JP5526787B2 - マルチビーム光源装置、光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

マルチビーム光源装置、光走査装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、マルチビーム光源装置、光走査装置及び画像形成装置に関する。
近年、多色画像形成装置においては、高速化が進むことにより、オンデマンドプリンティングシステムとして簡易印刷に用いられるようになり、より高精細な画像品質が求められている。
特許文献1及び2に記載されている発明では、2次元アレイ素子(n×m個)を用いることにより、感光体上での副走査中心間隔を記録密度1/nにすることができ、単位画素をn×m個の複数のドットマトリックス構成とすることが可能である。
一般にレーザー素子を有した光学系では、レンズやガラスからの反射光が元のレーザー素子に戻る戻り光によって光量の変動が生じる。光量変動は、nsecオーダーの高速のものから、msecオーダーのものまで様々なものがある。このような光量変動を抑制又は回避するために、特許文献3に記載されているように、受光面側でカバーガラスを傾け出射方向に対して垂直な面を作らない構成のものや、特許文献4に記載されているように、出射側のカバーガラスを傾けた構成のものが開示されている。
ところで、面発光型半導体レーザーは、出射側のミラーの反射率が高いことから、戻り光の影響は少ないものと考えられており、カバーガラス等に反射防止膜を形成すること等により対応を行っていた。
しかしながら、発明者が検討を行ったところ、面発光型レーザーは、戻り光に対して必ずしも強くはなく、特に、2次元アレイ素子のように複数の素子が配列された面発光型レーザーアレイでは、発光素子(発光源)自身に光が戻って入射するだけではなく、隣接等する発光素子に戻り光が入射することにより、光量変動を及ぼすことが見出された。
このような隣接等する発光素子に戻り光が入射することにより生じる光量変動に対しては、カバーガラス等に反射防止膜を形成することや、任意にカバーガラスを傾けた構成とすることでは、十分に対応することができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、面発光型レーザーにより形成される2次元アレイ素子においても、戻り光により生じる光量変動が低いマルチビーム光源装置を提供することを目的とするものであり、更には、信頼性の高い光走査装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、基板上に複数の発光素子を有し、前記基板に対し略垂直方向に光ビームが出射される光源部と、前記基板を設置し、前記光源部を発光させるために接続されるリード端子を備えるパッケージと、前記複数の発光素子からの光ビームを平行光束あるいは所定の集束状態とするカップリングレンズと、を備えたマルチビーム光源装置において、前記パッケージは、前記光源部の光ビームの出射される側に設けられた平行平板状の透明なカバー部材を有し、前記カバー部材は前記基板の基板面に対し所定の角度で設置されており、前記所定の角度は、前記光源部から出射された光のうち前記カバー部材において反射される反射光が、前記複数の発光素子のうち、いずれの発光素子にも入射しない角度であり、前記マルチビーム光源装置は、主走査方向及び副走査方向に光を走査し画像を形成する画像形成装置に用いられるものであって、前記マルチビーム光源装置は、前記主走査方向に光を走査し、前記カバー部材は、前記副走査方向に対応する軸に対し、傾斜した角度で配置されているものであることを特徴とする。

また、本発明は、前記発光素子から前記カバー部材までの距離をXとし、前記基板上における一方の端部の発光素子の中心から他方の端部の発光素子の中心までの距離をZaとし、前記発光素子が形成される領域の幅をsとした場合に、前記基板面に対し前記カバー部材面の設置される角度φは、
φ={arctan(Z/X)}/2
であって、
Z>Za+s/2
を満たすものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記発光素子から前記カバー部材までの距離をXとし、前記発光素子の各々の幅を一方の端からS、S、S、・・・・・、Sとし、前記発光素子の各々の間隔をW、W、W、・・・・・、Wn―1とした場合に、一方の端の前記発光素子の戻り光の中心からの距離Zとした場合に、前記基板面に対し前記カバー部材面の設置される角度φは、
φ={arctan(Z/X)}/2
であって、
Figure 0005526787
Figure 0005526787
を満たすものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記マルチビーム光源装置は、主走査方向及び副走査方向に走査する光走査装置に用いられるものであって、前記カバー部材は、前記副走査方向に対応する軸に対し、傾斜した角度で配置されているものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記カバー部材は、さらに前記主走査方向に対応する軸に対しても、傾斜した角度で配置されているものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記カバー部材は、前記パッケージに接合することにより、前記カバー部材と前記パッケージにより囲まれた領域内において、前記光源部を封止する構造のものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記カバー部材は、透明なガラスまたは樹脂