JP2013247383A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 信号線の配線抵抗が高い場合にも、保持回路の駆動能力を下げることなく、信号を信号線に伝達する。
【解決手段】 半導体集積回路は、所定の論理レベルの信号を信号線に出力する複数の出力回路と、信号線に間隔を置いて接続され、信号線に伝達される論理レベルを保持する複数の保持回路と、信号線を介して各出力回路から出力される信号を受ける受信回路とを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体集積回路に関する。
一般に、半導体集積回路は、複数の回路から出力されるデータ等の信号を伝達するバスを有している。そして、バス上に伝達される信号の論理レベルが隣接する信号線に伝達される信号ノイズにより反転することを防止するために、バス上の論理レベルを保持する保持回路がバスに接続される。例えば、半導体集積回路は、バスに直接接続される第1バスホルダ回路と、スイッチトランジスタを介してバスに接続される複数の第2バスホルダ回路とを有している(例えば、特許文献1参照。)。
また、半導体集積回路は、複数に区画されたバスの間に挿入されるラッチ回路を有している(例えば、特許文献2参照。)。あるいは、半導体集積回路は、バスと接地線との間に配置され、ロウレベルのデータ信号が出力回路からバスに出力されるときに、バスの電圧レベルの低下に応じてオンするトランジスタを有している。(例えば、特許文献3参照。)。
特開2005−352542号公報 特開平8−123591号公報 特開平11−167445号公報
近時、半導体集積回路の素子構造の微細化に伴い、配線幅は細くなる傾向にあり、半導体集積回路のチップサイズの大型化あるいはマクロサイズの大型化に伴い、バス等の信号線の配線は長くなる傾向にある。これにより、信号線の配線抵抗は上昇する傾向にある。配線抵抗が高い場合、信号線に供給される信号は伝達されにくくなるため、保持回路の駆動能力を下げることが望ましい。しかしながら、保持回路の駆動能力を小さくすると、信号線上に伝達される信号のノイズ耐性は悪化する。
一側面によれば、本発明の目的は、信号線の配線抵抗が高い場合にも、保持回路の駆動能力を下げることなく、信号を信号線に伝達することである。
本発明の一形態では、半導体集積回路は、所定の論理レベルの信号を信号線に出力する複数の出力回路と、信号線に間隔を置いて接続され、信号線に伝達される論理レベルを保持する複数の保持回路と、信号線を介して各出力回路から出力される信号を受ける受信回路とを有している。
信号線に伝達される論理レベルを複数の保持回路により保持することで、信号線の配線抵抗が高い場合にも、保持回路の駆動能力を下げることなく、信号を信号線に伝達できる。
一実施形態における半導体集積回路の例を示している。 図1に示した信号線がロウレベルからハイレベルに変化する場合の等価回路の例を示している。 半導体集積回路の別の例を示している。 図3に示した信号線がロウレベルからハイレベルに変化する場合の等価回路の例を示している。 図1および図3に示した半導体集積回路の動作の例を示している。 図1および図3に示した半導体集積回路において、信号線の配線抵抗とCMOSインバータのオン抵抗を変化させたときの動作の可否の例を示している。 別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。 図7に示した信号線がハイレベルからロウレベルに変化する場合の等価回路の例を示している。 半導体集積回路の別の例を示している。 図9に示した信号線がハイレベルからロウレベルに変化する場合の等価回路の例を示している。 図7および図9に示した半導体集積回路の動作の例を示している。 図7および図9に示した半導体集積回路において、信号線の配線抵抗とpMOSトランジスタP8、P11のオン抵抗を変化させたときの動作の可否の例を示している。 別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。 別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。 別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。 別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。 別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。 別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。図中、信号が伝達される信号線には、信号名と同じ符号を使用する。先頭に”/”の付いている信号は、負論理を示している。信号線に伝達される信号には、信号名と同じ符号を使用する。
図1は、一実施形態における半導体集積回路の例を示している。半導体集積回路SEM1は、複数の出力回路OUT(OUT1、OUT2、OUT3、OUT4、OUT5)、信号線SL、複数の保持回路HLD(HLD1、HDL2)および受信回路RCVを有している。例えば、信号線SLは、複数の信号線が互いに隣接して配線されるバスの中の信号線の1つであり、図1では、他の信号線と区別するために太線で示している。
各出力回路OUT(OUT1−OUT5)は、出力バッファOB(OB1−OB5)をそれぞれ有している。出力バッファOB1−OB5は、互いに同様または同一の回路である。出力バッファOBは、電源線VDDと接地線VSSとの間に直列に配置されたpMOSトランジスタP1、P2およびnMOSトランジスタN1、N2を有している。pMOSトランジスタP1のゲートは、イネーブル信号EN(EN1−EN5)の論理を反転した信号を受け、nMOSトランジスタN2のゲートは、イネーブル信号EN(EN1−EN5)を受けている。pMOSトランジスタP2のゲートおよびnMOSトランジスタN1のゲートは、信号/DT(/DT1−/DT5)を受けている。
各出力バッファOBは、イネーブル信号EN(EN1−EN5)がハイレベルのときにアクティブ状態になり、信号/DT(/DT1−/DT5)の論理を反転した信号DT(DT1−DT5)を信号線SLに出力する。各出力バッファOBは、イネーブル信号EN(EN1−EN5)がロウレベルの期間にインアクティブ状態になり、信号DT(DT1−DT5)の出力を禁止し、出力ノードDT(DT1−DT5)をフローティング状態に設定する。
例えば、出力回路OUT1−OUT5の動作を制御する制御回路は、イネーブル信号EN1−EN5のうちの1つをハイレベルに設定し、他のイネーブル信号ENをロウレベルに設定する。これにより、半導体集積回路SEM1の動作時に、出力回路OUT1−OUT5の1つが、信号DTを信号線SLに出力し、信号DT1−DT5の信号線SL上での衝突が防止される。
信号線SLは、出力回路OUT1−OUT5に共通の信号線として機能する。例えば、信号DT1−DT5は、共通バスに伝達されるデータ信号またはアドレス信号等のバス信号である。例えば、出力回路OUT1−OUT5による信号線SLをハイレベルに駆動する能力は互いに等しく、出力回路OUT1−OUT5による信号線SLをロウレベルに駆動する能力は互いに等しい。
保持回路HLD1、HLD2は、互いに同様または同一の回路である。各保持回路HLD1、HLD2は、一方の出力が他方の入力に接続された一対のCMOSインバータIV1、IV2を有している。すなわち、CMOSインバータIV1の出力は、CMOSインバータIV2の入力に接続されている。CMOSインバータIV2の出力は、信号線SLおよびCMOSインバータIV1の入力に接続されている。
保持回路HLD1、HLD2の入出力ノードIO1、IO2は、信号線SL上に所定の間隔で設けられる接続ノードND1、ND2にそれぞれ接続されている。例えば、信号線SLの一端E1から接続ノードND1までの長さL1と、接続ノードND1から接続ノードND2までの長さL2と、接続ノードND2から信号線SLの他端E2までの長さL3とは、互いに等しい。換言すれば、保持回路HLD1、HLD2は、信号線SL上に等間隔に接続されている。なお、3つ以上の保持回路HLDが信号線SLに接続されてもよく、この場合にも、保持回路HLDは、信号線SL上に等間隔に接続されることが望ましい。
CMOSインバータIV1は、電源線VDDと接地線VSSとの間に直列に配置されたpMOSトランジスタP3およびnMOSトランジスタN3を有している。CMOSインバータIV2は、電源線VDDと接地線VSSとの間に直列に配置されたpMOSトランジスタP4およびnMOSトランジスタN4を有している。
各保持回路HLD1、HLD2は、各出力回路OUTから信号線SLに伝達される信号DT(DT1−DT5のいずれか)の論理レベルをラッチするラッチとして動作する。例えば、各保持回路HLDは、入出力ノードIO(IO1、IO2)が電源電圧VDDの半分(VDD/2)より高くなったときにハイレベルをラッチし、入出力ノードIOがVDD/2より低くなったときにロウレベルをラッチする。すなわち、各保持回路HLD1、HLD2の入力論理しきい値は、VDD/2である。なお、各保持回路HLD1、HLD2の入力論理しきい値は、VDD/2以外の同じ値に設定されてもよい。
例えば、出力回路OUTが信号線SLの論理レベルと逆の論理レベルの信号DTを出力する場合、信号線SLの電圧の変化は、信号DTを出力する出力回路OUTに近い保持回路HLDほど早く伝達される。このため、例えば、出力回路OUT1が信号DT1を出力する場合、信号DT1の論理レベルは、保持回路HLD1、HLD2に順にラッチされる。出力回路OUT5が信号DT5を出力する場合、信号DT5の論理レベルは、保持回路HLD2、HLD1に順にラッチされる。
