JP5141657B2 - 光コヒーレント受信器、並びにその性能を監視する装置及び方法 - Google Patents

光コヒーレント受信器、並びにその性能を監視する装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は光通信に関し、より具体的には光コヒーレント受信器に関する。
光通信システムの容量及び柔軟性に対する要求が次第に高まるに連れて、コヒーレント光通信技術がますます重要になっている。インコヒーレント技術(例えば、オン−オフ・キーイング;OOK等)又はセルフコヒーレント技術(例えば、差動四相位相偏移変調;DQPSK等)と比較して、コヒーレント技術は、3dBの光信号対雑音比(optical SNR;OSNR)の増大、より効率的な変調技術(例えば直交変調;QAM等)を用いて伝送容量を高められること、チャネル内の変化に応答するように電気等化技術を使用しやすいこと、及び製造コストの低減といった利点を有する。
同時に、光コヒーレント受信器の構造は、伝統的なインコヒーレント受信器又はセルフコヒーレント受信器に対して複雑である。例えば、光コヒーレント受信器は、伝統的な光電検出モジュールに加えて、位相復元モジュール及び適応型電気等価モジュール等を含んでいなければならない。受信器の複雑な構造及び適応特性は、障害の位置特定及び除去を速やかに行うために受信器の物理層の動作性能を監視することを必要とする。しかしながら、光受信器の性能監視は、従来、最終的に復元されたデジタルビットの誤り率(すなわち、ビット誤り率)についての統計によって行われており、そのような統計は、伝送フレーム構造が復元された後に行われるものであった。従って、そのような統計によって得られたビット誤り率は、物理層以外の要因(例えば、受信器の多重化モードや伝送データのフレーム構造など)の影響を受けたものとなり、受信器の物理層の動作性能を直接的に正確に反映したものになり得ない。また、ビット誤り率についての統計は、通常、例えば15分又は1時間といったかなり多くの時間を要し、そのような長い時間は明らかに、障害の位置特定及び除去に害を及ぼすものである。故に、光コヒーレント受信器の物理層の動作性能を迅速、正確、且つ直接的に監視する装置及び方法が望まれる。
従来技術の上述の問題に鑑み、本発明は、従来技術に存在する1つ以上の欠点を解消することを目的とする。本出願は、光コヒーレント受信器の物理層の動作性能を直接的に監視するように、光コヒーレント受信器の動作性能を監視する装置及び方法を提供する。
上記課題を達成するため、本出願により以下の態様が提供される。
一態様に従って、光コヒーレント受信器の性能を監視する装置が提供される。当該装置は、光コヒーレント受信器からの第1の信号及び第2の信号を利用して、光コヒーレント受信器の性能を監視する。当該装置は、第1の信号から第2の信号を差し引いて第1の減算結果を得る第1の減算器と、第1の減算結果の二乗を得る平方器と、第1の減算結果を遅延させる遅延器と、第1の減算結果を、遅延器によって遅延された第1の減算結果と掛け合わせる乗算器と、平方器の結果から乗算器の結果を差し引く第2の減算器とを含む。
他の一態様に従って、データ復元装置を含む光コヒーレント受信器が提供される。当該光コヒーレント受信器は更に、上述の光コヒーレント受信器の性能を監視する装置を有する。上記第1の信号はデータ復元装置に入力される信号であり、上記第2の信号はデータ復元装置から出力される信号である。
他の一態様に従って、光コヒーレント受信器の性能を監視する方法が提供される。当該方法は、光コヒーレント受信器からの第1の信号及び第2の信号を利用して、光コヒーレント受信器の性能を監視する。当該方法は、第1の信号から第2の信号を差し引いて第1の減算結果を得る第1の減算段階と、第1の減算結果の二乗を得る平方段階と、第1の減算結果を遅延させる遅延段階と、第1の減算結果を、遅延された第1の減算結果と掛け合わせる乗算段階と、平方段階の結果から乗算段階の結果を差し引く第2の減算段階とを含む。
本発明に従った装置及び方法は、受信器の性能変化を迅速且つ正確に反映させ得る。当該装置及び方法により提供される監視結果は、受信器障害の位置特定、受信器制御パラメータの調整、及びチャネル特性の評価などに適用され得る。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。それにより、本発明の上述及びその他の目的、特徴及び利点がより一層明らかになる。また、図面において、図は単に本発明の原理を説明するために例示されるものであり、部分群は縮尺通りには描かれていない。1つの図又は1つの実施形態にて図示/説明される要素及び特徴は、1つ以上のその他の図又は実施形態にて図示/説明される要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面中の同一の参照符号は、幾つかの図面における対応する部分を指し示しており、2つ以上の実施形態に使用される対応する部分を指し示すためにも用いられる。さらに、簡潔さ及び製図の便宜上、本発明にも存在すべき当業者に周知の部分は図示しないこととする。