材料により形成されているものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記パッケージは、セラミックスまたは樹脂材料により形成されているものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記記載のマルチビーム光源装置と、前記マルチビーム光源装置からの複数の光ビームを偏向する偏向手段と、前記偏向された各々の光ビームを被走査面に結像する結像光学系と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、前記記載の光走査装置と、前記複数の光ビームにより静電像を形成する感光体と、前記静電像をトナーにより顕像化する現像手段と、現像されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、面発光型レーザーにより形成される2次元アレイ素子においても、戻り光により生じる光量変動が低いマルチビーム光源装置を提供することができ、更には、信頼性の高い光走査装置及び画像形成装置を提供することができる。
第1の実施の形態におけるマルチビーム光源装置の構成図 第1の実施の形態におけるマルチビーム光源装置のフラットパッケージの斜視図 第1の実施の形態におけるマルチビーム光源装置のフラットパッケージの構造図 第1の実施の形態におけるマルチビーム光源装置の構造を示す斜視図 第1の実施の形態におけるマルチビーム光源装置の構造を示す背面側の斜視図 第1の実施の形態におけるマルチビーム光源装置の断面図 面発光型半導体レーザーアレイのチップの上面図 第1の実施の形態におけるマルチビーム光源装置の説明図(1) 第1の実施の形態におけるマルチビーム光源装置の説明図(2) 他の面発光型半導体レーザーアレイのチップの断面図 更に他の面発光型半導体レーザーアレイのチップの上面図 第1の実施の形態におけるマルチビーム光源装置の説明図(3) 第1の実施の形態におけるマルチビーム光源装置の説明図(4) 第1の実施の形態における他のマルチビーム光源装置の説明図(1) 第1の実施の形態における他のマルチビーム光源装置の説明図(2) 第2の実施の形態における光走査装置の構成を示す斜視図 第2の実施の形態における光走査装置の構成を示す断面図 第3の実施の形態における画像形成装置の構成図
本発明の実施形態について説明する
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態におけるマルチビーム光源装置について説明する。図1は、本実施の形態におけるマルチビーム光源装置の構成を示すものであり、図2は、本実施の形態におけるマルチビーム光源装置に用いられる2次元アレイ素子である面発光型レーザーアレイ素子の構成を示すものである。図3(a)は、面発光型レーザーアレイのチップが搭載されたフラットパッケージの斜視図を示し、図3(b)は、図3(a)における一点鎖線3A−3Bに示されるXZ面において切断した断面図である。
図2及び図3に示すように、面発光型レーザーアレイ素子101は、複数の面発光型半導体レーザーが2次元的に配列されたモノシリックなチップ145が、放射状にリード端子が配備されたフラットパッケージ146の底面部202に設置されている。チップ145における面発光型半導体レーザーの配列面はフラットパッケージ146の表面部201と略平行となるように中央部分に実装されており、不活性ガスを封入して平行平板状のカバーガラス147で封止されている。
面発光型レーザーアレイ素子101は、制御基板106にYZ面に対し略平行となるよう設置されており、面発光型レーザーアレイ素子101からの複数の光ビームはカップリングレンズ102をX、Y、Z方向に調整することにより、面発光型レーザーアレイ素子101における各々の発光素子(発光源)からの光が、YZ面において光軸に対して対象となるように、また、面発光型レーザーアレイ素子101における各々の発光素子からの光ビームが平行光束となるように調整されて出射される。
アパーチャーミラー103は板状に形成されており、面発光型レーザーアレイ素子101からの光の一部を反射し、主走査方向、即ち、Y軸方向に偏向させる。このため、YZ面に対し、45°傾けた状態で設置されている。アパーチャーミラー103は、中央部に開口部103aが設けられており、開口部103aの周辺部103bにはミラーが形成されている。開口部103aは光束径よりも小さな開口であり、開口部103aを通過した光は、カップリングレンズ102及び光束分割プリズム308を介し、不図示のポリゴンミラーに向かう。一方、アパーチャーミラー103の周辺部103bにおいて反射した光は、集束レンズ104を介しミラー105において反射され、制御基板106に設置されている光検知センサ110に入射する。
光束分割プリズム308は、ハーフミラー面141とハーフミラー面141と平行なミラー面142とを有しており、光束分割プリズム308に入射した光束は副走査方向であるZ軸方向において、上下2つに分岐される。
光検知センサ110は、不図示のポリゴンミラーが回転することにより走査が開始した後、画像が形成される領域に至るまでの時間を利用して、面発光型レーザーアレイ素子101における発光素子を順次点灯して、各々の光ビーム強度を検出する。このように検出された光ビーム強度と所定の基準値とを比較することにより、各々の発光素子の発光出力が所定の値となるように、面発光型レーザーアレイに流れる電流量を設定する。設定された電流量は、上述した検出が次に行われるまで、保持され光ビーム強度が一定に保たれる。
