実施例の説明に当たって、各基板、層、膜、又は電極などが各の基板、層、膜、又は電極などの「上(on)」に、又は「下(under)」に形成されるものとして記載される場合において、「上(on)」と「下(under)」は、「直接(directly)」又は「他の構成要素を介在して(indirectly)」形成されるものを全て含む。また、各構成要素の上又は下に対する基準は、図面を基準に説明する。図面における各構成要素の大きさは説明のために誇張されてもよく、実際に適用される大きさを意味するものではない。
図1は、第1実施例による太陽電池パネルを概略的に示す平面図である。図2は、図1に示すX−X’線の断面図である。図3は、図1に示すY−Y’線の断面図である。図4は、第1実施例による太陽電池パネルの電流移動を示す図である。
図1〜図4を参照すると、第1実施例による太陽電池パネルは基板100及び太陽電池層101を含む。
前記基板100は透明で、絶縁体である。前記基板100はプレート状を有する。前記基板100としてはガラス基板またはプラスチック基板であってもよい。より詳しくは、前記基板100はソーダ石灰ガラス(soda lime glass)基板であってもよい。
前記太陽電池層101は前記基板100上に配置される。前記太陽電池層101は外から入射される光を電気エネルギーに変換させる。また、前記太陽電池層101は外から入射される光の一部を透過させることができる。
前記太陽電池層101は複数個の活性領域A及び複数個の透過領域Tを含む。前記活性領域A及び前記透過領域Tは、モザイク(mosaic)の形状を有して配置されることがある。すなわち、前記太陽電池層101は平面から見るとき、前記活性領域A及び前記透過領域Tによってモザイク状を有することができる。
前記活性領域A及び前記透過領域Tは、平面から見るとき、矩形状を有することができる。また、前記活性領域A及び前記透過領域Tは、互い交代に配置されてもよい。
また、前記活性領域Aは互いに対角線方向に配置されて、前記透過領域Tと各々隣接する。すなわち、前記活性領域Aは前記透過領域Tに囲まれて、前記透過領域Tは前記活性領域Aに囲まれる。
前記太陽電池層101は複数個の太陽電池C1〜Cnに分けられる。前記太陽電池C1〜Cnは例えば、第1セルC1、第2セルC2、第3セルC3を含めることができる。
前記第1、第2及び第3セルC1、C2、C3において、前記活性領域A及び前記透過領域Tは互いに、一列に配置されることができる。この際、前記第1セルC1の活性領域Aと前記第2セルC2の透過領域Tは隣接するように形成されてもよい。
すなわち、前記第1、第2及び第3セルC1、C2、C3において、前記活性領域A及び透過領域Tは、モザイクまたはタイル状に形成されることができる。
例えば、前記第2セルC2において、何れか一つの前記活性領域Aの周辺には透過領域Tが配置されてもよい。また、前記第2セルC2において、何れか一つの透過領域Tの周辺には活性領域Aが配置されてもよい。
また、前記活性領域A及び透過領域Tは、同じサイズに形成されてもよい。しかし、これに限定されず、前記透過領域Tの位置、サイズ及び形を調節することで光の透過を調節することも可能である。
前記太陽電池層101において光起電力を発生させる活性領域Aと透過領域Tがモザイク状に形成され、太陽電池パネルの発電効率及び投光度を向上させることができる。
また、前記透明絶縁層700によってセルC1〜Cnの間の漏洩電流の発生を防止することができる。
図2に示すように、前記第1セルC1及び第3セルC3の活性領域Aの間に第2セルC2の透過領域Tが位置することができる。
また、前記太陽電池層101は前記基板100上に順に積層された裏面電極層200、光吸収層300、バッファ層400、高抵抗バッファ層500及び表面電極層800を含む。
前記裏面電極層200は複数個の第1貫通孔P1によって、複数個の裏面電極210、220〜に分けられる。すなわち、前記第1貫通孔P1は前記基板100を選択的に露出させて、前記裏面電極210、220〜を定義する。前記裏面電極210、220〜は、前記活性領域Aに各々配置される。
前記光吸収層300は複数個の第2貫通孔P2によって、複数個の光吸収部310、320〜に分けられる。すなわち、前記第2貫通孔P2は前記裏面電極層200の上面を選択的に露出させて、前記光吸収部310、320〜を定義する。前記光吸収部310、320〜は、前記活性領域Aに各々配置される。
前記表面電極層800は複数個の第3貫通孔P3によって、複数個の表面電極810、820〜及び複数個の上部透明電極622に分けられる。すなわち、前記第3貫通孔P3は前記裏面電極層200の上面を選択的に露出させて、前記表面電極810、820〜及び前記上部透明電極622を定義する。前記表面電極810、820〜は前記活性領域Aに各々配置されて、前記上部透明電極622は前記透過領域Tに各々配置される。
前記第3貫通孔P3によって、前記太陽電池層101は前記セルC1〜Cnに分けられる。また、前記第3貫通孔P3は、前記セルC1〜Cnの間に形成される。また、前記第3貫通孔P3は、前記活性領域A及び前記透過領域Tの間に形成されてもよい。
各々活性領域Aは順に積層された一つの裏面電極、一つの光吸収部、前記バッファ層400、前記高抵抗バッファ層500及び一つの表面電極を含む。前記光吸収部310、320〜及び前記表面電極810、820〜は、pn接合を形成して、入射光によって前記活性領域Aは光電子を生成することができる。
また、各々の透過領域Tは前記基板100上に配置される下部透明電極621、前記下部透明電極621上に配置される透明絶縁層700及び前記透明絶縁層700上に配置される前記上部透明電極622を含む。
すなわち、前記基板100、前記下部透明電極621、前記透明絶縁層700及び前記上部透明電極622は、全部透明であるため、前記透過領域Tは光を透過させる。例えば、前記下部透明電極621及び前記上部透明電極622は、透明な導電物質で形成されることができる。前記透明絶縁層700は透明非結晶樹脂またはフォトレジストで形成されることができる。
また、前記下部透明電極621は裏面電極パターン225を介して、隣接する一活性領域Aの表面電極と接続される。前記上部透明電極622は隣接の他の活性領域Aの裏面電極と接続される。
また、図3に示すように、前記下部透明電極621は隣接の活性領域Aの裏面電極220と接続されることができる。また、前記上部透明電極622は隣接の活性領域Aの表面電極820と一体に形成されてもよい。
例えば、前記第1セルC1の活性領域Aは順に積層された第1裏面電極210、第1光吸収部310、前記バッファ層400、前記高抵抗バッファ層500及び第1表面電極810を含む。また、前記第1セルC1の透過領域は、順に積層された第1下部透明電極、第1透明絶縁層及び第1上部透明電極を含む。
前記第1裏面電極210は前記第1下部透明電極に接続される。すなわち、前記第1裏面電極210は直接的接触によって、前記第1下部透明電極に電気的に接続される。また、前記第1表面電極810及び前記第1上部透明電極は互いに一体に形成される。
前記第2セルC2の活性領域Aは順に積層された第2裏面電極220、第2光吸収部320、前記バッファ層400、前記高抵抗バッファ層500及び第2表面電極820を含む。また、前記第2セルC2の透過領域Tは、順に積層された第2下部透明電極621、第2透明絶縁層700及び第2上部透明電極622を含む。
また、前記第2セルC2の活性領域Aは前記第1セルC1の透過領域Tに隣接する。また、前記第2セルC2の透過領域Tは前記第1セルC1の活性領域Aに隣接する。すなわち、前記第1セルC1の活性領域A及び前記第2セルC2の活性領域Aは互いに対角線方向に配置される。また、前記第1セルC1の活性領域A及び前記第2セルC2の活性領域Aは互いジグザグに配置される。
前記第2裏面電極220は前記第2下部透明電極621に接続される。すなわち、前記第2裏面電極220は直接的接触によって、前記第2下部透明電極621に電気的に接続される。また、前記第2表面電極820及び前記第2上部透明電極622は互いに一体に形成される。
また、前記第1表面電極810は接続配線801を介して、前記第2下部透明電極621に接続される。より詳しくは、前記第1表面電極810は前記第2下部透明電極621を介して、前記第2裏面電極220に接続される。また、前記第1表面電極810は前記第1上部透明電極を介して、前記第2裏面電極220に接続される。
