JP2540216B2 - 同軸形スタ―タ装置 - Google Patents

同軸形スタ―タ装置

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JP2540216B2
JP2540216B2 JP1252082A JP25208289A JP2540216B2 JP 2540216 B2 JP2540216 B2 JP 2540216B2 JP 1252082 A JP1252082 A JP 1252082A JP 25208289 A JP25208289 A JP 25208289A JP 2540216 B2 JP2540216 B2 JP 2540216B2
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JP
Japan
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pinion
shaft
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rotary shaft
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秀三 五十棲
啓一 古西
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、同軸形スタータ装置に関し、さらに詳細
には、車両のエンジン始動用として用いられる同軸形ス
タータ装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種の同軸形スタータ装置は特開昭63−9066
5号公報に開示されておりよく知られている。この従来
の同軸形スタータ装置(1)は、第4図に示すように、
直流電動機(2)の電機子回転軸(3)を中空にし、直
流電動機(2)の後端に配置した電磁スイッチ装置(図
示せず)のプランジャロッドをこの電機子回転軸(3)
の内部通路(3a)内を通し、電機子回転軸(3)の前端
に同軸的に配置された出力回転軸(4)における電機子
回転軸(3)の内部通路(3a)に挿入された後端部の端
面にプランジャロッドを当接し、出力回転軸(4)を前
方へ押し出し得るように構成されている。
さらに、出力回転軸(4)の前端側(図でみて右方
向)には機関のリングギヤに噛合せられるピニオン
(5)を備えると共に、後端は電機子回転軸(3)の内
部通路(3a)に挿入され、その挿入軸部(4a)は内部通
路(3a)の内周部に嵌合固着されたスリーブベアリング
(6)によって軸受けされ、出力回転軸(4)の軸方向
への摺動を可能にしている。軸方向へ摺動し得る出力回
転軸(4)へ直流電動機(2)の電機子回転軸(3)か
らの駆動力を伝達する手段としてはオーバランニングク
ラッチ装置(一方向クラッチ装置)(7)を含む駆動力
伝達装置(8)によって構成されている。ピニオン
(5)の歯底と出力回転軸(4)の間には、ピニオン
(5)を常時前方へ押圧しているピニオンスプリング
(10)が介在している。
すなわち、この駆動力伝達装置(8)は、電機子回転
軸(3)の前端外周囲に形成された太陽歯車(9a)およ
び遊星歯車(9b)などを備える遊星歯車減速装置(9)
と、遊星歯車(9b)の中央支持軸(9c)が固着されたク
ラッチアウタ(7a)および出力回転軸(4)に形成され
た拡径部(4b)の外周部に創設されたヘリカルスプライ
ン部(4c)に噛合うヘリカルスプライン溝を内周面に形
成したクラッチインナ(7b)を備える前述の一方向クラ
ッチ装置(7)から構成されている。(11)はピニオン
ストッパである。
[発明が解決しようとする課題] 以上にような従来の同軸形スタータ装置は、直流電動
機を小形化しようとする場合、ピニオン歯数を小とし、
リングギヤとピニオン間の減速比を上げることが考えら
れる。この際、従来装置にあつては、ピニオン歯底
(T)と出力回転軸との間に、半径方向にラップしてピ
ニオンスプリングを設けられているため、第4図の構造
のままピニオン歯数を少なくするには、ピニオン歯底
(T)および軸強度の点で強度低下をもたらすという問
題点があつた。
この発明は上記の問題点を解消するためになされたも
ので、ピニオン歯底部および軸強度の低下をきたすこと
なく、直流電動機の小形化を達成することができる同軸
形スタータ装置を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る同軸形スタータ装置は、出力回転軸
が、クラッチインナの一端であつてベアリングを介して
筺体に支持されたスリーブ内を貫通し、かつ、スリーブ
内面に形成されたヘリカルスプラインと噛合うスプライ
ン部を有している。そうして、ピニオンスプリングはピ
ニオンの背面側に装着され、かつ、ピニオン静止時にお
いては、ピニオンスプリングの少なくとも一部が、スリ
ーブ前端に設けられ出力回転軸を支持する円筒内周面と
半径方向に重なるように位置している。
[作 用] この発明においては、ピニオンスプリングがピニオン
の背面側に位置しているので、ピニオン歯数を少なくし
てリングギヤとピニオン間の減速比を上げても、ピニオ
ン歯底部および軸強度の低下をきたさない。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例である同軸形スタータ装
置(20)を示し、出力回転軸(14)の先端部に形成され
たストレートスプライン部(14a)にピニオン(15)が
装着されている。出力回転軸(14)にストレートスプラ
イン(14a)の外径とほぼ同径に形成された段部(14b)
とピニオン(15)背面とで作る空間にピニオンスプリン
グ(10)が配置されている。オーバランニングクラッチ
(7)のクラッチインナ(7b)の一端をなすスリーブ
(16)は、その前端外周をベアリング(17)で支承され
ている。スリーブ(16)の円筒内周面(16a)は出力回
転軸(14)を支持している。出力回転軸(14)のヘリカ
ルスプライン部(14d)は、スリーブ(16)に形成した
ヘリカルスプライン溝に係合している。
出力回転軸(14)の円筒部(14c)に圧入されたブッ
シュ(18)の外周面がスリーブ内周面(16a)内を摺動
するようになっている。
その他、第4図と同一符号は同一部分である。
以上の構成により、従来装置のようにピニオンスプリ
ングをピニオン歯底部に配置しないで、ピニオン(15)
の背面と出力回転軸(14)の段部(14b)で作る円環状
の空間にピニオンスプリング(10)を配置し、かつ、ピ
ニオン静止時(第1図上半)において、ピニオンスプリ
ング(10)の少なくとも一部とスリーブ(16)の内周面
(16a)とが半径方向にラップしているので、軸方向長
さを短かくなしうるに加え、ピニオン(15)の歯数を少
なくしても、ピニオン歯底部および軸強度の低下をきた
さない。具体的にあらわすと、M(モジュール)=2.5
レベルの歯形であれば、従来8枚が限界であったもの
が、本発明によって7枚の歯数で足りることとなる。
また、出力回転軸(14)一端の支持を円筒面受けとし
たことで、摺動部間のクリアランスを容易に小さくする
ことができ、出力回転軸の傾きを防ぎ、ピニオンとリン
グギヤ間の噛合い悪化を極小とすることができる。
第2図は他の実施例を示し、ピニオン(15)の後部に
円筒部(15a)を一体に形成し、円筒部(15a)の外周面
がスリーブ(16)の内周面(16a)を摺動するように構
成したもので、同様の効果を奏する。
第3図はさらに他の実施例を示し、ピニオンスプリン
グ(10)を、ピニオン静止時においてスリーブ(16)の
内周面(16a)と半径方向にラップする位置に置き、内
周面(16a)との摺動は出力回転軸(14)の円筒部(14
c)と直接的に行うようにしたもので、同様の効果があ
る。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、この発明は、オーバ
ランニングクラッチの一端に設けたスリーブの内周面を
摺動する出力回転軸の先端部に、ピニオンスプリング、
ピニオンおよびピニオンストッパが順に装着され、ピニ
オン静止時にはピニオンスプリングの少なくとも一部が
スリーブに設けられた出力回転軸支持部と半径方向に重
なるように配置したことにより、ピニオン歯底部および
軸強度を低下することなく直流電動機を小形になしうる
効果がある。また、加工容易にして摺動部間のクリアラ
ンスを小さくすることができるので、出力回転軸の傾き
を防ぎ、ピニオン、リングギヤ間の噛合いを好適になし
うる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の要部断面側面図、第2図
および第3図はそれぞれ他の実施例の要部断面側面図、
第4図は従来の同軸形スタータ装置の要部側断面図であ
る。 (20)……同軸形スタータ装置、(2)……直流電動
機、(3)……電機子回転軸、(7)……オーバランニ
ングクラッチ装置、(7b)……クラッチインナ、(8)
……駆動力伝達装置、(9)……遊星歯車減速装置、
(10)……ピニオンスプリング、(14)……出力回転
軸、(14d)……ヘリカルスプライン部、(15)……ピ
ニオン、(16)……スリーブ、(16a)……円筒内周
面。 なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−124861(JP,A) 特開 昭63−120858(JP,A) 特開 平1−244163(JP,A) 特開 平1−182575(JP,A) 実開 昭63−86374(JP,U) 実開 昭63−123767(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空の電機子回転軸を有する直流電動機
    と、前記電機子回転軸に結合された遊星歯車減速装置と
    オーバランニングクラッチ装置からなる駆動力伝達装置
    と、前記オーバランニングクラッチ装置のクラッチイン
    ナ内周面に形成されたヘリカルスプライン溝に係合する
    ヘリカルスプライン部が設けられていて前記電機子回転
    軸の中空部に軸方向摺動可能に配設された出力回転軸
    と、この出力回転軸の前端部に装着されエンジンのリン
    グギヤに係脱するピニオンとを備えた同軸形スタータ装
    置において、 前記クラッチインナを延出して形成されその前端の円筒
    内周面で前記出力回転軸を支持しているスリーブと、前
    記ピニオンの背面側に配設されて前記ピニオンを前方に
    押圧しピニオン静止時においては少なくともその一部が
    前記スリーブの前記円筒内周面と半径方向に重なって位
    置するピニオンスプリングとを備えてなることを特徴と
    する同軸形スタータ装置。
JP1252082A 1989-09-29 1989-09-29 同軸形スタ―タ装置 Expired - Lifetime JP2540216B2 (ja)

