶性の研究における対照物質として使用される。
当分野の技術によれば、粉砕のような粉末X線回折分析前のサンプルの前処理が、粉末X線測定の結果に著しく影響を及ぼすことが知られている。従って、テスト以前に、前処理を行っていない。
当業者は、既知の化学化合物の固相形態を、粉末X線ディフラクトグラム及びその特殊なシグナル(反射)により、ディフラクトグラムを対照物質のディフラクトグラムと及びシグナルをこのような物質の測定から得られた特殊なシグナルと比較することによって同定している。このような同定は、複数の固相形態(非晶質及び結晶性)を有する化合物の場合に特に重要である。
結晶型IIの式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩は、18.651°2θに最も強い強度のX線回折シグナルを示す。
相対強度50%を越える結晶型IIのロスバスタチンTBA塩のX線回折シグナルは次のとおりである:15.803及び18.651°(2θ)。
相対強度25%を越える結晶型IIのロスバスタチンTBA塩のX線回折シグナルは次のとおりである:11.282、15.803、18.651、19.050、19.832及び20.512°(2θ)。
本発明の他の態様によれば、結晶型IIの式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の製法が提供され、該方法は、一般式(II)(ここで、Rは、メチル、エチル又は3級−ブチルである)で表されるロスバスタチンエステル(好ましくは結晶型のもの)を水中に懸濁させることを含むものであり、これに、温度10〜50℃、好ましくは25℃において、等モル量の3級−ブチルアミンを含有する水溶液を添加し、任意に、3級−ブチルアミンの添加を2〜24時間以内に1〜5回繰り返し行い(添加毎に、3級−ブチルアミン0.1〜0.5モル当量、好ましくは0.2モル当量を含有する水溶液を添加する)、72〜96時間後、沈殿した固状物を除去し、このようにして得られた結晶型IIの式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩を、さらに結晶化48〜72時間後に単離する。
本発明のより有利な1具体例によれば、ロスバスタチンTBA塩の調製のため、結晶性の式(II)(ここで、Rの意義は上述のとおりである)で表されるロスバスタチンエステルが使用される。最も好ましくは、式(II)で表される高純度の結晶性エステルが使用される。原料物質の純度は、その固相及び形態によって著しく影響されるとの知見を得た。さらに、発明者らは、原料物質の純度が、最終生成物の純度に対して重大な影響を有することも立証している。
この態様によれば、新規の結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステル又は新規の結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルが特に有利な原料物質である。
式(II)(ここで、Rの意義は上述のとおりである)で表されるエステルは、着色した、粘稠な油状液体の不純品(化学純度90〜95%)として又は多少大きい純度の固体として、市販品を利用できる。例えば、ヨーロッパ特許第521471号では、式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルは粘稠な油として同定されており、使用前に、カラムクロマトグラフィーによって精製される。国際特許出願公開WO2009/019211号に開示された方法によれば、式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルは、粗製のロスバスタチンメチルエステルを分取用高性能液体クロマトグラフィーに供することによって調製される。国際特許出願公開WO2005/042522号に開示された方法によれば、結晶性の式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルは、ヘキサン−トルエン溶媒混合物を使用するシリカゲル上での吸着精製によって得られる。
市販のロスバスタチンメチルエステル及びエチルエステルの更なる精製を目的とする発明者らの実験の間に、驚くべきことには、新規な結晶型の各エステルが調製されるとの知見が得られた。ロスバスタチンメチルエステルを各種の溶媒及び溶媒混合物から結晶化することによって、より大きい安定性を示す新規な結晶型が得られた。
式(IIa)及び(IIb)で表されるロスバスタチンエステルが、クロマトグラフィー法又は吸着法を使用することなく、結晶形として調製されることは、それ自体、非常に驚くべきことである。結晶形の式(IIa)及び(IIb)で表される化合物は、特に、ロスバスタチンTBA塩の調製のための特に好適な原料物質である。
本発明の他の態様によれば、新規の結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルが提供される。新規の結晶型IIのロスバスタチンメチルエステルの粉末X線ディフラクトグラムを図3に示す。新規の結晶性メチルエステルの粉末X線回折データを表2に示す。粉末X線回折の測定条件は、結晶型IIのロスバスタチンTBA塩に関して記載したものと同一である。
Figure 2013543884
結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルのディフラクトグラムにおいて最も大きい相対強度を有する粉末X線回折シグナルは、17.471、18.042及び19.553°2θにおいて観察される。
少なくとも50%の相対強度を有する結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルの粉末X線回折シグナルは次のとおりである:9.371、17.471、18.042、19.553及び21.695°(2θ)。
少なくとも25%の相対強度を有する結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルの粉末X線回折シグナルは次のとおりである:9.371、17.471、18.042、19.553、21.695、24.365及び26.352°(2θ)。
本発明の他の態様によれば、結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステル製法が提供され、該方法では、結晶型I又は非結晶性又は油状液体の式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルを、
a)極性溶媒中、好ましくは炭素原子1〜4個を有する飽和の脂肪族アルコール中、又はN,N−ジメチルホルムアミド中、最も好ましくはエタノール中に、任意に加熱することによって溶解し、得られた溶液を水と混合し、冷却及び任意に室温において24〜168時間混合物を撹拌した後、結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルを単離するか、又は
b)水及び極性溶媒の混合物、好ましくは、水と炭素原子1〜4個を有する飽和の脂肪族アルコールとの混合物、又は水とN,N−ジメチルホルムアミドとの混合物から結晶化し、任意に溶液を室温において24〜72時間撹拌した後、結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルを単離する。
本発明のさらに他の態様によれば、結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルが提供され、該化合物は、図4の粉末X線ディフラクトグラム及び表3の回折データによって特徴づけられる。
Figure 2013543884
粉末X線回折の測定条件は、結晶型IIのロスバスタチンメチルエステルに関して記載したものと同一である。
結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルの同定用として好適な最も強い相対強度を有する粉末X線回折シグナルは、17.907及び19.419°2θにおいて認められる。
50%を越える相対強度を有する結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルの粉末X線回折シグナルは、9.238、17.313、17.907及び19.419°(2θ)において認められる。
