JP2013249893A - 動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の遊星ギア機構では、遊星ギア1個当たりが受ける負荷を軽減させる際に、単に遊星ギアの個数を増やしただけでは、隣接する他の遊星ギアとの間隔が狭くなって互いに干渉することから、配置そのものが困難になる、という問題があった。
【解決手段】太陽ギア5aと、該太陽ギア5aの外周に噛合して太陽ギア5aの周りを公転可能な複数の遊星ギア21・22・21・22と、該遊星ギア21・22・21・22の外周に噛合して前記太陽ギア5a、遊星ギア21・22・21・22を内部に拘束するリングギア28とから成る遊星ギア機構7を備えた動力伝達装置1において、前記遊星ギア21・22の外周には、隣接する他の遊星ギアの外周と互いに噛み合うことのない異なる段付き構造D1・D2を設け、該各段付き構造D1・D2の遊星ギア21・22を、前記太陽ギア5aの周りに交互に配置した。
【選択図】図4
【解決手段】太陽ギア5aと、該太陽ギア5aの外周に噛合して太陽ギア5aの周りを公転可能な複数の遊星ギア21・22・21・22と、該遊星ギア21・22・21・22の外周に噛合して前記太陽ギア5a、遊星ギア21・22・21・22を内部に拘束するリングギア28とから成る遊星ギア機構7を備えた動力伝達装置1において、前記遊星ギア21・22の外周には、隣接する他の遊星ギアの外周と互いに噛み合うことのない異なる段付き構造D1・D2を設け、該各段付き構造D1・D2の遊星ギア21・22を、前記太陽ギア5aの周りに交互に配置した。
【選択図】図4
Description
本発明は、太陽ギアと、該太陽ギアの外周に噛合して太陽ギアの周りを公転可能な複数の遊星ギアと、該遊星ギアの外周に噛合して前記太陽ギア・遊星ギアを内部に拘束するリングギアとから成る遊星ギア機構を備えた動力伝達装置に関し、特に、前記遊星ギアの負荷軽減が可能なギア部の構成に関する。
従来より、コンバイン等の農作業機やバイク等の走行車両に搭載する動力伝達装置には、増速装置または減速装置として、遊星ギア機構が搭載される。該遊星ギア機構においては、中央に設けた太陽ギアの外周に、複数の遊星ギア、一般に3個の遊星ギアが噛合されるようにして配置され、更に、該遊星ギアの外周には、リングギアの内周が噛合されており、これら太陽ギア・遊星ギア・リングギアのうちの1構成要素を入力側、その他の1構成要素を出力側にして任意に組み合わせることにより、増速装置または減速装置として機能させる技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
そして、このような遊星ギア機構に対しては、作業効率や走行性能等の向上の観点から、前記構成要素、特に、太陽ギアとリングギアとの間に挟まれて両者から大きな負荷がかかる遊星ギアについて、その耐久性の向上が望まれているが、それには、使用する遊星ギアの個数を、従来の3個から4個に増やすことにより、遊星ギア1個当たりが受ける負荷を軽減させる対応が考えられる。
しかしながら、単に遊星ギアの個数を増やしただけでは、隣接する他の遊星ギアとの間隔が狭くなって互いに干渉することから、配置そのものが困難になる、という問題があった。
また、リングギアの内径はそのままで太陽ギアの外径を大きくすることにより、遊星ギアの外径を小さくして個数を増やすことも可能であるが、該遊星ギアの歯数が少なくなって噛み合い率が低下し、動力伝達時の騒音、振動、強度低下、回転むらが発生する、という問題があった。
また、リングギアの内径はそのままで太陽ギアの外径を大きくすることにより、遊星ギアの外径を小さくして個数を増やすことも可能であるが、該遊星ギアの歯数が少なくなって噛み合い率が低下し、動力伝達時の騒音、振動、強度低下、回転むらが発生する、という問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、太陽ギアと、該太陽ギアの外周に噛合して太陽ギアの周りを公転可能な複数の遊星ギアと、該遊星ギアの外周に噛合して前記太陽ギア・遊星ギアを内部に拘束するリングギアとから成る遊星ギア機構を備えた動力伝達装置において、前記遊星ギアの外周には、隣接する他の遊星ギアの外周と互いに噛み合うことのない異なる段付き構造を設け、該各段付き構造の遊星ギアを、前記太陽ギアの周りに交互に配置したものである。