本発明に従った性能監視装置を用いる光コヒーレント受信器を例示する図である。 本発明に従った性能監視装置を例示する構造ブロック図である。 本発明に従った性能監視装置を例示する構造ブロック図である。 本発明に従った性能監視装置を実現する低速方法を例示する図である。 本発明に従った性能監視装置の性能報告モジュールを例示する図である。 本発明に従った性能監視装置の性能報告モジュールの実現法を例示する図である 本発明に従った性能監視装置を用いる二偏波光コヒーレント受信器を例示する図である。 フィルタ係数を調整するために本発明に従った性能監視装置を用いる光コヒーレント受信器を例示する図である。 フィルタ係数を調整するために本発明に従った性能監視装置を用いるフローを例示する図である。 受信器の障害の位置特定及び除去を行うために本発明に従った性能監視装置を用いる光コヒーレント受信器を例示する図である。 適応フィルタの障害の位置特定及び除去を行うために本発明に従った性能監視装置を用いるフローを例示する図である。 図9に示した障害の位置特定を実現するために使用される性能検出・制御装置を例示する構造ブロック図である。 本発明の一実施形態に従った光コヒーレント受信器の性能監視方法を例示するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に従った光コヒーレント受信器の性能監視装置及び方法を更に詳細に説明する。
図1は、本発明に従った性能監視装置を有する光コヒーレント受信器を例示している。図1の光90°周波数ミキサ102、光電(O/E)変換器104及び105、アナログ−デジタル変換器(ADC)106及び107、並びにレーザ103が、光コヒーレント受信器のフロントエンド114を構成する。この部分の機能は、受信した光信号101をベースバンド電気信号108に変換することである。ベースバンド電気信号108はI+jQと表すことができる。一般的な状況において、ベースバンド電気信号108の変数は、データ情報φだけでなく、搬送波と局所発振との間の位相オフセットφ、及び位相へのノイズの影響φをも含んでいる。デジタル位相復元装置109の機能は、ベースバンド電気信号108内の位相オフセットφを除去することである。デジタル位相復元装置109からの出力110は、位相復元における誤差をΔφとして、φ+φ+Δφと表すことができる。データ復元装置111は、デジタル位相復元装置109からの出力110に従ってデータ情報φを決定する。これらのモジュールは公知の光コヒーレント受信器を構成する。対照的に、本発明に従った性能監視装置115は、デジタル位相復元装置109からの出力110とデータ復元装置111からの出力112との双方に従って、受信器の性能に関する迅速且つ正確な評価を実行する。本発明に従った性能監視装置及び方法の原理は、位相復元における誤差及びノイズの位相、すなわち、φ+Δφを得るために、デジタル位相復元装置109の出力110からデータ情報φを減算するというものである。なお、本願においては、φ+Δφのことを残留位相雑音と呼ぶ。k番目のデータシンボルの残留位相雑音はψn,k+Δψ0,kと表すことができ、k+1番目のデータシンボルの残留位相雑音はψn,k+1+Δψ0,k+1と表すことができる。ノイズ特性によれば、統計上ψn,k及びψn,k+1は互いに関連を有さず、位相オフセット特性によれば、Δψ0,k≒Δψ0,k+1と見なし得る。従って、ノイズ位相の分散は、残留位相雑音の自己相関、すなわち、
Figure 0005141657

を計算することによって得ることができる。ただし、
Figure 0005141657

及び
Figure 0005141657

は、それぞれ、シフトが0とした及びシフトが1とした残留位相雑音の自己相関、
すなわち、それぞれ
Figure 0005141657

及び
Figure 0005141657

である。得られたノイズ位相の分散E{ψ n,k}は、ベースバンド電気信号に対応するρの信号対雑音比を有する。すなわち、ρ=1/2E{ψ n,k}である。
主な性能影響因子としてノイズを有する受信システムにおいては、ρの信号対雑音比は直接的に受信器の性能を表し、例えばコヒーレントQPSK受信器を考えると、ρから受信器のビット誤り率BER=Q(√ρ)を直接的に得ることができる。一方で、同時に、チャネル監視の観点から見れば、ρの信号対雑音比はチャネルのノイズ特性と一対一の関係で対応する。光通信において、通常、チャネルのノイズ特性は0.1nmにわたっての光信号パワーと光ノイズパワーとの比によって表され、これは光信号対雑音比OSNR@0.1nmと略称される。OSNR@0.1nmは、理想受信器の仮定の下で、ρの信号対雑音比から直接的に得ることができ、その表現は、伝送信号のビットレートをBとして、OSNR@0.1nm=(B/25×10)ρとなる。従って、本発明に従った性能監視方法は更に、受信器の性能を監視するのと同時に、チャネルのノイズ特性を監視することになる。
