JP2013252737A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動パワーステアリング装置において、悪路走行時発生する打音を、構成する弾性体のバネ特性を向上し、打音の発生を減少し、操舵感のよい電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】歯車機構が、電動モータによって回転駆動されるウォーム20と、このウォーム20に噛合するウォームホイール21と、前記ウォーム20を前記ハウジング29に対し軸方向の双方向に弾性支持する弾性体42b、43bとを有する電動パワーステアリング装置において、前記弾性体42b、43bは、前記ウォーム21の軸方向に圧縮されるものであり、前記ウォーム21の軸方向に第1の圧縮部42d、43dと第2の圧縮部とからなり、前記第1の圧縮部42d、43dの圧縮強さを前記第2の圧縮部の圧縮強さよりも小さくした。
【選択図】図2
【解決手段】歯車機構が、電動モータによって回転駆動されるウォーム20と、このウォーム20に噛合するウォームホイール21と、前記ウォーム20を前記ハウジング29に対し軸方向の双方向に弾性支持する弾性体42b、43bとを有する電動パワーステアリング装置において、前記弾性体42b、43bは、前記ウォーム21の軸方向に圧縮されるものであり、前記ウォーム21の軸方向に第1の圧縮部42d、43dと第2の圧縮部とからなり、前記第1の圧縮部42d、43dの圧縮強さを前記第2の圧縮部の圧縮強さよりも小さくした。
【選択図】図2
Description
本発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置は、入力軸および出力軸の相対回転にもとづき電動モータを作動させ、電動モータの補助操舵力を歯車機構を介して出力軸に伝達することにより、ステアリングホイールを介して入力軸に印加された手動操舵力を操舵アシストするものである。歯車機構として、ウォームホイールおよびウォームが用いられている。
ウォームホイールおよびウォームは、歯面の加工誤差、歯面の噛合い誤差があり、これらの誤差によってウォームホイールおよびウォームの歯面間に衝撃力が作用する。この衝撃力を緩和するため、ウォームを回転可能にかつ軸方向移動可能に支持する軸受と、ウォームとの間で、弾性支持具を装填し、ウォームを軸方向の双方向に弾性支持する構造を有している(特許文献1)。
特許文献1では、弾性支持具が、環状の両側板と、この両側板で挟まれた環状の弾性体とで構成され、ウォームに、一方の側板に当接するフランジ部と、他方の側板に当接する大径部とが軸方向に離間して形成されている。そして、ウォームが軸方向の一方へ移動すると、フランジ部で一方の側板を介して弾性体を圧縮し、さらに移動すると大径部が他方の側板に当接して弾性体のこれ以上の圧縮を阻止している。弾性体のバネ特性の線形変位域の幅が狭く、ウォームホイールおよびウォームの歯面の加工誤差、歯面の噛合い誤差よりも少し大きい程度の幅しか有していない。このため、部品のバラツキにより中立位置の左右の弾性体のバネ特性の線形変位域の幅がアンバランスになりやすく、悪路走行時でウォームホイールおよびウォームの歯面間に大きな衝撃力がかかると大径部が他方の側板に当接し、打音が頻繁に発生する場合があった。本発明は上述した課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、打音の発生を減少し、操舵感のよい電動パワーステアリング装置を提供することにある。
請求項1の発明は、ハウジングと、前記ハウジングに固定された電動モータと、前記ハウジングに互いに軸方向に離間して回転可能に支持された入力軸および出力軸と、前記電動モータの回転数を減速して前記出力軸に伝達する歯車機構とからなり、前記歯車機構は、前記ハウジングに軸受を介して軸方向移動可能にかつ回転可能に支持され、電動モータによって回転駆動されるウォームと、このウォームに噛合するウォームホイールと、前記ウォームを前記ハウジングに対し軸方向の双方向に弾性支持する弾性体とを有する電動パワーステアリング装置において、前記弾性体は、前記ウォームの軸方向に圧縮されるものであり、前記ウォームの軸方向に第1の圧縮部と第2の圧縮部とからなり、前記第1の圧縮部の圧縮強さを前記第2の圧縮部の圧縮強さよりも小さくしたことを要旨としている。
