JP2013521331A - 色素沈着活性化物質としてのパラコン酸 - Google Patents

色素沈着活性化物質としてのパラコン酸 Download PDF

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Abstract

本発明は、皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激するために使用するための、プロトリケステリン酸またはその塩またはそのジアステレオ異性体またはその誘導体と、リケステリン酸またはその塩またはその鏡像異性体またはその誘導体とを含む混合物に関する。本発明は、式(A)のリケステリン酸の誘導体にも関する。

Description

本発明は、皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激するために使用される、プロトリケステリン酸またはその塩またはそのジアステレオ異性体またはその誘導体と、リケステリン酸またはその塩またはその鏡像異性体またはその誘導体とを含む混合物に関する。
本発明は、式(A)の化合物、ならびに、皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激するためのその使用にも関する。
人間の皮膚およびその付属器(毛髪、爪、体毛など)の色は、様々な要因、特に一年の季節、人種、性別および年齢に応じて決まる。それは、メラノサイトによって産生されるメラニンの濃度によって主に決定される。メラノサイトは、特定の細胞小器官、すなわちメラノソームの作用を通してメラニンを合成する特異化細胞である。
ほとんどの人々において、褐色の皮膚の色、または一定の毛髪の色を維持することが重要な願望であることが知られている。さらに、色素沈着の欠陥に関連する皮膚上の白斑の出現によって特徴付けられる自己免疫疾患である、例えば白斑症などの色素異常症が存在する。
したがって、皮膚および/またはその付属器の色素沈着を促進および/または改善する製品が、真に必要とされている。
これに関して、数々の解決策が人工着色の分野で提案されてきた。実際に、外来性の染料が合成され、それが皮膚および/または毛髪に、天然の色に可能な限り近い色を与えると思われている。
先行技術に提示される解決策によって優れた結果が確かに得られたが、それでも、自然な経路(メラニン形成)によって皮膚またはその付属器の色素沈着を刺激することが、やはり色素沈着の理想的な手段である。皮膚またはその付属器の色素沈着に効果がある物質を発見することは、依然としてこの分野における研究の主要な目的である。
驚くべきことに、本発明者らは、地衣に由来するある種の化合物がメラニン形成の自然な経路を刺激し、その結果皮膚またはその付属器の色素沈着を促進することを、ここに発見した。
従って、本発明は、医薬品として使用するための、(i)プロトリケステリン酸またはその塩またはそのジアステレオ異性体またはその誘導体と、(ii)リケステリン酸またはその塩またはその鏡像異性体またはその誘導体とを含み、重量比(i):(ii)が1:4から4:1の間である混合物(以降、「混合物」)に関する。
とりわけ、本発明は、皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激するために使用するための、(i)プロトリケステリン酸またはその塩またはそのジアステレオ異性体またはその誘導体と、(ii)リケステリン酸またはその塩またはその鏡像異性体またはその誘導体とを含み、重量比(i):(ii)が1:4から4:1の間である混合物(以降、「混合物」)に関する。好ましくは、示された重量比における混合物は、低色素沈着障害を治療するために使用される。
本発明は、皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激するための、好ましくは低色素沈着障害を治療するための、医薬品を調製するための前記混合物の使用にも関する。
実施例1で測定した、精製した地衣酸物質、または半精製したものおよび陽性対照であるグリチルリジン酸の存在下で、72時間処理したB16細胞のメラニン含有量を示す図である。 実施例2で測定した、リケステリン酸、APL/AL/ADL混合物および陽性対照であるグリチルリジン酸の存在下での、内因性酵素チロシナーゼの酵素活性を示す図である。
本発明による混合物は、ジヒドロリケステリン酸(dihydrolichesterinic acid)、特にロッセラリン酸をさらに含むことができる。
「付属器」は、毛髪、体毛および爪を特に意味する。
本出願では、「プロトリケステリン酸」は、(+)−プロトリケステリン酸を意味し、「リケステリン酸」は、(+)−リケステリン酸を意味する。
(+)−プロトリケステリン酸および(+)−リケステリン酸は、以下のそれぞれの式(I)および(II)の、パラコン酸である(すなわち、酸官能基でβ−置換されたα−メチレン−γ−ラクトン環を有する)。
