JP2013251851A - プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 - Google Patents

プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】他のプロジェクターとともに投射を行うプロジェクターであって、他のプロジェクターに異常が発生した場合でもユーザーの操作に応じて動作可能なプロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法を提供する。
【解決手段】プロジェクター2Aとともに投射を行うプロジェクター2Bは、プロジェクター2Aの動作状態を判定し、プロジェクター2Aの動作状態が通常の動作状態でないと判定した場合に、少なくとも一部の機能の実行を制限する制限動作モードへ移行する制御部231を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、投射面に画像を投射するプロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法に関する。
従来、複数台のプロジェクターを用いて同一の画像をスタック投射することにより、投射面に投射される投射画像の明るさを向上させるプロジェクションシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のプロジェクションシステムでは、複数のプロジェクターは、シリアル接続され、全プロジェクターを代表してコマンドを受け取る1台のプロジェクターが残りのプロジェクターに対して、必要なコマンドの送信を行う。そして、コマンドを受け取るプロジェクター以外のプロジェクターに対するユーザー操作を無効化する制御を行うのが一般的である。
特開2000−338941号公報
しかしながら、コマンドを受け取るプロジェクターになんらかの異常が発生するなどして、通常の動作ができなくなった場合、他のプロジェクターが正常に動作していても、プロジェクションシステムがユーザーの操作を受け付けて動作することができなくなってしまうという問題があった。
本発明は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、他のプロジェクターとともに投射を行うプロジェクターであって、他のプロジェクターに異常が発生した場合でもユーザーの操作に応じて動作可能なプロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、他のプロジェクターとともに投射を行うプロジェクターであって、前記他のプロジェクターの動作状態を判定する判定手段と、前記判定手段によって前記他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でないと判定された場合に、少なくとも一部の機能の実行を制限する制限動作モードへ移行する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、他のプロジェクターの動作状態が通常の状態ではなくなった場合、例えば異常が発生した場合に、特定の機能の実行が制限される。ここで制限される機能は、例えば複数のプロジェクターの動作状態の不整合を招くような機能の実行である。従って、本発明のプロジェクターによれば、他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でない場合に、ユーザーの操作に応じて機能を実行することができ、かつ、実行する機能が制限されるため、プロジェクター間の動作状態の不整合等を起こすことがない。
また、本発明は、上記のプロジェクターであって、前記制御手段は、前記制限動作モードで、前記他のプロジェクターと投射状態を整合させることが必要な機能の実行を制限することを特徴とする。
本発明によれば、他のプロジェクターとともに投射を行うプロジェクターが、他のプロジェクターと投射状態を整合させることが必要な機能を、単独で実行してしまうことがない。このため、他のプロジェクターの動作状態が通常の状態ではなくなった場合に、単独でユーザーの操作に応じて機能を実行しても、その後に他のプロジェクターが正常動作に復帰した後で、整合のとれた投射状態でスタック表示を再開できる。
また、本発明は、上記のプロジェクターであって、リモートコントローラーによる操作を検出する操作検出手段を備え、前記制御手段は、前記判定手段によって前記他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態であると判定された場合にサブ動作モードへ移行し、前記サブ動作モードでは、前記操作検出手段により前記リモートコントローラーによる操作が検出されても該操作に応じて単独で機能を実行しないことを特徴とする。
本発明によれば、他のプロジェクターが通常の動作状態である場合には、リモートコントローラーによる操作に応じた機能を実行しないプロジェクターが、他のプロジェクターの動作状態が正常でない場合に、ユーザーの操作に応じて機能を実行できる。
また、本発明は、上記のプロジェクターであって、前記制御手段は、前記制限動作モードで、前記リモートコントローラーによる操作に対応して実行する機能を、前記サブ動作モードとは異なる機能に変更することを特徴とする。
本発明によれば、他のプロジェクターが通常の動作状態である場合には、リモートコントローラーによる操作に応じた機能を実行しないプロジェクターが、他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でなくなった場合に、リモートコントローラーによる操作を受け付ける制限動作モードに移行する。そして、この制限動作モードでは、リモートコントローラーによる操作に対応して実行する機能が、通常の動作状態とは異なる。このため、例えば、このプロジェクターが単独で実行すべきでない機能を実行しないように設定することができる。これにより、他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でなくなった場合に、不適切な機能を実行することなく、ユーザーの操作により動作できるようになる。