図2は、本発明に従った性能監視装置の2つの実施形態を示している。図2Aに示す実施形態において、入力110は位相復元装置109からの出力、すなわち、φ+φ+Δφであり、入力112はデータ復元装置111からの出力、すなわち、φである。減算器202(第1の減算器)によって入力110から入力112が差し引かれ、残留位相雑音φ+Δφ(第1の減算結果)が得られる。残留位相雑音は2つの分岐に分割され、一方の分岐は、残留位相雑音の二乗を得るために平方器203によって用いられ、平方器203によって得られた残留位相雑音の二乗は平均器205によって平均を取られ、
Figure 0005141657

が得られる。他方の分岐は、遅延器211によって(例えば、1シンボル期間だけ)遅延される。遅延器211は例えばレジスタによって実現され得る。乗算器212が、残留位相雑音と、例えばレジスタリングによる遅延残留位相雑音とを掛け合わせる。乗算結果は平均器213によって平均を取られ、
Figure 0005141657

が得られる。減算器207(第2の減算器)によって、
Figure 0005141657

から
Figure 0005141657

が差し引かれる。減算器207からの出力115(第2の減算結果)がノイズ位相の分散E{ψ n,k}である。上述のように、E{ψ n,k}は直接的に受信器の性能を表す。
図2Bに示す光コヒーレント受信器の性能監視装置は、図2Aに示した光コヒーレント受信器の性能監視装置を簡略化して実現したものである。図2Bでは、図2Aと比較して、平均器213及び平均器205が排除されているが、減算器207の後方に平均器213’が付加されている。故に、1つの平均器を使わなくてすむように、減算の後に平均演算が行われる。
さらに、平均器(例えば、平均器205)を図2Bに示す平方器203の後方に付加し、平均器(例えば、平均器213)を乗算器212の後方に付加してもよい。これは実質的に、図2Aに示す減算器207の後方に平均器を付加することと等価である。
図3は、本発明に従った性能監視装置を実現する低速方法を例示している。この低速実現方法においては、先ず、入力110及び112がそれぞれダウンサンプラ301及び302によってダウンサンプリングされる。ダウンサンプリングを行う法則は、2つの隣接シンボルをN(N≧2)個のシンボルごとにダウンサンプリングするというものである。入力110及び112がダウンサンプリングされることにより、それぞれ、性能監視装置201への入力となる信号303及び304が得られる。信号303及び304の信号レートは入力110及び112のたった2/Nであるため、それに従って、性能監視装置の処理速度は2/Nに低減され、ハードウェア実装における困難さが大幅に低減される。
図3は更に、ダウンサンプラ301の具体的な一実現方法を示している。図3の下部に示すように、ダウンサンプラ301は、1:Nのシリアル−パラレル変換器305と、2:1のパラレル−シリアル変換器306とを有している。1:Nシリアル−パラレル変換器305の通過後、入力110はシリアル−パラレル変換器305のN個の出力ポートを介して並列に出力される。N個のポートのうち、ランダムに選択された2つの隣接ポートは2:1パラレル−シリアル変換器306の入力に接続され、残りのポートは接地される。2:1パラレル−シリアル変換器306からの出力が、必要とするダウンサンプリングされた信号である。ダウンサンプラ302の実現法は、ダウンサンプラ301の実現法と完全に同一とし得る。
本発明の他の一実施形態によれば、図4Aに示すように、本発明に係る性能監視装置は更に報告ユニット116を有することができる。なお、報告ユニット116は、図4Aにおいては低速実現された性能監視装置とともに使用されているが、図2A及び図2Bに示した性能監視装置とともに使用されてもよい。また、報告ユニット116は、図4Aにおいては性能監視装置201から独立した別個のユニットとして示されているが、性能監視装置201の一部として実装されてもよい。
図4Bは、本発明に従った性能監視装置の報告ユニットの実現法を示している。図2及び図3に示した性能監視装置からの出力115は、ノイズ位相の分散E{ψ n,k}である。上述の原理説明から分かるように、受信器の性能パラメータ及びチャネルのノイズパラメータは、分散に従って直接的に計算することができる。図4A及び図4Bに示す報告ユニットの主な機能は、性能監視装置からの出力115を、受信器の一般的に用いられる性能パラメータ及び/又はチャネルノイズパラメータに変換することである。このような変換は、原理説明部にて示した数学表現によって直接的に実行され得るが、図4Bはこのような変換をルックアップテーブルにより実現する方法を示している。ルックアップテーブルの索引語は様々な分散値(監視インデックス)であり、ルックアップテーブルは更に、2つの更なる欄の値を格納している。1つの欄は、索引語の分散値が対応する受信器の性能パラメータであり、この受信器の性能パラメータは、例えばビット誤り率やQ値などの一般的なパラメータであってもよいし。その他のユーザ定義によるパラメータであってもよい。ルックアップテーブルのもう1つの欄は、受信器の信号対雑音比から計算される0.1nmの帯域幅にわたっての光信号対雑音比(OSNR@0.1nm)を格納する。なお、図4に例示した実施形態においては2つのパラメータがリスト化されているが、実際には、1つのみのパラメータに変換すること、又は、より多くのパラメータに変換することも可能である。