Figure 2013521331
これらの化合物は、地衣類の、特に地衣Cetraria islandica Ach.すなわちアイスランドゴケの抽出物である。
(+)−プロトリケステリン酸(式(I))は、環の4位および5位の2個の不斉炭素による4S,5R配置のものである。
(+)−リケステリン酸(式(II))は、環の5位の不斉炭素による5R配置のものであり、エンド型の二重結合を有する。
プロトリケステリン酸またはリケステリン酸の「塩」は、これらの化合物と、ナトリウム、カリウムまたはリチウムなどのアルカリ金属との塩を意味するが、これらの化合物とアンモニウムイオンとの塩も意味する。
プロトリケステリン酸の「ジアステレオ異性体」は、プロトリケステリン酸の4R,5Sジアステレオ異性体を特に意味する。リケステリン酸の「鏡像異性体」は、リケステリン酸の5S鏡像異性誘導体を意味する。
プロトリケステリン酸またはリケステリン酸の「誘導体」は、これらの化合物とメタノールまたはエタノールとのエステルを意味するが、以下の式(A)の化合物、その塩およびその鏡像異性体も意味する:
Figure 2013521331
式中、Rは、水素原子、1から6個の炭素原子を有するアルキル基、非置換のフェニル基(Ph)、非置換のフェネチル基(PhCHCH)、またはCOOR基(式中、R=Na、K、Li、NH、H、メチルもしくはエチル)を表し、
かつ、Rは、水素原子、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH、OHまたはCH)から選択され、ただし、RがCOOHを表すとき、Rは直鎖アルキル基C1327とは異なる。
本発明では、別段の記述がなければ、「1から6個の炭素原子を有するアルキル基」は、メチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチル、t−ブチルおよびi−ブチル基を意味する。好ましくは、1から6個の炭素原子を有するアルキル基は、n−ブチル基である。
「直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基」は、特にペンチル、ノニル、またはトリデシル基などの、1から13個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味する。
本発明による混合物は、皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激するために使用される。好ましくは、本発明による混合物は、低色素沈着障害を治療するために使用される。
「低色素沈着障害」は、好ましくは、白斑症、遺伝性低色素沈着疾患、癜風、炎症後低色素沈着、皮膚移植に起因する低色素沈着または色素脱失、光誘導性の低色素沈着または色素脱失、治癒後の低色素沈着または色素脱失、加齢による低色素沈着または色素脱失、および毛髪の色素脱失を意味する。
白斑症は、皮膚上の白斑の出現によって特徴付けられる。2つの主要な型があり、「汎発」型は、体の中央軸に対してほぼ対称である斑によって特徴付けられ、症例のほぼ9割に相当する。分節型は、小児に若干多く、特に顔に起こり、進行がより早い。後期段階には、体毛または毛髪の色素脱失が見られることがある。この疾患は肉体的苦痛を引き起こさないが、美的観点で困惑させることがある。
「遺伝性低色素沈着疾患」は、特に、白皮症、斑症(前髪の白毛により特徴付けられる)または色素性乾皮症を指す。
白皮症は、メラニンの欠如に起因する、皮膚、体毛、毛髪、および眼の色素沈着の欠如を特徴とする遺伝性疾患である。この疾患は、幾つかの型、すなわち限局性白皮症(眼白皮症)または全身性白皮症(眼皮膚白皮症)で起こり得ることが知られている。アルビノは、視覚障害を有し、太陽から保護されないと皮膚癌に罹りやすい。
斑症は、稀な常染色体優性疾患である。これは、前髪の白毛を伴う、前額部の三角形または菱形の色素欠乏によって特徴付けられる。
色素性乾皮症、いわゆる「ムーンチルドレン疾患(moon children disease)」は、世界中で約3000〜4000人が罹る、稀な常染色体遺伝性疾患である。小児期に発症する、この上皮腫性の色素性疾患は、複数の皮膚癌の危険性を千倍に増加させる。この疾患を有する小児は日光に極度に敏感であり、極度な予防措置を取らないと生き延びることができない。
癜風は、マラセチア(Malassezia)属の酵母菌群に属する真菌の過剰な増殖によって引き起こされる一般的な良性疾患である。マラセチア属の酵母菌は、正常なヒトの皮膚の表面に存在し、特定の患者において癜風を引き起こすことがあり、それが躯幹上の色素沈着または色素脱失斑として現れる。
炎症後の低色素沈着は、ある種の炎症性障害(特に水疱性皮膚症)、火傷および皮膚感染症に引き続いて起こり、瘢痕および萎縮した皮膚の部位に現れる。色素沈着が減少しても、皮膚は必ずしも象牙色であるとは限らず、最終的には自然に再色素沈着する可能性がある。