前記第3セルC3の活性領域Aは順に積層された第3裏面電極230、第3光吸収部330、前記バッファ層400、前記高抵抗バッファ層500及び第3表面電極830を含む。また、前記第3セルC3の透過領域Tは、順に積層された第3下部透明電極、第3透明絶縁層700及び第3上部透明電極を含む。
また、前記第3セルC3の活性領域Aは前記第2セルC2の透過領域Tに隣接する。また、前記第3セルC3が透過領域Tは前記第2セルC2の活性領域Aに隣接する。すなわち、前記第2セルC2の活性領域A及び前記第3セルC3の活性領域Aは互い対角線方向に配置される。また、前記第2セルC2の活性領域A及び前記第3セルC3の活性領域Aは互いジグザグに配置される。
前記第3裏面電極230は前記第3下部透明電極に接続される。すなわち、前記第3裏面電極230は直接的接触によって、前記第3下部透明電極に電気的に接続される。また、前記第3表面電極830及び前記第3上部透明電極は互いに一体に形成される。
また、前記第2表面電極820は前記第3下部透明電極に接続される。より詳しくは、前記第2表面電極820は前記第3下部透明電極を介して、前記第3裏面電極230に接続される。また、前記第2上部透明電極622は前記第3裏面電極230に接続される。すなわち、前記第2表面電極820は前記第2上部透明電極622を介して、前記第3裏面電極230に接続される。
前記第1セルC1から生成される光電荷は前記接続配線801を介して、前記第2セルC2の裏面電極パターン225及び第2下部透明電極621に伝達される。また、前記第2下部透明電極621に伝達される光電荷は前記第2裏面電極220に伝達される。
前記第2上面透明電極622から延長された接続配線801は前記第2貫通孔P2を介して前記第3裏面電極230と電気的に接続される。また、前記接続配線801と前記第3表面電極830は第3貫通孔P3によって分離されている。前記第3貫通孔P3は前記接続配線801の一部を除去して前記第3裏面電極230の一部を露出させることができる。
図3に示すように、前記活性領域Aの間に前記透過領域Tが配置される。また、第2セルC2の活性領域Aは前記基板100上に積層された第2裏面電極220、第2光吸収部320、前記バッファ層400、前記高抵抗バッファ層500及び第2表面電極820を含む。
前記第2セルC2の透過領域Tは、前記基板100上に積層された第2下部透明電極621、透明絶縁層700及び第2上部透明電極622を含む。前記第2裏面電極220は前記第2下部透明電極621と電気的及び物理的に接続されることができる。また、前記第2表面電極820は前記第2上部透明電極622と電気的及び物理的に接続される。
これによって、前記第1セルC1から前記第2下部透明電極621を介して伝達される光電荷は前記下部透明電極621両側の前記第2裏面電極220に伝達されることができる。また、前記第2裏面電極220に伝達される光電荷は第2表面電極820及び第2上部透明電極622を介して、前記第3セルC3に伝達されることができる。
また、高抵抗バッファ層500及び透明絶縁層700上部に表面電極層800が形成されることができる。すなわち、前記第2セルC2に該当する上部表面には前記第2表面電極820及び前記第2上部透明電極622は一体に形成される。
前記第2セルC2は前記活性領域A及び前記透過領域Tが互い交代に一列に配置される構造を有する。前記第2セルC2において活性領域Aと透過領域Tが交代に配置されていて、これは第1セルC1及び第3セルC3においてもすべて適用の構造である。
よって、前記基板100上に形成される活性領域A及び透過領域Tは横方向及び縦方向にすべて交代に配置される格子状を有することができる。
例えば、横方向は図1に示すように、第1〜第3セルC1、C2、C3が順に配置されているX−X’方向で、縦方向は各々のセルを示すY−Y’方向を示すことである。
横方向から前記表面電極層800は各々のセル別に分離されて、縦方向から前記表面電極層800は全体面に延長の形に形成され、単位セルを直列に接続することができる。
特に、前記第1〜第3セルC1、C2、C3の表面電極層800は第3貫通孔P3を介して最小限の離隔距離を有することができる。また、前記第1〜第3セルC1、C2、C3の各々に表面電極層800が延長された形であるので、電流損失を最小化し出力電流を向上させることができる。
図4は、図1〜図3に示す太陽電池の光電荷移動経路を示す図である。図4に示す○中に点の記号は光電荷が上部方向に移動することを、○中に×の記号は光電荷が下部方向に移動することを示すものである。
図4を参照して、前記第1セルC1の活性領域Aから生成される光電荷は表面電極層800及び前記接続配線801を介して隣の第2セルC2に伝達される。この際、前記第1セルC1の活性領域Aと前記第2セルC2の透過領域Tが隣接しているので、前記光電荷は前記第2セルC2の第2裏面電極パターン225及び下部透明電極621に伝達される。
そして、前記第2セルC2の下部透明電極621に伝達される光電荷は、前記下部透明電極621の両側に位置する第2裏面電極220に前記光電荷を伝達されることができる。
前記と同様に、実施例はモザイク状、メッシュ状またはタイル状のセル構造を介して規則的な透過領域Tを形成して、出力電流の損失を最小化することができる。
特に、前記透過領域Tがセル領域においてその一部を除去して光を透過させることで、投光領域を拡張させることができる。前記太陽電池層101の下部は、裏面電極210、220〜と下部透明電極621が交代に反復形成されて、その上部は、表面電極層800が形成されているので電流損失を最小化することができる。
また、前記セルC1〜Cnの幅と長さを変更し透過領域Tのサイズの調節が可能であり、美観を向上させることができる。
実施例による太陽電池層パネルは、前記活性領域A及び前記透過領域Tを互いに隣接させる。これによって、前記活性領域A及び前記透過領域Tは、モザイク状に配置されることができる。
これによって、前記活性領域Aの間の距離が近づき、前記活性領域Aの間の距離が離れることによって発生される電気的損失が減少されることができる。特に、前記活性領域Aを互い接続させるために前記透過領域Tには前記上部透明電極622及び前記下部透明電極621が配置されることができる。この時、前記上部透明電極622及び前記下部透明電極621を介して流れる電流の経路が短くなるため、実施例による太陽電池パネルは向上された電気的特性を有する。
前記活性領域Aの裏面電極210、220〜は、前記下部透明電極621によって互いに接続されて、前記活性領域Aの表面電極810、820〜は、前記上部透明電極622によって互いに接続されることができる。これによって、実施例による太陽電池パネルは、前記活性領域Aの間の抵抗を減少させ、向上された電気的特性を有することができる。
また、実施例による太陽電池パネルは、光吸収層300及び裏面電極層200において、望みの部分を除去することで前記透過領域Tを形成することができる。これによって、実施例による太陽電池パネルは、前記透過領域Tを望みの位置に形成することができ、向上された外観及び投光性を具現することができる。
また、実施例による太陽電池パネルは、前記透過領域Tに配置される前記透明絶縁層700にカラーを具現することができる。
図5〜図16は、実施例による太陽電池パネルの製造方法を示す図である。この製造方法においては、先に説明した太陽電池パネルを参考に説明する。この製造方法と先の太陽電池パネルに関する説明が本質的に結合されることができる。
図5を参照して、基板100上に裏面電極層200が形成される。
前記基板100は、ガラス(glass)が使用され得るし、セラミック基板、金属基板、またはポリマー基板なども使用され得る。例えば、ガラス基板としては、ソーダ石灰ガラス(soda−lime glass)または高変形点ソーダガラス(high strained point soda glass)を使用し得る。金属基板としては、ステンレススチールまたはチタニウムを含む基板を使用し得る。ポリマー基板としてはポリイミド(polyimide)を使用し得る。
前記基板100は、透明であってもよい。前記基板100は、リジッド(ridig)であるかフレキシブル(flexible)であってもよい。
前記裏面電極層200は、金属などの導電体で形成され得る。前記裏面電極層200が金属で形成されるので、直列抵抗特性が向上され伝導度を高めることができる。
例えば、前記裏面電極層200は、モリブデン(Mo)ターゲットを使用し、スパッタリング(sputtering)工程によって形成され得る。