25%を越える相対強度の結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルの粉末X線回折シグナルは、9.238、9.638、16.354、17.313、17.907、19.419、20.137、21.478、24.112、24.376、24.684及び26.030°(2θ)において認められる。
式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルに関する各種溶媒からの再結晶実験において、発明者らは、多くの場合、より高い安定性を示す新規の結晶型IIのロスバスタチンエチルエステルが得られるとの知見を得た。国際特許出願公開WO2005/042522号の方法に従って調製したロスバスタチンエチルエステル多形体(この明細書では結晶型Iと表示する)を、本発明による新規の結晶型IIのロスバスタチンエチルエステルとともに、より長い期間溶媒中に懸濁させる実験では、ロスバスタチンエチルエステルが充分に結晶型IIに変換されており、これは、新規の多形体のより高度の動力学的安定性を証明するものである。
本発明の他の態様によれば、結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルの製法が提供され、該方法では、固状の結晶型I又は固状の非結晶性又は液状の式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルを、
a)極性溶媒中、好ましくは、炭素原子1〜4個を含有する飽和の脂肪族アルコール、アセトニトリル又はN,N−ジメチルホルムアミドから選ばれる極性溶媒中、好ましくはエタノール中に、任意に加熱することによって溶解し、得られた溶液を水と混合し、冷却し及び任意に室温において24〜168時間混合物を撹拌した後、結晶型IIのロスバスタチンエチルエステルを単離するか、又は
b)水及び極性溶媒の混合物、好ましくは、水及び炭素原子1〜4個を有する飽和の脂肪族アルコール、アセトニトリル又はN,N−ジメチルホルムアミドの混合物から結晶化し、反応混合物を任意に24〜72時間撹拌し、結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルを単離するか、又は
c)炭素原子4〜8個を含有する飽和の脂肪族エステル、炭素原子4〜8個を含有する飽和の脂肪族又は環状エーテル、炭素原子3〜6個を含有する飽和の脂肪族ケトン、芳香族炭化水素タイプの溶媒から又は前記溶媒のいずれかと水との混合物から選ばれる溶媒から結晶化し、反応混合物を任意に室温において24〜72時間撹拌し、結晶型IIのロスバスタチンエチルエステルを単離するか、又は
d)炭素原子4〜8個を有する飽和の脂肪族エステル、炭素原子4〜8個を含有する飽和の脂肪族又は環状エーテル又は炭素原子3〜6個を含有するケトン及び芳香族炭化水素から選ばれる溶媒中に溶解し、飽和の脂肪族又は脂環式炭化水素、好ましくは、ヘキサン、ヘプタン又はシクロヘキサンを添加した後、結晶型IIのロスバスタチンエチルエステルを結晶化し、結晶を任意に24〜72時間撹拌し、単離する。
発明者らは、本発明による方法において、式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステル又は式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルを使用することによって、特に、その新規の結晶型のものを使用することによって、式(II)で表されるロスバスタチンTBA塩が、約99.9%の予測できないほど高い純度で得られることを見出した。
このように、当分野の技術から公知のものよりも高い安定性を発揮する新規の結晶型の一般式(II)で表されるロスバスタチンエステルを使用することによる発明者らの研究開発において、高純度のロスバスタチンTBA塩の1工程法が提供され、該方法は、簡単であり、良好な収率を提供するものであり、工業的利用に適合するものである。このようにして得られるロスバスタチンTBA塩は、従来技術から公知の方法に従って、ロスバスタチンカルシウム(2:1)塩又はロスバスタチン亜鉛(2:1)塩に変換される。
本発明の他の態様は、下記の実施例によって示されるが、本発明はこれら実施例に限定されない。
国際特許出願公開WO2005/042522号に開示されたロスバスタチンエチルエステルの調製[結晶型Iの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステル]
[参考例1]
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱水10cmに溶解し、25℃に冷却させる。初めに、油状の生成物を分離し、24時間撹拌する間に徐々に結晶化する。生成物を濾取し、水で洗浄する。このようにして、題記化合物0.31g(62%)が得られる。
[参考例2]
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱い酢酸エチル1cmに溶解し、撹拌しながら、n−ヘキサン4.5cmを添加する。混合物を25℃に冷却させ、その間に、生成物が徐々に結晶化する。固状物を濾取し、n−ヘキサンで洗浄し、乾燥する。このようにして、題記化合物0.49g(98%)が得られる。
原料物質の調製
国際特許出願公開WO2005/042522号に従って調製したロスバスタチンエチルエステル多形体[結晶型Iの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステル]の結晶型IIのロスバスタチンエチルエステルへの変換
国際特許出願公開WO2005/042522号に開示された方法に従って、結晶型Iの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルを得る。
下記の再結晶実験では、濾過した生成物を100〜150ミリバールの真空中、30℃において乾燥する。すべての実験において、結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルは、図4及び表3に示すような粉末X線ディフラクトグラム及び反射を示す。
結晶型Iのロスバスタチンエチルエステル(国際特許出願公開WO2005/042522号に従って調製)0.50g(0.98ミリモル)を熱いエタノール1cmに溶解し、及び水3cmを1滴ずつ添加した。初めに、生成物が油として分離し、油は、次の日までに徐々に結晶及び油相の混合物に変化した。その後、水5cmを添加し、混合物を25℃において30時間撹拌した。このようにして、表3に記載の反射を示し、図4のディフラクトグラムを示す結晶型IIのロスバスタチンエチルエステル0.47g(94%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いエタノール−水1:1(v/v)溶媒混合物1.5cmに溶解した。この溶液を、撹拌しながら、25℃に冷却させた。10分後、濃い懸濁液が形成された。生成物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.38g(76%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いエタノール−水4:1(v/v)溶媒混合物1cmに溶解し、撹拌しながら、25℃に冷却させた。このようにして、濃厚な懸濁液を得た。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.24g(48%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いエタノール1cmに溶解した。混合物を25℃に冷却させることによって、固化した塊状物が得られ、これを、0〜5℃に冷却したエタノール0.5cmで希釈した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.30g(60%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を、25℃において、エタノール5cmに溶解し、温度25℃の水12cmを少量ずつ徐々に添加した。混合物が乳白色となり、撹拌時、分離した生成物が結晶化した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.48g(96%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いメタノール−水1:1(v/v)混合物1.5cmに溶解した。