好ましくは、低色素沈着障害は、白斑症である。
本発明による混合物は、(i)プロトリケステリン酸またはその塩またはそのジアステレオ異性体またはその誘導体と、(ii)リケステリン酸またはその塩またはその鏡像異性体またはその誘導体とを、それぞれの重量比(i):(ii)が1:4から4:1の間、好ましくは2:3から3:1の間、より好ましくは1:1から5:2の間で含む。
好ましくは、本発明による混合物は、混合物の総重量に対して20から80wt%の、好ましくは40から60wt%の、プロトリケステリン酸またはその塩またはそのジアステレオ異性体またはその誘導体を含む。
好ましくは、本発明による混合物は、混合物の総重量に対して20から80wt%の、好ましくは40から60wt%の、リケステリン酸またはその塩またはその鏡像異性体またはその誘導体を含む。
プロトリケステリン酸、その塩、そのジアステレオ異性体またはその誘導体と、リケステリン酸、その塩、その鏡像異性体またはその誘導体との、上述の通りの特定の重量比は、実施例1で実証するように、皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激する相乗効果を有する。
「相乗効果」または「相乗作用」は、プロトリケステリン酸、その塩、そのジアステレオ異性体またはその誘導体と、リケステリン酸、その塩、その鏡像異性体またはその誘導体との本発明による混合物の色素沈着活性が、各化合物が別々に使用された場合の色素沈着活性の合計よりも大きいことを意味する。
好ましくは、本発明による混合物は、プロトリケステリン酸とリケステリン酸とを含む。
該混合物がジヒドロリケステリン酸を含むとき、この酸は、該混合物の総重量に対して1から15wt%の間、好ましくは該混合物の総重量に対して3から10wt%、好ましくは3から7wt%の間の量で含まれる。
好ましくは、本発明による混合物は、プロトリケステリン酸とリケステリン酸とジヒドロリケステリン酸とを含む。
好ましくは、本発明による混合物は、50から70%のプロトリケステリン酸と、20から40%のリケステリン酸と、3から10%のジヒドロリケステリン酸とから成り、割合(%)は、該混合物の総重量に対する重量で表される。
本発明による混合物は、経口組成物として、もしくは、皮膚および/またはその付属器への全身的または局所的な塗布によって、投与することができる。
本発明による混合物を含む組成物は、投与方法に応じてすべての医薬品形態を取ることができる。
好ましくは、本発明による混合物は、皮膚および/またはその付属器に局所的に投与される組成物に含有される。
本発明による、プロトリケステリン酸、その塩、そのジアステレオ異性体またはその誘導体、および本発明による、リケステリン酸、その塩、その鏡像異性体またはその誘導体は、同じひとつの組成物中に共に含有させることもできるし、あるいは、その成分を使用時に混合するキットの形態で別々に包装することもできる。
経口経路のために、該組成物は、錠剤、カプセル剤、糖衣錠、シロップ、懸濁剤、液剤、散剤、顆粒剤、エマルジョン、徐放可能なミクロスフェアもしくはナノスフェアまたは脂質もしくはポリマー小胞の形態であってもよい。
皮膚への局所塗布のために、該組成物は、特に水性もしくは油性溶液の形態、あるいは、ローションもしくは美容液タイプの分散系液剤;油相の水相への分散(O/W)もしくはその逆(W/O)によって得られる、液体もしくは半液体の粘稠度の乳液タイプのエマルジョン;軟性の粘稠度のクリームタイプのエマルジョン;水性もしくは無水のゲル;または、イオン性および/もしくは非イオン性タイプの、マイクロカプセルもしくは微小粒子もしくは小胞の分散液の形態であってもよい。これらの組成物は、当業者に既知である一般的な方法によって調製される。
毛髪への局所塗布のために、該組成物は、水性、アルコール性、もしくは水性アルコール溶液;ゲル;エマルジョン;ムースの形態、または高圧ガスも含むエアゾール剤用の組成物の形態であってもよい。本発明による組成物はまた、ヘアケア組成物、特にシャンプー、トリートメントローション、クリームもしくは整髪用ゲルであってもよく、脱毛を防ぐローションもしくはゲルであってもよい。
全身塗布のために、該組成物は、水性もしくは油性溶液の形態であっても、美容液の形態であってもよい。
本発明による混合物を含む組成物は、脂肪相、乳化剤、溶剤、浸透促進剤またはゲル化剤(親油性もしくは親水性)を特に含むことができる。
該組成物が脂肪相を含むとき、該脂肪相は少なくとも1種の油またはワックスを含む。
本発明に使用できる油またはワックスとして、鉱物油(流動パラフィン)、植物油(シアバターの液体部分、ヒマワリ油)、動物油(ペルヒドロスクアレン)、合成油(ピュアセリンオイル(purcelline oil))、シリコーン油もしくはワックス(シクロメチコン)、フッ化油(ペルフルオロポリエーテル)、蜜ロウ、カルナウバロウまたはパラフィンロウ、ならびに脂肪アルコールおよび脂肪酸(ステアリン酸)を挙げることができる。
