JP2013524858A - 調理を必要としないインスタント粉末形態トルココーヒー混合物及びその製造方法 - Google Patents
調理を必要としないインスタント粉末形態トルココーヒー混合物及びその製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
本発明は、食品部門においてよく知られた伝統的な飲料であるトルココーヒーに関する。本発明は、家庭、オフィス、カフェ、レストラン、ホテル、空や海や陸上の旅行において、伝統的な調製方法を使用せずに、湯を加えるだけですぐに飲めるトルココーヒーを得る方法に特に関し、この方法を使用することによって得られるトルココーヒー製品に関する。
【選択図】なし
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Description
[関連技術]
本発明は、食品部門においてよく知られた伝統的な飲料であるトルココーヒーに関する。
本発明は、食品部門においてよく知られた伝統的な飲料であるトルココーヒーに関する。
本発明は、家庭、オフィス、カフェ、レストラン、ホテル、空や海や陸上の旅行において、伝統的な調製方法を使用せずに、湯を加えるだけですぐに淹れることができる(ready−made)トルココーヒーを得る方法に特に関し、この方法を使用することによって得られるトルココーヒー製品に関する。
[先行技術]
トルココーヒーは、トルコ人によって発明されたコーヒーの調製及び調理方法の名称である。トルココーヒーは、その提供の方法のために、特殊な味、泡、香り、調理、並びに特有の独自性及び伝統を有する。トルココーヒーは、コーヒー粉砕物と一緒に提供されるコーヒーの唯一の種類である。その特性は、以下の通り列挙できる。
・世界で最も古いコーヒーを調理する方法である。
・泡、コーヒー、及びコーヒー粉砕物から形成される。
・柔らかく舌触りの良い泡のおかげで、味が最も長い時間、口の中に残り続けるコーヒーの種類である。
・数分間、形が崩れないままであることが可能なこの美味しい泡のおかげで、熱いままであることが可能である。
・ふちの薄いコーヒーカップに入れて提供されるので、他のコーヒーの種類よりゆっくり冷め、したがってより長くコーヒーを楽しめる。
・濃くシロップの様な粘稠性により、口の中で味覚を強く刺激することによっていつまでも心に残る。
・他のコーヒーの種類より、粘稠であり、柔らかく、香り高い。
・それ自体に特有の素晴らしい香り及び特殊な泡によって、他のコーヒーの種類と容易に区別できる。
・調理することによって飲むことができる唯一のコーヒーとして、愛好家によって受け入れられている。
・コーヒー占いによって未来について語るために使用される、コーヒーの唯一の種類である。
・コーヒーがカップの中にあるので独特であるが、コーヒーは、コーヒー粉砕物として底に沈殿するので、濾過又は排出を必要としない。
・糖は調製の間に加えられるので、他のコーヒーの種類と違って、後で糖を加える必要がない。
・カップの底に蓄積するコーヒー粉砕物は飲まないので、健康的である。
・頻繁に飲まれるが、量が多過ぎないので、胃に膨満感を引き起こさない。
・他のコーヒーの種類より一口中に含有するカフェインが少ない。
・糖が好みに従って調理の間に加えられるので、すぐに飲める状態で提供されるコーヒーの唯一の種類である。
・口の中にある前の味は、コーヒーの前に水を飲むことによって取り除かれ、したがってコーヒーの味は、独特に楽しまれる。
・トルコの社会生活に影響を与えることによって、友情の象徴となり、「女性に結婚を申し込む」という儀式の主題となった。
トルココーヒーは、トルコ人によって発明されたコーヒーの調製及び調理方法の名称である。トルココーヒーは、その提供の方法のために、特殊な味、泡、香り、調理、並びに特有の独自性及び伝統を有する。トルココーヒーは、コーヒー粉砕物と一緒に提供されるコーヒーの唯一の種類である。その特性は、以下の通り列挙できる。
・世界で最も古いコーヒーを調理する方法である。
・泡、コーヒー、及びコーヒー粉砕物から形成される。
・柔らかく舌触りの良い泡のおかげで、味が最も長い時間、口の中に残り続けるコーヒーの種類である。
・数分間、形が崩れないままであることが可能なこの美味しい泡のおかげで、熱いままであることが可能である。
・ふちの薄いコーヒーカップに入れて提供されるので、他のコーヒーの種類よりゆっくり冷め、したがってより長くコーヒーを楽しめる。