これは、モリブデン(Mo)が有する高い伝導度、光吸収層300との抵抗接点、Se雰囲気下での高温安定性の影響である。
前記裏面電極層200であるモリブデン(Mo)薄膜は、電極として非抵抗が低くなければならず、熱膨張係数の差によって剥離現象が起こらないように、前記基板100への粘着性が優れるべきである。
一方、前記裏面電極層200を形成する物質はこれに限定されるものではなく、ナトリウム(Na)イオンがドーピングされたモリブデン(Mo)で形成されてもよい。
図示されていないが、前記裏面電極層200は、少なくとも一つ以上の層に形成されてもよい。前記裏面電極層200が複数個の層に形成される際、前記裏面電極層200を構成する層は互いに異なる物質で形成され得る。
図6を参照して、前記裏面電極層200に第1貫通孔P1が形成されて、複数個の裏面電極210、220、230〜が形成される。前記第1貫通孔P1は、前記基板100の表面を選択的に露出させることができる。例えば、前記第1貫通孔P1は、レーザ工程または機械的工程によってパターニングされてもよい。
前記第1貫通孔P1によって、前記裏面電極210、220〜はストライプ(stripe)状またはマトリックス(matrix)状に配置されてもよく、各々のセルに対応してもよい。
複数個の前記裏面電極210、220〜は、第1裏面電極210、第2裏面電極220及び第3裏面電極230であってもよい。
例えば、前記第1裏面電極210は第1セルC1に含まれて、前記第2裏面電極220は第2セルC2に含まれて、前記第3裏面電極230は第3セルC3に含まれる。
図7を参照して、前記第1貫通孔P1がギャップ埋められるように前記第1〜第3裏面電極210、220、230上に光吸収層300が形成される。
前記光吸収部300は、I−III−VI系化合物を含む。
より詳しく、前記光吸収層300は、銅−インジウム−ガリウム−セレナイド系(Cu(In,Ga)Se2,CIGS系)化合物を含む。
これとは違うように、前記光吸収層300は、銅−インジウム−セレナイド系(CuInSe2,CIS系)化合物、または銅−ガリウム−セレナイド系(Cu,Ga,Se2,CGS系)を含んでもよい。
例えば、前記光吸収層300を形成するために、銅ターゲット、インジウムターゲット及びガリウムターゲットを用い、前記裏面電極層200上にCIG系金属前駆物質(precursor)膜が形成される。
以後、前記金属前駆物質膜は、セレン化(selenization)工程によってセレニウム(Se)と反応し、CIGS系の光吸収層が形成される。
また、前記光吸収層300は、銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレナイド(Se)を同時蒸着法(co−evaporation)によって形成してもよい。
前記光吸収層300は、外部の光が入射されて、電気エネルギーに変換させる。前記光吸収層300は、光電効果によって光起電力を生成する。
前記光吸収層300上にバッファ層400及び高抵抗バッファ層500が形成される。
前記バッファ層400は、前記光吸収層300上に少なくとも一つ以上の層に形成されてもよい。前記バッファ層400は、化学溶液成長法(CBD)によって硫化カドミウムが積層され形成されてもよい。
この時、前記バッファ層400はn型半導体層であって、前記光吸収層300はp型半導体層である。よって、前記光吸収層300及びバッファ層400はpn接合を形成する。
前記高抵抗バッファ層500は、酸化亜鉛(ZnO)をターゲットにするスパッタリング工程を進行し、前記硫化カドミウム(CdS)上に酸化亜鉛層がさらに形成されてもよい。
前記高抵抗バッファ層500は、前記バッファ層400上に透明電極層として形成されてもよい。
例えば、前記高抵抗バッファ層500は、ITO、ZnO及びi―ZnOのうち何れか一つで形成されてもよい。
前記バッファ層400及び高抵抗バッファ層500は、前記光吸収層300と以後に形成される表面電極層800の間に配置される。
すなわち、前記光吸収層300と表面電極層800は、格子常数とエネルギーバンドギャップの差が大きいせいで、バンドギャップが二物質の中間に位置する前記バッファ層400及び高抵抗バッファ層500を挿入して良好な接合を形成することができる。
この実施例においては、二つのバッファ層400、500を前記光吸収層300上に形成したが、これに限定されず、前記バッファ層は一個の層だけで形成されてもよい。
図8を参照して、前記高抵抗バッファ層500上にマスク10が形成される。
前記マスク10は、前記第2裏面電極220に対応する前記高抵抗バッファ層500の表面を選択的に露出させることができる。すなわち、前記マスク10は、複数個の開口部15を含む。前記開口部15は、透過領域Tが形成される領域を定義することができる。
図9に示すように、前記マスク10は、露出領域と非露出領域が交代に配置されるモザイク状であってもよい。すなわち、前記開口部15は、横方向に交代に形成されることができる。また、前記開口部15は、縦方向に交代に形成されてもよい。すなわち、前記開口部15は、モザイク状に形成されることができる。これによって、前記マスク10によって前記透過領域Tが形成される領域は、モザイク状に定義されることができる。
前記マスク10は、前記高抵抗バッファ層500上にフォトレジスト膜をコーティングした後、選択的露光工程を介して形成されることができる。
前記マスク10は、前記第1貫通孔P1に該当する前記高抵抗バッファ層500の表面を覆うことができる。特に、前記マスク10は、前記第1裏面電極210に隣接して前記第2裏面電極220の端部領域に対応する前記高抵抗バッファ層500の表面を覆うことができる。
例えば、前記第2裏面電極220の幅は第1幅W1で、前記マスク10の開口部15の幅は第1幅W1より小さい第2幅W2を有することができる。
図10を参照して、前記第2裏面電極220、光吸収層300、バッファ層400及び高抵抗バッファ層500がパターニングされて、透過溝20が形成される。前記透過溝20は、前記マスク10をエッチングマスク10として用いるエッチング工程を介して形成されることができる。
例えば、前記透過溝20は、湿式または乾式エッチング工程によって前記マスク10の開口部15に該当する前記高抵抗バッファ層500、バッファ層400、光吸収部300及び第2裏面電極220を除去して形成することができる。よって、前記透過溝20は、前記基板100の上面を露出させることができる。
前記透過溝20の幅は、前記第2裏面電極220より小さい第2幅W2に形成される。よって、前記透過溝20によって前記第1裏面電極210と隣接する前記第2裏面電極220は一部残っていて、第2裏面電極パターン225が形成される。
前記透過溝20によって複数個の活性領域A及び複数個の透過領域Tが定義される。これによって、第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3が定義されることができる。すなわち、前記第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3には、前記活性領域A及び前記透過領域Tが互い交代に配置されるように定義される。
図11を参照すると、前記透過溝20の底面に透明な導電物質を積層して、下部透明電極621が形成される。
前記下部透明電極621は、前記透過溝20の底面に該当する前記基板100上に形成されることができる。特に、前記下部透明電極621は、前記マスク10による蒸着工程を介して形成されるので、前記透過溝20の底面にだけ選択的に形成されることができる。
よって、前記下部透明電極621は、前記第2裏面電極パターン225と電気的に接続されることができる。
前記下部透明電極621は、アルミニウム(Al)、アルミナ(Al2O3)、マグネシウム(Mg)、ガリウム(Ga)などの不純物を含む亜鉛系酸化物またはITO(Indium Tin Oxide)で形成されることができる。
例えば、前記下部透明電極621は、スパッタリング工程を進行してアルミニウムまたはアルミナでドーピングされる酸化亜鉛で形成して、低い抵抗値を有する電極を形成されることができる。
前記下部透明電極621は、前記裏面電極パターン225と同じ厚さを有することができる。また、前記下部透明電極621は、略10〜30Ωの低い面抵抗を有しており、80〜90%の投光度を有することができる。
よって、前記下部透明電極621は、光を透過させることができる。