出力回路OUTが信号DTの出力を停止した後、保持回路HLD1、HLD2は、ラッチしている信号DTの論理レベルを保持する。保持回路HLD1、HLD2は、キーパー回路とも称され、信号線SLをハイレベルまたはロウレベルに維持する機能を有している。保持回路HLD1、HLD2により、信号線SLは、出力回路OUTにより信号線SLが駆動されない期間にも所定の電圧に設定される。これにより、信号線SLに隣接する配線(信号線や電圧線)の電圧レベルが変化するときにも、信号線SLに発生するノイズを抑制できる。
受信回路RCVは、例えば、信号線SLの一端E1に接続され、信号線SLを介して各出力回路OUT1−OUT5から出力される信号DT1−DT5の論理レベルを受け、受けた信号DT1−DT5の論理レベルを出力信号DOUTとして後続の回路または出力端子に出力する。なお、受信回路RCVの入力は、信号線SLの一端E1以外の位置に接続されてもよい。
図2は、図1に示した信号線SLがロウレベルからハイレベルに変化する場合の等価回路の例を示している。この例では、保持回路HLD1、HLD2がロウレベル(L)を保持し、信号線SLがロウレベル(L)に設定されている状態で、出力回路OUT5から信号線SLにハイレベル(H)が出力される。他の出力回路OUT1−OUT4は、出力ノードDT1−DT4をフローティング状態に設定している。
状態Aは、出力回路OUT5が信号線SLにハイレベルの出力を開始したときの等価回路を示している。状態Bは、出力回路OUT5から信号線SLへのハイレベルの出力により、接続ノードND2の電圧がVDD/2より高くなり、保持回路HLD2がハイレベルのラッチ状態に変化したときの等価回路を示している。
状態Aおよび状態Bにおいて、ロウレベルを保持する保持回路HLD1では、図1に示したCMOSインバータIV2のnMOSトランジスタN4はオンされており、入出力ノードIO1は、nMOSトランジスタN4を介して接地線VSSに接続される。このため、保持回路HLD1の等価回路は、nMOSトランジスタN4のオン抵抗である抵抗2Raで表される。
状態Aにおいて、ロウレベルを保持する保持回路HLD2の等価回路は、保持回路HLD1の等価回路と同様に、nMOSトランジスタN4のオン抵抗である抵抗2Raで表される。一方、状態Bにおいて、ハイレベルを保持する保持回路HLD2では、CMOSインバータIV2のpMOSトランジスタP4はオンされており、入出力ノードIO2は、pMOSトランジスタP4を介して電源線VDDに接続される。このため、保持回路HLD2の等価回路は、pMOSトランジスタP4のオン抵抗である抵抗2Raで表される。なお、この実施形態では、説明を分かりやすくするために、nMOSトランジスタN4のオン抵抗とpMOSトランジスタP4のオン抵抗が互いに等しいとする。
信号線SLは、図1に示した接続ノードND1、ND2により3等分される。このため、信号線SL全体の配線抵抗がRbのとき、長さL2、L3の信号線SLの配線抵抗は、それぞれRb/3である。
状態Aおよび状態Bにおいて、出力回路OUT5が信号線SLにハイレベルを出力する場合、図1に示したpMOSトランジスタP1、P2はオンされ、出力回路OUT5の出力ノードDT5は、pMOSトランジスタP1、P2を介して電源線VDDに接続される。このため、出力回路OUT5の等価回路は、pMOSトランジスタP1、P2のオン抵抗の和である抵抗Rcで表される。
状態Aにおいて、出力回路OUT5により信号線SLがハイレベルに駆動され、保持回路HLD2の入出力ノードIO2の電圧がVDD/2より高くなるとき、保持回路HLD2は、ハイレベルをラッチする。信号線SLの長さL2に対応する抵抗Rb/3と、保持回路HLD2、HLD1のオン抵抗2Raとによる合成抵抗をZとする。接続ノードND2の電圧は、電源線VDDと接地線VSSとの間に直列に接続される抵抗Rc、Rb/3、Zの分圧により求められるため、接続ノードND2の電圧がVDD/2より高くなる条件は式(1)により示される。
0.5VDD<VDD(Z/(Rc+Rb/3+Z)) ‥‥(1)
出力回路OUT5から出力されるハイレベルを、保持回路HLD2がラッチする条件は、式(1)を変形して式(2)により示される。
Rb+3Rc<3Z ‥‥(2)
合成抵抗Zは、直列に接続された抵抗Rb/3、2Raと、抵抗2Raとの並列接続であり、式(3)により示される。
Z=1/(1/2Ra+(1/(2Ra+Rb/3))) ‥‥(3)
式(3)を式(2)に代入し、保持回路HLD2がハイレベルをラッチする条件を求めると式(4)になる。
-36Ra+6RaRb+36RaRc+Rb+3RbRc<0 ‥‥(4)
一方、状態Bにおいて、出力回路OUT5により信号線SLがハイレベルに駆動され、出力回路OUT5から相対的に遠い接続ノードND1がVDD/2より高くなるとき、保持回路HLD1は、ハイレベルをラッチする。なお、状態Bでは、保持回路HLD2は、ハイレベルをラッチしており、出力回路OUT5とともに、信号線SLにハイレベルを出力する。このため、保持回路HLD2は、保持回路HLD1のラッチ状態をハイレベルにするための補助回路として機能する。
出力回路OUT5の抵抗Rcと、信号線SLの長さL3に対応する抵抗Rb/3と、保持回路HLD2のpMOSトランジスタP4のオン抵抗2Raとによる合成抵抗をYとする。接続ノードND1の電圧は、電源線VDDと接地線VSSとの間に直列に接続される抵抗Y、Rb/3、2Raの分圧により求められ、接続ノードND1の電圧がVDD/2より高くなる条件は式(5)により示される。
0.5VDD<VDD(2Ra/(Y+Rb/3+2Ra)) ‥‥(5)
出力回路OUT5により出力されるハイレベルを、保持回路HLD1がラッチする条件は、式(5)を変形して式(6)により示される。
Rb+3Y<6Ra ‥‥(6)
合成抵抗Yは、直列に接続された抵抗Rc、Rb/3と、抵抗2Raとの並列接続であり、式(7)により示される。
Y=1/(1/2Ra+(1/(Rc+Rb/3))) ‥‥(7)
式(7)を式(6)に代入し、保持回路HLD1がハイレベルをラッチする条件を求めると式(8)になる。
-36Ra+6RaRb+3RbRc+Rb<0 ‥‥(8)
なお、信号線SLがハイレベルからロウレベルに変化する場合の等価回路は、図2の符号VDDと符号VSSとを入れ換えればよい。この場合、状態Aにおいて、ハイレベルの接続ノードND2がVDD/2より低くなると、保持回路HLD2はロウレベルをラッチする。状態Bにおいて、ハイレベルの接続ノードND1がVDD/2より低くなると、保持回路HLD1はロウレベルをラッチする。状態Aにおいて、保持回路HLD2がハイレベルをラッチする条件は、式(4)と同じであり、状態Bにおいて、保持回路HLD1がハイレベルをラッチする条件は、式(8)と同じである。
図3は、半導体集積回路の別の例を示している。図1と同様の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。例えば、図3に示す半導体集積回路SEM2は、信号線SLの中間点である接続ノードND3に1つの保持回路HLD3が接続されている。このため、信号線SLの一端E1から接続ノードND3までの長さL4と、接続ノードND3から信号線SLの他端E2までの長さL5とは、互いに等しい。
半導体集積回路SEM2は、信号線SLに接続される保持回路HLD3の種類、数および位置が異なることを除き、図1に示した半導体集積回路SEM1と同様である。例えば、半導体集積回路SEM2は、図1と同様または同一の出力回路OUT1−OUT5と、図1と同様または同一の信号線SLと、図1と同様または同一の受信回路RCVとを有している。例えば、信号線SLは、図1に示した信号線SLと同じ長さ、同じ負荷容量を有している。
保持回路HLD3は、一方の出力が他方の入力に接続された一対のCMOSインバータIV3、IV4を有している。CMOSインバータIV3の出力は、CMOSインバータIV4の入力に接続されている。CMOSインバータIV4の出力は、信号線SLおよびCMOSインバータIV3の入力に接続されている。
CMOSインバータIV3は、電源線VDDと接地線VSSとの間に直列に配置されたpMOSトランジスタP5およびnMOSトランジスタN5を有している。CMOSインバータIV4は、電源線VDDと接地線VSSとの間に直列に配置されたpMOSトランジスタP6およびnMOSトランジスタN6を有している。保持回路HLD3は、各出力回路OUTから信号線SLに伝達される信号DT(DT1−DT5のいずれか)の論理レベルをラッチする。
例えば、保持回路HLD3の駆動能力は、図1に示した各保持回路HLD1、HLD2の駆動能力の2倍に設定されている。すなわち、pMOSトランジスタP6のオン抵抗は、図1に示したpMOSトランジスタP4のオン抵抗の半分であり、nMOSトランジスタN6のオン抵抗は、図1に示したnMOSトランジスタN4のオン抵抗の半分である。
図4は、図3に示した信号線SLがロウレベルからハイレベルに変化する場合の等価回路の例を示している。図2と同様の状態については、詳細な説明は省略する。この例では、保持回路HLD3がロウレベル(L)を保持し、信号線SLがロウレベル(L)に設定されている状態で、出力回路OUT5から出力ノードDT5にハイレベル(H)が出力される。他の出力回路OUT1−OUT4は、出力ノードDT1−DT4をフローティング状態に設定している。
信号線SLは、図3に示した接続ノードND3により2等分される。このため、信号線SL全体の配線抵抗の値が、図2と同様にRbのとき、長さL5の信号線SLの配線抵抗はRb/2である。出力回路OUT5に示す抵抗Rcは、図2と同様に、出力回路OUT5に含まれるpMOSトランジスタP1、P2のオン抵抗の和を示している。
