JP5626576B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置は、たとえば、電動モータと、電動モータの出力を伝達する減速機とを備えている。減速機は、ウォーム軸と、ウォーム軸に噛み合うウォームホイールとを含む。ウォーム軸は、継ぎ手を介して電動モータの回転軸に連結されている。ウォームホイールは、ステアリングシャフトに連結されている。
下記特許文献1に係る電動パワーステアリング装置では、略半円形の2つの分割体からなる環状の弾性体が、ウォームホイールの内部に設けられている。環状の弾性体は、歯打ち音(ラトル音)を防止するために設けられている。すなわち、路面からの微振動(いわゆる逆入力)は、環状の弾性体によって吸収され、これによって、歯打ち音の発生が防止される。
また、下記特許文献2に係る電動パワーステアリング装置では、複数の弾性体が、ウォームホイールとステアリングシャフトとの間に設けられている。複数の弾性体は、ウォームホイールおよびウォーム軸の噛み合い部でのバックラッシを除去するために設けられている。すなわち、ウォームホイールおよびウォーム軸の噛み合い部でのバックラッシは、複数の弾性体がウォームホイールをウォーム軸に弾性的に付勢することにより除去されている。
特開2004−34874号公報 特開2004−359054号公報
しかしながら、特許文献1に係る電動パワーステアリング装置では、弾性体が環状であるから、弾性体の体積が大きい。そのため、弾性体を形成するために多くの材料が必要となる。
また、特許文献2に係る電動パワーステアリング装置では、各弾性体が接着によって結合されているだけであるから、弾性体の位置がずれるおそれがある。
さらに、特許文献1および2に係る電動パワーステアリング装置では、複雑な形状の弾性体が設けられているから、電動パワーステアリング装置の構成が複雑になる。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、弾性体の体積を低減でき、弾性体の位置ずれを防止できる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、互いに噛み合う大歯車(19、219、319、419、519、619、719、819)および小歯車(18)からなる減速機(17)を備え、上記大歯車は、大歯車の径方向(Y1)に二分割された第1の分割体(24、424、524、724、824)および第2の分割体(25、725)と、第1および第2の分割体を連結する互いに独立した複数の弾性片(23、223、323、623)と、上記第1および第2の分割体の何れか一方の分割体に設けられ、一対の弾性部材(28)を介して他方の分割体を大歯車の軸方向(X1)に挟持する一対の押さえ板(26、27、427、527、826)とを含み、各弾性片は、第1の分割体に設けられた第1の対向凹部(30)および第2の分割体に設けられた第2の対向凹部(31)に跨るように嵌合しており、各弾性片がそれぞれ嵌合する第1の対向凹部および第2の対向凹部は、上記径方向に対向しており、上記第1および第2の分割体は、複数の弾性片によって、大歯車の周方向(Z1)および径方向に弾性的に連結されている、電動パワーステアリング装置(1)を提供する。
この構成によれば、第1および第2の分割体が、複数の弾性片によって大歯車の周方向および径方向に弾性的に連結されている。したがって、大歯車に入力された周方向および径方向の振動は、複数の弾性片によって吸収される。これにより、大歯車の歯と小歯車の歯との衝突により生じる歯打ち音(ラトル音)の発生が防止される。
また、弾性体が互いに独立した複数の弾性片に分割されているから、複数の弾性片全体としての体積が小さい。さらに、各弾性片が、対応する対の第1および第2の対向凹部に跨るように嵌合しているので、各弾性片が確実に保持されている。これにより、各弾性片の位置ずれが防止される。
また、一対の押さえ板によって、大歯車の軸方向への第1および第2の分割体の相対移動が防止される。また、各押さえ板と分割体との間に弾性部材が設けられているので、各押さえ板と分割体との衝突により生じる騒音の発生が防止される。
各弾性片は、対応する第1の対向凹部および第2の対向凹部内で、大歯車の周方向および径方向に圧縮されていてもよい(請求項2)。この場合、第1および第2の分割体が、複数の弾性片によって大歯車の周方向および径方向に確実に弾性的に連結される。
また、上記複数の弾性片は、第1および第2の分割体のうちの径方向外側に位置する分割体(25)を小歯車側に弾性的に付勢していてもよい(請求項3)。この場合、外側に位置する分割体が、複数の弾性片によって小歯車側に弾性的に付勢されるので、大歯車および小歯車の噛み合い部でのバックラッシが除去される。これにより、ラトル音の発生が確実に防止される。
また、第1および第2の分割体の何れか一方の分割体は、第1および第2の分割体の相対回転に伴って他方の分割体の対向凹部に係合することにより、両分割体の相対回転量を規制する規制部(32、732)を含んでいてもよい(請求項4)。この場合、第1および第2の分割体が、大歯車の周方向に相対回転すると、規制部が対向凹部に係合して、第1および第2の分割体の相対回転が規制される。そして、大歯車に入力されたトルクが、規制部と対向凹部との係合によって、第1の分割体と第2の分割体との間で直接伝達される。これにより、大歯車に入力されたトルクが効率的に伝達される。さらに、第1および第2の分割体の相対回転が規制されることにより、各弾性片の過大な変形が抑制される。これにより、各弾性片の耐久性が向上する。
