JP2016205421A - 減速機及びそれに用いられる歯車 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリアの構造を簡素化できることにより、製造を有利に進めることができる減速機を提供する。【解決手段】本実施の形態の減速機1は、内周側に内歯12を有するケース10と、内歯12に噛み合う外歯41を有する外歯歯車40と、外歯歯車40を揺動するクランク軸50と、クランク軸50の一端部を回転自在に保持する第1保持部61、クランク軸50の他端部を回転自在に保持する第2保持部62、及び第1保持部61と第2保持部62とを連結する支柱63を有するキャリア60と、を備える。ケース10の内歯12の中心軸周りの周方向で、支柱63の間に、複数のクランク軸50が配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、内周側に内歯を有するケース内に外歯を有する歯車が配置され、当該歯車がその外歯をケースの内歯に噛み合わせながら回転する減速機及びそれに用いられる歯車に関する。
この種の減速機として、偏心揺動型の減速機が知られている。このような減速機は、一般的に、内周側に内歯を有するケースと、内歯に噛み合う外歯を有する歯車(以下、外歯歯車と称する。)と、外歯歯車に形成された貫通孔に挿入されその回転によって外歯歯車を揺動するクランク軸と、クランク軸を介して外歯歯車を保持するキャリアと、を備えている。クランク軸はキャリアに回転自在に保持され、クランク軸には偏心体が設けられている。偏心体は外歯歯車の貫通孔に挿入されている。これにより、キャリアはクランク軸を介して外歯歯車を保持している。
また、キャリアは、クランク軸の一端部を回転自在に保持する第1保持部と、クランク軸の他端部を回転自在に保持する第2保持部と、これら第1保持部及び第2保持部を軸方向に連結する支柱と、を有しており、第1保持部と第2保持部との間に、上述の外歯歯車が配置されている。外歯歯車には、クランク軸の偏心体が挿入される貫通孔に加えて、支柱が通される貫通孔が形成されている。
このような減速機では、クランク軸が外部からの入力によってその中心軸周りに回転すると、偏心体が外歯歯車を揺動して、外歯歯車がその外歯をケースの内歯に噛み合わせながら回転する。これにより、クランク軸が自転しながら公転し、この公転動作によってキャリアが回転する(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−7459号公報
ところで、特許文献1にも示されるように、上述のような減速機では、一般的に、クランク軸とキャリアの支柱とが周方向に交互に並んで配置され、クランク軸の数と支柱の数とが、同一となっている。しかしながら、このような構成は、構造が比較的複雑な支柱がクランク軸の数と同数でキャリアに形成されるため、キャリア全体の構造を複雑化させる場合がある。したがって、キャリアの簡素化に改善の余地がある。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであって、キャリアの構造を簡素化できることにより、製造を有利に進めることができる減速機及びそれに用いられる歯車を提供することを目的とする。
本発明は、内周側に内歯を有するケースと、前記内歯に噛み合う外歯を有する歯車と、前記歯車を揺動するクランク軸と、前記クランク軸の一端部を回転自在に保持する第1保持部、前記クランク軸の他端部を回転自在に保持する第2保持部、及び前記第1保持部と前記第2保持部とを連結する支柱を有するキャリアと、を備える減速機において、前記ケースの内歯の中心軸周りの周方向で、前記支柱の間に、複数の前記クランク軸が配置されている、減速機、である。
本発明の減速機によれば、支柱の間に複数のクランク軸が配置されることで、クランク軸の数と支柱の数とが同一である場合に比べて、クランク軸の数に対して支柱の数が減る。これにより、キャリアの構造を簡素化できる。また、支柱の数に対してクランク軸の数が増加することにより、クランク軸と歯車との接触領域が増加することで、クランク軸から歯車へ伝達される力を増加させることができる。