図5は、本発明に従った性能監視装置を用いる二偏波(dual-polarization)光コヒーレント受信器を示している。二偏波コヒーレント受信器は、図1に示したような単偏波コヒーレント受信器とは、主に、二偏波受信器は到来光の2つの偏波状態の信号を同時に受信することができるが、単偏波受信器は唯一の偏波状態の信号しか受信することができない点で異なる。従って、二偏波コヒーレント受信器は、同一の通信速度(ボーレート)の下で2倍の伝送レートを達成することが可能である。故に、二偏波コヒーレント受信器は光通信分野においてますます使用される。図5のレーザ506からの出力は偏光ビームスプリッタ(PBS)505によって、互いに直交する2つの偏波状態に分離される。これら2つの偏波状態は、通常、水平偏波状態(本出願においてはH偏波状態と略称する)及び垂直偏波状態(本出願においてはV偏波状態と略称する)と呼ばれている。H偏波状態は、光90°周波数ミキサ507、光電変換器(O/E)509及び510、並びにアナログ−デジタル変換器(ADC)511及び512で構成される受信ブランチ(第1偏波状態ブランチ)へと入力される。このブランチの機能は、受信した光の水平偏波状態の信号をベースバンド電気信号に変換することである。同様に、V偏波状態は、光90°周波数ミキサ508、光電変換器(O/E)513及び515、並びにアナログ−デジタル変換器(ADC)514及び516で構成される別の受信ブランチ(第2偏波状態ブランチ)へと入力される。このブランチの機能は、受信した光の垂直偏波状態の信号をベースバンド電気信号に変換することである。レーザ506、偏光ビームスプリッタ505、及び上述の2つの受信ブランチは合わさって、二偏波コヒーレント受信器のフロントエンド501を構成している。フロントエンド501からの2つの出力517及び518は、それぞれ、適応フィルタ521及び528に入力される。適応フィルタ521及び528の機能は、チャネルによって信号にもたらされた損傷(ダメージ)を補償するとともに、2つの偏波状態間のクロストークを除去することである。適応フィルタ521からの出力は、デジタル位相復元装置522及びデータ復元装置523によって復元される。適応フィルタ528からの出力は、デジタル位相復元装置529及びデータ復元装置530によって復元される。
上述の適応フィルタ521、デジタル位相復元装置522、及びデータ復元装置523は、第1偏波状態受信ブランチ(H偏波状態ブランチ)を構成している。上述の適応フィルタ528、デジタル位相復元装置529、及びデータ復元装置530は、第2偏波状態受信ブランチ(V偏波状態ブランチ)を構成している。
以上で説明したのは従来技術に係る二偏波光コヒーレント受信器であり、本発明に従った性能監視装置は、この二偏波光コヒーレント受信器において、互いに独立した2つの受信偏波状態ブランチで動作する。図5に示す性能監視装置526への入力525及び524は、それぞれ、H偏波状態ブランチの位相復元装置522及びデータ復元装置523からの出力である。性能監視装置533への入力531及び532は、それぞれ、V偏波状態ブランチの位相復元装置529及びデータ復元装置530からの出力である。性能監視装置526及び533は、相互に独立して、H偏波状態ブランチ及びV偏波状態ブランチの物理層の動作性能と、チャネル内のH偏波状態及びV偏波状態のノイズ特性とを監視する。性能監視装置526及び533からの出力は、相異なる受信偏波状態の性能監視結果を直接的に示す。このような監視は、ビット誤り率に基づく従来の性能監視においては達成され得ないものである。相異なる偏波状態についての性能監視結果は、受信器の障害の位置特定、相異なる偏波状態の受信性能差を学習すること、及び伝送システムの設定パラメータを調整することにおいて、大いに役立つものである。
図6は、等化(イコライゼーション)フィルタの係数を調整するために本発明に従った性能監視装置を用いる光コヒーレント受信器を例示している。図5に示した受信器と比較して、図6の受信器には、フロントエンド501の後ろに2つの等化フィルタ601及び602が追加されている。これら2つの等化フィルタの機能は、チャネル内で持ち堪えた受信信号へのダメージを補償することである。ハードウェアの複雑さを低減し、且つフィルタによりもたらされるノイズを低下させるため、等化フィルタの係数は、バックエンドにおける適応フィルタの係数と異なり、適応的に調整されない。等化フィルタの係数はシステムによって事前設定される。従って、事前設定された係数が適切であるかという問題が存在する。この問題に対する解決策は、従来技術においてはこれまで提案されていない。