JP2018144666A - 作業用車両 - Google Patents

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進悟 白石
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裕一 塩入
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Abstract

【課題】オペレータキャビン内の限られたスペースを利用して空調ユニットに外気を取り入れるための通路を確保することができる作業用車両を提供する。【解決手段】オペレータキャビンの後壁部内面に、オペレータキャビンの左右壁部まで延びて設けられた補強部材150を備え、オペレータキャビンの後壁部外面に外気取入口122が形成され、その外気取入口122から入った外気が補強部材150内を通ってエアコンユニット110(空調ユニット)に取り込まれるように構成される。【選択図】図14

Description

本発明は、オペレータキャビン内に空気を吹き出す空調ユニットを備える作業用車両に関する。
このような作業用車両の一例として、タイヤもしくはクローラからなる走行装置を車両本体の左右にそれぞれ設け、左右の走行装置の作動速度を異ならせることによって進行方向の転換を行うスキッドステアローダが知られている(例えば、特許文献1を参照)。このようなスキッドステアローダは、車両本体に上下揺動自在にアームを設け、このアームを上下に揺動させることによりアーム先端に着脱自在に取り付けられたアタッチメント(作業装置)を上下に移動させて作業を行うように構成されている。車両本体の中央部には、走行装置および作業装置の操作を行う操作室を形成するオペレータキャビンが設けられている。オペレータキャビンには、作業者が着座するオペレータシート、走行操作等を行うための操作レバー、各種の操作スイッチ、種々の車両情報等を表示するディスプレイ装置等が設けられている。
このような作業用車両では、オペレータキャビン内の温度を調節するための冷風もしくは温風を吹き出す、およびオペレータキャビン内に外部から埃等が入ってくるのを防ぐためにオペレータキャビン内を加圧するための空気を吹き出す空調装置(エアコン装置)を備えているものがある。このような空調装置は、冷媒(エアコンガス)を圧縮するコンプレッサーと、圧縮されて高温になった冷媒を冷却するコンデンサーおよびコンデンサーファンと、冷却された冷媒を微小なノズル穴から噴射させて気化させるエキスパンションバルブと、気化された冷媒が通るエバポレータと、エンジンの冷却水が通るヒーターコアと、エバポレータおよびヒーターコアに空気を通過させて生成した冷風および温風をオペレータキャビン内に送り出すブロワファンとを有して構成される。コンプレッサー、コンデンサーおよびコンデンサーファンはそれぞれオペレータキャビン外部の車両本体に配設されており、エキスパンションバルブ、エバポレータ、ヒーターコアおよびブロワファンは一体に構成された空調ユニットとしてオペレータキャビン内に設けられている作業用車両がある。
特許第5718513号
このような作業用車両では、オペレータキャビンの壁部外面に外気取入口が形成され、その外気取入口から入った外気を空調ユニットに導く通路を形成するダクト部材がオペレータキャビン内に設けられている。ところが、オペレータキャビン内には、空調ユニットの他にも様々な装置等が設けられているため、このようなダクト部材を配設するスペースが限られている。そのため、空調ユニットまでの外気導入通路を設けるための工夫が必要であるという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、オペレータキャビン内の限られたスペースを利用して空調ユニットに外気を取り入れるための通路を確保することができる作業用車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る作業用車両は、走行可能な走行体と、前記走行体に設けられ所定の作業を行う作業装置と、前記走行体上に設けられ、前記走行体および前記作業装置の操作を行う操作室を形成するオペレータキャビンと、前記オペレータキャビン内に設けられ、前記オペレータキャビン内に空気を吹き出す空調ユニットとを備える。その上で、前記オペレータキャビンの後壁部内面に、前記オペレータキャビンの左右壁部まで延びて設けられた補強部材を備え、前記オペレータキャビンの後壁部外面に外気取入口が形成され、その外気取入口から入った外気が前記補強部材内を通って前記空調ユニットに取り込まれるように構成される。