前記弾性体は、2種類の圧縮強さを有しているため、ウォームの弾性支持状態下で軸方向の双方向に移動可能域(移動量)が広くなり、中立位置での弾性体のバネ特性の線形変位域の幅の左右のアンバランスを和らげることができ、打音が減少する。こうして、打音の発生を減少した操舵感のよい電動パワーステアリング装置を提供できる。
請求項2の発明は、前記第1の圧縮部は、径方向に貫通する穴を円周方向に複数有することを要旨としている。そのため、複数の穴形状断面積の穴を設置して必要な弾性率にすることで、中立位置の線形の弾性領域を拡大して形成でき、操舵性が向上できるとともに弾性支持具の幅が変化しないから、弾性支持具が装填されるウォームのフランジと、ハウジングに設けられる軸受の相対位置関係を変更する必要がなく、ウォームの形状変更及び/又はハウジングの形状変更を必要とせずに、弾性体のバネ特性の線形変位域を広げることができ、過大推力の吸収性能が高く、打音の発生を減少した操舵感のよい電動パワーステアリング装置を提供できる。
請求項3の発明は、前記第1の圧縮部は、等配に配置した突起であることを要旨としている。そのため、製作がしやすい複数の突起のため、必要な弾性率にでき小さい弾性率により、中立位置の弾性領域を拡大して形成でき、操舵性が向上できるとともに弾性支持具の幅が変化しないから、弾性支持具が装填されるウォームのフランジと、ハウジングに設けられる軸受の相対位置関係を変更する必要がなく、ウォームの形状変更及び/又はハウジングの形状変更を必要とせずに、弾性体のバネ特性の線形変位域を広げることができ、過大推力の吸収性能が高く、打音の発生を減少した操舵感のよい電動パワーステアリング装置を提供できる。
本発明により、打音の発生を減少した操舵感のよいパワーステアリング装置を提供できる。
本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態における電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されるステアリングシャフト3と、中間軸4を介してステアリングシャフト3と連結されるピニオン軸5と、ピニオン軸5に形成されたピニオン6に噛み合うラック7を有して自動車の左右方向に延びるラックバー8とを備える。ピニオン軸5およびラックバー8により操舵機構としてのラックアンドピニオン機構Aが構成されている。なお、上記した部材だけでなく、これから新たに説明される部材は、全て電動パワーステアリング装置1の一部である。
図1は、本発明の一実施形態における電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されるステアリングシャフト3と、中間軸4を介してステアリングシャフト3と連結されるピニオン軸5と、ピニオン軸5に形成されたピニオン6に噛み合うラック7を有して自動車の左右方向に延びるラックバー8とを備える。ピニオン軸5およびラックバー8により操舵機構としてのラックアンドピニオン機構Aが構成されている。なお、上記した部材だけでなく、これから新たに説明される部材は、全て電動パワーステアリング装置1の一部である。
ステアリングシャフト3は、操舵部材2に連なる入力軸9と、中間軸4に連なる出力軸10とに分割されている。入力軸9および出力軸10は、トーションバー11を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。ラックバー8は、図示しない複数の軸受を介して直線往復自在にラックハウジング12に支持されている。ラックバー8の両端部はラックハウジング12の両側へ突出し、各端部には、タイロッド13およびナックルアーム(図示せず)を介して転舵輪14が連結されている。
操舵部材2を操作することによりステアリングシャフト3が回転する。このステアリングシャフト3の回転は、ピニオン6およびラック7を介してラックバー8の車体の左右方向への直線往復運動に変換される。これにより、転舵輪14の転舵が達成される。また、操舵部材2に与えられる操舵トルクは、入力軸9および出力軸10間の相対回転変位量に基づいて、ステアリングシャフト3の近傍に設けられたトルクセンサ15によって検出される。トルクセンサ15が検出したトルク値は、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)16に与えられる。ECU16は、トルク値や図示しない車速センサから与えられる車速等に基づいて、駆動回路17を介して操舵補助用のモータ18を駆動制御する。