前記減速機においては、前記第1保持部と前記クランク軸の一端部との間及び前記第2保持部と前記クランク軸の他端部との間の各々に、針状ころ軸受が配置されていてもよい。
この構成によれば、クランク軸からキャリアに伝わるスラスト方向の力を、クランク軸を保持するための軸受として円錐ころ軸受が用いられる場合に比べて低減させることができる。
また、本発明は、内周側に内歯を有するケースの前記内歯に噛み合う外歯を有する歯車であって、クランク軸の一端部を回転自在に保持する第1保持部、前記クランク軸の他端部を回転自在に保持する第2保持部、及び前記第1保持部と前記第2保持部とを連結する支柱を有するキャリアに、前記クランク軸を介して保持され且つ前記クランク軸によって揺動される、減速機に用いられる歯車において、前記クランク軸が通されるクランク軸用貫通孔と、前記支柱が通される支柱用貫通孔と、を備え、当該歯車の周方向で、前記支柱用貫通孔の間に、複数の前記クランク軸用貫通孔が配置されている、歯車、である。
本発明の歯車によれば、キャリアの構造を簡素化できる減速機を構成できる。また、クランク軸用貫通孔の数と支柱用貫通孔の数とが同一である場合に比べて、支柱用貫通孔の数に対してクランク軸用貫通孔の数が増加する。これにより、クランク軸と歯車との接触領域を増加させることができ、クランク軸から歯車へ伝達される力を増加させることができる。
また、前記歯車において、前記支柱用貫通孔は、当該歯車の周方向で離間して二個配置され、当該歯車の周方向における二個の前記支柱用貫通孔の間の領域の一方と他方とで、複数且つ同数の前記クランク軸用貫通孔が配置されていてもよい。
この構成によれば、二個の支柱用貫通孔の間の領域の一方と他方とで、歯車に作用する力を均一にすることができるため、耐久性を向上させることができる。
本発明によれば、キャリアの構造を簡素化できることにより、製造を有利に進めることができる減速機を提供できる。
本発明の一実施の形態に係る減速機の断面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施の形態について説明する。
図1に示す本実施の形態に係る減速機1は、偏心揺動型の減速機である。この減速機1は、例えば、風車のタワーに対してナセルを回転させるようにヨー駆動するヨー駆動装置、又は、ナセル側のハブに対してブレードの軸部を回転させるようにピッチ駆動するピッチ駆動装置に用いる減速機として好適である。なお、減速機1は、風車用に限らず、各種産業用機械又は建設機械等において用いることもできる。
図1に示すように、本実施の形態に係る減速機1は、ケース10と、ケース10内に収容される入力ギア20及び減速部30と、減速部30に一端部を結合し他端部をケース10から突出させる出力軸100と、を備えている。ケース10は、筒状に形成され、内周側(内周面)に内歯12を有している。減速部30は、ケース10の内歯12に噛み合う外歯41を有する外歯歯車40と、外歯歯車40を揺動するクランク軸50と、クランク軸50を回転自在に保持すると共に当該クランク軸50を介して外歯歯車40を保持するキャリア60と、を有している。
この減速機1では、モータ(図示せず)から入力ギア20を介して入力された回転が、減速部30によって減速されて出力軸100から出力される。出力軸100におけるケース10から突出した他端部には、駆動ギア101が設けられている。駆動ギア101に噛み合う被動ギヤ(図示せず)に、入力ギア20から入力された回転が減速されて伝達される。
図中において、符号L1は、出力軸100の中心軸を示している。ケース10の内歯12が設けられる内周面の中心軸は、中心軸L1と同軸上に位置する。以下では、単に「軸方向」と記す場合、この方向は、中心軸L1上を延びる方向又は中心軸L1に平行な方向を意味する。また、中心軸L1に直交する方向を径方向と呼び、中心軸L1周りの方向を周方向と呼ぶ。
