JP2013248997A - 作業車両の空調ダクト構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、空調ダクト構造をコンパクトにしてキャビンの内部空間を広くするとともに、部品数を削減してコストの低減及び生産性の向上を図ることを目的としている。
【解決手段】キャビン333を備える作業車両(バックホー100)の空調ダクト構造5であって、前記キャビン333の一部を構成するキャビンパネル51と、前記キャビンパネル51の外側面に取り付けられるガイドパネル52と、を具備し、前記ガイドパネル52の外気導入口52hから吸入された外気は、前記キャビンパネル51と前記ガイドパネル52で構成される空間S1を通って空調装置4へ案内される、とした。
【選択図】図4
【解決手段】キャビン333を備える作業車両(バックホー100)の空調ダクト構造5であって、前記キャビン333の一部を構成するキャビンパネル51と、前記キャビンパネル51の外側面に取り付けられるガイドパネル52と、を具備し、前記ガイドパネル52の外気導入口52hから吸入された外気は、前記キャビンパネル51と前記ガイドパネル52で構成される空間S1を通って空調装置4へ案内される、とした。
【選択図】図4
Description
本発明は、作業車両の空調ダクト構造の技術に関する。
従来より、空調装置へ空気を案内する構造は、外気導入口から空調装置まで外気を案内する配管等で構成されていた(例えば特許文献1参照)。このような空調ダクト構造は、外気導入口が設けられている位置や空調装置が設置されている位置に関わらず、外気導入口から空調装置まで確実に外気を案内することが可能である。
しかし、かかる空調ダクト構造は、配管を収納しておく場所が必要となるため、キャビンの内部空間が狭くなるという問題があった。また、かかる空調ダクト構造は、配管及び該配管を接続する部品等が必要となるため、コストの増加や生産性が悪化するという問題もあった。
本発明は、空調ダクト構造をコンパクトにしてキャビンの内部空間を広くするとともに、部品数を削減してコストの低減及び生産性の向上を図ることを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に係る発明は、
キャビンを備える作業車両の空調ダクト構造であって、
前記キャビンの一部を構成するキャビンパネルと、
前記キャビンパネルの外側面に取り付けられるガイドパネルと、を具備し、
前記ガイドパネルの外気導入口から吸入された外気は、前記キャビンパネルと前記ガイドパネルで構成される空間を通って空調装置へ案内される、としたものである。
キャビンを備える作業車両の空調ダクト構造であって、
前記キャビンの一部を構成するキャビンパネルと、
前記キャビンパネルの外側面に取り付けられるガイドパネルと、を具備し、
前記ガイドパネルの外気導入口から吸入された外気は、前記キャビンパネルと前記ガイドパネルで構成される空間を通って空調装置へ案内される、としたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の空調ダクト構造において、
前記キャビンパネルの内側面に取り付けられるインストルメントパネルを具備し、
前記インストルメントパネルの内気導入口から吸入された内気は、前記キャビンパネルと前記インストルメントパネルで構成される空間を通って前記空調装置へ案内される、としたものである。
前記キャビンパネルの内側面に取り付けられるインストルメントパネルを具備し、
前記インストルメントパネルの内気導入口から吸入された内気は、前記キャビンパネルと前記インストルメントパネルで構成される空間を通って前記空調装置へ案内される、としたものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の空調ダクト構造において、
前記外気導入口から吸入された外気は、前記キャビンパネルに設けられた空気孔を抜け、前記キャビンパネルと前記インストルメントパネルで構成される空間を通って空調装置へ案内される、としたものである。
前記外気導入口から吸入された外気は、前記キャビンパネルに設けられた空気孔を抜け、前記キャビンパネルと前記インストルメントパネルで構成される空間を通って空調装置へ案内される、としたものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の空調ダクト構造において、
