JP2001237447A - 光電変換素子及びその製造方法 - Google Patents

光電変換素子及びその製造方法

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JP2001237447A
JP2001237447A JP2000047023A JP2000047023A JP2001237447A JP 2001237447 A JP2001237447 A JP 2001237447A JP 2000047023 A JP2000047023 A JP 2000047023A JP 2000047023 A JP2000047023 A JP 2000047023A JP 2001237447 A JP2001237447 A JP 2001237447A
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semiconductor thin
thin film
film
electrode
lower electrode
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JP2000047023A
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Takuro Nakamura
卓郎 中邑
Atsushi Sakai
淳 阪井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】素子特性の向上及び小型化を図れ且つ製造工程
の安定化を図れる光電変換素子及びその製造方法を提供
する。 【解決手段】絶縁性基板1の一表面上に下部電極2が形
成され、下部電極2上にp形a−Si層31、i形a−
Si層32、n形a−Si層33からなる半導体薄膜3
が形成されている。絶縁性基板1の上記一表面側には、
下部電極2及び半導体薄膜3を覆うように絶縁膜5が形
成されている。絶縁膜5において半導体薄膜3上の部位
に掘込部5aが開孔されており、該掘込部5aを埋め込
むように上部電極4が形成されている。上部電極4は、
半導体薄膜3の側面に形成された絶縁膜5の側方を通っ
て絶縁性基板1上の絶縁膜5上まで延設された引出部4
aを有する。また、絶縁性基板1の上記一表面側には、
絶縁膜5及び上部電極4を覆うように保護膜6が形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、pin構造の半導体薄膜を有
する光電変換素子として、太陽電池や光センサなどが広
く知られている。この種の半導体薄膜の材料としては、
アモルファスシリコン(a−Si)、アモルファスシリ
コン系合金等が用いられている。ここに、アモルファス
シリコン系合金としては、アモルファスシリコンカーバ
イド(a−SiC)、アモルファスシリコンゲルマニウ
ム(a−SiGe)、アモルファスシリコン錫(a−S
iSn)等が用いられている。
【0003】この種の光電変換素子は、例えば図32に
示すように、絶縁性基板1上にパターニングされた下部
電極2が形成され、下部電極2上に半導体薄膜3が形成
され、半導体薄膜3上に上部電極4が形成されており、
下部電極2と上部電極4とのうちの少なくとも一方が光
を透過する透明電極により構成され、絶縁性基板1側か
ら光を入射させる場合には下部電極2が透明電極により
構成され、絶縁性基板1が光を透過する材料により構成
される。また、上部電極4側から光を入射させる場合に
は上部電極4が透明電極により構成される。
【0004】ここにおいて、半導体薄膜3は端部が絶縁
性基板1上に形成され、上部電極4は半導体薄膜3の側
面の一部を覆う形で絶縁性基板1上まで延設される引出
部4aを備えている。また、半導体薄膜3は、p形a−
Si層よりなるp層31、i形a−Si層よりなるi層
32、n形a−Si層よりなるn層33が積層されてい
る。なお、図32における半導体薄膜3は、p層31、
i層32、n層33の順に積層してあるが、n層33、
i層32、p層31の順に積層されているものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体薄膜
3はp層31及びn層33の導電率がi層32の導電率
に比べて高いが、上記従来構成では、図33中に一点鎖
線で囲んだ領域のように半導体薄膜3の端部において下
部電極2と上部電極4の引出部4aとの間にp層31の
みが介在する領域が存在するので、この領域で下部電極
2と上部電極4との間にリークが発生してしまい、素子
のサイズを小さくしていくにつれて両電極2,4間の距
離が短くなり、両電極2,4間にリーク電流が流れ、光
起電力及び光電流が低下し、光電変換素子の特性が悪化
してしまうという不具合があった。
【0006】ここに、p層31としてp形a−Si層に
比べて室温での導電率が低いp形a−SiC層を用いた
光電変換素子もあるが、p形a−SiCの温度係数が大
きく高温での導電率が高くなるので、温度が上昇するに
つれて両電極2,4間のリーク電流が大きくなり、素子
特性の温度依存性が大きくなるという不具合があった。
【0007】この種の不具合を解決するものとしは、特
開昭58−118165号公報に提案された図34に示
す構造のものが知られている。図34に示す構造の光電
変換素子は、図34における半導体薄膜3の右端部にお
いて半導体薄膜3の側面及び下部電極2の側面をシリコ
ン酸化膜からなる絶縁膜5により覆っているので、両電
極2,4間にリーク電流が流れるのを防止することがで
きる。
【0008】しかしながら、図34に示す構造の光電変
換素子では、その製造工程において、フォトリソグラフ
ィ技術及びエッチング技術を利用して上部電極4や絶縁
膜5をパターニングするにあたって、上部電極4や絶縁
膜5をウエットエッチング若しくはドライエッチングに
よって加工する場合、その下の層もエッチングされてし
まうという不具合があった。例えば、シリコン基板と該
