JP2013522529A - 出力ピニオンを有する燃焼機関スタータ - Google Patents

出力ピニオンを有する燃焼機関スタータ Download PDF

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Abstract

出力ピニオン(18)を有する燃焼機関スタータであって、前面(120)に内孔(312)を有する前部軸受(12)と、内孔(312)を通過するブッシュ(26)を有し、前部軸受(12)の外側の出力ピニオン(18)を動かすドライブアセンブリと、ブッシュ(26)の前端部と出力ピニオン(18)の内周部との間で作用する相補スプライン(67、167)と、ブッシュ(26)のスプライン(67)を中断し、ピニオンを動かなくする停止部(60、160)を取り付けるための溝(64、164)と、厚さより大きい高さを有し、ピニオン(18)の前面(183)に設けられている環状凹部(62)の中に、半径方向の間隙を有して、少なくとも一部が収容されている弾性リングによって形成されている停止部(60、160)に、ピニオンを接触させるばね(61)とを備え、弾性リング(60、160)の内周部は、ブッシュ(26)の溝(64、164)に取り付けられている。適用分野:自動車の燃焼機関スタータ。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等用の、出力ピニオンを有するスタータヘッドを備える燃焼機関スタータに関する。
上記のようなスタータは、例えば特許文献1(FR2745855)および特許文献2(US4818889)に記載されている。これらの特許文献について、詳細に参照する。
このスタータは、ハウジングを備えており、そのハウジング内に電動機が取り付けられ、この電動機の軸は、ハウジングの外に配置されている出力ピニオンを有するスタータヘッドのドライバを動かし、かつそれと噛み合うスタータの出力シャフトを、回転駆動するようになっている。
用途に応じて、スタータの出力シャフトは、特許文献1(FR2745855)のように、電動機の軸と一体のこともあり、また特許文献2(US4818889)のように、電動機の軸とは分離していることもある。
従来のスタータのハウジングは、スタータを固定部に取り付けるように構成されている前部軸受と、フレームと、電動機の軸の後端を回転可能に支持している後部軸受とを備えている。
ハウジングは、電動機の軸と一体の、コイルが巻いてあるアーマチュアを取り囲む、電動機の磁石または巻線などのインダクタを支えている。フレームは、前部軸受と後部軸受との間に、軸方向に設けられている。
特許文献1(FR2745855)および特許文献2(US4818889)においては、スタータヘッドは、前部軸受の開口部を通過している前端部を有する金属ブッシュを有し、ピニオンは、このブッシュの前端部、かつ前部軸受の外側に、配置されている。ドライバとブッシュの後端との間に、ローラタイプのフリーホイールが配置されている。
ドライバは、相補的な螺旋溝を有するスプライン連結によって、スタータの出力シャフトと噛み合うように構成されている。これにより、電動機が回転すると、スタータの出力シャフトが螺旋ギヤドライバを動かし、スタータヘッドおよびピニオンは、軸方向におよび回転方向に動くことができる。
このピニオンは、前方位置において、始動する燃焼機関のクランクシャフトに直接または弾性的に接続されている始動リングギヤの歯と噛み合うようになっている。
特許文献1(FR2745855)においては、ピニオンはブッシュの前端部と一体であるその歯数は制限される。また、ピニオンは、その主円筒体を形成するブッシュと同じ材料で作られている。
特許文献2(US4818889)においては、ピニオンは、前端に突出部を有するブッシュから分離しているため、このような欠点はない。ピニオンは、この突出部の前端部と、ピニオンの内周部との間に設けられている相補的なスプラインを使用して、突出部に回転可能に連結されている。この連結により、ブッシュに対するピニオンの軸方向移動が可能になっている。ピニオンの軸方向移動を制限する停止部と、ピニオンを停止部に接触させるように軸方向に押す、突出部の肩で支持されている遊び補償ばねに加えて、停止部を軸方向に移動できなくする係止リングが設けられている。ばねは、停止部および係止リングの組み立て中に圧縮される。係止リングは、停止部および突出部にそれぞれ形成されている、シーティングおよび半円筒状の溝に受容されている。
このように、ピニオンに3つの追加の部品を取り付ける必要がある。
特許文献3(US2002/0047269)においては、弾性リングを保持するための追加の部品、すなわち、ピニオンの前部に設けられた余分の厚み部に形成された溝に取り付けられたカバーも設けられている。カバーとブッシュの前端部との間に、軸方向の遊びが存在する。
さらに、ピニオンは、後部に、ブッシュに形成された停止部に隣接して余分の厚みが存在するように構成されている。この停止部は、ブッシュに対してピニオンが傾くのを防いでいる。
全ての場合において、軸の寸法は大となっている。
部品数を減少する必要性、および軸の寸法を減少する必要性が認められている。
仏国特許第2745855号明細書 米国特許第4818889号明細書 米国特許出願公開第2002/0047269号明細書 国際公開第WO2004/088126号明細書 国際公開第WO3/002870号明細書 仏国特許出願公開第2764946号明細書
本発明の目的は、上記の要求を満たすことである。
本発明による、具体的には自動車用の、中央に孔が開いている出力ピニオンを有する燃焼機関スタータは、前面に開口部が設けられている前部軸受を有するハウジングと、前部軸受の開口部を通過する前端部を有し、かつ前部軸受の外側の出力ピニオンを動かすブッシュを備えているスタータヘッドと、ブッシュの前端部の外周部および出力ピニオンの内周部にそれぞれある相補的なスプラインと、ブッシュのスプラインを中断する、ピニオンを軸方向に動かなくする停止部を取り付けるための溝と、ピニオンを停止部と接触させるように押す遊び補償ばねとを備え、