該組成物は、少なくとも1種の乳化剤も含むことができる。この乳化剤は、アニオン性、カチオン性、非イオン性または両性であってもよい。
本発明に従って使用できる溶剤として、低級アルコール、特にエタノールおよびイソプロパノール、ならびにプロピレングリコールを挙げることができる。
本発明に従って使用できる浸透促進剤として、グリコール、特に1,2−プロパンジオール(すなわちプロピレングリコール)およびポリエチレングリコールを挙げることができる。
本発明で使用できる親水性ゲル化剤として、カルボキシビニルポリマー(カルボマー)、アクリレート/アクリル酸アルキルコポリマーなどのアクリルコポリマー、ポリアクリルアミド、ヒドロキシプロピルセルロースなどの多糖類、天然ガムおよび粘土を挙げることができ、親油性ゲル化剤として、ベントンなどの変性粘土、ステアリン酸アルミニウムなどの脂肪酸の金属塩、および疎水性シリカ、エチルセルロース、ポリエチレンを挙げることができる。
本発明によると、該組成物は、混合物に他の活性剤を組み合わせることができる。
こうした活性剤のうち、例として以下を挙げることができる:
− ジヒドロキシアセトン(DHA)またはエリトルロースなどのセルフタンニング剤;
− 毛髪再生活性および/または脱毛防止活性を改善するものであって、その活性については既に記載されている薬剤、例えば、ミノキシジル、アミネクシル(aminexil)、特に、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、および、ニコチン酸メチルまたはニコチン酸ヘキシルなどのC〜Cアルキルのニコチン酸エステルを含むニコチン酸のエステル;
− ステロイド系抗炎症剤、例えば、ヒドロコルチゾン、吉草酸ベタメタゾンもしくはプロピオン酸クロベタゾール、または非ステロイド系抗炎症剤、例えば、イブプロフェンおよびその塩、ジクロフェナクおよびその塩、アセチルサリチル酸、アセトアミノフェン(パラセタモール)もしくはグリチルリジン酸;
− 抗真菌剤、例えばケトコナゾール、硫化セレン、イトラコナゾールまたはフルコナゾール;
− 止痒剤、例えば、テナリジン、トリメプラジンまたはシプロヘプタジン。
該組成物は、従来の添加剤、例えば、保存料、抗酸化剤、香料、充填剤、臭気吸収剤および着色剤も含むことができる。
こうした様々な添加剤の量は従来使用されている量であり、例えば該組成物の総重量に対して0.01から20wt%である。
上記の混合物およびその応用に加え、本発明は、式(A)の化合物、その塩またはその鏡像異性体にも関する:
Figure 2013521331
式中、Rは、水素原子、1から6個の炭素原子を有するアルキル基、非置換のフェニル基、非置換のフェネチル基、またはCOOR基(式中、R=Na、K、Li、もしくはNH、H、メチルもしくはエチル)を表し、
ただし、
が、水素原子を表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC10またはC12アルキル基、CHC≡CHおよび(CH13COR(式中R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
が、1から6個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくはn−ブチル基を表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC、CまたはC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
が、非置換のフェネチル基を表すとき、Rは、H、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
が、非置換のフェニル基を表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
が、COONaを表すとき、Rは、H、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
が、COOHを表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC〜CまたはC、C、C、C10もしくはC12アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCHまたはOH)から選択され;
が、COOCHを表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC〜CまたはC〜C12アルキル基、CHCCH、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCHまたはOH)から選択され;かつ、
