JP2013514692A - コヒーレント光システムにおける非線形障害監視および緩和のためのキャリア位相推定器 - Google Patents

コヒーレント光システムにおける非線形障害監視および緩和のためのキャリア位相推定器 Download PDF

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Abstract

本明細書は、光伝送システムに関する。特に、本明細書は、キャリア位相の推定、および光伝送チャネルで受ける非線形歪みの度合いの推定のための方法および装置に関する。方法は、後続の時間インスタンスにおける複数の信号サンプルを提供するステップを備え、複数の信号サンプルが変調方式およびキャリア位相に関連付けられ、複数の信号サンプルが光伝送チャネルを介して伝送されており、複数の信号サンプルがそれぞれ、複数の信号位相を備え、複数の信号位相がそれぞれ、複数のデータ位相および複数の残余位相を備え、複数の残余位相がキャリア位相に関連付けられている。方法は、変調方式を考慮に入れることにより、複数の信号位相から複数のデータ位相を相殺し、それにより複数の残余位相をもたらすステップ401と、それぞれラグ値のセットに対する複数の残余位相の自己相関値のセットを決定し、それにより光伝送チャネルの非線形性の測定値をもたらすステップ301をさらに備える。

Description

本明細書は、光伝送システムに関する。特に、本明細書は、キャリア位相の推定、および光伝送チャネルで受ける非線形歪みの度合いの推定のための方法および装置に関する。
コヒーレント光受信機の使用は、50GHzスペースグリッドに基づく光WDM(波長分割多重方式)ネットワークを介する高スペクトル密度100Gb/s(およびそれより高い)のチャネルを提供する次世代光トランスポンダの要件となっている。実際、コヒーレント検出は、色分散および偏光モード分散のような、線形ファイバ効果への良好な許容差をもたらす。しかし、WDM光伝送システムのもう1つの主要な懸念事項は、達成可能な範囲および/または達成可能な伝送容量に直接影響を与える非線形傷害に対する回復力である。そのような非線形ファイバ効果は、たとえば自己位相変調(SPM:self−phase modulation)および/または相互位相変調(XPM:cross−phase modulation)である。
米国特許第6600794B1号では、光ディスクから反射されたレーザー光のMLSE受信機を説明している。Bononi A他、「Cross−Phase Modulation Induced by OOK Channels on Higher−Rate DQPSK and Coherent QPSK Channels」、Journal of Lightwave Technology、IEEE Service Center、NY、US、vol.PP、no.18、5.09.2009、3974−3983頁では、XPMにより損なわれた高データ転送速度QPSKチャネルのパフォーマンスを推定するための方法を説明している。
米国特許第6600794号明細書
Bononi A他、「Cross−Phase Modulation Induced by OOK Channels on Higher−Rate DQPSK and Coherent QPSK Channels」、Journal of Lightwave Technology、IEEE Service Center、NY、US、vol.PP、no.18、5.09.2009、3974−3983頁
非線形ファイバ効果は、伝送された光信号の振幅および位相に歪みを与え、それらの歪みの補償のための重要な要素は位相基準としての光信号のキャリア位相の確実かつ正確な決定である。したがって、コヒーレント光受信機は、伝送されたシンボルの決定の前にキャリア位相の回復のためのキャリア位相推定器を備える必要がある。したがって、光伝送チャネルにおいて受信した光信号により受ける非線形効果に応じたキャリア位相推定器の自動最適化スキームは、キャリア位相の良好な推定値を得るため、および被った非線形障害をそれにより軽減するため、および光伝送システムのパフォーマンスをそれにより向上させるために有益であると考えられる。さらに、光伝送チャネルに存在する非線形効果の度合いの測定値を提供することは有益であろう。
1つの態様によれば、光ファイバの光伝送チャネルの非線形性を測定するための方法が説明される。方法は、受信機において、後続の時間インスタンスにおける複数の信号サンプルを提供するステップを備えることができる。複数の信号サンプルは、いくつかの可能なデータ位相値を許容する変調方式、およびキャリア位相に関連付けられてもよい。特に、複数の信号サンプルは、対応する送信機において、複数の送信された信号サンプルに関連付けられてもよい。送信された信号サンプルは、たとえば、M−PSKなどの変調方式を使用して符号化されてもよい。続いて、送信された信号サンプルは、光キャリア位相を有する光キャリア信号に変調されてもよい。最終的に、送信された信号サンプルは、光伝送チャネルを介して送信されてもよく、送信された信号サンプルがさまざまな線形および/または非線形歪みを受ける。非線形歪みは、SPMおよび/またはXPMに起因することもある。
複数の信号サンプル、すなわち受信された信号サンプルはそれぞれ、複数の信号位相を備えることができる。特に、信号サンプルは、信号振幅および信号位相として極座標で表されうる同相および直交位相成分を備えることができる。複数の信号位相はそれぞれ、複数のデータ位相および複数の残余位相を備えることができ、データ位相が符号化されたデータに関連付けられる。複数の残余位相は、キャリア位相に関連付けられてもよい。加えて、残余位相は、たとえばASE(増幅自然放出(amplified spontaneous emission))雑音、レーザー雑音(伝送レーザーおよび/または局部発振器レーザーの位相雑音に起因する)、および/または非線形雑音(たとえば、光伝送チャネルの非線形効果に起因する)など、さまざまな雑音成分に関連付けられてもよい。
方法は、変調方式を考慮に入れることにより、複数の信号位相から複数のデータ位相を相殺し、それにより複数の残余位相をもたらすステップを備えることができる。変調方式がM−PSK(位相偏移変調(phase shift keying))に対応する場合、この相殺するステップは、複数の信号位相をM乗することを備えることができる。変調方式がx−QAM(直交振幅変調(QAM:quadrature amplitude modulation))に対応する場合、この相殺するステップは、複数の信号位相を、x−QAM変調方式に関連付けられているいくつかの可能なデータ位相値に対応するべき指数で累乗することを備えることができる。
方法は、それぞれラグ値のセットに対する複数の残余位相の自己相関値のセットを決定し、それにより光伝送チャネルの非線形性の測定値をもたらすステップを備えることができる。ラグ値のセットは、時間インスタンスまたはタイムスロットのさまざまなオフセットを備えることができる。一例として、ラグ値のセットは、特定数のタイムスロットまたは時間インスタンスのオフセットを備えることができる。