ブッシュの前端部は、ばねの後端を支持する肩を有し、かつピニオンは、後部にばねを取り付けるための目に見えないシーティングを有し、
停止部は、その厚さより大きい高さを有する弾性リングからなり、弾性リングは、ピニオンの前面に形成された環状凹部に、半径方向の間隙を有して、少なくとも一部は収容され、弾性リングの内周部はブッシュの溝に取り付けられていることを特徴としている。
本発明により、ピニオンとブッシュを組み立てるための部品数は減少し、従来技術のリングはなくなっている。停止部は、従来の直径の大きい停止部よりも小さい弾性リングからなっているので、簡単になっている。
また、この解決手段は、一方において、弾性リングが、少なくとも一部は凹部に取り付けられていることから、軸方向により短くなっており、他方において、弾性リングと凹部の外縁部とが連携することにより、遠心力の作用で停止部が放出されるのを回避している。
この解決手段は、ピニオンをブッシュから分離しないようにしているので、堅固であり、信頼性が高い。
さらに、ピニオンおよびブッシュは、製造が容易である。ピニオンの外径を、所望の値にすることができる。
従って、本発明によると、例えば燃焼機関を高速で駆動し追随するため、またはよりよい動作点を取得するために、ピニオンの歯のサイズおよび数を増加させることができる。ピニオンの強度は、不当に弱くならず、軸の寸法は小となる。
本発明においては、次の特徴の1つを、または組み合わせて備えることができる。
−弾性リングの外周部は、完全に凹部内に配置されている。
−弾性リングは割れている。
−弾性リングはスナップリングである。
−弾性リングの内周部に、傾斜弾性タブがある。
−弾性リングの外径は、遊び補償ばねの外径よりも大きい。
−前部軸受の開口部は、ピニオンの反対方向に面している前部軸受のスリーブの孔である。
−溝の両側面は、平行である。
全ての場合において、遠心力の影響を受けることのない経済的な標準弾性リングを使用している。
スタータの回転速度は、弾性リングの変形、および/またはその開口によって影響を受けないものとする。
弾性リングの材料またはその形状は、スタータの回転速度に影響しないものとする。
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照して、以下の説明を読むことにより明らかになると思う。
本発明の第1の実施形態による、引っ込んでアイドル位置にある出力ピニオンを備えている、燃焼機関スタータの一部切欠斜視図である。 図1のスタータの下半部の方向断面を示す図である。 図1、図2に示すようにピニオンの凹部に取り付けられている弾性リングを示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態のスタータヘッドの自由端に取付けられている、組み立て済みの出力ピニオンを示す正面図である。 図4のアセンブリの一部の拡大断面図である。
図1〜図5において、本発明と、特許文献1(FR2745855)における図に共通の要素には、同じ符号を付してある。
図1および図2は、自動車の燃焼機関のスタータ10の前端を示している。
12は、スタータ10のハウジングの前部軸受を示し、26は、スタータ10のスタータヘッドの前部を示し、18は、スタータ10のスタータヘッドの出力ピニオンを示し、36は、スタータ電動機の軸の平坦な軸前端を示す。スタータ電動機の軸線は、図2にX−Xをもって示してある。
ピニオン18は、ハウジング12の外側に配置されているので、出力ピニオンと呼ぶこととする。
以下の説明において、後ろから前へとは、図1の右から左と一致している。
以下の説明において、横方向、軸方向、および半径方向は、図2の軸線X−Xに対するもので、この軸線は、スタータヘッドの前部26および軸前端36の軸方向の対象軸である。この軸線は、前部軸受12の前面120に形成されている開口部312の中心も定めている。
図において、電動機の軸、スタータヘッドの後端部、および電動機の軸と特許文献1(FR2745855)のドライバとの間の相補的な螺旋溝を使用するスプライン連結に関しては、変更はない。
スタータヘッドの前部26は、非常に硬い本体を構成している。この本体の後端部は、この本体とスタータヘッドのドライバとの間に設けられているフリーホイールのローラ用のトラックを形成しているからである。
図および特許文献1(FR2745855)において、この本体は、軸方向対称軸X−Xを有する円筒形である。本体26は、電動機の軸の端部36を受容し、この端部36が本体26の中に入るように、内部が空洞になっている。
円筒体26は、金属製であり、ピニオン18とは別体のブッシュとなっている。
ブッシュ26の前端部は、以下に述べるようにして、前部軸受12における開口部312を貫通している。この開口部312は、前部軸受12の前面120と通じている。
前部軸受12は空洞状であり、固定部に取り付けられ、電磁コンタクタ(図示せず)を備えている。所望の形状をするために、前部軸受12は、例えばアルミニウムなどの金属からなっている。
ピニオン18は、図1および図2に示すアイドル位置と、前方位置との間を、回転方向および軸方向に移動できるようになっている。前方位置においては、ピニオンは、燃焼機関を始動させるために、燃焼機関のクランクシャフトに堅固に、または弾性的に連結されているフライホイールなどのフランジと一体となっている始動リング118(図2)と噛み合うようになっている。
ここで、ピニオンの軸方向の移動は、特許文献1(FR2745855)においてフォーク状素子とも呼ばれているスタータヘッド上のドライバにより動かされ、制御される。このフォークは、ハウジングの前部軸受12の中間点に枢支されている。電動機の軸と、この軸を局所的に取り囲むスタータヘッドのドライバとは、相補的な螺旋溝を利用して、スプライン連結されている。