上記構成の作業用車両において、前記空調ユニットから送り出された空気が、前記オペレータキャビンの底部外側に設けられたダクト部材内を通り、前記底部に形成された空気吹出口から前記オペレータキャビン内に吹き出されるように構成されてもよい。このとき、前記ダクト部材は、前記底部外面と所定の隙間を空けた状態で設けられることが好ましい。また、前記ダクト部材は、ゴム材料によって断面横長矩形筒状に形成されることが好ましい。
上記構成の作業用車両において、前記オペレータキャビンの前記外気取入口に、エアフィルタおよび前記エアフィルタを後方から覆うカバー部材が設けられ、前記カバー部材は、下方に開口した流入口から空気を上方に取り入れ、下方に折り返した後に前記エアフィルタに向けて流すように構成されることが好ましい。
上記のように構成された本発明に係る作業用車両によれば、オペレータキャビンの後壁部外面に形成された外気取入口から入った外気が、オペレータキャビンの後壁部内面に設けられた補強部材内を通ってオペレータキャビン内の空調ユニットに取り込まれるように構成される。このように、空調ユニットに外気を取り入れるための通路として補強部材の内部空間を利用するため、外気導入通路を形成するダクト部材を新たに設ける必要がなく、省スペースを図ることができる。
また、上記の本発明に係る作業用車両において、空調ユニットから送り出された空気が、オペレータキャビンの底部外側に設けられたダクト部材内を通り、前記底部に形成された空気吹出口からオペレータキャビン内に吹き出されるように構成され、そのダクト部材が、前記底部外面と所定の隙間を空けた状態で設けられることが好ましい。このように構成すれば、当該ダクト部材よりも熱伝導率の高い鉄板製のオペレータキャビンの底部と当該ダクト部材が所定の隙間を空けて(空気層を介して)配設されているため、ダクト部材内を通る空気がオペレータキャビンの底部の温度の影響を受けることを抑えることができ、ダクト部材内を通る空気の温度変化を抑えることができる。そのため、冷房および暖房効率を向上させることができる。また、当該ダクト部材が、ゴム材料によって断面横長矩形筒状に形成されることが好ましい。このように構成すれば、断熱性の高いゴム材料によって当該ダクト部材が形成されるため、ダクト部材内を通る空気の温度変化をより一層抑えることができるとともに、ダクト部材の内側の結露を防止することができる。さらに、ダクト部材を断面横長形筒状に形成することにより、ダクト部材の必要な断面積を確保しつつ、高さを低くコンパクトにしてオペレータキャビンの底部下方の限られたスペースにダクト部材を通して配設することができる。
また、上記の本発明に係る作業用車両において、オペレータキャビンの後壁部外面の外気取入口に、エアフィルタおよびエアフィルタを後方から覆うカバー部材が設けられ、そのカバー部材が、下方に開口した流入口から空気を上方に取り入れ、下方に折り返した後にエアフィルタに向けて流すように構成されることが好ましい。このように構成すれば、
カバー部材内に雨水やゴミ等を侵入し難くすることができ、雨水等によりエアフィルタが損傷(目詰まり等)することを防ぐことができる。
本発明を適用したクローラ式スキッドステアローダの左側面図である。 上記スキッドステアローダの正面図である。 上記スキッドステアローダの平面図である。 上記スキッドステアローダの背面図である。 上記スキッドステアローダのオペレータキャビンおよびエアコンディショナー装置を示す斜め後方且つ下方から見た斜視図である。 上記オペレータキャビンを斜め後方且つ下方から見た斜視図である。 上記オペレータキャビンを斜め後方且つ上方から見た背面斜視図である。 上記オペレータキャビンの正面図である。 上記オペレータキャビンを斜め前方且つ上方から見た斜視図である。 上記オペレータキャビンの前後断面図である。 上記エアコンディショナー装置のエアコンユニットを斜め前方且つ上方から見た斜視図である。 上記エアコンユニットを斜め後方且つ上方から見た斜視図である。 図11における矢印A‐A部分の断面図である。 上記オペレータキャビンの前後断面図において要部を拡大した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態では、アームの先端にバケットを装着したクローラ式のスキッドステアローダ(以下、クローラローダと称する)に、本発明を適用した例について説明する。まず、クローラローダ1の全体構成について、図1〜図4を参照して説明する。
クローラローダ1は、図1〜図4に示すように、無端状の履帯3を有して構成される左右一対の走行装置5と、これら走行装置5が左右に取り付けられた車体フレーム9と、車体フレーム9に取り付けられたローダ装置20と、車体フレーム9上に設けられたオペレータキャビン11とを有して構成される。車体フレーム9の後部左右にはそれぞれ、ローダ装置20の後述するアーム21を取り付けるためのアームポスト8(アーム取付部)が設けられている。なお、左右の走行装置5と車体フレーム9とをあわせて、以下「車両10」と称する。
