JP2013254208A - 光源装置、光ビーム走査装置及び画像形成装置、並びに光源調整方法 - Google Patents

光源装置、光ビーム走査装置及び画像形成装置、並びに光源調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ビーム走査装置の光学ハウジングに装着するときの調整を容易に精度良く行い、高品位な画像品質を簡便に得ることができる光源装置、光ビーム走査装置、画像形成装置、光源調整方法を提供する。
【解決手段】光源装置70を光ビーム走査装置の光源ハウジングに装着した後、光源装置70の調整機構部のフック部72f1と光学ハウジングとの間を引張ばね101bで連結して、ストッパ部73sにより歯止めがかかるまで環状凸部72gを回転軸として光源装置70を一方向raに回転させ、さらに、角度調整部(角溝72f2、逃げ穴72f3、ナット部材72n)及び角度調整治具(調整ねじ101n、ステイ101s)からなる角度調整手段により引張ばね101bの力に抗して環状凸部72gを回転軸として光源装置70を前記一方向とは逆方向rbに回転させ、前記光ビーム走査装置における光源装置70の面発光光源の傾き量γを調整して固定する。
【選択図】図23

Description

本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ等の書込系に用いられる光ビーム走査装置に適用され、面発光光源を有する光源装置、該光源装置からの光ビームを走査して高速に画像を形成する光ビーム走査装置、及び該光ビーム走査装置を用いた画像形成装置、並びに光源調整方法に関するものである。
タンデム方式による多色画像形成装置においては、各色に対応した感光体ドラムを転写体の搬送方向に沿って配列し、各色の画像形成ステーションで形成したトナー像を重ね合わせることで、記録媒体を1パスするだけでカラー画像が形成でき高速化が可能である(例えば、特許文献1参照。)。
一方、光走査装置を高速化する手段としてマルチビーム走査装置が提案されている。マルチビーム走査装置は、複数のビームを一括で走査し、隣接する複数のラインを同時に記録することができ、偏向手段であるポリゴンスキャナの回転速度を上げずに高速化が可能となる。
また、特許文献2では、2次元アレイ素子(面発光型半導体レーザアレイ:VCSEL)を用いて一括走査することで、複数ラインを同時に形成する方式が提案されている。2次元アレイ素子を用いることで、数十ビーム以上にまで発光源を増やすことができるので、感光体上での副走査ピッチを記録密度の1/nにでき、単位画素をn×mの複数ドットのマトリクス構成とすることにより、より高精細な画像記録が行える。
このような2次元アレイ素子は発光源数が数十個にも及ぶため、リードフレームを有するセラミックパッケージ等に収容され、回路基板に直に半田付けされている。そのため、光源ユニットを構成する支持部材に2次元アレイ素子を固定するには、回路基板を介して取り付けることになるが、半田付けに伴う装着高さのばらつきにより、回路基板面とパッケージ表面との寸法が定まらず、回路基板面を基準として支持する方法では2次元アレイ素子の位置がうまく決まらないという問題がある。
この対策として、特許文献3では、回路基板を弾性的にたわませてパッケージ部材を押圧し、パッケージ表面が確実に位置決めできるようにする方式が開示されている。
ところで昨今、多色画像形成装置においては高速化が年々進むことで、オンデマンドプリンティングシステムとして簡易印刷に用いられるようになりつつあり、より高精細な画像品質が求められている。
これに対して、前記2次元アレイ素子を用いることで、感光体上での副走査ピッチを記録密度の1/nにでき、単位画素をn×mの複数ドットのマトリクス構成とすることで高精細な画像品質を得ることができる。
しかしながら、上記したように、2次元アレイ素子はパッケージに収容され、この場合2次元アレイ素子とパッケージはエポキシ系等の接着剤を用いて接着固定されるため治具等を用いても高精度に位置決めすることは困難であり、更に回路基板に直に半田付けされているため、光源ユニットを構成する支持部材に精度良く2次元アレイ素子を位置決めすることが難しいという課題がある。
また、2次元アレイ素子とカップリングされるカップリングレンズとの配置精度は、数μm単位で維持しなければならず、この配置精度がずれると感光体面上に照射するビームスポット径やビームピッチに影響を与え、画像品質が著しく劣化するといった問題がある。
その点、特許文献3に記載の方式は、2次元アレイ素子のパッケージ表面を突き当てて位置決めができるが、回路基板を強制的にたわませているため、回路基板に実装される電子部品の半田が剥がれるといった部品不良が発生する可能性があり、信頼性に問題がある。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、面発光光源を有し光書込みに用いられる光源装置について、面発光光源を3軸方向で精度良く位置決めし、光ビーム走査装置の光学ハウジングに装着するときに、光軸を中心軸として当該光源装置を回転させて面発光光源の傾き調整(γ調整)を精度良く行い、高品位な画像品質を簡便に得ることができ、その画像品質を経時的にも信頼性が高く、安定的に維持することが可能な光源装置を提供し、また該光源装置を用いた光ビーム走査装置、更には該光ビーム走査装置を用いた画像形成装置、本発明の光源装置を用いた光源調整方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 2次元に配列してなる面発光光源(面発光光源10a)、および光ビームを受光する光検出器を備える回路基板(回路基板75)と、前記面発光光源からの光ビームを平行光束あるいは所定の収束または発散状態の光束とするカップリングレンズ(カップリングレンズ11)と、前記面発光光源からの光ビームの一部の光束を分岐し、前記光検出器に導く光分岐手段と、前記カップリングレンズと前記光分岐手段とを含む複数の光学素子を保持するホルダ(光学素子ホルダ72)と、を備え、前記ホルダは、光ビーム走査装置の光学ハウジング(光学ハウジング101)に対して当接され、前記面発光光源の配列面に垂直な方向を中心軸として前記ホルダを回転可能に支持する第1の支持部(環状凸部72g)が、前記第1の支持部を受ける前記光学ハウジングの壁面に設けた第2の支持部に合わされ、前記光分岐手段が前記ホルダに保持されている位置を前記第2の支持部より前記光学ハウジングの内部にすることを特徴とする光源装置(光源装置70、図4,図5,図7,図11,図19)。
〔2〕 前記面発光光源の配列面に垂直な方向を回転軸とする前記ホルダの回転を所定位置で歯止めするストッパ部(ストッパ部73s)と、前記面発光光源の配列面に垂直な方向を回転軸として前記ホルダを一方向に回転させるための力が作用する力点部(フック部72f1)と、この力に抗して前記面発光光源の配列面に垂直な方向を回転軸とする前記ホルダの回転角度(傾き量γ)を調整するための角度調整部(角溝72f2、逃げ穴72f3、ナット部材72n)と、を有する調整機構部を備えることを特徴とする前記〔1〕に記載の光源装置。
〔3〕 前記光分岐手段と前記カップリングレンズを箱型ケース内に収納して保護する保護カバー(保護カバー73)とを更に備える前記〔1〕または〔2〕に記載の光源装置。
〔4〕 前記ストッパ部が前記保護カバーの外面上に設けられていることを特徴とする前記〔3〕に記載の光源装置。
〔5〕 前記力点部と前記角度調整部が前記ホルダに設けられていることを特徴とする前記〔2〕に記載の光源装置。
〔6〕 前記ホルダは、前記面発光光源の配列面の方向に延びるアーム部(アーム部72p2)を少なくとも1つ有し、該アーム部に前記力点部と前記角度調整部を有することを特徴する前記〔5〕に記載の光源装置(図11)。
〔7〕 前記ホルダは、前記面発光光源の配列面の方向であってお互いに反対方向に延びる一対の前記アーム部を有することを特徴とする前記〔6〕に記載の光源装置。
〔8〕 前記面発光光源の配列面に垂直な方向において、前記面発光光源側から、当該光源装置の重心位置(1)、前記力点部(2)、当該光源装置の光学ハウジング壁面との当接部(3)、前記第1の支持部(4)の順に配置されてなることを特徴とする前記〔1〕に記載の光源装置(図24)。
〔9〕 前記回路基板は、前記面発光光源と該面発光光源を収容するパッケージ(パッケージ10b)とからなる光源手段(光源手段10)を備え、前記回路基板と前記ホルダとの間に配置され、前記回路基板の前記光源手段が実装された面を覆うように該回路基板と連結することにより前記パッケージと当接して当該光源装置における前記面発光光源の位置を決めて固定し、前記ホルダと連結することにより前記面発光光源に対する複数の光学素子の位置を決める中間ホルダ(中間ホルダ71)を備えることを特徴とする前記〔1〕に記載の光源装置(図4,図5)。
〔10〕 前記光源手段の前記パッケージは、前記面発光光源の配列面に垂直な方向(x軸方向)、光該垂直な方向に直交する一の方向である主走査方向(y軸方向)、該垂直な方向に直交しかつ主走査方向に直交する他の方向である副走査方向(z軸方向)のそれぞれの方向に面する3つの基準面を有し、前記中間ホルダは、前記パッケージの3つの基準面が当接して前記面発光光源の位置を決める突き当て部を有することを特徴とする前記〔9〕に記載の光源装置(図7,図8)。
〔11〕 前記複数の光学素子、保持手段それぞれの形状は、前記面発光光源の配列面に垂直な方向の平面内のある軸に対して線対称であることを特徴とする前記〔1〕に記載の光源装置。
〔12〕 前記光分岐手段は、光ビームの光量を検出する光検出器(光検出器17)を有し、前記光学素子ホルダは、前記面発光光源からの光ビームを分割する光束分割素子(アパーチャミラー13)と、該光束分割素子により分割された一方の光ビームの絞りとなるアパーチャ(第2アパーチャ15)と、該アパーチャを通った光ビームを前記光検出器に導く集光レンズ(集光レンズ16)と、を有することを特徴とする前記〔1〕に記載の光源装置(図5,図6,図13)。