尚、本実施の形態では、光検知センサ110は、面発光型レーザーアレイ素子101が実装されている制御基板106に実装されており、外部ノイズ等による影響を防いだ構成となっている。制御基板106では、面発光型レーザーアレイ素子101における各々の発光素子の出力を一定に保持するためのパワー制御回路や、各々の発光素子について各々変調するための駆動回路が設けられており、不図示の取り付け部材等により、カップリングレンズ102と一体となるように形成されている。
図3に基づき、本実施の形態におけるマルチビーム光源装置におけるフラットパッケージ146について説明する。フラットパッケージ146は、略正方形状の開口を有する表面部201と底面部202を有している。面発光型レーザーアレイが形成されているチップ145は、上述のとおり、YZ面と略平行となるようにフラットパッケージ146の底面部202に設置されており、底面部202に設けられたリード端子と接続されている。尚、フラットパッケージ146の表面部201を構成する面と底面部202を構成する面とは略平行となるように形成されている。また、フラットパッケージ146には、表面部201と底面部202との間に段部203及び204が設けられている。段部203及び204は、Y軸方向に沿った段部であり、段部203の方が段部204よりも高くなる、即ち、X軸方向において、段部203における位置が、段部204における位置よりも高くなるように形成されている。段部203及び204は、カバーガラス147が設置されるためのものであり、段部203及び204における高さの差により、チップ145の表面に対するカバーガラス147の傾きが定まる。従って、段部203及び204における高さを所定の高さとなるように形成することにより、チップ145における複数の発光素子のうち、一つの発光素子から発せられた光が、カバーガラス147において反射し、他の発光素子に入射しないような角度でカバーガラス147を設置することができる。
次に、本実施の形態におけるマルチビーム光源装置について、より詳細に説明する。図4は、本実施の形態におけるマルチビーム光源装置の正面側斜視図であり、図5は、裏面側斜視図であり、図6は、XY面において切断した断面図である。
本実施の形態におけるマルチビーム光源装置は、図6に示されるように、カップリングレンズ102を保持するホルダ部材108と、面発光型レーザーアレイ素子101を実装した制御基板106を保持するベース部材107とをカップリングレンズ102の光軸Aに直交する基準面(YZ面)Bで接合し、ネジ締結することにより一体化させた構成のものである。
本実施の形態では、ベース部材107とホルダ部材108は、いずれもアルミダイキャストにより同一の部材により形成したものを用いたが、略同一の熱膨張係数を有する材料であれば、異なる材料により形成されたものであってもよい。
ベース部材107には、上述した面発光型レーザーアレイ素子101において発光した光束を分岐するための光束分割素子103、収束レンズ104及びミラー105が設けられており、ミラー105において反射した光束は、制御基板106に実装されている光検知センサ110において光ビーム強度が計測される。制御基板106へのベース部材107への取り付けは、ベース部材107に形成された取り付け面121(当節面148と同じ)に、面発光型レーザーアレイ素子101のフラットパッケージ146の表面側を当接して、光軸Aと直交する基準面(YZ面)Bにおいて位置の調節を行い接続する。また、取り付け面122には、光検知センサ110の上面を当接し、位置調節を行い接続する。
本実施の形態では、板金で形成された付勢部材109の板バネ部120により制御基板106の裏側から押圧するとともに、3点のアンカー部(折り曲げ部)118を制御基板106に設けられた3ヶ所の穴119に嵌合して制御基板106を図5に示されるように、矢印Cに示す方向に寄せ組みすることにより、ベース部材107に対する面発光型レーザーアレイ素子101の位置決めがなされる。
ベース部材107には、3ヶ所のスタッド116が形成されており、制御基板106に設けられた貫通穴117を貫通し、スタッド116に付勢部材109をネジ132により締結することにより、制御基板106とベース部材107とが接続されている。制御基板106は、付勢部材109により裏側から押圧されており、制御基板106をベース部材107等に直接締結しない構成なので、制御基板106に負担をかけることなく、確実に、ベース部材107に面発光型レーザーアレイ素子101を位置決めし、支持することができる。
尚、付勢部材109は弾性を有する材料であれば、樹脂材料、ゴム材料等で形成してもよい。よって、板バネ部に代えて、ゴム材料等からなる弾性部材を挟み込んでもよい。
また、カップリングレンズ102は、ホルダ部材108に形成された円筒面130に、コバ部との隙間に接着剤を充填することにより固定され、カップリングレンズ102の光軸Aに直交する面Bと面発光型レーザーアレイ素子101における半導体レーザーの配列面との平行性を合わせるために、当接面148に、面発光型レーザーアレイ素子101の表面、即ち、フラットパッケージ146の表面部側を突き当てて搭載する。尚、当接面148は、カップリングレンズ102の光軸Aに直交する面Bと平行となるように形成されている。これにより、カップリングレンズ102の位置を定めることができ、光ビームの出射方向を当接面148に直交した方向とすることができる。
尚、図4において、符号111はブラケット部材、114、115は斜面、125はアーム部、126は調節ネジ、127はスプリング、133は補強部材、124は位置決めピン、131は位置決め穴をそれぞれ示す。