オペレータキャビン11は、オペレータ(作業者)が搭乗可能な操作室を形成する略矩形箱状に形成され、前面側に横開き開閉可能な前扉12(図5を参照)が設けられている。オペレータキャビン11内には、オペレータが前方側に向いて着座するオペレータシート13(図8を参照)、左右の走行装置5およびローダ装置20の作動を操作するための左右の操作レバー14L,14R(図8を参照)、各種の操作スイッチおよび種々の車両情報を表示するディスプレイ装置等が設けられている。なお、図2は、前扉12およびオペレータキャビン11内のオペレータシート13等を取り外した状態を示している。
前扉12は、透明な樹脂材料を用いて形成されており、オペレータシート13に着座したオペレータは前扉12を通して車両前方を視認可能になっている。オペレータキャビン11の後壁部には、透明な樹脂材料を用いて形成された後窓17が設けられている。オペレータシート13に着座したオペレータは、オペレータキャビン11内に設けられたルームミラーを介して後窓17を通して車両後方を視認可能になっている。オペレータキャビン11の左右壁部にはそれぞれ、透明な樹脂材料を用いて形成された上窓18aおよび下窓18b(図10を参照)が設けられており、上下窓18a,18bの外側に金属製の格
子部材19が設けられている。オペレータは、上窓18a、下窓18bおよび格子部材19を通して車両の左右側方も視認可能になっている。上窓18aは、左右二分割構造になっており、スライド開閉可能に構成されている。
ローダ装置20は、オペレータキャビン11の左右および前方を囲むように配設されたアーム21と、左右のアームポスト8(車体フレーム9)およびアーム21に跨って取り付けられた左右一対のアームシリンダ23と、アーム21の前端部にブラケット29aを介して取り付けられたバケット29とを有して構成される。左右のアームポスト8には、アーム21および左右のアームシリンダ23を取り付けるための複数の枢結部が設けられている。
ブラケット29aはアーム21の先端部に上下に揺動自在に取り付けられ、そのブラケット29aにバケット29が着脱自在に取り付けられている。ブラケット29a(バケット29)およびアーム21に跨って左右一対のバケットシリンダ28が取り付けられている。バケット29は、左右のバケットシリンダ28を伸縮作動させることにより、アーム21に対して上下に揺動されるようになっている。
クローラローダ1は、オペレータがオペレータシート13に着座して左右の操作レバー14L,14Rを操作することにより、それらの操作に応じて、左右の走行装置5を駆動させて車両10を走行移動させたり、左右のアームシリンダ23を伸縮作動させてアーム21を車体フレーム9に対して上下に揺動させたり、左右のバケットシリンダ28を伸縮作動させてバケット29をアーム21に対して上下に揺動させたりすることができるように構成されている。
車体フレーム9の後部(オペレータキャビン11の後方位置)には、ディーゼルエンジンEG(以下、エンジンEGと称する)が設けられている。左右の走行装置5、左右のアームシリンダ23および左右のバケットシリンダ28は、このエンジンEGにより駆動された油圧ポンプからの作動油を受けて駆動されるように構成されている。エンジンEGは、左右が車体フレーム9の側方フレーム(アームポスト8)に覆われ、上方および後方がそれぞれエンジンカバー15およびリアドア16に覆われた状態で設けられている。
エンジンカバー15は、前端部に設けられた左右一対のヒンジ機構を用いて車体フレーム9に対して上下に揺動開閉可能に設けられている。エンジンカバー15は、通常時はカバーロック機構31により車体フレーム9に対して閉鎖状態に保持されるようになっている。リアドア16は、左端部に設けられた上下一対のヒンジ機構を用いて車体フレーム9に対して横開き開閉可能に設けられている。リアドア16は、通常時はドアロック機構により車体フレーム9に対して閉鎖状態に保持されるようになっている。
リアドア16を開放した位置の車体フレーム9内には、後方側から順に、エンジンEGに循環させる冷却水を冷却するラジエータと、そのラジエータの前面を覆うファンシュラウドと、ラジエータを通って流れる冷却空気流を作るラジエータファンと、エンジンEGとが設けられている。ラジエータファンは、エンジンEGにより駆動されてラジエータに向けて空気を吹き出し、ラジエータを通って車両10の外部へ流れる冷却空気流を作るように構成されている。
次に、オペレータキャビン11内の温度を調節等を行うエアコンディショナー装置100(以下、エアコン装置100と称する)について、図5〜図14を参照して説明する。エアコン装置100は、図5、図8および図11に示すように、冷媒(エアコンガス)を圧縮するコンプレッサー101と、コンプレッサー101により圧縮されて高温になった冷媒を冷却するコンデンサー102およびコンデンサーファン103と、コンデンサー1