〔13〕 前記〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の光源装置と、前記光源装置からの光ビームを偏向する偏向手段と、偏向された光ビームを被走査面に結像する結像光学系と、を光学ハウジングに備えることを特徴とする光ビーム走査装置(光ビーム走査装置100、図2,図3)。
〔14〕 前記〔13〕に記載の光ビーム走査装置と、前記光ビーム走査装置からの光ビームが結像し、静電像が形成される感光体と、前記静電像をトナーにより現像する現像手段と、現像されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置(画像形成装置500、図1)。
〔15〕 前記〔2〕に記載の光源装置(光源装置70)を光ビーム走査装置の光学ハウジング(光源ハウジング101)に装着するときの光源調整方法であって、前記光学ハウジングの壁面の所定位置に前記光源装置の前記ホルダの所定部分(ハウジング突き当て面72i)を当接させて、前記面発光光源の配列面に垂直な方向、該垂直な方向に直交する一の方向である主走査方向、該垂直な方向に直交しかつ主走査方向に直交する他の方向である副走査方向の位置を決め、ついで、前記調整機構部の力点部(フック部72f1)と光学ハウジングとの間を弾性部材(引張ばね101b)で連結して、前記ストッパ部(ストッパ部73s)により歯止めがかかるまで前記第1の支持部(環状凸部72g)を回転軸として前記光源装置を一方向(ra)に回転させ、さらに、前記角度調整部(角溝72f2、逃げ穴72f3、ナット部材72n)及び角度調整治具(調整ねじ101n、ステイ101s)からなる角度調整手段により前記弾性部材の力に抗して前記第1の支持部を回転軸として前記光源装置を前記一方向とは逆方向(rb)に回転させ、前記光ビーム走査装置における前記面発光光源の傾斜角度(傾き量γ)を調整して固定することを特徴とする光源調整方法(図19,図23)。
本発明の光源装置によれば、調整機構部により、光ビーム走査装置の光学ハウジングに装着するときに、光源手段の光軸を中心軸として当該光源装置を回転させて面発光光源の傾き調整(γ調整)を精度良く行い、高品位な画像品質を簡便に得ることができ、その画像品質を経時的にも信頼性が高く、安定的に維持することが可能となる。
本発明の光ビーム走査装置によれば、γ調整が精度良く行われて装着される本発明の光源装置を用いるので、経時的にも精度が良く信頼性が高い光ビームの走査を実現することができる。
本発明の画像形成装置によれば、本発明の光ビーム走査装置を備えるので、高品位な画像品質を簡便に得ることができ、その画像品質を経時的にも信頼性が高く、安定的に維持することが可能となる。
本発明の光源調整方法によれば、光ビーム走査装置の光学ハウジングに装着するときに、光源手段の光軸を中心軸として光源装置を回転させて面発光光源の傾き調整(γ調整)を簡便かつ精度良く行うことができる。
本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 本発明に係る光ビーム走査装置の構成を示す斜視図である。 本発明に係る光ビーム走査装置の構成を示す断面図である。 本発明に係る光源装置の構成(1)を示す斜視図である。 図4の光源装置における保護カバーを外した状態の構成を示す斜視図である。 回路基板の構成を示す斜視図である。 光源手段の構成を示す図である。 中間ホルダの構成(1)を示す斜視図である。 本発明に係る光源装置の背面からの構成を示す斜視図である。 中間ホルダの構成(2)を示す斜視図である。 光学素子ホルダの構成(1)を示す斜視図である。 光学素子ホルダの構成(2)を示す斜視図である。 光学素子ホルダにおける光学素子保持部の構成を示す斜視図である。 本発明に係る光源装置の構成(2)を示す正面図である。 図14の光源装置におけるB−B断面図である。 図14の光源装置におけるC−C断面図である。 図14の光源装置におけるD−D断面図である。 本発明の光ビーム走査装置の光学ハウジングの構成を示す斜視図である。 図18の光学ハウジングへの本発明の光源装置の装着の様子を示す図である。 図18の光学ハウジングの開口部への本発明の光源装置の装着状態を示す正面図である。 図18の光学ハウジングに本発明の光源装置を保持するための板ばね部材の構成を示す斜視図である。 装着された光源装置についてγ調整を行った状態を示す光学ハウジングの全体図である。 図22の調整機構部の構成を示す図である。 本発明に係る光源装置の構成(3)を示す図である。
以下に、本発明に係る光源装置、光ビーム走査装置、画像形成装置、光源調整方法について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の構成例を示す断面図である。
図1に示すように、画像形成装置500は、例えば、黒、イエロー、マゼンタ、シアンのトナー像をシート状の記録媒体(用紙ともいう)上に重ね合わせて転写することにより、多色画像を印刷するタンデム方式の電子写真方式のカラープリンタである。この画像形成装置500は、光ビーム走査装置100、4本の感光体ドラム30A,30B,30C,30D、転写ベルト40、給紙トレイ60、給紙コロ54、第1レジストローラ56、第2レジストローラ52、定着ローラ50、排紙ローラ58、前記各部を統括的に制御する不図示の制御装置、及び前記構成部品を収容するハウジング501などを備えている。
ハウジング501には、上面に印刷が終了した用紙が排出される排紙トレイ501aが形成され、その排紙トレイ501aの下方に本発明に係る光ビーム走査装置100が配置されている。
光ビーム走査装置100は、感光体ドラム30Aに対しては、上位装置(パソコン等)から供給された画像情報に基づいて変調された黒色画像成分のレーザ光を走査し、感光体ドラム30Bに対してはシアン画像成分のレーザ光を走査し、感光体ドラム30Cに対してはマゼンタ画像成分のレーザ光を走査し、感光体ドラム30Dに対してはイエロー画像成分のレーザ光を走査する。なお、光ビーム走査装置100の構成については後述する。
感光体ドラム30A,30B,30C,30Dは、その表面にレーザ光が照射されると、その部分が導電性となる性質を持つ感光層が形成された円筒状の部材であり、光ビーム走査装置100の下方にZ軸方向に沿って等間隔に配置されている。
また、感光体ドラム30Aは、ハウジング501内部の−Z側端部(図中左側)にY軸方向(図の紙面に対して垂直方向)を長手方向として配置され、不図示の回転機構により図1における時計回り(図中矢印方向)に回転されるようになっている。そして、その周囲には、図1における12時(上側)の位置に帯電チャージャ32Aが配置され、そこから時計回り方向にトナーカートリッジ33A、クリーニングケース31Aが配置されている。
帯電チャージャ32Aは、長手方向をY軸方向とし、感光体ドラム30Aの表面に対して所定のクリアランスを介して配置され、感光体ドラム30Aの表面を所定の電圧で帯電させる。
トナーカートリッジ33Aは、黒色画像成分のトナーが充填されたカートリッジ本体と、感光体ドラム30Aとは逆極性の電圧に帯電された現像ローラなどを備え、カートリッジ本体に充填されたトナーを現像ローラを介して感光体ドラム30Aの表面に供給する。
クリーニングケース31Aは、Y軸方向を長手方向とする長方形状のクリーニングブレードを備え、該クリーニングブレードの一端が感光体ドラム30Aの表面に接するように配置されている。感光体ドラム30Aの表面に吸着されたトナーは、感光体ドラム30Aの回転に伴いクリーニングブレードにより剥離され、クリーニングケース31Aの内部に回収される。
感光体ドラム30B,30C,30Dは、感光体ドラム30Aと同等の構成を有し、感光体ドラム30Aの+Z側(図中右側)に所定間隔で順番に配置されている。そして、その周囲には、前述の感光体ドラム30Aと同様の位置関係で帯電チャージャ32B,32C,32D、トナーカートリッジ33B,33C,33D及びクリーニングケース31B,31C,31Dがそれぞれ配置されている。
帯電チャージャ32B〜32Dは、前記帯電チャージャ32Aと同様に構成され、感光体ドラム30B〜30Dの表面を所定の電圧で帯電させる。
トナーカートリッジ33B〜33Dは、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー画像成分のトナーが充填されたカートリッジ本体と、感光体ドラム30B〜30Dとは逆極性の電圧により帯電された現像ローラなどを備え、カートリッジ本体に充填されたトナーを現像ローラを介して感光体ドラム30B〜30Dの表面にそれぞれ供給する。
クリーニングケース31B〜31Dは、前記クリーニングケース31Aと同様に構成され、同様に機能する。
以下、感光体ドラム30A、帯電チャージャ32A、トナーカートリッジ33A及びクリーニングケース31Aを合わせて第1ステーションと呼び、感光体ドラム30B、帯電チャージャ32B、トナーカートリッジ33B及びクリーニングケース31Bを合わせて第2ステーションと呼び、感光体ドラム30C、帯電チャージャ32C、トナーカートリッジ33C及びクリーニングケース31Cを合わせて第3ステーションと呼び、感光体ドラム30D、帯電チャージャ32D、トナーカートリッジ33D及びクリーニングケース31Dを合わせて第4ステーションと呼ぶものとする。
転写ベルト40は、無端環状の部材で、感光体ドラム30A,30Dの下方にそれぞれ配置された従動ローラ40a,40cと、これらの従動ローラ40a,40cより少し低い位置に配置された駆動ローラ40bに、上端面が感光体ドラム30A,30B,30C,30Dそれぞれの下端面に接するように巻回されている。そして、駆動ローラ40bが図1における反時計回りに回転することにより、反時計回り方向(図中矢印方向)に回動される。また、転写ベルト40の+Z側端部近傍には、前記帯電チャージャ32A,32B,32C,32Dとは逆極性の電圧が印加された転写チャージャ48が配置されている。
給紙トレイ60は転写ベルト40の下方に配置されている。この給紙トレイ60は略直方体状のトレイであり、内部に印刷対象としての複数枚の用紙61が積み重ねられて収納されている。そして、給紙トレイ60の上面の+Z側端部近傍には矩形状の給紙口が形成されている。