上記ですでに述べられているように、複数の残余位相はそれぞれ、複数の非線形誘導位相雑音値、および複数のレーザー位相雑音値を備えることができる。そのような場合、方法は、第1のラグ値に対する複数の残余位相の自己相関値を決定し、それによりレーザー位相雑音の自己相関値をもたらすステップを備えることができる。通常、第1のラグ値は、比較的大きいラグ値となるよう選択される。一例として、第1のラグ値は、ラグ値のセットから最大および/または最小値となるように選択されてもよい。方法は、レーザー位相雑音の自己相関値を、複数の残余位相の自己相関値のセットから減算することにより、非線形誘導位相雑音の自己相関値のセットを決定するステップをさらに備えることができる。
方法は、ゼロとは異なるラグ値に対する非線形誘導位相雑音の自己相関値のセットのうちの複数の自己相関値を補間することにより、ゼロのラグ値における非線形誘導位相雑音の自己相関値を決定するステップを備えることができる。
方法は、非線形誘導位相雑音の自己相関値のセットの値が非線形誘導位相雑音の自己相関値のセットの最大値の半値におけるものである第2のラグ値を決定するステップであって、第2のラグ値が光伝送チャネルの非線形性の測定値であるステップを備えることができる。したがって、相関長と呼ばれることもある第2のラグ値は、伝送チャネルの割り振りのために光り伝送ネットワークのネットワーク制御レイヤにより使用されてもよい。さらに、第2のラグ値は、後段で概説されるキャリア位相推定器のコンテキストにおいて使用されてもよい。
通常、第1のラグ値は、第2のラグ値よりも大きい必要がある。1つの実施形態において、第1のラグ値は、第2のラグ値よりも著しく大きい。好ましくは、第1のラグ値は、非線形誘導位相雑音の自己相関値が第1のラグ値において無視できるほど確実に小さくなるようにするため、第2のラグ値よりも十分に大きい必要がある。したがって、第1のラグ値は、将来決定される第2のラグ値よりも大きいかまたは著しく大きくなるように選択されるべきであることが言明されてもよい。同様に、ラグ値のセットの範囲は、それらの絶対値が将来決定される第2のラグ値よりも大きいかまたは著しく大きくなるように選択されるべきである。
所定のラグ値に対する複数の位相値の自己相関値のセットを決定するステップは、第1の時間インスタンスにおける複数の位相値のうちの1つの位相値に、第2の時間インスタンスにおける複数の位相値のうちの1つの位相値を乗算するステップであって、ラグ値が、第2の時間インスタンスと第1の時間インスタンスとの差、すなわち第2の時間インスタンスと第1の時間インスタンスのオフセットに対応するステップを備えることができる。
方法は、ゼロのラグ値に対する複数の残余位相の自己相関値を決定するステップと、ゼロのラグ値に対する複数の残余位相の自己相関値により、ラグ値のセットに対する複数の残余位相の自己相関値のセットを正規化するステップとを備えることができる。
さらなる態様によれば、光ファイバの光伝送チャネルを介して伝送される信号のキャリア位相の複数の推定値を決定するための方法が説明される。方法は、受信機において、後続の時間インスタンスにおける信号の複数のサンプルを受信するステップを備えることができる。複数の信号サンプルは、いくつかの可能なデータ位相値を許容する変調方式、およびキャリア位相に関連付けられてもよい。対応する送信機において、複数の信号サンプルは、変調方式を使用して符号化され、キャリア位相を有する光キャリア信号に変調され、光伝送チャネルを介して送信された。さらに、複数の信号サンプルはそれぞれ、複数の信号振幅および信号位相を備えることができる。複数の信号位相はそれぞれ、複数のデータ位相および複数の残余位相を備えることができる。複数の残余位相は、キャリア位相に関連付けられてもよい。
方法は、変調方式を考慮に入れることにより、複数の信号位相から複数のデータ位相を相殺し、それにより複数の残余位相をもたらすステップを備えることができる。さらに、方法は、本明細書において概説される方法および方法の態様のいずれかにより、第2のラグ値または相関長を決定するステップを備えることができる。
方法は、第2のラグ値の2倍に対応するいくつかのフィルタタップを備えるフィルタで複数の残余位相をフィルタリングし、それにより後続の時間インスタンスにおけるキャリア位相の複数の推定値に関連付けられている複数のフィルタリングされた残余位相をもたらすステップを備えることができる。フィルタタップの重みは、第2のラグ値に応じて、たとえば0または1など、等しくてもよい。特に、第2のラグ値の2倍に対応するいくつかのフィルタタップ重みは1に設定されてもよいが、その他のフィルタタップ重みは0に設定される。
第1の時間インスタンスのフィルタリングされた残余位相値は、第1の時間インスタンスの前および後の時間インスタンスにおける複数の残余位相からの残余位相値から決定されてもよい。特に、第1の時間インスタンスのフィルタリングされた残余位相値は、第1の時間インスタンスの前および後の時間インスタンスにおけるいくつかの残余位相から決定されてもよく、この数は第2のラグ値に対応する。言い換えれば、フィルタタップは、第1の時間インスタンスを中心に置かれてもよい。
方法は、変調方式に関連付けられている係数で複数のフィルタリングされた残余位相を除算するステップを備えることができる。M−PSK変調の場合、係数はMであってもよい。さらに、方法は、複数の除算されたフィルタリングされた残余位相をアンラップし、それにより後続の時間インスタンスにおけるキャリア位相の複数の推定値をもたらすステップを備えることができる。
もう1つの態様によれば、光ファイバの光伝送チャネルの非線形性の測定値を提供するように構成されたシステムが説明される。システムは、後続の時間インスタンスにおける複数の信号サンプルを提供するように構成された受信ユニットを備えることができ、複数の信号サンプルが、いくつかの可能なデータ値を許容する変調方式、およびキャリア位相に関連付けられ、対応する送信機において、複数の信号サンプルが、変調方式を使用して符号化され、キャリア位相を有する光キャリア信号に変調され、光伝送チャネルを介して送信されており、複数の信号サンプルがそれぞれ、複数の信号振幅および信号位相を備え、複数の信号位相が、それぞれ、複数のデータ位相および複数の残余位相を備え、複数の残余位相が、キャリア位相に関連付けられている。システムは、変調方式を考慮に入れることにより、複数の信号位相から複数のデータ位相を相殺し、それにより複数の残余位相をもたらすように構成されたデータ位相相殺ユニットと、それぞれラグ値のセットに対する複数の残余位相の自己相関値のセットを決定し、それにより光伝送チャネルの非線形性の測定値をもたらすように構成されたキャリア位相統計決定ユニットとをさらに備えることができる。