25℃に冷却させた後、油状混合物が徐々に結晶化し、懸濁液に変化した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.46g(92%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いメタノール0.6cmに溶解した。混合物を、第1工程において、25℃に冷却させ、その後、0〜5℃に冷却させた。生成物が徐々に分離した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.34g(68%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル1.0g(1.96ミリモル)を、60℃において、メタノール−水5:1(v/v)混合物2cmに溶解し、水道水で冷却させた。10分で結晶化が開始した。その後、撹拌可能な混合物を得るため、さらに、0〜5℃に冷却した同じ溶媒混合物11cmを添加した。混合物をさらに16時間撹拌し、濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.79g(79%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル1.0g(1.96ミリモル)を、60℃において、メタノール−水5:1.5(v/v)混合物2cmに溶解した。連続して撹拌しながら、水道水で冷却させことによって、結晶化を開始させた。約30分後、混合物が濃厚なものとなった。この段階で、混合物を同じ溶媒混合物9cmにて希釈し、25℃において20時間及び0〜5℃において5時間撹拌した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.91g(91%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いメタノール0.6cmに溶解した。水1cmを少量ずつ徐々に添加した。初め乳白色であった後、生成物は混濁状態で分離した。混合物を25℃に冷却させ、2時間後、結晶性の塊状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.47g(94%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を、25℃において、メタノール1.5cmに溶解し、温度25℃の水3.5cmを少量ずつ徐々に添加した。初め油状の生成物は、30分後には、結晶に変化した。生成物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.46g(92%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いメタノール0.6cmに溶解した。溶液を徐々に25℃に冷却し、この間に、シクロヘキサン1.5cmを1滴ずつ添加した。生成物は初め油状で分離したが、その後、摩砕及び冷却時には結晶化した。48時間で、濾過に適する生成物が得られた。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.42g(84%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いメタノール0.6cmに溶解した。溶液を徐々に25℃に冷却し、この間に、n−ヘキサン1.5cmを1滴ずつ添加した。生成物は初め油として分離したが、摩砕及び冷却時には、徐々に結晶化した。48時間後、濾過に適する生成物が得られた。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.44g(88%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いメタノール0.6cmに溶解した。溶液を徐々に25℃に冷却し、この間に、n−ヘプタン1.5cmを1滴ずつ添加した。生成物は初め油として分離したが、摩砕及び冷却時には結晶化した。48時間後、濾過に適する生成物が得られた。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.49g(98%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いイソプロパノール1cmに溶解した。溶液を、初めに25℃に、その後、温度0〜5℃に冷却した。生成物がゆっくりと分離し、その後、生成物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.34g(68%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いイソプロパノール−水1:1(v/v)混合物1.5cmに溶解した。25℃に冷却した際、油状混合物が徐々に結晶化し、さらに冷却する間に、濃厚な懸濁液に変化した。懸濁液を、5℃に冷却した同じ溶媒混合物1cmにて希釈した。生成物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.39g(78%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いイソプロパノール1cmに溶解した。これに水1cmを添加した。生成物が油状で分離し始め、生成物は次の日までに結晶化した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.45g(90%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いn−ブタノール0.25cmに溶解した。冷却時、生成物が油状で分離し始め、その後、結晶化し、温度25℃では、濃厚な懸濁液に変化した。懸濁液を5℃に冷却したn−ブタノール0.25cmにて希釈した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.16g(32%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いn−ブタノール0.25cmに溶解し、これに水1cmを添加した。開始時、生成物が油状で分離し、次の日までに結晶化した。濃厚な懸濁液を水5cmにて希釈した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.48g(96%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いアセトニトリル0.7cmに溶解した。25℃に冷却した際、生成物がゆっくりと分離した。混合物をさらに温度0〜5℃に冷却した。次の日までに、濃厚な結晶性の塊状物が得られた。混合物を、温度0〜5℃に冷却したアセトニトリルにて希釈し、濾過に適する懸濁液を得た。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.30g(60%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を、25℃において、アセトニトリル2.5cmに溶解した。水5cmを徐々に1滴ずつ添加した。生成物が初めに油状で分離し、2日後には結晶化した。濃厚な懸濁液を水2.5cmにて希釈した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.44g(88%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いアセトニトリル0.7cmに溶解した。溶液が温かいうちに、水15cmを徐々に1滴ずつ添加した。初め油として分離した生成物は、次の日までに結晶化した。生成物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.45g(90%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱い酢酸エチル1cmに溶解した。混合物を25℃に冷却し、この間に、生成物がゆっくりと分離した。温度0〜5℃に冷却することによって、次の日までに、濃厚な結晶性混合物が得られた。生成物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.49g(98%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱い酢酸エチル1cmに溶解し、n−ヘキサン7cmを1滴ずつ添加した。