が、COOCHCHを表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH、OHまたはCH)から選択される。
前記化合物は、医薬組成物に組み込むことができる。よって、本発明は、生理学的に許容されるビヒクル中に、少なくとも1種のかかる化合物を含む医薬組成物に関する。
「生理学的に許容されるビヒクル」は、皮膚、粘膜および付属器に適合性があるビヒクルを意味する。
好ましくは、式(A)の化合物、その塩またはその鏡像異性体は、以下の構造を有する:
Figure 2013521331
式中、Rは、水素原子、1から6個の炭素原子を有するアルキル基、非置換のフェニル基、非置換のフェネチル基、またはCOOR基(式中、R=Na、K、Li、もしくはNH、H、メチルもしくはエチル)を表し、
ただし、
が、水素原子を表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC10またはC12アルキル基、CHC≡CHおよび(CH13COR(式中、R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
が、1から6個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくはn−ブチル基を表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC、CまたはC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
が、非置換のフェネチル基を表すとき、Rは、H、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
が、非置換のフェニル基を表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
が、COONaを表すとき、Rは、H、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
が、COOHを表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC〜CまたはC、C、C、C10もしくはC12アルキル基、CHCCH、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCHまたはOH)から選択され、好ましくは、Rは、CHCCHおよび(CH13COR(式中、R=OCHまたはOH)から選択され;
が、COOCHを表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC〜CまたはC〜C12アルキル基、CHCCH、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCHまたはOH)から選択され、好ましくは、Rは、CHCCHおよび(CH13COR(式中、R=OCHまたはOH)から選択され;かつ、
が、COOCHCHを表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH、OHまたはCH)から選択される。
本発明は、医薬品として使用するための、式(A)の化合物、その塩またはその鏡像異性体(式中、Rは、水素原子、1から6個の炭素原子を有するアルキル基、特にn−ブチル基、非置換のフェニル基、非置換のフェネチル基、またはCOOR基(式中、R=Na、K、Li、NH、H、メチルもしくはエチル)を表し、
かつ、Rは、水素原子、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH、OHまたはCH)から選択され、
ただし、RがCOOHを表すとき、Rは直鎖アルキル基C1327とは異なる)にも関する。好ましくは、前記誘導体は、皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激するために使用される。
幾つかの方法が、式(A)の化合物のRおよびR基の性質に応じて想定されよう。以下の方法は、R=COOR(式中、R=Na、H、CHまたはC)、かつR=直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基の、式(A)の化合物のエナンチオ選択的合成と、対応するプロトリケステリン酸誘導体の合成の両方を記述する。
それは8ステップのエナンチオ選択的合成であり、その最初の6ステップ(ステップa〜f)は、S.BraukmullerおよびR.Bruckner、Eur.J.Org.Chem.2006、2110〜2118に記載されている。エナンチオ制御はステップbおよびdで行われる。