次に、特許文献1(FR2745855)について、より詳細に説明する。
フォークは、例えば特許文献4(WO2004/088126)、および特許文献5(WO3/002870)などに記載されている、電磁コンタクタによって作動させられるようになっている。その詳細については、これらの文献を参照されたい。これらの文献は、電動機、および後部軸受、およびスタータのフレームについても記載している。フォークは、公知のやり方で、かつ例えば特許文献4(WO2004/088126)の図6に示されているように、その上端において、コンタクタの可動コアに接続されている。このコンタクタの可動コアは、板状の可動接点を動かす、ロッド状のプッシャに作用するように構成されており、この可動接点は、スタータの電動機に電力を供給するための2つの電力供給端子と接触するようになっていて、ピニオン18およびブッシュ26が前方位置にあり、リングギヤと係合している時、自動車の燃焼機関の始動リング118を回転駆動させるようになっている。端子の1つは、自動車のバッテリの正端子に、電気的に接続されるようになっている。他の端子は、スタータの電動機に、電気的に接続されるようになっている。
また、コンタクタは、固定コア、少なくとも1つのコイル、およびばねをも備えている。このばねは、可動コアをアイドル位置に戻す復帰ばねである。運転者がイグニッションキーを作動させるか、または始動カードを挿入すると、接点が閉じられ、コンタクタコイルに電圧が印加されて、可動コアを固定コアの方に移動させ、フォークおよびプッシャを移動させる。所与の行程の後に、可動接点は、端子と電気的に接触し、電動機に電圧が印加され、スタータの出力シャフトを回転させる。
ブッシュ26は、一方では、ブッシュ26と前部軸受12との間で、他方では、ブッシュ26と、ブッシュ26の中に位置している電動機の軸の平坦な端部36との間で、作用している軸受手段137、37’によって軸方向に案内されている。軸端部36の滑らかな外周部と、ブッシュ26の直径に段のある内周部との間に設けられている軸受37’は、特許文献1(FR2745855)および特許文献2(US4818889)に記載されているように、スリーブ軸受であるのがよい。
同様に直径に段のあるブッシュ26の前端部と、前部軸受12との間に設けられている軸受137は、特許文献2(US4818889)に記載のボールベアリング、または特許文献1(FR2745855)に記載のローラロベアリングもしくはスリーブ軸受とすることができる。
軸受37’、137は、この場合、ブッシュ26を軸方向に案内するニードルベアリングとされている。軸受は、全て用途によって決められる。
図1および図2からよく分かるように、ブッシュ26の、前端部126、127は、前部軸受12の開口部312を通過し、前部軸受12の外側の出力ピニオン18を動かす。このピニオン18は、中心孔を有する。中心孔の縁は、ピニオン18の内周部を形成している。
ブッシュ26の前端部126、127におけるピニオン18の取り付け部は、
−ブッシュの前端部の外周部、および出力ピニオンの内周部にそれぞれ設けられている相補的なスプライン67、167と、
−ピニオン18を軸方向に動かなくする停止部60と、
−ブッシュのスプライン67を中断する、停止部60を取り付けるための溝64と、
−ピニオン18を停止部60に接触させる遊び補償ばね61と、
−ばね61の後端を支持するための、ブッシュの前端部にある肩130と、
−ピニオン18の後部にあり、遊び補償ばね61を取り付けるための目に見えない凹部261とを備えている。
図2に示す実施形態においては、ばね61は、螺旋ばねであり、コイルばねとも呼ばれるものである。
図1〜図5において、このアセンブリは、停止部60、160およびばね61を有する。ブッシュ26の前端部126、127の、直径には段差がある。
より正確には、ブッシュ26のこの前端部は、第1の部分である前端部127から、その外径より細い第2の部分である前端部126へ軸方向に延びている。この第2の前端部126は、スタータヘッドのブッシュ26の自由端にある。この前端部126の前面128は、閉じている(図1および図2)。
一変形形態においては、第2の部分である前端部126は、特許文献1(FR2745855)の図1に示されているように、ワッシャーで閉じられている。
特定の特徴として、ピニオン18は、第2の部分である前端部126と噛み合っている。この前端部126の前面128は、ピニオン18の前面183より軸方向に突き出ている。
これらの構成の全てが可能になっているのは、ピニオン18が、中心孔を有し、前述のアセンブリによって第2の部分126に噛み合うように取り付けられて、ブッシュ26とは分離しているからである。
ピニオン18の外径は、第1の部分である前端部127の外径であるブッシュ26の外径より大きい。この実施形態においては、ピニオン18の歯底円の直径は、前端部127の外径より大きい。従って、ピニオン18の歯数は、ブッシュ26のサイズによって影響されない。
第2の部分である前端部126は、スタータのハウジングの外側に延びている。この実施形態においては、第2の部分である前端部126は、ピニオン18がアイドル位置にある時、その大分部が前部軸受12の外側に位置している。ピニオン18が、そのアイドル位置からリングギヤ118と噛み合う前方の係合位置に、軸方向および回転方向に移動する時、第2の部分126の全部が、前部軸受12の外側に、第1の部分である前端部127の、一部が、前部軸受12の外側に延びるようになっている。
従って、ブッシュの第2および第1の部分である前端部126、127は、前部軸受12を貫通している。
この第2の部分126の外径は、第1の部分127の外径よりも小さい。