しかしながら、本発明に従った性能監視装置の適用により、適切な係数を迅速且つ正確に見出すことができる。図6の性能監視装置526及び533は、相異なる受信偏波状態の性能監視結果を提供する。これらの結果は、それぞれ、フィルタ係数制御装置605及び606に入力される。フィルタ係数制御装置605及び606は、それぞれ、性能監視結果に従って等化フィルタ601及び602の係数を調整する。フィルタ係数制御装置605は、比較器607及びルックアップテーブル608として実現され得る。ルックアップテーブル608は、様々な程度のダメージを補償するために等化フィルタ601又は602にて使用されるべき様々な係数を格納している。例えば、程度NA(Nは整数であり、Aはルックアップテーブルのステップ長)のダメージを補償するために、等化フィルタ601又は602によって使用されるべきフィルタ係数(FIR係数)は係数シーケンス1となる。比較器607は、性能監視装置526からの出力527における変化に従って、ルックアップテーブル608を探索するために使用するダメージ値を変更し、それにより、フィルタ係数制御装置605からの出力が調整される。ルックアップテーブル608内のFIR係数は、理論計算、実験又はシミュレーションによって事前に得ることができる。具体的な調整フローに関して図7を参照する。フィルタ係数制御装置606の構造及び調整フローは、フィルタ係数制御装置605のものと同じとし得る。
なお、適応フィルタ521及び528は、図6においては各々単一のモジュールとして示されているが、各々が複数のフィルタで形成されてもよい。
図7は、本発明に従った性能監視装置からの出力に従って等化フィルタの係数を調整するフローを例示している。段階701にて、フィルタ係数制御装置605は、現在のフィルタの係数が対応するダメージ値をAだけ増大させ、そして、増大されたダメージ値が対応する新たなフィルタ係数を得て、それを等化フィルタに与える。段階702にて、フィルタ係数制御装置605は、段階701の前に性能監視装置526によって提供された性能監視結果を、段階701後のそれと比較する。段階703にて、性能が改善されたかが監視結果の差に従って決定される。性能が改善された場合、段階701が繰り返される。改善されなかった場合、プロセスは段階704に進み、逆係数調整を行う。すなわち、現在のフィルタの係数が対応するダメージ値がAだけ低減され、低減されたダメージ値が対応する新たなフィルタ係数が得られ、等化フィルタに与えられ、そして、プロセスが段階702に進む。この調整プロセス中に各係数が対応する性能は、段階703にて同時に記録することができ、故に、本発明に従った性能監視装置の結果は、上述の段階群を反復することによって、最適で適正なフィルタ係数を指し示すことが可能である。当然ながら、段階703において、閾値に基づく決定を追加し、性能が所定の閾値より高い場合に係数の調整プロセスを停止することも可能である。
等化フィルタ601が制御されるのと連続して、あるいは並行して、等化フィルタ602の制御も同様に行うことができる。
図8は、障害の位置特定及び除去を行うために本発明に従った性能監視装置を用いる光コヒーレント受信器を例示している。図8の性能監視装置からの出力527及び534は、性能検出・制御装置801に入力される。性能検出・制御装置801は、ネットワーク管理システムの一部、又は受信器内に統合された制御モジュールとし得る。性能検出・制御装置801の重要な機能は、例えばビット誤り率などの受信器の動作状態情報を収集し、警告し、そして受信器に制御インタフェースを提供することである。本発明の適用例として、性能検出・制御装置801は、障害の位置特定及び除去を行うために、本発明に従った性能監視装置からの出力527及び533並びに警告情報と組み合わされることが可能である。図9は、障害の位置特定及び除去を行うための一実施形態を提示する。
図9は、本発明に従った性能監視装置を、受信器の障害の位置特定プロセスに適用する一実施形態を示している。適応フィルタの係数収束の問題に起因して、二偏波光コヒーレントにおける受信処理中に一方の偏波状態の信号が完全に失われることが起こり得る。そのような状況下では受信器は動作することができず、そのような問題の位置を特定することは、光コヒーレント受信器の構造が複雑なために極めて困難である。本発明に従った性能監視装置は、同様の問題を解決する単純で効率的な方法を提供する。
