JP2013501981A - 有価証券の価格を決定し割当てる方法およびシステム - Google Patents

有価証券の価格を決定し割当てる方法およびシステム Download PDF

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Abstract

オフマーケットの申込みとは対照的に、公認証券取引所で企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てるための方法/システム。ホストコンピュータシステムが1以上の適格な投資家から特定の有価証券の1以上の入札を示す入札データを受信する。特定の有価証券の少なくとも1つの価格と1以上の適格な投資家に対する特定の有価証券の割当との決定に新規な方法/アルゴリズムを適用する。
【選択図】図2A

Description

本発明は、一般に有価証券の価格を決定し割当てる方法とシステムに関する。
現在、既に上場した企業は一般に以下に記載した方法の1つにより自己資本を調達している。
全ての株主に対する「比例配分申込み(pro rata offer)」は、取引所(すなわち公認証券取引所)を介して行われない、すなわち申込みが「オフマーケット(off−market)」でなされる。発行会社は新しい有価証券(例えば株式)が申込まれる価格を設定し、各株主は新しい有価証券を申請する権利が与えられ、この権利は彼らの申込み前の持ち株を参照して比例配分で決定される。
「株式買収計画(share purchase plan)」もまた、取引所を介して行われない、すなわち申込みが「オフマーケット」で行われる。発行会社は、申込みのアナウンス後に所定の価格より低い価格あるいは有価証券の取引価格を参照する式によって決定された価格で等しいドル価値量の新しい有価証券(例えば株式)を申込むように株主に要請する。殆どの管轄体は、株主の承認なしに各株主に対して毎年申込むことができるドル量を制限している(例えばオーストラリアでは、この制限が現在15,000オーストラリアドルである)。
「プレイスメント(placement)」もまた、取引所を介して行われない、すなわち申込みが「オフマーケット」で行われる。大抵の管轄体は、「高度な」あるいは「専門的な」投資家試験をクリアした投資家に事業内容を説明することなく非比例配分方式で有価証券の発行を許可する。販売の価格を決定しプレイスメントを割当てるプロセスは以下のように運営する:
i.入札は勧誘のみであり、法律は一般に非常に広い参加を許可しているにも拘わらず、大抵は機関投資家までしか拡大していない。
ii.発行される新しい有価証券の価格は、「ブックビルド(bookbuild)」というオフマーケットプロセスで決定するか、あるいは確立することができ、これは一般に人手により行われ、常に主幹事会社および/または発行会社の裁量の影響を受けやすく見込んだ買い主から入札を受け付けた後に価格を決定し割当を決定するものである。
ブックビルド方式では、様々な価格で様々な数の有価証券に対して入札するよう機関投資家に要請する。入札は、主幹事会社によって管理された「予約(book)」でオフマーケット(すなわち、証券取引所ではない)で照合される。この「予約」は公に開示されない(すなわち、入札者は他の入札者の価格と入札量を把握していない)。主幹事会社はいつ予約を終了するかを決定し、次いで、
i.(通常発行会社との協議で)新しい有価証券の価格を設定し、
ii.各入札者に割当てられる新しい有価証券の量(すなわち割当)を決定する裁量権を有している。
大抵の場合、価格は発行前価格に割引され、需要曲線より下(すなわち供給量より需要量が多い価格に)であり、各入札者の申請は主幹事会社の裁量で減らされる(通常公平ではない)。これは、価格が人為的に下げられ、(既存の株主をより一層希釈させ)落札者への発行後の収益を増大することを意味する。
自由裁量で、人手によるオフマーケットブックビルド方式は現在、既に上場した企業の新株発行(「私募(プライベートプレースメント)」)と、非上場企業が初めて上場するとき(「新規株式公開(initial public offering)」)の非上場企業の株式の価格決定および割当と、一人の売り主から多くの買い主への多く(通常大量の保有株)の移転(「売却(sell−down)」)とに用いられている。
逆の実施形態では、企業が株主に様々な言い値で自身の株に提供するよう勧めることによってオフマーケットブックビルドを介して自社株を買戻すよう申込むことにより自身の資本を減らすことができる。次いで企業は、需要を集めて(全ての入札を受け付けた後に主幹事会社によって決定された)特定の価格あるいはこれより低い価格で提供された株式を買戻す。そして買戻した株式は通常、企業が失効させる。落札の価格決定と特定は現在オフマーケットプロセスによって行われ、マッチ価格はリアルタイムではなく、全ての株が提供されたオフマーケットブックビルドの終わりで計算される。
現在使用されるブックビルド方式は、裁量を及ぼす主幹事会社の能力を介した特定の株主あるいは特定のクラスの投資家への優遇措置により様々な問題、例えば公平性の欠如を引き起こしている。また、現在使用される方式では、全ての潜在する適格な入札者を特定し連絡して全ての潜在するマーケットの需要に十分にアクセスし新しい有価証券の価格に影響を及ぼすことはできない。さらに、現在使用される方式では、投資家あるいは株主がリアルタイム情報に応じて自身の入札を増やす(減らす)ことができずブックビルドプロセスの累積入札(言い値(asks))に関して透明性がない。
有価証券とは、金融資産価値を表すあらゆる種類の流通証券として広く解釈すべきであり、例えば(普通株、株式、デリバティブ取引などの)持分証券と、(銀行手形、債券証書あるいは無担保債などの)債務証券とを含む。
先行技術に固有の1以上の問題を対処するかあるいは少なくとも改善する方法、システムおよび/またはコンピュータプログラム製品が必要である。
あらゆる先の刊行物(もしくは先の刊行物から派生した情報)、あるいは既知のあらゆる事項へのこの明細書の言及は、先の刊行物(もしくは先の刊行物から派生した情報)あるいは既知の事項がこの明細書が関連する注力分野の一般常識の一部を形成するという認識もしくは承認あるいは任意の形態の示唆ではなく、これら認識もしくは承認あるいは任意の形態の示唆として受け取るべきではない。
第1の態様によれば、新しい有価証券(すなわち、既に発行されたものもしくは発行されてないもの)である特定の有価証券の価格を決定し割当てるか、もしくは企業の既存の有価証券の特定可能な保有株を移転するか、あるいは公認証券取引所で既存の有価証券を買戻すための方法、システム、コンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ読み取り可能記憶媒体および/またはコンピュータプログラム製品が提供される。
第2の態様によれば、新しい有価証券(すなわち、既に発行されたものもしくは発行されてないもの)である特定の有価証券の少なくとも1つの価格を決定するか、もしくは既存の有価証券の特定可能な保有株を移転するか、あるいは公認証券取引所で既存の有価証券を買戻すための方法、システム、コンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ読み取り可能記憶媒体および/またはコンピュータプログラム製品が提供される。
第3の態様によれば、特定の有価証券の割当、もしくは1人以上の適格な投資家に対する既存の有価証券の特定可能な保有株の移転、あるいは公認証券取引所で提供する株主による買戻し(可能ならば失効)のための方法、システム、コンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ読み取り可能記憶媒体および/またはコンピュータプログラム製品が提供される。
特定の実施例では、公認証券取引所で企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てる方法が提供され、この方法が、1以上の適格な投資家から特定の有価証券に対する1以上の入札を受信するステップと、特定の有価証券の少なくとも1つの価格と1以上の適格な投資家に対する特定の有価証券の割当とを決定するステップとを実行するための少なくとも1つの処理システムを使用するステップを含む。好ましくは、特定の有価証券が、新しい有価証券(すなわち、既に発行されたものもしくは発行されてないもの)あるいは売却もしくは買戻しの場合には既存の有価証券の特定可能な保有株である。