給紙コロ54は、給紙トレイ60から用紙61を一枚ずつ取り出し、一対の回転ローラから構成される第1レジストローラ56を介して、転写ベルト40と転写チャージャ48によって形成される隙間に導出する。
定着ローラ50は、一対の回転ローラから構成され、用紙61を加熱するとともに加圧し、第2レジストローラ52を介して、排紙ローラ58へ導出する。
排紙ローラ58は、一対の回転ローラから構成され、導出された用紙61を排紙トレイ501aに順次スタックする。
つぎに、本発明に係る光ビーム走査装置の構成について説明する。
図2は光ビーム走査装置100の構成を示す斜視図であり、図3は光ビーム走査装置100の構成を示す断面図である。図2及び図3を総合的に見ると分かるように、光ビーム走査装置100は、ポリゴンミラー104、ポリゴンミラー104の−Z方向に順次配置されたfθレンズ105、反射ミラー106B及び反射ミラー106A、fθレンズ105の下方に配置された反射ミラー108B、この反射ミラー108Bの−Z方向に順次配置されたトロイダルレンズ107B、反射ミラー108A、トロイダルレンズ107A、並びにポリゴンミラー104の+Z方向に配置されたfθレンズ305、反射ミラー306C及び反射ミラー306D、fθレンズ305の下方に配置された反射ミラー308C、この反射ミラー308Cの+Z方向に順次配置されたトロイダルレンズ307C、反射ミラー308D、トロイダルレンズ307Dを備える走査光学系と、感光体ドラム30A,30Bを走査する光ビーム(レーザ光)をポリゴンミラー104へ入射させる光学系200Aと、感光体ドラム30C,30Dを走査する光ビーム(レーザ光)をポリゴンミラー104へ入射させる光学系200Bの2つの光学系と、を備えている。
前記光学系200A,200Bは、Z軸に対して120度又は60度を成す方向から、ポリゴンミラー104の偏向面にレーザ光を入射させる光学系であり、図2の光学系200Bに代表的に示されるように、光源装置70、該光源装置70から出射されるレーザ光の経路に沿って順に配置された光束分割プリズム202、一組の液晶素子203A,203B、一組のシリンダレンズ204A,204Bを備えている。光源装置70の詳細については後述する。
光束分割プリズム202は、入射するレーザ光を、上下方向(副走査方向)に所定距離隔てた2本のレーザ光に分割する。
液晶素子203A,203Bは、光束分割プリズム202に2分割されたレーザ光それぞれに対応するように上下に隣接して配置され、制御装置(不図示)からの電圧信号に応じてレーザ光を副走査方向に偏向する。
シリンダレンズ204A,204Bは、光束分割プリズム202に2分割されたレーザ光それぞれに対応して上下に隣接して配置され、入射したレーザ光それぞれをポリゴンミラー104へ集光する。なお、該シリンダレンズ204A,204Bは少なくとも副走査方向に正の曲率を有し、トロイダルレンズ107A〜107Dとによって、ポリゴンミラー104での偏向点と感光体ドラム30A〜30Dの表面上とを副走査方向に共役関係とする面倒れ補正光学系をなしている。
ポリゴンミラー104は、側面にレーザ光の偏向面が形成された1組の正4角柱状部材からなり、それぞれの部材は相互に45度位相がずれた状態で上下方向に隣接して配置されている。そして、不図示の回転機構により、図2に示される矢印の方向に一定の角速度で回転されている。これにより、光学系200A又は光学系200Bの光束分割プリズム202で2つに分割され、ポリゴンミラー104の偏向面にそれぞれ集光された2本のレーザ光は、位相の異なる偏向面でそれぞれ偏向されることで、感光体ドラム上に交互に入射することになる。
fθレンズ105,305は、レーザ光の入射角に比例した像高をもち、ポリゴンミラー104により、一定の角速度で偏向されるレーザ光の像面をY軸に対して等速移動させる。
反射ミラー106A,106B,306C,306Dは、長手方向をY軸方向とし、fθレンズ105,305を経由したレーザ光を折り返し、トロイダルレンズ107A,107B,307C,307Dそれぞれに入射させる。
トロイダルレンズ107A,107B,307C,307Dは、長手方向をY軸方向として配置され、反射ミラー106A,106B,306C,306Dによりそれぞれ折り返されたレーザ光を、Y軸方向を長手方向とする反射ミラー108A,108B,308C,308Dを介して感光体ドラム30A,30B,30C,30Dの表面にそれぞれ結像する。
トロイダルレンズ107A,107Bの+Y側(レーザ光の入射側)端部近傍にはそれぞれ光検出センサ141A,141Bが配置され、トロイダルレンズ307C,307Dの−Y側(レーザ光の入射側)端部近傍にはそれぞれ光検出センサ141C,141Dが配置されている。また、トロイダルレンズ107A,107Bの−Y側端部近傍にはそれぞれ光検出センサ142A,142Bが配置され、トロイダルレンズ307C,307Dの+Y側端部近傍にはそれぞれ光検出センサ142C,142Dが配置されている。前記光検知センサ141A〜141D,142A〜142Dは、例えばレーザ光が入射している間にオンとなり、それ以外にはオフとなる信号を出力する。
つぎに、前述のように構成された光ビーム走査装置100を備える画像形成装置500の動作について説明する。
上位装置から画像情報が供給されると、光学系200Aの光源装置70から出射されたレーザ光は、光束分割プリズム202によって上下方向に2分割される。分割されたレーザ光それぞれは、液晶素子203A,203Bを透過することで副走査方向の位置補正がなされた後、シリンダレンズ204A,204Bよりポリゴンミラー104の偏向面に集光される。そして、ポリゴンミラー104で偏向されたレーザ光は、fθレンズ105へ入射する。
fθレンズ105へ入射した上方のレーザ光は、反射ミラー106Bで反射されトロイダルレンズ107Bへ入射する。そして、トロイダルレンズ107Bにより、反射ミラー108Bを介して感光体ドラム30Bの表面に集光される。また、fθレンズ105へ入射した下方のレーザ光は、反射ミラー106Aで反射されトロイダルレンズ107Aへ入射する。そして、トロイダルレンズ107Aにより、反射ミラー108Aを介して感光体ドラム30Aの表面に集光される。なお、ポリゴンミラー104は前述したように上下の偏向面間に45度の位相差がある。したがって、上方のレーザ光による感光体ドラム30Bの走査と、下方のレーザ光による感光体ドラム30Aの走査は、光検出センサ141A,141B,142A,142Bからそれぞれ出力される信号に基づいて、−Y方向へ向かって交互に行われることになる。
一方、光学系200Bの光源装置70から出射されたレーザ光は、光束分割プリズム202によって上下方向に2分割される。分割されたレーザ光それぞれは、液晶素子203A,203Bを透過することで副走査方向の位置補正がなされた後、シリンダレンズ204A,204Bよりポリゴンミラー104の偏向面に集光される。そして、ポリゴンミラー104で偏向されたレーザ光は、fθレンズ305へ入射する。
fθレンズ305へ入射した上方のレーザ光は、反射ミラー306Cで反射されトロイダルレンズ307Cへ入射する。そして、トロイダルレンズ307Cにより、反射ミラー308Cを介して感光体ドラム30Cの表面に集光される。また、fθレンズ305へ入射した下方のレーザ光は、反射ミラー306Dで反射されトロイダルレンズ307Dへ入射する。そして、トロイダルレンズ307Dにより、反射ミラー308Dを介して感光体ドラム30Dの表面に集光される。なお、ポリゴンミラー104は前述したように上下の偏向面間に45度の位相差がある。したがって、上方のレーザ光による感光体ドラム30Cの走査と、下方のレーザ光による感光体ドラム30Dの走査は、光検出センサ141C,141D,142C,142Dからそれぞれ出力される信号に基づいて、+Y方向へ向かって交互に行われることになる。
このとき、光源装置70からのレーザ光は予め設定された強度に調整された状態で感光体ドラム30A〜30Dの書き込み領域に入射する。
感光体ドラム30A,30B,30C,30Dそれぞれの表面の感光層は、帯電チャージャ32A,32B,32C,32Dにより所定の電圧で帯電されることにより、電荷が一定の電荷密度で分布している。そして、前述したように、感光体ドラム30A,30B,30C,30Dがそれぞれ走査されると、レーザ光が集光したところの感光層が導電性を有するようになり、その部分では電位がほぼゼロとなる。したがって、図1の矢印方向にそれぞれ回転している感光体ドラム30A,30B,30C,30Dが、画像情報に基づいて変調されたレーザ光によって走査させることにより、それぞれの感光体ドラム30A,30B,30C,30Dの表面には、電荷の分布により規定される静電潜像が形成される。
感光体ドラム30A,30B,30C,30Dそれぞれの表面に静電潜像が形成されると、図1に示されるトナーカートリッジ33A,33B,33C,33Dの現像ローラにより、感光体ドラム30A,30B,30C,30Dそれぞれの表面にトナーが供給される。このときトナーカートリッジ33A,33B,33C,33Dそれぞれの現像ローラは感光体ドラム30A,30B,30C,30Dと逆極性の電圧により帯電されているため、現像ローラに付着したトナーは感光体ドラム30A,30B,30C,30Dと同極性に帯電されている。したがって、感光体ドラム30A,30B,30C,30Dの表面のうち電荷が分布している部分にはトナーが付着せず、走査された部分にのみトナーが付着することにより、感光体ドラム30A,30B,30C,30Dの表面に静電潜像が可視化されたトナー像が形成される。
前述のように、画像情報に基づいて第1ステーション、第2ステーション、第3ステーション及び第4ステーションで形成されたそれぞれのトナー像は、転写ベルト40の表面に重ね合わされた状態で転写され、給紙トレイ60から取り出された用紙61の表面に、転写チャージャ48によって転写され、定着ローラ50により定着される。そして、このように画像が形成された用紙61は、排紙ローラ58により排紙され、順次排紙トレイ501aにスタックされる。
つぎに、本発明に係る光源装置について説明する。
図4は、本発明に係る光源装置の外観を示す斜視図である。また、図5は、図4の光源装置における保護カバー73を外した状態で、光学素子11,12,13,14,16などのレイアウトを示す斜視図であり、図5(A)は光源装置70を正面よりも左上側から見た図、図5(B)は正面よりも右上側から見た図である。