図9の段階901にて、受信器は、その動作不能による例えばフレームロス等の上級の警告をトリガーする。そのような警告が発生したとき、プロセスは段階902に進む。段階902にて、2つの受信ブランチの物理層の動作性能が、本発明に従った性能監視装置の監視結果に従って決定される。一方の偏波状態の信号が失われた場合、受信器の2つのブランチは、同一の偏波状態上のダメージに関して補償された信号を出力し、このとき、2つのブランチの物理層の動作性能は優れたものである。従って、2つのブランチの物理層動作性能が優れているにも拘わらず受信器が動作できなくなると、問題は適応フィルタの係数収束にあることを決定することができる。従って、物理層の動作性能が良好であると決定されたとき(段階902にてYES)、プロセスは段階903に進み、問題を解決するために適応フィルタの係数収束処理を起動させる。物理層の動作性能が良好でないと決定されたとき(段階902にてNO)、プロセスは段階904に進み、物理層の問題を解決する。図9に示したものは受信器障害の位置特定の単なる一例である。実際の適用においては、本発明により提供される性能監視結果は、障害の位置特定及び除去を行うための直接的でリアルタイムの物理層情報を提供する。そのような情報は、大抵の場合の障害の位置特定及び除去において、受信器の上級警告に対する1つの有効な補完として大いに役立つものである。
図10は、図9に示した障害の位置特定を実現するために使用される性能検出・制御装置を例示する構造ブロック図である。
図10に示すように、本発明の一実施形態に従った性能検出・制御装置は、コマンド受信ユニット1001、物理層性能決定ユニット1002、及びフィルタ係数調整ユニット1003を有する。
コマンド受信ユニット1001は、受信器から上級の警告を受信する。上級の警告を受信すると、物理層性能決定ユニット1002は、物理層の障害であるかを、性能監視装置526からの信号527と性能監視装置533からの信号534との双方に従って決定する。物理層は良好であると物理層性能決定ユニット1002が決定したとき、フィルタ係数調整ユニット1003はフィルタ係数の調整を実行する。
上述の適応的な等化装置の制御、又は上述のフィルタ係数の調整の、具体的な演算、方法、及び実現法については、例えば、中国特許出願第200810108922.2(発明名称「適応的等化装置及び方法」、出願日2008年6月6日)の適応的等化装置の実現法、又は中国特許出願第200810090222.1(発明名称「フィルタ係数変更装置及び方法」、出願日2008年4月1日)のフィルタ係数変更装置及び方法を参照されたい。なお、これら2つの特許出願の内容をここに援用する。
図11は、本発明の一実施形態に従った光コヒーレント受信器の性能監視方法を例示するフローチャートである。図11に示すように、先ず段階1101にて、デジタル位相復元装置からの第1の信号から、データ復元装置111からの第2の信号が減算され、段階1102にて、段階1101の減算結果の二乗が得られる。なお、図示していないが、段階1102の後に、段階1102の結果の平均を取るための平均化段階が存在してもよい。また、段階1103にて、段階1101の減算結果が1シンボル期間だけ遅延され、その後の段階1104にて、段階1103で遅延された結果が、段階1101の第1の減算段階の結果と掛け合わされる。なお、図示していないが、段階1104の後に、段階1104の結果の平均を取るための平均化段階が存在してもよい。そして、段階1105にて、段階1102で得られた結果から、段階1104で得られた結果が減算される。なお、さらに、段階1105で得られた結果の平均を取ることが好ましい。
なお、本発明の範囲は、本発明に従った性能監視方法を実行する、あるいは本発明に従った性能監視装置として機能する、例えば単一チップコンピュータ等の論理デバイスを実現するコンピュータプログラム、及び該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能記憶媒体をも含む。記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、半導体メモリ、CD−ROM、DVD、磁気ディスク(MO)、及びその他の媒体とし得る。
理解されるように、本発明は、特許請求の範囲にて規定される主旨及び条件の範囲内の数多くの変形、変更及び類似なものに及び、本発明の範囲は以上の説明によって限定されるものではない。
1つの実施形態に関して説明され且つ/或いは図示された特徴は、1つ以上のその他の実施形態においても同一あるいは同様の方法で用いられ、その他の実施形態の特徴と組み合わされ、あるいは、その他の実施形態の特徴を置き換え得る。
なお、本出願において、用語“有する/含む”及び“有している/含んでいる”は、特徴、一体化部分、段階又は部品部分の存在を意味するが、その他の特徴、一体化部分、段階又は部品部分の存在や追加を排除するものではない。
以上の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 光コヒーレント受信器の性能を監視する装置であって、当該装置は、前記光コヒーレント受信器からの第1の信号及び第2の信号を利用して、前記光コヒーレント受信器の性能を監視し、当該装置は、前記第1の信号から前記第2の信号を差し引いて第1の減算結果を得る第1の減算器と、前記第1の減算結果の二乗を得る平方器と、前記第1の減算結果を遅延させる遅延器と、前記第1の減算結果を、前記遅延器によって遅延された前記第1の減算結果と掛け合わせる乗算器と、前記平方器の結果から前記乗算器の結果を差し引く第2の減算器とを含む、光コヒーレント受信器の性能を監視する装置。
