JP2013251851A - プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プロジェクター2Aとともに投射を行うプロジェクター2Bは、プロジェクター2Aの動作状態を判定し、プロジェクター2Aの動作状態が通常の動作状態でないと判定した場合に、少なくとも一部の機能の実行を制限する制限動作モードへ移行する制御部231を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、他のプロジェクターとともに投射を行うプロジェクターであって、他のプロジェクターに異常が発生した場合でもユーザーの操作に応じて動作可能なプロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、他のプロジェクターの動作状態が通常の状態ではなくなった場合、例えば異常が発生した場合に、特定の機能の実行が制限される。ここで制限される機能は、例えば複数のプロジェクターの動作状態の不整合を招くような機能の実行である。従って、本発明のプロジェクターによれば、他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でない場合に、ユーザーの操作に応じて機能を実行することができ、かつ、実行する機能が制限されるため、プロジェクター間の動作状態の不整合等を起こすことがない。
本発明によれば、他のプロジェクターとともに投射を行うプロジェクターが、他のプロジェクターと投射状態を整合させることが必要な機能を、単独で実行してしまうことがない。このため、他のプロジェクターの動作状態が通常の状態ではなくなった場合に、単独でユーザーの操作に応じて機能を実行しても、その後に他のプロジェクターが正常動作に復帰した後で、整合のとれた投射状態でスタック表示を再開できる。
本発明によれば、他のプロジェクターが通常の動作状態である場合には、リモートコントローラーによる操作に応じた機能を実行しないプロジェクターが、他のプロジェクターの動作状態が正常でない場合に、ユーザーの操作に応じて機能を実行できる。
本発明によれば、他のプロジェクターが通常の動作状態である場合には、リモートコントローラーによる操作に応じた機能を実行しないプロジェクターが、他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でなくなった場合に、リモートコントローラーによる操作を受け付ける制限動作モードに移行する。そして、この制限動作モードでは、リモートコントローラーによる操作に対応して実行する機能が、通常の動作状態とは異なる。このため、例えば、このプロジェクターが単独で実行すべきでない機能を実行しないように設定することができる。これにより、他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でなくなった場合に、不適切な機能を実行することなく、ユーザーの操作により動作できるようになる。
本発明によれば、制限動作モードでは電源操作以外の操作によりプロジェクターの電源を停止状態に移行させることができる。このため、ユーザーが電源操作を行わなくなる。これにより、制限動作モードでリモートコントローラーの電源操作が行われた場合に、リモートコントローラーが送信する信号を受信した他のプロジェクターが起動或いは停止してしまうことを防止することができる。
本発明によれば、制限動作モードにおいてプロジェクターを電源停止状態に移行させるための操作を案内するので、ユーザービリティの向上を図ることができる。
本発明によれば、投射を開始するより前に他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でなくなった場合には、プロジェクターを制限動作モードに移行させないので、速やかにシステム全体を再起動させる等の対処を行える。
本発明によれば、他のプロジェクターの動作状態が通常の状態ではなくなった場合、例えば異常が発生した場合に、特定の機能の実行が制限される。ここで制限される機能は、例えば複数のプロジェクターの動作状態の不整合を招くような機能の実行である。従って、本発明のプロジェクターによれば、他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でない場合に、ユーザーの操作に応じて機能を実行することができ、かつ、実行する機能が制限されるため、プロジェクター間の動作状態の不整合等を起こすことがない。
図1は、本発明の実施形態に係るプロジェクションシステム1の概略構成を示す図である。