シリコン基板上に形成されたシリコン酸化膜とで絶縁性
基板1を構成した光電変換素子では、上記絶縁膜5をパ
ターニングするエッチングのオーバーエッチング時に、
絶縁性基板1のシリコン酸化膜がエッチングされてしま
うという不具合があった。
【0009】また、図34に示す構造の光電変換素子で
は、下部電極2が上部電極4のエッチングに用いるエッ
チング液によってエッチングされてしまう材料により形
成されていると、上部電極4をパターニングするエッチ
ングのオーバーエッチング時に、下部電極2がエッチン
グされてしまうという不具合があった。
【0010】要するに、図34に示す構造の光電変換素
子では、工程的に不安定な工程があるという不具合があ
った。
【0011】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、素子特性の向上及び小型化を図れ且
つ製造工程の安定化を図れる光電変換素子及びその製造
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、図12及び図13に示すよう
に、絶縁性基板1と、絶縁性基板1の一表面上に形成さ
れた下部電極2と、下部電極2上に形成され少なくとも
p層31、i層32、n層33の3層からなる半導体薄
膜3と、絶縁性基板1の上記一表面側で下部電極2及び
上記半導体薄膜3を覆うように形成された絶縁膜5と、
上記絶縁膜5において上記半導体薄膜3上及び下部電極
2上それぞれに開孔された掘込部5a,5bと、上記絶
縁膜5において上記半導体薄膜3上に開孔された掘込部
5aを埋め込む形で上記半導体薄膜3上に形成され上記
半導体薄膜3の側方を通って延設された引出部4aを有
する上部電極4とを備え、上記半導体薄膜3の側面と上
部電極4の引出部4aとの間に上記絶縁膜5の一部が介
在してなることを特徴とするものであり、上記半導体薄
膜3の側面と上部電極4との間に絶縁膜5が形成されて
いることにより、上部電極4と下部電極2との間で上記
半導体薄膜3の横方向にリーク電流が流れるのを防止す
ることができて素子特性を向上させることができるとと
もに小型化を図ることができ、また、上部電極4のパタ
ーニング時に下部電極2や絶縁性基板1などがエッチン
グされないような工程を実現可能であり、製造工程の安
定化を図ることができる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、図14及び図15(図21及び図22)に示すよう
に、上記絶縁性基板1上において上記下部電極2と離間
して形成された出力用電極20を備え、上記絶縁膜5が
出力用電極20上まで形成され、上記絶縁膜5に設けた
接続孔5cを通して上記上部電極4と出力用電極20と
が接続されているので、上部電極4に接続された出力用
電極20と下部電極2とを同じ材料により形成すること
ができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、図16及び図17、あるいは図18
ないし図20に示すように、上記絶縁性基板1の上記一
表面側に上記下部電極2、上記半導体薄膜3、上記上部
電極4の組が複数組形成され、隣り合う組の一方の組の
下部電極2上の上記絶縁膜5に設けた接続孔5eを通し
て他方の組の上部電極4が接続されているので、上記下
部電極2、上記半導体薄膜3、上記上部電極4の組が直
列接続された光電変換素子を実現できる。
【0015】請求項4の発明は、請求項1記載の光電変
換素子の製造方法であって、図23に示すように上記絶
縁性基板1の上記一表面側に上記下部電極2及び上記半
導体薄膜3を形成した後に、図24に示すように上記絶
縁性基板1の上記一表面側の全面に絶縁膜5を形成し、
上記絶縁膜5において上記半導体薄膜3上及び上記下部
電極2上それぞれに上記堀込部5a,5bを開孔した後
に、図12に示すように上記絶縁膜5において上記半導
体薄膜3上に開孔された堀込部5aが埋め込まれるよう
に上記上部電極4を形成することを特徴とし、上部電極
4のパターニング時に下部電極2や絶縁性基板1などが
エッチングされないので、安定な工程で製造することが
でき、また、上記半導体薄膜3の側面と上部電極4との
間に絶縁膜5が形成されるので、上部電極4と下部電極
2との間で上記半導体薄膜3の横方向にリーク電流が流
れるのを防止することができ素子特性の向上及び小型化
が可能な光電変換素子を提供することができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項1記載の光電変
換素子の製造方法であって、図23に示すように上記絶
縁性基板1の上記一表面側に上記下部電極2及び上記半
導体薄膜を形成した後に、上記絶縁性基板1の上記一表
面側の全面に上記絶縁膜5を形成し、上記絶縁膜5のう
ち上記半導体薄膜3上に上記掘込部5aを開孔した後
に、上記掘込部5aが埋め込まれるように上記上部電極
4を形成し、その後、図12に示すように上記絶縁膜5
のうち上記下部電極2上に掘込部5bを開孔することを
特徴とし、上部電極4のパターニング時に下部電極2や
絶縁性基板1などがエッチングされないので、安定な工
程で製造することができ、また、上記半導体薄膜3の側
面と上部電極4との間に絶縁膜5が形成されるので、上
部電極4と下部電極2との間で上記半導体薄膜3の横方
向にリーク電流が流れるのを防止することができ素子特
性の向上及び小型化が可能な光電変換素子を提供するこ
とができる。
【0017】請求項6の発明は、請求項2記載の光電変
換素子の製造方法であって、図25に示すように上記絶
縁性基板1の上記一表面側に上記下部電極2及び上記出
力用電極20及び上記半導体薄膜3を形成した後に、図
26に示すように上記絶縁性基板1の上記一表面側の全
面に上記絶縁膜5を形成し、上記絶縁膜5のうち上記半
導体薄膜3上及び上記下部電極2上にそれぞれ掘込部5
a,5bを開孔するとともに上記出力用電極20上に接
続孔5cを開孔し、その後、図14に示すように上記半
