JP2013250418A - カメラ用防水ケース及びこれを用いたカメラの防水構造 - Google Patents

カメラ用防水ケース及びこれを用いたカメラの防水構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ズームリングを容易に回転操作することが出来るカメラの防水構造を提供する。
【解決手段】本発明の防水ケースにおいて、レンズ鏡筒2を収容するケース体39は、カメラ本体1側に取り付けられるべき固定筒部材31と、固定筒部材に相対回転可能に連結された回転筒部材32と、回転筒部材に相対回転不能且つ筒軸に沿う相対移動が可能に連結された可動筒部材9とを具え、可動筒部材9の前方開口は透明板30によって塞がれる。固定筒部材31には、カメラ本体1との接合部に第1シール部が設けられ、固定筒部材31と回転筒部材32との接合部には第2シール部が設けられ、回転筒部材32と可動筒部材9との接合部の周囲には、伸縮部材が設けられる。回転筒部材32の内周面は、ズームリングの外周面に接触し、固定筒部材31と可動筒部材9との間には、回転筒部材32の回転を可動筒部材9の移動に変換する変換機構が介在する。
【選択図】図8

Description

本発明は、沈胴式レンズ鏡筒を具えたカメラ、一眼レフカメラ、或いはミラーレス一眼カメラの如く、カメラ本体にレンズ鏡筒が脱着可能に取り付けられたカメラの防水構造に関するものである。
従来、この種のカメラの防水を図るべく、カメラ本体を構成する筐体を防水構造とすると共に、レンズ鏡筒を防水構造とすることが提案されている(例えば特許文献1)。
しかしながら、この様なカメラにおいては、撮影シーンに応じて複数のレンズ鏡筒を交換しつつ撮影が行なわれるにも拘わらず、これら複数のレンズ鏡筒として防水構造を有する特別なものを使用せねばならず、レンズ鏡筒の汎用性に欠ける問題があった。
そこで、カメラ本体にレンズ鏡筒が脱着可能に取り付けられたカメラの全体を収納するゴム製の防水ケースによって、カメラの防水を図ることが提案されている(特許文献2)。
この様な防水ケースによれば、防水構造を有しない一般的なレンズ鏡筒が取り付けられたカメラであっても防水を図ることが可能である。
特開2011−154288号公報 特開2012−18205号公報
しかしながら、レンズ鏡筒が脱着式でズームリングを回転させることによってズーム操作を行なうカメラの場合、ズームリングを防水ケースの上から回転操作することが困難であり、カメラ本体にズーム操作キーを具えたカメラに用途が限定される問題があった。
そこで本発明の目的は、レンズ鏡筒のズームリングを容易に回転操作することが出来るカメラの防水構造を提供することである。
本発明に係るカメラ用防水ケース(3)は、ズーム操作のためのズームリング(23)を有するレンズ鏡筒(2)を具えたカメラに用いるものであって、
レンズ鏡筒(2)を収容することが可能な円筒状のケース体(39)を具え、該ケース体(39)は、カメラ本体(1)側に取り付けられるべき固定筒部材(31)と、固定筒部材(31)の前方開口部に固定筒部材(31)に対して同軸上での相対回転が可能、且つ筒軸に沿う相対移動が不能に連結された回転筒部材(32)と、回転筒部材(32)の前方開口部に回転筒部材(32)に対して相対回転が不能、且つ筒軸に沿う相対移動が可能に連結された可動筒部材(9)とを具え、可動筒部材(9)の前方開口は透明板(30)によって塞がれている。
固定筒部材(31)には、カメラ本体(1)との接合部に、ケース体(39)の筒軸を包囲する環状の第1シール部が設けられ、固定筒部材(31)と回転筒部材(32)との接合部には、ケース体(39)の筒軸を包囲する環状の第2シール部が設けられている。
又、回転筒部材(32)と可動筒部材(9)との接合部の周囲には、両筒部材の外周部を互いに連結して該接合部を封止する筒状の伸縮部材が設けられている。
伸縮部材としては、例えば蛇腹部材(45)を採用することが出来る。
回転筒部材(32)の内周面には、レンズ鏡筒(2)のズームリング(23)の外周面に接触してズームリング(23)を回転筒部材(32)と一体に回転させる係合面(37)が設けられている。
又、固定筒部材(31)と可動筒部材(9)との間には、回転筒部材(32)の回転を可動筒部材(9)の移動に変換する変換機構が介在している。変換機構としては、例えばカム機構を採用することが出来る。
カメラ本体(1)は、レンズ鏡筒(2)からの光線を内部に取り入れるための撮影窓(16)を除き、筐体が防水構造を有している。
又、レンズ鏡筒(2)は、カメラ本体(1)に取り付けられるべき固定鏡筒部(21)と、固定鏡筒部(21)と同軸上に配備されて固定鏡筒部(21)の筒軸に沿って往復移動可能な可動鏡筒部(22)とを具え、固定鏡筒部(21)と同軸上に前記ズームリング(23)が配備されて、ズームリング(23)の回転に連動して可動鏡筒部(22)が往復移動する。
レンズ鏡筒(2)を具えたカメラ本体(1)に上記本発明の防水ケース(3)を取り付けることによって、レンズ鏡筒(2)は、防水ケース(3)のケース体(39)に収容される。又、防水ケース(3)の回転筒部材(32)の内周面に設けられた係合面(37)が、レンズ鏡筒(2)のズームリング(23)の外周面に接触する。
この状態で、防水ケース(3)の回転筒部材(32)を筒軸回りに回転させると、該回転筒部材(32)の回転と一体にズームリング(23)が回転し、レンズ鏡筒(2)の可動鏡筒部(22)が固定鏡筒部(21)に対して筒軸方向に往復移動し、ズーム調整が行なわれることになる。