マロン酸水素メチル(methyl hydrogenomalonate)へのメチルアルデヒドの縮合(ステップa)により、trans β,γ−不飽和カルボン酸エステルが生じる。シャープレス不斉ジヒドロキシ化により、エナンチオピュアなβ−ヒドロキシ−γ−ラクトンが得られる(ステップb)。脱水(ステップc)およびトリス(メチルチオ)メタンの選択的トランス付加(ステップd)の後に、この化合物はパラコン酸に変換される(ステップe)。マグネシウムメチルカーボネート(methyl magnesium carbonate)の存在下でのα位活性化、それに続く脱カルボキシルメチレン化により、(+)または(−)プロトリケステリン酸の誘導体が生じる(ステップf)。エステル化(ステップg)、それに続く触媒量の塩化ロジウムの存在下でのエキソ型からエンド型への二重結合の異性化により、式(A)のある種の誘導体が生じる(ステップh)。
Figure 2013521331
a)HOOCCHCO(1.0当量)、NEt(1.0当量)、90℃、3時間;
b)AD mix−α(登録商標)またはAD mix−β(登録商標)、MeSONH(1.0当量)、t−BuOH/HO(1:1)、0℃、40時間;
c)MsCl(1.1当量)、NEt(2.1当量)、CHCl、0℃、15分;
d)HC(SMe)(1.1当量)、THF、−78℃、nBuLi(1.1当量)、2〜2.5時間;フラノン添加、1.5〜2時間;
e)HgO(5.0当量)、THF/HO(4:1)、BF・OEt(15当量)、室温2.5時間;
f)(i)DMF中にMeOMg[O(C=O)Ome](38当量)、135〜140℃、70時間、粗生成物の単離;(ii)粗生成物、HOAc/NaOAc/ホルマリン(=ホルムアルデヒドの35〜40%水溶液)/N−メチルアニリン(過量;4:0.03:3:1)、室温、2時間;
g)CHOH(1.0当量)またはCOH(1.0当量)、HSO(1当量)、CHCl、18時間;
h)R=Hの場合:NEt、DMF、18時間、R=CH、Cの場合:RhCl.xHO(0.1当量)、EtOH/HO(10:1)、65℃、18時間。
本発明は、(i)プロトリケステリン酸またはその塩またはそのジアステレオ異性体またはその誘導体と、(ii)リケステリン酸またはその塩またはその鏡像異性体またはその誘導体とを、1:4から4:1の間の重量比(i):(ii)で含む混合物の、皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激するための薬剤としての美容用の使用にも関する。
本発明は、最後に、式(A)の化合物の、皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激するための薬剤としての美容用の使用に関する。
当然のことながら、当業者であれば、化合物が本発明の目的である所望の技術的効果を打ち消すことがないように、前記化合物を本発明で使用される組成物中に注意して導入するであろう。
例示を目的として実施例をここで示すが、これは本発明の範囲を限定することを意図するものでは決してない。
(実施例1)
プロトリケステリン酸(APL(+))とリケステリン酸(AL(+))との混合物のin vitroでの色素沈着活性
プロトコル:マウスB16細胞のメラニン含有量を分光光度法によって決定する。
10cmのペトリ皿に一皿につき1×10の密度で細胞を播種し、DMSOに溶解した特定用量の精製した地衣酸物質で24時間ごとに72時間処理する。希釈後のDMSOの最終濃度は0.1%以下であり、これは、図1にDMSOとして示す対照溶液に相当する。処理後、この細胞をPBSで2回洗浄し、トリプシン処理によって回収する。回収した細胞の数を、血球計算器を使用して計数することによって概算する。一分画を、メラニン含有量を決定するために使用し、第2の分画をタンパク質の濃度を決定するために使用する。メラニン含有量は、1M水酸化ナトリウムを用いてメラニンを80℃で15分間溶解させた後に、細胞溶液の405nmにおける吸光度(VersaMax Microplate Reader、Molecular Devices、USA)から決定する。タンパク質濃度は、Bio−Rad Laboratories、USAによって開発された「DC Protein Assay」キットのプロトコルに従って決定する。処理した各試料について、メラニン含有量はタンパク質の量を基準とし、対照の状態(DMSO溶液単独)に対する割合(%)として表される。各測定は三重に行い、各試験は独立に最低3回実施する。
その結果を図1に示す。図1は、精製した地衣酸物質(APL(+)およびAL(+))または半精製したもの(沈殿物=APL/AL/ロッセラリン酸混合物、以降ADL:重量で65/30/5、したがって重量比13:6:1)および陽性対照であるグリチルリジン酸の存在下で、72時間処理したB16細胞のメラニン含有量を示す。
検査した分子を、μMで表したその濃度とともに、横軸に示す。