本発明に係る光源装置70は、複数の発光源(VCSEL)を該発光源から発光される光ビームの射出方向と直交する面内に2次元(モノリシック)に配列してなる面発光光源(面発光光源10a)と該面発光光源を収容するパッケージ(パッケージ10b)とから構成される光源手段(光源手段10)を実装した回路基板(回路基板75)と、前記光源手段からの光ビームを平行光束あるいは所定の収束または発散状態の光束とするカップリングレンズを少なくとも含む複数の光学素子(カップリングレンズ11,温度補正レンズ12,アパーチャミラー13)を保持する光学素子ホルダ(光学素子ホルダ72)と、前記回路基板と光学素子ホルダとの間に配置され、前記回路基板の光源手段が実装された面を覆うように該回路基板と連結することにより前記パッケージと当接して当該光源装置における前記面発光光源の位置を決めて固定し、前記光学素子ホルダと連結することにより前記面発光光源に対する複数の光学素子の位置を決める中間ホルダ(中間ホルダ71)と、を備える。
ここで、カップリングレンズ11は、光学素子ホルダ72の光学素子保持部72aのカップリングレンズ受け部72a1(後述)に配置されている。このカップリングレンズ11は、例えば屈折率が1.5程度で−x側に焦点を有する単玉レンズであり、光源手段10から入射する光ビーム(レーザ光ともいう)の発散角を変更することにより該光ビームを略平行光に整えるものである。あるいは所定の収束または発散状態の光束とするものである。
温度補正レンズ12は、光学素子ホルダ72の光学素子保持部72aの温度補正レンズ受け部72a2(後述)に配置されている。この温度補正レンズ12は、透明樹脂を素材とし、長手方向をz軸方向、短手方向をy軸方向とする長方形板状の樹脂製レンズである。これは、温度補正レンズ12を光学素子保持部72aに配置するときに、x軸方向(光源手段10の光軸方向)に位置調整するときにクランプするためである。また、カップリングレンズ受け部72a1の幅(z軸方向の長さ)よりも温度補正レンズ12の長辺を長くすることによって、図示していない調整治具によるクランプを容易にし、さらにはその調整を容易に行なうことができるようにするためである。なお、温度補正レンズ12の光学特性は、例えば光源装置70の温度の変動に伴ってカップリングレンズ11と光源手段10との距離が微小変動することなどによる光源装置70の光学特性の変動を補正するように変化するようになっている。
アパーチャミラー13は、中央にy軸方向を長手方向とする矩形の開口が形成された板状の部材であり、+x側の面にはレーザ光を反射する反射面が形成されている。また、アパーチャミラー13は、開口の中心がカップリングレンズ11の焦点位置又はその近傍に位置するとともに、反射面がxz平面に対して−45度傾いた(−y側に45度回転した)状態で、光学素子ホルダ72の光学素子保持部72aのアパーチャミラー受け部72a3(後述)に配置されている。
以上の複数の光学素子の構成により、カップリングレンズ11、温度補正レンズ12を通過した光源手段10からのレーザ光のうち、その一部の光束がアパーチャミラー13の開口を通過し、残りの光束がアパーチャミラー13の反射面で+y方向にフロントモニタ光学系に入るように反射されることで、書込み用光束(走査用レーザ光)とフロントモニタ用光束(フロントモニタ用レーザ光)とに分岐される。
また、図5(B)に示すように、光学素子ホルダ72は、フロントモニタ光学系として、折返しミラー14、第2アパーチャ15(不図示)、集光レンズ16を保持している。
折返しミラー14は、+x側の面にレーザ光を反射する反射面が形成された板状の部材であり、該反射面がxz平面に対して+45度傾いた(+y側に45度回転した)状態で、光学素子ホルダ72の光学素子保持部72aの折返しミラー受け部72a4(後述)に配置されている。この折返しミラー14により、アパーチャミラー13で分割されたフロントモニタ用レーザ光は回路基板75側に折り返される。
第2アパーチャ15は、折返しミラー14と集光ミラー16の間に配置されるフロントモニタ用レーザ光の絞り部材である。また、集光レンズ16は、平凸形の単玉レンズであり、光学素子ホルダ72の光学素子保持部72aの集光レンズ受け部72a6(後述)に配置されている。この第2アパーチャ15と集光レンズ16により、折返しミラー14で回路基板75側に折り返されたフロントモニタ用レーザ光の光束を回路基板75に実装された光検出器17上に所定のビーム径となるように絞り込む。
光源装置70では、フロントモニタ用レーザ光が光検出器17へ入射したときに出力される信号が常時モニタされ、光源手段10から出射されるレーザ光の光量制御が行われる。具体的には、光ビーム走査装置100において、レーザ光がポリゴンミラー104の偏向面で偏向された後、感光体ドラムの書込み領域へ至るまでの間に、前記フロントモニタ用レーザ光は、光検出器17により受光される。光源装置70では、フロントモニタ用レーザ光を受光することで光検出器17から出力される光電変換信号に基づいて光源手段10から出射されるレーザ光の強度を検出し、光源手段10から出射されるレーザ光の強度が予め設定された強度となるように、面発光光源10aの各VCSELへ供給する注入電力の値のセット(決定)が行われる。これにより、レーザ光は予め設定された強度に調整された状態で感光体ドラム30A〜30Dの書込み領域に入射するようになる。
図6は、回路基板75を光源装置70の正面(−x側)から見た斜視図である。
回路基板75は、長手方向をy軸方向とする基板であり、この回路基板75の−x側の面に光源手段10及び光検出器(PD)17が実装され、+x側の面に光源手段10を駆動する駆動回路などが形成されている。
また、回路基板75の−x側の面の長手方向の両端には、板金加工で作られた一組の補強部材75aが設けられており、さらにそれぞれの補強部材75aの所定位置の2つの穴に所定の穴径をもつ樹脂製の段付き形状のカラーである中間部材75bが嵌め込まれている。この中間部材75bの穴の位置に後述する中間ホルダ71の固定穴71cを合わせ、中間ホルダ71が補強部材75aで挟持された状態で締結ねじ79aによって締結して固定することにより、回路基板75に対して中間ホルダ71が所定位置に配置されるように連結することができる。
なお、回路基板75の材質はエポキシガラスなどの樹脂、補強部材75aは鉄、中間ホルダ71はアルミニウムで構成している。それぞれ線膨張係数の異なる構造部材をねじ締結すると環境温度の変化により膨張、収縮の量が異なりそれぞれの構成部材の間にそり等の変形が生じる。本構成部材の線膨張係数はアルミニウム>鉄>エポキシガラスの順で小さく、中間部材75bを入れないで単純にねじ締結をした場合にはそれぞれの線膨張の差により使用上の環境温度範囲で十数μmの回路基板75のそりが生じることがシミュレーションで確かめられている。これは光源手段10における発光点の位置変動になりビーム径の劣化や、走査ピッチの変動になり大きな技術課題となっていた。
本発明では、この対策として、中間部材75bの穴においてある程度の嵌合がた(半径方向の隙間)を持たせて締結ねじ79aで挟持締結している。これによって、光軸方向(x軸方向)に位置変化することなく、回路基板75、補強部材75aあるいは中間ホルダ71における主走査方向(y軸方向)、副走査方向(z軸方向)の膨張収縮を阻害させずに、構成部材間ですべりを発生させて、光源手段10におけるVCSELの発光点変動を極小に抑制することができる。
また、光源装置70の光ビーム走査装置100のハウジングへの組立あるいはメンテナンスにおいて、回路基板75上のコネクタ抜き差しにより回路基板75に負荷がかかることがあるが、本発明では回路基板75と中間ホルダ71との間で少なくとも4箇所以上の締結箇所を設けて、確実に挟持締結しているため、光源装置70において容易には回路基板75の位置ズレが発生することが無く、また生産性という意味においても大きな効果がある。
また、光源手段10及び光検出器(PD)17を囲むように、中間ホルダ71の筒状部71fを通すための3つの逃げ穴(丸穴)75cが形成されている。
図7(A)は、回路基板75に実装される光源手段10の構成を示す斜視図である。図7(A)に示されるように、光源手段10は、正方形板状のパッケージ10bと、該パッケージ10bに収容される発光素子である面発光光源10aと、該面発光光源10aの配線であるリード端子(不図示)と、を有する面発光型のレーザアレイである。
パッケージ10bは、例えばセラミックを素材とするxy断面及びxz断面がU字状の箱型ケースに、−x側から該ケースと同等の大きさのガラス板が貼り付けられることにより形成されている。また、パッケージ10bの箱型ケースにおいて、−x方向に面する面、少なくとも±y方向のいずれかに面する外側の面(図では−y側に面するの外側の面)、少なくとも±z方向のいずれかに面する外側の面(図では−z側に面する外側の面)がそれぞれx軸、y軸、z軸に対して正確に垂直な面となるように形成され、光軸方向基準面10x、主走査方向基準面10y、副走査方向基準面10zとなっている。なお、パッケージ10bの箱型ケース内部には不活性ガスが充填されている。
面発光光源10aは、複数の発光源(VCSEL)が該発光源から発光される光ビームの射出方向と直交する面内に2次元に配列された発光面を有する素子である。また、面発光光源10aは、発光面がパッケージ10bの−x側の面に平行となった状態で、パッケージ10bの内部にリード端子が配線された状態で収納されている。
図7(B)に示すように、面発光光源10aの発光面(−x側の面)には、yz平面上にマトリクス状に等間隔dで配列したn列×m行、図7(B)の実施例では8列×4行として2次元に配列された、発散光を−x方向へ出射する32個の発光源を設けている。本発明では、光源装置70全体を光軸中心を回転軸として傾け量(回転角度)γだけ傾けることにより、感光体ドラム30A〜30D上の副走査方向におけるビームスポット間ピッチpが記録密度に相当する走査ラインピッチに合うように調整され、ステーション毎に32ラインが同時に走査されるようになっている。