また、本発明は、上記のプロジェクターであって、前記制御手段は、前記制限動作モードで、前記操作検出手段によって前記リモートコントローラーの電源操作以外の所定の操作を検出した場合に、停止状態に移行することを特徴とする。
本発明によれば、制限動作モードでは電源操作以外の操作によりプロジェクターの電源を停止状態に移行させることができる。このため、ユーザーが電源操作を行わなくなる。これにより、制限動作モードでリモートコントローラーの電源操作が行われた場合に、リモートコントローラーが送信する信号を受信した他のプロジェクターが起動或いは停止してしまうことを防止することができる。
また、本発明は、上記のプロジェクターであって、前記リモートコントローラーの前記所定の操作を検出した場合に停止状態に移行することを通知する通知手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、制限動作モードにおいてプロジェクターを電源停止状態に移行させるための操作を案内するので、ユーザービリティの向上を図ることができる。
また、本発明は、上記のプロジェクターであって、前記制御手段は、投射を開始する際に前記判定手段によって前記他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でないと判定された場合には、停止状態に移行することを特徴とする。
本発明によれば、投射を開始するより前に他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でなくなった場合には、プロジェクターを制限動作モードに移行させないので、速やかにシステム全体を再起動させる等の対処を行える。
また、上記目的を達成するために、本発明は、プロジェクターを制御して、他のプロジェクターとともに投射を実行させるプロジェクターの制御方法であって、前記他のプロジェクターの動作状態を判定する段階と、前記他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でないと判定した場合に、少なくとも一部の機能の実行を制限する制限動作モードへ移行する段階と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、他のプロジェクターの動作状態が通常の状態ではなくなった場合、例えば異常が発生した場合に、特定の機能の実行が制限される。ここで制限される機能は、例えば複数のプロジェクターの動作状態の不整合を招くような機能の実行である。従って、本発明のプロジェクターによれば、他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でない場合に、ユーザーの操作に応じて機能を実行することができ、かつ、実行する機能が制限されるため、プロジェクター間の動作状態の不整合等を起こすことがない。
本発明によれば、プロジェクターが他のプロジェクターとともに投射を行う構成で、他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でない場合に、残りのプロジェクターがユーザーの操作に応じて機能を実行でき、かつ、プロジェクター間の動作状態の不整合等を起こすことがない。
実施形態に係る画像表示システムの概略構成を示す図である。 2台のプロジェクターの機能的構成を示す図である。 プロジェクターの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るプロジェクションシステム1の概略構成を示す図である。
プロジェクションシステム1は、プロジェクター(他のプロジェクター)2A、とプロジェクター2Bと、を並べて設置し、これら2台のプロジェクター2A、2Bによる投射画像101、102がスクリーンSC(投射面)上で重畳するようにスタック表示を行う。なお、図1では、プロジェクター2A、2Bが横並びに設置した構成を例に挙げているが、プロジェクター2A、2Bは、上下に並べて設置した構成であっても良い。また、プロジェクター2A、2Bは、その設置状態をスクリーンSC前方に床置き(台置きを含む)した床置き設置としても良いし、あるいは、天井から吊り下げた天吊り設置としても良い。
プロジェクター2A、2Bは、それぞれ、画像送信ケーブル41を介して画像出力装置7に接続され、画像出力装置7から入力される画像データに基づく画像をスクリーンSC上に投射する。プロジェクター2A、2Bには、画像出力装置7から同一の画像に関する画像データが供給される。
プロジェクションシステム1は、プロジェクター2A、2BのそれぞれからスクリーンSCに向けて同じ画像を投射し、これらの投射画像101、102は重畳されて1つの投射画像100としてスクリーンSC上に結像する。すなわち、投射画像100は、プロジェクター2A、2B各々の投射光が重ねて投射された画像である。このスタック表示を行うことで、投射画像100の光量を大幅に増すことができるという利点がある。
図2は、プロジェクションシステム1を構成するプロジェクター2A、2Bの機能的構成、及び、ハードウェア構成を模式的に示す図である。
プロジェクター2Aは、画像を投射する画像投射部110と、画像処理を行うとともにプロジェクター2Aの各部を制御する制御部131、画像受信部132、画像処理部133、画像補正部134、光変調装置駆動部135、光源駆動部136、通信制御部137、入力操作部138、及びリモコン受信部(操作検出手段)139、表示部(通知手段)140、記憶部142の各部とを本体120に備えている。