ECU16の制御によってモータ18が発生した駆動力は、ウォーム減速機19により減速され、ステアリングシャフト3の出力軸10(換言すれば、操舵部材2)に伝達される。出力軸10に伝達された力は、ピニオン軸5を介してラックバー8に伝達される。これにより操舵が補助される。このように、モータ18は、操舵部材2を操舵するための駆動力を発生する。
図2は、図1の電動パワーステアリング装置1に備えられたウォーム減速機19およびその近傍の構成を示す断面図である。図2を参照して、ウォーム減速機19は、モータ18により回転駆動されるウォームとしてのウォーム20と、ウォーム20に噛み合うウォームホイール21とを含んでいる。ウォーム20とウォームホイール21との噛み合い領域Mには、グリース等の潤滑剤が充填されている。
ウォーム20は、軸状体であって、第1端部22と、第2端部23と、第1端部22および第2端部23の間のウォーム本体部24とを一体的に有している。第1端部22および第2端部23は、ウォーム本体部24に対して一段縮径されている。ウォーム本体部24の外周面に、ウォーム20の軸中心を中心とする螺旋状の歯24Aが形成されている。第1端部22は、第2端部23よりもモータ18側に位置していて、モータ18の回転軸25に対して、継手26を介して略同軸上に連結されている。これにより、モータ18の出力が、ウォーム20に伝達される。
継手26は、モータ18の回転軸25に一体回転可能に連結された第1部材26Aと、ウォーム20の第1端部22に一体回転可能に連結された第2部材26Bと、第1部材26Aおよび第2部材26B間をトルク伝達可能に連結する弾性部材26Cとを備えている。弾性部材26Cが撓むことによって、ウォーム20は、回転軸25に対して、連結された状態を保ちつつ、ある程度傾斜することができる。つまり、ウォーム20は、モータ18の回転軸25に対して継手26を介して揺動可能に連結されている。
ウォームホイール21は、円盤形状である。ウォームホイール21は、出力軸10に一体回転可能に結合された環状の金属部材27と、金属部材27の周囲を取り囲む環状の合成樹脂部材28とを備える。合成樹脂部材28の外周には、歯28Aが形成されている。金属部材27は、例えば合成樹脂部材28の樹脂成形時に金型内にインサートされる。ウォームホイール21は、金属部材27において、出力軸10(換言すれば、操舵部材2)に対して一体回転可能に且つ軸方向移動不能に連結されている。
ウォーム20のウォーム本体部24の歯24Aと、ウォームホイール21の合成樹脂部材28の外周の歯28Aとは、互いに噛み合っている。この状態で、ウォーム20は、ウォームホイール21の接線方向に沿って延びている。噛み合った状態のウォーム20およびウォームホイール21は、ハウジング29内に収容されている。ハウジング29には、ウォーム20を収容する第1収容空間51と、ウォームホイール21を収容する第2収容空間52とが形成されている。第1収容空間51は、ウォーム20より一回り大きくウォーム20に沿って延びる円筒状の空間である。そのため、ハウジング29内には、第1収容空間51を区画する円筒状の内周面29Aが形成されている。第2収容空間52は、ウォームホイール21より一回り大きい円盤状の空間である。第2収容空間52は、第1収容空間51の軸方向(ウォーム20の軸方向Xと同じ)における途中部分51Aに対して連通している。第1収容空間51に収容されたウォーム20では、第1収容空間51の途中部分51Aに、ウォーム本体部24が配置されている。第1収容空間51において途中部分51Aよりもモータ18の回転軸25に近い側(図2における右側)に、ウォーム20の第1端部22が配置されている。第1収容空間51において途中部分51Aよりもモータ18の回転軸25から離れた側(図2における左側)に、第2端部23が配置されている。
ウォーム20の第1端部22には、第1軸受30が取り付けられている。また、ウォーム20の第2端部23には、第2軸受31が取り付けられている。第1軸受30および第2軸受31としては、例えば転がり軸受が用いられている。第1軸受30および第2軸受31は、第1端部22および第2端部23において、ウォーム20を回転可能に支持している。第1軸受30および第2軸受31は、ウォーム20に対して同軸状となった状態で、ハウジング29の第1収容空間51に収容されている。