生成物は、初め油状で分離したが、その後、初め25℃に、続いて、温度0〜5℃に冷却すること及び摩砕することにより結晶に変化した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.50g(100%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱い酢酸イソプロピル1cmに溶解した。溶液を、25℃に及び第2工程において温度0〜5℃に冷却した。次の日までに、濃厚な結晶性の塊状物が得られた。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.25g(50%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱い3級−ブチルメチルエーテル(MTBE)3.5cmに溶解した。冷却及び摩砕する際、生成物が連続して分離した。濃厚な懸濁液を、温度0〜5℃に冷却したMTBE2cmにて希釈した。分離した生成物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.38g(76%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いテトラヒドロフラン(THF)0.5cmに溶解した。25℃に、その後、温度0〜5℃に冷却する際、生成物が分離した。次の日までに、濃厚な結晶性の塊状物が得られ、これを、温度0〜5℃に冷却したTHF0.25cmにて希釈した。分離した生成物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.25g(50%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を、35℃において、ジエチルエーテル1.5cmに溶解し、続いて、溶解するまで、メタノール0.3cmを1滴ずつ添加した。撹拌を維持し、混合物を25℃に冷却させた。この間、生成物が連続して混合物から分離した。その後、ジエチルエーテル3cmを添加し、生成物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.26g(52%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱い2−メトキシエタノール0.75cmに溶解した。その後、水2cmを1滴ずつ添加した。生成物は初め油状で分離したが、冷却時には結晶化した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.46g(92%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱い2−メトキシエタノール0.75cmに溶解した。シクロヘキサン1cmを1滴ずつ添加した。生成物は初め油状で分離したが、次の日までに結晶化した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.46g(92%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いトルエン1cmに溶解した。冷却することによって、生成物がゲル状で分離し、30分で、濃厚な結晶性の塊状物に変化した。懸濁液を、温度0〜5℃に冷却したトルエン1cmにて希釈し、濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.40g(80%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いアセトン0.5cmに溶解した。冷却時、生成物がゆっくりと分離し始めた。懸濁液を、冷たい(0〜5℃)アセトン0.5cmにて希釈した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.20g(40%)を得た。
ロスバスタチンエチルエステル0.50g(0.98ミリモル)を熱いアセトン0.5cmに溶解した。その後、水2cmを1滴ずつ添加した。生成物は初め油状で分離したが、冷却時には結晶化した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物0.50g(100%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンメチルエステル[式(IIa)で表される化合物]の調製
原料物質として使用される式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルを、ヨーロッパ特許第521471号に開示された方法に従って、カラムクロマトグラフィーによる精製後、油状で得た。下記に開示する方法では、濾過した生成物を、圧力100〜150ミリバール、30℃において真空乾燥している。全てのケースにおいて、結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルが得られ、これについての粉末X線ディフラクトグラムを図3に示し、回折シグナルの位置及び相対強度を表2に示している。
ロスバスタチンメチルエステル0.50g(1.0ミリモル)を熱いエタノール−水1:1(v/v)溶媒混合物1.5cmに溶解し、撹拌しながら、溶液を25℃に冷却させた。生成物は油として分離した。その後、混合物を温度0〜5℃に冷却し、48時間撹拌し、その間に、油は結晶性の塊状物に変化した。固状物を濾過し、30℃において真空乾燥した(100〜150ミリバール)。このようにして、結晶型IIの生成物0.33g(66%)を得た。該化合物についての粉末X線ディフラクトグラムを図3に示し、回折線の位置及び相対強度を表2に示した。
ロスバスタチンメチルエステル0.50g(1.0ミリモル)を熱いメタノール0.25cmに溶解し、撹拌しながら、水1.25cmを1滴ずつ添加した。白色の油相が分離し、これを、撹拌しながら、25℃に冷却させた。72時間撹拌した後、物質は結晶となった。混合物を濾過し、実施例34に示した条件下で乾燥した。このようにして、実施例34において得られた生成物のものと同一の形態を有する生成物0.22g(44%)を得た。
ロスバスタチンメチルエステル0.30g(0.60ミリモル)を熱いN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)0.2cmに溶解し、水2cmを少量ずつ添加した。生成物が粘稠な油状塊状物として分離した。撹拌しながら、混合物を25℃に冷却させた。撹拌48時間後、得られた結晶性の生成物を濾過し、実施例34に示した方法に従って乾燥した。このようにして、実施例34の生成物のものと同一の形態を有する生成物0.29g(97%)を得た。
ロスバスタチンメチルエステル0.20g(0.40ミリモル)を熱いイソプロパノール2cmに溶解し、水8cmを少量ずつ添加した。生成物が粘稠な油状塊状物として分離した。混合物を25℃に冷却させた。撹拌1週間後、生成物は結晶状態に変化した。結晶を濾過し、実施例34の方法に従って乾燥した。このようにして、実施例34において得られた生成物のものと同一の形態を有する生成物0.15g(75%)を得た。
ロスバスタチンメチルエステル0.30g(0.60ミリモル)を、25℃において、メタノール1cmに溶解し、撹拌しながら、水3cmを1滴ずつ添加した。生成物が粘稠な塊状物として分離し、該塊状物は、撹拌24時間の間に結晶化した。結晶を濾過し、実施例34に記載の方法に従って乾燥した。このようにして、実施例34の生成物と同一の形態を有する生成物0.24g(80%)を得た。
ロスバスタチンメチルエステル0.30g(0.60ミリモル)を25℃のDMF0.4cmに溶解した。水4cmを添加した後、生成物が油相として分離した。24時間撹拌した後、結晶性の生成物を得た。結晶を濾過し、実施例34の方法に従って乾燥した。このようにして、実施例34の生成物のものと同一の形態を有する生成物0.28g(93%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンメチルエステル[式(IIa)で表される化合物]を原料とするロスバスタチンTBA塩[式(III)で表される化合物]の調製