請求項2においては、前記段付き構造は、歯面が連続すると共に歯たけが異なる複数のギア部を軸方向に連設して成るものである。
請求項3においては、前記各ギア部は、各歯幅の全長で前記太陽ギア・リングギアと噛合するものである。
請求項4においては、前記段付き構造は、遊星ギアを軸方向に左右反転すると、隣接する遊星ギアと同一形状となるように構成するものである。
すなわち、請求項1においては、太陽ギアと、該太陽ギアの外周に噛合して太陽ギアの周りを公転可能な複数の遊星ギアと、該遊星ギアの外周に噛合して前記太陽ギア・遊星ギアを内部に拘束するリングギアとから成る遊星ギア機構を備えた動力伝達装置において、前記遊星ギアの外周には、隣接する他の遊星ギアの外周と互いに噛み合うことのない異なる段付き構造を設け、該各段付き構造の遊星ギアを、前記太陽ギアの周りに交互に配置したものである。
請求項2においては、前記段付き構造は、歯面が連続すると共に歯たけが異なる複数のギア部を軸方向に連設して成るものである。
請求項3においては、前記各ギア部は、各歯幅の全長で前記太陽ギア・リングギアと噛合するものである。
請求項4においては、前記段付き構造は、遊星ギアを軸方向に左右反転すると、隣接する遊星ギアと同一形状となるように構成するものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1により、隣接する段付き構造の凹凸部を合わせるようにして遊星ギアを配置することにより、該遊星ギア同士を干渉なく近接配置することができ、遊星ギアの歯数は減らさずに個数を増やすことができる。これにより、噛み合い率が低下しないため、動力伝達時の騒音、振動、強度低下、回転むらの発生を防ぎつつ、各遊星ギアが受ける負荷の軽減による耐久性の向上を図ることができる。
請求項2により、従来の遊星ギアの外周の少なくとも一部に段付き加工を施すだけで、前記段付き構造を設けることができ、部品コストの低減を図ることができる。
請求項3により、遊星ギアと太陽ギア・リングギアとの接触面積を大きくすることができ、各遊星ギアが受ける負荷を一層軽減し、耐久性の更なる向上を図ることができる。
請求項4により、共通の遊星ギアを軸方向に左右反転して使用することができ、部品の共通化が可能となり、在庫管理の管理コストや型費等の部品コストを引き下げて、製造コストの低減を図ることができる。
すなわち、請求項1により、隣接する段付き構造の凹凸部を合わせるようにして遊星ギアを配置することにより、該遊星ギア同士を干渉なく近接配置することができ、遊星ギアの歯数は減らさずに個数を増やすことができる。これにより、噛み合い率が低下しないため、動力伝達時の騒音、振動、強度低下、回転むらの発生を防ぎつつ、各遊星ギアが受ける負荷の軽減による耐久性の向上を図ることができる。
請求項2により、従来の遊星ギアの外周の少なくとも一部に段付き加工を施すだけで、前記段付き構造を設けることができ、部品コストの低減を図ることができる。
請求項3により、遊星ギアと太陽ギア・リングギアとの接触面積を大きくすることができ、各遊星ギアが受ける負荷を一層軽減し、耐久性の更なる向上を図ることができる。
請求項4により、共通の遊星ギアを軸方向に左右反転して使用することができ、部品の共通化が可能となり、在庫管理の管理コストや型費等の部品コストを引き下げて、製造コストの低減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
なお、図1の矢印Fで示す方向を、図示せぬ走行車両の進行方向とし、以下で述べる各部材の位置や方向等は、この進行方向を基準とするものである。
なお、図1の矢印Fで示す方向を、図示せぬ走行車両の進行方向とし、以下で述べる各部材の位置や方向等は、この進行方向を基準とするものである。
まず、本発明に係わる動力伝達装置1の全体構成について、図1により説明する。
該動力伝達装置1は、走行車両の機体2側に設けられた電動モータ3と、該電動モータ3の左側方に設けられた走行輪4との間に介設されている。
該動力伝達装置1は、走行車両の機体2側に設けられた電動モータ3と、該電動モータ3の左側方に設けられた走行輪4との間に介設されている。