第1軸受30の内輪32は、第1端部22の外周面22Aに対して一体回転可能に外嵌されている。第1軸受30の外輪33は、ハウジング29において第1収容空間51を区画する内周面29Aによって支持されている。ここで、内周面29Aにおいて、軸方向Xにおける外輪33の両側には、凸部53が設けられている。第1軸受30は、外輪33が軸方向Xにおける両側の凸部53に挟持されることによって、軸方向Xへ移動不能な状態で内周面29Aに固定されている。
第1端部22の外周面22Aにおいて、第1軸受30と継手26とに挟まれた位置には、フランジ40が形成されていて、第1端部22と一体化されている。軸方向Xにおける第1軸受30とウォーム本体部24との間には、弾性支持具42が介装され、軸方向Xにおける第1軸受30とフランジ40との間には、弾性支持具43が介装されている。弾性支持具42,43は、ともにゴム等の弾性体で形成された環状体であって、第1端部22に対して外嵌されている。なお、弾性支持具42,43は、第1端部22に対して遊嵌されていて、径方向に若干移動できてもよい。
ウォーム20の第1端部22の外周面22Aは、第1軸受30の内輪32の内周面に対して、軸方向Xに沿って摺動することができる。これによって、ウォーム20全体が軸方向Xに移動することができる。ウォーム20の移動範囲は、弾性支持具42,43が圧縮変形できる範囲である。詳しくは、ウォーム20がモータ18の回転軸25側(図2における右側)へ移動する場合、弾性支持具42がウォーム本体部24と第1軸受30とによって圧縮されるので、弾性支持具42が最大限圧縮できるまで、ウォーム20は、回転軸25側へ移動できる。一方、ウォーム20がモータ18の回転軸25から離れる側(図2における左側)へ移動する場合、弾性支持具43が位置決めフランジ40と第1軸受30とによって圧縮されるので、弾性支持具43が最大限圧縮できるまで、ウォーム20は、回転軸25から離れる方向へ移動できる。移動する前のウォーム20の(軸方向Xにおける)位置は、「ホームポジション」とされる。ウォーム20は、ホームポジションから移動すると、その際に圧縮された弾性支持具42,43が元の大きさに復元しようとすることによって、ホームポジションへ戻るように付勢される。このように、弾性支持具42,43は、ウォーム20を軸方向Xへ移動できるように弾性的に支持している。
第2軸受31の内輪38は、第2端部23の外周面23Aに対して一体回転可能に外嵌されている。ここで、ハウジング29において第1収容空間51を区画する内周面29Aでは、第2軸受31の外輪39に対して径方向外側から対向する部分に、全周に亘ってが形成されている。そのため、ウォーム20とウォームホイール21とが噛み合った状態では、第2軸受31は、軸方向Xにおいて溝29Cと同じ位置にあって、ハウジング29の(溝29Cにおける)内周面29Aから離れている(浮いている)。第2軸受31は、ウォーム20に伴われて、軸方向Xに移動することができる。
以下、弾性支持具42、43の構成について詳述する。弾性支持具42、43は実質的に同一構成であるから、弾性支持具43代表例として説明する。
弾性支持具43は、図3に示す如く、鋼板等からなる両側板43a、43cの間に、ゴム等からなる圧縮変形可能な弾性体43bを挟んで構成される。側板43a、43cは弾性体43bに焼付又は接着剤を用いて接着一体化される。
さらに弾性支持具43は、弾性体43bの内周との間で隙間を形成するための穴部43dが設けられる。弾性支持具43は両側板43a、43cの内径に対し、弾性体43bの内径を同一径又はより大径でも可)に設定し、両側板43a、43cの内周をウォーム20の第1端部22の両側の円柱状外周部22Aの上に当接させ、両側板43a、43cのうちで少なくとも軸受22の内輪22Bに接する側板43aの内周をウォーム20の第1端部22の外周部22Aの上で軸方向に摺接可能にしている。
尚、ウォーム20において、弾性支持具43の側板43aの内周が摺接し得る外周部22Aはフランジ40より小径をなして該フランジ40に対し段差を形成し、側板43bの内周が摺接し得る外周部40Aは軸受22の装填部より大径をなして該軸受22の装填部に対し段差をなす。弾性支持具43が前述の中立状態では、側板43cは外周部40A上でフランジ40との段差側面40Aに接し、側板43aは外周部21A上で軸受22内輪22Bの側面に接する。この側板43aの突出部がフランジ40との段差側面21Cに接し、弾性体43bの最大圧縮変形量になる。