画像投射部110は、リフレクター122Aを備えた光源122、光源122が発した光をR成分、G成分及びB成分の各色光に分離するミラー123、ミラー123が分離したR成分、G成分及びB成分の色光を変調する変調手段としての光変調装置124、光変調装置124によって変調された光をスクリーンSCに向けて投射する投射光学系125を備える。また、本体120内には、光源122や制御部131の制御基板を冷却する冷却手段としての冷却ファン122Bが備えられている。
光源122は、例えば、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED、レーザー光源等を用いることができ、リフレクター122Aの他に、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群(図示略)、偏光板、補助リフレクター(図示略)等を備えたものとしてもよい。
ミラー123は、光源122が発した光に含まれるR成分の光を反射してG成分及びB成分を透過させるR用ダイクロイックミラー、及び、G成分の光を反射してB成分を透過させるG用ダイクロイックミラー等を備えて構成される。また、ミラー123に、R成分、G成分及びB成分の成分毎の光路長の差を吸収するリレーレンズ群を設けてもよい。
光変調装置124は、スクリーンSCに画像を表示する変調手段に相当し、R成分の光を変調する光変調装置、G成分の光を変調する光変調装置、及びB成分の光を変調する光変調装置を含む。
より具体的には、光変調装置124は、RGBの各色に対応した3枚の透過型または反射型の液晶ライトバルブを用いた方式、3枚のデジタルミラーデバイスを用いた方式等により構成され、ミラー123により分離されたR成分、G成分及びB成分の光をそれぞれ変調する。
なお、ミラー123を、光源122が発した光を色光に分離せずに白色光のまま光変調装置124に導く構成とすることも可能である。この場合、光変調装置124は、光源が発した白色光に含まれる光のうちRGBの光を透過するカラーホイールと、1枚のデジタルミラーデバイス(DMD)とを組み合わせたDMD方式で構成される。カラーホイールと1枚のデジタルミラーデバイスとを組み合わせた方式においては、1つのデジタルミラーデバイスが変調手段に相当する。
本実施形態では、光変調装置124を、液晶ライトバルブを用いた構成とする。光変調装置124は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルを備え、これら複数の画素により画像を形成し、光源122が発した光を形成した画像によって変調する変調手段として機能する。
光変調装置124は、後述する光変調装置駆動部135によって駆動され、マトリクス状に配置された各画素における光の透過率を変化させることにより、画像を形成する。
投射光学系125は、光変調装置124により変調されたRGB3色の変調光を合成するプリズム126と、プリズム126により合成された投射画像100をスクリーンSCで結像させる投射レンズ127を備えている。プリズム126は光変調装置124の構成に合わせて、1または複数の光学プリズムやミラーを組み合わせて構成される。
本実施形態の光変調装置124は3枚の透過型液晶パネルを備えて構成されるので、プリズム126は、これら3枚の液晶パネルにより変調された光をプリズム126で合成する構成となっている。投射レンズ127は、例えば複数のレンズ群で構成され、ズーム及びフォーカスを調整する駆動機構(図示略)により駆動される。そして、投射光学系125が投射する光は、投射窓120AからスクリーンSCに投射され、スクリーンSC上に投射画像100が表示される。
制御部131は、図示しないCPU、CPUが実行するプログラムやデータ等を不揮発的に記憶するROM、及び、CPUが実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するRAM等を備えて構成され、プロジェクター2Aの各部を中枢制御する。
画像受信部132には、画像送信ケーブル41が接続される。画像受信部132は、画像送信ケーブル41を介して外部の画像出力装置7から各種形式の画像データ(画像信号)を受信する。画像受信部132が受信する画像データは、アナログ画像信号及びデジタル画像データのいずれであってもよく、信号形式及びデータフォーマット等は任意である。また、画像受信部132において画像送信ケーブル41が接続される接続端子、画像送信ケーブル41、及び画像出力装置7の具体的な仕様についても任意である。画像受信部132は、画像出力装置7から受信した画像データを画像処理部133に出力する。
画像処理部133は、制御部131の制御に従って、画像受信部132から入力される画像データを解析し、この画像データのデータフォーマットに対応して予め設定された、アナログ/デジタル変換処理、解像度変換処理、アスペクト比変更処理、フレームレート変換処理、減色処理、増色処理、画像補正処理等を行い、光変調装置124の表示画素数に対応する解像度の投射画像データを生成する。
画像補正部134は、スクリーンSCに対するプロジェクター2Aのあおり角に起因して発生する台形歪みを補正する台形歪み補正処理を実行する。画像補正部134は、制御部131の制御に従って、画像処理部133が出力する投射画像データを、台形歪みを補償する形状とする補正処理を実行し、補正後の投射画像データを光変調装置駆動部135に出力する。この補正処理では、例えば、光変調装置124の液晶パネルの画素領域内に、台形歪みを補償するようにユーザーによって設定された形状の画像形成領域が設定され、この画像形成領域内に収まるように投射画像データが処理される。
光変調装置駆動部135は、画像補正部134から入力される画像データに従って光変調装置124を駆動する。これにより、ユーザーによって設定された形状の画像形成領域内に投射画像100が投射される。
光源駆動部136は、制御部131の指示に基づいて、光源122の点灯制御を行う。
