JP2002115636A - スタータのピニオンストッパ装置 - Google Patents
スタータのピニオンストッパ装置Info
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- JP2002115636A JP2002115636A JP2000310944A JP2000310944A JP2002115636A JP 2002115636 A JP2002115636 A JP 2002115636A JP 2000310944 A JP2000310944 A JP 2000310944A JP 2000310944 A JP2000310944 A JP 2000310944A JP 2002115636 A JP2002115636 A JP 2002115636A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高減速比等による噛合衝撃荷重に対して、強
度および耐摩耗性の信頼性向上ができるスタータのピニ
オンストッパ装置を提供する。 【解決手段】 出力軸3の外周に、第1のヘリカルスプ
ライン3aとは異なる軸方向位置に設けられ、ピニオン
4の移動を阻止するピニオンストッパ3bとを備えるス
タータのピニオンストッパ装置1において、ピニオンス
トッパ3bには、第2のヘリカルスプライン状の嵌合溝
3bKが設けられており、この第2のヘリカルスプライ
ン3bの条数は、第1のヘリカルスプライン3aの条数
より少なく、かつ第2のヘリカルスプライン3bは、第
1のヘリカルスプライン3aの嵌合よりきつくしてい
る。この嵌合をきつくするのに、第2のヘリカルスプラ
インの歯先外径d2を第1のヘリカルスプラインの歯先
外径d1より大きく形成することが望ましい。
度および耐摩耗性の信頼性向上ができるスタータのピニ
オンストッパ装置を提供する。 【解決手段】 出力軸3の外周に、第1のヘリカルスプ
ライン3aとは異なる軸方向位置に設けられ、ピニオン
4の移動を阻止するピニオンストッパ3bとを備えるス
タータのピニオンストッパ装置1において、ピニオンス
トッパ3bには、第2のヘリカルスプライン状の嵌合溝
3bKが設けられており、この第2のヘリカルスプライ
ン3bの条数は、第1のヘリカルスプライン3aの条数
より少なく、かつ第2のヘリカルスプライン3bは、第
1のヘリカルスプライン3aの嵌合よりきつくしてい
る。この嵌合をきつくするのに、第2のヘリカルスプラ
インの歯先外径d2を第1のヘリカルスプラインの歯先
外径d1より大きく形成することが望ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタータのピニオ
ンストッパ装置に関し、特に、信頼性に優れたスタータ
を提供するのに適したピニオンストッパ装置に関する。
ンストッパ装置に関し、特に、信頼性に優れたスタータ
を提供するのに適したピニオンストッパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンと噛み合うピニオンギヤを有
し、出力軸の外周に設けたヘリカルスプラインを介して
出力軸上をヘリカルスプライン嵌合により前後に進退可
能な移動筒部材を備えたスタータのピニオンストッパ装
置において、このヘリカルスプラインを前後に分割し、
後側ヘリカルスプラインの溝幅を前側ヘリカルスプライ
ンの溝幅より大きく形成することで、ピニオンギヤを有
する移動筒部材と出力軸の組付性向上と、ストッパ機能
との両立を狙ったものがある(実開昭63−83464
号公報)。
し、出力軸の外周に設けたヘリカルスプラインを介して
出力軸上をヘリカルスプライン嵌合により前後に進退可
能な移動筒部材を備えたスタータのピニオンストッパ装
置において、このヘリカルスプラインを前後に分割し、
後側ヘリカルスプラインの溝幅を前側ヘリカルスプライ
ンの溝幅より大きく形成することで、ピニオンギヤを有
する移動筒部材と出力軸の組付性向上と、ストッパ機能
との両立を狙ったものがある(実開昭63−83464
号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来構造では、
マグネットスイッチによりシフトレバー等を介して移動
筒部材を出力軸上に前進させる場合、ヘリカルスプライ
ン嵌合する移動筒部材が前側ヘリカルスプラインの歯に
当接せず、歯と歯の溝である前側ヘリカルスプラインの
溝に入ってしまう可能性がある。すなわち、ある確率で
ピニオンギヤを有する移動筒部材が抜けてしまってスト
ッパ機能を果たさない場合がある。
マグネットスイッチによりシフトレバー等を介して移動
筒部材を出力軸上に前進させる場合、ヘリカルスプライ
ン嵌合する移動筒部材が前側ヘリカルスプラインの歯に
当接せず、歯と歯の溝である前側ヘリカルスプラインの
溝に入ってしまう可能性がある。すなわち、ある確率で
ピニオンギヤを有する移動筒部材が抜けてしまってスト
ッパ機能を果たさない場合がある。
【0004】この対策として、前後に分離されたヘリカ
ルスプラインにおいて、組付時は上述の構成を有する部
分で行い、組付後は、移動筒部材の内周に設けられた穴
ヘリカルスプラインを一山分ずらして前記ヘリカルスプ
ラインに当接する構成としたピニオンストッパ装置があ
る(特開平2−163469号公報)。しかしながら、
誤操作による移動筒部材の再飛び込み噛合等に係るピニ
オンストッパへの過大衝撃荷重に対する配慮が十分され
ていない。
ルスプラインにおいて、組付時は上述の構成を有する部
分で行い、組付後は、移動筒部材の内周に設けられた穴
ヘリカルスプラインを一山分ずらして前記ヘリカルスプ
ラインに当接する構成としたピニオンストッパ装置があ
る(特開平2−163469号公報)。しかしながら、
誤操作による移動筒部材の再飛び込み噛合等に係るピニ
オンストッパへの過大衝撃荷重に対する配慮が十分され
ていない。
【0005】また近年、小型・軽量化による高減速比化
が進む傾向にあり、信頼性向上の観点から、高減速比に
比例して増加する噛合衝撃荷重に対して、強度および耐
摩耗性を有するピニオンストッパ装置が望まれている。
すなわち、スタータモータの高減速比に対応して、リン
グギヤとピニオンギヤとの噛合い性向上と共に、ヘリカ
ルスプラインに沿って進退する移動筒部材の飛込み衝撃
荷重等が大きくなるので、衝撃荷重に対して強度および
耐摩耗性を有するピニオンストッパ装置が望まれる。
が進む傾向にあり、信頼性向上の観点から、高減速比に
比例して増加する噛合衝撃荷重に対して、強度および耐
摩耗性を有するピニオンストッパ装置が望まれている。
すなわち、スタータモータの高減速比に対応して、リン
グギヤとピニオンギヤとの噛合い性向上と共に、ヘリカ
ルスプラインに沿って進退する移動筒部材の飛込み衝撃