ロウレベルを保持する保持回路HLD3では、図3に示したCMOSインバータIV4のnMOSトランジスタN6はオンされており、入出力ノードIO3は、nMOSトランジスタN6を介して接地線VSSに接続される。このため、保持回路HLD3の等価回路は、nMOSトランジスタN6のオン抵抗である抵抗Raで表される。この例では、説明を分かりやすくするために、nMOSトランジスタN6のオン抵抗とpMOSトランジスタP6のオン抵抗は互いに等しいとする。
出力回路OUT5により信号線SLがハイレベルに駆動され、保持回路HLD3の入出力ノードIO3の電圧がVDD/2より高くなるときに、保持回路HLD3は、ハイレベルをラッチする。接続ノードND3の電圧は、電源線VDDと接地線VSSとの間に直列に接続される抵抗Rc、Rb/2、Raの分圧により求められるため、接続ノードND3の電圧がVDD/2より高くなる条件は、式(9)により示される。
0.5VDD<VDD(Ra/(Rc+Rb/2+Ra)) ‥‥(9)
出力回路OUT5から出力されるハイレベルを、保持回路HLD3がラッチする条件は、式(9)を変形して式(10)により示される。
Rb+2Rc−2Ra<0 ‥‥(10)
なお、信号線SLがハイレベルからロウレベルに変化する場合の等価回路は、図4の符号VDDと符号VSSとを入れ換えればよい。この場合、ハイレベルの接続ノードND1がVDD/2より低くなると、保持回路HLD3はロウレベルをラッチする。保持回路HLD3がハイレベルをラッチする条件は、式(10)と同じである。
図5は、図1および図3に示した半導体集積回路SEM1、SEM2の動作の例を示している。なお、図5では、出力回路OUT5の動作を示しているが、出力回路OUT1−OUT4の動作も図5と同様である。出力回路OUT5が動作する期間、出力回路OUT1−OUT4は、ロウレベルLのイネーブル信号EN1−EN4をそれぞれ受け、動作を停止している。
例えば、出力回路OUT5が信号線SLにロウレベルの信号DT5を出力する場合、信号/DT5がハイレベルに設定された後、イネーブル信号EN5がハイレベルに設定される(図5(a))。出力回路OUT5が信号線SLにハイレベルの信号DT5を出力する場合、信号/DT5がロウレベルに設定された後、イネーブル信号EN5がハイレベルに設定される(図5(b))。
イネーブル信号EN5がハイレベルの期間、出力回路OUT5は、信号/DT5の論理レベルを反転し、信号DT5として出力する(図5(c、d))。イネーブル信号EN5がロウレベルの期間、出力回路OUT5は、図1に示したpMOSトランジスタP1およびnMOSトランジスタN2をオフし、出力ノードDT5をフローティング状態FLTに設定する(図5(e、f、g))。信号線SLのレベルは、出力回路OUT5がロウレベルの信号DT5を出力するときにロウレベルに変化し、出力回路OUT5がハイレベルの信号DT5を出力するときにハイレベルに変化する(図5(h、i))。
信号線SLの論理レベルは、出力回路OUT5に近い保持回路HLD2、HLD1に順にラッチされる。保持回路HLD2、HLD1に論理レベルがラッチされた後、出力回路OUT5は、ロウレベルのイネーブル信号EN5に応答して信号DT5の出力を停止する。保持回路HLD2、HLD1に論理レベルがラッチされているため、出力回路OUT5が信号D1の出力を停止した後も、保持回路HLD2、HLD1により信号線SLの論理レベルは保持される。これにより、信号線SLに隣接する配線の電圧変化により、信号線SLに隣接する配線(信号線や電圧線)の電圧レベルが変化するときにも、信号線SLに発生するノイズを抑制できる。
信号線SLに示した一点鎖線は、保持回路HLD1、HLD2によるラッチ動作が正常にできないときの波形(すなわち、誤動作)を示している。例えば、誤動作は、信号線SLの配線抵抗が高く、保持回路HLD1、HLD2の入出力ノードIO1、IO2に接続された接続ノードND1、ND2の電圧が変化しにくい場合に発生する。あるいは、誤動作は、出力回路OUT5の信号線SLに対する駆動能力が、相対的に低く、保持回路HLD1、HLD2の入出力ノードIO1、IO2に接続された接続ノードND1、ND2の電圧が変化しにくい場合に発生する。さらに、誤動作は、保持回路HLD1、HLD2のCMOSインバータIV2の駆動能力が、相対的に高く、保持回路HLD1、HLD2にラッチされている論理レベルを、出力回路OUT5の駆動能力によって反転させることができないときに発生する。
ここで、電圧が変化しにくいとは、出力回路OUT5が信号線SLにロウレベルを出力するときに、接続ノードND1、ND2が保持回路HLD1、HLD2の入力論理しきい値より低い値に設定できないことを示す。同様に、電圧が変化しにくいとは、出力回路OUT5がハイレベルを信号線SLに出力するときに、接続ノードND1、ND2が保持回路HLD1、HLD2の入力論理しきい値より高い値に設定できないことを示す。このため、イネーブル信号EN5がハイレベルからロウレベルに変化し、出力回路OUT5が信号DT5の信号線SLへの出力を停止すると、信号線SLは、保持回路HLD1、HLD2がラッチしている論理レベルに対応する電圧に戻る(図5(j、k))。
図6は、図1および図3に示した半導体集積回路SEM1、SEM2において、信号線SLの配線抵抗とCMOSインバータIV2、IV4のオン抵抗を変化させたときの動作の可否の例を示している。すなわち、図6は、出力回路OUTが出力する信号DTにより、保持回路HLD1、HLD2または保持回路HLD3により保持されている論理を反転させることができるか否かを示している。
この例では、図2および図4に示した出力回路OUT5の抵抗Rc(pMOSトランジスタP1、P2のオン抵抗)は、500オームに設定される。信号線SLの配線抵抗Rbは、1000オームから10000オームまで1000オーム刻みで変化させる。2つのCMOSインバータIV2の並列接続によるオン抵抗RaまたはCMOSインバータIV4のオン抵抗Raは、それぞれ1000オームから10000オームまで1000オーム刻みで変化させる。
半導体集積回路SEM1では、オン抵抗Raは、図2に示したように、信号線SLに接続される保持回路HLD1、HLD2のオン抵抗2Raの合成抵抗(オン抵抗2Raの並列接続)である。半導体集積回路SEM2では、オン抵抗Raは、図4に示したように、信号線SLに接続される保持回路HLD3のオン抵抗Raである。このため、図1の保持回路HLD1、HLD2による信号線SLに対する駆動能力は、図1の保持回路HLD2による信号線SLに対する駆動能力と同等であり、信号線SLのノイズ耐性は、互いに同等である。
なお、図1に示した半導体集積回路SEM1において、信号線SLにn個の保持回路HLDが分散して接続される場合、保持回路HLDの駆動能力は、図3に示した保持回路HLD3の駆動能力のn分の1に設定されることが望ましい。換言すれば、n個の保持回路HLDの各々のオン抵抗は、保持回路HLD3のオン抵抗Raのn倍に設定されることが望ましい。
信号線SLに接続される保持回路HLDの数が増えるほど、出力回路OUTから保持回路HLDの1つまでの距離(すなわち、信号線SLの配線抵抗)を小さくでき、保持回路HLDを反転しやすくなる。保持回路HLDは、信号DTを出力する出力回路OUTに近い順に、連鎖的に論理を反転する。論理を反転した保持回路HLDは、出力回路OUTによる信号線SLの駆動を補助する。したがって、信号線SLに接続される保持回路HLDの数が増えるほど、信号線SLの論理レベルを容易に反転できる。
図6に示す丸印は、半導体集積回路SEM1において、出力回路OUT(OUT1−OUT5のいずれか)による信号線SLの駆動により、保持回路HLD1、HLD2にラッチされている論理レベルを両方とも反転できることを示している。換言すれば、丸印は、式(4)、式(8)の条件を両方満足することを示している。
例えば、丸印は、保持回路HLD1、HLD2がロウレベルをラッチしている場合に、出力回路OUT5から出力されるハイレベルにより、保持回路HLD1、HLD2のラッチ状態をロウレベルからハイレベルに変化できることを示している。あるいは、丸印は、保持回路HLD1、HLD2がハイレベルをラッチしている場合に、出力回路OUT5から出力されるロウレベルにより、保持回路HLD1、HLD2のラッチ状態をハイレベルからロウレベルに変化できることを示している。
図6に示すX印は、半導体集積回路SEM1において、出力回路OUT(OUT1−OUT5のいずれか)による信号線SLの駆動により、保持回路HLD1、HLD2の少なくともいずれかにラッチされている論理レベルを反転できないことを示している。すなわち、X印は、式(4)、式(8)のいずれかの条件を満足できないことを示し、図5に一点鎖線で示した誤動作が発生する条件を示している。
例えば、X印は、保持回路HLD1、HLD2の少なくともいずれかがロウレベルをラッチしている場合に、出力回路OUT5がハイレベルを出力しても、ロウレベルをラッチしている保持回路HLDのラッチ状態をハイレベルに変化できないことを示している。あるいは、保持回路HLD1、HLD2の少なくともいずれかがハイレベルをラッチしている場合に、出力回路OUT5がロウレベルを出力しても、ハイレベルをラッチしている保持回路HLDのラッチ状態をロウレベルに変化できないことを示している。
図6に示す網掛けは、図3に示した半導体集積回路SEM2が誤動作する条件を示している。すなわち、網掛けの領域は、半導体集積回路SEM2において、式(10)の条件を満足できないことを示し、図5に一点鎖線で示した誤動作が発生する条件を示している。網掛けの領域を除く丸印は、出力回路OUT(OUT1−OUT5のいずれか)から出力される信号DTにより、保持回路HLD3にラッチされている論理レベルを反転でき、式(10)の条件を満足できることを示している。