第1の部分127の内径は、第2の部分126の内径よりも大きい。
第2の部分126の外径は、第1の部分127の内径よりも大きい。
上記の構成により、出力ピニオン18を第2の部分126に取り付けるために必要な量の材料が保有されている。
また、ニードルベアリングである軸受37’、137の取り付けも可能としている。
ブッシュ26を軸方向に案内するころ軸受137は、第1の部分127の外周部とスリーブ112の直径に段のある内周部との間に配置され、かつ前部軸受12の中央に配置されている。従って、前部軸受12は、中央孔を有し、スリーブ112のこの内孔312を、ブッシュ26の前端部127、126および平坦な軸前部36が通過する。スリーブ112は、軸方向に前部軸受12の内側を向いている。すなわち、ピニオン18の反対方向を向いている。これにより、前面120に内孔312が設けられている前部軸受を有しており、ピニオン18に関して所望のサイズを得ることが可能になる。スリーブ112が内側を向いているため内孔312は、ピニオンのサイズを定めない。
引っ込んだアイドル位置(図1)においては、ピニオン18は、前部軸受12が有するサポートと接触しており、ばね61は、十分に圧縮されておらず、その巻線同士は接触していない。図示の実施形態においては、このサポートは、内孔312の周りの前部軸受12の前面120に形成された環状横方向シーティング212に取り付けられている座金181から構成されている。
この内孔312およびシーティングは、図1および図2から分かるように、空洞状の前部軸受12の前面120で示してある、軸方向と直交する壁に影響を及ぼす。図2の実施形態においては、座金181は、軸の寸法を小さくするために、シーティング212内に完全に収容されている。一変形形態においては、座金181は、シーティング212内に大部分が取り付けられている。一変形形態においては、座金181は、前部軸受12の前面120に接合されている。
出力ピニオン18の後面は、ピニオンの後面に嵌合している座金180によって閉じられており、このために環状溝(図示せず)が設けられている。このようにして、出力ピニオン18がアイドル位置にある時に、接触面を密閉することができる。この場合、座金180、181は、互いに接触している。図3においては、座金180は、出力ピニオン18の後部にまだ嵌合されていないことに留意されたい。
特定の実施形態においては、座金181は、雑音を減少するために、エラストマーからなっている。座金180は、硬質である。
シーティング212は、円筒形である。シーティング212は、ブッシュ26および軸端部36の軸線X−Xに対して横方向を向いている面によって範囲を定められている。この面は、その外周部から、座金181の中心を示す軸線X−Xに対して軸方向に向いている面が延びている。スリーブ112の内孔312が、座金181を取り付けるためのこのシーティング212に開口しているため、シーティング212は中央孔を有している。
一変形形態においては、座金181は省略され、なしで済まされ、シーティング212の側方向面は、出力ピニオン18の後端部用のサポートを形成するために、機械加工されている。一変形形態においては、前部軸受12の前面120は、出力ピニオン18の後端部用のサポートを形成するために機械加工されている。出力ピニオン18と、程度の差はあるが、深いシーティング212の側方向面、または前部軸受12の前面120とが直接接触することにより、全体の長さを短くすることができる。
座金180の存在により、出力ピニオン18の2つの連続する歯の間に、目に見えない凹部が存在する。この凹部は、出力ピニオン18の前面183で開口している。
一変形形態においては、座金180は、出力ピニオン18と一体である。
一変形形態においては、座金180なしとすることもある。
出力ピニオン18の歯は、出力ピニオン18の前面183において傾斜している。
ある実施形態においては、出力ピニオン18は、金属であるブッシュ26と同じ材料で作られる。
一変形形態においては、出力ピニオン18の材料は、ブッシュ26の材料とは異なっている。特定の実施形態においては、出力ピニオン18は、焼結材料で作られる。
材料が異なるのは、出力ピニオン18がスプライン67、167を用いて、ブッシュ26の部分である前端部126に取り付けられていることから可能になる。ブッシュ26の第2の部分126へのピニオン18の取り付けのために、特定の実施形態においては、弾性リング60、160の形態の簡単なストッパが設けられる。
一つの特徴として、弾性リング60、160の高さは、その厚さよりも大きい。
スプライン67、167は、ブッシュ26の第2の部分である前端部126の外周部と、面取りした自由端を有する第2の部分126が通過するための中央孔を有する出力ピニオン18の内周部とに、それぞれ相補的に形成されている。
スプライン67、167は、第2の部分である前端部126に対して出力ピニオン18を軸方向に移動させることができ、かつ一緒に回転可能に連結できるようにするために、軸方向を向いている、すなわち直線のスプラインである。
特定の特徴においては、弾性リング60、160は、出力ピニオン18の前面183に形成されている環状凹部62内に、半径方向の間隙を有するようにして、少なくともその一部は位置している。凹部62は、横方向を向いている。
図2および図5に示すように、弾性リング60、160の外周部は、凹部62内に完全に収容されている。出力ピニオン18の前面183は、凹部62を形成するために切り込まれており、出力ピニオン18の厚さは局部的に薄くなっている。凹部62の内周部は、出力ピニオン18の中央孔によって範囲が定められている。
スプライン167は、この環状凹部62の内周部において、凹部62の前部に開いている。凹部62は、弾性リング60、160の高さが、その厚さより大きいために、軸方向にサイズが小となっている。全ての場合において、ピニオンの強度は、不当に弱くなってはいない。このピニオンは、厚肉部がないため、特許文献3(US2002/0047269)に記載のピニオンに比べて簡単になっている。