通信制御部137は、プロジェクター2Bとの間で制御情報を送受信する。プロジェクションシステム1は、プロジェクター2Aを、プロジェクションシステム1の各部を制御するコマンドを受け取るコマンダーとして構成されている。プロジェクター2Aは、通信制御部137によりレシーバーとしてのプロジェクター2Bに対して必要なコマンドの送信を行うことでプロジェクター2Bを制御可能に構成されている。
入力操作部138は、ユーザーがプロジェクター2Aに対して各種指示を行うための複数の操作キー(図示略)等を備えている。入力操作部138が備える操作キーとしては、例えば、電源のON・OFFを切り替えるための電源キーや、各種設定を行うためのメニュー画像を表示させるメニューキー、メニュー画像等で選択された項目を確定させる決定キー、位置調整パターンの投射を指示する位置調整キー、上下左右に対応する4つの方向キー、台形歪み補正に使用される台形歪補正キー等が挙げられる。制御部131は、入力操作部138におけるユーザーの操作内容を検出し、検出した操作に基づいてプロジェクター2Aを制御する。
リモコン受信部139は、遠隔操作が可能なリモコン(リモートコントローラー)50Aに対してユーザーが行ったプロジェクター2Aに対する各種指示を受信する。リモコン50Aは、入力操作部138と同様に、例えば、電源のON・OFFを切り替えるための電源キーや、各種設定を行うためのメニュー画像を表示させるメニューキー、メニュー画像等で選択された項目を確定させる決定キー、位置調整パターンの投射を指示する位置調整キー、上下左右に対応する4つの方向キー、台形歪み補正に使用される台形歪補正キー等の複数の操作キーを備えている。
リモコン受信部139、及び、リモコン50Aは、それぞれ受信/送信チャンネルを設定可能に構成されている。リモコン受信部139のチャンネルと、リモコン50Aのチャンネルとを同一のチャンネルに設定することで、リモコン受信部139は、リモコン50Aに対して行ったユーザーの操作を受信可能となる。また、プロジェクター2Aの近傍にプロジェクター2Bを設置し、プロジェクター2Bを操作するリモコン(リモートコントローラー)50Bのチャンネルをリモコン受信部139のチャンネルとは異なるチャンネルに設定することで、リモコン50Bによりプロジェクター2Aが動作されないようにすることができる。
表示部140は、液晶表示パネル、OLED(Organic Light-emitting-diode)、OEL(Organic Electro-Luminescence)等と呼ばれる有機EL表示パネル等からなる表示パネルを備え、制御部131の制御の下、当該表示パネルを駆動して各種画像を表示する。なお、上述した入力操作部138は、表示部140の表示パネル上に重ねて配置されてタッチスクリーンへの接触操作によってユーザー操作を受ける構成であっても良い。
記憶部142は、パスワード関連情報を記憶し、少なくとも予め設定された正規のパスワードが記述されている。
制御部131は、入力操作部138により検出した操作、或いはリモコン受信部139により検出した操作によって、プロジェクター2Aの電源がONされると、パスワード入力画面を表示部140に表示させ、ユーザーに対してパスワードの入力を促す。ここで、制御部131は、ユーザーによって入力されたパスワードと、記憶部142に予め登録されたパスワードとが一致するか否かの認証を行う。パスワードが認証されない場合には、制御部131は、プロジェクター2Aの動作状態をパスワードロックの状態に移行させる。パスワードロックの状態では、プロジェクター2Aは、実行する機能が制限され、具体的には電源OFFの操作のみが実行可能である。制御部131は、パスワードの認証に連続して所定回数以上失敗した場合に、プロジェクター2Aをパスワードロックの状態に移行させる構成であっても良い。
プロジェクター2Bは、画像を投射する画像投射部210と、画像処理を行うとともにプロジェクター2Bの各部を制御する制御部(判定手段、制御手段)231、画像受信部232、画像処理部233、画像補正部234、光変調装置駆動部235、光源駆動部236、通信制御部237、入力操作部238、及びリモコン受信部(操作検出手段)239、表示部(通知手段)240、記憶部242の各部とを本体220に備えている。なお、プロジェクター2Bの各部の構成については、プロジェクター2Aの各部の構成と同一であり、その説明を省略する。
プロジェクター2Bは、通信制御部237によりプロジェクター2Aから制御コマンドを受け取るレシーバーとして動作する。プロジェクター2Bは、単独で投射を行う場合には、入力操作部238により検出した操作、及びリモコン受信部239を介して受信したリモコン50Bによる操作に応じて、各種機能を実行する。また、プロジェクター2Bは、コマンダーであるプロジェクター2Aのレシーバーとして動作する場合には、サブ動作モードで動作する。このサブ動作モードでは、入力操作部238により検出したユーザーの操作、及びリモコン受信部239により検出したユーザーの操作に対して応答しない。つまり、サブ動作モードのプロジェクター2Bは、プロジェクター2Aに対してユーザーの操作が行われ、この操作に対応してプロジェクター2Aが出力するコマンドに従って動作する。
2台のプロジェクター2A、2Bを近接配置した場合、リモコン50A、50Bが送信する赤外線信号を、2台のプロジェクター2A、2Bの両方が受信する混信が発生し得る。この混信を防止するため、例えば、2台のプロジェクター2A、2Bと2台のリモコン50A、50Bとにそれぞれ別のチャンネルを割り当てて、一方のプロジェクターが一方のリモコンが発した赤外線信号のみを検出する構成とすることができる。例えばリモコン50Aとプロジェクター2Aにチャンネル1を割り当て、リモコン50Bとプロジェクター2Bにチャンネル2を割り当てると、プロジェクター2Aはリモコン50Aの操作にのみ反応し、プロジェクター2Bはリモコン50Bの操作にのみ反応する。この構成において、プロジェクター2Bがサブ動作モードで動作する場合、プロジェクター2Bはリモコン50Bの操作に対しても応答しない。
