JP5626576B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
下記特許文献1に係る電動パワーステアリング装置では、略半円形の2つの分割体からなる環状の弾性体が、ウォームホイールの内部に設けられている。環状の弾性体は、歯打ち音(ラトル音)を防止するために設けられている。すなわち、路面からの微振動(いわゆる逆入力)は、環状の弾性体によって吸収され、これによって、歯打ち音の発生が防止される。
また、特許文献2に係る電動パワーステアリング装置では、各弾性体が接着によって結合されているだけであるから、弾性体の位置がずれるおそれがある。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、弾性体の体積を低減でき、弾性体の位置ずれを防止できる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
また、弾性体が互いに独立した複数の弾性片に分割されているから、複数の弾性片全体としての体積が小さい。さらに、各弾性片が、対応する対の第1および第2の対向凹部に跨るように嵌合しているので、各弾性片が確実に保持されている。これにより、各弾性片の位置ずれが防止される。
また、一対の押さえ板によって、大歯車の軸方向への第1および第2の分割体の相対移動が防止される。また、各押さえ板と分割体との間に弾性部材が設けられているので、各押さえ板と分割体との衝突により生じる騒音の発生が防止される。
また、上記複数の弾性片は、第1および第2の分割体のうちの径方向外側に位置する分割体(25)を小歯車側に弾性的に付勢していてもよい(請求項3)。この場合、外側に位置する分割体が、複数の弾性片によって小歯車側に弾性的に付勢されるので、大歯車および小歯車の噛み合い部でのバックラッシが除去される。これにより、ラトル音の発生が確実に防止される。
また、上記弾性片と一方の押さえ板とは、大歯車の軸方向に対向しており、当該押さえ板は、上記弾性片に接触する突起(433、533)を含んでいてもよい(請求項8)。この場合、突起が一方の押さえ板に設けられていない場合に比べて、弾性片の軸方向端面と一方の押さえ板との接触面積を低減することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されるステアリングシャフト3と、自在継手4を介してステアリングシャフト3に連結された中間軸5と、自在継手6を介して中間軸5に連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン歯7aに噛み合うラック歯8aを有して車両の左右方向に延びる転舵軸としてのラックバー8とを有している。ピニオン軸7およびラックバー8により舵取り機構Aとしてのラックアンドピニオン機構が構成されている。
図2を参照して、減速機17は、電動モータ16により回転駆動される小歯車としてのウォーム軸18と、このウォーム軸18に噛み合うと共にステアリングシャフト3のロアシャフト3bに同行回転可能に連結された大歯車としてのウォームホイール19を備えている。ウォームホイール19の各歯19aは、軸線(ウォームホイール19の中心軸線)に対して傾斜している。ウォーム軸18およびウォームホイール19は、車体に固定された図示しない減速機ハウジングによってそれぞれ対応する軸受を介して回転可能に支持されている。
図3および図4を参照して、ウォームホイール19は、軸方向X1への内側分割体24および外側分割体25の相対移動を規制する一対の押さえ板(第1の押さえ板26および第2の押さえ板27)と、一対の弾性部材28とを含む。第1の押さえ板26および第2の押さえ板27は、ウォームホイール19の軸方向X1に関して、それぞれ、内側分割体24の一方側および他方側に配置されている。第1の押さえ板26および第2の押さえ板27は、たとえば、互いの内径および外径がそれぞれ等しい円環状である。
また、本実施形態では、一対の弾性部材28を介して外側分割体25を軸方向X1に挟持する第1の押さえ板26および第2の押さえ板27が設けられている。本実施形態では、ウォームホイール19の各歯19aが傾斜している(各歯19aがねじれている)から、ウォーム軸18が回転すると、軸方向X1への力が外側分割体25に伝達される。しかし、第1の押さえ板26および第2の押さえ板27が設けられているから、ウォーム軸18が回転したときに、内側分割体24および外側分割体25が、軸方向X1に相対移動することが防止される。さらに、第1の押さえ板26および第2の押さえ板27と外側分割体25との間に弾性部材28がそれぞれ設けられているので、第1の押さえ板26および第2の押さえ板27と外側分割体25との衝突により生じる騒音の発生が防止される。
この第2の実施形態と前述の第1の実施形態との主要な相違点は、一方の押さえ板27と内側分割体24とに接触する弾性片223の軸方向端面223aが、ウォームホイール219の軸方向X1に突出する凸面であることである。
この第3の実施形態と前述の第2の実施形態との主要な相違点は、一方の押さえ板27と内側分割体24とに接触する弾性片323の軸方向端面323aが、ウォームホイール319の軸方向X1に凹む凹面であることである。
具体的には、各弾性片23は、ボルト29によって内側分割体424に連結された第2の押さえ板427と、内側分割体424に設けられた端面24aとの間に配置されている。弾性片23と第2の押さえ板427とは、軸方向X1に対向しており、弾性片23と端面24aとは、軸方向X1に対向している。第2の押さえ板427は、軸方向X1に突出する第1の突起433を含む。同様に、内側分割体424は、軸方向X1に突出する第2の突起434を含む。図11および図12では、第1の突起433および第2の突起434が、1つずつしか図示されていないが、第1の突起433および第2の突起434は、それぞれ複数設けられている。複数の第1の突起433は、それぞれ、複数の弾性片23に対応しており、複数の第2の突起434は、それぞれ、複数の弾性片23に対応している。