この構成により、ブッシュ26の前端部126へのピニオン18の軸方向の取り付け寸法を小さくすることができる。しかも、部品数は増加していない。
特定の特徴においては、弾性リング60、160の内周部は、前端部126のスプライン67に形成されている溝64、164に取り付けられている。
溝64、164は、第2の部分である前端部126の前面128の近くに設けられている。
従って、スプライン67は、前部において、溝64、164によって中断されている。
溝64、164は、弾性リング60、160を軸方向に保持している。従って、弾性リング60、160は、出力ピニオン18を軸方向に固定して、動かないようにしている。
図2および図5において、溝64、164の両側面は、平行であり、かつ軸線X−Xに垂直であ7る。すなわち横方向を向いている。
スプライン67、167は、第2の部分126の前面128に、および出力ピニオン18の前面183の凹部62に、それぞれ開いている。
第2の部分126の後端部は、第1の部分127の前面の肩130と境界を接している。第2の部分126の後端部は、部分127の前面の肩130に近接する溝129を備えている。
以下に、より詳しくに述べる。
出力ピニオン18は、軸方向を向く主要な円筒状シーティング261を有する。シーティング261は見えない。シーティング261は、出力ピニオン18の後部で開いており、軸線X−Xに対して軸方向を向いている円筒壁によって区画が定められている。この壁は、シーティング261に取り付けられている螺旋ばね61の前端を支持するためのほぼ半円筒状の壁と、前部において境界を接している。
ばね61の後端は、第1の部分127の前面の肩130に当接している。
従って、第1の部分127の前面の肩130は、ばね61の後端を支持する肩を構成している。このばね61は、ピニオン18を停止部60、160に接触させる遊び補償ばねである。
一つの特徴として、溝129は、ばね61の後部の巻線、従ってばねの後端を中央に合わせるために、部分127の前面の肩130に対して、軸方向前方にオフセットしている。
従って、第2の部分である前端部126は、溝129を有し、この溝の後端は、第1の部分127の前面の肩130に近い位置にある。
より正確には、図2に示すように、ばね61の後端を保持する面(図示せず)は、肩130と円筒状の底部を備える溝129との間に存在する。ばね61は、この実施形態においては螺旋ばねであり、その保持面は、肩130との接触するばね61の最後の巻線が、中央となるような長さを有する。
シーティング261における半円筒形の壁は、ばね61の前部の巻線と対応する形状を有している。
ピニオン18のスプライン167の軸方向の長さは、前端部126のスプライン67の軸方向の長さよりも短い。
部分126のスプライン67は、後部において溝129に開いており、この溝129の深さは、溝を機械加工するスプライン67の深さ以上である。溝129(図2)の底部の直径は、部分127の内径よりも大きい。溝129の底部は、保持面およびスプライン67にそれぞれ連結している2つの側面によって、軸方向の寸法が定められている。スプライン67に関係している側面は傾いているのに対して、保持面に関係している他の面は、ほぼ半径方向を向いている。
ピニオン18の内孔におけるスプライン167は、前部において凹部62に、また後部においてシーティング261に開いている。この実施形態においては、スプライン167の軸方向の長さは、シーティング261の軸方向の長さより長く、かつスプライン67の長さよりも短い。
前端部126は、ピニオン18の前面183より、軸方向に突出している。
図1〜図5の実施形態において、半径方向を向いている凹部62は、環状であり、軸線X−Xに対して横を向いている底面を有する。この底面は、その外周部から、軸線X−Xに対して軸方向を向く円筒形の縁が延びている。
凹部62の縁の直径は、弾性リング60、160の外径よりも大きい。凹部62の縁のこの直径は、この場合、弾性リング60、160外径に近い。従って、この縁と弾性リング60、160の外周部との間に、半径方向の間隙が存在する。凹部62の縁によって形成される凹部62の外周部と、ピニオン18の歯底円との間に、環状のバンドが配置されている。
この帯の厚さは、ピニオン18の歯が必要な機械的強度を有するように、用途によって決められる。
この構成により、凹部62およびそれに関係する溝64、164の中に、弾性リング60、160を、容易に取り付けることができる。また、スタータの速度が速すぎる場合に、弾性リング60、160を半径方向に保持することも可能になる。この構成により、弾性リング60、160の高さが、その厚さよりも大きいことにより、遠心力の作用に敏感であったとしても、弾性リング60、160の跳び出しおよびピニオン18が外れるのが防がれている。
凹部62の軸方向の深さは、弾性リング60、160の厚さの関数である。この場合、凹部62の軸方向の深さは、弾性リング60、160の厚さ以上であり、ピニオン18による弾性リング60、160の効果的な保護、および弾性リング60、160の効果的な半径方向の保持を確実にしている。弾性リング60、160の厚さは、弾性リング60、160の内径よりも小さい。弾性リング60、160の半径方向の高さは、この弾性リングの軸方向の厚さよりも大きい。
凹部62の外径は、シーティング261の軸方向を向いている円筒形の壁の直径よりも大きく、従って、スプライン67、167の直径よりも大きい。従って、凹部62の外径は、シーティング261に取り付けられているばね61の外径よりも大きい。この場合、ばね61は、螺旋タイプである。