また、本実施の形態におけるマルチビーム光源装置は、ブラケット部材111に設けられた嵌合穴134にホルダ部材108の円筒部を挿入し、板ばね112の係止爪129を円筒部溝に係合して、光軸Aに直交する面内で回動可能に支持され、後述するポリゴンミラーやfθレンズが支持される不図示のハウジングに固定される。
次に、本実施の形態におけるマルチビーム光源装置における面発光型半導体レーザーアレイの形成されているチップ145とカバーガラス147との関係について説明する。
図7は、面発光型半導体レーザーアレイのチップ145における各々の発光素子210の配列パターンを示す。面発光型半導体レーザーアレイのチップ145には、Y軸方向に7個、Z軸方向に5個、計35個の発光素子210が同一基板上に2次元的に配列されている。尚、Y軸方向は主走査対応方向であり、Z軸方向は副走査対応方向である。この35個の発光素子210は、Z軸方向において、ピッチd1で配列されているが、すべての発光素子210をZ軸方向に伸びる線上に正射影させたときに、中心間隔d2で等間隔となるように配置されている。尚、発光素子210の中心間隔とは、発光素子210の中心の間隔を示すものである。また、発光素子210の配列は、Y軸方向に7個、Z軸方向に5個、計35個以外の配列であってもよい。
このように本実施の形態におけるマルチビーム光源装置では、円形で、かつ、光密度の高い微小な光スポットを35個同時に感光体ドラム上に形成することが可能である。また、上述のように、副走査対応方向であるZ軸方向に伸びる線上に正射影した場合、中心間隔d2で等間隔になることから、発光素子210の発光のタイミングを調整することにより、感光体ドラム上に副走査方向に等間隔で発光部が並んで形成されている場合と同様に感光体ドラムを感光させることができる。
例えば、中心間隔d2を2.65μm、光走査装置の光学系の倍率を2倍とすると、4800dpi(ドット/インチ)の高密度書込みをすることが可能となる。この際、実際のZ軸方向における発光素子210のピッチd1は、2.65μm×7=18.55μmである。尚、主走査対応方向であるX軸方向に配列させる発光素子210の数を増やした構成、副走査対応方向であるY軸方向のピッチd1及び中心間隔d2を更に狭くして発光素子210を配列させた構成、光学系の倍率を下げた構成等とすることにより、より高密度な画像形成を行うことが可能となり、より高品質の印刷を行うことが可能となる。尚、主走査方向における書込み間隔は、発光素子210の点滅のタイミングを制御することにより、容易に制御することができる。
図8(a)は、図7における一点鎖線8A−8Bに示されるXZ面において切断した断面図であり、図8(b)は、図8(a)の要部拡大図である。図8(a)及び図8(b)に示されるように、面発光型半導体レーザーアレイのチップ145は、フラットパッケージ146の底面202に不図示の接着剤等により接着されている。尚、発光素子210から発せられる光ビームは、ガウシアン分布をしているため所定の幅を持ったものであるが、光ビームの中心が最も光量が強く、反射光における光ビームの中心が他の発光素子210に入射しないようにすることにより、発光素子210の光量変動を抑制することができる。
ここで、面発光型半導体レーザーアレイのチップ145の表面に略平行となる位置にカバーガラス147aを設置した場合について説明する。この場合、面発光型半導体レーザーアレイのチップ145の各々の発光素子210から発せられた光は、殆どがカバーガラス147aを透過するものの、一部の光はカバーガラス147aと大気等との界面において反射し、面発光型半導体レーザーアレイのチップ145に戻り光として戻る。例えば、カバーガラス147aにおける透過率が99%以上である場合においても、1%未満の戻り光が発生する。面発光型半導体レーザーは共振させることにより発振させる構成のものであるため、戻り光が発光素子210の発光素子に戻ることにより、出力に変動が生じてしまう。
本実施の形態では、面発光型半導体レーザーアレイのチップ145の面に対し、角度φ傾けた位置にカバーガラス147bを設置する。発光素子210とカバーガラス147bとの距離がXとなる位置における一方の端の発光素子210aから発せられた光は、カバーガラス147bにおいて反射され発光素子210aから距離Z離れた位置を照射する。このため、この反射された光が他方の端の発光素子210bよりも外側の位置を照射するような構造とすれば、戻り光に起因する出力変動は生じない。
具体的には、距離Zは、下記(1)に示す式で表わされる。
Z=Xtan2φ・・・・・(1)
(1)に示す式より、角度φは、(2)に示す式となる。
φ={arctan(Z/X)}/2・・・・・(2)
よって、発光素子210aから発せられた光がカバーガラス147bにより反射し発光素子210bに入射しないようにするためには、発光素子210がピッチd1で等間隔にZ軸方向に配列されており、Z軸方向に配列されている発光素子210の個数をn個とし、発光素子210の形成されている領域の幅をsとした場合、下記の(3)に示す式を満たしていることが好ましい。
Z>(n−1)×d1+s/2・・・・・(3)
また、発光素子210がZ軸方向に等間隔で配列されていない場合においては、発光素子210aの中心から発光素子210bの中心までの距離をZaとした場合、下記の(4)に示す式を満たしていることが好ましい。
Z>Za+s/2・・・・・(4)
一方、発光素子210のZ軸方向に配列されている数、即ち、nの値の数が多いと、カバーガラスの傾きの角度φが大きくなりすぎ、実装上で実用的ではない。