ケース10は、両端部が開放する筒状に形成されたメインケース部11aと、メインケース部11aの一端部側の開放部分に装着されるサブケース部11bと、を有している。メインケース部11aとサブケース部11bとは、これらの縁部同士がボルト(図示せず)で締結されることにより、連結されている。メインケース部11aにおいては、サブケース部11bが装着される一端部とは反対側の他端部から、出力軸100が突出する。メインケース部11aの一端部と他端部との間の中間部分の内周面には、径方向の内側に張り出す環状壁部11cが形成されている。
メインケース部11aは、環状壁部11cを基準に一端部側、すなわちサブケース部11b側に位置する入力側部分111と、環状壁部11cを基準に他端部側、すなわち出力軸100が突出する側に位置する出力側部分112と、を有する。このうち、入力側部分111に、減速部30が収容され、入力側部分111の内周面に、上述の内歯12が設けられている。
内歯12は、ピン状に形成された複数の内歯ピン12Aから構成されている。内歯ピン12Aは、メインケース部11aの入力側部分111の内周面の全域に周方向に並んで複数形成されたピン溝13に嵌め込まれて取り付けられている。内歯ピン12Aは、その長手方向が中心軸L1方向と平行に位置するように配置されている。内歯ピン12Aは、メインケース部11aの入力側部分111の内周面において周方向に沿って等間隔に配列されており、上述した外歯歯車40の外歯41と噛み合うように構成されている。
メインケース部11aの環状壁部11cには、入力側部分111側から出力側部分112側へ向けて凹む環状の第1軸受収容溝14が形成されている。第1軸受収容溝14には、第1軸受15が挿入されている。図示の第1軸受15は、円錐ころ軸受である。第1軸受15は、その外輪を、第1軸受収容溝14の底面に軸方向で当接又は近接させると共に、第1軸受収容溝14の側面に径方向で当接又は近接させている。これにより、第1軸受15が第1軸受収容溝14に取り付けられている。
また、出力側部分112の他端部(外側端部)には、出力側部分112側から入力側部分111側へ向けて凹む環状の第2軸受収容溝16が形成されている。第2軸受収容溝16には、第2軸受17が挿入されている。図示の第2軸受17は、円錐ころ軸受である。第2軸受17は、その外輪を、第2軸受収容溝16の底面に軸方向で当接又は近接させると共に、第2軸受収容溝16の側面に径方向で当接又は近接させている。これにより、第2軸受17が第2軸受収容溝16に取り付けられている。
第1軸受15の内輪の内周側及び第2軸受17の内輪の内周側に、出力軸100が挿入されている。これにより、出力軸100が、ケース10に回転自在に保持されている。出力軸100は、第1軸受15からメインケース部11aの入力側部分111に突出している。出力軸100は、入力側部分111に突出した部分において減速部30に結合されている。出力軸100の入力側部分111に突出した部分の外周面には、スプライン部102が形成されている。スプライン部102に、減速部30のキャリア60が嵌合する。これにより、出力軸100と減速部30とが結合されている。この詳細については、後述する。
上述の入力ギア20は、ケース10のサブケース部11b側に配置されている。サブケース部11bには、モータ(図示省略)が取り付けられ、このモータの回転が入力ギア20に伝達される。入力ギア20は、平歯車であり、その中心軸が、出力軸100の中心軸L1上に位置するように配置されている。入力ギア20は、クランク軸50の一端部に設けられる後述のスパーギア53に噛み合うことにより、その回転をクランク軸50に伝達するようになっている。
減速部30は、上述したように、外歯歯車40と、クランク軸50と、キャリア60と、を有している。このうち、キャリア60は、クランク軸50の一端部(入力ギア20側の端部)を回転自在に保持する第1保持部61、クランク軸50の他端部(出力軸100が突出する側の端部)を回転自在に保持する第2保持部62、第1保持部61と第2保持部62とを連結する支柱63(図2参照)、及び当該キャリア60を出力軸100と結合するための結合筒部64を有している。なお、図1においては、説明の便宜上、支柱63が二点鎖線で示されている。