図2および図5の2つの実施形態において、溝64、164の深さは、スプライン67、167の深さの関数である。この場合、溝64、164は、スプライン67、167よりも深い。
ばね61は、取り付け用の間隙を形成するため、および/または特にピニオン18の歯がリングギヤ118の歯と接触する時に、ピニオン18に対する衝撃吸収材として役割を果たすために使用される。従って、ばね61は、二重の機能を有する。図2から分かるように、ピニオン18が引っ込んだアイドル位置にある時、ばね61の巻線同士は接触していない。座金181の前面は、肩130に対して軸方向前方にオフセットされている。ばね61は、具体的には、前述の保持面によって、効果的に適切な場所に保持されているとともに、大きい軸方向長さを有することができる。ばね61は、これらの条件のもとで効果的に動作する。
また、ばね61は、弾性リング60、160を凹部62に取り付けるのを容易にするためにも役立っている。
ばね61、ピニオン18、および弾性リング60、160の取り付けは、スタータの他の素子を組み立てた後の、最終段階で行われる。
より正確に述べると、ピニオン18従ってスタータが引っ込んでいるアイドル位置に相当する位置に、ブッシュ26が位置している状態で、第1のステップにおいて、前部軸受12に対して突き出している前端部126に、ばね61を軸方向に通す。この第1のステップの終わりに、ばね61は、第1の部分127の前面130によって形成される肩130に当接している。
第2のステップにおいて、ピニオン18を、前端部126に軸方向にねじ込む。この第2のステップの終わりに、ピニオンは、ばね61に当接する。
第3のステップにおいては、弾性リング60、160を通過させるために、ピニオンがその前面183で中央孔部を有する環状停止部と接触している状態で、スタータの電磁コンタクタは、電圧を印加されて、スタータの可動コアおよびフォークを動かす。
次いで、ブッシュは、前方に移動する。ばね61は圧縮され、次いで溝64は、アクセス可能になり、凹部62は障害物がなくなり、それによって、弾性リングをその溝64、164に容易に取り付けることが可能になる。もちろん、ばね61の長さは、溝64がアクセス可能になる前に、その巻線が連続的に接触しないように決定されている。
第4のステップにおいて、コンタクタへの電力の供給は遮断され、ばね61は、延びて、ピニオンを軸方向に前方に押し、ピニオンは、凹部62のその横方向を向いている底面を介して、弾性リング60、160の後面に当接する。こうして、ピニオンは、弾性リング60を半径方向に覆う(図2)。
最後に、図2に示す位置に到達する。前面130に当接しているばね61は、ピニオン18を押し、凹部の横方向の底面は、弾性リング60、160に接触する。
弾性リング60、160を取り外すためには、弾性リング60、160にアクセスするために、第3のステップに述べる手順を実行する。
図1〜3の実施形態においては、溝64の幅は、弾性リング60の厚さとほぼ等しい。
実際面では、弾性リング60をその側面が平行な溝64に取り付けるために、間隙が設けられている。弾性リング60の内周部は、具体的には、溝64の平行な側面と、形状において協動するようになっており、効果的に保持されている。
この保持動作は、この実施形態においては、溝64がスプライン67より深いことから効果的である。溝64の機械加工は、実行するのが容易である。
この機械加工は、例えば旋盤を作動させることにより行われる。
弾性リング60は、溝64の中に強固に固定されている。
図1〜図3に示す弾性リング60は、弾性リングの円周端部を2つに分離する間隙を有する標準タイプの開放リングである。
この実施形態においては、分割リング60は、スナップリングである。
より正確には、弾性リング60の円周端部には、それぞれ、リングを開き、リングをその溝64に取り付けるため、およびそれを取り外すためにその直径を大きくするのに役立つ、スナップリング・プライヤと呼ばれているプライヤのあごの端部を、受容するための孔(図1および図3に図示せず)が設けられている。本発明によると、その溝64に取り付けられている弾性リング60は、スタータのスタータヘッドが高速で回転している場合でさえ、遠心力の作用によって飛び出ることはない。その理由は、弾性リング60は、遠心力の作用で開くと、凹部62の軸方向を向いている円筒状の縁に当接するからである。凹部は、弾性リング60を半径方向に覆い、リングが開くのを制限する働きをするからである。スナップリングにおける、凹部62の縁と弾性リング60の外周部との間の半径方向の間隙は、用途、特にスタータのスタータヘッドの回転速度によって決まる。この解決手段は、ピニオン18の軸方向の移動を阻止する弾性リング60が、標準タイプの部品であるため、経済的である。
より正確には、スタータヘッドの最大回転速度でも開かない、非標準タイプの固有の弾性リングを設計することはできるし、またスタータヘッドの最大回転速度を、弾性リングが開き始める速度にすることもできる。
本発明においては、スタータヘッドの回転速度により制限されることなく、標準タイプの弾性リングを使用することができる。
一変形形態(図4および図5)においては、弾性リング160は、その内周部に傾斜弾性タブを有する標準タイプのリングである。この場合、溝164は、弾性タブ161を収容するために広げられている。
タブ161は、溝164にスナップ止めされている。
より詳しく述べると、ピニオンが前述の引っ込んだ位置にあり、ばね61が圧縮されている状態で、タブ161は、部分126の前端にねじ込まれている。タブは、その弾性により変形して、適切なサイズの溝164に入り、次いでその弾性により、元の状態に戻る。
これは、その時、ピニオンが引っ込んだ位置にあるために可能であり、溝164は、全く邪魔されていない。
弾性リング160は、凹部62が存在することにより、遠心力の作用で飛び出すことはなく、タブは、溝164から離れることはできない。