例えば、保持回路HLD1、HLD2における2つのCMOSインバータIV2のオン抵抗2Raが6000オームで、合成抵抗が3000オームの場合、半導体集積回路SEM1は、信号線SLの配線抵抗Rbが9000オーム以下であれば動作可能である。一方、半導体集積回路SEM2におけるCMOSインバータIV4のオン抵抗Raが3000オームの場合、半導体集積回路SEM2は、信号線SLの配線抵抗Rbが4000オーム以下でなければ動作しない。
また、半導体集積回路SEM1における信号線SLの配線抵抗Rbが5000オームの場合、2つのCMOSインバータIV2の合成のオン抵抗Raが2000オーム以上であれば動作可能である。一方、半導体集積回路SEM2における信号線SLの配線抵抗Rbが5000オームの場合、CMOSインバータIV4のオン抵抗Raが4000オーム以上でなければ動作しない。
図6に示すように、半導体集積回路SEM1は、半導体集積回路SEM2に比べて信号線SLの配線抵抗Rbが高い場合にも動作可能であり、半導体集積回路SEM2に比べてCMOSインバータIV2のオン抵抗(合成抵抗)が低い場合にも動作可能である。すなわち、半導体集積回路SEM1では、半導体集積回路SEM2に比べて、保持回路HLD1、HLD2の動作マージンを大きくできる。
換言すれば、半導体集積回路SEM1では、信号線SLの配線抵抗が半導体集積回路SEM2に比べて高い場合にも、出力回路OUTから出力される信号DTを保持回路HLD1、HLD2にラッチ可能である。あるいは、半導体集積回路SEM1では、保持回路HLD1、HLD2の駆動能力が半導体集積回路SEM2の保持回路HLD3に比べて大きい場合にも、出力回路OUTから出力される信号DTを保持回路HLD1、HLD2にラッチ可能である。この際、保持回路HLD1、HLD2の駆動能力の合計を、半導体集積回路SEM2の保持回路HLD3に比べて増大可能であり、この場合、信号線SLのノイズ耐性を向上できる。さらに、半導体集積回路SEM1では、出力回路OUTの駆動能力が半導体集積回路SEM2の駆動能力に比べて小さい場合にも、出力回路OUTから出力される信号DTを保持回路HLD1、HLD2にラッチ可能である。
以上、この実施形態では、信号線SLに間隔を置いて複数の保持回路HLD1、HLD2を接続することで、信号線SLの配線抵抗が高い場合にも、信号DTを信号線SLに伝達でき、信号DTを保持回路HLD1、HLD2に保持できる。信号線SLの配線抵抗が高い場合にも、保持回路HLD1、HLD2の駆動能力を下げなくてよいため、信号線SLのノイズ耐性が悪化することを防止できる。
図7は、別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。図1と同様の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。半導体集積回路SEM3は、複数の出力回路OUT(OUT6、OUT7、OUT8、OUT9、OUT10)、信号線SL、複数の保持回路HLD(HLD4、HDL5)、プリチャージ回路PCおよび受信回路RCVを有している。
各出力回路OUT(OUT6−OUT10)は、出力バッファOB(OB6−OB10)をそれぞれ有している。出力バッファOB6−OB10は、互いに同様または同一の回路である。出力バッファOBは、信号DT(DT1−DT5)の出力ノードと接地線VSSとの間に直列に配置されたnMOSトランジスタN1、N2を有している。nMOSトランジスタN1のゲートは、信号(/DT1−/DT5)を受け、nMOSトランジスタN2のゲートは、イネーブル信号(EN1−EN5)を受けている。例えば、nMOSトランジスタN1は、図1に示したnMOSトランジスタN1と同じまたは同様の駆動能力を有しており、nMOSトランジスタN2は、図1に示したnMOSトランジスタN2と同じまたは同様の駆動能力を有している。
各出力バッファOBは、イネーブル信号EN(EN1−EN5)がハイレベルのときにアクティブ状態になり、ハイレベルの信号/DT(/DT1−/DT5)を受け、ロウレベルの信号DT(DT1−DT5)を信号線SLに出力する。各出力バッファOBは、アクティブ状態中に、ロウレベルの信号/DT(/DT1−/DT5)を受けているとき、出力ノードDT(DT1−DT5)をフローティング状態に設定する。
各出力バッファOBは、イネーブル信号EN(EN1−EN5)がロウレベルのときにインアクティブ状態になり、信号/DT(/DT1−/DT5)の論理レベルに拘わりなく出力ノードDT(DT1−DT5)をフローティング状態に設定する。
保持回路HLD4、HLD5は、互いに同様または同一の回路である。各保持回路HLD4、HLD5は、CMOSインバータIV5およびpMOSトランジスタP8を有している。CMOSインバータIV5の出力は、pMOSトランジスタP8のゲートに接続されている。pMOSトランジスタP8のソースは、電源線VDDに接続されている。pMOSトランジスタP8のドレインは、信号線SLおよびCMOSインバータIV5の入力に接続されている。
CMOSインバータIV5は、電源線VDDと接地線VSSとの間に直列に配置されたpMOSトランジスタP7およびnMOSトランジスタN7を有している。例えば、CMOSインバータIV5の入力論理しきい値は、VDD/2である。このため、CMOSインバータIV5は、信号線SLに接続された入出力ノードIO5の電圧がVDD/2より高いときにロウレベルを出力し、入出力ノードIO5の電圧がVDD/2より低いときにハイレベルを出力する。なお、各保持回路HLD1、HLD2のCMOSインバータIV5の入力論理しきい値は、VDD/2以外の同じ値に設定されてもよい。
信号線SLの電圧がVDD/2より高く、CMOSインバータIV5がロウレベルを出力する場合に、pMOSトランジスタP8はオンし、入出力ノードIO(IO4またはIO5)を電源線VDDに接続する。pMOSトランジスタP8がオンすると、nMOSトランジスタN7がオンし、各保持回路HLD4、HLD5は、ハイレベルを保持する。すなわち、信号線SLの電圧がVDD/2より高いとき、保持回路HLD4、HLD5は、信号線SLのハイレベルをラッチするラッチ回路として機能する。pMOSトランジスタP8は、CMOSインバータIV5がハイレベルを出力するときにオフし、ドレイン(すなわち、入出力ノードIO4またはIO5)をフローティング状態に設定する。
プリチャージ回路PCは、ゲート、ソース、ドレインがプリチャージ信号線/PRE、電源線VDDおよび信号線SLにそれぞれ接続されたpMOSトランジスタP9を有している。プリチャージ回路PCのpMOSトランジスタP9は、出力回路OUT6−OUT10によりロウレベルの信号DT1−DT5が出力されない期間にオンし、信号線SLを電源線VDDに接続する。また、プリチャージ回路PCは、出力回路OUT6−OUT10のいずれかによりロウレベルの信号DT1−DT5のいずれかが出力される期間にオフし、ドレインをフローティング状態に設定する。
プリチャージ回路PCは、出力回路OUTにより信号DTが出力されない期間に、ハイレベルを信号線SLに出力し、出力回路OUTにより信号DTが出力される期間に信号線SLへのハイレベルの出力を停止する設定回路の一例である。
例えば、プリチャージ信号/PREは、イネーブル信号EN1−EN5のオア論理を用いて生成される。そして、プリチャージ信号/PREは、全てのイネーブル信号EN1−EN5がロウレベルの期間にロウレベルに設定され、イネーブル信号EN1−EN5のいずれかがハイレベルの期間にハイレベルに設定される。例えば、図7に示す信号線SLは、図1に示した信号線SLと同じ長さ、同じ負荷容量を有している。
受信回路RCVは、出力回路OUT6−OUT10のいずれかによりロウレベルの信号DT(DT1−DT5のいずれか)が信号線SLに出力されるときに、出力信号DOUTをロウレベルに設定する。また、受信回路RCVは、出力回路OUT6−OUT10の出力ノードDT1−DT5がフローティング状態に設定され、信号線SLがプリチャージ回路PCによりハイレベルにプリチャージされている場合に、出力信号DOUTをハイレベルに設定する。図7に示す受信回路RCVは、図1に示した受信回路RCVと同一または同様の回路である。
図8は、図7に示した信号線SLがハイレベルからロウレベルに変化する場合の等価回路の例を示している。図2と同様の要素については、詳細な説明は省略する。
この例では、保持回路HLD4、HLD5がハイレベルを保持し、信号線SLがハイレベルに設定されている状態で、出力回路OUT10から信号線SLにロウレベルが出力される。他の出力回路OUT6−OUT9は、出力ノードDT1−DT4をフローティング状態に設定している。出力回路OUT1−OUT5のいずれかがロウレベルを出力するとき、プリチャージ回路PCのpMOSトランジスタP9はオフしている。このため、プリチャージ回路PCは、等価回路に含まれない。
状態Aは、出力回路OUT10が信号線SLにロウレベルの出力を開始したときの等価回路を示している。状態Bは、出力回路OUT10から信号線SLへのロウレベルの出力により、接続ノードND2の電圧がVDD/2より低くなり、保持回路HLD5によるハイレベルのラッチ状態が解除されたときの等価回路を示している。図8では、保持回路HLD5のラッチ状態の解除は、スイッチとして動作するpMOSトランジスタP8の開放状態(オフ状態)により示されている。保持回路HLD5は、ラッチ状態の解除により、入出力ノードIO5をフローティング状態FLTに設定する。