又、防水ケース(3)の回転筒部材(32)の回転が可動筒部材(9)の移動に変換され、レンズ鏡筒(2)の可動鏡筒部(22)の前進後退に同期して、防水ケース(3)の可動筒部材(9)が前進後退する。
又、可動筒部材(9)の前進後退に伴って、伸縮部材が伸縮する。尚、回転筒部材(32)と可動筒部材(9)は一体に回転するので、伸縮部材が捻れることはない。
上述の如く、レンズ鏡筒(2)の可動鏡筒部(22)の前進後退に同期して、防水ケース(3)の可動筒部材(9)が前進後退するので、防水ケース(3)の伸張状態における内部空間の筒軸方向の長さをレンズ鏡筒(2)の伸張状態における筒状方向の長さよりも僅かに大きく設計することが可能であり、これによって、防水ケース(3)を装着した状態での撮影時、特にレンズ鏡筒(2)の可動鏡筒部(22)を後退させた状態(収縮状態)での撮影時に、可動筒部材(9)の内周面が画角に含まれることが回避される。又、レンズ鏡筒(2)の可動鏡筒部(22)を前進させたときに、該可動鏡筒部(22)の先端が防水ケース(3)の透明板(30)に当接することはない。
回転筒部材(32)の前方開口は透明板(30)によって塞がれているので、回転筒部材(32)と透明板(30)の間から水が浸入することはない。又、第1シール部によってカメラ本体(1)とレンズ鏡筒(2)との間の防水が図られ、第2シール部によって防水ケース(3)の固定筒部材(31)と回転筒部材(32)との間の防水が図られ、伸縮部材によって、防水ケース(3)の回転筒部材(32)と可動筒部材(9)との間の防水が図られているので、レンズ鏡筒(2)やレンズ鏡筒(2)とカメラ本体(1)の接合部から内部へ水が浸入する虞は殆どない。
本発明に係るカメラ用防水ケース及びこれを用いたカメラの防水構造によれば、防水ケース(3)の回転筒部材(32)の回転操作によりレンズ鏡筒(2)のズームリング(23)を容易に回転させて、ズーム調整を行なうことが出来る。
図1は、本発明に係るカメラの一実施形態において防水ケースの収縮状態を示す斜視図である。 図2は、該カメラにおいて防水ケースの伸張状態を示す斜視図である。 図3は、該カメラにおいて防水ケースを取り外す際の状態を示す斜視図である。 図4は、該カメラから防水ケースを取り外した状態を示す斜視図である。 図5は、レンズ鏡筒が装着されたカメラ本体の斜視図である。 図6は、カメラ本体からレンズ鏡筒を取り外した状態を示す斜視図である。 図7は、防水ケースの収縮状態におけるカメラの鉛直断面図である。 図8は、防水ケースの伸張状態におけるカメラの鉛直断面図である。 図9は、防水ケースの可動筒部材に形成されているカム溝を示す図である。 図10は、防水ケースの可動筒部材のカム溝に沿って固定筒部材のカムフォロワーが相対移動する過程を示す図である。 図11は、固定筒部材に形成されている被係合溝を示す図である。 図12は、回転筒部材に配備されているズームロック/ロック解除部材を示す図である。 図13は、防水ケースの後方側の構成を示す分解斜視図である。 図14は、防水ケースの前方側の構成を示す分解斜視図である。 図15は、第1シール部の拡大断面図である。 図16は、第2シール部の拡大断面図である。 図17は、カメラ本体とレンズ鏡筒及び防水ケースとの連結部を示す水平断面図である。 図18は、ロック/ロック解除機構の拡大断面図である。 図19は、カメラ本体のキャビネットフロント部に設けられたロック/ロック解除機構を示す斜視図である。 図20は、ロック/ロック解除機構、並びにカメラ本体のレンズ鏡筒接合部を、キャビネットフロント部の背面側から見た分解斜視図である。 図21は、ロック/ロック解除機構をキャビネットフロント部の前面側から見た分解斜視図である。 図22は、カメラ本体のレンズ鏡筒接合部をキャビネットフロント部の前面側から見た分解斜視図である。
以下、本発明をデジタルカメラに実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。尚、以下の説明においては、デジタルカメラの撮影方向を前方と称し、その逆方向を後方と称する。
本発明の一実施形態であるデジタルカメラは、図5及び図6に示す如く、カメラ本体(1)と、カメラ本体(1)のキャビネットフロント部(12)に対して脱着可能に取り付けられたレンズ鏡筒(2)とを具えると共に、図1〜図4に示す如く、カメラ本体(1)のキャビネットフロント部(12)に対して脱着可能に取り付けられてレンズ鏡筒(2)を収容する防水ケース(3)を具えている。
カメラ本体(1)のキャビネットフロント部(12)には、図6に示す如くレンズ鏡筒(2)からの光線をカメラ本体(1)の内部に取り入れるための撮影窓(16)が開設され、該キャビネットフロント部(12)には、撮影窓(16)を包囲して、レンズ鏡筒(2)を取り付けるための鏡筒固定リング(5)と、前記防水ケース(3)を取り付けるためのケース固定リング(6)とが配備されている。
又、カメラ本体(1)のキャビネットフロント部(12)には、レンズ鏡筒(2)及び防水ケース(3)をそれぞれカメラ本体(1)から取り外す際に操作すべきロック解除釦(11)が配備されている。
尚、カメラ本体(1)は、撮影窓(16)を除いて筐体が防水構造を有している。該防水構造としては、従来より種々の電子機器の筐体に用いられている周知の構造を採用することが出来る。
