本発明は、構成図3に示されているLNBダウンコンバージョンのチップ回路を開示する。
前置増幅器は、フロントエンド回路の中間段の高周波増幅回路の出力を受け、そして、チップの雑音指数を改善して、LNB全体のノイズ劣化を防ぐとともに、中間段の高周波増幅回路からの シングルエンド信号を二つの差動信号へ変換して、チップのコモンモードノイズ除去性能を向上させ、前記二つの差動信号はそれぞれ0度位相の第1差動信号と180度位相の第2差動信号である。
四相電圧制御発振器は、位相が90度ずれた四つの局部発振信号を出力して、前記四つの局部発振信号はそれぞれ90度位相の第1局部発振信号、0度位相の第2局部発振信号、270度位相の第3局部発振信号と180度位相の第4局部発振信号である。
直交ミキサは、前記四相電圧制御発振器からの四つの局部発振信号および前置増幅器からの二つの差動信号を受け、前記直交ミキサは第1局部発振信号と第1差動信号を混合して、90度位相の第1中間周波数信号を生成し、第2局部発振信号と第1差動信号を混合して、0度位相の第2中間周波数信号を生成し、第3局部発振信号と第2差動信号を混合して、270度位相の第3中間周波数信号を生成し、第4局部発振信号と第2差動信号を混合して、180度位相の第4中間周波数信号を生成する。
IQ中間周波増幅器は、前記直交ミキサからの四つの中間周波数信号を受け、直交ミキサの駆動能力を向上させ、信号の減衰を防止する。
ポリフェーズフィルタは、前記チップ上のIQ中間周波増幅器の出力を受け、四つの中間周波数信号をフィルタし、イメージ信号を除去して、チップのイメージ抑圧機能を達成し、それから、四つの中間周波数信号のうち、第1中間周波数信号と第2中間周波数信号、第3中間周波数信号と第4中間周波数信号をそれぞれ重畳して、二つの信号出力を生成する。
<発明の実施の形態>
前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路はチップ内の高周波増幅管制御回路および垂直水平スイッチング回路、チップの周辺回路に接続された垂直高周波増幅回路、水平高周波増幅回路および中間段の高周波増幅回路も備える。前記チップ内の高周波増幅管制御回路は前記垂直高周波増幅回路、水平高周波増幅回路と中間段の高周波増幅回路中の高周波増幅管のソース、ドレインとゲートのために、バイアス回路を提供し、且つ、高周波増幅管の動作電流を通常の範囲にコントロールする。前記垂直水平スイッチング回路は垂直・水平のスイッチング電圧の大きさに応じて、高周波増幅管に与えるバイアスをオンまたはオフにして、垂直方向と水平方向の信号受信の切り替えを実現する。同時に、中間段の高周波増幅回路はずっとオープンの状態に制御されている。
また、前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路はチップ内の中間周波増幅器を備える。当該中間周波増幅器は前記ポリフェーズフィルタからの出力を受けて、チップ外の75Ωケーブルを駆動して、出力のマッチング、特にセットトップボックスとのマッチングを確保して、中間周波数信号を出力する。
前記四相電圧制御発振器は、図4と図5に示すように、相互結合する2つの電圧制御発振器ユニットVC01とVC02を有し、位相が90度ずれた四つの局部発振信号を出力して、その四つの局部発振信号はそれぞれ90度位相の第1局部発振信号IP、0度位相の第2局部発振信号QP、270度位相の第3局部発振信号INと180度位相の第4局部発振信号QNである。
本発明はハートレー構造を採用して、イメージ排除機能を実現する。ハートレー構造のダウンコンバータの動作原理から、本発明は4位相の直交局部発振器信号を生成する必要があることをわかる。通常直交局部発振器信号の生成方法にはポリフェーズフィルタ方法、分周器方法、四相電圧制御発振器方法の3種類ある。
本発明は四相電圧制御発振器方法を採用するために、高周波でポリフェーズフィルタを駆動する課題を避ける。また、分周器方法において、電圧制御発振器の発振周波数が局部発振周波数の2倍でなけらばならないが、Kuバンドの10.6GHz局部発振周波数なら、電圧制御発振器の発振周波数が21GHzであるが、そんな高い周波数では、CMOS分周器がその機能を実現し難い。
図4と図5に示すように、四相電圧制御発振器は2つの電圧制御発振器(VCO)ユニットの相互結合によって、位相が90度ずれた四つの局部発振信号を実現する。2つの電圧制御発振器ユニットがぞれぞれ主発振管(Ml、M2、M5、M6)と結合管(M3、M4、M7、M8)から構成される。第1段の電圧制御発振器VC01からの出力信号IP、INが第2段の電圧制御発振器VC02の結合管に入力されて、第2段の電圧制御発振器VC02からの出力信号QP、QNが第1段の電圧制御発振器VC01の結合管に入力される。それにより、IP、QP、IN、QNの間に90度の位相差が保たれる。