状態Aおよび状態Bにおいて、出力回路OUT10が信号線SLにロウレベルを出力する場合、図7に示したnMOSトランジスタN1、N2はオンされ、出力回路OUT10の出力ノードDT5は、nMOSトランジスタN1、N2を介して接地線VSSに接続される。このため、出力回路OUT10の等価回路は、nMOSトランジスタN1、N2のオン抵抗の和である抵抗Rcで表される。
状態Aは、図2の状態Aにおいて、符号VDDと符号VSSとを入れ換えた等価回路と同様である。このため、図8においても、接続ノードND2の電圧がVDD/2より低くなったときに、保持回路HLD5のラッチ状態が解除される条件は、式(4)により示される。
一方、状態Bは、図2の状態Bにおいて、符号VDDと符号VSSとを入れ換え、さらに図2の保持回路HLD2を信号線SLから切り離した等価回路と同様である。図8に示す状態Bにおいて、接続ノードND1の電圧は、電源線VDDと接地線VSSとの間に直列に接続される抵抗2Ra、2Rb/3、Rcの分圧により求められ、接続ノードND1の電圧がVDD/2より低くなる条件は式(11)により示される。
0.5VDD>VDD((2Rb/3+Rc)/(2Ra+2Rb/3+Rc)) ‥‥(11)
出力回路OUT5から出力されるロウレベルにより、保持回路HLD4のラッチ状態が解除される条件は、式(11)を変形して式(12)により示される。
−6Ra+2Rb+3Rc<0 ‥‥(12)
図9は、半導体集積回路の別の例を示している。図3および図7と同様の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。図9に示す半導体集積回路SEM2は、図3と同様に、信号線SLの中間点である接続ノードND3に1つの保持回路HLD6が接続されている。このため、信号線SLの一端E1から接続ノードND3までの長さL4と、接続ノードND3から信号線SLの他端E2までの長さL5とは、互いに等しい。
半導体集積回路SEM4は、信号線SLに接続される保持回路HLD6の種類、数および位置が異なることを除き、図7に示した半導体集積回路SEM3と同様である。例えば、半導体集積回路SEM4は、図7と同様または同一の出力回路OUT6−OUT10、図7と同様または同一の信号線SL、図7と同様または同一のプリチャージ回路PCおよび図7と同様または同一の受信回路RCVを有している。例えば、信号線SLは、図1および図7に示した信号線SLと同じ長さ、同じ負荷容量を有している。
保持回路HLD6は、CMOSインバータIV6およびpMOSトランジスタP11を有している。CMOSインバータIV6の出力は、pMOSトランジスタP11のゲートに接続されている。pMOSトランジスタP11のソースは、電源線VDDに接続されている。pMOSトランジスタP11のドレインは、信号線SLおよびCMOSインバータIV6の入力に接続されている。
CMOSインバータIV6は、電源線VDDと接地線VSSとの間に直列に配置されたpMOSトランジスタP10およびnMOSトランジスタN10を有している。例えば、CMOSインバータIV6の入力論理しきい値は、VDD/2である。このため、CMOSインバータIV6は、信号線SLに接続された入出力ノードIO6の電圧がVDD/2より高いときにロウレベルを出力し、入出力ノードIO6の電圧がVDD/2より低いときにハイレベルを出力する。なお、CMOSインバータIV6の入力論理しきい値は、VDD/2以外に設定されてもよい。
保持回路HLD6は、図7に示した保持回路HLD4、HLD5と同様に、信号線SLのハイレベルをラッチし、信号線SLの電圧がVDD/2より低いときに、ラッチ状態を解除し、入出力ノードIO6をフローティング状態に設定する。例えば、保持回路HLD6のpMOSトランジスタP11の駆動能力は、図7に示した各保持回路HLD1、HLD2のpMOSトランジスタP8の駆動能力の2倍である。すなわち、pMOSトランジスタP11のオン抵抗は、図7に示したpMOSトランジスタP8のオン抵抗の半分である。
図10は、図9に示した信号線SLがハイレベルからロウレベルに変化する場合の等価回路の例を示している。図8と同様の状態については、詳細な説明は省略する。この例では、保持回路HLD6がハイレベル(H)を保持し、信号線SLがハイレベル(H)に設定されている状態で、出力回路OUT10から出力ノードDT5にロウレベル(L)が出力される。他の出力回路OUT6−OUT9は、出力ノードDT1−DT4をフローティング状態に設定している。
出力回路OUT10に示す抵抗Rcは、図8と同様に、出力回路OUT10に含まれるnMOSトランジスタN1、N2のオン抵抗の和を示している。信号線SLは、図9に示した接続ノードND3により2等分される。このため、信号線SL全体の配線抵抗がRbのとき、長さL5の信号線SLの配線抵抗はRb/2である。
ハイレベルを保持する保持回路HLD6では、図9に示したpMOSトランジスタP11はオンされており、入出力ノードIO6は、pMOSトランジスタP11を介して電源線VDDに接続される。このため、保持回路HLD6の等価回路は、pMOSトランジスタP11のオン抵抗である抵抗Raで表される。この例では、pMOSトランジスタP11のオン抵抗の値は、図3および図4に示したnMOSトランジスタN6のオン抵抗と同様または同一である。
出力回路OUT10により信号線SLがロウレベルに駆動され、保持回路HLD6の入出力ノードIO6の電圧がVDD/2より低くなったときに、保持回路HLD6は、ラッチ状態を解除し、入出力ノードIO6をフローティング状態に設定する。保持回路HLD6のラッチ状態が解除される直前の接続ノードND3の電圧は、電源線VDDと接地線VSSとの間に直列に接続される抵抗Ra、Rb/2、Rcの分圧により求められ、接続ノードND3の電圧がVDD/2より低くなる条件は、式(13)により示される。
0.5VDD>VDD((Rb/2+Rc)/(Ra+Rb/2+Rc)) ‥‥(13)
出力回路OUT10から出力されるロウレベルにより、保持回路HLD6のラッチ状態が解除される条件は、式(13)を変形すると、式(10)と同じになる。
図11は、図7および図9に示した半導体集積回路SEM3、SEM4の動作の例を示している。なお、図11では、出力回路OUT10の動作を示しているが、出力回路OUT6−OUT9の動作も図11と同様である。
例えば、出力回路OUT10が信号線SLにロウレベルの信号DT5を出力する場合、先ず、プリチャージ信号/PREがロウレベルからハイレベルに変更される(図11(a))。信号線SLは、プリチャージ信号/PREのハイレベルにより、ハイレベルのフローティング状態に設定される。この後、信号/DT5がハイレベルに設定された後、イネーブル信号EN5がハイレベルに設定される(図11(b))。
ハイレベルの信号/DT5およびハイレベルのイネーブル信号EN5によりnMOSトランジスタN1、N2がオンする。nMOSトランジスタN1、N2のオンにより、信号DT5はフローティング状態FLTからロウレベルに変化し、信号線SLはロウレベルに設定される(図11(c、d))。
次に、イネーブル信号EN5がロウレベルに設定される(図11(e))。出力回路OUT6は、ロウレベルのイネーブル信号EN5により、ロウレベルの出力を停止し、出力ノードDT5をフローティング状態FLTに設定する。イネーブル信号EN5がロウレベルに設定された後、プリチャージ信号/PREがロウレベルに設定される(図11(f))。ロウレベルのプリチャージ信号/PREにより、信号線SLはハイレベルにプリチャージされる(図11(g))。フローティング状態FLTの出力ノードDT5は、信号線SLのロウレベルからハイレベルへの変化に応じて、ハイレベルに変化する(図11(h))。
一方、信号/DT5がロウレベルに設定される場合、イネーブル信号EN5がハイレベルに設定されても、出力回路OUT6は、出力ノードDT5のフローティング状態FLTに維持する(図11(i))。次に、信号/DT5がロウレベルに設定された状態で、プリチャージ信号/PREおよびイネーブル信号EN5が、所定の期間ハイレベルに変化する(図11(j、k))。しかし、ロウレベルの信号/DT5により、出力ノードDT5はフローティング状態FLTを維持する(図11(l))。これにより、信号線SLは、プリチャージ信号/PREのロウレベル中に設定されたプリチャージ状態であるハイレベルを維持する(図11(m))。
信号線SLに示した一点鎖線は、保持回路HLD6のラッチ状態の解除が正常にできないときの波形(すなわち、誤動作)を示している。誤動作は、図5で説明したように、信号線SLの配線抵抗が相対的に高い場合、出力回路OUT6の駆動能力が相対的に低い場合、または、保持回路HLD6のpMOSトランジスタP11の駆動能力が相対的に高い場合に発生する。
図12は、図7および図9に示した半導体集積回路SEM3、SEM4において、信号線SLの配線抵抗RbとpMOSトランジスタP8、P11のオン抵抗Raを変化させたときの動作の可否の例を示している。すなわち、図12は、出力回路OUTが出力するロウレベルの信号DTにより、保持回路HLD4、HLD5または保持回路HLD6がラッチ状態を解除できるか否かを示している。
この例では、図8および図10に示した出力回路OUT10の抵抗Rc(nMOSトランジスタN1、N2のオン抵抗)は、500オームに設定される。信号線SLの配線抵抗Rbは、1000オームから10000オームまで1000オーム刻みで変化させる。2つのpMOSトランジスタP8の並列接続によるオン抵抗RaまたはpMOSトランジスタP11のオン抵抗Raは、それぞれ1000オームから10000オームまで1000オーム刻みで変化させる。