別の特定の実施例では、公認証券取引所で企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てるためのシステムが提供され、このシステムが、1以上の適格な投資家から特定の有価証券の1以上の入札を示す入札データを受信し、特定の有価証券の少なくとも1つの価格を示す価格データと1以上の適格な投資家に対する特定の有価証券の割当を示す割当データとを決定するよう構成された1以上のサーバを具える。
別の態様によれば、公認証券取引所で企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てるコンピュータ実装方法が提供され、この方法がブックビルドを提供し、公認証券取引所で特定の有価証券に一意の取引コードを割当てるステップと、ホストコンピュータシステムによって、特定の有価証券の少なくとも一部に対する適格な投資家の少なくとも1つの入札を示す入札データを受信するステップと、ホストコンピュータシステムによって、入札データに少なくとも部分的に基づいて、特定の有価証券の少なくとも1つの価格と、適格な投資家に対する特定の有価証券の割当とを決定するステップとを含む。
別の態様によれば、公認証券取引所で企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てるホストコンピュータシステムが提供され、このホストコンピュータシステムが、公認証券取引所で特定の有価証券に一意の取引コードを関連づける少なくとも1つのプロセッサと、特定の有価証券の少なくとも一部に対する適格な投資家の少なくとも1つの入札を示す入札データを受信する入力デバイスとを具え、少なくとも1つのプロセッサが、入札データに少なくとも部分的に基づいて、特定の有価証券の少なくとも1つの価格と、適格な投資家に対する特定の有価証券の割当とを決定する。
別の態様によれば、公認証券取引所で企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てるためのコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ読み取り可能記憶媒体が提供され、このコンピュータ実行可能命令が、公認証券取引所で特定の有価証券に一意の取引コードを関連づけ、特定の有価証券の少なくとも一部に対する適格な投資家の少なくとも1つの入札を示す入札データを受信し、入札データに少なくとも部分的に基づいて、特定の有価証券の少なくとも1つの価格と、適格な投資家に対する幾つかの特定の有価証券の割当とを決定するよう構成される。
別の態様によれば、企業が公認証券取引所で既に発行された企業の有価証券の売り主から既に発行された企業の有価証券を購入するために少なくとも1つの買戻し価格を決定するコンピュータ実装方法が提供され、この方法が、ホストコンピュータシステムによって、既に発行された企業の有価証券の少なくとも一部に対する企業の少なくとも1つの申込みを示す申込みデータを受信するステップと、ホストコンピュータシステムによって、申込みデータに少なくとも部分的に基づいて、既に発行された企業の有価証券の少なくとも1つの買戻し価格を決定するステップとを含む。
好ましくは、この方法がリアルタイムで実行される。
さらに別の実施形態では、特定の有価証券の少なくとも1つの価格を決定するステップが、ホストコンピュータに実装された選択肢:特定の有価証券の合計数あるいは特定の有価証券の合計値に少なくとも部分的に基づく。
さらに別の実施形態では、特定の有価証券の少なくとも1つの価格を決定するステップが、ホストコンピュータに実装された選択肢:特定の有価証券に対して決定される単一価格あるいは特定の有価証券に対して決定される異なる価格に少なくとも部分的に基づく。
さらに別の実施形態では、発行される特定の有価証券の合計数を上回る過剰な合計数の入札に達したとき、あるいは特定の有価証券を割当てた後に入札の総量が満たされていないときに計算することによって単一価格が決定される。
好適には、異なる価格が適格な投資家から受信した入札に少なくとも部分的に基づいて決定される。
さらに別の実施形態では、補償範囲超過と、最低価格と、適格な投資家に対する優先割当と、適格な投資家に割当てられた最大値とから成る群から選択された少なくとも1つのパラメータに基づいて単一価格が決定される。
さらに別の実施形態では、少なくとも1つの価格と割当がさらに少なくとも部分的に、ホストコンピュータシステムによって、供給量を超える所定のパーセンテージと等しい超過需要量の状態を満たすマッチ価格を決定するステップと、ホストコンピュータシステムによって、少なくとも1つの入札がマッチ価格に等しいかあるいはこれを超えているかどうかを特定するステップとに基づいて決定される。
さらに別の実施形態では、少なくとも1つの価格と割当がさらに、ホストコンピュータシステムによって、入札が優先入札であるかどうか、マッチ価格まで上がったかどうかを特定するステップと、優先入札に一定のパーセンテージの供給量を割当てるステップとに少なくとも部分的に基づいて決定される。
さらに別の実施形態では、確定入札が最終的なマッチ価格まで上げられる場合、オフマーケットブックビルドから特定された適格な投資家は特定の有価証券の割当の優先地位を譲渡する最低価格で確定入札に関連づけられる。
さらに別の実施形態では、発行される特定の有価証券の合計数を固定するかあるいはドル価値によって決定するかどうかを選択し、特定の有価証券が固定された価格あるいは幾つかの異なる価格で発行するかどうかを選択し、ホストコンピュータによって、少なくとも1つの価格と割当を決定する。
さらに別の実施形態では、この割当が、入札で提出された価格の順序に基づく入札主導割当(bid driven allocation)、あるいは一定の割合の幾つかの有価証券の入札に基づく比例配分主導割当(pro−rata driven allocation)である。
さらに別の実施形態では、特定の有価証券について異なる価格が決定される場合、発行される有価証券の合計数が割当てられるまで、あるいは最低価格に等しいもしくは最低価格を超える満たされていない入札がなくなるまで、この割当は個人の入札価格に基づく。
さらに別の実施形態では、少なくとも1つの買戻し価格を決定するステップがさらに、企業によって購入される既に発行された企業の有価証券の合計数を固定するか、あるいはドル価値によって決定するかどうかを選択するステップと、既に発行された企業の有価証券を固定された価格あるいは幾つかの異なる価格で企業が購入すべきかどうかを選択するステップとを含む。
さらに別の実施形態では、条件を満たした売り主を特定するステップが決定された買戻し価格に基づく。
さらに別の実施形態では、少なくとも1つの買戻し価格は、累積供給量が既に発行された企業の有価証券に対する固定された需要量と等しくなる価格を超える。
さらに別の実施形態では、補償範囲超過と、最高価格と、優先割当と、最大割当値とから成る群から選択された少なくとも1つのパラメータに基づいて少なくとも1つの買戻しが決定される。
さらに別の実施形態では、言い値が最終的なマッチ価格まで下げられる場合、オフマーケット逆ブックビルドから特定された適格な売り主は有価証券の買戻しの優先地位を譲渡する最高価格で確定言い値に関連づけられる。
実施形態は以下の記載から明らかになり、添付する図面に関して記載された少なくとも1つの好適であるが限定しない実施形態の実施例のみにより提供される。
図1は、企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てるか、あるいは公認証券取引所でブックビルドを介して既存の有価証券を移転する一実施例の方法のフローチャートである。 図2Aは、公認証券取引所でサブセットの企業の有価証券の価格を決定し割当てる一実施例のシステムの構成図である。 図2Bは、公認証券取引所でサブセットの企業の有価証券の価格を決定し割当てる別の実施例のシステムの構成図である。 図3は、特定の実施形態の採用あるいは実施に利用することができる一実施例の処理システムの機能ブロック図である。 図4は、特定の実施形態の採用あるいは実施に利用することができるネットワークインフラの実施例を示す。
以下の形態は、実施例のみにより提供され、好適な実施形態あるいは複数の実施形態の主題の更なる正確な理解を提供するために記載する。図面は、実施形態の特徴を示すために援用され、同じ参照符号は図面全体に渡って同じ部分を特定するために用いられる。