さらなる態様によれば、後続の時間インスタンスにおけるキャリア位相の複数の推定値を提供するように構成されたキャリア位相推定ユニットが説明される。ユニットは、後続の時間インスタンスにおける複数の信号サンプルを提供するように構成された受信ユニットを備えることができ、複数の信号サンプルが、いくつかの可能なデータ位相値を許容する変調方式、およびキャリア位相に関連付けられ、複数の信号サンプルが、変調方式を使用して符号化され、キャリア位相を有する光キャリア信号に変調され、光伝送チャネルを介して送信されており、複数の信号サンプルがそれぞれ、複数の信号振幅および信号位相を備え、複数の信号位相は、それぞれ、複数のデータ位相および複数の残余位相を備え、複数の残余位相は、キャリア位相に関連付けられている。キャリア位相推定ユニットは、変調方式を考慮に入れることにより、複数の信号位相から複数のデータ位相を相殺し、それにより複数の残余位相をもたらすように構成されたデータ位相相殺ユニットと、本明細書において説明される方法および方法の態様のいずれかにより、第2のラグ値または相関長を決定するように構成されたキャリア位相統計決定ユニットと、第2のラグ値の2倍に対応するいくつかのフィルタタップを備えるフィルタで複数の残余位相をフィルタリングし、それにより後続の時間インスタンスにおけるキャリア位相の複数の推定値に関連付けられている複数のフィルタリングされた残余位相をもたらすように構成されたフィルタリングユニットとをさらに備えることができる。
もう1つの態様によれば、光受信機が説明される。受信機は、光信号の同相および直交成分を受信するように構成されたコヒーレント受信機、および/または光信号を電気信号に変換するように構成された光検出ユニット、および/または電気信号の同相および直交成分を、後続の時間インスタンスにおける複数の信号サンプルを備えるデジタル信号に変換するように構成され、複数の信号サンプルがキャリア位相に関連付けられている複数のアナログデジタル変換器とを備えることができる。
光受信機は、後続の時間インスタンスにおけるキャリア位相の複数の推定値を提供するように構成されたキャリア位相推定ユニットを備えることができる。キャリア位相推定ユニットは、本明細書において概説される態様のいずれかを備えることができる。光受信機は、キャリア位相の複数の推定値に基づいて複数の信号サンプルを変更するように構成されたキャリア位相補償ユニットをさらに備えることができる。特に、キャリア位相補償ユニットはそれぞれ、たとえば加算または減算により、キャリア位相の複数の推定値で複数の信号位相をオフセットすることができる。
上記で述べられている態様が、さまざまな方法で相互に組み合わされてもよいか、または相互から抽出されてもよいことに留意されたい。特に、すべての可能な特許請求の範囲および特徴の組み合わせは、本明細書により開示されるものと見なされる。さらに、システムに関連して概略が示される態様および特徴は、対応する方法に関連して同等に適用可能である。
本発明の目的および特徴は、以下の例の説明から明らかとなろう。本発明は、添付の図面に概略的に示される例示的な実施形態を参照して、後段において説明される。
例示的なコヒーレント光受信機を示す図である。 光受信機における例示的な信号処理を示す図である。 キャリア位相統計決定ユニットを備える例示的な光受信機を示す図である。 例示的なキャリア位相推定器を示す図である。 キャリア位相推定器の例示的なフィルタタイプを示す図である。 NL(非線形)位相雑音の例示的な自己相関関数を示す図である。 キャリア位相推定のための説明される方法を使用した伝送品質の例示的な実験結果を示す図である。
光ファイバ通信において、波長分割多重方式(WDM:wavelength−division multiplexing)は、異なる信号を搬送するために異なる波長(色)のレーザー光を使用することにより、単一光ファイバで複数の光キャリア信号を多重化する技術である。この技術により、ファイバの1つのストランドを介する双方向通信が可能になることに加えて、容量の増大が可能になる。
光送信機において、特定の波長の光キャリアは、データを対応する光受信機に送信するために、特定の変調方式で変調される。1ビットのデータをシンボルにマッピングするB−PSK(2位相偏移変調:binary phase shift keying)、2ビットのデータをシンボルにマッピングするQ−PSK(4位相偏移変調:quadrature phase shift keying)、log(M)ビットのデータをシンボルにマッピングするM−PSKのような、さまざまな変調方式が、この目的のために使用されてもよい。さらに、x−QAM(直交振幅変調)方式が使用されてもよく、ここでxはQAMグリッドのコンスタレーションポイントの数を表す。QAMの通常の形態は、16−QAM、64−QAM、128−QAM、および256−QAMである。QAM方式はまた、NL位相統計が抽出されうるキャリア位相推定に依存する。したがって、本明細書に概説されるNL位相統計決定方式が使用されてもよい。
以下において、M−PSK変調が想定される。タイムスロットnにおいて送信されるシンボルx[n]は、次のように記述されてもよい。
Figure 2013514692
ここで、a[n]は、M−PSK変調の場合定数aである振幅であり、φ[n]は、
Figure 2013514692
かつm=0、...、M−1として、送信されたデータシンボルmの位相であり、φは光キャリアの位相である。
変調の後、変調された光キャリア信号は、光伝送ネットワークまたは光伝送チャネルを介して、対応する受信機に送信される。通常、光受信機は、PSK変調信号のコヒーレントな検出のためのコヒーレントミキサ110を備えるコヒーレント光受信機である。例示的なコヒーレント受信機100は、図1において概略的に示される。特定の光キャリア周波数の受信信号101、および特定の局部発振器周波数の局部発振器(LO)の光信号102は、コヒーレントミキサ110で結合され、コヒーレントミキサ110は4つの出力ポート111、112、113、114に対する4つの光干渉信号を生成する。ミキサ110は通常、1つのポートから次のポートへ、受信された光信号101とLO信号102との相対位相が、90度回転されるように設計される。ポート111および113、ならびに112および114は、平衡型フォトダイオードの2つのセット121、122に供給される。
コヒーレントミキサ110は、フォトダイオードでのビーティング後に同相Iおよび直交Q成分を作成する光信号を生成するために使用される。言い換えれば、コヒーレントミキサ110とフォトダイオードの組み合わせは、IおよびQ成分を生成する。本発明が他のタイプのコヒーレント受信機、および位相変調を伴う他の変調フォーマットにも適用されうることが示されるべきである。特に、本発明は、任意の種類のIおよびQ成分生成方式に適用可能である。
光信号のアナログ電気同相および直交成分は、アナログデジタル変換器(ADC)123、124でサンプリングされる。次いで、サンプリングされたデジタル信号は、デジタル信号を前処理して、最終的に伝送データを復調するように、デジタル信号プロセッサ125によりデジタル領域で処理される。