このうちの電動モータ3では、そのモータケース3aが前記機体2側に取り付けられ、該モータケース3aに、モータ軸3bが回動可能に左右方向に横架されており、該モータ軸3bの左端に、前記動力伝達装置1への入力軸5の右端がスプライン嵌合されている。
また、前記動力伝達装置1は、後で詳述する遊星ギア機構7と、該遊星ギア機構7からの変速動力を前記走行輪4に伝達する車軸8と、該遊星ギア機構7・車軸8を収容する装置ケース12等から構成される。
該装置ケース12は、前記車軸8を回動自在に支持する車軸ケース11と、該車軸ケース11の右側部に嵌合されると共に前記遊星ギア機構7を内部に収容する筒状のギアケース10と、該ギアケース10の右開口端を閉塞する円盤状の蓋体9とから成る。
そして、該蓋体9の右側面の外縁部には、複数のボルト15が左方に向かって螺挿され、該ボルト15により、右から順に蓋体9・ギアケース10・車軸ケース11が締結されて一体化し、前記装置ケース12が形成されている。
更に、蓋体9の側面視略中央部には、前記入力軸5が挿通される貫通孔9aが開口され、該貫通孔9aに内設する軸受け14により、前記入力軸5の左右略中央部が回動自在に支持される。
前記車軸8は、その左右略中央部が、前記車軸ケース11の左右開口端に内設する軸受け13・13により、回動自在に支持される。
そして、該車軸8の左端部には、左方からハブ16がスプライン嵌合され、該ハブ16は、前記車軸8の左端に螺嵌したナット17により、車軸8側に締結固定されている。
また、前記走行輪4は、タイヤ18と、該タイヤ18を外嵌したホイール19等から構成される。
該ホイール19の側面視略中央部には、取付孔19aが穿孔され、該取付孔19aに前記車軸8が挿通された状態で、複数のボルト20により、前記ホイール19がハブ16に締結固定されている。これにより、走行輪4が前記動力伝達装置1からの出力軸である車軸8に連動連結される。
以上のような構成において、前記電動モータ3からの回転動力が、入力軸5から動力伝達装置1へ入力され、該動力伝達装置1内の前記遊星ギア機構7で変速された後、その変速動力が車軸8から走行輪4に伝達されて、該走行輪4が走行駆動される。
なお、前記ホイール19では、そのリム19bの内周面の右側半部に、複数のフィン25が、内周方向に所定間隔で設けられており、該フィン25が、前記走行輪4の回転と一緒に回転すると、生じた冷却風が右方の電動モータ3に向かって送風されるようにしている。
これにより、走行中は前記電動モータ3をフィン25によって常に空冷することができ、電動モータ3の耐久性の向上を図ることができる。
次に、前記遊星ギア機構7について、図1、図2により説明する。
該遊星ギア機構7においては、前記入力軸5の左半部に太陽ギア5aが刻設され、該太陽ギア5aの周りには、該太陽ギア5aに噛合しつつ公転可能な、第一遊星ギア21と第二遊星ギア22を交互に並べた4個の遊星ギア21・22・21・22が配置されている。
該遊星ギア機構7においては、前記入力軸5の左半部に太陽ギア5aが刻設され、該太陽ギア5aの周りには、該太陽ギア5aに噛合しつつ公転可能な、第一遊星ギア21と第二遊星ギア22を交互に並べた4個の遊星ギア21・22・21・22が配置されている。
ここで、前記車軸8の右端部は、拡径してドーナツ状のキャリア27を形成し、該キャリア27の円周方向に、90度間隔で4本の回転軸26が固設されており、該回転軸26の右方突出部に、前記遊星ギア21・22・21・22が、軸受け30を介して回動自在に外嵌されている。
そして、該遊星ギア21・22・21・22の外周に、前記ギアケース10の内周に刻設されたリングギア28が噛合される。
以上のような構成において、入力軸5と一緒に太陽ギア5aが矢印31の方向に回転すると、該太陽ギア5aと噛合する4個の遊星ギア21・22・21・22は、矢印32の方向に回転する。この際、リングギア28は、ギアケース10の内周に刻設されているため、遊星ギア21・22・21・22は、固定されたリングギア28から受ける反力により、矢印32の方向に自転しながら、矢印33の方向に太陽ギア5aの周りを公転する。
すると、該遊星ギア21・22・21・22を回転軸26に回動自在に外嵌した前記キャリア27には、前記矢印33の方向の回転力が伝達され、該キャリア27を設けた前記車軸8を介して、変速動力が走行輪4に伝達される。