概要
実施形態では、有価証券の価格を決定し割当てる方法、システムおよび/またはコンピュータプログラム製品が提供される。これらの実施形態は、例えば、販売される特定の有価証券の累積供給量がブックビルドプロセスを介して決定され、需要量が(ドル価値もしくは有価証券の数の何れかの点で)固定され、あるいは、発行される特定の有価証券の累積需要量がブックビルドプロセスを介して決定され、供給量が(ドル価値もしくは有価証券の数の何れかの点で)固定される。
好適には、必須ではないが、入札処理中と入札処理以前にマッチ価格と適格な入札(適格な言い値(eligible asks))がリアルタイム方式で決定され、特定の有価証券、すなわち新しい有価証券あるいは既に発行された既存の有価証券の割当および/または価格決定が、公認証券取引所で発生する。
特定の有価証券とは、新しい有価証券あるいは既存の有価証券の特定可能な保有株と解釈すべきである。新しい有価証券とは、発行された有価証券もしくは発行されていない有価証券とすることができる。例えば、一部の国(例えばオーストラリア)では、株式などの新しい有価証券はブックビルドの時には発行されない。しかしながら、一部の他の国(例えばカナダとアメリカ合衆国)では、株式などの新しい有価証券をブックビルドの前に発行することができる。入札とは、有価証券の入札価格と有価証券の入札量とを含むことができる。
特に限定しない実施例では、
超過需要量(超過供給量)が固定供給量(固定需要量)を上回る所定のパーセンテージ(例えば150%)に等しい「マッチ」価格を計算し、
マッチ価格(「適格な入札(eligible bids)」)(「適格な言い値」)に等しいかあるいはこれを超える(これに等しいかあるいはこれより低い)全ての入札を特定し、
一定の繰り返しで、マッチ価格(優先入札)(「優先言い値(priority asks)」)まで上げられた(下げられた)全ての開始確定入札を特定あるいは決定し、
一定の繰り返しで、優先入札(優先言い値)にあるパーセンテージ、例えば所定のパーセンテージの供給量を割当て、
適格な入札(適格な言い値)の中で比例配分方式で残りの割当てられてない株式を割当てることによって割当および/または価格を決定することができる。
明瞭にするため、本発明の実施形態は、例えば、これらの有価証券の売り主と買い主との間で既に発行された有価証券の移転を容易にし、需要量と供給量を等しく一致させることによって価格が決定される方法と取引システムとは区別される。別の例では、発行されたか否かで、有価証券の需要量あるいは供給量を照合するための方法とも区別され、ここでは発行会社および/または主幹事会社の裁量で(入札者または供給者に代わり)全ての入札を受け付けた後に価格および/または割当が決定される。
一実施例では、現存するオフマーケットブックビルドとは対照的に、公認証券取引所である企業、必須ではないが好適には上場企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てる方法を提供する。
図1を参照すると、公認証券取引所で企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てる方法10が示されており、これは少なくとも1つの処理システム、例えばホストコンピュータシステムを用いるステップを含む。ステップ12では、公認証券取引所を介して価格が決定され割当てられる特定の有価証券に一意の取引コードが割当てられる。ステップ14では、特定の有価証券の少なくとも1つの入札が、少なくとも1人の適格な投資家によって使用される少なくとも1つのクライアントコンピュータシステムあるいは投資家の代わりに少なくとも1つのクライアントコンピュータシステムからホストコンピュータシステムによって受信される。続いて、ステップ16では、特定の有価証券の少なくとも1つの価格がホストコンピュータシステムによって決定され、特定の有価証券の割当が少なくとも1人の適格な投資家になされる。適格な投資家の入札とは、有価証券の少なくとも1つの入札価格と、有価証券の少なくとも1つの入札量とを含む。
好適な一実施形態では、特定の有価証券が新しい有価証券であり、価格は発行価格である。別の好適な実施形態では、特定の有価証券が売却の影響を受けやすい既存の有価証券である。さらに好適には、少なくとも1つの価格は、特定の有価証券の累積需要量が特定の有価証券の固定供給量に等しくなる価格より低い。
更なる実施形態では、オフマーケットブックビルド(すなわち「闇の予約(dark book)」)を生成するステップ18が公認証券取引所で特定の有価証券の価格を決定し割当てるステップに先行することができ、これが、引き受けられた場合、続いてステップ19が続き、オフマーケットブックビルドによる落札者がオンエクスチェンジブックビルドで割当の優先権(闇の予約による限定されたパーセンテージの自身の割当)を有する。闇の予約による割当は、オンマーケットブックビルドの「開始確定入札(opening firm bids)」とすることができる。
好適にはホストコンピュータシステムが新規の方法/アルゴリズムを利用し、少なくとも1つの価格と潜在的な投資家に対する特定の有価証券の割当とを決定する。実際に最終価格と割当とを決定するため、例えば発行会社もしくは主幹事会社が、あるいは自動的に、1以上の特定の方法/アルゴリズムを選択することにより、ホストコンピュータシステムは価格/割当を決定するための複数の異なる方法/アルゴリズムを提供することができる。各方法/アルゴリズムでは、ホストコンピュータシステムに様々なパラメータを設定/修正して発行会社あるいは主幹事会社の好みを反映することができる。
図2Aを参照すると、公認証券取引所で企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てるためのシステム20が示されている。1以上の証券取引所サーバ22、すなわちホストコンピュータシステム22は、方法10を実行することができる少なくとも1つの処理システム/ホストシステムを提供する。1以上の端末24、すなわち少なくとも1つのクライアントコンピュータシステム24は、少なくとも1人の適格な投資家26によってあるいはこの投資家の代わりに使用され、ネットワーク30を介して1以上の取引所サーバ22に/からデータ28を送信/受信することができる。人物が適格な投資家であるかどうかを判定するステップは、様々な方法、例えば彼らが基準を満たし適格な投資家であることを証明するかどうかによって行うことができる。少なくとも1つの価格を示す価格データと特定の有価証券の割当を示す割当データは、ホストコンピュータシステムから少なくとも1つのクライアントコンピュータシステムに送信することができる。
取引所サーバ22、すなわちホストコンピュータシステムは、特定の有価証券の一意のコード32を割当てて関連づけ、実際にはヒューマンオペレータが選択してもよく、コードはデータベース42に記憶するかあるいはここから読み出すことができる。特定の端末24、すなわちクライアントコンピュータシステムは、特定の適格な投資家26が関心のある特定の有価証券を特定することができるように一意のコード32を受信する。取引所サーバ22は、適格な投資家26から1以上の入札を示す入札データ34を受信する。取引所サーバ22は、入札データ34を受信した後に少なくとも1つのアルゴリズム36を適用する。1以上の価格を示す価格データ38および1以上の適格な投資家26に対する割当を示す割当データ40は、アルゴリズム36を用いて発生あるいは生成される。価格データ38と割当データ40は、ネットワーク30を介して端末24に送信されるかあるいは端末が要求することができる。データあるいは情報は、データベース42に記憶しここから読み出すことができる。
ソフトウェアアプリケーション、モジュールおよび/またはプロシージャは、端末24と取引所サーバ22とに機能を提供するために用いることができる。端末24は、ウェブブラウザあるいは専用ソフトウェアを設け取引所サーバ22と情報をやり取りすることができる。取引所サーバ22の機能は、例えばアルゴリズム36と、関連するパラメータとを実装する専用プログラムによって提供され、公認証券取引所で用いられる既存のソフトウェアの一部を利用することができる。