デジタル受信信号に実行されうる処理ステップは、図2においてさらに詳細に概説される。図2は、偏光多重方式光信号、すなわち2つの直角に偏光した光信号成分206、207を備える光信号に対する光受信機200の例示的なシナリオを示す。各偏光光信号成分は、上記で概説されているように、同相206−1、207−1、および直交206−2、207−2信号成分を備える。説明を容易にするため、偏光光信号成分206のうちの1つだけが、後段で考察される。
前述のように、アナログ受信信号は、ADC201を使用してデジタル信号に変換され、それにより同相および直交成分を備えるデジタル受信信号をもたらす。タイムスロットn内の2つのデジタル信号成分のサンプルは、変換ユニット202においてデカルト座標から極座標に変換されてもよい。したがって、振幅a[n]および位相φ[n]により説明されうるタイムスロットn内の受信信号のサンプルまたはシンボルが取得されてもよい。複数のタイムスロットにわたる受信信号のサンプルまたはシンボルは、図210に描かれている。
デジタル信号処理の一部として、たとえば色分散(CD)および/または偏光モード歪み(PMD)などの線形歪み効果の補償が実行されてもよい。これは、CD等化ユニット203において実行されてもよい。等化されたシンボルの結果は、図211に示される。
直交に偏光した光信号が受信される場合、光受信機200は、適応等化器を使用して、2つの直交多重信号成分または偏光のトリビュータリを逆多重化することを目的とする偏光デマルチプレクサ204を備えることができる。等化器は、たとえば定モジュロアルゴリズム(constant modulo algorithm)(CMA)または判定指向型アルゴリズム(decision directed algorithm)などを使用することができる。結果として、図212に示されるように、逆多重化されたシンボルが得られる。
光受信機200はまた、キャリア位相回復および補償ユニット220も備えることができる。キャリア位相回復および補償ユニット220への入力は、おそらくは、振幅a[n]および位相
Figure 2013514692
を備える前処理されたシンボルである。上記で概説されるように、送信機におけるシンボルの位相は、光キャリアの位相φ[n]を備える。このキャリア位相φ[n]は、光伝送チャネル内のさまざまな歪み効果を受ける。したがって、光受信機200において、このキャリア位相φ[n]は不明であり、絶えず変化している。したがって、キャリア位相回復および補償ユニット220は、継続的にキャリア位相を推定するキャリア位相推定ユニット221を備える。推定されたキャリア位相は、それに応じて局部発振器(LO)の位相を同期し、それにより光領域でコヒーレント光受信機100においてキャリア位相変動を直接補償するために使用されてもよい。代替として、またはこれに加えて、キャリア位相変動は、補償ユニット222においてデジタル領域で補償されてもよい。結果として、図213に示されるように、補償されたキャリア位相を持つシンボルが得られる。
図213に示される受信されデジタル処理されたシンボルが、Q−PSK変調のコンスタレーションポイントに対応する4つの集団にグループ化されることが分かる。言い換えれば、シンボル状態のコンスタレーションは、キャリア位相変動の補償の結果、修正されている。
最終的に、デジタル処理されたシンボルは、基礎となる変調方式のコンスタレーションポイントへのデジタル処理されたシンボルのマッピングを実行するシンボル識別ユニット205に提示される。
光ファイバ通信の非線形効果が、位相偏移変調(PSK)の変調フォーマットを使用するコヒーレントシステムのキャリア位相に影響を与えることが示されてもよい。したがって、キャリア位相推定器(CPE)221は、そのような非線形歪み効果を考慮に入れるべきである。非線形障害の軽減のための可能な手段は、キャリア位相推定器221に使用されるフィルタの長さを変更することである。1つの実施形態において、均等タップ重みフィルタがキャリア位相推定に使用され、均等タップ重みフィルタの長さ、すなわちフィルタのタップの数は変更される。均等タップ重みフィルタの長さを変更する態様は、ビタビおよびビタビアルゴリズムと呼ばれてもよい。そのような均等タップ重みフィルタ502は、図5に示される。均等タップ重みは、たとえば、値0および1をとることができる。説明のため、図5はまた、調整可能タップ重みを持つフィルタ501も示す。
長さが変更可能な均等タップ重みフィルタを使用してキャリア位相を推定する場合の技術的な問題は、光伝送チャネルの光信号により経験される非線形障害に応じて、キャリア位相推定器221に使用されるフィルタの長さの適応調整を許容する監視方法を指定することである。これは、キャリア位相の急速な歪みにつながる非線形障害のコンテキストに特に関連する。この技術的問題への提案される解決策は、キャリア位相の相関長を監視することである。キャリア位相の相関長は、低速DSP(デジタル信号処理)において得られてもよく、必要とする計算量は少ない。キャリア位相統計が低速デジタル信号処理で評価されうることの理由は、伝送された信号により経験される非線形効果に起因する劣化の統計が、光伝送ネットワークで再構成が生じない限り一定であると見なされうることである。光ネットワークの可能な再構成は、さまざまな光伝送チャネルの電力の変化および/または光伝送チャネルの切り替えが原因である場合がある。
キャリア位相推定器221を備える提案される光受信機300の例示的な構造は、図3に示される。図3は、追加のキャリア位相統計決定ユニット301を備える光受信機200を示す。光受信機200の処理は、たとえば100Gbit/sのようなデータ転送速度での高速処理を伴うが、キャリア位相統計決定ユニット301における処理は、速度を低減して実行されてもよい。一例として、キャリア位相統計は、信号サンプルの初期ブロックに対して決定されてもよく、次いで所定の期間にわたり使用されてもよい。これは、たとえ受信されたキャリア位相が絶え間なく変動するとしても、キャリア位相の統計、すなわちキャリア位相変動を生じさせる非線形効果の統計は、安定したネットワーク環境内では一定であると見なされうることに起因する。
図4は、キャリア位相推定ユニット221およびキャリア位相統計決定ユニット301を備える、図3の詳細を示す。キャリア位相推定ユニット221は、受信信号をM乗、すなわち基礎をなすM−PSK変調方式に対応するべき指数に累乗することにより信号位相を相殺するデータ位相相殺ユニット401を備える。
さらに、キャリア位相推定ユニット221は、受信したシンボルに基づいてキャリア位相の推定値を提供するフィルタリングユニット402を備える。1つの実施形態において、フィルタリングユニット402は、可変長均等重みタップフィルタ502を備える。加えて、キャリア位相推定ユニット221は、決定されたキャリア位相推定を基礎となるM−PSK変調方式に対応する値Mで除算する除算ユニット403を備える。この「除算」演算は、信号位相の係数Mによる乗算をもたらす「M乗する」演算の結果である。したがって、推定された位相は、キャリア位相の推定値をもたらすために、係数Mで除算される必要がある。同様の方法で、除算演算は、x−QAMのコンテキストにおいて実行される「累乗する」演算を補償する必要がある。最終的に、キャリア位相推定ユニット221は、キャリア位相推定をアンラップする、すなわち位相信号の連続性を再構成するアンラップユニット404を備える。