この第5の実施形態と前述の第4の実施形態との主要な相違点は、突起533、534に設けられた挟持面533a、534aが、ウォームホイール519の軸方向X1に凹む凹面であることである。
この第6の実施形態と前述の第2の実施形態との主要な相違点は、弾性片623の軸方向端面23aと一方の押さえ板27とが非接触であることである。
たとえば、上述の実施形態では、操舵補助用の電動モータが減速機を介してステアリングシャフトに連結された、いわゆるコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置に本発明が適用された場合について説明したが、本発明は、他の形式の電動パワーステアリング装置に適用されてもよい。具体的には、たとえば、操舵補助用の電動モータが減速機を介してピニオン軸に連結された、いわゆるピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置に本発明が適用されてもよい。
また、上述の実施形態では、第1の押さえ板26および内側分割体24が単一の材料によって一体に形成されている場合について説明したが、図16に示すウォームホイール819のように、第1の押さえ板826は、内側分割体824とは別の部材であり、ボルト829aおよびナット829bによって第2の押さえ板27と共に内側分割体824に連結されていてもよい。
また、上述の実施形態では、ウォームホイール19とステアリングシャフト3のロアシャフト3bとが互いに別の部材である場合について説明したが、ウォームホイール19とロアシャフト3bの少なくとも一部とが単一の材料で一体に形成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、大歯車がウォームホイールであり、小歯車がウォーム軸である場合について説明したが、大歯車および小歯車は、ウォームホイールおよびウォーム軸に限らず、平歯車や、はすば歯車などの他の形式の歯車であってもよい。
Claims (9)
- 互いに噛み合う大歯車および小歯車からなる減速機を備え、
上記大歯車は、上記大歯車の径方向に二分割された第1および第2の分割体と、上記第1および第2の分割体を連結する互いに独立した複数の弾性片と、上記第1および第2の分割体の何れか一方の分割体に設けられ、一対の弾性部材を介して他方の分割体を上記大歯車の軸方向に挟持する一対の押さえ板とを含み、
上記各弾性片は、上記第1の分割体に設けられた第1の対向凹部および上記第2の分割体に設けられた第2の対向凹部に跨るように嵌合しており、
上記各弾性片がそれぞれ嵌合する上記第1の対向凹部および上記第2の対向凹部は、上記径方向に対向しており、
上記第1および第2の分割体は、上記複数の弾性片によって、上記大歯車の周方向および径方向に弾性的に連結されている、電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、上記各弾性片は、対応する上記第1の対向凹部および上記第2の対向凹部内で、上記大歯車の周方向および径方向に圧縮されている、電動パワーステアリング装置。
- 請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置において、上記複数の弾性片は、上記第1および第2の分割体のうちの径方向外側に位置する分割体を小歯車側に弾性的に付勢している、電動パワーステアリング装置。
- 請求項1〜3の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、上記第1および第2の分割体の何れか一方の分割体は、上記第1および第2の分割体の相対回転に伴って他方の分割体の上記対向凹部に係合することにより、両分割体の相対回転量を規制する規制部を含む、電動パワーステアリング装置。
- 請求項1〜4の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、上記各弾性片は、円柱状であり、
上記各第1および第2の対向凹部は、半円筒状である、電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、上記弾性片と一方の押さえ板とは、上記大歯車の軸方向に対向しており、上記弾性片は、上記一方の押さえ板に接触する凸状または凹状の軸方向端面を含む、電動パワーステアリング装置。
- 請求項6に記載の電動パワーステアリング装置において、上記弾性片の軸方向端面は、上記一方の押さえ板に近づくほど細い円錐面である、電動パワーステアリング装置。
- 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、上記弾性片と一方の押さえ板とは、上記大歯車の軸方向に対向しており、当該押さえ板は、上記弾性片に接触する突起を含む、電動パワーステアリング装置。
- 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、上記弾性片と一方の押さえ板とは、上記大歯車の軸方向に対向しており、上記弾性片の軸方向端面と上記押さえ板とは非接触である、電動パワーステアリング装置。
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