荷重等が大きくなるので、衝撃荷重に対して強度および
耐摩耗性を有するピニオンストッパ装置が望まれる。
【0006】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものであり、その第1の目的は、高減速比等による
噛合衝撃荷重に対して、強度および耐摩耗性の信頼性向
上ができるスタータのピニオンストッパ装置を提供する
ことにある。
れたものであり、その第1の目的は、高減速比等による
噛合衝撃荷重に対して、強度および耐摩耗性の信頼性向
上ができるスタータのピニオンストッパ装置を提供する
ことにある。
【0007】また、第2の目的は、噛合衝撃荷重に対す
る信頼性向上をしつつ、組付性向上が可能なピニオンス
トッパ装置を提供することにある。
る信頼性向上をしつつ、組付性向上が可能なピニオンス
トッパ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
と、スタータモータに駆動されると共に外周に第1のヘ
リカルスプラインを有する出力軸と、エンジンのリング
ギヤと噛み合うピニオンギヤを有し出力軸の第1のヘリ
カルスプラインに嵌合すると共に、出力軸の第1のヘリ
カルスプラインに沿って軸方向に進退可能に設けられた
移動筒部材と、出力軸の外周に第1のヘリカルスプライ
ンとは異なる軸方向位置に設けられ、ピニオンの移動を
阻止するピニオンストッパとを備えるスタータのピニオ
ンストッパ装置において、ピニオンストッパには、第2
のヘリカルスプライン状の嵌合溝が設けられており、こ
の第2のヘリカルスプラインの条数は、第1のヘリカル
スプラインの条数より少なく、かつ第2のヘリカルスプ
ラインは、第1のヘリカルスプラインの嵌合よりきつく
している。これにより、第2のヘリカルスプラインの嵌
合を第1のヘリカルスプラインの嵌合よりきつくしたこ
とで、移動筒部材内周に形成された穴ヘリカルスプライ
ンに摺動自在に嵌合できる範囲において、第2のヘリカ
ルスプラインの歯断面積を大きく設定できるので、マグ
ネットスイッチ等により出力軸上を前進する移動筒部材
の移動を、より大きな歯断面積で阻止できる。このた
め、エンジンのリングギヤと噛合するピニオンギヤを有
する移動筒部材の移動を阻止することで生じる衝撃荷重
に対して、より広い歯面積で衝撃吸収できるので、移動
筒部材の移動を阻止するピニオンストッパの衝突荷重に
対する強度の向上が可能である。
と、スタータモータに駆動されると共に外周に第1のヘ
リカルスプラインを有する出力軸と、エンジンのリング
ギヤと噛み合うピニオンギヤを有し出力軸の第1のヘリ
カルスプラインに嵌合すると共に、出力軸の第1のヘリ
カルスプラインに沿って軸方向に進退可能に設けられた
移動筒部材と、出力軸の外周に第1のヘリカルスプライ
ンとは異なる軸方向位置に設けられ、ピニオンの移動を
阻止するピニオンストッパとを備えるスタータのピニオ
ンストッパ装置において、ピニオンストッパには、第2
のヘリカルスプライン状の嵌合溝が設けられており、こ
の第2のヘリカルスプラインの条数は、第1のヘリカル
スプラインの条数より少なく、かつ第2のヘリカルスプ
ラインは、第1のヘリカルスプラインの嵌合よりきつく
している。これにより、第2のヘリカルスプラインの嵌
合を第1のヘリカルスプラインの嵌合よりきつくしたこ
とで、移動筒部材内周に形成された穴ヘリカルスプライ
ンに摺動自在に嵌合できる範囲において、第2のヘリカ
ルスプラインの歯断面積を大きく設定できるので、マグ
ネットスイッチ等により出力軸上を前進する移動筒部材
の移動を、より大きな歯断面積で阻止できる。このた
め、エンジンのリングギヤと噛合するピニオンギヤを有
する移動筒部材の移動を阻止することで生じる衝撃荷重
に対して、より広い歯面積で衝撃吸収できるので、移動
筒部材の移動を阻止するピニオンストッパの衝突荷重に
対する強度の向上が可能である。
【0009】しかも、第2のヘリカルスプラインの嵌合
をきつくすることにより、ピニオンの穴ヘリカルスプラ
インとの軸ずれが抑えられるので、穴ヘリカルスプライ
ンの歯が、第2のヘリカルスプラインの歯に確実に面接
触できるので、耐摩耗性の向上が可能である。
をきつくすることにより、ピニオンの穴ヘリカルスプラ
インとの軸ずれが抑えられるので、穴ヘリカルスプライ
ンの歯が、第2のヘリカルスプラインの歯に確実に面接
触できるので、耐摩耗性の向上が可能である。
【0010】さらに、本発明の請求項2によれば、第2
のヘリカルスプラインの嵌合をきつくするのに、第2の
ヘリカルスプラインの歯たけを第1のヘリカルスプライ
ンの歯たけより高く形成することが望ましい。これによ
れば、ヘリカルスプラインの歯加工精度を上げることに
よりきつい嵌合状態を形成すると同時に、嵌合精度とし
て、摺動自在性を優先すべき第1のヘリカルスプライン
は、歯たけが小さくなるような転造加工等で形成でき
る。これにより、製造コストの低減とストッパ機能の両
立ができる。
のヘリカルスプラインの嵌合をきつくするのに、第2の
ヘリカルスプラインの歯たけを第1のヘリカルスプライ
ンの歯たけより高く形成することが望ましい。これによ
れば、ヘリカルスプラインの歯加工精度を上げることに
よりきつい嵌合状態を形成すると同時に、嵌合精度とし
て、摺動自在性を優先すべき第1のヘリカルスプライン
は、歯たけが小さくなるような転造加工等で形成でき
る。これにより、製造コストの低減とストッパ機能の両
立ができる。
【0011】本発明の請求項3によれば、第1のヘリカ
ルスプラインの条数は、ピニオンストッパに形成された
第2のヘリカルスプラインの条数の整数倍で形成するの
で、ピニオンの最大移動距離を規制するピニオンストッ
パの歯、すなわち、ピニオンの穴ヘリカルスプラインの
歯が当接する第2のヘリカルスプラインの歯が、出力軸
上の円周上に規則的に複数配置できる。
ルスプラインの条数は、ピニオンストッパに形成された
第2のヘリカルスプラインの条数の整数倍で形成するの
で、ピニオンの最大移動距離を規制するピニオンストッ
パの歯、すなわち、ピニオンの穴ヘリカルスプラインの
歯が当接する第2のヘリカルスプラインの歯が、出力軸
上の円周上に規則的に複数配置できる。
【0012】上記第2のヘリカルスプラインの嵌合溝
を、請求項4に記載のように、第1のヘリカルスプライ
ンの軸上に形成し、第1のヘリカルスプラインの溝のう
ち、嵌合溝と同列に配置された溝は、同列に配置されて
いない溝に比べて溝幅を大きく設定すれば、ピニオンと
出力軸の組付性が向上できる。すなわち、、ピニオンに
出力軸を通して組付けるとき、ピニオンストッパの嵌合
溝と同列に配置された第1のヘリカルスプラインの溝は
溝幅が大きいため、ピニオンストッパの嵌合溝に一致さ
せれて組付ければ足りるので、組付性が向上できる。
を、請求項4に記載のように、第1のヘリカルスプライ