・濃くシロップの様な粘稠性により、口の中で味覚を強く刺激することによっていつまでも心に残る。
・他のコーヒーの種類より、粘稠であり、柔らかく、香り高い。
・それ自体に特有の素晴らしい香り及び特殊な泡によって、他のコーヒーの種類と容易に区別できる。
・調理することによって飲むことができる唯一のコーヒーとして、愛好家によって受け入れられている。
・コーヒー占いによって未来について語るために使用される、コーヒーの唯一の種類である。
・コーヒーがカップの中にあるので独特であるが、コーヒーは、コーヒー粉砕物として底に沈殿するので、濾過又は排出を必要としない。
・糖は調製の間に加えられるので、他のコーヒーの種類と違って、後で糖を加える必要がない。
・カップの底に蓄積するコーヒー粉砕物は飲まないので、健康的である。
・頻繁に飲まれるが、量が多過ぎないので、胃に膨満感を引き起こさない。
・他のコーヒーの種類より一口中に含有するカフェインが少ない。
・糖が好みに従って調理の間に加えられるので、すぐに飲める状態で提供されるコーヒーの唯一の種類である。
・口の中にある前の味は、コーヒーの前に水を飲むことによって取り除かれ、したがってコーヒーの味は、独特に楽しまれる。
・トルコの社会生活に影響を与えることによって、友情の象徴となり、「女性に結婚を申し込む」という儀式の主題となった。
先行技術において知られている伝統的なトルココーヒーの調理方法は、以下の通りである。コーヒーカップを冷たい飲料水で縁まで満たし、その水をコーヒーポットに注ぐ。コーヒー一杯分につき、焙煎コーヒーを茶さじ2杯及び適宜に100〜300ミクロンの大きさに粉砕したコーヒー(コーヒー5グラムにほぼ等しい)を、コーヒーポットに加える。糖を適宜加える(プレイン(plain)、ミドル(middle)、シュガー(sugar)と呼ぶ)。コーヒー又はコーヒー及び糖を、中火で完全に混合する。泡が、約1分で形成され始める。泡を、カップに取り入れ、コーヒーを引き続き調理する。形成された泡を繰り返し(平均3回)カップに取り入れる。最後に、残ったコーヒーを調理し、もう一度沸騰状態にして、次にカップへ注ぐ。それ故、伝統的なトルココーヒーの調理法は、労力を要する調製方法である。
何世紀にもわたり、速く実用的な消費特性を有さないトルココーヒーは、その困難な調製方法のために、世界の市場において、インスタントコーヒーの陰に隠れて、特定の限界を超えることが困難であった。換言すれば、トルココーヒーは、インスタントコーヒーより良い質の原料特性を有するが、非実用的な調製のために、市場において後ろに追いやられていた。調製の所望の簡便性及び味の基準が達成される場合、この美味しい製品の消費比率は、トルコ及び世界の市場において、インスタントコーヒー製品の消費比率に達し、さらにそれを超える可能性がある。
インスタントコーヒー市場は、3年で2500トンから12000トンに増加したので、大企業は、インスタントコーヒー製品によってトルコ市場へ参入する準備をしている。次々に開店するコーヒーチェーン店によって、2億8千万トルコリラのコーヒー市場におけるインスタントコーヒーの全シェアは、81パーセントに達した。トルココーヒーが18パーセントまで低下した市場において、カプチーノのシェアは、2.8パーセントに達した。昨年、企業は25パーセントの成長率に達し、今年、売上高8百万トルコリラに達したカプチーノは、1千万トルコリラを目標としている。この市場におけるトルココーヒーの減少の理由は、調製時間及び非実用性という不利点を有すること、コーヒーチェーン店においてこの時間を割く人員を見つけることが困難であること、並びにまた現代のニーズに好都合であるより迅速な方法で調製される他のコーヒーの種類に対する消費者の傾向である。これらの問題が解決されると、インスタントコーヒーとインスタントトルココーヒーとの間に、厳しい競争が起こるであろう。トルコ人の占い文化もまた考慮すると、インスタントトルココーヒーを好む人々の数は増加するであろう。インスタントコーヒーを消費する市場の全てはまた、インスタントトルココーヒーに対する潜在的な市場でもある。その調製方法のために、バス、航空機、ファーストフードチェーン店、及びホテルの部屋で提供できなかったトルココーヒーは、その新しい側面によって、これらの市場においてシェアを得ることができるようになる。