レンズ鏡筒(2)は、カメラ本体(1)の鏡筒固定リング(5)に対して脱着可能に取り付けられるべき固定鏡筒部(21)と、固定鏡筒部(21)と同軸上に配備されて固定鏡筒部(21)の筒軸に沿って往復移動可能な可動鏡筒部(22)と、固定鏡筒部(21)と同軸上に回転可能に配備されたズームリング(23)とを具え、ズームリング(23)の回転に連動して可動鏡筒部(22)が前後方向に往復移動し、可動鏡筒部(22)が最も後退した位置(W端)で最も小さなズーム率が設定され、可動鏡筒部(22)が最も前進した位置(T端)で最も大きなズーム率が設定される。
ズームリング(23)の外周面は、円筒状の弾性部材によって形成されており、該外周面に指を掛けたときの摩擦抵抗によってズームリング(23)の回転操作が容易なものとなっている。
又、固定鏡筒部(21)には、カメラ本体(1)との対向面に形成された凹部に、図15に示すOリング(42)が嵌まっている。
上記レンズ鏡筒(2)においては、ズームリング(23)を回転させて可動鏡筒部(22)を前後方向に往復移動させることによって、ズーム調整を行なうことが出来る。
防水ケース(3)は、図7及び図8に示す如く、カメラ本体(1)に取り付けられたレンズ鏡筒(2)を収容することが可能な円筒状のケース体(39)を具え、該ケース体(39)は合成樹脂製であって、カメラ本体(1)に脱着可能に取り付けることが可能な固定筒部材(31)と、固定筒部材(31)の前方開口部に固定筒部材(31)に対して同軸上で相対回転が可能、且つ筒軸に沿う相対移動が不能に連結された回転筒部材(32)と、回転筒部材(32)の前方開口部に回転筒部材(32)に対して同軸上で相対回転が不能、且つ筒軸に沿う相対移動が可能に連結された可動筒部材(9)とを具え、可動筒部材(9)の前方開口端には透明板(30)が接着固定されている。
防水ケース(3)は、回転筒部材(32)を回転させることによって、回転筒部材(32)と可動筒部材(9)が一体に回転すると共に、可動筒部材(9)が前後方向に往復移動する。
図13及び図16に示す如く、防水ケース(3)を構成する固定筒部材(31)の内部には、円筒部(33a)及び前板部(33b)からなる合成樹脂製のリング部材(33)が嵌合し、該リング部材(33)は、3本のビスがそれぞれ前板部(33b)から図12に示す回転筒部材(32)のボス(34)へねじ込まれることによって、回転筒部材(32)と締結される。
そして、図16に示す如く、回転筒部材(32)の後方側の端部とリング部材(33)との間には、固定筒部材(31)の前方端部が挟持され、これによって、固定筒部材(31)と回転筒部材(32)とが同軸上にて互いに相対回転可能に連結されている。
リング部材(33)の円筒部(33a)の内周面には、レンズ鏡筒(2)のズームリング(23)の外周面(26)に圧接されるべき円筒面状の係合面(37)が形成されている。ここで、ズームリング(23)の外周面(26)とリング部材(33)の係合面(37)はそれぞれ、前方へ向かって僅かに縮径するテーパ面状に形成され、ズームリング(23)の外周面(26)の外径は、リング部材(33)の係合面(37)の内径よりも僅かに大きく形成されている。
そして、リング部材(33)の係合面(37)には、リング部材(33)の筒軸方向に延びる複数本の突条部(図示省略)が形成されており、該係合面(37)がズームリング(23)の外周面(26)に圧接されることによって、ズームリング(23)の外周面(26)が僅かに弾性変形し、ズームリング(23)の外周面(26)とリング部材(33)の係合面(37)とは、摩擦抵抗を伴って互いに圧着している。斯くして、回転筒部材(32)の回転に伴ってズームリング(23)が一体に回転することが可能となっている。
防水ケース(3)の固定筒部材(31)と回転筒部材(32)との接合部には、固定筒部材(31)の前方側の端部を包囲して延びるOリング(41)が介在し、該Oリング(41)は、固定筒部材(31)と回転筒部材(32)によって挟圧されている。該Oリング(41)によって、固定筒部材(31)と回転筒部材(32)の間の防水を図るシール部(第2シール部)が構成されることになる。
固定筒部材(31)に対して回転筒部材(32)が回転する過程で、Oリング(41)は何れかの筒部材に対して摺動し、防水性能を維持したまま、回転筒部材(32)の回転を許容する。
又、図13及び図15に示す如く、防水ケース(3)を構成する固定筒部材(31)には、カメラ本体(1)との対向面に形成された環状凹部(31b)に、固定筒部材(31)の筒軸を包囲して延びるOリング(4)が嵌まっている。
図13に示す如く、固定筒部材(31)の前方端部には、リング状のフランジ部(31a)が突設されると共に、固定筒部材(31)の前方端部の内径よりも小径の円筒部(97)が前方へ向けて突設されており、該円筒部(97)の外周面には、3つのカムフォロワー(93)(93)(93)が互いに120度の位相差で突設されている(図11参照)。
図14に示す如く、回転筒部材(32)は、操作リング部(32a)と円筒部(32b)から構成され、円筒部(32b)は固定筒部材(31)の円筒部(97)よりも大径に形成されており、円筒部(32b)の内周面には、筒軸方向に伸びる3本のガイド溝(98)(98)(98)が等間隔に凹設されると共に(図12参照)、円筒部(32b)の外周面には、筒軸方向に伸びる6本のガイド溝(99)〜(99)が等間隔に凹設されている。
又、円筒部(32b)には、筒軸方向に伸びる内ネジが形成された前述の3つのボス(34)(34)(34)が等間隔に突設されている(図12参照)。