ンの軸上に形成し、第1のヘリカルスプラインの溝のう
ち、嵌合溝と同列に配置された溝は、同列に配置されて
いない溝に比べて溝幅を大きく設定すれば、ピニオンと
出力軸の組付性が向上できる。すなわち、、ピニオンに
出力軸を通して組付けるとき、ピニオンストッパの嵌合
溝と同列に配置された第1のヘリカルスプラインの溝は
溝幅が大きいため、ピニオンストッパの嵌合溝に一致さ
せれて組付ければ足りるので、組付性が向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のスタータのピニオンスト
ッパ装置を,これを搭載する車両用スタータに適用し、
具体化した実施形態を図面に従って説明する。
ッパ装置を,これを搭載する車両用スタータに適用し、
具体化した実施形態を図面に従って説明する。
【0014】図1は本実施形態のスタータのピニオンス
トッパ装置を搭載するスタータの概略構成を示す断面図
である。図2は本実施形態であるピニオンストッパ装置
の構造を表す模式的縦断面図であって、中心線より上半
分が、移動筒部材の静止状態、下半分が、移動筒部材の
前進状態を表す図である。図3は図2中の第1、第2の
ヘリカルスプラインを拡大して表した図であって、図3
(a)は、図2の部分拡大縦断面図、図3(b)は、図
3(a)のb−bからみた第1のヘリカルスプライン周
りの横断面図である。
トッパ装置を搭載するスタータの概略構成を示す断面図
である。図2は本実施形態であるピニオンストッパ装置
の構造を表す模式的縦断面図であって、中心線より上半
分が、移動筒部材の静止状態、下半分が、移動筒部材の
前進状態を表す図である。図3は図2中の第1、第2の
ヘリカルスプラインを拡大して表した図であって、図3
(a)は、図2の部分拡大縦断面図、図3(b)は、図
3(a)のb−bからみた第1のヘリカルスプライン周
りの横断面図である。
【0015】図1に示すように、スタータ1は、通電を
受けて回転力を発生するスタータモータ2、このスター
タモータ2の回転軸と同軸に配された出力軸3、この出
力軸3のヘリカルスプライン(以下、第1のヘリカルス
プラインと呼ぶ)3aに嵌合された移動筒部材4、この
移動筒部材4の歯部(以下ピニオンギヤと呼ぶ)4aが
エンジンのリングギヤ100と噛み合せるため、移動筒
部材4の後退を規制しつつピニオンギヤ4aがリングギ
ヤ100と噛み合って所定量前進するように移動筒部材
4を飛出させるシフトレバー部5、およびこのシフトレ
バー部5のレバー52を移動筒部材4側方向へ押出すマ
グネットスイッチ6とを含んで構成されている。
受けて回転力を発生するスタータモータ2、このスター
タモータ2の回転軸と同軸に配された出力軸3、この出
力軸3のヘリカルスプライン(以下、第1のヘリカルス
プラインと呼ぶ)3aに嵌合された移動筒部材4、この
移動筒部材4の歯部(以下ピニオンギヤと呼ぶ)4aが
エンジンのリングギヤ100と噛み合せるため、移動筒
部材4の後退を規制しつつピニオンギヤ4aがリングギ
ヤ100と噛み合って所定量前進するように移動筒部材
4を飛出させるシフトレバー部5、およびこのシフトレ
バー部5のレバー52を移動筒部材4側方向へ押出すマ
グネットスイッチ6とを含んで構成されている。
【0016】スタータモータ2は、アーマチャ21、固
定磁極22、ヨーク23、およびブラシ24とを含んで
構成される周知の直流電動機であり、図示しないキース
イッチがONされてマグネットスイッチ6の内部接点
(図示せず)が閉じると、ブラシ24を通じてアーマチ
ャ21に給電されてアーマチャ21が回転する。
定磁極22、ヨーク23、およびブラシ24とを含んで
構成される周知の直流電動機であり、図示しないキース
イッチがONされてマグネットスイッチ6の内部接点
(図示せず)が閉じると、ブラシ24を通じてアーマチ
ャ21に給電されてアーマチャ21が回転する。
【0017】なお、このスタータ1には、スタータモー
タ2の回転力を出力軸3に伝達する減速装置25が備え
られている。この減速装置25は、アーマチャシャフト
21aの外周に外歯を形成するサンギヤ25aと、この
サンギヤ25aの径方向に内歯を形成するリング状のイ
ンターナルギヤ25bと、サンギヤ25aとインターナ
ルギヤ25bとの間に配置されて、両ギヤ25a、25
bに噛み合うプラネットギヤ25cにより構成され、こ
のプラネットギヤ25cがサンギヤ25aの外周を自転
しながら公転することにより、そのプラネットギヤ25
cの公転がピン25dを介して出力軸3に伝達される。
減速装置25は、前述のヨーク23とこのヨーク23の
前後に配置されて固定されているセンタケース26、エ
ンドカバー27により、上述のアーマチャ21等と共に
収容されている。移動筒部材(以下、ピニオン4と呼
ぶ)は、エンジンのリングギヤ100と噛み合うピニオ
ンギヤ4aと、出力軸3の第1のヘリカルスプライン3
aに嵌合すると共に、この第1のヘリカルスプラインに
沿って軸方向に進退可能な一方向クラッチ4bとを含ん
で構成されている。
タ2の回転力を出力軸3に伝達する減速装置25が備え
られている。この減速装置25は、アーマチャシャフト
21aの外周に外歯を形成するサンギヤ25aと、この
サンギヤ25aの径方向に内歯を形成するリング状のイ
ンターナルギヤ25bと、サンギヤ25aとインターナ
ルギヤ25bとの間に配置されて、両ギヤ25a、25
bに噛み合うプラネットギヤ25cにより構成され、こ
のプラネットギヤ25cがサンギヤ25aの外周を自転
しながら公転することにより、そのプラネットギヤ25
cの公転がピン25dを介して出力軸3に伝達される。
減速装置25は、前述のヨーク23とこのヨーク23の
前後に配置されて固定されているセンタケース26、エ
ンドカバー27により、上述のアーマチャ21等と共に
収容されている。移動筒部材(以下、ピニオン4と呼
ぶ)は、エンジンのリングギヤ100と噛み合うピニオ
ンギヤ4aと、出力軸3の第1のヘリカルスプライン3
aに嵌合すると共に、この第1のヘリカルスプラインに
沿って軸方向に進退可能な一方向クラッチ4bとを含ん
で構成されている。
【0018】すなわち、ピニオンギヤ4aは、出力軸3
の外周に軸受4a1を介して摺動自在に嵌合し、後述の
レバー52を介して一方向クラッチ4bと一体的に出力
軸3上を前方へ押し出され、リングギヤ100と噛み合
うことでリングギヤ100に回転力を伝達する。次に、
一方向クラッチ4bは、出力軸3の外周に第1のヘリカ
ルスプライン3aを介して摺動自在にヘリカルスプライ
ン嵌合して、ピニオンギヤ4と一体に出力軸3上を前後
(つまり図1中の左右方向に)移動可能に設けらてい
る。また、この一方向クラッチ4bは、出力軸3の回転
をピニオンギヤ4aに伝達すると共に、エンジンの始動
によってピニオンギヤ4aの回転速度が出力軸3の回転