結晶型IIのロスバスタチンメチルエステル10.0g(0.020モル)を、25℃において撹拌しながら、アセトニトリル70cmに溶解した。このようにして得られた透明な溶液に、1.0M3級−ブチルアミン(TBA)水溶液19.8cmを添加し、さらに、各回2時間の周期で、1.0M TBA水溶液3.96cmずつを4回添加した。翌朝、さらに、1.0M TBA水溶液3.96cmを添加した。混合物をさらに24時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、酢酸エチルを添加し、残留する水を共沸蒸留によって除去した。このようにして得られた懸濁液を5℃に冷却し、1時間撹拌し、濾過し、冷たい酢酸エチルで洗浄し、乾燥した。このようにして、純度(HPLCによって測定)99.94%を有する白色の生成物10.12g(90%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンメチルエステル30.0g(0.061モル)を、25℃において撹拌しながら、水150cmに懸濁させた。このようにして得られた懸濁液に、1.0M TBA水溶液61cmを添加した。その後、各回2時間の周期で、1.0M TBA水溶液1.22cmずつを反応混合物に4回添加した。反応16時間後、さらに、1.0M TBA水溶液12.2cmを添加し、反応混合物をさらに24時間撹拌した。生成物を濾過し、冷たい酢酸エチルで洗浄し、乾燥した。このようにして、純度(HPLCによって測定)99.98%を有する白色の生成物28.5g(84%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンエチルエステル[式(IIb)で表される化合物]を原料とするロスバスタチンTBA塩(式(III)で表される化合物)の調製
結晶型IIのロスバスタチンエチルエステル30.0g(0.059モル)を、25℃において撹拌しながら、アセトニトリル210cmに溶解した。このようにして得られた溶液に、1.0M TBA水溶液59.4cmを添加した。続いて、各回2時間の周期で、さらに、1.0M TBA水溶液12cmずつを4回添加した。翌朝、さらに、1.0M TBA水溶液6cmを添加した。さらに反応24時間後、アセトニトリルを蒸発させ、結晶塊状物に酢酸エチル200cmを添加した。このようにして得られた懸濁液から水を共沸蒸留によって除去した。このようにして得られた混合物を温度0〜5℃に冷却し、濾過し、濾過した結晶を冷たい酢酸エチルで洗浄し、乾燥した。このようにして、純度(HPLC)99.86%を有する白色の題記生成物31.14g(95%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンエチルエステル2.0g(0.004モル)をアセトニトリル14cmに溶解し、1.0M TBA水溶液7.5cmを添加した。オートクレーブにおいて、混合物を25℃で48時間撹拌した。その後、反応混合物を蒸発させ、残留する水を、酢酸エチルとの共沸蒸留によって除去した。このようにして得られた懸濁液を温度0〜5℃に冷却し、濾過し、濾過した固状物を冷たい酢酸エチルで洗浄し、乾燥した。このようにして、純度(HPLCによって測定)99.86%を有する生成物1.90g(91%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンエチルエステル1.0g(0.002モル)をアセトニトリル7cmに溶解し、1.0M TBA水溶液2.18cmを添加した。オートクレーブにおいて、混合物を25℃及びアルゴン雰囲気を使用して圧力2.5バールで撹拌した。5時間後、1.0M TBA水溶液0.6cmを添加し、混合物をさらに24時間反応させた。続いて、1.0M TBA水溶液1cmを添加し、反応をさらに反応24時間続けた。反応混合物を蒸発させ、残留する水を、酢酸エチルを使用して共沸蒸留によって除去した。このようにして得られた懸濁液を温度0〜5℃に冷却し、濾過し、濾過した固状物を冷たい酢酸エチルで洗浄し、乾燥した。このようにして、純度(HPLCよる)99.86%を有する生成物1.90g(91%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンエチルエステル10.0g(0.02モル)を、25℃において、アセトニトリル70cmに溶解し、1.0M TBA水溶液35.6cmを添加した。混合物を24時間撹拌した。その後、1.0M TBA水溶液2cmを添加し、混合物をさらに24時間撹拌した。その後、方法の変形1に従って処理した。このようにして、HPLC純度99.90%を有する生成物8.69g(80%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンエチルエステル2.0g(0.004モル)に、1.0M TBA水溶液4.35cmを添加した。濃厚な懸濁液が形成され、これを25℃において2時間撹拌した。この時間の経過後、1.0M TBA水溶液0.4cm及び2時間後、2.4cmを添加し、さらに3時間撹拌した。続いて、1.0M TBA水溶液0.8cmを添加し、一夜撹拌した。混合物を濾過し、濾過した固状物を水に懸濁することによって洗浄し、乾燥した。このようにして、HPLC純度99.56%を有する生成物1.76g(81%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンエチルエステル2.0g(0.004モル)に、1.0M TBA水溶液7.95cmを添加した。懸濁液を25℃において48時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過した固状物を水2cmで洗浄し、乾燥した。このようにして、HPLC純度98.95%を有する生成物1.94g(90%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンエチルエステル30.0g(0.059モル)を水120cmに懸濁させ、撹拌しながら、25℃において、1.0M TBA水溶液59.4cmを添加した。その後、各回2時間の周期で、1.0M TBA水溶液12cmずつを4回反応混合物に添加した。翌朝、さらに、1.0M TBA水溶液6cmを添加した。混合物を24時間撹拌し、濾過し、乾燥した。このようにして、HPLC純度99.50%を有する生成物23.2g(71%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンエチルエステル10.0g(0.02モル)を水100cmに懸濁させ、撹拌することにより、25℃において、1.0M TBA水溶液19.8cmを添加した。その後、各回2時間の周期で、1.0M TBA水溶液3.96cmずつを4回反応混合物に添加した。翌日、1.0M TBA水溶液3.96cmの添加を、2時間の周期で、2回繰り返した。混合物を24時間撹拌したところ、透明な溶液が得られた。1週間後に、生成物が溶液から分離した。固状物を濾過し、乾燥した。このようにして、生成物7.89g(73%)を得た(HPLCによる純度:99.51%)。
ロスバスタチン3級−ブチルエステル[式(IIc)で表される化合物]からのロスバスタチンTBA塩[式(III)で表される化合物]の調製
ロスバスタチン3級−ブチルエステル2.0g(0.004モル)をアセトニトリル14cmに懸濁させ、25℃において撹拌しながら、1.0M TBA水溶液3.7cmを添加した。その後、各回2時間の周期で、さらに、1.0M TBA水溶液0.8cmずつを5回添加した。続いて、混合物を60℃に加熱し、4時間撹拌した後、温度を80℃に上昇させた。6時間後、各回2時間の周期で、さらに、1.0M TBA水溶液0.8cmずつを8回添加した。混合物をさらに27時間沸騰させ、処理した。反応混合物を蒸発させ、残留する水を、酢酸エチルを使用する共沸蒸留によって除去した。このようにして得られた懸濁液を温度0〜5℃に冷却し、濾過し、濾過した固状物を酢酸エチルで洗浄し、乾燥した。このようにして、生成物1.90g(92%)を得た(HPLC純度:99.60%)。