また、各弾性片は、円柱状であり、各第1および第2の対向凹部は、半円筒状であってもよい(請求項5)。この場合、弾性片、第1および第2の対向凹部の加工が容易である。さらに、弾性片、第1および第2の対向凹部の形状が単純であるから、電動パワーステアリング装置の構成が複雑になることを防止できる
また、上記弾性片と一方の押さえ板とは、大歯車の軸方向に対向しており、上記弾性片は、上記一方の押さえ板に接触する凸状または凹状の軸方向端面(223a、323a)を含んでいてもよい(請求項)。この場合、弾性片の軸方向端面が平面の場合に比べて、軸方向端面と一方の押さえ板との接触面積を低減することができる。これにより、第1および第2の分割体の相対回転によって弾性片と一方の押さえ板とが擦れることにより第1および第2の分割体に加わる摩擦抵抗を低減することができる。したがって、第1および第2の分割体の相対回転角度によらずラトル音の発生を防止することができる。
また、上記弾性片の軸方向端面は、上記一方の押さえ板に近づくほど細い円錐面であってもよい(請求項)。この場合、弾性片の軸方向端面と一方の押さえ板とを点接触させることにより、軸方向端面と一方の押さえ板との接触面積をさらに低減することができる。
また、上記弾性片と一方の押さえ板とは、大歯車の軸方向に対向しており、当該押さえ板は、上記弾性片に接触する突起(433、533)を含んでいてもよい(請求項)。この場合、突起が一方の押さえ板に設けられていない場合に比べて、弾性片の軸方向端面と一方の押さえ板との接触面積を低減することができる。
また、上記弾性片と一方の押さえ板とは、大歯車の軸方向に対向しており、上記弾性片の軸方向端面と上記押さえ板とは非接触であってもよい(請求項)。この場合、第1および第2の分割体が相対回転しているときに第1の分割体および第2の分割体に加わる摩擦抵抗を低減することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る減速機およびこれに関連する構成の模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るウォームホイールの一部の平面図である。 図3におけるIV−IV線に沿うウォームホイールの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るウォームホイールの一部を拡大した平面図である。 図4におけるVI−VI線に沿うウォームホイールの断面図である。 図4におけるVII−VII線に沿うウォームホイールの断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るウォームホイールの一部の断面図である。 内側分割体および外側分割体を相対回転させる入力トルクと、内側分割体および外側分割体の相対回転角度との関係を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係るウォームホイールの一部の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るウォームホイールの一部の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るウォームホイールの一部の断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るウォームホイールの一部の断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るウォームホイールの一部の断面図である。 本発明の第7の実施形態に係るウォームホイールの一部を拡大した平面図である。 本発明の第8の実施形態に係るウォームホイールの断面図である。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されるステアリングシャフト3と、自在継手4を介してステアリングシャフト3に連結された中間軸5と、自在継手6を介して中間軸5に連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン歯7aに噛み合うラック歯8aを有して車両の左右方向に延びる転舵軸としてのラックバー8とを有している。ピニオン軸7およびラックバー8により舵取り機構Aとしてのラックアンドピニオン機構が構成されている。
ラックバー8は車体に固定されるハウジング9内に図示しない複数の軸受を介して直線往復動自在に支持されている。ラックバー8の両端部はハウジング9の両側へ突出し、各端部にはそれぞれタイロッド10が結合されている。各タイロッド10は対応するナックルアーム(図示せず)を介して対応する転舵輪11に連結されている。操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転されると、この回転がピニオン歯7aおよびラック歯8aによって、車両の左右方向に沿うラックバー8の直線運動に変換される。これにより、転舵輪11が転舵される。
また、ステアリングシャフト3は、操舵部材2に連なるアッパーシャフト3aと、ピニオン軸7に連なるロアシャフト3bとに分割されており、アッパーシャフト3aおよびロアシャフト3bは、トーションバー12を介して同一軸線上で相対回転可能に互いに連結されている。また、トーションバー12を介するアッパーシャフト3aおよびロアシャフト3b間の相対回転変位量により操舵トルクを検出するトルクセンサ13が設けられており、このトルクセンサ13のトルク検出結果は、ECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)14に与えられる。