キャリア位相統計決定ユニット301は、信号位相
Figure 2013514692
のサンプルに基づいて自己相関統計を決定するように構成される自己相関決定ユニット405を備える。加えて、キャリア位相統計決定ユニット301は、非線形効果誘導位相雑音の相関の長さを決定するように構成される、相関長推定ユニットまたは相関長推定器406を備えることができる。この長さ値は、フィルタリングユニット402内に備えられるフィルタの長さの決定の基準であってもよい。
後段において、キャリア位相統計ユニット301で決定されうるパラメータが導き出される。CPE段階221の入力において、n番目のタイムスロットにおける受信されたM−PSK変調信号は、以下のように表されてもよい。
Figure 2013514692
ここで、x[n]はタイムスロットnにおける受信された信号のサンプルであり、φ[n]は伝送されたデータシンボルの位相を表し、φ[n]は回復されるべきキャリア位相を表し、φ[n]は増幅自然放出(ASE)雑音誘導位相変動を表す。ASE雑音誘導位相変動φ[n]は通常、加法性白色ガウス雑音によりモデル化されてもよい。項a[n]は、受信された信号のシンボルの振幅を表す。
CPEプロセスの目的は、キャリア位相φ[n]を、入力信号から相殺し、それにより伝送されたデータシンボルの位相φ[n]を分離するために、可能な限り正確に推定することである。キャリア位相の項φ[n]は通常、以下のように分解されてもよい。
φ[n]=φNL[n]+φLW[n]
ここで、φNL[n]は非線形(NL)効果誘導位相雑音、すなわちSPMおよび/またはXPMのような非線形効果により誘導された位相雑音を表す。φLW[n]は、局部発振器として使用されるレーザーの位相雑音を表す。
たとえば非線形光学効果が無視されうる場合など、NL誘導位相雑音が存在しない場合、キャリア位相の項は、レーザー位相雑音変動まで低減される。レーザー位相雑音は(100Gb/sのデータ転送速度とは対照的に)ほぼ数MHz程度で変化するので、それらの位相変動は通常、連続するサンプルの広い範囲にわたり一定であると見なされうる。そのような場合、キャリア位相は、大きい均等タップ重みフィルタを使用して推定されてもよい。言い換えれば、非線形誘導位相雑音が無視されうる場合、フィルタ長の増大は通常、キャリア位相推定器のパフォーマンスを高める。
しかし、たとえば光ファイバへの光入力電力が増大する場合など、NL誘導位相雑音が優勢となる場合、キャリア位相変動ははるかに高速であり、もはやサンプルの広い範囲にわたり相関されない。そのような場合、キャリア位相の推定に使用されるフィルタの長さが増大することで、決定されたキャリア位相推定の品質を高めることはない。実際には、フィルタ長の増大が実質的にはキャリア位相推定の品質を低下させることが示されうる。
したがって、光伝送チャネルにおいて光信号により受ける非線形歪みの度合いに基づいて、キャリア位相推定に使用されるフィルタの長さを選択することが提案される。この目的のため、光伝送チャネルの非線形歪みの度合いの測定値または基準は、以下のように導き出される。そのような基準は、NL誘導位相雑音の相関長であってもよい。
NL誘導位相雑音φNL[n]の自己相関関数RNL[k]=E[φNL[n]φNL[n+k]は、kを自己相関ラグとして、受信信号の位相
Figure 2013514692
の自己相関関数から決定されてもよい。上記で概説されるように、受信信号の位相サンプル
Figure 2013514692
は、「M乗する」演算を使用してデータ位相相殺ユニット401において処理され、それによりデータシンボルの位相をもはや備えてはいない位相サンプルφ[n]をもたらしてもよい。したがって、データ位相相殺ユニット401の出力における位相サンプルφ[n]は、φ[n]=φ[n]+φ[n]により与えられる。
通常、NL誘導位相雑音φNL[n]、レーザー位相雑音φLW[n]、およびASE雑音φ[n]は、独立していると想定されてもよい。結果として、データ位相相殺ユニット401の出力における位相サンプルφ[n]の自己相関関数R[k]は、以下のように記述されてもよい。
R[k]=E[φ[n]φ[n+k]]−E[φ[n]]
=E[φNL[n]φNL[n+k]]−E[φNL[n]]+E[φLW[n]φLW[n+k]]−E[φLW[n]]+E[φ[n]φ[n+k]]−E[φ[n]]
=RNL[k]+RLW[k]+R[k]
ここで、RNL[k]はNL誘導位相雑音の自己相関であり、RLW[k]はレーザー位相雑音の自己相関であり、R[k]はASE位相雑音の自己相関である。
ASE位相雑音が通常、E[φ[n]]=0の定常白色雑音であると見なされることを考慮すると、その自己相関関数R[k]はk≠0の場合ゼロである。さらに、ASE位相雑音がガウス雑音であると見なされる場合、k=0に対する自己相関関数は、ASE雑音の分散に対応する、すなわちR[0]=Var(φ)である。
したがって、NL誘導位相雑音の自己相関関数は、以下のように記述されてもよい。
NL[k]=R[k]−RLW[k]−Var(φ),k=0
NL[k]=R[k]−RLW[k],k≠0
前述のように、通常は、レーザー位相雑音φLW[n]がMHzの範囲で変動すると想定することができる。したがって、比較的大きい遅延範囲、すなわち比較的大きいラグ値kの範囲にわたり、レーザー位相雑音φLW[n]が一定であると想定されてもよい。同時に、大きいラグ値k、すなわち大きい遅延に対するNL誘導位相雑音φNL[n]の自己相関がゼロに近づく傾向があると想定されてもよい。したがって、大きいラグ値
Figure 2013514692
すなわち大きいラグ値に対して、レーザー位相雑音の自己相関は測定された位相の自己相関により与えられることが想定されてもよい。さらに、大きいラグ値
Figure 2013514692
は、NL誘導位相雑音の自己相関関数の幅よりも著しく大きく選択されてもよい。特に、大きいラグ値
Figure 2013514692
は、後段で説明される相関長Lcよりも著しく大きく、すなわち
Figure 2013514692
となるように、選択されてもよい。
ASE位相雑音の分散Var(φ)を決定することは困難な場合があるので、NL誘導位相雑音の上記の自己相関RNL[k]は、ゼロと等しくないラグ値kに対して決定されてもよい。k≠0に対して得られたRNL[k]の値に基づいて、k=0におけるNL誘導位相雑音の自己相関の値が補間されてもよい。特に、自己相関RNL[0]は、ラグ値k=−kおよびk=+kにおける自己相関RNL[k]から決定されてもよい。
したがって、NL誘導位相雑音φLW[n]の自己相関関数は、以下の式を使用してデータ位相相殺ユニット401の出力における測定された位相値φ[n]の自己相関関数から決定されてもよい。
Figure 2013514692
ここで、測定された位相値φ[n]の自己相関関数は、以下のように、測定された位相値φ[n]のNサンプルのブロックから決定されてもよい。