(付記2) 前記光コヒーレント受信器はデータ復元装置を含み、前記第1の信号は前記データ復元装置に入力される信号であり、前記第2の信号は前記データ復元装置から出力される信号である、付記1に記載の光コヒーレント受信器の性能を監視する装置。
(付記3) 前記第2の減算器によって出力される結果の平均を取る平均器、を更に含む付記1に記載の光コヒーレント受信器の性能を監視する装置。
(付記4) 前記平方器によって得られた前記第1の減算結果の二乗の平均を取る第1の平均器と、前記乗算器の乗算結果の平均を取る第2の平均器と、を更に含み、前記第2の減算器は前記第1の平均器の結果から前記第2の平均器の結果を差し引く、付記1乃至3の何れか一に記載の光コヒーレント受信器の性能を監視する装置。
(付記5) データ復元装置を含む光コヒーレント受信器であって、付記1乃至4の何れか一に記載の、光コヒーレント受信器の性能を監視する装置を更に有し、前記第1の信号は前記データ復元装置に入力される信号であり、前記第2の信号は前記データ復元装置から出力される信号である、光コヒーレント受信器。
(付記6) 前記第1の信号及び前記第2の信号をダウンサンプリングするダウンサンプリング装置を更に含み、光コヒーレント受信器の性能を監視する前記装置は、ダウンサンプリングされた第1の信号及びダウンサンプリングされた第2の信号に従って当該光コヒーレント受信器の性能を監視する、付記5に記載の光コヒーレント受信器。
(付記7) 前記第2の減算器の出力、又は前記第2の減算器の出力の平均を取ったものを、当該受信器の一般的に用いられる性能パラメータ及び/又はチャネルノイズパラメータへと変換する報告ユニット、を更に含む付記5に記載の光コヒーレント受信器。
(付記8) 当該光コヒーレント受信器は、二偏波光コヒーレント受信器であり、第1偏波状態受信ブランチの性能と第2偏波状態受信ブランチの性能とをそれぞれ監視するため、光コヒーレント受信器の性能を監視する前記装置を2つ含む、付記5に記載の光コヒーレント受信器。
(付記9) 前記第1偏波状態受信ブランチは第1の等化フィルタを含み、前記第2偏波状態受信ブランチは第2の等化フィルタを含み、当該光コヒーレント受信器は更に、前記第1偏波状態受信ブランチを監視する光コヒーレント受信器の性能を監視する前記装置の出力に従って前記第1の等化フィルタを制御する第1のフィルタ係数制御装置と、前記第2偏波状態受信ブランチを監視する光コヒーレント受信器の性能を監視する前記装置の出力に従って前記第2の等化フィルタを制御する第2のフィルタ係数制御装置とを有する、付記8に記載の光コヒーレント受信器。
(付記10) 前記第1偏波状態受信ブランチは第1の適応フィルタを含み、前記第2偏波状態受信ブランチは第2の適応フィルタを含み、当該光コヒーレント受信器は更に、前記第1偏波状態受信ブランチを監視する光コヒーレント受信器の性能を監視する前記装置の出力と、前記第2偏波状態受信ブランチを監視する光コヒーレント受信器の性能を監視する前記装置の出力と、の双方に従って前記第1の適応フィルタ及び前記第2の適応フィルタを制御する適応フィルタ係数制御装置を有する、付記8に記載の光コヒーレント受信器。
(付記11) 前記適応フィルタ係数制御装置は、当該光コヒーレント受信器からの性能情報を受信するコマンド受信ユニットと、当該光コヒーレント受信器の物理層の性能を決定する物理層性能決定ユニットと、前記物理層の性能が良好であると前記物理層性能決定ユニットによって決定されたときに、前記第1の適応フィルタ及び前記第2の適応フィルタ上で係数更新制御を実行するフィルタ係数調整ユニットとを有する、付記10に記載の光コヒーレント受信器。
(付記12) 光コヒーレント受信器の性能を監視する方法であって、当該方法は、前記光コヒーレント受信器からの第1の信号及び第2の信号を利用して、前記光コヒーレント受信器の性能を監視し、前記第1の信号から前記第2の信号を差し引いて第1の減算結果を得る第1の減算段階と、前記第1の減算結果の二乗を得る平方段階と、前記第1の減算結果を遅延させる遅延段階と、前記第1の減算結果を、遅延された前記第1の減算結果と掛け合わせる乗算段階と、前記平方段階の結果から前記乗算段階の結果を差し引く第2の減算段階と、を含む方法。
(付記13) 前記第2の減算段階から出力される結果の平均を取る平均段階、を更に含む付記12に記載の方法。
(付記14) 前記平方段階にて得られた前記第1の減算結果の二乗の平均を取る第1の平均段階と、前記乗算段階の乗算結果の平均を取る第2の平均段階と、を更に含み、前記第2の減算段階は前記第1の平均段階の結果から前記第2の平均段階の結果を差し引く、付記12又は13に記載の方法。
(付記15) 論理デバイスによって実行されるときに、該論理デバイスを付記1乃至4に何れか一に記載の性能を監視する装置として動作させる、あるいは該論理デバイスに付記12乃至14の何れか一に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
(付記16) 付記15に記載のコンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