ECU14は、トルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、駆動回路15を介して操舵補助用の電動モータ16を駆動制御する。電動モータ16の出力回転は、伝動装置としての減速機17を介して減速されてステアリングシャフト3のロアシャフト3bに伝達される。そして、ロアシャフト3bに伝達された電動モータ16の出力回転は、ピニオン軸7を介してラックバー8の直線運動に変換される。これにより、操舵が補助される。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る減速機17およびこれに関連する構成の模式図である。なお、図2では、後述の第2の押さえ板27が取り外された状態が示されている。
図2を参照して、減速機17は、電動モータ16により回転駆動される小歯車としてのウォーム軸18と、このウォーム軸18に噛み合うと共にステアリングシャフト3のロアシャフト3bに同行回転可能に連結された大歯車としてのウォームホイール19を備えている。ウォームホイール19の各歯19aは、軸線(ウォームホイール19の中心軸線)に対して傾斜している。ウォーム軸18およびウォームホイール19は、車体に固定された図示しない減速機ハウジングによってそれぞれ対応する軸受を介して回転可能に支持されている。
具体的には、ウォーム軸18は、上記減速機ハウジングに保持された複数の軸受B1によって回転可能に支持されている。ウォーム軸18は、継ぎ手20によって、電動モータ16の回転軸16aに連結されている。ウォーム軸18は、電動モータ16によって回転駆動される。ウォーム軸18および回転軸16aは、同一軸線上に配置されている。すなわち、ウォーム軸18および回転軸16aは、同軸的に配置されている。
また、ウォームホイール19は、ロアシャフト3bに同行回転可能に連結された環状の芯金21と、芯金21の周囲を取り囲み、外周に複数の歯19aが形成された合成樹脂部材22と、複数(たとえば、5個)の弾性片23とを備えている。芯金21は、ウォームホイール19の径方向Y1に分割されており、第1の分割体としての内側分割体24と、第2の分割体としての外側分割体25とを含む。外側分割体25は、内側分割体24を取り囲んでいる。内側分割体24の外周部と、外側分割体25の内周部との間には全周に亘って隙間が設けられている。複数の弾性片23は、内側分割体24および外側分割体25の間に配置されている。内側分割体24および外側分割体25は、複数の弾性片23を介して互いに連結されている。
また、外側分割体25は、例えば合成樹脂部材22の樹脂成形時に金型内にインサートされることにより、合成樹脂部材22に結合されている。また、ロアシャフト3bは、内側分割体24の内周に嵌合されている。ロアシャフト3bは、たとえば圧入によって、内側分割体24に同軸的に連結されている。これにより、ウォームホイール19は、ロアシャフト3bに対して同行回転可能に且つ軸方向移動不能に連結されている。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るウォームホイール19の一部の平面図である。また、図4は、図3におけるIV−IV線に沿うウォームホイール19の断面図である。
図3および図4を参照して、ウォームホイール19は、軸方向X1への内側分割体24および外側分割体25の相対移動を規制する一対の押さえ板(第1の押さえ板26および第2の押さえ板27)と、一対の弾性部材28とを含む。第1の押さえ板26および第2の押さえ板27は、ウォームホイール19の軸方向X1に関して、それぞれ、内側分割体24の一方側および他方側に配置されている。第1の押さえ板26および第2の押さえ板27は、たとえば、互いの内径および外径がそれぞれ等しい円環状である。
また、第1の押さえ板26は、たとえば、単一の材料によって内側分割体24と一体に形成されている。また、第2の押さえ板27の内周部は、ボルト29によって内側分割体24に連結されている。第1の押さえ板26および第2の押さえ板27は、それぞれ全周に亘って内側分割体24の外周部から径方向Y1外方に突出している。外側分割体25は、一対の弾性部材28を介して、第1の押さえ板26および第2の押さえ板27によって軸方向X1に挟持されている。各弾性部材28は、たとえば、互いの内径および外径がそれぞれ等しい円環状である。各弾性部材28の内径は、たとえば、外側分割体25の内径と等しい。なお、各弾性部材28は、すべり軸受などでも良い。
また、ウォームホイール19は、複数対(たとえば、5対)の外向き対向凹部30および内向き対向凹部31を含む。外向き対向凹部30および内向き対向凹部31は、それぞれ、第1の対向凹部および第2の対向凹部である。複数の外向き対向凹部30は、内側分割体24の外周部に形成されている。各外向き対向凹部30は、径方向Y1内方に凹んでいる。各外向き対向凹部30は、内面30aを含む。また、複数の内向き対向凹部31は、外側分割体25の内周部に形成されている。各内向き対向凹部31は、径方向Y1外方に凹んでいる。各内向き対向凹部31は、内面31aを含む。