ここで、光学系全系の副走査倍率βsを用いると、傾け量γは以下の式(1)で表される。
sinγ=(cosγ)/n=p/d・βs ・・・(1)
このような発光源の傾け量γに関しては、当然、面発光型半導体レーザアレイの加工プロセスの段階で、あらかじめ発光点の配列方向が所定角度だけ傾くようにレイアウトしてもよい。ただし、狙いの傾け量が決まっても、VCSELの加工精度、ホルダ等のメカ精度、走査光学系の公差等が積み上がるため、各チャンネル間のピッチを高精度に設定するためには、光源装置70を光ビーム走査装置に装着するときに、傾け量γとなるように調整することが必須となる。本発明では、そのために光源装置70に調整機構部を設けている。この調整機構部の詳細については後述する。
図8は、中間ホルダ71を+x側から見た斜視図である。
中間ホルダ71は、アルミニウムなどからなる金属製の矩形ブロックであり、x軸方向に貫通する開口部71a,71bが設けられている。開口部71aは光源手段10から出射される光ビーム(レーザ光)が通過する空間であり、開口部71bはフロントモニタ光学系に導かれて帰ってきた光ビーム(レーザ光)が通過する空間である。
また、中間ホルダ71の+x側の面には、開口部71aの縁部分にパッケージ10bが嵌めこまれて収納される程度の大きさの額縁形状の凸部(額縁部分71g)が設けられており、この額縁部分71gにおいて+x方向に面する面(中間ホルダ71の−x側の面の一部)、少なくとも±y方向いずれかの内側の面(図では−y側の内側の面)、少なくとも±z方向いずれかの内側の面(図では−z側の内側の面)がそれぞれx軸、y軸、z軸に対して正確に垂直な面となるように形成され、光軸方向突き当て部(受け部)71x、主走査方向突き当て部(受け部)71y、副走査方向突き当て部71zとなっている。さらに、中間ホルダ71の+x側の面には、開口部71aを囲むように、3つの筒状部71fが立設されている。
また、中間ホルダ71の長手方向の両側面には、それぞれ補強部材75a、中間部材75bを介して回路基板75と連結される2つの固定穴71cが設けられている。
ここで、中間ホルダ71と回路基板75の連結をつぎの手順で行う。
まず、回路基板75側の光学手段10のパッケージ10bが中間ホルダ71の額縁部分71gに嵌めこまれて収納されるように、回路基板75に対して中間ホルダ71を配置する。ついで、パッケージ10bの光軸方向基準面10x、主走査方向基準面10y、副走査方向基準面10zがそれぞれ額縁部分71gの光軸方向突き当て部(受け部)71x、主走査方向突き当て部(受け部)71y、副走査方向突き当て部71zに突き当てて当接するようにする。これにより、中間ホルダ71と光源手段10における面発光光源10aの位置関係、すなわち光源手段70における面発光光源10aの位置が一定となるように決められるようになる。このとき、中間ホルダ71の固定穴71cは中間部材75bの穴の位置に合う位置に来ているので、中間ホルダ71を中間部材75bを介して補強部材75aと締結ねじ79aによって締結して固定すると、前記位置決めされた状態で中間ホルダ71と回路基板75が連結されるようになる(図5)。
なお、回路基板75の光源手段10が実装された面(−x側の面)とは反対側の面(+x側の面)から該回路基板75を介して前記パッケージ10bを中間ホルダ71側(−x側)に押圧する押圧部材78を有することが好ましい。
図9にその構成を示す。
光学手段10のパッケージ10bが中間ホルダ71の額縁部分71gに嵌めこまれて収納されるように、回路基板75に対して中間ホルダ71を配置すると、中間ホルダ71の3つの筒状部71fがそれぞれ回路基板75の逃げ穴75cを通って回路基板75の光源手段10が実装された面(−x側の面)とは反対側(+x側)に突出するようになる。そして、押圧部材78は、締結ねじ79cが押圧部材78の3つのコーナー部に形成された丸穴を介して筒状部71fに螺合されることで、回路基板75の光源手段10が実装された位置の裏面側(+x側)に配置されるように中間ホルダ71に固定されている。
押圧部材78は、例えば弾性を有する板状の部材を板金加工することにより形成され、−x方向に弾性力を作用させる押圧部78aが設けられている。この押圧部材78が、図9に示すように、中間ホルダ71に固定されると、回路基板75は、押圧部材78の押圧部78aにより中間ホルダ71に近接する方向に押圧され、これに伴って光源手段10のパッケージ10bの光軸方向基準面10x、主走査方向基準面10y、副走査方向基準面10zは、中間ホルダ71における額縁部分71gの光軸方向突き当て部(受け部)71x、主走査方向突き当て部(受け部)71y、副走査方向突き当て部71zに圧接するようになり、回路基板75に負荷をかけることなく、面発光光源10aが位置決めされた状態でより保持されるようになる。これにより、回路基板75における部品不良の発生を抑制でき、画像品質の信頼性を向上させることができる。
なお、中間ホルダ71と回路基板75とが連結されると、開口部71bは光検出器(PD)17に面するようになる。
図10は、中間ホルダ71を−x側から見た斜視図である。
中間ホルダ71の−x側の面には、開口部71a,71bの長手方向外側に該中間ホルダ71と光学素子ホルダ72の位置関係を決めるための2つの基準ピン71dが立設されている。また、開口部71a,71bを囲むように、光学素子ホルダ72を連結するための4つの固定穴71eが設けられている。
図11は光学素子ホルダ72を+x側から見た斜視図であり、図12は光学素子ホルダ72を−x側から見た斜視図である。
光学素子ホルダ72は、y軸方向を長手方向とする板状の本体プレート72pと、本体プレート72pの−x側の主面から−x方向に延びるように立設され複数の光学素子を保持する光学素子保持部72aと、からなる。また、本体プレート72pは、光学素子保持部72aが設けられる本体部72p1と、本体部72p1から±y方向それぞれに延びるアーム部72p2と、から構成される。
図11に示すように、本体プレート72pの本体部72p1には、光源手段10からの光ビーム(レーザ光)が通過する空間である開口部72b、フロントモニタ光学系に導かれて帰ってきた光ビーム(レーザ光)が通過する空間である開口部72c、中間ホルダ71との位置決めをするための主基準穴72d1及び従基準穴72d2、中間ホルダ71と連結するため締結ねじを通す貫通穴72eが設けられている。なお、主基準穴72d1は、一方の基準ピン71dが遊びなしで挿入される径の穴となっている。一方、他方の基準ピン71dが挿入される従基準穴72d2は、z軸方向に遊びがなく基準ピン71dを挿入し易いようにy軸方向に遊びを有する長穴となっている。
また、本体プレート72pのアーム部72p2それぞれの長手方向(y方向)の端部には、光源装置70を光ビーム走査装置100に設置するための光源装置調整部72fが設けられている。光源装置調整部72fは、光学ハウジングへの装着時に引張ばねの一端が係止されるフック部72f1と、六角ナットであるナット部材72nを格納する角溝72f2と、角溝72f2内のナット部材72nに上部から調整ねじを差し込むための逃げ穴72f3と、から構成されている。なお、ここでいうフック部72f1が後述する調整機構部を構成する力点部となり、角溝72f2、逃げ穴72f3、ナット部材72nが調整機構部を構成する角度調整部となる。
また、本体部72p1の−x側の面には、開口部72bの縁を囲み外周が円筒形状の環状凸部72gが設けられている(図12)。
また、光学素子保持部72aの−y側の面に、カップリングレンズ11の側面外周形状に対応した凹曲面であるカップリングレンズ受け部72a1、y軸に対して垂直な平面であって温度補正レンズ12の一側面が当接する温度補正レンズ受け部72a2、アパーチャミラー13がxz平面に対して−45度に傾斜する(−y側に45度回転する)ようにアパーチャミラー13の短手方向の両端部を支持する2つの支持部であって、この支持部の間はレーザ光が通るように中空となっているアパーチャミラー受け部72a3が本体プレート72p側から−x方向にこの順番で設けられている(図11)。
さらに、光学素子保持部72aの+y側の面に、折返しミラー14がxz平面に対して+45度に傾斜する(+y側に45度回転する)ように折返しミラー14の短手方向の両端部を支持する2つの支持部であって、この支持部の間はレーザ光が通るように中空となっている折返しミラー受け部72a4、折返しミラー受け部72a4と集光レンズ受け部72a6の間に設けられ第2アパーチャ15が当接して位置決めされる第2アパーチャ受け部(不図示)が設けられている(図12)。また、光学素子保持部72aの+y側の根元に当たる本体部72p1には、集光レンズ16の平面光学面の3箇所に当接して該集光レンズ16を支持する3つの支持部であって、該3つの支持部の断面形状が+y側に開いた凹形状を成す集光レンズ受け部72a6が設けられている(図12)。なお、これらの支持部で囲まれる空間はレーザ光が通るように中空となっていて、本体部72p1の開口部72cにつながっている。また、この集光レンズ受け部72a6の3つの支持部における集光レンズ16が当接する部分(凹形接着面)は、平面となっていて、その大きさが集光レンズ16の外形よりも大きくなっている。
また、光学素子保持部72aの−x方向の先端であってカップリングレンズ受け部72a1と折返しミラー受け部72a4の間には、z軸方向上下2箇所それぞれに嵌合溝72a5が、カップリングレンズ受け部72a1と温度補正レンズ受け部72a2の間のz軸方向上下2箇所それぞれに嵌合溝72a7が設けられている。
光学素子保持部72aへのそれぞれの光学素子の設置はつぎのように行う。
カップリングレンズ11と温度補正レンズ12の設置については、まず光学素子ホルダ72を回転させて光学素子保持部72aの−y側の面を上向きにした状態で、カップリングレンズ受け部72a1上にカップリングレンズ11を載せ、温度補正レンズ受け部72a2上に温度補正レンズ12を載せて、それぞれ光軸方向(x軸方向)の位置調整を行った上で空中接着により固定する。このとき、それぞれの受け部とレンズの間に紫外線硬化型接着剤を数十〜数百μm充填し、保持した状態で紫外線硬化させて接着を行うとよい。