図2Bを参照すると、公認証券取引所で企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てるホストコンピュータシステム22が示されている。システム22は、公認証券取引所で特定の有価証券に一意の取引コード32を(自動的にあるいは手動入力に基づいて)関連づけるために少なくとも1つのプロセッサを具える。この処理は、ソフトウェアモジュール44によって実行することができる。入力/出力デバイス106/108は、特定の有価証券の少なくとも一部に対する適格な投資家の少なくとも1つの入札を示す入札データ32(例えば入札量、入札価格および/または有効時間などの条件情報を含む)を受信するために設けられる。システム22は、入札データ32に少なくとも部分的に基づいて、特定の有価証券の少なくとも1つの価格と、適格な投資家に対する特定の有価証券の割当とを決定する。決定するステップはソフトウェアモジュール46によって提供され、これはさらに少なくとも1つの価格を示す価格データ38と特定の有価証券の割当を示す割当データ40とを計算する。次いで入力/出力デバイス106/108は、例えば1以上の適格な投資家によって用いられている少なくとも1つのクライアントコンピュータシステムに価格データ38と割当データ40を送信することができる。好適には、決定するステップとデータの送信がリアルタイムで実行される。
ソフトウェアモジュール46は、自動もしくは手動発効の何れかで、特定の有価証券の合計数、あるいは特定の有価証券の合計価値の選択肢に少なくとも部分的に基づいて特定の有価証券の少なくとも1つの価格を決定することができる。ソフトウェアモジュール46はさらに、自動もしくは手動発効の何れかで、特定の有価証券について決定される単一価格、あるいは特定の有価証券について決定される異なる価格の選択肢に少なくとも部分的に基づいて少なくとも1つの価格を決定することができる。
加えて、ソフトウェアモジュール46はさらに、発行される特定の有価証券の合計数を上回る過剰な合計数の入札に達したとき、あるいは特定の有価証券を割当てた後に入札の総量が満たされていないときに計算することによって単一価格を決定することができる。異なる価格は、適格な投資家から受信した入札に少なくとも部分的に基づいて決定することができる。さらに、単一価格は以下のパラメータ:補償範囲超過、最低価格、適格な投資家に対する優先割当、および/または適格な投資家に割当てられた最大値の少なくとも1つに基づいてソフトウェアモジュール46によって決定することができる。
ソフトウェアモジュール46を用いると、少なくとも1つの価格と割当が、供給量を上回る所定のパーセンテージに等しい超過需要量の状態を満たすマッチ価格を決定するステップと、少なくとも1つの入札がマッチ価格に等しいかあるいはこの価格を上回るかどうかを特定するステップとに少なくとも部分的に基づいてを決定することができる。価格と割当はさらに、優先入札を特定するために開始入札価格がマッチ価格まで上げられたかどうかを判定するステップと、このような優先入札に一定のパーセンテージの供給量を割当てるステップとに少なくとも部分的に基づいて決定することができる。
ソフトウェアモジュール46は加えて、優先地位あるいは適格な投資家のレベルを示すデータを受信することができる。例えば、適格な投資家は特定の有価証券の割当の優先地位を関連づけるオフマーケットブックビルドから特定することができる。
以前は、上場企業の新規発行株式が申込まれたとき、このような株式は証券取引所を介さずオフマーケットで価格が決定され割当てられていた。このような株式は、所定の方法/アルゴリズムによるもののではなく発行会社および/または主幹事会社の裁量で予め価格が決定され割当てられていた。さらに以前は、発行会社および/または主幹事会社は幾つかのパラメータから選択して価格と割当を決定することができなかった(すなわちブックビルドが発生した後に価格決定と割当のプロセスから裁量を除くことはできなかった)。
したがって、様々な実施形態によれば、プレイスメントを介して発行される特定の有価証券は証券取引所を介してなされた入札に適用される方法/アルゴリズムによって価格を決定され割当てられるのが有利である。商業上の利点は、以下を含む。
1.主幹事会社による勧誘のみから全ての適格な投資家への入札者の数の拡大と、リアルタイムにマッチ価格を見る入札者の能力とが、現在のオフマーケットの勧誘のみに対する価格決定の緊張関係を改善し、価格ゼロの透明なプロセスをもたらす。
2.オンエクスチェンジブックビルドにより、企業アドバイザーの有価証券の分割がその発行会社の有価証券に主要マーケットの株式を有していない場合であっても、企業アドバイザーは効果的に主幹事会社のサービスを提供することができる。
3.裁量ではなくアルゴリズムのルールによって割当が決定されるので、発行会社と主幹事会社が直面する訴訟の脅威は低い。
4.このプロセスは、プレイスメントとIPO(株式公開)と買戻しとにおけるオフマーケットブックビルドより公平で、より公正で、より透明で、かつより包括的である。
5.このプロセスは、発行するか(買い戻すか)あるいは移転する株式の最高(最低)価格の達成に対する発行会社あるいは売り主の関心と抵触して、投資銀行が彼らの取引クライアントにソフトドルで仲介手数料を支払うために割当プロセスに裁量を用いているという社会的関心を取り扱う。
具体的であるが限定しない実施例では、公認証券取引所が、発行するかあるいは移転する有価証券に一意の取引コードを指名し、特定の有価証券のブックビルドを開始する。特定の有価証券に対する入札は、関連する法律下で入札するために適格な投資家に制限される。全ての適格な投資家は、特定の有価証券に対してブックビルドに入札を申込むことができる。最終価格と有価証券の割当は少なくとも1つのアルゴリズムによって決定され、これは複数のアルゴリズムから選択することができ、主幹事会社および/または発行会社の裁量で決定される価格と割当ではなく、ブックビルドの前にこれに同意することができる。
発行会社および/または主幹事会社は特定の有価証券の価格を決定するアルゴリズムを選択することができ、
特定の有価証券が発行され、発行される特定の有価証券の合計を上回る所定の過剰な合計の入札に達したか、あるいは割当プロセスの後に入札の特定の総量が満たされていない(「補償範囲超過」)時点で決定される単一の最終価格、または、
発行されるそれぞれの特定の有価証券が入札者(すなわち適格な投資家、申請者など)によって申込まれた入札の価格で決定される異なる価格の何れかとして特定の有価証券の価格を決定する。
アルゴリズムを用いて同一価格で特定の有価証券を全て発行する場合、各種パラメータをアルゴリズムに指定して特定の有価証券の価格を決定することができ、例えば、
最終価格を決定するために用いられる補償範囲超過と、
補償範囲超過に達しない場合に特定の有価証券を発行することができる最低価格と、
十分な優先入札者(主要投資家)として特定される特定の入札者の優先権と、
(場合により「闇のプール(dark pool)」に割当てられた)所定のパーセンテージあるいは所定の数の取消不可能な最低価格の確定入札の優先権と、もしあれば、さらに最終価格まで入札を増やす人と、
入札者あるいは入札者の関係者に割当てることができる合計価値の任意の上限とを含む。
専用ソフトウェアプログラム、あるいは代わりにブラウザなどのウェブベースインターフェイスは、ホストコンピュータシステムで構成し特定の有価証券の申込みを管理する発行会社あるいは主幹事会社が用いることができ、例えば、所望のアルゴリズムを選択しホストコンピュータシステムが適用する特定のアルゴリズムに関連する各種パラメータを設定することによって用いることができる。サーバベースアプリケーションは、特定の有価証券の価格決定と割当を実装し、特定の有価証券の価格と割当を決定するアルゴリズムを適用するために用いることができる。アルゴリズムは、応用された方法として採用され、あるいはシステム、好適にはコンピュータ実装方法あるいは処理システムでは、ソフトウェアアプリケーション、プログラム、プロシージャ、モジュールなどとして採用することができる。
好適には、オンマーケットブックビルドによって決定された割当が拘束力のある契約を構成する。発行される特定の有価証券は、手形交換所を通してもよいし、あるいは通さなくてもよい。