可動筒部材(9)は、円筒部(9a)と前板部(9b)を有し、円筒部(9a)の内径は、固定筒部材(31)の円筒部(97)の外径よりよりも僅かに大きく、円筒部(9a)の外径は、回転筒部材(32)の円筒部(32b)の内径よりも僅かに小さく形成されており、図7に示す様に、回転筒部材(32)の円筒部(32b)の内側に可動筒部材(9)の円筒部(9a)が収容され、可動筒部材(9)の円筒部(9a)の内側に固定筒部材(31)の円筒部(97)が収容される。
可動筒部材(9)の円筒部(9a)の外周面には、筒軸方向に伸びる3本の凸条(94)(94)(94)が形成されており、これらの凸条(94)(94)(94)は、回転筒部材(32)の円筒部(32b)の内周面に形成された3本のガイド溝(98)(98)(98)に摺動可能に係合する。
この結果、固定筒部材(31)に対して回転筒部材(32)が筒軸回りに相対回転可能、且つ筒軸方向の相対移動が不能に連結されると共に、回転筒部材(32)に対して可動筒部材(9)が筒軸回りの相対回転が不能、且つ筒軸方向の相対移動が可能に連結されることになる。
又、可動筒部材(9)の円筒部(9a)の外周面には、逆V字状に屈曲する3本のカム溝(95)が互いに120度の位相差で凹設されており、各カム溝(95)に、固定筒部材(31)の円筒部(97)に突設されたカムフォロワー(93)が摺動可能に係合し、これによって、回転筒部材(32)の回転を可動筒部材(9)の往復移動に変換するカム機構が構成されている。
可動筒部材(9)の各カム溝(95)は、図9に示す如く、後方側から前方側へ筒軸に対して傾斜して伸びる第1の傾斜部(951)と、該傾斜部(951)の前方側の端部から後方側へ筒軸に対して傾斜して伸びる第2の傾斜部(952)とを有し、第2の傾斜部(952)は第1の傾斜部(951)よりも長く形成されている。
第1の傾斜部(951)によって第1のカム曲線が規定され、第2の傾斜部(952)によって第2のカム曲線が規定される。
防水ケース(3)は、図10に示す如く、カムフォロワー(93)がカム溝(95)の第1の傾斜部(951)の始端位置(93a)に係合した状態で、カメラ本体(1)に取り付けることが可能であって、この状態から回転筒部材(32)を反時計回りに回転させることによって、カムフォロワー(93)は、カム溝(95)の第1の傾斜部(951)の始端位置(93a)から、第1の傾斜部(951)の終端位置(93b)へ移動し、これに伴って、可動筒部材(9)は、最も後退した位置と最も前進した位置の中間位置から、最も後退した位置まで、後退する。
その後、カムフォロワー(93)は、第1の傾斜部(951)の終端位置(93b)、即ち第2の傾斜部(952)の始端位置(93b)から、第2の傾斜部(952)の終端位置(93c)まで移動し、これに伴って、可動筒部材(9)は、最も後退した位置から、最も前進した位置まで、前進する。
ここで、カム溝(95)の第1の傾斜溝(951)の始端位置(93a)が、カメラ本体(1)に防水ケース(3)を装着すべきセット位置となり、第1の傾斜溝(951)の終端位置位置(93b)が、レンズ鏡筒(2)及び防水ケース(3)を最も収縮させて最小ズーム率を設定する位置(W端)となり、第2の傾斜溝(952)の終端位置(93c)が、レンズ鏡筒(2)及び防水ケース(3)を最も伸張させて最大ズーム率を設定する位置(T端)となる。
図13に示す如く、回転筒部材(32)の操作リング部(32a)の外周部には、操作釦部(101)と係合板部(102)から構成されるズームロック/ロック解除部材(100)が配備される。操作釦部(101)は、回転筒部材(32)の操作リング部(32a)の外周面に開口する貫通孔(32c)を内側から外側へ貫通し、係合板部(102)は、回転筒部材(32)の操作リング部(32a)に形成された収容室(32d)に収容される。
又、収容室(32d)には、係合板部(102)の背面側に圧縮バネ(96)が配備され、該圧縮バネ(96)によってズームロック/ロック解除部材(100)が外向きに付勢されている。
一方、固定筒部材(31)のフランジ部(31a)の前面には、ズームロック/ロック解除部材(100)の係合板部(102)が係合可能な被係合溝(90)が円弧線に沿って凹設されている。
被係合溝(90)には、図11に示す如く、ズームロック/ロック解除部材(100)の係合板部(102)が前記圧縮バネ(96)の付勢によって嵌合可能な3つの凹部(90a)(90b)(90c)が凹設されている。
回転筒部材(32)を回転させることによって何れか1つの凹部にズームロック/ロック解除部材(100)の係合板部(102)が嵌合した状態では、回転筒部材(32)の回転が拘束されることになる。
従って、回転筒部材(32)を所定の回転角度姿勢でロックして、ズーム率を所定値に固定することが出来、例えば防水ケース(3)が外圧を受けて収縮することでズーム率が所定値からずれることを防止することが出来る。
例えば、第1の凹部(90a)に係合板部(102)が嵌合したときが、カメラ本体(1)に防水ケース(3)を脱着するときのロック状態に対応し、第2の凹部(90b)に係合板部(102)が嵌合したときが、最小ズーム率を設定したときのロック状態に対応し、第3の凹部(90c)に係合板部(102)が嵌合したときが、最大ズーム率を設定したときのロック状態に対応している。
何れかの凹部にズームロック/ロック解除部材(100)の係合板部(102)が嵌合した状態で、圧縮バネ(96)の付勢に抗して操作釦部(101)を押下すれば、上記ロック状態を解除して、回転筒部材(32)の回転操作を可能とすることが出来る。
図14に示す如く、回転筒部材(32)と可動筒部材(9)の間には、ゴム製の円筒状蛇腹部材(45)が介在し、該蛇腹部材(45)の後方端部(45a)は、固定リング(91)と回転筒部材(32)の操作リング部(32a)との間に挟持され、該蛇腹部材(45)の前方端部(45b)は、固定リング(92)と可動筒部材(9)の前板部(9b)との間に挟持される(図7及び図8参照)。