導体薄膜3上の掘込部5a及び上記出力用電極20上の
接続孔5cが埋め込まれるように上記上部電極4を形成
することを特徴とし、上部電極4のパターニング時に下
部電極2や絶縁性基板1などがエッチングされないの
で、安定な工程で製造することができ、また、上記半導
体薄膜3の側面と上部電極4との間に絶縁膜5が形成さ
れるので、上部電極4と下部電極2との間で上記半導体
薄膜3の横方向にリーク電流が流れるのを防止すること
ができ素子特性の向上及び小型化が可能な光電変換素子
を提供することができる。
【0018】請求項7の発明は、請求項3記載の光電変
換素子の製造方法であって、図27に示すように上記絶
縁性基板1の上記一表面側に上記各下部電極2及び上記
各半導体薄膜3を形成した後に、図28に示すように上
記絶縁性基板1の上記一表面側の全面に上記絶縁膜5を
形成し、上記絶縁膜5のうち上記各半導体薄膜3上及び
上記下部電極2上それぞれに堀込部5a,5bを開孔し
た後に、図16に示すように上記半導体薄膜3上の掘込
部5aが埋め込まれるように上記上部電極4を形成する
ことを特徴とし、上部電極4のパターニング時に下部電
極2や絶縁性基板1などがエッチングされないので、安
定な工程で製造することができ、また、上記半導体薄膜
3の側面と上部電極4との間に絶縁膜5が形成されるの
で、上部電極4と下部電極2との間で上記半導体薄膜3
の横方向にリーク電流が流れるのを防止することができ
素子特性の向上及び小型化が可能な光電変換素子を提供
することができる。
【0019】請求項8の発明は、請求項4ないし請求項
7の発明において、図29に示すように上記絶縁性基板
1の上記一表面側の全面に上記下部電極2a、上記半導
体薄膜3を連続して形成した後に、図30に示すように
半導体薄膜3、下部電極2aをエッチングすることによ
りパターニングするので、製造工程を簡略化することが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の光電
変換素子は、図1及び図2に示すような構成であって、
絶縁性基板1の一表面上にパターニングされたクロム膜
よりなる下部電極2が形成され、下部電極2上に半導体
薄膜3が形成されている。ここに、本実施形態では、シ
リコン基板1aと、該シリコン基板1aの主表面上に形
成されたシリコン酸化膜よりなる絶縁層1bとで絶縁性
基板1を構成している。以下では、絶縁層1bの表面を
絶縁性基板1の一表面と称す。
【0021】絶縁性基板1の上記一表面側には、下部電
極2及び半導体薄膜3を覆うようにシリコン酸化膜より
なる絶縁膜5が形成されている。また、絶縁膜5におい
て半導体薄膜3上の部位に掘込部5aが開孔されてお
り、該掘込部5aを埋め込むように透明導電膜からなる
上部電極4が形成されている。ここに、上部電極4は、
半導体薄膜3の側方を通って絶縁性基板1上の絶縁膜5
上まで延設された引出部4aを有している。ただし、上
部電極4の引出部4aと半導体薄膜3の側面との間には
絶縁膜5が介在している。また、絶縁性基板1の上記一
表面側には、絶縁膜5及び上部電極4を覆うようにシリ
コン酸化膜よりなる保護膜6が形成されている。さら
に、保護膜6に開孔したコンタクトホール17,18を
通してアルミニウム膜からなるパッド7,8がそれぞれ
下部電極2、上部電極4に接続されている。なお、図1
及び図2中の5bは絶縁膜5bに開孔された掘込部5b
を示す。また、光の入射は保護膜6側から行われる。
【0022】ここにおいて、半導体薄膜3は、p形a−
Si層よりなるp層31、i形a−Si層よりなるi層
32、n形a−Si層よりなるn層33が積層されてい
る。
【0023】次に、光電変換素子の製造方法について説
明する。
【0024】まず、シリコン基板1aを熱酸化してシリ
コン基板1aの主表面上にシリコン酸化膜よりなる絶縁
層1bを形成することにより絶縁性基板1が得られ、該
絶縁性基板1上の一表面の全面に電子ビーム蒸着法によ
ってクロム膜を形成し、フォトリソグラフィ技術及びエ
ッチング技術を利用してクロム膜をパターニングするこ
とにより、該パターニングされたクロム膜よりなる下部
電極2が形成される。次に、プラズマCVD法によりp
形a−Si層、i形a−Si層、n形a−Si層を絶縁
性基板1の一表面側の全面を覆うように連続的に順次積
層し、当該p形a−Si層、i形a−Si層、n形a−
Si層よりなるアモルファス層をフォトリソグラフィ技
術及びエッチング技術を利用してパターニングすること
により、所定形状にパターニングされたpin構造の半
導体薄膜3が形成され、図23に示す構造が得られる。
ここにおいて、p層31及びn層32の各厚さはi層3
2に比べて十分に薄い厚さに設定されており、例えば、
p層31、i層32、n層33の厚さを、それぞれ30
nm、300nm、10nmに設定してある。なお、半
導体薄膜3を堆積するプラズマCVD装置では、原料ガ
スとして水素希釈のモノシランを用い、例えばp層31
を形成する場合にはドーパントガスとして25モル%の
ジボランを導入すればよく、基板温度を180℃、圧力
を120Pa(≒0.9Torr)、放電電力を20
W、高周波電源の周波数を13.56MHzとすればよ
い。
【0025】半導体薄膜3を形成した後、プラズマCV
D法などによって絶縁性基板1の一表面側の全面にシリ
コン酸化膜よりなる絶縁膜5を形成し、フォトリソグラ
フィ技術及びエッチング技術を利用して該絶縁膜5のう
ち半導体薄膜3上及び下部電極2上に堀込部5a,5b
を開孔することにより、図24に示す構造が得られる。
なお、プラズマCVD法による絶縁膜の形成条件として
は、例えば、原料ガスとして700モル%の亜酸化窒素
(N2O)を加えた水素希釈モノシランを用い、基板温
度を200℃、圧力を133Pa(≒1.0Tor
r)、放電電力を150W、高周波電源の周波数を1
3.56MHzとすればよい。
【0026】次に、ITO(Indium Tin Oxide)から
なる透明導電膜を絶縁性基板1の一表面側の全面が覆わ