この場合、図9に示すように、戻り光の中心が直接発光素子210に入射しなければ、戻り光に起因する出力変動は殆どない。よって、戻り光が発光素子210間の領域に照射されるように、カバーガラス147cを設置すればよい。尚、図9(b)は、図9(a)の要部拡大図である。尚、破線Dは、面発光型半導体レーザーアレイのチップ145の表面と平行な面を示すものであり、後述するように、カバーガラス147cは、破線Dで示される面に対し、カバーガラス147cの面が角度φとなるように設置されている。
具体的には、Z軸方向に配列されている発光素子210が2以上(n≧2)であって、発光素子210のピッチ(中心間隔)d1が等間隔である場合には、(5)に示す式となる。尚、m=1、2、3、・・・・・・・、n−1である。
(m−1)×d1+s/2<Z<m×d1−s/2・・・・・(5)
よって、(5)に示す式を満たすように、(2)に示す式における角度φでカバーガラス147cを設置することにより、戻り光に起因する出力変動を抑制することができる。
例えば、Z軸方向に配列されている発光素子210が等間隔で5個である場合には、下記(6)から(10)に記載されている式を満たすように、(2)に示す式において角度φを設定すればよい。尚、(10)に記載されている式は、(3)に示すものと同じである。
s/2<Z<d1−s/2・・・・・・・・・・・(6)
d1+s/2<Z<2×d1−s/2・・・・・・(7)
2×d1+s/2<Z<3×d1−s/2・・・・(8)
3×d1+s/2<Z<4×d1−s/2・・・・(9)
4×d1+s/2<Z・・・・・・・・・・・・(10)
また、図10に示すように、発光素子210がZ軸方向に等間隔で配列されていない場合においては、各々の発光素子210の幅を一方の端からS、S、S、・・・・・、Sとし、各々の発光素子210の間隔をW、W、W、・・・・・、Wn―1とした場合に、一方の端の発光素子210の戻り光の中心からの距離Z(Z、Z、Z、・・・・・、Zn―1)が、数1及び数2に示す式を満たすように、(2)に示す式における角度φでカバーガラス147cを設置することにより、戻り光に起因する出力変動を抑制することができる。
Figure 0005526787
Figure 0005526787
尚、発光素子210より発せられた光ビームは線光源ではなく、出射角を有する光ビームであるため、発光素子210からの光路が長くなればなる程、光ビームは広がる。このため、発光素子210のピッチd1は広い方が好ましく、また、面発光型半導体レーザーを製造する際には、配線パターンを形成する必要があり、放熱対策等の観点からも発光素子210のピッチd1は広い方が好ましい。一方、面発光型レーザーアレイが形成されているチップ145の大きさをできるだけ小さくすることを考えた場合に、発光素子210を等間隔に配置することは必ずしも適当ではない。この場合においては、不図示の感光体となる回転ドラムの回転方向と一致する副走査方向となるZ軸方向では発光素子210間の間隔を変えることができないため、点灯のタイミングの調節が可能な主走査方向であるY軸方向における発光素子210間の間隔を変えることとなる。
図11には、一例として、Y軸方向における発光素子210の間隔を変えた場合のチップ145における上面図である。具体的には、ポリゴンミラー等を有する画像形成装置に用いられるものであり、発光素子210はY軸方向における間隔i1、i2、i3が異なっており、i1<i2<i3となっている。
ここで、図12に示すように、カバーガラス147を主走査方向であるY軸に対して傾斜させた場合、破線で示される戻り光の光スポット211は、Y軸方向においてずれた位置を照射する。尚、図12(a)は、面発光型レーザーアレイが形成されているチップ145とカバーガラス147のXY面における断面図であり、図12(b)は、チップ145の上面図である。この場合、発光素子210のY軸方向における間隔が各々異なるため、戻り光の影響も発光素子210ごとに異なり、カバーガラス147を設置するための角度の設定が困難である。
一方、図13に示すように、カバーガラス147を副走査方向であるZ軸に対して傾斜させた場合、破線で示される戻り光の光スポット211は、Z軸方向においてずれた位置を照射する。尚、図13(a)は、面発光型レーザーアレイが形成されているチップ145とカバーガラス147のXZ面における断面図であり、図13(b)は、チップ145の上面図である。この場合、発光素子210のZ軸方向における間隔は、一定であるため戻り光の影響も均一であり、カバーガラス147を設置するための許容される角度の範囲を広く設定することが可能である。このため、カバーガラス147は、副走査方向であるZ軸に対して傾斜させることが好ましい。
次に、図14に基づきカバーガラス147を副走査方向であるZ軸方向に加え、主走査方向であるY軸方向にも傾斜された場合について説明する。図14(a)に示すように、チップ145面に対し、Y軸方向とZ軸方向に対し、各々傾斜させてカバーガラス147を設置する。具体的には、図14(b)に示すように、フラットパッケージ146の表面に対し、カバーガラス147を斜めに配置し、フラットパッケージ146における段部に傾斜を持たせることにより、Y軸方向及びZ軸方向に対し傾斜した状態で、カバーガラス147を設置することができる。このように、カバーガラス147をY軸方向及びZ軸方向の双方に対し傾斜させることにより、発光素子210より発せられた光の破線で示される戻り光の光スポット211は、Y軸方向及びZ軸方向の双方にずれた位置に形成される。このような状態でカバーガラス147を設置することにより、カバーガラス147の傾きの角度φの許容される角度範囲をさらに広くすることが可能となる。尚、図14(a)は、面発光型レーザーアレイが形成されているチップ145とカバーガラス147のXZ面及びYZ面に対し所定の角度の面で切断した断面図であり、図14(b)は、斜視図であり、図14(c)は、チップ145の上面図である。
