JP2013246099A - 水素処理装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】原子炉格納容器に局所的に滞留する水素を処理する技術を提供する。
【解決手段】水素処理装置10は、核燃料が装填される炉心11を収容する原子炉圧力容器12が格納される原子炉格納容器13の内部に不活性ガスを圧入するガスタンク14と、この不活性ガスの圧入に同期して原子炉格納容器13の内部に連通する配管を閉止状態から開放状態にする開閉弁15(15a、15b)と、を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】水素処理装置10は、核燃料が装填される炉心11を収容する原子炉圧力容器12が格納される原子炉格納容器13の内部に不活性ガスを圧入するガスタンク14と、この不活性ガスの圧入に同期して原子炉格納容器13の内部に連通する配管を閉止状態から開放状態にする開閉弁15(15a、15b)と、を備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、原子力プラント事故に伴い発生した水素を処理する技術に関する。
原子力プラントにおける原子炉格納容器は、原子炉の万が一の事故に備えて、その内部に可燃性ガスの濃度制御システムを有している。仮に、主蒸気管等の一次冷却系配管が破断したとすると、高温・高圧の一次冷却材が放出され、原子炉格納容器内部の圧力・温度が急激に上昇することになる。
このような事象の下において、原子炉内で冷却材として使用される水は、放射線により水素ガスと酸素ガスに分解される。さらに、原子炉内の燃料被覆管の温度が上昇する場合には、水蒸気と燃料被覆管材料のジルコニウムとの間で反応が起こり(以下、Metal−Water反応という)、短時間で水素ガスが大量に発生する。
このようにして発生した水素ガスは、破断した配管の破断口等から冷却材と共に原子炉格納容器内に放出され、水素ガス濃度を上昇させるとともに内部圧力も上昇させる。このような状態を放置して、水素ガス濃度が4vol%かつ酸素濃度が5vol%以上に到達すると、可燃限界濃度を超えて、原子炉格納容器の内部は可燃状態となる。さらに、水素ガス濃度が上昇すると過剰反応の発生する可能性が高まる。
このような水素ガス濃度の上昇に対して原子力プラントでは、原子炉格納容器を大気開放してフィルタを介して内部ガスを大気中に放出するベントを実施することができる(例えば、特許文献1)。もしくは、原子炉格納容器に滞留するガスから水素を選択的に除去する技術が提案されている(例えば、特許文献2)。
しかし、水素は密度が小さく軽いため、原子炉格納容器の上部に滞留し易く、上述した格納容器ベント及び水素ガスの選択処理だけでは原子炉格納容器に内部蓄積した水素を十分に排出することは困難である。
そこで、原子炉格納容器の上部にベントライン又は水素ガスの処理ラインを設けることも考えられる。
しかし、原子炉格納容器の上部に、そのようなラインを設けると、この上部の蓋を外し、蒸気乾燥器及びシュラウドヘッドを外した後に、クレーン作業で行う核燃料交換の妨げとなる。
しかし、原子炉格納容器の上部に、そのようなラインを設けると、この上部の蓋を外し、蒸気乾燥器及びシュラウドヘッドを外した後に、クレーン作業で行う核燃料交換の妨げとなる。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、原子炉格納容器に局所的に滞留する水素を処理する技術を提供することを目的とする。
水素処理装置において、核燃料が装填される炉心を収容する原子炉圧力容器が格納される原子炉格納容器の内部に不活性ガスを圧入するガスタンクと、前記不活性ガスの圧入に同期して前記原子炉格納容器の内部に連通する配管を閉止状態から開放状態にする開閉弁と、を備えることを特徴とする。
本発明により、原子炉格納容器に局所的に滞留する水素を処理する技術が提供される。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る水素処理装置10は、核燃料が装填される炉心11を収容する原子炉圧力容器12が格納される原子炉格納容器13の内部に不活性ガスを圧入するガスタンク14と、この不活性ガスの圧入に同期して原子炉格納容器13の内部に連通する配管を閉止状態から開放状態にする開閉弁15(15a,15b,15c)と、を備えている。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る水素処理装置10は、核燃料が装填される炉心11を収容する原子炉圧力容器12が格納される原子炉格納容器13の内部に不活性ガスを圧入するガスタンク14と、この不活性ガスの圧入に同期して原子炉格納容器13の内部に連通する配管を閉止状態から開放状態にする開閉弁15(15a,15b,15c)と、を備えている。