プロジェクター2Bは、ユーザーの操作によりプロジェクター2Aの電源ONが指示され、プロジェクター2Aがプロジェクター2Bに対して電源をONにする制御コマンドを送信すると、このコマンドを受信して電源ONとなる。また、プロジェクター2Bは、電源がONになった後、プロジェクター2Aからパスワードロック解除の制御コマンドを受信するまでの間は、パスワードロック中の状態を維持する。プロジェクター2Aは、制御部131によりパスワードが認証されると、通信制御部137によりプロジェクター2Bにパスワードロック解除の制御コマンドを送信する。この制御コマンドを受信すると、プロジェクター2Bの動作状態は、プロジェクター2Aからの制御コマンドに基づいて各種機能を実行可能な状態となる。
ところで、コマンダーであるプロジェクター2Aに異常が発生した場合には、プロジェクター2Aは、異常スタンバイ状態となる。ここで、プロジェクター2Aの異常としては、例えば、プロジェクター2A内部の温度が設定値を超える異常(高温異常)や、光源122が備えるランプの異常(ランプ異常)、冷却ファンの故障、温度センサーの異常等を含むハードウェア異常が挙げられる。また、制御部131のCPUが実行するソフトウェアの問題に起因する異常も挙げられる。
異常スタンバイ状態とは、プロジェクター2Aに発生した異常による故障等を防止し、この異常への対処を容易にするための動作状態であり、通常の動作状態とは異なる。異常スタンバイ状態では、制御部131の制御により、プロジェクター2Aは、光源122の消灯、光変調装置124が備える液晶ライトバルブの描画停止、冷却ファンによる冷却継続、電源部(図示略)から光源122を含む各部への電源供給停止等の動作が実行される。また、異常スタンバイ状態では、通信制御部137に接続された外部装置(図示略)から入力される状態確認コマンドに対する応答、異常を報知するLEDの点灯/点滅等の機能が実行できるが、投射等の機能は実行しないよう制限される。また、異常スタンバイ状態は、電源OFF状態とは異なる動作状態である。
プロジェクター2Aは、異常スタンバイ状態となった場合、入力操作部138により検出された操作、及びリモコン受信部139により検出したリモコン50Aの操作に対応した制御を実施しない。プロジェクター2Bがサブ動作モードで動作している間に、プロジェクター2Aが異常スタンバイ状態になってしまうと、プロジェクター2A、2Bの両方とも、リモコン50A、50Bや入力操作部138、238による操作を受け付けなくなり、プロジェクター2Aが異常スタンバイから復帰するまで待つ必要がある。
本実施形態では、プロジェクションシステム1のコマンダーであるプロジェクター2Aが異常スタンバイ状態となった場合に、ユーザーがプロジェクター2Bを操作できるようにしている。
図3は、プロジェクションシステム1の動作を示すフローチャートであり、特に、プロジェクター2Bの動作を示す。
プロジェクター2Bは、プロジェクター2Aから入力される制御信号に従って電源がONになってから、制御部231により、コマンダーであるプロジェクター2Aの動作状態を継続して監視し(ステップS1)、プロジェクター2Aの動作状態が正常(通常の動作状態)であるか否かを判定する(ステップS2)。
プロジェクター2Bが、プロジェクター2Aの動作状態が正常か否かを判定する方法としては、複数の方法を適宜に用いることができる。例えば、プロジェクター2Aが自ら異常発生を検出した場合に、プロジェクター2Bに異常発生信号を送信する場合、プロジェクター2Bは、この異常発生信号を受信することでプロジェクター2Aの動作状態が異常(通常の動作状態でない)と判定する。また、例えば、プロジェクター2Bは、定期的にプロジェクター2Aとの間で制御信号の送受信を行い、プロジェクター2Aからの信号の受信が所定時間以上途絶した場合に、プロジェクター2Aの動作状態が異常であると判定する構成であっても良い。
あるいは、プロジェクター2Bが、リモコン受信部239によってリモコン50Aが送信する赤外線信号を検出可能な構成として、リモコン50Aから送信された赤外線信号が示すユーザーの操作と、この赤外線信号を受信したプロジェクター2Aから送信される制御信号の内容とが一致するか否かを判定してもよい。この場合、リモコン50Aから送信される赤外線信号が意味する指示と、プロジェクター2Aがプロジェクター2Bに対して送信する制御信号とが一致しなければ、プロジェクター2Aが正常に動作していないと判定できる。例えば、リモコン50Aの操作によりスライドを次ページに変更する指示がなされたにも関わらず、プロジェクター2Aからプロジェクター2Bに対し、スライドを次ページに変更する制御コマンドが送信されない場合、プロジェクター2Aは正常に動作しているとはいえない。この構成例によれば、プロジェクター2Aが異常スタンバイ状態となっている場合だけでなく、プロジェクター2Aのソフトウェア的な異常により、プロジェクター2Aの機能の一部に障害が発生している場合も、この異常を的確に検出できる。
プロジェクター2Aの動作状態が正常ではないと判定した場合(ステップS2:No)、制御部231は、プロジェクター2Bの動作状態が初期化動作中であるか否かを判定する(ステップS3)。初期化動作は、プロジェクター2Bの電源がONになってから投射可能となるまでに実行される一連の動作である。制御部231は、プロジェクター2Bの動作状態が初期化中ではないと判定した場合(ステップS3:No)、続いて、パスワードロック中、すなわちプロジェクター2Aからパスワードロック解除の制御信号を受信する前であるか否かを判定する(ステップS4)。パスワードロック中ではないと判定した場合(ステップS4:No)、制御部231は、プロジェクター2Bの動作モードを制限動作モードに移行する(ステップS5)。