全ての場合に、市販の弾性リングを経済的に使用することができる。凹部62は、その底面を介して、弾性リング60、160の後面に接触している。凹部の縁は、弾性リングが半径方向に広がるのを規制するために、半径方向の停止部としての機能を果たしている。
引っ込んだアイドル位置(図2)において、ピニオン18は、座金181を介して、直接、または間接に前部軸受12に支持されている。この支持面積は大きい。ピニオンが引っ込んでいるアイドル位置において、前部軸受12によるこの支持は、ばね61の後端の支持面を形成する部分127の前面130に対して、軸方向の前方にオフセットしているのが好ましい。この軸受面の直径は、肩130の直径より大きい。
もちろん、本発明は、図の実施形態に限定されるものではない。
従って、一変形形態として、特許文献2(US4818889)(の図1)に述べられているように、電動機の軸は、電動機の軸とフリーホイールとの間に置かれたプラネタリギヤを有する減速装置のピニオンを形成するようになっている。この場合、対応する溝を利用するスプライン連結は、減速装置のプラネットキャリアに属するスリーブと、ローラフリーホイールを有するスタータヘッドのドライバとの間に設けられている。
このスリーブは、螺旋状の相補的な歯とのスプライン連結を介して、スタータヘッドのドライバと係合している。このスリーブは、スタータの出力シャフトを構成している。
この場合、本発明によるピニオンとドライブアセンブリのブッシュとの間のアセンブリは、特許文献2(US4818889)の図1のアセンブリの代わりとなる。
この場合、ピニオンの直径は、軸受の外側方を向き、かつピニオンの一部を囲んでいるスリーブによって、限定されることがある。
この問題は、図1の実施形態では生じない。
一実施形態においては、スタータの出力シャフトは、例えば上述の特許文献4(WO2004/088126)における図6に示されているように、電動機の出力シャフトが軸方向に延びている。
一変形形態においては、スリーブ312は、特許文献6(FR2764946)に記載されているように、前方に延びている。この場合、開口部312は、空洞状の前部軸受12の前部横方向の壁に影響を及ぼす。この場合、軸受の前部は、ほぼS字状である。
従って、特許文献6(FR2764946)に記載されているように、針状ころ軸受のレベルにおいて、前部軸受の内側に、シールを設けてもよい。
図1の実施形態においては、電磁コンタクタは、スタータの電動機に平行に延び、前部軸受12によって保持されている。一変形形態においては、この場合、コンタクタが電動機の後ろに延びるように、フォークとスタータの可動コアとの間に復帰装置が設けられる。
フォークの存在は、必ずしも必要ではなく、コンタクタは、コンタクタのプランジャコアを構成するフリーホイールのドライバを取り巻くコイルを有してもよい。
スタータは、減速装置を備えていてもよいし、また備えていなくてもよい。
一変形形態においては、スタータのフリーホイールは、ドライバと、例えば特許文献5(WO3/002870)などに記載のブッシュの後端との間に設けられている円錐クラッチである。
ハウジングの前部軸受および後部軸受へのスタータフレームの取り付けは、どのような方法で行ってもよい。
例えば、フレームを間に挿んで後部軸受を前部軸受に取り付けるために、タイロッド(特許文献2(US4818889)の図1参照)、またはねじ(特許文献4(WO2004/088126)の図6参照)を使用してもよい。
スタータは、乗用車、トラック、ファームトラクタ、またはボートの内燃機関を駆動するために使用することができる。一変形形態においては、スタータは、例えば動力取出装置を駆動するためなどに使用される固定内燃機関用のスタータである。
図1〜図5においては、凹部の縁は、弾性リング60、160の外周部を、軸方向に完全に覆っている。
一変形形態においては、凹部の縁は、弾性リング60、160の外周部を大部分覆っている。従って、一変形形態においては、弾性リング60、160は、凹部に大部分を収容している出力ピニオン18に対して、軸方向に突出している。全ての場合に、弾性リング60、160の外周部の前面は、ピニオン18の前面183に対して軸方向に突出している。
本発明によると、出力ピニオン18を、例えば押し出し成形、焼結、棒の切削、またはプレスなどの適切な手段によって、作ることができる。
ピニオンは、1つの材料、または2つの材料から作ってもよい。例えば、一変形形態においては、ピニオンのスプラインは、ピニオンの歯とは異なる材料で作られる。また、ある実施形態においては、ピニオンは、2つの材料を焼結することによって作られる。この実施形態が有利なのは、ピニオンの歯の部分がリングギヤ118と噛み合うという要件(耐摩耗性、雑音の発生が少ない)に適している材料を選択することができ、しかもスプライン167およびシーティング261を備えるピニオンの内部は、摺動、および特にばね61を支持する機械強度の要件に適しているように選択しうるからである。
一変形形態においては、第2の部分126は、ピニオン18の円滑な摺動を促進するために、第1の部分127とは異なる硬さとされる。
一変形形態として、溝129における、部分127の前面128を部分126に連結するために設けられている曲線区間を省略することもできる。
一変形形態においては、図示の螺旋タイプのばね61を、別のタイプとされる。一変形形態においては、例えばベルビル座金を重ねたものとされる。全ての場合において、肩130に対する溝129の軸方向のオフセットは、部分126が通過するばね61の後端の保持を容易にしている。引っ込んだアイドル位置において、ピニオン18は、ハウジングに直接または間接に当接しているので、ブッシュが追加的に設けられている。また、ばね61は、特にピニオンの歯がリングギヤの歯と接触した時に、衝撃を吸収できるようになっている。前述のやり方により、ばね61は、弾性リング60、160の取り付けを容易にしている。