前記電圧制御発振器が位相同期回路とプリスケーラ回路に接続され、前記電圧制御発振器の周波数安定性が位相同期回路に通じて実現され、すなわちプリスケーラ回路によって電圧制御発振器の出力信号の周波数が継続的に基準クロック周波数に分周されて、位相同期回路は分周された出力信号の周波数を基準クロック周波数と比べって、その周波数差異が位相同期回路が継続的に電圧制御発振器の可変コンデンサーを調整することで補償され、それにより、正確な局部発振周波数を達成する。
電圧制御発振器の生成する局部発振信号が温度などの環境変化に従って変化しないことを確保するためには、前記が位相同期回路(PLL)に通じて電圧制御発振器の生成する局部発振信号を位相同期させるが必要があり、それにより、正確な局部発振信号を達成し、ディスクリート式方法中の誘電体発振器(DRO)の周波数不安定性の欠点を克服する。具体的には、プリスケーラ回路によって電圧制御発振器の局部発振信号の周波数を基準クロック(即ち、水晶クロック)周波数程度に分周されて、位相同期回路は分周された信号の周波数を基準クロック周波数と比べって、継続的に電圧制御発振器の可変コンデンサーを調整して、その誤差を補償して、局部発振周波数を位相同期させる機能を達成する。水晶は非常に高いQ値を有するため、周波数安定精度がすごく高く、位相同期回路は電圧制御発振器の周波数を水晶周波数に位相同期させて、電圧制御発振器の周波数安定精度を確保する。
本発明はLNBシステムの周波数安定精度と位相雑音性能を向上させるために、チップ内に位相同期回路と水晶発振器をを集積して、電圧制御発振器の周波数の正確な制御を実現し、電圧制御発振器の低周波位相雑音をフィルタする。
図6に示すように、プリスケーラは2つの電圧制御発振器ユニットで構成される四相電圧制御発振器から出力した10GHz程度の高周波信号を継続的に水晶発振周波数に分周してから位相検出器に送って、同時に、水晶発振器も安定的な水晶発振周波数を位相検出器に送り、位相検出器は2つの周波数信号の位相差異を比較してから、対応する制御信号をチャージポンプに入力し、ループフィルタはチャージポンプからの出力信号をフィルタして位相変化に追従する制御電圧信号に転換する。その制御電圧信号で電圧制御発振器内部の可変コンデンサを制御して、電圧制御発振器の周波数の精確調整を実現する。
本発明は2つの電圧制御発振器で構成される四相クロスカップリング型電圧制御発振器を採用する。2つのVCOは位相が違いが、発振周波数が同じであるから、ループフィルタは制御電圧をフィルタしてから、同時に2つのVCOへ送るだけですむ。
位相同期回路全体は負のフィードバック特性を有するために、電圧制御発振器の位相と周波数が、水晶発振器の位相と周波数に、完全に比例することを達成する。水晶は非常に高いQ値を有するために、周波数安定精度がすごく高く、電圧制御発振器の周波数安定精度を確保する。
電圧制御発振器は10GHz高周波信号を位相同期回路に送るとともに、ミキサーに10GHz信号を送って、ダウンコンバージョン機能を実現する。
前記受動型ポリフェーズフィルタは4つの中間周波数信号と対応する4つの経路を含む。図6に示すように、各経路には直列に接続された複数の抵抗素子があり、前の経路の各抵抗素子の前端がコンデンサを介してその次の経路の対応する抵抗素子の後端と接続され、最後の経路の各抵抗素子の前端がコンデンサを介して第一経路の対応する抵抗素子の後端と接続される。
本発明はハートレー構造を採用してイメージ排除機能を実現する。ハートレー構造のダウンコンバータの動作原理から、無線周波数信号が直交ミキサによってダウンコンバートされたから、ポリフェーズフィルタによってイメージ信号をフィルタされる必要があることがわかる。LNBシステムは950MHzから2150MHzまでのLバンド中間周波数信号の出力を必要とするから、本発明は4段受動型ポリフェーズフィルタ構造を採用する。図7の示すように、ポリフェーズフィルタは負の周波数(或いは正の周波数)信号に対して帯域阻止特性を有するが、正の周波数(或いは負の周波数)信号に対して帯域通過特性を保ち、そして、阻止帯域幅が段数の多少で決められ、段数が多ければ多いほど、阻止帯域幅が大きいが、通過帯域内の挿入損失も大きいである。本発明は阻止帯域幅と通過帯域内の挿入損失両方も考慮して4段ポリフェーズフィルタ構造を採用する。
前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路はチップ内の22k検出回路も備え、受けた22k信号に応答する。22k信号が存在すると、検出回路が位相同期回路に高レベルを送り、位相同期回路が電圧制御発振器を制御して、高い局部発振周波数で働かせ、22k信号が消えると、検出回路が低レベルを送り出して、位相同期回路が電圧制御発振器を制御して、低い局部発振周波数にロッキングする。