前記空気孔を開閉可能とするシャッタを具備し、
オペレータが前記シャッタを操作して前記空気孔を開状態にすると外気及び内気が空調装置へ案内され、
オペレータが前記シャッタを操作して前記空気孔を閉状態にすると内気が空調装置へ案内される、としたものである。
前記空気孔を開閉可能とするシャッタを具備し、
オペレータが前記シャッタを操作して前記空気孔を開状態にすると外気及び内気が空調装置へ案内され、
オペレータが前記シャッタを操作して前記空気孔を閉状態にすると内気が空調装置へ案内される、としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1から請求項4に記載の発明によれば、空調ダクト構造をコンパクトにできるため、キャビンの内部空間を広くすることが可能となる。また、部品数を削減できるため、コストの低減及び生産性の向上を図ることが可能となる。
まず、図1を用いて、作業車両であるバックホー100の全体構成について説明する。なお、本発明の技術的思想は、以下に説明するバックホー100に限るものではなく、その他の建設機械や農業機械等、作業車両全般に適用することが可能である。
図1に示すように、バックホー100は、主に走行装置1と、作業装置2と、旋回装置3と、で構成されている。
走行装置1は、バックホー100を走行させるものである。走行装置1は、左右一対のクローラ11や油圧モータ12等で構成される。走行装置1は、油圧モータ12が左右のクローラ11を駆動することで前後進を可能としている。また、走行装置1は、油圧モータ12が左右のクローラ11を独立して駆動することで旋回を可能としている。
作業装置2は、土砂等の掘削作業を行なうものである。作業装置2は、ブーム21やアーム22、バケット23等で構成される。作業装置2は、これらを駆動することで掘削作業を可能としている。
具体的に説明すると、ブーム21は、その一端部が旋回装置3の前部に支持されており、伸縮自在に可動するブームシリンダ211によって回動される。また、アーム22は、その一端部がブーム21の他端部に支持されており、伸縮自在に可動するアームシリンダ221によって回動される。そして、バケット23は、その一端部がアーム22の他端部に支持されており、伸縮自在に可動するバケットシリンダ231によって回動される。つまり、作業装置2は、三箇所の回動部を有する多関節構造を構成している。こうして、作業装置2は、これらを同時に又は互いに独立して駆動することで掘削作業を可能としている。
旋回装置3は、作業装置2を旋回させるものである。旋回装置3は、旋回台31や油圧モータ32等から構成される。旋回装置3は、油圧モータ32が旋回台31を駆動することで作業装置2を旋回可能としている。また、旋回装置3には、操縦部33やディーゼルエンジン34が配置されている。
詳細に説明すると、操縦部33には、操縦席331や各種の操作具332が備えられている。そして、操縦席331や操作具332は、キャビン333によって覆われている。オペレータは、操縦席331に着座した状態で操作具332を操作することによってディーゼルエンジン34の制御を行なう。また、オペレータは、操作具332を操作することによって各モータ12・32や各シリンダ211・221・231の制御を行なう。こうして、オペレータは、バックホー100の操縦を行なうのである。
更に、操縦部33には、空調装置4が備えられている(図2参照)。より詳細に説明すると、操縦部33には、空調装置4を構成するエキスパンションバルブ44やエバポレータ45等が備えられている(図4、図5、図6参照)。本バックホー100において、エキスパンションバルブ44やエバポレータ45等は、操縦席331の側方に取り付けられたインストルメントパネル53内に納められている(図4、図5、図6参照)。
ここで、空調装置4の構成について簡単に説明する。なお、説明の簡単のために、冷房機能部分に着目して説明する。
図2は、空調装置4の構成を示す図である。図中の白い矢印は、空気の流れ方向を示している。図中の黒い矢印は、冷媒の流れ方向を示している。
空調装置4は、主にコンプレッサ41と、コンデンサ42と、レシーバ43と、エキスパンションバルブ44と、エバポレータ45と、で構成されている。また、空調装置4は、ブロア46やファン47を備えている。
コンプレッサ41は、気体状の冷媒を圧縮するものである。コンプレッサ41は、キャビン333の外部に配置され(図1参照)、ディーゼルエンジン34によって駆動される。冷媒は、例えばロータの回転によって空間に押し込められ、圧縮される。
