JP2689585B2 - スタータ - Google Patents

スタータ

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JP2689585B2
JP2689585B2 JP1092726A JP9272689A JP2689585B2 JP 2689585 B2 JP2689585 B2 JP 2689585B2 JP 1092726 A JP1092726 A JP 1092726A JP 9272689 A JP9272689 A JP 9272689A JP 2689585 B2 JP2689585 B2 JP 2689585B2
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JP
Japan
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pinion
peripheral surface
oil groove
oil
bearing
Prior art date
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JP1092726A
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JPH02271074A (ja
Inventor
梶野  定義
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エンジンを始動させるためのスタータに関
する。
[従来の技術] エンジンのリングギヤと噛み合うピニオンを、ポール
ベアリングなどの軸受によって、回転自在かつ摺動自在
に支持する構造のスタータでは、ピニオンの良好な摺動
性を保持するために、ピニオンの外周面と軸受の内周面
との間に油膜を形成する必要がある。
そこで、実開昭63−151977号公報では、ボールベアリ
ングの内周面に環状の溝を形成し、この溝内に油を充填
させることによって、ピニオンの摺動性を確保する技術
が開示されている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、高価なボールベアリングを使用する上に、
ボールベアリングの内周面に溝を形成することから、コ
ストが高くなる。
また、ボールベアリングの内周面では、溝の容積を大
きくとることができないため、ピニオンの良好な摺動性
を保持するために十分な量の油を、溝内に収納すること
ができない課題を有していた。
この課題に対して、上記公報では、ボールベアリング
の隣にオイルシールを配置することで対処しているが、
オイルシールを使用することによって、さらにコストが
増大するとともに、低温時には、オイルシールのリップ
が硬化して、ピニオンの摺動性を悪化させる場合もあ
る。
本発明は上記事情に基づいてなされたもので、その目
的は、コストを大幅に増大させることなく、良好なピニ
オンの摺動性を確保したスタータを提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手
段を採用する。
軸受によってピニオンを回転自在かつ摺動自在に支持
するスタータにおいて、軸受の内周面と摺接するピニオ
ンの外周面に油溝を設け、その油溝が前記ピニオンの外
周面全周に渡って螺旋状に形成されていることを特徴と
する。
[作用および発明の効果] 上記構成よりなる本発明は、油溝をピニオンの外周面
に形成したことにより、ボールベアリングの内周面に溝
を形成した従来の場合と比較して、油溝の容積を十分大
きく設定することができる。
このため、油溝内に収納される潤滑油の量を多くする
ことができるため、潤滑効果を増大させることができ
る。
従って、軸受として、高価なボールベアリングの変り
に、例えば、安価なブッシュを使用することができる。
また、オイルシールの廃止も可能となることから、大幅
なコストの上昇を伴なうことなく、良好なピニオンの摺
動性を保持することができる。
オイルシールを廃止した場合には、低温時での摺動性
の低下をなくすことができる。
更に、本発明では、ピニオンの外周面に設けた油溝を
ピニオンの外周面全周に渡って螺旋状に形成したことに
より、ピニオンの摺動性に及ぼす影響を少なくすること
ができる。
[実施例] 次に、本発明のスタータを図面に示す一実施例に基づ
き説明する。
第1図は本実施例の主要部を示す断面図である。
本実施例のスタータは、ハウジング1の軸受部1aに圧
入固定されたブッシュ2によって、ピニオン3を回転自
在かつ摺動自在に支持するものである。
ピニオン3は、オーバーランニングクラッチ4の図示
しないインナレースと一体に設けられて、シャフト5の
外周の嵌め合わされている。
オーバーランニングクラッチ4は、シャフト5の外周
にヘリカルスプライン嵌合されたスプラインチューブ6
を介して、シャフト5に発生したトルクが伝達されると
ともに、図示しないマグネットスイッチの作動により、
スプラインチューブ6の外周に係合するドライブレバー
7を介して、軸方向に前進移動(第1図右側)する。
従って、ピニオン3は、オーバーランニングクラッチ
4の前進移動に伴なって、第2図に示すように、エンジ
ンのリングギヤ8と噛み合う位置まで、シャフト5上を
ストロークlだけ前進する。
なお、ピニオンストロークは、シャフト5の先端部
(第1図右端部)にねじ止めされたナット9によって調
節される。
ピニオン3を支持するブッシュ2は、グリスなどの潤
滑に適するリン青銅系の焼成ブッシュで、軸方向にピニ
オン3のストロークlより大きな幅Wを有する。
本実施例のピニオン3は、先端側(第1図右側)外周
に、リングギヤ8と噛み合う複数の歯3aが形成され、後
端側外周に油溝10が設けられている。この油溝10は、ピ
ニオン3の外周面全周に渡って一条の螺旋状に形成され
ている。
油溝10の内部には、グリスが収納され、ピニオン3の
作動時に、ブッシュ2の内周面とピニオン3の外周面と
の潤滑を行なう。
この油溝10は、ピニオンストロークlの範囲内に設け
られるとともに、ピニオン3がリングギヤ8と噛み合う
位置まで前進した際に、第2図に示すように、ブッシュ
2の内周に収まるように設けられている。
従って、ピニオン3がリングギヤ8と噛み合って回転
した際に、油溝10内に収納されたグリスが飛散するのを
防止することができる。
このように、ピニオン3の外周面に油溝10を形成する
ことにより、油溝10の容積を大きく設定することができ
るため、油溝10内に収納するグリスの量を多くすること
ができる。
この結果、ピニオン3とブッシュ2との摺動性および
潤滑性を向上させることができるため、軸受として安価
なブッシュ2を使用することができるとともに、オイル
シートを廃止することができる。
なお、従来では、ボールベアリングの内周面に環状の
溝を形成したため、ピニオンとボールベアリングとの摺
接面に環状の段が形成されて、ピニオンの摺動性に影響
を及ぼすが、本実施例では、油溝10を螺旋状としたこと
により、ピニオン3とブッシュ2との摺接面に環状の段
が形成されるようなことがなく、従って、ピニオン3の
摺動性に及ぼす影響を少なくすることができる。
上述したように、ボールベアリングの変りにブッシュ
2を使用するとともに、オイルシールを廃止したことに
より、大幅にコストを低下させることができる。
また、オイルシールの廃止により、低温時にオイルシ
ールのリップが硬化して、ピニオン3の摺動抵抗が増加
するのをなくすことができる。
(変形例) 上記実施例では、油溝10を一条の螺旋溝に形成した
が、複数条の螺旋溝としてもよい。あるいは、環状に複
数形成してもよい。
油溝10を、ピニオン3のストローク範囲内に形成した
が、これに限定することなく、ストローク範囲を越えて
形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例を示すもので、
第1図は本実施例の主要部を示す断面図、第2図はピニ
オン作動時における主要部の断面図である。 図中 2……ブッシュ(軸受) 3……ピニオン 10……油溝

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸受によってピニオンを回転自在かつ摺動
    自在に支持するスタータにおいて、 前記軸受の内周面と摺接する前記ピニオンの外周面に油
    溝を設け、その油溝が前記ピニオンの外周面全周に渡っ
    て螺旋状に形成されていることを特徴とするスタータ。
JP1092726A 1989-04-12 1989-04-12 スタータ Expired - Lifetime JP2689585B2 (ja)

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JPH02271074A JPH02271074A (ja) 1990-11-06
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