れ上記掘込部5a,5bが覆われるように電子ビーム蒸
着法によって形成し、透明導電膜を所定形状にパターニ
ングすることにより、該パターニングされた透明導電膜
からなる上部電極4を形成する。その後、プラズマCV
D法によってシリコン酸化膜よりなる保護膜6を絶縁性
基板1の一表面側の全面に形成し、フォトリソグラフィ
技術及びエッチング技術を利用して保護膜6にコンタク
トホール17,18を開孔し、次いで、絶縁性基板1の
一表面側の全面に、上述のコンタクトホール17,18
が埋め込まれるようにアルミニウム膜を電子ビーム蒸着
法によって形成し、アルミニウム膜をパターニングして
パッド7,8を形成することにより、図1に示す構造が
得られる。ここに、一方のパッド電極7は下部電極2に
接続され、他方のパッド8は上部電極4に接続される。
【0027】なお、下部電極2上の絶縁膜5における上
記掘込部5bは、上部電極4を形成した後に別途に開孔
してもよいし、保護膜6のエッチング時に形成してもよ
い。
【0028】(実施形態2)本実施形態の光電変換素子
は図3及び図4に示すような構成であって、絶縁性基板
1の一表面上にそれぞれパターニングされたクロム膜よ
りなる下部電極2と出力用電極20とが離間して形成さ
れ、下部電極2上に半導体薄膜3が形成されている。こ
こに、本実施形態では、シリコン基板1aと、該シリコ
ン基板1aの主表面上に形成されたシリコン酸化膜より
なる絶縁層1bとで絶縁性基板1を構成している。以下
では、絶縁層1bの表面を絶縁性基板1の一表面と称
す。
【0029】絶縁性基板1の上記一表面側には、下部電
極2及び半導体薄膜3を覆うようにシリコン酸化膜より
なる絶縁膜5が形成されている。また、絶縁膜5におい
て半導体薄膜3上の部位に掘込部5aが開孔されるとと
もに、出力用電極20上の部位に接続孔5cが開孔され
ており、掘込部5a,接続孔5cを埋め込むように透明
導電膜からなる上部電極4が形成されている。ここに、
上部電極4は、半導体薄膜3の側方を通って絶縁性基板
1上の絶縁膜5上まで延設された引出部4aを有してい
る。ただし、上部電極4の引出部4aと半導体薄膜3の
側面との間には絶縁膜5が介在している。また、絶縁性
基板1の上記一表面側には、絶縁膜5及び上部電極4を
覆うようにシリコン酸化膜よりなる保護膜6が形成され
ている。さらに、保護膜6に開孔したコンタクトホール
17,18を通してアルミニウムよりなるパッド7,8
がそれぞれ下部電極2、上部電極4に接続されている。
なお、図3及び図4中の5bは絶縁膜5bに開孔された
掘込部5bを示す。また、光の入射は保護膜6側から行
われる。
【0030】ここにおいて、半導体薄膜3は、p形a−
Si層よりなるp層31、i形a−Si層よりなるi層
32、n形a−Si層よりなるn層33が積層されてい
る。
【0031】次に、光電変換素子の製造方法について説
明する。
【0032】まず、シリコン基板1aを熱酸化してシリ
コン基板1aの主表面上にシリコン酸化膜よりなる絶縁
層1bを形成することにより絶縁性基板1が得られ、該
絶縁性基板1上の一表面の全面に電子ビーム蒸着法によ
ってクロム膜を形成し、フォトリソグラフィ技術及びエ
ッチング技術を利用してクロム膜をパターニングするこ
とにより、それぞれパターニングされたクロム膜よりな
る下部電極2及び出力用電極20が形成される。次に、
プラズマCVD法によりp形a−Si層、i形a−Si
層、n形a−Si層を絶縁性基板1の一表面側の全面を
覆うように連続的に順次積層し、当該p形a−Si層、
i形a−Si層、n形a−Si層よりなるアモルファス
層をフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を利用
してパターニングすることにより、所定形状にパターニ
ングされたpin構造の半導体薄膜3が形成され、図2
5に示す構造が得られる。ここにおいて、p層31及び
n層32の各厚さはi層32に比べて十分に薄い厚さに
設定されており、例えば、p層31、i層32、n層3
3の厚さを、それぞれ30nm、300nm、10nm
に設定してある。なお、半導体薄膜3を堆積するプラズ
マCVD装置では、原料ガスとして水素希釈のモノシラ
ンを用い、例えばp層31を形成する場合にはドーパン
トガスとして25モル%のジボランを導入すればよく、
基板温度を180℃、圧力を120Pa(≒0.9To
rr)、放電電力を20W、高周波電源の周波数を1
3.56MHzとすればよい。
【0033】半導体薄膜3を形成した後、プラズマCV
D法などによって絶縁性基板1の一表面側の全面にシリ
コン酸化膜よりなる絶縁膜5を形成し、フォトリソグラ
フィ技術及びエッチング技術を利用して該絶縁膜5のう
ち半導体薄膜3上及び下部電極2上に堀込部5a,5b
を開孔するとともに出力用電極20上に接続孔5c,5
dを開孔することにより、図26に示す構造が得られ
る。
【0034】次に、ITO(Indium Tin Oxide)から
なる透明導電膜を絶縁性基板1の一表面側の全面が覆わ
れ上記掘込部5a,5cが覆われるように電子ビーム蒸
着法によって形成し、透明導電膜を所定形状にパターニ
ングすることにより、該パターニングされた透明導電膜
からなる上部電極4を形成する。その後、プラズマCV
D法によってシリコン酸化膜よりなる保護膜6を絶縁性
基板1の一表面側の全面に形成し、フォトリソグラフィ
技術及びエッチング技術を利用して保護膜6にコンタク
トホール17,18を開孔し、次いで、絶縁性基板1の
一表面側の全面に、上述のコンタクトホール17,18
が埋め込まれるようにアルミニウム膜を電子ビーム蒸着
法によって形成し、アルミニウム膜をパターニングして
パッド7,8を形成することにより、図3に示す構造が
得られる。ここに、一方のパッド電極7は下部電極2に
接続され、他方のパッド8は出力用電極20に接続され
る。
【0035】なお、下部電極2上の絶縁膜5における上
記掘込部5bは、上部電極4を形成した後に別途に開孔
してもよいし、保護膜6のエッチング時に形成してもよ