本実施の形態では、カバーガラス147は、材料がガラスである場合について説明したが、光の透過率の高い材料であって平行平板状に形成されているものであれば、樹脂材料等であってもよく、例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート等であってもよい。尚、フラットパッケージ146は、セラミックパッケージであっても、樹脂パッケージであってもよい。
更に、図15に示すように、フラットパッケージ146を樹脂パッケージにより形成することにより、Y軸方向に沿って形成された段部203及び204に傾斜を持たせることができる。また、段部203及び204の他、段部203から段部204までの傾斜を有するZ軸方向に沿った傾斜段部205及び206も容易に形成することができ、これにより、カバーガラス147を安定的に固定することができ、封止を行う際にも都合のよい構造とすることができる。尚、図15(a)は、チップ145が設置されたフラットパッケージ146の斜視図であり、図15(b)は、一点鎖線15A−15Bに示されるXZ面において切断した断面図である。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態におけるマルチビーム光源装置を用いた光走査装置である。
図16に、本実施の形態における光走査装置の構成図を示す。本実施の形態における光走査装置は、4ステーションを走査する光走査装置であり、マルチビーム光源装置からの4ステーション分に相当する複数の光ビームを単一のポリゴンミラーにより走査し、対向する方向に偏向、走査することで、各感光体ドラムを走査するように一体化された光走査ユニットである。
4つの感光体ドラム301、302、303及び304は転写体の矢印Eで示す移動方向に沿って等間隔で配列され、順次異なる色のトナー像を転写し重ね合わせることでカラー画像を形成する。
図示するように、各感光体ドラムを走査する光走査装置は、一体として構成されており、2段に構成されたポリゴンミラー306により各々光ビームを走査する。
マルチビーム光源装置307及び309は、第1の実施の形態におけるマルチビーム光源装置であり、同一方向に走査する2ステーションに対し各1ずつ配備され、光束分割プリズム308及び310を用い、ポリゴンミラー306の上下面に対応して上下2段に光ビームを分岐し、各感光体ドラムに交互に各ステーションに対応した画像を形成していく。
マルチビーム光源装置307及び309、結像光学系を構成するfθレンズ320及び321、トロイダルレンズは、ポリゴンミラー306の回転軸を含み感光体ドラム軸に平行な対称面に対し対称に配備され、ポリゴンミラー306により、各マルチビーム光源装置からの光ビームは相反する方向に偏向され、各感光体ドラムに導かれる。
従って、各ステーションにおける走査方向は対向する各感光体ドラムで相反する方向となり、記録領域の幅、言いかえれば主走査方向の倍率を合わせ、一方の走査開始端ともう一方の走査終端とが一致するように静電像を書き込んでいく。
尚、液晶偏向素子317では液晶の配列方向に合った偏光成分のみが偏向されるため、発光素子の偏光方向は一方向に揃えている。
光束分割プリズム308は、図1に示すようにハーフミラー面141とハーフミラー面141と平行なミラー面142とを有し、マルチビーム光源装置307からの複数のビームは、各々ハーフミラー面141で1/2の光量が反射され、残りの1/2は透過して上下に2分岐され、方向を揃えて副走査方向に所定間隔をもって射出される。
液晶偏向素子317は、光束分割プリズム308の射出面の上下に各々配備され、電圧を印可すると、副走査方向に電位分布を生じて液晶の配向が変化し、屈折率分布を発生して光線の方向を傾けることができ、印可電圧に応じて感光体ドラム面上の走査位置を可変できる。
シリンダレンズ313及び314は、分岐された各光ビームに対応して2段に設けられ、その一方は光軸を中心に回動調整可能に取り付けられ、各々の焦線が平行となるように調節できるようにしており、副走査方向に6mm間隔に2段に構成されたポリゴンミラー306の各々に入射される。
シリンダレンズ313及び314は少なくとも副走査方向に正の曲率を有し、ポリゴンミラー面上で、一旦ビームを収束させることで、後述するトロイダルレンズとより偏向点と感光体面上とを副走査方向に共役関係とする面倒れ補正光学系をなす。
ポリゴンミラー306は4面で、同一の偏向面により各発光点列からの複数のビームを一括で偏向、走査する。上下のポリゴンミラー306の位相は45°ずつずれており、光ビームの走査は上下段で交互に行われる。
結像光学系はfθレンズとトロイダルレンズとからなり、いずれもプラスチック成形によるもので、fθレンズ320は主走査方向にはポリゴンミラー306の回転に伴って感光体面上でビームが等速に移動するようにパワーを持たせた非円弧面形状となし、層状に2段に積み重ねて一体に構成される。
トロイダルレンズを通った走査ビームは各々、走査開始側に配備された光検知センサ338及び340、走査終端側に配備された光検知センサ339及び341に入射され、光検知センサ338及び340の検出信号を基に各々発光素子毎の同期検知信号を生成し、書込み開始のタイミングをとる。
一方、走査終端側に配備された光検知センサ339及び341の検出信号は、各々走査開始側に配備された光検知センサ338及び340からの光ビームの検出時間差を計測し、あらかじめ定められた基準値と比較して、各発光素子を変調する画素クロックを可変することで、後述するように、主走査方向の倍率のずれを補正している。