図12を参照すると、前記透過溝20がギャップ埋められるように前記下部透明電極621上に透明絶縁層700が形成される。
前記透明絶縁層700は、前記第1セルC1及び第3セルC3の間に形成されることができる。前記透明絶縁層700によって、前記第1セルC1及び第3セルC3は分離されることができる。
前記透明絶縁層700は、前記第1セルC1及び第3セルC3に該当する前記高抵抗バッファ層500の高さと同じ高さを有することができる。
前記透明絶縁層700は、透明絶縁物質で形成されてもよい。
前記透明絶縁物質は、略100℃〜略200℃の耐熱性を有し、略90%〜略100%の投光性を有し、耐高アルカリ性、耐日光性及び耐絶縁性を有する物質であることができる。
例えば、前記透明絶縁層700は、透明非結晶樹脂のPMMA(poly methyl methacrylate)、AcrylonitrileとStyreneの共重合体であるSAN、PC(poly carbornate)、透明ABS(acrylonitrile butadiene styrene)、PET(polyethylene terephtalate)、U−HMW(ultra high molecular weight)ployethylene、MC(methyl cellulose)、POM(poly oxy methylene)、PTEE(polyetrafluoroethylene)、PPO(polypropylene oxide)及びPUR(polyurethane)のうち何れか一つで形成されることができる。
また、前記透明絶縁層700は、ポジティブまたはネガティブフォトレジストで形成されてもよい。
前記透明絶縁層700は、蒸着、熱吸着、注入または充填方法などを介して前記透過溝20の内部に選択的に形成されることができる。また、前記透明絶縁層700を形成するとき、透明絶縁物質に色相を添加してカラー透過領域Tを形成されることもある。
前記透明絶縁層700によって前記基板100上に活性領域Aと透過領域Tが定義される。前記透明絶縁層700の周囲の領域は、前記活性領域Aとして定義される。すなわち、前記透明絶縁層700の両側に位置する第1セルC1の活性領域A及び第3セルC3の活性領域Aに入射される光は、電気エネルギーに変換される。
前記透明絶縁層700が配置される透過領域Tは非活性領域であるので、入射光は電気エネルギーに変換させない。この際、前記透明絶縁層700は透明であるので、入射光が透過されることができる。
以後、前記マスク10はアッシング工程によって除去される。
図13を参照して、前記高抵抗バッファ層500、バッファ層400及び光吸収層300を貫通する複数個の第2貫通孔P2が形成される。前記第2貫通孔P2は、機械的またはレーザ工程を介して形成され、各セルに該当する裏面電極210、220〜を露出させることができる。
前記第2貫通孔P2は、前記第1貫通孔P1と隣接するように形成されることができる。前記第2貫通孔P2は、前記第1貫通孔P1より広い幅を有することができる。例えば、前記第1貫通孔P1は第1幅D1に形成され、前記第2貫通孔P2は第1幅D1より広い第2幅D2を有することができる。すなわち、図13に示すように、前記第2貫通孔P2は、第2裏面電極パターン225及び第3裏面電極230の上面を選択的に露出させることができる。
特に、前記第2裏面電極パターン225を露出させる第2貫通孔P2は、前記透明絶縁層700の側壁と隣接するか、または前記透明絶縁層700の側壁を露出させることができる。
これとは違うように、前記第2裏面電極パターン225を露出させる第2貫通孔P2は、前記下部透明電極621の一部が露出されるように、前記透明絶縁層700の一部をパターニングすることもある。
図14を参照して、前記第2貫通孔P2を含む高抵抗バッファ層500上に透明の導電物質が積層され、表面電極層800が形成される。
前記表面電極層800が形成されるとき、透明の導電物質が前記第2貫通孔P2の内部に挿入されて接続配線801を形成することができる。よって、前記第2裏面電極パターン225及び第3裏面電極230は、前記接続配線801によって前記表面電極層800と電気的に接続されることができる。
前記表面電極層800は、下部透明電極621と同じ物質で形成されてもよい。前記表面電極層800は、アルミニウム(Al)、アルミナ(Al2O3)、マグネシウム(Mg)、ガリウム(Ga)などの不純物を含む亜鉛系酸化物またはITO(Indium Tin Oxide)で形成されることができる。
例えば、前記表面電極層800は、スパッタリング工程を進行してアルミニウムまたはアルミナでドーピングされる酸化亜鉛で形成して低い抵抗値を有する電極を形成されることができる。
すなわち、前記表面電極層800は、前記光吸収層300とpn接合を形成するウィンドウ層として、太陽電池表面の透明電極の機能を行なうので、光透過率が高く電気伝導性が高い酸化亜鉛(ZnO)で形成される。
図15を参照して、前記表面電極層800及び接続配線801を貫通する第3貫通孔P3が形成される。前記第3貫通孔P3は、前記第2裏面電極パターン225及び前記第3裏面電極230を選択的に露出させることができる。
前記第3貫通孔P3によって、前記表面電極層800は、セル別に分離されることができる。前記第3貫通孔P3は、前記第2貫通孔P2の内部の前記接続配線801を選択的に除去して形成されることができる。
前記第1セルC1と第2セルC2の間の第3貫通孔P3は前記透明絶縁層700と前記第1セルC1から延長される接続配線801の側壁を露出させることができる。
前記第2セルC2と第3セルC3の間の第3貫通孔P3は、前記第2セルC2から延長される接続配線801と前記第3裏面電極230上部の薄膜層の側壁を露出させることができる。
例えば、前記第3貫通孔P3は、前記第2幅D2より小さい第3幅D3で形成されることができる。
前記第3貫通孔P3は、レーザを照射するか、チップ(tip)のような機械的方法で形成することができる。
よって、前記第3貫通孔P3によって前記第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3は相互分離されることができる。この際、前記接続配線801によって前記第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3は、電気的に接続されることができる。
図16は、第1セルC1と第2セルC2が分離パターン850によって電気的に分離されたことを示す図である。
すなわち、前記第2セルC2に該当する前記表面電極層800の一部を除去して分離パターン850が形成される。
前記分離パターン850は、前記透明絶縁層700の上面を選択的に露出させるように形成することができる。よって、前記分離パターン850によって前記第1セルC1と第2セルC2の表面電極層800が相互分離されることができる。
この際、前記第1セルC1から延長される接続配線801は、前記第2貫通孔P2を介して前記第2裏面電極パターン225と電気的に接続されることができる。
前記第2裏面電極パターン225と前記接続配線801の接触面積が拡張されることができるので、電気的特性を向上させることができる。
図17及び図18は、第2実施例による太陽電池パネルを示す平面図である。特に、図17は縦軸方向に延長される太陽電池を示し、図18は横軸方向に延長される太陽電池を示す図である。図19は、図17に示すN1−N2線の断面図である。図20は、図17に示すL1−L2線の断面図である。図21は、図17に示すM1−M2線の断面図である。以下の説明では図17を基準に説明する。先立って説明した第1実施例による太陽電池パネル及び製造方法に対する説明は変更の部分を除いて、この実施例に対する説明に本質的に結合されることができる。
図17〜図21を参照すると、第2実施例による太陽電池パネルは、基板100及び太陽電池層101を含む。
前記基板100は透明で、絶縁体である。前記基板100はプレート状を有する。前記基板100は、ガラス基板またはプラスチック基板であってもよい。より詳しくは、前記基板100は、ソーダ石灰ガラス(soda lime glass)基板であってもよい。
前記太陽電池層101は、前記基板100上に配置される。前記太陽電池層101は、外から入射される光を電気エネルギーに変換させる。また、前記太陽電池層101は、外から入射される光の一部を透過させることができる。