半導体集積回路SEM3では、オン抵抗Raは、図8に示したように、信号線SLに接続されるpMOSトランジスタP8のオン抵抗2Raの合成抵抗(オン抵抗2Raの並列接続)である。半導体集積回路SEM4では、オン抵抗Raは、図10に示したように、信号線SLに接続されるpMOSトランジスタP11のオン抵抗Raである。このため、図7の保持回路HLD4、HLD5による信号線SLに対する駆動能力は、図9の保持回路HLD6による信号線SLに対する駆動能力と同等であり、信号線SLのノイズ耐性は、互いに同等である。
なお、図7に示した半導体集積回路SEM3において、信号線SLにn個の保持回路HLDが分散して接続される場合、保持回路HLDの駆動能力は、図9に示した保持回路HLD6の駆動能力のn分の1に設定されることが望ましい。換言すれば、n個の保持回路HLDの各々のオン抵抗は、保持回路HLD6のオン抵抗Raのn倍に設定されることが望ましい。
信号線SLに接続される保持回路HLDの数が増えるほど、出力回路OUTから保持回路HLDの1つまでの距離(すなわち、信号線SLの配線抵抗)を小さくでき、保持回路HLDのラッチ状態を解除しやすくなる。保持回路HLDは、信号DTを出力する出力回路OUTに近い順に、連鎖的にラッチ状態を解除する。ラッチ状態を解除した保持回路HLDは、信号線SLから電気的に切り離され、出力回路OUTによる信号線SLの駆動を容易にする。したがって、信号線SLに接続される保持回路HLDの数が増えるほど、信号線SLの論理レベルを容易に反転できる。
図12に示す丸印は、半導体集積回路SEM3の保持回路HLD4、HLD5がラッチ状態を両方解除できることを示しており、式(4)、式(12)の条件を両方満足することを示している。X印は、保持回路HLD4、HLDの少なくもいずれかがラッチ状態を解除できないことを示している。すなわち、X印は、式(4)、式(12)のいずれかの条件を満足できないことを示し、図11に一点鎖線で示した誤動作が発生する条件を示している。
図12に示す網掛けは、図6と同様に、図9に示した半導体集積回路SEM4が誤動作する条件を示している。すなわち、網掛けの領域は、半導体集積回路SEM4において、式(10)の条件を満足できないことを示し、図5に一点鎖線で示した誤動作が発生する条件を示している。網掛けの領域を除く丸印は、出力回路OUT(OUT1−OUT5のいずれか)から出力される信号DTにより、保持回路HLD6にラッチされている論理レベルを反転でき、式(10)の条件を満足できることを示している。
なお、信号線SLの配線抵抗Rbが9000オームで、2つのpMOSトランジスタP8のオン抵抗Raが3000オームの場合、図12はX印であり、図6は丸印である。記号が相違する理由を以下に示す。図2の等価回路(半導体集積回路SEM1)では、保持回路HLD2のラッチ状態が反転した後、状態Bにおいて、保持回路HLD2はノードND2を電源線VDDに接続し、出力回路OUT5に信号線SLの駆動を補助する。これに対して、図8の等価回路(半導体集積回路SEM3)では、保持回路HLD5のラッチ状態が解除された後、状態Bにおいて、出力回路OUT10から離れた位置に接続された保持回路HLD4のラッチ状態は、出力回路OUT10のみにより解除される必要がある。このため、図8の状態Bは、配線抵抗Rbおよびオン抵抗Raが所定の条件の場合に、図2の状態Aおよび状態Bに比べて動作マージンが小さくなる。
この実施形態では、図6と同様に、半導体集積回路SEM3は、半導体集積回路SEM4に比べて信号線SLの配線抵抗Rbが高い場合にも動作可能であり、半導体集積回路SEM2に比べてpMOSトランジスタP8のオン抵抗(合成抵抗)が低い場合にも動作可能である。すなわち、半導体集積回路SEM3では、半導体集積回路SEM4に比べて、保持回路HLD4、HLD5の動作マージンを大きくできる。
換言すれば、半導体集積回路SEM3では、信号線SLの配線抵抗が半導体集積回路SEM4に比べて高い場合にも、出力回路OUTから出力される信号DTにより保持回路HLD4、HLD5のラッチ状態を解除可能である。あるいは、半導体集積回路SEM3では、保持回路HLD4、HLD5の駆動能力が半導体集積回路SEM4の保持回路HLD6に比べて大きい場合にも、出力回路OUTから出力される信号DTにより保持回路HLD4、HLD5のラッチ状態を解除可能である。この際、保持回路HLD4、HLD5の駆動能力を、半導体集積回路SEM4の保持回路HLD6の駆動能力に比べて増大可能であり、この場合、信号線SLのノイズ耐性を向上できる。さらに、半導体集積回路SEM3では、出力回路OUTの駆動能力が半導体集積回路SEM4に比べて小さい場合にも、出力回路OUTから出力される信号DTにより保持回路HLD4、HLD5のラッチ状態を解除可能である。
なお、この例では、半導体集積回路SEM3の2つのpMOSトランジスタP8の合成のオン抵抗Raは、半導体集積回路SEM4のpMOSトランジスタP10のオン抵抗Raと同じである。このため、半導体集積回路SEM3、SEM4が同じプリチャージ回路PCを有する場合、半導体集積回路SEM3、SEM4の信号線SLに対するノイズ耐性は同等である。
以上、この実施形態では、信号線SLに間隔を置いて複数の保持回路HLD4、HLD5を接続することで、信号線SLの配線抵抗が高い場合にも、信号DTを信号線SLに伝達でき、保持回路HLD4、HLD5のラッチ状態を解除できる。すなわち、保持回路HLD4、HLD5の動作マージンを向上でき、半導体集積回路SEM3の誤動作を防止できる。信号線SLの配線抵抗が高い場合にも、保持回路HLD4、HLD5の駆動能力を下げなくてよいため、信号線SLのノイズ耐性が悪化することを防止できる。
図13は、別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。図1および図7と同様の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。例えば、この実施形態の半導体集積回路SEM5は、複数の出力回路OUT(OUT11、OUT12、OUT13、OUT14、OUT15)、信号線SL、複数の保持回路HLD(HLD7、HDL8)、ディスチャージ回路DCおよび受信回路RCVを有している。
例えば、半導体集積回路SEM5は、図7と同様または同一の信号線SLと、図7と同様または同一の受信回路RCVとを有している。例えば、信号線SLは、図7に示した信号線SLと同じ長さ、同じ負荷容量を有している。
各出力回路OUT(OUT11−OUT15)は、出力バッファOB(OB11−OB15)をそれぞれ有している。出力バッファOB11−OB15は、互いに同様または同一の回路である。出力バッファOBは、信号DT(DT1−DT5)の出力ノードと電源線VDDとの間に直列に配置されたpMOSトランジスタP1、P2を有している。pMOSトランジスタP1のゲートは、イネーブル信号(EN1−EN5)の論理を反転した信号を受けている。pMOSトランジスタP2のゲートは、信号(/DT1−/DT5)を受けている。例えば、pMOSトランジスタP1は、図1に示したpMOSトランジスタP1と同様または同一の駆動能力を有しており、pMOSトランジスタP1は、図1に示したpMOSトランジスタP2と同様または同一の駆動能力を有している。
各出力バッファOBは、イネーブル信号EN(EN1−EN5)がハイレベルのときにアクティブ状態になり、ロウレベルの信号/DT(/DT1−/DT5)を受け、ハイレベルの信号DT(DT1−DT5)を信号線SLに出力する。各出力バッファOBは、アクティブ状態中に、ハイレベルの信号/DT(/DT1−/DT5)を受けているとき、出力ノードDT(DT1−DT5)をフローティング状態に設定する。
各出力バッファOBは、イネーブル信号EN(EN1−EN5)がロウレベルのときにインアクティブ状態になり、信号/DT(/DT1−/DT5)の論理レベルに拘わりなく出力ノードDT(DT1−DT5)をフローティング状態に設定する。
保持回路HLD7、HLD8は、互いに同様または同一の回路である。各保持回路HLD7、HLD8は、CMOSインバータIV5およびnMOSトランジスタN11を有している。CMOSインバータIV5の出力は、nMOSトランジスタN11のゲートに接続されている。nMOSトランジスタN11のソースは、接地線VSSに接続されている。nMOSトランジスタN11のドレインは、信号線SLおよびCMOSインバータIV5の入力に接続されている。
CMOSインバータIV5は、図7に示したCMOSインバータIV5と同様または同一であり、例えば、CMOSインバータIV5の入力論理しきい値は、VDD/2である。信号線SLの電圧がVDD/2より低く、CMOSインバータIV5がハイレベルを出力する場合に、nMOSトランジスタN11はオンし、入出力ノードIO(IO7またはIO8)を接地線VSSに接続する。nMOSトランジスタN11がオンすると、pMOSトランジスタP7がオンし、各保持回路HLD7、HLD8は、ロウレベルを保持する。すなわち、信号線SLの電圧がVDD/2より低いとき、保持回路HLD7、HLD8は、信号線SLのロウレベルをラッチするラッチ回路として機能する。nMOSトランジスタN11は、CMOSインバータIV5がロウレベルを出力するときにオフし、ドレイン(すなわち、入出力ノードIO7またはIO8)をフローティング状態に設定する。
ディスチャージ回路DCは、ゲート、ソース、ドレインがディスチャージ信号線DIS、接地線VSSおよび信号線SLにそれぞれ接続されたnMOSトランジスタN12を有している。ディスチャージ回路DCのnMOSトランジスタN12は、出力回路OUT11−OUT15がハイレベルの信号DT1−DT5を出力しない期間にオンし、信号線SLを接地線VSSに接続する。また、ディスチャージ回路DCは、出力回路OUT11−OUT15のいずれかによりハイレベルの信号DT1−DT5のいずれかが出力される期間にオフし、ドレインをフローティング状態に設定する。