先行技術の中に、アロマによって上に開示されたトルココーヒーの調製において使用されるコーヒーを豊かにし、様々な味を得るためのいくつかの適用がある。これらのうちいくつかを、以下に示す。
TR200503614及びTR200500808の特許出願において、特殊な混合物を有するトルココーヒーの種類が開示されている。この発明は、特に、トルコの台所において不可欠の立場を有する、トルココーヒーへの多様な植物性原材料物質の添加による、多様な味の特殊な混合物を有するトルココーヒーの種類の形成に関する。この方法では、マスティックガム、ココナッツ、カルダモン、バニラ、及びチョコレートのトルココーヒーなどの多様な種類が得られる。
しかし、上に開示された出願は欠点を有する。トルココーヒーを調製する古典的な方法は、実用的でも速くもない。さらに、味及び外観が、トルココーヒーを調理する人の技術に応じて得られるので、標準的な製品の質は、人に依存することになる。それ故、常に同一の粘稠度を達成することは不可能である。
現在の出願のいくつかは、インスタントコーヒーのアロマ付け及び/又は発泡のためになされた研究である。これらのうちの1つは、露国特許第2279227号(欧州特許第1135992号)であり、その目的は、水の添加の後で表面に泡が形成される、インスタントの焙煎及び粉砕したコーヒー飲料を得ることである。この特許に開示されているコーヒー飲料は、インスタントガス、固体粒子形態のインスタントコーヒー、及びインスタント充填材料を有するベースを含む。この方法では、エスプレッソなどのコーヒー飲料が得られる。
一方、インスタントトルココーヒーを調製するための方法及びこの方法によって調製されるコーヒーを開示しているTR200601696の特許出願が先行技術において見出される。本発明は、湯の添加の後で他の物質の添加を必要としない、コーヒー粉砕物及び泡を有する伝統的なトルココーヒーを調製するのに使用されるインスタントトルココーヒーに関する。
しかし、この出願において開示されている発明の製品中に使用される発泡剤炭酸ナトリウムは、望まれない量のコーヒー粉砕物を有する泡を引き起こし、本来のトルココーヒーの泡の外観及び味(泡成分)の形成を妨げる。インスタントコーヒー製造工程(スプレー式)において使用される大量の熱は、コーヒーの油に影響を及ぼすことがあり、したがってその天然のアロマを損なう。インスタントコーヒー中に見出されるカフェインの量は、トルココーヒーより一般的にはるかに多い。また、インスタントコーヒーは加工品であるので、トルココーヒーなどの天然物には程遠い。これらの理由に鑑みて、トルココーヒーへのインスタントコーヒーの添加は、製品をトルココーヒーの形式から離れたものにする。実際に、コーヒーの愛好家及び専門家によると、インスタントコーヒーはコーヒーとみなされない。用語「コーヒー」はその名称の中に見出されるが、インスタントコーヒーは、事実上「コーヒー入り飲料(drink with coffee)」である。TR200601696の特許出願において開示されている製品中に使用されている4つの物質のうち3つ(インスタントコーヒー、コーヒーブリーチ(coffee bleach)、及び糖)は、市場においてスリーインワン(3 in 1)として知られている粉末飲料混合物を形成する。さらに添加される発泡剤炭酸ナトリウムは、トルココーヒーの泡の味を出すことができず、コーヒー粉砕物を有する泡のみを形成する(コーヒー粉砕物のない泡が好まれる)。
結果として、古典的な調理されたトルココーヒーの味及び構造を実現するコーヒー混合物並びにその製造方法の必要性、及び現在の解決法の不備は、関連技術分野における改善を必要としている。
[発明の目的]
当技術分野の知られている状況から、本発明の目的は、水の添加によって調理される古典的なトルココーヒーの味及び構造特性を有する機能的なコーヒー混合物及びこの混合物を得るための方法を得ることである。
当技術分野の知られている状況から、本発明の目的は、水の添加によって調理される古典的なトルココーヒーの味及び構造特性を有する機能的なコーヒー混合物及びこの混合物を得るための方法を得ることである。
本発明の別の目的は、時間、労力、エネルギーの節約をもたらし、したがってトルココーヒーのより簡単な消費をもたらすコーヒー混合物及びこのコーヒー混合物を得る方法を開発することである。
この概念内で、本発明の別の目的は、トルココーヒーの市場シェアを増大させ、外資系インスタントコーヒーとの競争を促進することである。