複数の外向き対向凹部30は、ウォームホイール19の周方向Z1に等間隔を空けて配置されている。同様に、複数の内向き対向凹部31は、周方向Z1に等間隔を空けて配置されている。各対の外向き対向凹部30および内向き対向凹部31は、径方向Y1に対向している。各弾性片23は、対応する対の外向き対向凹部30および内向き対向凹部31の間に配置されている。
各弾性片23は、たとえば、円柱状である。また、各外向き対向凹部30および内向き対向凹部31は、たとえば、弾性片23の曲率よりも大きい曲率を有する半円筒状である。各外向き対向凹部30および内向き対向凹部31は、軸方向X1に延びている。各弾性片23は、軸方向X1に沿って延びるように配置されている。なお、各外向き対向凹部30および内向き対向凹部31の曲率は、弾性片23の曲率より小さくても良い。
また、各弾性片23は、それぞれ、対応する対の外向き対向凹部30および内向き対向凹部31に跨るように嵌合されている。各弾性片23は、内側分割体24および外側分割体25によって周方向Z1および径方向Y1に弾性的に圧縮されている。したがって、内側分割体24および外側分割体25は、複数の弾性片23によって、周方向Z1および径方向Y1に弾性的に連結されている。また、各弾性片23は、弾性部材28と一体であっても良い。
再び図2を参照して、ウォームホイール19は、ウォーム軸18およびウォームホイール19の噛み合い部でのバックラッシが除去されるように配置されている。すなわち、ウォームホイール19がウォーム軸18に組み付けられていない非組み付け状態では、内側分割体24の中心と外側分割体25の中心は同心である。一方、ウォームホイール19がウォーム軸18に組み付けられた組み付け状態では、内側分割体24の中心が外側分割体25の中心よりもウォーム軸18側へオフセットされている。すなわち、上記組み付け状態では、内側分割体24および外側分割体25が微小量偏心している。これにより、ウォーム軸18側に位置する弾性片23の弾性圧縮量が、ウォーム軸18とは反対側に位置する弾性片23の弾性圧縮量よりも大きくされている。
図2に示すように、ウォームホイール19の合成樹脂部材22および外側分割体25は、複数の弾性片23の復元力の合力F1によって、ウォーム軸18側に弾性的に付勢されている。そのため、ウォーム軸18およびウォームホイール19の噛み合い部において、ウォームホイール19の歯19aが、ウォーム軸18の歯18aに弾性的に付勢されている。これにより、バックラッシが除去されている。また、ウォームホイール19の歯19aが、ウォーム軸18の歯18aに弾性的に付勢されているので、ウォームホイール19の歯19aやウォーム軸18の歯18aが摩耗した場合であっても、バックラッシが除去された状態が長期に亘って維持される。
図5は、本発明の第1の実施形態に係るウォームホイール19の一部を拡大した平面図である。また、図6は、図4におけるVI−VI線に沿うウォームホイール19の断面図である。また、図7は、図4におけるVII−VII線に沿うウォームホイール19の断面図である。図5〜図7は、ウォームホイール19にトルクが伝達されていない状態を示している。
図4〜図7を参照して、ウォームホイール19は、内側分割体24および外側分割体25の相対回転量を規制する複数(たとえば、複数の外向き対向凹部30と同数)の規制部32を含む。複数の規制部32は、たとえば、内側分割体24の外周部に設けられている。各規制部32は、たとえば、対応する外向き対向凹部30とは周方向Z1に関して同位置に設けられている。各規制部32は、内側分割体24の外周部から径方向Y1外方に突出する突起である。各弾性片23は、第2の押さえ板27と規制部32の端面とによって軸方向X1への移動が規制されている。
また、各規制部32は、対応する内向き対向凹部31の内面31aに対向している。図7に示すように、各規制部32の一部は、対応する内向き対向凹部31内に入り込んでいる。ウォームホイール19にトルクが伝達されていないとき(非トルク伝達時)や、ウォームホイール19に伝達されたトルクが小さいとき(小トルク伝達時)には、各規制部32は、対応する内向き対向凹部31の内面31aに接触していない。より具体的には、非トルク伝達時および小トルク伝達時には、各規制部32は、径方向Y1に間隔を空けて、対応する内向き対向凹部31の内面31aに対向している。さらに、非トルク伝達時および小トルク伝達時には、周方向Z1に関して、各規制部32の両側に隙間(規制部32と内向き対向凹部31の内面31aとの間の隙間)が形成されている。
ECU14によって電動モータ16が駆動され、電動モータ16のトルクがウォーム軸18を介してウォームホイール19に伝達されると、内側分割体24および外側分割体25が周方向Z1に相対回転して、各規制部32が、係合面としての対応する内向き対向凹部31の内面31aに係合する。これにより、内側分割体24および外側分割体25の相対回転量が規制される。そして、各規制部32が対応する内向き対向凹部31に係合している状態で、外側分割体25に入力された電動モータ16のトルクが、内側分割体24に直接伝達される。これにより、内側分割体24および外側分割体25の間でトルクが効率的に伝達される。
一方、車両が直進走行しているときには、電動モータ16が駆動されない、または、小さな出力で駆動される。そのため、例えば車両が石畳などの悪路を直進走行しているときには、路面からの微振動(いわゆる逆入力)がステアリングシャフト3を介してウォームホイール19の内側分割体24に伝達される。しかし、内側分割体24に伝達された逆入力は、複数の弾性片23によって吸収され、外側分割体25に伝達されない、または、逆入力は小さくされた上で、外側分割体25に伝えられる。そのため、ウォームホイール19の歯19aとウォーム軸18の歯18aとが、逆入力によって衝突することが防止される。これにより、ラトル音の発生が防止される。