第1保持部61及び第2保持部62は、円環状に形成されており、軸方向で離間して互いに対向している。支柱63は、第1保持部61の径方向の略中央領域と第2保持部62の径方向の略中央領域との間に跨がるように設けられ、第1保持部61と第2保持部62とを連結している。また、結合筒部64は、第1保持部61の内周縁と第2保持部62の内周縁との間に跨がるように設けられている。結合筒部64は、円筒状に形成され、その内周面に、スプライン部65が形成されている。スプライン部65に、出力軸100のスプライン部102が挿入されて嵌合し、これにより、出力軸100と減速部30とが結合されている。
第1保持部61には、第1端部用貫通孔71が形成されている。クランク軸50の一端部は、第1クランク軸用軸受73を介して第1端部用貫通孔71に回転自在に保持されている。図示の第1クランク軸用軸受73は、針状ころ軸受である。すなわち、本実施の形態では、第1保持部61の第1端部用貫通孔71とクランク軸50の一端部との間に、針状ころ軸受73が配置されている。また、第2保持部62には、第2端部用貫通孔72が形成されている。クランク軸50の他端部は、第2クランク軸用軸受74を介して第2端部用貫通孔72に回転自在に保持されている。図示の第2クランク軸用軸受74は、針状ころ軸受である。すなわち、本実施の形態では、第2保持部62の第2端部用貫通孔72とクランク軸50の他端部との間に、針状ころ軸受74が配置されている。なお、針状ころ軸受としての第1クランク軸用軸受73及び第2クランク軸用軸受74は図中において簡略的に示されているが、これらはアウタレースとインナレースとの間に円筒状の転動体が保持されて構成される。
次に、本実施の形態のクランク軸50は、シャフト本体51と、偏心体52(図2参照)と、上述したスパーギア53と、を有している。このうち、シャフト本体51の一端部が、第1クランク軸用軸受73を介して第1端部用貫通孔71に回転自在に保持され、シャフト本体51の他端部が、第2クランク軸用軸受74を介して第2端部用貫通孔72に回転自在に保持されている。また、シャフト本体51の一端部は、第1端部用貫通孔71からサブケース部11b側に突出しており、このシャフト本体51の一端部における第1端部用貫通孔71から突出する部分に、スパーギア53が固定されている。
クランク軸50がキャリア60に保持された状態において、偏心体52は、キャリア60の第1保持部61と第2保持部62との間に配置される。また、これら第1保持部61と第2保持部62との間には、外歯歯車40が配置されている。ここで、偏心体52は、外歯歯車40に挿入されている。
図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。外歯歯車40には、偏心体52を挿入するためのクランク軸用貫通孔42が形成されている。クランク軸用貫通孔42は、軸方向に平行に延びている。図2に示すように、偏心体52とクランク軸用貫通孔42との間には、クランク軸用軸受54が配置されている。クランク軸用軸受54は、針状ころ軸受である。また、外歯歯車40には、上述したキャリア60の支柱63を通すための支柱用貫通孔43も形成されている。
外歯歯車40の外歯41は、ケース10の内周の内歯12の歯数よりも1個或いは複数個少なくなるように設けられている。このため、クランク軸50が回転するごとに、外歯41と内歯12との噛み合いがずれ、外歯歯車40が偏心して揺動回転するように構成されている。
なお、外歯歯車40において、クランク軸用貫通孔42は円形に形成される一方で、支柱用貫通孔43は各角部が丸みを有する台形状に形成されている。すなわち、クランク軸用貫通孔42と支柱用貫通孔43とは形状が異なる。支柱用貫通孔43は、上述のような台形状に限定されるものではないが、外歯歯車40が偏心して揺動回転した際に、支柱63に干渉しない形状に形成されている。
ところで、図2に示すように、本実施の形態では、四個のクランク軸50が、中心軸L1周りに設けられている。したがって、キャリア60の第1保持部61においては、四個の第1端部用貫通孔71が形成され、第2保持部62においては、四個の第2端部用貫通孔72が形成されている。また、スパーギア53は、各クランク軸50に固定されることにより、入力ギア20の周囲には、四個のスパーギア53の各々が入力ギア20に噛み合う状態で配置されている。また、外歯歯車40には、四個のクランク軸用貫通孔42が形成されている。