加えて、証券取引所を用いて特定の有価証券を発行する方法は、他の入札(すなわち「闇のプール」)を開示することなく機関入札者に特定の有価証券に入札させる勧誘が先行してもよいしあるいは先行しなくてもよい。闇のプールによる優先割当を決定し落札者の「闇の予約」を作成するために選択(自由裁量)プロセスを用いることができる。オンエクスチェンジの価格決定がオフマーケットの闇の予約より高い最終価格にならない場合、闇の予約による割当には拘束力がある(すなわち、闇のプールの入札は取消不可能な確定入札であり、これがブックビルドの開始価格と最低価格となる)。オンエクスチェンジの価格決定が闇の予約より高い最終価格になる場合、闇の予約による割当が自身の入札を増やし最終価格に一致させる権利を落札者に与える。
闇の予約の落札者が最終価格に一致させるその権利を行使する場合、
(もし)闇の予約で申込んだ有価証券がオンエクスチェンジの価格決定と割当で申込んだ数に含まれる場合、落札者は最終価格まで自身の入札を増やし、闇のプールによる特定のパーセンテージの自身の割当に対するオンマーケットブックビルドによる割当の優先権を増やす。
(もし)闇の予約で申込んだ有価証券がオンマーケットで申込んだ数に含まれる場合、落札者は最終価格まで自身の入札を増やし、闇のプールによる特定のパーセンテージの割当に対する闇の予約による割当の優先権を増やす(これは闇のプールの参加者に行われた割当に従うのではなく、オンマーケットプロセスを介して発行された有価証券の合計数を反映する)。
この方法は、優先入札者が最高価格を入力し(マーケットには公開されない)、最高価格に入札者が自発的に一致させ、マッチ価格が上がるアルゴリズムを含むことができる。次いでこれらの入札は、最高価格まで、マッチ価格を自動的に上げることができる。これは、マッチ価格がブックビルドの終了直前に急上昇した場合に優先入札者が自身の入札を増やし損ねないようにすることを意味している。
処理システムとネットワーク
ネットワークによる情報あるいはデータの通信システムでは、ユーザ(例えば適格な投資家、入札者、申請者など)がローカルあるいはリモートの情報源から情報あるいはデータを要求および/または受信することができる1以上のクライアント端末にアクセスしている。このようなシステムでは、クライアント端末は、一定の種類の処理システム、コンピュータあるいはコンピュータ化されたデバイス、パーソナルコンピュータ(PC)、移動体、携帯電話もしくは衛星電話、モバイルデータ端末、ポータブルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポケベル、シンクライアント、あるいは任意の他の類似した種類のデジタル電子デバイスとすることができる。情報あるいはデータを要求および/または受信するこのようなクライアント端末の機能は、ソフトウェア、ハードウェアおよび/またはファームウェアによって提供することができる。クライアント端末は、例えばローカルデータ記憶装置、ハードディスクドライブあるいはソリッドステートドライブなどの他のデバイスを具えるかあるいはこれと関連づけることができる。
情報源は、ホストコンピュータシステムなどの1以上のサーバ、あるいは任意の種類の端末を含むことができ、それは情報あるいはデータを記憶することができる1以上の記憶装置、例えば記憶装置に備わっている1以上のデータベースに関連づけることができる。クライアント端末と情報源(例えば証券取引所サーバあるいはホストコンピュータシステム)、あるいは他の端末との間の情報交換(すなわち情報あるいはデータの要求および/または受信)は、通信手段によって容易になされる。通信手段は、物理的なケーブル、例えば電話回線などの金属ケーブル、半導体ケーブル、例えば無線周波数信号もしくは赤外線信号などの電磁気信号、光ファイバケーブル、衛星中継、あるいは任意の他のこのような媒体もしくはネットワークインフラに接続したこれらの組み合わせによって実現することができる。
本発明の特定の実施形態は、処理システムもしくはホストコンピュータシステムを用いて実現することができ、この一例が図3に示されている。特に、処理システム100、すなわちホストコンピュータシステムは、証券取引所のプラットホームを提供する1以上のサーバとして採用することができる。処理システム100(例えば取引所サーバ)は一般に、バスあるいは一群のバス110を介して相互に接続した、少なくとも1つのプロセッサ102あるいはプロセッシングユニットもしくは複数のプロセッサと、メモリ104と、少なくとも1つの入力デバイス106と、少なくとも1つの出力デバイス108とを具える。特定の実施形態では、入力デバイス106と出力デバイス108を同じデバイスとすることができる。1以上の周辺装置に処理システム100を接続するためにインターフェイス112をさらに設けることができ、例えばインターフェイス112はPCIカードあるいはPCカードとすることができる。少なくとも1つのデータベース116を収容する少なくとも1つの記憶装置114を設けることができる。メモリ104は、例えば、揮発性もしくは不揮発性メモリ、ソリッドステート記憶デバイス、磁気デバイスなどの任意の形態のメモリ素子とすることができる。プロセッサ102は、例えば処理システム100の中で異なる機能を処理するために1以上の別個のプロセッシングデバイスを具えることができる。
入力デバイス106は入力データ118(例えば入札価格および入札量、あるいは入札価格の範囲および/または入札量の範囲を含む、例えば少なくとも1つの入札を示す入札データ34)を受信し、例えばデータ受信装置、ネットワークインターフェイス装置、モデムもしくは無線データアダプタ、データ取得カードなどのアンテナを具えることができる。入力データ118は、異なる源から派生し、例えばネットワークを介して受信したデータとキーボードの命令とから派生することができるだろう。出力デバイス108は、出力データ120(例えば少なくとも1つの価格を示す価格データ38と、特定の有価証券の割当を示す割当データ40と)を生成あるいは発生し、例えばディスプレイ装置、データ送信装置、ネットワークインターフェイス装置、モデムもしくは無線ネットワークアダプタなどのアンテナを具えることができる。出力データ120は別個であり、異なる出力デバイスから派生し、例えばネットワークに送信されたデータとモニタの視覚表示とから派生することができる。リモートユーザは、例えばモニタあるいはプリンタを用いて、データ出力を見るか、あるいはデータ出力を解釈することができる。記憶装置114は、例えば、揮発性もしくは不揮発性メモリ、ソリッドステート記憶デバイス、磁気デバイスなどの任意の形態のデータもしくは情報記憶手段とすることができる。
使用中、処理システム100は、有線あるいは無線通信手段を介して、少なくとも1つのデータベース116からデータあるいは情報を記憶し、および/または読出すことができるように構成されている。インターフェイス112は、プロセッシングユニット102と特殊な目的に役立つ周辺構成要素との間で有線および/または無線通信を可能にすることができる。プロセッサ102は、入力デバイス106を介して入力データ118として情報あるいは命令を受信し、出力デバイス108を利用することによってユーザに処理結果あるいは他の出力を表示することができる。1以上の入力デバイス106および/または出力デバイス108を設けることができる。処理システム100は任意の形態の端末、サーバ、特殊なハードウェアなどとすることができることを認識されたい。
処理システム100は、図4に示すように、ネットワーク通信システム200の一部にすることができる。処理システム100は、ネットワーク202、例えばインターネットもしくはWAN(ワイドエリアネットワーク)に接続することができる。ネットワーク202を介して他のデバイスに入力データ118と出力データ120を送信することができる。他の端末、例えばシンクライアント204、更なる処理システム206および208、ノート型コンピュータ210、メインフレームコンピュータ212、PDA214、ペンコンピュータ216、サーバ218などは、ネットワーク202に接続することができる。多種多様の他の種類の端末あるいは構成を利用することができる。ネットワーク202上の情報および/またはデータの転送は、有線通信手段220あるいは無線通信手段222を用いて達成することができる。サーバ218は、ネットワーク202と1以上のデータベース224との間のデータ転送を容易にすることができる。サーバ218と1以上のデータベース224は、情報源の実施例を提供する。