ロスバスタチン3級−ブチルエステル2.0g(0.004モル)をアセトニトリル14cmに懸濁させ、25℃において撹拌しながら、1.0M TBA水溶液13.4cmを添加した。その後、反応混合物を80℃に加熱し、36時間沸騰させ、蒸発させ、残留する水を、酢酸エチルとの共沸蒸留によって除去した。このようにして得られた懸濁液を温度0〜5℃に冷却し、濾過し、濾過した固状物を冷たい酢酸エチルで洗浄し、乾燥した。このようにして、生成物1.90g(92%)を得た。生成物をアセトニトリル19cmに懸濁化し、80℃に加熱し、溶解するまで、イソプロパノール17cmを添加した。このようにして得られたわずかに乳白色の溶液を濾過し、撹拌しながら、第1工程で25℃に、その後、温度0〜5℃に冷却した。2時間後、固状物を濾過し、冷たいアセトニトリルで洗浄し、乾燥した。このようにして、生成物1.70g(85%)を得た(HPLC純度:99.90%)。
結晶型IIのロスバスタチンTBA塩[式(III)で表される化合物]の調製
結晶型IIのロスバスタチンエチルエステル5.0g(0.01モル)を水65cmに懸濁させ、25℃において撹拌しながら、この懸濁液に1.0M TBA水溶液9.9cmを添加した。その後、各回2時間の周期で、1.0M TBA水溶液1.98cmを反応混合物に4回添加した。翌日、2時間の周期で、さらに、1.0M TBA水溶液1.98cmを2回添加した。3時間撹拌した後、2時間の周期で、1.0M TBA水溶液1.98cmを2回添加した。4日後、沈殿した固状物を濾過した。濾液を静置し、次の3日間で沈殿した生成物を濾過した。このようにして、生成物1.44g(26%)を得た(HPLC純度:99.84%)。生成物の粉末X線ディフラクトグラムを図1に示す。粉末X線回折の位置及び相対強度を表1に示す。
非晶質のロスバスタチンTBA塩[式(III)で表される化合物]の調製
実施例42の方法に従って調製したロスバスタチンTBA塩0.35g(0.69ミリモル)を、25℃において、メタノール2.5cmに溶解した。このようにして得られた溶液を真空蒸発し、乾固させた。残渣を、空気中、25℃において、翌日まで乾燥した。このようにして、図2に示す粉末X線ディフラクトグラムを有する非晶質の生成物0.33g(94%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンメチルエステル3.0g(6ミリモル)を、25℃において、メタノール12cmに溶解し、撹拌しながら、1.0M TBA水溶液5.9cmを添加した。その後、2時間周期で、さらに、1.0M TBA水溶液1.2cmを反応混合物に5回添加した。さらに24時間撹拌した後、混合物を蒸発した。このようにして、非晶質の生成物3.20g(96%)を得た。
ロスバスタチンTBA塩[式(III)で表される化合物]からのロスバスタチンカルシウム塩(式(IV)で表される化合物)の調製
非晶質のロスバスタチンTBA塩1.67g(3.0ミリモル)を、激しく撹拌しながら、25℃において、水10cm及び酢酸エチル15cmの2相混合物に添加した。すべての固状物が溶解した後、2相混合物に、15分周期で5回、飽和塩化カルシウム溶液1.5cm(5×7.5ミリモル)を1滴ずつ添加した。添加後、反応混合物を、室温において、さらに1時間撹拌し、上側の酢酸エチル層を分離し、2.0Mカルシウム溶液5cmで及び水5mlずつで2回洗浄した。有機層からの水の除去を、共沸蒸留によって行い、酢酸エチル層を蒸発乾固し、このようにして得られた残渣を、乾燥した酢酸エチル5cmに溶解させた。溶液を5分間撹拌し、42〜45℃、圧力50ミリバールにおいて真空蒸発し、乾固させた。残渣を乾燥したシクロヘキサン6cmと混合し、懸濁液を30分間撹拌した。固状物を濾過し、乾燥したシクロヘキサン5cmにて洗浄し、50℃において7時間真空乾燥した。このようにして、生成物1.30g(87%)を得た。
ロスバスタチンTBA塩1.67g(3.0ミリモル)を、激しく撹拌しながら、室温において、水10cm及び酢酸エチル15cmの2相混合物に添加した。固状物が溶解した後、2相混合物に、15分周期で3回、固状の酢酸カルシウム溶液0.4g(3×2.5ミリモル)を添加した。添加後、反応混合物を、室温において、さらに1時間撹拌し、上側の酢酸エチル層を分離し、水5cmmずつで3回洗浄した。有機層を共沸蒸留によって乾燥し、酢酸エチル層を蒸発乾固した。このようにして得られた白色の残渣を、乾燥した酢酸エチル5cmに溶解させた。溶液を5分間撹拌し、42〜45℃、圧力50ミリバールにおいて真空蒸発し、乾固させた。残渣を乾燥したシクロヘキサン6cmと混合し、懸濁液を30分間撹拌した。固状物を濾過し、乾燥したシクロヘキサン5cmにて洗浄し、50℃において7時間真空乾燥した。このようにして、生成物1.36g(91%)を得た。
ロスバスタチンTBA塩[式(III)で表される化合物]からのロスバスタチン亜鉛塩[式(V)で表される化合物]の調製
遮光した装置において、非晶質のロスバスタチンTBA塩27.0g(0.049モル)を、温度20〜25℃で蒸留水1620cmに溶解した。溶液を濾過し、続いて、蒸留水80cm中にZnSO・HO9.59g(0.053モル)を含有する溶液を、温度20〜25℃において、1滴ずつ添加した。懸濁液を温度5〜10℃に冷却し、濾過し、蒸留水100cmにて洗浄した。その後、このようにして得られた湿潤した生成物(59.9g)を、アルゴン雰囲気下、温度5〜10℃において、蒸留水540cm中に41時間懸濁させた。固状物を濾過し、蒸留水で洗浄し、真空乾燥した。このようにして、題記生成物33.1g(80%)を得た。
遮光した装置において、非晶質のロスバスタチンTBA塩1.16g(0.002モル)を、撹拌しながら、酢酸エチル11.7cm及び蒸留水55cmの混合物に添加した。その後、アルゴン雰囲気下、撹拌しながら、温度20〜25℃において、2.23M ZnSO溶液1.27cmを1滴ずつ添加した。1時間撹拌した後、層を分離し、有機層を2.23M ZnSO溶液1.3cmずつで2回、続いて、水1.3cmにて洗浄した。有機層を蒸発させ、繰り返し酢酸エチルを添加した後、残留する水を共沸蒸留によって除去した。このようにして得られた懸濁液を冷却し、濾過し、酢酸エチル2cmにて洗浄し、真空乾燥した。このようにして得られた生成物0.70g(0.0007モル)を、蒸留水8.2cmに溶解した水酸化ナトリウム0.76mgを含有する溶液中で、アルゴン流下、25℃において4時間撹拌した。混合物を濾過し、湿潤した生成物を、アルゴン雰囲気下、上述のものと同じ組成を有するアルカリ溶液8.2cm中に繰り返し2時間懸濁させた。固状物を濾過し、同じ組成を有するアルカリ溶液2cmにて洗浄し、遮光して真空乾燥した。このようにして、題記生成物0.53g(76%)を得た。
遮光した装置において、ロスバスタチンTBA塩6.15g(0.011モル)を、温度20〜25℃において、蒸留水370cmに溶解した。その後、アルゴン雰囲気下、蒸留水17.8cm中にZnSO・HO2.15g(0.012モル)を含有する溶液を、温度20〜25℃において、1滴ずつ添加した。懸濁液を温度5〜10℃に冷却し、濾過し、蒸留水30cmにて洗浄した。その後、湿潤した生成物を、アルゴン雰囲気下、温度5〜10℃において、蒸留水123cm中に41時間撹拌した。濾過後、固状物を蒸留水25cmずつで4回洗浄し、遮光して真空乾燥した。このようにして、題記化合物4.60g(81%)を得た。
遮光した装置において、ロスバスタチンTBA塩6.20g(0.0112モル)を、温度20〜25℃で、蒸留水370cmに溶解した。その後、アルゴン雰囲気下、蒸留水17.8cm中にZnSO・HO2.20g(0.0122モル)を含有する溶液を、温度20〜25℃において、1滴ずつ添加した。懸濁液を温度5〜10℃に冷却し、濾過し、蒸留水30cmにて洗浄した。その後、湿潤した生成物を、アルゴン雰囲気下、温度5〜10℃において、蒸留水125cm中に41時間撹拌した。濾過後、固状物を蒸留水30cmずつで3回洗浄し、遮光して真空乾燥した。このようにして、題記化合物4.80g(84%)を得た。
遮光した装置において、ロスバスタチンTBA塩1.20g(0.0022モル)を、温度20〜25℃で、蒸留水72cmに溶解した。その後、アルゴン雰囲気下、蒸留水4.4cm中にZnSO・HO0.53g(0.003モル)を含有する溶液を、反応混合物に、温度20〜25℃において、1滴ずつ添加した。懸濁液を温度5〜10℃に冷却し、濾過し、蒸留水5cmにて洗浄した。続いて、湿潤した生成物を、アルゴン雰囲気下、温度5〜10℃において、蒸留水25cm中に41時間撹拌した。濾過後、固状物を蒸留水5cmずつで3回洗浄し、遮光して真空乾燥した。このようにして、題記化合物0.86g(79%)を得た。