ディスチャージ回路DCは、各出力回路OUTが信号DTを出力しない期間に、ロウレベルを信号線SLに出力し、出力回路OUTのいずれかが信号DTを出力する期間にロウレベルの信号線SLへの出力を停止する設定回路の一例である。
例えば、ディスチャージ信号線DISは、イネーブル信号EN1−EN5のオア論理を反転することで生成される。そして、ディスチャージ信号線DISは、全てのイネーブル信号EN1−EN5がロウレベルの期間にハイレベルに設定され、イネーブル信号EN1−EN5のいずれかがハイレベルの期間にロウレベルに設定される。
この実施形態においても、図9から図12に示した実施形態と同様に、ハイレベルを出力する出力回路OUT11−OUT15とディスチャージ回路DCとを有する半導体集積回路SEM5において、信号線SLの配線抵抗が高い場合にも、信号DTを信号線SLに伝達でき、保持回路HLD4、HLD5のラッチ状態を解除できる。すなわち、保持回路HLD4、HLD5の動作マージンを向上でき、半導体集積回路SEM5の誤動作を防止できる。信号線SLの配線抵抗が高い場合にも、保持回路HLD4、HLD5の駆動能力を下げなくてよいため、信号線SLのノイズ耐性が悪化することを防止できる。
図14は、別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。図1と同様の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。例えば、この実施形態の半導体集積回路SEM6は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ、強誘電体メモリ、MRAM(Magnetic RAM)、相変化メモリ(Phase change RAM)、ReRAM(Resistive RAM)等の半導体メモリである。
半導体集積回路SEM6は、図の縦方向に沿って繰り返し配置される複数のメモリブロックMBLKと、メイン制御回路CNT1と、入出力回路IOとを有している。各メモリブロックMBLKは、ワード線選択回路WSEL、ローカル制御回路CNT2、セルアレイARY、カラムスイッチCSW、ライトアンプWA、センスアンプSAおよび保持回路HLDを有している。
例えば、半導体集積回路SEM6は、プロセッサとともにシステムLSI(Large Scale Integration)に搭載される。半導体集積回路SEM6が含むメモリブロックMBLKの数は、システムLSIの仕様に応じて決められる。すなわち、半導体集積回路SEM6は、メモリマクロである。なお、半導体集積回路SEM6は、メモリチップでもよい。
セルアレイARYは、マトリックス状に配置される複数のメモリセルMC、図の縦方向に並ぶメモリセルMCに接続される複数のビット線BLおよび図の横方向に並ぶメモリセルMCに接続される複数のワード線WLを有している。ワード線選択回路WSELは、メモリセルMCにアクセスするときに、アドレス信号により示されるワード線WLの1つを選択し、選択したワード線WLを、例えばハイレベルに設定する。ローカル制御回路CNT2は、メモリセルMCにアクセスするときに、カラムスイッチCSW、ライトアンプWAおよびセンスアンプSAの動作を制御する制御信号を出力する。例えば、メモリセルMCのアクセスにより、メモリセルMCにデータを書き込む書き込み動作およびメモリセルMCから読み出しデータ信号を読み出す読み出し動作が実行される。
カラムスイッチCSWは、メモリセルMCにアクセスするときに、アドレス信号により示されるビット線BLをライトアンプWAまたはセンスアンプSAに接続する。ライトアンプWAは、書き込み動作時に、書き込みデータバスWDBを介して受けるデータの論理を、カラムスイッチCSWを介してビット線BLに出力する。
センスアンプSAは、読み出し動作時に、メモリセルMCからビット線BLに読み出される読み出しデータ信号を、カラムスイッチCSWを介して受ける。センスアンプSAは、受けた読み出しデータ信号を増幅し、増幅した読み出しデータ信号を読み出しデータバスRDBに出力する。例えば、各センスアンプSAは、図1の出力バッファOB1−OB5のいずれか、図7の出力バッファOB6−OB10のいずれか、または図13の出力バッファOB11−OB16のいずれかを含んでいる。なお、図1、図7または図13に示した出力バッファOBは、センスアンプSAの出力に接続されてもよい。
保持回路HLDは、読み出しデータバスRDBに接続されている。保持回路HLDは、図1の保持回路HLD1、HLD2、図7の保持回路HLD4、HLD5、または図13の保持回路HLD7、HLD8である。保持回路HLDは、カラムスイッチCSW、ライトアンプWAおよびセンスアンプSAとともに、各セルアレイARYに隣接するセンスアンプ領域に配置される。
この実施形態では、セルアレイARYのサイズは互いに同じであり、センスアンプ領域のサイズは互いに同じである。このため、保持回路HLDは、読み出しデータバスRDBに等間隔で接続される。換言すれば、読み出しデータバスRDBは、保持回路HLDが接続される接続ノードにより等分される。なお、読み出しデータバスRDBは、接続ノードにより厳密に等分されなくてもよい。読み出しデータバスRDBは、図1、図7、図13に示した信号線SLの一例である。
なお、実際には、半導体集積回路SEM6は、例えば、外部データ端子にそれぞれ対応して複数のセンスアンプSAを有している。このため、読み出しデータバスRDBは、複数ビットの読み出しデータ信号を伝達する複数の信号線を含む。
メイン制御回路CNT1は、メモリセルMCにアクセするためのアクセス要求に応答して、ローカル制御回路CNT2、ワード線選択回路WSELおよび入出力回路IO等を動作させる基本のタイミング信号を生成する。入出力回路IOは、メモリセルMCに書き込む書き込みデータ信号を書き込みデータバスWDBに出力する出力回路TRSと、読み出しデータバスRDBを介してメモリセルMCから読み出される読み出しデータ信号を受ける受信回路RCVとを有している。受信回路RCVは、受けた読み出しデータ信号を出力信号DOUTとして出力する。
この実施形態では、読み出しデータバスRDBの配線方向に沿って繰り返し配置されるメモリブロックMBLKに保持回路HLDを含めることで、保持回路HLDを読み出しデータバスRDB上にほぼ等間隔で接続できる。これにより、メモリブロックMBLKの数が多く、読み出しデータバスRDBの配線抵抗が高い場合にも、図6や図12と同様に、保持回路HLDの動作マージンを向上でき、半導体集積回路SEM6の誤動作を防止できる。保持回路HLDの駆動能力を下げなくてよいため、読み出しデータバスRDBのノイズ耐性が悪化することを防止できる。
図15は、別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。図1および図14と同様の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。例えば、この実施形態の半導体集積回路SEM7は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ、強誘電体メモリ、MRAM、相変化メモリ、ReRAM等の半導体メモリである。
この実施形態では、各メモリブロックMBLKは、カラムスイッチCSW、ライトアンプWA、センスアンプSAおよび保持回路HLDを含むセンスアンプ領域の両側(図の上下方向)にセルアレイARYを有している。すなわち、センスアンプ領域は、一対のセルアレイARYに共有されている。ワード線選択回路WSEL、ローカル制御回路CNT2、メイン制御回路CNT1と、入出力回路IOは、図13と同様または同一の回路である。例えば、各セルアレイARYのサイズは、図13に示した各セルアレイARYのサイズの半分である。
図14と同様に、保持回路HLDは、読み出しデータバスRDBに接続されており、図1の保持回路HLD1、HLD2、図7の保持回路HLD4、HLD5、または図13の保持回路HLD7、HLD8である。例えば、半導体集積回路SEM7は、図14と同様に、プロセッサとともにシステムLSIに搭載される。半導体集積回路SEM7が含むメモリブロックMBLKの数は、システムLSIの仕様に応じて決められる。このため、保持回路HLDを読み出しデータバスRDBにほぼ等間隔で接続できる。
この実施形態では、図14に示した半導体集積回路SEM6と同様に、メモリブロックMBLKの数が多く、読み出しデータバスRDBの配線抵抗が高い場合にも、保持回路HLDの動作マージンを向上でき、半導体集積回路SEM7の誤動作を防止できる。
図16は、別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。図1と同様の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。例えば、この実施形態の半導体集積回路SEM8は、CPU(Central Processing Unit)等のロジックLSIである。
半導体集積回路SEM8に搭載される複数の回路ブロックCBLK(CBLK1−CBLK4)は、CPUがフェッチする命令をデコードする命令デコーダ、デコードした命令を実行する実行ユニット、演算を実行する演算器、データを保持するレジスタおよび命令キャッシュ等である。あるいは、半導体集積回路SEM8は、CPUおよび複数の周辺回路が搭載されるシステムLSIである。この場合、半導体集積回路SEM7に搭載される複数の回路ブロックCBLK(CBLK1−CBLK4)は、CPU、DMAC(Direct Memory Access Controller)、タイマ、通信インタフェース等である。