本発明の別の目的は、沸騰作業をなくし、コーヒー豆中に見出され(6〜12mg/1カップ)、沸騰の結果として沸騰したトルココーヒー中に比較的高い割合で見出されるカフェストール(cafestol)及びカーウェオール(kahweol)の許容レベルを実現することである。通常レベルのカフェストール及びカーウェオールは、抗発がん物質である。しかし、カフェストール及びカーウェオールが高い割合である場合、ヒトにおいて血清コレステロールレベルを上昇させ、したがってアテローム性動脈硬化症(atherosclerosis)を引き起こす。本発明のコーヒー混合物は、水で沸騰させず、これらの構成成分の割合はより低く維持されるので、ヒトの健康に対する悪影響は低下する。
本発明の別の目的は、消費者に美味しいトルココーヒーを自ら容易に調製することを実現するコーヒー混合物を得ることである。
本発明の別の目的は、製造工程の間になされる適用及び調整により、沸騰水の添加のみによって調製を容易にすることである。
上記目的を達成するため、本発明は、食品部門(food sector)において調理を必要としないインスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製するための方法において、
古典的な方法によって、アラビカ又はロブスタコーヒー豆を焙煎するステップ、
焙煎作業終了の直後に、コーヒー豆を発泡剤とブレンドするステップ、
10〜30分間、このブレンドを静置する(resting)ステップ、
古典的な方法によって、静置したブレンドを粉砕する(grinding)ステップ、
粉砕ミキサー(grinding mixer)中で10秒間、粉砕した混合物を再粉砕する(re−grinding)ステップ、
別のミキサー中で5秒間、粉砕した混合物を混合するステップ、
得られた混合物への発泡剤(foaming agent)、粉末コーヒーアロマ、及び増粘剤(thickner)を添加するステップ、
10秒間、ミキサー中でこの混合物を混合するステップ、及び
直ちに混合物を包装するステップ
の作業ステップを含むことを特徴とする方法である。
古典的な方法によって、アラビカ又はロブスタコーヒー豆を焙煎するステップ、
焙煎作業終了の直後に、コーヒー豆を発泡剤とブレンドするステップ、
10〜30分間、このブレンドを静置する(resting)ステップ、
古典的な方法によって、静置したブレンドを粉砕する(grinding)ステップ、
粉砕ミキサー(grinding mixer)中で10秒間、粉砕した混合物を再粉砕する(re−grinding)ステップ、
別のミキサー中で5秒間、粉砕した混合物を混合するステップ、
得られた混合物への発泡剤(foaming agent)、粉末コーヒーアロマ、及び増粘剤(thickner)を添加するステップ、
10秒間、ミキサー中でこの混合物を混合するステップ、及び
直ちに混合物を包装するステップ
の作業ステップを含むことを特徴とする方法である。
上記目的を達成するために、インスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製する方法は、焙煎作業終了の直後に、コーヒー豆を、安定剤、脱脂粉乳、乳タンパク質、植物油乳化剤、及びグルコース含有発泡剤(forming agent comprising glucose)とブレンドする作業ステップを含む。
上記目的を達成するために、インスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製する方法は、粉砕する作業の後に、発泡剤としてのキラヤ(Quillaja)抽出物の添加の作業ステップを含む。
上記目的を達成するために、インスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製する方法は、アラビカ(コーヒーアラビカ(coffee Arabica))又はロブスタ(コーヒーカネフォーラ(coffee canephora))豆で作られている粉末コーヒーアロマを加える作業ステップを含む。
上記目的を達成するために、インスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製する方法は、アラビアガム、キサンタンガム、及びグアーガムからなる群から選択される、個別又は組合せの形態の増粘物質(thickner substance)を加える作業ステップを含む。