Figure 2013514692
すなわち、ラグkによる位相の自己相関関数は、タイムスロットn+kにおける位相値を乗算したタイムスロットnにおける位相値のサンプルのブロックにわたる平均値として決定されてもよい。自己相関関数が、通常は正のkに対する自己相関値のみが決定される必要があり、R[k]=R[−k]のように対称であることに留意されたい。
したがって、NL誘導位相雑音の自己相関関数は、データ位相相殺ユニット401の出力における測定された位相φ[n]のサンプルから決定されてもよい。図6は、光伝送チャネルに使用される光入力電力のレベルを増大させるための、NL誘導位相雑音の複数の自己相関関数601、602、603、604、605、606を示す。自己相関は、−20から+20の範囲のラグ値kに対して計算される。適切な解決策を得るために、約50,000の位相サンプルのブロックが自己相関関数の決定に検討された。位相サンプルのこの数は、キャリア位相統計の決定のための低速DSPの目標に対応している。図6が、たとえば
Figure 2013514692
のような、自己相関関数の拡大縮小または正規化バージョンを表すことに留意されたい。
非線形歪み効果は通常、光入力電力の増大に伴って増大する。NL誘導位相雑音の自己相関関数RNL[k]が、光入力電力の増大に伴ってその形状を変化させることが、図6から認められる。したがって、NL誘導位相雑音の自己相関関数RNL[k]の形状は、光伝送チャネルにおいて受ける非線形歪みの量に対する良好な指標または測定値である。特に、自己相関関数RNL[k]の幅が、非線形歪み効果の良好な測定値であることが認められる。
図6は、自己相関関数601、602、603、604、605、606に対応する可能な幅値611、612、613、614、615、616を示す。幅値Lは、自己相関関数の最大値の半値におけるNL誘導位相雑音の自己相関関数の半幅として定義されてもよい。正規化自己相関関数の場合、幅値Lは、正規化自己相関関数の0.5の値におけるNL誘導位相雑音の正規化自己相関関数の半幅として定義されてもよい。NL誘導位相雑音の相関長と呼ばれることもある幅値Lが、非線形歪みの度合いの増大に伴って減少することが認められる。したがって、相関長Lは、光伝送チャネルにおいて受ける非線形歪みの測定値として使用されてもよい。言い換えれば、相関長Lは、光伝送チャネルの品質の測定値として使用されてもよい。
特に、相関長Lは、キャリア位相推定器221のフィルタリングユニット402に使用されるフィルタの長さを決定するために使用されてもよい。相関長Lが正および負のラグ値kに適用することを考慮すると、キャリア位相推定器221のフィルタのフィルタ長Nは、相関長Lの2倍の長さに設定されてもよい、すなわちN=2*L。通常、値2*Lの最も近い整数がフィルタ長として選択される。
NL誘導位相雑音の自己相関関数に基づいてキャリア位相推定器221のフィルタの長さを選択するための提案される技法の利点は、2つの偏光状態にわたりQPSKで変調された、すなわち偏光分割多重−QPSK(PDM−QPSK)の100Gb/sチャネルで得られた実験結果を使用して、後段に明示される。80チャネルを伴う伝送実験は、再循環ループ内の2往復に対応する800kmの距離にわたり実行された。ループは、分散補償ファイバスプールを含む2段増幅器により分割された100kmの非ゼロ分散シフトファイバ(NZDSF:non zero dispersion shifted fiber)の4つのスパンで構成された。すべての増幅器の出力電力は、すべてのチャネルのチャネル電力を変更するために、12dBmから18dBmまで1dBずつ変更された。すでに上記で言及されているように、チャネル電力の増大は通常、非線形障害の度合いを高めることにつながる。したがって、伝送実験では、非線形障害の大きさを変更しながら、提案される技法のパフォーマンスの評価を可能にした。
実験の結果は、図7に示される。x軸722は、12dBmから18dBm(すなわち、−7から−1)に移るチャネル電力に対応する。y軸721は、伝送チャネルの標準品質測定値であり、ビットエラー率に反比例するQ−因子を指示する。したがって、y軸721は、光伝送チャネルの品質を表す。
第1の実験において、キャリア位相は、固定長の均等タップ重みフィルタを使用して推定された。図7は、長さN=15のフィルタ(参照符号711)、長さN=11のフィルタ(参照符号712)、長さN=7のフィルタ(参照符号713)、および長さN=3のフィルタ(参照符号714)を使用する伝送チャネルの品質を示す。異なるグラフ711、712、713、714は、伝送チャネルのパフォーマンスを最適化するために、ファイバ非線形性の増大につながるチャネル電力の増大が、フィルタ長の漸進的な減少を必要とすることを示す。ファイバ非線形性の度合いの増大に伴って、フィルタの長さが減少される必要があることが認められる。すなわち、フィルタの長さは、線形歪みと非線形歪みの比率に応じて選択され、フィルタ長は非線形歪みの増分に伴って減少され、フィルタ長は非線形歪みの減分に伴って増加される。
以下の実験において、キャリア位相推定器に使用されるフィルタの長さは、上記で説明されるキャリア位相統計決定技法を使用して決定された。非線形性のさまざまな度合い、すなわちチャネル電力のさまざまなレベルに対して、相関長Lおよび対応するフィルタ長Nが決定された。非線形性のさまざまな度合いに対する自己相関関数、すなわち自己相関関数601、602、603、604、605、606は、図6に示される。各チャネル電力について、対応する相関長Lもまた、参照符号611、612、613、614、615、616として、図6から決定されてもよい。相関長Lの2倍であり、それによりチャネル電力およびチャネルの非線形性の度合いに依存するフィルタ長を使用する場合、伝送チャネルの品質値701、702、703、704、705、706が得られる。得られるパフォーマンスが、フィルタ長を静的に変化させるときに得られる最適パフォーマンスに対応するので、この結果は、提案される技法の効率を明示する。したがって、説明される相関監視は、キャリア位相推定器の均等タップ重みフィルタの最適化された長さの良好な推定器をもたらし、それにより効果的かつ自動的な最適化技法が、コヒーレント光伝送システムの非線形障害を軽減できるようにすることが認められる。また、非線形障害の度合いに従うフィルタ長の変更により得られるパフォーマンスの増大は、非常に重大であることが認められる(ほぼ2dB程度)。これは、変化するチャネル状態に対してフィルタ長を適時に適応させることの重要性を強調する。
上記ですでに言及されているように、自己相関統計および特に相関長Lは、キャリア位相回復最適化以外の目的にもさらに適うことができる。受信された信号の自己相関特性は、所与のネットワークパスに沿って光信号が被る(endured by the optical signal)非線形障害の定量的測定値としての役割を果たすことができる。これは、多くの想定できるアプリケーションにおいて検出された信号のビットエラー率を測定することの代替策であってもよい。この情報は、波長割り当てプロセスにおいて役立つように、たとえばノードコントローラまたはネットワーク管理装置のような光ネットワークの制御プレーンに伝達されてもよい。一例として、自己相関統計は、新しい光接続に使用可能なチャネルのセットから最も適した光チャネルを選択するために使用されてもよい。これは、ASON(automatically switched optical network:自動交換光ネットワーク)のような交換光ネットワークにおいて特に有用であってもよい。