蛇腹部材(45)の後方端部(45a)の内周面には6つの凸部(46)〜(46)が等間隔に形成され、前方端部(45b)の内周面には、6つの凸部(47)〜(47)が等間隔に形成されており、これらの凸部(46)(47)は、回転筒部材(32)の円筒部(32b)のガイド溝(98)に摺動可能に係合している。
尚、両固定リング(91)(92)はそれぞれ複数本のビスを用いて回転筒部材(32)の操作リング部(32a)と可動筒部材(9)の前板部(9b)に締結される。
これによって、回転筒部材(32)と可動筒部材(9)の互いの接合部は、蛇腹部材(45)によって包囲され、封止されることになる。
従って、回転筒部材(32)と可動筒部材(9)の接合部からケース体(39)の内部へ水が浸入することはない。
上記防水ケース(3)においては、図1に示す回転筒部材(32)をカメラ本体(1)に向かって反時計方向に回転させると、図2に示す如く可動筒部材(9)が前進し、これに伴って蛇腹部材(45)が伸張する。又、回転筒部材(32)をカメラ本体(1)に向かって時計方向に回転させると、図1に示す如く可動筒部材(9)が後退し、これに伴って蛇腹部材(45)が収縮することになる。
ここで、回転筒部材(32)の回転によって可動筒部材(9)も同時に回転するので、蛇腹部材(45)が捻れることはない。
可動筒部材(9)の前進後退に伴って防水ケース(3)の容積変化が生じ、これによって防水ケース(3)内の気圧に変動が生じるが、図10に示すカム溝(95)によって、カメラ本体(1)に防水ケース(3)を装着するセット状態で、可動筒部材(9)は、最も後退した位置と最も前進した位置の中間の位置に設定され、この中間位置では、防水ケース(3)内の気圧は大気圧であり、可動筒部材(9)が中間位置から前進又は後退することにより、防水ケース(3)内の気圧は大気圧を中心にして正負に変動する。
従って、例えばセット状態で可動筒部材(9)が最も後退した位置に設定され、この位置(W端)から最も前進した位置(T端)まで一方向に移動する構成と比べて、防水ケース(3)内の気圧の変動は小さくなり、特に負圧によって防水ケース(3)の防水性が悪化することが回避される。
図6に示す如く、鏡筒固定リング(5)には、互いに120度の位相角度で円弧線上を延びる3つの被係合リブ(51)(51)(51)が突設される一方、図15に示す如くレンズ鏡筒(2)の固定鏡筒部(21)には、鏡筒固定リング(5)の各被係合リブ(51)と対応する位置に、円弧線上を延びる3つの係合リブ(25)(25)(25)が突設されている。
鏡筒固定リング(5)に対してレンズ鏡筒(2)の固定鏡筒部(21)を所定の相対角度姿勢で押圧しつつ反時計回りに約30度回転させてねじ込み、各係合リブ(25)を各被係合リブ(51)に係合させることより、カメラ本体(1)にレンズ鏡筒(2)を脱着可能に取り付けることが出来る。
係る構成は、従来のカメラにおいてレンズ鏡筒を脱着可能に取り付ける構成と同じである。
カメラ本体(1)にレンズ鏡筒(2)を取り付けることによって、レンズ鏡筒(2)に配備されたOリング(42)が、レンズ鏡筒(2)の固定鏡筒部(21)とカメラ本体(1)との間で挟圧され、該Oリング(42)によってレンズ鏡筒(2)とカメラ本体(1)との間にシール部が構成される。
図4に示す如く、ケース固定リング(6)には、互いに120度の位相角度で円弧線上を延びる3つの被係合リブ(61)(61)(61)が突設される一方、防水ケース(3)の固定筒部材(31)には、図15に示す如くケース固定リング(6)の各被係合リブ(61)と対応する位置に、円弧線上を延びる3つの係合リブ(36)(36)(36)が突設されている。
図3及び図4に示す如く、カメラ本体(1)に設けられた指標(1a)と防水ケース(3)に設けられた指標(3a)とを合致させる相対角度姿勢で、ケース固定リング(6)に対して防水ケース(3)の固定筒部材(31)を押圧しつつ、図3に矢印で示す様に固定筒部材(31)を時計回りに約30度回転させてねじ込み、各係合リブ(36)を各被係合リブ(61)に係合させることより、カメラ本体(1)に防水ケース(3)を脱着可能に取り付けることが出来る。
係る構成は、カメラ本体(1)にレンズ鏡筒(2)を脱着可能に取り付ける構成と同様である。
カメラ本体(1)に防水ケース(3)を取り付けることによって、Oリング(4)が防水ケース(3)の固定筒部材(31)とケース固定リング(6)との間で挟圧され、該Oリング(4)によって固定筒部材(31)とケース固定リング(6)の間にシール部(第1シール部)が構成される。
更に、カメラ本体(1)とケース固定リング(6)の間にOリング(43)が介在して、該Oリング(43)によってカメラ本体(1)とケース固定リング(6)の間にシール部が構成される。
カメラ本体(1)に防水ケース(3)を取り付けるときは、図3に矢印で示す様に防水ケース(3)の固定筒部材(31)を時計回りに約30度回転させる。
その後、回転筒部材(32)を反時計回りに回転させることによって、カムフォロワー(93)がカム溝(95)の第1の傾斜部(951)を摺動し、回転筒部材(32)の回転に伴って可動筒部材(9)が後退し、これに同期してレンズ鏡筒(2)の可動鏡筒部(22)が後退する(図7参照)。