02においてコンデンサーファン103の風によって冷却されて液化した冷媒と液化できなかった冷媒とを分離するとともに、水分や不純物を除去するレシーバー104と、レシーバー104により水分等が除去された液冷媒を微小なノズル穴から噴射させて気化させるエキスパンションバルブ105(膨張弁)と、エキスパンションバルブ105により気化された冷媒が通るエバポレータ106と、エンジンEGの冷却水が通るヒーターコア107と、エバポレータ106およびヒーターコア107に空気を通過させて生成した冷風および温風をオペレータキャビン11内に送り出す左右2つのブロワファン108とを有して構成される。
コンプレッサー101は、車体フレーム9内における上記ファンシュラウドの前方位置に設けられ、エンジンEGにより駆動されるようになっている。コンデンサー102およびコンデンサーファン103は、コンデンサー102上にコンデンサーファン103が取り付けられて一体になった状態でエンジンカバー15の下面側に取り付けられている。レシーバー104は、車体フレーム9における右側のアームポスト8内に配設されている。
エキスパンションバルブ105、エバポレータ106、ヒーターコア107および左右2つのブロワファン108は、ユニットケース111内に収容されて一体に構成されたエアコンユニット110としてオペレータキャビン11内のオペレータシート13の後方位置に設けられている。図9および図10に示すように、オペレータキャビン11内には、オペレータシート13が取り付けられる位置の後方位置に、エアコンユニット110を設置する設置スペース121が形成されている。この設置スペース121後方のオペレータキャビン11の後壁部内面に、オペレータキャビン11の剛性を高めるための補強部材150が設けられている。補強部材150は、オペレータキャビン11の左右壁部まで延びる金属製のプレート部材であり、そのプレート部材の上部を後方に略L字状に折り曲げて形成され、上下および左右端部がオペレータキャビン11の後壁部および左右壁部内面にそれぞれ溶接されている。このように構成された補強部材150内には、オペレータキャビン11の後壁部および左右壁部内面とともに形成された内部空間が形成されている。
図14に示すように、オペレータキャビン11の後壁部外面には、補強部材150が設けられた位置の後方位置に、エアコンユニット110に外気を取り入れるための外気取入口122が形成されている。外気取入口122は、横長矩形状に形成され、補強部材150の内部空間と連通するようになっている。外気取入口122にはエアフィルタ131を後方から挿入して装着可能になっており、そのエアフィルタ131を後方から覆うカバー部材132がオペレータキャビン11の後壁部外面にボルトを用いて固定されるようになっている。エアフィルタ131は、このカバー部材132とオペレータキャビン11の後壁部外面と挟持されることにより固定されるようになっている。
カバー部材132は、下方に開口した流入口132aを有し、この流入口132aから入った外気を上方に導き、下方に折り返した後にエアフィルタ131に向けて流すように構成されている(所謂、ラビリンス構造になっている)。カバー部材132の流入口132aから入った外気は、カバー部材132内およびエアフィルタ131(外気取入口122)を通り、エアフィルタ131によって外気中の埃等が取り除かれて補強部材150の内部空間に流入するようになっている(図14中の一点鎖線矢印を参照)。
オペレータキャビン11内には、補強部材150の下方位置に、横長矩形箱状の流路形成部155が形成されている(図6も参照)。流路形成部155の上面部には補強部材150の内部空間と連通する第1連通口156が形成され、流路形成部155の前面部にはエアコンユニット110と接続される第2連通口157が形成されている。カバー部材132の流入口132aから入って補強部材150の内部空間に到達した外気は、第1連通口156を通って流路形成部155の内部空間に流入し、第2連通口157からエアコン
ユニット110に向けて流れるようになっている。
エアコンユニット110のユニットケース111の後面部には、横長矩形状の外気導入口112が形成されている(図12も参照)。この外気導入口112は、シール部材158(ガスケット)を間に挟んで流路形成部155の第2連通口157と接続されている。シール部材158は、この接続部から空気が漏れることを防止するために設けられたものである。ユニットケース111の後面部には、外気導入口112の上方位置に、横長矩形状の内気導入口113が形成されている。内気導入口113にはエアフィルタ114が装着されており、オペレータキャビン11内の空気(内気)が内気導入口113およびエアフィルタ114を通ってユニットケース111内に流入するようになっている。