沸騰水型軽水炉では、原子炉圧力容器12の内部に設けられる炉心11に装填された核燃料の核分裂に伴う発熱により、炉水が加熱されて蒸気を発生する。
そして、発生した蒸気は、原子炉圧力容器12の内部に設けられている気水分離器(図示略)及び蒸気乾燥器(図示略)を経て、複数の主蒸気配管25によりタービン(図示略)に導かれる。
そして、発生した蒸気は、原子炉圧力容器12の内部に設けられている気水分離器(図示略)及び蒸気乾燥器(図示略)を経て、複数の主蒸気配管25によりタービン(図示略)に導かれる。
この原子炉圧力容器12は、密閉構造の原子炉格納容器13の内部に格納されている。
そして、事故により原子炉圧力容器12の損傷や配管破断などの事態が生じても、漏洩した炉水や蒸気を原子炉格納容器13に閉じ込めて、放射性物質の外部放出を防止する。
そして、事故により原子炉圧力容器12の損傷や配管破断などの事態が生じても、漏洩した炉水や蒸気を原子炉格納容器13に閉じ込めて、放射性物質の外部放出を防止する。
サプレッションプール17は、原子炉格納容器13の底部においてプール水を保持している。そして、原子炉事故が発生した場合、主蒸気隔離弁26を閉止して主蒸気配管25の流動を停止する。そして、原子炉圧力容器12の内部蒸気を、逃がし安全弁27を経由してプール水に導き冷却・凝縮し、原子炉圧力容器12の内部圧力の上昇を抑制する機能を果たす。
また、原子炉圧力容器12に接続する主蒸気配管25等の一次冷却系配管が万が一破断した場合、原子炉格納容器13の内部に高温・高圧の冷却材(水、水蒸気)が放出され、この内部の圧力・温度が急激に上昇する。
この内部に放出された高温・高圧の冷却材は、案内管28を経由してサプレッションプール17に蓄えられる貯蔵水で冷却される。
この内部に放出された高温・高圧の冷却材は、案内管28を経由してサプレッションプール17に蓄えられる貯蔵水で冷却される。
このような苛酷事故が発生した場合、原子炉圧力容器12から放出された熱エネルギーの多くは、このサプレッションプール17内の貯蔵水に吸収される。
なお、サプレッションプール17の内圧が原子炉格納容器13の内圧よりも高くなった場合は、真空破壊弁52(図4参照)が作動してサプレッションプール17から原子炉格納容器13にガスが流入する。
なお、サプレッションプール17の内圧が原子炉格納容器13の内圧よりも高くなった場合は、真空破壊弁52(図4参照)が作動してサプレッションプール17から原子炉格納容器13にガスが流入する。
そして、一次冷却材として使用される水は、放射線により水素ガスと酸素ガスに分解される。さらに、炉心11を構成する燃料被覆管の温度が上昇する場合には、水蒸気と燃料被覆管材料のジルコニウムとの間でMetal−Water反応が起こり、短時間で水素ガスが大量に発生する。
このようにして発生した水素ガスは、破断した配管の破断口等から冷却材と共に原子炉格納容器13の内部に放出され、水素ガス濃度を上昇させる。さらに、非凝縮性の水素ガスは、原子炉格納容器13の内部圧力も上昇させる。
なお、水素ガスは、比重が軽いために、原子炉格納容器13の上部において高濃度に滞留し易い性質を有している。さらに、可燃限界である水素ガス濃度が4vol%かつ酸素濃度が5vol%を超えると、気体は可燃状態となる。
なお、水素ガスは、比重が軽いために、原子炉格納容器13の上部において高濃度に滞留し易い性質を有している。さらに、可燃限界である水素ガス濃度が4vol%かつ酸素濃度が5vol%を超えると、気体は可燃状態となる。
そこで、ガスタンク14の弁20を閉止状態から開放状態に切り替えて、不活性ガスを原子炉格納容器13の上部から圧入する。ここで、不活性ガスとは、ヘリウム、窒素、アルゴンガスが例示されるが、これらに限定されるものではない。
なおガスタンク14は、通常運転時に原子炉格納容器13の内部を不活性化するための窒素供給源を利用することも考えられる。
なおガスタンク14は、通常運転時に原子炉格納容器13の内部を不活性化するための窒素供給源を利用することも考えられる。
さらに、この不活性ガスの圧入に同期して開閉弁15(15a、15b)のうち少なくとも一方を閉止状態から開放状態にする。すると、比重の関係で原子炉格納容器13の上部に溜まり易い水素ガスが、希釈及び撹拌される。そして、原子炉格納容器13の内部に水素ガスの高濃度領域が局所的に形成されることが防止される。
開閉弁15aは、原子炉格納容器13の内部ガスを大気に放出するベント部16に接続する配管に設けられている。
このベント部16は、大気側に向かって開口する排気筒16aと、内部ガスに含まれる核分裂生成物を捕捉するフィルタ部16bとから構成されている。