10 スタータ
12 前部軸受
18 出力ピニオン
26 ブッシュ
36 軸前端
37’軸受
60 弾性リング(停止部)
61 ばね
62 環状凹部
64 溝
67、167 スプライン
112 スリーブ
118 始動リング
120 前部軸受の前面
126 ブッシュの第2の部分である前端部
127 ブッシュの第1の部分である前端部
128 第2の部分の前面
129 溝
130 肩
137 軸受
160 弾性リング(停止部)
161 弾性タブ
164 溝
167 スプライン
180 座金
181 座金
183 ピニオンの前面
212 シーティング
261 目に見えない凹部
312 内孔
X−X スタータ電動機の軸線

Claims (15)

  1. 自動車等用の、中央に孔が開いている出力ピニオン(18)を有する燃焼機関用スタータであって、
    前面(120)に内孔(312)がある前部軸受(12)を有するハウジングと、前記前部軸受(12)の前記内孔(312)を通過する前端部(126、127)を有するブッシュ(26)を備えており、かつ前記前部軸受(12)の外側の出力ピニオン(18)を動かすスタータヘッドと、前記ブッシュ(26)の前端部の外周部、および前記出力ピニオン(18)の内周部にそれぞれ設けられている相補的スプライン(67、167)と、前記ブッシュ(26)のスプライン(67)を中断し、前記ピニオンを軸方向に動かなくするための停止部(60、160)を取り付けるための溝(64、164)と、前記ピニオンを前記停止部に接触させるばね(61)とを備え、
    一方では、前記ブッシュ(26)の前端部は、前記ばね(61)の後端を支持する肩(130)を有し、他方では、前記ピニオン(18)は、後部に、前記ばね(61)を取り付けるための目に見えないシーティング(261)を有し、
    前記停止部(60、160)は、その厚さよりも大きい高さを有する弾性リングからなり、これら弾性リング(60、160)は、前記ピニオン(18)の前面(183)に形成されている環状凹部(62)の中に、半径方向の間隙を有して、少なくとも一部が収容され、かつ前記弾性リング(60、160)の内周部は、前記ブッシュ(26)の溝(64、164)の中に取り付けられていることを特徴とするスタータ。
  2. 前記弾性リング(60、160)の外周部は、前記環状凹部(62)内に完全に収容されていることを特徴とする請求項1に記載のスタータ。
  3. 前記弾性リング(60、160)の外周部の大部分は、前記凹部(62)内に収容されていることを特徴とする請求項1に記載のスタータ。
  4. 前記弾性リング(60、160)の外径は、前記遊びばね(61)の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスタータ。
  5. 前記前部軸受(12)は、前記ピニオン(18)の反対方向に面するスリーブ(112)を有し、前記前部軸受(12)の開口部(312)は、前記前部軸受(12)の前記スリーブ(112)の孔であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスタータ。
  6. 前記弾性リング(60)は、割れていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスタータ。
  7. 前記弾性リング(60)は、スナップリングであることを特徴とする請求項6に記載のスタータ。
  8. 前記弾性リング(160)は、その内周部に傾斜タブを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスタータ。
  9. 前記溝(64、164)の両側面は平行であり、前記溝(64、164)は、前記ブッシュ(126)のスプライン(67)より深いことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のスタータ。
  10. 前記ブッシュ(126)の前端部(127、126)は、直径に段差があり、第1の部分(127)から直径のより小さい第2の部分(126)が軸方向に延び、この第2の部分(126)に前記ブッシュ(26)のスプライン(67)が形成されており、前記ブッシュ(26)の肩(130)は、前記第1の部分(127)の前面で形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のスタータ。
  11. 前記第2の部分(126)は、溝(129)を有し、この溝の後端は、前記第1の部分(127)の前面(130)に隣接しており、前記溝(129)は、前記ばね(61)の後端が中央に来るように合わせるために、前記肩(130)に対して軸方向にオフセットしていることを特徴とする請求項10に記載のスタータ。
  12. 前記ばね(61)の後端を保持する面は、前記肩(130)と溝(129)との間に設けられていることを特徴とする請求項11に記載のスタータ。
  13. 前記第2の部分(126)の外径は、前記第1の部分(127)の内径より大きいことを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載のスタータ。
  14. 前記前部軸受(12)は、前記ピニオン(18)に対するサポート(181)を保持していることを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載のスタータ。
  15. 前記サポートは、前記前部軸受(12)の前面に形成されている環状横方向シーティング(212)に取り付けられているエラストマー座金(181)で形成されていることを特徴とする請求項14に記載のスタータ。
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