以上のように本実施形態では、ウォームホイール19の内側分割体24および外側分割体25が、互いに独立した複数の弾性片23によって周方向Z1および径方向Y1に弾性的に連結されている。複数の弾性片23の体積が小さいから、複数の弾性片23を形成するための材料を低減できる。さらに、各弾性片23が、対応する対の外向き対向凹部30および内向き対向凹部31に跨るように嵌合しているので、各弾性片23が確実に保持されている。これにより、内側分割体24および外側分割体25が相対回転したときに、各弾性片23が、対応する対の外向き対向凹部30および内向き対向凹部31から外れることが防止される。さらにまた、弾性片23が複数設けられているから、ウォームホイール19に入力されたトルクは、複数の弾性片23に分散される。これにより、各弾性片23に加わるトルクが低減され、各弾性片23の耐久性が向上する。
また、本実施形態では、外側分割体25が、複数の弾性片23によってウォーム軸18側に弾性的に付勢されており、ウォームホイール19およびウォーム軸18の噛み合い部でのバックラッシが除去されている。これにより、ラトル音の発生が確実に防止される。また、ウォーム軸18および電動モータ16の回転軸16aが同軸的に配置されているから、電動モータ16からウォーム軸18に伝達されるトルクのばらつき(回転軸16aが一回転する間に入力されるトルクのばらつき)が抑制される。これにより、操舵フィーリングが向上する。
また、本実施形態では、内側分割体24の外周部に複数の規制部32が設けられている。内側分割体24および外側分割体25が、周方向Z1に大きなトルクで相対回転すると、規制部32が対応する内向き対向凹部31の内面31aに係合して、内側分割体24および外側分割体25の相対回転が規制される。そして、外側分割体25に入力されたトルクが、規制部32と内向き対向凹部31との係合によって、内側分割体24に直接伝達される。これにより、ウォームホイール19に入力されたトルクが効率的に伝達される。さらに、内側分割体24および外側分割体25の相対回転が規制されることにより、各弾性片23の過大な変形が抑制される。これにより、各弾性片23の耐久性が向上する。
また、本実施形態では、各弾性片23は、円柱状であり、各外向き対向凹部30および内向き対向凹部31は、半円筒状である。したがって、たとえば各弾性片23が角柱状である場合に比べて、各弾性片23の加工が容易である。同様に、外向き対向凹部30および内向き対向凹部31の加工が容易である。
また、本実施形態では、一対の弾性部材28を介して外側分割体25を軸方向X1に挟持する第1の押さえ板26および第2の押さえ板27が設けられている。本実施形態では、ウォームホイール19の各歯19aが傾斜している(各歯19aがねじれている)から、ウォーム軸18が回転すると、軸方向X1への力が外側分割体25に伝達される。しかし、第1の押さえ板26および第2の押さえ板27が設けられているから、ウォーム軸18が回転したときに、内側分割体24および外側分割体25が、軸方向X1に相対移動することが防止される。さらに、第1の押さえ板26および第2の押さえ板27と外側分割体25との間に弾性部材28がそれぞれ設けられているので、第1の押さえ板26および第2の押さえ板27と外側分割体25との衝突により生じる騒音の発生が防止される。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るウォームホイール219の一部の断面図である。以下では、図8を参照して、本発明の第2の実施形態に係るウォームホイール219について説明する。図8において、前述の図1〜図7に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
この第2の実施形態と前述の第1の実施形態との主要な相違点は、一方の押さえ板27と内側分割体24とに接触する弾性片223の軸方向端面223aが、ウォームホイール219の軸方向X1に突出する凸面であることである。
具体的には、各弾性片223は、ボルト29によって内側分割体24に連結された第2の押さえ板27と、内側分割体24に設けられた端面24aとの間に配置されている。弾性片223と第2の押さえ板27とは、軸方向X1に対向しており、弾性片223と端面24aとは、軸方向X1に対向している。各弾性片223は、第2の押さえ板27と端面24aとによって軸方向X1に挟持されている。
各弾性片223は、弾性片223の両端部に設けられた凸状の軸方向端面223aを含む。各軸方向端面223aは、先細りである。第2の押さえ板27側に位置する一方の軸方向端面223aは、第2の押さえ板27に近づくほど細い円錐面である。同様に、端面24a側に位置する他方の軸方向端面223aは、端面24aに近づくほど細い円錐面である。一方の軸方向端面223aは、第2の押さえ板27に点接触しており、他方の軸方向端面223aは、端面24aに点接触している。
以上のように本実施形態では、弾性片223の軸方向端面223aが凸状に形成されている。したがって、軸方向端面223aが平面の場合に比べて、軸方向端面223aと第2の押さえ板27および内側分割体24との接触面積を低減することができる。これにより、内側分割体24および外側分割体25の相対回転角度によらずラトル音の発生を防止することができる。