ここで、制限動作モードについて詳述する。制限動作モードは、プロジェクター2Bがリモコン50A、50B及び入力操作部238の操作に応答して機能を実行する動作モードである。上述のように、プロジェクター2Aが異常スタンバイ状態に移行すると、プロジェクター2A、2Bの両方が操作を検出しなくなるので、プロジェクター2Bが単独で、ユーザーの操作に応じて動作できるようにすることが望ましい。しかしながら、プロジェクター2Bが単独で全ての機能を実行してしまうと、例えば、プロジェクター2Bだけが台形歪み補正や樽型(糸巻き型)歪み補正を実行してしまい、プロジェクター2A、2Bの投射画像の形状が一致しなくなる等の好ましくない状態が想定される。そこで、制限動作モードでは、プロジェクター2Bが単独で機能を実行可能となる一方、一部の機能の実行を制限して、プロジェクター2Aが通常の動作状態に復帰した場合に不具合を起こさないようにする。
なお、プロジェクションシステム1がスタック投射をする場合には、一般的に、コマンダーであるプロジェクター2Aを操作するリモコン50Aのみをユーザーが所持していることが多いと推測される。上述した例のように、プロジェクター2A、2Bとリモコン50A、50Bとにチャンネルが設定可能であり、入力操作部238の受信チャンネルがリモコン50Aと同一のチャンネルに設定されている場合には、プロジェクター2Bはリモコン50Aによる操作を検出しない。そこで、このような場合に、制御部231は、制限動作モードにおいて、リモコン受信部239によって、異なるチャンネルに設定されたリモコン(例えば、リモコン50A)が送信する赤外線信号を受信可能とする。これにより、制限動作モードにおいてプロジェクター2Bがリモコン50Aによる操作を検出できるので、異常スタンバイ状態となったプロジェクター2Aに代わって、ユーザーの操作を受け付けることができる。
制限動作モードでは、制御部231は、入力操作部238及びリモコン受信部239によりユーザーの操作を検出し、検出した操作に応答可能な状態である。また、制限動作モードでは、ユーザーの操作により実行が指示されても一部の機能を実行できない。すなわち、プロジェクター2Bが実行できる機能に制限が設けられている。詳述すると、制御部231は、樽型歪み補正や台形歪み補正等、スクリーンSC上の投射画像の形状やサイズに影響する機能や、設置モード(天吊り/床置き)の変更など投射画像の向きに影響する機能等の実行を制限する。プロジェクター2Aが異常スタンバイ状態となっている間に、プロジェクター2Bが単独でこれらの機能を実行すると、プロジェクター2A、2Bの投射画像の不一致を招く。そして、プロジェクター2Aが異常スタンバイ状態から通常の動作状態に復帰したときに、スタック投射に影響が及ぶ。そこで、制限動作モードでは、これらの機能の実行を制限する。また、制限動作モードで制限される機能としては、右目用の画像と左目用の画像とを各プロジェクター2A、2Bにより投射する3D投射機能や、自動で画像のスタック位置を調整する位置調整機能等、プロジェクター2Bの1台のみでは実施不可能な機能の実行を制限する構成としてもよい。
さらに、制限動作モードにおいては、プロジェクター2Bに対して電源OFFを指示するためのリモコン50A、50Bの操作が変更される。具体的には、通常の動作状態ではリモコン50A、50Bの電源キーを押下する操作が、プロジェクター2Bの電源OFFを指示する操作となっているが、制限動作モードでは他のキー(例えば、決定キー)の操作により電源OFFが指示される。このため、プロジェクター2Bは、制限動作モードの実行中、リモコン50A、50Bの電源キーが押下されても電源OFFとならない。このようなキー割り当ての変更は、例えば、制御部231が、リモコン受信部239により受信された制御信号と実行する機能の対応付けを変更することで、容易に実現できる。
また、例えば、通常動作状態で、プロジェクター2Bの電源OFFを実行するための操作は、電源キーを1度押下する操作である場合に、制限動作モードにおいては、電源キーが1度押下された後に本当に電源をOFFにするかを確認する画面を表示し、その後2度目の電源キーの押下がなされた場合に電源をOFFにするようにしても良い。
このように、制限動作モードにおいて電源OFFを指示する操作を、通常動作状態とは別の操作とすると、プロジェクター2Aに対する誤操作を防止できる。すなわち、制限動作モードでユーザーがプロジェクター2Bの電源をOFFにしたい場合に、リモコン50A、50Bの電源キーが操作されると、この操作をプロジェクター2Aが検出して、プロジェクター2Aが異常スタンバイ状態から通常動作状態に復帰する動作が実行される可能性がある。この場合、プロジェクター2Aが通常動作への復帰を試行し、再び異常を検出して異常スタンバイ状態になることがあり、その間ユーザーは待たなければならない。プロジェクター2Bの電源をOFFにする操作を変更すれば、プロジェクター2Aを異常スタンバイ状態にしたまま、プロジェクター2Bのみを確実に電源OFFに移行させることができる。
制御部231は、プロジェクター2Bを制限動作モードに移行させ、続いてプロジェクター2Bの表示部240に制限動作モードである旨のメッセージを表示し(ステップS6)、スクリーンSCへの画像投射を継続する(ステップS7)。なお、制限動作モードである旨のメッセージには、プロジェクター2Aに異常が発生した旨を示すメッセージ、プロジェクター2Aが検出した異常の種類、及び、制限動作モードにおいてプロジェクター2Bの電源OFFを指示するための操作方法等を表示してもよい。
制御部231は、プロジェクター2Aの異常をプロジェクター2Bの初期化動作中に判定した場合には(ステップS3:Yes)、プロジェクター2Aとプロジェクター2Bとの同期が完了していない可能性があるため、プロジェクター2Bの動作モードを異常停止モードに移行する(ステップS8)。
また、プロジェクター2Aの異常をプロジェクター2Bのパスワードロック中に判定した場合(ステップS4:Yes)、プロジェクター2Aのパスワード認証が完了していない可能性があるので、制御部231は、プロジェクター2Bの動作モードを異常停止モードに移行する(ステップS8)。