プロジェクションシステム1は、プロジェクター(他のプロジェクター)2A、とプロジェクター2Bと、を並べて設置し、これら2台のプロジェクター2A、2Bによる投射画像101、102がスクリーンSC(投射面)上で重畳するようにスタック表示を行う。なお、図1では、プロジェクター2A、2Bが横並びに設置した構成を例に挙げているが、プロジェクター2A、2Bは、上下に並べて設置した構成であっても良い。また、プロジェクター2A、2Bは、その設置状態をスクリーンSC前方に床置き(台置きを含む)した床置き設置としても良いし、あるいは、天井から吊り下げた天吊り設置としても良い。
プロジェクションシステム1は、プロジェクター2A、2BのそれぞれからスクリーンSCに向けて同じ画像を投射し、これらの投射画像101、102は重畳されて1つの投射画像100としてスクリーンSC上に結像する。すなわち、投射画像100は、プロジェクター2A、2B各々の投射光が重ねて投射された画像である。このスタック表示を行うことで、投射画像100の光量を大幅に増すことができるという利点がある。
プロジェクター2Aは、画像を投射する画像投射部110と、画像処理を行うとともにプロジェクター2Aの各部を制御する制御部131、画像受信部132、画像処理部133、画像補正部134、光変調装置駆動部135、光源駆動部136、通信制御部137、入力操作部138、及びリモコン受信部(操作検出手段)139、表示部(通知手段)140、記憶部142の各部とを本体120に備えている。
画像投射部110は、リフレクター122Aを備えた光源122、光源122が発した光をR成分、G成分及びB成分の各色光に分離するミラー123、ミラー123が分離したR成分、G成分及びB成分の色光を変調する変調手段としての光変調装置124、光変調装置124によって変調された光をスクリーンSCに向けて投射する投射光学系125を備える。また、本体120内には、光源122や制御部131の制御基板を冷却する冷却手段としての冷却ファン122Bが備えられている。
ミラー123は、光源122が発した光に含まれるR成分の光を反射してG成分及びB成分を透過させるR用ダイクロイックミラー、及び、G成分の光を反射してB成分を透過させるG用ダイクロイックミラー等を備えて構成される。また、ミラー123に、R成分、G成分及びB成分の成分毎の光路長の差を吸収するリレーレンズ群を設けてもよい。
より具体的には、光変調装置124は、RGBの各色に対応した3枚の透過型または反射型の液晶ライトバルブを用いた方式、3枚のデジタルミラーデバイスを用いた方式等により構成され、ミラー123により分離されたR成分、G成分及びB成分の光をそれぞれ変調する。
本実施形態では、光変調装置124を、液晶ライトバルブを用いた構成とする。光変調装置124は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルを備え、これら複数の画素により画像を形成し、光源122が発した光を形成した画像によって変調する変調手段として機能する。
光変調装置124は、後述する光変調装置駆動部135によって駆動され、マトリクス状に配置された各画素における光の透過率を変化させることにより、画像を形成する。
本実施形態の光変調装置124は3枚の透過型液晶パネルを備えて構成されるので、プリズム126は、これら3枚の液晶パネルにより変調された光をプリズム126で合成する構成となっている。投射レンズ127は、例えば複数のレンズ群で構成され、ズーム及びフォーカスを調整する駆動機構(図示略)により駆動される。そして、投射光学系125が投射する光は、投射窓120AからスクリーンSCに投射され、スクリーンSC上に投射画像100が表示される。
画像受信部132には、画像送信ケーブル41が接続される。画像受信部132は、画像送信ケーブル41を介して外部の画像出力装置7から各種形式の画像データ(画像信号)を受信する。画像受信部132が受信する画像データは、アナログ画像信号及びデジタル画像データのいずれであってもよく、信号形式及びデータフォーマット等は任意である。また、画像受信部132において画像送信ケーブル41が接続される接続端子、画像送信ケーブル41、及び画像出力装置7の具体的な仕様についても任意である。画像受信部132は、画像出力装置7から受信した画像データを画像処理部133に出力する。
画像補正部134は、スクリーンSCに対するプロジェクター2Aのあおり角に起因して発生する台形歪みを補正する台形歪み補正処理を実行する。画像補正部134は、制御部131の制御に従って、画像処理部133が出力する投射画像データを、台形歪みを補償する形状とする補正処理を実行し、補正後の投射画像データを光変調装置駆動部135に出力する。この補正処理では、例えば、光変調装置124の液晶パネルの画素領域内に、台形歪みを補償するようにユーザーによって設定された形状の画像形成領域が設定され、この画像形成領域内に収まるように投射画像データが処理される。