図17に副走査断面における光線の経路を示す。複数の発光素子はカップリングレンズの光軸に対して対称に配置され、カップリングレンズによって平行光束に変換された各光線はマルチビーム光源装置307から射出した後、カップリングレンズの後側焦点の近傍で一旦収束し、主走査方向には光線間隔を広げつつfθレンズ320に入射する。即ち、副走査方向にはシリンダレンズ313及び314により、ポリゴンミラー306の偏向面の近傍で再度収束されてfθレンズ320に入射される。
また、上記したように、マルチビーム光源装置307からの複数の光ビームは光束分割プリズム308によって副走査方向上下に2分岐され、各ステーションに対応する感光体ドラムに導かれる。
光束分割プリズム308の下段から射出した複数の発光素子からのビーム401は、シリンダレンズ313を介してポリゴンミラー306の下段で偏向、走査され、fθレンズ320の下段を通って折返しミラー329によりトロイダルレンズ323に入射され、折返しミラー330を介して感光体ドラム301上にスポット状に結像し、第1の画像形成ステーションとしてイエロー色の画像情報に対応した潜像を形成する。
光束分割プリズム308の上段から射出した複数の発光素子からのビーム402は、シリンダレンズ314を介しポリゴンミラー306の上段で偏向、走査され、fθレンズ320の上段を通って折返しミラー327によりトロイダルレンズ324に入射され、折返しミラー328を介して感光体ドラム302上にスポット状に結像し、第2の画像形成ステーションとしてマゼンタ色の画像情報に対応した潜像を形成する。
同様に、対向するステーションにおいても、マルチビーム光源装置309からの複数の光ビームは、光束分割プリズム310によって上下に2分岐され、各ステーションに対応する感光体ドラムに導かれる。
液晶偏向素子318は、光束分割プリズム310の射出面の上下に各々配備され、電圧を印可すると、副走査方向に電位分布を生じて液晶の配向が変化し、屈折率分布を発生して光線の方向を傾けることができ、印可電圧に応じて感光体ドラム面上の走査位置を可変できる。
シリンダレンズ315及び316は、分岐された各光ビームに対応して2段に設けられ、その一方は光軸を中心に回動調整可能に取り付けられ、各々の焦線が平行となるように調節できるようにしており、副走査方向に6mm間隔に2段に構成されたポリゴンミラー306の各々に入射される。
光束分割プリズム310の下段から射出した複数の発光素子からのビーム403は、シリンダレンズ315を介してポリゴンミラー306の下段で偏向、走査され、fθレンズ321の下段を通って折返しミラー332によりトロイダルレンズ326に入射され、折返しミラー333を介して感光体ドラム304上にスポット状に結像し、第4の画像形成ステーションとしてブラック色の画像情報に対応した潜像を形成する。
光束分割プリズム310の上段から射出した複数の発光素子からのビーム404は、シリンダレンズ316を介してポリゴンミラー306の上段で偏向、走査され、fθレンズ321の上段を通って折返しミラー335によりトロイダルレンズ325に入射され、折返しミラー336を介して感光体ドラム303上にスポット状に結像し、第3の画像形成ステーションとしてシアン色の画像情報に対応した潜像を形成する。
尚、本実施の形態では、トナー像の検出パターンの検出手段を有している。トナー像の検出パターンの検出手段は、照明用のLED素子354と反射光を受光するフォトセンサ355、および一対の集光レンズ356とからなり、主走査ラインと約45°傾けたラインパターンを形成し、転写ベルトの移動に応じて検出時間差を読み取っていく。本実施の形態では、本実施例では中央部と左右両端部との3ヶ所に配備することで、左右両端部の差により傾きを、中央から左右端部までの各倍率を検出し、基準となるステーションに合わせ込むように補正する。言い換えれば、長時間ビームスポット位置が安定的に保持されていることが好ましい。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態は、第2の実施の形態におけるマルチビーム走査装置を用いた画像形成装置である。図18に基づき、本実施の形態における画像形成装置について説明する。
本実施の形態における画像形成装置は、感光体ドラム501の周囲には感光体を高圧に帯電する帯電チャージャ502、光走査装置500により記録された静電潜像に帯電したトナーを付着して顕像化する現像ローラ503、現像ローラにトナーを補給するトナーカートリッジ504、ドラムに残ったトナーを掻き取り備蓄するクリーニングケース505が配置される。感光体ドラムへは上記したようにポリゴンミラー1面毎の走査により複数ライン、実施例では4ライン同時に画像記録が行われる。
上記した画像形成ステーションは転写ベルト506の移動方向に並列され、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー画像が転写ベルト上にタイミングを合わせて順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。各画像形成ステーションはトナー色が異なるだけで、基本的には同一構成である。
一方、記録紙は給紙トレイ507から給紙コロ508により供給され、レジストローラ対509により副走査方向の記録開始のタイミングに合わせて送りだされ、転写ベルトよりカラー画像が転写されて、定着ローラ510で定着して排紙ローラ512により排紙トレイ511に排出される。