ここで、異常停止モードについて詳述する。異常停止モードは、プロジェクター2Bがリモコン50A、50B及び入力操作部238の操作に応答して、電源OFFへの移行などごく一部の機能のみを実行する動作モードである。上述のように、プロジェクター2Aが異常スタンバイ状態に移行すると、プロジェクター2A、2Bの両方が操作を検出しなくなるので、プロジェクター2Bが単独で、ユーザーの操作に応じて動作できるようにすることが望ましい。しかしながら、ステップS3〜S4で、プロジェクター2Bが通常の動作状態に移行する前に、プロジェクター2Aの異常が判定された場合には、プロジェクター2Bが投射を実行できる状態にしない方が好ましい。具体的には、プロジェクター2Aのパスワードロックが解除されていないうちにプロジェクター2Aの異常が検出された場合、パスワードによる認証を経ていないので、投射を可能とすることは好ましくない。また、プロジェクター2Bが初期化の動作を完了していないうちにプロジェクター2Aの異常が検出された場合、台形歪み補正やスタック位置調整等を経ていないため、プロジェクター2Bのみが投射可能になっても、投射状態が良好な状態になっていない。そこで、異常停止モードでは、プロジェクター2Bの電源をOFFにさせる操作のみを受け付けて、その他の機能の実行を指示する操作には応答しないようにする。
さらに、制御部231は、プロジェクター2Bの電源OFFを実行するための操作を、電源キーを押下する操作から、他の操作に変更する。
制御部231は、上記の異常停止モードにプロジェクター2Bを移行させ、続いてプロジェクター2Bの表示部240に動作状態が異常停止モードである旨のメッセージを表示する(ステップS9)。なお、異常停止モードである旨のメッセージには、プロジェクター2Aが異常である旨を示すメッセージ、プロジェクター2Aの異常の種類、及び、プロジェクター2Bの電源OFFを実行するための操作方法等を合わせて表示してもよい。
制御部231は、続いて、プロジェクター2Bの動作状態を、異常スタンバイ状態となっているプロジェクター2Aの動作状態と整合させるべく、異常クールダウン処理を実行し(ステップS10)、異常クールダウン処理の終了後に、プロジェクター2Bを、プロジェクター2Aと同様に異常スタンバイ状態に移行させる(ステップS11)。なお、異常クールダウン処理では、通常の動作状態で電源をOFFにする場合のクールダウン処理と同様に、光源部222が備えるランプ等の高温となる部品を、不図示の冷却ファン等の冷却手段により冷却する。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係るプロジェクションシステム1によれば、プロジェクター2Aとともに投射を行うプロジェクター2Bは、プロジェクター2Aの動作状態を判定する制御部231を備え、プロジェクター2Aの動作状態が通常の動作状態でないと判定した場合に、制御部231は、少なくとも一部の機能の実行を制限する制限動作モードへ移行する。これにより、プロジェクター2Aに異常が発生する等してプロジェクター2Aが異常スタンバイ状態に移行すると、プロジェクター2Bがプロジェクター2Aの制御に関わらず機能を実行可能な状態となる。このため、ユーザーが、通常の動作状態でなくなったプロジェクター2Aに代わり、プロジェクター2Bを操作できるようになる。さらに、制限動作モードでは、その後にプロジェクター2Aが通常の動作状態に復帰した場合に投射状態に影響を及ぼす機能や、プロジェクター2Bの1台のみでは実施が不可能な機能等の実行が制限されるので、プロジェクター2Bに対して適切な操作のみを行うことができるようになる。
また、制御部231は、制限動作モードで、他のプロジェクター2Aと投射状態を整合させることが必要な機能の実行を制限する。これにより、プロジェクター2Aが通常の動作状態に復帰した場合に、プロジェクションシステム1のスタック投射の投射状態に不整合を生じるなど影響を及ぼす機能の実行が制限される。これによって、プロジェクター2Aが異常スタンバイ状態に移行した場合に、プロジェクター2Bに対するユーザーの操作を可能とし、かつ、プロジェクター2Aが通常の動作状態に復帰した後に異常発生前と同じ投射状態でスタック表示を行うことができる。
また、プロジェクター2Bはリモコン50A、50Bによる操作を検出するリモコン受信部239を備え、制御部231は、プロジェクター2Aの動作状態が通常の動作状態であると判定された場合に、リモコン受信部239によりリモコン50A、50Bによる操作が検出されても該操作に応じて単独で機能を実行しないサブ動作モードを実行する。これにより、プロジェクションシステム1は、プロジェクター2Aが通常の動作状態である場合には、プロジェクター2Aをコマンダーとして動作させ、プロジェクター2Bをレシーバーとして機能させる。このため、プロジェクター2A、2Bの動作を同期させて、良好な状態でスタック表示を実行させることができる。
また、制御部231は、制限動作モードで、リモコン50A、50Bによる操作に対応して実行する機能を、サブ動作モードとは異なる機能に変更する。これにより、プロジェクター2Aが異常スタンバイ状態に移行した場合に、リモコン50A、50Bによる操作によってプロジェクター2Bを操作可能とし、さらに、異常スタンバイ状態にあるプロジェクター2Aの動作に影響を及ぼす可能性のある操作を防止できる。
また、制御部231は、制限動作モードで、リモコン受信部239によってリモコン50A、50Bの電源操作以外の所定の操作を検出した場合に、停止状態(電源OFF状態)に移行する。これにより、制限動作モードで、プロジェクター2Aを異常スタンバイ状態にしたまま、プロジェクター2Bの電源をOFFにすることができる。
また、プロジェクター2Bは、リモコン50A、50Bのプロジェクター2Bを停止状態に移行する電源操作以外の所定の操作を検出した場合に、プロジェクター2Bを停止状態に移行することを、表示部240によってメッセージを表示することで通知する。これにより、制限動作モードでプロジェクター2Bを電源OFF(電源停止)状態に移行させるための操作をユーザーに案内することができ、ユーザービリティの向上を図ることができる。