前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路はチップ内の負電圧発生回路も備え、負電圧を生じて前記水平高周波増幅回路、垂直高周波増幅回路及び中間段の高周波増幅回路中の高周波増幅管のグリッド電圧に必要なバイアス点を提供する。
前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路はチップ内の電圧安定化回路も備え、前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路のほかの部分へ電源を供給する。
前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路はチップ内の水晶発振回路も備え、前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路のほかの部分に基準周波数を提供する。
また、本発明は、前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路およびLNBダウンコンバージョンのチップ回路の周辺回路を含むLNBダウンコンバージョン回路を開示しており、当該周辺回路は以下の要素を含む。
垂直高周波増幅回路は、無線周波数垂直信号を受け、また、衛星受信アンテナで受けた衛星伝送信号の垂直方向の電磁波を増幅し、前記垂直高周波増幅回路は受信帯域内でにバンドパス特性を有する。
水平高周波増幅回路は、無線周波数水平信号を受け、また、衛星受信アンテナで受けた衛星伝送信号の水平方向の電磁波を増幅し、前記水平高周波増幅回路は受信帯域内でにバンドパス特性を有する。
中間段の高周波増幅回路は,垂直高周波増幅回路と水平高周波増幅回路からの出力信号を受け、当該中間段の高周波増幅回路は常に開いている状態になって、第一段の高周波増幅回路からの信号を再び増幅して、ミキサ前の増幅回路全体の利得を向上させて、LNBシステム全体の雑音指数を減らす。
前記周辺回路はチップ外の高周波増幅管制御回路および垂直水平スイッチング回路、前記周辺回路に接続された垂直高周波増幅回路、水平高周波増幅回路および中間段の高周波増幅回路も備える。前記チップ外の高周波増幅管制御回路は前記垂直高周波増幅回路、水平高周波増幅回路と中間段の高周波増幅回路中の高周波増幅管のソース、ドレインとゲートのために、バイアス回路を提供し、且つ、高周波増幅管の動作電流を通常の範囲にコントロールする。前記垂直水平スイッチング回路は垂直・水平のスイッチング電圧の大きさに応じて、高周波増幅管に与えるバイアスをオンまたはオフにして、垂直方向と水平方向の信号受信の切り替えを実現する。同時に、中間段の高周波増幅回路はずっとオープンの状態に制御されている。
また、前記周辺回路はチップ外の中間周波増幅器を有する。当該中間周波増幅器は前記ポリフェーズフィルタからの出力を受けて、チップ外の75Ωケーブルを駆動し、出力のマッチングを確保し、且つ、中間周波数信号を出力する。
高周波増幅管制御回路、垂直水平スイッチング回路および前記中間周波増幅器は前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路に集積されることができるが、前記周辺回路に集積されることもできる。
前記周辺回路はチップ外の22k検出回路も含み、受けた22k信号に応答する。22k信号が存在すると、検出回路が位相同期回路に高レベルを送って、位相同期回路が電圧制御発振器を制御して、高い局部発振周波数で働かせ、22k信号が消えると、前記22k検出回路が低レベルを送り出して、位相同期回路が電圧制御発振器を制御して、低い局部発振周波数にロッキングする。
前記22k検出回路は前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路に集積されて、チップ内の22k検出回路となることができるが、前記周辺回路に集積されることもできる。また、前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路と周辺回路両方にも22k検出回路が集積されることもできる。前記LNBダウンコンバージョン回路はいずれが1つ方式を選用して機能を果たすことができる。
前記22k検出回路はチップ回路に集積されでも、周辺回路に集積されでも、図6に示すように、22k信号を検出するかどうかによって、対応する制御信号をプリスケーラに送り、プリスケーラの分周比例を変える。例えば、22k信号を検出すると、プリスケーラに高レベルを送り、22k信号を検出しないと、プリスケーラに低レベルを送る。プリスケーラは受けた22k検出回路からの電圧で、分周比例を変更し、切り替えて、それにより、電圧制御発振器の発振周波数の切り替えを達成し、さらに、局部発振周波数を変更する機能を実現する。