光変調装置駆動部135は、画像補正部134から入力される画像データに従って光変調装置124を駆動する。これにより、ユーザーによって設定された形状の画像形成領域内に投射画像100が投射される。
光源駆動部136は、制御部131の指示に基づいて、光源122の点灯制御を行う。
リモコン受信部139、及び、リモコン50Aは、それぞれ受信/送信チャンネルを設定可能に構成されている。リモコン受信部139のチャンネルと、リモコン50Aのチャンネルとを同一のチャンネルに設定することで、リモコン受信部139は、リモコン50Aに対して行ったユーザーの操作を受信可能となる。また、プロジェクター2Aの近傍にプロジェクター2Bを設置し、プロジェクター2Bを操作するリモコン(リモートコントローラー)50Bのチャンネルをリモコン受信部139のチャンネルとは異なるチャンネルに設定することで、リモコン50Bによりプロジェクター2Aが動作されないようにすることができる。
記憶部142は、パスワード関連情報を記憶し、少なくとも予め設定された正規のパスワードが記述されている。
制御部131は、入力操作部138により検出した操作、或いはリモコン受信部139により検出した操作によって、プロジェクター2Aの電源がONされると、パスワード入力画面を表示部140に表示させ、ユーザーに対してパスワードの入力を促す。ここで、制御部131は、ユーザーによって入力されたパスワードと、記憶部142に予め登録されたパスワードとが一致するか否かの認証を行う。パスワードが認証されない場合には、制御部131は、プロジェクター2Aの動作状態をパスワードロックの状態に移行させる。パスワードロックの状態では、プロジェクター2Aは、実行する機能が制限され、具体的には電源OFFの操作のみが実行可能である。制御部131は、パスワードの認証に連続して所定回数以上失敗した場合に、プロジェクター2Aをパスワードロックの状態に移行させる構成であっても良い。
異常スタンバイ状態とは、プロジェクター2Aに発生した異常による故障等を防止し、この異常への対処を容易にするための動作状態であり、通常の動作状態とは異なる。異常スタンバイ状態では、制御部131の制御により、プロジェクター2Aは、光源122の消灯、光変調装置124が備える液晶ライトバルブの描画停止、冷却ファンによる冷却継続、電源部(図示略)から光源122を含む各部への電源供給停止等の動作が実行される。また、異常スタンバイ状態では、通信制御部137に接続された外部装置(図示略)から入力される状態確認コマンドに対する応答、異常を報知するLEDの点灯/点滅等の機能が実行できるが、投射等の機能は実行しないよう制限される。また、異常スタンバイ状態は、電源OFF状態とは異なる動作状態である。
本実施形態では、プロジェクションシステム1のコマンダーであるプロジェクター2Aが異常スタンバイ状態となった場合に、ユーザーがプロジェクター2Bを操作できるようにしている。
プロジェクター2Bは、プロジェクター2Aから入力される制御信号に従って電源がONになってから、制御部231により、コマンダーであるプロジェクター2Aの動作状態を継続して監視し(ステップS1)、プロジェクター2Aの動作状態が正常(通常の動作状態)であるか否かを判定する(ステップS2)。
プロジェクター2Bが、プロジェクター2Aの動作状態が正常か否かを判定する方法としては、複数の方法を適宜に用いることができる。例えば、プロジェクター2Aが自ら異常発生を検出した場合に、プロジェクター2Bに異常発生信号を送信する場合、プロジェクター2Bは、この異常発生信号を受信することでプロジェクター2Aの動作状態が異常(通常の動作状態でない)と判定する。また、例えば、プロジェクター2Bは、定期的にプロジェクター2Aとの間で制御信号の送受信を行い、プロジェクター2Aからの信号の受信が所定時間以上途絶した場合に、プロジェクター2Aの動作状態が異常であると判定する構成であっても良い。
また、例えば、通常動作状態で、プロジェクター2Bの電源OFFを実行するための操作は、電源キーを1度押下する操作である場合に、制限動作モードにおいては、電源キーが1度押下された後に本当に電源をOFFにするかを確認する画面を表示し、その後2度目の電源キーの押下がなされた場合に電源をOFFにするようにしても良い。
このように、制限動作モードにおいて電源OFFを指示する操作を、通常動作状態とは別の操作とすると、プロジェクター2Aに対する誤操作を防止できる。すなわち、制限動作モードでユーザーがプロジェクター2Bの電源をOFFにしたい場合に、リモコン50A、50Bの電源キーが操作されると、この操作をプロジェクター2Aが検出して、プロジェクター2Aが異常スタンバイ状態から通常動作状態に復帰する動作が実行される可能性がある。この場合、プロジェクター2Aが通常動作への復帰を試行し、再び異常を検出して異常スタンバイ状態になることがあり、その間ユーザーは待たなければならない。プロジェクター2Bの電源をOFFにする操作を変更すれば、プロジェクター2Aを異常スタンバイ状態にしたまま、プロジェクター2Bのみを確実に電源OFFに移行させることができる。