このベント部16は、大気側に向かって開口する排気筒16aと、内部ガスに含まれる核分裂生成物を捕捉するフィルタ部16bとから構成されている。
そして、原子炉格納容器13の内部圧力が設計圧力を超える場合には、開閉弁15aが閉止状態から開放状態に切り替わって、その破損を防止する。
このベント部16の動作によって原子炉格納容器13内の水素ガスは窒素と共に大気中に放出される。
このベント部16の動作によって原子炉格納容器13内の水素ガスは窒素と共に大気中に放出される。
開閉弁15bは、原子炉圧力容器12又は原子炉格納容器13の内部蒸気を冷却して凝縮させるサプレッションプール17から連通してベント部16に接続する配管に設けられている。
これにより、サプレッションプール17に蓄積した水素ガスを外部に直接排出することができる。
これにより、サプレッションプール17に蓄積した水素ガスを外部に直接排出することができる。
開閉弁15cは、原子炉格納容器13の内部ガスに含まれる水素を選択的に除去又は他の化合物に変換する水素処理部18に接続する配管に設けられている。
この水素処理部18は、開閉弁15cを閉止状態から開放状態に切り替えた後に、ブロア29を起動させ、原子炉格納容器13から内部ガスを吸引する。
さらに水素処理部18には、放出される処理ガスをサプレッションプール17に導く配管19が設けられている。
この水素処理部18は、開閉弁15cを閉止状態から開放状態に切り替えた後に、ブロア29を起動させ、原子炉格納容器13から内部ガスを吸引する。
さらに水素処理部18には、放出される処理ガスをサプレッションプール17に導く配管19が設けられている。
このような、Metal-Water反応で発生した過剰の水素を効率的に除去する水素処理部18としては、窒素と水素を反応させてアンモニアを合成して水素を除去するものがある。
また、吸引した内部ガスのうち、化学量論的に不足している酸素を酸素ボンベ等によって補充し、水素ガスを水に化学変化させるものがある。
また、水素透過材料を用いて水素を選択的に除去するものがある。
水素処理部18は、このような動作原理に限定されることはなく、原子炉格納容器13より吸引した内部ガスから効果的に水素を除去するものであれば、適宜採用される。
また、吸引した内部ガスのうち、化学量論的に不足している酸素を酸素ボンベ等によって補充し、水素ガスを水に化学変化させるものがある。
また、水素透過材料を用いて水素を選択的に除去するものがある。
水素処理部18は、このような動作原理に限定されることはなく、原子炉格納容器13より吸引した内部ガスから効果的に水素を除去するものであれば、適宜採用される。
(第2実施形態)
図2は、原子炉格納容器13及びその外側を覆う建屋40の上部断面図を示している。
このように、建屋40の上部空間は、上下方向に、クレーン作業空間44及び水貯留プール41,42,43が形成されている。
この水貯留プール41,42,43は、クレーンで除去することができる可動壁45,46で区画されている。燃料交換作業の際に、この可動壁45,46は取り除かれて、水貯留プール41,42,43は連続したスペースとなる。
図2は、原子炉格納容器13及びその外側を覆う建屋40の上部断面図を示している。
このように、建屋40の上部空間は、上下方向に、クレーン作業空間44及び水貯留プール41,42,43が形成されている。
この水貯留プール41,42,43は、クレーンで除去することができる可動壁45,46で区画されている。燃料交換作業の際に、この可動壁45,46は取り除かれて、水貯留プール41,42,43は連続したスペースとなる。
このように区画された水貯留プールのうち、使用済燃料貯蔵プール41は、原子炉から排出される使用済み核燃料を、燃料集合体(図示略)を単位に、放射線及び崩壊熱が減衰するまで一定期間冷却するものである。そして、この使用済燃料貯蔵プール41には、プール冷却浄化系(図示略)が設けられ、崩壊熱により昇温されるプール水を冷却するとともに、このプール水を浄化する設備(FPC:Fuel Pool Cooling and Filtering System)が設けられている。
また、貯蔵ピット43は、定常運転時に原子炉圧力容器12の内部に設けられている蒸気乾燥器及び気水分離器(図示略)を、定期検査時に取り外して仮置きする場所である。
貯蔵ピット43は、定期検査時のみ、冠水される。
貯蔵ピット43は、定期検査時のみ、冠水される。
両側面が可動壁45,46で区画されてなるスペース42には、定期検査時に原子炉格納容器13の本体から取り外される上蓋21が、露出している。このスペース42は、定期検査時において(図示略)、上蓋21,24が取り外された状態で、原子炉圧力容器12の本体内部から連続的に冠水される。
図2に示すように、第2実施形態においてガスタンク14は、原子炉格納容器13の上蓋21に設けられたマンホール22にフランジ23(図3)を介して接続している。