上記目的を達成するために、インスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製する方法は、発泡剤、粉末コーヒーアロマ、及び増粘剤の添加と一緒に、甘味料を加える作業ステップを含む。
上記目的を達成するために、インスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製する方法は、発泡剤、粉末コーヒーアロマ、及び増粘剤の添加と一緒に、粉末形態のアロマを加える作業ステップを含む。
上記目的を達成するために、インスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製する方法は、発泡剤、粉末コーヒーアロマ、及び増粘剤の添加と一緒に、溶解可能なボール内のアルコール(alcohol within dissolvable balls)を加える作業ステップを含む。
上記目的を達成するために、インスタント粉末形態のトルココーヒー混合物は、コーヒー豆40〜80重量%、発泡剤10〜35重量%、コーヒーアロマ0.05〜5重量%、及び増粘剤0.05〜5重量%を含む。
上記目的を達成するために、インスタント粉末形態のトルココーヒー混合物は、コーヒー豆40〜80重量%、甘味料0〜50重量%、発泡剤10〜35重量%、コーヒーアロマ0.05〜5重量%、増粘剤0.05〜5重量%、アロマ0.05〜5重量%、及びアルコールボール0.05〜10重量%を含む。
[発明の詳細な説明]
本発明のインスタントトルココーヒーは、すぐに使用できる(ready−to−use)形態であり、コーヒー豆、甘味料、発泡剤、粉末コーヒーアロマ、及び増粘剤を含む。
本発明のインスタントトルココーヒーは、すぐに使用できる(ready−to−use)形態であり、コーヒー豆、甘味料、発泡剤、粉末コーヒーアロマ、及び増粘剤を含む。
前記コーヒー豆は、好ましくはアラビカ(コーヒーアラビカ)であるが、ロブスタコーヒー(コーヒーカネフォーラ)豆もまた使用できる。
前記甘味料は、好ましくはテーブルシュガー(スクロース)であるが、フルクトース、ガラクトース、グルコース、マルトース、ソルビトール、及びラクトースからなる群から選択されることもまたできる。
キラヤ抽出物及びFoamer M35を、前記発泡剤として使用する。キラヤサポナリアモリナ(Quillaja Saponaria Molina)樹から得られるキラヤ抽出物(キラヤサポナリアエキス末(Quillaja、Quillaia、Saponaria Extract Powder))及びFoamer M35(安定剤E340、脱脂粉乳、乳タンパク質、植物油乳化剤、グルコース)を、泡の外観及び本来のトルココーヒーの泡成分(Turkish coffee foam ingredient)を形成するために使用する。これらの原料は、インスタントトルココーヒーに、古典的な調理方法によって調理されたトルココーヒーの外観を与え、同時に本来のトルココーヒーの泡の外観及び味をもたらす。
コーヒー豆の焙煎作業の終わりに、コーヒー豆が冷める前に加えられるフォーマーM35は、10〜16%の割合でコーヒー中にある脂質を吸収し、最終製品に、泡の成分及び味に関して本来のトルココーヒーの泡の質を達成する能力を提供する。
前記粉末コーヒーアロマは、アラビカ(コーヒーアラビカ)又はロブスタコーヒー(コーヒーカネフォーラ)豆のアロマである。アラビカトルココーヒー粉末アロマ(アラビカコーヒー豆の抽出によって得られる)は、様々な最終製品のアロマをもたらし、このアロマは、本来のトルココーヒーのアロマと同一である。
前記増粘剤は、アラビアガム又はキサンタンガム又はグアーガムである。アラビアガム(gum arabic)(精製され、インスタント化されたアカシアガム)は精製され、溶解可能な構造にされ、又はキサンタンガム(キサントモナスカンペストリス(Xanthomonas campestris)細菌によるグルコース又はスクロースの発酵によって得られる)又はグアーガム(グアー豆植物(guar bean plant)の抽出によって得られる)物質は、本来のトルココーヒーの粘稠度(consistency)を得ることを実現する。それ故、最終製品の粘稠度は、その同等物と異なり、本来のトルココーヒーの粘稠度である。