他のネットワークは、ネットワーク202と通信することができる。例えば、電気通信ネットワーク230は、無線通信手段236と受信局/送信局238とを利用することによって、ネットワーク202と移動体もしくは携帯電話232あるいはPDA型デバイス234との間のデータ転送を容易にすることができる。衛星通信ネットワーク240は、衛星信号送信機246と遠隔通信している衛星244からデータ信号を受信する衛星信号受信機242と通信することができる。端末、例えば更なる処理システム248、ノート型コンピュータ250あるいは衛星電話252は、これによりネットワーク202と通信することができる。ローカルネットワーク260、例えばプライベートネットワーク、LAN(ローカルエリアネットワーク)などはさらに、ネットワーク202に接続することができる。例えば、ネットワーク202は、端末264と、データベース268へのデータ転送および/またはデータベースからのデータ転送を制御するサーバ266と、プリンタ270とを接続するイーサネット(登録商標)262に接続することができる。
様々な他の種類のネットワークを利用することができる。処理システム100は、ネットワーク202にデータ118,120を送信しネットワークからデータを受信することによって他の端末、例えば更なる処理システム206,208と通信するように構成されており、これによりネットワーク通信システム200の他の構成要素との起こり得る通信を容易にする。
したがって、例えば、ネットワーク202,230,240はインターネットの一部を形成するか、あるいはインターネットに接続することができ、この場合、端末206,212,218は、例えばウェブサーバ、インターネット端末などとすることができる。
ネットワーク202,230,240,260は、LAN、WAN、イーサネット、トークンリング、FDDI(光ファイバ分散データインターフェイス)リング、スターなどの他の通信ネットワーク、またはGSM、CDMAあるいは3Gなどの携帯電話ネットワークの一部とするかあるいはその一部を形成することができ、特定の実装に依存して、例えば光ファイバを含む完全もしくは部分的な有線ネットワークあるいは無線ネットワークとすることができる。
更なる実施例−最終価格と割当を計算するためのアルゴリズム
以下の実施例は、特定の実施形態のより詳細な議論を提供する。この実施例は、単なる例示として意図しており本発明の範囲を限定するものではない。
主幹事会社および/または発行会社は、例えばソフトウェアアプリケーションモジュールとして採用された1以上のアルゴリズムを選択し、ホストコンピュータシステムによって価格と割当を決定し、次いで関連するアルゴリズムの以下のパラメータを設定することができる。
本発明の特定の態様は、処理ステップあるいはアルゴリズムの形態で記載された命令を含む。本発明の処理ステップもしくは命令は、ソフトウェア、ファームウェアあるいはハードウェアに採用することができ、ソフトウェアに採用された場合、ダウンロードして異なるプラットホームに具え、異なるプラットホームから操作することができ、リアルタイムネットワークオペレーティングシステムによって用いられることに留意されたい。
本書で示されるアルゴリズムは本質的に、任意の特定のコンピュータあるいは他の装置に関するものではない。本書の教示に従いプログラムと共に様々なコンピュータシステムを用いてもよく、あるいはより専用の装置を構成して要求される方法のステップを実行する方が都合の良いことが分かる。加えて、本発明の実施形態は任意の特別なプログラミング言語に関して記載されていない。本書に記載されるアルゴリズム、処理ステップもしくは命令を実装するために様々なプログラミング言語を用いてよいことを認識されたい。
価格決定:
i.発行される特定の有価証券の数を固定するか(プレイスメントNo#セキュリティズフィクスト(placement No# securities fixed))あるいは最終価格に合う価格で表されたドル価値によって決定するかどうか(プレイスメントバリューフィクスト(placement value fixed))。
ii.全ての有価証券を同一価格で発行するか(アルゴリズム1:単一価格による量主導型)、あるいは幾つかの異なる価格で発行するか(アルゴリズム2:複数価格による入札価格主導型)どうか。
iii.アルゴリズム1が選択される場合、アルゴリズム1aあるいは1bが最終価格を決定する。
アルゴリズム1a:最終価格は、総株式入札のパーセンテージあるいは数が特定の株式の数を上回る所定の過剰な入札に等しくなる価格あるいはこれより少なくなる価格として決定される(ターゲットエクセスカバレッジアットマッチ(target excess coverage at match))。
アルゴリズム1b:最終価格は最初に、特定の株式の数を上回る(要求された)総株式入札のパーセンテージあるいは数によって決定される(トータルターゲットエクセスカバレッジオーバーマッチ(total target excess coverage over match))。
(まとめて、ターゲットエクセスカバレッジ(target excess coverage))
iv.ターゲットエクセスカバレッジのパーセンテージあるいは量。
v.発行会社が自発的に特定の有価証券を発行する最低価格(最低価格(minimum price))。
割当:
i.入札に100%の優先権が与えられる任意の入札者のID(主要投資家(cornerstone investors))と、優先権が関係する特定の有価証券の数(主要投資家割当(cornerstone investor allocations))。
ii.闇の予約がオンエクスチェンジの価格決定と割当に先行している場合、オンエクスチェンジブックビルドで優先権を受け取るそれらの申請のパーセンテージ(優先割当パーセンテージ(priority allocation percentage))、あるいは闇のプールの有価証券がオンエクスチェンジ方式を介して発行される有価証券の数に含まれない場合、特定の有価証券の最終割当を構成する闇のプールによる予備割当のパーセンテージ。
iii.もしあれば、特定の有価証券の数として表され、入札者の関係者を含む、入札サイズの上限(最大値)(入札上限(bid caps))。
iv.アルゴリズム1が選択される場合、アルゴリズム1a−ターゲットエクセスカバレッジアットマッチ、あるいはアルゴリズム1b−トータルターゲットエクセスカバレッジオーバーマッチが選択される。
それぞれの特定の有価証券の価格は、ブックビルドが発生するときにリアルタイムで条件付き決定ルールを利用するアプローチによって決定される。第1の決定ルールが適用されるときに明瞭な結果が得られない場合、このモデルは第2の決定ルール等に進む。この決定ルールは、常に同じ順序で適用されることが好ましい。
アルゴリズム1:最低価格を超える最終価格を決定する。アルゴリズム1では、注文したときに実際に申し立てた価格に拘わらず同一価格で全ての入札が満たされる。
原則1:この原則を適用する際に関係する2つのステップがある。第1のステップがそれぞれの適格な価格で累積入札量を決定する。累積入札量は価格が下がると増える−買取り価格は買い主が自発的に自身の有価証券に支払う最高価格であるが、買い主が自発的にさらに低い価格を支払うのは認められている。第2のステップが単一の最終価格を決定する。
ステップ1:発行される有価証券の数を決定する。プレイスメントNo#セキュリティズフィクストが選択される場合、価格に拘わらずその数の有価証券が発行される。プレイスメントドルバリューフィクスト方式が選択された場合、プレイスメントドルバリューフィクストがそれぞれの適格な価格で割られその価格で発行される有価証券の数を決定する。
ステップ2:最終価格を決定する。最低価格を超える最高価格は、(a)アルゴリズム1(a)が選択された場合、実際の補償範囲超過がターゲットエクセスカバレッジアットマッチより小さいかもしくはこれに等しく、あるいは(b)アルゴリズム1(b)が選択された場合、不十分な量がトータルターゲットエクセスカバレッジオーバーマッチより少ないかもしくはこれに等しい。それぞれの価格レベルで満たされた量が総累積入札−発行される特定の株式に等しい。
ステップ2が価格をもたらす場合、これが正式な最終価格になり、価格決定プロセスが終わる。原則1を適用する場合、ステップ2は最終価格をもたらさず、アルゴリズムが原則2に移って最終価格を決定し、発行される有価証券の数を再計算する。
原則2:最低価格で最終価格を決定する。最終価格は最低価格であり、オンマーケットの入札者に発行される有価証券の数がその価格で累積入札まで減らされる。
アルゴリズム1:割当は以下の原則を用いて決定される。