そして、原子炉の通常運転時も、原子炉格納容器13の上蓋21の周辺のスペース42を冠水させている。
そして、原子炉の通常運転時も、原子炉格納容器13の上蓋21の周辺のスペース42を冠水させている。
このように、原子炉格納容器13の上蓋21に、予めに設けられているマンホール22を利用してガスタンク14の配管を接続することで、新たな貫通部を追加する必要がない。そして、原子炉の通常運転時は、スペース42に冠水されたプール水により、原子炉格納容器13からの放射線が遮蔽される。
(第3実施形態)
図3に示すように、第3実施形態においてガスタンク14に接続する配管30は、原子炉格納容器13の上蓋21の内側に先端ノズル33が配置される第1配管31と、この先端ノズル33が上端に内挿され下端が上蓋21よりも下側に開口する第2配管32とを、有している。
図3に示すように、第3実施形態においてガスタンク14に接続する配管30は、原子炉格納容器13の上蓋21の内側に先端ノズル33が配置される第1配管31と、この先端ノズル33が上端に内挿され下端が上蓋21よりも下側に開口する第2配管32とを、有している。
第1配管31は、原子炉格納容器13の上蓋21を貫通して、一端がガスタンク14に接続し、下方向に縮径する先端ノズル33から、流速が高められた不活性ガスが放出される。
第2配管32(ディフーザ管)は、原子炉格納容器13の内壁から延出するウェルプラットフォーム34に固定されている。そして、第2配管32の上方向に拡径する上端には、クリアランスをおいて先端ノズル33が内挿されている。第2配管32の下端は、ウェルプラットフォーム34よりも下側の任意の位置に開口している。
第2配管32(ディフーザ管)は、原子炉格納容器13の内壁から延出するウェルプラットフォーム34に固定されている。そして、第2配管32の上方向に拡径する上端には、クリアランスをおいて先端ノズル33が内挿されている。第2配管32の下端は、ウェルプラットフォーム34よりも下側の任意の位置に開口している。
なお、このウェルプラットフォーム34は、沸騰水型原子炉に一般に備えられている構造物である。そして、定期検査時に上蓋21,24が外された状態で、原子炉圧力容器12の内部及びその上部のスペース42(図2)を冠水させるときに、ウェルプラットフォーム34は、原子炉格納容器13の内部へ水が侵入することを防止する機能を果たす。
第1配管31の先端ノズル33から不活性ガスが高速で放出されると、エジェクター効果によって、原子炉格納容器13の上蓋21の内側に滞留している水素ガスも巻き込まれて第2配管32の上端から吸引される。そして、吸引された水素ガスは、第2配管32(ディフーザ管)の内側で不活性ガスと混合し、原子炉格納容器13の内部空間の下方に向かって放出される。
これにより、局所的に滞留している水素ガスを、不活性ガスと混合し、効率的に排出することができる。
これにより、局所的に滞留している水素ガスを、不活性ガスと混合し、効率的に排出することができる。
(第4実施形態)
図4に示すように、第4実施形態において水素処理部18に接続する配管50は、先端ノズル51が原子炉格納容器13の上蓋21の内側に配置されている。
この場合、不活性ガスのガスタンク(図示略)は、上蓋21よりも下側の原子炉格納容器13のいずれかの位置に接続させても良い。
図4に示すように、第4実施形態において水素処理部18に接続する配管50は、先端ノズル51が原子炉格納容器13の上蓋21の内側に配置されている。
この場合、不活性ガスのガスタンク(図示略)は、上蓋21よりも下側の原子炉格納容器13のいずれかの位置に接続させても良い。
開閉弁15cを閉止状態から開放状態に切り替えた後に、ブロア29を起動させると、原子炉格納容器13の上部(上蓋21の内側)に滞留する内部ガスが水素処理部18に吸引される。そして、水素処理部18で水素除去処理が実施された後に放出される処理ガスは、配管19を通じてサプレッションプール17に導かれる。
これにより、原子炉格納容器13の上部に局所的に滞留している水素ガスを、効率的に排出することができる。
これにより、原子炉格納容器13の上部に局所的に滞留している水素ガスを、効率的に排出することができる。
そして、サプレッションプール17の内圧が原子炉格納容器13の内圧よりも高くなった場合は、真空破壊弁52を作動させてサプレッションプール17から原子炉格納容器13にガスを流入させる。
これにより、上蓋21の内側も含む原子炉格納容器13の内部全体において、ガスの循環が形成され、水素ガスの局所滞留が解消される。