い。
【0036】(実施形態3)本実施形態の光電変換素子
の基本構成は実施形態1と略同じであって、図5に及び
図6に示すように、絶縁性基板1の上記一表面側に下部
電極2、半導体薄膜3、上部電極4の組が2組形成さ
れ、隣り合う組の一方の組(図5における右側の組)の
下部電極2上の絶縁膜5に設けた接続孔5eを通して他
方の組(図5における左側の組)の上部電極4が接続さ
れている点に特徴がある。要するに、本実施形態の光電
変換素子は、下部電極2、半導体薄膜3、上部電極4の
組が直列接続されている。言い換えれば、実施形態1で
説明した光電変換素子が1つの絶縁性基板1上に形成さ
れ且つ直列に接続されている。なお、実施形態1と同様
の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0037】次に、光電変換素子の製造方法について説
明する。
【0038】まず、シリコン基板1aを熱酸化してシリ
コン基板1aの主表面上にシリコン酸化膜よりなる絶縁
層1bを形成することにより絶縁性基板1が得られ、該
絶縁性基板1上の一表面の全面に電子ビーム蒸着法によ
ってクロム膜を形成し、フォトリソグラフィ技術及びエ
ッチング技術を利用してクロム膜をパターニングするこ
とにより、該パターニングされたクロム膜よりなる2つ
の下部電極2,2及び1つの出力用電極20が形成され
る。次に、プラズマCVD法によりp形a−Si層、i
形a−Si層、n形a−Si層を絶縁性基板1の一表面
側の全面を覆うように連続的に順次積層し、当該p形a
−Si層、i形a−Si層、n形a−Si層よりなるア
モルファス層をフォトリソグラフィ技術及びエッチング
技術を利用してパターニングすることにより、所定形状
にパターニングされたpin構造の半導体薄膜3,3が
形成され、図27に示す構造が得られる。ここにおい
て、p層31及びn層32の各厚さはi層32に比べて
十分に薄い厚さに設定されており、例えば、p層31、
i層32、n層33の厚さを、それぞれ30nm、30
0nm、10nmに設定してある。
【0039】半導体薄膜3を形成した後、プラズマCV
D法などによって絶縁性基板1の一表面側の全面にシリ
コン酸化膜よりなる絶縁膜5を形成し、フォトリソグラ
フィ技術及びエッチング技術を利用して該絶縁膜5のう
ち左側の半導体薄膜3上及び下部電極2上に堀込部5
a,5b、右側の半導体薄膜3上及び下部電極2上に掘
込部5a、接続孔5e、出力用電極20上に接続孔5
c,5dを開孔することにより、図28に示す構造が得
られる。
【0040】次に、ITO(Indium Tin Oxide)から
なる透明導電膜を絶縁性基板1の一表面側の全面が覆わ
れ上記掘込部5a、接続孔5c,5eが覆われるように
電子ビーム蒸着法によって形成し、透明導電膜を所定形
状にパターニングすることにより、該パターニングされ
た透明導電膜からなる上部電極4,4を形成する。その
後、プラズマCVD法によってシリコン酸化膜よりなる
保護膜6を絶縁性基板1の一表面側の全面に形成し、フ
ォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を利用して保
護膜6にコンタクトホール17,18を開孔し、次い
で、絶縁性基板1の一表面側の全面に、上述のコンタク
トホール17,18が埋め込まれるようにアルミニウム
膜を電子ビーム蒸着法によって形成し、アルミニウム膜
をパターニングしてパッド7,8を形成することによ
り、図5に示す構造が得られる。ここに、一方のパッド
電極7は図5における左側の下部電極2に接続され、他
方のパッド8は出力用電極20に接続される。
【0041】なお、下部電極2上の絶縁膜5における上
記掘込部5bは、上部電極4を形成した後に別途に開孔
してもよいし、保護膜6のエッチング時に形成してもよ
い。
【0042】ところで、図5及び図6に示した光電変換
素子では、絶縁性基板1の上記一表面側に下部電極2、
半導体薄膜3、上部電極4の組が2組形成されている
が、2組に限らず3組以上形成してもよく、例えば図7
ないし図9に示す光電変換素子のように1つの絶縁性基
板1の上記一表面側に下部電極2、半導体薄膜3、上部
電極4の組を4組形成してもよい。ここにおいて、図9
は、光電変換素子の各部の平面形状の説明図であるが、
図7は図9のA−A’断面に対応する図であり、図8は
図9のB−B’断面に対応する図である。
【0043】(実施形態4)本実施形態の光電変換素子
は図10及び図11に示すような構成を有する。すなわ
ち、本実施形態の光電変換素子は、実施形態2と同じ構
成を有している。なお、実施形態2と同様の構成要素に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0044】本実施形態の光電変換素子は、製造方法が
実施形態2と相違するので、以下、製造方法について説
明する。
【0045】まず、シリコン基板1aを熱酸化してシリ
コン基板1aの主表面上にシリコン酸化膜よりなる絶縁
層1bを形成することにより絶縁性基板1が得られ(以
下では、絶縁層1bの表面を絶縁性基板1の一表面と称
す)、該絶縁性基板1上の一表面の全面に電子ビーム蒸
着法によってクロム膜2aを形成し、続いて、プラズマ
CVD法によりp形a−Si層、i形a−Si層、n形
a−Si層を絶縁性基板1の一表面側に順次積層し、当
該p形a−Si層、i形a−Si層、n形a−Si層よ
りなるアモルファス層をフォトリソグラフィ技術及びエ
ッチング技術を利用してパターニングすることにより、
所定形状にパターニングされたpin構造の半導体薄膜
3が形成され、図29に示す構造が得られる。ここにお
いて、p層31及びn層32の各厚さはi層32に比べ
て十分に薄い厚さに設定されており、例えば、p層3
1、i層32、n層33の厚さを、それぞれ30nm、
300nm、10nmに設定してある。
【0046】その後、フォトリソグラフィ技術及びエッ
チング技術を利用してクロム膜2aをパターニングする