尚、本実施の形態では、像担持体として感光体ドラムについて説明したが、像担持体としては、銀塩フィルムを用いた画像形成装置であってもよい。この場合には、光走査により銀塩フィルム上に潜像が形成され、この潜像は通常の銀塩写真プロセスにおける現像処理と同様の処理により可視化させることができる。そして、通常の銀塩写真プロセスにおける焼き付け処理と同様の処理により印画紙に転写することが可能である。このような画像形成装置は、光製版装置や、CTスキャン画像等を描画する光描画装置として実施することが可能である。
また、像担持体としてビームスポットの熱エネルギーにより発色する発色媒体(ポジの印画紙)を用いた画像形成装置であってもよい。この場合においては、光走査により可視画像を直接像担持体に形成することが可能である。
以上、本発明の実施に係る形態について説明したが、上記内容は、発明の内容を限定するものではない。
101 面発光型レーザーアレイ素子
102 カップリングレンズ
103 アパーチャーミラー
104 集束レンズ
105 ミラー
106 制御基板
107 ベース部材
108 ホルダ部材
109 穴
110 光検出センサ
111 ブランケット部材
112 板ばね
114 斜面
115 斜面
116 スタッド
117 貫通穴
118 アンカー部(折り曲げ部)
119 穴
120 板バネ部
121 取り付け面
122 取り付け面
124 位置決めピン
125 アーム部
126 調節ネジ
127 スプリング
130 円筒面
131 位置決め穴
132 ねじ
133 補強部材
134 嵌合穴
145 チップ
146 フラットパッケージ
147 カバーガラス
201 表面
202 底面
203 段部
204 段部
特開2004−6592号公報 特開2007−79295号公報 実開昭57−10751号公報 実開昭61−59368号公報

Claims (9)

  1. 基板上に複数の発光素子を有し、前記基板に対し略垂直方向に光ビームが出射される光源部と、
    前記基板を設置し、前記光源部を発光させるために接続されるリード端子を備えるパッケージと、
    前記複数の発光素子からの光ビームを平行光束あるいは所定の集束状態とするカップリングレンズと、
    を備えたマルチビーム光源装置において、
    前記パッケージは、前記光源部の光ビームの出射される側に設けられた平行平板状の透明なカバー部材を有し、
    前記カバー部材は前記基板の基板面に対し所定の角度で設置されており、
    前記所定の角度は、前記光源部から出射された光のうち前記カバー部材において反射される反射光が、前記複数の発光素子のうち、いずれの発光素子にも入射しない角度であり、
    前記マルチビーム光源装置は、主走査方向及び副走査方向に光を走査し画像を形成する画像形成装置に用いられるものであって、前記マルチビーム光源装置は、前記主走査方向に光を走査し、
    前記カバー部材は、前記副走査方向に対応する軸に対し、傾斜した角度で配置されているものであることを特徴とするマルチビーム光源装置。
  2. 前記カバー部材は、さらに前記主走査方向に対応する軸に対しても、傾斜した角度で配置されているものであることを特徴とする請求項に記載のマルチビーム光源装置。
  3. 前記発光素子から前記カバー部材までの距離をXとし、前記基板上における一方の端部の発光素子の中心から他方の端部の発光素子の中心までの距離をZaとし、前記発光素子が形成される領域の幅をsとした場合に、前記基板面に対し前記カバー部材面の設置される角度φは、
    φ={arctan(Z/X)}/2
    であって、
    Z>Za+s/2
    を満たすものであることを特徴とする請求項1または2に記載のマルチビーム光源装置。
  4. 前記発光素子から前記カバー部材までの距離をXとし、前記発光素子の各々の幅を一方の端からS、S、S、・・・・・、Sとし、前記発光素子の各々の間隔をW、W、W、・・・・・、Wn―1とした場合に、一方の端の前記発光素子の戻り光の中心からの距離Zとした場合に、前記基板面に対し前記カバー部材面の設置される角度φは、
    φ={arctan(Z/X)}/2
    であって、
    Figure 0005526787
    Figure 0005526787
    を満たすものであることを特徴とする請求項1または2に記載のマルチビーム光源装置。
  5. 前記カバー部材は、前記パッケージに接合することにより、前記カバー部材と前記パッケージにより囲まれた領域内において、前記光源部を封止する構造のものであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のマルチビーム光源装置。
  6. 前記カバー部材は、透明なガラスまたは樹脂材料により形成されているものであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のマルチビーム光源装置。
  7. 前記パッケージは、セラミックスまたは樹脂材料により形成されているものであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のマルチビーム光源装置。
  8. 請求項1からのいずれかに記載のマルチビーム光源装置と、
    前記マルチビーム光源装置からの複数の光ビームを偏向する偏向手段と、
    前記偏向された各々の光ビームを被走査面に結像する結像光学系と、
    を有することを特徴とする光走査装置。
  9. 請求項に記載の光走査装置と、
    前記複数の光ビームにより静電像を形成する感光体と、
    前記静電像をトナーにより顕像化する現像手段と、
    現像されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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