なお、前記キャリア27の側面視略中央部には、円柱状の凹部27aが、前記車軸8と同一軸心上に形成され、該凹部27aには、前記入力軸5の左端が、軸受け29を介して回動可能に支持されている。
これにより、該軸受け29と前記軸受け14とによって、前記入力軸5を2点で回動支持することができ、該入力軸5を安定に支持して、騒音や振動の発生を抑制するようにしている。
次に、前記遊星ギア21・22のギア部構成について、図1、図3、図4により説明する。
図3に示すように、このうちの第二遊星ギア22のギア部34は、入力軸5、車軸8、回転軸26の軸方向(以下、単に「軸方向」とする)Jの一側半部に設けた第一ギア部35と、軸方向Jの他側半部に設けた第二ギア部36とから構成される。
図3に示すように、このうちの第二遊星ギア22のギア部34は、入力軸5、車軸8、回転軸26の軸方向(以下、単に「軸方向」とする)Jの一側半部に設けた第一ギア部35と、軸方向Jの他側半部に設けた第二ギア部36とから構成される。
そして、該両ギア部35・36において、その歯面35a・36aは、軸方向Jに連続したものであって、単一の歯面34aを形成し、その歯幅35c・36cは、略同一の長さに設定されている。一方、歯たけ35b・36bについては、第一ギア部35の歯たけ35bよりも第二ギア部36の歯たけ36bが小さく設定されている。
この構造は、全歯幅にわたって歯たけを35bとした単一の歯部に対し、その他側半部に切欠き34bを設けて段を付与したものであり、これにより、歯部に一つ以上の段を有する構造(以下、「段付き構造」とする)D2が形成される。
また、図4に示すように、このような第二遊星ギア22の段付き構造D2を軸方向Jに左右反転させることにより、前記第一遊星ギア21の段付き構造D1が得られるようにしている。
従って、4個の遊星ギア21・22・21・22のうち、第一遊星ギア21の段付き構造D1と、隣接する第二遊星ギア22の段付き構造D2との間では、大きい歯たけ35bを有する凸状の第一ギア部35と、小さい歯たけ36bを有する凹状の第二ギア部36とが、常に対向配置されることとなる。
これにより、段付き構造D1・D2の凹凸部を合わせる分だけ、遊星ギア21・22同士を干渉なく近接配置することができ、歯数は減らさずに遊星ギアの個数を3個から4個に増やすことができる。なお、この構造は、本実施例で開示した4個以外に、6個の場合にも適用することができる。
また、図1、図3に示すように、大きい歯たけ35bを有する第一ギア部35の歯面35aはもちろんのこと、小さい歯たけ36bを有する第二ギア部36の歯面36aも、各歯面35a・36aの全幅で、前記太陽ギア5a・リングギア28の歯面と重なるように設定されている。
これにより、遊星ギア21・22・21・22と、太陽ギア5a・リングギア28との間の接触面積を大きくすることができる。
すなわち、太陽ギア5aと、該太陽ギア5aの外周に噛合して太陽ギア5aの周りを公転可能な複数の遊星ギア21・22・21・22と、該遊星ギア21・22・21・22の外周に噛合して前記太陽ギア5a、遊星ギア21・22・21・22を内部に拘束するリングギア28とから成る遊星ギア機構7を備えた動力伝達装置1において、前記遊星ギア21・22の外周には、隣接する他の遊星ギアの外周と互いに噛み合うことのない異なる段付き構造D1・D2を設け、該各段付き構造D1・D2の遊星ギア21・22を、前記太陽ギア5aの周りに交互に配置したので、隣接する段付き構造D1・D2の凹凸部を合わせるようにして遊星ギア21・22を配置することにより、該遊星ギア21・22同士を干渉なく近接配置することができ、遊星ギア21・22の歯数は減らさずに個数を増やすことができる。これにより、噛み合い率が低下しないため、動力伝達時の騒音、振動、強度低下、回転むらの発生を防ぎつつ、各遊星ギア21・22が受ける負荷の軽減による耐久性の向上を図ることができる。
更に、前記段付き構造D1・D2は、歯面35a・36aが連続すると共に歯たけ35b・36bが異なる複数のギア部35・36を軸方向Jに連設して成るので、従来の遊星ギアの外周の少なくとも一部に段付き加工を施すだけで、前記段付き構造D1・D2を設けることができ、部品コストの低減を図ることができる。