本明細書において、光伝送ネットワークにおいて光信号により受ける非線形歪みの度合いを決定するためのシステムおよび方法が説明された。受信されたデータに基づいて、自己相関統計は、あまり計算の複雑さを伴わずに決定されてもよい。自己相関統計は、キャリア位相推定に使用されるフィルタの適切な長さを選択するために使用されてもよい。その結果、伝送チャネルの品質が改善されうる。自己相関統計はまた、光伝送チャネルの品質測定値として使用されてもよく、それにより交換光ネットワークにおける光伝送チャネルの適切な割り振りを可能にすることができる。
説明および図面は、提案される方法およびシステムの原理を単に明らかにするものであることに留意されたい。したがって、当業者であれば、本明細書において明示的に説明または指示されていないが本発明の原理を具現するさまざまな配列を考案できることが理解されよう。さらに、本明細書において列挙されるすべての例は、主として、提案される方法およびシステムの原理、ならびに発明者により当技術の促進のために寄与される概念を理解する際に読者を補助する教示のみを目的とすることが明確に意図され、そのような具体的に列挙される例および条件に限定されないものと解釈されるべきである。さらに、本発明の原理、態様、および実施形態を列挙する本明細書におけるすべての記述、ならびにその具体的な例は、その等価物を網羅することが意図されている。
さらに、説明されるシステムのさまざまな前述の方法のステップおよびコンポーネントが、プログラムされたコンピュータによって実行されてもよいことに留意されたい。本明細書において、一部の実施形態はまた、たとえばデジタルデータストレージ媒体のような、機械またはコンピュータ可読であり、機械実行可能またはコンピュータ実行可能な命令のプログラムをエンコードするプログラムストレージデバイスを網羅することも意図され、前記命令は前記前述の方法のステップの一部または全部を実行する。プログラムストレージデバイスは、たとえばデジタルメモリ、磁気ディスクおよび磁気テープのような磁気ストレージ媒体、ハードドライブ、または光学式読み取り可能デジタルデータストレージ媒体であってもよい。実施形態はまた、前述の方法の前記ステップを実行するようにプログラムされるコンピュータを網羅することも意図される。
加えて、本特許文献において説明されるさまざまな要素の機能は、専用ハードウェアおよび適切なソフトウェアと関連してソフトウェアを実行することができるハードウェアの使用を通じて提供されてもよいことに留意されたい。プロセッサにより提供される場合、機能は、単一の専用プロセッサ、単一の共有プロセッサ、または一部が共有されうる複数の個々のプロセッサによって提供されてもよい。さらに、「プロセッサ」または「コントローラ」という用語の明示的な使用は、ソフトウェアを実行することができるハードウェアのみを参照するものと解釈されるべきではなく、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特殊用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェアを格納するための読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および不揮発性ストレージを、制限なく暗黙的に含むことができる。標準および/またはカスタムのその他のハードウェアも、含まれてもよい。
最後に、本明細書における任意のブロック図が、本発明の原理を具現する例示的な回路の概念的な図を表すことに留意されたい。同様に、任意の流れ図、フローダイアグラム、状態遷移図、擬似コードなどは、コンピュータ可読媒体において概ね表されてもよく、コンピュータまたはプロセッサにより(そのようなコンピュータまたはプロセッサが明示的に示されているかどうかにかかわらず)実行されてもよいさまざまなプロセスを表すことが理解されよう。

Claims (15)

  1. 光ファイバの光伝送チャネルの非線形性を測定するための方法であって、
    受信機において、後続の時間インスタンスにおける複数の信号サンプルを提供するステップであって、
    複数の信号サンプルが、いくつかの可能なデータ位相値を許容する変調方式、およびキャリア位相に関連付けられ、
    対応する送信機において、複数の信号サンプルが、変調方式を使用して符号化され、キャリア位相を有する光キャリア信号に変調され、光伝送チャネルを介して送信されており、
    複数の信号サンプルがそれぞれ、複数の信号振幅および信号位相を備え、
    複数の信号位相がそれぞれ、複数のデータ位相および複数の残余位相を備え、
    複数の残余位相が、キャリア位相に関連付けられるステップと、
    変調方式を考慮に入れることにより、複数の信号位相から複数のデータ位相を相殺し、それにより複数の残余位相をもたらすステップ(401)と、
    それぞれラグ値のセットに対する複数の残余位相の自己相関値のセットを決定し、それにより光伝送チャネルの非線形性の測定値をもたらすステップ(301)とを備える、方法。
  2. 複数の残余位相がそれぞれ、複数の非線形誘導位相雑音値、および複数のレーザー位相雑音値を備え、
    第1のラグ値に対する複数の残余位相の自己相関値を決定し、それによりレーザー位相雑音の自己相関値をもたらすステップと、
    レーザー位相雑音の自己相関値を、複数の残余位相の自己相関値のセットから減算することにより、非線形誘導位相雑音の自己相関値のセットを決定するステップ(601)とをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  3. ゼロとは異なるラグ値に対する非線形誘導位相雑音の自己相関値のセットのうちの複数の自己相関値を補間することにより、ゼロのラグ値における非線形誘導位相雑音の自己相関値を決定するステップをさらに備える、請求項2に記載の方法。
  4. 非線形誘導位相雑音の自己相関値のセットの値(611)が非線形誘導位相雑音の自己相関値のセットの最大値の半値におけるものである第2のラグ値(611)を決定するステップであって、第2のラグ値が光伝送チャネルの非線形性の測定値であるステップをさらに備える、請求項2又は3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 第1のラグ値が第2のラグ値よりも大きい、請求項4に記載の方法。
  6. 変調方式がM−PSKに対応し、相殺するステップ(401)が複数の信号位相をM乗することを備えるか、