更に回転筒部材(32)を反時計回りに回転させることによって、カムフォロワー(93)がカム溝(95)の第2の傾斜部(952)を摺動し、回転筒部材(32)の回転に伴って可動筒部材(9)が前進し、これに同期してレンズ鏡筒(2)の可動鏡筒部(22)が前進する(図8参照)。
ここで、防水ケース(3)の回転筒部材(32)の回転による可動筒部材(9)の移動量とレンズ鏡筒(2)の可動鏡筒部(22)の移動量とは同一、若しくは略同一となる様に、前記カム溝(95)の傾斜角度が規定されている。
図17に示す如く、キャビネットフロント部(12)とレンズ鏡筒(2)及び防水ケース(3)との接合部には、レンズ鏡筒(2)及び防水ケース(3)を装着状態でロックし、或いはそのロックを解除するロック/ロック解除機構(7)が配備されている。
ロック/ロック解除機構(7)は、図18〜図22に示す如く、鏡筒固定リング(5)のレンズ鏡筒(2)との接合面に出没可能に配備されてバネ(83)によって突出方向に付勢された鏡筒ロックピン(72)と、ケース固定リング(6)の防水ケース(3)との接合面に出没可能に配備されてバネ(82)によって突出方向に付勢されたケースロックピン(74)と、レンズ鏡筒(2)の鏡筒固定リング(5)との接合面に凹設されて鏡筒ロックピン(72)の先端部が嵌入可能なピン穴(27)と、防水ケース(3)のケース固定リング(6)との接合面に凹設されてケースロックピン(74)の先端部が嵌入可能なピン穴(38)と、カメラ本体(1)に押下可能に配備されてバネ(8)によって突出方向へ付勢されたロック解除釦(11)と、ロック解除釦(11)と鏡筒ロックピン(72)の間に介在する第1可動部材(71)と、ロック解除釦(11)とケースロックピン(74)の間に介在する第2可動部材(73)とを有している。
そして、第1可動部材(71)の一方の端部が鏡筒ロックピン(72)と一体に連結されると共に、他方の端部がロック解除釦(11)の軸部(15)の下端面に対向している。第1可動部材(71)の他方の端部はバネ(81)によって前方へ付勢されている。
ロック解除釦(11)の軸部(15)の下端部と第1可動部材(71)の他方の端部との間には、圧縮方向に弾性変形可能な円盤状のパッキン(40)が介在している。
第1可動部材(71)の他方の端部には、ロック解除釦(11)側の表面に、座金片(75)が設置されており、バネ(83)(8)の付勢力によって、パッキン(40)がロック解除釦(11)の軸部(15)と座金片(75)との間で挟圧されている。
これによって、第1可動部材(71)の他方の端部がロック解除釦(11)を前方(突出方向)へ向かって押圧している。
又、第2可動部材(73)の一方の端部がケースロックピン(74)と一体に連結されると共に、他方の端部がロック解除釦(11)の外周部の下端面に対向しており、バネ(82)の付勢力によって、第2可動部材(73)の他方の端部がロック解除釦(11)の外周部の下端面に圧接されている。
これによって、第2可動部材(73)の他方の端部がロック解除釦(11)を前方(突出方向)へ向かって押圧している。
図19に示す如く、キャビネットフロント部(12)は第1プレート(13)と第2プレート(14)の積層構造を有し、図20に示す如く第1プレート(13)の背面に、パッキン(40)、座金片(75)、第1可動部材(71)、及びバネ(81)(83)の取付け部(19)が凹設されると共に、図21に示す如く第1プレート(13)の前面に、バネ(8)(82)、第2可動部材(73)、及びロック解除釦(11)の取付け部(18)が凹設されている。
図20及び図22に示す如く、第2プレート(14)には、鏡筒固定リング(5)の前面部が臨出すべき円形窓(17)と、ロック解除釦(11)の頭部が臨出すべき円形孔(10)とが開設されると共に、鏡筒固定リング(5)に突設された保持片(53)に、ロック解除釦(11)の頭部が貫通すべき円形孔(54)が開設されている。
又、鏡筒固定リング(5)と第1プレート(13)との間には、Oリング(44)が介在している。
上記ロック/ロック解除機構(7)によれば、図18に示すロック解除釦(11)とキャビネットフロント部(12)との間の隙間から水が浸入する虞があるが、パッキン(40)とOリング(43)によって、カメラ本体(1)内部への水の浸入が阻止されている。
上記ロック/ロック解除機構(7)においては、ケースロックピン(74)のみをカメラ本体(1)側へ押し込むと、第1可動部材(71)のみが後退し、ケースロックピン(74)が同時に後退することはない。又、ケースロックピン(74)のみをカメラ本体(1)側へ押し込むと、第2可動部材(73)のみが後退し、鏡筒ロックピン(72)が同時に後退することはない。
ロック解除釦(11)を押下すると、第1可動部材(71)及び第2可動部材(73)が押し下げられ、これに伴って鏡筒ロックピン(72)及びケースロックピン(74)が同時に後退する。
上記のカメラにおいては、カメラ本体(1)にレンズ鏡筒(2)を装着するべく、カメラ本体(1)の鏡筒固定リング(5)に対して所定の相対角度姿勢でレンズ鏡筒(2)を押し付けると、該レンズ鏡筒(2)によって鏡筒ロックピン(72)が押下されて後退する。
この状態で、レンズ鏡筒(2)を反時計回りに約30度回転させて鏡筒固定リング(5)にねじ込むことにより、レンズ鏡筒(2)がカメラ本体(1)に連結される。この時点で、カメラ本体(1)の鏡筒ロックピン(72)がレンズ鏡筒(2)のピン穴(27)に対向し、鏡筒ロックピン(72)がバネ(83)の付勢によってピン穴(27)に嵌入することになる。
この結果、レンズ鏡筒(2)の回転が拘束されて、レンズ鏡筒(2)はカメラ本体(1)にロックされる。