これにより、上蓋21の内側も含む原子炉格納容器13の内部全体において、ガスの循環が形成され、水素ガスの局所滞留が解消される。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の水素処理装置によれば、事故発生時に原子炉格納容器の内部に不活性ガスが圧入されることにより、Metal-Water反応で大量発生し局所的に滞留する水素ガスを効率的に除去することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…水素処理装置、11…炉心、12…原子炉圧力容器、13…原子炉格納容器、14…ガスタンク、15(15a,15b,15c)…開閉弁、16…ベント部、16a…排気筒、16b…フィルタ部、17…サプレッションプール、18…水素処理部、19…配管、20…弁、21…上蓋、22,24…マンホール、23…フランジ、25…主蒸気配管、26…主蒸気隔離弁、27…逃がし安全弁、28…案内管、29…ブロア、30…配管、31…第1配管、32…第2配管、33…先端ノズル、34…ウェルプラットフォーム、40…建屋、41…使用済燃料貯蔵プール、42…スペース、43…貯蔵ピット、44…クレーン作業空間、45,46…可動壁、50…配管、51…先端ノズル、52…真空破壊弁。
Claims (9)
- 核燃料が装填される炉心を収容する原子炉圧力容器が格納される原子炉格納容器の内部に不活性ガスを圧入するガスタンクと、
前記不活性ガスの圧入に同期して前記原子炉格納容器の内部に連通する配管を閉止状態から開放状態にする開閉弁と、を備えることを特徴とする水素処理装置。 - 請求項1に記載の水素処理装置において、
前記開閉弁は、前記原子炉格納容器の内部ガスを大気に放出するベント部に接続する配管に設けられていることを特徴とする水素処理装置。 - 請求項2に記載の水素処理装置において、
前記開閉弁は、前記原子炉圧力容器又は前記原子炉格納容器の内部蒸気を冷却して凝縮させるサプレッションプールから連通して前記ベント部に接続する配管に設けられていることを特徴とする水素処理装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の水素処理装置において、
前記開閉弁は、前記原子炉格納容器の内部ガスに含まれる水素を選択的に除去又は他の化合物に変換する水素処理部に接続する配管に設けられ、
前記水素処理部から放出される処理ガスをサプレッションプールに導く配管がさらに設けられていることを特徴とする水素処理装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の水素処理装置において、
前記ガスタンクは、前記原子炉格納容器の上蓋に設けられたマンホールにフランジを介して接続することを特徴とする水素処理装置。 - 請求項5に記載の水素処理装置において、
原子炉の運転時に前記原子炉格納容器の上蓋の周辺を冠水させていることを特徴とする水素処理装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の水素処理装置において、
前記ガスタンクに接続する配管は、前記原子炉格納容器の上蓋の内側に先端ノズルが配置される第1配管と、前記先端ノズルが上端に内挿され下端が前記上蓋よりも下側に開口する第2配管とを、有することを特徴とする水素処理装置。 - 請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の水素処理装置において、
前記水素処理部に接続する配管は、先端ノズルが前記原子炉格納容器の上蓋の内側に配置されることを特徴とする水素処理装置。 - 核燃料が装填される炉心を収容する原子炉圧力容器が格納される原子炉格納容器の内部に不活性ガスを圧入するステップと、
前記不活性ガスの圧入に同期して前記原子炉格納容器の内部に連通する配管を閉止状態から開放状態にするステップと、を含むことを特徴とする水素処理方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20190106301A (ko) * | 2018-03-08 | 2019-09-18 | 한국원자력연구원 | 원자력 발전소 내 냉각수 저장수조의 수소 폭발 방지 장치 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20190106301A (ko) * | 2018-03-08 | 2019-09-18 | 한국원자력연구원 | 원자력 발전소 내 냉각수 저장수조의 수소 폭발 방지 장치 |
KR102071979B1 (ko) * | 2018-03-08 | 2020-01-31 | 한국원자력연구원 | 원자력 발전소 내 냉각수 저장수조의 수소 폭발 방지 장치 |
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