これら以外に、マスティックガム、アーモンド、ココナッツ、クローブ、ミント、バラ、カラメル、乳(milk)等のアロマ及びコニャック、ウイスキー、ウオッカ等のアルコール又はアルコールボール(alcohol balls)を加えることができる。
製品の多様性が、マスティックガム(gum mastic)、アーモンド、ココナッツ、クローブ、ミント、バラ、カラメル、及びミルク(milk)等のアロマの製品によって得られ、様々な製品の種類が様々な味を消費者に提供する。コニャック、ウオッカ、ウイスキー等のアルコールを乾燥インスタントボール(dry instant balls)の配合物中に含むことにより様々な味を得ること、及びアルコール性のコーヒーが消費される市場にこれらの種類を含めることが目的とされる。
カフェストール及びカーウェオールは、コーヒー豆中に見出される2つの構成成分である。それらは、ヒトにおいて血清コレステロールレベルを上昇させることが知られている。コーヒーの構成成分であるカフェストール及びカーウェオールは、この影響に関与している。この説明のために、沸騰させたトルココーヒー、スカンジナビア式コーヒー、及びフレンチプレス(カフェティエ)コーヒーは、比較的高い割合のカフェストール及びカーウェオール(6〜12mg/1カップ)を含み、本発明者らが製造する製品において、本発明者らの製品はそれ自体沸騰させず、沸騰水に直接接触させるので、これらの構成成分の割合は許容可能なレベルにある。本発明者らの製品は、低レベルのカフェストール及びカーウェオール(0.2〜0.6mg/1カップ)を含む。
以下に、本発明の文脈において提示されるインスタントトルココーヒーの原材料の重量比についての非限定的な例を示す。
上の表において示される原材料の割合を有する粉末混合物形態のインスタントトルココーヒーを得るために、第一に、アラビカ又はロブスタコーヒー豆を古典的な方法によって焙煎する。
焙煎作業の終了後に、木製のひしゃく(wooden scoop)を用いてコーヒーをFoamer M35剤とブレンドし、10〜30分間静置する。この静置する段階において、Foamerは、10〜16%の割合でコーヒー豆内に見出される脂質を吸収する。これにより泡の質を高める。
第一に、得られたブレンドを古典的な方法によって粉砕し、粉砕の第二のステップにおいて、特殊なグラインダーミキサー(grinder mixer)で10秒間、再粉砕する。この作業は、発泡剤(foamer)によるコーヒー粉末の精製を実現する。前記粉砕機(grinding machine)において、原料の損傷を防止するために、刃及び圧砕システムの数は、各原料について作業時間及び回転数(revolution)の観点から変わる。ミキサー中で加工される時間もまた、原料構造によって変わる。
その後、様々なミキサー装置を使用することによって、均質な5秒間の混合を実施する。これらの作業は製品の古典的な調製方法と異なっており、外観及び味に関して、すぐに消費できる最終製品の質を高め、変化させる。
キラヤ抽出物、粉末コーヒーアロマ、アラビアガム(又はキサンタンガム又はグアーガム)、及びテーブルシュガーの物質を、得られた混合物に加え、均質な混合物が10秒間ミキサー中で混合することによって得られる。
アロマ及びアルコールボールを、製造の好みに応じてミキサーに加え、5秒間混合する。
最終的な状態になったトルココーヒー混合物を、時を移さず特殊な包装材中に包装し、包装材中で貯蔵する。
消費者によって購入された粉末混合物を既知のトルココーヒーに変換するために、まず、インスタント粉末混合物をカップへ注ぎ、次に、沸騰した湯を2/3の割合で加えて完全に混合し、混合後、残りの1/3の割合の沸騰水を、カップに加え、このようにしてインスタント粉末混合物はすぐ飲めるようになる。
Claims (13)
- 本発明は、食品部門において調理を必要としないインスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製する方法において、
アラビカ又はロブスタコーヒー豆を焙煎するステップ、
焙煎作業終了の直後に、コーヒー豆を発泡剤とブレンドするステップ、
10〜30分間、このブレンドを静置するステップ、
静置したブレンドを粉砕するステップ、
粉砕ミキサー中で約10秒間、粉砕した混合物を再粉砕するステップ、
別のミキサー中で約5秒間、粉砕した混合物を混合するステップ、