具体的には、内側分割体24と外側分割体25とを周方向Z1に相対回転させると、一方の軸方向端面223aと第2の押さえ板27とが擦れ、他方の軸方向端面223aと端面24aとが擦れるので、トルクロスが発生する。したがって、例えば、軸方向端面223aと第2の押さえ板27および内側分割体24との接触面積が大きい場合には、図9において二点鎖線で示すように、内側分割体24および外側分割体25の相対回転角度に対して入力トルク(内側分割体24と外側分割体25とを周方向Z1に相対回転させるトルク)がリニアに変化しない。すなわち、弾性片223のバネ定数が、内側分割体24および外側分割体25の相対回転角度によって異なる。
一方、本実施形態のように、軸方向端面223aと第2の押さえ板27および内側分割体24との接触面積を低減して小さくすることにより、内側分割体24および外側分割体25に加わる摩擦抵抗を低減することができる。これにより、図9において実線で示すように、内側分割体24および外側分割体25の相対回転角度に対して入力トルクをリニアに変化させることができる。したがって、弾性片223のバネ定数が、内側分割体24および外側分割体25の相対回転角度によらず一定となる。そのため、内側分割体24および外側分割体25の相対回転角度によらずラトル音の発生を防止することができる。
図10は、本発明の第3の実施形態に係るウォームホイール319の一部の断面図である。以下では、図10を参照して、本発明の第3の実施形態に係るウォームホイール319について説明する。図10において、前述の図1〜図9に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
この第3の実施形態と前述の第2の実施形態との主要な相違点は、一方の押さえ板27と内側分割体24とに接触する弾性片323の軸方向端面323aが、ウォームホイール319の軸方向X1に凹む凹面であることである。
具体的には、各弾性片323は、弾性片323の両端部に設けられた凹状の軸方向端面323aを含む。各軸方向端面323aの断面形状(弾性片323の中心軸線に平行な平面で切断した断面形状)は、軸方向X1に凹む曲線状であってもよいし、軸方向X1に凹む三角形状であってもよい。第2の押さえ板27側に位置する一方の軸方向端面323aの外周部は、第2の押さえ板27に線接触している。同様に、端面24a側に位置する他方の軸方向端面323aの外周部は、端面24aに線接触している。
以上のように本実施形態では、弾性片323の軸方向端面323aが凹状に形成されている。したがって、軸方向端面323aが平面の場合に比べて、軸方向端面323aと第2の押さえ板27および内側分割体24との接触面積を低減することができる。これにより、内側分割体24および外側分割体25の相対回転角度によらずラトル音の発生を防止することができる。
図11は、本発明の第4の実施形態に係るウォームホイール419の一部の断面図である。図12は、本発明の第4の実施形態に係るウォームホイールの一部の断面図である。以下では、図11および図12を参照して、本発明の第4の実施形態に係るウォームホイール419について説明する。図11および図12において、前述の図1〜図10に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
この第4の実施形態と前述の第2の実施形態との主要な相違点は、弾性片23の軸方向端面23aに接触する突起433、434が、一方の押さえ板427と内側分割体424とに設けられていることである。
具体的には、各弾性片23は、ボルト29によって内側分割体424に連結された第2の押さえ板427と、内側分割体424に設けられた端面24aとの間に配置されている。弾性片23と第2の押さえ板427とは、軸方向X1に対向しており、弾性片23と端面24aとは、軸方向X1に対向している。第2の押さえ板427は、軸方向X1に突出する第1の突起433を含む。同様に、内側分割体424は、軸方向X1に突出する第2の突起434を含む。図11および図12では、第1の突起433および第2の突起434が、1つずつしか図示されていないが、第1の突起433および第2の突起434は、それぞれ複数設けられている。複数の第1の突起433は、それぞれ、複数の弾性片23に対応しており、複数の第2の突起434は、それぞれ、複数の弾性片23に対応している。
各弾性片23は、弾性片23の両端部に設けられた軸方向端面23aを含む。各軸方向端面23aは、図11に示すような円形の平面であってもよいし、図12に示すような軸方向X1に凹む凹面であってもよい。弾性片23は、第1の突起433と第2の突起434との間に配置されている。弾性片23は、第1の突起433および第2の突起434によって軸方向X1に挟持されている。第1の突起433および第2の突起434は、それぞれ、第1の挟持面433aおよび第2の挟持面434aを含む。第1の挟持面433aおよび第2の挟持面434aは、先細りである。第1の挟持面433aおよび第2の挟持面434aは、弾性片23に近づくほど細い円錐面である。第1の突起433は、一方の軸方向端面23aの中心に点接触しており、第2の突起434は、他方の軸方向端面23aの中心に点接触している。