ことにより、該パターニングされたクロム膜よりなる下
部電極2及び出力用電極20が形成され、図30に示す
構造が得られる。
【0047】次に、プラズマCVD法などによって絶縁
性基板1の一表面側の全面にシリコン酸化膜よりなる絶
縁膜5を形成し、フォトリソグラフィ技術及びエッチン
グ技術を利用して該絶縁膜5のうち半導体薄膜3上及び
下部電極2上に堀込部5a,5bを開孔するとともに出
力用電極20上に接続孔5c,5dを開孔することによ
り、図31に示す構造が得られる。
【0048】次に、ITO(Indium Tin Oxide)から
なる透明導電膜を絶縁性基板1の一表面側の全面が覆わ
れ上記掘込部5a,5cが覆われるように電子ビーム蒸
着法によって形成し、透明導電膜を所定形状にパターニ
ングすることにより、該パターニングされた透明導電膜
からなる上部電極4を形成する。その後、プラズマCV
D法によってシリコン酸化膜よりなる保護膜6を絶縁性
基板1の一表面側の全面に形成し、フォトリソグラフィ
技術及びエッチング技術を利用して保護膜6にコンタク
トホール17,18を開孔し、次いで、絶縁性基板1の
一表面側の全面に、上述のコンタクトホール17,18
が埋め込まれるようにアルミニウム膜を電子ビーム蒸着
法によって形成し、アルミニウム膜をパターニングして
パッド7,8を形成することにより、図10に示す構造
が得られる。ここに、一方のパッド電極7は下部電極2
に接続され、他方のパッド8は出力用電極20に接続さ
れる。
【0049】なお、下部電極2上の絶縁膜5における上
記掘込部5bは、上部電極4を形成した後に別途に開孔
してもよいし、保護膜6のエッチング時に形成してもよ
い。また、本実施形態のように、絶縁性基板1上の一表
面の全面に電子ビーム蒸着法によってクロム膜2aを形
成し、続いて、プラズマCVD法によりp形a−Si
層、i形a−Si層、n形a−Si層を絶縁性基板1の
一表面側に順次積層し、当該p形a−Si層、i形a−
Si層、n形a−Si層よりなるアモルファス層をフォ
トリソグラフィ技術及びエッチング技術を利用してパタ
ーニングすることにより、所定形状にパターニングされ
たpin構造の半導体薄膜3を形成するという工程を、
実施形態1ないし実施形態3の製造方法に適用してもよ
い。
【0050】ところで、上記各実施形態における半導体
薄膜3は、p層31、i層32、n層33の順に積層し
てあるが、n層33、i層32、p層31の順に積層し
てもよいし、pin構造を2層以上積層したタンデム構
造や、p層31またはi層32またはn層33が2層以
上であってもよい。
【0051】また、上記各実施形態では、絶縁性基板1
として、絶縁層1bが表面に形成されたシリコン基板1
aを用いているが、この代わりに、ガラス基板を用いて
もよい。また、絶縁膜5及び保護膜6はシリコン酸化膜
に限らず、シリコン窒化膜、フォトニースのような有機
系の絶縁性膜などを用いてもよい。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明は、図12及び図13に
示すように、絶縁性基板1と、絶縁性基板1の一表面上
に形成された下部電極2と、下部電極2上に形成され少
なくともp層31、i層32、n層33の3層からなる
半導体薄膜3と、絶縁性基板1の上記一表面側で下部電
極2及び上記半導体薄膜3を覆うように形成された絶縁
膜5と、上記絶縁膜5において上記半導体薄膜3上及び
下部電極2上それぞれに開孔された掘込部5a,5b
と、上記絶縁膜5において上記半導体薄膜3上に開孔さ
れた掘込部5aを埋め込む形で上記半導体薄膜3上に形
成され上記半導体薄膜3の側方を通って延設された引出
部4aを有する上部電極4とを備え、上記半導体薄膜3
の側面と上部電極4の引出部4aとの間に上記絶縁膜5
の一部が介在してなるものであり、上記半導体薄膜3の
側面と上部電極4との間に絶縁膜5が形成されているこ
とにより、上部電極4と下部電極2との間で上記半導体
薄膜3の横方向にリーク電流が流れるのを防止すること
ができて素子特性を向上させることができるとともに小
型化を図ることができるという効果があり、また、上部
電極4のパターニング時に下部電極2や絶縁性基板1な
どがエッチングされないような工程を実現可能であり、
製造工程の安定化を図ることができるという効果があ
る。
【0053】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、図14及び図15(図21及び図22)に示すよう
に、上記絶縁性基板1上において上記下部電極2と離間
して形成された出力用電極20を備え、上記絶縁膜5が
出力用電極20上まで形成され、上記絶縁膜5に設けた
接続孔5cを通して上記上部電極4と出力用電極20と
が接続されているので、上部電極4に接続された出力用
電極20と下部電極2とを同じ材料により形成すること
ができるという効果がある。
【0054】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、図16及び図17、あるいは図18
ないし図20に示すように、上記絶縁性基板1の上記一
表面側に上記下部電極2、上記半導体薄膜3、上記上部
電極4の組が複数組形成され、隣り合う組の一方の組の
下部電極2上の上記絶縁膜5に設けた接続孔5eを通し
て他方の組の上部電極4が接続されているので、上記下
部電極2、上記半導体薄膜3、上記上部電極4の組が直
列接続された光電変換素子を実現できるという効果があ
る。
【0055】請求項4の発明は、請求項1記載の光電変
換素子の製造方法であって、図23に示すように上記絶
縁性基板1の上記一表面側に上記下部電極2及び上記半
導体薄膜3を形成した後に、図24に示すように上記絶
縁性基板1の上記一表面側の全面に絶縁膜5を形成し、
上記絶縁膜5において上記半導体薄膜3上及び上記下部
電極2上それぞれに上記堀込部5a,5bを開孔した後
に、図12に示すように上記絶縁膜5において上記半導
体薄膜3上に開孔された堀込部5aが埋め込まれるよう