速度を上回ると、出力軸3とピニオンギヤ4aとの間で
動力伝達を遮断する。
の外周に軸受4a1を介して摺動自在に嵌合し、後述の
レバー52を介して一方向クラッチ4bと一体的に出力
軸3上を前方へ押し出され、リングギヤ100と噛み合
うことでリングギヤ100に回転力を伝達する。次に、
一方向クラッチ4bは、出力軸3の外周に第1のヘリカ
ルスプライン3aを介して摺動自在にヘリカルスプライ
ン嵌合して、ピニオンギヤ4と一体に出力軸3上を前後
(つまり図1中の左右方向に)移動可能に設けらてい
る。また、この一方向クラッチ4bは、出力軸3の回転
をピニオンギヤ4aに伝達すると共に、エンジンの始動
によってピニオンギヤ4aの回転速度が出力軸3の回転
速度を上回ると、出力軸3とピニオンギヤ4aとの間で
動力伝達を遮断する。
【0019】出力軸3は、ピニオン4とヘリカルスプラ
イン嵌合により、ピニオン4の出力軸3上の軸方向移動
を可能にする第1のヘリカルスプライン3aと、ピニオ
ン4の移動を阻止(言換えると、ピニオン4の最大移動
距離を規制)するピニオンストッパ3bとを含んで構成
されている。第1のヘリカルスプライン3aは、前述で
説明しているので、ここでは、ピニオンストッパ3bに
ついて以下説明する。
イン嵌合により、ピニオン4の出力軸3上の軸方向移動
を可能にする第1のヘリカルスプライン3aと、ピニオ
ン4の移動を阻止(言換えると、ピニオン4の最大移動
距離を規制)するピニオンストッパ3bとを含んで構成
されている。第1のヘリカルスプライン3aは、前述で
説明しているので、ここでは、ピニオンストッパ3bに
ついて以下説明する。
【0020】ピニオンストッパ3bは、出力軸3の外周
に設けられ、第1のヘリカルスプライン3aとは異なる
軸方向位置に、図1に示す如く、配置されている。この
ピニオンストッパ3bと、ヘリカルスプライン嵌合によ
り出力軸3上を前進するピニオン4、およびヘリカルス
プライン嵌合する第1のヘリカルスプライン3aを備え
る出力軸3とからなる構成を以下、スタータのピニオン
ストッパ装置1aと呼ぶ。
に設けられ、第1のヘリカルスプライン3aとは異なる
軸方向位置に、図1に示す如く、配置されている。この
ピニオンストッパ3bと、ヘリカルスプライン嵌合によ
り出力軸3上を前進するピニオン4、およびヘリカルス
プライン嵌合する第1のヘリカルスプライン3aを備え
る出力軸3とからなる構成を以下、スタータのピニオン
ストッパ装置1aと呼ぶ。
【0021】なお、本発明の実施形態であるスタータの
ピニオンストッパ装置1aの詳細については、後述す
る。
ピニオンストッパ装置1aの詳細については、後述す
る。
【0022】シフトレバー部5は、支持部51と、この
支持部51に支承され、板ばね52aを備えたレバー5
2とから構成されている。このシフトレバー部5は、支
持部51を支点として、レバー52の一方は、後述のマ
グネットスイッチ6の可動部6aに当接し、この可動部
6aの軸方向の往復移動をピニオン4へ伝達可能に配置
されており、他方は、エンジンを始動するとき、マグネ
ットスイッチ6の作動により、支持部51を支点とし
て、ピニオン4の当接面4b1へ移動可能に配置されて
いる。また、シフトレバー部5は、マグネットスイッチ
6、スタータモータ2、およびこのスタータモータ2と
一体的に回転する出力軸2と共に、図1の如く、フロン
トカバー7に収容されている。
支持部51に支承され、板ばね52aを備えたレバー5
2とから構成されている。このシフトレバー部5は、支
持部51を支点として、レバー52の一方は、後述のマ
グネットスイッチ6の可動部6aに当接し、この可動部
6aの軸方向の往復移動をピニオン4へ伝達可能に配置
されており、他方は、エンジンを始動するとき、マグネ
ットスイッチ6の作動により、支持部51を支点とし
て、ピニオン4の当接面4b1へ移動可能に配置されて
いる。また、シフトレバー部5は、マグネットスイッチ
6、スタータモータ2、およびこのスタータモータ2と
一体的に回転する出力軸2と共に、図1の如く、フロン
トカバー7に収容されている。
【0023】なお、このレバー52は、ピン52cが、
板ばね52aをレバーホルダ52bと共に挟み込むこと
により、板ばね52aにセット荷重を与えることができ
る。このため、レバー52のセット荷重、すなわち初期
荷重の弾発力を用いてピニオン4を勢いよく飛び出させ
て、ピニオンギヤ4aとリングギヤ100の噛み合い性
を向上させることができる。
板ばね52aをレバーホルダ52bと共に挟み込むこと
により、板ばね52aにセット荷重を与えることができ
る。このため、レバー52のセット荷重、すなわち初期
荷重の弾発力を用いてピニオン4を勢いよく飛び出させ
て、ピニオンギヤ4aとリングギヤ100の噛み合い性
を向上させることができる。
【0024】マグネットスイッチ6は、内蔵するプラン
ジャ(図示せず)の移動に伴って前述の内部接点の開閉
を行うと共に、シフトレバー部5のレバー52に当接し
うる可動部6aをプランジャと一体的に前後(図1中左
右方向に)移動させて、レバー52を介してピニオン4
を出力軸上を前後(図1中左右方向に)移動させる。
ジャ(図示せず)の移動に伴って前述の内部接点の開閉
を行うと共に、シフトレバー部5のレバー52に当接し
うる可動部6aをプランジャと一体的に前後(図1中左
右方向に)移動させて、レバー52を介してピニオン4
を出力軸上を前後(図1中左右方向に)移動させる。
【0025】次に、上述の構成のスタータ1の作動を以
下説明する。キースイッチ(詳しくはスタータスイッ
チ)のON操作により、マグネットスイッチ6に内蔵さ
れたコイル(図示せず)が通電されると、プランジャが
図1の右方向へ吸引される。これにより、プランジャと
一体的に前後移動可能な可動部6aが、シフトレバー部
5の支持部51に支承されるレバー52に当接し、プラ
ンジャの移動量に応じて、ピニオン4を所定量移動さ
る。すなわち、マグネットスイッチ6を作動させると、
レバー52を介して、ピニオンギヤ4aが一方向クラッ
チ4bと一体となって出力軸3上を前方へ押し出され
る。
下説明する。キースイッチ(詳しくはスタータスイッ
チ)のON操作により、マグネットスイッチ6に内蔵さ
れたコイル(図示せず)が通電されると、プランジャが
図1の右方向へ吸引される。これにより、プランジャと
一体的に前後移動可能な可動部6aが、シフトレバー部
5の支持部51に支承されるレバー52に当接し、プラ
ンジャの移動量に応じて、ピニオン4を所定量移動さ
る。すなわち、マグネットスイッチ6を作動させると、
レバー52を介して、ピニオンギヤ4aが一方向クラッ
チ4bと一体となって出力軸3上を前方へ押し出され
る。
【0026】また、プランジャの移動によってマグネッ
トスイッチ6の内部接点を閉じると、アーマチャ21が