得られた混合物への発泡剤、粉末コーヒーアロマ、及び増粘剤を添加するステップ、
約10秒間、ミキサー中でこの混合物を混合するステップ、及び
混合物を包装するステップ、
の作業ステップを備えることを特徴とする方法である。 - 焙煎作業終了の直後に、コーヒー豆を、安定剤、脱脂粉乳、乳タンパク質、植物油乳化剤、及びグルコース含有発泡剤とブレンドする作業ステップを備えることを特徴とする、請求項1に記載のインスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製するための方法。
- 粉砕作業の後に、発泡剤としてのキラヤ抽出物の添加の作業ステップを備えることを特徴とする、請求項1に記載のインスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製するための方法。
- アラビカ(コーヒーアラビカ)若しくはロブスタ(コーヒーカネフォーラ)豆、又はこれらのいずれかの組合せで作られる粉末コーヒーアロマの添加の作業ステップを備えることを特徴とする、請求項1に記載のインスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製するための方法。
- アラビアガム、キサンタンガム、及びグアーガムからなる群から個別に又はいずれかの組合せで選択される増粘剤を加える作業ステップを備えることを特徴とする、請求項1に記載のインスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製するための方法。
- 発泡剤、粉末コーヒーアロマ、及び増粘剤の添加と一緒に、甘味料を加える作業ステップを備えることを特徴とする、請求項1に記載のインスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製するための方法。
- テーブルシュガー(スクロース)、フルクトース、ガラクトース、グルコース、マルトース、ソルビトール、及びラクトースからなる群から個別に又はいずれかの組合せで選択される甘味料を加える作業ステップを備えることを特徴とする、請求項6に記載のインスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製するための方法。
- 発泡剤、粉末形態のコーヒーアロマ、及び増粘剤の添加と一緒に、粉末形態のアロマを加える作業ステップを備えることを特徴とする、請求項1に記載のインスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製するための方法。
- マスティックガム、アーモンド、ココナッツ、クローブ、ミント、バラ、カラメル、及びミルクのアロマからなる群から個別に又はいずれかの組合せで選択されるアロマを加える作業ステップを備えることを特徴とする、請求項8に記載のインスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製するための方法。
- 発泡剤、粉末コーヒーアロマ、及び増粘剤の添加と一緒に、溶解可能なボール内のアルコールを加える作業ステップを備えることを特徴とする、請求項1に記載のインスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製するための方法。
- コニャック、ウオッカ、及びウイスキーからなる群から選択されるアルコールを含むアルコールボールを加える作業ステップを備えることを特徴とする、請求項10に記載のインスタント粉末形態のトルココーヒー混合物を調製するための方法。
- コーヒー豆40〜80重量%、発泡剤10〜35重量%、コーヒーアロマ0.05〜5重量%、及び増粘剤0.05〜5重量%を含むことを特徴とする、前記請求項のいずれか一項に記載の粉末形態のトルココーヒー混合物である。
- コーヒー豆40〜80重量%、甘味料0〜50重量%、発泡剤10〜35重量%、コーヒーアロマ0.05〜5重量%、増粘剤0.05〜5重量%、アロマ0.05〜5重量%、及びアルコールボール0.05〜10重量%を含むことを特徴とする、前記請求項のいずれか一項に記載のインスタント粉末形態のトルココーヒー混合物である。
Applications Claiming Priority (3)
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