ユニットケース111内には、エバポレータ106、ヒーターコア107および左右のブロワファン108が設けられている。外気導入口112からユニットケース111内に流入した空気(外気)および内気導入口113からユニットケース111内に流入した空気(内気)はそれぞれ、エバポレータ106およびヒーターコア107を通り、その後に左右のブロワファン108にそれぞれ向けて流れるようになっている。左右のブロワファン108は、カバー部材132の流入口132aから外気を取り込み(吸引し)、その外気をエアフィルタ131、補強部材150の内部空間、流路形成部155の内部空間、エバポレータ106、ヒーターコア107の順に通し、エバポレータ106およびヒーターコア107を通るときに生成された冷風もしくは温風を送り出すように構成されている。また、左右のブロワファン108は、ユニットケース111の内気導入口113からオペレータキャビン11内の空気(内気)を取り込み(吸引し)、その内気をエアフィルタ114、エバポレータ106、ヒーターコア107の順に通し、エバポレータ106およびヒーターコア107を通るときに生成された冷風もしくは温風を送り出すように構成されている。
ユニットケース111の前面部には、左右のブロワファン108の前方位置にそれぞれ、前方に開口した第1吹出口116、および上方に開口した第2吹出口117が形成されている(図11も参照)。左右のブロワファン108から送り出された冷風もしくは温風は、第1吹出口116および第2吹出口117を通ってオペレータキャビン11内に吹き出されるようになっている。第1および第2吹出口116,117にはそれぞれ、揺動自在なルーバー部材116a,117aが設けられている。このルーバー部材116a,117aを揺動させることにより第1および第2吹出口116,117から吹き出される風の向きを変更したり、第1および第2吹出口116,117を閉鎖状態にしたりすることができるように構成されている。
図13に示すように、ユニットケース111の前面部には、右側ブロワファン108の前方位置に、下方に開口した導出口118が形成されている。導出口118は、図6に示すように、オペレータキャビン11の底部外側に下方に延びて形成され、その下端部にダクト部材160が接続されている。ダクト部材160は、導出口118に接続される上ダクト部材161と、オペレータキャビン11内のオペレータシート13の下方位置に形成される第3吹出口119に接続される下ダクト部材162とを有して構成される(図14も参照)。上下のダクト部材161,162はそれぞれ、ゴム材料を用いて断面横長矩形筒状に形成されている。上ダクト部材161と下ダクト部材162は、金属製の側面視略L字状の連結部材163を用いて連結されている。上下のダクト部材161,162および連結部材163は、図14に示すように、オペレータキャビン11の底部外面と所定の隙間を空けた状態でオペレータキャビン11の底部外側に取り付けられている。右側ブロワファン108から送り出された冷風もしくは温風は、上記第1および第2吹出口116,117を通ってオペレータキャビン11内に吹き出される他に、導出口118、上ダクト部材161、連結部材163、下ダクト部材162および第3吹出口119を通ってオ
ペレータキャビン11内に吹き出されるようにも構成されている。
図5および図6に示すように、オペレータキャビン11の底部には、ダクト部材160の左方位置に、ユニットケース111に取り付けられたドレンホース115が下方に延びて設けられている。このドレンホース115は、エバポレータ106およびヒーターコア107での熱交換により結露して生じた水をユニットケース111内から排出するためのホースである。
このように構成されたエアコン装置100では、上記のように第1〜第3吹出口116,117,119から冷風もしくは温風を吹き出すことにより、オペレータキャビン11内の温度を調節することができるとともに、オペレータキャビン11内の前扉12等の曇り(霜)をとるデフロスターの機能も有するようになっている。さらに、第1〜第3吹出口116,117,119から風を吹き出してオペレータキャビン11内を加圧することにより、オペレータキャビン11内に外部から埃等が入るのを防止する機能も有するようになっている。また、エアコン装置100では、オペレータキャビン11の後壁部外側に設けられたカバー部材132の流入口132aから入った外気が、オペレータキャビン11の後壁部内面に設けられた補強部材150の内部空間を通ってエアコンユニット110に取り込まれるように構成されている。このように、エアコンユニット110に外気を取り入れるための通路として補強部材150の内部空間を利用しているため、外気導入通路を形成するダクト部材を新たに設ける必要がなく、省スペースを図ることができる。