前記太陽電池層101は、複数個の活性領域A及び複数個の透過領域Tを含む。前記活性領域A及び前記透過領域Tは、モザイク状に配置されてもよい。すなわち、前記太陽電池層101は、平面から見るとき、前記活性領域A及び前記透過領域Tによってモザイク状を有することができる。
前記活性領域A及び前記透過領域Tは、平面から見るとき、矩形状を有することができる。また、前記活性領域A及び前記透過領域Tは、互い交代に配置されてもよい。
また、前記活性領域Aは、互いに対角線方向に配置されて、前記透過領域Tと各々隣接する。すなわち、前記活性領域Aの周囲に前記透過領域Tが配置される。また、前記透過領域Tは、前記活性領域Aに囲まれる。
前記活性領域Aは、互いに接続される。より詳しくは、前記活性領域Aの角領域が互いに接続されることができる。すなわち、前記活性領域Aの角領域が互いに隣接することができる。
また、前記活性領域Aの長さは、前記透過領域Tの長さより長い。これによって、前記活性領域Aは、互いに隣接し、互いに接続されることができる。
前記太陽電池層101は、複数個の太陽電池C1〜Cnに分けられる。前記太陽電池C1〜Cnは、例えば、第1セルC1、第2セルC2、第3セルC3を含めることができる。
前記太陽電池C1〜Cnは、例えば、第1セルC1、第2セルC2、第3セルC3を含めることができる。
前記活性領域Aは、CIGS光吸収層300を含め、前記透過領域Tは、前記基板100を選択的に露出させる透過溝20及び前記透過溝20内部に配置される透明絶縁体を含むことができる。
例えば、前記第1セルC1の活性領域A及び透過領域Tは、交代に配置されてもよい。前記第2セルC2の活性領域A及び透過領域Tは、交代に配置されてもよい。前記第3セルC3の前記活性領域A及び透過領域Tは、交代に配置されてもよい。
すなわち、前記第1セルC1の活性領域Aは、前記第1セルC1の透過領域Tによって互いに分離され配置されることができる。同様に、前記第2セルC2の活性領域Aは、前記第2セルC2の透過領域Tによって互いに分離され配置されることができる。また、前記第3セルC3の活性領域Aは、前記第3セルC3の透過領域Tによって互いに分離され配置されることができる。
前記第1セルC1の活性領域Aは、前記第2セルC2の透過領域Tと互いに隣接する。また、前記第1セルC1の活性領域Aは、前記第2セルC2の活性領域Aに接続される。より詳しく、前記第1セルC1の活性領域Aの角領域が前記第2セルC2の活性領域Aが角領域と接続される。また、前記第1セルC1の活性領域Aのうち二個は、前記第2セルC2の活性領域Aのうち一つと接続されることができる。
例えば、前記第1セルC1及び第2セルC2の前記活性領域Aは、第1長さD1に形成され、前記透過領域Tは第1長さD1より小さい第2長さD2に形成されることができる。
すなわち、x軸の横方向を基準にする際、前記第1セルC1の透過領域Tと前記第2セルC2の透過領域Tは、互いに離隔される位置にあるようにジグザグ状に配置されることができる。
y軸は縦方向を基準にする際、前記第1セルC1の活性領域Aと前記第2セルC2の活性領域Aはジグザグ状に配置され、その角領域が互いに接続されることができる。
前記と同様に、前記太陽電池層101は、活性領域Aと透過領域Tがモザイク状またはタイル状に配置されて、出力電流の損失は最小化されることができる。特に、何れか一つのセルにおいて、前記活性領域Aの一部を除去して透過領域Tとして使用することで光が透過され得る領域が拡張されることができる。
前記セルC1〜Cnの活性領域Aの端部分がブリッジ状に接続されて、前記セルC1〜Cnは、電気的に接続されることができる。すなわち、前記基板100のx軸方向にセルC1〜Cnの活性領域Aは互いに接続される構造を有することができる。これによって、前記太陽電池層101の直列接続特性が改善されて、出力電流を向上させることができる。
また、前記セルC1〜Cnの間に選択的に透過領域Tが配置されて、外部光の透過率が改善されることができる。一方、前記第1セルC1及び第nセルCnにバスバーが接続されることができる。
以後、前記太陽電池層101上にEVAフィルム900が積層されることができる。
図19〜図21を参照して、実施例による太陽電池パネルの構造を具体的に説明する。
図19は、図17に示すN1−N2線の断面図である。すなわち、図19は縦軸を基準に第2セルC2の活性領域Aの間に配置される透過領域Tの構造を示す断面図である。図20は、図17に示すL1−L2線の断面図である。図20は第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3が透過領域Tによって分離される構造を有する領域を示す断面図である。図21は、図17に示すM1−M2線の断面図である。すなわち、図21は第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3が互いに接続されるブリッジ領域を示す断面図である。
図19〜図21を参照して、前記太陽電池層101は、前記基板100上に順に積層された裏面電極層200、光吸収層300、バッファ層400、高抵抗バッファ層500及び表面電極層800を含む。
前記裏面電極層200は、複数個の第1貫通孔P1によって、複数個の裏面電極210、220〜に分けられる。すなわち、前記第1貫通孔P1は、前記基板100を選択的に露出させて、前記裏面電極210、220〜を定義する。前記裏面電極210、220〜は、前記活性領域Aに各々配置される。
前記光吸収層300は、複数個の第2貫通孔P2によって、複数個の光吸収部310、320〜に分けられる。すなわち、前記第2貫通孔P2は、前記裏面電極層200の上面を選択的に露出させて、前記光吸収部310、320〜を定義する。前記光吸収部310、320〜は、前記活性領域Aに各々配置される。
前記表面電極層800は、複数個の第3貫通孔P3によって、複数個の表面電極810、820〜に分けられる。すなわち、前記第3貫通孔P3は、前記裏面電極層200の上面を選択的に露出させて、前記表面電極810、820〜を定義する。前記表面電極810、820〜は、前記活性領域Aに各々配置される。
前記第3貫通孔P3によって、前記太陽電池層101は、前記セルC1〜Cnに分けられる。また、前記第3貫通孔P3は、前記セルC1〜Cnの間に形成される。また、前記第3貫通孔P3は、前記活性領域A及び前記透過領域Tの間に形成されてもよい。
各活性領域Aは、順に積層された一つの裏面電極、一つの光吸収部、前記バッファ層400、前記高抵抗バッファ層500及び一つの表面電極を含む。前記光吸収部310、320〜及び前記表面電極810、820〜は、pn接合を形成して、入射光によって前記活性領域Aは光電子を生成することができる。
また、各々の透過領域Tには透過溝20が各々形成される。前記透過溝20は、前記裏面電極層200、前記光吸収層300、前記バッファ層400、前記高抵抗バッファ層500及び前記表面電極層800の一部を除去して、前記基板100の上面を露出させる溝である。
すなわち、前記透過領域Tは、不透明の前記裏面電極及び前記光吸収部を含めないため、光を透過させることができる。前記透過領域Tには前記基板100及び前記EVAフィルム900だけ配置されることができ、前記基板100及び前記EVAフィルム900は透明であることができる。
前記透過領域Tには前記透過溝20が形成され、前記透過溝20の内側にはEVAフィルム900が配置されることができる。すなわち、EVAフィルム900の一部が前記透過溝20内側に挿入されることができる。
前記第1セルC1の活性領域Aは、順に積層される第1裏面電極210、第1光吸収部310、バッファ層400、高抵抗バッファ層500及び第1表面電極810を含む。
前記第2セルC2の活性領域Aは、順に積層される第2裏面電極220、第2光吸収部320、バッファ層400、高抵抗バッファ層500及び第2表面電極820を含む。
前記第3セルC3の活性領域Aは、順に積層される第3裏面電極230、第3光吸収部330、バッファ層400、高抵抗バッファ層500及び第3表面電極830を含む。
前記第1光吸収部310、前記第1セルC1のバッファ層400及び前記第1表面電極810は、非活性領域NAまで延長されることができる。すなわち、前記第1光吸収部310及び前記第1表面電極810は前記第2セルC2の第2裏面電極パターン225の上部まで延長されることができる。
前記第1表面電極810は延長され、前記非活性領域NAの第2貫通孔P2を介して、前記第2裏面電極パターン225と接続されることができる。