通電されて回転し、そのアーマチャ21の回転が減速装
置25で減速されて出力軸3に伝達される。
トスイッチ6の内部接点を閉じると、アーマチャ21が
通電されて回転し、そのアーマチャ21の回転が減速装
置25で減速されて出力軸3に伝達される。
【0027】出力軸3の回転は、一方向クラッチ4bを
介してピニオンギヤ4aに伝達される。このとき、ピニ
オンギヤ4aは、プランジャの軸方向移動により、レバ
ー52を介してリングギヤ100の軸方向直前まで前進
させられている。このため、ピニオンギヤ4aがリング
ギヤ100と噛み合い可能な回転角度位置まで回転する
と、ピニオンギヤ4aは、レバー52に収容された板ば
ね52aの弾発力により勢いよく押し出されるので、リ
ングギヤ100と噛み合うことができる。これにより、
ピニオンギヤ4aの回転がリングギヤ100に伝達され
てエンジンを始動させる。
介してピニオンギヤ4aに伝達される。このとき、ピニ
オンギヤ4aは、プランジャの軸方向移動により、レバ
ー52を介してリングギヤ100の軸方向直前まで前進
させられている。このため、ピニオンギヤ4aがリング
ギヤ100と噛み合い可能な回転角度位置まで回転する
と、ピニオンギヤ4aは、レバー52に収容された板ば
ね52aの弾発力により勢いよく押し出されるので、リ
ングギヤ100と噛み合うことができる。これにより、
ピニオンギヤ4aの回転がリングギヤ100に伝達され
てエンジンを始動させる。
【0028】なお、このとき、リングギヤ100に噛み
合うように押し出されるピニオンギヤ4aの移動は、ピ
ニオンストッパ3bによりその最大移動量が規制され
る。
合うように押し出されるピニオンギヤ4aの移動は、ピ
ニオンストッパ3bによりその最大移動量が規制され
る。
【0029】次にエンジン始動後、キースイッチ(詳し
くはスタータスイッチ)のOFF操作によりマグネット
スイッチ6のコイルへの通電が停止すると、それまで吸
引されていたプランジャが初期位置へ復帰する。これに
より、レバー52が図2の右方向へ後退する。このと
き、ピニオン4の後退を規制するものがなくなるので、
リングギヤ100から離脱可能な状態となる。このた
め、一方向クラッチ4bの作用により、ピニオンギヤ4
aは一方向クラッチ4bと一体となってリングギヤ10
0を離脱し、出力軸3上を後退する。また、マグネット
スイッチ6の内部接点が開くことにより、アーマチャ2
1への通電が停止されて回転が停止する。
くはスタータスイッチ)のOFF操作によりマグネット
スイッチ6のコイルへの通電が停止すると、それまで吸
引されていたプランジャが初期位置へ復帰する。これに
より、レバー52が図2の右方向へ後退する。このと
き、ピニオン4の後退を規制するものがなくなるので、
リングギヤ100から離脱可能な状態となる。このた
め、一方向クラッチ4bの作用により、ピニオンギヤ4
aは一方向クラッチ4bと一体となってリングギヤ10
0を離脱し、出力軸3上を後退する。また、マグネット
スイッチ6の内部接点が開くことにより、アーマチャ2
1への通電が停止されて回転が停止する。
【0030】ここで、本発明のスタータのピニオンスト
ッパ装置1aの構造を、図2および図3に従って以下説
明する。なお、前述のように図2において、中心線より
上半分がピニオン静止状態、下半分がピニオン前進状態
を表すピニオンストッパ装置1aの模式的断面図であ
る。
ッパ装置1aの構造を、図2および図3に従って以下説
明する。なお、前述のように図2において、中心線より
上半分がピニオン静止状態、下半分がピニオン前進状態
を表すピニオンストッパ装置1aの模式的断面図であ
る。
【0031】図2に示すように、ピニオンストッパ装置
1aは、ピニオンストッパ3bと、ヘリカルスプライン
嵌合により出力軸3上を前進するピニオン4、およびヘ
リカルスプライン嵌合する第1のヘリカルスプライン3
aを備える出力軸3とを含んで構成されている。なお、
このヘリカルスプライン嵌合は、第1のヘリカルスプラ
イン3aと、ピニオン4の一方向クラッチ4bの内部に
形成される穴ヘリカルスプライン4b2とが軸方向に進
退自在に嵌合していることである。
1aは、ピニオンストッパ3bと、ヘリカルスプライン
嵌合により出力軸3上を前進するピニオン4、およびヘ
リカルスプライン嵌合する第1のヘリカルスプライン3
aを備える出力軸3とを含んで構成されている。なお、
このヘリカルスプライン嵌合は、第1のヘリカルスプラ
イン3aと、ピニオン4の一方向クラッチ4bの内部に
形成される穴ヘリカルスプライン4b2とが軸方向に進
退自在に嵌合していることである。
【0032】ピニオンストッパ3bは、図2に示すよう
に、出力軸3の外周に設けられ、第1のヘリカルスプラ
イン3aとは異なる軸方向位置に配置されている(図2
では、ピニオン4が左方向に前進するので、第1のヘリ
カルスプライン3aに対して左側に配置される)。
に、出力軸3の外周に設けられ、第1のヘリカルスプラ
イン3aとは異なる軸方向位置に配置されている(図2
では、ピニオン4が左方向に前進するので、第1のヘリ
カルスプライン3aに対して左側に配置される)。
【0033】さらに、このピニオンストッパ3bは、ピ
ニオン4に形成された穴ヘリカルスプライン4b2の最
大移動量を規制するために、第1のヘリカルスプライン
3aとの関係において以下の特徴を有する。
ニオン4に形成された穴ヘリカルスプライン4b2の最
大移動量を規制するために、第1のヘリカルスプライン
3aとの関係において以下の特徴を有する。
【0034】第1の特徴としては、ピニオンストッパ3
bは、ヘリカルスプライン状(第2のヘリカルスプライ
ンと呼ぶ)の嵌合溝3bKを有する。
bは、ヘリカルスプライン状(第2のヘリカルスプライ
ンと呼ぶ)の嵌合溝3bKを有する。
【0035】第2には、ピニオンストッパ3bと第1の
ヘリカルスプライン3aにおいて、ピニオンスプライン
3aの条数は、第1のヘリカルスプライン3aの条数よ
り少ない。すなわち、図3(b)に示すように、ある回
転角度範囲において、第1のヘリカルスプライン3aの
条数、すなわち歯数は、3a1、3a2、3a-1、3a -2
の4歯に対して、第2のヘリカルスプライン3bの条
数、すなわち歯数は、3b1、3b-1 の2歯と少ない。
ヘリカルスプライン3aにおいて、ピニオンスプライン
3aの条数は、第1のヘリカルスプライン3aの条数よ
り少ない。すなわち、図3(b)に示すように、ある回
転角度範囲において、第1のヘリカルスプライン3aの
条数、すなわち歯数は、3a1、3a2、3a-1、3a -2
の4歯に対して、第2のヘリカルスプライン3bの条
数、すなわち歯数は、3b1、3b-1 の2歯と少ない。
【0036】なお、第1のヘリカルスプライン3aの条
数は、第2のヘリカルスプライン3bの条数の整数倍で
あることが望ましい。