に上記上部電極4を形成するので、上部電極4のパター
ニング時に下部電極2や絶縁性基板1などがエッチング
されないから、安定な工程で製造することができ、ま
た、上記半導体薄膜3の側面と上部電極4との間に絶縁
膜5が形成されるから、上部電極4と下部電極2との間
で上記半導体薄膜3の横方向にリーク電流が流れるのを
防止することができ素子特性の向上及び小型化が可能な
光電変換素子を提供することができるという効果があ
る。
【0056】請求項5の発明は、請求項1記載の光電変
換素子の製造方法であって、図23に示すように上記絶
縁性基板1の上記一表面側に上記下部電極2及び上記半
導体薄膜を形成した後に、上記絶縁性基板1の上記一表
面側の全面に上記絶縁膜5を形成し、上記絶縁膜5のう
ち上記半導体薄膜3上に上記掘込部5aを開孔した後
に、上記掘込部5aが埋め込まれるように上記上部電極
4を形成し、その後、図12に示すように上記絶縁膜5
のうち上記下部電極2上に掘込部5bを開孔するので、
上部電極4のパターニング時に下部電極2や絶縁性基板
1などがエッチングされないから、安定な工程で製造す
ることができ、また、上記半導体薄膜3の側面と上部電
極4との間に絶縁膜5が形成されるから、上部電極4と
下部電極2との間で上記半導体薄膜3の横方向にリーク
電流が流れるのを防止することができ素子特性の向上及
び小型化が可能な光電変換素子を提供することができる
という効果がある。
【0057】請求項6の発明は、請求項2記載の光電変
換素子の製造方法であって、図25に示すように上記絶
縁性基板1の上記一表面側に上記下部電極2及び上記出
力用電極20及び上記半導体薄膜3を形成した後に、図
26に示すように上記絶縁性基板1の上記一表面側の全
面に上記絶縁膜5を形成し、上記絶縁膜5のうち上記半
導体薄膜3上及び上記下部電極2上にそれぞれ掘込部5
a,5bを開孔するとともに上記出力用電極20上に接
続孔5cを開孔し、その後、図14に示すように上記半
導体薄膜3上の掘込部5a及び上記出力用電極20上の
接続孔5cが埋め込まれるように上記上部電極4を形成
するので、上部電極4のパターニング時に下部電極2や
絶縁性基板1などがエッチングされないから、安定な工
程で製造することができ、また、上記半導体薄膜3の側
面と上部電極4との間に絶縁膜5が形成されるから、上
部電極4と下部電極2との間で上記半導体薄膜3の横方
向にリーク電流が流れるのを防止することができ素子特
性の向上及び小型化が可能な光電変換素子を提供するこ
とができるという効果がある。
【0058】請求項7の発明は、請求項3記載の光電変
換素子の製造方法であって、図27に示すように上記絶
縁性基板1の上記一表面側に上記各下部電極2及び上記
各半導体薄膜3を形成した後に、図28に示すように上
記絶縁性基板1の上記一表面側の全面に上記絶縁膜5を
形成し、上記絶縁膜5のうち上記各半導体薄膜3上及び
上記下部電極2上それぞれに堀込部5a,5bを開孔し
た後に、図16に示すように上記半導体薄膜3上の掘込
部5aが埋め込まれるように上記上部電極4を形成する
ので、上部電極4のパターニング時に下部電極2や絶縁
性基板1などがエッチングされないから、安定な工程で
製造することができ、また、上記半導体薄膜3の側面と
上部電極4との間に絶縁膜5が形成されるから、上部電
極4と下部電極2との間で上記半導体薄膜3の横方向に
リーク電流が流れるのを防止することができ素子特性の
向上及び小型化が可能な光電変換素子を提供することが
できるという効果がある。
【0059】請求項8の発明は、請求項4ないし請求項
7の発明において、図29に示すように上記絶縁性基板
1の上記一表面側の全面に上記下部電極2a、上記半導
体薄膜3を連続して形成した後に、図30に示すように
半導体薄膜3、下部電極2aをエッチングすることによ
りパターニングするので、製造工程を簡略化することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す断面図である。
【図2】同上の各部の平面形状の説明図である。
【図3】実施形態2を示す断面図である。
【図4】同上の各部の平面形状の説明図である。
【図5】実施形態3を示す断面図である。
【図6】同上の各部の平面形状の説明図である。
【図7】同上の他の構成例を示す断面図である。
【図8】同上の他の構成例を示す断面図である。
【図9】同上の他の構成例を示し各部の平面形状の説明
図である。
【図10】実施形態4を示す断面図である。
【図11】同上の各部の平面形状の説明図である。
【図12】本発明の基本構成を示す断面図である。
【図13】同上の平面形状の説明図である。
【図14】本発明の基本構成を示す断面図である。
【図15】同上の平面形状の説明図である。
【図16】本発明の基本構成を示す断面図である。
【図17】同上の平面形状の説明図である。
【図18】本発明の基本構成を示す断面図である。
【図19】同上の断面図である。
【図20】同上の平面形状の説明図である。
【図21】本発明の基本構成を示す断面図である。
【図22】同上の平面形状の説明図である。
【図23】本発明の製造方法を説明するための主要工程
断面図である。
【図24】本発明の製造方法を説明するための主要工程
断面図である。
【図25】本発明の製造方法を説明するための主要工程
断面図である。
【図26】本発明の製造方法を説明するための主要工程
断面図である。
【図27】本発明の製造方法を説明するための主要工程
断面図である。
【図28】本発明の製造方法を説明するための主要工程
断面図である。
【図29】本発明の製造方法を説明するための主要工程
断面図である。
【図30】本発明の製造方法を説明するための主要工程
断面図である。
【図31】本発明の製造方法を説明するための主要工程
断面図である。
【図32】従来例を示す断面図である。
【図33】同上の説明図である。