コンデンサ42は、気体状の冷媒を液化するものである。コンデンサ42は、キャビン333の外部に配置され(図3、図4参照)、ファン47によって空気が送られる。冷媒は、フィンが設けられた管の内部を流れることで放熱し、液化される。
レシーバ43は、液体状の冷媒を貯溜するとともに異物を除去するものである。レシーバ43は、キャビン333の外部であってコンデンサ42の近傍に配置されている(図4参照)。冷媒は、レシーバボディの内部に一時的に貯溜され、フィルタによって異物が除去される。
エキスパンションバルブ44は、冷媒を霧化してエバポレータ45に供給するものである。エキスパンションバルブ44は、キャビン333の内部に配置されている。より詳細に説明すると、エキスパンションバルブ44は、インストルメントパネル53の内部に配置されている(図4、図5、図6参照)。冷媒は、例えば感熱部441に封入されたガスの膨張又は収縮によってエバポレータ45への供給量が調節される。
エバポレータ45は、霧状の冷媒を気化するものである。エバポレータ45は、キャビン333の内部に配置されている。より詳細に説明すると、エバポレータ45は、インストルメントパネル53の内部であってエキスパンションバルブ44の近傍に配置されている(図4、図5、図6参照)。冷媒は、フィンが設けられた管の内部を流れることで吸熱し、気化される。
なお、エバポレータ45には、ブロア46によって空気が送られる。従って、エバポレータ45に送られた空気は、該エバポレータ45を通り抜ける際に熱を奪われて温度が低下することとなる。こうして、空調装置4は、温度が低下した空気を吹き出し口53bhから排出可能としているのである(図3、図4、図5参照)。
次に、本発明の一実施形態に係る空調ダクト構造5について説明する。
図3は、操縦部33を示す図である。図4は、空調ダクト構造5を図3における矢印Xの方向から見た図である。図5は、空調ダクト構造5を図3における矢印Yの方向から見た図である。図6は、空調ダクト構造5を図3における矢印Zの方向から見た図である。また、図中の白い矢印は、キャビン333の外部から吸入された空気(以降「外気」とする場合がある)の流れ方向を示している。図中の黒い矢印は、キャビン333の内部から吸入された空気(以降「内気」とする場合がある)の流れ方向を示している。
空調ダクト構造5とは、空調装置4へ空気を案内する構造をいう。より詳細に説明すると、空調ダクト構造5とは、外気又は内気をブロア46まで案内する構造をいう。本実施形態に係る空調ダクト構造5は、以下のように構成されている。
空調ダクト構造5は、主にキャビンパネル51と、ガイドパネル52と、インストルメントパネル53と、で構成されている。
キャビンパネル51は、操縦部33の側方に取り付けられた鋼板部品である。キャビンパネル51は、キャビン333に沿うように配置されるため、該キャビン333の開放部を塞いでいる(図4参照)。つまり、キャビンパネル51は、キャビン333の一部を構成するのである。なお、キャビンパネル51の下部には、後述する空間S1と空間S2を連通する空気孔51hが設けられている。また、空気孔51hは、シャッタ54によって開閉可能とされている。シャッタ54は、中央部が回動可能に軸支されているため、一端に設けられたレバーを操作すると他端に設けられた遮蔽板が空気孔51hを塞ぐのである。シャッタ54は、図示しない部品を取り付けるボルト55・55によって可動範囲が制限されている(図5参照)。
ガイドパネル52は、キャビンパネル51の外側面に取り付けられた鋼板部品である。ガイドパネル52は、キャビンパネル51に対して垂直に当接する鋼板部品を介して取り付けられるため、該キャビンパネル51との間に空間S1を構成する(図4参照)。なお、ガイドパネル52の上部には、外気導入口52hが設けられている。外気導入口52hには、フィルタが取り付けられるため、外気とともに塵埃等が吸入されるのを防いでいる。
インストルメントパネル53は、キャビンパネル51の内側面に取り付けられた樹脂形成部品である。インストルメントパネル53は、エキスパンションバルブ44やエバポレータ45等を覆うように形成されるため、該キャビンパネル51との間に空間S2を構成する(図4参照)。なお、ガイドパネル52の下部には、内気導入口53hが設けられている。