その後、カメラ本体(1)に防水ケース(3)を装着するべく、カメラ本体(1)のケース固定リング(6)に対して所定の相対角度姿勢で防水ケース(3)を押し付けることにより、該防水ケース(3)によってケースロックピン(74)が押下されて後退する。このとき、鏡筒ロックピン(72)が同時に後退することはないので、レンズ鏡筒(2)のロックが解除されることはない。
この状態で、防水ケース(3)を時計回りに約30度回転させてケース固定リング(6)にねじ込むことにより、防水ケース(3)がカメラ本体(1)に連結される。この時点で、カメラ本体(1)のケースロックピン(74)が防水ケース(3)のピン穴(38)に対向し、ケースロックピン(74)がバネ(82)の付勢によってピン穴(38)に嵌入することになる。
この結果、防水ケース(3)がカメラ本体(1)にロックされる。
上記の防水ケース(3)の回転に伴ってレンズ鏡筒(2)が時計回りの回転トルクを受けたとしても、レンズ鏡筒(2)はロックされているので、レンズ鏡筒(2)のねじ込みが緩むことはない。
この様にして、カメラ本体(1)にレンズ鏡筒(2)及び防水ケース(3)を装着することによって、図7に示す如く防水ケース(3)のケース体(39)にレンズ鏡筒(2)が収容される。
又、防水ケース(3)の回転筒部材(32)の内周面に設けられた係合面(37)が、レンズ鏡筒(2)のズームリング(23)の外周面(26)に圧接される。
この状態で、防水ケース(3)の回転筒部材(32)に指を掛けて回転筒部材(32)を筒軸回りに回転させると、該回転筒部材(32)の回転と一体にズームリング(23)が回転し、これに伴ってレンズ鏡筒(2)の可動鏡筒部(22)が固定鏡筒部(21)に対して筒軸方向に往復移動し、ズーム調整が行なわれることになる。
ここで、回転筒部材(32)の前方開口端には透明板(30)が接着固定されているので、回転筒部材(32)と透明板(30)の間から水が浸入することはない。又、Oリング(4)を用いた第1シール部によってレンズ鏡筒(2)のカメラ本体(1)との接合部に防水が図られると共に、Oリング(41)を用いた第2シール部によってレンズ鏡筒(2)の固定筒部材(31)と回転筒部材(32)との間の防水が図られる。更に、蛇腹部材(45)によって回転筒部材(32)と可動筒部材(9)との間の防水が図られる。
従って、レンズ鏡筒(2)が防水構造を有しない一般的なものであったとしても、防水ケース(3)の装着によって、レンズ鏡筒(2)並びにレンズ鏡筒(2)のカメラ本体(1)との接合部に対して防水を図ることが可能である。
然も、防水ケース(3)の回転筒部材(32)の回転操作によって、回転筒部材(32)の回転角度と同じ角度だけレンズ鏡筒(2)のズームリング(23)を回転させることが出来るので、ズーム調整が容易なものとなる。
防水ケース(3)を取り外すときは、ロック解除釦(11)を押下する。これによって、カメラ本体(1)の鏡筒ロックピン(72)とケースロックピン(74)とが同時に後退し、レンズ鏡筒(2)のピン穴(27)と防水ケース(3)のピン穴(38)から抜け出して、レンズ鏡筒(2)及び防水ケース(3)のロックが解除され、レンズ鏡筒(2)及び防水ケース(3)の回転が許容される。
この状態で、防水ケース(3)の固定筒部材(31)を反時計回りに約30度回転させることによって、防水ケース(3)のカメラ本体(1)との連結が解除され、取り外しが可能となる。このとき、防水ケース(3)の回転に伴ってレンズ鏡筒(2)が反時計回りの回転トルクを受けたとしても、レンズ鏡筒(2)のねじ込みが緩むことはない。
その後、カメラ本体(1)からレンズ鏡筒(2)を取り外すときは、カメラ本体(1)のロック解除釦(11)を押下しながら、レンズ鏡筒(2)の固定鏡筒部(21)を時計回りに約30度回転させる。これによって、レンズ鏡筒(2)の取り外しが可能となる。
上記カメラによれば、防水ケース(3)によって防水構造を有しないレンズ鏡筒(2)を装着したカメラの防水を図ることが可能であり、然も、防水ケース(3)の回転筒部材(32)を回転操作することにより、レンズ鏡筒(2)の可動鏡筒部(22)を一体的に回転させて、容易にズーム率の調整を行なうことが出来る。
又、図7及び図8に示す如く、防水ケース(3)の収縮状態及び伸張状態における筒軸方向の長さをレンズ鏡筒(2)の収縮状態及び伸張状態における筒状方向の長さよりも僅かに大きく設計することが可能であり、これによって、防水ケース(3)を装着した状態での撮影時、特にレンズ鏡筒(2)の可動鏡筒部(22)を後退させた状態(収縮状態)での撮影時に、可動筒部材(9)の内周面が画角に含まれることが回避される。
又、防水が不要な通常撮影時には、ロック解除釦(11)を操作することによって防水ケース(3)のロックが解除され、防水ケース(3)を取り外すことが出来るので、煩雑な操作は不要である。
更に、防水ケース(3)のロック解除とレンズ鏡筒(2)のロック解除を共通のロック解除釦(11)によって行なうので、防水ケース(3)とレンズ鏡筒(2)のそれぞれについてロック解除釦を配備する場合よりもロック解除釦の数が減少し、ロック/ロック解除機構(7)の構成も簡易なものとなる。
本発明の各部構成は上記の実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、防水ケース(3)の回転筒部材(32)と一体にレンズ鏡筒(2)のズームリング(23)を回転させる構成としては、ズームリング(23)の外周面(26)と防水ケース(3)のリング部材(33)の係合面(37)との間の圧接構造に限らず、凹凸の嵌合構造、歯面どうしの噛合構造など、種々の係合構造を採用することが出来る。