また、集光レンズ16の設置については、まず光学素子ホルダ72を回転させて光学素子保持部72aの+y側の面を上向きにした状態で、予め集光レンズ受け部72a6の3つの支持部に紫外線硬化型接着剤を塗布しておき、ついで集光レンズ16における平凸レンズの平面側を3つの支持部に突き当てた状態で集光レンズ16のy軸z軸の2軸方向の位置調整を行い、その後紫外線硬化させて接着・固定を行う。このように、集光レンズ受け部72a6に突き当てた状態での2軸調整なので、容易に位置調整が可能という利点がある。
アパーチャミラー13と折返しミラー14の設置については、アパーチャミラー13をアパーチャミラー受け部72a3に搭載し、折返しミラー14を折返しミラー受け部72a4に搭載した状態で、1つの板ばねである押圧ばね13aで押圧保持するようにする。
図13に、押圧ばね13aを光学素子保持部72aに装着した様子を示す。ここでは、アパーチャミラー13、折返しミラー14は省略している。押圧ばね13aは、光学素子保持部72aに固定されたばね本体13a1から−y側に張り出した2本のアーム部13a2と、+y側に張り出した2本のアーム部13a3とを有しており、y軸方向、z軸方向に線対称形状となっている。そして、2本のアーム部13a2、2本のアーム部13a3は、いずれもばね本体13a1に対して折り曲げられていることにより一定のばね性を有しており、ばね本体13a1を光学素子保持部72aに固定すると2本のアーム部13a2はアパーチャミラー13をアパーチャミラー受け部72a3側に押圧し、2本のアーム部13a3は折返しミラー14を折返しミラー受け部72a4側に押圧して、それぞれの光学素子を保持するように機能する。なお、ばね本体13a1は、x軸方向に折り曲げたコの字型となっており、コの字の先端がさらにz軸方向に直角に折り曲げられて立曲げ部13bとなっている。ばね本体13a1の光学素子保持部72aへの固定は、このばね本体13a1のコの字部分をまず光学素子保持部72aにおける2つの嵌合溝72a5に挿入し、ついで該コの字の先端をさらに直角に曲げた部分(立曲げ部13b)を嵌合溝72a5の引掛け部に嵌合させることにより行う(ぱっちん止め)。このとき、ばね本体13a1のばね性を利用しているので、光学素子保持部72aへの取り付け及び取外しは容易に行える。また、押圧ばね13aを、このような上下左右の形状が対称なものにすることにより、光学素子保持部72aへの固定に際しては上下どちらに組んでも良く、止めねじも必要ないので、コンパクトかつ作業性も良く低コスト化が図れる。
第2アパーチャ15の設置については、図13に示すように、光学素子保持部72aに設けられた溝に第2アパーチャ15を挿入し、+x側から押圧ばね15aで押圧して保持される。押圧ばね15aは、光学素子保持部72aに固定されたばね本体15a1から−x側に張り出した2本のアーム部15a2を有しており、x軸に対して線対称な形状となっている。そして、2本のアーム部15a2は、ばね本体15a1に対して折り曲げられていることにより一定のばね性を有しており、押圧ばね15aが光学素子保持部72aに固定されると、第2アパーチャ15を前記溝で−x側に押圧して、該第2アパーチャ15を保持するように機能する。なお、ばね本体15a1のz軸方向の上端、下端から−y側に延びる2本のアーム部15a3を有しており、2本のアーム部15a3はその先端がさらにz軸方向に直角に折り曲げられて立曲げ部15bを有している。ばね本体15a1の光学素子保持部72aへの固定は、このアーム部15a3をまず光学素子保持部72aにおける2つの嵌合溝72a7に挿入し、ついで該アーム部15a3の先端をさらに直角に曲げた部分(立曲げ部15b)を嵌合溝72a7の引掛け部に嵌合させることにより行う(ぱっちん止め)。この押圧ばね15bもコンパクトかつ作業性も良く低コスト化が図れる。
以上のように、光学素子ホルダ72における複数の光学素子それぞれを保持する構造を工夫することにより、光源装置70をユニットとして組み立て調整する工程において作業性の向上及びコスト低減を図ることができる。
ここで、中間ホルダ71と光学素子ホルダ72の連結をつぎの手順で行う。
まず、中間ホルダ71の一方の基準ピン71d(図10における−y側の基準ピン)を光学素子ホルダ72の主基準穴72d1(図11)に挿入し、他方の基準ピン(図10における+y側の基準ピン)を従基準穴72d2(図11)に挿入する。これにより、中間ホルダ71と光学素子ホルダ72の複数の光学素子の位置関係が一定になる。また、中間ホルダ71と回路基板75の連結により、中間ホルダ71と光源手段10における面発光光源10aの位置関係が一定になっているので、面発光光源10aとカップリングレンズ11、温度補正レンズ12、アパーチャミラー13との位置関係が一定となる。さらに、引き続きフロントモニタ光学系(折返しミラー14,第2アパーチャ15、集光レンズ16)と光検出器17との位置関係も一定となる。このとき、締結ねじ79bを光学素子ホルダ72の貫通穴72eを通して中間ホルダ71の固定穴71eに差込んで締結して固定すると、面発光光源10aとカップリングレンズ11との位置関係、さらには該面発光光源10aとフロントモニタ光学系と光検出器17との位置関係を高精度に位置決めした状態で、中間ホルダ71と光学素子ホルダ72が連結されるようになる(図5)。更に、中間ホルダ71、光学素子ホルダ72それぞれを線膨張差のないアルミ合金で構成すると、前記位置決めした状態からの位置変動を極小にすることができる。以上の構成により、本発明の光源装置70を光ビーム走査装置100に装着すると、光源装置70の位置調整、角度調整の際に、光源手段10、カップリングレンズ11、温度補正レンズ12、アパーチャミラー13、折返しミラー14、第2アパーチャ15、集光レンズ16、光検出器17相互間の位置関係が変動することなく、感光体ドラム30A〜30Dの表面に形成される走査線のピッチ調整を正確に行うことが可能となる。
図14は、光源装置70を正面から見た外観図である。
図14に示すように、光源装置70は、光学素子保持部72a全体を包み込む保護カバー73を有する。この保護カバー73は、−x方向を深さ方向とする箱型の中空部材であり、前記複数の光学素子(カップリングレンズ11、温度補正レンズ12、アパーチャミラー13、折返しミラー14、第2アパーチャ15、集光レンズ16)を覆うことにより該複数の光学素子の損傷を防ぐものである。
また、保護カバー73の−x側の面には、アパーチャミラー13を通過したレーザ光を外部に出射する開口部73aが設けられ、保護カバー73の+z,−z側のそれぞれの面には、嵌合穴73bが設けられている(図4)。
保護カバー73は、図14においてy軸方向に延びる対称軸に対して線対称の形状を呈しており、該保護カバー73を光学素子保持部72aに被せるときには、保護カバー73のz軸方向の内面が光学素子保持部72aのz軸方向の2平面に沿ってガイドされることによりスムーズに挿入され、保護カバー73の嵌合穴73bが、光学素子保持部72aの集光レンズ受け部72a6近傍に設けられた突起部72hと嵌合することにより、適正な位置に固定される。このとき、集光レンズ16の外形は集光レンズ受け部72a6の凹形接着面より出張ることがないためスムーズな装填が可能となる。
ところで、前記複数の光学素子、及び該複数の光学素子を保持する保持手段それぞれの形状は、光軸を含む平面内のある軸に対して線対称であることが好ましい。
図15〜図17にその構成を示す。図15は図14におけるB−B断面図であり、図16は図14におけるC−C断面図であり、図17は図14におけるD−D断面図である。
図15,図16において、カップリングレンズ11、温度補正レンズ12、アパーチャミラー13、光学素子保持部72a、保護カバー73は、x軸方向に延びる対称軸(光軸)に対して線対称な形状となっている。また、図17においても、第2アパーチャ15、押圧ばね15a、集光レンズ16、光学素子保持部72a、保護カバー73は、x軸方向に延びる対称軸に対して線対称な形状となっている。また、ここでは図示していないが、折返しミラー14、押圧ばね13aも、x軸方向に延びる対称軸に対して線対称な形状となっている。
このように、光学系の構成部品が光軸を含む平面内にあるx軸方向に延びる対称軸に対して線対称形状をしているため、光学素子保持部72aの形状安定性が高く(偏った残留応力やひずみが発生しにくく)、押圧部材(押圧ばね13a,15a)も前記対称軸を挟んで均等な押圧が可能であるため、光学素子(カップリングレンズ11、温度補正レンズ12、アパーチャミラー13、折返しミラー14、第2アパーチャ15、集光レンズ16)の姿勢安定性が高く、環境温度変動に対しても安定した挙動を示し、膨張収縮によるひずみによる光軸ずれを起こすことがない。
以上のように構成された光源装置70は、まず光ビーム走査装置100の光学ハウジング101に対して、カップリングレンズ11の光軸にほぼ平行な軸回りに回動可能に取り付けられ(手順1)、ついで光源調整(γ調整)が行われる(手順2)。
(手順1)光学ハウジングへの装着
図18は、光ビーム走査装置100の光学ハウジングの構成を示す斜視図である。
光学ハウジング101は、上方に開口した箱型のケースであり、その側壁に光学装置70を装着するために貫通した円形の嵌合穴101h1と方形の逃げ部101h2からなる鍵穴形状の開口部101hが設けられている。なお、光ビーム走査装置100では、2ステーション分の光学系200A,200Bを1つの光学ハウジング101にまとめて有していることから、光学ハウジング101の壁面の2箇所に開口部101hを有する。
図19に、光学ハウジング101への光源装置70の装着の様子を示す。
光学ハウジング101への光源装置70の装着に際しては、まず光源装置70の保護カバー73側を前方として、該保護カバー73を開口部101hに挿入する。このとき、保護カバー73の外形は、開口部101hの開口形状よりも小さいため、スムーズな挿入が可能であり、保護カバー73の根元部分であるストッパ部73s及び光学素子ホルダ72の環状凸部72gの部分まで挿入されるとともに、光学ハウジング101の壁面に光学素子ホルダ72のハウジング突き当て面72iが当接するようになる。なお、ストッパ部73sは、x方向において環状凸部72gと同じ位置にあり環状凸部72gから+y側にはみ出している保護カバー73の外周面である。図19ではストッパ部73sの領域を斜線で表示している。