加えて、前記各ギア部35・36は、各歯幅35c・36cの全長で前記太陽ギア5a・リングギア28と噛合するので、遊星ギア21・22と太陽ギア5a・リングギア28との接触面積を大きくすることができ、各遊星ギア21・22が受ける負荷を一層軽減し、耐久性の更なる向上を図ることができる。
更に、前記段付き構造D1・D2は、遊星ギア、例えば第一遊星ギア21を軸方向Jに左右反転すると、隣接する遊星ギア、例えば第二遊星ギア22と同一形状となるように構成するので、共通の遊星ギアを軸方向Jに左右反転して使用することができ、部品の共通化が可能となり、在庫管理の管理コストや型費等の部品コストを引き下げて、製造コストの低減を図ることができる。
次に、以上述べた段付き構造D1・D2のような構成の自由度はないものの、遊星ギア機構7の他の構成はそのままで、遊星ギアの個数のみを3個から4個に増加可能な条件について、図5、図6により説明する。
太陽ギア37、遊星ギア38、リングギア39の歯数を、それぞれZa、Zb、Zc、遊星ギアの個数をNとする時、下記の3条件式(1)(2)(3)を満たすことにより、前記遊星ギア機構7を構成することができる。
Za+2Zb=Zc ・・・(1)
(Za+Zc)/N=整数 ・・・(2)
Zb+2<(Za+Zb)*sin(180/N) ・・・(3)
Za+2Zb=Zc ・・・(1)
(Za+Zc)/N=整数 ・・・(2)
Zb+2<(Za+Zb)*sin(180/N) ・・・(3)
従って、例えば、Za=15、Zb=27、Zc=69に設定すると、図5に示すN=3の場合、図6に示すN=4のいずれの場合も、前記条件式(1)〜(3)を満たすことができ、前記遊星ギア機構7の形成が可能となる。
これにより、該遊星ギア機構7の構成要素である太陽ギア37・遊星ギア38・リングギア39の各仕様を変更することなく、遊星ギア38の個数だけを増減させることができる。
すなわち、太陽ギア37、遊星ギア38、リングギア39を前記3条件式(1)(2)(3)を満たすように構成する場合には、該遊星ギア38の個数を増減させても、通常の遊星ギア38をそのまま使用することができ、部品の共通化による製造コストの低減が図れると共に、組み立て性の向上も図ることができる。
本発明は、太陽ギアと、該太陽ギアの外周に噛合して太陽ギアの周りを公転可能な複数の遊星ギアと、該遊星ギアの外周に噛合して前記太陽ギア・遊星ギアを内部に拘束するリングギアとから成る遊星ギア機構を備えた、全ての動力伝達装置に適用することができる。
1 動力伝達装置
5a 太陽ギア
7 遊星ギア機構
21・22 遊星ギア
28 リングギア
35・36 ギア部
35a・36a 歯面
35b・36b 歯たけ
35c・36c 歯幅
D1・D2 段付き構造
J 軸方向
5a 太陽ギア
7 遊星ギア機構
21・22 遊星ギア
28 リングギア
35・36 ギア部
35a・36a 歯面
35b・36b 歯たけ
35c・36c 歯幅
D1・D2 段付き構造
J 軸方向
Claims (4)
- 太陽ギアと、該太陽ギアの外周に噛合して太陽ギアの周りを公転可能な複数の遊星ギアと、該遊星ギアの外周に噛合して前記太陽ギア・遊星ギアを内部に拘束するリングギアとから成る遊星ギア機構を備えた動力伝達装置において、前記遊星ギアの外周には、隣接する他の遊星ギアの外周と互いに噛み合うことのない異なる段付き構造を設け、該各段付き構造の遊星ギアを、前記太陽ギアの周りに交互に配置したことを特徴とする動力伝達装置。
- 前記段付き構造は、歯面が連続すると共に歯たけが異なる複数のギア部を軸方向に連設して成ることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
- 前記各ギア部は、各歯幅の全長で前記太陽ギア・リングギアと噛合することを特徴とする請求項2に記載の動力伝達装置。
- 前記段付き構造は、遊星ギアを軸方向に左右反転すると、隣接する遊星ギアと同一形状となるように構成することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の動力伝達装置。
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