又、上記実施形態のデジタルカメラでは、カメラ本体(1)に対してレンズ鏡筒(2)が脱着可能に取り付けられているが、これに限らず、カメラ本体(1)にレンズ鏡筒(2)が一体的に固定されているデジタルカメラに対して本発明を実施することも可能である。
更に又、上記実施形態のデジタルカメラでは、撮影窓(16)を除いて防水構造を有するカメラ本体(1)に対してレンズ鏡筒用の防水ケース(3)が、脱着可能に取り付けられるが、これに限らず、防水構造を有しないカメラ本体(1)が本体用防水ケースに収容されている構成において、該本体用防水ケースに対してレンズ鏡筒用の防水ケース(3)を連結する構成を採用することも可能である。
(1) カメラ本体
(12) キャビネットフロント部
(16) 撮影窓
(11) ロック解除釦
(2) レンズ鏡筒
(21) 固定鏡筒部
(22) 可動鏡筒部
(23) ズームリング
(3) 防水ケース
(30) 透明板
(39) ケース体
(31) 固定筒部材
(32) 回転筒部材
(33) リング部材
(9) 可動筒部材
(93) カムフォロワー
(94) 凸条
(95) カム溝
(98) ガイド溝
(4) Oリング
(41) Oリング
(45) 蛇腹部材
(5) 鏡筒固定リング
(6) ケース固定リング
(7) ロック/ロック解除機構
(71) 第1可動部材
(72) 鏡筒ロックピン
(73) 第2可動部材
(74) ケースロックピン

Claims (5)

  1. ズーム操作のためのズームリングを有するレンズ鏡筒を具えたカメラに用いる防水ケースであって、
    レンズ鏡筒を収容することが可能な円筒状のケース体を具え、該ケース体は、カメラ本体側に取り付けられるべき固定筒部材と、固定筒部材の前方開口部に固定筒部材に対して同軸上での相対回転が可能、且つ筒軸に沿う相対移動が不能に連結された回転筒部材と、回転筒部材の前方開口部に回転筒部材に対して相対回転が不能、且つ筒軸に沿う相対移動が可能に連結された可動筒部材とを具え、可動筒部材の前方開口は透明板によって塞がれており、
    固定筒部材には、カメラ本体との接合部に、ケース体の筒軸を包囲する環状の第1シール部が設けられ、固定筒部材と回転筒部材との接合部には、ケース体の筒軸を包囲する環状の第2シール部が設けられ、回転筒部材と可動筒部材との接合部の周囲には、両筒部材の外周部を互いに連結して該接合部を封止する筒状の伸縮部材が設けられており、
    回転筒部材の内周面には、レンズ鏡筒のズームリングの外周面に接触してズームリングを回転筒部材と一体に回転させる係合面が設けられており、
    固定筒部材と可動筒部材との間には、回転筒部材の回転を可動筒部材の移動に変換する変換機構が介在していることを特徴とするカメラ用防水ケース。
  2. ズーム操作のためのズームリングを有するレンズ鏡筒を具えたカメラにおいて、
    レンズ鏡筒を収容することが可能な円筒状のケース体を具えた防水ケースが、レンズ鏡筒と同軸上に配備され、該ケース体は、カメラ本体側に取り付けられた固定筒部材と、固定筒部材の前方開口部に固定筒部材に対して同軸上での相対回転が可能、且つ筒軸に沿う相対移動が不能に連結された回転筒部材と、回転筒部材の前方開口部に回転筒部材に対して相対回転が不能、且つ筒軸に沿う相対移動が可能に連結された可動筒部材とを具え、可動筒部材の前方開口は透明板によって塞がれており、
    固定筒部材には、カメラ本体との接合部に、ケース体の筒軸を包囲する環状の第1シール部が設けられ、固定筒部材と回転筒部材との接合部には、ケース体の筒軸を包囲する環状の第2シール部が設けられ、回転筒部材と可動筒部材との接合部の周囲には、両筒部材の外周部を互いに連結して該接合部を封止する筒状の伸縮部材が設けられており、
    回転筒部材の内周面には、レンズ鏡筒のズームリングの外周面に接触してズームリングを回転筒部材と一体に回転させる係合面が設けられており、
    固定筒部材と可動筒部材との間には、回転筒部材の回転を可動筒部材の移動に変換する変換機構が介在していることを特徴とするカメラの防水構造。
  3. 前記変換機構はカム機構である請求項2に記載のカメラの防水構造。
  4. 防水ケースは、回転筒部材を固定筒部材に対して第1の回転角度姿勢まで回転させた状態で、カメラ本体に取り付けることが可能であって、
    前記カム機構は、カメラ本体に防水ケースが取り付けられた状態で、回転筒部材を前記第1の回転角度姿勢から可動筒部材を最も後退させる第2の回転角度姿勢まで一方向に回転させる過程で機能すべき第1カム曲線と、回転筒部材を前記第2の回転角度姿勢から前記第1の回転角度姿勢を経て可動筒部材を最も後退させる第3の回転角度姿勢まで前記一方向に回転させる過程で機能すべき第2カム曲線とを有している請求項3に記載のカメラの防水構造。
  5. 固定筒部材と回転筒部材との対向部には、回転筒部材を一方向に回転させる過程で回転筒部材を1或いは複数の回転角度姿勢でロックし、そのロックを解除するためのズームロック/ロック解除部材が配備されている請求項2乃至請求項4の何れかに記載のカメラの防水構造。
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JP2015214335A (ja) * 2015-08-25 2015-12-03 五洋建設株式会社 水中検査装置およびこの装置のための水中カメラ装置
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