原則3:主要投資家の割当(cornerstone investor allocations)は最終価格で最初に満たされる。
原則4:闇の予約での割当は、もしあれば、優先割当のパーセンテージ(priority allocation percentage)で乗算され、闇のプールの投資家(闇のプールの優先株式 (dark pool priority shares))の優先適用有価証券の数を決定する。これらの投資家は、
a)闇のプールの優先株式と、
b)関連する闇のプールの入札者が最終価格で入札を申込んだ株式の数との少ない方まで次の優先権を受け取る。
原則5:アルゴリズム1−入札主導割当が選択された場合、アルゴリズム1−ステップ1で計算したように割当てた有価証券の合計数が発行される数に等しくなるまで、入札で提出された価格の順序で、特定された任意の上限を条件として、入札が満たされる。先の原則で株式を割当てられた全ての入札は割当という点において無視される。アルゴリズム1−比例配分主導割当が選択された場合、最終価格に等しいおよびこれを超える全ての入札が最終価格の入札とみなされる。次いで、割当てた有価証券の合計数がアルゴリズム1,原則1−ステップ1で計算したように発行される数に等しくなるまで、特定された任意の上限を条件として、各入札者は入札した有価証券の数に比例した割当を受け取る。
アルゴリズム2:入札価格が複数の価格で主導される。最良の価格の入札が優先権を有し、特定の株式が以下の何れかまでそれぞれ選択された入札価格(これはそれぞれ選んだ価格で実際に入札した価格あるいはその入札した価格より低い価格とすることができる)で割当てられる。
a)発行される有価証券の合計数が割当てられるまで、あるいは、
b)最低価格に等しいかもしくは最低価格より高い満たされていない入札がなくなるまで。
同一価格で1以上の注文がある場合、最初に出された注文が優先権を取得する。
以下の変形例は、単なる例示として意図されており、本発明の範囲を限定するものではない。
オンマーケットブックビルド−変形例(「プレイスメント」,ターゲットエクセスカバレッジアットマッチ,アルゴリズム1a,比例配分主導割当)
1.企業は1億ドルの新規株式を調達したい。その株式は1.00ドルで取り引きしている。
2.一部の主幹事会社は本発明を採用する方法を用いるよう申込み委任の獲得という自身の見通しを強める。
3.企業は、価格決定とコーポレートガバナンスの恩恵とにアクセスする方法を用いるよう申込む主幹事会社に委任する。
4.主幹事会社と企業は、「引き受け」価格が0.85ドル(15%割引)であることに同意する。
5.闇の予約(入札情報が秘密で照合され、もしあれば、主幹事会社の裁量で選択されたクライアントにのみ開示される):
a.主幹事会社は、選択されたクライアントに株式に入札するよう勧める。
b.主幹事会社は、85セントの株式を600万ドル購入する25の機関クライアントによる入札(1億5千ドル)と、最終価格の1250万ドルの小口顧客層による入札とを受け付ける(合計1億6千5百万ドルの入札)。
c.主幹事会社は、機関入札者のそれぞれに電話し、予約で入札する利権について説明し、割当を受け取りたい場合には、86セントまで入札を引き上げる必要があることを入札者に伝える。
d.86セントで、まとめて、総計1億900万ドルの20の機関入札者による入札と、小口顧客による1250万ドルの入札とがある(すなわち合計で1億2150万ドル)。
e.主幹事会社(および発行会社)は自身の裁量を用いて86セントが適切な価格であると判定して割当を決定する。例えば、主幹事会社はその機関クライアントに9800万ドル(彼らの入札の90%)とその小口顧客に200万ドル(入札の16%)とを割当てることができる。
備考.これにより現在使用したプロセスが終わり、1億ドルの株式が86セントで落札者に割当てられることになる。
6.発行会社/主幹事会社は「エクセスカバレッジ(excess coverage)」を150%に設定し、「優先割当」を50%に設定する(入札者に入札するよう勧めるため優先割当はステップ5で開示されている必要がある)。
7.ステップ5による割当がオンマーケットブックビルドの開始入札になる。これらの入札は86セントで取消不可能であるが、最終価格まで上げて優先権を受け取ることができる。
8.オンマーケットブックビルドが始まり、入札者はマッチ価格を見ることができる。
より広範囲の参加が90セント(マッチ価格)で1億5000万ドルの入札をもたらす。
9.90セントまで上げられたこれらの開始「確定」入札により50%の優先割当を受け取る。
10.残りの満たされていない入札(すなわち開始入札の「優先権のない」部分と90セントの新規入札と)は、各入札者の90セントの入札の量に関する比例配分割当を受信する。
オンマーケットブックビルド−変形例(「買戻し」,ターゲットエクセスカバレッジアットマッチ,アルゴリズム1a,比例配分主導割当)
1.企業はその持分を1億ドル減らしたい。その株式は1.00ドルで取り引きしている。
2.買戻し価格は80セントの十分な税額控除配当を含み(すなわち税額控除を付ける)、残りは投資利益であると企業はいう。
3.株主にさらに魅力的な申込みをするため、1億5000万ドルの提供された株式(すなわち150%の供給量)があることに基づいて価格を設定すると企業はいう。
4.企業は本発明を採用する方法に従ってオンマーケットブックビルドを始める。
5.税額控除と規模縮小の魅力により、株主は取引価格の1.00ドル未満で株式を提供する。
6.各株主はリアルタイムでマッチ価格を見ることができるので、株主は自身の言い値を下方に修正して株式の買戻しへの参加(と税額控除の受け取り)を確実にする。
7.逆ブックビルドが競合の緊張状態なくオフマーケットで実行される場合よりも低い価格で企業は株式を買戻すことができる。企業は、分配された税額控除の全額を受け取る。
記載全体に渡り、「処理」もしくは「演算」もしくは「計算」もしくは「判定」もしくは「表示」などの用語を利用する議論は、コンピュータシステムのメモリもしくはレジスタもしくは他のこのような情報記憶装置、あるいは送信もしくは表示デバイスの中の物理的(電子的)な量として表されるデータを操作し変換するコンピュータシステムまたは類似の電子演算デバイスの動作とプロセスのことをいうことを認識されたい。
本発明の任意の実施形態はさらに、任意で、別個にあるいはまとめて、本書に参照され示された部分、要素および特徴あるいはこの部分、要素もしくは特徴の2以上のあらゆる組み合わせで広く構成することができ、本書で述べられた具体的な数値は本発明が関係する分野で既知の均等物を含み、このような既知の均等物はあたかも別個に説明したかのように本書に援用されると考えられる。
本発明は、コンピュータの実装方法、ソフトウェアの実施形態、ファームウェア、あるいはソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせる実施形態といった形態を取ることができる。
好適な実施形態は詳細に記載されたが、本発明の範囲から外れずに当業者は様々な変更、置換および修正を行うことができることを理解されたい。

Claims (24)

  1. 公認証券取引所で企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てるコンピュータ実装方法であって、当該方法がブックビルドを提供し、
    前記公認証券取引所で前記特定の有価証券に一意の取引コードを割当てるステップと、
    ホストコンピュータシステムによって、前記特定の有価証券の少なくとも一部に対する適格な投資家の少なくとも1つの入札を示す入札データを受信するステップと、
    前記ホストコンピュータシステムによって、前記入札データに少なくとも部分的に基づいて、前記特定の有価証券の少なくとも1つの価格と前記適格な投資家に対する特定の有価証券の割当とを決定するステップとを含むことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載のコンピュータ実装方法において、前記少なくとも1つの価格が、前記特定の有価証券に対する累積需要量が前記特定の有価証券の固定された供給量に等しくなる価格より低いことを特徴とする方法。
  3. 請求項1に記載のコンピュータ実装方法がさらに、
    前記ホストコンピュータシステムから少なくとも1つのクライアントコンピュータシステムに、前記少なくとも1つの価格を示す価格データと前記特定の有価証券の割当を示す割当データとを送信するステップを含むことを特徴とする方法。