さらに、エアコン装置100では、オペレータキャビン11の底部外側に設けられたダクト部材160(上下のダクト部材161,162および連結部材163)が、オペレータキャビン11の底部外面と所定の隙間を空けた状態で設けられている。従って、ダクト部材160よりも熱伝導率の高い鉄板製のオペレータキャビン11の底部とダクト部材160が所定の隙間を空けて(空気層を介して)配設されているため、ダクト部材160内を通る空気がオペレータキャビン11の底部の温度の影響を受けることを抑えることができ、ダクト部材160内を通る空気の温度変化を抑えることができる。そのため、エアコン装置100の冷房および暖房効率を向上させることができる。また、上下のダクト部材161,162が、ゴム材料を用いて断面横長矩形筒状に形成されている。従って、断熱性の高いゴム材料によってダクト部材161,162が形成されるため、ダクト部材161,162内を通る空気の温度変化をより一層抑えることができるとともに、ダクト部材161,162の内側の結露を防止することができる。さらに、ダクト部材161,162を断面横長形筒状に形成することにより、ダクト部材161,162の必要な断面積を確保しつつ、高さを低くコンパクトにしてオペレータキャビン11の底部下方の限られたスペースにダクト部材161,162を通して配設することができる。
また、エアコン装置100では、オペレータキャビン11の後壁部外面に設けられたカバー部材132が、下方に開口した流入口132aから外気を上方に導き、下方に折り返した後にエアフィルタ131に向けて流すように構成されている。そのため、カバー部材132内に雨水やゴミ等を侵入し難くすることができ、雨水等によりエアフィルタ131が損傷(目詰まり等)することを防ぐことができる。
これまで、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、ダクト部材160において、曲り角度の大きい部分を金属製の連結部材163によって形成し、その連結部材163により上下のダクト部材161,162を連結した構成になっているが、ダクト部材160全体をゴム材料を用いて一体に形成してもよい。また、ダクト部材160は、オペレータキャビン11の底部外面と所定の隙間を空けた状態で取り付けられているが、この隙間に、熱、音および振動等を遮断する遮断部材(ゴム材料やスポンジ材料等)を設けるようにして
もよい。また、上下のダクト部材161,162は、ゴム材料ではなく、樹脂材料等を用いて形成されてもよい。
また、上述の実施形態では、本発明をクローラローダ1に適用した場合について説明したが、本発明は、クローラローダ以外の作業用車両、例えばパワーショベル等の他の作業用車両に適用することもできる。
1 クローラローダ(作業用車両)
5 走行装置(走行体)
9 車体フレーム(走行体)
11 オペレータキャビン
20 ローダ装置(作業装置)
100 エアコンディショナー装置
110 エアコンユニット(空調ユニット)
122 外気取入口
131 エアフィルタ
132 カバー部材
150 補強部材
160 ダクト部材

Claims (5)

  1. 走行可能な走行体と、
    前記走行体に設けられ、所定の作業を行う作業装置と、
    前記走行体上に設けられ、前記走行体および前記作業装置の操作を行う操作室を形成するオペレータキャビンと、
    前記オペレータキャビン内に設けられ、前記オペレータキャビン内に空気を吹き出す空調ユニットと、を備える作業用車両において、
    前記オペレータキャビンの後壁部内面に、前記オペレータキャビンの左右壁部まで延びて設けられた補強部材を備え、
    前記オペレータキャビンの後壁部外面に外気取入口が形成され、その外気取入口から入った外気が前記補強部材内を通って前記空調ユニットに取り込まれるように構成されたことを特徴とする作業用車両。
  2. 前記空調ユニットから送り出された空気が、前記オペレータキャビンの底部外側に設けられたダクト部材内を通り、前記底部に形成された空気吹出口から前記オペレータキャビン内に吹き出されるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
  3. 前記ダクト部材は、前記底部外面と所定の隙間を空けた状態で設けられたことを特徴とする請求項2に記載の作業用車両。
  4. 前記ダクト部材は、ゴム材料によって断面横長矩形筒状に形成されたことを特徴とする請求項2もしくは3に記載の作業用車両。
  5. 前記オペレータキャビンの前記外気取入口に、エアフィルタおよび前記エアフィルタを後方から覆うカバー部材が設けられ、
    前記カバー部材は、下方に開口した流入口から外気を上方に取り入れ、下方に折り返した後に前記エアフィルタに向けて流すように構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の作業用車両。
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