図2を参照して、本実施の形態に係るクランク軸50及びキャリア60の支柱63の配置構成について詳述する。本実施の形態では、キャリア60が二個の支柱63を有しており、出力軸100の中心軸L1、すなわちケース10の内歯12の中心軸周りの周方向で、支柱63の間に、複数のクランク軸50が配置されている。詳しくは、二個の支柱63は、中心軸L1周りの周方向で180度離間して、中心軸L1を挟んで対向するように形成されている。そして、周方向における二個の支柱63の間の領域の一方と他方との各々で、二個(複数且つ同数)のクランク軸50が配置されている。
図示の例では、隣接する支柱63とクランク軸50とは、中心軸L1周りの周方向で60度だけ離間し、隣接する二個のクランク軸50は、中心軸L1周りの周方向で60度だけ離間している。すなわち、本実施の形態において二個の支柱63及び四個のクランク軸50の6つの配置位置は、周方向に等間隔に並べられている。
同様に、外歯歯車40においては、二個の支柱用貫通孔43が中心軸L1周りの周方向で180度だけ離間して、中心軸L1を挟んで対向するように形成されている。そして、外歯歯車40の周方向における二個の支柱用貫通孔43の間の領域の一方と他方との各々では、二個(複数且つ同数)のクランク軸用貫通孔42が形成されている。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
上述した減速機1において、図示しないモータによって入力ギア20が回転すると、入力ギア20に噛み合う各スパーギア53が回転し、各クランク軸50が回転する。この回転に伴って、外歯歯車40が内歯12と噛み合いをずらしながら揺動するように偏心して回転する。この外歯歯車40の偏心回転に伴って、各クランク軸50が自転しながら中心軸L1を中心として公転動作を行う。このクランク軸50の公転動作により、クランク軸50を保持するキャリア60が回転する。これにより、キャリア60にスプライン結合された出力軸100が回転し、駆動ギア101からトルクを伝達することが可能となる。
本実施の形態に係る減速機1によれば、キャリア60の支柱63の間に複数のクランク軸50が配置されることで、クランク軸の数と支柱の数とが同一である場合に比べて、クランク軸50の数に対して支柱63の数が減る。これにより、キャリア60の構造を簡素化できることにより、製造を有利に進めることができる。
すなわち、キャリア60の構造が複雑であると、鋳造で形成される場合に、キャリア60に所謂、巣が発生し易くなる。すなわち、キャリア60の密度がばらつき易くなる。これに対して、本実施の形態に係る減速機1によれば、キャリア60の構造を簡素化できるため、キャリア60を鋳造で形成する場合であっても巣の発生が抑制され得る。よって、製品品質を向上させることができるという利点がある。また、鋳型を簡素化できるため、製造コストを抑制できるという利点もある。
一方、キャリア60の構造が複雑であると、鍛造で形成される場合に、複雑な特殊工具が必要となり、製造コストが嵩む。これに対して、本実施の形態に係る減速機1によれば、キャリア60の構造を簡素化できるため、キャリア60を鍛造で形成する場合であっても、特殊工具の複雑化を抑制できる。よって、製造コストを抑制できるという利点がある。
また、本実施の形態に係る減速機1によれば、支柱63の数に対してクランク軸50の数が増加することにより、クランク軸50と外歯歯車40との接触領域が増加することで、クランク軸50から外歯歯車40へ伝達される力を増加させることができる。言い換えると、外歯歯車40において、クランク軸用貫通孔の数と支柱用貫通孔の数とが同一である場合に比べて、支柱用貫通孔43の数に対してクランク軸用貫通孔42の数が増加する。これにより、クランク軸50と外歯歯車40との接触領域を増加させることができることで、クランク軸50から外歯歯車40へ伝達される力を増加させることができる。