数は、第2のヘリカルスプライン3bの条数の整数倍で
あることが望ましい。
【0037】第3には、第2のヘリカルスプライン3b
の穴ヘリカルスプライン4b2に対する嵌合は、第1の
ヘリカルスプライン3aの穴ヘリカルスプライン4b2
に対する嵌合に比べて、きつく嵌合している。
の穴ヘリカルスプライン4b2に対する嵌合は、第1の
ヘリカルスプライン3aの穴ヘリカルスプライン4b2
に対する嵌合に比べて、きつく嵌合している。
【0038】なお、第2のヘリカルスプライン3bの嵌
合をきつくするのに、第2のヘリカルスプライン3bの
歯たけを、第1のヘリカルスプライン3aの歯たけより
高く形成することが望ましい。すなわち、図3(a)に
示すように、第2のヘリカルスプライン3bの歯先外径
d2が、第1のヘリカルスプライン3aの歯先外径d1
より大きい(d2>d1)ことが望ましい。
合をきつくするのに、第2のヘリカルスプライン3bの
歯たけを、第1のヘリカルスプライン3aの歯たけより
高く形成することが望ましい。すなわち、図3(a)に
示すように、第2のヘリカルスプライン3bの歯先外径
d2が、第1のヘリカルスプライン3aの歯先外径d1
より大きい(d2>d1)ことが望ましい。
【0039】第4には、歯と歯の溝幅において、第1の
ヘリカルスプライン3aの溝幅Wは、以下の特徴を有す
る。すなわち、ピニオンストッパ3bである第2のヘリ
カルスプラインの嵌合溝3bKに対して、第1のヘリカ
ルスプライン3aの溝3aKには、嵌合溝3bKのヘリ
カルスプライン軸上に、同列上に配置されている溝3a
K1と、同列上に配置されていない溝3aK-1とがあ
り、同列上に配置されている溝3aK1の溝幅W1は、
同列上に配置されていない溝3aK-1の溝幅W−1に比
べて大きく設定する(W1>W−1)。
ヘリカルスプライン3aの溝幅Wは、以下の特徴を有す
る。すなわち、ピニオンストッパ3bである第2のヘリ
カルスプラインの嵌合溝3bKに対して、第1のヘリカ
ルスプライン3aの溝3aKには、嵌合溝3bKのヘリ
カルスプライン軸上に、同列上に配置されている溝3a
K1と、同列上に配置されていない溝3aK-1とがあ
り、同列上に配置されている溝3aK1の溝幅W1は、
同列上に配置されていない溝3aK-1の溝幅W−1に比
べて大きく設定する(W1>W−1)。
【0040】次に、上述の特徴を有する構成を備えた本
発明のピニオンスットパ装置1aの作用効果を以下説明
する。
発明のピニオンスットパ装置1aの作用効果を以下説明
する。
【0041】第2のヘリカルスプライン3bの歯たけ
を、第1のヘリカルスプライン3aの歯たけより高く形
成するので、ヘリカルスプライン3a、3bの歯の加工
精度を上げることによりきつい嵌合状態を形成できる。
しかも、嵌合精度として、ヘリカルスプライン嵌合の摺
動自在性を優先すべき第1のヘリカルスプライン3a
は、歯たけが小さくなるような転造加工をするだけでよ
い。また、歯たけを後で切削加工等により削除するだけ
でもよい。このため、ピニオン4に形成される穴ヘリカ
ルスプライン4b2に摺動自在に嵌合できる範囲におい
て、第2の第2のヘリカルスプライン3bの歯たけ、す
なわち歯断面積を大きく設定できる。これにより、ピニ
オンストッパ3bが、ピニオン4の移動を阻止すること
で生じる衝撃荷重に対して、より広い歯断面積で衝撃吸
収できるので、エンジンの始動時毎にピニオン4がピニ
オンストッパ3bに衝突しうる状態、すなわち繰返し荷
重に対する信頼性強度の向上が可能である。
を、第1のヘリカルスプライン3aの歯たけより高く形
成するので、ヘリカルスプライン3a、3bの歯の加工
精度を上げることによりきつい嵌合状態を形成できる。
しかも、嵌合精度として、ヘリカルスプライン嵌合の摺
動自在性を優先すべき第1のヘリカルスプライン3a
は、歯たけが小さくなるような転造加工をするだけでよ
い。また、歯たけを後で切削加工等により削除するだけ
でもよい。このため、ピニオン4に形成される穴ヘリカ
ルスプライン4b2に摺動自在に嵌合できる範囲におい
て、第2の第2のヘリカルスプライン3bの歯たけ、す
なわち歯断面積を大きく設定できる。これにより、ピニ
オンストッパ3bが、ピニオン4の移動を阻止すること
で生じる衝撃荷重に対して、より広い歯断面積で衝撃吸
収できるので、エンジンの始動時毎にピニオン4がピニ
オンストッパ3bに衝突しうる状態、すなわち繰返し荷
重に対する信頼性強度の向上が可能である。
【0042】しかも、第2のヘリカルスプライン3bの
嵌合をきつくすることにより、穴ヘリカルスプライン4
b2との軸ずれが抑えられるので、穴ヘリカルスプライ
ン4b1の歯が、第2のヘリカルスプライン3bの歯に
確実に面接触できるので、耐摩耗性の向上が可能であ
る。
嵌合をきつくすることにより、穴ヘリカルスプライン4
b2との軸ずれが抑えられるので、穴ヘリカルスプライ
ン4b1の歯が、第2のヘリカルスプライン3bの歯に
確実に面接触できるので、耐摩耗性の向上が可能であ
る。
【0043】したがって、第2のヘリカルスプライン3
bの歯たけを、第1のヘリカルスプライン3aの歯たけ
より高く形成することで第2のヘリカルスプライン3b
の嵌合をきつくすれば、ピニオンストッパ3bが、ピニ
オン4の移動を阻止することで生じる衝撃荷重に対する
繰返し荷重に対する信頼性強度の向上、および耐摩耗性
の向上と、製造コストの低減(第1のヘリカルスプライ
ン3aは、歯たけを切削加工等により削除するだけでよ
い)が両立可能である。さらに、第2のヘリカルスプラ
イン3bの歯たけを、第1のヘリカルスプライン3aの
歯たけより高く形成すること、すなわち、第2のヘリカ
ルスプライン3bの歯先外径d2が、第1のヘリカルス
プライン3aの歯先外径d1より大きい(d2>d1)
としたので、組付性の観点から、第1、第2のヘリカル
スプラインのうち、先に組付ける第2のヘリカルスプラ
イン3bで芯出ししながら組付けできる。また、ピニオ
ン(詳しくは穴ヘリカルスプライン4b2)4の作動上
の観点からは第1のヘリカルスプライン3aで摺動性を
損なわない。
bの歯たけを、第1のヘリカルスプライン3aの歯たけ
より高く形成することで第2のヘリカルスプライン3b
の嵌合をきつくすれば、ピニオンストッパ3bが、ピニ
オン4の移動を阻止することで生じる衝撃荷重に対する
繰返し荷重に対する信頼性強度の向上、および耐摩耗性
の向上と、製造コストの低減(第1のヘリカルスプライ
ン3aは、歯たけを切削加工等により削除するだけでよ
い)が両立可能である。さらに、第2のヘリカルスプラ
イン3bの歯たけを、第1のヘリカルスプライン3aの
歯たけより高く形成すること、すなわち、第2のヘリカ
ルスプライン3bの歯先外径d2が、第1のヘリカルス
プライン3aの歯先外径d1より大きい(d2>d1)