110 第1の信号
112 第2の信号
201、526、533 性能監視装置
202、207 減算器
203 平方器
205、213、213’ 平均器
211 遅延器
212 乗算器
301 ダウンサンプラ
305 1:Nシリアル−パラレル変換器
306 2:1パラレル−シリアル変換器
521、528 適応フィルタ
522、529 デジタル位相復元装置
523、530 データ復元装置
601、602 等化フィルタ
605、606 フィルタ係数制御装置
607 比較器
608 ルックアップテーブル
801 性能検出・制御装置
1001 コマンド受信ユニット
1002 物理層性能決定ユニット
1003 フィルタ係数調整ユニット

Claims (10)

  1. 光コヒーレント受信器の性能を監視する装置であって、当該装置は、前記光コヒーレント受信器のデータ復元装置に入力される第1の信号及び前記データ復元装置から出力される第2の信号を利用して、前記光コヒーレント受信器の性能を監視し、当該装置は、
    前記第1の信号から前記第2の信号を差し引いて第1の減算結果を得る第1の減算器と、
    前記第1の減算結果の二乗を得る平方器と、
    前記第1の減算結果を遅延させる遅延器と、
    前記第1の減算結果を、前記遅延器によって遅延された前記第1の減算結果と掛け合わせる乗算器と、
    前記平方器の結果から前記乗算器の結果を差し引く第2の減算器と
    を有する、装置。
  2. 前記第2の減算器によって出力される結果の平均を取る平均器
    を更に有する請求項1に記載の装置。
  3. 前記平方器によって得られた前記第1の減算結果の二乗の平均を取る第1の平均器と、
    前記乗算器の乗算結果の平均を取る第2の平均器と
    を更に有し、
    前記第2の減算器は前記第1の平均器の結果から前記第2の平均器の結果を差し引く、
    請求項1又は2に記載の装置。
  4. データ復元装置を有する光コヒーレント受信器であって、当該光コヒーレント受信器は更に、請求項1乃至3の何れか一項に記載の装置を有する、光コヒーレント受信器。
  5. 前記第2の減算器の出力、又は前記第2の減算器の出力の平均を取ったものを、当該受信器の一般的に用いられる性能パラメータ及び/又はチャネルノイズパラメータへと変換する報告ユニット、を更に有する請求項4に記載の光コヒーレント受信器。
  6. 当該光コヒーレント受信器は、二偏波光コヒーレント受信器であり、第1偏波状態受信ブランチ及び第2偏波状態受信ブランチの性能をそれぞれ監視するため前記装置を2つ含む、請求項4に記載の光コヒーレント受信器。
  7. 前記第1偏波状態受信ブランチは第1の等化フィルタを含み、前記第2偏波状態受信ブランチは第2の等化フィルタを含み、当該光コヒーレント受信器は更に、
    前記第1偏波状態受信ブランチを監視する前記装置の出力に従って前記第1の等化フィルタを制御する第1のフィルタ係数制御装置と、
    前記第2偏波状態受信ブランチを監視する前記装置の出力に従って前記第2の等化フィルタを制御する第2のフィルタ係数制御装置と
    を有する、請求項6に記載の光コヒーレント受信器。
  8. 前記第1偏波状態受信ブランチは第1の適応フィルタを含み、前記第2偏波状態受信ブランチは第2の適応フィルタを含み、当該光コヒーレント受信器は更に、
    前記第1偏波状態受信ブランチを監視する前記装置の出力と、前記第2偏波状態受信ブランチを監視する前記装置の出力と、の双方に従って前記第1の適応フィルタ及び前記第2の適応フィルタを制御する適応フィルタ係数制御装置
    を有する、請求項6に記載の光コヒーレント受信器。
  9. 前記適応フィルタ係数制御装置は、
    当該光コヒーレント受信器からの性能情報を受信するコマンド受信ユニットと、
    当該光コヒーレント受信器の物理層の性能を決定する物理層性能決定ユニットと、
    前記物理層の性能が良好であると前記物理層性能決定ユニットによって決定されたときに、前記第1の適応フィルタ及び前記第2の適応フィルタ上で係数更新制御を実行するフィルタ係数調整ユニットと
    を有する、請求項8に記載の光コヒーレント受信器。
  10. 光コヒーレント受信器の性能を監視する方法であって、当該方法は、前記光コヒーレント受信器のデータ復元装置に入力される第1の信号及び前記データ復元装置から出力される第2の信号を利用して、前記光コヒーレント受信器の性能を監視し、当該方法は、
    前記第1の信号から前記第2の信号を差し引いて第1の減算結果を得る段階と、
    前記第1の減算結果の二乗を得る取得段階と、
    前記第1の減算結果を遅延させる遅延段階と、
    前記第1の減算結果を、遅延された前記第1の減算結果と掛け合わせる乗算段階と、
    前記取得段階の結果から前記乗算段階の結果を差し引く段階と
    を有する、方法。
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