光を透過させる前記透過領域Tは、前記第1セルC1及び第3セルC3の上部にも延長されることができる。例えば、前記透過領域Tは、EVAフィルム900で形成されることができる。すなわち、前記太陽電池層101の上部に配置されるEVAフィルム900が前記透過溝20に挿入されて、前記透過領域Tを形成することができる。
前記第1セルC1及び第3セルC3の間に形成される第2セルC2の活性領域Aを選択的に除去して形成される透過溝20によって、前記透過領域Tが定義されることができる。また、前記透過領域Tは活性領域Aと同じ幅を有することができる。
全体的に、前記太陽電池層101は前記活性領域A及び透過領域Tが交代に配置された構造を有することができる。
図21に示すように、前記第1セルC1の活性領域A、前記第2セルC2の活性領域A及び前記第3セルC3の活性領域Aは互い直列に接続される。
すなわち、前記第1表面電極810は、第1接続配線801を介して、第2裏面電極220と電気的及び物理的に接続される。特に、前記第1接続配線801は前記第1セルC1及び前記第2セルC2の間の第2貫通孔P2内側に配置される。
また、前記第2表面電極820は、第2接続配線802を介して、第3裏面電極230と電気的及び物理的に接続される。特に、前記第2接続配線802は、前記第2セルC2及び前記第3セルC3の間の第2貫通孔P2内側に配置される。
前記第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3は、第3素子分離領域P3に該当する第3貫通孔P3によって単位セル別に分離されることができる。また、前記第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3の上部にEVAフィルム900が配置されている。
この際、前記第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3の活性領域Aは、前記第1接続配線801及び第2接続配線802を介して互い電気的に接続されることができる。より詳しく、第1セルC1の活性領域Aは、前記第2セルC2及び第3セルC3の活性領域Aを介して最終セルCnの活性領域Aまで電気的に接続されることができる。
これによって、前記太陽電池C1〜Cnはブリッジ状に直列接続されているので、出力電流の損失を最小化することができる。
図22〜図33は、第2実施例による太陽電池パネルの製造方法を示す図である。この製造方法においては、先に説明した太陽電池パネルを参考に説明する。すなわち、先の太陽電池パネル及び製造方法に関する説明は、この実施例に本質的に結合されることができる。
図22を参照して、基板100上に裏面電極層200が形成される。
前記基板100は、ガラス(glass)が使用されてもよく、セラミック基板、金属基板、またはポリマー基板などが使用されてもよい。
例えば、ガラス基板としてはソーダ石灰ガラス(soda−lime glass)または高変形点ソーダガラス(high strained point soda glass)を使用してもよい。金属基板としてはステンレススチルまたはチタニウムを含む基板を使用してもよい。ポリマー基板としてはポリイミド(polyimide)を使用してもよい。
前記基板100は、透明であってもよい。前記基板100は、リジッド(ridig)であるかフレキシブル(flexible)であってもよい。
前記裏面電極層200は、金属などの導電体で形成されることがある。
前記裏面電極層200が金属で形成されるので直列抵抗特性が向上され伝導度を高めることができる。
例えば、前記裏面電極層200は、モリブデン(Mo)ターゲットを使用し、スパッタリング(sputtering)工程によって形成されることがある。
これはモリブデン(Mo)が有する高い伝導度、光吸収層300との抵抗接点、Se雰囲気下での高温安定性の影響である。
前記裏面電極層200であるモリブデン(Mo)薄膜は電極として非抵抗が低くなければならなく、熱膨張係数の差によって剥離現象が起こらないように、基板100への粘着性が優れるべきである。
一方、前記裏面電極層200を形成する物質は、これに限定されるものではなく、ナトリウム(Na)イオンがドーピングされたモリブデン(Mo)で形成されることもある。
図示されていないが、前記裏面電極層200は少なくとも一つ以上の層に形成されてもよい。前記裏面電極層200が複数個の層に形成される際、前記裏面電極層200を構成する層は互いに異なる物質で形成されてもよい。
図23を参照して、前記裏面電極層200に複数個の第1貫通孔P1が形成される。これによって、前記裏面電極層200は複数個の裏面電極210、220〜に分けられる。前記第1貫通孔P1は、前記基板100の上面を選択的に露出させることができる。
例えば、前記第1貫通孔P1は、レーザ工程または機械的工程によってパターニングされることができる。前記第1貫通孔P1によって前記裏面電極210、220〜はストライプ(stripe)状またはマトリックス(matrix)状に配置されることができ、各々のセルに対応することができる。
前記裏面電極210、220〜は、第1裏面電極210、第2裏面電極220及び第3裏面電極230を含むことができる。
図24を参照すると、前記第1貫通孔P1がギャップ埋められるように、前記裏面電極層200上に光吸収層300が形成される。前記光吸収層300は、p型半導体化合物を含めてもよい。前記光吸収層300は、I−III−VI系化合物を含めてもよい。より詳しく、前記光吸収部300は銅−インジウム−ガリウム−セレナイド系(Cu(In,Ga)Se2,CIGS系)化合物を含めてもよい。
これとは違うように、前記光吸収層300は、銅−インジウム−セレナイド系(CuInSe2,CIS系)化合物、または銅−ガリウム−セレナイド系(Cu,Ga,Se2,CGS系)を含めてもよい。
例えば、前記光吸収層300を形成するために、銅ターゲット、インジウムターゲット及びガリウムターゲットを用い、前記裏面電極210、220〜上にCIG系金属前駆物質(precursor)膜が形成される。
以後、前記金属前駆物質膜は、セレン化(selenization)工程によってセレニウム(Se)と反応しCIGS系の光吸収層が形成される。
また、前記光吸収層300は、銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレナイド(Se)を同時蒸着法(co−evaporation)によって形成してもよい。
前記光吸収層300は、外部の光が入射されて、電気エネルギーに変換される。前記光吸収層300は、光電効果によって光起電力を生成する。
前記光吸収層300上にバッファ層400及び高抵抗バッファ層500が形成される。
前記バッファ層400は、前記光吸収層300上に少なくとも一つ以上の層に形成されることができる。前記バッファ層400は、化学溶液析出法(CBD)によって硫化カドミウムが積層され形成されることができる。
この時、前記バッファ層400はn型半導体層であり、前記光吸収層300はp型半導体層である。よって、前記光吸収層300及びバッファ層400はpn接合を形成する。
前記高抵抗バッファ層500は、酸化亜鉛(ZnO)をターゲットにするスパッタリング工程を進行し、前記硫化カドミウム(CdS)上に酸化亜鉛層がさらに形成されてもよい。
前記高抵抗バッファ層500は、前記バッファ層400上に透明電極層として形成されてもよい。
例えば、前記高抵抗バッファ層500は、ITO、ZnO及びi―ZnOのうちいずれか一つで形成されてもよい。
前記バッファ層400及び高抵抗バッファ層500は、前記光吸収層300と以後に形成される表面電極の間に配置される。
すなわち、前記光吸収層300と表面電極層800は、格子常数とエネルギーバンドギャップの差が大きいせいで、バンドギャップが二物質の中間に位置する前記バッファ層400及び高抵抗バッファ層500を挿入して良好な接合を形成することができる。
この実施例においては、二つのバッファ層400、500を前記光吸収層300上に形成したが、これに限定されず、前記バッファ層は一個の層だけで形成されてもよい。
図25を参照して、前記高抵抗バッファ層500、バッファ層400及び光吸収層300を貫通する第2貫通孔P2が形成される。前記第2貫通孔P2は、前記裏面電極層200を選択的に露出させることができる。
前記第2貫通孔P2はチップのような機械的装置またはレーザ装置によって形成されることができる。前記第2貫通孔P2は、各々前記第1貫通孔P1に各々隣接するように形成されることができる。
