JP2013534515A5 - 受容体型チロシンキナーゼｃ−Ｍｅｔに対する抗体 - Google Patents

Claims (25)

1. （ｉ）相補性決定領域（ＣＤＲ）配列の配列番号２３、配列番号２４および配列番号２５のそれぞれ、またはそれらの１つもしくは複数に実質的に記載されているアミノ酸配列を含む可変領域を含む免疫グロブリン重鎖、および／または
   （ｉｉ）相補性決定領域（ＣＤＲ）配列の配列番号２６、配列番号２７および配列番号２８のそれぞれ、またはそれらの１つもしくは複数に実質的に記載されているアミノ酸配列を含む可変領域を含む免疫グロブリン軽鎖
   を含み、ｃ−Ｍｅｔに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合性フラグメント。
2. （ｉ）配列番号２９に少なくとも９０％同一である可変領域のアミノ酸配列を含む免疫グロブリン重鎖、および／または
   （ｉ）配列番号３０に少なくとも９０％同一である可変領域のアミノ酸配列を含む免疫グロブリン軽鎖
   を含み、ｃ−Ｍｅｔに特異的に結合する、請求項１に記載の単離された抗体またはその抗原結合性フラグメント。
3. 配列番号２９に記載の可変領域のアミノ酸配列を含む免疫グロブリン重鎖および／または配列番号３０に記載の可変領域のアミノ酸配列を含む免疫グロブリン軽鎖を含む、請求項１または２に記載の単離された抗体またはその抗原結合性フラグメント。
4. ｓｃＦＶである請求項１から３のいずれか１項に記載の抗原結合性フラグメント。
5. 腫瘍細胞上のｃ−Ｍｅｔに特異的に結合し、ｃ−Ｍｅｔ受容体が活性化していない状況で前記受容体の下方制御を誘導する、単離された抗体またはその抗原結合性フラグメント。
6. ｃ−Ｍｅｔのα鎖上に存在するエピトープに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合性フラグメントであって、前記エピトープがアミノ酸配列ＤＶＬＰＥＦＲＤＳＹ（配列番号４）を含み、または基本的にアミノ酸配列ＤＶＬＰＥＦＲＤＳＹ（配列番号４）から成り、寄託番号ＰＴＡ−７６８０でＡＴＣＣに寄託されたハイブリドーマ細胞株により産生されたＭｅｔ４抗体ではない、単離された抗体またはその抗原結合性フラグメント。
7. 配列番号２９に記載の可変領域のアミノ酸配列を含む免疫グロブリン重鎖、および／または配列番号３０に記載の可変領域のアミノ酸配列を含む免疫グロブリン軽鎖を含む、請求項５または６に記載の抗体。
8. 配列ＤＶＬＰＥＦＲＤＳＹ（配列番号４）を含むエピトープへの請求項１から７のいずれか１項に記載の抗体の結合を競合的に阻害することが可能な抗体であって、寄託番号ＰＴＡ−７６８０でＡＴＣＣに寄託されたハイブリドーマ細胞株により産生されたＭｅｔ４抗体ではない、抗体。
9. 約３ｎＭのｃ−Ｍｅｔに対する結合親和性（Ｋ _Ｄ ）を有する、請求項８に記載の抗体。
10. 請求項１から９のいずれか１項に記載の抗体またはその抗原結合性フラグメントを対象に投与する工程を含む、前記対象における腫瘍細胞の細胞増殖を阻害する方法。
11. 前記単離された抗体またはその抗原結合性フラグメントが、
    （ｉ）相補性決定領域（ＣＤＲ）配列の配列番号２３、配列番号２４および配列番号２５のそれぞれ、またはそれらの１つもしくは複数に実質的に記載されているアミノ酸配列を含む可変領域を含む免疫グロブリン重鎖、および／または
    （ｉｉ）相補性決定領域（ＣＤＲ）配列の配列番号２６、配列番号２７および配列番号２８のそれぞれ、またはそれらの１つもしくは複数に実質的に記載されているアミノ酸配列を含む可変領域を含む免疫グロブリン軽鎖
    を含む、請求項１０に記載の方法。
12. 前記抗体が、配列番号２９を含む可変領域のアミノ酸配列を含む免疫グロブリン重鎖、および／または配列番号３０を含む可変領域のアミノ酸配列を含む免疫グロブリン軽鎖を含む、請求項１１に記載の方法。
13. 前記抗原結合性フラグメントがｓｃＦｖである、請求項１０から１２のいずれか１項に記載の方法。
14. 薬剤に結合する、請求項１から９のいずれか１項に記載の抗体またはその抗原結合性フラグメント。
15. 検出可能標識もしくは機能性標識から選抜される薬剤、または、細胞毒もしくは抗新生物薬剤から選抜される治療薬剤に結合する、請求項１４に記載の抗体またはその抗原結合性フラグメント。
16. 請求項１から７のいずれか１項に記載の抗体または抗原結合性フラグメントをコードする、単離された核酸配列。
17. 前記配列が、配列番号３９の重鎖可変領域配列および／または配列番号４０の軽鎖可変領域配列を含む、請求項１６に記載の核酸配列。
18. 請求項１６または１７に記載の単離された核酸配列を含むベクター。
19. 請求項１８に記載のベクターを含む宿主細胞。
20. 請求項１から７のいずれか１項に記載の抗体もしくは抗原結合性フラグメント、または請求項１４に記載の抗体複合体を薬学的に許容される担体もしくは賦形剤と共に含む、医薬組成物。
21. 抗ガン薬剤もしくは治療剤、血管新生の阻害剤または免疫変調成分から成る群から選抜される薬剤と同時にまたは連続して投与される、請求項２０に記載の医薬組成物。
22. 対象における望ましくない細胞増殖または細胞増殖性疾患を治療する方法であって、請求項１から７のいずれか１項に記載の抗体もしくはその抗原結合性フラグメント、または請求項１４に記載の複合物の治療上有効量を前記対象に投与することを含む、方法。
23. 対象における疾患を診断する方法であって、前記対象または前記対象から得られたサンプルと、請求項１から７のいずれか１項に記載の抗体もしくは抗原結合性フラグメント、または請求項１４に記載の複合物とを接触させる工程、およびヒトｃ−Ｍｅｔと抗体または複合物との間の結合に関して前記対象またはサンプルを解析する工程、を含む方法。
24. 請求項１から７のいずれか１項に記載の抗体またはその抗原結合性フラグメントまたは請求項１４に記載の抗体複合物の、対象における望ましくない細胞増殖を減少させるか、細胞増殖性疾患を調節するか、治療するための薬剤の製造における使用。
25. 癌細胞における化学療法剤に対する耐性の克服または軽減に使用される、請求項１から７のいずれか１項に記載の抗体または抗原結合性フラグメント。