空調装置4へ外気(詳細には外気及び内気)を案内したい場合は、オペレータがシャッタ54を操作して空気孔51hを開状態にする必要がある(図5中矢印a参照)。すると、外気導入口52hから吸入された外気は、空間S1を通って空調装置4へ案内される。本空調ダクト構造5に則して詳細に説明すると、外気導入口52hから吸入された外気は、空間S1を通って空気孔51hを抜け、空間S2を通って空調装置4へ案内される。更に、内気導入口53hから吸入された内気は、空間S2を通って空調装置4へ案内される。このように、オペレータが空気孔51hを開状態にすると、外気及び内気が空調装置4へ案内されることとなる。
一方、空調装置4へ内気を案内したい場合は、オペレータがシャッタ54を操作して空気孔51hを閉状態にする必要がある(図5中矢印b参照)。すると、内気導入口53hから吸入された内気は、空間S2を通って空調装置4へ案内される。このように、オペレータが空気孔51hを閉状態にすると、主に内気が空調装置4へ案内されることとなる。
以上のような構成により、本空調ダクト構造5は、外気導入口52hから空調装置4まで外気を案内する配管等を不要としている。従って、空調ダクト構造をコンパクトにでき、キャビン333の内部空間を広くすることが可能となる。また、部品数を削減でき、コストの低減及び生産性の向上を図ることが可能となる。
更に、本空調ダクト構造5は、簡素な構成でありながら、外気又は内気の切り換えを確実に行なうことが可能である。
100 バックホー(作業車両)
1 走行装置
2 作業装置
3 旋回装置
33 操縦部
333 キャビン
4 空調装置
41 コンプレッサ
42 コンデンサ
43 レシーバ
44 エキスパンションバルブ
45 エバポレータ
46 ブロア
47 ファン
5 空調ダクト構造
51 キャビンパネル
51h 空気孔
52 ガイドパネル
52h 外気導入口
53 インストルメントパネル
53h 内気導入口
54 シャッタ
S1 空間
S2 空間
1 走行装置
2 作業装置
3 旋回装置
33 操縦部
333 キャビン
4 空調装置
41 コンプレッサ
42 コンデンサ
43 レシーバ
44 エキスパンションバルブ
45 エバポレータ
46 ブロア
47 ファン
5 空調ダクト構造
51 キャビンパネル
51h 空気孔
52 ガイドパネル
52h 外気導入口
53 インストルメントパネル
53h 内気導入口
54 シャッタ
S1 空間
S2 空間
Claims (4)
- キャビンを備える作業車両の空調ダクト構造であって、
前記キャビンの一部を構成するキャビンパネルと、
前記キャビンパネルの外側面に取り付けられるガイドパネルと、を具備し、
前記ガイドパネルの外気導入口から吸入された外気は、前記キャビンパネルと前記ガイドパネルで構成される空間を通って空調装置へ案内される、ことを特徴とする作業車両の空調ダクト構造。 - 前記キャビンパネルの内側面に取り付けられるインストルメントパネルを具備し、
前記インストルメントパネルの内気導入口から吸入された内気は、前記キャビンパネルと前記インストルメントパネルで構成される空間を通って前記空調装置へ案内される、ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両の空調ダクト構造。 - 前記外気導入口から吸入された外気は、前記キャビンパネルに設けられた空気孔を抜け、前記キャビンパネルと前記インストルメントパネルで構成される空間を通って空調装置へ案内される、ことを特徴とする請求項2に記載の作業車両の空調ダクト構造。
- 前記空気孔を開閉可能とするシャッタを具備し、
オペレータが前記シャッタを操作して前記空気孔を開状態にすると外気及び内気が空調装置へ案内され、
オペレータが前記シャッタを操作して前記空気孔を閉状態にすると内気が空調装置へ案内される、ことを特徴とする請求項3に記載の作業車両の空調ダクト構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012125495A JP2013248997A (ja) | 2012-05-31 | 2012-05-31 | 作業車両の空調ダクト構造 |
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- 2012-05-31 JP JP2012125495A patent/JP2013248997A/ja active Pending
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