以上のように本実施形態では、弾性片23の軸方向端面23aに接触する第1の突起433および第2の突起434が、それぞれ、第2の押さえ板427および内側分割体424に設けられている。したがって、第1の突起433および第2の突起434が設けられていない場合に比べて、軸方向端面23aと第2の押さえ板427および内側分割体424との接触面積を低減することができる。これにより、内側分割体424および外側分割体25の相対回転角度によらずラトル音の発生を防止することができる。
図13は、本発明の第5の実施形態に係るウォームホイール519の一部の断面図である。以下では、図13を参照して、本発明の第5の実施形態に係るウォームホイール519について説明する。図13において、前述の図1〜図12に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
この第5の実施形態と前述の第4の実施形態との主要な相違点は、突起533、534に設けられた挟持面533a、534aが、ウォームホイール519の軸方向X1に凹む凹面であることである。
具体的には、第2の押さえ板527は、軸方向X1に突出する第1の突起533を含む。同様に、内側分割体524は、軸方向X1に突出する第2の突起534を含む。弾性片23は、第1の突起533および第2の突起534によって軸方向X1に挟持されている。第1の突起533および第2の突起534は、それぞれ、第1の挟持面533aおよび第2の挟持面534aを含む。第1の挟持面533aおよび第2の挟持面534aの断面形状は、軸方向X1に凹む曲線状であってもよいし、軸方向X1に凹む三角形状であってもよい。第1の挟持面533aの外周部は、一方の軸方向端面23aに線接触しており、第2の挟持面534aの外周部は、他方の軸方向端面23aに線接触している。
図14は、本発明の第6の実施形態に係るウォームホイール619の一部の断面図である。以下では、図14を参照して、本発明の第6の実施形態に係るウォームホイール619について説明する。図14において、前述の図1〜図13に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
この第6の実施形態と前述の第2の実施形態との主要な相違点は、弾性片623の軸方向端面23aと一方の押さえ板27とが非接触であることである。
具体的には、各弾性片623は、ボルト29によって内側分割体24に連結された第2の押さえ板27と、内側分割体24に設けられた端面24aとの間に配置されている。弾性片623と第2の押さえ板27とは、軸方向X1に対向しており、弾性片623と端面24aとは、軸方向X1に対向している。一方の軸方向端面23aと第2の押さえ板27は、軸方向X1に間隔を空けて対向しており、非接触である。同様に、他方の軸方向端面23aと端面24aは、軸方向X1に間隔を空けて対向しており、非接触である。
以上のように本実施形態では、弾性片623の軸方向端面23aと第2の押さえ板27および内側分割体24とが非接触であるから、内側分割体24および外側分割体25が周方向Z1に相対回転しているときに内側分割体24および外側分割体25に加わる摩擦抵抗を低減することができる。そのため、内側分割体24および外側分割体25の相対回転角度によらずラトル音の発生を防止することができる。
この発明の実施の形態の説明は以上であるが、この発明は、上述の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、上述の実施形態では、操舵補助用の電動モータが減速機を介してステアリングシャフトに連結された、いわゆるコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置に本発明が適用された場合について説明したが、本発明は、他の形式の電動パワーステアリング装置に適用されてもよい。具体的には、たとえば、操舵補助用の電動モータが減速機を介してピニオン軸に連結された、いわゆるピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置に本発明が適用されてもよい。
また、上述の実施形態では、複数の規制部32が内側分割体24に設けられている場合について説明したが、図15に示すウォームホイール719のように、各規制部732が外側分割体725に設けられていて、各規制部732の一部が、内側分割知724に設けられた対応する外向き対向凹部30内に入り込んでいてもよい。また、図示はしないが、複数の規制部のうちの一部の規制部のみが外側分割体に設けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、各規制部32が、周方向Z1に関して対応する外向き対向凹部30と同位置に配置されている場合について説明したが、各規制部32と対応する外向き対向凹部30とは、周方向Z1に関して異なる位置に配置されていてもよい。
また、上述の実施形態では、第1の押さえ板26および内側分割体24が単一の材料によって一体に形成されている場合について説明したが、図16に示すウォームホイール819のように、第1の押さえ板826は、内側分割体824とは別の部材であり、ボルト829aおよびナット829bによって第2の押さえ板27と共に内側分割体824に連結されていてもよい。