  4. 請求項1に記載のコンピュータ実装方法において、当該方法がリアルタイムで実行されることを特徴とする方法。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のコンピュータ実装方法において、前記特定の有価証券の少なくとも1つの価格を決定するステップが、前記ホストコンピュータに実装された選択肢:
    前記特定の有価証券の合計数、あるいは、
    前記特定の有価証券の合計値に少なくとも部分的に基づくことを特徴とする方法。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のコンピュータ実装方法において、前記特定の有価証券の少なくとも1つの価格を決定するステップが、前記ホストコンピュータに実装された選択肢:
    前記特定の有価証券について決定される単一価格、あるいは、
    前記特定の有価証券について決定される異なる価格に少なくとも部分的に基づくことを特徴とする方法。
  7. 請求項6に記載のコンピュータ実装方法において、前記単一価格が、発行される特定の有価証券の合計数を上回る過剰な合計数の入札に達したとき、あるいは前記特定の有価証券を割当てた後に入札の総量が満たされていないときに計算することによって決定されることを特徴とする方法。
  8. 請求項6に記載のコンピュータ実装方法において、前記異なる価格が、適格な投資家から受信した入札に少なくとも部分的に基づいて決定されることを特徴とする方法。
  9. 請求項6に記載のコンピュータ実装方法において、前記単一価格が、
    補償範囲超過と、
    最低価格と、
    適格な投資家に対する優先割当と、
    適格な投資家に割当てられた最大価値とから成る群から選択された少なくとも1つのパラメータに基づいて決定されることを特徴とする方法。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載のコンピュータ実装方法において、少なくとも1つの価格と割当がさらに、
    前記ホストコンピュータシステムによって、供給量を上回る所定のパーセンテージと等しい超過需要量の状態を満たすマッチ価格を決定するステップと、
    前記ホストコンピュータシステムによって、前記少なくとも1つの入札が前記マッチ価格に等しいかあるいはこれを超えているかどうかを特定するステップとに少なくとも部分的に基づいて決定されることを特徴とする方法。
  11. 請求項10に記載のコンピュータ実装方法において、少なくとも1つの価格と割当がさらに、
    前記ホストコンピュータシステムによって、入札が優先入札であるかどうかおよび前記マッチ価格まで上げられたかどうかを特定するステップと、
    前記優先入札に一定のパーセンテージの供給量を割当てるステップとに少なくとも部分的に基づいて決定されることを特徴とする方法。
  12. 請求項10に記載のコンピュータ実装方法において、前記確定入札が最終的なマッチ価格まで上げられた場合、オフマーケットブックビルドから特定された適格な投資家は前記特定の有価証券の割当の優先地位を譲渡する最低価格で確定入札に関連づけられることを特徴とする方法。
  13. 請求項1〜4の何れか1項に記載のコンピュータ実装方法がさらに、
    発行される特定の有価証券の合計数を固定するかあるいはドル価値によって決定するかどうかを選択するステップと、
    前記特定の有価証券が固定された価格あるいは幾つかの異なる価格で発行するかどうかを選択するステップと、
    前記ホストコンピュータによって、少なくとも1つの価格と割当を決定するステップとを含むことを特徴とする方法。
  14. 請求項1〜13の何れか1項に記載のコンピュータ実装方法において、前記割当が、
    入札で提出された価格の順序に基づく入札主導割当、あるいは、
    一定の割合の幾つかの有価証券の入札に基づく比例配分主導割当であることを特徴とする方法。
  15. 請求項1〜13の何れか1項に記載のコンピュータ実装方法において、特定の有価証券について異なる価格が決定される場合、
    発行される有価証券の合計数が割当てられるまで、あるいは、
    最低価格に等しいもしくは最低価格を超える満たされていない入札がなくなるまで、割当は個別の入札価格に基づくことを特徴とする方法。
  16. 公認証券取引所で企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てるためのホストコンピュータシステムであって、
    前記公認証券取引所で特定の有価証券に一意の取引コードを関連づける少なくとも1つのプロセッサと、
    前記特定の有価証券の少なくとも一部に対する適格な投資家の少なくとも1つの入札を示す入札データを受信する入力デバイスとを具え、
    前記少なくとも1つのプロセッサが、前記入札データに少なくとも部分的に基づいて、前記特定の有価証券の少なくとも1つの価格と前記適格な投資家に対する特定の有価証券の割当とを決定することを特徴とするシステム。
  17. 請求項16に記載のシステムがさらに、
    前記少なくとも1つの価格を示す価格データと前記特定の有価証券の割当を示す割当データとを少なくとも1つのクライアントコンピュータシステムに送信する出力デバイスを具えることを特徴とするシステム。
  18. 公認証券取引所で企業の特定の有価証券の価格を決定し割当てるためのコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、当該コンピュータ実行可能命令が、
    前記公認証券取引所で前記特定の有価証券に一意の取引コードを関連づけ、
    前記特定の有価証券の少なくとも一部に対する適格な投資家の少なくとも1つの入札を示す入札データを受信し、
    前記入札データに少なくとも部分的に基づいて、前記特定の有価証券の少なくとも1つの価格と、適格な投資家に対する幾つかの特定の有価証券の割当とを決定するよう構成されていることを特徴とする記憶媒体。
  19. 企業が公認証券取引所で既に発行された企業の有価証券の売り主から既に発行された企業の有価証券を購入するために少なくとも1つの買戻し価格を決定するコンピュータ実装方法であって、当該方法が、
    ホストコンピュータシステムによって、前記既に発行された企業の有価証券の少なくとも一部に対する企業の少なくとも1つの申込みを示す申込みデータを受信するステップと、
    前記ホストコンピュータシステムによって、前記申込みデータに少なくとも部分的に基づいて、既に発行された企業の有価証券の少なくとも1つの買戻し価格を決定するステップとを含むことを特徴とする方法。
  20. 請求項19に記載のコンピュータ実装方法において、
    前記少なくとも1つの買戻し価格を決定するステップがさらに、
    企業によって購入される既に発行された企業の有価証券の合計数を固定するか、あるいはドル価値によって決定するかどうかを選択するステップと、
    既に発行された企業の有価証券を固定された価格あるいは幾つかの異なる価格で企業が購入すべきかどうかを選択するステップとを含むことを特徴とする方法。
  21. 請求項19に記載のコンピュータ実装方法が、前記決定された買戻し価格に基づいて条件を満たした売り主を特定するステップを含むことを特徴とする方法。
  22. 請求項19〜21の何れか1項に記載のコンピュータ実装方法において、前記少なくとも1つの買戻し価格は、累積供給量が前記既に発行された企業の有価証券に対する固定された需要量に等しくなる価格を超えることを特徴とする方法。
  23. 請求項19〜22の何れか1項に記載のコンピュータ実装方法において、補償範囲超過と、最高価格と、優先配分と、最大割当値とから成る群から選択された少なくとも1つのパラメータに基づいて前記少なくとも1つの買戻しが決定されることを特徴とする方法。
  24. 請求項19〜23の何れか1項に記載のコンピュータ実装方法において、言い値が最終的なマッチ価格まで下げられる場合、オフマーケット逆ブックビルドから特定された適格な売り主は前記有価証券の買戻しの優先地位を譲渡する最高価格で確定言い値に関連づけられることを特徴とする方法。
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