また、プロジェクター2Aの異常をプロジェクター2Bのパスワードロック中に判定した場合(ステップS4:Yes)、プロジェクター2Aのパスワード認証が完了していない可能性があるので、制御部231は、プロジェクター2Bの動作モードを異常停止モードに移行する(ステップS8)。
さらに、制御部231は、プロジェクター2Bの電源OFFを実行するための操作を、電源キーを押下する操作から、他の操作に変更する。
制御部231は、続いて、プロジェクター2Bの動作状態を、異常スタンバイ状態となっているプロジェクター2Aの動作状態と整合させるべく、異常クールダウン処理を実行し(ステップS10)、異常クールダウン処理の終了後に、プロジェクター2Bを、プロジェクター2Aと同様に異常スタンバイ状態に移行させる(ステップS11)。なお、異常クールダウン処理では、通常の動作状態で電源をOFFにする場合のクールダウン処理と同様に、光源部222が備えるランプ等の高温となる部品を、不図示の冷却ファン等の冷却手段により冷却する。
また、図2に示したプロジェクター2A、2Bの各機能部は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される機能的構成を含み、その具体的な実装形態は特に制限されない。その他、プロジェクター2A、2B、画像出力装置7を含むプロジェクションシステム1の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
Claims (8)
- 他のプロジェクターとともに投射を行うプロジェクターであって、
前記他のプロジェクターの動作状態を判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でないと判定された場合に、少なくとも一部の機能の実行を制限する制限動作モードへ移行する制御手段と、
を備えたことを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1記載のプロジェクターであって、
前記制御手段は、前記制限動作モードで、前記他のプロジェクターと投射状態を整合させることが必要な機能の実行を制限することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1または2記載のプロジェクターであって、
リモートコントローラーによる操作を検出する操作検出手段を備え、
前記制御手段は、前記判定手段によって前記他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態であると判定された場合にサブ動作モードへ移行し、
前記サブ動作モードでは、前記操作検出手段により前記リモートコントローラーによる操作が検出されても該操作に応じて単独で機能を実行しないことを特徴とするプロジェクター。 - 請求項3記載のプロジェクターであって、
前記制御手段は、前記制限動作モードで、前記リモートコントローラーによる操作に対応して実行する機能を、前記サブ動作モードとは異なる機能に変更することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項3または4記載のプロジェクターであって、
前記制御手段は、前記制限動作モードで、前記操作検出手段によって前記リモートコントローラーの電源操作以外の所定の操作を検出した場合に、停止状態に移行することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項5記載のプロジェクターであって、
前記リモートコントローラーの前記所定の操作を検出した場合に停止状態に移行することを通知する通知手段を備えることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1から6のいずれかに記載のプロジェクターであって、
前記制御手段は、投射を開始する際に前記判定手段によって前記他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でないと判定された場合には、停止状態に移行することを特徴とするプロジェクター。 - プロジェクターを制御して、他のプロジェクターとともに投射を実行させるプロジェクターの制御方法であって、
前記他のプロジェクターの動作状態を判定する段階と、
前記他のプロジェクターの動作状態が通常の動作状態でないと判定した場合に、少なくとも一部の機能の実行を制限する制限動作モードへ移行する段階と、
を含むことを特徴とするプロジェクターの制御方法。
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