普通のKuバンドLNBは、9.75GHzと10.6GHz局部発振周波数をサポートする必要があり、22k信号がない場合に9.75GHz局部発振周波数となって、22k信号が存在する場合に、10.6GHz局部発振周波数に切り替える。
前記周辺回路はチップ外の負電圧発生回路も備え、負電圧を生じて、前記水平高周波増幅回路、垂直高周波増幅回路及び中間段の高周波増幅回路中の高周波増幅管のグリッド電圧に必要なバイアス点を提供する。
前記負電圧発生回路は前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路に集積されて、チップ内の負電圧発生回路となることができるが、前記周辺回路に集積されることもできる。また、前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路と周辺回路両方にも負電圧発生回路が集積されることもできる。前記LNBダウンコンバージョン回路はいずれが1つ方式を選用してその機能を果たすことができる。
前記周辺回路はチップ外の電圧安定化回路も含み、前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路へ電源を供給する。
前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路と前記周辺回路両方にも電圧安定化回路が集積されることができ、それにより、確実に前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路に安定した電源を供給する。
前記周辺回路はチップ外の水晶発振回路も備え、前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路に基準周波数を提供する。
水晶発振回路は前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路に集積されて、チップ内の負電圧発生回路となることができるが、前記周辺回路に集積されることもできる。また、前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路と周辺回路両方にも水晶発振回路が集積されることもできる。前記LNBダウンコンバージョン回路はいずれが1つ方式を選用して前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路に基準周波数を提供する。
また、本発明は、LNBダウンコンバージョンチップを開示しており、前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路が前記LNBダウンコンバージョンチップに集積されて、前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路が前記LNBダウンコンバージョンチップのピンを介して前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路の周辺回路と接続される。
図3には本発明の採用する具体的な実施形態が示されており、本発明はハートレー受信構造を採用して、チップのイメージ排除機能を図る。イメージ周波数部分の雑音は受信機の雑音指数を3dB劣化させるため、LNBのような雑音指数の要求が厳しいシステムでは、イメージ除去性能が特に重要である。
さらに、本発明は、前記LNBダウンコンバージョンのチップ回路で実現されたLNBダウンコンバージョン方法を開示しており、その技術的な解決策以下の通りである。前置増幅器で、あらかじめ受けた信号を増幅して、チップの雑音指数を高めて、LNBシステム全体の雑音を劣化しないようにするとともに、受けた シングルエンド信号を二つの差動信号へ変換し、チップのコモンモードノイズ除去性能を向上させ、前記二つの差動信号はそれぞれ0度位相の第1差動信号と180度位相の第2差動信号であり、四相電圧制御発振器で、位相が90度ずれた四つの局部発振信号を出力して、前記四つの局部発振信号は90度位相の第1局部発振信号、0度位相の第2局部発振信号、270度位相の第3局部発振信号と180度位相の第4局部発振信号であり、直交ミキサで第1局部発振信号と第1差動信号を混合して、90度位相の第1中間周波数信号を生成し、第2局部発振信号と第1差動信号を混合して、0度位相の第2中間周波数信号を生成し、第3局部発振信号と第2差動信号を混合して、270度位相の第3中間周波数信号を生成し、第4局部発振信号と第2差動信号を混合して、180度位相の第4中間周波数信号を生成し、その後、IQ中間周波増幅器で、前記直交ミキサからの四つの中間周波数信号を受け取り、直交ミキサの駆動能力を向上させ、信号の減衰を防止し、それから、ポリフェーズフィルタで、前記チップ内のIQ中間周波増幅器の出力を受け、四つの中間周波数信号をフィルタし、イメージ信号を除去し、チップのイメージ抑圧機能を達成してから、四つの中間周波数信号うち、第1中間周波数信号と第2中間周波数信号、第3中間周波数信号と第4中間周波数信号をそれぞれ重畳して、二つの信号出力を生成し、最後に中間周波増幅器で前記ポリフェーズフィルタからの出力を受け、チップ外の75Ωケーブルを駆動し、出力のマッチングを確保し、且つ、中間周波数信号を出力する。