    変調方式がx−QAMに対応し、相殺するステップ(401)が複数の信号位相を変調方式のいくつかの可能なデータ位相値に関連付けられているべき指数で累乗することを備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. ラグ値に対する複数の残余位相の自己相関値のセットを決定するステップが、
    第1の時間インスタンスにおける複数の残余位相の1つの残余位相に、第2の時間インスタンスにおける複数の残余位相の1つの残余位相を乗算することを備え、ラグ値が第2の時間インスタンスと第1の時間インスタンスの差異に対応する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. ゼロのラグ値に対する複数の残余位相の自己相関値を決定するステップと、
    ゼロのラグ値に対する複数の残余位相の自己相関値により、ラグ値のセットに対する複数の残余位相の自己相関値のセットを正規化するステップとをさらに備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 光ファイバの光伝送チャネルを介して伝送される信号のキャリア位相の複数の推定値を決定するための方法であって、
    受信機において、後続の時間インスタンスにおける信号の複数のサンプルを受信するステップであって、
    複数の信号サンプルが、いくつかの可能なデータ位相値を許容する変調方式、およびキャリア位相に関連付けられ、
    対応する送信機において、複数の信号サンプルが、変調方式を使用して符号化され、キャリア位相を有する光キャリア信号に変調され、光伝送チャネルを介して送信されており、
    複数の信号サンプルがそれぞれ、複数の信号振幅および信号位相を備え、
    複数の信号位相がそれぞれ、複数のデータ位相および複数の残余位相を備え、
    複数の残余位相が、キャリア位相に関連付けられるステップと、
    変調方式を考慮に入れることにより、複数の信号位相から複数のデータ位相を相殺し、それにより複数の残余位相をもたらすステップ(401)と、
    請求項4から8のいずれか一項に記載の方法による、第2のラグ値(611)を決定するステップ(301)と、
    第2のラグ値(611)の2倍に対応するいくつかのフィルタタップを備えるフィルタで複数の残余位相をフィルタリングし、それにより後続の時間インスタンスにおけるキャリア位相の複数の推定値に関連付けられている複数のフィルタリングされた残余位相をもたらステップ(402)とを備える、方法。
  10. フィルタタップの重みが均等である、請求項9に記載の方法。
  11. 第1の時間インスタンスのフィルタリングされた残余位相値が、第1の時間インスタンスの前および後の時間インスタンスにおける複数の残余位相からの残余位相値から決定される、請求項9または10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 変調方式に関連付けられている係数で複数のフィルタリングされた残余位相を除算するステップと、
    複数の除算されたフィルタリングされた残余位相をアンラップし、それにより後続の時間インスタンスにおけるキャリア位相の複数の推定値をもたらすステップとをさらに備える、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 光ファイバの光伝送チャネルの非線形性の測定値を提供するように構成されたシステムであって、
    後続の時間インスタンスにおける複数の信号サンプルを提供するように構成された受信ユニットであって、
    複数の信号サンプルが、いくつかの可能なデータ位相値を許容する変調方式、およびキャリア位相に関連付けられ、
    対応する送信機において、複数の信号サンプルが、変調方式を使用して符号化され、キャリア位相を有する光キャリア信号に変調され、光伝送チャネルを介して送信されており、
    複数の信号サンプルがそれぞれ、複数の信号振幅および信号位相を備え、
    複数の信号位相がそれぞれ、複数のデータ位相および複数の残余位相を備え、
    複数の残余位相が、キャリア位相に関連付けられる受信ユニットと、
    変調方式を考慮に入れることにより、複数の信号位相から複数のデータ位相を相殺し、それにより複数の残余位相をもたらすように構成されたデータ位相相殺ユニット(401)と、
    それぞれラグ値のセットに対する複数の残余位相の自己相関値のセットを決定し、それにより光伝送チャネルの非線形性の測定値をもたらすように構成されたキャリア位相統計決定ユニット(301)とを備える、システム。
  14. 後続の時間インスタンスにおけるキャリア位相の複数の推定値を提供するように構成されたキャリア位相推定ユニット(221)であって、
    後続の時間インスタンスにおける複数の信号サンプルを提供するように構成された受信ユニットであって、
    複数の信号サンプルが、いくつかの可能なデータ位相値を許容する変調方式、およびキャリア位相に関連付けられ、
    複数の信号サンプルが、変調方式を使用して符号化され、キャリア位相を有する光キャリア信号に変調され、光伝送チャネルを介して送信されており、
    複数の信号サンプルがそれぞれ、複数の信号振幅および信号位相を備え、
    複数の信号位相がそれぞれ、複数のデータ位相および複数の残余位相を備え、
    複数の残余位相が、キャリア位相に関連付けられる受信ユニットと、
    変調方式を考慮に入れることにより、複数の信号位相から複数のデータ位相を相殺し、それにより複数の残余位相をもたらすように構成されたデータ位相相殺ユニット(401)と、
    請求項4から8のいずれか一項に記載の方法による、第2のラグ値(611)を決定するように構成されたキャリア位相統計決定ユニット(301)と、
    第2のラグ値(611)の2倍に対応するいくつかのフィルタタップを備えるフィルタで複数の残余位相をフィルタリングし、それにより後続の時間インスタンスにおけるキャリア位相の複数の推定値に関連付けられている複数のフィルタリングされた残余位相をもたらすように構成されたフィルタリングユニット(402)とを備える、システム。
  15. 光信号の同相および直交成分を受信するように構成されたコヒーレント受信機(100)と、
    光信号を電気信号に変換するように構成された光検出ユニット(121、122)と、
    電気信号の同相および直交成分を、後続の時間インスタンスにおける複数の信号サンプルを備えるデジタル信号に変換するように構成され、複数の信号サンプルがキャリア位相に関連付けられている複数のアナログデジタル変換器(123、124)と、
    後続の時間インスタンスにおけるキャリア位相の複数の推定値を提供するように構成された、請求項14に記載のキャリア位相推定ユニット(221)と、
    キャリア位相の複数の推定値に基づいて複数の信号サンプルを変更するように構成されたキャリア位相補償ユニット(222)とを備える、光受信機(300)。
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