前記第2貫通孔P2によって、前記光吸収層300は、複数個の光供給部310、320〜に分けられる。すなわち、前記第2貫通孔P2によって、前記光吸収部310、320〜を定義する。
図26を参照して、前記高抵抗バッファ層500上に透明の導電物質を積層して表面電極層800が形成される。前記表面電極層800が形成されるとき、前記透明の導電物質が前記第2貫通孔P2にも各々挿入されて第1接続配線801及び第2接続配線802を形成することができる。
これによって、前記裏面電極層200、前記光吸収層300、前記バッファ層400、前記高抵抗バッファ層500及び前記表面電極層800を含む太陽電池層101が形成される。
前記第1接続配線801は、前記第2貫通孔P2を介して前記第2裏面電極220と電気的、物理的に接続されることができる。前記第2接続配線802は、前記第2貫通孔P2を介して前記第3裏面電極230と電気的、物理的に接続されることができる。
前記表面電極層800は、スパッタリング工程を進行してアルミニウムAlまたはアルミナAl2O3でドーピングされた酸化亜鉛で形成される。
前記表面電極層800は、前記光吸収層300とpn接合を形成するウィンドウ層として、太陽電池表面の透明電極の機能を行なうので光透過率が高く電気伝導性がよい酸化亜鉛(ZnO)で形成される。よって、前記酸化亜鉛にアルミニウムまたはアルミナをドーピングすることで、低い抵抗値を有する電極を形成することができる。
前記表面電極層800である酸化亜鉛薄膜は、RFスパッタリング方法でZnOターゲットを使用し蒸着する方法とZnターゲットを用いる反応性スパッタリング、そして有機金属化学蒸着法などで形成されることができる。
また、電気光学的特性が優れたITO(Indium Tin Oxide)薄膜を酸化亜鉛薄膜上に蒸着した2重構造を形成することもある。
図27を参照して、前記表面電極層800、高抵抗バッファ層500、バッファ層400及び光吸収層300を貫通する第3貫通孔P3が形成される。前記第3貫通孔P3は、前記裏面電極層200の上面を選択的に露出させることができる。前記第3貫通孔P3は、前記第2貫通孔P2と各々隣接するように形成されることができる。
前記第3貫通孔P3は、レーザを照射するか、チップのような機械的方法で形成することができる。
前記第3貫通孔P3によって、前記表面電極層800は、複数個の表面電極810、820〜に分けられる。また、前記第3貫通孔P3によって前記光吸収層300、バッファ層400、高抵抗バッファ層500及び表面電極層800が単位セル別に分離されることができる。
すなわち、前記第3貫通孔P3によって図17及び図27に示すように、前記太陽電池層101に複数個のセルC1〜Cnが定義されることができる。
図27及び図28に示すように前記第3貫通孔P3によって形成される前記セルC1〜Cnはストライプ状に配置されることができる。すなわち、前記第3貫通孔P3は、前記第100のy軸方向である縦方向に形成されることができ、前記第3貫通孔P3によって前記第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3はお互い分離されることができる。
この際、前記第1表面電極810から延長される第1接続配線801は、前記第1セルC1及び前記第2セルC2の間の第2貫通孔P2を介して、前記第2裏面電極220と接続されることができる。前記第2表面電極820から延長される第2接続配線802は、前記第2セルC2及び前記第3セルC3の間の第2貫通孔P2を介して、前記第3裏面電極230と接続されることができる。
すなわち、前記第1及び第2接続配線801、802によって、前記第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3は電気的、物理的に接続されることができる。
前記表面電極810、820〜及び前記接続配線801、802〜によって各々のセルC1〜Cnが電気的に直列に接続されることができる。
前記セルC1〜Cnは、太陽光を電気エネルギーに変換する活性領域(Active area)Aと、太陽光を電気エネルギーに変換させる機能を行なうことができない非活性領域(Non active are)NAに分けられる。
各のセルC1〜Cnの間に領域に該当する前記第1貫通孔P1及び前記第3貫通孔P3の間の領域は、非活性領域NAである。すなわち、前記第1貫通孔P1から前記第3貫通孔P3までの領域は、発電が不可能なデッドゾーン(dead zone)領域である。
図29及び図30を参照して、前記表面電極層800上にマスク10が形成される。図29は、マスク10を示す平面図であり、図30は、図29によってパターニングされる太陽電池層101を示す平面図である。
図29を参照して、前記マスク10は、複数個の遮光部11及び露出部12を含む。前記マスク10は、前記太陽電池層101の平面状に対応する構造を有することができる。例えば、前記マスク10のx軸及びy軸ラインは、図28に示す太陽電池層101のx軸及びy軸に対応されるように配列されることができる。
前記マスク10は、y軸である縦方向を基準に前記遮光部11及び露出部12が交代に形成される。前記マスク10が前記セルC1〜Cnに位置されたとき、前記遮光部11及び露出部12によって前記透過領域Tが選択的に露出されることができる。
例えば、前記縦方向を基準に、前記遮光部11は第1長さD1に形成され、前記露出部12は第1長さD1より短い第2長さD2に形成されることができる。
前記マスク10は、x軸である横方向を基準に、前記露出部12は隣の露出部12と互いに組み違えるようにジグザグに形成されることができる。
すなわち、何れか一つの露出部12の周囲には、遮光部11が配置される形状であることができる。
前記マスク10は、横方向を基準に、前記遮光部11は隣の遮光部11とジグザグ状に形成され、その角領域は隣の遮光部11の角領域と接続される構造に形成されることができる。
すなわち、前記マスク10のx軸方向及びy軸方向において、前記露出部12は、隣の露出部12と互いに接しないように交代に配置され、前記遮光部11は、隣の遮光部11と一部接続されるように交代に配置される構造を有することができる。
図30〜図33を参照して、前記マスク10をエッチングマスクとして用いて、前記太陽電池層101に対するエッチング工程が進行される。前記マスク10によって、前記太陽電池C1〜Cnに選択的に前記基板100を露出させる透過溝20が形成される。
前記透過溝20によって、前記太陽電池C1〜Cnの活性領域Aが定義されることができる。すなわち、前記マスク10の遮光部11によって、前記太陽電池C1〜Cnの活性領域Aが形成され、前記露出部12によって、前記太陽電池C1〜Cnの透過溝20が形成される。
例えば、y軸である縦方向を基準に、前記第1セルC1及び第2セルC2において前記活性領域A及び透過溝20は交代に形成されることができる。x軸の横方向を基準に、前記第1セルC1の透過溝20及び第2セルC2の透過溝20は互いに組み違えるようにジグザグ状に形成されることができる。
x軸である横方向を基準に、前記第1セルC1の活性領域A及び第2セルC2の活性領域Aは互いにジグザグ状に配置され、その角領域が互いに接続される構造を有することができる。
すなわち、第1セルC1及び第2セルC2に該当する前記活性領域Aは、前記透過溝20によって互いに分離されていて、前記第1セルC1の活性領域Aは、隣接する第2セルC2の活性領域Aと選択的に接続されることができる。すなわち、前記太陽電池C1〜Cnの活性領域Aはブリッジ状に相互接続されて、前記太陽電池C1〜Cnは直列に接続されることができる。
前記マスク10によるエッチング工程を図31〜図33を参照して具体的に説明する。
図31は、図30のL3−L4線の断面図であり、図32は、図30のM3−M4線の断面図であり、図33は、図30のN3−N4線の断面図である。
前記マスク10は、前記表面電極層800を含む前記基板100上にフォトレジスト膜を形成して、フォトリソグラフィ工程によって選択的に前記表面電極層800を露出させる前記露出部12を形成することができる。
例えば、前記第2裏面電極220は第1幅W1に形成され、前記露出部12は第1幅W1より狭い第2幅W2に形成されることができる。
前記露出部12の第2幅W2は、前記第1接続配線801の一側の第3貫通孔P3によって露出される前記第2裏面電極220からその他端まで対応の幅であることができる。