各回路ブロックCBLKは、図1の出力回路OUT1−OUT5、図7の出力回路OUT6−OUT10または図13の出力回路OUT11−OUT15と同様または同一の出力回路OUTを有している。また、各回路ブロックCBLKは、図1、図7および図13の受信回路RCVと同様または同一の受信回路RCVを有している。なお、受信回路RCVは、回路ブロックCBLK1−CBLK4の少なくも1つに設けられればよい。
回路ブロックBLKは、システムバスBUSを介して互いに接続されている。例えば、システムバスBUSは、アドレスバスおよびデータバス等であり、図1、図7または図13に示した信号線SLの一例である。保持回路HLDは、各回路ブロックCBLKに対応する位置で、システムバスBUSに接続されている。保持回路HLDは、図1に示した保持回路HLD1、HLD2、図7に示した保持回路HLD4、HLD5、または図13に示した保持回路HLD7、HLD8のいずれかである。
なお、システムバスBUSは、回路ブロックCBLKに対応する位置に、複数の保持回路HLDを接続してもよい。この場合、保持回路HLDは、システムバスBUS上に等間隔で接続されることが望ましい。また、保持回路HLDは、回路ブロックCBLKの位置に拘わらず、システムバスSBUS上に等間隔で接続されてもよい。
この実施形態では、例えば、半導体集積回路SEM8の動作の1つにおいて、回路ブロックCBLK1は、システムバスBUS内の信号線を介して回路ブロックCBLK4に信号DTを出力する。他の回路ブロックCBLK2−CBLK4は、回路ブロックCBLK1が使用する信号線に信号DTを出力しない。
保持回路HLDは、システムバスSBUS上に分散して接続されている。このため、図1から図15に示した実施形態と同様に、システムバスBUSの配線長が長く、信号線の配線抵抗が高い場合にも、保持回路HLDの動作マージンを向上でき、半導体集積回路SEM8の誤動作を防止できる。信号線の配線抵抗が高い場合にも、保持回路HLDの駆動能力を下げなくてよいため、信号線SLのノイズ耐性が悪化することを防止できる。
図17は、別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。図1および図16と同様の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の半導体集積回路SEM9は、各回路ブロックCBLK1−CBLK4内にレイアウトされた保持回路HLDを有している。すなわち、例えば、各保持回路HLDは、各回路ブロックCBLK1−CBLK4に対応する位置に配置されている。なお、各回路ブロックCBLK1−CBLK4は、複数の保持回路HLDを含んでもよい。この場合、保持回路HLDは、信号線SL上に均等に接続される。この実施形態においても、図16に示した半導体集積回路SEM8と同様に、保持回路HLDの動作マージンを向上でき、信号線SLのノイズ耐性が悪化することを防止できる。
図18は、別の実施形態における半導体集積回路の例を示している。図1、図14および図16と同様の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。例えば、この実施形態の半導体集積回路SEM10は、図14に示した半導体集積回路SEM6および図16に示した半導体集積回路SEM8を有している。すなわち、半導体集積回路SEM6および半導体集積回路SEM8は、1つの半導体チップ上に搭載されている。
なお、半導体集積回路SEM10は、図15に示した半導体集積回路SEM7および図16に示した半導体集積回路SEM8を有していてもよく、図14に示した半導体集積回路SEM6および図17に示した半導体集積回路SEM9を有していてもよい。さらに、図15に示した半導体集積回路SEM7および図17に示した半導体集積回路SEM9を有していてもよい。
この実施形態においても、図1から図17に示した実施形態と同様に、保持回路HLDの動作マージンを向上でき、信号線SLのノイズ耐性が悪化することを防止できる。
以上、図1から図18に示した実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
所定の論理レベルの信号を信号線に出力する複数の出力回路と、
前記信号線に間隔を置いて接続され、前記信号線に伝達される論理レベルを保持する複数の保持回路と、
前記信号線を介して前記各出力回路から出力される信号を受ける受信回路と
を備えていることを特徴とする半導体集積回路。
(付記2)
複数のメモリセルを各々含み、一方向に沿って配置される複数のセルアレイと、
前記複数のセルアレイの各々に隣接して配置され、対応するセルアレイの前記複数のメモリセルから読み出される読み出し信号を増幅して出力する複数のセンスアンプと
を備え、
前記信号線は、前記一方向に沿って配線され、
前記複数の出力回路の各々は、前記各センスアンプに設けられる出力バッファであり、
前記複数の保持回路の各々は、前記各センスアンプが配置される領域に配置されること
を特徴とする付記1に記載の半導体集積回路。
(付記3)
一方向に沿って配置され、情報をそれぞれ処理する複数の回路ブロックを含むコントローラを備え、
前記信号線は、前記一方向に沿って配線され、
前記複数の出力回路の各々は、前記各回路ブロックに設けられる出力バッファであり、
前記複数の保持回路の各々は、前記各回路ブロックに対応する位置に配置され、
前記受信回路は、前記回路ブロックの少なくとも1つに含まれること
を特徴とする付記1に記載の半導体集積回路。
(付記4)
前記保持回路は、前記信号線に等間隔に接続されること
を特徴とする付記1ないし付記3のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
(付記5)
前記保持回路は、前記信号線に伝達される信号のハイレベルおよびロウレベルをラッチするラッチ回路を含むこと
を特徴とする付記1ないし付記4のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
(付記6)
前記出力回路が信号を出力しない期間に、ハイレベルおよびロウレベルの一方を前記信号線に出力し、前記出力回路が信号を出力する期間に前記ハイレベルおよび前記ロウレベルの一方の前記信号線への出力を停止する設定回路を備え、
前記出力回路は、前記ハイレベルおよび前記ロウレベルの他方を前記信号線に出力し、
前記保持回路は、前記信号線上の前記ハイレベルおよび前記ロウレベルの一方をラッチし、前記ハイレベルおよび前記ロウレベルの他方を受けたときにラッチ状態を無効にするラッチ回路を含むこと
を特徴とする付記1ないし付記4のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
(付記7)
前記信号線は、複数の信号線が互いに隣接して配線されるバスの中の信号線の1つであること
を特徴とする付記1ないし付記6のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
ARY‥セルアレイ;BL‥ビット線;BUS‥システムバス;CBLK1、CBLK2、CBLK3、CBLK4‥回路ブロック;CNT1‥メイン制御回路;CNT2‥ローカル制御回路;CSW‥カラムスイッチ;HLD、HLD1、HLD2、HLD3、HLD4、HLD5、HLD6、HLD7、HLD8‥保持回路;IO‥入出力回路;MBLK‥メモリブロック;MC‥メモリセル;OUT‥出力回路;RCV‥受信回路;RDB‥読み出しデータバス;SA‥センスアンプ;SEM1、SEM2、SEM3、SEM4、SEM5、SEM6、SEM7、SEM8、SEM9、SEM10‥半導体集積回路;SL‥信号線;WA‥ライトアンプ;TRS‥出力回路;WL‥ワード線;WSEL‥ワード線選択回路

Claims (4)

  1. 所定の論理レベルの信号を信号線に出力する複数の出力回路と、
    前記信号線に間隔を置いて接続され、前記信号線に伝達される論理レベルを保持する複数の保持回路と、
    前記信号線を介して前記各出力回路から出力される信号を受ける受信回路と
    を備えていることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 複数のメモリセルを各々含み、一方向に沿って配置される複数のセルアレイと、
    前記複数のセルアレイの各々に隣接して配置され、対応するセルアレイの前記複数のメモリセルから読み出される読み出し信号を増幅して出力する複数のセンスアンプと
    を備え、
    前記信号線は、前記一方向に沿って配線され、
    前記複数の出力回路の各々は、前記各センスアンプに設けられる出力バッファであり、
    前記複数の保持回路の各々は、前記各センスアンプが配置される領域に配置されること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 一方向に沿って配置され、情報をそれぞれ処理する複数の回路ブロックを含むコントローラを備え、
    前記信号線は、前記一方向に沿って配線され、
    前記複数の出力回路の各々は、前記各回路ブロックに設けられる出力バッファであり、
    前記複数の保持回路の各々は、前記各回路ブロックに対応する位置に配置され、
    前記受信回路は、前記回路ブロックの少なくとも1つに含まれること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  4. 前記保持回路は、前記信号線に等間隔に接続されること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
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