図20に、光学ハウジング101の開口部101hへの光源装置70の装着状態を示す。この図は、光学ハウジング101内から開口部101hを見た図である。
保護カバー73の外形の大きさは、光学ハウジング101の開口部101hの鍵穴形状よりも小さくなっているため、保護カバー73を装着したままで光学装置70を光学ハウジング101に組み付け可能である。
また、開口部101hの嵌合穴101h1の内径は、光学素子ホルダ72の環状凸部72gの外径とほぼ同等、正確には環状凸部72gの外径よりもわずかに大きくなるように規定されており、また逃げ部101h2のz方向の幅は保護カバー73のストッパ部73sよりも±z方向にそれぞれある程度の空きスペースができるように保護カバー73よりも大きく規定されている。これにより、開口部101hを保護カバー73が通過した後に、嵌合穴101h1に環状凸部72gが嵌め合わさり光学ハウジング101における光源装置70のyz方向の装着位置が決まり、ハウジング突き当て面72iが光学ハウジング101の壁面に当接して光学ハウジング101における光源装置70のx方向の装着位置が決まるようになる。
また、逃げ部101h2では、保護カバー73が嵌め込まれた後でも該保護カバー73のストッパ部73sとの間に空きスペースがあるため、嵌合穴101h1を回転軸受け、円筒形状の環状凸部72gを回転軸とし、光軸中心Oを回転中心として、光源装置70全体を回転させることが可能な状態にある。これにより、調整機構部によるγ調整が可能となる(後述)。
なお、ここでいう環状凸部72gが調整機構部を構成する円筒部となり、ストッパ部73sが調整機構部を構成するストッパ部となるが、これに限定されるものではなく、例えば保護カバー73が環状凸部72gの外側を覆うようにしてその部分の保護カバー73の外周部分を調整機構部を構成する円筒部としてもよい。あるいは、光学素子ホルダ72の本体部72p1上に設けた突起を調整機構部を構成するストッパ部としてもよい。
ここで、光学ハウジング101への前記装着状態を維持したまま、板ばね部材102を用いて、光源装置70を保持するようにする。板ばね部材102は、図21に示すように、y方向を長手とする板状のハウジング固定部102aと、ハウジング固定部102aの長手方向中央部分に設けられた1つのz方向板ばね部102bと、ハウジング固定部102aの長手方向両端部分にそれぞれz方向に延びるアーム状の2つのx方向板ばね部102cと、からなる。
ここでは、光源装置70を前述のように光学ハウジング101に装着した状態で、板ばね部材102のハウジング固定部102aを光学ハウジング101の底板部分に該ハウジング固定部102aに設けられた2つの穴部分でネジ止めすることにより固定し、x方向板ばね部102cを光学ハウジング101の光源装置70が装着される壁面に対して平行になるように配置して、該x方向板ばね部102cが光源装置70の光学素子ホルダ72における2つのアーム部72p2それぞれを光学ハウジング101の壁面との間で挟むようにする。これにより、x方向板ばね部102cがそのばね弾性でアーム部72p2それぞれを−x方向に押させるように働くことになり、光源装置70は環状凸部72g及びストッパ部73sが開口部101hに嵌め込まれた状態で、一定の力でハウジング突き当て面72iが光学ハウジング101の壁面に押し当てられる状態となる。
また、このときz方向板ばね部102bが光源装置70の中間ホルダ71の底面に当接し、そのばね弾性で光源装置70を重力に抗する方向(+z方向)に押し上げるように働き、環状凸部72gが嵌合穴101h1から少し浮いた状態となっており、嵌合穴101h1を回転軸受け、円筒形状の環状凸部72gを回転軸とし、光軸中心Oを回転中心として、光源装置70全体を回転させることが容易な状態としている。
(手順2)γ調整
光源装置70が光学ハウジング101に装着されると、光源装置70に設けた調整機構部により前述したγ調整が可能となる。
ここで、光源装置70における調整機構部は、光ビーム走査装置100の光学ハウジング101に光源装置70を装着したときに、前記光軸を中心軸として当該光源装置70を回転可能に支持する円筒部(環状凸部72g)と、該円筒部を回転軸とする当該光源装置70の回転を所定位置(逃げ部101h2の端部)で歯止めするストッパ部(ストッパ部73s)と、前記円筒部を回転軸として当該光源装置70を一方向に回転させるための力が作用する力点部(フック部72f1)と、この力に抗して前記円筒部を回転軸とする当該光源装置70の回転角度(傾き量)を調整するための角度調整部(角溝72f2、逃げ穴72f3、ナット部材72n)と、から構成される。
図22,図23を用いて調整機構部の具体的構成について説明する。
図22は、光学ハウジング101に装着された光源装置70についてγ調整を行った状態を示す光学ハウジングの全体図であり、光学ハウジング101の図中手前側に2つの光源装置70が装着されている。また、図中央にはポリゴンミラー104が収納されたケーシング104cが配置され、一部の光学素子(fθレンズ105,305、反射ミラー106A,306D)が配置された状態である。
図22に示すように、光学ハウジング101に装着された光源装置70において、いずれか一方のアーム部72p2に設けられた光源装置調整部72fを用いてγ調整が行われる。図22において、図中右側の光学系200Aに属する光源装置70では、左側のアーム部72p2の光源調整部72fを用いており、図中左側の光学系200Bに属する光源装置70では右側のアーム部72p2の光源調整部72fを用いている。
図23は、図22右側の光学系200Aに属する光源装置70の構成を光学ハウジング101内から見た正面図である。
光源装置70の光源調整部72fを構成するフック部72f1には、一端が光学ハウジング101の所定の場所に係止され、ある程度伸びた状態の引張ばね101bの他端が係止されており、この引張ばね101bの収縮しようとするテンションが図中下方に向かう力faとしてフック部72f1に作用している。
一方、角溝72f2に格納されたナット部材72nのナット穴に対して、光学ハウジング101の壁面の所定位置に設けられたステイ101sにねじ頭が支持された調整ねじ101nが逃げ穴72f3を通してねじ込まれている。
ここで、角度調整部(角溝72f2、逃げ穴72f3、ナット部材72n)と角度調整治具(調整ねじ101n、ステイ101s)とにより、光源装置70の傾き量γを調整する角度調整手段が構成されている。
図23において、γ調整はつぎの手順で行う。
(手順21) 光源装置70が光学ハウジング101に装着された後、調整機構部の力点部(フック部72f1)と光学ハウジング101との間を弾性部材(引張ばね101b)で連結する。このとき、フック部72f1には前述のように図中下向き力faが作用するため、光源装置70は、ストッパ部73sが開口部101hの逃げ部101h2の端部に当接して歯止めがかかるまで、円筒部(環状凸部72g)を回転軸として図中時計回り方向に回転する(回転ra)。
(手順22) つぎに、角度調整部のナット部材72nのナット穴に調整ねじ101nを差し込み、該ナット穴にねじ込む方向に調整ねじ101nを回転させる。これにより、調整ねじ101nはステイ101sにねじ頭が支持されていることから、角度調整部(角溝72f2、ナット部材72n)には、引張ばね101bによる力faに抗する力fbが作用し、光源装置70は、円筒部(環状凸部72g)を回転軸として図中反時計回り方向に回転する(回転rb)。このとき、ストッパ部73sが逃げ部101h2の端部に当接して歯止めがかかった位置からの戻り量である回転rbは、調整ねじ101nのナット部材72nへのねじ込み量によって調整することができる。ここでは、光学ハウジング101において光学的な測定を行いながら調整ねじ101nのナット部材72nのねじ込み量を調整して、光源装置70全体の傾き量γを調整し、面発光光源10aの傾斜角度を調整して固定することを行う。
γ調整終了後は、そのときの調整ねじ101nのねじ込み量で固定しておくだけで、引張ばね101bのテンションにより、光源装置70は傾き量γの状態で安定して保持されるようになり、そのまま光ビーム走査装置100として使用可能である。
なお、γ調整に関して、図24(a),(b)に示すように、光学素子ホルダ72における2つのアーム部72p2の部分は、光軸中心Oに対して等距離でかつ線対称な位置に配置するとよい。光軸中心Oから調整ねじ101nの作用点(角度調整部(角溝72f2、ナット部材72n))までの距離を十分長く取ることによって、角度調整の分解能を上げることが可能となるため、ことさら調整ねじ101nのねじピッチを細かくすることなく並目ピッチの調整ねじを採用できるメリットがある。
また、図24(c)に示すように、光軸方向(x方向)において、光源手段(面発光光源10a)側から、(1)当該光源装置70の重心位置、(2)前記力点部(フック部72f1)、(3)当該光源装置70の光学ハウジング101壁面との光軸方向当接部(ハウジング突き当て面72i)、(4)前記円筒部(環状凸部72g)の順に配置されてなることが好ましい。
本実施例では、前記すべての位置(1)〜(4)がこの順番で近接して配置され、図24(a)のように光源装置70におけるハウジング突き当て面72iが主走査、副走査方向に広く取っているため(スパンが長くなるため)、同じ加工精度でも光学ハウジング101に装着した際の光源装置70の姿勢のずれが小さくなる。更に、調整機構部の力点(フック部72f1)とハウジング突き当て面72i、環状凸部72gまでの距離が極小になるように配置しているため、引張ばね101bによる抗力によってこじられる、(チルトする)作用が少ないため、γ調整の際にスムーズな微小な動きが可能となって、高精度にピッチ調整ができる。
なお、1つのステーションに対応する上では、光源装置70において一方のアーム部72p2だけに光源装置調整部72fを設けておけばよいが、前述したように両方のアーム部72p2に光源装置調整部72fを設けることにより、2つのステーションそれぞれで共通の光源装置70を使用することができる。このとき、2つの光源装置70を上下反転させることなく同じ向きで配置するため、それぞれの面発光光源10aの1チャンネル目の光源を揃えることができ、それぞれの光源装置70に対するデータの吐き出しを揃えることが可能となる。