縦軸に、メラニン含有量を、対照(DMSO単独=濃度0.1%)に対する割合(%)として表す。
その結果は以下のことを示している:
− 0.5μMのプロトリケステリン酸単独は、色素脱失効果を有する(対照に対して72%の色素沈着、すなわち28%の色素脱失);
− 5μMのリケステリン酸単独は、中程度の色素沈着促進効果を有する(26%の色素沈着);
− プロトリケステリン酸とリケステリン酸との混合物は、大きな色素沈着促進効果を有し(85%の色素沈着)、それはプロトリケステリン酸単独の効果とは反対であり、リケステリン酸単独の効果の3〜4倍である。
したがって、得られた結果は、本発明による混合物の相乗活性を実証する。
(実施例2)
プロトリケステリン酸とリケステリン酸との混合物によって誘導されたチロシナーゼ活性の、in vitroにおける評価
プロトコル:内因性酵素チロシナーゼの酵素活性を、基質ドーパがドーパクロムに酸化される量を450nmで測定することによって決定する。上述のように、10cmのペトリ皿に一皿につき1×10の密度で細胞を播種し、DMSOに溶解した特定用量の精製した地衣酸物質で24時間ごとに72時間処理する。希釈後、DMSOの最終濃度は0.1%以下であり、これは、生成物が添加されない対照溶液に相当する。処理後、この細胞をPBSで2回洗浄し、トリプシン処理によって回収する。回収した細胞の数を、血球計算器を使用して計数することによって概算する。これらの細胞を、トリトンX−100溶液(PBS1×中に1%)の添加によって溶解する。用時調製したL−ドーパ溶液1ミリリットル(10mMで1ml)を、細胞溶解液の各試料(400μl)に添加し、暗所で37℃にて、30分から8時間の時間動態でインキュベートする。生成されたドーパクロムの量は、分光光度計により450nmで測定する(Labsystems multiskan RC)。生成されたドーパクロムの量は、酵素チロシナーゼの酵素活性に相関する。各測定は三重に行い、各試験は独立に最低3回実施する。
その結果を図2に示す。図2は、リケステリン酸、APL/AL/ADL混合物:65/30/5−重量比13:6:1−(=混合物)、グリチルリジン酸(=陽性対照)の存在下、および希釈溶剤単独(=対照)での、内因性酵素チロシナーゼの酵素活性の測定値に相当する。
横軸は、各検査における、生成されたドーパクロムを測定する前の、生成物の接触時間を示す。
縦軸において、生成されたドーパクロムの対照(0.1%DMSO単独)に対する割合(%)は、チロシナーゼの酵素活性を反映する。
各時間(30分、1時間、4時間および8時間)について、最初のヒストグラムは対照に相当し、2番目はグリチルリジン酸に相当し、3番目はAPL/AL/ADL混合物(65/30/5)に相当し、4番目はリケステリン酸単独に相当する。
(実施例3)
本発明による製剤
プロトリケステリン酸とリケステリン酸とジヒドロリケステリン(またはロッセラリン)酸との混合物を、それぞれの重量比率13:6:1で調製する。
この混合物を、プロピレングリコール(すなわち1,2−プロパンジオール)に50μMの最終濃度で含有させる。

Claims (14)

  1. 医薬品として使用するための、(i)プロトリケステリン酸またはその塩またはそのジアステレオ異性体またはその誘導体と、(ii)リケステリン酸またはその塩またはその鏡像異性体またはその誘導体とを、1:4から4:1の間の重量比(i):(ii)で含む、混合物。
  2. 皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激するために使用するための、請求項1に記載の混合物。
  3. 重量比(i):(ii)が2:3から3:1の間、より好ましくは1:1から5:2の間であることを特徴とする、請求項1または2に記載の混合物。
  4. (i)プロトリケステリン酸、またはそのナトリウム塩、そのカリウム塩、そのリチウム塩、そのアンモニウム塩、またはその4R,5Sジアステレオ異性体、またはその誘導体と、(ii)リケステリン酸、またはそのナトリウム塩、そのカリウム塩、そのリチウム塩、そのアンモニウム塩、またはその5S鏡像異性体、またはその誘導体とを含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の混合物。
  5. プロトリケステリン酸とリケステリン酸とを含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の混合物。
  6. ジヒドロリケステリン酸をさらに含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の混合物。
  7. 白斑、遺伝性低色素沈着疾患、癜風、炎症後低色素沈着、皮膚移植に起因する低色素沈着または色素脱失、光誘導性の低色素沈着または色素脱失、治癒後の低色素沈着または色素脱失、加齢による低色素沈着または色素脱失および毛髪の色素脱失から選択される、障害の治療に使用するための、請求項1から6のいずれか一項に記載の混合物。