遮光した装置において、ロスバスタチンTBA塩7.5g(0.014モル)を、温度20〜25℃で、蒸留水450cmに溶解した。続いて、アルゴン雰囲気下、蒸留水22.6cm中にZnSO・HO2.70g(0.015モル)を含有する溶液を、温度20〜25℃において、1滴ずつ添加した。その後、懸濁液を温度5〜10℃に冷却し、濾過し、蒸留水30cmにて洗浄した。湿潤した生成物(13.8g)を、アルゴン雰囲気下、温度5〜10℃において、蒸留水150cm中で41時間撹拌した。濾過後、固状物を蒸留水30cmずつで3回洗浄し、遮光して真空乾燥した。このようにして、題記化合物5.95g(86%)を得た。
遮光した装置において、ロスバスタチンTBA塩3.50g(0.006モル)を、温度20〜25℃で、蒸留水210cmに溶解した。続いて、アルゴン雰囲気下、蒸留水13cm中にZnSO・HO1.54g(0.008モル)を含有する溶液を、温度20〜25℃において、1滴ずつ添加した。懸濁液を温度5〜10℃に冷却し、濾過し、蒸留水15cmにて洗浄した。その後、湿潤した生成物(6.50g)を、アルゴン雰囲気下、温度5〜10℃において、蒸留水110cm中で41時間撹拌した。濾過後、固状物を蒸留水20cmずつで3回洗浄し、遮光して真空乾燥した。このようにして、題記化合物2.65g(82%)を得た。
遮光した装置において、ロスバスタチンTBA塩2.90g(0.005モル)を、温度20〜25℃で、蒸留水175cmに溶解した。その後、アルゴン雰囲気下、蒸留水11cm中にZnSO・HO1.28g(0.0068モル)を含有する溶液を、温度20〜25℃において、1滴ずつ添加した。懸濁液を温度5〜10℃に冷却し、濾過し、蒸留水10cmにて洗浄した。その後、湿潤した生成物(5.40g)を、アルゴン雰囲気下、温度5〜10℃において、蒸留水85cm中で41時間撹拌した。濾過後、固状物を蒸留水20cmずつで3回洗浄し、遮光して真空乾燥した。このようにして、題記化合物2.30g(86%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンメチルエステル[式(IIa)で表される化合物]からのロスバスタチン亜鉛塩[式(V)で表される化合物]の調製
結晶型IIのロスバスタチンメチルエステル2.0g(4.0ミリモル)を、25℃において、メタノール8cmに溶解し、撹拌しながら、同じ温度において、1.0M TBA水溶液4cmを添加した。その後、2時間の周期で、1.0M TBA水溶液0.8cmを反応混合物に5回添加した。混合物をさらに24時間撹拌し、蒸発させ、残渣に、酢酸エチル20cm及び蒸留水6cmを添加した。2相混合物に、温度20〜25℃において、2.2M ZnSO水溶液2.2cmを10分間で添加した。1時間撹拌した後、層を分離し、有機層を、2.2M ZnSO水溶液10cmずつで2回及び蒸留水10cmで洗浄した。有機層を蒸発させ、繰り返し酢酸エチルを添加した後、残留する水を共沸蒸留によって除去した。このようにして得られた懸濁液を冷却し、酢酸エチル2cmにて洗浄し、真空乾燥した。このようにして、粗製生成物1.24g(60%)が得られ、これを、アルゴン雰囲気下、温度0〜5℃において、水酸化ナトリウム0.8mg及び蒸留水8cmからなる水溶液中で36時間撹拌した。その後、混合物を濾過し、固状物を、前記と同じ組成を有するアルカリ水溶液2cmで洗浄し、遮光して真空乾燥した。このようにして、題記生成物1.10g(89%)を得た。
結晶型IIのロスバスタチンメチルエステル3.0g(6.0ミリモル)を、25℃において、メタノール12cmに溶解し、撹拌しながら、同じ温度において、1.0M TBA水溶液5.9cmを添加した。その後、2時間の周期で、1.0M TBA水溶液1.2cmを反応混合物に5回添加した。混合物をさらに24時間撹拌し、蒸発させ、残渣に、酢酸エチル40cmを3回添加し、残留する水を、共沸蒸留を3回繰り返すことによって除去した。このようにして得られた残渣に、酢酸エチル34cm及び蒸留水10cmを添加した。続いて、2相混合物に、温度20〜25℃において、2.2M ZnSO水溶液3.7cmを10分間で添加した。1時間撹拌した後、層を分離し、有機層を、2.2M ZnSO水溶液10cmずつで2回及び蒸留水10cmで洗浄した。有機層を蒸発させ、残留する水を、酢酸エチルを使用する繰り返しの共沸蒸留によって除去した。懸濁液を冷却し、濾過し、酢酸エチル3cmにて洗浄し、真空乾燥した。このようにして、粗製生成物2.50g(81%)が得られ、これを、アルゴン雰囲気下、温度0〜5℃において、蒸留水12cm中に水酸化ナトリウム1.2mgを含有する溶液中で36時間撹拌した。混合物を濾過し、前記と同じ組成を有するアルカリ水溶液にて洗浄し、遮光して真空乾燥した。このようにして、題記生成物2.25g(90%)を得た。

Claims (25)

  1. 式(III)
    Figure 2013543884

    で表されるロスバスタチンTBA塩を製造する方法であって、該方法は、極性溶媒、好ましくは、水、メタノール又はアセトニトリル、最も有利にはアセトニトリルを使用し、温度10℃〜溶媒の沸点において、一般式(II)
    Figure 2013543884

    (ここで、Rは、メチル、エチル又は3級−ブチルを表す)で表されるロスバスタチンエステルを、1.5〜5モル当量、好ましくは2.0モル当量の3級−ブチルアミンの水溶液と反応させることを含んでなるロスバスタチンTBA塩の製法。
  2. 結晶型IIの式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩を製造する方法であって、該方法は、式(II)(ここで、Rは、メチル、エチル又は3級−ブチルを表す)で表されるロスバスタチンエステル、好ましくは、結晶型IIの式(IIb)
    Figure 2013543884

    で表される化合物を水中に懸濁させ、温度10〜50℃、好ましくは25℃において、等モル量の3級−ブチルアミンの水溶液を添加し、任意に、各回0.1〜0.5モル当量、好ましくは0.2当量の3級−ブチルアミンの水溶液を添加することによって、3級−ブチルアミンの添加を、2〜24時間内で、1〜5回繰り返し、72〜96時間後、分離した固状物を溶液から取り出し、このようにして得られた結晶型IIの式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩を単離することを含んでなる結晶型IIのロスバスタチンTBA塩の製法。
  3. 非晶質の式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩を製造する方法であって、該方法は、ロスバスタチンTBA塩を、炭素原子1〜4個を有する飽和脂肪族アルコール、好ましくはメタノールに溶解し、溶媒を除去し、固状残渣を、空気中、室温で乾燥することを含んでなる非晶質のロスバスタチンTBA塩の製法。
  4. 粉末X線回折分析において、放射線CuKαにて測定して、18.651°(±0.2°)2θに最強のX線回折シグナルを有する結晶型IIの式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩。
  5. 粉末X線回折分析において、放射線CuKαにて測定して、15.803及び18.651°(±0.2°)2θに相対強度50%を越えるX線回折シグナルを有する結晶型IIの式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩。
  6. 粉末X線回折分析において、放射線CuKαにて測定して、11.282、15.803、18.651、19.050、19.832及び20.512°(±0.2°)2θに相対強度25%を越えるX線回折シグナルを有する結晶型IIの式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩。
  7. 粉末X線回折分析において、放射線CuKαにて測定して、下記の表に示す相対強度5%を越えるX線回折シグナルを有する結晶型IIの式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩。
    Figure 2013543884
  8. 非晶質のロスバスタチンTBA塩。
  9. 原料物質が、結晶型IIの式(IIa)
    Figure 2013543884

    で表されるロスバスタチンメチルエステル、結晶型IIの式(IIb)
    Figure 2013543884

    で表されるロスバスタチンエチルエステル及び式(IIc)
    Figure 2013543884