としたので、組付性の観点から、第1、第2のヘリカル
スプラインのうち、先に組付ける第2のヘリカルスプラ
イン3bで芯出ししながら組付けできる。また、ピニオ
ン(詳しくは穴ヘリカルスプライン4b2)4の作動上
の観点からは第1のヘリカルスプライン3aで摺動性を
損なわない。
【0044】また、第1のヘリカルスプライン3aの条
数は、第2のヘリカルスプライン3bの条数の整数倍で
形成するので、ピニオン4の最大移動距離を規制するピ
ニオンストッパ3bの歯、すなわち、穴ヘリカルスプラ
イン4b2の歯が当接する第2のヘリカルスプライン3
bの歯が、出力軸上の円周上に規則的に複数配置でき
る。
数は、第2のヘリカルスプライン3bの条数の整数倍で
形成するので、ピニオン4の最大移動距離を規制するピ
ニオンストッパ3bの歯、すなわち、穴ヘリカルスプラ
イン4b2の歯が当接する第2のヘリカルスプライン3
bの歯が、出力軸上の円周上に規則的に複数配置でき
る。
【0045】さらに、第1のヘリカルスプライン3aの
溝幅Wは、ピニオンストッパ3bである第2のヘリカル
スプラインの嵌合溝3bKに対して、嵌合溝3bKと同
列上に配置されている溝3aK1の溝幅W1は、同列上
に配置されていない溝3aK- 1の溝幅W−1に比べて大
きく設定するので、ピニオン4と出力軸3の組付性が向
上できる。すなわち、、ピニオン4に出力軸3を通して
組付けるとき、ピニオンストッパ3bの嵌合溝3bKと
同列に配置された第1のヘリカルスプライン3aの溝3
aK1は溝幅が大きい(W1>W−1)ため、ピニオン
ストッパ3bの嵌合溝3bKに一致させて組付ければ足
りるので、組付性が向上できる。なお、第2のヘリカル
スプラインの嵌合溝3bKは、第1のヘリカルスプライ
ン3aの溝3aK1と同列上に配置されるので、嵌合溝
3bKの溝幅は溝幅W1と同じでよい。
溝幅Wは、ピニオンストッパ3bである第2のヘリカル
スプラインの嵌合溝3bKに対して、嵌合溝3bKと同
列上に配置されている溝3aK1の溝幅W1は、同列上
に配置されていない溝3aK- 1の溝幅W−1に比べて大
きく設定するので、ピニオン4と出力軸3の組付性が向
上できる。すなわち、、ピニオン4に出力軸3を通して
組付けるとき、ピニオンストッパ3bの嵌合溝3bKと
同列に配置された第1のヘリカルスプライン3aの溝3
aK1は溝幅が大きい(W1>W−1)ため、ピニオン
ストッパ3bの嵌合溝3bKに一致させて組付ければ足
りるので、組付性が向上できる。なお、第2のヘリカル
スプラインの嵌合溝3bKは、第1のヘリカルスプライ
ン3aの溝3aK1と同列上に配置されるので、嵌合溝
3bKの溝幅は溝幅W1と同じでよい。
【0046】また、組付後は、溝幅の狭い溝3aK
-1に、穴ヘリカルスプライン4b2の歯が挿入されて、
ヘリカルスプライン嵌合させるので、回転方向に対して
も、ピニオン4は、通常のヘリカルスプラインの摺動と
同様な摺動を確保することができる。
-1に、穴ヘリカルスプライン4b2の歯が挿入されて、
ヘリカルスプライン嵌合させるので、回転方向に対して
も、ピニオン4は、通常のヘリカルスプラインの摺動と
同様な摺動を確保することができる。
【0047】(変形例)変形例の実施形態のピニオンス
トッパ装置を図4に従って以下説明する。図4は、変形
例の実施形態であるピニオンストッパ装置の第1、第2
のヘリカルスプラインを拡大して表した図であって、図
4(a)は、縦断面図、図4(b)は、図4(a)のb
−bからみた第1のヘリカルスプライン周りの横断面図
である。
トッパ装置を図4に従って以下説明する。図4は、変形
例の実施形態であるピニオンストッパ装置の第1、第2
のヘリカルスプラインを拡大して表した図であって、図
4(a)は、縦断面図、図4(b)は、図4(a)のb
−bからみた第1のヘリカルスプライン周りの横断面図
である。
【0048】変形例の実施形態は、組付性向上のため上
述の構成では溝幅を変える(具体的には図3中のW1>
W−1)構成としたものを、歯底外径を変える(後述す
る図4中のd11<d22)構成とするものである。
述の構成では溝幅を変える(具体的には図3中のW1>
W−1)構成としたものを、歯底外径を変える(後述す
る図4中のd11<d22)構成とするものである。
【0049】図4(b)に示すように、第1のヘリカル
スプライン3aの歯底外径は、ピニオンストッパ3bで
ある第2のヘリカルスプラインの嵌合溝3bKに対し
て、嵌合溝3bKと同列上に配置されている溝3aK1
の歯底外径d22は、同列上に配置されていない溝3a
K-1の歯底外径d11に比べて小さく設定する(d22
<d11)。なお、第2のヘリカルスプラインの嵌合溝
3bKは、第1のヘリカルスプライン3aの溝3aK1
と同軸上に配置されるので、嵌合溝3bKの歯底外径は
歯底外径d22同じでよい(図4(a)参照)。
スプライン3aの歯底外径は、ピニオンストッパ3bで
ある第2のヘリカルスプラインの嵌合溝3bKに対し
て、嵌合溝3bKと同列上に配置されている溝3aK1
の歯底外径d22は、同列上に配置されていない溝3a
K-1の歯底外径d11に比べて小さく設定する(d22
<d11)。なお、第2のヘリカルスプラインの嵌合溝
3bKは、第1のヘリカルスプライン3aの溝3aK1
と同軸上に配置されるので、嵌合溝3bKの歯底外径は
歯底外径d22同じでよい(図4(a)参照)。
【0050】これにより、組付性の観点から、第2のヘ
リカルスプライン3bで芯出ししながら組付けできる。
また、ピニオン(穴ヘリカルスプライン4b2)4の作
動上の観点からは第1のヘリカルスプライン3aで摺動
性が損なわれない。
リカルスプライン3bで芯出ししながら組付けできる。
また、ピニオン(穴ヘリカルスプライン4b2)4の作
動上の観点からは第1のヘリカルスプライン3aで摺動
性が損なわれない。
【0051】なお、本発明の実施形態では、ピニオン4
を押出す手段として、レバー52を介してマグネットス
イッチを用いた構成としたが、慣性飛込式、或いはマグ
ネットスイッチの軸上にピニオンが配置されるリダクシ
ョン式等のレバー式以外を用いる構成であっても、ピニ
オン4を押出す手段を備えた装置であれば、本発明のピ
ニオンストッパ装置を適用できる。
を押出す手段として、レバー52を介してマグネットス
イッチを用いた構成としたが、慣性飛込式、或いはマグ
ネットスイッチの軸上にピニオンが配置されるリダクシ
ョン式等のレバー式以外を用いる構成であっても、ピニ
オン4を押出す手段を備えた装置であれば、本発明のピ
ニオンストッパ装置を適用できる。
【図1】本発明の実施形態のスタータのピニオンストッ
パ装置を搭載するスタータの概略構成を示す縦断面図で
ある。
パ装置を搭載するスタータの概略構成を示す縦断面図で
ある。
【図2】図1中の本発明の実施形態であるピニオンスト
ッパ装置の構造を表す模式的縦断面図であって、中心線