また、制御部231は、投射を開始する際に他のプロジェクター2Aの動作状態が通常の動作状態でないと判定した場合、例えば、プロジェクションシステム1の起動が完了していない場合には、プロジェクター2Bを異常停止モードに移行させる。これにより、起動時の初期化動作中に異常が発生して初期化が済んでいない場合や、プロジェクター2Aとプロジェクター2Bとの間の同期が完了していない場合等に、プロジェクター2Bが制限動作モードに移行するのを防ぐことができる。
なお、上記各実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、上記実施形態とは異なる態様として本発明を適用することも可能である。例えば、上記各実施形態では、各々のプロジェクター2A、2Bと画像出力装置7とが画像送信ケーブル41を介して有線接続される構成を例に挙げて説明したが、各プロジェクター2A、2Bと、外部の画像出力装置7との接続形態は任意であって、例えば、無線LAN、Bluetooth(登録商標)等を用いた無線通信により、或いはUSB等の汎用データ通信ケーブルや有線LAN等を用いた有線通信により相互に接続され、画像データを送受信する構成としてもよい。また、プロジェクター2A、2Bは、無線LAN、Bluetooth(登録商標)等を用いた無線通信により、或いはUSB等の汎用データ通信ケーブルや有線LAN等を用いた有線通信により相互に接続されるが、制御情報を送受信可能であれば、具体的な接続形態は任意である。
また、図2に示したプロジェクター2A、2Bの各機能部は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される機能的構成を含み、その具体的な実装形態は特に制限されない。その他、プロジェクター2A、2B、画像出力装置7を含むプロジェクションシステム1の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
1…プロジェクションシステム、2A…プロジェクター(他のプロジェクター)、2B…プロジェクター、131…制御部、138…操作検出部、231…制御部(判定手段、制御手段)、239…リモコン受信部(操作検出手段)、240…表示部(通知手段)、SC…スクリーン。

Claims (8)

  1. 他のプロジェクターとともに投射を行うプロジェクターであって、
    前記他のプロジェクターの動作状態を判定する判定手段と、
    前記判定手段によって前記他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でないと判定された場合に、少なくとも一部の機能の実行を制限する制限動作モードへ移行する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1記載のプロジェクターであって、
    前記制御手段は、前記制限動作モードで、前記他のプロジェクターと投射状態を整合させることが必要な機能の実行を制限することを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1または2記載のプロジェクターであって、
    リモートコントローラーによる操作を検出する操作検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記判定手段によって前記他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態であると判定された場合にサブ動作モードへ移行し、
    前記サブ動作モードでは、前記操作検出手段により前記リモートコントローラーによる操作が検出されても該操作に応じて単独で機能を実行しないことを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項3記載のプロジェクターであって、
    前記制御手段は、前記制限動作モードで、前記リモートコントローラーによる操作に対応して実行する機能を、前記サブ動作モードとは異なる機能に変更することを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項3または4記載のプロジェクターであって、
    前記制御手段は、前記制限動作モードで、前記操作検出手段によって前記リモートコントローラーの電源操作以外の所定の操作を検出した場合に、停止状態に移行することを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項5記載のプロジェクターであって、
    前記リモートコントローラーの前記所定の操作を検出した場合に停止状態に移行することを通知する通知手段を備えることを特徴とするプロジェクター。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のプロジェクターであって、
    前記制御手段は、投射を開始する際に前記判定手段によって前記他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でないと判定された場合には、停止状態に移行することを特徴とするプロジェクター。
  8. プロジェクターを制御して、他のプロジェクターとともに投射を実行させるプロジェクターの制御方法であって、
    前記他のプロジェクターの動作状態を判定する段階と、
    前記他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でないと判定した場合に、少なくとも一部の機能の実行を制限する制限動作モードへ移行する段階と、
    を含むことを特徴とするプロジェクターの制御方法。
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