また、図22で示すように、光学ハウジング101の中央部に光学ハウジング101側の調整機構部(引張ばね101b、調整ねじ101n、ステイ101s)を配置し、光源装置70において光源中心Oから左右の等距離に配置した光源装置調整部72fを使うことにより、同一ピッチの調整ねじ101nを用いて同じ分解能の調整が可能となるため、調整の自動化等も容易に行なうことが可能である。また、光源装置70の配置はポリゴンミラーに対して対称で最適な配置となり、光学ハウジング101の大きさもコンパクトにできるというメリットがある。さらに、各ステーション毎に形状の異なる光源装置を作る必要がなく、光学ハウジング101の形状も略対称形でコンパクトになるのでコスト的にも有利となる。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
10 光源手段
10a 面発光光源(2次元アレイ発光素子)
10b パッケージ
10x 光軸方向基準面
10y 主走査方向基準面
10z 副走査方向基準面
11 カップリングレンズ
12 温度補正レンズ
13 分岐光学素子(アパーチャミラー)
13a,15a 押圧ばね
13a1,15a1 ばね本体
13a2,13a3,15a1 アーム部
13b,15b 立曲げ部
14 折返しミラー
15 第2アパーチャ
16 集光レンズ
17 光検出器(PD)
30A〜30D 感光体ドラム
31A〜31D クリーニングケース
32A〜32D 帯電チャージャ
33A〜33D トナーカートリッジ
40 転写ベルト
40a,40c 従動ローラ
40b 駆動ローラ
48 転写チャージャ
50 定着ローラ
52 第2レジストローラ
54 給紙コロ
56 第1レジストローラ
58 排紙ローラ
60 給紙トレイ
61 用紙(記録媒体)
70 光源装置
71 中間ホルダ
71a,71b 開口部
71c,71e 固定穴
71d 基準ピン
71f 筒状部
71g 額縁部分
71x 光軸方向突き当て部(受け部)
71y 主走査方向突き当て部(受け部)
71z 副走査方向突き当て部(受け部)
72 光学素子ホルダ
72a 光学素子保持部
72a1 カップリグレンズ受け部
72a2 温度補正レンズ受け部
72a3 アパーチャミラー受け部
72a4 折返しミラー受け部
72a5,72a7 嵌合溝
72a6 集光レンズ受け部
72b,72c 開口部
72d1 主基準穴
72d2 従基準穴
72e 貫通穴
72f 光源装置調整部
72f1 フック部(力点部)
72f2 角溝
72f3 逃げ穴
72g 環状凸部(円筒部)
72h 突起部
72i ハウジング突き当て面
72n ナット部材
72p 本体プレート
72p1 本体部
72p2 アーム部
73 保護カバー
73a 開口部
73b 嵌合穴
73s ストッパ部
75 回路基板(制御基板)
75a 補強部材
75b 中間部材
75c 逃げ穴(丸穴)
78 押圧部材
78a 押圧部
79a,79b,79c 締結ねじ
100 光ビーム走査装置
101 光学ハウジング
101b 引張ばね
101h 開口部
101h1 嵌合穴
101h2 逃げ部
101n 調整ねじ
102 板ばね部材
102a ハウジング固定部
102b z方向板ばね部
102c x方向板ばね部
104 ポリゴンミラー
104c ケーシング
105,305 fθレンズ
106A,106B,108A,108B,306C,306D,308C,308D 反射ミラー
107A,107B,307C,307D トロイダルレンズ
141A,141B,141C,141D,142A,142B,142C,142D 光検出センサ
202 光束分割プリズム
203A,203B 液晶素子
204A,204B シリンダレンズ
500 画像形成装置
501 ハウジング
501a 排紙トレイ
O 光軸中心
特開2002−341273号公報 特開2003−211728号公報 特開2004−6592号公報

Claims (15)

  1. 2次元に配列してなる面発光光源、および光ビームを受光する光検出器を備える回路基板と、
    前記面発光光源からの光ビームを平行光束あるいは所定の収束または発散状態の光束とするカップリングレンズと、
    前記面発光光源からの光ビームの一部の光束を分岐し、前記光検出器に導く光分岐手段と、
    前記カップリングレンズと前記光分岐手段とを含む複数の光学素子を保持するホルダと、を備え、
    前記ホルダは、光ビーム走査装置の光学ハウジングに対して当接され、
    前記面発光光源の配列面に垂直な方向を中心軸として前記ホルダを回転可能に支持する第1の支持部が、前記第1の支持部を受ける前記光学ハウジングの壁面に設けた第2の支持部に合わされ、
    前記光分岐手段が前記ホルダに保持されている位置を前記第2の支持部より前記光学ハウジングの内部にすることを特徴とする光源装置。
  2. 前記面発光光源の配列面に垂直な方向を回転軸とする前記ホルダの回転を所定位置で歯止めするストッパ部と、
    前記面発光光源の配列面に垂直な方向を回転軸として前記ホルダを一方向に回転させるための力が作用する力点部と、
    この力に抗して前記面発光光源の配列面に垂直な方向を回転軸とする前記ホルダの回転角度を調整するための角度調整部と、
    を有する調整機構部を備えることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記光分岐手段と前記カップリングレンズを箱型ケース内に収納して保護する保護カバーとを更に備える請求項1または2に記載の光源装置。
  4. 前記ストッパ部が前記保護カバーの外面上に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記力点部と前記角度調整部が前記ホルダに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  6. 前記ホルダは、前記面発光光源の配列面の方向に延びるアーム部を少なくとも1つ有し、該アーム部に前記力点部と前記角度調整部を有することを特徴する請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記ホルダは、前記面発光光源の配列面の方向であってお互いに反対方向に延びる一対の前記アーム部を有することを特徴とする請求項6に記載の光源装置。
  8. 前記面発光光源の配列面に垂直な方向において、前記面発光光源側から、当該光源装置の重心位置、前記力点部、当該光源装置の光学ハウジング壁面との当接部、前記第1の支持部の順に配置されてなることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  9. 前記回路基板は、前記面発光光源と該面発光光源を収容するパッケージとからなる光源手段を備え、
    前記回路基板と前記ホルダとの間に配置され、前記回路基板の前記光源手段が実装された面を覆うように該回路基板と連結することにより前記パッケージと当接して当該光源装置における前記面発光光源の位置を決めて固定し、前記ホルダと連結することにより前記面発光光源に対する複数の光学素子の位置を決める中間ホルダを備えることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  10. 前記光源手段の前記パッケージは、前記面発光光源の配列面に垂直な方向、該垂直な方向に直交する一の方向である主走査方向、該垂直な方向に直交しかつ主走査方向に直交する他の方向である副走査方向のそれぞれの方向に面する3つの基準面を有し、
    前記中間ホルダは、前記パッケージの3つの基準面が当接して前記面発光光源の位置を決める突き当て部を有することを特徴とする請求項9に記載の光源装置。
  11. 前記複数の光学素子、保持手段それぞれの形状は、前記面発光光源の配列面に垂直な方向の平面内のある軸に対して線対称であることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  12. 前記光分岐手段は、前記面発光光源からの光ビームを分割する光束分割素子と、該光束分割素子により分割された一方の光ビームの絞りとなるアパーチャと、該アパーチャを通った光ビームを前記光検出器に導く集光レンズと、を有することを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光ビームを偏向する偏向手段と、
    偏向された光ビームを被走査面に結像する結像光学系と、
    を光学ハウジングに備えることを特徴とする光ビーム走査装置。
  14. 請求項13に記載の光ビーム走査装置と、
    前記光ビーム走査装置からの光ビームが結像し、静電像が形成される感光体と、
    前記静電像をトナーにより現像する現像手段と、
    現像されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項2に記載の光源装置を光ビーム走査装置の光学ハウジングに装着するときの光源調整方法であって、
    前記光学ハウジングの壁面の所定位置に前記光源装置の前記ホルダの所定部分を当接させて、前記面発光光源の配列面に垂直な方向、該垂直な方向に直交する一の方向である主走査方向、該垂直な方向に直交しかつ主走査方向に直交する他の方向である副走査方向の位置を決め、
    ついで、前記調整機構部の力点部と光学ハウジングとの間を弾性部材で連結して、前記ストッパ部により歯止めがかかるまで前記第1の支持部を回転軸として前記光源装置を一方向に回転させ、
    さらに、前記角度調整部及び角度調整治具からなる角度調整手段により前記弾性部材の力に抗して前記第1の支持部を回転軸として前記光源装置を前記一方向とは逆方向に回転させ、前記光ビーム走査装置における前記面発光光源の傾斜角度を調整して固定することを特徴とする光源調整方法。
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