また、上述の実施形態では、一対の押さえ板(第1の押さえ板26および第2の押さえ板27)が内側分割体24に設けられている場合について説明したが、一対の押さえ板は、外側分割体25に設けられていてもよい。また、一方の押さえ板が外側分割体25に設けられ、他方の押さえ板が内側分割体24に設けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、ウォームホイール19とステアリングシャフト3のロアシャフト3bとが互いに別の部材である場合について説明したが、ウォームホイール19とロアシャフト3bの少なくとも一部とが単一の材料で一体に形成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、ウォームホイール19の歯部が合成樹脂部材22によって形成されている場合について説明したが、合成樹脂部材22が省略され、外側分割体25の外周部によってウォームホイール19の歯部が形成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、大歯車がウォームホイールであり、小歯車がウォーム軸である場合について説明したが、大歯車および小歯車は、ウォームホイールおよびウォーム軸に限らず、平歯車や、はすば歯車などの他の形式の歯車であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1・・・電動パワーステアリング装置、17・・・減速機、18・・・ウォーム軸(小歯車)、19・・・ウォームホイール(大歯車)、23・・・弾性片、24・・・内側分割体(第1の分割体)、25・・・外側分割体(第2の分割体)、26・・・第1の押さえ板(押さえ板)、27・・・第2の押さえ板(押さえ板)、28・・・弾性部材、30・・・外向き対向凹部(第1の対向凹部)、31・・・内向き対向凹部(第2の対向凹部)、32・・・規制部、219・・・ウォームホイール(大歯車)、223・・・弾性片、223a・・・軸方向端面、319・・・ウォームホイール(大歯車)、223・・・弾性片、323a・・・軸方向端面、419・・・ウォームホイール(大歯車)、427・・・第2の押さえ板(押さえ板)、424・・・内側分割体(第1の分割体)、433・・・第1の突起(突起)、519・・・ウォームホイール(大歯車)、524・・・内側分割体(第1の分割体)、527・・・第2の押さえ板(押さえ板)、533・・・第1の突起(突起)、619・・・ウォームホイール(大歯車)、623・・・弾性片、719・・・ウォームホイール(大歯車)、724・・・内側分割体(第1の分割体)、725・・・外側分割体(第2の分割体)、732・・・規制部、819・・・ウォームホイール(大歯車)、824・・・内側分割体(第1の分割体)、826・・・第1の押さえ板(押さえ板)、X1・・・軸方向、Y1・・・径方向、Z1・・・周方向

Claims (9)

  1. 互いに噛み合う大歯車および小歯車からなる減速機を備え、
    上記大歯車は、上記大歯車の径方向に二分割された第1および第2の分割体と、上記第1および第2の分割体を連結する互いに独立した複数の弾性片と、上記第1および第2の分割体の何れか一方の分割体に設けられ、一対の弾性部材を介して他方の分割体を上記大歯車の軸方向に挟持する一対の押さえ板とを含み、
    上記各弾性片は、上記第1の分割体に設けられた第1の対向凹部および上記第2の分割体に設けられた第2の対向凹部に跨るように嵌合しており、
    上記各弾性片がそれぞれ嵌合する上記第1の対向凹部および上記第2の対向凹部は、上記径方向に対向しており、
    上記第1および第2の分割体は、上記複数の弾性片によって、上記大歯車の周方向および径方向に弾性的に連結されている、電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、上記各弾性片は、対応する上記第1の対向凹部および上記第2の対向凹部内で、上記大歯車の周方向および径方向に圧縮されている、電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置において、上記複数の弾性片は、上記第1および第2の分割体のうちの径方向外側に位置する分割体を小歯車側に弾性的に付勢している、電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、上記第1および第2の分割体の何れか一方の分割体は、上記第1および第2の分割体の相対回転に伴って他方の分割体の上記対向凹部に係合することにより、両分割体の相対回転量を規制する規制部を含む、電動パワーステアリング装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、上記各弾性片は、円柱状であり、
    上記各第1および第2の対向凹部は、半円筒状である、電動パワーステアリング装置。
  6. 請求項に記載の電動パワーステアリング装置において、上記弾性片と一方の押さえ板とは、上記大歯車の軸方向に対向しており、上記弾性片は、上記一方の押さえ板に接触する凸状または凹状の軸方向端面を含む、電動パワーステアリング装置。
  7. 請求項に記載の電動パワーステアリング装置において、上記弾性片の軸方向端面は、上記一方の押さえ板に近づくほど細い円錐面である、電動パワーステアリング装置。
  8. 請求項に記載の電動パワーステアリング装置において、上記弾性片と一方の押さえ板とは、上記大歯車の軸方向に対向しており、当該押さえ板は、上記弾性片に接触する突起を含む、電動パワーステアリング装置。
  9. 請求項に記載の電動パワーステアリング装置において、上記弾性片と一方の押さえ板とは、上記大歯車の軸方向に対向しており、上記弾性片の軸方向端面と上記押さえ板とは非接触である、電動パワーステアリング装置。
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