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JP1252082A JP2540216B2 (ja) 1989-09-29 1989-09-29 同軸形スタ―タ装置
US07/584,016 US5081875A (en) 1989-09-29 1990-09-18 Starter motor
GB9020425A GB2236807B (en) 1989-09-29 1990-09-19 Starter motor
KR1019900015189A KR940010654B1 (ko) 1989-09-29 1990-09-25 동축형 스타터장치
FR9012007A FR2652616B1 (fr) 1989-09-29 1990-09-28 Moteur de demarreur a dimensionnement reduit.
DE4030813A DE4030813C2 (de) 1989-09-29 1990-09-28 Anlasser der Koaxial-Bauart für Brennkraftmaschinen
IT04832490A IT1244129B (it) 1989-09-29 1990-09-28 Motorino di avviamento, principalmente per motori di veicoli
GB9323025A GB2270954B (en) 1989-09-29 1993-11-09 Starter motor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0633744B2 (ja) * 1986-11-07 1994-05-02 三菱電機株式会社 同軸形スタ−タ装置
JPH0528385Y2 (ja) * 1986-11-24 1993-07-21
JPS63124861A (ja) * 1986-11-14 1988-05-28 Mitsubishi Electric Corp 同軸形スタ−タ装置
JPS63123767U (ja) * 1987-02-05 1988-08-11

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