すなわち、前記露出部12は、前記第2セルC2の活性領域Aに該当する表面電極層800を露出させることができる。
前記遮光部11は、前記第1セルC1の活性領域A及び非活性領域NAに該当する前記表面電極層800を覆うことができる。また、前記遮光部11は、前記第3セルC3の活性領域A及び非活性領域NAに対応する前記表面電極層800を覆うことができる。
前記マスク10によるエッチング工程を介して透過溝20が形成される。
前記透過溝20は、前記第2セルC2の活性領域Aに該当する前記基板100の上面を露出させることができる。
前記透過溝20によって、前記第1セルC1及び第3セルC3は分離されることができる。
前記透過溝20の形成を具体的に説明すると、以下のようである。
最初に、前記マスク10をエッチングマスク10とする1次エッチング工程を進行する。前記1次エッチング工程は、前記露出部12によって露出される前記裏面電極層800及び高抵抗バッファ層500をエッチングする工程である。
例えば、前記1次エッチング工程は、塩化水素(HCl)を用いて進行される。
前記1次エッチング工程によって、前記表面電極層800及び高抵抗バッファ層500は選択的に除去されて、前記バッファ層400が露出されることができる。
次に、前記マスク10をエッチングマスク10とする2次エッチング工程を進行する。前記2次エッチング工程は、前記マスク10によって露出される前記バッファ層400及び光吸収層300をエッチングする工程である。
例えば、前記2次エッチング工程は、硫酸(H2SO4)を用いて進行される。
前記2次エッチング工程によって前記バッファ層400及び光吸収層300が選択的に除去されて、前記第2裏面電極220が露出されることができる。
次に、前記マスク10をエッチングマスク10とする3次エッチング工程を進行する。前記3次エッチング工程は、前記マスク10によって露出される前記第2裏面電極220をエッチングする工程である。
例えば、前記3次エッチング工程は、リン酸、硝酸、酢酸及び過酸化水素のうち何れか一つを含むモリブデンエッチャントを用いて進行される。
前記3次エッチング工程によって、前記第2セルC2の活性領域Aに該当する前記第2裏面電極220が除去され、前記基板100を露出させる透過溝20が形成される。
この際、前記第2セルC2の活性領域Aに該当する第2裏面電極220は除去されて、非活性領域NAには第2裏面電極パターン225が残る。
前記透過溝20によって、前記第1セルC1及び第3セルC3は互いに分離されることができる。
前記透過溝20は、前記マスク10の露出部12に対応する幅に形成されることができる。特に、前記マスク10の露出部12の幅は、調節可能であるので前記透過溝20の幅も調節可能である。
図32は、前記エッチング工程によって影響を受けない太陽電池の活性領域Aを示す断面図である。
図32に示すように、前記第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3の上部にはマスク10の遮光部11だけが位置されることができる。
よって、前記透過溝20を形成するためのエッチング工程の際に、前記マスク10によって覆われる前記第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3は保護されることができる。
よって、前記第1セルC1、第2セルC2及び第3セルC3の活性領域Aは、電気的に接続されることができる。
図33は、前記第2セルC2の活性領域Aを選択的に除去して前記開口部15が形成されることを示す断面図である。
前記第2セルC2に前記マスク10が形成され、前記基板100を露出させる透過溝20が形成される。
前記マスク10の露出部12は、前記表面電極層800を選択的に露出させることができる。
前記マスク10によるエッチング工程を進行して、前記第2セルC2の活性領域Aの間に透過溝20を形成する。前記第2セルC2に透過溝20を形成するエッチング工程は、前記図31に示すエッチング工程と同時に進行されることである。
前記透過溝20によって、前記第2セルC2の活性領域Aは互いに分離された状態になる。
すなわち、前記第2セルC2の活性領域Aは、前記透過溝20によって互いに物理的、電気的に分離された状態になれる。
前記第2セルC2の活性領域A及び遮光部11の長さに対応する第1長さD1に形成されることができる。前記第2セルC2の透過溝20の長さは、前記露出部12に対応する第2長さD2に形成されることができる。
一方、前記太陽電池C1〜Cnにおいて、前記透過溝20の形成はマスク10による選択的エッチング工程を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
図34に示すように、前記マスク10は、前記基板100の裏面に形成されることができる。前記マスク10の形態は図29と同様であるので、これに対する詳しい説明は省略する。すなわち、前記マスク10は、前記第2セルC2の活性領域Aに該当する前記基板100を選択的に露出させることができる。
次に、前記マスク10をエッチングマスク10とするレーザ工程(例えば、Nd−YAGレーザ)を進行することができる。
前記レーザ工程によって、前記マスク10の露出部12に対応する前記第2裏面電極220、光吸収層300、バッファ層400、高抵抗バッファ層500及び表面電極層800は選択的に除去され、前記透過溝20が形成されることができる。
以後、前記マスク10はアッシング工程によって除去されることができる。
図35を参照して、前記透過溝20を含む前記基板100上にラミネーション(lamination)工程でEVAフィルム900が接着されることができる。
前記EVAフィルム900は、前記透過溝20にギャップ埋められ、透過領域Tを形成することができる。
一方、前記EVAフィルム900を形成する前に、前記太陽電池C1〜Cnのうち端部に位置するセルに各々接続されるバスバーが形成されることもできる。
図36は、前記透過領域Tの他の形を示す断面図である。
図36を参照して、前記透過溝20に透明絶縁物質910がギャップ埋められ、透過領域Tを形成することもできる。
前記透明絶縁物質910は、略100℃〜略200℃の耐熱性を有し、略90%〜略100%の投光性を有し、向上された耐高アルカリ性、耐日光性及び耐絶縁性を有する物質であることができる。
例えば、前記透明絶縁物質910は、透明非結晶樹脂のPMMA(poly methyl methacrylate)、AcrylonitrileとStyreneの共重合体であるSAN、PC(poly carbornate)、透明ABS(acrylonitrile butadiene styrene)、PET(polyethylene terephtalate)、U−HMW(ultra high molecular weight)ployethylene、MC(methyl cellulose)、POM(poly oxy methylene)、PTEE(polyetrafluoroethylene)、PPO(polypropylene oxide)及びPUR(polyurethane)のうち何れか一つで形成されることができる。
また、前記透明絶縁物質910は、ポジティブまたはネガティブフォトレジストとして形成されることもできる。
前記透明絶縁物質910は、蒸着、熱吸着、注入または充填方法などを介して、前記透過溝20の内部に選択的に形成されることができる。
また、前記透明絶縁物質910に色相を添加して、カラー透過領域Tを形成されることもできる。
以後、前記透明絶縁物質910を含む前記表面電極層800上に、ラミネーション(lamination)工程でEVAフィルム900を形成することができる。
本実施例によると、前記透過領域Tによって、前記基板100上に活性領域Aと非活性領域NAが定義されることができる。
前記活性領域Aは、光起電力を生成させて、前記透過領域Tは光を透過させることができる。
前記活性領域Aと前記透過領域Tがモザイク状に形成され、発電効率及び投光性を同時に向上させることができる。
上述の実施形態を中心として説明したが、これは但し例示に過ぎなく本発明を限定するものでなく、本発明が属する分野の通常の知識を有する者であれば、本実施形態の本質的な特性を外さない範囲で、以上に例示されない多様な変形と応用が可能であることがわかる。例えば、実施例に具体的に示した各の構成要素は、変形して実施することができる。そしてこのような変形と応用にかかる差異点は、添付の請求範囲で規定する本発明の範囲に含まれることに解析されるべきである。