    で表されるロスバスタチン3級−ブチルエステルから選ばれるものである請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  10. 請求項1〜3のいずれかに従って調製された式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の、ロスバスタチンカルシウム(2:1)塩の製造における使用。
  11. 請求項1〜3のいずれかに従って調製された式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の、ロスバスタチン亜鉛(2:1)塩の製造における使用。
  12. 放射線CuKαを使用する粉末X線回折分析において測定して、最強のX線回折シグナル:17.471、18.042及び19.553°(±0.2°)2θを有する結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステル。
  13. 放射線CuKαを使用する粉末X線回折分析において測定して、相対強度50%を越えるX線回折シグナル:9.371、17.471、18.042、19.553及び21.695°(±0.2°)2θを有する結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステル。
  14. 放射線CuKαを使用する粉末X線回折分析において測定して、少なくとも25%の相対強度を持つX線回折シグナル:9.371、17.471、18.042、19.553、21.695、24.365及び26.352°(±0.2°)2θを有する結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステル。
  15. 放射線CuKαを使用する粉末X線回折分析にて測定して、下記の表に示すX線回折シグナル(2θ、±0.2°;相対強度>5%)を有する結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステル。
    Figure 2013543884
  16. 結晶型IIの式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルを製造する方法であって、該方法は、
    a)結晶型I、非結晶性の式(IIa)で表される固状又は液状のロスバスタチンメチルエステルを、極性溶媒中、好ましくは炭素原子1〜4個を有する飽和の脂肪族アルコール中、又はN,N−ジメチルホルムアミド中、最も有利にはエタノール中に、任意に加熱することによって溶解し、得られた溶液を水と混合し、続いて、冷却し、任意に、室温において24〜168時間撹拌し、結晶型IIのロスバスタチンメチルエステルを単離するか;又は
    b)極性溶媒及び水の混合物から、好ましくは、炭素原子1〜4個を有する飽和の脂肪族アルコール及び水の混合物から、又はN,N−ジメチルホルムアミド及び水の混合物から、結晶型I、非結晶性の式(IIa)で表される固状又は液状のロスバスタチンメチルエステルを結晶化させ、室温において24〜72時間混合物を撹拌し、結晶型IIのロスバスタチンメチルエステルを単離する
    ことを含んでなる結晶型IIのロスバスタチンメチルエステルの製法。
  17. 放射線CuKαを使用する粉末X線回折分析において測定して、最強の回折シグナル:17.907及び19.419°(±0.2°、2θ)を有する結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステル。
  18. 放射線CuKαを使用する粉末X線回折分析において測定して、相対強度50%を越える回折シグナル:9.238、17.313、17.907及び19.419°(±0.2°、2θ)を有する結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンメチルエステル。
  19. 放射線CuKαを使用する粉末X線回折分析において測定して、相対強度25%を越える回折シグナル:9.238、9.638、16.354、17.313、17.907、19.419、20.137、21.478、24.112、24.376、24.684及び26.030°(±0.2°、2θ)を有する結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンメチルエステル。
  20. 放射線CuKαを使用する粉末X線回折分析にて測定して、下記の表に示す回折シグナル(2θ、±0.2°;相対強度>5%)を有する結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンメチルエステル。
    Figure 2013543884
  21. 結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルを製造する方法であって、該方法は、
    a)結晶型I、非結晶性の式(IIb)で表される固状又は液状のロスバスタチンエチルエステルを、極性溶媒中、好ましくは、炭素原子1〜4個を含有する飽和の脂肪族アルコール中、アセトニトリル中、又はN,N−ジメチルホルムアミド中、最も有利にはエタノール中に、任意に加熱することによって溶解し、得られた溶液を水と混合し、冷却し、任意に室温において撹拌した後、結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルを単離するか;又は
    b)極性溶媒及び水の混合物から、好ましくは、水及び炭素原子1〜4個を有する飽和の脂肪族アルコールの混合物から、水及びアセトニトリルの混合物から、又は水及びN,N−ジメチルホルムアミドの混合物から、結晶型I、非結晶性の式(IIb)で表される固状又は液状のロスバスタチンエチルエステルを結晶化させ、続いて、任意に室温において撹拌し、結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルを単離するか;又は
    c)炭素原子4〜8個を有する飽和の脂肪族エステル、炭素原子4〜8個を有する飽和の脂肪族又は環状エーテル、炭素原子3〜6個を有する脂肪族ケトン、又は芳香族炭化水素、又は水とで形成されるその混合物から、結晶型I、非結晶性の式(IIb)で表される固状又は液状のロスバスタチンエチルエステルを結晶化させ、続いて、任意に室温において撹拌し、結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルを単離するか;又は
    d)炭素原子4〜8個を有する脂肪族エステル中、炭素原子4〜8個を有する脂肪族又は環状エーテル中、炭素原子3〜6個を有する脂肪族ケトン中、又は芳香族溶媒中に、結晶型I、非結晶性の式(IIb)で表される固状又は液状のロスバスタチンエチルエステルを結晶化させ、続いて、脂肪族又は脂環式炭化水素、好ましくは、ヘキサン、ヘプタン又はシクロヘキサンを添加し、結晶型IIの式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルを結晶化させ、任意に室温において撹拌し、結晶型IIのロスバスタチンエチルエステルを単離する
    ことを含んでなる結晶型IIのロスバスタチンエチルエステルの製法。
  22. 請求項12〜15のいずれかに従って調製された結晶性の式(IIa)で表されるロスバスタチンメチルエステルの、式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の製造における使用。
  23. 請求項17〜20のいずれかに従って調製された結晶性の式(IIb)で表されるロスバスタチンエチルエステルの、式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の製造における使用。
  24. 請求項4〜7のいずれかに従って調製された結晶型IIの式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の、ロスバスタチンTBA塩のX線結晶解析における分析用対照物質としての使用。
  25. 請求項8による非晶質の式(III)で表されるロスバスタチンTBA塩の、分析テスト、有利には、ロスバスタチンTBA塩の粉末X線結晶解析における分析用対照物質としての使用。
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