本発明例の弾性支持具43の弾性体43bでは、2種類の圧縮強さの弾性体を有しているため、圧縮強さの小さい弾性体では、小さいな弾性率にすることで、中立位置の線形の弾性領域を拡大して形成でき圧縮変形量に対するバネ荷重の変化が直線をなす線形変位域の幅が、従来例に比して広くなる。また、本発明例の弾性支持具43の弾性体43bでは、線形変位域の終点(変曲点)を、穴部43dの形状の設定により自由に変化させることができる。
電動パワーステアリング装置10にあっては、弾性支持具43(42も同じ)の弾性体43bを上述の如くに構成したから以下の作用効果がある。
弾性支持具42,43によるバネ特性の効果を図4にしめしているように、弾性支持具42、43の弾性体42b、43bが断面視で穴部形状42d、43dにしたため、弾性体42bのバネ特性の線形変位域の幅Zが従来の線形変位域の幅Yより広くなる。これにより、電動パワーステアリング装置10の悪路走行時でウォームホイールおよびウォームの歯面間に大きな衝撃力がかかると、ウォーム20に過大推力が作用した場合に、ウォーム20が弾性支持状態下で軸方向の双方向に移動する弾性支持域(移動量)が広くなり大径部が他方の側板に当接しなくなり打音が発生せず、ウォーム20に作用する過大推力の吸収性能が高くなる。従って、ウォーム20に接続されている歯車機構の歯面に生ずる衝撃力を緩和して歯面同士の叩き音を確実に低減し、或いはウォーム20の慣性推力によるトルク伝達経路の損傷を確実に回避する。
弾性支持具42,43は、弾性体42b、43bの両側板42a、42bに挟まれる幅を大きくすることなく、弾性体42bのバネ特性の線形変位域を広げることができる。弾性支持具42、43の幅が変化しないから、弾性支持具42、43が装填されるウォーム20のハウジング11に設けられる軸受22の相対位置関係を変更する必要がなく、ウォーム20の形状変更及び/又はハウジング11の形状変更を必要とせずに、弾性体42b、43bのバネ特性の線形変位域を広げることができる。
他の実施例を図5にしめすように、弾性支持具82,83を構成する弾性体82b、83bに設ける突起部形状(突起部82d、83d)を設置している。突起部形状(突起部82d、83d)は製作しやすく、このように適宜設定することにより、弾性体82b、83bのバネ特性の設定の自由度を向上でき弾性体82b、83bのバネ特性の線形変位域を広げることができるため、異音の発生を減少した操舵性のよいパワーステアリング装置を提供できる。
1…電動パワーステアリング装置、2…操舵部材、18…モータ、19…ウォーム減速機、20…ウォーム、21…ウォームホイール、26…継手、29…ハウジング、29A…内周面、30…第1軸受、31…第2軸受、42、43…弾性支持具、43…弾性支持具、X…軸方向
42a,42c,43a,43c…側板、42d,43d…第1圧縮部(弾性体)、42b,43b…第2圧縮部(弾性体)
42a,42c,43a,43c…側板、42d,43d…第1圧縮部(弾性体)、42b,43b…第2圧縮部(弾性体)
Claims (3)
- ハウジングと、前記ハウジングに固定された電動モータと、前記ハウジングに互いに軸方向に離間して回転可能に支持された入力軸および出力軸と、前記電動モータの回転数を減速して前記出力軸に伝達する歯車機構とからなり、前記歯車機構は、前記ハウジングに軸受を介して軸方向移動可能にかつ回転可能に支持され、電動モータによって回転駆動されるウォームと、このウォームに噛合するウォームホイールと、前記ウォームを前記ハウジングに対し軸方向の双方向に弾性支持する弾性体とを有する電動パワーステアリング装置において、前記弾性体は、前記ウォームの軸方向に圧縮されるものであり、前記ウォームの軸方向に第1の圧縮部と第2の圧縮部とからなり、前記第1の圧縮部の圧縮強さを前記第2の圧縮部の圧縮強さよりも小さくしたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 前記第1の圧縮部は、径方向に貫通する穴を円周方向に複数有することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置
- 前記第1の圧縮部は、円周方向に等配に配置した突起であることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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