  8. (i)プロトリケステリン酸またはその塩またはそのジアステレオ異性体またはその誘導体と、(ii)リケステリン酸またはその塩またはその鏡像異性体またはその誘導体とを、1:4から4:1の間の重量比で含む混合物の、皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激するための薬剤としての、美容用の使用。
  9. 以下の式(A)の化合物、その塩、およびその鏡像異性体から選択される化合物:
    Figure 2013521331
    (式中、Rは、水素原子、1から6個の炭素原子を有するアルキル基、非置換のフェニル基、非置換のフェネチル基、またはCOOR基(式中、R=Na、KもしくはLiまたはNH、H、メチルもしくはエチル)を表し、
    ただし、
    が、水素原子を表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC10またはC12アルキル基、CHCCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
    が、1から6個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくはn−ブチル基を表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC、CまたはC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
    が、非置換のフェネチル基を表すとき、Rは、H、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
    が、非置換のフェニル基を表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
    が、COONaを表すとき、Rは、H、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH3、OHまたはCH)から選択され;
    が、COOHを表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC〜CまたはC、C、C、C10もしくはC12アルキル基、CHCCH、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCHまたはOH)から選択され;
    が、COOCHを表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC〜CまたはC〜C12アルキル基、CHCCH、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCHまたはOH)から選択され;かつ、
    が、COOCHCHを表すとき、Rは、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH、OHまたはCH)から選択される)。
  10. 1から6個の炭素原子を有するアルキル基が、メチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチルおよびt−ブチル基から選択され、好ましくはn−ブチル基であることを特徴とする、請求項9に記載の化合物。
  11. 生理学的に許容されるビヒクル中に、少なくとも1種の請求項9または10に記載の化合物を含む、医薬組成物。
  12. 医薬品として使用するための、式(A)の誘導体、その塩およびその鏡像異性体から選択される化合物:
    Figure 2013521331
    (式中、Rは、水素原子、1から6個の炭素原子を有するアルキル基、非置換のフェニル基、非置換のフェネチル基、またはCOOR基(式中、R=Na、K、Li、NH、H、メチルもしくはエチル)を表し、
    かつ、Rは、水素原子、直鎖または分岐鎖のC〜C13アルキル基、CHCCH、Ph、PhCH、PhCHCHおよび(CH13COR(式中、R=OCH、OHまたはCH)から選択され、
    ただし、RがCOOHを表すとき、Rは直鎖アルキル基C1327とは異なる)。
  13. 皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激するために使用するための、請求項12に記載の化合物。
  14. 請求項9または10のいずれか一項に記載の化合物の、皮膚および/またはその付属器の色素沈着を刺激するための薬剤としての、美容用の使用。
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