また、本実施の形態に係る減速機1においては、キャリア60の第1保持部61とクランク軸50の一端部との間及び第2保持部62とクランク軸50の他端部との間の各々に、針状ころ軸受(73,74)が配置されている。この構成によれば、クランク軸50からキャリア60に伝わるスラスト方向の力を、クランク軸50を保持するための軸受として円錐ころ軸受が用いられる場合に比べて低減させることができる。その結果、支柱63の数が減ったとしても、実際の使用で支障が生じない程度のキャリア60の剛性を確保できる。これにより、キャリア60の簡素化によってその機能に支障が生じることを防止することができる。
しかも本実施の形態では、外歯歯車40において、支柱用貫通孔43は、当該歯車の周方向で離間して二個配置され、周方向における二個の支柱用貫通孔43の間の領域の一方と他方とで、複数且つ同数、具体的には二個のクランク軸用貫通孔42が配置されている。すなわち、減速機1において、周方向における二個の支柱63の間の領域の一方と他方とで、複数且つ同数、具体的には二個のクランク軸50が配置されている。この構成によれば、二個の支柱用貫通孔43の間の領域の一方と他方とで、外歯歯車40に作用する力を均一にすることができる。これにより、外歯歯車40の耐久性を向上させることができる。
以上、本発明の一実施の形態を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施の形態では、減速機1において、二個の支柱63が配置され、四個のクランク軸50が配置されているが、支柱63の数及びクランク軸50の数は、他の態様であってもよい。例えば、周方向における二個の支柱63の間の領域の一方と他方とで、三個のクランク軸50が配置されていてもよい。また、減速機1において、三個の支柱63が配置され、隣接する支柱63の間に、複数個のクランク軸50が配置されていてもよい。また、減速機1において、一個の支柱63が配置され、周方向で、支柱63の間に複数のクランク軸50が配置されていてもよい。
1 減速機
10 ケース
12 内歯
20 入力ギア
30 減速部
40 外歯歯車
41 外歯
42 クランク軸用貫通孔
43 支柱用貫通孔
50 クランク軸
53 スパーギア
60 キャリア
61 第1保持部
62 第2保持部
63 支柱
71 第1端部用貫通孔
72 第2端部用貫通孔
73 第1クランク用軸受
74 第2クランク用軸受
L1 中心軸

Claims (4)

  1. 内周側に内歯を有するケースと、
    前記内歯に噛み合う外歯を有する歯車と、
    前記歯車を揺動するクランク軸と、
    前記クランク軸の一端部を回転自在に保持する第1保持部、前記クランク軸の他端部を回転自在に保持する第2保持部、及び前記第1保持部と前記第2保持部とを連結する支柱を有するキャリアと、を備える減速機において、
    前記ケースの内歯の中心軸周りの周方向で、前記支柱の間に、複数の前記クランク軸が配置されている、減速機。
  2. 前記第1保持部と前記クランク軸の一端部との間及び前記第2保持部と前記クランク軸の他端部との間の各々に、針状ころ軸受が配置されている、請求項1に記載の減速機。
  3. 内周側に内歯を有するケースの前記内歯に噛み合う外歯を有する歯車であって、クランク軸の一端部を回転自在に保持する第1保持部、前記クランク軸の他端部を回転自在に保持する第2保持部、及び前記第1保持部と前記第2保持部とを連結する支柱を有するキャリアに、前記クランク軸を介して保持され且つ前記クランク軸によって揺動される、減速機に用いられる歯車において、
    前記クランク軸が通されるクランク軸用貫通孔と、
    前記支柱が通される支柱用貫通孔と、を備え、
    当該歯車の周方向で、前記支柱用貫通孔の間に、複数の前記クランク軸用貫通孔が配置されている、減速機に用いられる歯車。
  4. 前記支柱用貫通孔は、当該歯車の周方向で離間して二個配置され、
    当該歯車の周方向における二個の前記支柱用貫通孔の間の領域の一方と他方とで、複数且つ同数の前記クランク軸用貫通孔が配置されている、請求項3に記載の減速機に用いられる歯車。
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