前記電圧制御発振器の周波数安定性が位相同期回路に通じて実現され、すなわちプリスケーラ回路によって電圧制御発振器の出力信号の周波数が継続的に基準クロック周波数に分周されて、位相同期回路は分周された出力信号の周波数を基準クロック周波数と比べって、その周波数差異が位相同期回路が継続的に電圧制御発振器の可変コンデンサーを調整することで補償され、それにより、正確な局部発振周波数を達成する。
前記高周波増幅管制御回路は前記垂直高周波増幅回路、水平高周波増幅回路と中間段の高周波増幅回路中の高周波増幅管のソース、ドレインとゲートのために、バイアス回路を提供し、且つ、高周波増幅管の動作電流を通常の範囲にコントロールする。前記垂直水平スイッチング回路は垂直・水平のスイッチング電圧の大きさに応じて、高周波増幅管に与えるバイアスをオンまたはオフにして、垂直方向と水平方向の信号受信の切り替えを実現する。同時に、中間段の高周波増幅回路はずっとオープンの状態に制御されている。
前記中間周波増幅器は前記ポリフェーズフィルタからの出力を受けて、チップ外の75Ωケーブルを駆動し、出力のマッチングを確保し、且つ、中間周波数信号を出力する。
前記電圧制御発振器の周波数安定性が位相同期回路に通じて実現され、すなわちプリスケーラ回路によって電圧制御発振器の出力信号の周波数が継続的に基準クロック周波数に分周されて、位相同期回路は分周された出力信号の周波数を基準クロック周波数と比べって、その周波数差異が位相同期回路が継続的に電圧制御発振器の可変コンデンサーを調整することで補償され、それにより、正確な局部発振周波数を達成する。
前記22k検出回路は、受けた22k信号に応答し、22k信号が存在すると、検出回路が位相同期回路に高レベルを送り、位相同期回路が電圧制御発振器を制御して、高い局部発振周波数で働かせ、22k信号が消えると、検出回路が低レベルを送り出し、位相同期回路が電圧制御発振器を制御して、低い局部発振周波数にロッキングする。
負電圧発生回路で、負電圧を生じて、前記水平高周波増幅回路、垂直高周波増幅回路及び中間段の高周波増幅回路中の高周波増幅管のグリッド電圧に必要なバイアス点を提供する。
本発明が採用するハートレー構造の基本的動作原理は以下の通りである。直交局部発振信号(Quadrature LO)と直交ミキサを通じて、無線周波数信号をダウンコンバートするから、受動型ポリフェーズフィルタで混合した直交中間周波数信号を90度位相ずれさせ、それにより、確実にイメージ信号をフィルタし、イメージ排除機能を達成する。
本発明は25dB程度のイメージ除去率を実現でき、基本的にイメージ周波数が雑音を劣化する問題を解決する。また、ディスクリート部品を採用する従来型のLNB製品では、ldB以下の雑音指数を達成するために、PCB基板にバンドパスフィルタを加える必要がある。本発明によれば、本発明はハートレー構造のダウンコンバージョン構造を採用するため、メージ信号が直交ミキサのダウンコンバージョンおよびポリフェーズフィルタの位相ずれ作用で除去され、それにより、ポリフェーズフィルタを不要とし、PCB面積を節約して、応用を省略簡素化することができる。
ハートレー構造を実現するための肝心問題の1つはとうやって四相局部発振信号を生じることである。特にKuバンドのLNBチップに対して、局発周波数が9.75GHzと10.75GHzである必要があり、さらに、11.3GH z高周波まで要するため、どのようにして四相局部発振信号を生じるのかということは、本発明の解決しなければならない1つの課題となる。
普通四相局部発振器信号の生成方法にはポリフェーズフィルタ方法、分周器方法、四相電圧制御発振器方法の3種類あり。本発明は四相電圧制御発振器方法を採用するため、高周波でポリフェーズフィルタを駆動する課題を避け、また、分周器方法において、電圧制御発振器の発振周波数が局部発振周波数の2倍でなけらばならないが、分周器がその機能を達成し難い。
イメージ除去機能を有するハートレー受信機を実現する同時に、本発明は、CMOSチップの集積し易い特徴を利用して、22K信号検出回路と電圧発生回路、受信機を同じチップ内に集積し、それにより、LNBの生産コストを大幅に節約できる。