より上半分が、ピニオン静止状態、下半分が、ピニオン
前進状態を表す図である。
ッパ装置の構造を表す模式的縦断面図であって、中心線
より上半分が、ピニオン静止状態、下半分が、ピニオン
前進状態を表す図である。
【図3】図2中の第1、第2のヘリカルスプラインを拡
大して表した図であって、図3(a)は、図2の部分拡
大縦断面図、図3(b)は、図3(a)のb−bからみ
た第1のヘリカルスプライン周りの横断面図である。
大して表した図であって、図3(a)は、図2の部分拡
大縦断面図、図3(b)は、図3(a)のb−bからみ
た第1のヘリカルスプライン周りの横断面図である。
【図4】変形例の実施形態であるピニオンストッパ装置
の第1、第2のヘリカルスプラインを拡大して表した図
であって、図4(a)は、縦断面図、図4(b)は、図
4(a)のb−bからみた第1のヘリカルスプライン周
りの横断面図である。
の第1、第2のヘリカルスプラインを拡大して表した図
であって、図4(a)は、縦断面図、図4(b)は、図
4(a)のb−bからみた第1のヘリカルスプライン周
りの横断面図である。
1 スタータ 1a スタータのピニオンストッパ装置 2 スタータモータ 3 出力軸 3a 第1のヘリカルスプライン 3aK 、( 3aK1、3aK-1) 溝、(嵌合溝3b
Kと同軸上に配置される溝、嵌合溝3bKと同軸上に配
置されない溝) 3b ピニオンストッパ(第2のヘリカルスプライン) 3bK 嵌合溝 4 移動筒部材(ピニオン) 4a ピニオンギヤ 4b 一方向クラッチ 4b1 当接面(当接位置) 4b2 穴ヘリカルスプライン 5 シフトレバー部 51 支持部 52 レバー 52a 板ばね 52b レバーホルダ 52c ピン 52d 当接部 6 マグネットスイッチ 6a 可動部 100 リングギヤ d1、d2 、(d11、d22) 歯先外径、(歯底外
径) W1、W−1 溝幅
Kと同軸上に配置される溝、嵌合溝3bKと同軸上に配
置されない溝) 3b ピニオンストッパ(第2のヘリカルスプライン) 3bK 嵌合溝 4 移動筒部材(ピニオン) 4a ピニオンギヤ 4b 一方向クラッチ 4b1 当接面(当接位置) 4b2 穴ヘリカルスプライン 5 シフトレバー部 51 支持部 52 レバー 52a 板ばね 52b レバーホルダ 52c ピン 52d 当接部 6 マグネットスイッチ 6a 可動部 100 リングギヤ d1、d2 、(d11、d22) 歯先外径、(歯底外
径) W1、W−1 溝幅
Claims (4)
- 【請求項1】 スタータモータに駆動されると共に、外
周に第1のヘリカルスプラインを有する出力軸と、 エンジンのリングギヤと噛み合うピニオンギヤを有し、
前記出力軸の第1のヘリカルスプラインに嵌合すると共
に、前記出力軸の第1のヘリカルスプラインに沿って軸
方向に進退可能に設けられた移動筒部材と、 前記出力軸の外周に、前記第1のヘリカルスプラインと
は異なる軸方向位置に設けられ、前記移動筒部材の移動
を阻止するピニオンストッパとを備えるスタータのピニ
オンストッパ装置において、 前記ピニオンストッパには、第2のヘリカルスプライン
状の嵌合溝が設けられており、 該第2のヘリカルスプラインの条数は、前記第1のヘリ
カルスプラインの条数より少なく、かつ前記第2のヘリ
カルスプラインは、前記第1のヘリカルスプラインの嵌
合よりきつくしていることを特徴とするスタータのピニ
オンストッパ装置。 - 【請求項2】 前記第2のヘリカルスプラインを形成す
る前記ピニオンストッパの歯たけが、前記第1のヘリカ
ルスプラインの歯たけより高く形成することにより、前
記第1のヘリカルスプラインの嵌合よりきつくしたこと
を特徴とする請求項1に記載のスタータのピニオンスト
ッパ装置。 - 【請求項3】 前記第1のヘリカルスプラインの条数
は、前記ピニオンストッパに形成された前記第2のヘリ
カルスプラインの条数の整数倍であることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載のスタータのピニオンス
トッパ装置。 - 【請求項4】 前記嵌合溝は、前記第1のヘリカルスプ
ラインの軸上に形成されており、前記第1のヘリカルス
プラインの溝のうち、前記嵌合溝と同列に配置された溝
は、同列に配置されていない溝に比べて溝幅が大きいこ
とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に
記載のスタータのピニオンストッパ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000310944A JP2002115636A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | スタータのピニオンストッパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000310944A JP2002115636A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | スタータのピニオンストッパ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002115636A true JP2002115636A (ja) | 2002-04-19 |
Family
ID=18790800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000310944A Withdrawn JP2002115636A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | スタータのピニオンストッパ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002115636A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR100936289B1 (ko) | 2006-11-02 | 2010-01-13 | 가부시키가이샤 덴소 | 컴팩트한 구성을 갖는 스타터 |
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JP2016160844A (ja) * | 2015-03-03 | 2016-09-05 | 三菱電機株式会社 | エンジン始動装置 |
-
2000
- 2000-10-11 JP JP2000310944A patent/JP2002115636A/ja not_active Withdrawn
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