【図34】他の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 下部電極 3 半導体薄膜 4 上部電極 5 絶縁膜 5a 掘込部 6 保護膜 7 パッド 8 パッド 31 p層(p形a−Si層) 32 i層(i形a−Si層) 33 n層(n形a−Si層)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板と、絶縁性基板の一表面上に
    形成された下部電極と、下部電極上に形成され少なくと
    もp層、i層、n層の3層からなる半導体薄膜と、絶縁
    性基板の上記一表面側で下部電極及び上記半導体薄膜を
    覆うように形成された絶縁膜と、上記絶縁膜において上
    記半導体薄膜上及び下部電極上それぞれに開孔された掘
    込部と、上記絶縁膜において上記半導体薄膜上に開孔さ
    れた掘込部を埋め込む形で上記半導体薄膜上に形成され
    上記半導体薄膜の側方を通って延設された引出部を有す
    る上部電極とを備え、上記半導体薄膜の側面と上部電極
    の引出部との間に上記絶縁膜の一部が介在してなること
    を特徴とする光電変換素子。
  2. 【請求項2】 上記絶縁性基板上において上記下部電極
    と離間して形成された出力用電極を備え、上記絶縁膜が
    出力用電極上まで形成され、上記絶縁膜に設けた接続孔
    を通して上記上部電極と出力用電極とが接続されてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の光電変換素子。
  3. 【請求項3】 上記絶縁性基板の上記一表面側に上記下
    部電極、上記半導体薄膜、上記上部電極の組が複数組形
    成され、隣り合う組の一方の組の下部電極上の上記絶縁
    膜に設けた接続孔を通して他方の組の上部電極が接続さ
    れてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の光電変換素子。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光電変換素子の製造方法
    であって、上記絶縁性基板の上記一表面側に上記下部電
    極及び上記半導体薄膜を形成した後に、上記絶縁性基板
    の上記一表面側の全面に上記絶縁膜を形成し、上記絶縁
    膜において上記半導体薄膜上及び上記下部電極上それぞ
    れに上記堀込部を開孔した後に、上記絶縁膜において上
    記半導体薄膜上に開孔された堀込部が埋め込まれるよう
    に上記上部電極を形成することを特徴とする光電変換素
    子の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の光電変換素子の製造方法
    であって、上記絶縁性基板の上記一表面側に上記下部電
    極及び上記半導体薄膜を形成した後に、上記絶縁性基板
    の上記一表面側の全面に上記絶縁膜を形成し、上記絶縁
    膜のうち上記半導体薄膜上に上記掘込部を開孔した後
    に、上記掘込部が埋め込まれるように上記上部電極を形
    成し、その後、上記絶縁膜のうち上記下部電極上に掘込
    部を開孔することを特徴とする光電変換素子の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の光電変換素子の製造方法
    であって、上記絶縁性基板の上記一表面側に上記下部電
    極及び上記出力用電極及び上記半導体薄膜を形成した後
    に、上記絶縁性基板の上記一表面側の全面に上記絶縁膜
    を形成し、上記絶縁膜のうち上記半導体薄膜上及び上記
    下部電極上にそれぞれ掘込部を開孔するとともに上記出
    力用電極上に接続孔を開孔し、その後、上記半導体薄膜
    上の掘込部及び上記出力用電極上の接続孔が埋め込まれ
    るように上記上部電極を形成することを特徴とする光電
    変換素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の光電変換素子の製造方法
    であって、上記絶縁性基板の上記一表面側に上記各下部
    電極及び上記各半導体薄膜を形成した後に、上記絶縁性
    基板の上記一表面側の全面に上記絶縁膜を形成し、上記
    絶縁膜のうち上記各半導体薄膜上及び上記下部電極上そ
    れぞれに堀込部を開孔した後に、上記半導体薄膜上の掘
    込部が埋め込まれるように上記上部電極を形成すること
    を特徴とする光電変換素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記絶縁性基板の上記一表面側の全面に
    上記下部電極、上記半導体薄膜を連続して形成した後
    に、上記半導体薄膜、上記下部電極をエッチングするこ
    とによりパターニングすることを特徴とする請求項4な
    いし請求項7のいずれかに記載の光電変換素子の製造方
    法。
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JP2009231502A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Furukawa Electric Co Ltd:The 光電変換素子、光電変換モジュールおよび光電変換素子の製造方法
JP2013506995A (ja) * 2009-10-01 2013-02-28 エルジー イノテック カンパニー リミテッド 太陽光発電装置及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009231502A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Furukawa Electric Co Ltd:The 光電変換素子、光電変換モジュールおよび光電変換素子の製造方法
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